株式会社カネカ (〒88 大阪府大阪市北区中之島三丁目2番4号 Osaka, 5308288, JP)
| ハイドロタルサイト系熱安定剤およびCa-Zn系熱安定剤からなる群より選ばれる少なくとも1種類の熱安定剤を含有する塩化ビニル系樹脂組成物からなり、90℃での乾熱収縮率が、15~35%で有る事を特徴とする人工毛髪用ポリ塩化ビニル系繊維。 |
| 90℃での乾熱収縮率が15~35%であり、90℃で形成されたカーリーピースの7日間放置後の伸び率が15%以下であることを特徴とする請求項1に記載の人工毛髪用ポリ塩化ビニル系繊維。 |
| 油剤付着量がポリ塩化ビニル系繊維に対し0.01~0.1重量%である事を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポリ塩化ビニル系繊維。 |
本発明はかつらやヘアピース、ブレード 頭髪装飾用に使用される人工毛髪用ポリ塩 ビニル系繊維に関する。そして頭髪装飾品 して熱によりカールやウエーブ、クリンプ にセットした際、セットが良く付き、かつ の形状が長持ちし、かつ柔らかな触感を有 ることを特徴とする人工毛髪用ポリ塩化ビ ル系繊維に関する。
塩化ビニル系樹脂は、自己消火性、耐薬 性などに優れており、繊維にした場合にも その優れた性質を持ちうる。人工毛髪とし 様々な形状で頭部に装着した場合、自己消 性は安全性の上で重要な必要特性である。 えてポリ塩化ビニル系繊維を使用した人工 髪は、その外観や触感が人毛に類似すると う特徴を有し、美容特性からも重用されて る。
従来一般的には頭髪装飾用等の人工毛髪 繊維として、細繊度(断面積が小さく細い繊 維)のポリ塩化ビニル繊維を工業的に製造す には、塩化ビニル系樹脂に対する溶媒を使 する湿式紡糸法または乾式紡糸法があり、 媒を使用しない方法として溶融押出による 糸法がある。前2者の方法は溶媒を使用する 故に脱溶媒工程、溶媒回収工程等を必要と 、過大な設備投資や設備の維持管理に多数 人手が必要という問題点がある。
その点溶融押出による紡糸法は、その様な
備や工程が不要なので有利であり、ポリ塩
ビニル系繊維の製造法として一般的に採用
れている。
一方溶融押出による製造法は、塩ビ系樹脂の
熱分解を防止するため熱安定剤や滑剤の添加
が必須である。そして従来はCd-Pb系熱安定剤
価格、性能面で有利として使用されてきた
しかしCd-Pb系は毒性が高く、製造上だけで
く頭髪装飾用として皮膚に触れる為安全衛
上の問題がある。また該頭髪装飾用品等が
棄される場合、一般ゴミに混入して環境を
染するという問題もある。
そこで、これらCd-Pb系熱安定剤の問題を 決するため、錫系やハイドロタルサイト系 あるいはCa-Zn系、ゼオライト系熱安定剤の単 独使用あるいは併用への転換が図られている のが現状である。さらに錫系熱安定剤は、塩 化ビニル系樹脂との相溶性が良いためゲル化 を過剰に促進し、塩化ビニル系樹脂組成物の 溶融体全体の金属離型性を極端に低下させる 。この低下防止には多量の滑剤添加が必要で あり、多量の滑剤を添加した塩化ビニル系樹 脂組成物を孔径の小さなノズルから溶融紡糸 すると、該ノズル孔周縁部に目脂(添加剤成 等の析出物が炭化したもの)が発生し易く、 れにより糸切れし易いという新たな課題が った。又錫系熱安定剤は、有機錫化合物で るため各種各様に独特の臭気を有しており 頭髪装飾用製品に繊維を加熱加工する際、 臭がすると使用を忌避される場合もあった
これらの理由から近年は、錫系熱安定剤の
用を避け、ハイドロタルサイト系熱安定剤
、Ca-Zn系熱安定剤の単独使用、あるいは併
がなされてきている。
上記製造法で紡糸された糸は、さらに延伸、
熱処理されて、最終製品の使用にかなう物性
(強度、伸度、収縮率等)を有したポリ塩化ビ
ル系繊維とされる。
頭髪装飾用の人工毛髪として使用されるポ
塩化ビニル系繊維は、ミシンによる縫製や
加熱したギアの間を通してのクリンプ形状
与、金属パイプに巻付けての熱セット等の
工を受けて、頭髪装飾用品とされる。
ポリ塩化ビニル系繊維を人工毛髪として 用する際、ストレートのままより熱セット てカールやウエーブ、クリンプ形状を付与 、かつらやヘアピース、ブレード等に用い れる割合が圧倒的に多いのが現実である。 工メーカーでは形状が付き易く、かつ付い 形状が崩れず長持ちする様に、熱セットの 度を高目にする傾向が観られる。しかし(特 許文献1)の様に、ハイドロタルサイト系熱安 剤と、Ca-Zn系熱安定剤を、併用した塩化ビ ル系樹脂組成物からなるポリ塩化ビニル系 維は、収縮率を低くすると熱セット温度を くしても、熱セットで形状が付き難く、か 付いた形状が崩れ易く長持ちしないという 題があった。他方収縮率を大きく残すと、 セットで形状が付き易く、かつ形状が崩れ 長持ちするが、熱セット温度を高くすると 出来上り製品の触感が硬くなるという問題 あった。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ポリ
化ビニル系繊維の製造過程において、繊維
性付与のために延伸し熱処理して、通常10%
下に調整されている90℃での乾熱収縮率を15
~35%に調整する事により、熱セットでの形状
与や頭髪装飾用品装着時の形状保持が良好
、かつ該頭髪装飾品の触感も良好になる事
見出した。
又通常ポリ塩化ビニル系繊維は、静電気発生
防止や櫛通りを良くするため等を目的に、種
々の油剤が添付されているが、この添付され
る油剤量を調整する事で、さらに良好な上記
効果が得られる事を見出し、本発明を完成す
るに至った。
すなわち本発明は、ハイドロタルサイト系熱
安定剤およびCa-Zn系熱安定剤からなる群より
ばれる少なくとも1種類の熱安定剤を含有す
る塩化ビニル系樹脂組成物からなり、90℃で
乾熱収縮率が、15~35%で有る事を特徴とする
工毛髪用ポリ塩化ビニル系繊維であり、さ
には油剤付着量がポリ塩化ビニル系繊維に
し0.01~0.1重量%である事を特徴とする前記の
リ塩化ビニル系繊維。
本発明に係る人工毛髪用ポリ塩化ビニル 繊維は、熱セットでの形状付与や頭髪装飾 品装着時の形状保持が良好で、かつ該頭髪 飾品の触感も良好である特徴を有する。
通常ポリ塩化ビニル系繊維は、その組成に
り前後するが80℃近辺にガラス転移温度を
する。したがって形状付与するには80℃以上
の温度でセットすれば良い。
本発明にかかる人工毛髪用ポリ塩化ビニル系
繊維は、85~90℃で良好なセット性と形状保持
及び良好な触感を得るため、90℃の乾熱収
率を15~35%に調整するのが好ましい。90℃乾熱
収縮率が15%以上では、85~90℃にセット温度を
げてもセット性や形状保持性が優れ、90℃
熱収縮率が35%以下になると、セット性や形
保持性も良く触感が柔らかい点から好まし
。さらに好ましくは90℃乾熱収縮率が20~30%で
ある。
90℃の乾熱収縮率が15%未満では、85~90℃で カールセットすることは可能であるが、カー ルセットが弱く、カール保持性が十分ではな く、形成されたカーリーピースの7日間放置 の伸び率が15%を超えて、商品性が低下する 向がある。35%を超えると、膠着糸が発生し 藁状または紙状の硬い触感になり、商品性 著しく低下する傾向がある。
ポリ塩化ビニル系繊維も含めて人工毛髪 の合成繊維には、櫛通り性や櫛を通した時 静電気発生を防止するため等に、油剤を添 するのが一般的である。そして使用する油 や付着量により、人工毛髪としての合成繊 のまとまり具合や触感、櫛通り性は大きく 化する。のみならず熱セット後の頭髪装飾 品の、まとまり具合や触感、櫛通り性も大 く影響を受ける。本発明にかかる人工毛髪 ポリ塩化ビニル系繊維の油剤付着量は、良 なまとまり具合と櫛通り性、制電性を得る 、ポリ塩化ビニル系繊維に対して0.01重量%~0 .1重量%に調整するのが好ましい。さらに好ま しくは0.03重量%~0.08重量%である。油剤付着量 0.01重量%より少ないと、ポリ塩化ビニル系 維のまとまりや櫛通り性、制電性が不充分 なる。油剤付着量が0.1重量%を超えると、熱 ットした後の頭髪装飾品の触感が影響を受 、硬くなる。
一般的な油剤は各々の目的・機能を担う 成分、例えば合成エステルや鉱物油、シリ ーン系化合物、カチオン、アニオンまたは ニオン制電剤等の複数成分が組合されてい 。ポリ塩化ビニル系繊維や熱セット後の頭 装飾用品の、まとまりには合成エステルや 物油、櫛通りにはシリコーン系化合物が特 有効であるし、ポリ塩化ビニル系繊維や頭 装飾品の触感を柔らかくするには、ポリア ンポリアミド系やアミノ変性シリコーン系 油剤が好適である。
以下本発明を詳細に説明する。本発明で う人工毛髪用ポリ塩化ビニル系繊維は塩化 ニル系樹脂を主成分として製造される。塩 ビニル系樹脂とは、従来公知の塩化ビニル 単独重合物であるホモポリマー樹脂または 来公知の各種コポリマー樹脂からなるもの あり、特に限定されるものではない。該コ リマー樹脂としては塩化ビニル-酢酸ビニル コポリマー樹脂、塩化ビニル-プロピオン酸 ニルコポリマー樹脂など塩化ビニルとビニ エステル類とのコポリマー樹脂、塩化ビニ -アクリル酸ブチルコポリマー樹脂、塩化ビ ル-アクリル酸2エチルヘキシルコポリマー 脂など塩化ビニルとアクリル酸エステル類 のコポリマー樹脂、塩化ビニル-エチレンコ リマー樹脂、塩化ビニル-プロピレンコポリ マー樹脂など塩化ビニルとオレフィン類との コポリマー樹脂、塩化ビニル-アクリロニト ルコポリマー樹脂などが代表的に例示され 。特に好ましくは塩化ビニル単独樹脂、塩 ビニル-エチレンコポリマー樹脂、塩化ビニ -酢酸ビニルコポリマー樹脂である。
該コポリマー樹脂において、塩化ビニル 組合されるコモノマーの含有量は特に限定 れず、溶融押出しで繊維を製造する際には の加工性、糸特性などの要求品質応じて決 る事ができる。特にコモノマーの含有量は 該コポリマー樹脂の2~30重量%であることが ましい。
そして使用する塩化ビニル系樹脂の粘度 均重合度は、850~1700である事が好ましい。85 0未満であると繊維の特性、特にカール保持 などが不十分になりやすく好ましくない。 に1700を越えると塩化ビニル系樹脂組成物の 融粘度が高くなるためノズル圧力が高くな 、押出量を低く抑える必要が生じて好まし ない。これら溶融押出し加工性と繊維特性 のバランスから、塩化ビニル単独樹脂を使 する場合は粘度平均重合度が850~1450の範囲 特に好ましく、コポリマー樹脂を使用する 合はコモノマーの含有量にも依存するが、 およそ粘度平均重合度は1000~1700の範囲が特 好ましい。
また、塩化ビニル系樹脂は、乳化重合、塊
重合または懸濁重合などによって製造した
のを使用できるが、繊維の初期着色性など
勘案して懸濁重合によって製造したものを
用するのが好ましい。
塩化ビニル系樹脂は温度が高くなると脱塩酸
して分解し易くなるので、加工時には熱安定
剤の添加が必須である。熱安定剤としては従
来、安価で加工性能の良いCd、Ba、Pb系の金属
石鹸が組合されて多用されてきた。しかし近
年はその毒性からCaやZnといったCd、Ba、Pb系
外の金属石鹸、有機錫化合物、ハイドロタ
サイト系化合物が熱安定剤として使用され
様になってきた。ハイドロタルサイト系熱
定剤は、(式1)化学名
Mg x
Al 2
(OH) (2x+4)
CO 3
・nH 2
O (式1)
(マグネシウム・アルミニウム・ハイドロオ
サイド・カーボネート・ハイドレート)を主
分とするアニオン交換性の層状化合物であ
。HCl捕捉効果で熱安定剤として機能する。
た、マグネシウムの一部をCaやZnに置換えた
り、各種表面処理剤で処理された物も使用可
能である。市場に販売されているハイドロタ
ルサイト系熱安定剤としては、例えば協和化
学工業株式会社製のアルカマイザー等がある
。ハイドロタルサイト系熱安定剤の添加量は
、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し0.1~2.0重
部が良い。多過ぎると目脂・糸切れが多く
り、マルチフィラメントのノズル出が不揃
となる。紡糸された繊維の透明性が低下し
調が不鮮明となる。少な過ぎると熱安定性
不十分となり、紡糸された繊維の初期着色
大きくなり樹脂滞留部があると熱分解(樹脂
け)し易くなる。したがってさらに好ましい
添加量としては0.2~1.0重量部である。
ハイドロタルサイト系熱安定剤は塩化ビ ル系樹脂組成物中での分散性が良くはない そこでカルシウム石鹸を代用添加したり、 期着色防止に亜鉛石鹸を添加する場合もあ 。またハイドロタルサイトと併用添加する 合もある。カルシウム石鹸及び亜鉛石鹸と ては各種のものが使用可能であり、添加量 しては0.1~2.0重量部が良い。2.0重量部を越え ると目脂・糸切れが増える傾向が有り紡糸さ れた繊維の透明性も低下するので好ましくな い。又0.1重量部未満では熱安定化効果が不足 し、初期着色が大きくなり色調不良となる。 塩化ビニル系樹脂組成物の均一な溶融状態を 得るためにはカルシウム石鹸、亜鉛石鹸とし ては高級脂肪酸及び/又はその誘導体である が好ましい。例えばステアリン酸、ラウリ 酸、パルミチン酸、オレイン酸、及び/又は1 2-ヒドロキシステアリン酸の様にそのヒドロ シル(OH)誘導体のカルシウム塩、亜鉛塩もし くは混合物がある。カルシウム石鹸及び亜鉛 石鹸のさらに好ましい添加量としては0.2~1.0 量部である。
ポリ塩化ビニル繊維を溶融押出にて製造 る場合、原料である塩化ビニル系樹脂組成 には、滑剤成分の添加が必須である。滑剤 プラスチックを成形加工するさいに、塩化 ニル系樹脂組成物の溶融体と加工機の金属 との摩擦を減少させたり、樹脂間の摩擦を 少させ、流動性や離型性を良くし加工性を 良する目的で一般的に使用されている剤で る。滑剤の種類としては炭化水素系、脂肪 系、脂肪族アルコール系、脂肪族アマイド 、金属石鹸系、エステル系がある。
添加量は塩化ビニル系樹脂100重量部に対 0.2~2.0重量部である。2.0重量部を越えると目 脂・糸切れが増える傾向が有り紡糸された繊 維の透明性も低下するので好ましくない。0.2 重量部未満では摩擦増による樹脂温度上昇・ 着色が大きく、ノズル圧力も高くなるので好 ましくない。特に好ましい滑剤添加量として は0.7~1.5重量部である。滑剤の種類の中で好 しいのはポリエチレン系滑剤、高級脂肪酸 滑剤、高級アルコール系滑剤及びエステル 滑剤の群から選ばれる少なくとも1種以上で る。ポリエチレン系滑剤としては従来公知 物を使用できるが、特に好ましくは平均分 量が1500~4000程度であり、密度が0.91~0.97の非 化タイプまたはわずかに極性を付与したタ プの物が良い。高級脂肪酸系滑剤の具体例 しては、ステアリン酸、パルミチン酸、ミ スチン酸、ラウリン酸、カプリン酸、オレ ン酸、ベヘニン酸、12-ヒドロキシステアリ 酸あるいはこれらの混合物などが例示され 。高級アルコール系滑剤の具体例としては えばステアリルアルコール、パルミチルア コール、ミリスチルアルコール、ラウリル ルコール、オレイルアルコールあるいはこ らの混合物などがある。エステル系滑剤は ルコール、多価アルコールの脂肪酸エステ であり、前記高級脂肪酸とグリセリンやペ タエリスリトール、ジペンタエリスリトー 等の多価アルコールとのモノエステル、ジ ステル、トリエステル、テトラエステルあ いはこれらの混合物、または前記高級アル ールと脂肪酸のエステルである。具体例と てはステアリン酸モノグリセライド、ペン エリスリトールテトラステアレート、ステ リルステアレート等がある。
本発明においては他に、溶融紡糸された繊
の透明性等の品質や紡糸安定性を損わない
りで、目的に応じて塩化ビニル系組成物に
用される公知の配合剤、例えば塩素化塩化
ニル樹脂やABS樹脂等の耐熱性向上剤、β-ジ
トンやホスファイト、ポリオール等の安定
助剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤
帯電防止剤、充填剤、難燃剤、顔料等を使
する事ができる。また場合によっては発泡
、架橋剤、粘着性付与剤、導電性付与剤、
料等特殊な配合剤を使用する事もできる。
中でも初期着色の少ないポリ塩化ビニル系繊
維を安定的に得るために、本発明の塩ビ系樹
脂組成物に添加する好ましい成分としては、
β-ジケトン、カルシウム石鹸及び亜鉛石鹸、
可塑剤がある。
本発明に使用する塩化ビニル系樹脂組成物
、従来公知の混合機例えばヘンシェルミキ
ー、スーパーミキサー、リボンブレンダー
を使用して混合したパウダーコンパウンド
またこれを溶融混合してなるペレットコン
ウンドとして使用する事ができる。
該パウダーコンパウンドの製造は、従来公知
の通常条件で製造でき、ホットブレンドでも
コールドブレンドでも良い。特に好ましくは
組成物中の揮発分を減少するために、ブレン
ド時のカット温度を105~155℃迄上げてなるホ
トブレンドを使用するのが良い。該ペレッ
コンパウンドは、通常の塩化ビニル系ペレ
トコンパウンドの製造と同様にして製造で
る。例えば単軸押出機、異方向2軸押出機、
ニカル2軸押出機、同方向2軸押出機、コニ
ダー、プラネタリーギア押出機、ロール混
機等の混練機を使用して、ペレットコンパ
ンドとする事ができる。該ペレットコンパ
ンドを製造する際の条件は、特に限定され
いが樹脂温度を185℃以下になる様に設定す
事が特に好ましい。
また、該ペレットコンパウンド中に混入 得る掃除用具の金属片等の異物を取り除く に、目開き200メッシュ以下の細かいステン ス金網等を混練機内に設置したり、コール カットの際に混入しうる「切り粉」等を除 する手段を採ったり、ホットカットを行う の方法は自在に可能であるが、特に好まし は「切り粉」混入の少ないホットカット法 使用するのが好ましい。
本発明において塩化ビニル系樹脂組成物 繊維状の未延伸糸にする際には、従来公知 押出機等を使用できる。例えば単軸押出機 異方向2軸押出機、コニカル2軸押出機等を 用できるが、例えば口径が30~60mmφ程度の単 押出機、または口径が35~50mmφ程度のコニカ 押出機を使用するのが好ましい。口径が大 過ぎると押出量が多くなり、ノズル圧力が 大になったり、未延伸糸の流出速度が早過 て巻取りが困難になる傾向があり好ましく い。
本発明において溶融紡糸する際のノズル圧 は、500kg/cm 2 以下にする事が好ましい。該ノズル圧力が500 kg/cm 2 を越えると、押出機のスラスト部に不具合を 発生し易く、またターンヘッドやダイ等の接 続部から「樹脂漏れ」を発生し易くなり好ま しくない。ノズル圧力を低下するためには樹 脂温度を高くする事で可能であるが、溶融紡 糸の際の温度条件は樹脂温度を195℃以下で紡 糸する事が好ましい。樹脂温度が195℃を越え るような条件で紡糸すると繊維の着色傾向が 顕著となり、黄色味の強い繊維となり好まし くない。そのため押出機のシリンダー温度は 140~185℃程度とし、ダイやノズル温度は160~190 程度とする事が特に好ましい。
本発明においては従来公知のノズルを用い 溶融紡糸する事が可能であるが、触感など 品質を勘案すれば、1ケのノズル孔の断面積 が0.5mm 2 以下のノズルをダイ先端部に取付けて行うの が好ましい。該断面積が0.5mm 2 を越えるノズルを使用すると、所望の未延伸 糸の繊度を得るために高い温度で充分にコン パウンドを溶融して押出し、高い紡糸ドラフ トで引取る必要が出てくる。それでは繊維表 面が平滑になり過ぎてプラスチック的な滑り 触感になり、人毛様のさらさらした触感が得 られず好ましくない。1ケのノズル孔の断面 が0.5mm 2 以下のノズルを使用し、繊度が300デシテック ス以下の未延伸糸を引取るのが好ましい。未 延伸糸が300デシテックスを越えると、細繊度 の繊維を得る為には延伸処理の際、延伸倍率 を大きくする必要がある。そのため繊維表面 が平滑になり過ぎてプラスチック的な滑り触 感になり、人毛様のさらさらした触感が得ら れず好ましくない。
押出機より溶融押出された未延伸糸は、 取り前に油剤を添付するのが一般的である 油剤添付の方法としては公知の方法が採り る。すなわち油剤槽に一部浸漬して回転す ロールに接触させる事で、ロール表面の油 を添付させるタッチロール方式や、油剤槽 潜らせるディップ方式、ギアポンプで一定 の油剤を常時ノズルに送り、そのノズルに 延伸糸を接触させる事で、送られてきた油 全てを添付するギアポンプ方式等がある。 発明では油剤付着量の定量性が求められる で、定量性が良くコントロールし易いギア ンプ方式を採るのが望ましい。添付する油 は、繊維のまとまりや櫛通り性を付与する リエーテル系油剤、合成エステル油や鉱物 、シリコン系油剤から、また静電気発生を ぐ各種制電剤の中から、目的に応じて適宜 当な割合で混合使用する。本法での好まし 油剤組成は、集束性をもたらすポリエーテ 系油剤や合成エステル油、鉱物油の割合を5 0重量%以上とし、カチオン系制電剤を数重量% 混合したものである。未延伸糸に添付する油 剤量は、後の延伸熱処理で脱落や熱分解して 減量するのが通常なので、延伸熱処理後の人 工毛髪用ポリ塩化ビニル系繊維の油剤付着量 がポリ塩化ビニル系繊維に対し0.01重量%~0.1重 量%になる様に調節する。さらに好ましくは0. 03重量%~0.08重量%の付着量になる様に未延伸糸 への付着量を調節する。油剤はその成分によ り程度の差は有るが、加熱下ではポリ塩化ビ ニル繊維を可塑化する効果があると考えられ る。ゲル化の度合いが錫系熱安定剤に比べて ハイドロタルサイト系やCa-Zn系熱安定剤では ないので、油剤付着量が多いと加熱下で可 化効果があり、特に収縮率を多く残したポ 塩化ビニル系繊維では、触感を硬くする作 があるものと考えられる。
ポリ塩化ビニル系繊維への油剤付着量が0 .01重量%より少ないと、繊維のまとまりや櫛 り性、制電性が不充分となる。繊維が散っ 外観が良くなく、櫛を通した時スムースに が通らず、静電気も発生し易くなる。油剤 着量が0.1重量%を超えると、熱セットした後 頭髪装飾品の触感が影響を受け、硬くなる さらに多くなり0.3重量%を超えると、繊維の 触感がべたついたり、幾つかの集合体に別れ て(スダレ)外観が不自然となる。
前記溶融紡糸で得られた未延伸糸に、公 の方法で延伸処理・熱処理を施して、100デ テックス以下の細繊度の繊維にする事がで る。頭髪装飾用の繊維としては25~100デシテ クスの範囲が特に好ましい。100デシテック を越えると触感が剛くなり、人毛の様な柔 触感が得られ難い。また人形用頭髪の繊維 しては10~65デシテックスの範囲が特に好ま い。
延伸処理条件としては延伸処理温度70~150 の雰囲気下で、延伸倍率は200~450%程度延伸 る事が特に好ましい。延伸処理温度が70℃未 満であると、繊維の強度が低くなると共に糸 切れを発生し易く、150℃を越えると、繊維の 触感がプラスチック的な滑り触感になると共 に糸切れもまた発生し易い傾向があり好まし くない。また延伸倍率が200%未満であると繊 の強度発現が不十分となり易く、450%を越え と延伸処理時に糸切れを発生し易く好まし ない。
さらに延伸処理を施した繊維に熱処理を して、0~75%の緩和率で繊維を緩和処理する により、熱収縮率を低下させるのが一般的 ある。本発明に関わる90℃の乾熱収縮率15~35% は、温度条件としては80~150℃の雰囲気で、数 秒~数分間緊張下で熱処理する事で達成でき 。もちろん緊張熱処理と緩和熱処理を組合 て達成しても良い。本発明の目的とする良 なセット性と硬さ感を防ぐためには、90℃乾 熱収縮率20~30%がより好ましい。本願発明では 後記する様に、2.4倍の延伸をかけたマルチフ ィラメントを、80m/分の速度で110℃の熱風が 環する熱処理槽に導き、13個のロールを介し て約13秒間走行させ、熱処理槽から出して冷 ロール上を走らせ、ボビンに巻き取った。 き取ったマルチフィラメントの90℃乾熱収 率は約25%であった。また2.67倍に延伸した後 と同じ条件で熱処理し、冷却ロールとの間 10%の速度差をつけ、緩和処理して巻き取っ マルチフィラメントの90℃乾熱収縮率は、 15%であった。熱処理槽に導入したマルチフ ラメントを、4個のロールを介しただけで約4 秒程度で熱処理槽外に出した場合は約35%の90 乾熱収縮率となった。マルチフィラメント 200集合させてトウで処理する例として、3.7 に延伸した後105℃に温度調節した熱処理槽 導入し、対をなしたテーパーロール間で、 続的に約25%の緩和処理を施しながら約3分間 走行させ、さらに槽外の冷却ロール間で、約 10%の速度差をつけて緩和処理した。冷却して 箱に振りこまれたトウから、マルチフィラメ ントを取分けて測定した90℃乾熱収縮率は約5 %であった。この様にマルチフィラメントの 留収縮率は、主として延伸工程で発生した ずみを、熱処理工程でどの程度除くかで決 り、任意に設定することができる。
ポリ塩化ビニル系繊維の90℃乾熱収縮率が15
%未満では、頭髪装飾品に加工する際85~90℃に
セット温度を上げても、セット性や形状保持
性が劣る。すなわち形状の付きが良くなく、
装着した時に形状の崩れが早くなる。90℃乾
収縮率が35%より大きくになると、セット性
形状保持性は良いが頭髪装飾品の触感が硬
なる。
また本発明においては従来公知の溶融紡糸に
関わる技術、例えば各種ノズル断面形状に関
わる技術、加熱筒に関わる技術、延伸処理に
関わる技術などは自在に組合せて使用する事
が可能である。
本発明に関わる人工毛髪用のポリ塩化ビ ル系繊維の製品としては、細繊度の繊維が 数本集まったマルチフィラメントの状態で 連続的にボビンに巻き取られた形態や、マ チフィラメントが100~200というかなりの数集 合して、束状になったトウで箱詰めされた形 態でも良い。
本実施例および比較例において使用し 原料は、以下のとおりである。
塩化ビニル系樹脂:(株)カネカ製、カネビ
ールS1001
ハイドロタルサイト系熱安定剤:協和化学
業(株)製、アルカマイザー-1
カルシウム石鹸:堺化学(株)製、SC-12OH
亜鉛石鹸:堺化学(株)製、SZ-12OH
滑剤:理研ビタミン(株)製、TG-12、リケスタ
ーEW100
コグニスジャパン社製、ロキシオー
G70
三井化学(株)製、ハイワックス4202E
日本油脂(株)製、ステアリン酸
アクリル系重合体:(株)カネカ製、カネエ
スPA101
油剤:松本油脂製薬(株)製、ウーポールU、
リコンソフナー、エフコール72
ポリ塩化ビニル系繊維の測定や頭髪装飾用
品の加工評価は以下の様にした。
ポリ塩化ビニル系繊維の測定や頭髪装飾 製品の加工評価は以下の様にした。
(90℃乾熱収縮率)
JIS L 1013 8.18.2 b)フィラメント収縮率(B法)に
準拠
2点間の距離を300mmとし、乾燥機温度を90℃
として測定した。
St=300-l/300×100
St:乾熱収縮率(%)
l:乾燥機中90℃30分間吊下げ、冷却後に測定し
た2点間長さ(mm)
(油剤付着量)
JIS L 1013 8.27 a)エタノール・ベンゼン抽出
に準拠
抽出溶剤をエタノール・ベンゼンからエ
ノール・シクロヘキサンに変更した他は、
同じ方法にて実施した。
(セット性 評価方法A)
頭髪装飾品の1種であるカールピースを、90℃
熱セットで作成して形状の付き具合と、それ
を吊下げた時の長さを1時間後、1日後、1週間
後と測定比較し、長さが短い物をセット性良
い(○)とした。
90℃熱セットでの形状の付き具合が劣ったり
吊下げた時の長さが長かったり伸びが大き
場合は、セット性が悪い(×)とした。
(セット性 評価方法B)
頭髪装飾品の1種であるカーリーピースを90
熱セットで作製した時のセット(形状)の付
具合を判定する指標として、作製直後にそ
を吊下げた時の長さを測定し、長さが短い
がセット性良好とした。
◎:35cm未満
○:35cm以上37cm未満
△:37cm以上40cm未満
×:40cm以上
(触感 評価方法A)
頭髪装飾品の1種であるカールピースを手で
握って触感を比較評価し、柔らかい物を良い
(○)とした。触感がごわごわと硬く感じる場
は、悪い(×)とした。
(触感 評価方法B)
原トウ(マルチフィラメントの合糸した繊維
束)およびカーリーピース商品に加工した繊
束を、手で握って触感を比較評価し、原ト
と加工後の触感差を評価した。
◎:原トウ触感とほとんど差がなく、柔らか
触感
○:原トウ触感とは若干差があるが、柔らか
触感
△:若干硬い触感を感じる部分がある
×:硬い触感を全体的に感じる
(カール保持性)
頭髪装飾品の1種であるカールピースを、9
0℃熱セットで作製し、それを吊下げ、初期
長さと1週間静置した後の長さと比較し、下
に示す式で表される伸長率(%)を求め、カー
保持性の指標とした。伸長率が小さい方が
ール保持性良好とした。
[伸長率(%)]=[(1週間静置した後の長さ)-(初期
長さ)]/(初期の長さ) (式3)
◎:10%未満
○:10%以上15%未満
△:15%以上20%未満
×:20%以上
(カールピースの作り方)
ポリ塩化ビニル系繊維を長さ54インチ(約137c
m)に切りとり、計20grの束とする。中央を輪ゴ
ムで仮止めし、直径20mmのアルミパイプ(長さ
70cm)に片側半分を、時計回りに重ならない
約7インチ(約18cm)の幅に巻き上げる。巻き終
は二つ折りにした小紙片に挟み込み輪ゴム
留める。パイプを180度回転して手前と奥を
れ替え、ポリ塩化ビニル繊維束の残り半分
同様にパイプに巻きつける。
90℃に温度調節したオーブンに紙等を敷いて
ポリ塩化ビニル繊維束を巻きつけたアル
ミパイプを入れる。
45分後にオーブンから取出し、室温で1時 冷却する。手で中央を抑えながら、巻き終 りの紙と一緒に毛先を持って、カールが崩 ない様丁寧にパイプを廻し解く。中央まで たらパイプを反転し、逆の巻き終わりから 様に行う。机上に置いて軽く上から叩きほ す。室温で1時間以上、好ましくは24時間放 した後吊下げ、長さの測定に入る。
(実施例1~16)
表1に示す比率で混合された塩化ビニル系樹
脂組成物7kgを20リットルヘンシェルミキサー
投入し、材料の温度が120℃になるまで撹拌
合を行ない、ヘンシェルミキサーのジャケ
トに冷却水を通して材料の温度が60℃にな
まで冷却し、パウダー状の塩化ビニル系樹
コンパウンドを作製した。得られたコンパ
ンドを用い、φ30mm単軸紡糸機に、孔断面積0.
064mm 2
、孔数120のノズルを取り付け、シリンダー温
度140~190℃、ノズル温度180±15℃の範囲で溶融
糸し、紡出したマルチフィラメントをノズ
直下に設けた加熱紡糸筒内(300℃の雰囲気下
)で0.5~1秒間熱処理し、生成した未延伸糸を引
き取りロールによって、延伸工程に送った。
引き取りロールの直前で未延伸糸に対し、油
剤を最終製品(延伸・熱処理終了後)質量に対
て、油剤付着量(純分)が0.01~0.1質量%になる
うに添付した。油剤の添付は、セラミック
ノズルを設置し、ギアポンプで常に一定量
油剤液(松本油脂製薬(株)製、ウーポールU:PO/
EOランダムポリエーテル/シリコンソフナー/
フコール72=95/2.5/2.5の重量比で混合)を送って
スリット状開口部に未延伸糸を接触させて付
着せしめた。次に、未延伸糸を引き取りロー
ルと延伸ロールとの間にある110℃の熱風循環
槽を通して、240%に延伸した。さらに、80m/分
速度で110℃の熱風が循環する熱処理槽に導
、13個のロールを介して約13秒間走行させ、
熱処理槽から出して冷却ロール上を走らせ、
熱処理槽内のロールと冷却ロールとの間で10%
の速度差をつけ、緩和処理してボビンに巻き
取り、90℃の乾熱収縮率が15%のポリ塩化ビニ
系繊維をえた。また、90℃の乾熱収縮率が25
%の場合には、8個のロールを介し、約8秒間で
熱処理を行ない、35%の場合には、4個のロー
を介し、約4秒間で熱処理を行ない、それぞ
の熱収縮率を有するポリ塩化ビニル系繊維
得た。
得られたポリ塩化ビニル系繊維を用いて ーリーピースを作製し、セット性、カール 持性、触感を評価した結果を表2に示す。セ ット性については、評価方法Aの結果をセッ 性A、評価方法Bの結果をセット性Bとし、触 については、評価方法Aの結果を触感A、評価 方法Bの結果を触感Bとして、表中に記載した
(比較例1~8)
表3に示す比率で混合された塩化ビニル系樹
脂組成物を、実施例と同様の方法で、ポリ塩
化ビニル系繊維を得た。90℃の乾熱収縮率が5
%、10%のポリ塩化ビニル系繊維は、熱処理時
を実施例より長くし、45%のポリ塩化ビニル
繊維は、熱処理時間を実施例より短くして
整した。
得られたポリ塩化ビニル系繊維を用いて ーリーピースを作製し、セット性、カール 持性、触感を評価した結果を表4に示す。セ ット性については、評価方法Aの結果をセッ 性A、評価方法Bの結果をセット性Bとし、触 については、評価方法Aの結果を触感A、評価 方法Bの結果を触感Bとして、表中に記載した
尚、本発明における溶融紡糸条件の詳細 表5に示す。
溶融紡糸実験は、定常状態になってから スクリュー回転数と押出量の関係を求め、 出量が7.5kgになる様にスクリュー回転数を 定した。押出機を出てアダプター部からタ ンヘッドを経て、鉛直方向にノズルから溶 ・流出したストランドを加熱紡糸筒に導入 た。ここで該ストランドを瞬間的に加熱溶 し、ノズル直下約3mの位置に設置した引取機 にて、未延伸糸を一定速度で巻き取った。こ の際、該未延伸糸が約168デシテックス程度に なる様に引取速度を調整した。引取り機直前 にセラミック製ノズルを設置し、ギアポンプ で常に一定量の松本油脂製薬株式会社製ウー ポールU(PO/EOランダムポリエーテル)/松本油脂 製薬株式会社製シリコンソフナー/松本油脂 薬株式会社製エフコール72=95/2.5/2.5の油剤液 、送ってスリット状開口部に未延伸糸を接 させ、送りこまれた油剤液全量を未延伸糸 付着せしめた。巻き取った未延伸糸を上記 度条件下で2.4倍に延伸し、上記温度条件で 張下に約2秒間、4秒間、12秒間、100秒間熱処 理して、90℃乾熱収縮率が45%、35%、25%、15%の 約70デシテックスのポリ塩化ビニル系繊維 得た。また同じ未延伸糸を3.2倍に延伸し、 3分をかけて計25%の連続緩和熱処理をかけ、9 0℃乾熱収縮率が10%の、約70デシテックスのポ リ塩化ビニル系繊維を得た。又3.7倍の延伸後 に約3分をかけて25%の連続緩和熱処理し、さ に瞬間的に10%の緩和処理をかけ、90℃乾熱収 縮率が5%の約70デシテックスのポリ塩化ビニ 系繊維を得た。油剤として松本油脂製薬製 油剤と同様に、フィラメントの集束性を重 した吉村油化学株式会社製エマロックスTN-34 1(合成エステル油や鉱物油が主体)を使用して も同様の結果となった。
実施例1~16に示すように、90℃の乾熱収縮 を15~35%の範囲に調整することにより、良好 セット性が得られる。90℃の乾熱収縮率は きい程、セット性良好となるが、原トウに 較して、触感が硬くになる傾向にある。よ 好ましくは、90℃の乾熱収縮率が、20~30%の範 囲であり、25~30%がさらに好ましい。
比較例1~8のように、90℃の乾熱収縮率が、15
%未満の場合には、触感は柔らかく良好であ
が、セット性、カール保持性が不十分にな
、35%を超える場合には、セット性、カール
持性には優れるものの、触感が硬くなり、
ーリーピースなどの頭髪商品への適用が困
である。
また、実施例、比較例からわかるように、油
剤付着量が多くなると、触感の低下が見られ
(硬くなる傾向がある)、好ましくは、0.01~0.1
量%の範囲で付着処理するのが好ましい。
以上のことから、本発明の人工毛髪用ポ 塩化ビニル系繊維は、セット性、カール保 性に優れ、柔らかな触感を有するものであ 、カーリーピースなどの頭髪商品に適して ることがわかる。
以上のように、本発明の人工毛髪用ポリ 化ビニル系繊維は、熱セットでの形状付与 頭髪装飾用品装着時の形状保持が良好で、 つ該頭髪装飾品の触感も良好である特徴を するものであり、カーリーピースなどの頭 商品に適している。
