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Patent Searching and Data


Title:
POWDER MAGNETIC CORE AND CHOKE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/139368
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a powder magnetic core containing, as the main ingredients, a pulverized powder of an Fe amorphous alloy ribbon serving as a first magnetic body and an atomized powder of an Fe amorphous alloy containing Cr serving as a second magnetic body. The aforementioned pulverized powder is in a thin sheet form and has two opposing principal surfaces. Using the smallest value in the planar direction of the aforementioned principal surfaces as a grain size, pulverized powder with a grain size greater than two times and less than or equal to six times the thickness of the pulverized powder constitutes 80% or more by mass of the total amount of the pulverized powder, and pulverized powder with a grain size less than or equal to two times the thickness of the pulverized powder constitutes 20% or less by mass of the total amount of the pulverized powder. In addition, the grain size of the aforementioned atomized powder is no more than half the thickness of the aforementioned pulverized powder and is 3 µm or greater.

Inventors:
NISHIMURA Kazunori (HITACHI METALS LTD., 70-2, Naneicho, Tottori-sh, Tottori 21, 〒6891121, JP)
Application Number:
JP2009/058813
Publication Date:
November 19, 2009
Filing Date:
May 12, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI METALS, LTD. (2-1 Shibaura 1-chome, Minato-ku Tokyo, 14, 〒1058614, JP)
日立金属株式会社 (〒14 東京都港区芝浦1丁目2番1号 Tokyo, 〒1058614, JP)
International Classes:
H01F1/22; H01F1/153; H01F1/20; H01F3/08; H01F27/255
Attorney, Agent or Firm:
KOHNO Takao (KOHNO PATENT OFFICE, 4-3 Tsuriganecho 2-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 35, 〒5400035, JP)
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Claims:
 第一の磁性体としてFe系アモルファス合金薄帯の粉砕粉と、第二の磁性体としてCrを含むFe系アモルファス合金アトマイズ球状粉とを主成分とする圧粉磁心であって、前記粉砕粉は、薄板状で、対向する二主面を有し、前記主面の面方向の最小値を粒径としたとき、粒径が粉砕粉の厚さの2倍を超え6倍以下の粉砕粉が全粉砕紛の80質量%以上であり、かつ粒径が粉砕粉の厚さの2倍以下の粉砕粉が全粉砕粉の20質量%以下であり、更に、前記アトマイズ球状粉の粒径は、前記粉砕粉の厚さの1/2以下、3μm以上であることを特徴とする圧粉磁心。
 前記、第一の磁性体であるFe系アモルファス合金薄帯の粉砕粉と、第二の磁性体であるCrを含むFe系アモルファス合金アトマイズ球状粉との混合比率が、質量比で95:5から75:25の間であることを特徴とする請求項1に記載の圧粉磁心。
 周波数50kHz、磁束密度50mTにおけるコアロスが70kW/m 3 以下で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率が30以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧粉磁心。
 請求項1乃至3に記載の圧粉磁心の表面に、シリコーンゴムをコーティング後、エポキシ樹脂がコーティングされていることを特徴とする圧粉磁心。
 請求項4に記載の圧粉磁心に導線が複数回巻回されてコイルを形成されていることを特徴とするチョーク。
 請求項1乃至3に記載の圧粉磁心は樹脂ケース内に格納され、前記圧粉磁心と前記樹脂ケース内側 はシリコーンゴムで固着され、前記樹脂ケース外面に導線が複数回巻回されてコイルを形成されていることを特徴とするチョーク。
Description:
圧粉磁心及びチョーク

 本発明は、テレビやエアコンなど家電機 で採用されているPFC回路に使用される圧粉 心及びチョークに関し、特に軟磁性Fe系ア ルファス合金粉末を圧密化した圧粉磁心及 チョークに関するものである。

 家電機器の電源回路の初段部は、AC(交流)電 圧からDC(直流)電圧に変換するAC/DCコンバータ 回路で構成されている。このコンバータ回路 内で入力電流の波形は、一般に、電圧波形と 位相がずれたり、電流波形自体が正弦波にな らない現象が発生することが知られている。 このため、いわゆる力率が低下して無効電力 が大きくなり、また高調波ノイズを発生させ ることになる。PFC回路は、このようなずれた AC入力電流の波形を、AC入力電圧と同様な位 や波形に整形するように制御することで、 効電力及び高調波ノイズを低減するための 路である。
 近年、標準化団体であるIEC(International Electr o-technical Commission:国際電気標準会議)の主導 、各種機器はPFC制御の電源回路を搭載する とが法令により必須となる状況になりつつ る。
 前記PFC回路で使用されるチョークに対して 、小型化・低背化のために、磁心の材質と ては、飽和磁束密度Bsが高いことが優れ、 アロスPcvが小さいことが要求され、更に直 重畳特性に優れることが要求されている。
 これらの要求を考えると、センダストやFe-S i系など金属磁性粉末の圧粉磁心がバランス 優れていると考えられ、採用されている。

 特許文献1には、更なるコアロス低減のため に、Fe系アモルファス合金薄帯を粉砕した金 粉末を用いたコアが提案されている。
 また、特許文献2には、成形体密度を向上さ せるために、アモルファス合金薄帯を粉砕し た板状粉とアトマイズ法による球状粉とを混 合する提案がされている。

特開2005-57230号公報

特開2002-249802号公報

 発明者は特許文献1を参考にFe系アモルフ ス合金薄帯を粉砕する条件を検討した。特 文献1に記載のように、薄帯を熱処理するこ とで脆化させた後、粉砕することは粉砕効率 が高く有効であるが、実際に得られたコアで は、期待されていた低いコアロスを得ること はできず、センダストやFe-Si系のダストに比 て劣るという問題点があった。

 特許文献2には、アトマイズ法で得られた 非晶質の球状粉と、急冷薄帯を粉砕して得ら れた非晶質の扁平粉とを混合することにより 、圧密化が容易になり、圧密度を向上した圧 粉磁心が提案されている。しかし、発明者が 試みたところ特許文献2に示されているよう 球状粉及び扁平粉の直径がほぼ同等である 合、圧密度向上はほとんどなされないとい 問題点があった。

 そこで、発明者は、前記の問題点を鑑み Fe系アモルファス合金薄帯の粉砕粉を用い 圧粉磁心であっても、低いコアロスが得ら 、また優れた直流重畳特性を備え、更に、 形体密度が高く、成形体強度が大きい、圧 磁心およびチョークを提供することを目的 する。

 本発明者は、Fe系アモルファス合金薄帯 特長である、低いコアロス、優れた直流重 特性を、粉砕粉においても実現させるため 、粉砕粉の形態及び粒径について検討し、 砕粉は、薄板状で、対向する二主面を有し 主面方向の粒径の最小値が粉砕粉の厚さの2 を超え6倍以下にし、かつ、成形密度の高い 圧粉磁心を得るために、前記粉砕粉の厚さの 1/2以下、3μm以上の粒径のCrを含むFe系アモル ァスアトマイズ球状粉を混合することで、 いコアロスと良好な直流重畳特性とを兼ね えるという優れた圧粉磁心及びこれに導線 複数回巻回しコイルを形成することで作製 きるチョークを見出したものである。

 つまり、本発明は、第一の磁性体としてFe アモルファス合金薄帯の粉砕粉と、第二の 性体としてCrを含むFe系アモルファス合金ア マイズ球状粉とを主成分とする圧粉磁心で って、前記粉砕粉は、薄板状で、対向する 主面を有し、前記主面の面方向の最小値を 径としたとき、粒径が粉砕粉の厚さの2倍を 超え6倍以下の粉砕粉が全粉砕紛の80質量%以 であり、かつ粒径が粉砕粉の厚さの2倍以下 粉砕粉が全粉砕粉の20質量%以下であり、更 、前記アトマイズ球状粉の粒径は、前記粉 粉の厚さの1/2以下、3μm以上であることを特 徴とする圧粉磁心である。
 また、前記、第一の磁性体であるFe系アモ ファス合金薄帯の粉砕粉と、第二の磁性体 あるCrを含むFe系アモルファスアトマイズ球 粉との混合比率が、質量比で95:5から75:25の であることを特徴とする圧粉磁心である。
 また、周波数50kHz、磁束密度50mTにおけるコ ロスが70kW/m 3 以下で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率 30以上であることを特徴とする圧粉磁心で る。
 また、圧粉磁心の表面に、シリコーンゴム コーティング後、エポキシ樹脂がコーティ グされたことを特徴とする圧粉磁心である
 更に、前記記載の圧粉磁心に導線が複数回 回されてコイルを形成されていることを特 とするチョークである。
 また、圧粉磁心は樹脂ケース内に格納され 前記圧粉磁心と前記樹脂ケース内側とはシ コーンゴムで固着され、前記樹脂ケース外 に導線が複数回巻回されてコイルを形成さ ていることを特徴とするチョークである。

 本発明によれば、Fe系アモルファス合金 帯が備える、低損失で直流重畳特性に優れ 特性の、粉砕による劣化を最小限に抑える とができる。また、プレス成形により自由 状に成形可能で、高強度の圧粉磁心、及び ョークを提供できる。

本発明の粒径50μmを超えるFe系アモルフ ァス薄帯粉砕粉のSEM像である。 比較例1での粒径50μm以下のFe系アモル ァス薄帯粉砕粉のSEM像である。 粉砕粉の粒径とコアロスの関係図であ 。 本発明及び比較例での周波数とコアロ との関係図である。 本発明及び比較例での磁場と比透磁率 の関係図である。 50μm以下の粉砕粉の含有率とコアロス の関係図である。 コア圧環強度の評価方法の説明図であ 。 Fe系アモルファス薄帯粉砕粉の粒径の 明図である。

 本発明は、第一の磁性体としてFe系アモル ァス合金薄帯の粉砕粉と、第二の磁性体と てCrを含むFe系アモルファス合金アトマイズ 状粉とを主成分とする圧粉磁心であって、 記粉砕粉は、薄板状で、対向する二主面を し、前記主面の面方向の最小値を粒径とし とき、粒径が粉砕粉の厚さの2倍を超え6倍 下の粉砕粉が全粉砕紛の80質量%以上であり かつ粒径が粉砕粉の厚さの2倍以下の粉砕粉 全粉砕粉の20質量%以下であり、更に、前記 トマイズ球状粉の粒径は、前記粉砕粉の厚 の1/2以下、3μm以上であることを特徴とする 圧粉磁心である。
 また、前記、第一の磁性体である脆化熱処 されたFe系アモルファス合金薄帯の粉砕粉 、第二の磁性体であるCrを含むFe系アモルフ ス合金アトマイズ球状粉との混合比率が、 量比で95:5から75:25の間であることを特徴と る圧粉磁心である。
 また、周波数50kHz、磁束密度50mTにおけるコ ロスが70kW/m 3 以下で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率 30以上であることを特徴とする圧粉磁心で る。
 更に、前記圧粉磁心に導線が複数回巻回さ てコイルを形成されていることを特徴とす チョークである。
 また、圧粉磁心の表面に、シリコーンゴム コーティング後、エポキシ樹脂がコーティ グされたことを特徴とする圧粉磁心である
 更に、前記圧粉磁心に導線が複数回巻回さ てコイルを形成されていることを特徴とす チョークである。
 また、圧粉磁心は樹脂ケース内に格納され 前記圧粉磁心と前記樹脂ケース内側とはシ コーンゴムで固着され、前記樹脂ケース外 に導線が複数回巻回されてコイルを形成さ ていることを特徴とするチョークである。

 本発明者は、Fe系アモルファス合金薄帯 備える低損失で直流重畳特性に優れるとい 特長が、粉砕によって磁気特性が劣化して まうという問題に対して、粉砕による劣化 最小限に抑える検討を行った。また、比較 自由形状に成形できる圧粉磁心の検討を行 た。

(脆化熱処理)
Fe系アモルファス合金薄帯は300℃以上の熱処 により脆化が起こり、粉砕しやすくなる性 を持っている。より高温での処理により、 り脆化し、粉砕しやすくなる。しかし、380 を超えるとコアロスが増加する。よって、 ましくは、320℃以上370℃以下である。

(予備検討)
 先ず、360℃での熱処理により脆化したFe系 モルファス合金薄帯(厚さ25μm)をインパクト ルで粉砕し、目開き106μmの篩を通過した粉 粉でコア(圧粉磁心)を作製した。粉砕粉に クリル系の有機バインダーを添加し、更に 機バインダーとしてSb系低融点ガラスを添加 し、37トンプレスを用いて2GPaの圧力でリング 形状に成形した。次に、粉砕粉の粉砕による 加工歪を除去し、かつ、前記無機バインダー で粉砕粉同士を絶縁し、結着させるための熱 処理を400℃で行った。この熱処理により前記 有機バインダーは熱分解によって消失する。 このコアに絶縁フィルムを介して、導線を巻 回しコイルを形成した。コアロス測定を行っ たところ、磁束密度50mT、周波数50kHzで115kW/m 3 、100kHzで249kW/m 3 と大きな値しか得られなかった。(比較例3)

(Fe系アモルファス合金薄帯粉砕粉)
 そこで、この大きいコアロス値の原因を明 かにするため、前記目開き106μmの篩を通過 た粉砕粉を、更に目開きがより小さい篩を いて分級して、粉砕粉の粒径をパラメータ してコアロスを調べた。結果を図3に示す。 ここで、粉砕粉の粒径とは、篩の目開きに1.4 倍掛けた数値であって、薄板状に粉砕された 粉の、主面の面方向の最小値と概ね同一であ る。
図8に示す例で説明する。Fe系アモルファス合 金薄帯粉砕粉1の粒径は、主面の面方向の最 値dである。tはFe系アモルファス合金薄帯の さである。
 粉砕粉の粒径は、篩の目開きで管理される 値であるが、走査型電子顕微鏡(以下、SEMと 記載する。)によって観察、測定した数値と ね一致するものである。
 図3より粒径が50μm(薄帯厚さの2倍)以下のも では急激にコアロスが増えることが分かる 従って、粒径が50μm(薄帯厚さの2倍)以下の 砕粉が含まれることによって、コアロスが 大すると考えられる。更に、それぞれの粒 の粉砕粉形状をSEMで観察を行った。その結 、コアロスが小さい値を示している粒径が50 μmを超える粉砕粉では、図1に示すように、 砕前のアモルファス薄帯の二主面に対応す 、粉砕粉の二主面には加工の痕跡が不明瞭 あった。また、前記二主面端部はエッジが 瞭に観察することができた。他方、50μm以下 の粉砕粉では、図2に示すように、二主面に 粉砕により、明らかに加工により削りとら た形態が観察され、二主面端部のエッジも 瞭でなかった。

 次に、特にコアロスを劣化させる粒径50μm( 帯厚さの2倍)以下の粉砕粉の含有量につい の検討を行った。目開き35μm(粒径49μm)の篩 通過した粉砕粉を、粒径50μm超150μm以下の粉 砕粉に混合させ、粒径50μm以下の粉砕粉のコ ロスへの影響を調べた。結果を図6に示す。 粒径50μm以下の粉砕粉の含有量が20質量%以下 あればコアロスの劣化はほとんど起こらな ことがわかる。
 つまり、粒径50μm以下の粉砕粉が20質量%以 であればコアロスを増加させる恐れは無い

 以上の測定結果とSEM観察結果とにより、Fe アモルファス合金薄帯(厚さ25μm)の粉砕にお て、粉砕前のFe系アモルファス合金薄帯の 主面への加工痕跡が不明瞭な粉砕(粒径50μm )であれば、低コアロスの特長が維持可能で るが、二主面の端部エッジを含む、少なく も二主面への粉砕が明らかな場合(粒径50μm 下)、コアロスが著しく増大することが確認 できた。前記コアロスが著しく増加する原因 としては、二主面に及ぶ加工歪が粉砕粉に残 留するためと考えられる。
 脆化したFe系アモルファス合金薄帯の粉砕 場合、薄帯の厚さの2倍を超える粒径(粒径50 m超)であれば、主面への粉砕はほとんどなさ れないと推定できる。
 しかしながら、二主面への粉砕が明らかな 砕粉(粒径50μm以下)が含まれる場合であって も、全粉砕粉の含有量の20質量%以下であれば コアロスの劣化はほとんど起こらない。
 プレス成形時には、成形金型内での粉が流 することで、成形密度が向上し、緻密な成 体を得ることができるが、薄板状の粉は、 動性に劣る。従って、粒径が150μm(薄帯厚さ の6倍)を超えると緻密な成形体が得られない よって、粉砕粉の粒径は、より好ましくは5 0μm(薄帯厚さの2倍)を超えて、150μm(薄帯厚さ 6倍)以下である。
 尚、粉砕粉では、篩による分級後でも、分 範囲を超える粗大粉砕粉が微量混合するこ がある。本発明において、前記分級範囲を える粗大粉砕粉が存在する場合でも、微量 あれば問題ない。

(Feアモルファス合金球状粉)
 次に、成形体密度の向上について検討した 前述のように特許文献2に記載の球状粉の粒 径では、混合しても密度向上は不可能であっ た。発明者は、水アトマイズ法で得られたFe アモルファス合金球状粉の粒径をパラメー として検討した。その結果、粉砕粉の厚さ りも粒径が小さい場合に成形体の密度が向 することが分かった。原因として、薄板状 粉砕粉の粉砕面近傍の空隙は、粉砕粉のみ 場合ではプレスによっても充填され難いの 対して、粉砕粉の厚さ未満の球状粉が前記 砕面近傍の空隙に入り込むことにより充填 度が向上すると考えられる。また、球状粉 よってプレス成形時の粉体の流動性が向上 ていると考えられる。
 密度向上には、球状粉の粒径は、薄板状粉 粉の厚さの50%以下が好ましい。薄帯の厚さ 25μmであれば、12.5μm以下が好ましい。より さい粒径は、前述の空隙を、より効果的に めることが可能となるが、粒径が小さくな と、球状粉同士の凝集力が大きくなり、分 が困難となる。従って、粒径としては3μm以 上が好ましい。
 球状粉の粒径は、レーザー回折・散乱法に って測定されたメジアン径D50(累積50質量%に 相当する粒子径)であり、Fe系アモルファス合 金薄帯粉砕粉と同様にSEMによって観察、測定 した数値と概ね一致するものである。
尚、Fe系の球状粉では粒径が小さくなるに従 て、表面積が大きくなることから、コア作 時の水蒸気などの雰囲気による酸化の問題 発生する。この対策には、球状粉の組成に いて、Crを含有するFe系アモルファス合金ア トマイズ球状粉を使用することで解決できる 。

(粉砕粉と球状粉との混合比率)
 粉砕粉と球状粉との混合比率であるが、質 比で95:5以上の球状粉が存在すると、成形体 密度向上効果が明確となり、質量比75:25まで 度は向上する。これを超えて球状粉を増や ても、成形体密度は向上しない。原因とし 前記空隙を埋める効果が無くなるためと考 られる。従って、球状粉の混合率は5質量% 上、25質量%以下が好ましい。(実施例9、10、1 1、比較例5、6)

(有機バインダー・無機バインダー)
 粉砕粉と球状粉との混合粉を、プレスで成 する際、室温で粉体同士を結着させるため 有機バインダーが必要である。
 また、粉砕の加工歪を除去するために、成 後に400℃、1時間の熱処理が必要である。前 記熱処理により、有機バインダーは熱分解に よって消失してしまう。従って、有機バイン ダーのみの場合、熱処理後に粉砕粉及び球状 粉の各粉末同士の結着力はほとんど無くなっ てしまい、成形体強度も無くなってしまう。
 そこで、400℃程度の熱処理後、室温まで冷 後においても各粉末同士を結着させるため 、無機バインダーが有機バインダーと共に 加される。無機バインダーは、有機バイン ーが熱分解する温度領域で流動性を発現し め、粉末表面に濡れ広がり、粉末同士を結 させる。また、同時に、粉末表面の無機バ ンダーは粉末間の毛管現象によって絶縁を り確実にする。前記結着力や絶縁性は、室 に冷却後にも保持される。

 有機バインダーは、成形工程および熱処 前段取りで、成形体に欠けやクラックを発 することがないように粉体間の結着力を維 し、かつ、成形後の熱処理で容易に熱分解 るものが好ましい。温度400℃で熱分解が概 終了するバインダーとしてはアクリル系樹 が好適である。

 無機バインダーとしては、比較的低温で流 性が得られる低融点ガラスや、耐熱性、絶 性に優れるシリコーンレジンが好ましい。 リコーンレジンはメチルシリコーンレジン フェニルメチルシリコーンレジンがより好 しい。
 添加する量は、無機バインダーの流動性や 末表面との濡れ性や接着力、金属粉末の表 積と熱処理後のコアに求められる機械的強 、更には求められるコアロスにより決定さ る。無機バインダーの添加量を増やすと、 アの機械的強度は増加するが、粉砕粉や球 粉への応力も同時に増加する。このため、 アロスも増加する。よって、低いコアロス び高い機械的強度はトレードオフの関係と っている。要求されるコアロスと機械的強 とを鑑み、添加量は適正化される。

(粉砕粉と球状粉等の混合)
 粉砕粉と球状粉、及び有機バインダー、更 は無機バインダーの混合には、乾式撹拌混 機を用いる。また、プレス成形時の粉末と 型との摩擦を低減させるために、ステリア 酸、またはステアリン酸亜鉛等ステリアン 塩を1質量%以下添加するのが好ましい。

(造粒)
 前記混合工程で、有機バインダーに含有し いる有機溶剤により、混合粉は広い粒度分 をもった凝集粉となっている。振動篩にて 目開き425μmの篩を通すことで造粒粉が得ら る。

(成形)
 成形には、成形金型を用いて、プレス成形 行う。1GPa以上3GPa以下の圧力で、数秒程度 保持時間で成形できる。前記有機バインダ の含有量や必要な成形体強度によって圧力 び保持時間は適正化される。

(成形後熱処理)
 高い軟磁性特性を得るためには、前述の粉 工程及び成形工程での応力歪を緩和するこ が必要である。コアロスと熱処理温度との 係を調べると、350℃以上420℃以下で応力歪 緩和の効果が大きく、低いコアロスを得る とができる。
 350℃未満では応力緩和が不十分であり、ま 、420℃を超えると粉砕粉の一部結晶化が開 するため、コアロスが著しく増加する。従 て、好ましくは350℃以上、420℃以下である 更に、安定して低いコアロス特性を得るた には380℃以上410℃以下がより好ましい。
 ここで、結晶化温度について述べる。結晶 温度は示差走査熱量計(DSC)で発熱挙動を測 することで決定できる。後述の実施例ではFe 系アモルファス合金薄帯としてMetglas社製2605S A1を使用している。合金薄帯の結晶化温度は5 10℃であり、前記粉砕粉の結晶化温度420℃に べて高い。
 この原因として、粉砕粉では粉砕時の応力 より、合金薄帯本来の結晶化温度よりも低 温度で結晶化が開始していると推定できる

(コアの絶縁コーティング)
 一般に、導電性のある金属製コアには表面 樹脂コーティングなどの絶縁処理を行うこ により、巻回する導線との間に十分な絶縁 確保させ、使用時のコアを介した短絡を防 させている。他の絶縁方法として、コアを 脂ケース内に格納し、ケース外面上に導線 巻回する方法がある。小型化には樹脂コー ィングによる絶縁処理の方が好ましく、高 絶縁信頼性を確保するには樹脂ケース内格 が好ましい。
 発明者は当初流動層によるエポキシ樹脂コ ティングを試みたところ、コーティング後 コーティング前(無し)に比べて特性が劣化 る現象が観察された。この原因として、エ キシ樹脂が固化することでコアに応力がか り磁気特性が劣化したと推測した。そこで アへの応力が小さい樹脂等により磁気特性 劣化が回避できる可能性を検討した。その 果、シリコーンゴムコーティングによれば 気特性がほとんど劣化しないことが分かっ 。
 しかし、シリコーンゴムコーティング上に 接導線を巻回する場合、シリコーンゴムが 性変形し、均一に巻回することが困難とな ため、シリコーンゴムコーティング上に更 エポキシ樹脂などのコーティングを行うこ で、磁気特性の劣化を回避しながら、エポ シ樹脂コーティング上に導線を均一に巻回 ることが可能となる。
 尚、前記エポキシ樹脂コーティングよる特 の劣化は、コアが大型化するに従って、認 られなくなる。コア体積に対するコア表面 の比率が小さくなることで、コア全体に対 ての応力がかかるコア表面近傍の体積率が 下し、実質的に劣化が認められなくなるこ によるものと推定できる。コア表面積及び ア体積の比率として、コア表面積/コア体積 の値が0.7以上であればシリコーンコーティン グによる劣化防止に有効であり、更に0.9以上 であれば顕著な効果を奏する。

(コアの樹脂ケースによる絶縁)
 前述のように、高い絶縁信頼性を確保する はコアを樹脂ケース内に格納することが行 れる。樹脂ケースに格納する際は、コアに 力がかからないようにするため、コアの外 寸法より、樹脂ケースの内寸が少し大きく るように作製される。また、コアがケース 部で動くと使用時にノイズ発生の恐れがあ ため、ケース内側とコアとは接着によって 着する必要がある。固着方法は、前記のよ に、樹脂からコアに応力が小さいシリコー ゴムによる接着が好ましい。また、想定さ る衝撃の範囲で、コアがケース内で固定さ ていれば良いので、ケース内面とコア表面 全面とで固着する必要は無く、予想される 衝撃性を考慮して接着面積及び接着箇所を 定すれば良い。

(Fe系アモルファス合金薄帯)
 Fe系アモルファス合金薄帯について以下に 明する。
 Fe系アモルファス合金薄帯として、合金組 がFe a Si b B c C d M e (但し、MはCr、Mo、Mn、Zr、Hfの1種以上の元素 あり、原子%で、50≦a≦90、5≦b≦30、2≦c≦15 、0≦d≦3、0≦e≦10、a+b+c+d+e=100)で表されるも のが好ましい。
 Fe量aは、原子%で60%以上80%以下が好ましい。 また、50原子%(以下、%と記載のものは原子%を 表す)より少ないと耐蝕性が低下してしまい 長期安定性に優れたアンテナ用磁心を得る とが出来ない。また、90%超では後述するSi、 Bなどが不足するため、アモルファス合金薄 を得ることが工業的に難しくなる。Fe量aが50 原子%以上となる範囲で、Fe量の10%以下をCo、N iの1種または2種で置換してもよい。Co、Niは Fe量の5%以下であれば、なお好ましい。
 Siは非晶質形成能に寄与する元素として必 であり、Si量bとして5%以上添加する。但し、 飽和磁束密度を向上させるためには30%以下と する必要がある。
 Bは非晶質形成能に最も寄与する元素として 必須である。B量cとして2%未満では熱安定性 低下してしまい、15%より多いと添加しても 晶質形成能などの改善効果が見られない。
 Mは軟磁気特性の改善に有効な元素である。 M量eとして好ましくは8%以下であり、10%超だ 飽和磁束密度が低下してしまう。
 Cは角形性および飽和磁束密度の向上に効果 があるため、C量dは全体で3%以下であれば含 でも良い。3%より多いと脆化と熱安定性が低 下してしまう。
 また、前記合金組成を100%として、不可避な 不純物としてS、P、Sn、Cu、Al、Tiから少なく も1種以上の元素を0.5%以下存在してもよい。

 以下、本発明を実施例に基づいて詳細に述 る。
(実施例1)
 Fe系アモルファス合金薄帯として、平均厚 25μm、幅213mmのMetglas社製2605SA1材を用いた。 のFe系アモルファス合金薄帯を空芯で巻いて 10kgとした。前記の巻きを、乾燥した大気雰 気のオーブンで360℃、2時間加熱し、脆化さ た。オーブンから取り出した巻きを冷却後 株式会社ダルトン製のインパクトミル(処理 能力20kg/時間、回転数18000rpm)で粉砕した。粉 粉を目開き106μm(粒径149μm)の篩に通した。 70質量%が通過した。更に、目開き35μm(粒径49 μm)の篩により通過する粉砕粉を除去した。 開き106μmの篩に通過し、目開き35μmの篩を通 過しなかった粉砕粉をSEMで観察した。篩を通 過した粉は、粉砕前の合金薄帯の二主面への 加工の痕跡はほとんど認められなかった。二 主面端部のエッジは明らかであった。二主面 の形状は不定形であって、最小の粒径が、前 記篩の目開きに約1.4倍掛けた数字である、50 mから150μmであった。
 前記粉砕粉80gに対して、Cr含有のFe系アモル ファス合金アトマイズ球状粉としてエプソン アトミックス株式会社製のFe 74 B 11 Si 11 C 2 Cr 2 (粒径5μm)を20g(20質量%添加)加えた合計100gに対 して、無機バインダーとしてSb系低融点ガラ :日本フリット株式会社製VY0007M1を2.0g(2質量% 添加)、有機バインダーとしてアクリル系の 和高分子株式会社製ポリゾールAP-604を1.5g(1.5 質量%添加)、ステアリン酸亜鉛を0.5g(0.5質量% 加)それぞれ量りとって、株式会社ダルトン 製の万能混合撹拌機で混合した。
 混合粉を目開き425μmの篩を通して造粒粉を た。37トンプレス機を使用して、外形寸法 外径14mm、内径7.5mm、高さ5.5mmのトロイダル形 状になるように、圧力2GPa、保持時間2秒でプ ス成形した。
 得られた成形体に対して、オーブンにて、 気雰囲気中、400℃、1時間の熱処理を行った 後、信越シリコーン株式会社製のシリコーン ゴムコーティング材KE-4895を、ディップ法で 布し、120℃、1時間の条件で乾燥固化させ、 リコーンゴムコーティング品を得た。塗布 さは塗布前後でのマイクロメータによる測 で約50μmであった。更に、ソマール株式会 製のエポキシ樹脂エピフォームを粉体流動 で塗布し、170℃で固化させ、エポキシ樹脂 ーティング品を得た。厚さを前記と同様の 法で測り、100μmから300μmであった。
 以上の工程により作製したトロイダルコア 直径0.25mmの絶縁被覆導線を20回巻回を、2度 い、コイルを2組作製した、岩通計測株式会 社製B-HアナライザーSY-8232により、磁束密度50 mT、周波数50kHz及び100kHzの条件でコアロスを 定した結果、それぞれ49kW/m 3 、119kW/m 3 であった。
また、直流重畳特性は、トロイダルコアに直 径0.6mmの絶縁被覆導線を30回巻回し、ヒュー ット・パッカード社製HP-4284Aを使用し、100kHz 、1Vの条件で、磁場H=0、5000及び10000A/mでの比 磁率μを測定し、それぞれ65、50、31であっ 。
 表1のNo.1(実施例1)に結果をまとめた。

(比較例1)
 実施例1の条件において、Fe系アモルファス 金薄帯粉砕粉の代わりに、センダスト(粒径 D50=60μm)を使用し、他の条件については実施 1と同様の条件でトロイダルコアを作製し、 アロス、および直流重畳特性を調べた。表1 のNo.10(比較例1)に結果をまとめた。周波数50kH z、磁束密度50mTにおけるコアロスが85kW/m 3 で、磁場10000A/mにおける比透磁率が22であっ 。

(比較例2)
 実施例1の条件において、Fe系アモルファス 金薄帯粉砕粉の代わりに、Fe-Si6.5%粉として 式会社大同特殊鋼製DAPMS7(粒径D50=75μm)を使 し、他の条件については実施例1と同様の条 でトロイダルコアを作製し、コアロス、お び直流重畳特性を調べた。表1のNo.11(比較例 2)に結果をまとめた。周波数50kHz、磁束密度50 mTにおけるコアロスが161kW/m 3 で、磁場10000A/mにおける比透磁率が38であっ 。

 図4に、表1のNo.1(実施例1)と、粉末の材料を ンダスト(Fe-Si系)に変えたNo.10(比較例1)、及 Fe-Si系に変えたNo.11(比較例2)のコアロス周波 数特性の評価結果を示す。No.1(実施例1)のコ ロスは50kHz及び100kHzにおいて、最も低い値を 示している。
 また、図5に、前記と同じ試料で透磁率μの 場Hの依存性の評価結果を示す。H=0A/mに対し て、H=5000A/m、10000A/mでの低下率が小さいほど 好な直流重畳特性であるが、No.1(実施例1)は No.11(比較例2)(Fe-Si系)に劣るが、No.10(比較例1)( センダスト)に比べると非常に良好である。
 以上より、実施例1は比較例1、比較例2に比 て、低いコアロスを備え、直流重畳特性も 較例1より優れていることが分かる。

(実施例2)
 実施例1の条件において、Cr含有のFe系アモ ファス合金アトマイズ球状粉Fe 74 B 11 Si 11 C 2 Cr 2 の粒径を10μmとし、また、外形寸法を外径30mm 、内径20mm、高さ8.5mmのトロイダル形状として 、他の条件は実施例1と同様にトロイダルコ を作製、評価した。表1のNo.2(実施例2)に結果 をまとめた。周波数50kHz、磁束密度50mTにおけ るコアロスが53kW/m 3 で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率が31 いう優れた特性が得られている。

(実施例3、4)
 実施例1の条件において、外形寸法を外径40m m、内径23.5mm、高さ12.5mmのトロイダル形状と て、他の条件は実施例1と同様にトロイダル アを作製、評価した。実施例3では、シリコ ーンゴムコーティング後エポキシ樹脂コーテ ィングを行い、実施例4ではシリコーンゴム ーティングは行わず、エポキシ樹脂コーテ ングのみで比較評価した。コア表面積/コア 積=4137/10281=約0.40と小さいため、シリコーン ゴムコーティング有無での有意差は認められ なかった。
 表1のNo.3(実施例3)、No.4(実施例4)に結果をま めた。周波数50kHz、磁束密度50mTにおけるコ ロスが、それぞれ44kW/m 3 、45kW/m 3 で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率が、 ずれも30という優れた特性が得られている

(実施例5)
 実施例1の条件において、無機バインダーの Sb低融点ガラスを日本電気硝子株式会社製Glas s60/200として、他の条件は実施例1と同様にト イダルコアを作製、評価した。表1のNo.5(実 例5)に結果をまとめた。周波数50kHz、磁束密 度50mTにおけるコアロスが55kW/m 3 で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率が31 いう優れた特性が得られている。

(実施例6)
 実施例1では無機バインダーのSb低融点ガラ の添加量が2質量%であるが、実施例6として 前記Sb低融点ガラスの添加量を5質量%として 、他の条件は実施例1と同様にトロイダルコ を作製、評価した。表1のNo.6(実施例6)に結果 をまとめた。周波数50kHz、磁束密度50mTにおけ るコアロスが66kW/m 3 で、実施例1の49kW/m 3 に比べて大きい。また、磁場10000A/mにおける 透磁率は30と実施例1の31とほぼ同じであっ 。
 コアの機械的強度の比較を行った。図7に示 す評価方法によって、コア破壊時の最大加重 P(N)から、圧環強度σr(MPa)は、次式から求めた 。
 σr=P(D-d)/Id 2
 ここで、D:コアの外径(mm)、d:コアの肉厚(mm) I:コアの高さ(mm)である。
 その結果、実施例1のコアは12MPaで実施例6の コアは25MPaであった。
 無機バインダーの添加量を増やすと、コア 機械的強度は増加するが、粉砕粉や球状粉 の応力も同時に増加し、コアロスも増加す ことが確認できた。低いコアロス及び高い 械的強度はトレードオフの関係となってい 。

(実施例7)
 実施例1の条件において、無機バインダーの Sb低融点ガラスの代わりにフェニルメチルシ コーンレジンとして旭化成ワッカーシリコ ン株式会社製SILRES H44を1.0g(1質量%添加)とし て、他の条件は実施例1と同様にトロイダル アを作製、評価した。表1のNo.7(実施例7)に結 果をまとめた。周波数50kHz、磁束密度50mTにお けるコアロスが55kW/m 3 で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率が30 いう優れた特性が得られている。

(実施例8)
 実施例1の条件において、Sb低融点ガラスの わりにメチルシリコーンレジンとして旭化 ワッカーシリコーン株式会社製SILRES MKを0.8 g(0.8質量%添加)として、他の条件は実施例1と 様にトロイダルコアを作製、評価した。表1 のNo.8(実施例8)に結果をまとめた。周波数50kHz 、磁束密度50mTにおけるコアロスが70kW/m 3 で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率が30 いう優れた特性が得られている。

(比較例3)
 実施例1の条件において、目開き32μm(粒径45 m)の篩を通過した粉砕粉を除去せず、他の条 件は実施例1と同様にトロイダルコアを作製 評価した。前記篩を通さなかった粉砕粉を 動篩で分級したところ、粒径は20μm以上150μm 以下であった。また、粉砕粉中の50μm以下の 有率は40質量%であった。表1のNo.12(比較例3) 結果をまとめた。周波数50kHzの条件でのコ ロスは115kW/m 3 と大きい。(図6)

(比較例4)
 実施例1の条件において、シリコーンゴムコ ーティングを行うこと無く、エポキシコーテ ィングのみで、他の条件は実施例1と同様に ロイダルコアを作製、評価した。表1のNo.13( 較例4)に結果をまとめた。周波数50kHzでのコ アロスが90kW/m 3 と大きい。コア表面積/コア体積=590/603=約0.98 大きいため、エポキシ樹脂からの応力によ コアロスの劣化が著しいことが分かる。

(実施例9、10、11、比較例5、6)
 実施例1の条件において、粉砕粉と球状粉と の混合比率を100:0、95:5、85:15、75:25、70:30と変 えて、他の条件は実施例1と同様の条件で、 ロイダルコアを作製し、成形体密度を評価 た。表2に、実施例1の結果も含めてまとめた 。球状粉の割合が5%以上、15%、25%では密度は 上している。しかし、30%では、25%と同等と っている。

(実施例12)
 実施例1の条件において、400℃、1時間の熱 理後の成形体をコアを用いて、外形寸法が 径15mm、内径6.5mm、高さ6.5mm、肉厚0.6mmのデュ ン株式会社製のガラス強化PET樹脂ケースに 納し、コア外周面と対面する樹脂ケース外 内面の内、等間隔で6箇所に、シリコーンゴ ムをそれぞれ注入し、更に、前記6箇所に対 する、コア内周面と対面する樹脂ケース内 内面の6箇所にも同様にシリコーンゴムを注 した。リング状の蓋を樹脂ケースにエポキ 系接着剤で接着し、トロイダルコアを作製 た。得られたコアに実施例1と同様に導線を 巻回し、評価した。表1のNo.9(実施例12)に結果 をまとめた。周波数50kHz、磁束密度50mTにおけ るコアロスが48kW/m 3 で、かつ、磁場10000A/mにおける比透磁率が31 いう優れた特性が得られた。

                 

                   
 

1 Fe系アモルファス合金薄帯粉砕粉