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Title:
POLAR-MODULATION TRANSMISSION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/081632
Kind Code:
A1
Abstract:
In a polar modulation system, there is disclosed a polar-modulation transmission device, which can be dispensed with an isolator thereby to suppress a circuit scale and the heat loss of a power amplifier. In this device, a current detecting unit (130) detects a current value (Icc) to flow from a power source voltage transforming unit (120) to a power amplifier (180), and a power control unit (140) inputs a power control signal (S30) and outputs a control signal (S31) to a power applying unit (150) on the basis of the current value (Icc). The power applying unit (150) multiplies a baseband amplitude modulation signal (S11) by the control signal (S31) thereby to produce an amplitude modulation signal (S13). A regulator (160) feeds a power source voltage (S22), which is changed from a power source voltage (S21) by the amplitude modulation signal (S13), to a power amplifier (180). This power amplifier (180) amplifies the power of a phase modulation high-frequency signal (S14) by using the power source voltage (S22) as a power source, thereby to acquire an RF transmission signal (S15).

Inventors:
NAKAMURA MAKI
MORIMOTO SHIGERU
Application Number:
PCT/JP2007/069868
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
October 11, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
NAKAMURA MAKI
MORIMOTO SHIGERU
International Classes:
H03F1/06; H03F3/24
Domestic Patent References:
WO2005041438A12005-05-06
WO2002101944A22002-12-19
Foreign References:
JP2005518745A2005-06-23
JP2000295055A2000-10-20
JP2006351716A2006-12-28
Other References:
See also references of EP 2045914A4
Attorney, Agent or Firm:
WASHIDA, Kimihito (Shintoshicenter Bldg. 24-1, Tsurumaki1-chome, Tama-sh, Tokyo 34, JP)
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Claims:
 所定信号の位相成分信号の電力を増幅するパワーアンプと、
 電源と、
 前記所定信号の振幅成分信号に応じて前記電源の電源電圧を可変させ、前記パワーアンプの電源入力端に供給するレギュレータと、
 前記電源から前記パワーアンプに流れる電流値を検出する電流検出部と、
 前記電流検出部により検出された電流値に基づいて、送信パワーを指定する送信電力制御信号の値を制限する電力制御部と、
 前記電力制御部から出力される前記送信電力制御信号に基づいて、前記所定信号の振幅成分信号を増幅する電力印加部と
 を備えるポーラ変調送信装置。
 前記電力制御部は、前記電流検出部により検出された電流値と所定のしきい値との大小比較を行う比較部をさらに具備し、
 前記電流値が前記所定のしきい値よりも大きいという前記比較部の比較結果が得られたとき、前記送信電力制御信号の値を制限する
 請求項1に記載のポーラ変調送信装置。
 前記電流検出部により検出された電流と比較される前記所定のしきい値は、
 前記パワーアンプの電源入力端に供給する前記電源電圧の制限を開始するときは、第1のしきい値であり、
 前記パワーアンプの電源入力端に供給する前記電源電圧の制限を解除するときは、前記第1のしきい値とは異なる第2のしきい値である、
 請求項2に記載のポーラ変調送信装置。
 前記所定のしきい値が複数あるとき、
 前記電力制御部は、前記電流検出部により検出された電流値と、前記複数のしきい値との前記比較部による大小比較結果に応じて、前記送信電力制御信号の値を制限する
 請求項2に記載のポーラ変調送信装置。
 前記電力制御部は、前記電流検出部により検出された電流値と前記送信電力制御信号とに基づいて、前記パワーアンプに供給される供給電力を推定する供給電力推定部と、前記供給電力と所定のしきい値との大小比較を行う比較部とを、さらに具備し、
 前記供給電力が前記所定のしきい値よりも大きいという前記比較部の比較結果が得られたとき、前記送信電力制御信号の値を制限する
 請求項1に記載のポーラ変調送信装置。
 前記パワーアンプの出力パワーを検出する出力パワー検出部、をさらに具備し、
 前記電力制御部は、前記出力パワーと、前記電流検出部により検出された電流値と、前記送信電力制御信号とに基づいて、前記パワーアンプの熱損失量を推定する熱損失量推定部と、前記熱損失量と所定のしきい値との大小比較を行う比較部を、さらに具備し、
 前記熱損失量が前記所定のしきい値よりも大きいという前記比較部の比較結果が得られたとき、前記送信電力制御信号の値を制限する
 請求項1に記載のポーラ変調送信装置。
 
Description:
ポーラ変調送信装置

 本発明は、特に、ポーラ変調方式を適用 た送信装置に関する。

 従来の送信変調装置の設計には、一般に 率と線形性との間にトレードオフの関係が る。しかし、最近では、ポーラ変調を用い ことで送信変調装置において高効率と線形 とを両立可能とした技術が提案されている

 図1は、ポーラ変調を適用した送信変調装 置の構成例を示したブロック図である。

 極座標変換部11は、ベースバンド変調信号 振幅成分(例えば√(I 2 +Q 2 ))であるベースバンド振幅変調信号S1と位相 分(例えば、変調シンボルとI軸のなす角度) あるベースバンド位相変調信号S2とに分離す る。

 電源電圧変換部12は、図示せぬ電源から 給される電源電圧S3を電源電圧S4に変換し、 換後の電源電圧S4をレギュレータ14に出力す る。

 電力印加部13は、ベースバンド振幅変調 号S1に制御信号S5を掛け合わせることにより 振幅変調信号S6を形成する。

 レギュレータ14は、振幅変調信号S6によっ て電源電圧S4をバイアスし変化させる。レギ レータ14は、振幅変調信号S6によって電源電 圧S4を変化させて得た電源電圧S8を、電力増 部16の電源入力端に供給する。

 位相変調部15は、ベースバンド位相変調 号S2により高周波信号を位相変調して位相変 調高周波信号S7に変換する。

 パワーアンプ16は、電源電圧S8を電源とし て位相変調高周波信号S7の電力を増幅する。 ワーアンプ16は、位相変調高周波信号S7を電 力増幅し得たRF送信信号S9をアイソレータ17に 出力する。

 アイソレータ17は、ある方向に対しては 磁波を減衰させることなく通過させ、その の方向に対しては、電磁波の電力を吸収す 。これにより、アンテナ18で受信した信号が 、パワーアンプ16へ進入することを防止する また、アイソレータ17が存在するため、ア テナ18の負荷が変動したとしても、その悪影 響がパワーアンプ16に及ばず、パワーアンプ1 6の動作が不安定になることがない。また、 ワーアンプ16の出力信号のS/Nが悪化すること も防止される。このようにして、アイソレー タ17は、アンテナ18によって生じる反射信号 パワーアンプ16に伝搬するのを防止するとと もに、アンテナ18の負荷変動によりパワーア プ16に与える影響を遮断する。

 アンテナ18は、RF送信信号S10を送信する。

 上記のように構成された送信変調装置10 携帯電話のような端末に用いた場合、アイ レータ17が設けられているため、パワーアン プ16の特性の安定化を図ることができる。し し、アイソレータ17を挿入した分、電力損 が発生し、回路の占有面積も増大する。

 アイソレータ17を削除すれば、電力損失 問題やスペースの問題は解消するものの、 の一方、パワーアンプの特性の不安定化を くことになり、上記のように構成された送 変調装置10からアイソレータ17を削除すると パワーアンプの負荷が変動しやすくなる。

 特に、携帯電話機のような移動体端末の 合は、使用環境が多様に変化し、これに伴 パワーアンプの負荷(アンテナ18の負荷)は簡 単に変動してしまう。例えば、通話時に、機 器本体を人体に近づけたり、あるいは金属の 机の上で使用するような場合、携帯電話機の アンテナが、人体や金属板と容量結合するこ とによって送信変調装置の負荷は大きく変動 する。

 このような負荷変動は、電源電圧変換部12 らパワーアンプ16に流れる電流の電流値Iccを 増加させ、かつ、パワーアンプ16の出力電力 低下させる。この結果、式(1)に示すように ワーアンプ16の電力損失を増加させ、パワ アンプの電力損失が熱へ変わってパワーア プの温度が大きく上昇してしまうという問 がある。
 電力損失=供給電力(Vcc×Icc)-出力電力(Pout)    …(1)

 このように、負荷が変動するとパワーア プの電力損失が増大し、パワーアンプの発 量が大きくなってしまうという課題がある したがって、このような送信変調装置が搭 された携帯電話機では、筐体の温度が上昇 高温となり、携帯電話機の寿命や特性劣化 招くことになる。特に、身体に接触して利 される携帯電話機の場合は、筐体の表面温 が高くなると使用そのものが難しくなるの 、パワーアンプの発熱量の増加は問題とな 。

 このような問題を解決するために、特許 献1には、パワーアンプの電流を検出するこ とで負荷の変動を推定し、パワーアンプ出力 端に接続された可変負荷を負荷変動が緩和す るように制御を行う方法が開示されている。 図2に、特許文献1に開示されるポーラ変調送 装置の要部構成を示す。

 パワーアンプの負荷変動による悪影響を抑 るため、特許文献1に開示されるように、パ ワーアンプの負荷変動を推定する回路及び負 荷を制御する回路を、ポーラ変調送信装置に 設けることも考えられる。

特開2000-295055号公報

 しかしながら、負荷変動を推定したり、 荷を制御したりするための回路は、回路規 が大きく、携帯電話機のような端末に用い 場合、端末を小型化できないという問題が る。

 本発明の目的は、ポーラ変調方式におい 、アイソレータを不要として回路規模を抑 、パワーアンプの熱損失を抑圧することが きるポーラ変調送信装置を提供することで る。

 本発明のポーラ変調送信装置は、所定信 の位相成分信号の電力を増幅するパワーア プと、電源と、前記所定信号の振幅成分信 に応じて前記電源の電源電圧を可変させ、 記パワーアンプの電源入力端に供給するレ ュレータと、前記電源から前記パワーアン に流れる電流値を検出する電流検出部と、 記電流検出部により検出された電流値に基 いて、送信パワーを指定する送信電力制御 号の値を制限する電力制御部と、前記電力 御部から出力される前記送信電力制御信号 基づいて、前記所定信号の振幅成分信号を 幅する電力印加部とを備える構成を採る。

 この構成によれば、電源電圧からパワー ンプに流れる電流値に基づいて、パワーア プに印加される電源電圧を制限してパワー ンプの最大出力電力を制限することができ ので、パワーアンプの熱損失を抑圧するこ ができる。

 本発明によれば、ポーラ変調送信機にお て、アイソレータを用いなくても、パワー ンプの熱損失を抑圧することができ、回路 模も抑えることができる。

従来のポーラ変調方式に用いられるポ ラ変調送信装置の要部構成を示すブロック 従来のアイソレータレスポーラ変調送 装置の要部構成を示すブロック図 パワーアンプの電力損失量とパターア プの電源電流値との関係を示す図 本発明の実施の形態1に係るポーラ変調 送信装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係る電力制御部の要部構 成を示すブロック図 電源電圧の電流値とパワーアンプの熱 失との関係を説明するための図 本発明の実施の形態2に係る電力制御部 の要部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係るポーラ変調 送信装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態3に係る電力制御部の要部構 成を示すブロック図 しきい値と制御信号との関係を示す図 電源電圧の電流値とパワーアンプの熱 損失との関係を説明するための図 本発明の実施の形態4に係るポーラ変 送信装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態4に係る電力制御部の要部 成を示すブロック図 しきい値と制御信号との関係を示す図 本発明の実施の形態5に係るポーラ変 送信装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態5に係る電力制御部の要部 成を示すブロック図

 以下、本発明の実施の形態について、図 を参照して詳細に説明する。

 本発明の発明者らは、負荷の位相成分の 動に伴うパワーアンプの電力損失量とパワ アンプの電源電流値との間に、高い相関性 あることを見いだした。この点について、 3を参照して説明する。

 図3は、図1の構成からアイソレータ17を削 除し、負荷の反射係数の大きさが等しく(VSWR 4にて一定)、位相成分のみを変動させた場 の負荷の位相と、パワーアンプの出力電力 を示す図である。同図において、横軸は、 荷の位相を示し、縦軸は、パワーアンプの 力電力値を示している。さらに、同図に、 ワーアンプの電力損失量、及び、電源電圧 換部12からパワーアンプ16に流れる電源電流 との関係を示す。なお、参考として負荷の 動がない場合(VSWR=1)の値を同図に点線で示 。

 図3から分かるように、負荷の位相成分が 変動すると、パワーアンプ16の電力損失量、 ワーアンプ16の出力電力値、電源電圧変換 12からパワーアンプ16に流れる電源電流値が に変動する。

 ここで、パワーアンプの電力損失量と電 電流値の変動の仕方に注目すると、図3に示 されるように、負荷の位相成分の変動に対す るパワーアンプの電力損失量とパワーアンプ の電源電流値の間には、高い相関性があるこ とがわかる。

 本発明の発明者らは、この点に着目した つまり、パワーアンプ16の電力損失量とパ ーアンプ16の電源電流値の相関性を利用して 、電源電圧変換部12からパワーアンプ16に流 る電流値に応じてパワーアンプ16の電力制御 を行うようにすれば、パワーアンプ16の損失 効率的に抑圧できると考え、本発明に至っ 。

 (実施の形態1)
 図4に、本実施の形態に係るポーラ変調送信 装置の要部構成を示す。ポーラ変調送信装置 100は、例えば携帯端末やその基地局装置等の 無線通信装置に搭載されている。

 図4において、ポーラ変調送信装置100は、 極座標変換部110、電源電圧変換部120、電流検 出部130、電力制御部140、電力印加部150、レギ ュレータ160、位相変調部170、パワーアンプ(Po wer Amp)180、及びアンテナ190を備えて構成され る。

 極座標変換部110は、ベースバンド変調信号 振幅成分(例えば√(I 2 +Q 2 ))であるベースバンド振幅変調信号S11と位相 分(例えば、変調シンボルとI軸のなす角度) あるベースバンド位相変調信号S12とに分離 る。

 電源電圧変換部120は、図示せぬ電源から 給された電源電圧S20を電源電圧S21に変換し 変換後の電源電圧S21を電流検出部130及びレ ュレータ160に出力する。

 電流検出部130は、電源電圧変換部120から ワーアンプ180に流れる電流値Iccを検出し、 力制御部140に出力する。

 電力制御部140は、入力される電力制御信 S30と、電流検出部130で検出された電流値Icc 基づいて、制御信号S31を電力印加部150に出 する。ここで、電力制御信号S30は、アンテ 190から送信されるRF出力信号S15の送信電力 制御する信号であり、例えば通信相手装置 の距離が近い場合には送信電力のレベルが さい信号で、遠い場合は送信電力のレベル 大きい信号である。電力制御部140について 、後に詳述する。

 電力印加部150は、ベースバンド振幅変調 号S11に制御信号S31を掛け合わせることによ 、振幅変調信号S13を形成する。

 レギュレータ160は、振幅変調信号S13によ て電源電圧S21をバイアスし変化させる。レ ュレータ160は、振幅変調信号S13によって電 電圧S21を変化させて得た電源電圧S22を、パ ーアンプ180に供給する。

 位相変調部170は、ベースバンド位相変調 号S12により高周波信号を位相変調して位相 調高周波信号S14に変換する。

 パワーアンプ180は、電源電圧S22を電源と て位相変調高周波信号S14の電力を増幅する パワーアンプ180は、位相変調高周波信号S14 電力増幅し得たRF送信信号S15をアンテナ190 出力する。

 アンテナ190は、RF送信信号S15を送信する

 図5は、電力制御部140の要部構成を示すブ ロック図である。

 図5において、電力制御部140は、比較部141 、スイッチ制御部142、スイッチ143、及び電力 制御信号固定制限部144を備えて構成される。

 比較部141は、電流検出部130から出力され 電流値Iccと所定のしきい値との大小比較を い、大小比較結果をスイッチ制御部142に出 する。

 スイッチ制御部142は、比較部141の比較結 に応じて、スイッチ143のパスを切り換える めの制御信号S40をスイッチ143に出力する。 体的には、比較結果が、電流値Icc>しきい 値の場合、パス11に切り換え、電流値Icc≦し い値の場合、パス12に切り換えるための制 信号S40をスイッチ143に出力する。

 スイッチ143は、電力制御信号S30を入力し スイッチ制御部142から出力される制御信号S 40に応じて、電力制御信号S30のパスをパス11 はパス12のいずれかに切り換える。

 電力制限信号固定制限部144は、スイッチ1 43を経由して電力制御信号S30が入力されると 電力制御信号S30と電力制限信号固定制限部1 44が保持する固定電力制御信号S32とを比較し より小さい値を有する信号を制御信号S31と て電力印加部150に出力する。

 このようにして、電力制御部140は、比較 141における比較結果が、電流値Icc≦しきい の場合、制御信号S31として電力制御信号S30 電力印加部150に出力する一方、電流値Icc> しきい値の場合、電力制御信号S30と固定電力 制御信号S32のうち、より小さい値を有する信 号を制御信号S31として電力印加部150に出力す る。

 以下、上述のように構成されたポーラ変 送信装置100の動作について、主に電力制御 140の動作を中心に説明する。

 まず、電力制御部140の比較部141によって 電流検出部130から出力される電流値Iccと所 のしきい値との大小比較が行われ、比較結 が、スイッチ制御部142に出力される。スイ チ制御部142からは、比較結果が、電流値Icc しきい値であることを示す場合、電力制御 号S30のパスをパス12に切り換えるための制 信号S40がスイッチ143に出力される。一方、 較結果が、電流値Icc>しきい値であること 示す場合、電力制御信号S30のパスをパス11 切り換えるための制御信号S40がスイッチ143 出力される。

 このようにして、比較結果が、電流値Icc& gt;しきい値の場合、電力制御信号S30は、電力 制御信号固定制限部144に出力され、電流値Icc ≦しきい値の場合、電力制御信号S30は、電力 印加部150に直接出力される。

 電力制御信号固定制限部144では、電力制 信号S30が入力されると、電力制御信号S30と 定電力制御信号S32のうち、より小さい値を する信号が制御信号S31として、電力印加部1 50に出力される。

 電力制御信号固定制限部144から固定電力 御信号S32が出力されるのは、固定電力制御 号S32が本来の電力制御信号S30の値より小さ ときであるので、固定電力制御信号S32が制 信号S31として電力印加部150に出力される場 、電力印加部150によって形成される振幅変 信号S13のレベルが制限を受ける。レギュレ タ160では、振幅変調信号S13によって電源電 S21を変化させるため、振幅変調信号S13が小 くなることにより、パワーアンプ180に供給 れる電源電圧S22が減少する。パワーアンプ1 80に供給される電力が減少することにより、 ワーアンプ180の電力損失が低減する。この 果、電力損失によりパワーアンプ180の温度 上昇するのを抑制することができる。

 図6は、電力制御部140の動作の説明に供す る図である。図6において、横軸は電流値Icc 示し、縦軸はパワーアンプ180の熱損失Plossを 示している。また、同図中、右上あがりの直 線L11は、電力制御信号S30の設定値が出力電力 Pout=26dBm相当の場合に、負荷が変動した時の 流値Iccの変化とその時の熱損失Plossとの関係 を示し、直線L12は、電力制御信号S30の設定値 が出力電力Pout=23dBm相当の場合に、負荷が変 した時の電流値Iccの変化とその時の熱損失Pl ossとの関係を示す。また、同図中、I11は、電 力制御信号S30の設定値が出力電力Pout=26dBm相 の場合に、熱損失Plossを既定値P1以下とする 流値Iccの最大値を示し、I12は、電力制御信 S30の設定値が出力電力Pout=23dBm相当の場合に 、熱損失Plossを既定値P1以下とする電流値Icc 最大値を示す。図6から分かるように、電力 御信号S30で設定する出力電力Poutが大きいほ ど、熱損失Plossを既定値P1以下とする電流値Ic cの最大値が小さい(I12>I11)。

 例えば、電力制御信号S30の設定値が出力 力Pout=26dBmの場合に、負荷変動により電流値 IccがI11を上回る場合に、電力制御信号S30の値 より小さい値を有する固定電力制御信号S32( えば、出力電力Pout=23dBm相当の設定値)が制御 信号S31として電力制御部140から電力印加部150 に出力される。電力印加部150によって、ベー スバンド振幅変調信号S11に制御信号S31が掛け 合わされることにより、振幅変調信号S13が形 成される。

 レギュレータ160では、振幅変調信号S13に って電源電圧S21が変化され、振幅変調信号S 13によって電源電圧S21が変化されて得た電源 圧S22が、パワーアンプ180に供給される。

 このように、電力制御部140から制御信号S 31として電力制御信号S30が固定印加部150に出 され、振幅変調信号S13が取得される場合に べ、電力制御部140から制御信号S31として固 電力制御信号S32が固定印加部150に出力され 振幅変調信号S13が取得される場合の方が、 ースバンド振幅変調信号S11から振幅変調信 S13への増幅率が小さくなる。これにより、 ワーアンプ180の出力電力Poutが26dBmから例え 23dBmに低減されるようになって(図6の矢印a 照)、この結果、熱損失が低減し、パワーア プ180の温度上昇を抑圧することができる。

 以上のように、本実施の形態によれば、 力制御部140が、電源電圧変換部120の電流値I ccに基づき、電力印加部150に出力する制御信 S31の値を制御するので、パワーアンプ180の 大出力電力を制限し、パワーアンプ180の熱 失を抑圧することができるようになる。す わち、電流値Iccが大きい場合には、電力制 信号S30に代えて電力制御信号S30の値より小 い値の固定電力制御信号S32を制御信号S31と て電力印加部150に出力することで、電力印 部150における増幅率を小さくすることがで る。これにより、生成される振幅変調信号S 12の振幅レベルが小さくなり、これにより、 ギュレータ160を介してパワーアンプ180に供 される電源電圧S22が小さくなるので、パワ アンプ180への電源供給ラインでの電力損失 抑制し、熱損失を抑圧することができる。

 なお、上述した説明では、電力制御部140 、比較部141と、スイッチ制御部142と、スイ チ143と、電力制御信号固定制限部144とから 成される場合に限定されず、比較部とメモ を備え、電流値Iccが所定のしきい値を上回 場合に、予めメモリに記憶された固定電力 御信号S32を制御信号S31として出力する構成 してもよい。

 (実施の形態2)
 本発明の実施の形態2のポーラ変調送信装置 のハードウェア構成図は、図4と同様である め、説明を省略する。

 図7は、本発明の実施の形態2に係る電力 御部140の要部構成を示すブロック図である 本実施の形態の説明にあたり、図5と同一構 部分には同一符号を付して説明を省略する 実施の形態1との相違点は、本実施の形態の 電力制御部140は、比較部141のしきい値を切り 換える第2のスイッチ145を備えることにある

 スイッチ145は、制御信号S40に応じて、比 部141のしきい値を切り換える。制御信号S40 、スイッチ制御部142から出力されるスイッ 143のパスを切り換えるための信号である。 体的には、スイッチ145は、パス11に切り換 るような制御信号S40がスイッチ制御部142か 出力されると、比較部141のしきい値をしき 値1からしきい値2(しきい値1>しきい値2)に り換える。一方、スイッチ145は、パス12に り換えるような制御信号S40がスイッチ制御 142から出力されると、比較部141のしきい値 しきい値2からしきい値1に切り換える。

 以下、上述のように構成されたポーラ変 送信装置100の動作について、主に電力制御 140の動作を中心に説明する。

 まず、電力制御部140の比較部141によって 電流検出部130から出力される電流値Iccと所 のしきい値との大小比較が行われ、比較結 が、スイッチ制御部142に出力される。比較 果が、電流値Icc≦しきい値であることを示 場合、スイッチ制御部142からは、電力制御 号S30のパスをパス12に切り換えるための制 信号S40がスイッチ143及びスイッチ145に出力 れる。一方、比較結果が、電流値Icc>しき 値であることを示す場合、電力制御信号S30 パスをパス11に切り換えるための制御信号S4 0がスイッチ143及びスイッチ145に出力される

 電流値Iccがしきい値1を超え、パワーアン プ180の出力電力Poutの制限が開始されると、 イッチ145では、比較部141のしきい値がしき 値1からしきい値2に切り換えられる(しきい 1>しきい値2)。これにより、電流値Iccがし い値2を下回った場合に、電力制御信号S30の パスがパス11からパス12に切り換えられて、 ワーアンプ180の出力電力Poutの制限が解除さ る。パワーアンプ180の出力電力Poutの制限が 解除されると、スイッチ145では、比較部141の しきい値がしきい値2から再度しきい値1に切 換えられる。

 このように、パワーアンプ180の出力電力P outの制限を解除するしきい値を、制限開始に 対するしきい値よりも小さくなるように選ぶ ことにより、制限開始と制限解除は、電流値 Iccに関してヒステリシスを形成する。パワー アンプ180の出力電力Poutの制限開始及び制限 除の電流値Iccのしきい値を同じにした場合 、電流値Iccに関してヒステリシスを形成し いため、電流値Iccの値がしきい値を横断し がら微妙に変化するたびごとに、電力制御 号S30のパスが切り換えられ、パワーアンプ18 0の最大出力電力が変動することになるのに し、パワーアンプ180の出力電力Poutの制限を 除するしきい値を、制限開始に対するしき 値よりも小さくなるように選び、電流値Icc 関してヒステリシスを形成するようにする とで、電流値Iccが微妙に変動しただけでは 力制御信号S30のパスは切り換えられなくな 、均一した送信電力が得られるようになる

 電力制御信号S30は、スイッチ制御部142か の制御信号S40に応じて、電力制御信号固定 限部144又は電力印加部150に出力される。

 電力制御信号固定制限部144では、電力制 信号S30が入力されると、電力制御信号S30と 定電力制御信号S32のうち、より小さい値を する信号が制御信号S31として電力印加部150 出力される。

 電力制御信号固定制限部144から固定電力 御信号S32が出力されるのは、固定電力制御 号S32が本来の電力制御信号S30の値より小さ ときであるので、固定電力制御信号S32が制 信号S31として電力印加部150に出力される場 、電力印加部150によって形成される振幅変 信号S13のレベルが制限を受ける。レギュレ タ160では、振幅変調信号S13によって電源電 S21を変化させるため、振幅変調信号S13が小 くなることにより、パワーアンプ180に供給 れる電源電圧S22が減少する。パワーアンプ1 80に供給される電力が減少することにより、 ワーアンプ180の電力損失が低減する。この 果、電力損失によりパワーアンプ180の温度 上昇するのを抑制することができる。

 以上のように、本実施の形態によれば、 ワーアンプ180の最大出力電力の制限を開始 る場合のしきい値1よりも小さい値のしきい 値2を、パワーアンプ180の最大出力電力の制 を解除する場合のしきい値として用いるの 、パワーアンプ180の最大出力電力の制限開 と制限解除は、電流値Iccに関してヒステリ スを形成する。制限開始及び制限解除の電 値Iccのしきい値を同じに設定し、電流値Icc 関してヒステリシスを形成しない場合には 電流値Iccの値がしきい値を横断しながら微 に変化するたびごとに、パワーアンプ180の 大出力電力が変動することになる。これに し、パワーアンプ180の出力電力Poutの制限を 除するしきい値を、制限開始に対するしき 値よりも小さくなるように選び、電流値Icc 関してヒステリシスを形成するようにする とで、電流値Iccが微妙に変動した場合にお ても均一した送信電力が得られるようにな 。

 (実施の形態3)
 図8は、本発明の実施の形態3に係るポーラ 調送信装置の要部構成を示すブロック図で る。本実施の形態の説明にあたり、図4と同 構成部分には同一符号を付して説明を省略 る。実施の形態1との相違点は、本実施の形 態のポーラ変調送信装置200は、電力制御部140 に代え、電力制御部210を備えることにある。

 図9は、電力制御部210の要部構成を示すブ ロック図である。

 図9において、電力制御部210は、比較部211 、及び電力制御信号可変制限部212を備えて構 成される。

 比較部211は、電流検出部130から出力され 電流値Iccと複数のしきい値(しきい値1~しき 値N)との大小比較を行い、大小比較結果を 力制御信号可変制限部212に出力する。

 電力制御信号可変制限部212は、比較結果 基づいて、電力印加部150に出力する制御信 S31の値を変更し、電力印加部150に出力する

 以下、上述のように構成されたポーラ変 送信装置200の動作について、主に電力制御 210の動作を中心に説明する。

 まず、電力制御部210の比較部211によって 電流検出部130から出力される電流値Iccと複 のしきい値1~しきい値Nとの大小比較が行わ 、比較結果が、電力制御信号可変制限部212 出力される。

 電力制御信号可変制限部212では、複数の きい値1~しきい値Nのうち、電流値Iccがどの きい値の間にあるかによって、電力印加部1 50に出力される制御信号S31の値が変更される

 図10は、比較部211が3つのしきい値1~しき 値3を有する場合に、しきい値と制御信号S31 値の関係を示した図である。図10において しきい値1~しきい値3は、それぞれ、750mA,700mA ,650mAに設定されていて、また、同図中、出力 制限値は、各出力値に対応するパワーアンプ 180の出力電力Poutを示す。

 図10に示す例では、電流値Iccが、Icc>し い値1の場合、制御信号S31の値は2.9に設定さ れ、しきい値1≧Icc>しきい値2の場合、制御 信号S31の値は3.2に設定され、しきい値2≧Icc&g t;しきい値3の場合、制御信号S31の値は3.5に設 定され、しきい値3≧Iccの場合、制御信号S31 値は3.8に設定される。

 電力印加部150によって、ベースバンド振 変調信号S11に制御信号S31が掛け合わされる とにより、振幅変調信号S13が形成される。

 レギュレータ160では、振幅変調信号S13に って電源電圧S21が変化され、振幅変調信号S 13によって電源電圧S21が変化されて得た電源 圧S22が、パワーアンプ180に供給される。

 例えば、電流値Iccがしきい値1(750mA)を超 、制御信号S31の値が2.9に設定される場合、 ワーアンプ180の出力電力Poutは23dBmとなる。 流値Iccがしきい値1(750mA)以下でしきい値2(700m A)を超え、制御信号S31の値が3.2に設定される 合、パワーアンプ180の出力電力Poutは24dBmと る。電流値Iccがしきい値2(700mA)以下でしき 値3(650mA)を超え、制御信号S31の値が3.5に設定 される場合、パワーアンプ180の出力電力は25d Bmとなる。電流値Iccがしきい値3(650mA)以下で 制御信号S31の値が3.8に設定される場合、パ ーアンプ180の出力電力は26dBmとなる。

 このとき、レギュレータ160からパワーア プ180に供給される電源電圧S22の値も、パワ アンプ180の出力電力Poutと同様に、制御信号 S31の大きさに応じて、小さくなるため、式(1) の右辺第1項のパワーアンプ180の供給される 給電力(Vcc×Icc)と右辺第2項のパワーアンプ180 の出力電圧Poutとの電力差が小さくなって、 ワーアンプ180の電力損失Plossを抑圧すること ができる。

 図11は、電力制御部210の動作の説明に供 る図である。図11において、横軸は電流値Icc を示し、縦軸はパワーアンプ180の熱損失Ploss 示している。また、同図中、右上あがりの 線L21~L24は、それぞれ、電力制御信号S30の設 定値が26dBm,25dBm,24dBm,23dBm相当の場合に、負荷 変動した時の電流値Iccの変化とその時の熱 失Plossとの関係を示す。また、同図中、I21~I 23は、電力制御信号S30の設定値が26dBm,25dBm,24dB m相当の場合に、熱損失Plossを既定値P1以下と る電流値Iccの最大値を示す。図10に示した では、I21=650mA,I22=700mA,I23=750mAとなる。

 このとき、電力制御信号S30の設定値が26dB m相当で、負荷変動により電流値IccがI21を上 る場合に、制御信号S31の値が3.8から3.5に変 される。この結果、パワーアンプ180の出力 力Poutが25dBmに制限され、熱損失も許容値内 なる(図11の矢印a参照)。電流値IccがI22を上回 ると、制御信号S31の値が3.5から3.2に変更され てパワーアンプ180の出力電力Poutの最大出力 力が24dBmとなり、熱損失も許容値内となる( 11の矢印b参照)。電流値IccがI23を上回ると、 御信号S31の値が3.2から2.9に変更されてパワ アンプ180の出力電力Poutの最大出力電力が23d Bmとなり、熱損失も許容値内となる(図11の矢 c参照)。

 このように、複数のしきい値を設け、電 値Iccの大きさに応じて、電力印加部150に出 する制御信号S31の値を段階的に制御するこ により、パワーアンプ180に供給される電源 圧S22が段階的に制限されるようになる。こ により、パワーアンプ180の最大出力電力の 限量を段階的に制御することができるよう なり、しきい値を単一で固定にする場合に べ、不必要に出力電力Poutを下げすぎてしま うのを回避して適切な出力電力Poutを維持し つ、パワーアンプ180の電力損失を低減する とができる。

 以上のように、本実施の形態によれば、 較部211は複数のしきい値を有し、電力制御 210は、しきい値ごとに、パワーアンプ180の 力電力Poutを制御する。すわなち、しきい値 ごとに、電力印加部150に出力する制御信号S31 の値を制御することができるので、パワーア ンプ180の最大出力電力の制限量を段階的に制 御することができ、これにより、パワーアン プ180に印加される電源電圧S22の値を不必要に 下げすぎてしまうのを回避して適切な出力電 力Poutを維持しつつ、パワーアンプ180の電力 失を抑圧することができる。

 (実施の形態4)
 図12は、本発明の実施の形態4に係るポーラ 調送信装置の要部構成を示すブロック図で る。本実施の形態の説明にあたり、図4と同 一構成部分には同一符号を付して説明を省略 する。実施の形態1との相違点は、本実施の 態のポーラ変調送信装置300は、電力制御部14 0に代え、電力制御部310を備えることにある

 図13は、電力制御部310の要部構成を示す ロック図である。

 図13において、電力制御部310は、供給電 推定部311、比較部312、スイッチ制御部313、 イッチ314、及び電力制御信号固定制限部315 備えて構成される。

 供給電力推定部311は、電流検出部130によっ 検出された電源電圧変換部120の電源電圧S21 電流値Iccと、電力制御信号S30とに基づいて 式(2)を用いて、パワーアンプ180に供給する 給電力P0を推定する。
 供給電力P0=電流値Icc×電力制御信号×α    (2)

 式(2)において、αは、Vccを電力制限されな 場合にパワーアンプ180に供給される平均電 とした場合に、式(3)を満たすような係数で る。
 電力制御信号×α≒Vcc   …(3)

 比較部312は、推定された供給電力P0と所 のしきい値との大小関係を比較し、比較結 をスイッチ制御部313に出力する。

 スイッチ制御部313は、比較結果に応じて 電力制御信号S30のパスをパス11又はパス12の いずれか一方に切り換えるための制御信号S50 をスイッチ314に出力する。具体的には、供給 電力P0>しきい値の場合、電力制御信号S30が パス11を経由し、供給電力P0≦しきい値の場 、電力制御信号S30がパス12を経由するような 制御信号S50をスイッチ314に出力する。

 スイッチ314は、制御信号S50に応じて、電 制御信号S30のパスを切り換える。すなわち 供給電力P0>しきい値の場合、電力制御信 S30のパスをパス11に切り換え、供給電力P0≦ しきい値の場合、パス12に切り換える。

 電力制御信号固定制限部315は、スイッチ3 14を経由して電力制御信号S30が入力されると 電力制御信号S30と電力制限信号固定制限部1 44が保持する固定電力制御信号S32とを比較し より小さい値を有する信号を制御信号S31と て電力印加部150に出力する。

 このようにして、電力制御部310は、比較 312における比較結果が、供給電力P0≦しき 値の場合、電力制御信号S30を制御信号S31と て電力印加部150に出力する一方、供給電力P0 >しきい値の場合、電力制御信号S30と固定 力制御信号S32のうち、より小さい値を有す 信号を制御信号S31として電力印加部150に出 する。

 以下、上述のように構成されたポーラ変 送信装置300の動作について、主に電力制御 310の動作を中心に説明する。

 まず、電力制御部310の供給電力推定部311 よって、電流検出部130から出力される電流 Iccと電力制御信号S30とから、式(2)が用いら て、供給電力P0が推定される。供給電力P0は 、比較部312によって、所定のしきい値との大 小比較が行われ、比較結果が、スイッチ制御 部313に出力される。スイッチ制御部313からは 、比較結果が、供給電力P0≦しきい値である とを示す場合、電力制御信号S30のパスをパ 12に切り換えるための制御信号S50がスイッ 314に出力される。一方、比較結果が、供給 力P0>しきい値であることを示す場合、電 制御信号S30のパスをパス12に切り換えるため の制御信号S50がスイッチ314に出力される。

 このようにして、電力制御信号S30は、比 結果が、供給電力P0>しきい値の場合、電 制御信号固定制限部315に出力され、供給電 P0≦しきい値の場合、電力印加部150に出力 れる。

 電力制御信号固定制限部315では、電力制 信号S30が入力されると、電力制御信号S30と 定電力制御信号S32のうち、より小さい値を する信号が制御信号S31として、電力印加部1 50に出力される。

 電力制御信号固定制限部315から固定電力 御信号S32が出力されるのは、固定電力制御 号S32が本来の電力制御信号S30の値より小さ ときであるので、固定電力制御信号S32が制 信号S31として電力印加部150に出力される場 、電力印加部150によって形成される振幅変 信号S13のレベルが制限を受ける。レギュレ タ160では、振幅変調信号S13によって電源電 S21を変化させるため、振幅変調信号S13が小 くなることにより、パワーアンプ180に供給 れる電源電圧S22が減少する。パワーアンプ1 80に供給される電力が減少することにより、 ワーアンプ180の損失が低減する。この結果 損失によりパワーアンプ180の温度が上昇す のを抑制することができる。

 図14は、電力制限信号固定制限部315にお る入力値と出力値との関係を例示した図で る。図14は、比較部312のしきい値が1000mWの場 合の例で、供給電力推定部311において推定さ れた供給電力P0が1000mWを超える場合には、制 信号S31として2.9が設定され、供給電力P0が10 00mW以下の場合には、制御信号S31として3.8が 定されることを示している。

 このように、式(2)から供給電力を推定し 推定された供給電力P0を基に、電力印加部15 0に出力する制御信号S31のレベルを制御する うにした。上述した実施の形態1~3のように 流値Iccを基に、制御信号S31のレベルを制御 る場合には、電流値Iccが同じであれば、供 電力P0が異なる場合であってもパワーアンプ 180に供給される電源電圧S22が制御されるのに 対し、本実施の形態では、電流値Iccが同じで あっても供給電力P0が異なる場合には、パワ アンプ180に供給される電源電圧S22が必ずし 制御されるとは限らない。式(1)に示される うに、パワーアンプ180の電力損失は、電流 Iccから算出される供給電力に基づいて変動 るため、電流値Iccを用いて電力印加部150に ける増幅率を制御するのに対し、供給電力 推定し、供給電力そのものを用いて電力印 部150における増幅率を制御する場合には、 り不必要にパワーアンプ180の出力電力Poutを 下げすぎてしまうことを減らし、的確にパワ ーアンプ180の出力電力Poutを制御することが きる。

 以上のように、本実施の形態によれば、 流値Iccと電力制御信号S30とからパワーアン 180に供給する電力を推定する供給電力推定 311を設け、推定された供給電力P0に基づい 、電力印加部150に出力する制御信号S31の値 制御するので、パワーアンプ180の最大出力 力を適切に制御して、パワーアンプ180の熱 失を確実に抑圧することができるようにな 。すなわち、推定された供給電力P0が大きい 場合には、電力制御信号S30に代えて電力制御 信号S30の値より小さい値の電力制御信号S32を 制御信号S31として電力印加部150に出力するこ とで、電力印加部150における増幅率を小さく することができるので生成される振幅変調信 号S12の振幅レベルが小さくなり、これにより 、レギュレータ160を介してパワーアンプ180に 供給される電源電圧S22が小さくなってパワー アンプ180の電力損失を抑制し、熱損失を抑圧 することができる。

 (実施の形態5)
 図15は、本発明の実施の形態5に係るポーラ 調送信装置の要部構成を示すブロック図で る。本実施の形態の説明にあたり、図4と同 一構成部分には同一符号を付して説明を省略 する。実施の形態1との相違点は、本実施の 態のポーラ変調送信装置400は、電力制御部14 0に代え、電力制御部430を備え、カップラ410 び電力検出部420をさらに備えることにある

 カップラ410は、パワーアンプ180から出力 れるRF送信信号S15をアンテナ190と電力検出 420とに分岐して出力する。

 電力検出部420は、パワーアンプ180の出力電 、つまり、RF送信信号S15の送信パワーP RF を検出し、電力制御部430に出力する。

 図16は、電力制御部430の要部構成を示す ロック図である。

 図16において、電力制御部430は、熱損失 推定部431、比較部432、スイッチ制御部433、 イッチ434、及び電力制御信号固定制限部435 備えて構成される。

 熱損失量推定部431は、電源電圧変換部120の 源電圧S21の電流値Iccと、電力検出部420によ て検出されたRF送信信号S15の送信パワーP RF と、電力制御信号S30とに基づいて、式(1)を用 いて、パワーアンプ180で損失する熱量Plossを 定する。

 比較部432は、推定された熱量Plossと所定 しきい値との大小関係を比較し、比較結果 スイッチ制御部433に出力する。

 スイッチ制御部433は、比較結果に応じて 電力制御信号S30のパスをパス11又はパス12の いずれか一方に切り換えるための制御信号S60 をスイッチ434に出力する。具体的には、熱量 Ploss>しきい値の場合、電力制御信号S30がパ ス11を経由し、熱量Ploss≦しきい値の場合、 力制御信号S30がパス12を経由するような制御 信号S60をスイッチ434に出力する。

 スイッチ434は、制御信号S60に応じて、電 制御信号S30のパスを切り換える。すなわち 熱量Ploss>しきい値の場合、電力制御信号S 30のパスをパス11に切り換え、熱量Ploss≦しき い値の場合、電力制御信号S30のパスをパス12 切り換える。

 電力制御信号固定制限部435は、スイッチ4 34を経由して電力制御信号S30が入力されると 電力制御信号S30の値より小さい値の固定電 制御信号S32を制御信号S31として電力印加部1 50に出力する。

 このようにして、電力制御部430は、比較 432における比較結果が、熱量Ploss≦しきい の場合、電力制御信号S30を制御信号S31とし 電力印加部150に出力する一方、熱量Ploss≦し きい値の場合、電力制御信号S30の値より小さ い値の固定電力制御信号S32を制御信号S31とし て電力印加部150に出力する。

 以下、上述のように構成されたポーラ変 送信装置400の動作について、主に電力制御 430の動作を中心に説明する。

 まず、電力制御部430の熱損失量推定部431に って、電源電圧変換部120の電源電圧S21の電 値Iccと、電力検出部420によって検出されたR F送信信号S15の送信パワーP RF と、電力制御信号S30とに基づいて、式(2)が用 いられて、パワーアンプ180で損失する熱量Plo ssが推定される。比較部432では、熱損失量推 部431から出力される熱量Plossと所定のしき 値との大小比較が行われ、比較結果が、ス ッチ制御部433に出力される。スイッチ制御 433からは、比較結果が、熱量Ploss≦しきい値 であることを示す場合、電力制御信号S30のパ スをパス12に切り換えるための制御信号S60が イッチ434に出力される。一方、比較結果が 熱量Ploss>しきい値であることを示す場合 電力制御信号S30のパスをパス11に切り換え ための制御信号S60がスイッチ434に出力され 。

 このようにして、電力制御信号S30は、比 結果が、熱量Ploss>しきい値の場合、電力 御信号固定制限部435に出力され、電流値Icc しきい値の場合、電力印加部150に出力され 。

 電力制御信号固定制限部435では、電力制 信号S30が入力されると、電力制御信号S30の を制限した固定電力制御信号S32が制御信号S 31として、電力印加部150に出力される。

 固定電力制御信号S32の値が、電力制御信 S30の値より小さい場合、固定電力制御信号S 32が制御信号S31として電力印加部150に出力さ るので、電力印加部150によって形成される 幅変調信号S13のレベルが制限を受ける。レ ュレータ160では、振幅変調信号S13によって 源電圧S21を変化させるため、振幅変調信号S 13が小さくなることにより、パワーアンプ180 供給される電源電圧S22が減少する。パワー ンプ180に供給される電力が減少することに り、パワーアンプ180の損失が低減する。こ 結果、損失によりパワーアンプ180の温度が 昇するのを抑制することができる。

 以上のように、本実施の形態によれば、電 値Iccと電力制御信号S30とRF送信信号S15の送 パワーP RF とからパワーアンプ180での熱損失そのものを 推定する熱損失量推定部431を設け、推定され た熱量Plossに基づいて、電力印加部150に出力 る制御信号S31の値を制御するので、パワー ンプ180の最大出力電力を適切に制御して、 ワーアンプ180の熱損失を確実に抑圧するこ ができるようになる。

 本発明のポーラ変調送信装置の一つの態 は、所定信号の位相成分信号の電力を増幅 るパワーアンプと、電源と、前記所定信号 振幅成分信号に応じて前記電源の電源電圧 可変させ、前記パワーアンプの電源入力端 供給するレギュレータと、前記電源から前 パワーアンプに流れる電流値を検出する電 検出部と、前記電流検出部により検出され 電流値に基づいて、送信パワーを指定する 信電力制御信号の値を制限する電力制御部 、前記電力制御部から出力される前記送信 力制御信号に基づいて、前記所定信号の振 成分信号を増幅する電力印加部とを備える 成を採る。

 この構成によれば、電源電圧からパワー ンプに流れる電流値に基づいて、パワーア プに印加される電源電圧を制限してパワー ンプの最大出力電力を制限することができ ので、パワーアンプの熱損失を抑圧するこ ができる。

 本発明のポーラ変調送信装置の一つの態 は、前記電力制御部は、前記電流検出部に り検出された電流値と所定のしきい値との 小比較を行う比較部をさらに具備し、前記 流値が前記所定のしきい値よりも大きいと う前記比較部の比較結果が得られたとき、 記送信電力制御信号の値を制限する構成を る。

 この構成によれば、電源電圧からパワー ンプに流れる電流値が所定のしきい値より 大きいという比較結果が得られた場合のみ 送信電力制御信号の値を制限するという簡 な制御で、パワーアンプの最大出力電力を 限し、パワーアンプの熱損失を確実に抑圧 ることができる。

 本発明のポーラ変調送信装置の一つの態 は、前記電流検出部により検出された電流 比較される前記所定のしきい値は、前記パ ーアンプの電源入力端に供給する前記電源 圧の制限を開始するときは、第1のしきい値 であり、前記パワーアンプの電源入力端に供 給する前記電源電圧の制限を解除するときは 、前記第1のしきい値とは異なる第2のしきい である、構成を採る。

 この構成によれば、パワーアンプの最大 力電力の制限を開始する場合のしきい値よ も小さい値のしきい値を、パワーアンプの 大出力電力の制限を解除する場合のしきい として用いるので、パワーアンプの最大出 電力の制限開始と制限解除が、電源電圧か パワーアンプに流れる電流値に関してヒス リシスを形成するので、電流値が微妙に変 した場合においても均一した送信電力が得 れるようになる。

 本発明のポーラ変調送信装置の一つの態 は、前記所定のしきい値が複数あるとき、 記電力制御部は、前記電流検出部により検 された電流値と、前記複数のしきい値との 記比較部による大小比較結果に応じて、前 送信電力制御信号の値を制限する構成を採 。

 この構成によれば、電流値に応じて、パ ーアンプに供給される電源電圧を段階的に 御することができるようになるので、しき 値を単一で固定にする場合に比べ、不必要 パワーアンプの出力電力を下げすぎてしま のを回避し、適切な出力電力を維持するこ ができる。

 本発明のポーラ変調送信装置の一つの態 は、前記電力制御部は、前記電流検出部に り検出された電流値と前記送信電力制御信 とに基づいて、前記パワーアンプに供給さ る供給電力を推定する供給電力推定部と、 記供給電力と所定のしきい値との大小比較 行う比較部とを、さらに具備し、前記供給 力が前記所定のしきい値よりも大きいとい 前記比較部の比較結果が得られたとき、前 送信電力制御信号の値を制限する構成を採 。

 この構成によれば、供給電力を推定し、 給電力そのものを用いてパワーアンプに印 される電源電圧を制限してパワーアンプの 大出力電力を制限するので、不必要にパワ アンプの出力電力を下げすぎてしまうのを 避し、的確にパワーアンプの出力電力を制 することができる。

 本発明のポーラ変調送信装置の一つの態 は、前記パワーアンプの出力パワーを検出 る出力パワー検出部、をさらに具備し、前 電力制御部は、前記出力パワーと、前記電 検出部により検出された電流値と、前記送 電力制御信号とに基づいて、前記パワーア プの熱損失量を推定する熱損失量推定部と 前記熱損失量と所定のしきい値との大小比 を行う比較部を、さらに具備し、前記熱損 量が前記所定のしきい値よりも大きいとい 前記比較部の比較結果が得られたとき、前 送信電力制御信号の値を制限する構成を採 。

 この構成によれば、パワーアンプの熱損 そのものを推定し、推定した熱損失に基づ て、パワーアンプに印加される電源電圧を 限してパワーアンプの最大出力電力を制限 るので、不必要なパワーアンプの出力電力 低下をなくし、パワーアンプの熱損失を確 に抑圧することができるようになる。

 2006年12月27日出願の特願2006-351716に含まれ る明細書、図面及び要約書の開示内容は、す べて本願に援用される。

 本発明のポーラ変調送信装置は、アイソ ータを用いなくても、パワーアンプの熱損 を抑圧することができ、回路規模も抑制で る。そのため、特に、ポーラ変調方式を適 した送信装置などに有用である。