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Title:
POWDER PACKING APPARATUS AND POWDER SUPPLYING APPARATUS USED THEREWITH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116146
Kind Code:
A1
Abstract:
A given amount of a powder can be supplied precisely into a funnel and the level of the powder within the funnel is accurately controlled in order to improve packing accuracy without incurring any adverse effect in a powder packing apparatus and a weighing apparatus. The funnel (3) is provided for accommodating the powder (2), under which a measuring section (4) is provided, and a screw section (12) is disposed within the measuring section (4). A powder supplying unit (13) for supplying the powder (2) into the funnel (3) is provided. The powder supplying unit (13) comprises a powder reservoir section (14) and a powder transferring section (15) disposed below the powder reservoir section (14). The powder transferring section (15) comprises a cylinder body (23), wherein a shaft center (22) is disposed approximately horizontally, and a supplying screw (24). The cylinder body (23) has a cylinder outlet (31) on its forefront end which is opened, and disposed so as to face inside the funnel (3). Based on a height of a powder surface (29) within the funnel (3), the supplying screw (24) is rotated and the powder (2) within the powder reservoir section (14) is supplied into the funnel (3) via the powder transferring section (15).

Inventors:
MORIMOTO SHUJI (JP)
WADA YASUTARO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055058
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MORIMOTO PHARMA CO LTD (JP)
UNITEC CO LTD (JP)
PHARMA TECH CO LTD (JP)
MORIMOTO SHUJI (JP)
WADA YASUTARO (JP)
International Classes:
B65B1/12; B65B37/20
Foreign References:
JPS56108621A1981-08-28
Attorney, Agent or Firm:
SUZUE, Shoji (JP)
Shoji Suzue (JP)
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Claims:
 粉末(2)が収容されるファンネル(3)と、このファンネル(3)内へ粉末(2)を供給する粉末供給装置(13)と、上記のファンネル(3)の下部に設けた円筒状の計量部(4)と、この計量部(4)内へ上下方向に配置されたスクリュウ部(12)とを備え、このスクリュウ部(12)の回転によりファンネル(3)内の粉末(2)のうちの所定量を計量部(4)から送り出して、下方に配置した容器(7)内へ充填する粉末充填装置であって、
 上記の粉末供給装置(13)は、粉末収容部(14)とその粉末収容部(14)の下方に配置した粉末搬送部(15)とを備え、
 この粉末搬送部(15)は、軸心(22)を略水平方向に配置した筒体(23)と、上記の軸心(22)に沿って配置された供給スクリュウ(24)とを備えるとともに、上記の筒体(23)は先端側に筒出口(31)を開口して、この筒出口(31)を上記のファンネル(3)内に臨ませてあり、
 上記のファンネル(3)内の粉面(29)高さに基づき、上記の供給スクリュウ(24)を回転させて、上記の粉末収容部(14)内の粉末(2)を上記の粉末搬送部(15)から上記のファンネル(3)内へ供給可能に構成したことを特徴とする、粉末充填装置。
 粉末充填装置(1)は、粉末(2)が収容されるファンネル(3)と、このファンネル(3)の下部に設けた円筒状の計量部(4)と、この計量部(4)内へ上下方向に配置されたスクリュウ部(12)とを備えて、このスクリュウ部(12)の回転により所定量の粉末(2)を計量部(4)から送り出して、下方に配置した容器(7)内へ充填するように構成してあり、この粉末充填装置(1)の上記のファンネル(3)へ粉末(2)を供給する粉末供給装置であって、
 上記の粉末(2)を収容し下部に粉末送出口(20)を備えた粉末収容部(14)と、この粉末収容部(14)の下方で軸心(22)を略水平方向に配置された筒体(23)と、上記の軸心(22)に沿って配置された供給スクリュウ(24)と、この供給スクリュウ(24)を上記の軸心(22)回りに回転させるスクリュウ駆動手段(26)と、上記のスクリュウ駆動手段(26)の運転を制御する制御手段(27)とを備え、
 上記の筒体(23)は、上記の軸心(22)方向の基端側に開口した筒入口(30)と先端側に開口した筒出口(31)とを備え、この筒入口(30)は上記の粉末収容部(14)の粉末送出口(20)に接続してあり、上記の筒出口(31)は上記のファンネル(3)内に臨ませてあることを特徴とする、粉末供給装置。
 上記のファンネル(3)内の粉面(29)位置を検知するセンサ(28)をさらに備え、このセンサ(28)が検出した粉面(29)位置に基づき、上記の制御手段(27)で上記のスクリュウ駆動手段(26)の運転を制御する、請求項2に記載の粉末供給装置。
 上記の筒体(23)は、上記の筒入口(30)を備えた基端側筒部分(32)と、上記の筒出口(31)を備えた先端側筒部分(33)とからなり、この先端側筒部分(33)と基端側筒部分(32)とを接続具(35)により着脱可能に連結した、請求項2または請求項3に記載の粉末供給装置。
 上記の基端側筒部分(32)と先端側筒部分(33)は、電気的絶縁材料からなる絶縁部材(34)を介して互いに接続してある、請求項4に記載の粉末供給装置。
 上記の粉末収容部(14)は、底面(19)が上方へ先細に突出した円錐部(17)とその下部周縁から外方へ水平方向に延びる環状部(18)とからなり、この環状部(18)に上記の粉末送出口(20)を開口した、請求項2から5のいずれか1項に記載の粉末供給装置。
 上記の1つの粉末収容部(14)から複数の粉末充填装置(1)の各ファンネル(3)へそれぞれ粉末(2)を供給する粉末供給装置であって、上記の環状部(18)に上記のファンネル(3)と同数の上記の粉末送出口(20)を開口し、
 この各粉末送出口(20)と上記の各ファンネル(3)との間に、それぞれ上記の筒体(23)を配置して、この各筒体(23)内に上記の供給スクリュウ(24)を配置した、請求項6に記載の粉末供給装置。
Description:
粉末充填装置およびこれに用い 粉末供給装置

 本発明は、バイアル等の容器へ医薬品等 粉末を所定量充填する粉末充填装置とこれ 用いる粉末供給装置に関し、さらに詳しく 、粉末充填装置やこれに付随した秤量装置 悪影響を与えることなく、簡単な構造で所 量の粉末をファンネル内へ確実に供給でき しかも、ファンネル内での粉面位置を精緻 制御して、上記の容器への充填精度を高め ことができる、粉末充填装置と粉末供給装 に関する。

 従来、粉末薬剤をバイアルなどの容器へ所 量充填する装置として、オーガスクリュウ 用いたものがある(例えば特許文献1参照)。
 即ち、図7はこの従来技術を示し、この従来 技術の粉末充填装置(51)は粉末(65)が収容され ファンネル(52)と、このファンネル(52)を載 台(53)の上方に支持するファンネル支持台(54) と、上記のファンネル(52)の下部に設けた円 状の計量部(55)と、下端にスクリュウ部(56)を 有するオーガスクリュウ(57)と、このオーガ クリュウ(57)の上端部を回転可能に支持する クリュウ支持部(58)とを備える。上記のファ ンネル支持台(54)は、このスクリュウ支持部(5 8)に支柱(59)を介して固定してあり、上記のス クリュウ部(56)は上記の計量部(55)内に配置し ある。バイアル等の容器(60)は、上記の載置 台(53)上に搬入されて上記の計量部(55)の下方 載置され、上記のオーガスクリュウ(57)の回 転によりファンネル(52)内の粉末が計量部(55) ら所定量だけ送り出されて、この容器(60)内 に充填される。

 上記のファンネル(52)の上部を蓋する蓋部 材(61)には、粉末収容部としてホッパー(62)が 設してあり、このホッパー(62)の下部に開口 した粉末送出口(63)を上記のファンネル(52)内 臨ませてある。このホッパー(62)内に投入さ れた粉末(65)は、重力の作用で落下してファ ネル(52)内に供給される。このファンネル(52) 内の粉面(64)は、上記のホッパー(62)からの粉 の供給により上昇し、上記の計量部(55)から 上記の容器(60)内への粉末の充填により低下 ていく。

日本国特開昭64-84801号公報

 上記の従来技術では、ホッパー(62)内に収 容した粉末は、重力の作用によりその全量が いちどにファンネル(52)内へ供給されるため 供給前と供給後とではファンネル内の粉面 置が大きく異なる。また、上記の容器(60)内 の粉末の充填によりファンネル内の粉面は 々に低下するので、この充填の開始時と終 時でも上記のファンネル内の粉面位置が大 く異なる。この計量部はファンネルの下部 位置するため、この粉面位置が異なると充 される粉末の密度に影響し、従って充填量 変動することが判明した。

 また、従来技術には、上記のホッパーの 末送出口を上記のファンネル内に傾斜状の 給管を介して接続したものがあるが、この 合もホッパー内の粉末を重力の作用でファ ネル内へ落下させている。しかしながら、 末はその成分や粒度などによっては流動性 劣る場合があり、また壁面などへ付着し易 場合もあることから、上記の供給管内で粉 がブリッジ状に閉塞し易く、特に上記の供 管が長い場合は、ホッパーからの供給量が 足したり供給不能となったりする虞があっ 。この粉末の供給量の不足や供給不能が生 ると、上記のファンネル内の粉面が大きく 下して上記の容器への粉末充填量がバラつ こととなり、充填精度が低下する虞がある

 なお、上記の粉末の流動性を高めるため 末収容部でエアレーションを施すことや、 面への付着を防止するため供給管等に振動 与えることが考えられる。しかしながら、 記のエアレーションを施した場合は、供給 の粉末と空気との分離が容易でない問題が り、また、上記の振動は、前記の計量部で 粉末の計量に悪影響を与えるほか、充填の 後での容器の秤量にも悪影響を及ぼす虞が り、容易に採用することができない。

 本発明の技術的課題はこれらの問題点を 消し、粉末充填装置やこれに付随した秤量 置に悪影響を与えることなく、簡単な構造 所定量の粉末をファンネル内へ確実に供給 き、しかも、ファンネル内での粉面位置を 緻に制御して、上記の容器への充填精度を めることができる、粉末充填装置と粉末供 装置を提供することにある。

 本発明は上記の課題を解決するため、例え 本発明の実施の形態を示す図1から図6に基 いて説明すると、次のように構成したもの ある。
 即ち、本発明1は粉末充填装置に関し、粉末 (2)が収容されるファンネル(3)と、このファン ネル(3)内へ粉末(2)を供給する粉末供給装置(13 )と、上記のファンネル(3)の下部に設けた円 状の計量部(4)と、この計量部(4)内へ上下方 に配置されたスクリュウ部(12)とを備え、こ スクリュウ部(12)の回転によりファンネル(3) 内の粉末(2)のうちの所定量を計量部(4)から送 り出して、下方に配置した容器(7)内へ充填す る粉末充填装置であって、上記の粉末供給装 置(13)は、粉末収容部(14)とその粉末収容部(14) の下方に配置した粉末搬送部(15)とを備え、 の粉末搬送部(15)は、軸心(22)を略水平方向に 配置した筒体(23)と、上記の軸心(22)に沿って 置された供給スクリュウ(24)とを備えるとと もに、上記の筒体(23)は先端側に筒出口(31)を 口して、この筒出口(31)を上記のファンネル (3)内に臨ませてあり、上記のファンネル(3)内 の粉面(29)高さに基づき、上記の供給スクリ ウ(24)を回転させて、上記の粉末収容部(14)内 の粉末(2)を上記の粉末搬送部(15)から上記の ァンネル(3)内へ供給可能に構成したことを 徴とする。

 また、本発明2は粉末供給装置に関し、粉 末充填装置(1)は、粉末(2)が収容されるファン ネル(3)と、このファンネル(3)の下部に設けた 円筒状の計量部(4)と、この計量部(4)内へ上下 方向に配置されたスクリュウ部(12)とを備え 、このスクリュウ部(12)の回転により所定量 粉末(2)を計量部(4)から送り出して、下方に 置した容器(7)内へ充填するように構成して り、この粉末充填装置(1)の上記のファンネ (3)へ粉末(2)を供給する粉末供給装置であっ 、上記の粉末(2)を収容し下部に粉末送出口( 20)を備えた粉末収容部(14)と、この粉末収容 (14)の下方で軸心(22)を略水平方向に配置され た筒体(23)と、上記の軸心(22)に沿って配置さ た供給スクリュウ(24)と、この供給スクリュ ウ(24)を上記の軸心(22)回りに回転させるスク ュウ駆動手段(26)と、上記のスクリュウ駆動 手段(26)の運転を制御する制御手段(27)とを備 、上記の筒体(23)は、上記の軸心(22)方向の 端側に開口した筒入口(30)と先端側に開口し 筒出口(31)とを備え、この筒入口(30)は上記 粉末収容部(14)の粉末送出口(20)に接続してあ り、上記の筒出口(31)は上記のファンネル(3) に臨ませてあることを特徴とする。

 粉末収容部内の粉末は、上記の粉末送出 から送り出されると筒入口から筒体内に流 する。このとき、上記の供給スクリュウが 転停止している間は、重力の作用に対して 体の内面に支持され、筒体内に留まってる 上記の計量部から上記の容器内への粉末の 填によりファンネル内の粉面が所定の設定 さよりも低下すると、上記の制御手段によ 上記のスクリュウ駆動手段が運転され、上 の供給スクリュウが回転する。この供給ス リュウの回転により、上記の筒体内の粉末 、所定の搬送速度で筒出口側へ強制的に送 れ、この筒出口から上記のファンネル内へ 出される。このファンネル内への粉末の供 により粉面が所定の設定高さに達すると、 記の制御手段により供給スクリュウの回転 停止され、上記の筒体内での粉末の移動が 止し、ファンネル内への粉末の供給が停止 れる。

 上記のファンネル内の粉面高さは、例え 上記の計量部から送り出される粉末量から 出したり、ファンネル内を目視することで うことも可能である。しかし、上記のファ ネル内の粉面を検知するセンサをさらに設 、このセンサが検出した粉面位置に基づき 上記の制御手段で上記のスクリュウ駆動手 の運転を制御すると、ファンネル内での粉 位置を一層精緻に制御することができ、好 しい。

 上記の筒体は一体に形成したものであっ もよく、特定の構造や寸法のものに限定さ ない。ただしこの筒体は、先端側の筒入口 上記の粉末収容部の粉末送出口に接続され 上記の先端側が上記のファンネルに接続さ ることから、上記の筒出口を備えた先端側 部分と、上記の筒入口を備えた基端側筒部 とから構成して、この先端側筒部分と基端 筒部分とを接続具により着脱可能に連結し あると、上記の粉末収容部とファンネルと 間への配置や取外しを容易に行うことがで 、好ましい。

 上記の計量部とこの計量部内に配置した 記のスクリュウ部とは、互いに接触すると 耗粉を生じる虞があり、好ましくない。そ でこの両者の接触を検知するため、上記の ァンネルとこれを支持する支持部材との間 接触検知装置を介して電気的に接続される 合がある。このとき、上記のファンネルは 記の粉末供給装置の粉末収容部や供給スク ュウと電気的に遮断する必要があるので、 記の筒体を先端側筒部分と基端側筒部分と ら構成した場合には、この先端側筒部分と 端側筒部分とは、電気的絶縁材料からなる 縁部材を介して互いに接続してあるとより ましい。

 上記の粉末収容部は、特定の形状に限定 れず、例えば下方へ先細の、円錐形に形成 てその下端に上記の粉末送出口を設けたも であってもよい。しかしこの粉末収容部は 底面を上方へ先細に突出した円錐部とその 部周縁から外方へ水平方向に延びる環状部 から構成し、この環状部に上記の粉末送出 を開口してあると、粉末収容部内に設けた 拌器の撹拌翼が上記の送出口上を通過する うに構成することで、粉末収容部内に収容 れた粉末の殆ど全量をこの粉末送出口から 出すことができ、好ましい。

 この場合、上記の粉末収容部は1つのファ ンネル内へのみ粉末を供給するように構成す ることができる。しかし、上記の環状部には 複数の粉末送出口を開口できるので、この各 粉末送出口と複数の粉末充填装置の各ファン ネルとの間に、それぞれ上記の筒体を配置し て、この各筒体内に上記の供給スクリュウを 配置することで、この1つの粉末収容部から 数の粉末充填装置の各ファンネルへそれぞ 粉末を供給するように構成してもよい。こ 場合は、複数の粉末充填装置全体の構成を 略にして安価に実施でき、好ましい。

 本発明は上記のように構成され作用する とから、次の効果を奏する。

 (1)ファンネル内には、粉面の高さ位置が 定位置よりも低くなると、これを上記のセ サで検出して粉末供給装置から粉末を供給 ることができる。このとき、粉末収容部内 粉末は、筒体内に案内されたのち、供給ス リュウにより強制的に搬送されてファンネ 内へ供給されることから、この粉末搬送部 が粉末で閉塞される虞がなく、ファンネル への粉末供給量が不足したり供給不能にな たりする虞がない。

 (2)スクリュウが回転停止している間は筒 内の粉末がファンネル内へ供給されないの 、ファンネル内へ粉末が過剰に供給される とがない。これらの結果、ファンネル内で 粉面位置を精緻に制御できるので、ファン ル下部の計量部での粉末の密度を一定に維 することができ、この計量部で計量され上 の容器へ充填される粉末量を一定にして充 精度を高めることができる。

 (3)上記の粉末の供給は供給スクリュウを 転するだけでよく、エアレーションや粉末 送部への振動付与などが必要ないので、こ 粉末供給装置を備えた粉末充填装置やこれ 付随した秤量装置に悪影響を与えることが い。

本発明の第1実施形態を示す、粉末供給 装置を備えた粉末充填装置の一部破断正面図 である。 本発明の第1実施形態の、粉末供給装置 の縦断面図である。 本発明の第2実施形態を示す、粉末供給 装置の一部破断平面図である。 本発明の第3実施形態を示す、粉末供給 装置を備えた粉末充填装置の側面図である。 本発明の第1変形例を示す、筒出口近傍 の拡大断面図である。 本発明の第2変形例を示す、センサ近傍 の拡大断面図である。 従来技術を示す、粉末充填装置の縦断 面図である。

符号の説明

 1…粉末充填装置
 2…粉末
 3…ファンネル
 4…計量部
 7…容器
 12…スクリュウ部
 13…粉末供給装置
 14…粉末収容部
 15…粉末搬送部
 17…円錐部
 18…環状部
 19…底面
 20…粉末送出口
 22…軸心
 23…筒体
 24…供給スクリュウ
 26…スクリュウ駆動手段
 27…制御手段
 28…センサ
 29…粉面
 30…筒入口
 31…筒出口
 32…基端側筒部分
 33…先端側筒部分
 34…絶縁部材
 35…接続具

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づき 明する。
 図1と図2は本発明の第1実施形態を示し、図1 は粉末供給装置を備えた粉末充填装置の一部 破断正面図、図2は粉末供給装置の縦断面図 ある。

 図1に示すように、上記の粉末充填装置(1) は、医薬品などの粉末(2)を収容するファンネ ル(3)と、そのファンネル(3)の下端部に設けた 円筒状の計量部(4)と、上下方向に延びるオー ガスクリュウ(5)と、このオーガスクリュウ(5) を回転可能に支持する支持装置(6)とを備える 。上記のファンネル(3)の下方には、バイアル やシリンジ、カプセル、合成樹脂製袋などの 容器(7)が、上記の計量部(4)の真下の所定位置 へ搬入される。また上記のオーガスクリュウ (5)の上端にはプーリ(8)が付設してあり、図示 しないモータと伝動連結してある。

 上記の支持装置(6)の下面には、上下方向 延びる支持筒(9)が垂下してあり、この支持 (9)の下端部に上記のファンネル(3)が蓋部(10) を介して固定してある。上記のオーガスクリ ュウ(5)は、この支持筒(9)内を挿通してファン ネル(3)内に挿入してある。このオーガスクリ ュウ(5)には周面に撹拌部材(11)が付設してあ 、下端には前記の計量部(4)内に配置される クリュウ部(12)が設けてある。上記のファン ル(3)は、円筒状の上部ファンネル(3a)とその 下方に配置された下方に先細の円錐状の下部 ファンネル(3b)とからなり、この上部ファン ル(3a)の側面に粉末供給装置(13)が接続してあ る。

 なお、上記の上部ファンネル(3a)は、合成 樹脂材料などの電気的絶縁材料からなり、上 記の支持装置(6)と上記の下部ファンネル(3b) 計量部(4)とは互いに電気的に絶縁してある 上記の支持装置(6)を支える架台と上記の下 ファンネル(3b)との間には、図示しない接触 知回路が設けてあり、上記の支持装置(6)に 持されるオーガスクリュウ(5)のスクリュウ (12)が上記の計量部(4)に接触すると、この接 触検知回路が電気的に閉じてその接触が検出 される。

 図1と図2に示すように、上記の粉末供給装 (13)は、粉末収容部(14)とその下方に配置した 粉末搬送部(15)とを備える。
 上記の粉末収容部(14)は、円筒状の外周面(16 )と、上方へ先細に突出した円錐部(17)及びそ 下部周縁から外方へ水平方向に延びる環状 (18)とからなる底面(19)とを備えており、こ 環状部(18)には粉末送出口(20)が開口してある 。この粉末収容部(14)内には、上記の底面(19) 沿って回動する撹拌翼(21)が設けてある。

 上記の粉末搬送部(15)は、軸心(22)が略水 方向に配置された筒体(23)と、上記の軸心(22) に沿って配置された供給スクリュウ(24)とを える。この供給スクリュウ(24)は、基端部に 設したプーリ(25)を介して、スクリュウ駆動 手段(26)に連動連結してあり、このスクリュ 駆動手段(26)は、制御手段(27)へ電気的に接続 してある。この制御手段(27)には、上記のフ ンネル(3)内に配置されたセンサ(28)が電気的 接続してある。このセンサ(28)は、例えば静 電容量を測定することにより、ファンネル(3) 内の粉末(2)の上面、即ち粉面(29)の高さ位置 検知することができ、このセンサ(28)が検出 た粉面(29)の位置に基づき、上記の制御手段 (27)により上記のスクリュウ駆動手段(26)の運 が制御される。

 上記の筒体(23)は、基端側に筒入口(30)が開 してあり、先端側に筒出口(31)が開口してあ 。この筒入口(30)は、前記の粉末収容部(14) 底面(19)のうち、環状部(18)に開口した粉末送 出口(20)に接続してある。一方上記の筒出口(3 1)は、上記のファンネル(3)内に臨ませてある
 上記の筒体(23)は、上記の筒入口(30)を備え 基端側筒部分(32)と、上記の筒出口(31)を備え た先端側筒部分(33)とからなる。この先端側 部分(33)は、前記の上部ファンネル(3a)に固定 してある。この先端側筒部分(33)と上記の基 側筒部分(32)とは、電気的絶縁材料からなる 縁部材(34)である接続具(35)により着脱可能 連結してある。

 次に、上記の粉末充填装置と粉末供給装置 作動について説明する。
 上記の計量部(4)の真下の所定位置に容器(7) 搬入されると、上記のオーガスクリュウ(5) 回転され、下端のスクリュウ部(12)の回転に より上記の計量部(4)から粉末(2)が送り出され て上記の容器(7)内に充填される。上記のスク リュウ部(12)の回転に応じた所定量の粉末(2) 上記の容器(7)内に充填されると、このオー スクリュウ(5)の回転が停止され、充填を完 した容器(7)は計量部(4)の下方から搬出され 。

 上記の充填操作によりファンネル(3)内の 末(2)が徐々に減少していく。しかし、ファ ネル(3)内の上記の粉面(29)が所定高さよりも 高い間は、上記のセンサ(28)はこの粉面(29)の 下を検出することがなく、上記の制御手段( 27)により、上記のスクリュウ駆動手段(26)の 動が停止されている。上記の粉末収容部(14) の粉末(2)は、撹拌翼(21)が回転すると上記の 粉末送出口(20)から送り出されて、筒入口(30) ら筒体(23)内に流入するが、上記のスクリュ ウ駆動手段(26)が停止している間、即ち、供 スクリュウ(24)が回転していない間は、上記 流入した粉末(2)は重力の作用に対して筒体( 23)の内面に支持され、筒体(23)内に留まって 。なお、上記の供給スクリュウ(24)が停止し いる間は、撹拌翼(21)の回転も停止すると好 ましい。

 上記の充填が進み、上記のファンネル(3) の粉面(2)位置が低下して所定高さに達する 、上記のセンサ(28)がこれを検出し、上記の 制御手段(27)を介して上記のスクリュウ駆動 段(26)が駆動される。これにより、上記の供 スクリュウ(24)が回転し、上記の筒体(23)内 粉末(2)が筒出口(31)側へ所定の搬送速度で強 的に送られ、この筒出口(31)から上記のファ ンネル(3)内へ送出される。このファンネル(3) 内への粉末(2)の供給により、上記の粉面(29) 上昇して所定の設定高さに達すると、上記 制御手段(27)によりスクリュウ駆動手段(26)の 駆動が停止され、供給スクリュウ(24)の回転 停止する。これにより上記の筒体(23)内での 末(2)の移動が停止し、ファンネル(3)内への 末(2)の供給が停止される。

 なお、上記の粉末(2)の供給により、ファ ネル(3)内の粉面(29)が所定高さに達したこと は、例えば上記のセンサ(28)により検出して よく、或いは別のセンサを設けて検出える とも可能である。しかし本発明では、スク ュウ駆動手段(26)を駆動開始から一定時間後 停止させて、粉面(29)が所定高さに達したと してもよい。この場合は、上記のセンサ(28) 粉面(29)の下限値のみを検出すればよく、簡 に構成できるので好ましい。さらに本発明 は、粉面(29)を所定高さに維持するようにス クリュウ駆動手段(26)を駆動できればよく、 面を常時検出するなど、他の手法により制 することも可能である。

 図3は本発明の第2実施形態を示す、粉末供 装置の平面図である。
 この第2実施形態では、4台の粉末充填装置(1 )が直列に配置してある。上記の第1実施形態 は、1つの粉末収容部(14)から1台の粉末充填 置(1)のファンネル(3)へ粉末(2)を供給するよ に構成した。これに対しこの第2実施形態で は、図3に示すように、1つの粉末収容部(14)か ら2台の粉末充填装置(1)の各ファンネル(3)へ それぞれ粉末を供給するように構成してあ 。

 即ち、上記の粉末収容部(14)は、上記の第 1実施形態と同様、底面(19)が上方へ先細に突 した円錐部(17)と、その下部周縁から外方へ 水平方向に延びる環状部(18)とを備えている 上記の第1実施形態では、上記の環状部(18)の 一箇所に粉末送出口(20)を開口したが、この 2実施形態では、この環状部(18)の2箇所に粉 送出口(20)が開口してある。この粉末収容部( 14)の下方には2つの粉末搬送部(15)が設けてあ 、各筒体(23)に開口した筒入口(30)が、いず かの粉末送出口(20)に接続してある。各筒体( 23)の先端に開口した筒出口(31)は、それぞれ ずれかの粉末充填装置(1)のファンネル(3)内 臨ませてある。

 この第2実施形態では、2つの粉末搬送部(1 5)が1つの嵩高い粉末収容部(14)を兼用するの 、粉末供給装置(13)全体をコンパクトに構成 てある。その他の構成は上記の第1実施形態 と同様であり、同様に作用するので説明を省 略する。なお、この第3実施形態では、1つの 末収容部から2台の粉末充填装置のファンネ ルへそれぞれ粉末を供給するように構成した が、本発明では、1つの粉末収容部から3台以 の粉末充填装置のファンネルへそれぞれ粉 を供給するように構成することも可能であ 。

 上記の各実施形態では、上方へ先細に突 した円錐部(17)とその下部周縁から外方へ水 平方向に延びる環状部(18)とからなる底面(19) 備えた粉末収容部(14)を用いた。しかし本発 明で用いる粉末収容部は、特定の形状や構造 のものに限定されず、他の形状であってもよ い。例えば図4に示す第3実施形態では、粉末 容部(14)の外周面(16)が下方へ先細の円錐状 形成してあり、下端に粉末送出口(20)が開口 てある。この第3実施形態では、粉末収容部 (14)が簡単な形状であるので、安価に実施で る利点がある。

 上記の各実施形態で説明した粉末充填装 や粉末供給装置は、本発明の技術的思想を 体化するために例示したものであり、ファ ネルや計量部、オーガスクリュウ、スクリ ウ部、粉末収容部、粉末搬送部、筒体、セ サ、制御手段など、各部の形状や構造、配 等をこの実施形態のものに限定するもので なく、本発明の特許請求の範囲内において 々の変更を加え得るものである。

 例えば上記の各実施形態では、いずれも ァンネル(3)の側面に筒体(23)の先端を接続し た。しかし本発明では、筒体の先端側に開口 した筒出口をファンネル内に臨ませてあれば よく、筒体の先端を他の部位に接続してもよ い。例えば図5に示す第1変形例では、ファン ル(3)の蓋部(10)から上方へ突出部(36)を設け あり、この突出部(36)に筒体(23)の先端を接続 し、この突出部(36)内を介して筒出口(31)をフ ンネル(3)内に臨ませてある。

 また、上記の第1実施形態では、ファンネ ル内の粉面を検知するセンサ(28)として、例 ば静電容量を測定するセンサなど、粉末に 触する形式のものを用いた。しかし本発明 用いるセンサは、粉面の高さ位置を検出で るものであればよく、例えば図6の第2変形例 に示すように、超音波や、光電センサーなど を利用した非接触型センサ(28)を用いてもよ 、この場合はセンサ(28)が粉末(2)と接触しな ので、センサ(28)への粉末(2)の付着による悪 影響がなく、好ましい。

 また、上記の各実施形態では、筒入口を粉 送出口に近接させて配置したので、両者間 連通が粉末で閉塞される虞がないが、本発 では粉末の流動性が優れている場合等は、 の筒入口を粉末送出口の下方に配置して、 者を接続管などで接続することも可能であ 。
 また、上記の粉末充填装置は、例えば前記 従来技術のように、ファンネルをファンネ 支持台で支持したものであってもよい。
 さらに、上記の第1実施形態では、医薬等の 粉末をバイアルに充填する場合について説明 したが、本発明では、上記の粉末の種類や容 器の形状等をこれらのものに限定するもので ないことはいうまでもない。

 本発明の粉末充填装置と粉末供給装置は 粉末充填装置やこれに付随した秤量装置に 影響を与えることなく、簡単な構造で所定 の粉末をファンネル内へ確実に供給でき、 かも、ファンネル内での粉面位置を精緻に 御して、上記の容器への充填精度を高める とができるので、医薬品などの粉末充填に に好適に用いられるが、食品や工業品など 種々の粉末充填にも好適に用いることがで る。