金澤 拓朗 (〒92 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社日立製作所 日立研究所内 Ibaraki, 〒3191292, JP)
MISHIMA Akira (Hitachi Ltd., 1-1, Omika-cho 7-chome, Hitachi-sh, Ibaraki 92, 〒3191292, JP)
株式会社日立製作所 (〒80 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号 Tokyo, 〒1008280, JP)
KANAZAWA Takuro (Hitachi Ltd., 1-1, Omika-cho 7-chome, Hitachi-sh, Ibaraki 92, 〒3191292, JP)
金澤 拓朗 (〒92 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社日立製作所 日立研究所内 Ibaraki, 〒3191292, JP)
| パワー半導体素子が実装されたパワー半導体モジュールと、前記パワー半導体モジュールを制御する制御素子と、前記制御素子を搭載する多層基板と、前記パワー半導体モジュールへ電力を入出力するための正極側バスバおよび負極側バスバと、を備えた電力変換装置であって、 前記正極側バスバおよび前記負極側バスバは前記多層基板配線の一方の面に実装され、 前記正極側バスバは、前記パワー半導体モジュールの正極側主回路端子と前記多層基板に実装された面の正極側表層配線とに接続され、かつ、前記正極側表層配線は第1のビアまたは第1のスルーホールを介して前記多層基板の配線層の第2n層(nは正の整数)と接続され、 前記負極側バスバは、前記パワー半導体モジュールの負極側主回路端子と前記多層基板に実装された面の負極側表層配線とに接続され、かつ、前記負極側表層配線は第2のビアまたは第2のスルーホールを介して前記多層基板の第2n層に対向する第2n+1層と接続され、 前記パワー半導体モジュールの正極側主回路端子と前記正極側バスバとが第1の固定部材で電気的に接続され、 前記パワー半導体モジュールの負極側主回路端子と前記負極側バスバとが第2の固定部材で電気的に接続されている、 ことを特徴とする電力変換装置。 |
| パワー半導体素子が実装されたパワー半導体モジュールと、前記パワー半導体モジュールを制御する制御素子と、前記制御素子を搭載する多層基板と、前記パワー半導体モジュールへ電力を入出力するための正極側バスバおよび負極側バスバと、を備えた電力変換装置であって、 前記正極側バスバは前記多層基板配線の一方の面に、前記負極側バスバは前記多層基板の他方の面に、それぞれ対向して実装され、 前記正極側バスバは、前記パワー半導体モジュールの正極側主回路端子と前記多層基板に実装された面の正極側表層配線とに接続され、かつ、前記正極側表層配線は第1のビアまたは第1のスルーホールを介して前記多層基板の配線層の第2n層(nは正の整数)と接続され、 前記負極側バスバは、前記パワー半導体モジュールの負極側主回路端子と前記多層基板に実装された面の負極側表層配線とに接続され、かつ、前記負極側表層配線は第2のビアまたは第2のスルーホールを介して前記多層基板の第2n層に対向する第2n+1層と接続され、 前記パワー半導体モジュールの正極側主回路端子と前記正極側バスバとが第1の固定部材で電気的に接続され、 前記パワー半導体モジュールの負極側主回路端子と前記負極側バスバとが第2の固定部材で電気的に接続されている、 ことを特徴とする電力変換装置。 |
| コンデンサとインダクタとをさらに備え、前記コンデンサは、前記正極側バスバと前記負極側バスバとの間に並列に接続され、前記インダクタは、前記正極側バスバまたは前記負極側バスバに直列に挿入されていることを特徴とする請求の範囲第1項または請求の範囲第2項に記載の電力変換装置。 |
| 前記多層基板の第2n層配線と第2n+1層配線との双方、または、前記多層基板の表面に形成された表層配線と内層に形成された内層配線との双方が、広いエリアで配線が形成されたベタパターンで構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項または請求の範囲第2項に記載の電力変換装置。 |
| 前記正極側バスバおよび前記負極側バスバの厚みは、前記多層基板の各層に形成された配線の厚みより厚いことを特徴とする請求の範囲第1項または請求の範囲第2項に記載の電力変換装置。 |
| パワー半導体素子が実装されたパワー半導体モジュールと、前記パワー半導体モジュールを制御する制御素子と、前記制御素子を搭載する多層基板と、前記パワー半導体モジュールへ電力を入出力するための正極側バスバおよび負極側バスバと、を備えた電力変換装置であって、 前記正極側バスバおよび前記負極側バスバは、前記多層基板の一方の面に、または両面に対向して実装され、 前記正極側バスバは、前記パワー半導体モジュールの正極側主回路端子と前記多層基板に実装された面の正極側表層配線とに接続され、前記正極側表層配線は、第1のビアまたは第1のスルーホールを介して、前記多層基板の配線層の偶数層または奇数層のいずれかに接続され、 前記負極側バスバは、前記パワー半導体モジュールの負極側主回路端子と前記多層基板に実装される面の負極側表層配線とに接続され、前記負極側表層配線は、第2のビアまたは第2のスルーホールを介して、前記偶数層および前記奇数層のうち、前記正極側表層配線が接続されていないものに接続され、 前記パワー半導体モジュールの正極側主回路端子と前記正極側バスバとが第1の固定部材で電気的に接続され、 前記パワー半導体モジュールの負極側主回路端子と前記負極側バスバとが第2の固定部材で電気的に接続されている、 ことを特徴とする電力変換装置。 |
| コンデンサとインダクタとをさらに備え、前記コンデンサは、前記正極側バスバと前記負極側バスバとの間に並列に接続され、前記インダクタは、前記正極側バスバまたは前記負極側バスバに直列に挿入されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の電力変換装置。 |
| 前記多層基板の表面に形成された前記正極側表層配線および前記負極側表層配線と内層に形成された内層配線との双方、または前記内層配線のみが、広いエリアで配線が形成されたベタパターンで構成されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の電力変換装置。 |
| 前記正極側バスバおよび前記負極側バスバの厚みは、前記多層基板の各層に形成された配線の厚みより厚いことを特徴とする請求の範囲第6項に記載の電力変換装置。 |
| 金属筐体に収納されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の電力変換装置。 |
| 請求の範囲第1項に記載の電力変換装置を用いた車載用電機システムであって、 前記パワー半導体モジュールの正極側主回路端子と負極側主回路端子とに供給された直流電力を交流電力に変換し、交流側主回路端子からモータへ前記交流電力を供給するように構成されたことを特徴とする車載用電機システム。 |
本発明は、家電製品、車両、及び産業用 器などに幅広く用いられている、パワー半 体素子及び制御素子などが搭載されたイン ータ装置などに代表される電力変換装置、 びその電力変換装置を用いた車載用電機シ テムに関する。
従来、この種の電力変換装置は、パワー 導体素子や制御素子などを一体にモジュー 化して、樹脂モールドケースや金属ケース どに収納したものである。したがって、小 でコンパクトな電源装置として車載用電機 ステムなどに容易に搭載することができる このような電力変換装置にあっては、外部 器との間で大電流を入出力するための導体 線(バスバ)の取付け方法や取出し方法に様 な工夫がなされている。例えば、パワー半 体素子が搭載されたパワー半導体モジュー の上に大電流配線基板が搭載された電源装 において、主電流を供給する大電流配線基 に形成された導体配線(バスバ)とパワー半導 体モジュールの主回路端子とを直接ネジで接 続して、大電流配線基板とパワー半導体モジ ュールとを固着するとともに、大電流配線基 板に貫通するようにパワー半導体モジュール に制御端子やガイドピンを立てることにより 、電力変換装置の組立やメンテナンスを容易 にする技術が開示されている(例えば、特許 献1参照)。
また、リードフレーム上にパワー半導体 子を実装し、絶縁接着シートを狭持させた 態で金属ベースとリードフレームとを固着 、金属ベースに外装樹脂モールドケースを 着剤などで固着するとともに、この外装樹 モールドケース内に樹脂封止材を充填し、 装樹脂モールドケースと内部に搭載した半 体素子などの回路部品とを一体封止するよ に構成された樹脂モールド型の電力変換装 の技術も開示されている(例えば、特許文献 2参照)。この技術によれば、金属ベースの上 にはマイコンやドライバICが搭載された制 基板があり、さらに、制御基板の上側には 解コンデンサや入出力端子台が搭載された 線基板が設置された構成となっているので 厚いリードフレームを用いることによって ジュール化された電力変換装置を小型化す ことが可能である。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、
大電流配線基板上に形成されたバスバが横方
向に並列的に配置された実装方法となってい
るので、バスバの長さやバスバ間の相互イン
ダクタンスなどの影響によって、バスバの配
線インダクタンスを低減することが困難であ
る。
また、特許文献2に記載の技術は、金属ベー
ス・リードフレーム・制御基板・配線基板・
外装樹脂モールドケースと構成要素が多く、
コスト低減を図ることが困難であるとともに
、各構成要素を実装する際の工程数も増加し
てしまう。さらに、配線基板は薄い配線層と
絶縁層とが積層された構造となっているため
、電気抵抗と熱抵抗との双方が大きくなり、
電力変換装置として大電流を通電することが
困難である。
すなわち、半導体素子が実装されたパワ 半導体モジュールと、ドライバICなどが実 された制御部が搭載された多層基板と、電 コンデンサやインダクタなどが実装された 線部とで構成される電力変換装置において 、大電流通電による高出力と低インダクタ ス実装とを実現するためには、配線部の電 配線には大きな断面積が必要になるととも 、ラミネートなどの複雑な構造が必要とな 。そのため、従来の電力変換装置において 、主回路電流経路を低インダクタンス化し 装置全体を小型・低コスト化することは困 である。
本発明は、このような問題点に鑑みてな れたものであり、パワー半導体モジュール バスバが形成された多層基板とが一体的に ジュール化された構成において、小型・低 スト化と入出力回路の低インダクタンス化 を実現することができる電力変換装置、及 その電力変換装置を用いた車載用電機シス ムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明によ 電力変換装置は、パワー半導体素子が実装 れたパワー半導体モジュールと、パワー半 体モジュールを制御する制御素子と、制御 子を搭載する多層基板と、パワー半導体モ ュールへ電力を入出力するための正極側バ バおよび負極側バスバと、を備えた電力変 装置であって、正極側バスバおよび負極側 スバは多層基板配線の一方の面に実装され 正極側バスバは、パワー半導体モジュール 正極側主回路端子と多層基板に実装された の正極側表層配線とに接続され、かつ、正 側表層配線は第1のビアまたは第1のスルー ールを介して多層基板の配線層の第2n層(nは の整数)と接続され、負極側バスバは、パワ ー半導体モジュールの負極側主回路端子と多 層基板に実装された面の負極側表層配線とに 接続され、かつ、負極側表層配線は第2のビ または第2のスルーホールを介して多層基板 第2n層に対向する第2n+1層と接続され、パワ 半導体モジュールの正極側主回路端子と正 側バスバとが第1の固定部材(例えば、ネジ) 電気的に接続され、パワー半導体モジュー の負極側主回路端子と負極側バスバとが第2 の固定部材(例えば、ネジ)で電気的に接続さ ている、ことを特徴とする。
また、本発明による電力変換装置は、パ ー半導体素子が実装されたパワー半導体モ ュールと、パワー半導体モジュールを制御 る制御素子と、制御素子を搭載する多層基 と、パワー半導体モジュールへ電力を入出 するための正極側バスバおよび負極側バス と、を備えた電力変換装置であって、正極 バスバは多層基板配線の一方の面に、負極 バスバは多層基板の他方の面に、それぞれ 向して実装され、正極側バスバは、パワー 導体モジュールの正極側主回路端子と多層 板に実装された面の正極側表層配線とに接 され、かつ、正極側表層配線は第1のビアま たは第1のスルーホールを介して多層基板の 線層の第2n層(nは正の整数)と接続され、負極 側バスバは、パワー半導体モジュールの負極 側主回路端子と多層基板に実装された面の負 極側表層配線とに接続され、かつ、負極側表 層配線は第2のビアまたは第2のスルーホール 介して多層基板の第2n層に対向する第2n+1層 接続され、パワー半導体モジュールの正極 主回路端子と正極側バスバとが第1の固定部 材で電気的に接続され、パワー半導体モジュ ールの負極側主回路端子と負極側バスバとが 第2の固定部材で電気的に接続されている、 とを特徴とする。
また、本発明は、前記各発明の電力変換 置を用いた車載用電源システムを提供する ともできる。すなわち、各発明の電力変換 置を用い、パワー半導体モジュールの正極 主回路端子と負極側主回路端子とに供給さ た直流電力を交流電力に変換し、交流側主 路端子からモータへ交流電力を供給するよ に構成された車載用電機システムを提供す こともできる。
本発明によれば、電力制御を行うパワー 導体モジュールと、主回路電流を流すため バスバおよび制御素子が搭載された多層基 と、を備えた電力変換装置において、多層 板の内層における偶数層の配線と奇数層の 線とに、それぞれ、正極側バスバと負極側 スバとを接続して、パワー半導体モジュー に直流電流を供給している。これにより、 層基板の隣接する層で逆方向の電流が流れ ので、磁気エネルギが相殺されて配線イン クタンスを低減することができる。よって 入出力回路を低インダクタンス化し且つバ バを用いることで、大電流通電による高出 化が可能な電力変換装置を小型化かつ低コ トで提供することができる。
以下、本発明による各実施形態について、
付した各図を参照し詳細に説明する。
本発明による実施形態の電力変換装置(1001~1
006)は、パワー半導体モジュール500とその上
搭載された多層基板(プリント基板)100とを備
えている。多層基板100の表面配線層(第1層)に
は、主回路電流を流すためのバスバが接続さ
れているとともに、制御用素子を含む制御部
(10a~10f)が設置されている。また、バスバは多
層基板100の配線(パターン)よりも厚く形成さ
ている。さらに、多層基板100に形成された
ア(111,112)またはスルーホールを用いて、バ
バの正極側電極(正極側バスバ11)が多層基板
100の例えば偶数層のパターンに接続され、バ
スバの負極側電極(負極側バスバ12)が多層基
100の奇数層のパターンに接続されている。
ちろん、バスバの正極側電極(正極側バスバ1
1)が多層基板100の例えば奇数層のパターンに
続され、バスバの負極側電極(負極側バスバ
12)が多層基板100の偶数層のパターンに接続さ
れるようにしてもよい。これにより、大電流
を通電する電力変換装置(1001~1006)の小型化・
コスト化と低インダクタンス化とを実現す
ことができる。
《第1実施形態》
まず、図1から図6までを参照して、本発明
よる第1実施形態の電力変換装置1001について
説明する。
図1は、本発明による第1実施形態の電力変
装置1001を示す分解斜視図である。なお、こ
図では、電力変換装置1001は、パワー半導体
モジュール500と多層基板100からなる制御部10a
とに分解して表示する。また、電力変換装置
1001は、下部および側面を覆う金属筐体400の
部の開口をふさぐカバーを有するが、その
部構造を示すため、図1ではカバーを省略し
図示する。
図2は、図1に示す電力変換装置1001の要部を
す回路図である。図2に示す回路図において
、白丸で表示する部分は溶接による接合箇所
を示し、黒丸で表示する部分はネジ止めによ
る固定箇所を示す。
なお、図2では、バッテリなどの直流電源80
直流電力を、パワー半導体モジュール500に
って交流電力(正弦波電力のほか、スイッチ
ングによる矩形波電力及び台形波電力でもよ
い。以下同じ。)に変換して、負荷であるモ
タ90に電力を供給する電力変換装置1001を示
ている。しかし、本発明による実施形態は
流-交流変換に限定されるものではなく、直
-直流変換、交流-直流変換など、他の形式
電力変換装置においても、図1と同様の構成
することで、図2に示す直流-交流変換の電
変換装置と同様の作用・効果を奏する。
図1及び図2において、直流電力を交流電 に変換するパワー半導体モジュール500の入 力端子は、正極側直流電力を扱う正極側主 路端子501と、負極側直流電力を扱う負極側 回路端子502と、三相交流主電力を扱う交流 主回路端子540と、および主電力以外の信号 電力を扱う制御端子550とによって構成され いる。
図3は、図2に示すパワー半導体モジュー 500の内部回路を示す回路図である。図3に示 ように、パワー半導体モジュール500の回路 成は、6個のMOSFET580が3アームでブリッジ構 された三相インバータの回路となっている なお、パワー半導体モジュール500の回路構 としては、MOSFET580に限定されるものではな 、他の半導体素子、例えばIGBT(Insulated Gate B ipolar Transistor; 絶縁ゲートバイポーラトラン ジスタ)やSCR(Silicon Controlled Rectifier)などのよ うにスイッチング制御が可能なパワー半導体 素子であればよい。
本実施形態の電力変換装置1001では、パワ ー半導体モジュール500は、スイッチングなど を行う6個の素子(MOSFET580)を1個のパッケージ 収めた、いわゆる“6in1”形である。しかし 後記するように、パワー半導体モジュール5 00は、2個の素子を1パッケージに収めた、い ゆる“2in1”形のものを3個組で用いてもよい し、あるいは、6個のディスクリートの素子 用いて構成してもよい。
図1に示すように、パワー半導体モジュー ル500の上部には制御部10aが備えられている。 制御部10aの多層基板100には、パワー半導体モ ジュール500の内部のスイッチング素子(例え 、図3に示すようなインバータ回路のMOSFET580) を駆動するための制御ICなどを含む集積回路6 0および集積回路周辺部品70、ならびに、パワ ー半導体モジュール500に電力を入出力するた めの、銅などの電気抵抗の小さな金属からな る正極側バスバ11、負極側バスバ12および交 側バスバ14などが搭載される。
また、多層基板100には、これらの正極側 スバ11、負極側バスバ12、および交流側バス バ14とパワー半導体モジュール500とを固定す ためのバスバ接続用穴30と、正極側バスバ11 および負極側バスバ12と電解コンデンサ200や ンダクタ300とを接続するための部品接続用 20と、多層基板100の制御部10aとパワー半導 モジュール500の制御端子550とを接続するた のスルーホール50と、制御部10aを含む多層基 板100をアルミニウムなどの熱容量が大きく熱 伝導率の大きい金属筐体400に固定するための 基板取付穴55とが用意されている。
なお、図1に示す例では、制御部10aの集積 回路60を多層基板100の表面配線層(第1層)に実 した片面実装であるが、多層基板100の裏面 線層にも実装する両面実装としてもよい。 た、電解コンデンサ200の代わりに、十分な 電容量を有する他の形式のコンデンサを用 てもよい。
図4は、図1に示す電力変換装置1001における
解コンデンサ200およびパワー半導体モジュ
ル500の部分を直線的に切断して示す部分断
図である。
図4に示すように、パワー半導体モジュール
500の下部に備えられている金属筐体400には、
溝250が形成されて電解コンデンサ200が位置決
めされている。また、電解コンデンサ200は、
固定用接着剤210によって金属筐体400の底部に
固定されている。
なお、特に図示しないが、インダクタ300も
電解コンデンサ200の場合と同様に、金属筐
400に溝が形成されて固定用接着剤によって
属筐体400の底部に固定されている。
また、図2に示すように、直流電力側にお ける正極側バスバ11および負極側バスバ12の ワー半導体モジュール500が接続される側の 対側の端部には、整流・平滑回路やバッテ などからなる直流電源80が取り付けられる。 さらに、交流電力側の交流側バスバ14のパワ 半導体モジュール500が接続される側の反対 の端部には、モータ90などの負荷や制御対 が取り付けられる。
図5は、図1に示す電力変換装置1001における
層基板100を示す部分断面図であり、図5(a)は
正極側バスバ11のバスバ接続用穴30近傍にお
る多層基板100の断面を示し、図5(b)は負極側
スバ12のバスバ接続用穴30近傍における多層
基板100の断面を示す。
そこで、まず、図5(a)および図5(b)を参照し
図1に示す電力変換装置1001の組立工程につい
て説明する。
図1に示す電力変換装置1001の組立工程では
まず、パワー半導体モジュール500が熱伝導
リースなどを介して(接合面に熱伝導グリー
を塗布するか、熱伝導シートを挟むなどし
)金属筐体400の底部にネジ止めされる。
次に、図5(a)、図5(b)に示すように、集積回
60などがリフローソルダリングなどによって
半田付けされた多層基板100のバスバ接続用穴
30に、正極側バスバ11および負極側バスバ12が
、ネジ40およびナット45によってネジ止めさ
、固定される。
図1に戻り、パワー半導体モジュール500と 、正極側バスバ11、負極側バスバ12および交 側バスバ14と、多層基板100の制御部10aとが、 パワー半導体モジュール500の正極側主回路端 子501、負極側主回路端子502、および交流側主 回路端子540のネジ穴(あらかじめ雌ネジを切 ておく)にネジ40をねじ込んで固定される。 らに、多層基板100は、金属筐体400に、基板 付穴55を通してネジ止めされる。また、パワ ー半導体モジュール500の制御端子550と、制御 部10aのスルーホール50とが、スポットハンダ けなどで電気的に接続される。接続後、金 筐体400にあらかじめ固定しておいた電解コ デンサ200およびインダクタ300が、正極側バ バ11および負極側バスバ12のバスバ端子13に TIG溶接(ティグ溶接; Tungsten Inert Gas welding) などによって接続される。
次に、図5を参照し、正極側バスバ11およ 負極側バスバ12と多層基板100の各層の配線 の接続構成について説明する。ここで、多 基板100が4層構成である場合について例示し 正極側バスバ11および負極側バスバ12が接続 される面側から順に(つまり、上方から下方 向かって)、第1層、第2層、第3層、第4層と呼 ぶことにする。なお、図5において、多層基 100の導電部分を網掛けで示す。
図5(a)に示すように、正極側バスバ11は、 層基板100の第1層の正極側表層配線101と直接 接触することによって、電気的に接続されて いる。また、多層基板100には正極側ビア111が 設けられ、正極側表層配線101は正極側ビア111 を介して第2層の第2層配線103と接続されてい 。すなわち、正極側バスバ11と、多層基板10 0の内層配線である第2層配線103とは、正極側 スバ11→正極側表層配線101→正極側ビア111 内層配線の第2層配線103という順序で接続さ ている。
また、図5(b)に示すように、負極側バスバ 12は多層基板100の第1層の負極側表層配線102と 直接接触することによって電気的に接続され ている。また、多層基板100には負極側ビア112 が備わっており、負極側表層配線102は負極側 ビア112を介して第3層の第3層配線104と接続さ ている。すなわち、負極側バスバ12と、多 基板100の内層配線である第3層配線104とは、 極側バスバ12→負極側表層配線102→負極側 ア112→内層配線の第3層配線104という順序で 続されている。
なお、正極側ビア111の代わりに、正極側 層配線101と第2層配線103とを接続するスルー ホールを、バスバ接続用穴30の内壁に設けて よい。同様に、負極側ビア112の代わりに、 極側表層配線102と第3層配線104とを接続する スルーホールを、バスバ接続用穴30の内壁に けてもよい。
また、交流側バスバ14は、特に図示しな が、多層基板100のいずれかの直流側の独立 た層と接続されているか、もしくは多層基 100の各層配線には接続されない状態で実装 れている。
図6は、図1に示す電力変換装置1001におけ 破線領域A内の正極側バスバ11、負極側バス 12および多層基板100を層ごとに示す分解平 図である。図6(a)はバスバ領域(層)を示し、 6(b)は多層基板100の表層配線領域(層)を示し 図6(c)は多層基板100の第2層配線領域(層)を示 、図6(d)は多層基板100の第3層配線領域(層)を 示す。
図6(a)に示すように、電解コンデンサ200を バスバ端子13に接続するための部品接続用穴2 0の両脇に、正極側バスバ11および負極側バス バ12を多層基板100に接続して固定するための スバ接続用穴30が形成されている。また、 極側バスバ11および負極側バスバ12のそれぞ のバスバ接続用穴30の周辺には、図6(b)、図6 (c)、図6(d)に示すように、複数のビア(正極側 ア111および負極側ビア112)が形成されている 。正極側バスバ11のバスバ接続用穴30の周辺 形成された正極側ビア111は、図6(b)に示す第1 層の正極側表層配線101から同図(c)に示す第2 の第2層配線103へ接続されている。また、負 側バスバ12のバスバ接続用穴30の周辺に形成 された負極側ビア112は、図6(b)に示す第1層の 極側表層配線102から図6(d)に示す第3層の第3 配線104へ接続されている。
すなわち、図6(c)の第2層配線103には、負 側バスバ12を固定するためのバスバ接続用穴 30および負極側ビア112を囲むように絶縁材150( 図5参照)の領域が設けられ、それ以外の領域 ベタパターンが形成されている。これによ 、図6(a)の正極側バスバ11と、図6(b)の正極側 表層配線101と、図6(c)の第2層配線103とが接続 れる。また、図6(d)の第3層配線104には、正 側バスバ11を固定するためのバスバ接続用穴 30および正極側ビア111を囲むように絶縁材150 領域が設けられ、それ以外の領域にベタパ ーンが形成されている。これにより、図6(a) の負極側バスバ12と、図6(b)の負極側表層配線 102と、図6(d)の第3層配線104とが接続される。
なお、ベタパターンとは、プリント基板 の一般的な導電体のパターンが所定幅の細 状に形成されるパターンと異なり、他の極 のパターンとの接触を避けつつ、これらの ターンが使用していない領域などに一様な 状に広く形成したパターンをいう。
図6(c)、図6(d)に示すような多層基板100の 層に設けられた絶縁材150は、数百μm程度の みで十分な絶縁耐圧を得ることができる。 えば、絶縁材150の厚さが70μm程度のとき、数 kVの絶縁耐圧が得られる。この絶縁材150が薄 ほど、また、その比誘電率が高いほど、絶 材150を挟んで対向する極性の異なる配線間 分布するキャパシタンスが大きくなる。配 に分布するインダクタンスによって生じる のリアクタンス分が、この配線間に分布す キャパシタンスによって生じる負のリアク ンス分によって打ち消され、これらの配線 流れる電流の高周波成分に対するインピー ンスが小さくなる。
また、図6(c)の第2層配線103と図6(d)の第3層 配線104とは、それぞれ、広い領域でパターン が形成されたベタパターンによって、互いに 広い面積で対向して近接した状態で配置され ている。さらに、パワー半導体モジュール500 に流入する正極側と負極側との主回路電流は 互いに逆方向に流れるように、第2層配線103 第3層配線104とが隣接して配置されている。 層基板100をこのような構成にすることによ 、内層配線である第2層配線103と第3層配線10 4との直流電流は逆方向に流れるため(すなわ 、磁場を打ち消すように流れるため)、電解 コンデンサ200からパワー半導体モジュール500 までの配線インダクタンスを極限まで小さく することが可能である。これにより、高周波 電流は低インダクタンスの内層配線に流れや すくなる。言い換えると、パワー半導体モジ ュール500が動作した際に流れる高周波成分の 電流、すなわち、ピーク値の小さい電流は、 低インダクタンスの内層配線(すなわち、第2 配線103および第3層配線104)を流れることに る。
また、一般的に、多層基板100の各層のパ ーン配線(すなわち、正極側表層配線101、負 極側表層配線102、第2層配線103、および第3層 線104)の厚みは数十~数百μm程度である。一 、正極側バスバ11および負極側バスバ12の厚 は多層基板100の各パターン配線より数十~数 百倍程度まで厚くすることが可能である。こ れにより、パワー半導体モジュール500が動作 した際に流れる低周波成分の電流は、大部分 、電気抵抗(レジスタンス)の小さい正極側バ バ11および負極側バスバ12を流れることとな る。
電力変換装置1001を前記した構造とするこ とで、絶縁材150が積層されて放熱が難しい多 層基板100には電流値の小さい高周波成分の電 流が主に流れるので、配線損失によるジュー ル発熱を小さくすることが可能である。また 、電気抵抗(レジスタンス)の小さい正極側バ バ11および負極側バスバ12に電流値の大きな 低周波成分の大部分が流れるので、その部分 の配線損失によるジュール発熱を抑制および 放熱することが容易となる。このように、正 極側バスバ11,負極側バスバ12と多層基板100の 層のパターン配線とを併用して主回路電流 路として用いることにより、大電流を通電 ても制御部10aの温度上昇を抑制することが きるので、電力変換装置1001の小型化と、構 成部材削減による低コスト化とを実現するこ とが可能となる。
また、電解コンデンサ200からパワー半導 モジュール500の内部のスイッチング素子(MOS FET580)までのインダクタンスが実質的に小さ なるので、パワー半導体モジュール500の各MO SFET580がターンオフした際のスイッチング素 のサージ電圧が抑制される。これにより、 ンバータ回路のスイッチング損失による発 を低減することができるので、電力変換装 1001を小型化および低コスト化することが可 である。さらに、配線インダクタンスを低 することで、スパイク電圧を抑制するため 用意するスナバ回路などを不要とすること できるので、この面からも構成部品を削減 て小型化および低コスト化に寄与すること できる。
さらに、主回路電流経路の配線インダク ンスを低減することによって電解コンデン 200が吸収すべきリップル電流を低減するこ ができる。これにより、電解コンデンサ200 発熱を抑制し、また、電解コンデンサ200を 容量化(小型化)することが可能である。こ 面からも電力変換装置1001の小型化および低 スト化を実現することが可能である。この うに、本実施形態による電力変換装置1001の 発熱抑制と実装の容易性とを実現することで 、小型かつ低コストの大電流通電可能な高出 力の電力変換装置1001を提供することが可能 なる。
なお、本実施形態では多層基板100に集積 路60や集積回路周辺部品70が実装される場合 について説明したが、多層基板100に集積回路 60が実装されない場合には、その多層基板100 配線層は2層以上あれば本実施形態と同様の 作用効果を得ることが可能である。また、第 1層の正極側表層配線101と負極側表層配線102 が互いに接続しない範囲で、第2層以下の各 をベタパターンとすることによって、主電 が流れる回路の低インダクタンス実装を実 することができる。この場合には、正極側 層配線101と負極側表層配線102とにそれぞれ 極側バスバ11と負極側バスバ12とが接触する 箇所以外は、レジスト材などによって絶縁を 施しておく。
以上、第1実施形態の電力変換装置1001は 主回路電流を流すための正極側バスバ11およ び負極側バスバ12を、多層基板100と制御用素 とを含む制御部10aに設置し、正極側バスバ1 1および負極側バスバ12は少なくとも多層基板 100の各層の金属配線パターンよりも厚くする 。そして、ビアまたはスルーホールを介して 、正極側バスバ11を多層基板100の第2n層配線( 数層配線)に接続し、負極側バスバ12を多層 板100の第2n層配線に対向する第2n+1層配線(奇 数層配線)と接続する。これによって、多層 板100の第2n層配線(偶数層配線)と第2n+1層配線 (奇数層配線)とに流れる電流の向きが逆にな ので、大電流通電による高出力の電力変換 置1001の小型化・低コスト化と低インダクタ ンス化とを実現することが可能となる。なお 、正極側バスバ11を多層基板100の第2n+1層配線 (奇数層配線)に接続し、負極側バスバ12を多 基板100の第2n+1層配線に対向する第2n層配線( 数層配線)と接続しても、隣接する相互の層 の配線に流れる電流は逆方向となるので、前 記と同様に、電力変換装置1001の小型化及び コスト化と、低インダクタンス化とを実現 ることができる。
《第2実施形態》
図7は、本発明による第2実施形態の電力変
装置1002を示す分解斜視図である。
なお、以降の説明において、前記した構成
素と実質同一の構成要素には同一の符号を
し、重複する説明を省略するものとする。
正極側バスバ11および負極側バスバ12を含 む直流電流側の主回路電流経路は、前記した 理由(高周波電流を流れやすくする)ためにイ ダクタンスを小さくする必要があるが、交 側バスバ14を含む交流電流側の主回路電流 路は直流電流側の主回路電流経路ほどイン クタンスを低減する必要がない場合もある すなわち、電力変換装置1002のインバータ周 数がそれ程高くない場合(例えば、インバー タ周波数が商用周波数程度の場合)は、パワ 半導体モジュール500の交流側出力からの高 波成分はごく小さく、実質的に無視できる で、パワー半導体モジュール500の出力電流 低インダクタンスの内層配線に流す必要は い。
そこで、交流側バスバ14は、制御部10bの 層基板100の各層配線を経由することなく、 7に示すように、パワー半導体モジュール500 交流側主回路端子540(図7では交流側バスバ14 の下に隠れて図示されず)と直接接続させる これにより、制御部10bの多層基板100に交流 バスバ14が搭載されなくなるので、多層基板 100に、制御部10bの各構成要素を実装するため に有効な面積を多く確保することができる。 これによって、さらに多くの集積回路60など 素子を多層基板100に搭載することが可能と る。
《第3実施形態》
図8は、本発明による第3実施形態の電力変
装置1003を示す分解斜視図である。
図8に示すように、正極側バスバ11および負
側バスバ12は、それぞれの先端部分におい
、制御部10cの多層基板100の面に対し垂直に
っている。正極側バスバ11および負極側バス
バ12は銅やアルミニウムなどの加工性の良い
料でできているため、レイアウトや形状の
由度が極めて高い。そこで、外部機器に合
せて電力変換装置1003の入出力端子(例えば
正極側バスバ11および負極側バスバ12)の位置
や形状を自由に決めることができる。すなわ
ち、外部機器の端子取り付け状態に合わせて
、図8に示すように、正極側バスバ11および負
極側バスバ12を多層基板100の面に対して垂直
立てることができる。これにより、電力変
装置1003を実装する外部装置の空間を有効に
利用することが可能となる。また、交流電流
側の出力をコネクタ(端子台ともいう)により
成することで、電力変換装置1003の実装性や
保守性がさらに改善される。
《第4実施形態》
図9は、本発明による第4実施形態の電力変
装置1004を示す分解斜視図である。
図9に示すように、多層基板100に正極側バス
バ11が実装される面とは反対の面に負極側バ
バ12が実装されている。つまり、多層基板10
0を挟んで正極側バスバ11と負極側バスバ12と
対向して実装されている。このため、正極
バスバ11の電極と負極側バスバ12の電極とは
多層基板100の厚み分だけ隔てて対向する形と
なっている。この場合、図1に示した電解コ
デンサ200およびインダクタ300は、図9に示す
うに多層基板100の領域にはなく、電解コン
ンサ200およびインダクタ300は、多層基板100
領域の外側に実装することが好ましい。
本発明による第4実施形態によれば、直流電
流側の配線インダクタンスをさらに低減する
ことができるので、第1実施形態と同様の作
効果を得ることができる。また、正極側バ
バ11と負極側バスバ12とを対向させる箇所は
層基板100の外側のみでよいため、電力変換
置1004の低コスト化と軽量化とを図ることが
可能となる。また、直流電源を、誘電体を挟
んで対向する2枚のバスバ(図示せず)で導入す
る場合、接続が容易であり、また、接続部の
電力損失がより少なくなる。
《第5実施形態》
図10は、本発明による第5実施形態の電力変
装置1005を示す分解斜視図である。
また、図11は、図10に示す電力変換装置1005
おける正極側バスバ11と負極側バスバ12と多
基板100の各層とを分解した上面図である。
11(a)は正極側バスバ11および負極側バスバ12
示し、図11(b)は多層基板100における第1層の
層配線(正極側表層配線101および負極側表層
配線102)を示し、図11(c)は多層基板100における
第2層の第2層配線103を示し、図11(d)は多層基
100における第3層の第3層配線104を示す。
図1に示した第1実施形態の電力変換装置10 01がいわゆる“6in1”形のパワー半導体モジュ ール500を有していることと比較すると、図10 示す第5実施形態の電力変換装置1005は、パ ー半導体モジュール500を、2素子を1パッケー ジに収めた“2in1”形のモジュールの3個組で 成している点で異なる。それに伴って、図1 1に示す正極側バスバ11、負極側バスバ12およ 多層基板100の構成は、図6に示す構成とは異 なっている。
具体的には、図10および図11(a)に示すよう に、正極側バスバ11および負極側バスバ12は 3個のパワー半導体モジュール500のそれぞれ 正極側主回路端子501と負極側主回路端子502 多層基板100とに設けられたバスバ接続用穴3 0を通してネジ40で接続される。
また、図11(b)に示す表層配線のように、 御部10eの多層基板100の第1層において、バス 接続用穴30の周辺の正極側表層配線101およ 負極側表層配線102は露出している。したが て、正極側バスバ11と正極側表層配線101とは 直接接触することによって電気的に接続され る。また、負極側バスバ12と負極側表層配線1 02とは直接接触することによって電気的に接 される。さらに、バスバ接続用穴30の周辺 は正極側ビア111および負極側ビア112が多数 成されている。したがって、図11(b)に示す正 極側表層配線101は、正極側ビア111を介して図 11(c)に示す第2層配線103と電気的に接続され、 かつ、図11(b)に示す負極側表層配線102は、負 側ビア112を介して図11(d)に示す第3層配線104 電気的に接続される。
このようにして、電力変換装置1005は、直 流電流側の正極側バスバ11および負極側バス 12と、多層基板100の第2層配線103および第3層 配線104と、3つのパワー半導体モジュール500 直流電流側の正極側主回路端子501および負 側主回路端子502とをそれぞれ接続させる構 とする。この構成により、本発明による第5 施形態によれば、3個の“2in1”モジュール らなるパワー半導体モジュール500の直流側 正極側主回路端子501および負極側主回路端 502と、電解コンデンサ200との間の配線イン クタンスを低減することができ、その結果 電力変換装置1005の損失低減を実現すること 可能である。
《第6実施形態》
図12は、本発明による第6実施形態の電力変
装置1006を示す分解斜視図である。
第6実施形態の電力変換装置1006の、第5実施
態の電力変換装置1005との相違点は、正極側
バスバ11および負極側バスバ12が、制御部10f
おいて、回路部品(が実装される領域)を跨い
で立体的に構成されている点である。
本発明による第6実施形態によれば、正極側
バスバ11および負極側バスバ12を実装する前
、多層基板100の集積回路実装領域140に集積
路60などを実装することが可能となる。また
、多層基板100の面積を有効に活用できるので
、結果的に電力変換装置1006の小型化が可能
なる。
《第7実施形態》
図13は、本発明による第7実施形態の電力変
装置における多層基板100のバスバ近傍を示
部分断面図である。図13(a)は正極側バスバ11
のバスバ接続用穴30近傍のおける多層基板100
断面を示し、図13(b)は負極側バスバ12のバス
バ接続用穴30近傍における多層基板100の断面
示す。
図5に示す第1実施形態の多層基板100と比較
ると、図13に示す第7実施形態の多層基板100
、6層基板で構成されている点で異なる。
図13(a)に示すように、正極側バスバ11は、 第1層の正極側表層配線101と接触し、正極側 ア111を介して、第2層配線103および第4層配線 105と電気的に接続されている。また、図13(b) 示すように、負極側バスバ12は、第1層の負 側表層配線102と接触し、負極側ビア112を介 て、第3層配線104および第5層配線106と電気 に接続されている。
これらの内層配線(第2層配線103~第5層配線 106)は、正極側バスバ11および負極側バスバ12 固定するためのバスバ接続用穴30と、図示 ない絶縁材(例えば、図11(b)に示す絶縁材150) によって、自身の極とは逆の極性の配線を ける形状で形成されたベタパターンとして わっている。例えば、図6(c)に示すように、 正極側バスバ11および正極側表層配線101と接 される第2層配線103は、正極とは逆の極性の 配線(負極側表層配線102)を絶縁材150によって けるようにベタパターンが形成されている また、図6(d)に示すように、負極側バスバ12 よび負極側表層配線102と接続される第3層配 線104は、負極とは逆の極性の配線(正極側表 配線101)を絶縁材150によって避けるようにベ パターンが形成されている。
本発明による第7実施形態によれば、電力 変換装置における配線の、さらなる低インダ クタンス化と高出力化とを実現することが可 能となり、電力変換装置の損失低減および放 熱改善による小型化・低コスト化を実現する ことができる。また、本実施形態では、正極 および負極にそれぞれ内層配線を2層以上用 ることにより、配線のインダクタンスと電 抵抗とをさらに小さくして、前記した各実 形態の電力変換装置よりもさらに大きな電 を通電することが可能となる。これにより 幅広い出力範囲の電力変換装置へ本実施形 の電力変換装置を適用することが可能とな 。さらに、多層基板100に6層配線を用いるこ によって、制御のための集積回路60(図1参照 )などの、配線レイアウトの自由度が高くな 、部品実装が容易でかつ小型・低コスト化 可能となる。
《まとめ》
以上述べたように、本発明による各実施形
の電力変換装置(1001~1006)によれば、多層基
100の互いに近接して対向している2層以上の
線層を主回路電流の経路として用いる場合
ラミネートによる効果を利用して隣接する2
層を貼り合わせているので、多層基板100の配
線層によって低インダクタンス実装を実現で
きる。また、多層基板100の一面、または両面
に対向して、主回路電流を流すための正極側
バスバ11および負極側バスバ12が形成されて
るので、これらの正極側バスバ11および負極
側バスバ12と、電解コンデンサ200やインダク
300などの素子とを、スポット溶接やネジ止
などで固定することが可能であるので、部
の実装が極めて容易となる。
また、パワー半導体モジュール500に電極( 正極側主回路端子501および負極側主回路端子 502)を固定するためのネジ40が、多層基板100に 正極側バスバ11および負極側バスバ12を固定 るためにも利用できるので、電力変換装置 組立工数を低減することができる。さらに 正極側バスバ11および負極側バスバ12が実装 れない多層基板100の空き領域に、ドライバI Cなどの制御用素子を実装して制御部として 用することもできるので、電力変換装置に ける実装効率を向上させることができ、結 的に、電力変換装置の更なる小型化を実現 ることが可能となる。
また、多層基板100上に設置されたコネク を利用することにより、モータ90などの制 対象との接続を容易に行うことができるの 、メンテナンス上の使い勝手が極めて向上 る。さらに、金属筐体400内に位置決め用の を設けることによって、電解コンデンサ200 インダクタ300などの素子の位置決めを容易 行うことができるとともに、電解コンデン 200やインダクタ300などの発熱を金属筐体400 逃がすことができるので、電力変換装置の 放熱実装を行うことが可能となる。また、 極側バスバ11および負極側バスバ12を3次元構 造とすることによって、多層基板100の空きス ペースをさらに有効に活用することができ、 この面からも電力変換装置の小型化、低コス ト化を実現することができる。
10a~10f 制御部
11 正極側バスバ
12 負極側バスバ
13 バスバ端子
14 交流側バスバ
20 部品接続用穴
30 バスバ接続用穴
40 ネジ
45 ナット
50 スルーホール
55 基板取付穴
60 集積回路
70 集積回路周辺部品
80 直流電源
90 モータ
100 多層基板
101 正極側表層配線
102 負極側表層配線
103 第2層配線
104 第3層配線
105 第4層配線
106 第5層配線
111 正極側ビア
112 負極側ビア
140 集積回路実装領域
150 絶縁材
200 電解コンデンサ
300 インダクタ
400 金属筐体
500 パワー半導体モジュール
501 正極側主回路端子
502 負極側主回路端子
540 交流側主回路端子
550 制御端子
580 MOSFET
1001 電力変換装置(第1実施形態)
1002 電力変換装置(第2実施形態)
1003 電力変換装置(第3実施形態)
1004 電力変換装置(第4実施形態)
1005 電力変換装置(第5実施形態)
1006 電力変換装置(第6実施形態)
