Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PLASTIC CAP HAVING A POURING PROTRUSION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/020202
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a plastic cap having a pouring protrusion, which can pour a content liquid smoothly with a constant liquid width even in case the degree of inclination of a container at the time of pouring the content liquid is more or less changed and which can adjust the liquid quantity easily. The plastic cap is characterized in that a bill portion (20) protruding obliquely outward is formed at the upper end portion of a pouring cylinder (11) formed at a top plate portion (5) of a cap body (1), in that the lower end portion of the inner face of the pouring cylinder (11) is a generally cylindrical seal face (17), in that a groove (30) extending from the upper end portion of the seal face (17) to the upper end of the bill portion (20) is formed in the inner face of the bill portion (20) of the pouring cylinder (11), and in that a seal ring (29), which comes into close contact with the seal face (17) of the inner face of the pouring cylinder (11) when the upper cover (2) is closed, is formed on the inner face of an upper cover (2).

Inventors:
KUWAGAKI DENMI (JP)
YAMAZAKI YASUNORI (JP)
ISHII OSAMU (JP)
FUKUSHI SEIJI (JP)
SUGIYAMA TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064291
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 08, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
KIKKOMAN CORP (JP)
CROWN CORK JAPAN (JP)
KUWAGAKI DENMI (JP)
YAMAZAKI YASUNORI (JP)
ISHII OSAMU (JP)
FUKUSHI SEIJI (JP)
SUGIYAMA TAKASHI (JP)
International Classes:
B65D47/06; B65D47/08; B65D47/12; B65D47/36; B65D25/40
Foreign References:
JP2004352284A2004-12-16
JP2003040299A2003-02-13
JP2006151491A2006-06-15
JP2006016052A2006-01-19
JPS5490348U1979-06-26
JP2007022567A2007-02-01
JP2008021082A2008-01-31
Other References:
None
Attorney, Agent or Firm:
ONO, Hisazumi et al. (1-21 Nishi-shimbashi 1-chome, Minato-k, Tokyo 03, JP)
Download PDF:
Claims:
 容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に開閉可能に装着される上蓋とからなり、キャップ本体は、頂板部と頂板部の周縁部から降下したスカートとを備えていると共に、該頂板部には、容器内容液を注ぎ出すための開口或いは開口予定部が形成されており、該頂板部の上面には、該開口或いは開口予定部の外側部分に、容器内容液の注ぎ出し用案内となる注出突部と、該注出突部の外側に位置する上蓋係合用環状小突起とが形成されているプラスチックキャップにおいて、
 前記注出突部の上端部分には、外方に傾斜して突出しており且つ上面から見て三角形状を有しているクチバシ部が形成されており、
 前記注出突部の内面の下端部分は、垂直方向に延びているシール面となっており、
 前記注出突部の内面には、前記クチバシ部の上端部分から前記シール面の上端部分まで延びている溝が形成されており、
 前記上蓋の内面には、該上蓋を閉じたときに、前記シール面と密着するシールリングが形成されていることを特徴とするプラスチックキャップ。
 前記注出突部が、筒状形状を有している請求項1に記載のプラスチックキャップ。
 前記注出突部の前記クチバシ部の内面は、前記シール面の上端から上方に向かって外方に傾斜した傾斜面となっており、該クチバシ部の周方向中心での側断面でみて、該傾斜面は、該注出筒の少なくとも半分以上の高さにわたって形成されている請求項1に記載のプラスチックキャップ。
 前記開口或いは開口予定部は、前記クチバシ部に対面する側の部分が小幅の注出液絞り領域を有している形状に形成されている請求項1に記載のプラスチックキャップ。
 前記溝は、上方からみて、前記シール面の上端部分からクチバシ部上端まで延びている大容量注出案内用溝部と、該大容量注出案内用領域溝部の内部に位置し、大容量注出案内用溝部よりも小幅で深く且つ前記シール面の上端部分からクチバシ部上端まで延びている小容量もしくは中容量注出案内用の溝部とを含んでいる請求項1に記載のプラスチックキャップ。
 前記溝の大容量注出案内用溝部の内側には、該大容量注出案内用溝部よりも小幅で深く且つ前記シール面の上端部分からクチバシ部上端まで延びている中容量注出案内用の溝部と、該中容量注出案内用溝部よりもさらに小幅で深く且つ前記シール面の上端部分からクチバシ部上端まで延びている小容量注出案内用の溝部とが形成されている請求項5に記載のプラスチックキャップ。
 前記頂板部の注出突部よりも内側の部分には、中心部が最も凹んだ凹部が形成されており、該凹部に前記開口或いは開口予定部が形成されており、該開口或いは開口予定部の注出液絞り領域からは、前記注出突部の付け根部分に向かって先細のテーパー形状の注出流路が形成されており、この注出流路の延長線上に前記溝の中心部分が位置している請求項4に記載のプラスチックキャップ。
 前記注出突部の外面には、前記クチバシ部の下方に位置し且つ前記上蓋係合用環状小突起よりも高い部分に、外方に突出している緩衝突部が形成されている請求項1に記載のプラスチックキャップ。
 前記緩衝突部は、クチバシ部の下端近傍に位置し、且つ該突部の径方向外側端がクチバシ部の径方向外側端と同位置か或いは若干外方に位置している請求項8に記載のプラスチックキャップ。
 前記上蓋は、前記スカートの上端部分にヒンジ連結されており、該上蓋とスカートとのヒンジ連結部分の反対側の部分に、前記クチバシ部が形成されている請求項1に記載のプラスチックキャップ。
 前記クチバシ部の径方向外側端が、前記上蓋を閉じるときに該上蓋の下端の内周面に接触しない程度に近接するように突出している請求項10に記載のプラスチックキャップ。
 前記スカートの少なくとも一部分には、内側壁と外側壁とからなる二重壁構造が形成されており、該内側壁と外側壁とは、その下端部が引き裂き可能な弱化部によって互いに連結されており、該外側壁に前記ヒンジ連結部が形成されている請求項10に記載のプラスチックキャップ。
 前記外側壁の前記ヒンジ連結部分の一方側端部の外側には、軸方向に延びており且つ引き裂き可能な軸方向スコアが形成されており、
 該軸方向スコアが形成されている部分において、該外側壁の上端及び下端には、それぞれ切欠部が形成されており、
 前記内側壁と外側壁との下端部分には、前記軸方向スコアの下端を始点として、前記ヒンジ連結部分の他方側端部が位置する側に向かって周方向に延びている引き裂き開始領域と、該引き裂き開始領域に連なる引き裂き進行領域とが形成されており、
 前記引き裂き開始領域での内側壁と外側壁との連結強度が、前記引き裂き進行領域での連結強度に比して、相対的に低く設定されている請求項11に記載のプラスチックキャップ。
Description:
注出突部を備えたプラスチック ャップ

 本発明は、容器内溶液を注ぎ出す際の案 となる注出突部(例えば注出筒)を備えたプ スチックキャップに関するものであり、よ 詳細には、注出突部の上端に、外方に突出 たクチバシ部が注ぎ口として形成されてい プラスチックキャップに関するものである

 容器内容液の注ぎ出し用案内となる注出 を備えたプラスチックキャップは、広く使 されている。このようなプラスチックキャ プの代表的なものは、例えば容器口部に固 されるキャップ本体と、該キャップ本体に 閉可能にヒンジ連結された上蓋とからなり 該キャップ本体に注出筒が設けられた構造 有している。即ち、キャップ本体は、筒状 壁(スカート)と、該筒状側壁の上端を閉じ ようにして形成されている頂板部とを有し おり、この頂板部の上面に注出筒が形成さ ており、頂板部の注出筒で囲まれた部分に 、無端状のスコアで区画された開口予定部 形成されている。容器口部に固定されてい キャップ本体の上記スコアを引裂くことに り開口が形成され、この開口を通して容器 容液の注ぎ出しを行うと、注ぎ出された液 、注出筒の壁面に沿って流れ、飛び散り等 生じることなく、スムーズに内容液の注ぎ しが行われることとなる。

 上記のような注出筒においては、一般に その上端の少なくとも一部は、注出筒の付 根部分よりも外方に突出して注ぎ口となっ おり、該注ぎ口では、その上端部分が、ラ パ状に外方に湾曲しているが、最近では、 出筒の上端に、外方に大きく突出したクチ シ部を形成し、このようなクチバシ部を注 口とすることが提案されており、クチバシ の形成により液切れ性が高められることが られている(特許文献1、2参照)。

 また、注出筒の一部分に、下端から上端に たって外方に細長く突出した部分を形成し この部分を通して内容液の注ぎ出しを行な キャップも提案されている(特許文献3参照)

特開2003-40299号公報

特開2004-352284号公報

特開2007-131352号公報

 しかしながら、特許文献1,2のように注出 にクチバシ部が設けられたプラスチックキ ップは、液切れ性という点では優れている のの、内容液を注ぎ出す際の容器の傾きの 合いが僅かに変化するだけで、クチバシ部 ら注ぎ出される液の幅が変動し、この結果 注ぎ出された液の落下部の大きさ(面積)が きく変動してしまうことがある。特に、液 落下部の大きさが小さくなる場合にはさほ の問題は生じないが、逆に液の落下部の大 さが大きくなってしまうときには、不必要 部分に内容液を落としてしまうなどの不都 を生じることがある。

 また、特許文献3のように、細長く突出し た部分が注出筒に形成されているキャップで は、容器を大きく傾斜しなければ、内容液の 注ぎ出しが行われず、この結果、内容液の小 出しを行うには適当でなく、また、注ぎ出さ れる液量が多いため、やはり、容器の傾き度 合いの変化により、注ぎ出される液の幅の変 動を生じ易く、液切れ性もあまり期待できな いという問題がある。

 また、特許文献1~3のキャップでは、内容 の注出容量が一定の場合にクチバシ部や細 い突出部が有効に機能するが、内容液の注 容量の変化に追随し得ず、例えば、少量の を注ぎ出す場合に、クチバシ部等からスム ズに液の注ぎ出しが行なわれるように設計 れているときには、容器を大きく傾けて大 量の液を注ぎ出す場合にクチバシ部等が有 に機能せず、例えばクチバシ部などの部分 外の箇所からも液が注ぎ出されてしまい、 の注ぎ出しが不安定となったり、液切れも 満足となってしまう。また、大容量の液を ぎ出す場合に、クチバシ部等からスムーズ 液の注ぎ出しが行なわれるように設計され いるときには、小容量の液を注ぎ出す場合 も、スムーズに液の注ぎ出しを行なうこと できるものの、反面、クチバシ部や細長い 出部を必要以上に大きく形成しなければな ないという問題がある。従って、一般需要 の利便性を考えると、未だ改善の余地があ 。

 従って、本発明の目的は、内容液を注ぎ出 際の容器の傾きの度合いが多少変化した場 にも、スムーズに且つ一定の液幅で内容液 注ぎ出しを行なうことが可能で、しかも液 れ性の良好な注出液の案内となる注出突部 備えたプラスチックキャップを提供するこ にある。
 本発明の他の目的は、少量の液を注ぎ出す 合及び大量の液を注ぎ出す場合にも、安定 てスムーズに液の注ぎ出しを行なうことが き、利便性に優れたプラスチックキャップ 提供することにある。

 本発明によれば、容器口部に固定されるキ ップ本体と、該キャップ本体に開閉可能に 着される上蓋とからなり、キャップ本体は 頂板部(top panel)と頂板部の周縁部から降下 たスカートとを備えていると共に、該頂板 には、容器内容液を注ぎ出すための開口或 は開口予定部が形成されており、該頂板部 上面には、該開口或いは開口予定部の外側 分に、容器内容液の注ぎ出し用案内となる 出突部と、該注出突部の外側に位置する上 係合用環状小突起とが形成されているプラ チックキャップにおいて、
 前記注出突部の上端部分には、外方に傾斜 て突出しており且つ上面から見て三角形状 有しているクチバシ部が形成されており、
 前記注出突部の内面の下端部分は、垂直方 に延びているシール面となっており、
 前記注出突部の内面には、前記クチバシ部 上端部分から前記シール面の上端部分まで びている溝が形成されており、
 前記上蓋の内面には、該上蓋を閉じたとき 、前記シール面と密着するシールリングが 成されていることを特徴とするプラスチッ キャップが提供される。

 本発明のプラスチックキャップでは、以下 態様を採用することができる。
 (1)前記注出突部が、筒状形状を有している と。
 (2)前記注出突部の前記クチバシ部の内面は 前記シール面の上端から上方に向かって外 に傾斜した傾斜面となっており、該クチバ 部の周方向中心での側断面でみて、該傾斜 は、該注出筒の少なくとも半分以上の高さ わたって形成されていること。
 (3)前記開口或いは開口予定部は、前記クチ シ部に対面する側の部分が小幅の注出液絞 領域を有している形状に形成されているこ 。
 (4)前記溝は、上方からみて、前記シール面 上端部分からクチバシ部上端まで延びてい 大容量注出案内用溝部と、該大容量注出案 用領域溝部の内部に位置し、大容量注出案 用溝部よりも小幅で深く且つ前記シール面 上端部分からクチバシ部上端まで延びてい 小容量もしくは中容量注出案内用の溝部と 含んでいること。
 (5)前記溝の大容量注出案内用溝部の内側に 、該大容量注出案内用溝部よりも小幅で深 且つ前記シール面の上端部分からクチバシ 上端まで延びている中容量注出案内用の溝 と、該中容量注出案内用溝部よりもさらに 幅で深く且つ前記シール面の上端部分から チバシ部上端まで延びている小容量注出案 用の溝部とが形成されていること。
 (6)前記頂板部の注出突部よりも内側の部分 は、中心部が最も凹んだ凹部が形成されて り、該凹部に前記開口或いは開口予定部が 成されており、該開口或いは開口予定部の 出液絞り領域からは、前記注出突部の付け 部分に向かって先細のテーパー形状の注出 路が形成されており、この注出流路の延長 上に前記溝の中心部分が位置していること
 (7)前記注出突部の外面には、前記クチバシ の下方に位置し且つ前記上蓋係合用環状小 起よりも高い部分に、外方に突出している 衝突部が形成されていること。
 (8)前記緩衝突部は、クチバシ部の下端近傍 位置し、且つ該突部の径方向外側端がクチ シ部の径方向外側端と同位置か或いは若干 方に位置していること。
 (9)前記上蓋は、前記スカートの上端部分に ンジ連結されており、該上蓋とスカートと ヒンジ連結部分の反対側の部分に、前記ク バシ部が形成されていること。
 (10)前記クチバシ部の径方向外側端が、前記 上蓋を閉じるときに該上蓋の下端の内周面に 接触しない程度に近接するように突出してい ること。
 (11)前記スカートの少なくとも一部分には、 内側壁と外側壁とからなる二重壁構造が形成 されており、該内側壁と外側壁とは、その下 端部が引き裂き可能な弱化部によって互いに 連結されており、該外側壁に前記ヒンジ連結 部分が形成されていること。
 (12)前記外側壁の前記ヒンジ連結部分の一方 側端部の外側には、軸方向に延びており且つ 引き裂き可能な軸方向スコアが形成されてお り;該軸方向スコアが形成されている部分に いて、該外側壁の上端及び下端には、それ れ切欠部が形成されており;前記内側壁と外 壁との下端部分には、前記軸方向スコアの 端を始点として、前記ヒンジ連結部分の他 側端部が位置する側に向かって周方向に延 ている引き裂き開始領域と、該引き裂き開 領域に連なる引き裂き進行領域とが形成さ ており;前記引き裂き開始領域での内側壁と 外側壁との連結強度が、前記引き裂き進行領 域での連結強度に比して、相対的に低く設定 されていること。

 本発明のプラスチックキャップにおいて 、注出突部の外方に突出したクチバシ部の 面には、前記シール面の上端部分からクチ シ部上端まで延びている溝が形成されてい ことが重要な特徴である。即ち、このよう 溝は、注ぎ出される液を絞るという作用を している。このため、内容液を注ぎ出す際 容器の傾きの度合いが多少変化した場合に 、スムーズに且つ一定の液幅で内容液の注 出しを行なうことが可能となり、内容液の ぎ出しの調整が容易に行えるようになる。 えば、容器の傾きが多少大きくなって注ぎ される液量が多くなった場合にも、上記の で液が絞られるため、クチバシ部から注ぎ される液の幅はほとんど変動せず、液の落 点での面積が大きくなることはない。

 また、クチバシ部の内面は、ほぼ垂直の ール面の上端から外方に傾斜している傾斜 内に位置し、この傾斜面を通って上記の溝 延びているため、容器を大きく傾けなくと 液の注ぎ出しを行なうことができる。

 さらに、本発明において、前記溝に大容 注出案内用溝部を形成し、この溝部の内部 さらに小幅の小容量注出案内用溝部や中容 注出用案内用溝部を形成した場合には、容 を大きく傾けて大容量の液を注ぎ出す場合 及び容器を小さく傾けて小量の液を注ぎ出 場合の何れにおいても、液幅の変動を抑制 ながらスムーズに液の注ぎ出しを行なうこ が出来る。

本発明の注出筒付プラスチックキャッ の一例を、上蓋が開放された状態で示す平 図である。 図1の注出筒付プラスチックキャップの 側断面図(A-A断面図)である。 図1の注出筒付プラスチックキャップを 、上蓋を閉じた状態で示す側断面図である。 図1の注出筒付プラスチックキャップに おいて、スコアを引き裂いて頂板部に開口が 形成された状態のキャップ本体を斜め上方か ら見た斜視図である。 図1の注出筒付プラスチックキャップの 要部を拡大して示す平面図である。 図4に示されている注出筒のクチバシ部 の拡大側断面図(B-B断面図)である。 図1の注出筒付プラスチックキャップの 要部であるクチバシ部の他の例を拡大して示 す平面図である。 緩衝用突部が設けられた本発明のプラ チックキャップを、上蓋が開放された状態 示す平面図である。 図8のプラスチックキャップの側断面図 (A-A断面図)である。 図8のプラスチックキャップの緩衝用 部を側面からみたときの側面図である。 図8のプラスチックキャップの緩衝用 部を正面からみたときの側面図である。 図8のプラスチックキャップの底面図 ある。 緩衝用突部を有していないプラスチッ クキャップについて、上蓋を開けたときの指 の状態を示す図である。 図8のプラスチックキャップについて 上蓋を開けたときの指の状態を示す図であ 。 緩衝用突部を有していない図13のプラ チックキャップについて、容器内容液を小 な容器に移し替えるときのキャップの状態 示す図である。 図8のプラスチックキャップについて 容器内容液を小さな容器に移し替えるとき キャップの状態を示す図である。 キャップ本体のスカートがスリットS 内側壁と外側壁とに区画されており、内側 と外側壁とが破断可能な橋絡部で連結され いる態様のキャップの底面図である。 図17のプラスチックキャップにおいて 外側壁に形成されているスコア及び内側壁 外側壁との橋絡部を引き裂いた状態を示す 面図である。 図18の状態のキャップの上面図である

 図1乃至図4を参照して、このキャップは キャップ本体1と、キャップ本体1にヒンジ連 結された上蓋2とからなっており、それ自体 知の合成樹脂、例えば、低-、中-または高密 度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、 アイソタクティックポリプロピレン、エチレ ン-プロピレン共重合体、ポリブテン-1、エチ レン-ブテン-1共重合体、プロピレン-ブテン-1 共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体等 オレフィン系樹脂や、ポリスチレン、スチ ン-ブタジエン共重合体、ABS樹脂、熱可塑性 リエステル、ポリアミド等を用いての射出 形等により、上蓋2が開栓された状態(図2参 )で成形される。

 キャップ本体1は、頂板部5と、頂板部5の 縁部から垂下しているスカート部6とを有し ており、上蓋2は、スカート部6の上端部分に ンジ連結されている。このヒンジ連結部は7 で示されており、スカート部6の上端に連結 れた中央バンド7aと、この中央バンド7aの両 に位置し且つスカート部6の上端より若干下 方に連結されている1対の補助バンド7b,7bとか ら形成されている。このようにしてスカート 部6にヒンジ連結されている上蓋2を旋回する とにより、キャップ本体1の頂板部5は、上 2によって閉じられる。

 尚、中央バンド7aの中心部上面側には矩 状の浅い溝7cが中央バンド7aの両端近傍まで びている。この溝7cはヒンジの折れ曲がり さを向上させるために設けられている。溝7c がヒンジの両端に至らないように形成されて いるのは、上蓋の開閉を多数行ってもヒンジ が破断しないようにするためである。

 特に図2を参照して、キャップ本体1のス ート6の内面には、係止突起8が形成されてお り、また、頂板部5の内面の周縁部分には、 カート6とは間隔を置いて下方に延びている ンナーリング9が形成されている。即ち、こ のインナーリング9とスカート6との間の空間 容器口部(図示せず)が嵌め込まれ、且つ係 突起8と容器口部の外面との係合により、キ ップ本体1は、容器口部にしっかりと固定さ れるものである。

 また、スカート6には、その厚み部分に上 端から下方に向かって延びているスリットS 形成されており、かかるスリットSによって スカート6は、内側壁6aと外側壁6bとに区画 れた2重壁構造となっており、図2及び図3に されているように、内側壁6aと外側壁6bとは 端で連なっている。このようにスカート6を 2重壁構造とすることにより、キャップの分 廃棄に際して、キャップを容器口部から容 に取り除くことが可能となる。

 キャップ本体1の頂板部5の上面には、内 液を注ぎ出す際に注ぎ出される液の案内と る注出筒11が形成されており、図2及び図3か 理解されるように、注出筒5の内側部分にお いて、頂板部5は、お椀状に凹んだ凹部とな ている。また、図1に示されているように、 の凹部内に、注出用開口を形成するための 端状スコア12が形成されており、頂板部5の 面には、無端状スコア12の内側となる領域 形成された支柱14を介してスコア破断用タブ リング15が設けられている。即ち、このタブ ング15を引っ張り上げることにより、スコ 12が破断し、図4に示されているように、頂 部5に注出用開口が形成され、この注出用開 を介して容器内容液の注ぎ出しが行われる うになっている。

 従って、スコア12の破断によって形成さ た注出用開口から流れ出た内容液は、注出 11によって案内され、その内面に沿って注ぎ 出される。特に、図2及び図3から理解される うに、注出筒11は、上蓋2とヒンジ連結され いる部分側が低くなっており、この背の低 部分の上方部分11aは、外方に向かって傾斜 ている。これは、上蓋2を閉じる際に、注出 筒11が邪魔にならないようにするためである

 また、注出筒11の内面の下端部分は、全 に渡ってフラットであり且つ略直立したシ ル面17となっており、上蓋2を閉じたとき、 のシール面17に上蓋2の一部が密着し、スコ 12を破断して注出用開口が形成された後の密 封性が確保されるようになっている。

 上記注出筒11のヒンジ連結部7側とは反対 部分には、上端部分の一部が外方に傾斜し おり、図1の平面図及び図4の斜視図に示さ ているように、三角形状に外方に突出した チバシ部20が形成されている。このクチバシ 部20の先端(もっとも突出した上端中心部分)20 aは、ヒンジ連結部7aの中心を通るキャップの 中心線X上に位置しており、三角形の頂点と っている。かかるクチバシ部20の内面の下方 部分(クチバシ部20が形成する三角形の底辺部 分に相当)は、前記シール面17の上端部分に位 置しており、クチバシ部20の内面は、この部 から上方に向かって傾斜した傾斜面20bとな ている。このように注出筒11の付け根部分 りも外方に大きく突出しているクチバシ部20 は注ぎ口となり、この部分から内容液を注ぎ 出すことにより、内容液の注ぎ出しをスムー ズに行うことができる。

 また、図2及び図3に示されているように 上記のクチバシ部20においては、その上端が 薄肉となっており、ラッパ状に外方に湾曲し ている。即ち、クチバシ形状に加えて、この ようにラッパ状に湾曲させることにより、こ の部分での液の付着が抑制されて液切れ性が 向上し、内容液の注ぎ出し終了時の液垂れを 有効に防止することができる。

 さらに、頂板部5の外面には、上記注出筒 11のさらに外側部分に、上蓋2との係合用の環 状小突起21が形成されている。

 一方、上蓋2は、天板(top panel)25と、天板2 5の周縁部から延びている筒状側壁27とから形 成されており、天板25の内面には、シールリ グ29が形成されている。即ち、上蓋2を閉じ とき、このシールリング29の外面が注出筒11 の内面下方のシール面17に密着し、この密着 より、スコア12の破断により注出用開口を 成した後のシール性が確保される。尚、注 筒11のヒンジ連結部7側部分11aの背が低くな て且つ外方に傾斜しているため、この上蓋2 閉じる際にシールリング29はスムーズに注 筒11内に入り込み、シール面17と密着するこ となる。

 また、図3に示されているように、上蓋2 天板25の中央部分はドーム状に膨出した膨出 部25aとなっている。このような膨出部25aを形 成することにより、シールリング29の内面か シールリング29で囲まれた天板25の内面を角 部のない円弧状面にすることができ、スコア 12の破断後に天板25の内面に付着した内容液 速やかに容器内に戻すことができる。

 さらに、天板25のヒンジ連結部7とは反対 部分(注出突部11のクチバシ部20が位置する )には鍔25bが形成されており、これにより、 蓋2の開閉操作を容易に行うことができるよ うになっている。図3から理解されるように 鍔25bは、筒状側壁27の上端部に設けられてお り、これにより、上蓋2を開ける際に、手の が注出筒11に形成されているクチバシ部20の 端20aに触れ難くしている。

 図2に示されているように、上蓋2の筒状側 27の下端面の先端部側(ヒンジ連結部7とは反 側部分)には、小突起27aが適当な間隔で設け られている。即ち、内容液の注出を行ったと き、キャップ本体1の頂板部5の上面の周縁部 、特にヒンジ連結部7bとは反対側部分には 注ぎ出された液が付着する場合がある。こ ような場合、上蓋2を閉じた時に、筒状側壁2 7の下端面が全体にわたって頂板部5の上面の 縁部分に密着してしまうと、付着している がはじき飛ばされてしまい、周囲を汚して まうなどの不都合を生じることがある。し るに、上記のような小突起27aを形成してお ば、付着した液のはじき飛ばしを有効に回 することができる。
 尚、筒状側壁27の下端面のヒンジ連結部7b側 には、上記のような小突起27aの形成により傾 きを回避するための高さ調整用の弧状突起27b が形成されている。

 また、筒状側壁27の下方部分の内面には 突起27cが周状に形成されている。即ち、上 2を閉じたとき、この突起27cが頂板部5の外面 に形成されている小突起21と係合し、これに り上蓋2の閉栓状態が保持されることとなる 。

 本発明の要部を拡大して示す図5及び図6 図4の斜視図と共に参照して、注出筒11のク バシ部20の内面には、溝30が形成されている とが重要である。この溝30は、前述したシ ル面17の上端部分からクチバシ部20の上端ま 延びているものであり、このような溝30が 成されているため、本発明のキャップでは 注ぎ出される液がクチバシ部20で絞られ、例 えば、容器を傾けて内容液を注ぎ出す際、容 器の傾き度合いが多少変化した場合にも、ク チバシ部20が注ぎ出される液の幅を一定に保 することができ、液の落下点の面積をほぼ 定に保持することができ、液の落下点の面 が増大して周囲を汚すなどの不都合を有効 回避することができ、注出する量の調整が 易となる。

 また、上記の溝30は、ほぼ垂直のシール 17の上端から外方に傾斜している傾斜面20b( チバシ部20の内面)に形成されているため、 器を必要以上に大きく傾けずに内容液の注 を行うことができるという利点もある。

 本発明において、前記溝30が形成される チバシ部20の内面、即ち傾斜面20bは、図6の 断面図に示されているように、注出筒11の高 さhの少なくとも半分以上にわたって形成さ ていることが好適である。即ち、傾斜面20b 領域が短いと、液の注ぎ出しに際して容器 大きく傾けることが必要となってしまうな の不都合を生じてしまうからである。また この傾斜面20b内に形成される溝30の長さも短 くなってしまい、溝30による絞り効果も半減 てしまう。

 また、上記の傾斜面20aの傾斜角θ(図6参照 )は、液の注ぎ出し性やキャップ成形後の型 き性を考慮して、10乃至55度程度の大きさと ることが好適である。

 また、図1及び図5を参照して、頂板部5に 成されているスコア12によって画定される 口予定部(開口に相当、図中Zで示す)は、ク バシ部20に対面する側の部分が小幅の注出液 絞り領域Z1を有している形状であることが好 しく、溝30は、この注出液絞り領域Z1と同程 度の幅wを有していることが好適である。即 、このような注出液絞り領域Z1を形成させる ことにより、スコア12を引き裂いて形成され 開口から溝30にかけて注出液の絞りが行わ るため、絞り効果を一層高めることができ 。

 また、図1及び図5に示されている例では お椀型の凹部内にスコア12により開口予定部 (或いは開口)Zが形成されており、注出筒11の け根部分に向かって注出液絞り領域Z1が先 のテーパー形状で延びており、この部分が の部分よりも凹んだ溝となっており、しか 、この注出液絞り領域Z1の延長線上にクチバ シ部20の先端部分20a(溝30の中心)が位置してい る。従って、容器を傾けたとき、注出液絞り 領域Z1からクチバシ部20の先端部分20aまで、 直線上に注出流路が形成されることとなり 容器内容液の注ぎ出し及び絞りを効果的に うことができる。

 また、本発明の他の例を示す図7の部分拡 大平面図を参照して、この溝30を多段に形成 ることが好ましい。即ち、図7において、最 も大きな溝30a(以下、大容量注出案内用溝部 呼ぶ)の内部には、これよりも小幅で且つ深 溝30b(以下、中容量注出案内用の溝部と呼ぶ )が形成され、中容量注出案内用の溝部30bの 部には、さらに小幅で且つ深い溝部30c(以下 小容量注出案内用の溝部と呼ぶ)が形成され 、これらの溝部30a~30cは、何れも、シール面17 の上端部分からクチバシ部20の上端まで延び いる。このように溝30を多段構成とするこ により、一般の需要者は、注出液の液量を 易に調整することができる。具体的には、 器を大きく傾けたときには、大きな幅の大 量注出案内用溝部30aを通って液の注ぎ出し 行われ、容器の傾きの度合いを小さくする 、中位の幅の中容量注出案内用の溝部30bを って液の注ぎ出しが行われ、容器の傾きの 合いをさらに小さくすると、最も小幅の小 量注出案内用の溝部30cを通って液の注ぎ出 が行われる。即ち、クチバシ部20から注ぎ出 される液幅をみて、一般の需要者は、容器の 傾き度合いを調整して注ぎ出される液量を正 確に調整できるのである。

 尚、上述した本発明においては、クチバ 部20が外方に大きく突出するため、図示さ ていないが、上蓋2の内面に特開2004-352284号 開示されているような変形修正リブを設け おくことが好ましい。型抜きに際してクチ シ部が変形してしまうおそれがあるため、 ャップ成形後に上蓋を閉めることにより、 チバシ部20の変形を変形修正リブによって修 正するわけである。

 また、上述した具体例では、スコア12に り開口予定部Zが形成されており、スコア12 引き裂くことにより注出用の開口が形成さ るが、このようなスコア12を形成せず、初め から注出用の開口を形成しておくこと(即ち 図4の状態としておくこと)も勿論可能である 。

 さらに、上蓋2はキャップ本体1にヒンジ 結されているが、本発明は、クチバシ部20の 内面に所定の溝30を形成すればよいので、上 2がキャップ本体1にネジ締結されるキャッ にも本発明を適用し得ることは、当業者で れば容易に理解できよう。

 上述した本発明のプラスチックキャップ 、上述した図に示した態様以外にも種々の 造を採り得る。例えば、注出筒11の上端に チバシ部20が形成されている場合には、上蓋 2を指で持ち上げて開くとき、指がクチバシ 20の尖った先端に当り、使用者に不快感を与 えることがあるが、このような不快感は、緩 衝用突部を設けることで解消することができ る。このような緩衝用突部を設けたキャップ の例を図8~図12に示した。

 図8~図12のキャップは、基本的な構造は、 図1~図4に示されているキャップと同じであり 、従って、図8~図12では、図1~図4と同じ引用 字が用いられている。

 図8~図12の態様のキャップでは、注出筒11 代わりに、弧状形状を有している注出突部1 10が形成されている。即ち、この注出突部110 、注出筒11のヒンジ連結部7側の背の低い部 が切欠かれて弧状形状に形成されたもので る。即ち、ヒンジ連結部7とは反対側の部分 から内容液の注ぎ出しが行なわれるため、こ の部分には案内壁は必要ではなく、従って、 この部分を切り欠いておくことにより、上蓋 2を閉じる際に、注出突部11が邪魔にならない ようにしたものである。

 このような注出突部110の周方向中心部分 は、注出筒11と同様にクチバシ部20が形成さ れ、クチバシ部20の内面(傾斜面)20b内には、 20が形成されている。また、図9から理解さ るように、注出突部11の内側部分において、 頂板部5は、ヒンジ連結部7側が低くなるよう 傾斜している。

 また、注出突部110の内面の下端部分は、 域に渡ってフラットであり且つ略直立した ール面17となっており(特に図9参照)、ヒン 連結部7側の切り欠き部(即ち、注出突部110が 切欠かれて存在していない領域)において、 板部5には、無端状スコア12に向かって下方 落とし込まれた面が形成されている。この の下方部分は、無端状スコア12まで延びてい るテーパー面となっており、このテーパー面 に続く上方部分が略直立したシール面17aとな っており、シール面17aは、注出突部110の下部 のシール面17に連続している。即ち、上蓋2を 閉じたとき、注出突部110と頂板部5に形成さ たシール面17,17aに上蓋2のシールリング29が 着し、スコア12が破断されて注出用開口が形 成された後の密封性が確保されるようになっ ている。従って、図9から理解されるように 上蓋2に形成されているシールリング29は、 ール面17aに密着する部分が長く形成されて る。

 また、図8及び図9を参照して、このキャ プの上蓋2の筒状側壁27の内面には、ヒンジ 結部7とは反対側の部分(鍔25bが形成されてい る部分の内側)には、肉抜きにより縦溝40が形 成されている。このような縦溝40を形成して くことにより、上蓋2を閉じたときに、注出 突部110のクチバシ部20が上蓋2の筒状側壁27の 面に接触せず、スムーズに上蓋2を閉じるこ とができる。

 このようなプラスチックキャップにおい 、注出突部110の外面に、クチバシ部20の下 に位置する部分に外方に突出した緩衝用突 50が形成される。この緩衝用突部50は、上蓋2 との係合用環状小突起21よりも高い部分に位 しており、その径方向外側端がクチバシ部 径方向外側端20aより若干外方に位置してい 。また、図10及び図11に示されているように 、緩衝用突部50の上面50aは水平方向に延び、 の外周縁が弧状に延びており、緩衝用突部5 0の側面50bは、下方にいくにしたがって漸次 出長さが小さくなるような曲面に形成され おり、成形時の型抜きを容易に行い得るよ な形状に成形されている。

 本発明においては、上記のような緩衝用 部50を形成することにより、上蓋2を開放す ときに、手の指がクチバシ部20の先端20aに たることによる不快感を有効に防止するこ が可能となるものである。

 例えば、上記のような緩衝用突部50が注 突部110に形成されていないキャップについ 、上蓋を開けたときの状態を示す図13を参照 されたい。即ち、閉じられている上蓋2の開 は、前述した鍔25bを指Pで押し上げることに り行なわれるが、この場合、指Pが注出突部 110に形成されている先端が尖った形状のクチ バシ部20に強く当たってしまうおそれがあり このような場合には、上蓋2を開放する者に 不快感を与えてしまう。

 これに対して、上述した緩衝用突部50が 成されている本発明のキャップについて、 蓋を開けたときの状態を示す図14を参照され たい。図14から理解されるように、本発明で 、指Pで上蓋2を押し上げて開放したとき、 Pが緩衝用突部30に当たることとなる。この め、指Pが尖ったクチバシ部20の先端部20aに ったとしても、クチバシ部20への当りが緩和 され、このような当りによる不快感を有効に 回避することができるのである。

 上記の説明から理解されるように、緩衝 突部50は、クチバシ部20の先端20aの下端近傍 に位置し、且つその上端50aがクチバシ部20の 端を通る軸線Lの部分或いは軸線Lよりも若 外方の部分にまで突出しているのがよい(図1 0参照)。その突出位置が軸線Lよりも内方に位 置する場合には、クチバシ部20への指Pの当り を緩和する効果が十分に発揮されないからで ある。

 このように、上記の緩衝用突部50を設け ことにより、例えばクチバシ部20の先端20aが 、上蓋2を閉じるときに筒状側壁27の下端内周 面に接触しない程度に近接するように突出し ている場合においても、該上蓋2を開けると に指Pのクチバシ部20への当りを効果的に緩 することができる。

 また、このような本発明のキャップでは 容器内容液を小さな容器内に容易に移し替 るときにも有利である。

 例えば、図15は、上記のような緩衝用突 50が形成されていない図13のキャップについ 、容器内容液を小さな容器に移し替えると のキャップの状態を示す図であるが、この から理解されるように、キャップの注出突 110の外面を、移し替える小さな容器の口部1 00の上端に当接させながら容器を傾けた場合 注出突部110の上端のクチバシ部20の先端部 は、小さな容器の口部壁100の上端に接触す ように位置するか或いは容器口部壁100に接 させることなく、この状態で内容液の注ぎ しが行われることとなる。従って、この場 には、注ぎ出された内容液が小さな容器の 部壁100の上端面に当たりながら流し込まれ こととなり、この結果、一部が容器の口部 100の外面側に流れてこぼれてしまうという 都合を生じ易い。

 これに対して、緩衝用突部50を有する本 明のキャップでは、図16に示されているよう に、注出突部110の外面に形成されている緩衝 用突部50に小さな容器の口部壁100を当てなが 内容液が収容されている容器を傾けると、 出突部110のクチバシ部20は、小さな容器の 部壁100のやや上方に位置するようになり、 の結果、内容液を小さな容器の口部壁100の 端に当てることなく、直接小さな容器内に ぎ入れることが可能となる。即ち、緩衝用 部50を小さな容器の口部壁100に当てながら容 器を傾けることにより、注ぎ出しに際しての 容器のぶれを回避することができ、しかも注 ぎ入れる小さな容器の容器壁100に接触させず に注ぎ入れることができるため、内容液をこ ぼさずに、確実に小さな容器内に内容液を注 ぎ入れることが可能となるのである。

 図9~図12に戻って、このキャップ本体1の 板部5に形成されている無端状スコア12は、 に図12に示されているように、ヒンジ連結部 7側及びヒンジ連結部7とは反対側の部分が幅 の形状を有しており、それぞれ、幅狭部12a, 12bが形成されている。即ち、無端状スコア12 引き裂いて注出用開口を形成し、容器を傾 て、この注出用開口から内容液の注ぎ出し 行なう場合、ヒンジ連結部7とは反対側に形 成されている幅狭部12bから注出突部11のクチ シ部20の内面に内容液が集中して速やかに れ出し、また、注ぎ出し終了後には、ヒン 連結部7側の壁面に付着残存した液が、幅狭 12aから速やかに容器内に戻るような構造と っている。無端状スコア12が形成されてい 面は、クチバシ部20が形成されている側が高 く且つヒンジ連結部7側が低くなるように傾 しているからである。

 また、図12に示されているように、頂板 5の裏面には、上記幅狭部13a,13bが形成されて いる部分のそれぞれに、下方に延びている小 さなリブ60,60が形成されている。このような ブ60が案内となり、ヒンジ連結部7側の壁面 付着残存した液は、幅狭部12aの近傍の壁面 滞留せず、効果的に容器内に戻るようにな ているわけである。

 また、図1~図4のキャップについても説明 たが、図1~図4及び図8~図12で示されているキ ャップでは、スカート6は、スリットSによっ 内側壁6aと外側壁6bとに区画された2重壁構 となっており、内側壁6aと外側壁6bとは下端 連なっている。このようにスカート6を2重 構造とすることにより、キャップの分別廃 に際して、キャップを容器口部から容易に り除くことが可能となる。このような2重壁 造を採用する場合には、例えば、図10に示 れているように、外側壁6bにスコア65を設け ことが好ましい。

 上記のスコア65は、ヒンジ連結部7(ヒンジ バンド7b)の近傍位置において外側壁6bに形成 れているものであり、軸方向に延びるよう 形成されている。即ち、開放された状態の 蓋2を引き降ろすことにより、スコア65を引 裂いて外側壁6bを破断することによって、 ャップ本体1を容器から容易に取り除くこと できるのである。

 このようなスコア65により外側壁6bを引き 裂く場合においては、図10に示されているよ に、スコア65の上端と下端のそれぞれに切 欠き67を形成することが好適である。このよ うな切欠き67の形成により、スコア65での引 裂きを容易に行うことができる。また、こ ようなスコア65での外側壁6bの引き裂きは、 常、開放されている上蓋2を引き降ろすこと により行われるが、一般の消費者は、上蓋2 引っ張り挙げることにより、キャップ本体1 容器から取り外そうとすることがある。し るに、切欠き67をスコア65の下端部にも形成 しておくことにより、上蓋2を引っ張り上げ ときにもスコア65の引き裂きを行い、キャッ プ本体1の容器からの取り外しを行うことが 能となる。

 尚、図10の例では、外側壁6bの外面には、 上記スコア10の近傍部分(ヒンジ連結部7の近 )に、軸方向に延びているリブ70が形成され いる。このリブ70は、キャップ本体1を容器 部に嵌合固定する際の位置決め部材として 用されるものである。

 また、上記のようにスリットSによりスカ ート6を二重壁構造とした場合においては、 側壁6aと外側壁6bとの下端部を、破断可能な 絡部(bridge)で連結しておくことが好ましく これにより、キャップ本体1の容器口部から 取り外しを、格別の工具を用いることなく 極めて容易に行うことができる。

 さらに、上記のように内側壁6aと外側壁6b との下端部を、破断可能な橋絡部で連結した 場合には、その連結強度を調整することによ り、分別廃棄性を高めることができる。この ようなキャップの例を図17に示した。

 図17は、上蓋2を開放した状態でのプラス ックキャップの底面図を示しているが、こ キャップでは、スリットSにより分断された 内側壁6aと下端部6bの下端部が、弱化部(スコ と複数の橋絡部75)で連結されている。この 絡部75は、容易に引き裂き可能となってい 。

 また、図17において、内側壁6aと外側壁6bと 下端部は、引き裂き開始領域Q 1 と引き裂き進行領域Q 2 と引き裂き不能領域Q 3 とに区画されている。即ち、引き裂き開始領 域Q 1 では、内側壁6aと外側壁6bとの連結強度が最 低く、例えば引き裂き進行領域Q 2 に比して低く設定されており、引き裂き不能 領域Q 3 では、連結強度が最も高く、引き裂き不能に 設定されている。

 図17から理解されるように、引き裂き開始 域Q 1 は、外側壁6bのヒンジ連結部分7の一方側端部 の外側に設けられている軸方向スコア65の下 を始点として、ヒンジ連結部分7の他方側端 部が位置する側に向かって周方向に延びてお り、この引き裂き開始領域Q 1 に連続して引き裂き進行領域Q 2 が連なっており、引き裂き不能領域Q 3 は、この引き裂き進行領域Q 2 に連なり、さらに引き裂き開始領域Q 1 に連続している。

 上記のような各領域Q 1 ~Q 3 での連結強度は、スリットSの深さを調整す ことによって容易に実現できる。

 例えば、引き裂き開始領域Q 1 では、スリットSをスカート6の上端から下端 で完全に貫通させ、この領域Q 1 において、内側壁6aと外側壁6bとを完全に分 することにより、最も連結強度の低い領域 することができる。この場合、連結強度は ロであり、弱化部は形成されていないこと なる。また、完全に分断したスリットSに最 連結強度が低くなるような橋絡部75で連結 ることもできる。

 これに対しては、引き裂き進行領域Q 2 では、破断可能な橋絡部75の厚みを、引き裂 可能な程度の範囲で、引き裂き開始領域Q 1 の橋絡部75よりも厚くしたり、或いは、この 絡部75の間隔を引き裂き開始領域Q 1 よりも短くすることにより、連結強度を引き 裂き開始領域Q 1 よりも高めることができる。また、引き裂き 進行領域Q 2 では、破断可能な橋絡部75を設けることなく スリットSを深く形成したスコアにより連結 強度を調整することも出来る。

 さらに、引き裂き不能領域Q 3 では、スリットSを最も浅く形成したり、或 はスリットSを全く設けないことにより、引 裂き不能な連結強度を達成することができ 。

 上記のようにして連結強度が調整された領 Q 1 ~Q 3 を内側壁6aと外側壁6bとの下端部に形成する とにより、分別廃棄性を一層高めることが きる。例えば図18及び図19には、上記のよう 領域が形成されているキャップを容器口部 ら取り外すときの状態が示されている。
 尚、図18及び図19の例では、引き裂き開始領 域Q 1 に相当する部分には、破断可能な橋絡部75は 成されておらず、引き裂き進行領域Q 2 に相当する部分にのみ、破断可能な橋絡部75 一定の間隔で形成されている。

 即ち、図18及び図19から理解されるように、 上蓋2を引き降ろしてスコア65を引き裂いた後 、上蓋2を摘みとして、外側壁6bを周方向に捲 っていくことにより、橋絡部75が引き裂かれ 外側壁6bが完全に内側壁6aと分離した状態と なり、引き裂き不能な領域Q 3 においてのみ、外側壁6bと内側壁6aとが一体 連なった状態となる。この結果、キャップ 体1と容器口部との係合力が大幅に低下して り、引き裂かれた外側壁6bを手で持って、 ャップ本体1を引っ張り上げることにより、 ャップ本体1を容易に容器口部から取り外す ことが可能となるわけである。

 上記のようにして引き裂きを行う場合、上 2を繋ぐヒンジ連結部7が設けられている外 壁6bの部分が橋絡部75の引き裂き開始領域Q 1 の開始点となっており、内側壁6aと外側壁6b の連結強度が最も低く(この場合はゼロであ )、このため、引き裂きを速やかに開始し、 これに続いて引き裂き進行領域Q 2 での引き裂きに移行することができ、格別の 工具を全く用いることなく、キャップ本体1 容器口部からの取り外しを行うことが可能 なる。

 さらに、この場合には、軸方向スコア65の 端に加えて下端にも切欠き67が設けられてい るため、上蓋2を引っ張り上げてキャップ本 1を容器口部から取り外そうとした場合にも 軸方向スコア65の下端の切欠き67と破引き裂 き開始領域Q 1 との作用によりキャップ本体1を容器口部か 取り外すことができるのである。

 尚、上記のような各領域Q 1 ~Q 3 の長さは、キャップ本体1と容器口部との係 力が損なわれず、一定のシール性が保持さ 、且つ破断可能な橋絡部75の引き裂きがスム ーズに行われ、容器口部からのキャップ本体 1に容易に行われるように設定されればよい 例えば、引き裂き開始領域Q 1 の長さを必要以上に大きくしてしまうと、キ ャップ本体1と容器口部との係合力が低下し シール性が損なわれてしまうため、この長 は、通常、ヒンジバンド部7の周方向長さと 程度に設定される。また、引き裂き進行領 Q 2 は、この領域の橋絡部75が引き裂かれたとき キャップ本体1を容易に容器口部から取り外 すことができるような長さに設定すればよく 、例えば引き裂き開始領域Q 1 と引き裂き進行領域Q 2 との合計長さが、スカート6の全周長の半分 度以上あれば十分である。さらに、引き裂 不能領域Q 3 は、必ずしも必要ではない。

 上記の説明から理解されるように、内側 6aと外側壁6bとが破断可能な橋絡部75で連結 れているキャップは、分別廃棄性が極めて れている。

 上述した本発明のキャップは、各種飲料 醤油等の調味液などが充填された容器のキ ップとして効果的に使用することができる