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Title:
PRESS DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096257
Kind Code:
A1
Abstract:
A press device which can perform punching and bending with high precision without being affected physically from a pressure transmitting section by eliminating the impact of operational behavior or heat from the pressure transmitting section which transmits a pressure to a punch. The press device comprises a base mount having an upper surface to which a die is fixed; a punch plate supported on the base mount movably by a guide means and having a lower surface facing the die to which a punch is fixed, a pressurization means in which a first urging means is fixed to a moving base being elevated/lowered by a drive means and a rod abutting against the upper surface of the punch plate and separating therefrom is projecting from the first urging means; and a second urging means interposed between the punch plate and the base mount and holding the punch plate through a space for inserting a material to be processed.

Inventors:
INAGAKI MASAKI (JP)
IKEURA RYOJUN (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050693
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SUMIDEN ELECTRONICS LTD (JP)
UNIV MIE (JP)
SUMITOMO WIRING SYSTEMS (JP)
INAGAKI MASAKI (JP)
IKEURA RYOJUN (JP)
International Classes:
B30B1/26; B21D28/24; B30B15/06
Foreign References:
JP2003103316A2003-04-08
JPH0417759B21992-03-26
JPH11179595A1999-07-06
Attorney, Agent or Firm:
OWADA, Kazumi (11-20 Nishitemma 1-chome, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 47, JP)
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Claims:
 1又は複数のパンチとダイに、被加工材を順送りしながら打抜加工あるいは/および曲げ加工するプレス装置であって、
 前記ダイを上面に固定したベース台と、
 前記ベース台上にガイド手段で移動自在に支持すると共に、前記ダイと対向する下面にパンチを固定しているパンチプレートと、
 駆動手段により昇降される移動台に第1付勢手段を取り付け、該第1付勢手段に前記パンチプレートの上面に当接離反するロッドを突設している加圧手段と、
 前記パンチプレートとベース台との間に介設し、パンチプレートをベース台から被加工材の挿入スペースをあけて保持している第2付勢手段と、
 前記パンチプレートの下面と前記ベース台の上面との間に設け、該パンチプレートの下限位置を規定するポストセットと、
 を備え、
 前記移動台の移動で前記ロッドを前記パンチプレートに当接させて移動させ、前記パンチとダイとによる被加工材の加工位置において、前記第1付勢手段および第2付勢手段により前記被加工材に負荷される加工圧力を一定としていることを特徴とするプレス装置。
 1又は複数のパンチとダイに、被加工材を順送りしながら打抜加工あるいは/および曲げ加工するプレス装置であって、
 前記ダイを上面に固定したベース台と、
 前記ベース台上にガイド手段で移動自在に支持されると共に、前記ダイと対向する下面にパンチを固定しているパンチプレートと、
 前記パンチプレートの上面に突設したロッドと、
 前記ロッドを第1付勢手段を介して取り付けるホルダ部と、
 前記ホルダ部を固定し、加圧反力を受ける上部フレームと、
 前記ベース台とパンチプレートとの間に介設し、前記パンチプレートと連結せずに、前記パンチとダイとによる被加工材の加工位置と非加工位置とに変位させる駆動手段と、
 前記パンチプレートの下面と前記ベース台の上面との間に設け、該パンチプレートの下限位置を規定するポストセットと、
 を備え、
 前記加工位置において、前記第1付勢手段により前記被加工材に負荷される加工圧力を一定としていることを特徴とするプレス装置。
 前記パンチプレートを変位させる駆動手段は、回転駆動される回転軸にカムを固定し、該カムの偏芯させた外周面を前記パンチプレートの下面に接触させている請求項2に記載のプレス装置。
 前記第1付勢手段はスプリングで形成し、前記移動台または前記ホルダ部に設けた下面開口の凹部に前記第1付勢手段を収容し、前記開口の周縁に設けた受け部で下端位置が規制されたスプリング受け材を前記凹部内に摺動自在に嵌合し、該スプリング受け材に前記ロッドを突設している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプレス装置。
 前記被加工材は薄板からなり、該薄板を複数の打抜加工位置と複数の曲げ加工位置とに順送りして、所要形状の折り曲げ部を有するプレス成形品を連続的に製造しているプレス装置であって、
 上記ダイを間隔をあけて並設した共通の前記ベース台と、共通の前記移動台またはホルダ部を備え、該移動台またはホルダ部に上記第1付勢手段で付勢すると共に上記各ダイと対向位置にパンチを突設した上記パンチプレートを設け、
 複数のプレス加工部において同時に前記打抜加工と曲げ加工がなされる構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のプレス装置。
Description:
プレス装置

 本発明は、プレス装置に関し、詳しくは パンチとダイの間に被加工材を順送りしな ら打抜加工および曲げ加工するプレス装置 ある。

 一般に、薄板等の被加工材を打抜加工お び曲げ加工する際には、パンチとダイとか なるプレス加工部に被加工材を順送りし、 数の打抜加工および曲げ加工の工程を経て 定の形状に加工される。

 この種のプレス装置として、例えば、特開2 003-103316号公報(特許文献1)のプレス金型が提 されている。
 前記プレス金型は、図8に示すように、パン チプレート1を下面に固定した上型ダイセッ プレート2と、ダイプレート3を上面に固定し た下型ダイセットプレート4と、ストリッパ プレート5とを備えている。かつ、パンチプ ート1、ストリッパープレート5およびダイ レート3の4隅にセットポスト9を貫通させ、 セットポスト9に設けた鍔部でパンチプレー 1とストリッパープレート5を保持し、スト ッパープレートの下限位置を規定している 共に、該セットポスト9の上端にストリッパ 押さえ力を発生させるバネを設けている。 型ダイセットプレート2にパンチ6を固定し いると共に、ストリッパープレート5に曲げ 7を設け、被加工材を順送りして加工してい る。

特開2003-103316号公報

 前記特許文献1のプレス金型では、プレス 金型の高速運動によって、セットポスト9が ンチプレート1、ストリッパープレート5およ びダイプレート3の貫通穴を摺動する際に発 が生じる等、加熱雰囲気となりやすい。そ 場合、上型ダイセットプレート2が膨張し、 上型ダイセットプレート2にパンチ6を固定 ているため、上型ダイセットプレート2が膨 すると、上型ダイセットプレート2に固定さ れているパンチ6に設定した加圧位置より下 させようとする加圧力が発生する。また、 型ダイセットプレート2の起動時や停止時の 性力による動作挙動により、加工圧力が一 とならないため、曲げ角度等が変化する等 加工精度が低くなる問題がある。そのため 高速で且つ高い加工精度が要求されるプレ 加工には適さない。

 また、打抜加工用のプレス部と曲げ加工 のプレス部とを1つのプレス装置に設け、ダ イをベース台上に並設する一方、パンチは昇 降台にバネ定数を変えたバネで付勢して並設 し、打ち抜き加工圧と曲げ加工圧は、昇降台 自体が熱膨張等によりストロークが変化する と加圧力が所定値とならず、パンチ6や曲げ 7の加工荷重が変化する。その結果、加工精 が悪くなると同時に金型の破損および摩耗 招き、金型寿命が短くなる。さらに、各部 衝突による騒音の要因となるため、加工速 を上げることができず生産効率が低下する 題があり、特に、高速回転での生産は前記 題により困難となる。

 本発明は、前記問題に鑑みてなされたも であり、パンチに圧力を伝達する圧力伝達 の動作挙動や熱影響を排除して、圧力伝達 への物理的な影響をできるだけ減少し、加 力を一定に保持して、高精度の打抜加工お び曲げ加工をすることを課題としている。

 前記課題を解決するために、第1の発明とし て、1又は複数のパンチとダイに、被加工材 順送りしながら打抜加工あるいは/および曲 加工するプレス装置であって、
 前記ダイを上面に固定したベース台と、
 前記ベース台上にガイド手段で移動自在に 持すると共に、前記ダイと対向する下面に ンチを固定しているパンチプレートと、
 駆動手段により昇降される移動台に第1付勢 手段を取り付け、該第1付勢手段に前記パン プレートの上面に当接離反するロッドを突 している加圧手段と、
 前記パンチプレートとベース台との間に介 し、パンチプレートをベース台から被加工 の挿入スペースをあけて保持している第2付 勢手段と、
 前記パンチプレートの下面と前記ベース台 上面との間に設け、該パンチプレートの下 位置を規定するポストセットと、
 を備え、
 前記移動台の移動で前記ロッドを前記パン プレートに当接させて移動させ、前記パン とダイとによる被加工材の加工位置におい 、前記第1付勢手段および第2付勢手段によ 前記被加工材に負荷される加工圧力を一定 していることを特徴とするプレス装置を提 している。

 前記第1の発明のプレス装置では、駆動手段 で昇降する移動台に取り付けたロッドとパン チは別体とし、かつ、ロッドは移動台に第1 勢手段を介して取り付けていると共に、パ チはベース台に第2付勢手段で移動自在に支 したパンチプレートに固定し、該移動台の 降時に第1付勢手段を介してロッドが下降し 、該ロッドの下端をパンチプレートに押し当 てて、パンチを加工位置に下降させる構成と している。
 即ち、ロッドと別体としたパンチは、第1、 第2付勢手段を介して加工位置に位置させ、 わばフリークランプ方式で支持して、移動 等の各部材の熱膨張や起動時や停止時の慣 力等の物理的な影響を第1、第2付勢手段で吸 収してパンチを所定の加工位置に位置させ、 加圧力を一定とすることができる。また、パ ンチが受ける加圧反力はロッド、第1付勢手 を介して移動台で受けることができる。

 さらに、駆動手段で昇降される移動台の昇 ストロークと、該移動台に取り付けてロッ を付勢する第1付勢手段とパンチプレートを 付勢する第2付勢手段のバネ定数とで、加工 置を所定位置に保持できると共に加工圧力 所定圧に保持することができるが、前記パ チプレートの下面とベース台の上面との間 パンチプレートの下限位置を規定するセッ を設けているため、金型の破損を防ぐこと できる。
 かつ、該ポストセットは、パンチプレート ベース台との間に設け、駆動手段で昇降さ る移動台にパストを貫通させて摺動させて ないため、特許文献1で生じる熱影響による プレスストロークの変化を低減・防止するこ とができる。

 第2の発明として、1又は複数のパンチとダ に、被加工材を順送りしながら打抜加工あ いは/および曲げ加工するプレス装置であっ 、
 前記ダイを上面に固定したベース台と、
 前記ベース台上にガイド手段で移動自在に 持されると共に、前記ダイと対向する下面 パンチを固定しているパンチプレートと、
 前記パンチプレートの上面に突設したロッ と、
 前記ロッドを第1付勢手段を介して取り付け るホルダ部と、
 前記ホルダ部を固定し、加圧反力を受ける 部フレームと、
 前記ベース台とパンチプレートとの間に介 し、前記パンチプレートと連結せずに、前 パンチとダイとによる被加工材の加工位置 非加工位置とに変位させる駆動手段と、
 前記パンチプレートの下面と前記ベース台 上面との間に設け、該パンチプレートの下 位置を規定するポストセットと、
 を備え、
 前記加工位置において、前記第1付勢手段に より前記被加工材に負荷される加工圧力を一 定としていることを特徴とするプレス装置を 提供している。

 前記第2の発明のプレス装置では、ロッドを 駆動手段で昇降させずに、パンチを固定した パンチプレートを加工位置と非加工位置とに 駆動手段により変位させているが、該パンチ プレートは駆動手段に結合せずに、第1の発 と同様にフリークランプ方式で支持してい 。即ち、前記パンチプレートの上面にロッ の下端を固定し、該ロッドの上端を上部フ ームに固定したホルダ部に第1付勢手段を介 て取り付けており、パンチをパンチプレー およびロッドを介して第1付勢手段で支持し ており、この点で、第1の発明と同様にフリ クランプ方式としている。
 加工時には、パンチプレートは駆動手段に りパンチの加工位置に変位され、該位置で ンチはパンチプレート、ロッドを介して第1 付勢手段により付勢されて加圧力が負荷され る。一方、非加工時には駆動手段によりパン チおよびパンチプレートは非加工位置に変位 され、ロッドを介して第1付勢手段を圧縮し 該第1付勢手段を取り付けているホルダ部を して上部フレームで加圧反力を受けている

 前記構成とすると、第1の発明と同様に、パ ンチを固定しているパンチプレートを第1付 手段に連結しているため、ロッドと連結し いるパンチフレームのストロークが変化し も第1付勢手段で吸収するため、加工圧力を 定にすることができ、加工精度を高めるこ ができる。
 特に、第2の発明では、第1付勢手段を介し ロッドを取り付けているホルダ部を上部フ ームに固定しているため、ロッドを取り付 たホルダ部を第1の発明のロッドを取り付け 移動台のように昇降させるスペースを確保 る必要がなく、プレス装置全体で小型化を ることができる。
 また、第2の発明ではパンチプレートの駆動 手段による変位量と、第1付勢手段のバネ定 により加工位置を所定位置に保持できると に加工圧力も所定圧力に保持できるが、第1 発明と同様に、パンチプレートの下面とベ ス台の上面との間にポストセットを設けて るため、金型の破損を防ぐことができる。

 前記第2の発明において、パンチプレートを 加工位置と非加工位置に変位させる駆動手段 は、回転駆動される回転軸にカムを固定し、 該カムの偏芯させた外周面を前記パンチプレ ートの下面に接触させていることが好ましい 。
 即ち、偏芯したカムの突出部がパンチプレ トに接触するとパンチプレートは上昇して 加工位置に変位し、ロッドを介して第1付勢 手段を圧縮する一方、カムの回転により非突 出部がパンチプレート側に位置すると第1付 手段によりロッドを介してパンチプレート 加工位置に加工する。
 該カムを用いると、カムは高速化が容易で ると共に、剛性が高いため、高速であるプ ス装置にも対応することができると共に、 ンチプレートとベース台との間の狭い空間 配置することができる。

 前記第1、第2の発明においてパンチプレ トを付勢する第1付勢手段は、スプリングで 成し、前記移動台または前記ホルダ部に設 た下面開口の凹部に前記第1付勢手段を収容 し、前記開口の周縁に設けた受け部で下端位 置が規制されたスプリング受け材を前記凹部 内に摺動自在に嵌合し、該スプリング受け材 に前記ロッドを突設していることが好ましい 。

 前記のように、スプリングからなる第1付勢 手段を移動台またはホルダ部に設けた凹部に 収容していることで、第1付勢手段が捩れた 、水平方向に屈曲したりすることなく、突 しているロッドをパンチプレートに対して 直方向から接触させることができるため、 圧力を確実にパンチプレートに伝達するこ ができる。また、凹部の開口周縁に受部を けていることで、スプリング受け材が凹部 外に突出することなく、安定して第1付勢手 を移動台あるいはホルダ部に保持すること できる。
 なお、前記コイルスプリングは、液圧スプ ング、コイルスプリングあるいはガススプ ングが好ましい。

 前記第1、第2の発明において、パンチプレ トの下面と前記ベース台の上面との間に設 、パンチプレートの下限位置を規定するポ トセットは、ベース台から突設したロッド 、パンチプレートから突設すると共にロッ に摺動自在に嵌合する筒部とで構成し、上 ロッドの下部に大径部を設け、該大径部の 端面が前記筒部の下端面と当接するストッ ー面としてもよい。
 また、前記ロッドと筒部とを摺動自在に嵌 させるガイドセットと、パンチプレートの 面とベース台の上面とからそれぞれ突設す ストッパーセットとの両方を備えた構成と 、加工位置でストッパー同士を当接させて よい。
 いずれの場合も、第1付勢手段によりパンチ プレートの加圧力を調節していることにより 、ストッパー面における接触圧を過度になら ないように規制することができる。

 前記第1および第2の発明のプレス装置は、 記被加工材は薄板からなり、該薄板を複数 打抜加工位置と複数の曲げ加工位置とに順 りして、所要形状の打ち抜き部と折り曲げ を有するプレス成形品を連続的に製造して るプレス装置として好適に用いられる。
 該プレス装置では、上記ダイを間隔をあけ 並設した共通の前記ベース台と、共通の前 移動台またはホルダ部を備え、該移動台ま はホルダ部に上記第1付勢手段で付勢すると 共に上記各ダイと対向位置にパンチを突設し た上記パンチプレートを設け、
 複数のプレス加工部において同時に前記打 加工と曲げ加工がなされる構成としている
 なお、前記薄板は金属板あるいは樹脂、紙 どであるのが好ましい。

 前記各パンチプレートを付勢する第1付勢手 段とするバネのバネ定数を同一としても、パ ンチの下限位置における荷重が相違しても、 第1付勢手段で加圧力の相違を吸収すること できる。よって、打抜加工用のパンチと折 加工用のパンチとを並設した1つのパンチプ ートを設け、該パンチプレートを1つの第1 勢手段で加圧してもよい。
 また、打抜加工用のパンチと折曲加工用の ンチを夫々固定したパンチプレートを別体 し、前記移動台またはホルダ部にバネ定数 相違する第1付勢手段に取り付けたロッドで パンチプレートを加圧してもよい。

 プレス装置では、加工荷重と加工タイミン が異なる曲げ加工と打抜加工が、同じベー 台とパンチプレートとの間で行われる構成 しているが、第1付勢手段で加圧力が調整で きるため、共通の駆動手段で第1の発明では レスストローク、第2の発明ではパンチプレ トの変位量を一定としても、それぞれ所定 加工圧力で打ち抜き加工と曲げ加工とを同 に行うことができる。
 また、熱影響等を第1付勢手段で吸収して加 工位置を所定位置に保持し、加工圧力を一定 としているため、打抜加工のダイとパンチ、 曲げ加工のダイとパンチに適正な加工荷重を 安定して負荷することができ、加工精度を高 めることができる。また、加工圧力を所定圧 に保持して夫々パンチプレートに負荷できる ため、偏心荷重が負荷されず、パンチおよび ダイの破損および摩耗を防止することができ ると共に、加工音も低減することができると 同時に高速回転にも対応することができる。

 前述したように、第1、第2のプレス装置 は、パンチを取り付けたパンチプレートを 動手段により昇降作動するロッドあるいは ム等の変位作動部材と直接に連結せず、付 手段を介して支持したフリークランプ方式 しているため、熱的影響や起動時および停 時の慣性力により前記駆動手段による作動 れる移動台やカム等のストロークが変化し も、前記付勢手段によりストロークの変化 を吸収でき、加圧力を所定圧力に保持する とができ、加工精度を高めることができる

 また、第2の発明によれば、第1付勢手段 介してロッドを取り付けているホルダ部を 部フレームに固定し、ホルダ部を上下に移 させていないため、上下移動するスペース 確保しなくてもよいため、プレス装置全体 小型化を図ることができ、装置の設置スペ スを小さくすることができると共に、軽量 を図ることができる。

 また、打抜加工用のダイとパンチ、折り げ加工用のダイとパンチとを1つのプレス装 置内に並設して同時に行う場合、各パンチを 取り付けたパンチプレートを付勢する第1付 手段のバネ定数を変えることにより、異な 加圧荷重と加工タイミングで曲げ加工と打 加工を行うことができる。かつ、その場合 駆動手段によるプレスストロークが熱影響 で変化しても第1付勢手段により変化量を吸 できるため、打抜加工のダイとパンチ、曲 加工のダイとパンチにそれぞれ適正な加工 重を安定して負荷することができる。よっ 、加工精度を高めることができると共に、 ンチとダイの破損および摩耗を防止するこ ができ、加工音も低減することができると 時に加工速度をより高速化することができ 。

第1実施形態のプレス装置を示す断面正 面図である。 (A)は被加工材を示す概略図、(B)は加工 れた端子を示す斜視図である。 図1のプレス装置のロッドがパンチプレ ートに当接した状態を示す断面正面図である 。 被加工材を打抜加工および曲げ加工し いる状態を示す断面正面図である。 第2実施形態のプレス装置を示す断面正 面図である。 図4のプレス装置で被加工材を打抜加工 および曲げ加工している状態を示す図である 。 第3実施形態のプレス装置を示す断面正 面図である。 従来例を示す図である。

符号の説明

10 プレス装置
21 ダイ
22 ベース台
23 パンチ
24 パンチプレート
26 第2コイルスプリング
42 移動台
43 第1コイルスプリング
44 スプリング受け材
45 受部
46 ロッド
50 電動モータ(駆動手段)
60 被加工材
72 ホルダ部
75 上部フレーム
81 カム

 以下、本発明の実施形態を図面を参照して 明する。
 図1乃至図4に本発明の第1実施形態を示す。
 本実施形態のプレス装置10は、図1に示すよ に、ダイ21を上面に固定したベース台22と、 ダイ21と対向位置にパンチ23を下面に固定し いるパンチプレート24と、該パンチプレート 24に加工圧力を負荷する加圧手段40とを備え ダイ21とパンチ23の間に被加工材60を搬送し 打抜加工を行うものである。

 本実施形態では、被加工材60を厚さ0.2~0.3m m程度の薄板金属板としており、該薄板金属 を図2(A)に示すようにキャリア61で間隔をあ て連結した矩形状の被加工板部62を打ち抜き 加工し、さらに連設するプレス部(図示せず) 後工程の打抜加工および折り曲げ加工して 図2(B)に示す電線端末に圧着接続するメス端 子30に加工している。

 プレス装置10は、下フレーム25上にベース台 22をボルトで固定し、該ベース台22の上面に イ21を固定している。
 前記ダイ21と対向する上方にパンチ23を固定 したパンチプレート24を配置し、ベース台22 パンチプレート24との間に第2付勢手段を構 する第2コイルスプリング26を介設してパン プレート24を支持している。該第2コイルス リング26によりパンチプレート24を非加工位 に付勢し、被加工材60の挿入スペースを保 している。さらに、ベース台22には被加工材 60を支持する支持台28をコイルスプリング28a 介してベース台22に設けている。

 また、ベース台22とパンチプレート24との 間には、加工位置精度を上げるため、ガイド ポストセットとストッパーポストセットとか らなるポストセットを設けている。前記ガイ ドポストセットは、パンチプレート24の隅部 設けた貫通穴24aの下端周縁から突設した筒 24bとベース台22から突設したポスト22aとか なり、ポスト22aを筒部24b、貫通穴24aを通し 貫通させて、パンチプレート24をガイドして いる。また、ストッパーポストセットはパン チプレート24の下面から突設したストッパー2 4cとベース台22から突設したストッパー22bと らなり、パンチプレート24が下限位置に達す ると、ストッパー22bの上端面にストッパー24c の下端面が当接するように設けている。

 前記パンチプレート24の上部側には、電動 ータ50で伝導機構51を介して昇降される上フ ーム41を配置し、該上フレーム41の下面に移 動台42をボルト固定している。
 なお、上フレーム41の隅部に下フレーム25よ り突設するガイド支柱(図示せず)を摺動自在 貫通させる貫通穴を設け、上フレーム41を フレーム25に対して位置ずれなく昇降させる ようにしてもよい。

 前記移動台42には、下面開口の断面円形状 凹部42aを設け、該凹部42aに第1コイルスプリ グ(第1付勢手段)43を収容している。該第1コ ルスプリング43の上端は凹部42aの上面部に 止すると共に下端は円盤状のスプリング受 材44に係止している。凹部42aの下面開口の周 縁にはスプリング受け材44の下端位置を規制 ている受部45を突設している。前記スプリ グ受け材44の下面からパンチプレート24の上 に当接離反するロッド46を突出させている 移動台42の加工時にロッド46の下端面をパン プレート24を当接させて加工位置まで下降 せ、加工圧力をパンチプレート24を介してパ ンチ23に伝達している。
 前記第1コイルスプリング43はパンチプレー 24を付勢する前記第2コイルスプリング26よ バネ定数を大きく設定している。

 次に、プレス装置の駆動機構および加工方 ついて説明する。
 被加工材60の被加工板部62が搬送されてダイ 21に載置され、打抜加工位置に配置されると 電動モータ50を駆動させ、伝導機構51を介し て上フレーム41および移動台42を所定のスト ークで下降させる。

 移動台42が降下すると、図3に示すように 移動台42に取り付けた第1コイルスプリング4 3のスプリング受け材44から突設しているロッ ド46の先端面がパンチプレート24に当接する さらに、移動台42が下降すると、ロッド46の 端面がパンチプレート24を下方に押圧し、 ンチプレート24とパンチ23とが下降する。

 パンチプレート24は第2コイルスプリング26 圧縮しながら下降し、かつ、該下降時にガ ドポストセットのポスト22aがパンチプレー 24の貫通穴24aおよび筒部24b内を摺動し、パン チプレート24は位置ずれなく下降する。
 図4に示すように、パンチプレート24が下限 置まで下降すると、パンチ23はダイ21との間 で被加工材60を打抜加工する。かつ、該打抜 工位置となる下限位置にパンチプレート24 達すると、パンチプレート24の下面に突設し たストッパー24cの下端面がベース台22から突 したストッパー22bの上端に当接し、加工位 を高精度に保持している。
 打抜加工時の加圧反力は、パンチプレート2 4、ロッド46、第1コイルスプリング43、移動台 42を介して上フレーム41で受けている。

 打抜加工後、電動モータ50を逆回転させ 移動台42、第1コイルスプリング43、ロッド46 上昇させると、パンチプレート24は第2コイ スプリング26の弾性回復力により上昇し、 の非加工位置に戻る。

 前記構成とすると、上フレーム41や移動 42が熱により膨張したり停止時や起動時の慣 性力により、設定したプレスストロークより 上フレーム41が下降しても、パンチプレート2 4に突設したストッパー24cがストッパー22bに 接する加工位置に達した時に、加圧力を第1 イルスプリング43と第2コイルスプリング26 吸収でき、打抜加工時の加圧力を所定圧に 持できるため、加工精度を高めることがで る。

 図5および図6に第2実施形態のプレス装置を す。
 本実施形態のプレス装置は、図5に示すよう に、第1コイルスプリング43を取り付けている ホルダ部72を固定している上部フレーム75は 降させず、ベース台22が固定されている下フ レーム76と連結固定して一体フレームとし、 ンチプレート24のみが上下変位する構成と ている。パンチプレート24の下面にパンチ23 固定し、ベース台22の上面にダイ21を固定し ている構成は第1実施形態と同様である。

 前記上部フレーム75に固定したホルダ部72に 、第1実施形態と同様に第1コイルスプリング4 3を介してロッド46を取り付け、該ロッド46の 端をパンチプレート24の上面に固定してい 。
 パンチプレート24の下面とベース台22との間 には、電動モータ83で回転駆動されるカム81 らなる変位手段を設け、カム81の突出した外 周面81aがパンチプレート24の下面に当接する 、パンチプレート24をロッド46を介して第1 イルスプリング43を圧縮して非加工位置に上 昇させる。一方、カム81の非突出の外周面81b パンチプレート24の下面に位置すると、パ チプレート24はロッド46を介して第1コイルス プリング43のバネ力で加工位置まで下降させ いる。
 パンチプレート24とベース台22との間には、 第1実施形態と同様にガイドポストセットと トッパーポストセットとを設け、パンチプ ート24の下限位置となる加工位置を精度よく 保持している。
 他の構成は第1実施形態と同様であるため、 同一符号を付して説明を省略する。

 前記第2実施形態のプレス装置では、モー タ83を駆動させて回転軸82を回転させてカム81 を駆動させ、カム81の非突出の外周面81bがパ チプレート24の下端面に位置すると、パン プレート24は第1コイルスプリング43のバネ力 で下降し、図6に示すように、パンチプレー 24の下面のパンチ23とベース台22側のダイ21と の間で被加工材60を打抜加工する。

 前記カム81が熱膨張したり、カム81が起動 時および停止時の慣性力で、カム81によるパ チプレート24の昇降ストロークが変化し、 ンチプレート24が所定のストロークより下降 しようとすると、第1実施形態と同様に、第1 イルスプリング43のバネ力で吸収する。即 、パンチプレート24に突設したストッパー24c がストッパー22bに当接する加工位置に達した 時に、加圧力を第1コイルスプリング43で吸収 でき、打抜加工時の加圧力を所定圧に保持で きるため、加工精度を高めることができる。

 打抜加工後、カム81の回転により、カム81 の突出面がパンチプレート24の下面に当接し 第1コイルスプリング43を圧縮してパンチプ ート24を非加工位置へと上昇させる。

 特に、第2実施形態のプレス装置によると 、上部フレーム75は上下移動させずに固定し パンチプレート24のみをホルダ部72とベース 台22との間でカムの変位量に対応した寸法だ 上下変位させているため、装置全体で小型 することができ、装置の設置スペースを小 くすることができると共に、軽量化するこ ができる。

 図7に第3実施形態を示す。
 第3実施形態は、1つのプレス装置に、被加 材60の搬送方向に沿って打抜加工用プレス部 Iと曲げ加工用プレス部IIとを間隔をあけて並 設し、搬送されてくる被加工材60を順次打抜 工、曲加工を行っている。

 前記プレス装置の全体的な構成は前記第1実 施形態の構成とし、ベース台22上に打抜用の イ21A、折り曲げ用のダイ21Bを間隔をあけて 設し、各ダイ21A、21B
の上方にそれぞれパンチ23Aを固定したパンチ プレート24A、パンチ23Bを固定したパンチプレ ート24Bを配置している。
 なお、図面の簡略化のために、2組のダイと パンチとを記載しているが、2組以上の多数 のダイとパンチとを備えたプレス部を並設 ている。

 上記パンチプレート24A、24Bは、電動モー 50により規定のプレスストロークで昇降さ る1台の移動台43に設けた2つの凹部42A、42Bに れぞれ収容した第1コイルスプリング43A、43B の下端に係止したロッド46A、46Bにより第1実 形態と同様に加工位置へと下降させている

 本実施形態のプレス装置10において、加工 重と加工タイミングが異なる曲げ加工と打 加工が、同じベース台22上のダイ21Aとダイ21B とが、それぞれパンチ23A、23Bとの間で行われ ていても、前述したように第1コイルスプリ グ43A、43Bにより加工位置における異なる荷 を吸収できる。よって、加工位置を一定と ても、打抜加工のダイ21Aとパンチ23A、曲げ 工のダイ21Bとパンチ23Bに所要の異なる加工 力を安定して負荷することができ、加工精 を高めることができる。
 また、加工圧力を一定することができるた 、圧力を負荷するときにも偏心荷重が金型 負荷されず、金型の破損および摩耗を防止 ることができると共に、加工音も低減する とができると同時に加工速度を大きくする とができる。

 なお、折り曲げ加工、曲げ加工に加えて 打ち加工も1つのプレス装置で連続して行う 場合など、必要加工圧力が大きく相違する場 合には、前記第1コイルスプリング43のバネ定 数を相違させてもよい。

 今回開示された実施の形態は全ての点で 示であって、制限的なものではないと考え れるべきである。本発明の範囲は、前記し 説明ではなくて特許請求の範囲によって示 れ、特許請求の範囲と均等の意味および範 内での全ての変更が含まれることが意図さ る。