JP2005112065A | 2005-04-28 | |||
JP2012192826A | 2012-10-11 | |||
JP2007326436A | 2007-12-20 | |||
JP2017019461A | 2017-01-26 | |||
JP2001180220A | 2001-07-03 | |||
JP2003220806A | 2003-08-05 | |||
JPH0966705A | 1997-03-11 |
\¥02020/174848 15 ?(:17 2019/050387 請求の範囲 [請求項 1] タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッ ド部と、 該トレッ ド部の 両側に配置された _対のサイ ドウォール部と、 これらサイ ドウォール 部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えると共に 、 前記一対のビード部間に力ーカス層が装架され、 前記トレッ ド部に おける前記力ーカス層の外周側に複数層のベルト層が配置され、 該べ ルト層の外周側にタイヤ周方向に沿って螺旋状に卷回されたポリエチ レンテレフタレート繊維コードを含むベルトカバー層が配置された空 気入りラジアルタイヤにおいて、 前記ポリエチレンテレフタレート繊維コードは、 1 00°〇における 2. 0〇 1\1/〇1 1 6父負荷時の弾性率が 3. 5〇 1\1/ ( I ø X %) 〜 5. 5〇 1\1/ (I 6 X %) の範囲にあり、 周波数 201~1 歪土 〇. 1 %、 初荷重 3009、 昇温速度 2 °〇/分の条件下で測定される I 3 n 5のピーク値が〇. 1 5以下であることを特徴とする空気入り ラジアルタイヤ。 [請求項 2] 前記ポリエチレンテレフタレート繊維コードのタイヤ中の張力が 0 . 9〇 1\1/〇1 1 6父以上であることを特徴とする請求項 1 に記載の空 気入りラジアルタイヤ。 [請求項 3] 前記トレッ ド部のセンター領域における前記ポリエチレンテレフタ レート繊維コードのタイヤ中の張力丁〇㊀と前記トレッ ド部のショル ダー領域における前記ポリエチレンテレフタレート繊維コードのタイ ヤ中の張力丁 3 との比丁 06/丁 3 が1. 0£丁〇 6/丁 3 £ 2. 0の関係を満足することを特徴とする請求項 1又は 2に記載の空 気入りラジアルタイヤ。 [請求項 4] 前記べルトカバー層は 1本のポリェチレンテレフタレート繊維コー ドが螺旋状に巻回された構造を有することを特徴とする請求項 1〜 3 のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。 |
発明の名称 : 空気入りラジアルタイヤ
技術分野
[0001 ] 本発明は、 ポリエチレンテレフタレート (P E T) 繊維コードをベルトカ パー層に用いた空気入りラジアルタイヤに関 し、 更に詳しくは、 耐久性を良 好に維持しながら、 口ードノイズを効果的に低減することを可能 にした空気 入りラジアルタイヤに関する。
背景技術
[0002] 乗用車用又は小型トラック用の空気入りラジ アルタイヤにおいては、 一対 のビード部間に力ーカス層が装架され、 トレッ ド部における力ーカス層の外 周側に複数層のベルト層が配置され、 ベルト層の外周側にタイヤ周方向に沿 って螺旋状に巻回された複数本の有機繊維コ ードを含むベルトカバー層が配 置されている。 このようなベルトカバー層は高速耐久性の改 善に寄与すると 共に、 中周波口ードノイズの低減にも寄与する。
[0003] 従来、 ベルトカバー層に使用される有機繊維コード はナイロン繊維コード が主流であるが、 ナイロン繊維コードに比べて高弾性であり、 かつ安価なポ リエチレンテレフタレート繊維コードを使用 することが提案されている (例 えば、 特許文献 1参照) 。
[0004] しかしながら、 高弾性であるポリエチレンテレフタレート繊 維コードをベ ルトカバー層に適用した場合、 ベルト層とベルトカバー層との間の層間せん 断歪が大きくなるため、 セパレーション故障が生じ易いという問題が ある。 そのため、 ポリエチレンテレフタレート繊維コードから なるベルトカバー層 に基づいて口ードノイズを低減するにあたっ て、 空気入りラジアルタイヤの 耐久性を良好に維持することが求められてい る。
先行技術文献
特許文献
[0005] 特許文献 1 : 日本国特開 2 0 0 1 - 6 3 3 1 2号公報 \¥0 2020/174848 2 ?(:17 2019/050387 発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0006] 本発明の目的は、 耐久性を良好に維持しながら、 口ードノイズを効果的に 低減することを可能にした空気入りラジアル タイヤを提供することにある。 課題を解決するための手段
[0007] 上記目的を達成するための本発明の空気入り ラジアルタイヤは、 タイヤ周 方向に延在して環状をなすトレツ ド部と、 該トレツ ド部の両側に配置された _対のサイ ドウォール部と、 これらサイ ドウォール部のタイヤ径方向内側に 配置された一対のビード部とを備えると共に 、 前記一対のビード部間に力一 カス層が装架され、 前記トレツ ド部における前記力ーカス層の外周側に複数 層のベルト層が配置され、 該ベルト層の外周側にタイヤ周方向に沿って 螺旋 状に卷回されたポリエチレンテレフタレート 繊維コードを含むベルトカバー 層が配置された空気入りラジアルタイヤにお いて、
前記ポリエチレンテレフタレート繊維コード は、 1 0 0 ° 〇における 2 . 0 〇 1\1 / 6 X負荷時の弾性率が 3 . 5〇 1\1 / ( 6父 - %) ~ 5 . 5〇 / ( 1 6 X %) の範囲にあり、 周波数 2 0 1 ~ 1 å、 歪 ± 0 . 1 %、 初荷重 3 〇〇 9、 昇温速度 2 °〇/分の条件下で測定される 1 3 n 3のピーク値が 0 .
1 5以下であることを特徴とするものである。
発明の効果
[0008] 本発明者は、 ポリエチレンテレフタレート繊維コードから なるベルトカバ 一層を備えた空気入りラジアルタイヤについ て鋭意研究した結果、 ポリエチ レンテレフタレート繊維コードは、 ナイロン繊維コードに比べて、 3 1^ 5 のピーク値が高く、 発熱性が高いことを認識し、 更には、 ポリエチレンテレ フタレート繊維コードに掛かる張力が低いほ ど I 3 n 5のピーク値が上昇す ることを知見した。 そして、 ベルトカバー層を構成するポリエチレンテレ フ タレート繊維コードの発熱はセパレーション 故障を助長する要因となる。
[0009] そこで、 本発明では、 ベルトカバー層を構成するポリエチレンテレ フタレ \¥02020/174848 3 卩(:170?2019/050387
-卜繊維コードの 1 00 ° 〇における 2. X負荷時の弾性率を
3. 5〇 1\!/ ( I 6 X %) ~5. 5〇 1\!/ ( I ø X %) の範囲とするこ とでコード疲労性を十分に確保しながら口ー ドノイズを効果的に低減すると 同時に、 ポリエチレンテレフタレート繊維コードの上 記条件下で測定される t an 5のピーク値を〇. 1 5以下に設定することにより、 ポリエチレンテ レフタレート繊維コードの発熱を抑制し、 ベルトカバー層の周辺でのセパレ —ション故障の発生を抑制することができる 。 これにより、 耐久性を良好に 維持しながら、 口ードノイズを効果的に低減することが可能 になる。
[0010] 本発明において、 ポリエチレンテレフタレート繊維コードのタ イヤ中の張 力は〇. 9〇 ㊀ X以上であることが好ましい。 これにより、 ベルト カバー層を構成するポリエチレンテレフタレ ート繊維コードの のピ —ク値を低下させ、 耐久性の改善効果を高めることができる。
[0011] また、 トレッ ド部のセンター領域におけるポリエチレンテ レフタレート繊 維コードのタイヤ中の張力丁〇 6とトレッ ド部のショルダー領域におけるポ リエチレンテレフタレート繊維コードのタイ ヤ中の張力丁 3 IIとの比丁〇 6 /丁 3 は 1. 0£丁〇 6/丁 3 £2. 0の関係を満足することが好まし い。 これにより、 トレッ ド部のショルダー領域におけるポリエチレン テレフ タレート繊維コードのタイヤ中の張力丁 3 を十分に確保し、 トレッ ド部の ショルダー領域を起点とするセパレーション 故障の発生を効果的に抑制する ことができる。
[0012] ベルトカバー層は 1本のポリエチレンテレフタレート繊維コー が螺旋状 に巻回された構造を有することが好ましい。 ベルトカバー層を構成するポリ エチレンテレフタレート繊維コードの端末に は張力が掛かり難いが、 1本巻 きとすることで、 その影響を極力小さくすることができる。 これにより、 ベ ルトカバー層のより広い範囲においてポリエ チレンテレフタレート繊維コー ドの張力を十分に確保し、 耐久性の改善効果を高めることができる。
[0013] 本発明において、 2. 0〇 1\1 / ㊀ X負荷時の弾性率 [〇 1\1 / ( I ø X %) ]は、 」 丨 3-!_ 1 01 7の 「化学繊維タイヤコード試験方法」 に準拠し \¥02020/174848 4 卩(:170?2019/050387
、 温度 1 0〇°〇、 つかみ間隔 25001111、 引張速度 300 ± 20〇! 01/分の 条件にて引張試験を実施し、 荷重一伸び曲線における 2. 0〇 1\1/ 1 6 X 負荷時の接線の傾きである。 また、 上記べルトカバー層の補強コード 1本当 たりの張力 (〇 1\1/ 1 6父) は、 以下の測定方法により測定されたもので ある。 即ち、 無負荷状態のタイヤのトレッ ドゴムの一部を除去してベルトカ バー層の補強コードを露出させ、 その補強コードに _ 定の長さ!- 8の区間を 示す印を付けた後、 その補強コードをタイヤから切り出し、 収縮後の長さ 1- 匕を測定する。 長さ は、 測定誤差を極力無くすために十分に大きく設 定 し、 例えば、 5000101とするのが良い。 長さ 1- 13の測定時には、 補強コー ドに対して表示繊度の 1 /209 /〇! I 6 Xの荷重を負荷する。 その後、 」
I 3 1_ 1 01 7に規定される初期引張抵抗度の測定条件に 拠して補強コー ドの応力歪み曲線を求め、 歪み での力 1_ 3 (1\1) を前記応力歪み 曲線から求める。 このようにして得た力!- 5をベルトカバー層の補強コード 1本当たりの張力とする。 なお、 測定時の温度は 20 ° 〇とし、 湿度は 65% とする。
図面の簡単な説明
[0014] [図 1]図 1は本発明の実施形態からなる空気入りラジ ルタイヤを示す子午線 断面図である。
[図 2]図 2は図 1の空気入りラジアルタイヤにおけるベルト 及びべルトカバ 一層を抽出して示す平面図である。
[図 3]図 3はべルトカバー層の構造を示す断面図であ 。
[図 4]図 4 (a) , (匕) はべルトカバー層に使用されるストリップを 示し、 図 4 (a) は複数本のコードを含むストリップを示す斜 視図であり、 図 4 ( 13) は 1本のコードを含むストリップを示す斜視図 ある。
と温度との関 係を示すグラフである。
[図 6]図 6ベルト層及びべルトカバー層を含むトレッ ドリングを成形するため の成形ドラムを示す断面図である。 \¥0 2020/174848 5 卩(:170?2019/050387
発明を実施するための形態
[0015] 以下、 本発明の構成について添付の図面を参照しな がら詳細に説明する。
図 1は本発明の実施形態からなる空気入りラジ ルタイヤを示し、 図 2はそ のべルト層及びべルトカバー層を示すもので ある。 また、 図 3はべルトカバ —層の構造を示し、 図 4 (a) , (匕) はべルトカバー層に使用されるスト リップを示すものである。
[0016] 図 1 に示すように、 本実施形態の空気入りラジアルタイヤは、 タイヤ周方 向に延在して環状をなすトレッ ド部 1 と、 トレッ ド部 1の両側に配置された 一対のサイ ドウオール部 2と、 サイ ドウオール部 2のタイヤ径方向内側に配 置された一対のビード部 3とを備えている。 トレッ ド部 1 にはタイヤ周方向 に延びる複数本の主溝 1 0が形成されているが、 主溝 1 0の他にタイヤ幅方 向に延びるラグ溝を含む各種の溝を形成する ことができる。
[0017] 一対のビード部 3 , 3間にはタイヤ径方向に延びる複数本の補強 ードを 含む力ーカス層 4が装架されている。 各ビード部 3には、 環状のビードコア 5が埋設されており、 そのビードコア 5の外周上に断面三角形状のゴム組成 物からなるビードフイラー 6が配置されている。 そして、 力ーカス層 4はビ -ドコア 5の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げら ている。 力ーカス層 4の補強コードとしては、 例えばポリエステルコード等の有機繊維コー ドが 好ましく使用される。
[0018] 一方、 トレッ ド部 1 における力ーカス層 4の外周側には、 複数層のベルト 層 7がタイヤ全周にわたって埋設されている。 これらべルト層 7は、 タイヤ 周方向に対して傾斜する複数本の補強コード を含み、 かつ層間で補強コード が互いに交差するように配置されている。 ベルト層 7において、 補強コード のタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば 1 0 ° 〜 4 0 ° の範囲に設定され ている。 ベルト層 7の補強コードとしては、 例えばスチールコードが好まし く使用される。
[0019] ベルト層 7の外周側には、 高速耐久性の向上と口ードノイズの低減を目 的 として、 図 2に示すように、 補強コード〇 (図 3参照) をタイヤ周方向に対 \¥02020/174848 6 卩(:170?2019/050387
して 5 ° 以下の角度で配列してなる少なくとも 1層のベルトカバー層 8がべ ルト層 7の全域を覆うように配置されている。 ベルトカバー層 8は、 ベルト 層 7の全域を覆うフルカバーだけであっても良 、 或いは、 ベルト層 7の全 域を覆うフルカバーとベルト層 7の両エッジ部のみを覆うエッジカバーとの 組み合わせであっても良い。 ベルトカバー層 8は、 図 3に示すように、 補強 コード 0とそれを被覆するコートゴム とから構成されている。 ベルトカバ —層 8は少なくとも 1本の補強コード〇を引き揃えてゴム被覆し なるスト リップ 3 (図 4 ( 3 ) , (b)参照) をタイヤ周方向に螺旋状に巻回したジ ョイントレス構造となっている。 図 4 (a)のストリップ 3はコートゴム 中に複数本の補強コード〇を含むものであり 、 図 4 (1〇) のストリップ 3は コートゴム 中に 1本の補強コード〇を含むものである。
[0020] 上記空気入りラジアルタイヤにおいて、 ベルトカバー層 8を構成する補強 コード〇として、 1 00°〇における 2. 〇〇 |\]/ I 6 X負荷時の弾性率が 3. 5〇 1\1/ ( 6父 - %) ~5. 5〇 1\1/ ( I ø X - %) の範囲にあると 共に、 周波数 20 ! ~ 1 歪土〇. 1 %、 初荷重 3009、 昇温速度 2°〇/分 の条件下で測定される 1 3 n 5のピーク値が〇. 1 5以下であるポリエチレ ンテレフタレート繊維コードが使用されてい る。
[0021] 上述した空気入りタイヤでは、 ベルトカバー層 8を構成する補強コード〇 として 2. 0〇 1\1/〇1 1 6父負荷時の弾性率を 3. 5〇 1\1/ ( I ø X - %) ~5. 5〇 1\1/ ( I 6 X %) の範囲にあるポリエチレンテレフタレート繊 維コードを使用することにより、 コード疲労性を十分に確保しながら口ード ノイズを効果的に低減することができる。 しかも、 ポリエチレンテレフタレ -卜繊維コードの上記条件下で測定される I 3 n 5のピーク値を〇. 1 5以 下に設定することにより、 ポリエチレンテレフタレート繊維コードの発 熱を 抑制し、 ベルトカバー層 8の周辺でのセパレーション故障の発生を抑 する ことができる。 これにより、 耐久性を良好に維持しながら、 口ードノイズを 効果的に低減することが可能になる。
[0022] ここで、 ベルトカバー層 8に使用されるポリエチレンテレフタレート 維 \¥02020/174848 7 卩(:170?2019/050387
コードの 2. 0〇 1\1/ 6 X負荷時の弾性率が 3. 5〇 1\1/ ( 6父 · % ) よりも小さいと中周波口ードノイズを十分に 低減することができず、 逆に 5. ( 6父 %) よりも大きいとコードの耐疲労性が低下し、 夕 イヤの耐久性が低下する。
[0023] また、 ベルトカバー層 8に使用されるポリエチレンテレフタレート 維コ -ドについて、 上記条件下で測定される I 3 n 5のピーク値が〇. 1 5より も大きいとポリエチレンテレフタレート繊維 コードの発熱性が高くなるため タイヤの耐久性が低下し、 特に、 ベルトカバー層 8の周辺でのセパレーシヨ ン故障が発生し易くなる。 なお、 ベルトカバー層 8に使用されるポリエチレ ンテレフタレート繊維コードは多数のフィラ メントから構成されているが、 そのフィラメントカウントは 300本以下であることが望ましい。 フィラメ ントカウントが 300本よりも多いと、 ポリエチレンテレフタレート繊維コ -ドのフィラメント間の摩擦が大きくなり、 発熱が促進されてコード疲労性 が低下する。
[0024] 図 5はポリエチレンテレフタレート繊維コード 3 5と温度との関係 を示すグラフである。 図 5において、 周波数 201 ~ | 2 、 歪 ±0. 1 %、 昇温 速度 2 °〇/分を共通条件とし、 初荷重を 509とした場合の 1 3 n 3の変化 曲線八、 初荷重を 3009とした場合の 8 5の変化曲線巳、 初荷重を 5 009とした場合の 1 3 5の変化曲線〇が描写されている。 ポリエチレン テレフタレート繊維コードの I 3 5は、 温度の上昇に伴って変化し、 例え ば 0°〇〜200°〇の温度範囲においてピーク値 (極大値) を持つ。 また、 ポ リエチレンテレフタレート繊維コードの I 3 n 5は、 初荷重が小さく張力が 低いほど 8 5のピーク値が上昇する傾向がある。 本発明では、 初荷重を
3009とした場合の I 3 n 5のピーク値が〇. 1 5以下となるポリエチレ ンテレフタレート繊維コードを使用するので ある。 なお、 5のピーク 値は〇. 05以上であると良い。
[0025] 上述のようにポリエチレンテレフタレート繊 維コードの I 3 5は、 初荷 重が小さく張力が低いほど 1 3 n 5のピーク値が上昇する傾向があるので、 \¥0 2020/174848 8 卩(:170?2019/050387
上記空気入りタイヤにおいて、 ポリエチレンテレフタレート繊維コードの夕 イヤ中の張力は例えば〇. 2〇 1\1 / I 6 X以上とすることが求められる。 特に、 ポリエチレンテレフタレート繊維コードのタ イヤ中の張力は 0 . 9〇
㊀ X以上であると良い。 これにより、 ベルトカバー層 8を構成する ポリエチレンテレフタレート繊維コードの I 3 5のピーク値を低下させ、 耐久性の改善効果を高めることができる。
[0026] ここで、 ポリエチレンテレフタレート繊維コードのタ イヤ中の張力が小さ 過ぎると、 ベルトカバー層 8を構成するポリエチレンテレフタレート繊 コ —ドの I 3 n 5のピーク値を低下させる効果が不十分にな 。 なお、 ポリエ チレンテレフタレート繊維コードのタイヤ中 の張力の実用上の上限値は 3 .
0〇 1\1 / I 6 X程度である。 また、 ベルトカバー層 8を構成するポリエチ レンテレフタレート繊維コード (ストリップ) の端末から 2周分の周回部分 は張力が不可避的に低下する傾向があるので 、 上述した張力の規定はポリエ チレンテレフタレート繊維コード (ストリップ) の端末から 2周分の周回部 分を除外した部分に適用される。 つまり、 ポリエチレンテレフタレート繊維 コードの端末から 2周分の周回部分を除外した部分の全域にお て上述した 張力の規定を満たしている。
[0027] また、 ベルトカバー層 8を構成するポリエチレンテレフタレート繊 コー ドについて、 トレッ ド部 1のセンター領域におけるポリエチレンテレ タレ —卜繊維コードのタイヤ中の張力丁〇 6とトレッ ド部 1のショルダー領域に おけるポリエチレンテレフタレート繊維コー ドのタイヤ中の張力丁 3 との 比丁 0 6 /丁 3 は 1 . 0 £丁〇 6 /丁 3 £ 2 . 0の関係を満足すると良 い。 これにより、 トレッ ド部 1のショルダー領域におけるポリエチレンテ フタレート繊維コードのタイヤ中の張力丁 3 IIを十分に確保し、 トレッ ド部 1のショルダー領域を起点とするセパレーシ ン故障の発生を効果的に抑制 することができる。
[0028] ここで、 比丁〇 6 /丁 3 が 2 . 0よりも大きいとトレッ ド部 1のショル ダー領域におけるポリエチレンテレフタレー ト繊維コードのタイヤ中の張力 \¥0 2020/174848 9 卩(:170?2019/050387
丁 3 1"1が相対的に小さくなるため、 ショルター領域に配置されたカバーコー ドの発熱が上昇してしまい、 セパレーション故障の発生を効果的に抑制す る ことができなくなる。 トレッ ド部 1のセンター領域におけるポリエチレンテ レフタレート繊維コードのタイヤ中の張力丁 〇㊀はタイヤ赤道位置において 測定される張力であり、 トレッ ド部 1のショルダー領域におけるポリエチレ ンテレフタレート繊維コードのタイヤ中の張 力丁 3 はべルトカバー層 8を 構成するポリエチレンテレフタレート繊維コ ード (ストリップ) の端末から 2周分の周回部分を除外した部分の幅方向最 側位置において測定される張 力である。
[0029] 図 6はべルト層及びべルトカバー層を含むトレ ドリングを成形するため の成形ドラムの一例を示すものである。 図 6において、 成形ドラムロはその 外周面にタイヤ幅方向に沿って湾曲する曲率 を有している。 つまり、 成形ド ラムロは、 幅方向中央部において外径が最も大きくなり 、 幅方向外側に向か って外径が徐々に小さくなるような断面形状 を有している。 このような成形 ドラム 0を用いてベルト層 7及びべルトカバー層 8を含むトレッ ドリングを 成形した場合、 ベルトカバー層 8がタイヤ中の最終形状に近似した形状で成 形されるので、 上述した 1 . 0 £丁〇 6 /丁 3 £ 2 . 0の関係を達成する 上で有利である。
[0030] 上記空気入りタイヤにおいて、 ベルトカバー層 8は 1本のポリエチレンテ レフタレート繊維コードが螺旋状に卷回され た構造を有していると良い。 つ まり、 図 4 (1〇) のように 1本の補強コード〇を含むストリップ 3がタイヤ 周方向に沿って螺旋状に巻回された構造であ ると良い。 ベルトカバー層 8を 構成するポリエチレンテレフタレート繊維コ ードの端末には張力が掛かり難 いが、 1本巻きとすることで、 その影響を極力小さくすることができる。 こ れにより、 ベルトカバー層 8のより広い範囲においてポリエチレンテレ タ レート繊維コードの張力を十分に確保し、 耐久性の改善効果を高めることが できる。
[0031 ] ベルトカバー層 8を構成するポリエチレンテレフタレート繊 コードの弾 \¥02020/174848 10 卩(:170?2019/050387
性率や I 3 n 3のピーク値は、 撚り構造やディップ条件により適宜調整する ことが可能である。 例えば、 撚り構造について、 撚り数が低いほど 1 an 8 のピーク値が低くなる傾向がある。
[0032] 上記空気入りタイヤにおいて、 ベルトカバー層 8を構成するポリエチレン テレフタレート繊維コードの下記 ( 1) 式で表される撚り係数<は 1 300 〜 1 800の範囲にあると良い。 これにより、 耐久性の改善効果と口ードノ イズの低減効果をより高い次元で両立するこ とができる。
< =丁 - ( 1)
但し、 丁 : コードの上撚り数 (回/ 1 0〇 )
0 : コードの総繊度 (¢1 I 6 X)
[0033] ここで、 ベルトカバー層 8を構成するポリエチレンテレフタレート繊 コ —ドの撚り係数<が1 300よりも小さいとコードの耐疲労性が低下し 、 夕 イヤの耐久性が低下することになり、 逆に 1 800よりも大きいとコードモ ジュラスが低下し、 中周波口ードノイズを効果的に低減すること ができない 。 ベルトカバー層 8を構成するポリエチレンテレフタレート繊 コードの総 繊度は 1 000 6父~ 3000 6 Xの範囲にあり、 その上撚り数は 2〇. の範囲にあることが望ましい
実施例
[0034] タイヤサイズが トレッ ド部と一対のサイ ドウ 才ール部と _対のビード部とを備えると共に、 一対のビード部間に力ーカス 層が装架され、 トレッ ド部における力ーカス層の外周側に 2層のベルト層が 配置され、 ベルト層の外周側にタイヤ周方向に沿って螺 旋状に卷回されたポ リエチレンテレフタレート繊維コードを含む ベルトカバー層が配置された空 気入りラジアルタイヤにおいて、 ベルトカバー層に使用されるポリエチレン テレフタレート繊維コード ( 1 1 00 I 6父/2) について、 1 00°〇に おける 2. 0〇 1\1/ 1 6 X負荷時の弾性率、 所定の条件下 (周波数 2 I、 歪土〇. 1 %、 初荷重 3009、 昇温速度 2°〇/分) で測定される \¥0 2020/174848 1 1 卩(:170?2019/050387
n 5のピーク値、 タイヤ中の張力 丁 3 II) を表 1及び表 2のよう に設定した従来例 1、 比較例 1〜 4及び実施例 1〜 5のタイヤを製作した。
[0035] これら試験タイヤについて、 下記の評価方法により、 口ードノイズ、 耐久 性を評価し、 その結果を表 1及び表 2に併せて示した。
[0036] 口ードノイズ:
各試験タイヤをリムサイズ 1 8 X 7」のホイールに組み付けて排気量 2 5 0 0〇〇の乗用車の前後車輪として装着し、 空気圧を 2 3 0 1< 3とし、 運 転席の窓の内側に集音マイクを設置し、 アスフアルト路面からなるテストコ IIの条件で走行させた際の周波数 3 1 5 1 ~ 1 å付近 の音圧レベルを測定した。 評価結果としては、 従来例 1 を基準とし、 その基 準に対する変化量 (〇1巳) を示した。
[0037] 耐久性:
各試験タイヤをリムサイズ 1 8 X 7」のホイールに組み付け、 内圧 2 3 0 で酸素を封入した状態で温度 7 0 °〇及び湿度 9 5 %に保持されたチヤ ンバー内に 3 0日間保管した後、 内部の酸素を解放し、 内圧 2 3 0 1< 3 で 空気を充填する。 このように前処理された試験タイヤを、 表面が平滑な鋼製 で直径 1 7 0 7 のドラムを備えたドラム試験機に装着し、 周辺温度を 3 8 ± 3 °〇に制御し、 初期速度を とし、 〇. 5時間ごとに速度 を 1 0 ずつ増加させ、 タイヤが破壊するまで試験を継続し、 その走 行距離を計測した。 評価結果は、 従来例 1 を 1 〇〇とする指数にて示した。 この指数値が大きいほど耐久性が優れている ことを意味する。 また、 タイヤ の故障形態を調べ、 力ーカス層の巻き上げ端末付近での破壊であ る場合を 「 八」 にて示し、 ベルトカバー層のセパレーシヨン故障である 場合を 「巳」 に て示し、 その他の故障である場合を 「〇」 にて示した。
[0038] 〇
0 0
〔¾二
〔谢 |-2|
\¥0 2020/174848 14 卩(:170?2019/050387
的に低減することができた。 一方、 比較例 1 , 2のタイヤは、 いずれもベル トカバー層を構成するポリエチレンテレフタ レート繊維コードの 2 . 0〇 1 6 X負荷時の弾性率が高過ぎるため、 口ードノイズの低減効果が得ら れるものの、 ベルトカバー層にセパレーション故障が発生 し、 耐久性が悪化 していた。 比較例 3のタイヤは、 ベルトカバー層を構成するポリエチレンテ レフタレート繊維コードの 2 . 0〇 1\1 / I 6 X負荷時の弾性率が低過ぎる ため、 口ードノイズの低減効果が不十分であった。 比較例 4のタイヤは、 ベ ルトカバー層を構成するポリエチレンテレフ タレート繊維コードの上記条件 下で測定される 1 3 5のピーク値が高過ぎるため、 ベルトカバー層にセパ レーション故障が発生し、 耐久性が悪化していた。
符号の説明
[0041 ] 1 トレッ ド部
2 サイ ドウォール部
3 ビード部
4 力ーカス層
5 ビードコア
6 ビードフイラー
7 ベルト層
8 ベルトカバ _ 層
1 0 主溝