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Patent Searching and Data


Title:
POWER CONVERSION CONTROL DEVICE AND ITS AC MOTOR START METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087956
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to eliminate the need of a voltage detector for detecting an input voltage of an AC motor and to smoothly start an AC motor without making a trip by failure of a control device. In as method for starting an AC motor of a power transformation control device, when starting an AC motor by estimating the rpm of the AC motor upon start, the output frequency is increased if the DC bus voltage is equal to or greater than a predetermined value or the start process is terminated if the DC bus voltage or the primary current is equal to or greater than a predetermined value, so that a predetermined start process is executed from the beginning.

Inventors:
IURA HIDEAKI
HIROYAMA RYUICHI
Application Number:
PCT/JP2008/050396
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
January 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YASKAWA DENKI SEISAKUSHO KK (JP)
IURA HIDEAKI
HIROYAMA RYUICHI
International Classes:
H02P1/16; H02P6/18; H02P6/06; H02P6/08; H02P6/182; H02P6/28; H02P27/06; H02P29/00; H02P29/02; H02P29/40
Foreign References:
JP2004040986A2004-02-05
JP2006325341A2006-11-30
JPH08223989A1996-08-30
JPS62114493A1987-05-26
JP2006034062A2006-02-02
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Claims:
 駆動中の交流電動機の一次電流を検出する電流検出部と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算する出力電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検出部とを備え、始動開始時に前記交流電動機の速度を推定して前記交流電動機を始動する電力変換制御装置の交流電動機始動方法において、
 前記直流母線電圧値が所定値以上になると出力周波数を上昇させることを特徴とする電力変換制御装置の交流電動機始動方法。
 駆動中の交流電動機の一次電流を検出する電流検出部と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算する出力電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検出部とを備え、始動開始時に前記交流電動機の速度を推定して前記交流電動機を始動する電力変換制御装置の交流電動機始動方法において、
 前記直流母線電圧が所定値以上になると始動処理を中止し、
 所定の始動処理を最初から実行することを特徴とする電力変換制御装置の交流電動機始動方法。
 駆動中の交流電動機の一次電流を検出する電流検出部と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算する出力電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検出部とを備え、始動開始時に前記交流電動機の速度を推定して前記交流電動機を始動する電力変換制御装置の交流電動機始動方法において、
 前記一次電流が所定値以上になると始動処理を中止し、
 所定の始動処理を最初から実行することを特徴とする電力変換制御装置の交流電動機始動方法。
 駆動中の交流電動機の一次電流を検出する電流検出部と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算する出力電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検出部とを備え、始動開始時に前記交流電動機の速度を推定して前記交流電動機を始動する電力変換制御装置の交流電動機始動方法において、
 前記直流母線電圧あるいは前記一次電流が所定値以上になると始動処理を中止し、
 所定の始動処理を最初から実行することを特徴とする電力変換制御装置の交流電動機始動方法。
 駆動中の交流電動機の一次電流を検出する電流検出部と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算する出力電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検出部と、始動時に検出電流から前記交流電動機の速度を推定する速度推定部とを備えた、始動開始時に前記交流電動機の速度を推定して前記交流電動機を始動する電力変換制御装置において、
 始動時に前記直流母線電圧が所定値以上になると出力周波数を上昇させる周波数調整部を備えたことを特徴とする電力変換制御装置。
 駆動中の交流電動機の一次電流を検出する電流検出部と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算する出力電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検出部と、始動時に検出電流から前記交流電動機の速度を推定する速度推定部とを備えた、始動開始時に前記交流電動機の速度を推定して前記交流電動機を始動する電力変換制御装置において、
 始動時に前記直流母線電圧が所定値以上になると始動処理を中止させ、所定の始動処理を最初から実行させる速度推定処理部を備えたことを特徴とする電力変換制御装置。
 駆動中の交流電動機の一次電流を検出する電流検出部と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算する出力電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検出部と、始動時に検出電流から前記交流電動機の速度を推定する速度推定部とを備えた、始動開始時に前記交流電動機の速度を推定して前記交流電動機を始動する電力変換制御装置において、
 始動時に前記一次電流が所定値以上になると始動処理を中止させ、所定の始動処理を最初から実行させる速度推定処理部を備えたことを特徴とする電力変換制御装置。
 駆動中の交流電動機の一次電流を検出する電流検出部と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算する出力電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検出部と、始動時に前記交流電動機の速度を推定する速度推定部とを備えた、始動開始時に前記交流電動機の速度を推定して前記交流電動機を始動する電力変換制御装置において、
 始動時に前記直流母線電圧あるいは前記一次電流が所定値以上になると始動処理を中止させ、所定の始動処理を最初から実行させる速度推定処理部を備えたことを特徴とする電力変換制御装置。
Description:
電力変換制御装置及びその交流 動機始動方法

 本発明は、電力変換制御装置及びその交 電動機始動方法に係わり、特に交流電動機 推定した速度での始動に関する。

 従来の交流電動機の制御装置あるいはその 動方法は、交流電動機の始動時に交流電動 に流れる電流が設定した電流レベル以上の 態で所定時間継続した場合には、回転方向 るいは速度の推定値を間違えたと判断して 再度直流電流あるいは直流電圧を印加して 交流電動機の回転方向及び速度を推定し直 ようにすることが開示されている(例えば特 許文献1参照)。
 また、インバータが停止状態から始動する において、電動機の入力電圧を検出し、そ 周波数及び位相に合うようにインバータの 力周波数及び位相を合わせるようにし、そ 際電動機の逆起電圧の過度現象により電流 が電流制限レベルを越えると、インバータ 一定期間ゲートブロックするなどして電流 制し、過度現象から定常運転状態に速やか 移行を可能にした電力変換装置が開示され いる(例えば特許文献2参照)。

特開2004-040986号

特開2005-261052号

 従来の交流電動機の制御装置あるいはその 動方法は、速度推定値の誤検出を判断する に所定時間を必要とするので、再度速度推 をやり直す前に、過電流、過電圧などの制 装置の異常でトリップしてしまうという問 があった。
 また、交流電動機の入力電圧を検出する電 検出器を有しない電力変換装置には適用で ないという問題もあった。
 本発明はこのような問題点を鑑みてなされ ものであり、交流電動機の入力電圧を検出 る電圧検出器が不要で、制御装置の異常で リップせず、交流電動機をスムーズに始動 ることができる電力変換制御装置及びその 流電動機始動方法を提供することを目的と る。

 上記問題を解決するため、本発明は、次の うにしたのである。
 請求項1に記載の発明は、駆動中の交流電動 機の一次電流を検出する電流検出部と、前記 交流電動機への一次電圧指令を演算する出力 電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を 励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変 換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検 出部とを備え、始動開始時に前記交流電動機 の速度を推定して前記交流電動機を始動する 電力変換制御装置の交流電動機始動方法にお いて、前記直流母線電圧値が所定値以上にな ると出力周波数を上昇させるようにし、また 、請求項2に記載の発明は、前記直流母線電 が所定値以上になると始動処理を中止し、 定の始動処理を最初から実行する手順をと 、また、請求項3に記載の発明は、前記一次 流が所定値以上になると始動処理を中止し 所定の始動処理を最初から実行する手順を ったのである。

 また、請求項4に記載の発明は、駆動中の 交流電動機の一次電流を検出する電流検出部 と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算 する出力電圧指令演算部と、前記検出した一 次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換す る座標変換部と、直流母線電圧を検出する直 流電圧検出部とを備え、始動開始時に前記交 流電動機の速度を推定して前記交流電動機を 始動する電力変換制御装置の交流電動機始動 方法において、前記直流母線電圧あるいは前 記一次電流が所定値以上になると始動処理を 中止し、所定の始動処理を最初から実行する 手順をとったのである。

 上記問題を解決するため、本発明は、次の うに構成したのである。
 請求項5に記載の発明は、駆動中の交流電動 機の一次電流を検出する電流検出部と、前記 交流電動機への一次電圧指令を演算する出力 電圧指令演算部と、前記検出した一次電流を 励磁電流分とトルク電流分に変換する座標変 換部と、直流母線電圧を検出する直流電圧検 出部と、始動時に検出電流から前記交流電動 機の速度を推定する速度推定部とを備えた、 始動開始時に前記交流電動機の速度を推定し て前記交流電動機を始動する電力変換制御装 置において、始動時に前記直流母線電圧が所 定値以上になると出力周波数を上昇させる周 波数調整部を備え、また、請求項6に記載の 明は、始動時に前記直流母線電圧が所定値 上になると始動処理を中止させ、所定の始 処理を最初から実行させる速度推定処理部 備え、 また、請求項7に記載の発明は、始 時に前記一次電流が所定値以上になると始 処理を中止させ、所定の始動処理を最初か 実行させる速度推定処理部を備えたことを 徴とするものである。

 また、請求項8に記載の発明は、駆動中の 交流電動機の一次電流を検出する電流検出部 と、前記交流電動機への一次電圧指令を演算 する出力電圧指令演算部と、前記検出した一 次電流を励磁電流分とトルク電流分に変換す る座標変換部と、直流母線電圧を検出する直 流電圧検出部と、始動時に前記交流電動機の 速度を推定する速度推定部とを備えた、始動 開始時に前記交流電動機の速度を推定して前 記交流電動機を始動する電力変換制御装置に おいて、始動時に前記直流母線電圧あるいは 前記一次電流が所定値以上になると始動処理 を中止させ、所定の始動処理を最初から実行 させる速度推定処理部を備えたことを特徴と するものである。

 制御装置が異常でトリップすることがな ので信頼性が向上し、スムーズに交流電動 を始動することができるので安定性が増し 始動開始時の速度推定値がたまに大きな誤 を有することがある制御装置であっても、 流電動機の始動を確実に行えるようになる で、電流検出の精度、変換時間が劣る安価 電流検出器を用いることが可能となり低コ トとなる。

本発明における第1実施例を適用する交 流電動機の電力変換制御装置100のブロック図 本発明における第1実施例のフローチャ ート 本発明における第2実施例のフローチャ ート 本発明における第3実施例のフローチャ ート 本発明における第4実施例を適用する交 流電動機の電力変換制御装置100’のブロック 図 本発明における第4実施例のフローチャ ート

符号の説明

1 電力変換部
2 交流電動機
3 電流検出部
4 座標変換部
5 トルク電流制御部
6 励磁電流制御部
7 位相演算部
8 V/f変換部
9、11 加算部
10 出力電圧演算部
12 PWM演算部
13 周波数調整部
14 直流平滑部
15 電圧検出部
16 速度推定部
17、17’、18、19、20、21 スイッチ
30、30’ 速度推定処理部
100、100’ 電力変換制御装置

 以下、本発明の実施の形態について図を 照して説明する。

 図1は、本発明を適用する電力変換制御装置 のブロック図である。図において、電力変換 制御装置100は以下のように構成される。1は 流電圧を任意周波数、任意電圧の交流電圧 変換し、負荷に供給する電力変換部、2は電 変換部の負荷である交流電動機、3は交流電 動機2に流れる電流を検出する電流検出部、4 電流検出部3により検出された電流をトルク 電流検出値i qfb と励磁電流検出値i dfb に変換する座標変換部、5は図示していない ルク電流指令器より与えられたトルク電流 令値i qref とトルク電流検出値i qfb とが一致するように第1のq軸電圧指令値V qref1 を演算するトルク電流制御部、6は図示して ない励磁電流指令器より与えられた励磁電 指令値i dref と前記励磁電流検出値i dfb とが一致するようにd軸電圧指令値V dref を演算する励磁電流制御部、7は図示してい い周波数指令器から与えられた周波数f 1 を積分して位相θを演算する位相演算部、8は 与えられた周波数f 1 から交流電動機2の誘起電圧指令e ref を演算するV/f変換部、9はトルク電流制御部5 出力である第1のq軸電圧指令値V qref1 と誘起電圧指令e ref を加算し、第2のq軸電圧指令値V qref を演算する加算部、10は第2のq軸電圧指令値V qref とd軸電圧指令値V dref とから出力電圧指令V 1ref とその電圧位相θ V をそれぞれ(1)、(2)式のように演算する出力電 圧演算部である。

  V 1ref =√(V qref 2 +V dref 2 )          ・・・(1)
  θ V =tan -1 (V qref /V dref )          ・・・(2)

 11は位相θと電圧位相θ V を加算し、位相指令θ ref を出力する加算部、12は出力電圧指令V 1ref 及び位相指令θ ref をから、電力変換部1のスイッチングパター を決定するPWM演算部、13はフリーラン状態の 交流電動機2を始動する場合に、電力変換部1 ら出力される周波数を調整することにより ムーズに始動できるようにする周波数調整 、14は電力変換部1の直流電圧V DC を平滑する直流平滑部、15は直流平滑部14の 流電圧V DC を検出する電圧検出部、17、18、19はそれぞれ 通常運転動作と始動動作を切替えるスイッチ である。

 30は、30を除く電力変換制御装置100に対し 後述する交流電動機2の始動方法の処理を実 するために交流電動機2に所定の指令信号を 力したり、制御状態信号を読み込み、交流 動機2の速度推定を行い、推定した速度を周 波数調整部13へ設定したり、スイッチ17、18、 19を切替えたり、始動処理を中止して再度始 処理をやり直す指令を出力する速度推定処 部である。

 なお、電力変換制御装置100は、電圧検出部1 5で検出された直流電圧検出値V DC が予め定められた保護レベルになると制御装 置が過電圧異常でトリップするようになって いる。同様に電流検出部3で検出された電流 予め定められた保護レベルになると制御装 が過電流異常でトリップするようになって る。

 図2は、図1の電力変換制御装置100に適用 た交流電動機の始動方法の処理手順を示す ローチャートである。この図を用いて本発 の方法を順を追って説明する。なお、この 理は速度推定処理部30でコントロールしてい る。

 はじめにステップ1で、電力変換制御装置100 の運転開始に際し、励磁電流指令値に所定の 励磁電流指令値i dref を設定して、所定時間、交流電動機2に直流 流を供給する。
 次にステップ2で、交流電動機2に流れる電 を検出し、トルク電流検出値i qfb を求め、トルク電流検出値i qfb の信号から交流電動機2の回転方向と周波数 計測して、速度及び回転方向を推定する。

 次にステップ3で、推定した回転方向と速度 に相当する周波数を周波数調整部13に設定す 。
 次にステップ4で、スイッチ17、18、19をA側 らB側に変更し、通常運転動作から始動動作 切替える。これにより、周波数調整部13か 出力される信号を出力周波数f 1 に、0をトルク電流指令i qref に、V/f変換部8から出力される信号を励磁電 指令i dref に設定する。
 V/f変換部8は、二次回路時定数に応じた時間 で漸増するように誘起電圧指令e ref を演算し出力すると共に、予め設定された交 流電動機2の基準となる定格電圧/定格周波数 波数と出力周波数f 1 から演算される基準誘起電圧e 0 と前記交流電動機の基準となる定格電圧/定 周波数周波数で運転時の励磁電流i d0 から励磁電流指令i dref を(3)式のように演算する。

  i dref =e ref /e 0 ・i d0              ・・・(3)

 周波数調整部13は、トルク電流検出値i qfb が0に近づくようにトルク電流検出値i qfb が正であれば出力周波数f 1 を減らし、負であれば出力周波数f 1 を増やすように調整する。

 次にステップ5で、誘起電圧指令e ref が基準誘起電圧e 0 と一致すると、トルク電流検出値i qfb が所定値以下かどうかを判断する。
トルク電流検出値i qfb が所定値以下になると、正常に推定できたと 判断してステップ6へ、トルク電流検出値i qfb が所定値以下とならないときは、ステップ7 進む。

 次にステップ6で、スイッチ17、18、19をB側 らA側に変更し、通常制御に移行する。
 次にステップ7で、電圧検出部15で検出した 流電圧検出値V DC が所定値以上かどうかを判断する。直流電圧 検出値V DC が所定値以上であればステップ8へ、所定値 満であれば、ステップ9に進む。

 次にステップ8で、交流電動機2の周波数を 際よりも低く推定したと判断して、加算す 周波数を演算し、これを用いて周波数調整 13で出力する周波数を調整してステップ4に る。
 次にステップ9で、交流電動機2に流れる電 が所定値以上の状態が所定時間継続されて るかどうかを判断する。交流電動機2に流れ 電流が所定値未満、あるいは所定時間経過 の場合は、周波数調整部13で出力する周波 を調整して、ステップ4に戻る。
 交流電動機2に流れる電流が所定値以上で所 定時間継続した場合は、推定速度が許容され る値より大きいか、あるいは回転方向を間違 えたと判断してステップ10へ進む。

 次にステップ10で、始動処理を中止してス ップ1に戻ってやり直す。
 このようにして、直流電圧検出値V DC とトルク電流検出値i qfb に応じて出力する周波数を交流電動機の速度 に一致するように調整し、調整不可と判断さ れる場合はやり直すので、交流電動機をスム ーズに始動することができる。

 図3は、図1の電力変換制御装置100に適用し 交流電動機の始動方法の、第2の処理手順を すフローチャートである。この図を用いて 発明の方法を、順を追って説明する。
 なお、ステップ1からステップ6は、実施例1 全く同一であり、実施例1におけるステップ 7に対応するステップは実施例2ではステップ7 ’であるので、ここではステップ1からステ プ6の説明を省略し、ステップ7’から説明す る。また、ステップ8は欠番である。

 ステップ7’で、電圧検出部15で検出した直 電圧検出値V DC が所定値以上か、または過電圧保護動作レベ ルかどうかを判断する。直流電圧検出値V DC が所定値以上か過電圧保護動作レベルであれ ばステップ10に進み、始動を中止して、ステ プ1に戻って始動処理をやり直す。直流電圧 検出値V DC が所定値未満あるいは過電圧異常が発生して いなければ、ステップ9に進む。
 次にステップ9で、交流電動機2に流れる電 が所定値以上の状態が所定時間継続されて るかどうかを判断する。交流電動機2に流れ 電流が所定値未満、あるいは所定時間経過 の場合は、周波数調整部13で出力する周波 を調整して、ステップ4に戻る。
 交流電動機2に流れる電流が所定値以上で所 定時間継続した場合は、推定速度が許容され る値より大きいか、あるいは回転方向を間違 えたと判断してステップ10へ進む。

 次にステップ10で、始動処理を中止してス ップ1に戻ってやり直す。
 このようにして、直流電圧検出値V DC が所定値以上となるか、過電圧保護動作レベ ルになると始動処理を中止し、再度最初から 始動処理をやり直すので、交流電動機をスム ーズに始動することができる。

 図4は、図1の電力変換制御装置100に適用し 交流電動機の始動方法の、第3の処理手順を すフローチャートである。この図を用いて 発明の方法を、順を追って説明する。
 なお、ステップ1からステップ7’は、実施 2と全く同一であるのでその説明を省略し、 テップ9’から説明する。また、ステップ8 実施例2と同様に欠番である。

 ステップ9’で、交流電動機2に流れる電流 所定値以上でかつ所定時間継続されている どうか、あるいは電流制限動作レベル、過 流保護動作レベルと判断される時は、推定 度が許容される値より大きいか、あるいは 転方向を間違えたと判断してステップ10へ進 む。そうでない場合はステップ4に戻る。
 次にステップ10で、始動処理を中止してス ップ1に戻ってやり直す。
 このようにして、直流電圧検出値V DC が所定値以上であったり、過電圧保護動作レ ベルであったり、電流が所定値以上の状態が 所定時間経過したり、電流制限動作レベル、 過電流保護動作レベルであっても、始動処理 を中止し、再度最初から始動処理をやり直す ので、交流電動機をスムーズに始動すること ができる。

 図5は、本発明の第4の実施形態を適用し 電力変換制御装置のブロック図である。図 おいて、第1実施例で示したブロック図(図1) 対して、電力変換制御装置100を100’に変更 、速度推定部16、スイッチ20、21を追加し、 イッチ17は17’に、速度推定処理部は30から3 0’に変更している。図1と同一構成には、同 符号を付して重複する説明は省略する。

 速度推定部16は出力電圧演算部10で演算され る電圧位相θ V を微分することにより、交流電動機2の周波 及び回転方向を推定し、スイッチ17’20,21は れぞれ通常運転動作と速度推定動作を切替 る。スイッチ17’は通常運転動作と始動動 を切替える役目も兼ねている。速度推定処 部30’は、主として速度推定処理部30から交 電動機2の速度推定の機能が削除され、後述 するコントロールする交流電動機2の始動方 の処理が変更されている。

 図6は、図5の電力変換制御装置100’にお て、交流電動機の始動方法の、第4の処理手 を示すフローチャートである。この図を用 て本発明の方法を、順を追って説明する。 お、この処理は速度推定処理部30’でコン ロールしている。

 はじめにステップ11で、スイッチ17’、20、2 1をA側からB側に変更し、通常運転動作から速 度推定動作に切替える。但し、スイッチ18及 スイッチ19はA側のままとする。これにより 0をトルク電流指令i qref 、励磁電流指令i dref 及び周波数f 1 に設定する。その後、交流電動機2を電流制 するように電力変換制御装置100’を運転開 する。
 次にステップ12で、所定時間経過したかど か判断し、経過していないとステップ13に、 経過しているとステップ15に進む。

 次にステップ13で、検出された電流が電流 限動作レベル、あるいは過電流保護動作レ ルか、あるいは電圧検出部15で検出した直流 電圧検出値V DC が過電圧保護動作レベルかどうか判断し、動 作レベル以下の場合はステップ12に戻り、動 レベルに達していればステップ14に進む。
 次にステップ14で、始動を中止し、ステッ 11に戻る。

 次にステップ15で、速度推定部16は出力電圧 演算部10で演算された電圧位相θ V を微分して、フリーラン中の前記交流電動機 の周波数及び回転方向を推定し、スイッチ17 、20、21をB側からA側に変更し、速度推定動 を終わり、ステップ16に進む。
 次にステップ16で、推定した回転方向及び 度推定値に相当する周波数を周波数調整部13 に設定して、ステップ17に進む。

 次にステップ17で、スイッチ20、21は通常運 動作のA側を保持し、スイッチ17’、18、19は A側からB側に変更され、通常運転動作から始 動作に切替える。これにより、周波数調整 13から出力される信号を出力周波数f 1 に、0をトルク電流指令i qref に、V/f変換部8から出力される信号を励磁電 指令i dref に設定する。
 V/f変換部8は、二次回路時定数に応じた時間 で漸増するように誘起電圧指令e ref を演算し出力すると共に、予め設定された交 流電動機2の基準となる定格電圧/定格周波数 波数と出力周波数f 1 から演算される基準誘起電圧e 0 と交流電動機2の基準となる定格電圧/定格周 数周波数で運転時の励磁電流i d0 から励磁電流指令i dref を上記(3)式のように演算する。
 次にステップ18で、電流が電流制限動作レ ル、あるいは過電流保護動作レベルか、あ いは電圧検出部15で検出した直流電圧検出値 V DC が過電圧保護動作レベルかどうか判断し、動 作レベル以下の場合は、ステップ19に進む。
 電流が電流制限動作レベル、あるいは過電 保護動作レベルか、あるいは電圧検出部15 検出した直流電圧検出値V DC が過電圧保護動作レベルに達した場合は、ス テップ14に進み、始動を中止し、ステップ11 戻る。

 次にステップ19で、誘起電圧指令e ref が基準誘起電圧e 0 と一致すると、トルク電流検出値i qfb が所定値以下かどうか判断する。
 トルク電流検出値i qfb が所定値以下になると、正常推定できたと判 断して、ステップ20に進む。所定値以下にな ないときは、ステップ17に戻る。
 次にステップ20で、スイッチ17’、18、19がA に切替え、通常制御に移行する。
 このようにして、電流が電流制限動作レベ 、あるいは過電流保護動作レベルか、ある は電圧検出部15で検出した直流電圧検出値V DC が過電圧保護動作レベルに達した場合であっ ても、始動処理を中止し、再度最初から始動 処理をやり直すので、交流電動機をスムーズ に始動することができる。

 以上の説明では、始動時に行う速度推定 法を、始動時に交流電動機2に直流電流を印 加し、その際の検出電流から交流電動機2の 度を推定する方法と、始動時に交流電動機2 励磁電流分及びトルク電流分が所定値にな ように電流制御し、その際に出力される電 指令信号に基づいて交流電動機2の速度を推 定する方法を用いて説明したが、上記の印加 する信号が直流電圧であってもよいし、交流 電動機2の回転角周波数に等しい回転磁界と 起電圧を発生させたり、擬似雑音信号を制 信号に重畳して交流電動機2の回転角周波数 等しい回転磁界と誘起電圧を発生させたり 交流電動機2の誘起電圧を測定して速度を推 定したり、あるいは交流電動機2に流れる電 をポジティブフィードバックして交流電動 の速度を推定する方法であっても、本発明 実施することができ、同様の効果を得るこ ができる。

 本発明は、交流電動機を推定した速度で 動する電動機駆動用のインバータ制御装置 その運転方法に適用可能である。