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Title:
PRINTING MACHINE CONDITION SPECIFYING DEVICE, PRINTING MACHINE CONDITION SPECIFYING METHOD AND COMPUTER PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/087827
Kind Code:
A1
Abstract:
It is an object to provide a condition specifying device configured to reduce unclear conditions in the collection of conditions of a printing machine. For that purpose, a processing unit (12) of a printing machine control device (10) acquires an electric signal from a printing machine (1) through a signal acquiring unit (12a). A control condition judging unit (12b) judges if a condition of the printing machine (1) corresponding to the electric signal acquired by the signal acquiring unit (12a) is exclusively determined. If the control condition judging unit (12b) judges that the condition of the printing machine (1) corresponding to the electric signal is not exclusively determined, a condition judging unit (12c) estimates the condition of the printing machine (1) based on a combination of a plurality of the electric signals.

Inventors:
NAGAI RIEKO
Application Number:
PCT/JP2008/071446
Publication Date:
July 16, 2009
Filing Date:
November 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
NAGAI RIEKO
International Classes:
B41F33/00; B41F33/02; G06F17/00
Foreign References:
JP2004188789A2004-07-08
JPH02157990A1990-06-18
JPH0647904A1994-02-22
JPH0647904A1994-02-22
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki (Kasumigaseki Building2-5, Kasumigaseki 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 20, JP)
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Claims:
 印刷機の状態に関する電気信号を取得する信号取得部と、
 前記信号取得部が取得した前記電気信号に対応する前記印刷機の状態が一意に決定されるか否かを判定する制御条件判定部と、
 前記制御条件判定部が前記電気信号に対応する前記印刷機の状態は一意に決定されないと判定した場合、複数の前記電気信号の組み合わせに基づいて、前記印刷機の状態を推定する状態特定部と、
 を備えることを特徴とする印刷機の状態特定装置。
 前記電気信号に対応する前記印刷機の状態が一意に決定されない場合、表示手段に前記印刷機の状態の候補を複数表示させる印刷機状態候補提示部を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷機の状態特定装置。
 前記候補を前記表示手段に表示させる場合、複数の前記電気信号の組み合わせに基づいて推定された前記印刷機の状態を、他の候補とは異なる態様で表示させる印刷機状態候補表示部を備えることを特徴とする請求項2に記載の印刷機の状態特定装置。
 前記表示手段に表示された前記候補の中から前記印刷機の状態が選択された場合、前記状態特定部は、選択された前記候補を、前記印刷機の状態として確定することを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷機の状態特定装置。
 提示された前記候補の中から前記印刷機の状態が選択されない場合、前記状態特定部は、複数の前記電気信号の組み合わせに基づいて推定された前記印刷機の状態を、前記印刷機の状態として確定することを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷機の状態特定装置。
 前記印刷機の状態が確定された後、確定された前記印刷機の状態が継続した時間を求める所要時間演算部を備えることを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の印刷機の状態特定装置。
 前記所要時間演算部は、前記印刷機の状態が確定された後、前記印刷機の状態の種類毎に、その状態に要した時間を集計することを特徴とする請求項6に記載の印刷機の状態特定装置。
 前記状態特定部は、前記所要時間演算部が求めた前記所要時間に基づいて、前記印刷機の状態を分類することを特徴とする請求項6に記載の印刷機の状態特定装置。
 前記状態特定部は、前記所要時間演算部が求めた前記所要時間を、予め設定した、前記印刷機の状態を分類するための閾値と比較することにより、前記印刷機の状態を分類することを特徴とする請求項6に記載の印刷機の状態特定装置。
 前記閾値は、前記所要時間演算部が求めた前記所要時間に所定の許容値を加算したものであることを特徴とする請求項9に記載の印刷機の状態特定装置。
 前記電気信号に対応する前記印刷機の状態が一意に決定されない場合、前記印刷機の現時点における状態が維持される電気信号を用いて前記印刷機の状態が入力されることを特徴とする請求項1に記載の印刷機の状態特定装置。
 印刷機の状態に関する電気信号を取得する手順と、
 前記電気信号に対応する前記印刷機の状態が一意に決定されない場合、複数の前記電気信号の組み合わせに基づいて、前記印刷機の状態を推定する手順と、
 を含むことを特徴とする印刷機の状態特定方法。
 前記電気信号に対応する前記印刷機の状態が一意に決定されない場合、前記印刷機の状態を確定する前に、前記印刷機の状態の候補を提示することを特徴とする請求項12に記載の印刷機の状態特定方法。
 前記候補を表示手段に表示させる場合、複数の前記電気信号の組み合わせに基づいて推定された前記印刷機の状態を、他の候補とは異なる態様で提示することを特徴とする請求項13に記載の印刷機の状態特定方法。
 提示された前記候補の中から前記印刷機の状態が選択された場合、選択された前記候補を、前記印刷機の状態として確定することを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷機の状態特定方法。
 提示された前記候補の中から前記印刷機の状態が選択されない場合、複数の前記電気信号の組み合わせに基づいて推定された前記印刷機の状態を、前記印刷機の状態として確定することを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷機の状態特定方法。
 前記印刷機の状態が確定された後、確定された前記印刷機の状態が継続した時間を求めることを特徴とする請求項13~16のいずれか1項に記載の印刷機の状態特定方法。
 前記印刷機の状態が確定された後、前記印刷機の状態の種類毎に、その状態に要した時間を集計することを特徴とする請求項17に記載の印刷機の状態特定方法。
 前記所要時間演算部が求めた前記所要時間に基づいて、前記印刷機の状態を分類することを特徴とする請求項17に記載の印刷機の状態特定方法。
 前記所要時間演算部が求めた前記所要時間を、予め設定した、前記印刷機の状態を分類するための閾値と比較することにより、前記印刷機の状態を分類することを特徴とする請求項17に記載の印刷機の状態特定方法。
 前記閾値は、前記所要時間演算部が求めた前記所要時間に所定の許容値を加算したものであることを特徴とする請求項20に記載の印刷機の状態特定方法。
 前記電気信号に対応する前記印刷機の状態が一意に決定されない場合、前記印刷機の現時点における状態が維持される電気信号を用いて前記印刷機の状態が入力されることを特徴とする請求項12に記載の印刷機の状態特定方法。
 請求項12~22のいずれか1項に記載の印刷機の状態特定方法をコンピュータに実行させることを特徴とする印刷機の状態特定用コンピュータプログラム。
Description:
印刷機の状態特定装置及び印刷 の状態特定方法、並びにコンピュータプロ ラム

 本発明は、印刷機が実行した作業の種類 印刷機が稼働しているか否かといった印刷 の状態を特定する印刷機の状態特定装置及 印刷機の状態特定方法、並びに印刷機の状 特定用コンピュータプログラムに関する。

 印刷機の生産管理のためには、印刷機の 働状況を把握する必要がある。例えば、特 文献1には、印刷機毎に、積算電力計、ガス 流量計、水道流量計及び各種のインキ吐出弁 を設け、それぞれに単位使用量当りのパルス 信号発生機構を付設し、さらに各印刷機に回 転数検出機構を設け、これらの各回転数検出 機構に連動させて各パルス信号を取り込むと ともにデータ収集装置を介してパルス信号回 数を総使用量に変換して積算、集計するコン ピュータを備える印刷機械のユーティリティ 管理装置が開示されている。

特開平6-47904号公報(0006、0007)

 ところで、印刷作業の改善や効率化を図 ため、印刷機の実行した作業の種類や時間 集計し、印刷機の稼働率や作業毎の稼働時 等を求めることがある。しかし、従来は、 業者自身の記録や作業者によるマニュアル 力で印刷機の状態を把握していたので、印 機の状態が不明な場合が多く、改善が望ま ていた。本発明は、上記に鑑みてなされた のであって、印刷機の状態を収集するにあ って、不明な状態を低減することを目的と る。

 上述した課題を解決し、目的を達成する めに、本発明に係る印刷機の状態特定装置 、印刷機の状態に関する電気信号を取得す 信号取得部と、前記信号取得部が取得した 記電気信号に対応する前記印刷機の状態が 意に決定されるか否かを判定する制御条件 定部と、前記制御条件判定部が前記電気信 に対応する前記印刷機の状態は一意に決定 れないと判定した場合、複数の前記電気信 の組み合わせに基づいて、前記印刷機の状 を推定する状態特定部と、を備えることを 徴とする。

 この印刷機の状態特定装置は、複数の電 信号を組み合わせることによって、印刷機 ある状態を示す電気信号を取得したときに ける印刷機の状態を特定する。これによっ 、作業者自身の記録や作業者によるマニュ ル入力がない場合であっても印刷機の状態 特定できる。その結果、印刷機の状態を収 するにあたって、不明な状態を低減できる

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記電気信号 対応する前記印刷機の状態が一意に決定さ ない場合、表示手段に前記印刷機の状態の 補を複数表示させる印刷機状態候補提示部 備えることが望ましい。これによって、表 された候補から作業者自身が実行した作業 選択して印刷機の状態特定装置へ入力でき ので、印刷機の状態を特定する際の精度が 上する。また、複数の電気信号を組み合わ ることによっても印刷機の状態を特定でき い場合が発生しても、作業者自身が実行し 作業を選択して印刷機の状態特定装置へ入 することにより、印刷機の状態を収集する あたっては、不明な状態をより確実に低減 きる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記候補を前 表示手段に表示させる場合、複数の前記電 信号の組み合わせに基づいて推定された前 印刷機の状態を、他の候補とは異なる態様 表示させる印刷機状態候補表示部を備える とが望ましい。これによって、印刷機の状 特定装置が推定した確度の高い印刷機の状 を作業者が確認して印刷機の状態特定装置 入力できるので、印刷機の状態を特定する の精度がさらに向上する。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記表示手段 表示された前記候補の中から前記印刷機の 態が選択された場合、前記状態特定部は、 択された前記候補を、前記印刷機の状態と て確定することが望ましい。これによって 複数の電気信号を組み合わせることによっ も印刷機の状態を特定できない場合が発生 ても、作業者自身が実行した作業を選択し 印刷機の状態特定装置へ入力することによ 、印刷機の状態を収集するにあたっては、 明な状態をより確実に低減できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、提示された前 候補の中から前記印刷機の状態が選択され い場合、前記状態特定部は、複数の前記電 信号の組み合わせに基づいて推定された前 印刷機の状態を、前記印刷機の状態として 定することが望ましい。これによって、作 者が印刷機の状態の候補を選択しなかった 合でも、印刷機の状態を特定できるので、 刷機の状態を収集するにあたって、不明な 態を低減できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記印刷機の 態が確定された後、確定された前記印刷機 状態が継続した時間を求める所要時間演算 を備えることが望ましい。これによって、 刷機の状態毎の継続時間を把握できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記所要時間 算部は、前記印刷機の状態が確定された後 前記印刷機の状態の種類毎に、その状態に した時間を集計することが望ましい。これ よって、印刷機の稼働状況を印刷機の状態 に把握できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記状態特定 は、前記所要時間演算部が求めた前記所要 間に基づいて、前記印刷機の状態を分類す ことが望ましい。これによって、印刷機の 態が一意に決定できない場合において、印 機の状態を推定する際の精度が向上する。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記状態特定 は、前記所要時間演算部が求めた前記所要 間を、予め設定した、前記印刷機の状態を 類するための閾値と比較することにより、 記印刷機の状態を分類することが望ましい これによって、印刷機の状態が一意に決定 きない場合において、印刷機の状態を推定 る際の精度が向上する。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記閾値は、 記所要時間演算部が求めた前記所要時間に 定の許容値を加算したものであることが望 しい。このように、許容値を加算すること より、印刷機の作業者の熟練度や印刷対象 絵柄や紙質を考慮できるので、印刷機の状 の推定精度低下を抑制できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定装置において、前記電気信号 対応する前記印刷機の状態が一意に決定さ ない場合、前記印刷機の現時点における状 が維持される電気信号を用いて前記印刷機 状態が入力されることが望ましい。これに って、印刷機の作業者が印刷機の状態を入 しやすい環境を作ることができるので、作 者が印刷機の状態を入力しやすくなり、そ 結果として印刷機の状態をより特定しやす なる。

 上述した課題を解決し、目的を達成する めに、本発明に係る印刷機の状態特定方法 、印刷機の状態に関する電気信号を取得す 手順と、前記電気信号に対応する前記印刷 の状態が一意に決定されない場合、複数の 記電気信号の組み合わせに基づいて、前記 刷機の状態を推定する手順と、を含むこと 特徴とする。

 この印刷機の状態特定方法は、印刷機の 態に関する電気信号を取得して記憶部に格 する手順と、取得された前記電気信号と、 記電気信号に対応する対応する前記印刷機 状態は、複数種類存在するか否かを判定す 手順と、前記判定の結果、前記電気信号に 応する前記印刷機の状態が複数存在すると 定された場合、複数の前記電気信号の組み わせと、この組み合わせに対応する前記印 機の状態との対応関係が記載され、前記記 部に格納される状態推定用データマップを 照して、取得された複数の前記電気信号の み合わせに対応する前記印刷機の状態を取 して、前記記憶部に一時的に格納する手順 、を含む。

 このように、本発明の印刷機の状態特定 法は、印刷機から複数の電気信号を取得し それらの電気信号を組み合わせることによ て、印刷機のある状態を示す電気信号を取 したときにおける印刷機の状態を特定する これによって、作業者自身の記録や作業者 よるマニュアル入力がない場合であっても 刷機の状態を特定できる。その結果、印刷 の状態を収集するにあたって、不明な状態 低減できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、前記電気信号 対応する前記印刷機の状態が一意に決定さ ない場合、前記印刷機の状態を確定する前 、前記印刷機の状態の候補を提示すること 望ましい。これによって、例えば表示手段 提示された候補から作業者自身が実行した 業を選択して印刷機の状態特定装置へ入力 きるので、印刷機の状態を特定する際の精 が向上する。また、複数の電気信号を組み わせることによっても印刷機の状態を特定 きない場合が発生しても、作業者自身が実 した作業を選択して印刷機の状態特定装置 入力することにより、印刷機の状態を収集 るにあたっては、不明な状態をより確実に 減できる。

 なお、前記印刷機の状態の候補を提示し が、その候補が前記印刷機の状態として選 されなかった場合に、上述した複数の前記 気信号の組み合わせに基づいて、前記印刷 の状態を推定する手順を実行することが好 しい。これによって、前記印刷機の状態の 補が前記印刷機の状態として選択された場 には、上述した複数の前記電気信号の組み わせに基づいて、前記印刷機の状態を推定 る手順を実行する必要はないので、印刷機 状態を推定する手順を簡略化できる。その 果、本発明に係る印刷機の状態特定方法を ンピュータに実行させる場合、ハードウェ 資源に対する負荷を軽減できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、前記候補を表 手段に表示させる場合、複数の前記電気信 の組み合わせに基づいて推定された前記印 機の状態を、他の候補とは異なる態様で提 することが望ましい。これによって、印刷 の状態特定装置が推定した確度の高い印刷 の状態を作業者が確認して印刷機の状態特 装置へ入力できるので、印刷機の状態を特 する際の精度がさらに向上する。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、提示された前 候補の中から前記印刷機の状態が選択され 場合、選択された前記候補を、前記印刷機 状態として確定することが望ましい。これ よって、複数の電気信号を組み合わせるこ によっても印刷機の状態を特定できない場 が発生しても、作業者自身が実行した作業 選択して印刷機の状態特定装置へ入力する とにより、印刷機の状態を収集するにあた ては、不明な状態をより確実に低減できる

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、提示された前 候補の中から前記印刷機の状態が選択され い場合、複数の前記電気信号の組み合わせ 基づいて推定された前記印刷機の状態を、 記印刷機の状態として確定することが望ま い。これによって、作業者が印刷機の状態 候補を選択しなかった場合でも、印刷機の 態を特定できるので、印刷機の状態を収集 るにあたって、不明な状態を低減できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、前記印刷機の 態が確定された後、確定された前記印刷機 状態が継続した時間を求めることが望まし 。これによって、印刷機の状態毎の継続時 を把握できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、前記印刷機の 態が確定された後、前記印刷機の状態の種 毎に、その状態に要した時間を集計するこ が望ましい。これによって、印刷機の稼働 況を印刷機の状態毎に把握できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、前記所要時間 算部が求めた前記所要時間に基づいて、前 印刷機の状態を分類することが望ましい。 れによって、印刷機の状態が一意に決定で ない場合において、印刷機の状態を推定す 際の精度が向上する。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、前記所要時間 算部が求めた前記所要時間を、予め設定し 、前記印刷機の状態を分類するための閾値 比較することにより、前記印刷機の状態を 類することが望ましい。これによって、印 機の状態が一意に決定できない場合におい 、印刷機の状態を推定する際の精度が向上 る。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、前記閾値は、 記所要時間演算部が求めた前記所要時間に 定の許容値を加算したものであることが望 しい。このように、許容値を加算すること より、印刷機の作業者の熟練度や印刷対象 絵柄や紙質を考慮できるので、印刷機の状 の推定精度低下を抑制できる。

 本発明の好ましい態様としては、前記印 機の状態特定方法において、前記電気信号 対応する前記印刷機の状態が一意に決定さ ない場合、前記印刷機の現時点における状 が維持される電気信号を用いて前記印刷機 状態が入力されることが望ましい。これに って、印刷機の作業者が印刷機の状態を入 しやすい環境を作ることができるので、作 者が印刷機の状態を入力しやすくなり、そ 結果として印刷機の状態をより特定しやす なる。

 上述した課題を解決し、目的を達成する めに、本発明に係る印刷機の状態特定用コ ピュータプログラムは、前記印刷機の状態 定方法をコンピュータに実行させることを 徴とする。これにより、前述の印刷機の状 特定方法がコンピュータを利用して実現で る。

 本発明は、印刷機の状態を収集するにあ って、不明な状態を低減できる。

図1は、実施形態1に係る印刷機の状態 定装置を含む印刷システムを示す模式図で る。 図2-1は、実施形態1の第1変形例に係る 状態特定装置を含む印刷システムを示す模式 図である。 図2-2は、実施形態1の第2変形例に係る 状態特定装置を含む印刷システムを示す模式 図である。 図3は、実施形態1に係る状態特定方法 手順を示すフローチャートである。 図4は、実施形態1に係る状態特定方法 おいて、一意に決定できる印刷機の状態と 意に決定できない印刷機の状態とを示す図 である。 図5は、実施形態1に係る状態特定方法 タイミングチャートの一例を示す説明図で る。 図6は、実施形態1に係る状態特定方法 おいて、印刷機の状態の候補をディスプレ に表示させる状態を示す模式図である。 図7は、印刷機の状態と当該状態が継続 した時間と関連付けて記述したデータマップ を示す概念図である。 図8は、印刷機の作業分類と当該作業分 類が継続した時間とを集計し、両者を関連付 けて記述したデータマップを示す概念図であ る。 図9は、実施形態2に係る状態特定方法 手順を示すフローチャートである。 図10は、実施形態2において、印刷機の 状態を分類するにあたって用いる所要時間の 閾値を設定する手法のフローチャートである 。 図11は、印刷機の操作パネルを示す模 図である。 図12は、印刷機の作業者に印刷機の状 を入力させる際に用いる電気信号と印刷機 状態との関係を示すデータマップを示す概 図である。 図13は、印刷機の状態の候補を絞り込 際に用いるデータマップを示す概念図であ 。 図14は、印刷機の作業者毎に印刷機の 作についての仕様を記述したデータマップ 概念図である。

符号の説明

 1 印刷機
 2 給紙部
 3 印刷部
 3a、3b、3c、3d 印刷ユニット
 4 排紙部
 5 操作パネル
 10、10A、10B 印刷機制御装置
 11 入出力部
 12、12A 処理部
 12a 信号取得部
 12b 制御条件判定部
 12c 状態特定部
 12d 所要時間演算部
 12e 印刷機状態候補提示部
 12f 印刷機状態候補表示部
 12g 印刷機動作制御部
 12h 集計部
 13 記憶部
 14 コントロールパネル
 14C 入力手段
 14D ディスプレイ
 15 通信回線
 16、16A 集計装置
 16c、16Ac 処理部
 16m 記憶部
 17 入出力部
 18 印刷機管理装置
 30 中間胴
 32 版胴
 33 ブランケット胴
 34 圧胴
 60 印刷機状態マップ
 61 印刷機作業分類マップ
 62、63、64 データマップ
 100、100A、100B 印刷システム

 以下、この発明につき図面を参照しつつ 細に説明する。なお、この発明を実施する めの最良の形態(以下実施形態という)によ この発明が限定されるものではない。また 下記実施形態における構成要素には、当業 が容易に想定できるもの、実質的に同一の のが含まれる。なお、本発明を適用できる 刷機の種類は問わない。

(実施形態1)
 本実施形態は、印刷機の状態に関する電気 号を取得し、取得した電気信号に対応する 刷機の状態が一意に決定されない場合には 印刷機から取得した複数の電気信号の一連 組み合わせに基づいて印刷機の状態を確定 、取得した電気信号に対応する印刷機の状 が一意に決定される場合には、その電気信 に対応する印刷機の状態を印刷機の状態と て確定する点に特徴がある。

 図1は、実施形態1に係る印刷機の状態特 装置を含む印刷システムを示す模式図であ 。印刷システム100は、印刷機1と、印刷機1を 制御する印刷機制御装置10とで構成される。 の印刷機1は、例えば、オフセット印刷機の 枚葉印刷機であり、給紙部2と、印刷部3と、 紙部4とを有する。給紙部2は、セットされ 紙(枚葉紙)を繰り出して複数の印刷ユニット 3a、3b、3c、3dで構成される印刷部3に供給する 。それぞれの印刷ユニット3a、3b、3c、3dは、 胴32と、ブランケット胴33と、圧胴34とを有 、供給された紙にオフセット印刷する。

 印刷部3は、例えばカラー印刷用の印刷機 であればK、C、M、Yの各印刷色に対応した4つ 印刷ユニット3a、3b、3c、3dが連結された構 となっており、紙は圧胴34及び中間胴30やチ ーングリッパ等により給紙部2から印刷部3 排紙部4の順に搬送される。

 版胴32の外周部には刷版が装着されてお 、インキ供給部からインキが供給される。 記刷版には、インキによる印刷画像が形成 れる。前記印刷画像は、ブランケット胴33に 転写された後、紙に転写される。圧胴34は、 送された紙をブランケット胴33に押し当て ことにより、紙に前記印刷画像が転写され 。すべての印刷ユニット3a、3b、3c、3dで印刷 された紙は、排紙部4に送られる。排紙部4は 印刷部3で印刷された紙を積層状態に積み上 げる。

 印刷機制御装置10は、印刷機1の動作を制 するとともに、本実施形態に係る印刷機の 態特定方法(以下状態特定方法という)を実 する。このように、印刷機制御装置10は、本 実施形態に係る印刷機の状態特定装置(以下 態特定装置という)として機能する。印刷機 御装置10は、コンピュータであり、入出力 (I/O)11と、処理部12と、記憶部13とを備えて構 成される。印刷機制御装置10は、いわゆるパ ソナルコンピュータを利用して構成しても いし、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを み合わせて構成してもよい。

 処理部12は、入出力部11を介して印刷機1 制御対象に制御信号を送って印刷機1の動作 制御し、また、印刷機1のセンサ類から印刷 機1の制御に用いる情報や印刷機1の状態に関 る情報を受け取る。印刷機1の制御に用いる 情報や印刷機1の状態に関する情報は、電気 号の形で印刷機制御装置10の処理部12へ送ら る。処理部12は、CPUで構成されており、記 部13上に存在するプログラム(コンピュータ ログラム)と呼ぶ命令列を順に読み込み、解 し、その結果に従ってデータを移動したり 工したりする。

 なお、処理部12は、専用のハードウェア よって実現されるものであってもよい。ま 、処理部12の機能を実現するためのコンピュ ータプログラムをコンピュータが読み取り可 能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録 されたコンピュータプログラムをコンピュー タシステムに読み込ませ、実行することによ り本実施形態に係る状態特定方法の処理手順 を実行してもよい。なお、ここでいう「コン ピュータシステム」とは、OSや周辺機器など ハードウェアを含むものとする。

 「コンピュータが読み取り可能な記録媒 」とは、フレキシブルディスク、光磁気デ スク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体、あるいは ンピュータシステムに内蔵されるハードデ スクのような記録装置のことをいう。さら 、「コンピュータが読み取り可能な記録媒 」とは、インターネットや電話回線等の通 回線を介してコンピュータプログラムを送 する場合の通信線のように、短時間の間、 的にコンピュータプログラムを保持するも 、その場合のサーバやクライアントとなる ンピュータシステム内部の揮発性メモリの うに、一定時間コンピュータプログラムを 持しているものを含むものとする。また、 記コンピュータプログラムは、前述した機 の一部を実現するためのものであってよく さらに前述した機能をコンピュータシステ にすでに記録されているコンピュータプロ ラムとの組み合わせで実現できるものであ てもよい。

 なお、本実施形態に係る状態特定方法は 予め用意されたコンピュータプログラムを ーソナルコンピュータやワークステーショ などのコンピュータで実行することによっ 実現できる。このコンピュータプログラム 、インターネット等の通信回線を介して配 することができる。また、このコンピュー プログラムは、ハードディスク、フレキシ ルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュ タで読み取り可能な記録媒体に記録され、 ンピュータによって前記記録媒体から読み されることによって実行されるようにして よい。

 処理部12は、信号取得部12aと、制御条件 定部12bと、状態特定部12cと、所要時間演算 12dと、印刷機状態候補提示部12eと、印刷機 態候補表示部12fと、印刷機動作制御部12gと 備える。これらのうち、信号取得部12a及び 御条件判定部12b及び状態特定部12c及び所要 間演算部12d及び印刷機状態候補提示部12e及 印刷機状態候補表示部12fが、本実施形態に る状態特定装置を構成する。なお、本実施 態に係る状態特定装置の機能は、少なくと 信号取得部12a及び制御条件判定部12b及び状 特定部12cによって実現される。

 信号取得部12aは、入出力部11を介して、 刷機1の状態に関する電気信号を取得する。 御条件判定部12bは、信号取得部12aが取得し 前記電気信号に対応する印刷機1の状態が一 意に決定されるか否かを判定する。状態特定 部12cは、信号取得部12aが取得した前記電気信 号に対応する印刷機1の状態が一意に決定さ ない場合には、複数の前記電気信号の組み わせに基づいて印刷機1の状態を確定する。 た、状態特定部12cは、信号取得部12aが取得 た前記電気信号に対応する印刷機1の状態が 一意に決定される場合には、その状態を印刷 機1の状態であると推定する。

 所要時間演算部12dは、状態特定部12cが確 した印刷機1の状態が継続した時間を演算し 、印刷機の状態と関連付けたデータの形式で 記憶部13に格納する。同じ状態が時間をおい 複数回発生した場合、所要時間演算部12dは 当該状態の時間を積算する。印刷機状態候 提示部12eは、前記電気信号に対応する印刷 1の状態が一意に決定されない場合、印刷機 1の状態の候補を単数又は複数提示する。そ て、印刷機状態候補提示部12eは、入出力部11 に接続される入出力手段であるコントロール パネル14の表示手段であるディスプレイ14Dに 数又は複数の前記候補を表示させる。

 印刷機状態候補表示部12fは、状態特定部1 2cが推定した印刷機1の状態を、ディスプレイ 14Dに表示された他の候補とは異なる態様で表 示される。例えば、状態特定部12cが推定した 印刷機1の状態を点滅させたり、他の候補と 異なる色で表示させたりする。印刷機動作 御部12gは、印刷機1の動作、例えば、メンテ ンスに必要な動作や印刷作業に必要な動作 制御する。

 コントロールパネル14には、印刷機1の動 を制御するための指令を入力する入力手段1 4Cが設けられる。本実施形態において、コン ロールパネル14は、タッチパネル形式のデ スプレイ14Dを備える。したがって、本実施 態においては、入力手段14Cの他にも、ディ プレイ14Dを用いてコントロールパネル14に対 して入力できる。

 記憶部13は、RAM(Random Access Memory)のよう 揮発性のメモリやROM(Read Only Memory)のような 不揮発性のメモリ、ハードディスク装置や光 磁気ディスク装置、CD-ROM等のような読み出し のみが可能な記憶媒体、あるいはこれらを組 み合わせて構成される。記憶部13には、本実 形態に係る状態特定方法を実現するための ンピュータプログラムやデータ、あるいは 刷機1の制御を実現するための制御用コンピ ュータプログラムや制御データが格納されて いる。処理部12は、これらのコンピュータプ グラムやデータを用いて、本実施形態に係 状態特定方法を実現したり、印刷機1の動作 を制御したりする。なお、記憶部13は、通信 線15に接続される他の装置(例えばデータサ バー)に設けられていてもよい(以下の例で 同様)。この場合、印刷機制御装置10は、通 回線15を介した通信によって記憶部13へアク スする。

 入出力部11は、通信回線15に接続される。 これによって、印刷機制御装置10の処理部12 、入出力部11を介して通信回線15に接続され 。通信回線15は、インターネットやLAN(Local  Area Network)である。通信回線15には、印刷機1 稼働状態を集計する集計装置16や、印刷機1 生産管理等に用いられる印刷機管理装置18 接続されている。

 集計装置16は、通信回線15に接続される入 出力部17と、CPUで構成される処理部16cと、ROM RAMで構成される記憶部16mとで構成される。 計装置16は、いわゆるパーソナルコンピュ タを利用して構成される。処理部16cは、集 部12hを備える。集計部12hは、通信回線15を介 して印刷機制御装置10から取得した、印刷機1 の状態及びその状態が継続した時間との関係 から、印刷機1の稼働状態を集計する。印刷 管理装置18は、集計装置16が集計した印刷機1 の稼働状態を取得し、印刷機1の生産管理等 行う。

 図2-1は、実施形態1の第1変形例に係る状 特定装置を含む印刷システムを示す模式図 ある。本変形例に係る状態特定装置及びこ を備える印刷システム100Aは、上述した状態 定装置及び印刷システム100と同様であるが 本変形例に係る状態特定装置は、通信回線1 5に接続される集計装置16Aの処理部16Acによっ 実現される点が異なる。他の構成は上述し 状態特定装置及び印刷システム100と同様で る。

 本変形例において、印刷機制御装置10Aは 入出力部11を介して通信回線15に接続されて いる。印刷機制御装置10Aは、CPUで構成される 処理部12Aを備えており、これによって印刷機 1の動作を制御する。記憶部13には、本実施形 態に係る状態特定方法を実行するためのコン ピュータプログラムは格納されておらず、処 理部12Aは、印刷機1の動作の制御のみを実行 る。本実施形態に係る状態特定方法は、後 するように、通信回線15に接続される集計装 置16Aが実行する。

 集計装置16Aは、印刷機1の稼働状態を集計 するとともに、本実施形態に係る状態特定方 法を実行する。このように、集計装置16Aは、 本実施形態に係る状態特定装置として機能す る。集計装置16Aは、通信回線15に接続される 出力部17と、CPUで構成される処理部16Acと、R OMやRAMで構成される記憶部16mとで構成される 集計装置16Aは、いわゆるパーソナルコンピ ータを利用して構成される。処理部16Acの機 能は、上述した印刷機制御装置10の処理部12 同様である。また、記憶部16mの機能は、上 した印刷機制御装置10の記憶部13の機能と同 である。

 処理部16Acは、信号取得部12aと、制御条件 判定部12bと、状態特定部12cと、所要時間演算 部12dと、印刷機状態候補提示部12eと、印刷機 状態候補表示部12fと、集計部12hとを備える。 これらのうち、信号取得部12a及び制御条件判 定部12b及び状態特定部12c及び所要時間演算部 12d及び印刷機状態候補提示部12e及び印刷機状 態候補表示部12fについては、上述した印刷機 制御装置10の処理部12で説明した通りなので 説明を省略する。処理部16Acは、印刷機制御 置10A及び通信回線15を介して、印刷機1の状 に関する電気信号を取得して、本実施形態 係る状態特定方法を実行する。

 なお、所要時間演算部12dは、状態特定部1 2cが確定した印刷機1の状態が継続した時間を 演算し、印刷機の状態と関連付けたデータの 形式で記憶部16mに格納する。集計部12hは、記 憶部16mから印刷機の状態と当該状態の継続時 間との関係を取得し、印刷機1の稼働状態を 計する。

 図2-2は、実施形態1の第2変形例に係る状 特定装置を含む印刷システムを示す模式図 ある。本変形例に係る状態特定装置及びこ を備える印刷システム100Bは、上述した状態 定装置及び印刷システム100と同様であるが 本変形例に係る状態特定装置は、集計部12h 含む印刷機制御装置10Bで実現される点が異 る。他の構成は上述した状態特定装置及び 刷システム100と同様である。

 印刷機制御装置10Bは、図1に示す印刷機制 御装置100の処理部12に、集計部12hを設けたも である。そして、印刷機制御装置10Bは、入 力部11を介して印刷機1の状態に関する電気 号を取得して、本実施形態に係る状態特定 法を実行する。そして、集計部12hは、記憶 16mから印刷機の状態と当該状態の継続時間 の関係を取得し、印刷機1の稼働状態を集計 する。本変形例に係る状態特定装置は、印刷 機制御装置10B内で印刷機1の稼働状態の集計 でが可能である。

 次に、本実施形態に係る状態特定方法の 順を説明する。本実施形態に係る状態特定 法は、図1に示す印刷機制御装置10、あるい 図2-1に示す集計装置16Aによって実現される 次においては、原則として図1に示す印刷機 制御装置10を状態特定装置として用いて本実 形態に係る状態特定方法を実行する例を説 するが、必要に応じて図2-1に示す集計装置1 6Aや図2-2に示す印刷機制御装置10Bを状態特定 置として用いる例も説明する(以下の実施形 態でも同様)。

 図3は、実施形態1に係る状態特定方法の 順を示すフローチャートである。図4は、実 形態1に係る状態特定方法において、一意に 決定できる印刷機の状態と一意に決定できな い印刷機の状態とを示す図表である。図5は 実施形態1に係る状態特定方法のタイミング ャートの一例を示す説明図である。図6は、 実施形態1に係る状態特定方法において、印 機の状態の候補をディスプレイに表示させ 状態を示す模式図である。図7は、印刷機の 態と当該状態が継続した時間と関連付けて 述したデータマップを示す概念図である。 8は、印刷機の作業分類と当該作業分類が継 続した時間とを集計し、両者を関連付けて記 述したデータマップを示す概念図である。

 本実施形態に係る状態特定方法を実行す にあたり、ステップS101において、図1に示 印刷機制御装置10の処理部12が備える信号取 部12aは、印刷機1のセンサ類や印刷機1の制 対象に対する制御信号等から、印刷機1の状 に関する電気信号(以下印刷機状態電気信号 という)を取得する。図2-1に示す集計装置16A 状態特定装置として用いる場合には、図2-1 示す印刷機制御装置10A及び通信回線15を介し て、処理部16Acが備える信号取得部12aが、印 機状態電気信号を取得する。印刷機状態電 信号は、印刷機制御装置10が生成する印刷機 1に対する制御信号や、印刷機1のセンサ類(例 えば、ドアの開閉センサや可動部の動作を制 限するリミットセンサ等)が検出する信号等 ある。

 ステップS102において、図1に示す印刷機 御装置10の処理部12が備える制御条件判定部1 2bは、ステップS101において取得された印刷機 状態電気信号に対応する印刷機1の状態が一 に決定されるか否かを判定する。一意に決 されるとは、取得された印刷機状態電気信 と、これに対応する印刷機1の状態とは一対 に対応していることをいい、印刷機状態電 信号に対応する印刷機1の状態が一意に、す なわち単一に決定されると、他の状態はすべ て排除される。

 したがって、一意に決定されないとは、 得された印刷機状態電気信号と、これに対 する印刷機1の状態とが一対一に対応してい ない、すなわち、取得された印刷機状態電気 信号に対応する印刷機1の状態は複数存在す ことをいう。この場合、印刷機状態電気信 に対応する印刷機1の状態は一意に、すなわ 単一に決定されないので、一つの印刷機状 電気信号に対して存在する印刷機1の状態の 候補が複数存在することになる。

 図4に示すように、例えば、印刷機1で実 される作業が正紙印刷の本刷り、版交換(半 動版交換及び全自動版交換)、洗浄(自動ブ ンケット洗浄、自動インキ洗浄)、万力によ 見当合わせである場合、印刷機状態電気信 に対応する印刷機1の状態は、これらの作業 のうちいずれかに特定される。例えば、印刷 機1が備える正紙カウンタの出力がONである場 合、印刷機1で実行される作業は正紙印刷で ると一意に特定される。また、版交換中を す信号がONである場合、印刷機1で実行され 作業は版交換であると一意に特定される。 た、ブランケット洗浄中を示す信号がONであ る場合、又はインキ洗浄(インキの経路の洗 )を示す信号がONである場合、印刷機1で実行 れる作業はブランケット洗浄、又はインキ 浄であると一意に特定される。

 また、図5に示すタイミングチャートでは 、始業準備J、見当・色合わせ作業及び印刷E 正紙印刷A及び万力による見当合わせFが、 れぞれ、印刷機1の電源ONを示す印刷機状態 気信号ES_aのON信号、印刷中を示す印刷機状 電気信号ES_eのON信号、正紙カウンタのONを示 す印刷機状態電気信号ES_fのON信号及び万力見 当合わせを示す印刷機状態電気信号ES_iのON信 号と一対一で対応する印刷機1の状態である 例えば、ステップS101において信号取得部12a 正紙カウンタのONを示す印刷機状態電気信 ES_fのON信号を取得した場合、制御条件判定 12bは、ステップS101で印刷機状態電気信号が 得されたときにおける印刷機1の状態は、正 紙印刷Aであると特定する。また、ステップS1 01において信号取得部12aが万力見当合わせを す印刷機状態電気信号ES_iのON信号を取得し 場合、制御条件判定部12bは、ステップS101で 印刷機状態電気信号が取得されたときにおけ る印刷機1の状態は、万力による見当合わせF あると特定する。

 ステップS102でYesと判定された場合、すな わち、制御条件判定部12bが、印刷機状態電気 信号に対応する印刷機1の状態は一意に決定 れると判定した場合、ステップS103へ進む。 なわち、取得された印刷機状態電気信号に 応する印刷機1の状態は一種類のみであると 制御条件判定部12bが判定した場合、ステップ S103へ進む。ステップS103において、図1に示す 印刷機制御装置10の処理部12が備える状態特 部12cは、ステップS101で取得した印刷機状態 気信号に対応する印刷機1の状態を、印刷機 状態電気信号を取得したときにおける印刷機 1の状態であると特定する。例えば、ステッ S101で取得された印刷機状態電気信号が、正 カウンタのON信号である場合、状態特定部12 cは、正紙カウンタのON信号が取得されたとき に印刷機1で実行された作業(印刷機1の状態) 正紙印刷であると一意に特定する。なお、 定された印刷機1の状態は、必要に応じて印 機制御装置10の記憶部13へ格納される(以下 様)。

 次にステップS104へ進み、図1に示す印刷 制御装置10の処理部12が備える所要時間演算 12dは、ステップS103で特定された印刷機1の 態が継続した時間(所要時間)を求める。そし て、ステップS105において、所要時間演算部12 dは、特定された印刷機1の状態とステップS104 で求めた所要時間とを関連付けた形式のデー タで、印刷機制御装置10の記憶部13へ格納す 。次に、ステップS102でNoと判定された場合 ついて説明する。

 ステップS102でNoと判定された場合、すな ち、制御条件判定部12bが、印刷機状態電気 号に対応する印刷機1の状態は一意に決定さ れないと判定した場合、ステップS106へ進む すなわち、取得された印刷機状態電気信号 対応する印刷機1の状態は、複数存在すると 御条件判定部12bが判定した場合、ステップS 106へ進む。この時点では、状態特定部12cは、 印刷機1の状態を一意に決定できないので、 テップS106において、状態特定部12cは、ステ プS101で印刷機状態電気信号が取得されたと きの印刷機1の状態を、「その他」に分類し 、記憶部13へ一時的に格納する。

 次に、ステップS107に進み、印刷機制御装 置10の処理部12が備える印刷機状態候補提示 12eは、ステップS101で印刷機状態電気信号を 得したときにおける印刷機1の状態の候補( 下状態候補という)を提示し、コントロール ネル14のディスプレイ14Dに複数表示する。 実施形態では、すべての状態候補がディス レイ14Dに表示される。なお、ディスプレイ14 Dに表示させる状態候補は単数であってもよ 。

 この場合、図6に示すように、ディスプレ イ14Dの表示領域DA1には、印刷の準備に分類さ れる作業項目が状態候補SB1~SB4として表示さ 、表示領域DA2には、印刷機1のメンテナンス 分類される作業項目が状態候補SB5~SB11とし 表示される。ディスプレイ14Dの表示領域DA3 は、本実施形態に係る状態特定方法によっ 状態特定部12cが推定可能な作業項目が状態 補SB15~SB28として表示される。ディスプレイ14 Dの表示領域DA4には、印刷の準備、メンテナ ス、推定可能な作業項目(すなわち状態候補) のいずれにも分類されない作業項目が状態候 補SB12~SB14、SB0として表示される。なお、表示 領域DA4に表示される状態候補SB0は、「その他 」であり、状態候補SB1~SB28のいずれにも分類 れない印刷機1の状態である。

 状態候補がディスプレイ14Dに表示された 、ステップS108において、制御条件判定部12b は、作業者の入力、すなわち、作業者がディ スプレイ14Dに表示された複数の状態候補の中 から印刷機1の状態として一つを選択したか かを判定する。ステップS108でYesと判定され 場合、すなわち、制御条件判定部12bが作業 の入力があったと判定した場合、ステップS 109へ進む。

 ステップS109において、状態特定部12cは、 入力された状態候補を、ステップS101で印刷 状態電気信号が取得されたときにおける印 機1の状態として特定する。その後、上述し ステップS104及びステップS105が実行され、 テップS109で特定された印刷機1の状態とステ ップS104で求めた所要時間とを関連付けた形 のデータが、印刷機制御装置10の記憶部13へ 納される。次に、ステップS108でNoと判定さ た場合を説明する。

 ステップS108でNoと判定された場合、すな ち、制御条件判定部12bが作業者の入力はな と判定した場合、ステップS110に進む。ステ ップS110において、信号取得部12aは、印刷機1 センサ類や印刷機1の制御対象に対する制御 信号等から、印刷機状態電気信号を取得する 。そして、状態特定部12cは、ステップS101及 ステップS110で取得した印刷機状態電気信号 基づいて、ステップS101で印刷機状態電気信 号が取得されたときにおける印刷機1の状態 推定する。これは、例えば、次のようにし 推定する。

 まず、複数の印刷機状態電気信号の組み わせと、この組み合わせに対応する印刷機1 の状態との対応関係を予め状態推定用データ マップに記述して記憶部13へ格納しておく。 して、状態特定部12cが前記状態推定用デー マップを参照して、ステップS101で印刷機状 態電気信号が取得されたときにおける印刷機 1の状態を推定する。すなわち、状態特定部12 cは、前記状態推定用データマップから、ス ップS101で印刷機状態電気信号が取得された きにおける、複数の印刷機状態電気信号の み合わせに対応する印刷機1の状態を取得し 、これを推定された印刷機1の状態とする。

 状態特定部12cが前記状態を推定できる場 、状態特定部12cは、状態推定可能フラグF_g 0から1にするとともに、推定した印刷機1の 態を、記憶部13へ一時的に格納しておく。 態特定部12cが前記状態を推定できない場合 状態特定部12cは、状態推定可能フラグF_gを0 するとともに、印刷機1の状態を、「その他 」とする。

 例えば、図4の「一意に決定不可」の項目 に示すように、印刷機停止を示す印刷機状態 電気信号、及び版交換開始の印刷機状態電気 信号がこの順序で取得された場合には、印刷 機1の状態(印刷機状態)が版待ちであると推定 される。同様に、印刷中を示す印刷機状態電 気信号、及び印刷機停止を示す印刷機状態電 気信号、及びある印刷ユニットが安全モード を示す印刷機状態電気信号、及び版ブランケ ットカバー開を示す印刷機状態電気信号、及 び寸胴・逆寸を示す印刷機状態電気信号、及 び版ブランケットカバー閉を示す印刷機状態 電気信号、及び運転モードに復帰を示す印刷 機状態電気信号がこの順序で取得された場合 には、印刷機1の状態は版手入れ(ゴミ取り)で あると推定される。図4に示す手動圧胴洗浄 休憩、湿しメンテナンス、ブランケット洗 装置メンテナンス、給油についても同様で る。

 図5に示すタイミングチャートでは、ステ ップS101において信号取得部12aがジョブ中を す印刷機状態電気信号ES_bのON信号を取得し 場合、印刷機1の状態は一意に決定できない したがって、この場合には、状態特定部12c 、印刷機1の状態として、その他Mを記憶部13 に格納する。そして、ステップS110で信号取 部12aが、版交換を示す印刷機状態電気信号ES _cのON信号を取得した場合、状態特定部12cは ステップS101で印刷機状態電気信号が取得さ たときにおける印刷機1の状態は、版待ちG あると推定する(図5の(A))。

 また、ステップS101において信号取得部12a が印刷の終了を示す印刷機状態電気信号ES_e OFF信号を取得した場合、印刷機1の状態は一 に決定できない。この場合には、状態特定 12cは、印刷機1の状態として、その他Mを記 部13に格納する。そして、ステップS110で信 取得部12aが、印刷中を示す印刷機状態電気 号ES_eのON信号を取得した場合、状態特定部12 cは、ステップS101で印刷機状態電気信号が取 されたときにおける印刷機1の状態は、見当 ・色合わせ作業Eであると推定する(図5の(B))

 次に、ステップS111において、制御条件判 定部12bは、取得した複数の印刷機状態電気信 号の組み合わせから、ステップS101で印刷機 態電気信号が取得されたときにおける印刷 1の状態が推定できるか否かを判定する。例 ば、制御条件判定部12bは、上述した状態推 可能フラグF_gが1であった場合に、ステップ S101で印刷機状態電気信号が取得されたとき おける印刷機1の状態を推定できると判定し 状態推定可能フラグF_gが0である場合には、 印刷機1の状態は推定できないと判定する。

 ステップS111においてYesと判定された場合 、すなわち、制御条件判定部12bが、取得され た複数の印刷機状態電気信号の組み合わせか ら、ステップS101で印刷機状態電気信号が取 されたときにおける印刷機1の状態が推定で ると判定した場合、ステップS112へ進む。ス テップS112において、印刷機状態候補提示部12 eは、ステップS101で印刷機状態電気信号を取 したときにおける状態候補を、コントロー パネル14のディスプレイ14Dに複数表示する 本実施形態では、すべての状態候補がディ プレイ14Dに表示される。

 このとき、印刷機状態候補表示部12fは、 数の印刷機状態電気信号の組み合わせに基 いて状態特定部12cが推定した、ステップS101 で印刷機状態電気信号が取得されたときにお ける印刷機1の状態を、他の候補とは異なる 様でディスプレイ14Dに表示させる。ステッ S112において、他の候補とは異なる態様で表 されるものは、例えば、図4の「作業者の選 択によるもの」における印刷機状態のうち、 版待ち、版手入れ、手動圧胴洗浄、休憩、湿 しメンテナンス、ブランケット洗浄装置メン テナンス、給油のうち、複数の印刷機状態電 気信号の組み合わせに基づいて状態特定部12c が推定したものである。

 複数の印刷機状態電気信号の組み合わせ 基づいて推定された印刷機の状態を、他の 補とは異なる態様で表示させる場合、例え 、状態候補SB15が状態特定部12cによって推定 されたものである場合、印刷機状態候補表示 部12fは、状態候補SB15を他の状態候補SB0~SB14、 SB16~SB28とは異なる色で表示したり、状態候補 SB15のみを点滅させたりする。これによって 作業者が選択しやすいように誘導できる。

 状態候補がディスプレイ14Dに表示された 、ステップS113において、制御条件判定部12b は、作業者の入力、すなわち、作業者がディ スプレイ14Dに表示された複数の状態候補の中 から印刷機1の状態として一つを選択したか かを判定する。ステップS113でYesと判定され 場合、すなわち、制御条件判定部12bが作業 の入力があったと判定した場合、ステップS 109へ進む。ステップS109以後の手順は上述し 通りなので、説明を省略する。

 ステップS113でNoと判定された場合、すな ち、制御条件判定部12bが作業者の入力はな と判定した場合、ステップS114へ進む。ステ ップS114において、状態特定部12cは、ステッ S110で推定した印刷機1の状態を、ステップS10 1で印刷機状態電気信号が取得されたときに ける印刷機1の状態とする。ステップS110で推 定された印刷機1の状態は、ステップS101で印 機状態電気信号が取得されたときにおける 刷機1の状態として確実なものであるので、 作業者の入力がない場合には、ステップS110 推定された印刷機1の状態を、ステップS101で 印刷機状態電気信号が取得されたときにおけ る印刷機1の状態とするのが妥当だからであ 。

 ステップS114で印刷機1の状態が特定され ら、上述したステップS104及びステップS105が 実行され、ステップS114で特定された印刷機1 状態とステップS104で求めた所要時間とを関 連付けた形式のデータが、印刷機制御装置10 記憶部13へ格納される。次に、ステップS111 Noと判定された場合を説明する。ステップS1 11においてNoと判定された場合、すなわち、 御条件判定部12bが、取得された複数の印刷 状態電気信号の組み合わせから、ステップS1 01で印刷機状態電気信号が取得されたときに ける印刷機1の状態が推定できないと判定し た場合、ステップS115へ進む。

 ステップS115において、制御条件判定部12b は、印刷機1の現在のジョブが終了したか否 を判定する。ステップS115でYesと判定された 合、すなわち制御条件判定部12bが印刷機1の 現在のジョブが終了したと判定した場合、ス テップS116へ進む。例えば、上記ステップS111 信号取得部12aがジョブの終了を示す印刷機 態電気信号ES_bのOFF信号を取得した場合、制 御条件判定部12bは、印刷機1の現在のジョブ 終了したと判定する。この場合、ステップS1 01で印刷機状態電気信号を取得したときにお る印刷機1の状態は一意に決定できない。こ のため、ステップS116へ進み、印刷機状態候 提示部12eは、ステップS101で印刷機状態電気 号を取得したときにおける状態候補を、コ トロールパネル14のディスプレイ14Dに複数 示する。次に、ステップS117へ進み、制御条 判定部12bは、作業者の入力、すなわち、作 者がディスプレイ14Dに表示された複数の状 候補の中から印刷機1の状態として一つを選 択したか否かを判定する。

 ステップS117でYesと判定された場合、すな わち、制御条件判定部12bが作業者の入力があ ったと判定した場合、ステップS118へ進む。 テップS118において、状態特定部12cは、入力 れた状態候補を、ステップS101で印刷機状態 電気信号が取得されたときにおける印刷機1 状態として特定する。

 図5に示すタイミングチャートでは、信号 取得部12aがジョブの終了を示す印刷機状態電 気信号ES_bのOFF信号を取得した場合、状態特 部12cは、印刷機1の状態として、その他Mを記 憶部13に格納する。ステップS118で、信号取得 部12aが作業者の入力Lを取得した場合、状態 定部12cは、ステップS101で印刷機状態電気信 が取得されたときにおける印刷機1の状態は 、作業者がディスプレイ14Dに表示された状態 候補から選択し、かつ入力した状態候補を、 ステップS101で印刷機状態電気信号が取得さ たときにおける印刷機1の状態として特定す (図5の(C))。その後、上述したステップS104及 びステップS105が実行され、ステップS118で特 された印刷機1の状態とステップS104で求め 所要時間とを関連付けた形式のデータが、 刷機制御装置10の記憶部13へ格納される。

 ステップS117でNoと判定された場合、すな ち、制御条件判定部12bが作業者の入力はな と判定した場合、ステップS119へ進む。ステ ップS119において、状態特定部12cは、ステッ S101で印刷機状態電気信号が取得されたとき おける印刷機1の状態をその他に特定し、記 憶部13へ格納する。取得された複数の印刷機 態電気信号の組み合わせからは、ステップS 101で印刷機状態電気信号が取得されたときに おける印刷機1の状態が推定できず(ステップS 111:No)、かつ複数の状態候補の中から印刷機1 状態が選択されず(ステップS117:No)、かつジ ブが終了した場合、このジョブ中において 印刷機1の状態を特定できないからである。

 ステップS119で印刷機1の状態がその他に 定されたら、上述したステップS104及びステ プS105が実行され、ステップS119で特定され 印刷機1の状態(すなわちその他)とステップS1 04で求めた所要時間とを関連付けた形式のデ タが、印刷機制御装置10の記憶部13へ格納さ れる。次に、ステップS115でNoと判定された場 合を説明する。ステップS115でNoと判定された 場合、すなわち制御条件判定部12bが印刷機1 現在のジョブが終了していないと判定した 合、ステップS110~ステップS119を繰り返す。

 本実施形態では、上述した手順により、 刷機1の状態が特定される。特定された印刷 機1の状態(印刷機状態)は、その状態が継続し た時間(所要時間)と関連付けられて、図7に示 す印刷機状態マップ60に記述され、印刷機制 装置10の記憶部13へ格納される。印刷機状態 マップ60の所要時間は、例えば、一つのジョ におけるそれぞれの印刷機状態を累計した である。

 なお、記憶部13に格納される印刷機1の状 のうち、その他に分類されたものには、そ ぞれに他との識別ができるIDを付してもよ 。そして、例えば、一日の作業が終了した に、記憶部13からその他に分類されたものを 読み出し、作業者のマニュアル入力によって その他に分類された印刷機1の状態を特定し もよい。これによって、不明な印刷機の状 をさらに低減できる。また、ディスプレイ14 Dに表示された状態候補から作業者が選択し ものについては、印刷機制御装置10(すなわ 本実施形態に係る状態特定装置)によって特 されたものとは異なるファイルで記憶部13 格納してもよい。これによって、例えば、 計時に印刷機制御装置10によって特定された ものと作業者が選択したものとを比較して、 より正確な方を選択することもできる。

 図1に示す通信回線15に接続されている集 装置16の集計部12hは、通信回線15を介して印 刷機制御装置10の記憶部13から、印刷機状態 ップ60を取得する。そして、集計部12hは、例 えば、図8に示す印刷機作業分類マップ61に示 すように、印刷機状態マップ60に記述された 刷機状態を集計して、印刷機1の作業毎に分 類する。例えば、印刷機状態マップ60に記述 れる印刷機状態のうち、例えば、手動ブラ ケット洗浄、手動インキ洗浄等は印刷機1の 作業のうち洗浄に分類されるので、印刷機作 業分類マップ61の印刷機作業分類の洗浄には 手動ブランケット洗浄、手動インキ洗浄等 累計時間が記述される。同様に、手動版交 、版胴定位置版交換等は印刷機1の作業のう ち版交換に分類されるので、印刷機作業分類 マップ61の印刷機作業分類の版交換には、手 版交換、版胴定位置版交換等の累計時間が 述される。

 また、印刷機作業分類マップ61には、印 機1の作業の合計時間、電源ON時間及び非印 時間が記述される。非印刷時間は、印刷機1 電源ON時間から印刷機1の作業の合計時間を 算して求められる。このようにして作成さ た、それぞれの作業日に対する印刷機作業 類マップ61を用いて、印刷機1の作業レポー が作成される。なお、印刷機1の状態の集計 は、上記例に限定されるものではなく、印刷 機1の作業や稼働状況等のうち、注目したい 目に関して集計する。なお、図2-1に示す集 装置16Aを用いる場合、集計装置16Aは、印刷 制御装置10A及び通信回線15を介して印刷機状 態電気信号を取得して印刷機1の状態を特定 て、集計装置16Aの記憶部16mへ格納する。そ て、特定された印刷機の状態を集計して、 えば、印刷機作業分類マップ61を作成する。

 以上、本実施形態及びその変形例では、 刷機状態電気信号や作業者によっては、印 機の状態が一意に決定されない場合には、 数の印刷機状態電気信号の組み合わせに基 いて、印刷機の状態を推定する。これによ て、不明な印刷機の状態を低減できるので 印刷機の状態を集計した情報は、より細か 部分まで正確になる。その結果、印刷機の 働状態等をより正確に把握できる。また、 刷機の状態は、コンピュータによって自動 に推定されるので、推定に要する手間を低 できる。

(実施形態2)
 図9は、実施形態2に係る状態特定方法の手 を示すフローチャートである。実施形態2は 実施形態1と略同様であるが、特定された印 刷機1の状態が継続する時間、すなわち所要 間に基づいて、印刷機1の状態を分類する点 異なる。以下において、印刷機1の状態は、 印刷機自体の状態の他、印刷機1に対する作 者の作業、例えば、印刷機1に対して作業者 版交換やローラのゴミ取り等を実行してい 行為も含むものとする。

 実施形態2に係る状態特定方法は、実施形 態1に係る状態特定方法において、特定され 印刷機1の状態の所要時間が求められた後に 行される。実施形態2に係る状態特定方法が 実行されるのは、特定された印刷機1の状態 所要時間が求められた後であればよく、例 ば、図3のステップS104の後、あるいはステッ プS105の後であればよい。

 実施形態1に係る状態特定方法において、 特定された印刷機1の状態の所要時間が求め れた後(例えば、図3のステップS105の後)、実 形態2に係る状態特定方法のステップS201が 行される。ステップS201において、図1に示す 制御条件判定部12bは、実施形態1に係る状態 定方法において特定された印刷機1の状態に した所要時間Tが、所定の第1閾値Ta以下であ るか否かを判定する。

 ステップS201でYesと判定された場合、すな わち、制御条件判定部12bがT≦Taであると判定 した場合、ステップS202へ進む。ステップS202 おいて、図1に示す状態特定部12cは、印刷機 1の状態を、状態Aに分類して、印刷機制御装 10の記憶部13へ格納する。ステップS201でNoと 判定された場合、すなわち、制御条件判定部 12bがT>Taであると判定した場合、ステップS2 03へ進む。ステップS203において、制御条件判 定部12bは、実施形態1に係る状態特定方法に いて特定された印刷機1の状態に要した所要 間Tが、所定の第2閾値Tb以下であるか否かを 判定する。

 ステップS203でYesと判定された場合、すな わち、制御条件判定部12bがTa<T≦Tbであると 判定した場合、ステップS204へ進む。ステッ S204において、状態特定部12cは、印刷機1の状 態を状態Bに分類して、印刷機制御装置10の記 憶部13へ格納する。ステップS203でNoと判定さ た場合、すなわち、制御条件判定部12bがT> ;Tbであると判定した場合、ステップS205へ進 。ステップS205において、状態特定部12cは、 刷機1の状態を状態Cに分類して、印刷機制 装置10の記憶部13へ格納する。

 第1閾値Ta、第2閾値Tbは、印刷機1の状態を 分類するための閾値であって、予め設定され て、記憶部13へ格納される。例えば、ローラ ゴミ取りに要する時間や、版交換に要する 間や、ニップの調整に要する時間等、印刷 1に対する作業者の作業に必要な時間を、第 1閾値Taや第2閾値Tbとする。

 制御条件判定部12bは、ステップS201、ステ ップS202を実行する際に、記憶部13から第1閾 Taあるいは第2閾値Tbを読み出して、所要時間 Tと比較する。第1閾値Ta、第2閾値Tbは、例え 、状態Aや状態Bが継続する時間の平均値とし てもよいし、印刷機1の作業者の熟練度、印 における絵柄や紙質に応じて個別に設定し もよい。個別に第1閾値Ta、第2閾値Tbを設定 る場合、作業者の熟練度に応じて第1閾値Ta 第2閾値Tbを変更したり、印刷における絵柄 紙質に応じて第1閾値Taや第2閾値Tbを変更し りしてもよい。このようにすれば、実施形 2に係る状態特定方法において、印刷機1の状 態を分類する際の精度が向上する。

 また、印刷機1の状態と、この状態に要し た所要時間Tとの関係が蓄積されてきた場合 は、その平均値や標準偏差等の統計量を用 て、第1閾値Taや第2閾値Tbを再設定してもよ 。これは、例えば、図1に示す状態特定部12c 、記憶部13に蓄積された印刷機1の状態と、 要時間Tとの関係から、ある印刷機1の状態 要した所要時間Tの統計量を演算し、その結 に基づいて第1閾値Taや第2閾値Tbを再設定す 。例えば、前記統計量として、ある印刷機1 の状態に要した所要時間Tの平均値を用いる 合、状態特定部12cは、状態Aや状態B等に要し た所要時間Tの平均値を求め、求めた平均値 これまでの第1閾値Taや第2閾値Tbと異なって た場合には、求めた平均値を、第1閾値Taや 2閾値Tbに再設定して、記憶部13へ格納する。 このようにすれば、実施形態2に係る状態特 方法において、印刷機1の状態を分類する際 精度が向上する。

 実施形態2に係る状態特定方法において分 類される状態A、B、Cは、例えば、図4に示す 一意に決定不可の印刷機状態を、第1閾値Ta 第2閾値Tbによってさらに細分化したもので ってもよい。例えば、印刷機状態が、信号 組み合わせから推定された、あるいは作業 により選択された版手入れである場合、こ を、第1閾値Taや第2閾値Tbによって、さらに ミ取り(状態A)、ローラーメンテナンス(状態B )、ニップの調整(状態C)に細分化する。すな ち、所要時間Tが第1閾値Ta以下である場合は ミ取りに、所要時間TがTaよりも大きく第2閾 値Tb以下である場合にはローラーメンテナン に、所要時間Tが第2閾値Tbよりも大きい場合 にはニップの調整に分類する。このようにす れば、一意に決定不可の印刷機状態をより細 分化して推定し、特定できる。

 また、実施形態2に係る状態特定方法にお いて分類される状態A、B、Cは、例えば、一意 に決定不可の印刷機状態であって、信号の組 み合わせから推定された候補の中から、第1 値Taや第2閾値Tbによって分類されるものであ ってもよい。例えば、実施形態1に係る状態 定方法においては、信号の組み合わせから 定された印刷機1の状態候補が複数存在する 合、図1のディスプレイ14Dに状態候補SB0、SB1 等が表示される。これらはあくまで信号の組 み合わせから推定されたものなので、印刷機 1の作業者の実作業とは異なることがあるの 、第1閾値Taや第2閾値Tbによって、推定され 状態候補を分類する。上述したように、第1 値Taや第2閾値Tbを、印刷機1の作業者の熟練 、印刷における絵柄や紙質に応じて個別に 定すれば、推定された状態候補の分類にお ては、実際の作業状態を反映させることが きるので、一意に決定不可の印刷機状態の 定精度が向上する。なお、本実施形態では 印刷機1の状態を3種類に分類したが、印刷 1の状態の分類数はこれに限定されるもので ない。

 図10は、実施形態2において、印刷機の状 を分類するにあたって用いる所要時間の閾 を設定する手法のフローチャートである。 定された印刷機1の状態が継続する時間、す なわち所要時間Tに基づいて印刷機1の状態を 類するにあたっては、第1閾値Taや第2閾値Tb( 印刷機1の状態を分類するにあたって用いる 要時間Tの閾値)を設定する必要がある。第1 値Taや第2閾値Tbは、上述したように予め記憶 部13に格納しておいてもよいが、次に説明す ように、印刷機1の状態が実際に継続した時 間である所要時間Tを用いて第1閾値Taや第2閾 Tbを設定してもよい。このようにすれば、 際の作業状態を第1閾値Taや第2閾値Tbに反映 せることができるので、印刷機状態の推定 度が向上する。

 この手法は、特定された印刷機1の状態の 所要時間Tが求められた後(例えば、図3のステ ップS104の後、あるいはステップS105の後)であ って、上述した実施形態2に係る状態特定方 の実行前に実行される。印刷機の状態を分 するにあたって用いる所要時間の閾値を設 する場合、ステップS301において、図1に示す 制御条件判定部12bは、印刷機1の作業者によ て、印刷機制御装置1が提示する複数の状態 補SB0、SB1等から印刷機1の状態として一つが 選択されたか否か、すなわち、作業者の入力 があったか否かを判定する。作業者の入力が あったか否かは、実施形態1に係る状態特定 法のステップS113、ステップS117で判定される ので、ステップS113、ステップS117でYesと判定 れた場合に、本手法によって所要時間の閾 が設定される。

 ステップS301でNoと判定された場合、すな ち、制御条件判定部12bが作業者の入力はな と判定した場合、本手法は終了する。ステ プS301でYesと判定された場合、すなわち、制 御条件判定部12bが作業者の入力ありと判定し た場合、ステップS302へ進む。ステップS302に いては、作業者が入力した印刷機の状態で いか否かが確認される。この確認において 、制御条件判定部12bが、図1に示すディスプ レイ14Dにその旨を表示し、作業者の入力を促 す。これは、図1に示すステップS113、ステッ S117における作業者の入力が間違いである場 合も想定されるからである。

 ステップS302でNoと判定された場合、すな ち、作業者が入力した印刷機の状態は間違 ているという入力が作業者によってされた 合、本手法は終了する。この場合、正しい 刷機の状態を作業者が再入力して、ステッ S303へ進んでもよい。ステップS302でYesと判 された場合、すなわち、作業者が入力した 刷機の状態は正しいという入力が作業者に ってされた場合、ステップS303へ進む。ステ プS303においては、図1のステップS104で求め れた、実施形態1に係る状態特定方法におい て特定された印刷機1の状態が継続した所要 間Tが、ディスプレイ14Dに表示される。これ 、例えば、図1の所要時間演算部12dが表示す る。なお、所要時間Tは、図1に示す所要時間 算部が図3のステップS104で求めたものであ 。

 次に、ステップS304に進み、所要時間演算 部12dは、所要時間Tを、印刷機1の状態を分類 るにあたって用いる閾値とするか否かを印 機1の作業者に選択させる。このため、所要 時間演算部12dは、ディスプレイ14Dに、所要時 間Tを前記閾値とするか否かを選択させる画 を表示する。ステップS304でNoと判定された 合、すなわち、印刷機1の作業者が、所要時 Tを、印刷機1の状態を分類するにあたって いる閾値としないと印刷機制御装置10へ入力 した場合、本手法は終了する。

 ステップS304でYesと判定された場合、すな わち、印刷機1の作業者が、所要時間Tを、印 機1の状態を分類するにあたって用いる閾値 とする旨、印刷機制御装置10へ入力した場合 ステップS305へ進む。ステップS305において 所要時間演算部12dは、前記閾値の許容値を 定する。このため、所要時間演算部12dは、 ィスプレイ14Dに、許容値δTの入力を促す画 を表示する。許容値δTを設定することによ 、印刷機1の作業者の熟練度や印刷の難易度( 絵柄や紙質)を考慮できるので、印刷機の状 の推定精度低下を抑制できる。

 ステップS305で、印刷機1の作業者が許容 δTを印刷機制御装置10へ入力したら、ステッ プS306へ進み、所要時間演算部12dは、所要時 Tに許容値δTを加算した値であるT+δTを、印 機1の状態を分類するにあたって用いる閾値( 第1閾値Taや第2閾値Tb等)として設定し、記憶 13へ格納する。そして、これ以後に、印刷機 1の状態を分類する際には、ステップS305で設 した前記閾値が用いられる。

(実施形態3)
 図11は、印刷機の操作パネルを示す模式図 ある。図12は、印刷機の作業者に印刷機の状 態を入力させる際に用いる電気信号と印刷機 の状態との関係を示すデータマップを示す概 念図である。実施形態3は、実施形態1に係る 態特定方法において、印刷機1の作業者に印 刷機の状態を入力させるにあたって、印刷機 1の現時点における状態が維持される電気信 を用いる点に特徴がある。本実施形態は、 えば、図1等に示す印刷機制御装置1のディス プレイ14Dと作業者との距離は離れている場合 等に、印刷機1に設けられた操作パネルが備 る複数の入力手段(例えば操作ボタン)を組み 合わせて作業者に操作してもらい、現在の印 刷機1の状態を特定するものである。

 上述した実施形態1においては、電気信号 から印刷機1の状態を推定するが、印刷機1が に停止、あるいは空転しているときには、 刷機1の状態をそれ以上推定できない。例え ば、版のできあがりを待っている版待ちの状 態は、印刷機1が単に停止、あるいは空転し いる状態であり、それ以上印刷機1の状態を 定できない。そこで、本実施形態では、例 ば、図1に示す印刷機1の排紙部4や、印刷機1 のリモコンデスクに設けられた操作パネル5 あるボタン5a~5nを作業者に操作してもらうこ とにより、現在の印刷機1の状態を特定する

 印刷機制御装置1のディスプレイ14Dと作業 者との距離は離れているが作業者と操作パネ ル5との距離が近い場合には、操作パネル5か の入力によって作業者の移動距離が少なく るので、作業者の負担が軽減される。これ よって、作業者が印刷機1の状態を入力しや すくなるので、印刷機1の状態をより特定し すくなる。また、排紙部4のみならず、給紙 2や、それぞれの印刷ユニット3a、3b、3c、3d 設けられる操作パネルに設けられるボタン 用いて印刷機1の状態を入力できるように設 定すれば、作業者の負担をより低減できる。 このように、本実施形態によれば、作業者が 印刷機1の状態を入力しやすい環境を作るこ ができるので、作業者が印刷機1の状態を入 しやすくなり、その結果として印刷機1の状 態をより特定しやすくなる。

 本実施形態において、印刷機1の作業者が 、操作パネル5のボタン5a~5nを用いて印刷機1 状態を入力する場合、印刷機1の現状の状態 維持される電気信号を生成するボタン、あ いはボタン操作をする。これによって、作 者の入力に関わらず、印刷機1の現時点にお ける動作状態が維持されたまま、印刷機1の 態を特定できる。これによって、印刷機1の 態に影響を与えることを回避できるので、 業者による入力によって印刷機1が動き出し たり、動作中の印刷機が停止したりすること を回避できる。印刷機1の現時点における状 が維持される電気信号とは、例えば、印刷 1の用意ボタン5bを押すことにより生成され 信号や、印刷機1が停止しているときに停止 タン5aを押すことにより生成される信号や SPE(Smart Print End)ボタン5lを押すことにより 成される信号等である。

 例えば、図12に示すデータマップ62に示す ように、作業者の操作が、停止ボタン5aを押 続けるとともに用意ボタン5bを1回押す操作 ある場合は、印刷機1の現在の状態はA(例え 、版のゴミ取り)に分類される。また、作業 者の操作が、停止ボタン5aを押し続けるとと にSPEボタン5lを1回押す操作である場合は、 刷機1の現在の状態はB(例えば、ローラーメ テナンス)に分類される。また、作業者の操 作が、停止ボタン5aを2回押し、かつ用意ボタ ン5bを2回押す操作である場合は、印刷機1の 在の状態はZ(例えば、給油)に分類される。

(実施形態4)
 図13は、印刷機の状態の候補を絞り込む際 用いるデータマップを示す概念図である。 施形態4は、実施形態1と略同様であるが、特 定された印刷機1が継続する時間、すなわち 要時間に基づいて、印刷機1の状態の候補(状 態候補)を絞り込む点が異なる。特定された 刷機1の状態が継続する時間(所要時間)は、 施形態1に係る状態特定方法で求められるが 所要時間が蓄積されると、蓄積された所要 間から印刷機1の状態を推定することができ る。例えば、ある印刷機1の状態、例えば、 交換について蓄積された所要時間を統計処 し、ある状態特定方法のルーチンにおいて られた所要時間が、蓄積された所要時間Tの 均値に対して所定の範囲に入っている場合 は、ある状態特定方法のルーチンにおいて られた所要時間に対する印刷機1の状態を版 交換であると推定する。

 このようにして、蓄積された所要時間に づいて印刷機1の状態を推定することにより 、あるルーチンにおける所要時間が蓄積され た所要時間Tの平均値に対して所定の範囲を える場合には、蓄積された所要時間Tの平均 に対して所定の範囲内の所要時間に対する 刷機1の状態は、前記ルーチンにおける印刷 機1の状態から除外できる。これによって、 えば、図3に示すステップS112、ステップS116 印刷機1の状態の候補を図1に示すディスプレ イ14Dに表示する際に、前記候補を絞り込むこ とができる。なお、候補を絞り込むにあたっ ては、除外した候補をディスプレイ14Dに表示 しなくてもよいが、例えば、ディスプレイ14D に目立たないように表示してもよい。

 図13に示すデータマップ63には、印刷機1 状態の候補、すなわち状態候補SB0、SB1、SB2 ・・・SBnと、これに対応する所要時間の平 値T0_m、T1_m、T2_m・・・Tn_mとが記述されてい 。所要時間の平均値T0_m、T1_m、T2_m・・・Tn_m は、所要時間が蓄積されるにしたがって更新 される。なお、データマップ63に記述される 要時間の平均値T0_m、T1_m、T2_m・・・Tn_mには 、所定の範囲を持たせてもよい。このような データマップ63を図1に示す記憶部13に格納し おき、印刷機1の状態の候補(状態候補)を絞 込む。これによって、印刷機の状態を推定 る際の精度が向上する。また、状態候補を り込むことにより、印刷機1の作業者が状態 候補を選択する場合には、迅速に状態候補を 選択できる。

(実施形態5)
 図14は、印刷機の作業者毎に印刷機の操作 ついての仕様を記述したデータマップの概 図である。実施形態5は、印刷機1の作業者毎 に、印刷機1の操作についての仕様、例えば 印刷機1のディスプレイ14Dに表示される状態 補や、印刷機1の状態を分類するにあたって 用いる所要時間の閾値等を変更できる構成と したものである。このようにすることで、作 業者に応じて前記閾値を変更したりすること ができるので、例えば、初心者に対しては前 記閾値を大きくし、ベテランに対しては前記 閾値を小さくすることにより、印刷機の状態 を推定する際の精度向上を図ることができる 。また、個々の作業者がそれぞれ操作しやす いようにディスプレイ14Dの表示項目を変更し たりタッチパネルのボタン配列等を変更した りすることができるので、作業者の作業効率 が向上する。

 図14に示すデータマップ64には、作業者の IDと、ディスプレイ14Dに表示される状態候補S B0、SB1等の表示情報、印刷機1の状態を分類す るにあたって用いる所要時間の閾値等といっ た、印刷機1の操作についての仕様とが対応 けられている。データマップ64は、図1に示 記憶部13に格納されており、印刷作業におい ては、印刷機1を操作する作業者が、自身のID を印刷機制御装置10のコントロールパネル14 ら入力する。すると、入力されたIDに対応す る印刷機1の操作についての仕様がデータマ プ64から読み出され、印刷機制御装置10に設 される。これによって、入力されたIDに対 する印刷機1の操作についての仕様で、印刷 1を操作できるようになる。

 例えば、作業者のIDがabcdeである場合、デ ィスプレイ14Dにはメンテナンスの状態候補SB5 、SB6が非表示となり、第1閾値TaはTa1、第2閾 TbはTb1に設定される。また、作業者のIDがbafg kである場合、ディスプレイ14Dにはメンテナ スの状態候補SB11が非表示となり、第1閾値Ta Ta1、第2閾値TbはTb2に設定される。また、作 者のIDがmlngzである場合、ディスプレイ14Dに は準備の状態候補SB1、メンテナンスの状態候 補SB10が非表示となり、第1閾値TaはTa8、第2閾 TbはTb5に設定される。このように、印刷機1 操作についての仕様を作業者毎に変更でき ので、印刷機1の状態を推定する際の精度向 上、作業者の作業効率の向上といった効果が 得られる。

 以上のように、本発明に係る印刷機の状 特定装置及び印刷機の状態特定方法、並び 印刷機の状態特定用コンピュータプログラ は、印刷機の状態を収集することに有用で り、特に、不明な状態を低減することに適 ている。




 
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