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Title:
POWER SUPPLY CIRCUIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/129798
Kind Code:
A1
Abstract:
A power supply circuit is provided with a switching element (S) for short-circuiting output power of a diode bridge circuit (12); a zero-cross detecting section (5a) for detecting a point where an input voltage is at a reference value or lower; a timer section (5d) which starts counting from a time when such point is detected; and a PAM waveform output section (5c) for switching the switching element (S) in prescribed timing by using such count so that the waveform of the input current becomes sine wave. The power supply circuit is also provided with a correcting section (5e) which corrects the initial value of the count of the timer section (5d) when there is a difference between the detection interval of the zero-cross detecting section (5a) and an average value so far, by the quantity of such difference.

Inventors:
NAKAMOTO RYOU (JP)
HASHIMOTO MASAFUMI (JP)
SHIMATANI KEISUKE (JP)
YOSHISAKA KEIICHI (JP)
KATOU MASAKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000638
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
March 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
NAKAMOTO RYOU (JP)
HASHIMOTO MASAFUMI (JP)
SHIMATANI KEISUKE (JP)
YOSHISAKA KEIICHI (JP)
KATOU MASAKAZU (JP)
International Classes:
H02M7/12
Foreign References:
JP2003174779A2003-06-20
JP2000166241A2000-06-16
JP2006304586A2006-11-02
JP2002272116A2002-09-20
JPH1141935A1999-02-12
JPH1141936A1999-02-12
JP2004064904A2004-02-26
JPH04165954A1992-06-11
JP2001145358A2001-05-25
Other References:
See also references of EP 2154775A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 53, JP)
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Claims:
  交流電源に接続され、交流電流を整流する整流回路(12)と、ONされて該整流回路(12)の出力電力を短絡させるスイッチング素子(S)と、上記整流回路(12)の入力電圧におけるゼロクロス点または所定の電圧値以上になる点を検出するゼロクロス検出部(5a)と、上記整流回路(12)の入力電流の波形が正弦波になるように上記スイッチング素子(S)をスイッチングさせる複数のパルス信号を上記ゼロクロス検出部(5a)の検出時から所定の出力タイミングで出力するPAM波形出力部(5c)とを備えた電源供給回路であって、
  上記ゼロクロス検出部(5a)の前回の検出から今回の検出までの検出間隔と前回の検出までの検出間隔の平均値との時間差に応じて、上記PAM波形出力部(5c)の所定の出力タイミングを補正する補正部(5e)を備えている
ことを特徴とする電源供給回路。
  交流電源に接続され、交流電流を整流する整流回路(12)と、ONされて該整流回路(12)の出力電力を短絡させるスイッチング素子(S)と、上記整流回路(12)の入力電圧におけるゼロクロス点または所定の電圧値以上になる点を検出するゼロクロス検出部(5a)と、上記整流回路(12)の入力電流の波形が正弦波になるように上記スイッチング素子(S)をスイッチングさせる複数のパルス信号を上記ゼロクロス検出部(5a)の検出時から所定の出力タイミングで出力するPAM波形出力部(5c)とを備えた電源供給回路であって、
  上記ゼロクロス検出部(5a)の前回の検出から今回の検出までの検出間隔が所定値以下の場合、上記前回の検出を無効にし、前々回の検出から今回の検出までの検出間隔と前々回の検出までの検出間隔の平均値との時間差に応じて、上記PAM波形出力部(5c)の所定の出力タイミングを補正する補正部(5e)を備えている
ことを特徴とする電源供給回路。
  請求項1において、
  上記補正部(5e)は、上記ゼロクロス検出部(5a)の今回の検出から次回の検出までの検出間隔が所定値以下の場合、上記今回の検出を無効にし、前回の検出から次回の検出までの検出間隔と前回の検出までの検出間隔の平均値との時間差に応じて、上記PAM波形出力部(5c)の上記次回の検出時の所定の出力タイミングを補正する
ことを特徴とする電源供給回路。
  請求項1乃至3の何れか1項において、
  上記ゼロクロス検出部(5a)の検出毎に、カウントがリセットされてスタートするタイマー部(5d)を備える一方、
  上記PAM波形出力部(5c)は、上記タイマー部(5d)のカウントを用いて、所定の出力タイミングでパルス信号を出力するように構成され、
  上記補正部(5e)は、上記時間差に応じて、上記タイマー部(5d)のカウントの初期値を補正するように構成されている
ことを特徴とする電源供給回路。
  請求項1乃至3の何れか1項において、
  上記整流回路は、ダイオードブリッジ回路(12)であり、
  互いに直列接続された2つのコンデンサ(C1,C2)が上記ダイオードブリッジ回路(12)の出力側に設けられ、該ダイオードブリッジ回路(12)の入力側と上記2つのコンデンサ(C1,C2)の中点とが上記スイッチング素子(S)を介して接続されて、倍電圧整流するように構成されている
ことを特徴とする電源供給回路。
Description:
電源供給回路

  本発明は、電源供給回路に関し、特に PAM制御の高精度化に係るものである。

  従来より、交流電力を整流回路によっ 直流電力に変換する電源装置(電源供給回路) が知られている。この種の電源装置では、高 調波電流が生じやすく、電源効率が低下する という問題がった。そこで、いわゆるPAM(Pulse  Amplitude Modulation:パルス振幅変調)制御によ て高調波電流を抑制するようにした電源装 が例えば特許文献1に開示されている。

  具体的に、特許文献1の電源装置は、ダ オードブリッジ回路の整流回路と、平滑回 とを備えている。平滑回路は、直列接続さ た2つのコンデンサと、該2つのコンデンサ 並列に接続された1つのコンデンサとで成り 整流回路との間で倍電圧整流するように構 されている。また、この電源装置は、整流 路の出力端子に設けられ、ONされることで 流回路の出力電力を短絡させるスイッチン 素子を備えている。

  そして、この電源装置では、PAM制御が行 れる。具体的に、整流回路において、入力 流の波形が入力電圧の波形(正弦波)に近づく ように、上記スイッチング素子がスイッチン グされる。このスイッチングは、入力電圧の ゼロクロス点を起点に所定のタイミングで行 われる。これにより、目標とするPAM波形(パ ス信号)が出力され、入力電流の波形が正弦 に近づく。その結果、高調波電流が抑制さ る。

特開2001-145358号公報

  ところで、上述した特許文献1のPAM制御 おいて、起点とするゼロクロス点を検出す 必要がある。この検出方法として、例えば 入力電圧がゼロになる点(ゼロクロス点)を 接検出する方法や、また入力電圧が基準値 下になってから所定時間を経過した点をゼ クロス点として検出する方法がある。

  しかしながら、入力電圧に歪みやチャ リングが生じた場合、入力電圧のゼロ点が れたり、入力電圧の基準値以下になるタイ ングがずれるおそれがある。したがって、 点となるゼロクロス点がずれてしまい、目 とするPAM波形を適切に出力できないという 題があった。その結果、高調波電流を確実 は抑制することができないという問題があ た。

  本発明は、斯かる点に鑑みてなされた のであり、その目的は、整流回路の入力電 の波形を正弦波に近づけるために、ゼロク ス点を基準にしてPAM制御を行う電源供給回 において、ゼロクロス点がずれるとPAM波形 出力タイミングを補正して所定のPAM波形を 実に生成することである。

  第1の発明は、交流電源に接続され、交 電流を整流する整流回路(12)と、ONされて該 流回路(12)の出力電力を短絡させるスイッチ ング素子(S)と、上記整流回路(12)の入力電圧 おけるゼロクロス点または所定の電圧値以 になる点を検出するゼロクロス検出部(5a)と 上記整流回路(12)の入力電流の波形が正弦波 になるように上記スイッチング素子(S)をスイ ッチングさせる複数のパルス信号を上記ゼロ クロス検出部(5a)の検出時から所定の出力タ ミングで出力するPAM波形出力部(5c)とを備え 電源供給回路を前提としている。そして、 発明は、上記ゼロクロス検出部(5a)の前回の 検出から今回の検出までの検出間隔と前回の 検出までの検出間隔の平均値との時間差に応 じて、上記PAM波形出力部(5c)の所定の出力タ ミングを補正する補正部(5e)を備えているも である。

  上記の発明では、ゼロクロス検出部(5a) ゼロクロス点そのものを検出する場合、そ 検出時から所定の出力タイミングでパルス 号が出力される。これにより、ゼロクロス を基準に目標のPAM波形が生成される。また ゼロクロス検出部(5a)が所定の電圧値以上に なる点を検出する場合、その検出時からゼロ クロス点までの時間が考慮された所定の出力 タイミングでその検出時からパルス信号が出 力される。これにより、上記と同様に、ゼロ クロス点を基準に目標のPAM波形が生成される 。したがって、入力電流の波形が入力電圧の 正弦波になる(近づく)。

  ここで、図2に示すように、電圧が基準 以上(所定の電圧値以上)になる点をゼロク ス検出部(5a)が検出する場合について説明す 。図5に示すように、入力電圧に歪みが生じ て、電圧値が瞬間的に基準値を上回ると、ゼ ロクロス検出部(5a)が検出してしまう。つま 、ゼロクロス検出部(5a)の前回の検出から今 の検出までの検出間隔が通常よりも短くな 。この状態のままでは、PAM波形出力部(5c)の パルス信号が通常よりも早めに出力されてし まう。そのため、目標の状態からPAM波形がず れて生成され、入力電流の波形が崩れてしま う。

  ところが、本発明では、ゼロクロス検 部(5a)の前回の検出から今回の検出までの検 間隔とそれまでの検出間隔の平均値との差 応じてPAM波形の所定の出力タイミングが補 される。つまり、今回の検出間隔が平均値 り小さいため、その小さい分だけ出力タイ ングが遅れるように補正される。これによ 、検出間隔のずれが吸収され、結果として ゼロクロス点からパルス信号が所定のタイ ングで出力される。したがって、ゼロクロ 点を基準に目標のPAM波形が生成される。な 、逆に検出間隔が平均値より大きい場合、 の大きい分だけ出力タイミングが早くなる うに補正される。

  第2の発明は、交流電源に接続され、交 電流を整流する整流回路(12)と、ONされて該 流回路(12)の出力電力を短絡させるスイッチ ング素子(S)と、上記整流回路(12)の入力電圧 おけるゼロクロス点または所定の電圧値以 になる点を検出するゼロクロス検出部(5a)と 上記整流回路(12)の入力電流の波形が正弦波 になるように上記スイッチング素子(S)をスイ ッチングさせる複数のパルス信号を上記ゼロ クロス検出部(5a)の検出時から所定の出力タ ミングで出力するPAM波形出力部(5c)とを備え 電源供給回路を前提としている。そして、 発明は、上記ゼロクロス検出部(5a)の前回の 検出から今回の検出までの検出間隔が所定値 以下の場合、上記前回の検出を無効にし、前 々回の検出から今回の検出までの検出間隔と 前々回の検出までの検出間隔の平均値との時 間差に応じて、上記PAM波形出力部(5c)の所定 出力タイミングを補正する補正部(5e)を備え いるものである。

  上記の発明では、ゼロクロス検出部(5a) ゼロクロス点そのものを検出する場合、そ 検出時から所定の出力タイミングでパルス 号が出力される。これにより、ゼロクロス を基準に目標のPAM波形が生成される。また ゼロクロス検出部(5a)が所定の電圧値以上に なる点を検出する場合、その検出時からゼロ クロス点までの時間が考慮された所定の出力 タイミングでその検出時からパルス信号が出 力される。これにより、上記と同様に、ゼロ クロス点を基準に目標のPAM波形が生成される 。したがって、入力電流の波形が入力電圧の 正弦波になる(近づく)。

  ここで、図2に示すように、電圧が基準 以上(所定の電圧値以上)になる点をゼロク ス検出部(5a)が検出する場合について説明す 。図6に示すように、入力電圧が歪み、電圧 値が短い周期で数回基準値を上回ると、ゼロ クロス信号にチャタリングが生じる。したが って、入力電圧が基準値を上回る毎にゼロク ロス検出部(5a)が検出してしまう。この状態 ままでは、PAM波形出力部(5c)のパルス信号が い周期で何回も出力される。そのため、目 のPAM波形が生成されずに、入力電流の波形 崩れてしまう。

  ところが、本発明では、ゼロクロス検 部(5a)の前回の検出から今回の検出までの検 間隔が所定値以下の場合、前回の検出が無 にされ、今回の検出時から所定のタイミン でパルス信号が出力される。つまり、本発 は、検出間隔が著しく短いことをもって、 ャタリングが発生していると判定する。さ に、前々回の検出から今回の検出までの検 間隔と前々回の検出までの検出間隔の平均 との差に応じてPAM波形の所定の出力タイミ グが補正される。つまり、今回の検出間隔 平均値より小さいため、その分だけ出力タ ミングが遅れるように補正される。これに り、検出間隔のずれが吸収され、結果とし 、ゼロクロス点からパルス信号が所定のタ ミングで出力される。したがって、ゼロク ス点を基準に目標のPAM波形が生成される。

  第3の発明は、上記第1の発明において、 上記補正部(5e)は、上記ゼロクロス検出部(5a) 今回の検出から次回の検出までの検出間隔 所定値以下の場合、上記今回の検出を無効 し、前回の検出から次回の検出までの検出 隔と前回の検出までの検出間隔の平均値と 時間差に応じて、上記PAM波形出力部(5c)の上 記次回の検出時の所定の出力タイミングを補 正するものである。

  上記の発明では、電源電圧に歪みが生 た場合だけでなく、ゼロクロス信号にチャ リングが生じた場合でも、パルス信号の出 タイミングが補正される。

  第4の発明は、上記第1乃至第3の何れか1 発明において、上記ゼロクロス検出部(5a)の 検出毎に、カウントがリセットされてスター トするタイマー部(5d)を備えている。一方、 記PAM波形出力部(5c)は、上記タイマー部(5d)の カウントを用いて、所定の出力タイミングで パルス信号を出力するように構成されている ものである。さらに、上記補正部(5e)は、上 時間差に応じて、上記タイマー部(5d)のカウ トの初期値を補正するように構成されてい ものである。

  上記の発明では、ゼロクロス検出部(5a) よって、入力電圧のゼロクロス点または所 の電圧値以上になる点が検出されると、タ マー部(5d)がカウントを開始する。また、ゼ ロクロス検出部(5a)が検出すると、タイマー (5d)のカウントが所定の値になる毎に、PAM波 出力部(5c)からパルス信号が出力される。

  ここで、電源電圧に歪みが生じて、ゼ クロス検出部(5a)の検出位置がずれると、補 部(5e)によってタイマー部(5d)のカウントの 期値が補正される。例えば、ゼロクロス検 部(5a)の検出間隔が平均値より小さいと、タ マー部(5d)の初期値がその分だけ引き下げら れる。そうすると、タイマー部(5d)のカウン が上記の所定値に到達するまでの時間が遅 なる。これにより、ゼロクロス点を基準に 定のタイミングでパルス信号が出力される したがって、目標とするPAM波形が生成され 。なお、逆に、ゼロクロス検出部(5a)の検出 隔が平均値より大きい場合、タイマー部(5d) の初期値がその分だけ引き上げられる。そう すると、タイマー部(5d)のカウントが上記の 定値に到達するまでの時間が早くなる。ゼ クロス点を基準に所定のタイミングでパル 信号が出力される。

  第5の発明は、上記第1乃至第4の何れか1 発明において、上記整流回路が、ダイオー ブリッジ回路(12)である。そして、本発明は 、互いに直列接続された2つのコンデンサ(C1,C 2)が上記ダイオードブリッジ回路(12)の出力側 に設けられ、該ダイオードブリッジ回路(12) 入力側と上記2つのコンデンサ(C1,C2)の中点と が上記スイッチング素子(S)を介して接続され て、倍電圧整流するように構成されているも のである。

  上記の発明では、例えば図1に示すよう 、倍電圧整流を行う回路が構成される。つ り、本発明の電源供給回路は、スイッチン 素子(S)がONされると、倍電圧整流回路に切 換わり、スイッチング素子(S)がOFFされると 全波整流回路に切り換わるように構成され いる。

  本発明によれば、電源電圧の歪みやゼ クロス信号のチャタリングによってゼロク ス検出部(5a)の検出位置がずれた場合、その れ量に応じてPAM波形出力部(5c)の所定の出力 タイミングを補正するようにした。したがっ て、PAM波形出力部(5c)に対して、ゼロクロス Pを基準に所定のタイミングでパルス信号を 力させることができる。これにより、目標 PAM波形を確実に生成することができる。そ 結果、入力電流の波形を確実に正弦波にす (近付ける)ことができ、高調波電流を一層 制することができる。

  また、第4の発明によれば、ゼロクロス 出部(5a)の検出位置がずれた場合、そのずれ 量に応じてタイマー部(5d)のカウントの初期 を補正するようにした。そのため、PAM波形 力部(5c)によるパルス信号の出力を遅くした 早くしたりすることができる。これにより ゼロクロス点を基準に目標のPAM波形を確実 生成することができる。このように、タイ ー部(5d)の初期値を変更するだけでよいため 、PAM波形出力部(5c)に設定された所定の出力 イミングを複数用意しなくてもすむ。つま 、本発明によれば、簡易な方法でパルス信 の出力タイミングを補正することができる

図1は、実施形態に係る電源供給回路の 全体構成を示す配線系統図である。 図2は、入力電圧とゼロクロス信号との 関係を示す波形図である。 図3は、タイマーに対するPAM波形の出力 状態を示す波形図である。 図4は、PAM波形の出力タイミングを説明 するための波形図である。 図5は、電圧の歪み発生時におけるタイ マーの初期値の補正処理を示す波形図である 。 図6は、チャタリング発生時におけるタ イマーの初期値の補正処理を示す波形図であ る。

符号の説明

10    電源供給回路
12    ダイオードブリッジ回路(整流回路)
5a    ゼロクロス検出部
5c    PAM波形出力部
5d    タイマー部
5e    初期値補正部(補正部)
S     スイッチング素子
D1~D4  ダイオード
C1,C2   コンデンサ

  以下、本発明の実施形態を図面に基づ て詳細に説明する。

  図1に示すように、本実施形態の電源供 回路(10)は、コンバータ回路(11)と、インバ タ回路(14)と、マイコン(15)とを備えている。

  -コンバータ回路の構成-
  上記電源供給回路(10)は、交流電力をコン ータ回路(11)によって整流し、その直流をイ ンバータ回路(14)によって三相交流に変換し 電動機(30)へ供給するものである。この電動 (30)は、空調機の冷媒回路に設けられる圧縮 機を駆動するものである。空調機の冷媒回路 は、図示しないが、圧縮機と凝縮器と膨張機 構と蒸発器が閉回路に接続され、冷媒が循環 して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行うように構 成されている。そして、冷房運転では、蒸発 器で冷却された空気が室内へ供給され、暖房 運転では、凝縮器で加熱された空気が室内へ 供給される。

  上記コンバータ回路(11)は、交流電源(20) に接続され、交流電力を整流する。このコン バータ回路(11)は、リアクトル(L)を備えると に、ダイオードブリッジ回路(12)および平滑 路(13)を備えている。

  上記ダイオードブリッジ回路(12)は、交 電源(20)に接続され、4つのダイオード(D1~D4) ブリッジ結線された回路である。つまり、 のダイオードブリッジ回路(12)は、交流電流 を整流するものであり、本発明に係る整流回 路を構成している。

  上記平滑回路(13)は、ダイオードブリッ 回路(12)の出力側に設けられている。この平 滑回路(13)は、互いに直列に接続された2つの ンデンサ(C1,C2)と、その2つのコンデンサ(C1,C 2)に並列に接続された1つのコンデンサ(C3)と 構成されている。直列接続された2つのコン ンサ(C1,C2)は、ダイオードブリッジ回路(12) 出力電圧(Vo)を分圧し、入力電圧(Vi)が低くて も電流(IL)が流れるようにする。並列接続さ たコンデンサ(C3)は、ダイオードブリッジ回 (12)によって整流された出力電圧(Vo)を平滑 るものである。

  上記リアクトル(L)は、交流電源(20)の一 の電極とダイオードブリッジ回路(12)との間 に接続されている。

  また、上記コンバータ回路(11)には、双 向にON-OFF可能なスイッチング素子(S)が設け れている。このスイッチング素子(S)は、ダ オードブリッジ回路(12)における入力側と、 直列接続された2つのコンデンサ(C3)の中点と 間に接続されている。つまり、本実施形態 コンバータ回路(11)は、スイッチング素子(S) がONされると、倍電圧整流回路に切り換わり スイッチング素子(S)がOFFされると、全波整 回路に切り換わるように構成されている。

  上記インバータ回路(14)は、コンデンサ( C3)の直流電圧を三相交流電圧に変換し、電動 機(30)へ供給するように構成されている。な 、このインバータ回路(14)は、図示しないが 例えば6つのスイッチング素子が三相ブリッ ジ状に結線された一般的な構成となっている 。

  -マイコンの構成-
  上記マイコン(15)は、インバータ回路(14)の スイッチング制御の他に、コンバータ回路(11 )のPAM(Pulse Amplitude Modulation:パルス振幅変調) 御を行うものであり、PAM制御部を構成して る。このマイコン(15)は、ゼロクロス検出部 (5a)と、チャタリング検出部(5b)と、PAM波形出 部(5c)と、タイマー部(5d)と、初期値補正部(5 e)とを備えている。

  また、本実施形態の電源供給回路(10)に 、ダイオードブリッジ回路(12)の入力電圧(Vi )、即ち電源電圧(Vi)を検出する電圧検出回路( 16)が設けられている。さらに、電源供給回路 (10)には、ダイオードブリッジ回路(12)の入力 流(IL)を検出する電流検出回路(17)が設けら ている。

  上記ゼロクロス検出部(5a)は、図2に示す ように、電圧検出回路(16)によって検出され 電源電圧(Vi)に応じてゼロクロス信号(ON-OFF信 号)を出力するように構成されている。具体 に、ゼロクロス検出部(5a)は、電源電圧(Vi)が 基準値より低いとON信号を出力し、基準値以 になるとOFFになる。

  また、上記ゼロクロス検出部(5a)は、電 電圧の周期毎にゼロクロス点Pの位置を算出 (推定)するように構成されている。ゼロクロ 点Pは、ゼロクロス信号(ON信号)の立ち下が 位置から最初のゼロクロスの点である。

  具体的に、上記ゼロクロス検出部(5a)は 電源電圧の周期毎に、「ゼロクロス幅tz」 「電源周期ts」を算出する。「ゼロクロス幅 tz」は、ゼロクロス信号の立ち下がり位置か 次の立ち上がり位置までの時間、即ちゼロ ロス信号のLレベル(OFF)の幅である。「電源 期ts」は、ゼロクロス信号の立ち上がり位 から次の立ち上がり位置までの時間、即ち ゼロクロス幅tz」+「ゼロクロス幅tzh」の値 ある。なお、「ゼロクロス幅tzh」は、ゼロ ロス信号のHレベル(ON)の幅である。

  そして、上記ゼロクロス検出部(5a)は、周 毎の「ゼロクロス幅tz」および「電源周期ts 」からそれぞれ「平均ゼロクロス幅tza」およ び「平均電源周期tsa」を算出する。つまり、 これらの平均値(tza、tsa)は、「ゼロクロス幅t z」および「電源周期ts」の前回までの所定回 数分(本実施形態では、16回)の平均である。 して、ゼロクロス検出部(5a)は、以下の式1に より、ゼロクロス点Pの位置tzwavを算出する。
   tzwav=(tza/2)-(tsa/4)  ・・・式1
したがって、ゼロクロス信号の立ち下がり位 置から時間tzwavが経過した位置がゼロクロス Pとして推定される。

  上記チャタリング検出部(5b)は、電源電 に生じたチャタリング(即ち、極めて短い周 期で電圧が上下する現象)を検出するように 成されている。具体的な検出方法について 、後述する。

  上記タイマー部(5d)は、図3に示すように 、ゼロクロス検出部(5a)の立ち下がり位置が 出されると、初期値「ゼロ」からカウント スタートする。そして、タイマー部(5d)は、 ロクロス検出部(5a)の次の立ち下がり位置が 検出されると、カウントがリセットされて再 スタートする。このように、タイマー部(5d) 、ゼロクロス検出部(5a)の立ち下がり位置の 出毎に、リセットされてカウントを開始す 。

  上記PAM波形出力部(5c)は、図3に示すよう に、スイッチング素子(S)をスイッチングする ためのON-OFFパルス(PAM波形)を出力するもので る。そして、PAM波形出力部(5c)は、入力電流 の波形が入力電圧と同じ正弦波形になる(近 する)ように、パルス信号(ON-OFFパルス)を出 する。具体的に、PAM波形出力部(5c)は、ゼロ ロス検出部(5a)の立ち下がり位置の検出毎に 、タイマー部(5d)のカウントを用いて、所定 タイミング(出力タイミング)でパルス信号を 出力する。つまり、ゼロクロス点Pを基準に 標のPAM波形が生成されるように、ゼロクロ 信号の立ち下がり位置から所定のタイミン でパルス信号が出力される。

  上記PAM波形出力部(5c)は、電源電圧のゼ クロス点毎に、5つのパルスから成るパルス 群が生成されるようにパルス信号を出力する 。このパルス群は、中央のパルス1(ONパルス) 他の4つのパルス2~5に比べて幅広に形成され 、そのパルス1を基準に対称形になっている そして、このパルス群は、図3に示す寸法tw1~ tw5が固定されている。つまり、本実施形態で は、パルス幅が固定されている。

  また、上記PAM波形出力部(5c)は、中央の ルス1が常にゼロクロス点Pを跨って生成さ るようにパルス信号を出力する。そして、PA M波形出力部(5c)は、立ち下がり位置が検出さ ると、まず最初にOFFパルスを出力し、その ONパルスおよびOFFパルスを交互に出力する うに出力タイミングが設定されている。こ ように、本実施形態では、電源電圧の半周 の間に複数のパルス(ONパルス)が生成される いわゆるマルチパルス制御が行われる。

  上記初期値補正部(5e)は、電源電圧に歪 またはゼロクロス信号にチャタリングが生 て、ゼロクロス信号の立ち下がり位置がず た場合、即ちゼロクロス点Pの推定位置がず れた場合に、そのずれた分だけタイマー部(5d )のカウントの初期値を補正するように構成 れている。これにより、立ち下がり位置か 所定のタイミングでPAM波形のパルス信号が 力される。この初期値補正部(5e)は、本発明 係る補正部を構成している。具体的な補正 法については、後述する。

  -PAM波形の出力動作-
  次に、具体的なPAM波形の出力動作につい 、図3~図6に基づいて詳細に説明する。

  先ず、電源電圧が正常である通常時の 力動作について説明する。図3に示すように ゼロクロス検出部(5a)によってゼロクロス信 号の立ち下がり位置が検出されると、タイマ ー部(5d)において初期値「ゼロ」からカウン がスタートする。そうすると、PAM波形出力 (5c)によって、パルス信号が所定のタイミン で出力される。

  具体的には、図4に示すように、先ず、 イマー部(5d)のカウントが「t1」になると、O FFパルスが出力される。続いて、タイマー部( 5d)のカウントが「t2」、「t3」、・・・「t18 、「t19」になる毎に、ONパルスとOFFパルスが 交互に出力される。これにより、入力電圧の 1周期分のPAM波形が出力されることになる。 こで、上記のカウント値t1,t2,・・・t18,t19は ゼロクロス点Pを基準に目標のPAM波形が出力 されるように、ゼロクロス検出部(5a)で算出 れたゼロクロス位置tzwavを考慮して設定され ている。続いて、次のゼロクロス信号の立ち 下がり位置が検出されると、タイマー部(5d) おいてカウントがリセットされ再び初期値 ゼロ」からスタートする。そうすると、上 したカウント値でパルス信号が出力される このように、電源電圧のゼロクロス点Pを基 に目標のPAM波形を生成することができる。 たがって、入力電流の波形を正弦波にする とができ、高調波電流を抑制することがで る。

  〈電圧歪み時の出力動作〉
  次に、図5に示すように、何らかの要因で 源電圧に歪みが生じて、ゼロクロス信号の ち下がり位置がずれた場合のPAM波形の出力 作について説明する。なお、ここでは、電 電圧の歪みによって立ち下がり位置が図5に おいて左側にずれた場合(即ち、立ち下がり 置が早めに検出された場合)を説明する。

  図5に示すように、電源電圧に歪みが生 て電圧値が通常時よりも早めに基準値以上 なると、ゼロクロス信号の立ち下がり位置 左側にずれる。そして、タイマー部(5d)にお いてカウントがリセットされ再スタートする 。ここで、上述した通常時と同様に、初期値 「ゼロ」からカウントがスタートすると、立 ち下がり位置が左側にずれた分だけ早めにPAM 波形出力部(5c)からパルス信号が出力される そのため、PAM波形が左側にずれて生成され 入力電流の波形が崩れてしまう。ところが この場合、本実施形態では、初期値補正部(5 e)によってタイマー部(5d)のカウントの初期値 が補正される。

  初期値補正部(5e)は、電源電圧の周期毎に 前回の立ち下がり位置から今回の立ち下が 位置までの時間(以下、workという。)を算出 る(図5に示すwork1~work3を参照)。即ち、workは 電源周期tsでもある。そして、初期値補正 (5e)は、以下の式2により、カウントの初期値 の補正量δtを算出する。
   δt=tsa-work  ・・・式2
ここに、tsaは上述した平均電源周期である。 つまり、初期値補正部(5e)は、今回の電源周 と前回までの平均電源周期tsaとの差に応じ タイマー部(5d)の初期値を補正するように構 されている。

  本実施形態のケースでは、式2のworkに「 work2」が代入される。work2は、通常時のworkよ 小さいため、補正量δtがプラスの値で算出 れる。そして、初期値補正部(5e)は、タイマ ー部(5d)の初期値を「ゼロ」から「-δt」に補 する。これにより、タイマー部(5d)のカウン トが「-δt」からスタートするので、カウン が上述した所定の値t1,t2,・・・に到達する 間が通常時より遅くなる。そのため、立ち がり位置のずれが吸収されて、ゼロクロス Pから通常時と同様のタイミングでPAM波形の ルス信号が出力される。したがって、確実 目標のPAM波形が生成されるので、入力電流 形が正弦波に維持される。このように、本 施形態では、タイマー部(5d)のカウントの初 期値が補正されることで、結果、PAM波形出力 部(5c)の所定の出力タイミングが補正される とになる。

  なお、上記とは逆に、電源電圧の歪み よって電圧値が通常時よりも遅めに基準値 上になった場合、即ち立ち下がり位置が図5 おいて右側にずれた場合、work2が通常時のwo rkより大きくなる。そうすると、補正量δtは マイナスの値で算出される。その場合、初 値補正部(5e)は、タイマー部(5d)の初期値を ゼロ」から「+δt」に補正する。これにより タイマー部(5d)のカウントが「+δt」からス ートするので、カウントが上述した所定の t1,t2,・・・に到達する時間が通常時より早 なる。したがって、上述した同様の作用効 が得られる。

  〈チャタリング時の出力動作〉
  次に、図6に示すように、電源電圧の歪み よってゼロクロス信号にチャタリングが生 た場合のPAM波形の出力動作について説明す 。なお、ここでは、電圧値が短い周期で基 値を上下するチャタリングの場合を説明す 。

  図6に示すように、ゼロクロス信号にチ タリングが生じると、ゼロクロス信号が通 時よりも短い周期でON-OFFを数回(本実施形態 では、2回)繰り返す。つまり、1回目の立ち下 がり位置b1が検出されてから、短い間隔で、2 回目の立ち下がり位置b2および3回目の立ち下 がり位置b3が順に検出される。

  先ず、図6(A)に示すように、前回の立ち下 り位置aから1回目の立ち下がり位置b1が検出 されると、タイマー部(5d)のカウントがリセ トされる。そうすると、初期値補正部(5e)に って、タイマー部(5d)のカウントの初期値が 補正される。具体的に、図6(B)に示すように 初期値補正部(5e)は、前回の立ち下がり位置a から立ち下がり位置b1までの間隔tm1を算出す 。そして、初期値補正部(5e)は、以下の式3 より、カウントの初期値の補正量δt1を算出 る。
   δt1=tsa-tm1     ・・・式3
ここに、tsaは上述した平均電源周期である。 また、tm1は上記式2のworkに相当する。つまり 1回目の立ち下がり位置b1が検出された時点 は、カウントの初期値が上述した式2と同様 の論理で補正される。このように、初期値補 正部(5e)は、タイマー部(5d)の初期値を「ゼロ から「-δt1」に補正する。これにより、タ マー部(5d)のカウントが「-δt1」からスター する(図6(B)に白丸で示す)。

  続いて、図6(B)に示すように、2回目の立 ち下がり位置b2が検出されると、再び、タイ ー部(5d)のカウントがリセットされる。また 、チャタリング検出部(5b)において、前回の ち下がり位置b1から今回の立ち下がり位置b2 での間隔tmnow1が所定値以下であるか否かが 断される。そして、tmnow1が所定値以下であ と、チャタリング検出部(5b)によってチャタ リングの発生が検出される。このように、チ ャタリング検出部(5b)は、ゼロクロス検出部(5 a)における前回の検出から今回の検出までの 出間隔が所定値以下であるとチャタリング 発生を検出するように構成されている。つ り、ゼロクロス信号のON-OFFの周期が通常の 期より著しく短いことをもって、チャタリ グの発生が検知される。

  チャタリングの発生が検出されると、図6( C)に示すように、初期値補正部(5e)は、ゼロク ロス検出部(5a)による前回の立ち下がり位置b1 の検出を無効にして、タイマー部(5d)のカウ トの初期値を補正する。具体的に、初期値 正部(5e)は、以下の式4および式5により、カ ントの初期値の補正量δt2を算出する。
   tm2=tm1+tmnow1  ・・・式4
   δt2=tsa-tm2     ・・・式5
ここに、tm2は、前々回の立ち下がり位置aか 今回の立ち下がり位置b2までの間隔である。 つまり、チャタリングが発生すると、前回の 立ち下がり位置を無効にして、前々回の立ち 下がり位置と今回の立ち下がり位置の検出間 隔が対象にされる。このように、初期値補正 部(5e)は、タイマー部(5d)の初期値を「ゼロ」 ら「-δt2」だけ引き下げる。これにより、 イマー部(5d)のカウントが「-δt2」からスタ トする(図6(C)に白丸で示す)。

  続いて、図6(C)に示すように、3回目の立 ち下がり位置b3が検出されると、再び、タイ ー部(5d)のカウントがリセットされる。また 、チャタリング検出部(5b)において、前回の ち下がり位置b2から今回の立ち下がり位置b3 での間隔tmnow2が所定値以下であるか否かが 断される。そして、tmnow2が所定値以下であ と、チャタリング検出部(5b)によってチャタ リングの発生が検出される。

  チャタリングの発生が検出されると、図6( D)に示すように、初期値補正部(5e)は、ゼロク ロス検出部(5a)による前回の立ち下がり位置b2 の検出を無効にして、タイマー部(5d)のカウ トの初期値を補正する。具体的に、初期値 正部(5e)は、以下の式6および式7により、カ ントの初期値の補正量δt3(図示せず)を算出 る。
   tm3=tm2+tmnow2  ・・・式6
   δt3=tsa-tm3     ・・・式7
ここに、tm3は、前々々回の立ち下がり位置a ら今回の立ち下がり位置b3までの間隔である 。つまり、この場合も上記と同様に、前回の 立ち下がり位置b2が無効にされるので、結果 して、立ち下がり位置b1および立ち下がり 置b2の2つの検出が無効にされる。したがっ 、この場合は、前々々回の立ち下がり位置 今回の立ち下がり位置の検出間隔が対象に れる。ここで、tm3が平均電源周期tsaと同じ あれば、補正量δt3は「ゼロ」になる。よっ 、初期値補正部(5e)は、タイマー部(5d)の初 値を「ゼロ」のまま維持する。これにより タイマー部(5d)のカウントが「ゼロ」からス ートする(図6(D)に白丸で示す)。その後、立 下がり位置が検出されず、そのままタイマ 部(5d)のカウントが刻まれていく。

  以上により、チャタリングの検出毎に tm1(tm2,tm3)と平均電源周期tsaとの時間差が算 され、時間差がある場合はその分だけタイ ー部(5d)の初期値が補正される。したがって tm1等と平均電源周期tsaとの差がゼロになる ち下がり位置が検知され、その位置から初 値「ゼロ」でカウントをスタートさせるこ ができる。よって、ゼロクロス点Pから通常 時と同様のタイミングでPAM波形のパルス信号 を出力させることができる。したがって、確 実に目標のPAM波形を生成することができ、入 力電流波形を正弦波に維持することができる 。

  -実施形態の効果-
  この実施形態によれば、電源電圧の歪み チャタリングによってゼロクロス検出部(5a) 検出位置が通常とずれた場合、即ちゼロク ス点Pの推定位置がずれた場合、そのずれ量 に応じてタイマー部(5d)のカウントの初期値 補正するようにした。したがって、PAM波形 力部(5c)に対して、ゼロクロス点Pを基準に所 定のタイミングでパルス信号を出力させるこ とができる。これにより、目標のPAM波形を確 実に生成することができる。その結果、入力 電流の波形を確実に正弦波にすることができ 、高調波電流を一層抑制することができる。

 《その他の実施形態》
  上述した実施形態については以下のよう 構成としてもよい。

  例えば、上記実施形態では、タイマー部(5 d)の初期値の補正量を、電圧歪み時には上記 2により、またチャタリング時には例えば式 5により求めるようにしたが、本発明は、こ に限らずそれぞれ以下の式8および式9によっ て求めるようにしてもよい。
   δt=(tsa-work)×η/100  ・・・式8
   δt2=(tsa-tm2)×η/100  ・・・式9
ここに、ηは100以下の係数であり、例えば「9 8」に設定される。これにより、タイマー部(5 d)の初期値が一度に補正されずに徐々に補正 れることになる。

  したがって、初期値が補正された後に 例えば、何らかの要因で周期の異なる電源 圧が入力された場合でも、過電流および過 圧の発生を抑制することができる。つまり 電源電圧の周期が変動する(即ち、ゼロクロ 点の周期が変動する)と、その周期に合わせ てPAM波形を出力する必要がある。ところが、 初期値を一度に補正すると、PAM波形の周期が 一気に通常時に設定されるため、その後に周 期の異なる電源電圧が入力されると、その周 期とPAM波形の周期が大きくずれてしまう。こ れにより、過電圧および過電流が発生してし まう。そこで、初期値を徐々に補正すること により、PAM波形の周期を少しずつ変動させる ことができ、PAM波形の周期と電源電圧の周期 とのずれを抑制することができる。よって、 過電流および過電圧の発生を抑制できる。

  また、上記実施形態では、ゼロクロス 号の立ち下がり位置からタイマー部(5d)のカ ントをスタートさせるようにしたが、本発 はこれに限るものではない。例えば、ゼロ ロス検出部(5a)がゼロクロス点Pそのものを 出するように構成され、そのゼロクロス点P らタイマー部(5d)のカウントをスタートさせ るようにしてもよい。

  また、上記実施形態では、ゼロクロス 毎に生成するパルス群を5つのパルスから構 するようにしたが、これに限らず、7つや9 のパルスによって構成するようにしてもよ 。また、パルス群は、奇数のパルス数に限 ず、偶数のパルス数で構成するようにして よい。

  なお、上記実施形態は、本質的に好ま い例示であって、本発明、その適用物、あ いはその用途の範囲を制限することを意図 るものではない。

  以上説明したように、本発明は、整流 路に対して電圧のゼロクロス点を基準にPAM 御を行う電源供給回路として有用である。




 
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