Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PNEUMATIC TIRE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126506
Kind Code:
A1
Abstract:
A pneumatic tire designed so that when a hook and loop fastener is fitted to the tire internal face of a pneumatic tire furnished with an inner liner layer consisting of a thermoplastic elastomer composition of a blend of thermoplastic resin and elastomer, or a thermoplastic resin, the hook and loop fastener can easily follow the elongation of the inner liner layer and is free from damaging of the inner liner layer. There is disclosed a pneumatic tire furnished on its internal face with an inner liner layer (7) consisting of a thermoplastic elastomer composition composed of thermoplastic resin and elastomer, or a thermoplastic resin, characterized in that integral forming of a multiplicity of interlocking elements (8) protruding on the hollow side of the tire is effected on the surface of the inner liner layer (7).

Inventors:
TANNO ATSUSHI (JP)
SATO YUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053779
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
March 03, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
YOKOHAMA RUBBER CO LTD (JP)
TANNO ATSUSHI (JP)
SATO YUJI (JP)
International Classes:
B60C5/14; B60C5/00; A44B18/00
Foreign References:
JP2006044503A2006-02-16
JP2004163134A2004-06-10
JP2005517581A2005-06-16
JPH08258506A1996-10-08
JPH11206422A1999-08-03
JP2001008712A2001-01-16
JPH08258506A1996-10-08
JP2006044503A2006-02-16
Other References:
See also references of EP 2135750A4
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Shin-ichi et al. (37 Kowa Building4-5, Tsukiji 1-chom, Chuo-ku Tokyo 45, JP)
Download PDF:
Claims:
 タイヤ内面に熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂及びエラストマーからなる熱可塑性エラストマー組成物から構成されたインナーライナー層を設けた空気入りタイヤにおいて、
 前記インナーライナー層の表面にタイヤの空洞側に突出する多数の係合素子を一体成形した空気入りタイヤ。
 前記係合素子の高さを0.5~5.0mmにした請求項1に記載の空気入りタイヤ。
 前記係合素子を前記空気入りタイヤのトレッド部に対応する領域に配置し、これら係合素子に多孔質材料からなる吸音材を装着した請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
 前記インナーライナー層の前記係合素子とは反対側の表面に前記タイヤ内面に埋没する多数のアンカー素子を突設した請求項1,2又は3に記載の空気入りタイヤ。
 前記アンカー素子が、前記インナーライナー層に一体成形されている請求項4に記載の空気入りタイヤ。
 前記アンカー素子が前記インナーライナー層に連結する支持部と該支持部先端の拡大部とからなり、該アンカー素子の高さをHとして、前記支持部の幅Wa及び前記拡大部の最大幅Wbを下記式(1)及び(2)の関係にした請求項4又は5に記載の空気入りタイヤ。
 1.6Wa ≦ H  ≦ 3.8Wa   (1)
 2.0Wa ≦ Wb ≦ 3.5Wa   (2)
 前記アンカー素子の厚さTを前記幅Waに対して下記式(3)の関係にした請求項6に記載の空気入りタイヤ。
 0.7Wa ≦ T  ≦ 1.3Wa   (3)
 前記アンカー素子の高さHが0.1~0.5mmである請求項4~7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
Description:
空気入りタイヤ

 本発明は、空気入りタイヤに関し、さら 詳しくは、熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂 エラストマーのブレンド体の熱可塑性エラ トマー組成物からなるインナーライナー層 設けた空気入りタイヤのタイヤ内面に、吸 材等の付属物を取り付ける面ファスナーを けるようにした空気入りタイヤに関する。

 チューブレス空気入りタイヤには、その イヤ内面に空気透過防止層として空気非透 性に優れたブチル系ゴムからなるインナー イナー層が一体にライニングされている。 かし、ブチル系ゴムは重いため、特許文献1 は、ブチル系ゴムの代わりに比重が小さい熱 可塑性樹脂や熱可塑性樹脂を主成分とする熱 可塑性エラストマー組成物を使用することを 提案している。

 一方、近年において空気入りタイヤの性 向上を目的として空洞部内に、空洞部に発 する共鳴音を低減する吸音材を取り付けた 、空気圧や温度を検知するセンサーを取り けたりすることが行われるようになってい 。例えば、吸音材の場合の取り付け方法と ては、インナーライナー層の表面に面ファ ナーを接着剤を用いて固定することや、面 ァスナーのインナーライナー側の面にアン ー素子を設けてタイヤ内面に固定すること どが提案されている(例えば、特許文献2参 )。

 しかし、上述した熱可塑性樹脂や熱可塑性 脂を主成分とする熱可塑性エラストマー組 物からなるインナーライナー層を設けたタ ヤでは、そのインナーライナー層に面ファ ナーを接着剤等を用いて固定した場合は、 イヤの加硫成形時に膨径するインナーライ ー層の伸びに、面ファスナーが追従できな という不具合がある。また、面ファスナー アンカー素子を設けタイヤ内表面に突き刺 ように固定した場合には、インナーライナ 層を傷つけるため空気透過防止性が低下す という問題があった。

日本国特開平8-258506号公報

日本国特開2006-44503号公報

 本発明の目的は、熱可塑性樹脂又は熱可 性樹脂とエラストマーのブレンド体の熱可 性エラストマー組成物からなるインナーラ ナー層を設けた空気入りタイヤのタイヤ内 に面ファスナーを設ける場合、その面ファ ナーがインナーライナー層の伸びに容易に 従することができ、またインナーライナー を傷つけたりしないようにした空気入りタ ヤを提供することにある。

 上記目的を達成するための本発明の空気 りタイヤは、タイヤ内面に熱可塑性樹脂又 熱可塑性樹脂及びエラストマーからなる熱 塑性エラストマー組成物から構成されたイ ナーライナー層を設けた空気入りタイヤに いて、前記インナーライナー層の表面にタ ヤの空洞側に突出する多数の係合素子を一 成形したことを特徴とする。

 また、前記係合素子の高さは0.5~5.0mmにす ことが好ましい。

 前記係合素子は前記空気入りタイヤのト ッド部に対応する領域に配置し、これら係 素子に多孔質材料からなる吸音材を装着す ようにするとよい。

 前記インナーライナー層の前記係合素子 は反対側の表面には、前記タイヤ内面に埋 する多数のアンカー素子を突設するように るとよい。

 前記アンカー素子は、前記インナーライ ー層に一体成形されていることが好ましい

 前記アンカー素子が前記インナーライナー に連結する支持部と該支持部先端の拡大部 からなる場合には、アンカー素子の高さをH として、前記支持部の幅Wa及び前記拡大部の 大幅Wbは下記式(1)及び(2)の関係にするとよ 。
 1.6Wa ≦ H  ≦ 3.8Wa   (1)
 2.0Wa ≦ Wb ≦ 3.5Wa   (2)

 また、前記アンカー素子を間欠的に設ける 合には、前記アンカー素子の厚さTは前記幅 Waに対して下記式(3)の関係にすることが好ま い。
 0.7Wa ≦ T  ≦ 1.3Wa   (3)

 また、前記アンカー素子の前記インナー イナー層本体からの高さHは0.1~0.5mmにすると よい。

 本発明によれば、インナーライナー層を 可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマー組成 から形成した空気入りタイヤにおいて、面 ァスナーの係合素子をインナーライナー層 一体成形したので、加硫成形時にインナー イナー層の伸びに係合素子を一体に追従さ ることができると共に、インナーライナー を傷つけないようにすることができる。

図1は本発明の空気入りタイヤの実施形 態の一例を示すタイヤ子午線方向の半断面図 である。 図2は本発明に使用するインナーライナ ー層の実施形態の一例を示す斜視説明図であ る。 図3は本発明に使用するインナーライナ ー層の実施形態の他の一例を示す斜視説明図 である。 図4は図3のインナーライナー層を使用 た本発明の空気入りタイヤのインナーライ ー層及びカーカス層を切り出した断面を例 する説明図である。 図5のA~Cは本発明に使用するインナーラ イナー層に突設するアンカー素子の実施形態 の一例を示す斜視説明図である。 図6は本発明に使用するインナーライナ ー層の成形加工の一例を示す斜視説明図であ る。

符号の説明

 4 カーカス層
 4a カーカスコード
 4b コートゴム
 7 インナーライナー層
 8 係合素子
 9 アンカー素子
 9a 支持部
 9b 拡大部
 10 吸音材 

 図1は、本発明の空気入りタイヤの実施形 態の一例を示すタイヤ子午線方向の半断面図 である。

 図1において、1はトレッド部、2はサイド ォール部、3はビード部、4はカーカス層で る。カーカス層4はビード部3に埋設された左 右一対のビードコア5間に装架され、その両 部をそれぞれビードコア5の廻りにタイヤ内 から外側に折り返すようにしている。トレ ド部1の内側には、カーカス層4の外側に、 下一対のベルト層6がタイヤ1周にわたって配 置されている。また、タイヤの最内側には、 熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂とエラストマ ーからなる熱可塑性エラストマー組成物によ り形成されたインナーライナー層7が空気透 防止層として内貼りされている。

 上記インナーライナー層7には、タイヤ空 洞側の表面に多数の係合素子8が一体成形さ 、これら係合素子8が面ファスナーとして機 し、例えばポリウレタンフォーム等の多孔 材料からなる吸音材10などの付属物が脱着 在に取り付けられるようになっている。吸 材側の表面には、係合素子8に対して脱着す 多数のループ11が相手側の面ファスナーと て設けられている。

 吸音材10は、吸音機能を有する多孔質材 で構成されるが、多数の繊維からなる繊維 造体で形成される場合は、構造体自体が多 のループを有することでそのまま接合する とができる。

 インナーライナー層7の表面における係合 素子8の配列は、図2のように、縦横方向に列 に間欠的に配列したものであっても、或い ランダムに配置したものであってもよい。 者のように整然と配列する場合は、列方向 タイヤ周方向に配列してもよいが、タイヤ 方向に対して傾斜する方向であってもよい

 係合素子8の形状は、相手方の面ファスナ ー等に係合する機能を有するものであれば特 に限定されるものではない。図2に例示する うに、インナーライナー層の表面に立設す 支持部に拡大部を先端に形成し、T字形や矢 形にした平板状のもののほか、支持部の中 軸を中心に回転させたキノコ形にしたもの あってもよい。いずれにしても、インナー イナー層と一体成形できる形状であること 好ましい。

 このように面ファスナーを構成する係合 子8が、インナーライナー層と一体成形され ているため、別の独立の面ファスナーを貼り 付ける場合のように、インナーライナー層を 傷つけることがなく、空気透過防止性を悪化 させることがない。また、係合素子がインナ ーライナー層と一体化しているので加硫成形 時の膨径工程でインナーライナー層が伸びる ときにも追従するため、脱落等の不具合を生 ずることはない。

 係合素子8をタイヤ内面に配置する位置は 特に制限されるものではなく、タイヤ内面の 全面であってもよく、一部であってもよい。 図示の例のように吸音材10を取り付ける場合 、トレッド部に対応する領域に配置するこ が好ましい。

 また、係合素子8のインナーライナー層7に ける配置密度は、12~90本/cm 2 にすることが好ましい。係合素子8の配置密 が12本/cm 2 よりも小さいと吸音材10などの取り付け部材 取り付け強度が十分に得られず、90本/cm 2 よりも大きいと係合素子8の拡大部同士が接 しすぎて、相手側の面ファスナーのループ 引っかかり難いなど係合に支障が生ずる場 がある。

 係合素子8のインナーライナー層7の表面 らの突出高さは、特に制限されるものでは いが、好ましくは0.5~5.0mmにするとよい。係 素子8の高さをこのような範囲内にすること より、吸音材等の付属物の取り付け強度を 分にすることができる。

 一方、インナーライナー層のタイヤ内面 対する貼り付け方法は、カーカス層4の表面 に直接又は接着剤を使用して貼り付けてもよ いが、好ましくは、図3に示すように、係合 子8の形成面と反対側の表面に多数のアンカ 素子9を突設し、これら多数のアンカー素子 9を図4に示すように、カーカスコード4aを被 しているカーカス層4のコートゴム4bの中に 没するようにするとよい。熱可塑性樹脂や 可塑性エラストマー組成物から構成される ンナーライナー層はゴムに対する接着性が しいので、このようにすることによりイン ーライナー層とタイヤ内面との間の接合強 を向上することができる。さらに、インナ ライナー層7とカーカス層4との間に接着ゴム 層を介在させるようにしてもよい。

 インナーライナー層7の表面におけるアン カー素子9の配列は、係合素子8の場合と同様 縦横方向に列状に間欠的に配列したもので っても、或いはランダムに配置したもので ってもよい。前者のように整然と配列する 合は、列方向をタイヤ周方向に配列しても いが、タイヤ周方向に対して傾斜する方向 あってもよい。

 アンカー素子9の形状は、アンカー機能を 有するものであれば特に限定されるものでは ない。図3に例示するように、係合素子8と同 にインナーライナー層の表面に立設する支 部に拡大部を先端に形成したもののほか、 持部の側面を鋸刃状にしたものなどであっ もよい。しかし、好ましくは、支持部と先 の拡大部とから構成したものがよい。また アンカー素子9は、図示の例のように独立の スポット状に形成されたものに限らずレール 状(突条)に連続的に形成したものであっても い。

 図5のA~Cはアンカー素子9の好ましい形状 例示したもので、支持部9aと先端の拡大部9b から構成され、図5のA、BはT字形、図5のCは 印形の断面形状である。いずれも未加硫ゴ 層に侵入したのち加硫された後は拡大部9b 抜け難くなってアンカー効果を発現する。 示の例は平板状のものであるが、支持部の 心軸を中心に回転させたキノコ形にしたも であってもよい。

 図5のA~Cの形態のアンカー素子9ではインナ ライナー層7からの高さをHとするとき、支持 部9aの幅Waと拡大部9bの最大幅Wbは、下記式(1) び(2)の関係にすることが好ましい。
 1.6Wa ≦ H  ≦ 3.8Wa   (1)
 2.0Wa ≦ Wb ≦ 3.5Wa   (2)

 また、アンカー素子9がスポット状で平板状 である場合には、支持部9aの厚さTを幅Waに対 て下記式(3)の関係にすることが好ましい。
 0.7Wa ≦ T  ≦ 1.3Wa   (3)

 支持部9aの幅Wa及び厚さTが、小さすぎる 支持部9aの剛性が低下し折れやすくなり、大 きすぎると未加硫ゴムに侵入し難くなる。ま た、拡大部9bの最大幅Wbが、支持部9aの幅Waに して小さすぎると接合強度の向上効果が十 に得られず、大きすぎると未加硫ゴムに侵 し難くなる。

 アンカー素子9の高さHとしては、好まし は0.1~0.5mmがよい。高さHが0.1mm未満であると ーカス層との接合強度が十分に得られず、0. 5mmを超えるとカーカスコードと接触し耐久性 を低下させることがある。

 アンカー素子9は、インナーライナー層7に ける配置密度を、好ましくは2~60本/cm 2 にすることが好ましい。アンカー素子の配置 密度が小さすぎると接合強度が十分に得られ ず、大きすぎても接合強度は低下するので好 ましくない。

 アンカー素子9は、インナーライナー層7 全面に突設することが好ましいが、必ずし 全面でなくてもよい。例えば、空気入りタ ヤのトレッド部及び/又はビード部に相当す 領域にアンカー素子を設け、他の領域には けないか、或いは接着ゴム層を介在させる のであってもよい。また、大きなせん断変 を受けやすいショルダー領域等においてア カー素子と接着ゴム層とを併用するように てもよい。

 本発明において、インナーライナー層と 合素子とを一体成形する方法は、特に制限 れるものではないが、例えば、図6に示すよ うに、熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂とエラ ストマーからなる熱可塑性エラストマー組成 物を押出成形機のダイ12から、インナーライ ー層7と突条の係合素子が平行に並ぶように 押出し、突条の係合素子に交差方向のスリッ トを小ピッチで間欠的に入れた後、延伸加工 することにより、多数の独立の係合素子が延 伸方向に隔離し間欠的に配列する形態に形成 することができる。

 このように、係合素子をインナーライナ 層と一体成形することにより、生産性を向 し、空気透過防止性能を向上することがで る。また、インナーライナー層本体を円筒 に押出し、インフレート成形し円筒状のフ ルムに形成するようにしてもよい。

 インナーライナー層に対するアンカー素 の突設方法は、特に制限されるものではな 、インナーライナー層に対して別に成形し アンカー素子を接着又は植設するものであ ても、或いはインナーライナー層を成形す とき、係合素子とアンカー素子とを一体成 するようにしてもよい。特に、アンカー素 を係合素子とインナーライナー層と共に一 成形することにより、生産性が向上し、空 透過防止性能を向上するため好ましい。

 アンカー素子を一体成形する方法は、係 素子とインナーライナー層とを一体成形す 方法と同様に成形することができ、例えば ンナーライナー層の片方の面に係合素子を 成し、反対側の面にアンカー素子を形成す ダイを使用し成形するとよい。なお、アン ー素子の成形に際し、ダイから平行に並ぶ うに突条に押出しスリットを入れずにその ま延伸することにより、アンカー素子が連 的な突条に形成することができる。

 インナーライナー層を形成する熱可塑性 脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂[例 えばナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン 46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイ ロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66 重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/6 10)、ナイロンMXD6、ナイロン6T、ナイロン6/6T 重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/ PPS共重合体]、ポリエステル系樹脂[例えばポ ブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレ テレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタ レート(PEI)、ポリブチレンテレフタレート/テ トラメチレングリコール共重合体、PET/PEI共 合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナ フタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオ シアルキレンジイミド酸/ポリブチレンテレ フタレート共重合体などの芳香族ポリエステ ル]、ポリニトリル系樹脂[例えばポリアクリ ニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、 クリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、メタ クリロニトリル/スチレン共重合体、メタク ロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体] ポリ(メタ)アクリレート系樹脂[例えばポリ タクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸 チル、エチレンエチルアクリレート共重合 (EEA)、エチレンアクリル酸共重合体(EAA)、エ レンメチルアクリレート樹脂(EMA)]、ポリビ ル系樹脂[例えば酢酸ビニル(EVA)、ポリビニ アルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチレ 共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、 リ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリ ン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリ レート共重合体]、セルロース系樹脂[例えば 酸セルロース、酢酸酪酸セルロース]、フッ 素系樹脂[例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF) ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフルオロ エチレン(PCTFE)、テトラフロロエチレン/エチ ン共重合体(ETFE)]、イミド系樹脂[例えば芳 族ポリイミド(PI)]などを挙げることができる 。

 インナーライナー層を形成する熱可塑性 ラストマー組成物は、上記の熱可塑性樹脂 びエラストマーからなり、熱可塑性樹脂と ラストマーとの組成比は、インナーライナ 層の厚さや柔軟性のバランスで適宜決めれ よいが、好ましい範囲は10/90~90/10、さらに ましくは20/80~85/15(重量比)である。

 このような熱可塑性エラストマー組成物 構成するエラストマーとしては、例えば、 エン系ゴム及びその水素添加物[例えばNR、I R、エポキシ化天然ゴム、SBR、BR(高シスBR及び 低シスBR)、NBR、水素化NBR、水素化SBR]、オレ ィン系ゴム[例えばエチレンプロピレンゴム( EPDM,EPM)、マレイン酸変性エチレンプロピレン ゴム(M-EPM)]、ブチルゴム(IIR)、イソブチレン 芳香族ビニルまたはジエン系モノマー共重 体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー、含ハ ロゲンゴム[例えばBr-IIR、Cl-IIR、イソブチレ パラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br-I PMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム(CHC ,CHR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、 素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸変性塩素 ポリエチレン(M-CM)]、シリコーンゴム[例え メチルビニルシリコーンゴム、ジメチルシ コーンゴム、メチルフェニルビニルシリコ ンゴム]、含イオウゴム[例えばポリスルフィ ドゴム]、フッ素ゴム[例えばビニリデンフル ライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系 ム、テトラフルオロエチレン-プロピレン系 ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホ スファゼン系ゴム]、熱可塑性エラストマー[ えばスチレン系エラストマー、オレフィン エラストマー、ポリエステル系エラストマ 、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系 ラストマー]などを挙げることができる。

 また、インナーライナー層の基材と係合 子及びアンカー素子は同じ材料で構成して 異なる材料で構成してもよく、異なる材料 用いるときは2色成形することが好ましい。