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Title:
PNEUMATIC TIRE MANUFACTURING METHOD, AND PNEUMATIC TIRE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078286
Kind Code:
A1
Abstract:
This aims to improve the uniformity of a pneumatic tire. Disclosed is a pneumatic tire manufacturing method comprising a strip winding step (S3) of winding rubber strips (20) circumferentially and spirally over such a ply inside portion (6A1a) of a cylindrical ply (6A1) wound on a shaping former as is located on the inner side of the tire axis than a bead core set position (P) and/or over a ply outside portion (6A1b) wound on the outer side of the tire axis, thereby to form a strip winding (21) for forming bead apexes. Further comprised are an expansion step (S4) of expanding the ply inside portion (6A1a) of the cylindrical ply (6A1) into a toroidal shape, and a joining step (S5) of folding back the ply outside portion (6A1b) of the cylindrical ply (6A1) around a bead core (5), thereby to join the ply outside portion (6A1b) and the toroidal ply inside portion (6A1a) to each other while catching the strip winding (21) inbetween.

Inventors:
MAFUNE TOSHIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072072
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO RUBBER IND (JP)
MAFUNE TOSHIYUKI (JP)
International Classes:
B29D30/32; B29D30/60; B60C15/06
Domestic Patent References:
WO2002060676A12002-08-08
WO2006048924A12006-05-11
Foreign References:
JP2007296871A2007-11-15
JP2000094542A2000-04-04
JP2006346999A2006-12-28
JP2007168241A2007-07-05
Other References:
See also references of EP 2239130A4
Attorney, Agent or Firm:
NAEMURA, Tadashi et al. (Nishinakajima 4-chome Yodogawa-ku, Osaka-sh, Osaka 11, JP)
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Claims:
 トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るトロイド状のプライ本体部と、このプライ本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部とを有するカーカスプライ、及び前記プライ本体部とプライ折返し部との間を通って前記ビードコアから半径方向外側にのびるビードエーペックスゴムを具える空気入りタイヤの製造方法であって、
 成形フォーマ上に、シート状のカーカスプライを周方向に巻回して円筒状プライを形成するカーカス巻回工程と、
 前記円筒状プライ上かつタイヤ軸方向両側のコアセット位置に、ビードコアをセットするビードコアセット工程と、
 前記コアセット位置よりもタイヤ軸方向内側に位置しかつプライ本体部をなす円筒状プライのプライ内側部分上、及び/又は前記コアセット位置よりもタイヤ軸方向外側に位置しかつプライ折返し部をなす円筒状プライのプライ外側部分上に、巾狭長尺のゴムストリップを周方向かつ螺旋状に重ねて巻き付けることによりビードエーペックス形成用のストリップ巻回体を形成するストリップ巻き付け工程と、
 前記円筒状プライのプライ内側部分をトロイド状に膨張させる膨張工程と、
 前記円筒状プライの前記プライ外側部分を前記ビードコアの廻りで折り返し、前記トロイド状のプライ内側部分との間で前記ストリップ巻回体を挟み込んで前記プライ内側部分とストリップ巻回体とプライ外側部分とを接合する接合工程と、
 を含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
 前記ストリップ巻き付け工程は、前記プライ内側部分上に内のストリップ巻回体を形成する段階と、前記プライ外側部分上に外のストリップ巻回体を形成する段階とを含むとともに、
 前記接合工程により、前記プライ内側部分と、内外のストリップ巻回体と、プライ外側部分とが接合されることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
 前記ストリップ巻き付け工程は、前記ビードコアセット工程よりも先に行われるとともに、前記ストリップ巻き付け工程は、前記コアセット位置を通って前記内のストリップ巻回体と外のストリップ巻回体とを連結しうる継ぎストリップ巻回体を形成する段階を含むことを特徴とする請求項2記載の空気入りタイヤの製造方法。
 請求項1~3に記載の製造方法によって形成されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
Description:
空気入りタイヤの製造方法、及 空気入りタイヤ

 本発明は、ゴムストリップ巻回体によっ ビードエーペックスゴムを形成する空気入 タイヤの製造方法、及びそれによって製造 れた空気入りタイヤに関する。

 一般に、空気入りタイヤには、図10(A)に すように、ビード部aを補強し操縦安定性や ード耐久性を向上させるために、ビード部a に、ビードコアbの半径方向外面から半径方 外方にのびる断面三角形状のビードエーペ クスゴムcが配されている。そして従来、こ ようなタイヤを製造する場合には、別工程 てビードコアbとビードエーペックスゴムc を一体に接合した環状のビードコア組立体 形成し、このビードコア組立体を、生タイ 製造ラインに投入している。

 他方、前記ビードコア組立体の形成は、 来、ゴム押出機を用いて断面三角形状のゴ 部材を押出成形するとともに、このゴム部 をビードコアの外面上で一周巻きし、その 方向の両端部を互いに突き合わせてジョイ トすることにより行っている。

 しかしこのような押出成形方法では、前 ジョイント部において端部間にズレが生じ など、剛性や強度の不均一化を招き、タイ のユニフォミティーの低下原因となりうる

 又近年、タイヤの軽量化、及び操縦安定 や乗り心地性などのタイヤ性能の観点から ビードエーペックスゴムcとして、図10(B)に すように、薄くかつ高さが大なものが望ま る傾向にある。しかしこのような断面形状 ものは、ゴム収縮によって先端側が大きく ールするなど所望の形状を維持することが しく、ビードエーペックスゴムの高寸化、 肉化が大きく制限されている。

 そこで本発明は、周方向に均一なビード ーペックスゴムを効率よく形成でき、タイ の生産効率の向上及びユニフォミティーの 上を図りうるとともに、変形しやすい種々 断面形状のビードエーペックスゴムを具え タイヤを容易に製造しうる空気入りタイヤ 製造方法、及びそれによって製造された空 入りタイヤを提供することを目的としてい 。

 なお、ゴムストリップを螺旋状に重ねて巻 付けた巻回体によってビードエーペックス ムを形成する技術に関連するものとして下 の特許文献1がある。

特開2007-168241号公報

 本願第1の発明は、トレッド部からサイドウ ォール部を経てビード部のビードコアに至る トロイド状のプライ本体部と、このプライ本 体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタ イヤ軸方向内側から外側に折り返されるプラ イ折返し部とを有するカーカスプライ、及び 前記プライ本体部とプライ折返し部との間を 通って前記ビードコアから半径方向外側にの びるビードエーペックスゴムを具える空気入 りタイヤの製造方法であって、
 成形フォーマ上に、シート状のカーカスプ イを周方向に巻回して円筒状プライを形成 るカーカス巻回工程と、
 前記円筒状プライ上かつタイヤ軸方向両側 コアセット位置に、ビードコアをセットす ビードコアセット工程と、
 前記コアセット位置よりもタイヤ軸方向内 に位置しかつプライ本体部をなす円筒状プ イのプライ内側部分上、及び/又は前記コア セット位置よりもタイヤ軸方向外側に位置し かつプライ折返し部をなす円筒状プライのプ ライ外側部分上に、巾狭長尺のゴムストリッ プを周方向かつ螺旋状に重ねて巻き付けるこ とによりビードエーペックス形成用のストリ ップ巻回体を形成するストリップ巻き付け工 程と、
 前記円筒状プライのプライ内側部分をトロ ド状に膨張させる膨張工程と、
 前記円筒状プライの前記プライ外側部分を 記ビードコアの廻りで折り返し、前記トロ ド状のプライ内側部分との間で前記ストリ プ巻回体を挟み込んで前記プライ内側部分 ストリップ巻回体とプライ外側部分とを接 する接合工程と、
 を含むことを特徴としている。

 又第2の発明は、空気入りタイヤであって 、前記第1の発明の製造方法によって形成さ たことを特徴としている。

 第1の発明は、成形フォーマ上に形成され た円筒状プライ(カーカスプライ)上に、ゴム トリップを螺旋状に巻回し、カーカスのプ イ本体部をなす円筒状プライのプライ内側 分上、及び/又はプライ折返し部をなすプラ イ外側部分上にビードエーペックス形成用の ストリップ巻回体を形成している。

 このように、ビードエーペックスゴムを ジョイント部がなく周方向に連続するスト ップ巻回体にて形成しているため、均一性 高まりタイヤのユニフォミティーを向上す ことができる。又ストリップ巻回体は、プ イ内側部分及び/又はプライ外側部分に粘着 して支持される。そのため、膨張や折り返し の過程で、変形することがなく、しかも折り 返し後も、プライ内側部分とプライ外側部分 との間で狭圧され一体化されて、その形状が 保持される。従って、ビードエーペックスゴ ムが、例えば高寸、薄肉等の変形しやすい種 々の断面形状の場合にも、変形することがな く、精度良く容易にかつ効率良く形成するこ とができる。

 また、別ラインを組むことなく、従来的 シングルステージ方式の生タイヤ製造ライ 上にてビードエーペックスゴムを形成しう ため、優れた生産性を確保することができ 。しかもタイヤの種類(サイズを含む)毎に 適正な形状、サイズのビードエーペックス ムを自在に設定しうるため、生産性を阻害 ずにタイヤ性能の最適化を図ることができ 。

図1は、本発明の製造方法によって形成 された空気入りタイヤの一実施例を示す断面 図である。 図2は、ビード部をビードエーペックス ゴムとともに拡大して示す断面図である。 図3は、ビードエーペックスゴムの形成 方法を概念的に示す断面図である。 図4は、成形フォーマをカーカス巻回工 程とともに示す断面図である。 図5は、ストリップ巻き付け工程を示す 断面図である。 図6(A)、(B)は、膨張工程、及び接合工程 を概念的に示す断面図である。 図7は、ゴムストリップの断面図である 。 図8は、ストリップ巻き付け工程の他の 例を示す断面図である。 図9は、ストリップ巻き付け工程のさら に他の例を示す断面図である。 図10(A)、(B)は従来技術における問題点 示す説明図である。

符号の説明

2     トレッド部
3     サイドウォール部
4     ビード部
5     ビードコア
6a   プライ本体部
6b   プライ折返し部
6A   カーカスプライ
6A1        円筒状プライ
6A1a プライ内側部分
6A1b プライ外側部分
8     ビードエーペックスゴム
20   ゴムストリップ
21   ストリップ巻回体
21a        内のストリップ巻回体
21b        外のストリップ巻回体
21c        継ぎストリップ巻回体
30   成形フォーマ
P     コアセット位置
S1   カーカス巻回工程
S2   ビードコアセット工程
S3   ストリップ巻き付け工程
S4   膨張工程
S5   接合工程

 以下、本発明の実施の一形態を、図示例と もに説明する。図1は本発明の製造方法によ って形成された空気入りタイヤの一例を示す 断面図である。
 図1に示すように、空気入りラジアルタイヤ 1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへ てビード部4のビードコア5に至るカーカス6、 及び前記ビード部4に配されるビードエーペ クスゴム8を具える。

 前記カーカス6は、カーカスコードをタイ ヤ周方向に対して例えば75゜~90゜の角度で配 した1枚以上、本例では1枚のカーカスプラ 6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは 前記ビードコア5、5間に跨るトロイド状の ライ本体部6aと、その両端に連なりかつ前記 ビードコア5の回りをタイヤ軸方向内側から 側に折り返されるプライ折返し部6bとを具え る。

 又前記カーカス6の半径方向外側かつトレ ッド部2の内部には、ベルト層7が配される。 ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向 に対して例えば10~35゜程度で配列した2枚以上 、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成 れる。ベルト層7は、各ベルトコードがプラ イ間相互で交差することにより、ベルト剛性 を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を して強固に補強する。

 又前記ビードエーペックスゴム8は、前記 プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間を って、前記ビードコア5から半径方向外側に 細状にのび、ビード部4からサイドウォール 部3にかけて補強し、操縦安定性を向上させ 。

 前記ビードエーペックスゴム8は、本例で は、図2に拡大して示すように、前記ビード ア5のタイヤ軸方向内面Si、半径方向内面SL、 タイヤ軸方向外面Soに沿ってのびるU字状のエ ーペックス底部10と、ビードコア5の半径方向 外面SUから半径方向外側にのびる断面三角形 のエーペックス本体11とからなり、又前記 ーペックス本体11は、ビードコア5から立ち がる境界線Kにより、タイヤ軸方向内側の内 体部分11Aと、タイヤ軸方向外側の外本体部 11Bとに区分されている。

 ここで、ビードベースラインBLからのプ イ折返し部6bの半径方向高さh3は、少なくと 前記外本体部分11Bの半径方向高さh2より大 あり、好ましくはビードエーペックスゴム8 半径方向高さh0よりも大である。又前記内 体部分11Aおよび外本体部分11Bのうちの一方 他方よりも半径方向高さが大であることが ましく、本例では、内本体部分11Aの半径方 高さh1が外本体部分11Bの半径方向高さh2より 大とした場合が例示されている。

 又前記内本体部分11Aは、前記エーペック 底部10のタイヤ軸方向内端10aに連なり、又 本体部分11Bは、前記エーペックス底部10のタ イヤ軸方向外端10bに連なる。このようなビー ドエーペックスゴム8は、図3に概念的に示す うに、ビードコア5下に敷設される帯状体12 用い、この帯状体12のうちの前記ビードコ 5からタイヤ軸方向内側にはみ出す内のはみ し部12Aと、タイヤ軸方向外側にはみ出す外 はみ出し部12Bとを、それぞれビードコア5回 りで巻き上げた後、ビードコア5の半径方向 側で互いに接合することにより形成でき、 その接合面によって前記境界線Kが形成され 。

 次に、前記空気入りタイヤ1の製造方法を 説明する。この製造方法は、未加硫の生タイ ヤを形成する生タイヤ形成ステップにおいて 、カーカス巻回工程S1と、ビードコアセット 程S2と、ストリップ巻き付け工程S3と、膨張 工程S4と、接合工程S5とを含むことに特徴を する。

 具体的には、前記カーカス巻回工程S1で 、図4に示すように、円筒状の成形フォーマ3 0上に、シート状のカーカスプライ6Aを周方向 に一周巻きして円筒状プライ6A1を形成する。 前記カーカスプライ6Aとしては、その内面に ンナーライナゴム(図示しない)を積層した 層シートを採用しうる。しかし、前記カー スプライ6Aの巻回に先駆けて、成形フォーマ 30上にインナーライナゴムを一周巻きしてお ても良く、又カーカスプライ6Aのトッピン ゴムに低空気透過性ゴムを用いてインナー イナゴムの機能を持たせた一層のカーカス ライ6Aを一周巻きしても良い。

 ここで、前記成形フォーマ30は、所謂シ グルステージ形成方法にて使用されるフォ マであって、本例では、フォーマ軸心方向 近離可能に相対移動しうる一対のスライド 31に、ビードコア5を支持するビードロック 段33と、プライ折返し部6bを半径方向外側に き上げる巻き上げ手段34とを設けた周知構 のものが使用される。

 なお前記ビードロック手段33は、拡縮径 能なリング状のビード受け金具33Aを具え、 径によりその外周面でビードコア5を嵌着し 保持できる。又前記巻き上げ手段34は、空 等の充填により膨張可能なブラダー34Aから り、本例では、その内端が前記ビード受け 具33Aのフォーマ軸心方向内方で固定され、 つ外端がフォーマ軸心方向外方で固定され 。そしてブラダー34Aは、膨張前の基準状態Y1 において、前記外端よりもフォーマ軸心方向 外方で折り返された円筒状に折り畳まれる。 なお図中の符合35は、中央のブラダーであっ 、膨張前の基準状態Z1では円筒状をなし、 記カーカス巻回工程において、カーカスプ イ6Aを一周巻きする際のガイド及び支持を行 う。又中央のブラダー35は、前記ビード受け 具33A,33A間の近接移動に伴って膨張し、プラ イ本体部6aをトロイド状に膨張(シェーピング )させる。なお成形フォーマ30は、本例に限定 されることなく、従来的な種々の構造のもの が採用しうる。

 次に、前記ビードコアセット工程S2では 前記円筒状プライ6A1上、かつタイヤ軸方向 側のコアセット位置P(本例では前記ビード受 け金具33Aの位置)に、ビードコア5をセットす 。このビードコアセット工程S2は、本例で 、ストリップ巻き付け工程S3の後に行われる が、ビードエーペックスゴム8の構造に応じ 、ストリップ巻き付け工程S3に先駆けて行う ことができる。

 次に、前記ストリップ巻き付け工程S3で 、図5に示すように、前記コアセット位置Pよ りもタイヤ軸方向内側に位置しかつ前記プラ イ本体部6aをなす円筒状プライ6A1のプライ内 部分6A1a上、及び/又は前記コアセット位置P りもタイヤ軸方向外側に位置しかつプライ 返し部6bをなす円筒状プライ6A1のプライ外 部分6A1b上に、巾狭長尺のゴムストリップ20 周方向かつ螺旋状に重ねて巻き付け、これ よりビードエーペックス形成用のストリッ 巻回体21を形成する。

 本例では、前記ストリップ巻き付け工程S 3は、前記プライ内側部分6A1a上に内のストリ プ巻回体21aを形成する段階S3aと、前記プラ 外側部分6A1b上に外のストリップ巻回体21bを 形成する段階S3bと、前記コアセット位置Pを って前記内のストリップ巻回体21aと外のス リップ巻回体21bとを連結しうる継ぎストリ プ巻回体21cを形成する段階S3cとから構成さ る。特に本例では、1本のゴムストリップ20 用い、タイヤ軸方向の一端側(本例では外端 )から他端側(本例では内端側)に向かって連 的に巻き付けている。これにより、前記ゴ ストリップ20を、外のストリップ巻回体21b 継ぎストリップ巻回体21c→内のストリップ 回体21aの順で各ストリップ巻回体21b、21c、21 aが連続する一つの巻回物22として形成するこ とができる。この巻回物22は前述の帯状体12 相当する。

 前記ゴムストリップ20の巻回の向きは、 に規制されることがなく、例えばタイヤ軸 向内端側から外端側に向かって連続的に巻 付けることもできる。又ストリップ巻回体21 b、21c、21a間で巻回の向きを相違させても良 。

 そして本例では、このような巻回物22を 成した後、前記ビードコアセット工程S2が行 われる。なお、ビードコア5の挿入を容易と るために、前記外のストリップ巻回体21bの 大厚さtbを、内のストリップ巻回体21aの最大 厚さtaに比して小に設定するのが好ましい。 前記内外のストリップ巻回体21a、21bの断面 状及びサイズは、要求するビードエーペッ スゴム8の断面形状及びサイズに応じて適宜 設定される。

 なお前記ゴムストリップ20としては、例 ば図7に示すように、ストリップ巾W1が5~50mm つ最大厚さTが、前記ストリップ巾W1の1/10~1/1 00の範囲と、従来のストリップワインド方式 使用されるゴムストリップに比して巾狭か 薄いものが好適に採用しうる。この点から ストリップ巾W1は7mm以上が好ましく30mm以下 さらには20mm以下が好ましい。又その断面形 状も、両端側の厚さを幅方向中央側の厚さに 比して減じた、例えば台形状、レンズ形状、 三角形状、及びこれらに類似の形状のものが 、形成するビードエーペックスゴム8の形状 度を高める、及びエアー溜まり抑制の観点 ら好ましく採用しうる。

 次に、前記膨張工程S4では、図6(A)に示す うに、前記ビードコア5、5間を近づけると もに、ブラダー35を介して前記プライ内側部 分6A1aをトロイド状に膨張させる。

 又前記接合工程S5では、図6(B)に示すよう 、ブラダー34Aを介して、前記プライ外側部 6A1bを前記ビードコア5の廻りで折り返す。 れにより、前記トロイド状に膨張されたプ イ内側部分6A1aとの間で前記ストリップ巻回 21a、21bを挟み込み、前記プライ内側部分6A1a とストリップ巻回体21a、21bとプライ外側部分 6A1bとを互いに押圧して一体に接合しうる。

 このように、ビードエーペックスゴム8を 、周方向に連続するストリップ巻回体21にて 成しているため、均一性が高まりタイヤの ニフォミティーを向上できる。又ストリッ 巻回体21は、プライ内側部分6A1a及びプライ 側部分6A1bに粘着して支持されるため、膨張 や折り返しの過程での変形が防止される。又 折り返し後も、プライ内側部分6A1aとプライ 側部分6A1bとの間で狭圧され一体化されて、 の形状が保持される。従って、ビードエー ックスゴム8が、例えば高寸、薄肉等の変形 しやすい種々の断面形状の場合にも、変形す ることがなく、精度良く容易にかつ効率良く 形成することができる。また、別ラインを組 むことなく、従来的なシングルステージ方式 の生タイヤ製造ライン上にてビードエーペッ クスゴム8を形成しうるため、優れた生産性 確保することができる。しかもタイヤの種 (サイズを含む)毎に、適正な形状、サイズの ビードエーペックスゴム8を自在に形成しう ため、生産性を阻害せずにタイヤ性能の最 化を図ることができる。

 又前記接合工程S5では、接合時、内のス リップ巻回体21aの先端aeと外のストリップ巻 回体21bの先端beとを一致させると、ビードエ ペックスゴム8の先端の厚さが増し、エアー 溜まりの傾向を招く。従って、各先端ae、be 半径方向内外に位置ズレさせることが好ま く、又その半径方向の位置ズレ量Hを2mm以上 さらには5mm以上確保するのが好ましい。

 なお前記ストリップ巻き付け工程S3を有 る本発明の製造方法で形成されたタイヤは ビードエーペックスゴム8の断面においてゴ ストリップ20、20間の界面が現れるため、他 のタイヤと容易に識別することができる。

 次に、図8、9に、前記ストリップ巻き付 工程S3の他の例を示す。図8に示すストリッ 巻き付け工程S3では、継ぎストリップ巻回体 21cの形成がなく、プライ内側部分6A1a上の内 ストリップ巻回体21aと、プライ外側部分6A1b の外のストリップ巻回体21bとがそれぞれ独 して形成されている。これにより、前記エ ペックス本体11のみからなるビードエーペ クスゴム8を形成でき、ビードコア回りゴム リュームを減じビード部4をスリム化しうる 。

 又内外のストリップ巻回体21a、21bにおい 、ゴム組成を相違させても良い。例えば、 のストリップ巻回体21aに、加硫後のゴム硬 が小な軟質のゴムを用い、外のストリップ 回体21bに、加硫後のゴム硬度が大な硬質の ムを用いる。これにより操縦安定性を高め つ、乗り心地性を向上させることが可能と る。特にストリップ巻き付け工程S3では、 外のストリップ巻回体21a、21bの厚さt、及び 合後の半径方向高さを自在に変更しうるた 、前記ゴム硬度等のゴム物性の違いとの組 せによって、タイヤ性能の向上をより高く つ容易に図ることが可能となる。

 又図9に示すストリップ巻き付け工程S3で 、プライ内側部分6A1a又はプライ外側部分6A1 bの一方のみにストリップ巻回体21を形成し、 この一つのストリップ巻回体21のみによって ビードエーペックスゴム8を形成している。 同図には、プライ内側部分6A1aのみに内のス リップ巻回体21aを形成した場合が例示され いる。

 なお継ぎストリップ巻回体21cを形成する 階S3cを排除する場合には、ストリップ巻き け工程S3を、ビードコアセット工程S2の後に 行うこともできる。

 以上、本発明の特に好ましい実施形態に いて詳述したが、本発明は図示の実施形態 限定されることなく、種々の態様に変形し 実施しうる。

 図1に示す構造をなすタイヤサイズ215/45R17 の夏用の乗用車用ラジアルタイヤを、本発明 の製造方法を用いて試作するとともに、該タ イヤのユニフォミティー(RFV、LFV、CON)を測定 、その結果を従来タイヤと比較した。なお 従来例のタイヤは、ゴム押出機を用いて押 成形された断面三角形状のゴム部材を、ビ ドコア上で一周巻きし、その周方向の両端 を互いに突き合わせてジョイントすること よりビードエーペックスゴムを形成した以 は、実施例のタイヤと実質的に同仕様であ 。

<ユニフォーミティー>
 タイヤユニフォーミティー試験機を用い、J ASO C607:2000の「自動車用タイヤのユニフォー ティー試験方法」に準拠して、RFV、LFV、CON 測定した。測定条件は、リム(17×7J)、タイ 回転速度(60rpm)、空気圧(200kPa)、及び縦荷重(4 .08kN)とした。各数値は、100本のタイヤの平均 値であって、値が小さいほど、ユニフォーミ ティーが良好であることを示す。

 表1如く、本発明の製造方法により、タイ ヤのユニフォミティーを向上しうるのが確認 できる。