Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
POROUS FILM FOR CONSTITUENT MEMBERS OF HEAT-SEALED BAGS, CONSTITUENT MEMBERS OF HEAT-SEALED BAGS, AND DISPOSABLE POCKET WARMERS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/098842
Kind Code:
A1
Abstract:
A porous film for constituent members of heat-sealed bags which is produced by stretching an unstretched film comprising an ultra-high-molecular-weight polyethylene having a weight -average molecular weight of 300,000 to 2,500,000, another polyolefin, and an inorganic filler as the essential components, characterized in that the content of the ultra-high-molecular -weight polyethylene in the whole polymer component constituting the porous film is 1wt% or above. The film can attain uniform stretch and high productivity even when the draw ratio is low. Further, when the film is heat-sealed into a bag, the bag has high seal strength and dose not cause edge break. Thus, the film is useful particularly as the constituent member to be heat-sealed into a bag for a disposable pocket warmer or the like.

Inventors:
NAGAMI, Hiroshi (1057-1 Nakanishisoto, Matsuyama-sh, Ehime 25, 79924, JP)
永海洋 (〒25 愛媛県松山市中西外1057番地1 日東ライフテック株式会社内 Ehime, 79924, JP)
Application Number:
JP2009/000289
Publication Date:
August 13, 2009
Filing Date:
January 27, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NITTO LIFETEC CORPORATION (1057-1, Nakanishisoto Matsuyama-sh, Ehime 25, 79924, JP)
日東ライフテック株式会社 (〒25 愛媛県松山市中西外1057番地1 Ehime, 79924, JP)
NAGAMI, Hiroshi (1057-1 Nakanishisoto, Matsuyama-sh, Ehime 25, 79924, JP)
International Classes:
B65D65/02; A61F7/08; B32B5/18; B32B27/32; B65D33/01; B65D65/40; C08J9/00
Attorney, Agent or Firm:
GOTO, Yukihisa (Minamimorimachi Kyodo Bldg. 2nd Floor, 2-18 Kobai-cho Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 38, 53000, JP)
Download PDF:
Claims:
 重量平均分子量30万~250万の超高分子量ポリエチレン、前記超高分子量ポリエチレン以外のポリオレフィン及び無機充填剤を必須成分として構成される、未延伸フィルムを延伸処理することにより多孔質化してなる多孔質フィルムであって、多孔質フィルムを構成する全ポリマー成分中に超高分子量ポリエチレンを1重量%以上含有することを特徴とするヒートシール用袋体構成部材用多孔質フィルム。
 前記超高分子量ポリエチレン以外のポリオレフィンが、ポリプロピレン、重量平均分子量30万未満の直鎖状低密度ポリエチレン、重量平均分子量30万未満の高密度ポリエチレンから選ばれたいずれか1つのポリオレフィンを主成分とするポリオレフィンである請求項1に記載のヒートシール用袋体構成部材用多孔質フィルム。
 前記超高分子量ポリエチレン以外のポリオレフィンとして、さらに、重量平均分子量30万未満の、密度0.90g/cm 3 未満のエチレン・α-オレフィン共重合体を含む請求項2に記載のヒートシール用袋体構成部材用多孔質フィルム。
 請求項1~3のいずれかの項に記載のヒートシール用袋体構成部材用多孔質フィルムとその他の通気性材料を複合して構成されるヒートシール用袋体構成部材。
 使い捨てカイロ用、除湿剤封入用、消臭剤封入用、芳香剤封入用、脱酸素剤封入用から選ばれた少なくとも1つの用途に用いられる請求項4に記載のヒートシール用袋体構成部材。
 袋体構成部材の少なくとも一部として、請求項5に記載の使い捨てカイロ用のヒートシール用袋体構成部材を含む使い捨てカイロ。
Description:
ヒートシール用袋体構成部材用 孔質フィルム、ヒートシール用袋体構成部 および使い捨てカイロ

 本発明は、ヒートシールにより袋体を形 する部材として用いられる多孔質フィルム 関する。より詳細には、低延伸倍率でも延 ムラが生じないため生産性に優れ、さらに 観、通気性の良好なヒートシール用袋体構 部材用多孔質フィルムに関する。また、該 孔質フィルムを用いた袋体構成部材および い捨てカイロに関する。

 現在、使い捨てカイロの発熱体を封入す 袋体構成部材や除湿剤、消臭剤を封入する 体構成部材などに多孔質フィルムが広く用 られている(例えば、特許文献1、2参照)。

 上記使い捨てカイロとしては、例えば、 4に示されるような構成のものが挙げられる 。具体的には、2枚の袋体構成部材(表材6およ び裏材7)をヒートシール手段を利用して袋体 し、この袋体の内部に鉄粉等を主成分とす 発熱体3が封入された構成である。上記袋体 構成部材の少なくとも一方(一般的には表材) 、発熱体に対する酸素供給性の観点から、 えば、多孔質フィルムと不織布の複合部材( 積層部材)からなる通気性の部材が用いられ 。

 従来、上記多孔質フィルムとしては、例 ば、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、「LLD PE」と称する場合がある)をベースポリマーと し、押出加工性、延伸性改良などの目的から 、比較的樹脂密度の低いエラストマー成分( チレン・プロピレン・ジエン三元共重合体(E PTまたはEPDM)、エチレン・ブテン・ジエン三 共重合体(EBT)など)を添加したポリマー成分 、炭酸カルシウムなどの無機充填剤を加え 配合物を、押出してシート化し、延伸によ 多孔質化して製造された多孔質フィルムが られていた(例えば、特許文献3)。

特開平11-19113号公報

特開2002-36471号公報

特許第2602016号公報

 しかし、上記のLLDPEとEPT(EBTも同様)からな る多孔質フィルムは、高温で裂けやすいため 、ヒートシールにより袋体とする場合に、ヒ ートシール条件が強い(例えば、高温条件)と エッジ切れ(ヒートシール部分と非ヒートシ ール部分の境でフィルムが裂ける現象)が生 やすいという問題点を有していた。一方、 ートシール条件を弱くし過ぎると、シール 度が低下するため、かかる多孔質フィルム 、適切なヒートシール加工条件の範囲が狭 、生産性が不十分であった。また、ゲルに るピンホールが発生しやすい、コストが高 、ヒートシール性が不十分であるという問 を有していた。

 本発明者らは、EPTやEBTのかわりに、エチ ン・α-オレフィン共重合体を用いた多孔質 ィルムを検討し、これにより、コストを抑 ながら、ヒートシール性の向上やゲル発生 抑止を達成できることを見出した。しかし がら、上記エチレン・α-オレフィン共重合 を用いた場合も、エッジ切れは未解決の問 として残っていた。また、エチレン・α-オ フィン共重合体を用いた場合には、延伸特 が低下し、多孔質フィルムの製膜における 伸倍率が低い場合には延伸ムラが発生し、 観や通気性を損ねるため、高倍率に延伸す 必要があり、フィルム破れ、穴あきなどに る生産性低下が生じるという新たな問題が じることが判明した。

 すなわち、低コストで、延伸特性やヒー シール性に優れ、なおかつ、エッジ切れの 生を抑制しうるヒートシール用袋体構成部 として好適な多孔質フィルムは未だ得られ いないのが現状である。

 本発明の目的は、低延伸倍率でも延伸ム がなく高い生産性を有し、なおかつ、ヒー シールにより袋体とした場合には、シール 度が高く、エッジ切れの生じない優れた品 のヒートシール用袋体構成部材用多孔質フ ルムを提供することにある。

 本発明者らは、上記目的を達成するため 意検討した結果、直鎖状低密度ポリエチレ 等のポリオレフィン及び特定分子量、特定 有量の超高分子量ポリエチレンを含むポリ ー成分および無機充填剤を必須成分として 成される未延伸フィルムを延伸処理して多 質化フィルム化することにより、低延伸倍 でも延伸ムラがなく、なおかつヒートシー 強度とエッジ切れ抑止性に優れたヒートシ ル用袋体構成部材に好適な多孔質フィルム 得られることを見出し、本発明を完成した

 すなわち、本発明は、重量平均分子量30 ~250万の超高分子量ポリエチレン、前記超高 子量ポリエチレン以外のポリオレフィン及 無機充填剤を必須成分として構成される、 延伸フィルムを延伸処理することにより多 質化してなる多孔質フィルムであって、多 質フィルムを構成する全ポリマー成分中に 高分子量ポリエチレンを1重量%以上含有す ことを特徴とするヒートシール用袋体構成 材用多孔質フィルムを提供する。

 また、本発明は、前記超高分子量ポリエ レン以外のポリオレフィンが、ポリプロピ ン、重量平均分子量30万未満の直鎖状低密 ポリエチレン、重量平均分子量30万未満の高 密度ポリエチレンから選ばれたいずれか1つ ポリオレフィンを主成分とするポリオレフ ンである前記のヒートシール用袋体構成部 用多孔質フィルムを提供する。

 また、本発明は、前記超高分子量ポリエチ ン以外のポリオレフィンとして、さらに、 量平均分子量30万未満の、密度0.90g/cm 3 未満のエチレン・α-オレフィン共重合体を含 む前記のヒートシール用袋体構成部材用多孔 質フィルムを提供する。

 また、本発明は、前記のヒートシール用 体構成部材用多孔質フィルムとその他の通 性材料を複合して構成されるヒートシール 袋体構成部材を提供する。

 さらに、本発明は、使い捨てカイロ用、 湿剤封入用、消臭剤封入用、芳香剤封入用 脱酸素剤封入用から選ばれた少なくとも1つ の用途に用いられる前記のヒートシール用袋 体構成部材を提供する。

 さらに、本発明は、袋体構成部材の少な とも一部として、前記の使い捨てカイロ用 ヒートシール用袋体構成部材を含む使い捨 カイロを提供する。

 本発明のヒートシール用袋体構成部材用 孔質フィルムは、低延伸倍率で製造した際 も延伸ムラが生じにくいため生産性、外観 通気性が良好である。さらに、ヒートシー により袋体に加工した後には、シール強度 高く、かつ、ヒートシール部分と非ヒート ール部分の境界部分でフィルムが裂ける、 エッジ切れ」が生じにくい。このため、使 捨てカイロ用途などの、ヒートシールによ 袋体を形成する袋体構成部材として、有益 ある。

本発明の袋体構成部材の一例を示す概 断面図である。 本発明の使い捨てカイロの一例を示す 略断面図である。 本発明の使い捨てカイロの一例を示す 面から見た概略平面図である。 従来の貼り付けタイプの使い捨てカイ の一例を示す概略断面図である。

符号の説明

  1  本発明の袋体構成部材(通気性袋体構 部材)
   11 多孔質フィルム
   12 接着剤層
   13 不織布
  2  他の袋体構成部材(非通気性袋体構成 材)
   21 基材
   22 粘着剤層
  3  発熱体
  4  ヒートシール部分
  5  ヒートシール部分と非ヒートシール部 分の境界部分
  6  袋体構成部材(表材)
  7  袋体構成部材(裏材)
   71 基材
   72 粘着剤層

 以下、本発明のヒートシール用袋体構成 材用多孔質フィルム(以下、単に「本発明の 多孔質フィルム」と称する場合がある)につ て詳細に説明する。本発明の多孔質フィル は、重量平均分子量30万~250万の超高分子量 リエチレン(以下、単に「超高分子量ポリエ レン」と称する場合がある)、前記超高分子 量ポリエチレン以外のポリオレフィンおよび 無機充填剤を必須の構成成分として含む。

 本発明の多孔質フィルムに用いられる超 分子量ポリエチレンは、重量平均分子量が3 0万~250万のポリエチレンである。該超高分子 ポリエチレンは、エチレンを主たるモノマ 成分とする重合体であればよく、エチレン 単独重合体でもよいし、エチレンと炭素数 3~8のα-オレフィンモノマーの共重合体であ てもよい。中でも好ましくは、エチレン-プ ロピレン共重合体である。上記超高分子量ポ リエチレンにおいて、全構成モノマー単位に 対するエチレンモノマー単位の含有量は90~100 モル%が好ましい。

 上記超高分子量ポリエチレンの重量平均 子量は30万~250万であり、好ましくは40万~200 、さらに好ましくは50万~150万である。分子 が30万未満では、ヒートシール時のエッジ れを抑止する効果が得られない。また、低 伸倍率での延伸ムラを抑制する効果が得ら ず、エチレン・α-オレフィン共重合体を用 る場合に生産性、外観、通気性が不良とな 。分子量が250万を超えると押出不良や欠点( ィッシュアイなど)の発生が問題となる。な お、本発明における重量平均分子量は、GPC( ル浸透クロマトグラフィ)法により測定する とができる。具体的には、後述の方法によ 測定される。

 上記超高分子量ポリエチレンの密度は、0.92 ~0.96g/cm 3 が好ましく、より好ましくは0.93~0.955g/cm 3 である。なお、本発明における密度とは、ISO 1183(JIS K 7112)に基づく密度をいうものとする 。

 上記超高分子量ポリエチレンは、多孔質 ィルムをヒートシールする際に生じるエッ 切れを抑制する役割を担う。また、特にベ スポリマーにエチレン・α-オレフィン共重 体を添加している多孔質フィルムの場合に 、多孔質フィルムの延伸特性を改良し、低 率延伸でも延伸ムラが生じにくくする役割 担う。本発明の多孔質フィルム中における 高分子量ポリエチレンの含有量は、多孔質 ィルムを構成する全ポリマー成分(100重量%) 対して、1重量%以上であり、好ましくは1~40 量%、より好ましくは5~30重量%、さらに好ま くは10~20重量%である。含有量が1重量%未満 は低延伸倍率での延伸ムラ、エッジ切れを 制する効果が得られない。また、40重量%を えると押出不良や欠点(フィッシュアイなど) の発生が問題となる場合がある。

 本発明の多孔質フィルムに用いられる上 超高分子量ポリエチレン以外のポリオレフ ンは、多孔質フィルムを形成する主たるポ マー成分(ベースポリマー)であり、多孔質 ィルムの強度特性、製膜性(延伸特性)、ヒー トシール性などの特性に大きな影響を及ぼす 。

 上記超高分子量ポリエチレン以外のポリオ フィンとしては、ポリプロピレン、重量平 分子量30万未満の直鎖状低密度ポリエチレ 、重量平均分子量30万未満の高密度ポリエチ レンから選ばれたいずれか1つのポリオレフ ンを主成分とするポリオレフィンであるこ が好ましく、特に好ましくは直鎖状低密度 リエチレンである。なお、2種以上のポリオ フィンを混合したものを主成分として用い もよい。また、ヒートシール性を向上させ 観点から、上記主成分に加えて、さらに、 量平均分子量30万未満の、密度0.90g/cm 3 未満のエチレン・α-オレフィン共重合体(以 、単に「エチレン・α-オレフィン共重合体 と称する場合がある)を構成成分として含む とが好ましい。

 本発明の多孔質フィルム中における超高 子量ポリエチレン以外のポリオレフィンの 有量は、多孔質フィルムを構成する全ポリ ー成分(100重量%)に対して、60~99重量%が好ま く、より好ましくは70~95重量%である。また 上記主成分として用いられるポリオレフィ (例えば、重量平均分子量30万未満の直鎖状 密度ポリエチレン)の多孔質フィルム中にお ける含有量は、多孔質フィルムを構成する全 ポリマー成分(100重量%)に対して、50~90重量%が 好ましく、より好ましくは65~85重量%である。 含有量が50重量%未満では延伸性が悪化する場 合があり、90重量%を超えると、押出性や延伸 性が悪化したり、ヒートシール時にエッジ切 れが生じたりして加工性が悪化する場合があ る。多孔質フィルム中におけるエチレン・α- オレフィン共重合体の含有量は、多孔質フィ ルムを構成する全ポリマー成分(100重量%)に対 して、5~30重量%が好ましく、より好ましくは1 0~20重量%である。含有量が5重量%未満ではヒ トシール性が低下する場合があり、30重量% 超えると延伸特性が低下し、低延伸倍率で 伸ムラが生じやすくなる場合がある。

 上記の直鎖状低密度ポリエチレンは、エ レンと炭素数が4~8のα-オレフィンモノマー を重合して得られる、短鎖分岐(分岐の長さ は炭素数1~6が好ましい)を有する直鎖状ポリ チレンである。上記直鎖状低密度ポリエチ ンに用いられるα-オレフィンモノマーとし は、1-ブテン、1-オクテン、1-ヘキセン、4-メ チルペンテン-1が好ましい。上記直鎖状低密 ポリエチレンにおいて、全構成モノマー単 に対するエチレンモノマー単位の含有率は9 0モル%以上が好ましい。上記直鎖状低密度ポ エチレンとしては、中でも、ヒートシール 向上の観点から、メタロセン系触媒を用い 調製された、いわゆる、メタロセン系直鎖 低密度ポリエチレン(メタロセン系LLDPE)が特 に好ましい。

 上記直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、0 .90g/cm 3 以上、0.93g/cm 3 未満が好ましく、より好ましくは0.91~0.92g/cm 3 である。

 上記直鎖状低密度ポリエチレンの重量平 分子量は30万未満であり、特に限定されな が、3万~20万が好ましく、より好ましくは5万 ~6万である。

 上記直鎖状低密度ポリエチレンの190℃に けるメルトフローレート(MFR)は、特に限定 れないが、1.0~5.0(g/10分)が好ましく、より好 しくは2.0~4.0(g/10分)である。なお、本発明に おけるMFRは、ISO1133(JIS K 7210)に準拠して測定 することができる。

 上記高密度ポリエチレンとしては、ISO1183に 基づく密度が0.93g/cm 3 以上(好ましくは0.942~0.960g/cm 3 )である公知慣用の高密度ポリエチレンを用 ることができる。上記高密度ポリエチレン 重量平均分子量は30万未満であり、特に限定 されないが、3万~20万が好ましく、より好ま くは5万~6万である。また、190℃におけるメ トフローレート(MFR)は、特に限定されないが 、1.0~5.0(g/10分)が好ましく、より好ましくは2. 0~4.0(g/10分)である。

 上記ポリプロピレンとしては、プロピレ の単独重合体やプロピレン-α-オレフィン共 重合体などの公知慣用のポリプロピレンを用 いることができる。上記プロピレン-α-オレ ィン共重合体におけるα-オレフィンとして 、例えば、炭素数が4~10のα-オレフィンの中 ら適宜選択することができる。また、上記 ロピレン-α-オレフィン共重合体において、 全構成モノマー単位に対するプロピレンモノ マー単位の含有率は90モル%以上が好ましい。

 上記ポリプロピレンの重量平均分子量は 特に限定されないが、30万未満であること 好ましく、より好ましくは3万~20万である。 た、190℃におけるメルトフローレート(MFR) 、特に限定されないが、1.0~5.0(g/10分)が好ま く、より好ましくは2.0~4.0(g/10分)である。

 上記ポリオレフィンに必要に応じて用いら る、重量平均分子量30万未満の、密度0.90g/cm 3 未満のエチレン・α-オレフィン共重合体は、 エチレンと炭素数が4~8のα-オレフィンモノマ ーの共重合体である。中でも、α-オレフィン としてブテン-1を用いた、エチレン・α-オレ ィン共重合エラストマーが好ましい。上記 チレン・α-オレフィン共重合体において、 構成モノマー単位に対するエチレンモノマ 単位の含有量は60~95モル%が好ましく、より ましくは80~90モル%である。上記エチレン・ -オレフィン共重合体は、多孔質フィルムの ートシール性をさらに向上させる役割を担 。

 上記エチレン・α-オレフィン共重合体の密 は、0.90g/cm 3 未満であり、好ましくは0.86~0.89g/cm 3 、より好ましくは0.87~0.89g/cm 3 である。

 上記エチレン・α-オレフィン共重合体の 量平均分子量は、30万未満であり、5万~20万 好ましく、より好ましくは8万~15万である。

 上記エチレン・α-オレフィン共重合体の1 90℃におけるメルトフローレート(MFR)は、特 限定されないが、1.0~5.0(g/10分)が好ましく、 り好ましくは2.0~4.0(g/10分)である。

 本発明の多孔質フィルムに用いられる無 充填剤は、延伸により充填剤の周囲にボイ (孔)を発生させることによって、フィルム 多孔質化させる役割を担う。かかる無機充 剤としては、例えば、タルク、シリカ、石 、ゼオライト、アルミナ、アルミニウム粉 、鉄粉の他、炭酸カルシウム、炭酸マグネ ウム、炭酸マグネシウム-カルシウム、炭酸 リウム等の炭酸の金属塩;硫酸マグネシウム 、硫酸バリウム等の硫酸の金属塩;酸化亜鉛 酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属酸 物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ 、水酸化ジルコニウム、水酸化カルシウム 水酸化バリウム等の金属水酸化物;酸化マグ ネシウム-酸化ニッケルの水和物、酸化マグ シウム-酸化亜鉛の水和物等の金属水和物(水 和金属化合物)などが挙げられる。無機充填 の形状は特に限定されず、平板形状、粒状 どのものを用いることができるが、延伸に るボイド(孔)形成の観点から、粒状(微粒子 )が好ましい。即ち、無機充填剤としては、 酸カルシウムからなる無機微粒子が好まし 。

 上記無機充填剤(無機微粒子)の粒径(平均 径)としては、特に限定されないが、例えば 、0.1~10μmであることが好ましく、より好まし くは0.5~5μmである。無機充填剤の粒径が0.1μm 満であるとボイド形成性が低下する場合が り、10μmを超えると製膜破れ、外観不良の 因となる場合がある。

 上記無機充填剤(無機微粒子)の含有量は 特に限定されないが、例えば、多孔質フィ ムを構成する全ポリマー成分(100重量部)に対 して、50~150重量部であることが好ましく、よ り好ましくは80~120重量部である。無機充填剤 の含有量が50重量部未満であるとボイド形成 が低下する場合があり、150重量部を超える 製膜破れ、外観不良の原因となる場合があ 。

 本発明の多孔質フィルムには、着色剤、 化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難 剤、安定剤などの各種添加剤が、本発明の 果を損なわない範囲内で配合されていても い。

 本発明の多孔質フィルムは、溶融製膜法( Tダイ法、インフレーション法)によって製造 ることができる。中でもTダイ法が好ましい 。例えば、具体的には、上記の超高分子量ポ リエチレン、超高分子量ポリエチレン以外の ポリオレフィン、無機充填剤、および、必要 に応じて、各種添加剤を、2軸混練押出機に 混合分散し、一旦ペレット状にした後、1軸 出機にて溶融押出して未延伸フィルムを作 し、該未延伸フィルムを、1軸又は2軸に延 することにより多孔質化させて製造する。 孔質フィルムを積層フィルムとする場合に 、共押出法を好ましく用いることができる

 上記多孔質フィルムの製造方法において 押出温度は180~250℃が好ましく、より好まし くは200~250℃、さらに好ましくは210~240℃であ 。また、未延伸フィルム作製時の引き取り 度は5~25m/分が好ましく、引き取りロール温 (冷却温度)は5~30℃が好ましく、より好まし は10~20℃である。

 本発明の多孔質フィルムに用いられる上 未延伸フィルムは、比較的低延伸倍率(5倍 満、特に4倍未満)で延伸した場合であっても 、延伸ムラが生じにくく、良好な延伸特性を 示す。このため、比較的低倍率の安定した製 膜条件で、延伸ムラのない優れた多孔質フィ ルムを得ることが可能となる。上記延伸特性 は、例えば、延伸温度(例えば、80℃)で未延 フィルムを1軸方向に延伸した際の応力-歪み 曲線において、伸びが2.5倍~4.0倍の間の応力 昇比(「伸びが4.0倍の際の応力」/「伸びが2.5 倍の際の応力」)が1.02倍以上であることをい 、より好ましくは1.05倍以上であることをい う。このような延伸特性は、本発明に記載の 原料を用いて、上記製造方法で未延伸フィル ムを作製することにより得ることができる。

 上記未延伸フィルムを1軸又は2軸(逐次2軸 、同時2軸)に延伸する方法としては、ロール 伸方式やテンター延伸方式など公知慣用の 伸方式を用いることができる。延伸温度は 50~100℃が好ましく、より好ましくは60~90℃ ある。多孔質化と安定製膜の観点から、延 倍率(単軸方向)は、2~5倍が好ましく、より好 ましくは3~4倍である。2軸延伸の場合の面積 伸倍率は2~10倍が好ましく、より好ましくは3 ~7倍である。

 上記多孔質フィルムの厚みは、特に制限 れず、例えば、30~150μmが好ましく、より好 しくは50~120μmである。

 本発明の多孔質フィルムは、袋体を構成 る部材(袋体構成部材)として用いられる。 でも、通気性、発熱体に対する酸素供給性 の観点から、通気性を有する袋体構成部材 して好ましく用いられる。本発明の多孔質 ィルムは、単独で、または、複数の本発明 多孔質フィルムを複合して袋体構成部材と て用いることもできるが、本発明の多孔質 ィルムとその他の通気性材料とを複合して 袋体構成部材を形成することが好ましい。

 本発明の多孔質フィルムと複合するその他 通気性材料としては、繊維材料(例えば、不 織布など)や本発明の多孔質フィルム以外の 孔質フィルムなどが挙げられる。中でも、 合い、手触り、強度の観点から、不織布が ましい。上記不織布としては、特に制限さ ず、例えば、ナイロン製不織布(ポリアミド 不織布)、ポリエステル製不織布、ポリオレ フィン製不織布、レーヨン製不織布など公知 乃至慣用の不織布(天然繊維による不織布、 成繊維による不織布など)を使用することが きる。また、不織布の製造方式も特に限定 れず、例えば、スパンボンド方式により製 された不織布(スパンボンド不織布)であっ もよいし、スパンレース方式により製造さ た不織布(スパンレース不織布)であってもよ い。なお、不織布は単層、複層のいずれの形 態を有していてもよい。なお、不織布におい て、繊維径、繊維長、目付などは特に制限さ れないが、例えば、加工性やコストの観点か らは、好ましくは目付量20~100g/m 2 程度、さらに好ましくは20~80g/m 2 程度の不織布が例示される。不織布は、1種 繊維のみから構成されていてもよく、複数 の繊維が組み合わせられて構成されていて よい。

 図1は本発明の多孔質フィルムを用いた袋 体構成部材の一例を示す概略断面図である。 本発明の袋体構成部材1は、本発明の多孔質 ィルム11と不織布13が接着剤層12を介して貼 合わされている。

 上記袋体構成部材において、多孔質フィ ムとその他の通気性材料(例えば、不織布) 積層する方法としては、特に限定されない 、上記のように接着剤を介して貼り合わさ ていること好ましい。上記接着剤としては 特に制限されず、例えば、ゴム系(天然ゴム スチレン系エラストマーなど)、ウレタン系 (アクリルウレタン系)、アクリル系、シリコ ン系、ポリエステル系、ポリアミド系、エ キシ系、ビニルアルキルエーテル系、フッ 系などの公知の接着剤を用いることができ 。また、上記接着剤は単独で又は2種以上を 組み合わせて用いることができる。上記の中 でも、アミド系接着剤、ポリエステル系接着 剤が特に好ましい。

 また、接着剤は、いずれの形態を有して る接着剤であってもよく、特に限定されな が、溶剤を用いなくても熱により溶融させ ことにより塗工することができ、不織布に しても直接塗布して接着剤層を形成するこ ができる利点、ヒートシール部ではヒート ール加工によって更に大きな接着力が得ら る利点を有することから、ホットメルト型( 熱溶融型)接着剤が特に好ましく例示される 即ち、上記接着剤としては、アミド系又は リエステル系のホットメルト型接着剤が好 しく、より好ましくは、熱可塑性のアミド 又はポリエステル系のホットメルト型接着 が好ましい。

 多孔質フィルムと不織布の具体的な積層方 としては、接着剤の種類などによっても異 り、特に限定されないが、ホットメルト型 着剤を用いる場合には、接着剤を不織布上 塗布した後、多孔質フィルムを貼り合わせ 方法が好ましく例示される。上記塗布方法 しては、熱溶融型接着剤の塗布方法として いられる公知慣用の方法を用いることが可 であり、特に限定されないが、例えば、通 性を維持する観点から、スプレー塗布によ 塗布、ストライプ塗工、ドット塗工が好ま い。接着剤の塗布量(固形分)は、特に限定 れないが、カイロ等の製袋時のヒートシー 部の接着性と経済性の観点から、0.5~20g/m 2 が好ましく、より好ましくは1~8g/m 2 である。

 本発明の袋体構成部材において、上記多 質フィルムと不織布は、全面が完全に接着 れていてもよいし、ヒートシール部だけが 着されていてもよい。また、ヒートシール は強固に接着されており、ヒートシール部 外の部分は仮着状態で積層されている状態( 以下、単に「仮着状態」という)であっても い。中でも、肌触り向上の観点からは、仮 状態で積層されていることが好ましい。こ でいう「仮着状態」とは、袋体構成部材お び使い捨てカイロの製造・加工時において 十分に密着しているが、使い捨てカイロ使 時の外力により、分離させることが可能な 態をいう。具体的には、ヒートシール加工 施す前の多孔質フィルムと不織布の剥離力( 張速度300mm/分の条件おけるT型剥離試験で測 定)が、0.2N/25mm以下であることをいい、好ま くは0.1N/25mm以下、より好ましくは0.0001~0.1N/25 mmである。多孔質フィルムと不織布層が上記 剥離力の範囲で貼り合わされている場合(即 ち、仮着状態である場合)には、生産時、加 時には、両層は十分な接着力で貼り合わさ ているため、生産・加工性がよく、一方、 イロを伸縮させる場合には、多孔質フィル と不織布層が剥離するため、手触りや風合 がよい。

 上記袋体構成部材は、ヒートシールによ 袋体に加工される、ヒートシール用の袋体 成部材である。本発明の袋体構成部材は、 発明の多孔質フィルムを用いているため、 気性およびヒートシール性が良好であり、 おかつ、ヒートシール後のエッジ切れが生 にくいため好ましい。袋体には、少なくと 一部として本発明の袋体構成部材が用いら ておればよい。即ち、本発明の袋体構成部 同士をヒートシールして袋体を形成しても 本発明の袋体構成部材とその他の袋体構成 材をヒートシールして袋体を形成してもよ 。

 本発明の袋体構成部材は、袋体に封入す 内容物により様々な用途に用いることがで る。例えば、除湿剤、消臭剤、芳香剤、脱 素剤などを封入する用途に好ましく用いら る。また、発熱体を封入する使い捨てカイ 用途として好ましく用いられる。

 本発明の袋体構成部材同士、または本発 の袋体構成部材とその他の袋体構成部材を ートシールして袋体とし、袋体の内部に発 体を封入することにより、本発明の使い捨 カイロを形成することができる。図2、図3 、本発明の袋体構成部材とそれ以外の袋体 成部材を用いた使い捨てカイロの一例を示 概略断面図および上面から見た概略平面図 ある。図2、図3に記載の本発明の使い捨てカ イロは、本発明の袋体構成部材1とそれ以外 袋体構成部材2(基材21および粘着剤層22から る)を、端部(ヒートシール部分4)をヒートシ ルすることにより袋体を形成し、内部に発 体3を封入してなる。上記のように、一方の 面に粘着剤層が設けられ、衣服等の被着体に 貼り付ける用途の使い捨てカイロにおいては 、本発明の袋体構成部材は、発熱体への酸素 供給性の観点から、被着体に接する側と反対 側の部材(いわゆる表材)として少なくとも用 られることが好ましい。

 上記その他の袋体構成部材(本発明の袋体 構成部材と貼り合わせて袋体を構成する本発 明以外の袋体構成部材)としては、特に限定 れず、公知慣用の通気性、非通気性の袋体 成部材を用いることができる。中でも、衣 等に貼り付ける用途(例えば、身体、衣類ま は履物に貼付して用いられる使い捨てカイ )などに用いる場合には、粘着剤層を有する 袋体構成部材が好ましく、例えば、基材と粘 着剤層からなる袋体構成部材が挙げられ、日 東ライフテック(株)製「ニトタック」(ヒート シール性を有するポリオレフィン基材とSIS系 粘着剤層の積層体であるカイロ用粘着シート )などが市販品として入手可能である。

 上記基材は、例えば、ヒートシール層、 維層(例えば、不織布層など)、フィルム層 どから構成されていることが好ましい。よ 具体的には、基材としては、ヒートシール (ヒートシール性のフィルム層を含む)と繊維 層との積層体、ヒートシール層とヒートシー ル性のないフィルム層との積層体などが挙げ られる。

 上記不織布層に用いる不織布としては、 述ものを用いることができる。

 上記ヒートシール層は、ヒートシール性 有する樹脂(ヒートシール性樹脂)を含むヒ トシール性樹脂組成物により形成すること できる。このようなヒートシール性樹脂と ては、特に制限されないが、オレフィン系 脂(ポリオレフィン)を好適に用いることがで きる。オレフィン系樹脂としては、少なくと もオレフィン成分(エチレン、プロピレン、 テン-1、ペンテン-1、ヘキセン-1、4-メチル- ンテン-1、ヘプテン-1、オクテン-1等のα-オ フィンなど)をモノマー成分とする樹脂であ ば特に制限されない。具体的には、オレフ ン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエ レン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度 リエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体 、エチレン-α-オレフィン共重合体(例えば、 チレン-プロピレン共重合体など)等のエチ ン系樹脂の他、プロピレン系樹脂(ポリプロ レン、プロピレン-α-オレフィン共重合体な ど)や、ポリブテン系樹脂(ポリブテン-1など) ポリ-4-メチルペンテン-1などが挙げられる また、オレフィン系樹脂としては、例えば エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メ タクリル酸共重合体等のエチレン-不飽和カ ボン酸共重合体;アイオノマー;エチレン-ア リル酸メチル共重合体、エチレン-アクリル エチル共重合体、エチレン-メタクリル酸メ チル共重合体等のエチレン-(メタ)アクリル酸 エステル共重合体;エチレン-ビニルアルコー 共重合体なども用いることができる。ヒー シール層に用いられるオレフィン系樹脂と ては、エチレン系樹脂が好適であり、なか も、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ エチレン、エチレン-α-オレフィン共重合体 が好ましい。

 上記ヒートシール層に用いられるエチレ -α-オレフィン共重合体において、α-オレフ ィンとしては、エチレン以外のα-オレフィン であれば特に制限されないが、例えば、プロ ピレン、ブテン-1、ペンテン-1、ヘキセン-1、 4-メチル-ペンテン-1、ヘプテン-1、オクテン-1 等の炭素数が3~10のα-オレフィン等が挙げら る。従って、エチレン-α-オレフィン共重合 としては、例えば、エチレン-プロピレン共 重合体、エチレン-(ブテン-1)共重合体などが げられる。また、ヒートシール層に用いら るオレフィン系樹脂に係るプロピレン-α-オ レフィン共重合体におけるα-オレフィンとし ては、例えば、炭素数が4~10のα-オレフィン 中から適宜選択することができる。

 ヒートシール性樹脂は単独で又は2種以上 組み合わせて使用することができる。

 上記の中でも、ヒートシール性樹脂組成 としては、オレフィン系樹脂としてエチレ -α-オレフィン共重合体を少なくとも含むオ レフィン系樹脂組成物が好適であり、特に、 低密度ポリエチレン及び/又は直鎖状低密度 リエチレンと、エチレン-α-オレフィン共重 体とを含むオレフィン系樹脂組成物を好適 用いることができる。なお、エチレン-α-オ レフィン共重合体を少なくとも含むオレフィ ン系樹脂組成物や、低密度ポリエチレン及び /又は直鎖状低密度ポリエチレンと、エチレ -α-オレフィン共重合体とを含むオレフィン 樹脂組成物において、エチレン-α-オレフィ ン共重合体の含有割合としては、特に制限さ れず、例えば、オレフィン系樹脂全重量に対 して5重量%以上(好ましくは10~50重量%、さらに 好ましくは15~40重量%)の範囲から適宜選択す ことができる。

 ヒートシールをより低温で行って高速加 するためには、より低融点のヒートシール 樹脂を用いることが有効であり、そのため は、例えば、メタロセン系触媒を用いて調 された低密度ポリエチレンなどが最も有効 ある。

 なお、ヒートシール層は単層、複層のい れの形態を有していてもよい。

 上記フィルム層は、従来使用されている ィルム層を利用することができる。フィル 層を形成する樹脂としては、例えば、ポリ ステル系樹脂、オレフィン系樹脂等を用い ことができる。中でも、価格、柔軟性の観 から、オレフィン系樹脂を好適に用いるこ ができる。オレフィン系樹脂としては、ヒ トシール層において例示した樹脂と同様の 脂等を用いることが可能である。上記フィ ム層は単層フィルムであっても、2層以上の 積層フィルムであってもよい。また、無配向 フィルムであってもよいし、1軸または2軸方 に延伸配向したフィルムであってもよいが 好ましくは無配向フィルムである。

 基材の厚みは、特に制限されず、例えば 10~500μm(好ましくは12~200μm、さらに好ましく は15~100μm)程度である。なお、基材には、必 に応じて、背面処理、帯電防止処理などの 種処理が施されていてもよい。

 上記その他の袋体構成部材に設けられる 着剤層は、使用時には袋体を被着体に貼付 る役割を担う。粘着剤層を構成する粘着剤 しては、特に制限されず、例えば、ゴム系 着剤、ウレタン系粘着剤(アクリルウレタン 系粘着剤)、アクリル系粘着剤、シリコーン 粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミ 系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアル ルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤など 公知の粘着剤を用いることができる。また 上記粘着剤は単独で又は2種以上を組み合わ て用いることができる。上記の中でも、ゴ 系、ウレタン(アクリルウレタン)系粘着剤 特に好ましい。

 上記ゴム系粘着剤としては、例えば、天 ゴムや各種の合成ゴムをベースポリマーと たゴム系粘着剤が挙げられる。合成ゴムを ースポリマーとしたゴム系接着剤としては 例えば、スチレン・ブタジエン(SB)ゴム、ス チレン・イソプレン(SI)ゴム、スチレン・イ プレン・スチレンブロック共重合体(SIS)ゴム 、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック 共重合体(SBS)ゴム、スチレン・エチレン・ブ レン・スチレンブロック共重合体(SEBS)ゴム スチレン・エチレン・プロピレン・スチレ ブロック共重合体(SEPS)ゴム、スチレン・エ レン・イソプレン・スチレンブロック共重 体(SIPS)ゴム、スチレン・エチレン・プロピ ンブロック共重合体(SEP)ゴムなどのスチレ 系ゴム(スチレン系エラストマーともいう)、 ポリイソプレンゴム、再生ゴム、ブチルゴム 、ポリイソブチレンや、これらの変性体など が挙げられる。中でも、スチレン系エラスト マーの粘着剤が好ましく、さらに好ましくは 、SIS、SBSである。これらの1種又は2種以上の 合物を適宜選択して用いることができる。

 上記ウレタン系粘着剤としては、公知慣 のウレタン系粘着剤を用いることが可能で 特に限定されないが、例えば、特許第3860880 号公報や特開2006-288690号公報で例示されてい ウレタン系粘着剤等を好適に用いることが きる。中でも、イソシアネート/ポリエステ ルポリオールから構成されるアクリルウレタ ン系粘着剤が好ましい。また、肌に直接貼付 する場合の肌への刺激を低減する観点から、 上記アクリルウレタン系粘着剤は、気泡を有 する発泡タイプの粘着剤であることが好まし い。このような発泡タイプの粘着剤は、例え ば、粘着剤中に公知慣用の発泡剤を添加する などの方法により作製することができる。

 また、粘着剤は、いずれの形態を有して る粘着剤であってもよく、例えば、エマル ョン型粘着剤、溶剤型粘着剤、熱溶融型粘 剤(ホットメルト型粘着剤)などが挙げられ 。なお、上記の中でも、溶剤を用いずに直 塗布して粘着剤層を形成することができる 点から、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘 剤)が特に好ましく例示される。

 また、粘着剤としては、いずれの特性を している粘着剤であってもよく、例えば、 熱により架橋等が生じて硬化する熱硬化性 有している粘着剤(熱硬化性粘着剤)や、活 エネルギー線の照射により架橋等が生じて 化する活性エネルギー線硬化性を有してい 粘着剤(活性エネルギー線硬化性粘着剤)など が挙げられる。中でも、無溶剤系であり、不 織布や多孔質の基材などにも含浸しすぎない 観点から、活性エネルギー線硬化性粘着剤が 好適である。なお、熱硬化性粘着剤には、熱 硬化性を発揮するための架橋剤や重合開始剤 などが適宜用いられている。また、活性エネ ルギー線硬化性粘着剤には、活性エネルギー 線硬化性を発揮するための架橋剤や光重合開 始剤などが適宜用いられている。

 上記粘着剤層は、使用までの間、公知乃 慣用の剥離フィルム(セパレータ)により保 されていてもよい。

 本発明の袋体構成部材を用いて袋体を形成 る際のヒートシールする方法(装置)は特に 定されないが、ヒートシーラーによる圧着 好ましい。その際のヒートシール温度は、90 ~250℃が好ましく、より好ましくは130~200℃で る。ヒートシール圧力は0.5~30kg/cm 2 が好ましく、より好ましくは2.0~10kg/cm 2 である。また、ヒートシール時間は、0.02~1.0 が好ましく、より好ましくは0.05~0.5秒であ 。

 多孔質フィルムを用いた通気性の袋体構 部材においては、一般的に、強いヒートシ ル条件の場合(ヒートシール温度:高温、ヒ トシール時間:長時間、ヒートシール圧力:高 圧)には、シートシール強度は高くなるもの 、エッジ切れが生じやすくなる。一方、ヒ トシール条件が弱い場合には、ヒートシー 強度が低下しやすくなり、いずれの場合に 製品の品質上問題となる。このため、袋体 製造する場合には、ヒートシール強度を保 ながら、エッジ切れの生じない加工条件(加 可能条件)を選択する必要がある。工業的な ヒートシール加工工程においては、加工開始 から加工温度が安定するまでに一定の時間が かかる(例えば、稼働している間に、被加工 料によってヒートシーラーから熱が奪われ ため、加工温度が平衡に達するまでに一定 時間を要する)ことが一般的であり、上記加 可能条件の範囲が狭い場合には、加工開始 ら製品取りまでに時間を要する、非製品部 が多量に発生するなどの問題があった。こ に対して、本発明の袋体構成部材は、比較 強いヒートシール条件であってもエッジ切 が生じにくく、加工可能条件の範囲が広い( 例えば、比較的高い温度設定で生産が開始で きる)ため、生産性、コストの観点で有利と る。なお、上記「エッジ切れ」とは、ヒー シール後にヒートシール部分と非ヒートシ ル部分の境界部分5(図3参照)で袋体構成部材 裂ける現象をいう。

 本発明の袋体構成部材を用いて形成され 袋体のヒートシール部分のヒートシール強 (引張速度300mm/分の条件おけるT型剥離試験 測定)は、例えば、袋体を使い捨てカイロと て用いる場合には、5N/25mm以上が好ましく、 より好ましくは8N/25mm以上である。特に、多 質フィルムを構成するベースポリマーにエ レン・α-オレフィン共重合体を添加する場 に、上記の高いヒートシール強度を得られ すくなるため好ましい。

 本発明の使い捨てカイロは、外袋に収納 れてカイロ製品として販売される。上記外 を構成する基材としては、特に制限されず 例えば、プラスチック系基材、繊維系基材( 各種繊維による不織布系基材や織布系基材な ど)、金属系基材(各種金属成分による金属箔 基材など)などを用いることができる。この ような基材としては、プラスチック系基材を 好適に用いることができる。プラスチック系 基材としては、例えば、ポリオレフィン系基 材(ポリプロピレン系基材、ポリエチレン系 材など)、ポリエステル系基材(ポリエチレン テレフタレート系基材など)、スチレン系基 (ポリスチレン系基材の他、アクリロニトリ -ブタジエン-スチレン共重合体系基材等の チレン共重合体系基材など)、アミド樹脂系 材、アクリル樹脂系基材などが挙げられる なお、外袋用の基材は単層であってもよく 積層体であってもよい。外袋の厚さは、特 制限されず、例えば、30~300μmが好ましい。

 また、上記外袋は、酸素ガスや、水蒸気 どのガス成分の透過を阻止する特性(ガスバ リア性)を有する層(ガスバリア性層)を有して いることが好ましい。ガスバリア性層として は、特に限定されないが、例えば、酸素バリ ア性樹脂層(例えば、ポリ塩化ビニリデン系 脂、エチレン-ビニルアルコール共重合体、 リビニルアルコール、ポリアミド系樹脂か なる)、水蒸気バリア性樹脂層(例えば、ポ オレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系 脂からなる)、酸素バリア性や水蒸気バリア 無機化合物層(例えば、アルミニウム等の金 属単体、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の 金属酸化物などの金属系化合物などからなる )などが挙げられる。ガスバリア性層は単層 あってもよく(外袋用基材そのものでもよい) 、積層体であってもよい。

 上記外袋は、どのような形態又は構造の であってもよく、例えば、いわゆる「4方袋 」、いわゆる「3方袋」、いわゆる「ピロー 」、いわゆる自立性型袋(いわゆる「スタン ィングパウチ」)、いわゆる「ガゼット袋」 などの各種形態の袋が挙げられる。中でも、 4方袋が特に好ましい。外袋は、接着剤を用 て作製されていてもよいが、4方ヒートシー 袋等の如くヒートシール(熱融着)により作 されていることが好ましい。

[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]
 以下に、本願で用いられる測定方法および 果の評価方法について例示する。

(1)多孔質フィルムのフィルム押出適性(樹脂 )
 実施例、比較例の混合原料を、(株)東洋精 製作所製「キャピログラフ1C」にて、温度210 ℃、剪断速度10(1/秒)の条件で測定した場合の 溶融粘度が6000Pa・s以下であれば押出適性良 (○)、6000Pa・sを超え7000Pa・s以下であれば押 適性がやや劣る(△)、7000Pa・sを超えると押 適性が劣る(×)と判断した。

(2)多孔質フィルムの外観(延伸ムラ、未溶融 物)
 実施例、比較例で得られた多孔質フィルム( 延伸後)を目視にて観察し、フィッシュアイ どの未溶融異物、フィルム長手方向に横縞 の延伸ムラのいずれもが見られない場合に 外観良好(○)と判断し、未溶融異物又は延伸 ムラのいずれかが観察される場合には外観不 良(×)と判断した。

(3)エッジ切れ
 実施例、比較例の方法で、使い捨てカイロ 製造した。製造開始から約10分間で1500個の い捨てカイロを製造し、当該使い捨てカイ について、エッジ切れを目視にて確認し、 下の基準で判断した。
長さ1mm以上のエッジ切れの発生がない   :  エッジ切れ無し(○)
長さ1mm以上のエッジ切れ発生率が3%未満 :  ッジ切れ一部発生(△)
長さ1mm以上のエッジ切れ発生率が3%以上 :  ッジ切れ発生(×)

(4)ヒートシール強度
 実施例、比較例より得られた使い捨てカイ の、一方の袋体構成部材(多孔質フィルムと 不織布の複合部材)と他方の袋体構成部材(「 トタック」)のそれぞれを両端として、下記 の条件で、T型剥離試験を行い剥離力を測定 、ヒートシール強度(N/25mm)とした。
 装置    : 島津製作所(株)製「島津オート グラフ」
 サンプル幅 : 25mm
 引張速度  : 300mm/分
 引張方向  : CD方向(長手(MD)方向と直交方 )
 温湿度環境 : 23℃、50%RH
 繰り返し数 : n=3

(5)重量平均分子量(高温GPC法)
 各試料のo-ジクロロベンゼン溶液を調製し 140℃で溶解した。その溶液を孔径1.0μmの焼 フィルターで濾過したものを分析試料とし 。
 ゲル浸透クロマトグラフ「Alliance GPC 2000型 」(Waters社製)を用いて、以下の条件で測定し 。
分離カラム : TSKgel GMH 6 -HT×2 + TSKgel GMH 6 -HTL×2 (それぞれ、内径7.5mm×長さ300mm、東ソ 社製)
カラム温度 : 140℃
移動層   : o-ジクロロベンゼン
流速    : 1.0ml/分
検出器   : 示差屈折率検出器(RI)
注入量   : 400μl
分子量較正 : ポリスチレン換算(東ソー社製 )

 以下に、実施例に基づいて本発明をより詳 に説明するが、本発明はこれらの実施例に り限定されるものではない。
 なお、以下の実施例および比較例で用いて るメタロセン触媒を用いて調製された直鎖 低密度ポリエチレン(メタロセン系LLDPE)、エ チレン・α-オレフィン共重合体、エチレン・ ブテン・ジエン3元共重合体(EBT)の詳細は表1 示す。

 実施例1
 メタロセン触媒を用いて調製された直鎖状 密度ポリエチレン(メタロセン系LLDPE)100重量 部、エチレン・α-オレフィン共重合体20重量 、重量平均分子量79万の超高分子量ポリエ レン(MFR(190℃):43(g/10分)、密度:0.930g/cm 3 )20重量部をポリマー成分とし、平均粒径1.1μm の炭酸カルシウム(無機微粒子)150重量部、酸 防止剤1重量部を180℃で溶融混練し、混合原 料を得た。
 上記混合原料を、単軸スクリュー押出機に 210℃で溶融押出し、未延伸フィルムを作製 た。次いで、該未延伸フィルムを、1軸ロー ル延伸方式により、延伸温度80℃で長手(MD)方 向に延伸倍率3.5倍で延伸して多孔質化し、厚 み70μmの多孔質フィルムを得た。
 次ぎに、ナイロン系スパンボンド不織布(目 付量:35g/m 2 )にスプレー塗工にて塗布量3g/m 2 のアミド系ホットメルト接着剤を塗布し、上 記多孔質フィルムと貼り合わせて、袋体構成 部材(通気性袋体構成部材:本発明の袋体構成 材)を作製した。

 さらに、使い捨てカイロ製造機を用いて、 い捨てカイロを作製した。
 上記袋体構成部材とカイロ用粘着シート(日 東ライフテック(株)製「ニトタック」)(非通 性袋体構成部材:他の袋体構成部材)とをそれ ぞれ繰り出し、通気性袋体構成部材の多孔質 フィルム面と非通気性袋体構成部材の基材フ ィルム面(粘着剤層と反対側の面)が重なり合 ように、発熱体を封入しながら、ヒートシ ルロールに挿入した。この際、ライン速度 5m/分に調整した。また、2本のヒートシール ロールはそれぞれ加熱されており、通気性袋 体構成部材側の設定温度が145℃、非通気性袋 体構成部材の設定温度が160℃であった。ヒー トシールロール間の圧力は7kg/cm 2 としてヒートシールを実施し、使い捨てカイ ロを作製した。
 上記使い捨てカイロのサイズはMD方向(製造 イン方向)が130mm、CD方向(MDと直交方向)が95mm であり、四辺のヒートシール幅は5mmであった 。また、発熱体には、市販品カイロの内容物 (鉄粉を主成分とする混合物)を用いた。

 実施例2
 表2に示すように、ポリマー成分を、メタロ セン系LLDPE100重量部、エチレン・α-オレフィ 共重合体35重量部、重量平均分子量79万の超 高分子量ポリエチレン5重量部に変更した以 は、実施例1と同様にして、多孔質フィルム 袋体構成部材および使い捨てカイロを作製 た。

 実施例3
 表2に示すように、超高分子量ポリエチレン を、重量平均分子量180万の超高分子量ポリエ チレンに変更した以外は、実施例1と同様に て、多孔質フィルム、袋体構成部材および い捨てカイロを作製した。

 実施例4
 表2に示すように、超高分子量ポリエチレン を、重量平均分子量230万の超高分子量ポリエ チレンに変更した以外は、実施例1と同様に て、多孔質フィルム、袋体構成部材および い捨てカイロを作製した。

 実施例5
 表2に示すように、ポリマー成分を、メタロ セン系LLDPE70重量部、エチレン・α-オレフィ 共重合体10重量部、重量平均分子量79万の超 分子量ポリエチレン60重量部に変更した以 は、実施例1と同様にして、多孔質フィルム 袋体構成部材および使い捨てカイロを作製 た。

 比較例1
 表2に示すように、超高分子量ポリエチレン を、重量平均分子量8万のポリエチレンに変 した以外は、実施例1と同様にして、多孔質 ィルム、袋体構成部材および使い捨てカイ を作製した。

 比較例2
 表2に示すように、超高分子量ポリエチレン を、重量平均分子量300万のポリエチレンに変 更した以外は、実施例1と同様にして、多孔 フィルム、袋体構成部材および使い捨てカ ロを作製した。

 比較例3
 ポリマー成分を、メタロセン系LLDPE100重量 、エチレン・α-オレフィン共重合体40重量部 とし、超高分子量ポリエチレンを配合しなか った以外は、実施例1と同様にして、多孔質 ィルム、袋体構成部材および使い捨てカイ を作製した。

 比較例4
 ポリマー成分を、メタロセン系LLDPE100重量 、エチレン・ブテン・ジエン3元共重合体(EBT )40重量部とし、超高分子量ポリエチレンを配 合しなかった以外は、実施例1と同様にして 多孔質フィルム、袋体構成部材および使い てカイロを作製した。

 上記実施例、比較例による多孔質フィルム よび使い捨てカイロ(袋体)の評価結果を表2 示す。
 これからわかるとおり、本発明の多孔質フ ルム(実施例1~4)は、延伸ムラや未溶融異物 どがなく、優れた品質であった。また、該 孔質フィルムを用いた使い捨てカイロ(袋体) はエッジ切れがなく、優れた品質であった。 なお、超高分子量ポリエチレンの含有量が多 い場合(実施例5)には、樹脂圧が高く押出適性 は劣るものであったが、得られた多孔質フィ ルムおよび使い捨てカイロは優れた品質であ った。
 一方、超高分子量ポリエチレンを用いなか た場合(比較例1、3、4)は、延伸ムラやエッ 切れが発生し、得られた多孔質フィルムお び使い捨てカイロの品質が劣るものであっ 。また、超高分子量ポリエチレンの分子量 高すぎる場合(比較例2)には、未溶融物が発 し、得られた多孔質フィルムおよび使い捨 カイロの品質が劣るものであった。

 本発明のヒートシール用袋体構成部材用 孔質フィルムは、低延伸倍率で製造した際 も延伸ムラが生じにくいため生産性、外観 通気性が良好である。さらに、ヒートシー により袋体に加工した後には、シール強度 高く、かつ、ヒートシール部分と非ヒート ール部分の境界部分でフィルムが裂ける、 エッジ切れ」が生じにくい。このため、使 捨てカイロ用途などの、ヒートシールによ 袋体を形成する袋体構成部材として、特に 用である。