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Title:
POLYACETAL-CONTAINING BRUSH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/123064
Kind Code:
A1
Abstract:
The objective is to provide a brush that will not easily damage a metal during contact with said metal. Disclosed is a brush using polyacetal-containing filaments, wherein the flexural rigidity of each filament is 1 to 100 µg m2/yarn.

Inventors:
OKAMURA, Akira (INC. 4-16, Hinagahigashi 2-chome, Yokkaichi-sh, Mie 86, 51008, JP)
岡村 顕 (〒86 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三菱瓦斯化学株式会社 四日市工場内 Mie, 51008, JP)
NAGAI, Satoshi (INC. 4-16, Hinagahigashi 2-chome, Yokkaichi-sh, Mie 86, 51008, JP)
長井 聡 (〒86 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三菱瓦斯化学株式会社 四日市工場内 Mie, 51008, JP)
KOTAKI, Masaya (1 Matsugasaki Hashikami-cho, Sakyo-ku, Kyoto-sh, Kyoto 85, 60685, JP)
小滝 雅也 (〒85 京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町1番地 国立大学法人京都工芸繊維大学内 Kyoto, 60685, JP)
Application Number:
JP2009/056322
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 27, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI GAS CHEMICAL COMPANY, INC. (MITSUBISHI Building, 5-2 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 24, 10083, JP)
三菱瓦斯化学株式会社 (〒24 東京都千代田区丸の内2丁目5番2号 三菱ビル Tokyo, 10083, JP)
NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION KYOTO INSTITUTE OF TECHNOLOGY (1 Matsugasaki Hashikami-cho, Sakyo-ku Kyoto-shi Kyoto, 85, 60685, JP)
国立大学法人京都工芸繊維大学 (〒85 京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町1番地 Kyoto, 60685, JP)
MURATA MACHINERY, LTD. (3 Minamiochiai-cho, Kisshoin Minami-ku, Kyoto-sh, Kyoto 26, 60183, JP)
村田機械株式会社 (〒26 京都府京都市南区吉祥院南落合町3番地 Kyoto, 60183, JP)
OKAMURA, Akira (INC. 4-16, Hinagahigashi 2-chome, Yokkaichi-sh, Mie 86, 51008, JP)
岡村 顕 (〒86 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三菱瓦斯化学株式会社 四日市工場内 Mie, 51008, JP)
NAGAI, Satoshi (INC. 4-16, Hinagahigashi 2-chome, Yokkaichi-sh, Mie 86, 51008, JP)
International Classes:
A46D1/00; B24D11/00; C08L23/06; C08L59/04; C08L83/04; D01F6/78
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI, Hiroshi et al. (ABE IKUBO & KATAYAMA, Fukuoka Bldg. 9th Fl.8-7 Yaesu 2-chom, Chuo-ku Tokyo 28, 10400, JP)
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Claims:
 ポリアセタールを含有するフィラメントを用いてなるブラシであって、該フィラメント1本あたりの曲げ剛性が1~100μg・m 2 /yarnであることを特徴とするブラシ。
 フィラメント1本あたりの曲げ剛性が2~50μg・m 2 /yarnである、請求項1に記載のブラシ。
 前記ポリアセタールが、下記(1)式で表される炭素数2以上6以下のオキシアルキレン繰り返し単位を0.2~15モル%含有してなる、請求項1に記載のブラシ。

(式中、R 0 及びR 0 ’は各々、水素原子、アルキル基もしくはアルキル基を有する有機基、フェニル基またはフェニル基を有する有機基を示す。mは2~6の整数を示す。)
 前記ポリアセタールが、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル及びポリエチレン樹脂から選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項1に記載のブラシ。
Description:
ポリアセタール含有ブラシ

 本発明は、ポリアセタールを主成分とし 含有するブラシに関する。詳しくは、金属 対する傷つき性が小さく改良されたブラシ あり、金属と接触するブラシ用途として好 である。

 エンジニアリングプラスチックスのポリア タールは、その優れた機械的性質、摺動特 、摩擦・磨耗特性、耐薬品性などを有し、 動車、OA機器などの基幹部品として多く用 られている。ポリアセタールは、その規則 な一次構造に由来して高い結晶性を示し、 の用途は射出成形分野を中心に拡大してき 。近年、押出用途、特に繊維やフィルムと った用途においてポリアセタールの有する れた特長を活かす検討が行われている。
 プラスチックスよりなるブラシ、ハケとい た部品は、これまでナイロンやポリエステ が主流であった。ポリアセタールについて ブラシに関する検討が過去になされている (特許文献1)、他のプラスチックと同様、フ ラメントの物性がブラシ特性に与える影響 ついては何ら言及されておらず、特に産業 野で用いられる金属と接触するブラシに適 た材料については開示が無いのが現状であ 。

国際公開第WO2006/074889 A1パンフレット

 本発明は、掛かる実情に鑑みてなされた のであり、その目的は、金属との接触にお て傷がつきにくいブラシを提供することに る。

 本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、 ラシを構成するフィラメントの主成分をポ アセタールとし、曲げ剛性を最適範囲にす ことで上記課題を解決することができるこ を見出し、本発明を完成させた。

 すなわち、本発明は以下に示すブラシに関 る。
(1)ポリアセタールを含有するフィラメントを 用いてなるブラシであって、該フィラメント 1本あたりの曲げ剛性が1~100μg・m 2 /yarnのブラシである。
(2)フィラメント1本あたりの曲げ剛性が2~50μg m 2 /yarnである、上記(1)に記載のブラシである。
(3)上記ポリアセタールが、下記(1)式で表され る炭素数2以上6以下のオキシアルキレン繰り し単位を0.2~15モル%含有してなる、上記(1)に 記載のブラシである。

(式中、R 0 及びR 0 ’は各々、水素原子、アルキル基もしくはア ルキル基を有する有機基、フェニル基または フェニル基を有する有機基を示す。mは2~6の 数を示す。)
(4)上記ポリアセタールが、ポリエチレンワッ クス、シリコーンオイル及びポリエチレン樹 脂から選ばれる少なくとも1種を含有する、 記(1)に記載のブラシである。

 本発明のブラシは、金属との接触におい 傷がつきにくいため、産業用ブラシに好適 ものと期待される。

 以下、本発明を詳細に説明する。
 本発明のブラシは、ポリアセタールを含有 るフィラメントを用いてなり、該フィラメ ト1本あたりの曲げ剛性が1~100μg・m 2 /yarnであることを特徴とする。また、該フィ メント1本あたりの曲げ剛性は2~50μg・m 2 /yarnであることがより好ましく、2~20μg・m 2 /yarnであることが特に好ましい。該フィラメ ト1本あたりの曲げ剛性が1μg・m 2 /yarn以上であると、フィラメント1本の直線強 度も必然的に高くなっており、ブラシを製造 する際に破断などのトラブルがなく好ましい 。また、100μg・m 2 /yarn以下であると、構成する毛材自体が適度 柔軟性を持ち、接触する相手材を傷つけな ため好ましい。

 本発明に用いるポリアセタールは、アセタ ル構造(-O-CRH-)(但し、Rは水素原子、又は有 基を示す。)を繰り返し構造に有する高分子 あり、通常はRが水素原子であるオキシメチ レン基(-CH 2 O-)を主たる構成単位とするものである。本発 明に用いるポリアセタール樹脂は、この繰り 返し構造のみからなるアセタールホモポリマ ー以外に、前記オキシメチレン基以外の繰り 返し構成単位を1種以上含むコポリマー(例え 、ブロックコポリマー)やターポリマー等も 含み、更には線状構造のみならず分岐、架橋 構造を有していてもよい。
 前記オキシメチレン基以外の構成単位とし は例えば、オキシエチレン基(-CH 2 CH 2 O-)、オキシプロピレン基(-CH 2 CH 2 CH 2 O-)、オキシブチレン基(-CH 2 CH 2 CH 2 CH 2 O-)等の炭素原子数2~10のオキシアルキレン基 好ましく挙げられ、より好ましくは炭素原 2~6のオキシアルキレン基であり、特にオキ エチレン基が好ましい。また、これらオキ アルキレン基は、炭素原子数2~6の分岐、も くは架橋構造を有していてもよい。この様 、オキシメチレン基以外のオキシアルキレ 構造単位の含有量としては、ポリアセター 中において0.2~15モル%であることが好ましく 0.2~10モル%であることがより好ましく、0.3~6 ル%であることが特に好ましい。

 本発明においては、ポリアセタールが、下 (1)式で表される炭素数2以上6以下のオキシ ルキレン繰り返し単位を0.2~15モル%含有して る態様が好ましい。

 式中、R 0 ,及びR 0 ’は各々、水素原子、アルキル基もしくはア ルキル基を有する有機基、フェニル基または フェニル基を有する有機基を示す。mは2~6の 数を示す。
 上記アルキル基の具体的としては、例えば チル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n- チル、t-ブチルをはじめ、分子量2000以下の 肪族炭化水素が挙げられる。
 上記アルキル基を有する有機基の具体例と ては、下記(2)式で表される化合物が挙げら 、R 1 は分子量2000以下の脂肪族炭化水素を表す。 、nは0~20の整数を表す。 
 -CH 2 -O-(CH 2 -O)n―R 1  (2)
 上記フェニル基を有する有機基の具体例と ては、下記(3)または(4)式で表される化合物 挙げられ、R 2 は分子量2000以下の脂肪族炭化水素もしくはC 2 ~C 6 のポリアルキレンオキシドグリコール残基を 表し、Phはベンゼン環を表し、一部の水素が 機基で置換されていてもよい。
 -CH 2 -O-R 2 -Ph (3)
 -CH 2 -O-Ph    (4)

 ポリアセタール樹脂の製造方法は任意で り、従来公知の任意の方法によって製造す ことができる。例えば、オキシメチレン基 、炭素原子数2~4のオキシアルキレン基を構 単位とするポリアセタール樹脂の製造方法 しては、ホルムアルデヒドの3量体(トリオ サン)や4量体(テトラオキサン)等のオキシメ レン基の環状オリゴマーと、エチレンオキ イド、1,3-ジオキソラン、1,3,6-トリオキソカ ン、1,3-ジオキセパン等の炭素原子数2~4のオ シアルキレン基を含む環状オリゴマーとを 重合することによって製造することができ 。

 本発明に用いるポリアセタール樹脂とし は、トリオキサンやテトラオキサン等の環 オリゴマーと、エチレンオキサイドまたは1 ,3-ジオキソランとの共重合体であることが好 ましく、これらの中でもトリオキサンと1,3- オキソランとの共重合体であることがより ましい。また、その溶融粘度は、ASTM-D1238(190 ℃、2.16kg荷重下)に基づく溶融指数(MI)で0.01~15 0g/10分であることが好ましい。

 ポリアセタールの摩擦摩耗特性を向上さ るために、ポリエチレンワックス、シリコ ンオイルおよびポリエチレン樹脂から選ば る少なくとも1種以上を配合することができ る。ポリエチレンワックスは、ポリエチレン 及びポリエチレン共重合体の他、これらを酸 化変性処理したポリエチレンワックス、また は酸変性処理した変性ポリエチレンワックス が含まれ、これらの中から単独で使用しても よく、または2種以上を任意の割合で併用し も良い。ポリエチレンワックスの数平均分 量は、500~15000が好ましく、500~12000がより好 しく、1000~10000が更に好ましい。数平均分子 が500以上であると成形品表面へのブリード ウトの発生を防止でき、一方、15000以下で ると摩擦摩耗特性、成形加工性等を向上す ことができる。その添加量としては、ポリ セタール100重量部に対して、0.1~10重量部が ましく、0.1~3重量部がより好ましい。

 シリコーンオイルは従来公知の任意のもの 使用できる。具体的には例えば、ポリジメ ルシロキサンからなるシリコーンオイルの 、ポリジメチルシロキサンにおけるメチル の一部又は全部が、水素、炭素原子数が2以 上のアルキル基、フェニル基、ハロゲン化フ ェニル基、エステル基、フッ素等のハロゲン 化エステル基、ポリエーテル基等で置換され た置換シリコーンオイル類;ポリジメチルシ キサンに更にエポキシ基、アミノ基、アル ール性水酸基、ポリエーテル基等を有する 性シリコーンオイル類;ジメチルシロキサン 位とフェニルメチルシロキサン単位を含む ルキルアラルキルシリコーンオイル類;ジメ チルシロキサン単位のメチル基の一部がポリ エーテルで置換された構造を有するシロキサ ン単位とフェニルメチルシロキサン単位とを 有するアルキルアラルキルポリエーテル変性 シリコーンオイル類;などが挙げられる。こ らの中で好ましいのは、ジメチルシロキサ の重合物、及びジメチルシロキサンとメチ フェニルシロキサンとの共重合物である。25 ℃における動粘度は、50×10 4 センチストークス(cSt)以上のものが好適に用 られ、中でも100×10 4 ~1000×10 4 cStであることが好ましい。その添加量として は、ポリアセタール100重量部に対して、0.1~5 量部が好ましく、0.1~3重量部がより好まし 。

 ポリエチレン樹脂とは、ポリエチレンワッ スよりも数平均分子量の多い、数平均分子 が2×10 4 ~50×10 4 であり、その溶融粘度は、通常、ASTM-D1238に づく溶融指数(MI)(測定条件:190℃、2.16kg荷重 )が好ましくは0.01~150g/10分であり、より好ま くは0.1~100g/10分である。ポリエチレン樹脂 しては、低密度ポリエチレン、エチレンとα -オレフィンとの共重合体からなる直鎖状低 度ポリエチレンおよび超低密度ポリエチレ が挙げられ、それらのグリシジルメタクリ ートなどのエポキシや無水マレイン酸など 酸無水物などで変性されたポリエチレン樹 でも良く、中でも低密度ポリエチレンが好 に用いられる。低密度ポリエチレン樹脂(直 低密度ポリエチレン樹脂やその共重合体を む)とは密度が0.910~0.940g/cm 3 のものを示し、また超低密度ポリエチレン樹 脂とは密度が0.875g/cm 3 以上で0.910g/cm 3 未満のものを示す。低密度ポリエチレンは、 高密度ポリエチレンと比較して結晶性が低い ので、ポリアセタールとある程度混和し、摩 擦摩耗特性がより向上するので好ましい。そ の添加量は、ポリアセタール100重量部に対し て、0.1~10重量部が好ましく、0.1~3重量部がよ 好ましい。

 ポリアセタールに対する添加剤としては、 安定剤や酸化防止剤が公知であり、本発明 おいても好適に使用される。
 添加・配合される熱安定剤としては、メラ ン、メラミン樹脂、メチロールメラミン、 ンゾグアナミン、シアノグアニジン、N,N-ジ アリールメラミン、CTUグアナミン(3,9-ビス[2-( 3,5-ジアミノ-2,4,6-卜リアザフェニル)エチル]-2 ,4,8,10-テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)、C MTUグアナミン(3,9-ビス[1-(3,5-ジアミノ-2,4,6-卜 アザフェニル)メチル]-2,4,8,10-テトラオキサ ピロ[5,5]ウンデカン)等のアミン置換トリア ン化合物や、ポリアミド類、尿素誘導体、 ドラジン誘導体、ウレタン類等が例示され メラミンが特に好ましい。

 通常、これら添加剤の添加量は、ポリア タール100重量部に対して0.01~5.0重量部であ 、好ましくは0.01~0.5重量部であるが、本発明 のようにフィラメント材料として用いる場合 には、特にこのアミン置換トリアジン化合物 のうち、ホルムアルデヒド、もしくはオキシ メチレン共重合体の分子末端と結合し、架橋 構造を生成する化合物を添加するときにはそ の添加量には注意を要する。その添加量は、 得られるオキシメチレン樹脂組成物の熱安定 性が加工条件に耐えうるものとする必要があ るが、好ましくは0.05重量部以下とすること 必要である。これよりも多い添加量では、 伸性を低下させる原因となる。

 酸化防止剤としては、例えば立体障害性 ェノールが例示され、一般市販のフェノー 系抗酸化剤として具体的には、1,6-ヘキサン ジオール-ビス〔3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキ フェニル)プロピオネート〕、トリエチレン グリコール-ビス-3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5- メチルフェニル)プロピオネート、ペンタエ スリチル-テトラキス-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒ ロキシフェニル)プロピオネート、2,2’-メチ レンビス(6-t-ブチル-4-メチルフェノール)、3,9 -ビス{2-〔3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチル ェニル〕プロピオニルオキシ)-1,1-ジメチル チル}-2,4,8,10-テトラオキサスピロ〔5,5〕ウ デカン、N,N’-ヘキサン-1,6-ジイルビス〔3-(3, 5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオ ナミド〕、3,5-ビス(1,1-ジメチルエチル)-4-ヒ ロキシベンゼンプロピオン酸1,6-ヘキサンジ ルエステル等が挙げられる。その中で、特 トリエチレングリコール-ビス-3-(3-t-ブチル- 4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオネー ト、ペンタエリスリチル-テトラキス-3-(3,5-ジ -t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネ ト、1,6-ヘキサンジオール-ビス〔3-(3,5-ジ-t- チル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート が好適に用いられる。添加量としては、ポ アセタール100重量部に対して、0.01~5.0重量 であり、好ましくは0.01~2.0重量部であり、特 に好ましくは0.02~1.0重量部である。立体障害 フェノールの配合量が少ない場合は、加工 の分解により樹脂の分子量低下や分解ガス 混入が無視できなくなり、加工性が低下す 問題が生じ、逆にその配合量が多過ぎる場 はブリードが多く、加工品の外観が損なわ るという問題が生じる。

 更に、本発明の本来の目的を損なわない 囲内で公知の添加剤および/または充填剤を 添加することが可能である。添加剤としては 、例えば結晶核剤、上記以外の酸化防止剤、 ポリアルキレングリコールなどの可塑剤、艶 消し剤、発泡剤、潤滑剤、離型剤、帯電防止 剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、消 臭剤、難燃剤、摺動剤、香料、抗菌剤等が挙 げられる。また、充填剤としてはガラス繊維 、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、チタン 酸カリウムウィスカー等が挙げられる。さら に、顔料、染料を加えて所望の色目に仕上げ ることも可能である。また、各種モノマー、 カップリング剤、末端処理剤、その他の樹脂 、木粉、でんぷんなどを加えて変性すること も可能である。

 ポリアセタールを主成分とする材料をフ ラメントに加工する方法としては、公知の 法を用いることができる。特に溶融紡糸装 を用いたモノフィラメント、マルチフィラ ントの装置が好適に用いられる。溶融紡糸 置としては、シリンダーの加熱による温度 御機能を備えた単軸押出機、定量的にノズ より紡糸するためのギアポンプ、異物を除 するスクリーン、および紡糸ノズルからな 一般的なものが挙げられる。このとき、紡 ノズルの穴形状を替えてフィラメント断面 異形にしてもよい。シリンダーやギアポン 、ノズルの加熱温度は、材料の融点~240℃が 選ばれ、特に熱分解によるガスの混入を避け るために180~220℃が一般的である。

 所望の曲げ剛性を得るためには、適当な延 処理を行う必要がある。
 モノフィラメントの場合には、紡糸された ズルから冷却槽で一旦固化させた後、イン イン、もしくはオフラインで加熱延伸処理 行う。紡糸時に注意しなければいけないの 、フィラメントの真円度である。真円度は ィラメント断面の長径と短径の比(長径/短 )で表され、1より大きいほど真円度が低いと いうことになる。ノズル直下の糸揺れなどを 制御し、好ましくはこの真円度を1.1以下とす る。この真円度が低い場合にはブラシに加工 した際に異方性を生じ、期待する特性が小さ くなるか、もしくは得られないことがある。 一方、延伸時の歪速度が大きいと糸切れが生 じやすいので、できれば多段延伸が好ましく 、また均一加熱を行うためには熱風やヒータ ー接触型よりもスチームや温水、オイルとい った液体との接触による加熱が好ましい。
 マルチフィラメントの場合には、紡糸ノズ より空冷で巻取り、やはり上記と同じよう 加熱延伸される。空冷で巻取る際に巻取り 転数を上げることで延伸と同じ効果が発現 ることが知られており、所定の曲げ剛性は 出速度と巻取り速度の条件のみで得られる 合もある。

 得られたフィラメントを複数本束にして られるブラシの形状としては、特に限定は いが、チャンネルブラシ、植込式ブラシ、 型・平型・笠型ブラシ、ホイール型ブラシ ねじりブラシ、カップブラシ、べべル型ブ シ、ホーキ型ブラシなどが挙げられ、ポリ セタールの特長である耐薬品性、耐クリー 性、摩擦磨耗特性を活かし、清掃用、塗布 、電動機などにおける除電目的、板金など 支持体などの様々な用途で用いることがで る。

 以下に、本発明の実施例と比較例を共に示 、発明の内容を詳細に示すが、本発明はこ ら実施例に限定されるものではない。
(a)曲げ剛性
 カトーテック社製純曲げ試験機(KES-FB2)を用 、回転垂直片持ち梁法によりブラシを構成 るモノフィラメント1本あたりの曲げ剛性(μ g・m 2 /yarn)を曲げ変形速度0.5cm -1 /秒、曲率2.5cm -1 、1サイクルのモードにて測定した。
(b)スクラッチ試験
 カトーテック社製スクラッチテスターを用 、金属板上にブラシを垂直に設置し、これ 所定の静荷重をロードして試験速度100mm/秒 て1方向のみ実体顕微鏡で傷が認められるま で繰返しスクラッチ試験を行った。

(1)POM-1
 上記(1)式で表される炭素数2以上6以下のオ シアルキレン繰り返し単位を0.5モル%含有す ポリアセタール100重量部に対して、三井化 (株)製ハイワックス410P(一般低密度型、酸価 0mgKOH/g、エチレン-プロピレン共重合タイプ、 分子量4000)を1.5重量部、信越化学工業(株)製 リジメチルシロキサンKF-96-1000000CS(25℃にお る動粘度100×10 4 cSt)を1重量部、日本ユニカー(株)製NUC-8350(低 度ポリエチレン、密度0.916g/cm 3 、数平均分子量22000、MI:18g/10分)を1重量部添 した。
(2)POM-2
 上記(1)式で表される炭素数2以上6以下のオ シアルキレン繰り返し単位を1.5モル%含有す ポリアセタールをそのまま用いた。
(c)フィラメントの調製
 φ25mm単軸押出機、ギアポンプ、スクリーン および紡糸ノズルで構成されるモノフィラ ント製造設備を用いた。押出機のシリンダ 温度を200℃とし、10kg/hの吐出量で紡糸を行 た。スクリーンは200メッシュの金網を挿入 、φ1mm×24穴のノズルから紡糸し、40℃に設 した水槽中で一旦冷却固化させた後、110℃ 設定したオイルにて加熱後、延伸処理を行 た。得られたフィラメントは70mm長に合わせ カットした。
 上記原料POM-1及びPOM-2から製造したフィラメ ントの名称を、それぞれPOM-1及びPOM-2とした

(d)ブラシの作製
 軟質ポリエチレン製の頭部に設けられた埋 孔にフィラメントを約550本植え込んだ後、 定の毛丈となるようにカットしてブラシを 製した。尚、植え込みの際には、フィラメ トをU字状に折り返して埋設孔に挿入し、フ ィラメントの折り返し箇所を同様にU字状の 設金具を用いて頭部に係合させた。

〈実施例1,2及び比較例1〉
 実施例1では上述の方法で得たフィラメント POM-1を用い、実施例2では上述の方法で得たフ ィラメントPOM-2を用い、比較例1についてはナ イロン-6,6とナイロン6との共重合体(組成比は 5:1)でシリコン樹脂を数%含有した既存のNylon ィラメントを用いた。
 表1に各フィラメントの物性を示す。また、 表2に表1のフィラメントを用いて作製したブ シについて、一般的な機械加工材アルミニ ム板(神戸製鋼製A5052)を相手材としてスクラ ッチ試験を行った結果を示した。高い曲げ剛 性を有するPOM製のブラシは、高い荷重をかけ てもA5052に対して傷がつきにくいことが明ら となった。


  




 
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