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Patent Searching and Data


Title:
PROBE NEEDLE MATERIAL, PROBE NEEDLE AND PROBE CARD EACH USING THE SAME, AND INSPECTION PROCESS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/040986
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a probe needle material used for producing a probe needle which is used in contact with an inspection object for inspecting electrical characteristics of the inspection object. The probe needle material contains not less than 0.1% by volume but not more than 3.5% by volume of at least one compound selected from the group consisting of titanium boride, zirconium boride, hafnium boride, niobium boride, tantalum boride, chromium boride, titanium carbide, zirconium carbide, hafnium carbide, vanadium carbide, niobium carbide, tantalum carbide, zirconium oxide, hafnium oxide and chromium oxide. The balance of the probe needle material is composed of a tungsten alloy mainly consisting of tungsten.

Inventors:
WAJATA TAKAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002365
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
August 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA KK (JP)
TOSHIBA MATERIALS CO LTD (JP)
WAJATA TAKAYUKI (JP)
International Classes:
C22C27/04; C22C32/00; G01R1/067; H01L21/66; C22C1/10
Foreign References:
JP2003023050A2003-01-24
JP2006102775A2006-04-20
JP2002356732A2002-12-13
JP2002005958A2002-01-09
JP2005106690A2005-04-21
Attorney, Agent or Firm:
SUYAMA, Saichi (1 Kandata-cho 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 46, JP)
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Claims:
 検査対象物の電気的特性を検査するために、前記検査対象物に接触させて用いられるプローブ針の製造に用いられるプローブ針素材であって、
 ほう化チタン、ほう化ジルコニウム、ほう化ハフニウム、ほう化ニオブ、ほう化タンタル、ほう化クロム、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化バナジウム、炭化ニオブ、炭化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、および酸化クロムから選ばれる少なくとも1種の化合物を0.1体積%以上3.5体積%以下含有し、残部が主としてタングステンからなるタングステン合金からなることを特徴とするプローブ針素材。
 前記化合物が粒子状であって、前記タングステン合金における主としてタングステンからなるマトリックス中に分散して含有されていることを特徴とする請求項1記載のプローブ針素材。
 前記主としてタングステンからなるマトリックスは、レニウムを44質量%以下含有することを特徴とする請求項2記載のプローブ針素材。
 前記主としてタングステンからなるマトリックスは、コバルトを500質量ppm以下含有することを特徴とする請求項2記載のプローブ針素材。
 検査対象物の電気的特性を検査するために、前記検査対象物に接触させて用いられるプローブ針であって、
 請求項1記載のプローブ針素材を少なくとも先端部に具備することを特徴とするプローブ針。
 プローブカード本体とプローブ針とを有し、検査対象物の電気的特性を検査するために前記検査対象物に前記プローブ針を接触させて用いられるプローブカードであって、
 前記プローブ針が請求項5項記載のプローブ針であることを特徴とするプローブカード。
 プローブカード本体とプローブ針とを有するプローブカードを用い、検査対象物に前記プローブ針を接触させて前記検査対象物の電気的特性を検査する検査方法であって、
 前記プローブカードとして、請求項6記載のプローブカードを用いることを特徴とする検査方法。
Description:
プローブ針素材とそれを用いた ローブ針およびプローブカード、ならびに 査方法

 本発明は、検査対象物の電気的特性を検 するために用いられるプローブ針を製造す ためのプローブ針素材と、それを用いたプ ーブ針およびプローブカード、ならびに該 ローブカードを用いた検査方法に関する。

 半導体集積回路のウエハテスト工程にお る電気試験(以下、ウエハテストと称す)に いては、例えば200~300μm径の針状に加工され タングステン系材料からなるプローブ針を するプローブカードが用いられ、このプロ ブカードのプローブ針を半導体集積回路の 極に接触させることによってウエハテスト 行われている。プローブ針としては、主に ングステン系材料からなるものが用いられ 一般的にはアルミニウム、カリウム、シリ ン等を含有するドープタングステン、また 高強度・高硬度な3質量%程度のレニウムを 有するレニウムタングステンが用いられて る。

 しかしながら、このようなタングステン 材料からなるプローブ針については、ウエ テストにおいて電極への接触を繰り返し行 と、その先端にAlやAl-Cu等の電極材が付着し 、最終的には正常なウエハテストができなく なる。すなわち、ウエハテストにおいては、 プローブ針を電極に接触させる際に微少な電 流を通電するが、プローブ針の先端が細径で あるために電流密度は大きくなり、プローブ 針の先端は電極材を溶融させる温度域となる 。そして、溶融された電極材はプローブ針に 付着し、さらに酸化されることによって接触 抵抗を増加させ、正常なウエハテストを困難 にする。

 このため、一般には、プローブ針の先端に 着した電極材を研磨によって除去し、接触 抗を低減させることで、再びウエハテスト 用いている。また、このような方法では、 ングステン結晶間に入り込んだ電極材を十 に除去できず、早い段階で電極材が付着し すいことから、例えばY、LaおよびCeから選 れる金属またはその酸化物を0.1~1.0質量%含有 するタングステン合金からなるものとするこ とが行われている(例えば、特許文献1参照)。

特開2003-023050公報

 ウエハテストに用いられるプローブ針に いては、先端に付着した電極材を研磨によ て除去することで良好な接触を回復させて るが、早い段階で電極材が付着しやすく、 た先端も磨耗しやすい。このため、最終的 はプローブカードの交換が必要となり、高 な費用が発生する。また、Y、LaおよびCeか 選ばれる金属もしくはその酸化物を含有さ ることで良好な接触を維持させることも行 れているが、このような方法によっても必 しも長期にわたって良好な接触を維持でき いるとは言えない。

 本発明は、長期にわたって接触安定性を 持することができ、また研磨による磨耗も ないプローブ針を製造することができるプ ーブ針素材を提供することを目的としてい 。また、本発明は、このようなプローブ針 材を用いたプローブ針およびプローブカー を提供することを目的としている。さらに 本発明は、このようなプローブカードを用 た検査方法を提供することを目的としてい 。

 本発明のプローブ針素材は、検査対象物 電気的特性を検査するために、前記検査対 物に接触させて用いられるプローブ針の製 に用いられるものであって、ほう化チタン ほう化ジルコニウム、ほう化ハフニウム、 う化ニオブ、ほう化タンタル、ほう化クロ 、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化ハ ニウム、炭化バナジウム、炭化ニオブ、炭 タンタル、酸化ジルコニウム、酸化ハフニ ム、および酸化クロムから選ばれる少なく も1種の化合物を0.1体積%以上3.5体積%以下含 し、残部が主としてタングステンからなる ングステン合金からなることを特徴として る。

 本発明のプローブ針は、検査対象物の電 的特性を検査するために、前記検査対象物 接触させて用いられるものであって、上記 た本発明のプローブ針素材を少なくとも先 部に具備することを特徴としている。

 本発明のプローブカードは、プローブカ ド本体とプローブ針とを有し、検査対象物 電気的特性を検査するために前記検査対象 に前記プローブ針を接触させて用いられる ローブカードであって、前記プローブ針が 記した本発明のプローブ針であることを特 としている。

 本発明の検査方法は、プローブカード本 とプローブ針とを有するプローブカードを い、検査対象物に前記プローブ針を接触さ て前記検査対象物の電気的特性を検査する 査方法であって、前記プローブカードとし 、上記した本発明のプローブカードを用い ことを特徴としている。

本発明のプローブ針素材の微細構造の 例を模式的に示す模式図。 従来のプローブ針素材の微細構造の一 を模式的に示す模式図。 レニウムを含むレニウムタングステン (H30)およびレニウムを含まないタングステ 材(W31)についての熱処理温度と引張強さとの 関係を示す図。 レニウム-タングステンの二相状態図。 コバルトを含有するタングステン材お びコバルトを含有しないタングステン材(W31 )についての熱処理温度と引張強さとの関係 示す図。 本発明のプローブ針の一例を示す外観 。 図6に示すプローブ針を用いたプローブ カードの一例を示す外観図。 本発明のプローブ針の他の例を示す外 図。 図8に示すプローブ針を用いたプローブ カードの一例を示す外観図。

符号の説明

 1…マトリックス、2…難付着性化合物か なる微細粒子、10…プローブ針、10a…基端部 、10b…座屈部、10c…先端部、20…プローブ針 20a…基端部、20b…屈曲部、20c…先端部、100 プローブカード、110…基板、120…プローブ 支持部、121、122…支持板、123…垂下部材、1 30…配線パターン、131…基板端子、200…プロ ブカード、210…基板、210a…開口部、211…リ ング、212…スルーホール、213…配線パターン 、214…基板端子、300…半導体集積回路、301… 電極

 以下、本発明について詳細に説明する。 発明のプローブ針素材は、検査対象物の電 的特性を検査するために、該検査対象物に 触させて用いられるプローブ針の製造に用 られるものであり、ほう化チタン、ほう化 ルコニウム、ほう化ハフニウム、ほう化ニ ブ、ほう化タンタル、ほう化クロム、炭化 タン、炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム 炭化バナジウム、炭化ニオブ、炭化タンタ 、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、お び酸化クロムから選ばれる少なくとも1種の 化合物を0.1体積%以上3.5体積%以下含有し、残 が主としてタングステンからなるタングス ン合金からなることを特徴としている。

 従来より、タングステン系材料は電気抵抗 が低く、高強度かつ高硬度であるためにプ ーブ針として用いられているが、検査対象 の電極を構成する電極材、特にAl等の付着 しやすさについては検討されてこなかった すなわち、ウエハテストでは、プローブ針 電極に接触させる際に微少な電流を通電す が、プローブ針の先端が例えば数十μmと細 であるために電流密度としては数百A/mm 2 と大きく、プローブ針の先端は電極材を溶融 させる温度域となる。そして、溶融された電 極材がプローブ針に付着し、さらに酸化され ることによって接触抵抗を増加させ、正常な ウエハテストを困難にする。

 本発明では、プローブ針素材に電極材、 にAl等が付着しにくい物質、すなわち濡れ が悪い化合物を含有させることで、プロー 針としてウエハテストに用いた場合、電極 の付着を抑制し、これにより接触抵抗の増 を抑制することができる。本発明では、こ ような電極材と付着しにくい化合物として ほう化チタン、ほう化ジルコニウム、ほう ハフニウム、ほう化ニオブ、ほう化タンタ 、ほう化クロム、炭化チタン、炭化ジルコ ウム、炭化ハフニウム、炭化バナジウム、 化ニオブ、炭化タンタル、酸化ジルコニウ 、酸化ハフニウム、および酸化クロムから ばれる少なくとも1種の化合物を用いること 特徴としている。なお、以下では上記ほう チタン、ほう化ジルコニウム、ほう化ハフ ウム、ほう化ニオブ、ほう化タンタル、ほ 化クロム、炭化チタン、炭化ジルコニウム 炭化ハフニウム、炭化バナジウム、炭化ニ ブ、炭化タンタル、酸化ジルコニウム、酸 ハフニウム、および酸化クロムをまとめて 付着性化合物と呼ぶこととする。

 表1は、難付着性化合物の濡れ性を評価す るために、電極材としてのAlの接触角θを測 した結果を示したものである。なお、表1に 、比較のために難付着性化合物を含まない ングステンのみからなるものの結果も示す ここで、接触角θは、800℃に加熱したAlの溶 融物を難付着性化合物またはタングステンか らなる板状の試験材の表面に接触させ、その ときの接触角θを室温で測定した。この際、A lは大気中で容易に酸化皮膜を形成すること ら、Ar雰囲気中で測定を行った。また、参考 として難付着性化合物およびタングステンの 融点も併せて示した。

 表1から明らかなように、タングステンの 接触角が75°であるのに対し、本発明に用い れる難付着性化合物はおよそ100°以上となっ ていることから、本発明に用いられる難付着 性化合物はタングステンよりもAlの濡れ性が く、Alが付着しにくいことがわかる。

 図1は、本発明のプローブ針素材の微細構 造の一例を示したものである。また、図2は 従来のプローブ針素材の微細構造の一例を したものであり、AKSドープタングステンや ニウムタングステン等の微細構造の一例を したものである。

 図1に示されるように、本発明のプローブ 針素材においては、主としてタングステンか らなるマトリックス1中に、難付着性化合物 あるほう化チタン、ほう化ジルコニウム、 う化ハフニウム、ほう化ニオブ、ほう化タ タル、ほう化クロム、炭化チタン、炭化ジ コニウム、炭化ハフニウム、炭化バナジウ 、炭化ニオブ、炭化タンタル、酸化ジルコ ウム、酸化ハフニウム、および酸化クロム ら選ばれる少なくとも1種の化合物が微細粒 2として分散して含有されている。本発明の プローブ針素材を構成するタングステン合金 は、マトリックス1中に難付着性化合物が粒 状となって分散して含有されていることか 分散強化型合金とも呼ばれるものである。 こで、微細粒子2は、具体的にはマトリック 1を構成する結晶粒子間の粒界付近に分散し て含有されている。

 一方、従来のプローブ針素材は、図2に示 されるように、難付着性化合物からなる微細 粒子2を含有せず、例えばレニウム、または バルト等(図示せず)が主としてタングステン からなるマトリックス1中に固溶されたもの あり、固溶強化型合金とも呼ばれるもので る。なお、本発明のプローブ針素材におけ マトリックス1についても、レニウム、また コバルト等が固溶されていてもよい。

 本発明のプローブ針素材では、マトリッ ス1中に難付着性化合物が微細粒子2として 散して含有されていることで、少なくとも 細粒子2が存在する部分において電極材の付 を抑制することができる。また、マトリッ ス1中に難付着性化合物が微細粒子2として 散して含有されていることで、すなわち難 着性化合物がマトリックス1に溶け込んでい いことで、プローブ針としたときの導体抵 の上昇も抑制することができる。このよう 導体抵抗の上昇が抑制されることから、ウ ハテスト時に高速に通電することも可能と る。

 さらに、本発明のプローブ針素材に含有 れる難付着性化合物は硼化物、炭化物また 酸化物であり、いずれもセラミックスのよ に非常に硬いものであるため、主としてタ グステンからなるマトリックス1の結晶組織 を微細化することができ、プローブ針素材の 硬さを高めることができる。その結果、プロ ーブ針としてその先端に付着した電極材を研 磨によって除去する場合についても、その先 端の磨耗を有効に抑制することができる。

 このような難付着性化合物の微細粒子2は 、例えば平均粒径が0.1μm以上8.0μm以下である ことが好ましい。微細粒子2の平均粒径が0.1μ m未満であると、微細粒子2が小さすぎるため 電極材の付着を抑制する効果が少なく、ま 微細粒子2の平均粒径が8.0μmを超えると、プ ローブ針へと加工するための伸線加工による 細径化が困難となるおそれがある。

 なお、微細粒子2の平均粒径は、例えばプ ローブ針素材の断面を2次元的に画像解析し 求められるものであり、具体的には200個の 細粒子2についてそれぞれ面積を評価し、そ と同じ面積の円の直径をその微細粒子2の直 径と近似し、その平均を平均粒径とする。

 難付着性化合物の含有量は、プローブ針 材全体中、すなわち主としてタングステン らなるマトリックス1と、難付着性化合物か らなる微細粒子2との合計中、0.1体積%以上3.5 積%以下であり、好ましくは0.5体積%以上2体 %以下、より好ましくは1.0体積%以上2体積%以 下である。

 難付着性化合物の含有量が0.1体積%未満で あると、プローブ針としたときの電極材の付 着を十分に抑制することができず、また硬さ も十分でないことから、付着した電極材を研 磨によって除去する際に磨耗しやすくなる。 難付着性化合物の含有量は、プローブ針とし たときの電極材の付着や、研磨による磨耗を 抑制する観点から多い方が好ましく、例えば 0.5体積%以上であることが好ましく、1.0体積% 上であることがより好ましい。

 難付着性化合物の含有量は、上記したよ に多くしていくとプローブ針としたときの 極材の付着を少なくすることができ、また 着した電極材を研磨によって除去する際の 耗も少なくすることができるが、3.5体積%を 超えるとプローブ針へと加工するための伸線 加工、特に線径0.3mm以下、さらには0.1mm以下 いった細径なものへの加工が困難となる。 れは、難付着性化合物がタングステンに比 して硬いために断線やクラックの起点とな やすいこと、および難付着性化合物を加え ことでマトリックス1の組織が微細になり、 線引き抜き時に多大な力を加えなければな ないことによる。このため、難付着性化合 の含有量は、プローブ針素材全体中、3.5体 %以下とすることが好ましい。

 なお、難付着性化合物であるほう化チタ 、ほう化ジルコニウム、ほう化ハフニウム ほう化ニオブ、ほう化タンタル、ほう化ク ム、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化 フニウム、炭化バナジウム、炭化ニオブ、 化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化ハフ ウム、および酸化クロムは1種のみを含有さ せてもよいし、2種以上を含有させてもよく 2種以上を含有させる場合にはそれらの合計 が、プローブ針素材全体中、0.1体積%以上3.5 体積%以下となっていればよい。

 また、難付着性化合物の含有量を体積割 で規定したのは以下の理由による。すなわ 、上記したことからもわかるように、電極 の付着を抑制するにあたっては、電極材と 付着性化合物との接触面積が重要となる。 らに、難付着性化合物はそれぞれ比重が異 るため、同じ質量で加えたとしても体積が なり、表面積も異なってくる。このため、 付着性化合物の種類によって電極材との接 面積が異なることのないよう、本発明では 付着性化合物の含有量を体積割合で規定す こととした。

 ここで、プローブ針素材中の難付着性化 物の含有量(体積割合[%])は、以下のように て求めることができる。すなわち、プロー 針素材を湿式分析法により分析することに って難付着性化合物の質量割合を算出した 、それを比重を用いて体積割合に換算する とにより求めることができる。なお、分析 象箇所は、EPMAや、XRD等の観察によって、プ ーブ針の先端部分と同一組成が確認できる 材部分を対象とする。また、簡易的には、 ローブ針素材を切断、研磨して得られる研 面についてEPMAやXRD等によって難付着性化合 物(微細粒子2)を同定し、このようにして同定 された難付着性化合物(微細粒子2)の面積と、 全面積(難付着性化合物(微細粒子2)の面積お びそれ以外の部分(マトリックス1)の面積を 計した面積)との面積比(難付着性化合物の面 積/全面積×100[%])をもって難付着性化合物の 積割合[%]としてもよい。なお、後述するプ ーブ針についても、同様にして難付着性化 物の体積割合[%]を求めることができる。

 本発明のプローブ針素材における難付着 化合物(微細粒子2)以外の部分、すなわちマ リックス1は、主としてタングステンからな るものである。ここで、主としてタングステ ンからなるとは、少なくともタングステンを 50質量%以上含むものであればよいことを指し 、タングステンのみからなるものの他、他の 合金化元素を50質量%未満含むものであっても よい。

 マトリックス1は、好ましくはレニウムを 44質量%以下含有するものである。プローブ針 素材を主として構成するマトリックス1をレ ウムを44質量%以下含有するものとすること 、高温での熱処理による引張強さの急激な 下を抑制でき、プローブ針とする際の伸線 工性に優れたものとすることができる。

 図3は、3質量%のレニウムを含むレニウム ングステン(H30)と、レニウムを含まない一 的なドープタングステン(W31)とを所定の温度 で5分間の熱処理を行った後の引張強さを比 したものである。なお、レニウムタングス ン(H30)およびドープタングステン(W31)はいず もアルミニウム、シリコン、カリウムをド プ剤として含み、レニウムタングステン(H30 )におけるレニウム分を除いたタングステン 純度およびドープタングステン(W31)における タングステンの純度はいずれも99.95質量%以上 である。

 図3に示されるように、レニウムを含まな いドープタングステン(W31)は、2300℃を超える 高温での熱処理によって二次再結晶し、引張 強さが急激に低下するのに対し、レニウムを 3質量%含むレニウムタングステン(H30)は2300℃ 超える高温での熱処理によっても引張強さ 急激な低下が抑制されていることがわかる

 このようにレニウムを含むものは高温で 処理された後においても引張り強さを維持 ることができることから、プローブ針とす 際の伸線加工性に優れ、例えば線径が0.08mm 度の細径なプローブ針を製造することも可 となる。なお、難付着性化合物を除いたマ リックス1中のレニウム含有量は必ずしも限 定されるものではないものの、上記効果を得 る観点からは、少なくとも1質量%以上である とが好ましい。

 一方、図4は、レニウム-タングステンの 相状態図を示したものである。図4に示され ように、レニウムの含有量が44質量%を超え とσ層と呼ばれる非常に硬くて脆い難加工 が析出し、プローブ針とする際の伸線加工 にクラックが入りやすくなる。このため、 付着性化合物を除いたマトリックス1中のレ ウムの含有量は44質量%以下とすることが好 しい。なお、レニウムの含有量は、伸線加 性の観点からより好ましくは29質量%以下で る。

 また、マトリックス1は、好ましくはコバ ルトを500質量ppm以下含有するものである。プ ローブ針素材を主として構成するマトリック ス1をコバルトを500質量ppm以下含有するもの することで、高温での熱処理による引張強 の急激な低下を抑制でき、プローブ針とす 際の伸線加工性に優れたものとすることが きる。

 図5は、コバルトを含有するタングステン 合金(300質量ppmCo-W、500質量ppmCo-W、700質量ppmCo- W)およびコバルトを含有しない一般的なドー タングステン(W31)からなる直径0.39mmの細線 ついて、所定の熱処理温度で5分間保持した の引張強さを測定した結果を示したもので る。

 なお、コバルトを含有するタングステン 金については、上記したようにコバルトを3 00質量ppm、500質量ppmまたは700質量ppm含む他に アルミニウム、シリコン、カリウムをドー 剤として含み、コバルト分を除いたタング テンの純度が99.95質量%以上のものである。 た、ドープタングステン(W31)は、上記した うにアルミニウム、シリコン、カリウムを ープ剤として含み、タングステンの純度が99 .95質量%以上のものである。

 図5から明らかなように、コバルトを300質 量ppmまたは500質量ppm含有するタングステン合 金については、コバルトを含有しないドープ タングステン(W31)に比較して、高温での熱処 後の引張強さがほぼ同等またはそれよりも だらかに低下することがわかるが、コバル を700質量ppm含有するタングステン合金につ ては、コバルトを含有しないドープタング テン(W31)に比較して高温での熱処理後の引 強さが急激に低下することがわかる。この とから、コバルトの含有量は500質量ppm以下 あることが好ましいことがわかる。

 なお、コバルトの含有量は500質量ppm以下 あれば必ずしも制限されるものではないも の、高温での熱処理後の引張強さの低下を 効に抑制する観点から、より好ましくは100 量ppm以上500質量ppm以下、さらに好ましくは2 00質量ppm以上400質量ppm以下である。

 なお、本発明のプローブ針素材における トリックス1は、レニウムまたはコバルトの 一方のみを含有するものの他、レニウムおよ びコバルトの両方を含有するものであっても よい。また、マトリックス1は、必要に応じ かつ本発明の趣旨に反しない限りにおいて 他の成分あるいは不可避的に混入する成分 含有していてもよい。このようなものとし は、この種のものに一般的に含有されてい ものが挙げられ、例えばカリウム、アルミ ウムまたはシリコンが挙げられ、それぞれ10 0ppm程度含有されていてもよい。

 本発明のプローブ針は、検査対象物の電 的特性を検査するために該検査対象物に接 させて用いられるものであって、少なくと 先端部に上記した本発明のプローブ針素材 具備することを特徴としている。本発明の ローブ針では、少なくとも先端部に上記し 本発明のプローブ針素材を具備することで 長期にわたって接触安定性を維持すること でき、また研磨による磨耗も少なくするこ ができる。

 また、本発明のプローブカードは、その ローブ針が上記した本発明のプローブ針か なることを特徴としている。本発明のプロ ブカードでは、そのプローブ針を上記した 発明のプローブ針からなるものとすること 、プローブ針の接触安定性を長期にわたっ 維持することができ、また研磨による磨耗 少なくすることができる。

 図6は、本発明のプローブ針の一例を示す 外観図であり、図7は、図6に示されるプロー 針を用いたプローブカードの一例を示す外 図である。図6に示されるプローブ針10は、 直作動型のものであり、下方側に延びる基 部10aと、基端部10aの下方側に設けられ、横 き略U字状の座屈部10bと、さらに座屈部10bの 下方側に設けられ、下方側へと向けて徐々に 細径とされた略円錐状部分の頂点部分にあた る先端部10cとを有している。このようなプロ ーブ針10における少なくとも先端部10cに本発 のプローブ針素材が具備される。

 プローブ針10については、少なくとも先 部10cに本発明のプローブ針素材を具備して ればよく、例えば先端部10cを含む略円錐状 分が本発明のプローブ針素材からなるもの あってもよいし、また例えば先端部10cから 端部10aまでの全体が本発明のプローブ針素 からなるものであってもよく、本発明のプ ーブ針素材によって構成される部分は必要 応じて、かつその主旨に反しない限度にお て適宜変更することができる。

 また、図7に示されるプローブカード100は 、基板110と、この基板110に取り付けられたプ ローブ針支持部120とを有している。基板110に は、プローブ針10が接続される配線パターン1 30が形成されており、この配線パターン130の 端は基板端子131に接続されている。また、 ローブ針支持部120は、プローブ針10を支持 る2枚の平行な支持板121、122と、この支持板1 21、122を基板110の下面から垂下させる垂下部 123とを有している。そして、プローブ針10 、その座屈部10bが2枚の支持板121、122の間に 置するように配置されている。

 このようなプローブカード100を用いた検 は、例えば同図に示されるように、プロー カード100の下側に配置された検査対象物で る半導体集積回路300の電極301にプローブ針1 0の先端部10cを接触させることによって行わ る。このような検査方法において、プロー 針10として少なくとも先端部10cに本発明のプ ローブ針素材を具備するものを用いることで 、プローブ針10の接触安定性を長期にわたっ 維持することができ、また研磨による磨耗 抑制することができ、正常な検査を長期に たって行うことができる。

 本発明のプローブ針は、上記した垂直作 型のものに限られず、例えばカンチレバー 、垂直スプリング接触型等であってもよい 図8は、カンチレバー型のプローブ針の一例 を示す外観図であり、図9は、図8に示される ローブ針を用いたプローブカードの一例を す外観図である。図8に示されるプローブ針 20は、斜め下方側に延びる基端部20aと、基端 20aの下方側の端部に設けられ、下方側へと 曲する屈曲部20bと、屈曲部20bの下方側に設 られ、下方側へと向けて徐々に細径とされ 略円錐状部分の頂点部分にあたる先端部20c を有している。このプローブ針20について 、少なくとも先端部20cに本発明のプローブ 素材が具備される。

 また、図9に示されるプローブカード200は 、中央に開口部210aを有する基板210と、基板21 0の下方側の主面に取り付けられたエポキシ 樹脂等からなるリング211と、このリング211 傾斜面によって支持されたプローブ針20とを 有している。プローブ針20の基端部20aは基板2 10を貫通するスルーホール212の下端に接続さ 、先端部20c近傍が開口部210aの開口縁に沿っ て設けられたリング211によって固定されてい る。スルーホール212の上端は基板210に設けら れた配線パターン213によって基板端子214に接 続されている。このプローブカード200につい ても、プローブカード200の下側に配置された 検査対象物である半導体集積回路300の電極301 にプローブ針20の先端部20cを接触させること よって検査が行われる。

 次に、本発明のプローブ針素材の製作方法 ついて説明する。
 まず、原料混合粉末として、例えばタング テン粉末および難付着性化合物粉末を配合 ると共に、必要に応じてその他の原料粉末 配合し、タングステン合金粉末を調製する この際、最終的に得られるプローブ針素材 おける難付着性化合物の含有量が0.1体積%以 上3.5体積%以下となるように難付着性化合物 末の配合量を調整する。具体的には、最終 に得ようとするプローブ針素材における各 成成分の体積割合から比重を用いて質量割 を算出し、この質量割合に基づいてタング テン粉末、難付着性化合物粉末、その他の 加物粉末を配合する。

 なお、最終的に得られるプローブ針素材に 有される難付着性化合物がZrO 2 またはCr 2 O 3 のような酸化物の場合には、原料混合粉末と して、タングステン酸化物粉末とこれら難付 着性化合物を構成する金属の金属粉末とを配 合してタングステン合金粉末とし、タングス テン酸化物粉末を還元することにより金属粉 末を酸化して難付着性化合物である金属酸化 物(ZrO 2 、Cr 2 O 3 )としてもよい。このような場合についても 例えば最終的に得ようとするプローブ針素 における各構成成分の体積割合から比重を いて質量割合を算出し、この質量割合に基 いてタングステン酸化物粉末、難付着性化 物を構成する金属の金属粉末、その他の添 物粉末を配合する。

 このようにして得た原料混合粉末は、プ ス成形し、さらに水素雰囲気中で通電焼結 ることによりプローブ針素材としての焼結 とする。この際、タングステンの融点が高 ことから1800℃以上の高温で焼結する。この ような高温での焼結においては、融点の低い 化合物を含有させると蒸発、飛散して合金化 できなくなるおそれがあるが、本発明で用い る難付着性化合物はいずれも表1に示したよ に融点が2000℃を超えるものであることから 十分に合金化することができる。

 また、プローブ針素材としての焼結体は まず転打、伸線および圧延等の塑性加工、 らびに結晶制御および歪取りを目的とした ニール加工を適宜組み合わせて線材とする この際、伸線ダイスの表面粗さや、必要に じて行われる電解研磨加工の加工度合いを 整することによって線材の表面状態を調製 ることが好ましい。

 得られた線材には真直加工を施した後、 終的に得ようとするプローブ針の長さに応 て切断する。この切断体については、例え センタレス研磨等の機械研磨を行い、より らかな表面状態とすることが好ましい。さ に、この切断体には必要に応じてメッキ等 施した後、垂直作動型、カンチレバー型等 種類に応じて所定の形状に加工し、その先 部をエッチングまたは機械研磨によって円 状に尖らせることで、プローブ針10、20とす ることができる。また、このようにして得ら れたプローブ針10、20を所定の基板110、210に り付けることでプローブカード100、200を得 ことができる。

 以下、実施例を参照して本発明をより具 的に説明する。

 実施例1~13
実施例1~10については、最終的に得られるプ ーブ針素材における難付着性化合物の含有 が表2に示されるものとなるように、難付着 化合物粉末であるTiB 2 、ZrB 2 、TaB 2 、ZrC、ZrO 2 およびCr 2 O 3 から選ばれる1種の化合物粉末とタングステ 粉末とを配合して原料混合粉末としてのタ グステン合金粉末を調製し、これを100MPaの 力でプレス成形した後、2400℃で焼結してプ ーブ針素材とした。

 また、実施例11については、最終的に得ら るプローブ針素材におけるTiB 2 およびZrB 2 の含有量がそれぞれ0.5体積%、両者を合わせ 1体積%となるようにTiB 2 粉末、ZrB 2 粉末およびタングステン粉末を配合して原料 混合粉末としてのタングステン合金粉末を調 製し、これを100MPaの圧力でプレス成形した後 、2400℃で焼結してプローブ針素材とした。

 さらに、実施例12については、タングステ 粉末とレニウム粉末とをそれらの全体に対 てレニウム粉末が3質量%となるように配合す ると共に、さらにこのタングステン粉末とレ ニウム粉末とからなる混合粉末に、最終的に 得られるプローブ針素材におけるCr 2 O 3 の含有量が1体積%となるようにCr 2 O 3 粉末を配合して原料混合粉末としてのタング ステン合金粉末を調製し、これを100MPaの圧力 でプレス成形した後、2400℃で焼結してプロ ブ針素材とした。また、実施例13については 、実施例11のレニウム粉末の代わりにCo含有 液を300質量ppmとなるように配合して乾燥し 合粉末とし、以降は実施例12と同様にCr2O3粉 を配合して原料混合粉末としてのタングス ン合金粉末を調製し、プレス成形、焼結を いプローブ針素材とした。

 なお、実施例1~13においては、タングステン 粉末として平均粒径が1.0μmのものを使用し、 難付着性化合物であるTiB 2 、ZrB 2 、TaB 2 、ZrC、ZrO 2 およびCr 2 O 3 の粉末として平均粒径が1.0μmのものを使用し 、レニウム粉末として平均粒径が3.5μmのもの を使用した。また、実施例1~13においては、 られたプローブ針素材における難付着性化 物からなる微細粒子の平均粒径が1.0μmであ た。

 比較例1~3
比較例1については、タングステン粉末とカ ウム含有溶液とをそれらの全体に対してカ ウム含有量が、焼結後に50質量ppmとなるよう に配合して乾燥し原料混合粉末としてのタン グステン合金粉末を調製し、以降は実施例1~1 3と同様にプレス成形、焼結を行いプローブ 素材とした。また、比較例2については、タ グステン粉末とレニウム粉末とをそれらの 体に対してレニウム粉末が3質量%となるよ に配合して原料混合粉末としてのタングス ン合金粉末を調製し、以降は実施例1~13と同 にプレス成形、焼結を行いプローブ針素材 した。なお、比較例1、2は、いずれも難付 性化合物粉末を配合していないものである

 さらに、比較例3については、最終的に得ら れるプローブ針素材における難付着性化合物 としてのCr 2 O 3 の含有量が4体積%となるようにCr 2 O 3 粉末とタングステン粉末とを配合して原料混 合粉末としてのタングステン合金粉末を調製 し、以降は実施例1~13と同様にプレス成形、 結を行いプローブ針素材とした。

 なお、比較例1~3についても、タングステン 末、レニウム粉末および難付着性化合物粉 としてのCr 2 O 3 の粉末は、実施例1~13で用いたものと同様な 均粒径を有するものを使用した。また、比 例3においては、得られたプローブ針素材に ける難付着性化合物からなる微細粒子の平 粒径が1.0μmであった。

 次に、実施例1~13および比較例1~3のプロー ブ針素材について伸線加工性を評価した。伸 線加工性は、線径をφ1.0mm、φ0.5mmまたはφ0.1mm と変化させて伸線加工を行い、加工が可能で あるかどうか、すなわち断線やクラックの発 生がないかどうかで評価した。結果を表2に す。表2中、伸線加工性の欄における「○」 伸線加工中に断線やクラックが発生せず、 定の線径に加工することができたことを示 、「×」は伸線加工中に断線やクラックが 生し、実質的に所定の線径に加工すること できなかったことを示す。

 また、実施例1~13および比較例1~3のプロー ブ針素材のうち、伸線加工性の評価で線径を φ0.1mmとしたときに評価が「○」であったも について、実際にプローブ針を製造してウ ハテストを行い、コンタクト可能な回数(ウ ハコンタクト回数)を測定した。

 なお、プローブ針は、線径をφ0.1mm、先端 径をφ0.020mmとした。また、測定は、プローブ 針とAl-Cu電極とを2gの荷重で接触させ、30mAの 流を印加し、1mAの電流で接触抵抗を測定す のを一連の流れとし、繰返し接触させた。 の際、接触抵抗測定値が10ωを超えた場合は 、プローブ針の先端部を#4000の研磨紙で研磨 た。このようにして、研磨を行いながら繰 し接触を行い、プローブ針の先端部が30μm 耗した時点で測定を終了し、それまでに接 させた回数をウエハコンタクト回数とした

 表2から明らかなように、難付着性化合物で あるTiB 2 、ZrB 2 、TaB 2 、ZrC、ZrO 2 またはCr 2 O 3 を所定量含有させた実施例1~13のプローブ針 材については、難付着性化合物による電極 の付着抑制作用および硬さ向上作用により 従来のプローブ針素材に比べてウエハコン クト回数を多くできることがわかる。

 また、難付着性化合物であるCr 2 O 3 の含有量を0.1体積%から3.5体積%へと変化させ 実施例6~10の結果から、少なくとも難付着性 化合物の含有量を0.1体積%以上とすればウエ コンタクト回数を多くでき、難付着性化合 の含有量を0.5体積%以上とすればよりウエハ ンタクト回数を多くできることがわかる。 らに、難付着性化合物としては、TiB 2 とZrB 2 とを含有させた実施例11の結果から、2種以上 の難付着性化合物を含有させても構わないこ とがわかる。

 なお、難付着性化合物の含有量を多くして くとウエハコンタクト回数を多くできるこ がわかるものの、比較例3のプローブ針素材 の結果からも明らかなように、難付着性化合 物であるCr 2 O 3 の含有量を4体積%と過度に多くすると、伸線 工の際に断線やクラックが発生しやすくな 。従って、難付着性化合物の含有量は伸線 工性の観点から3.5体積%以下であることが好 ましいことがわかる。

 本発明のプローブ針素材によれば、プロ ブ針の製造に用いた場合に、長期にわたっ 接触安定性を維持すると共に、研磨による 耗も抑制されたものとすることができる。 た、本発明のプローブ針によれば、長期に たって接触安定性を維持すると共に、研磨 よる磨耗も抑制することができる。さらに 本発明のプローブカードによれば、プロー 針の接触安定性を長期にわたって維持する 共に、研磨による磨耗も抑制することがで る。また、本発明の検査方法によれば、プ ーブ針の接触安定性を長期にわたって維持 ると共に、研磨による磨耗も抑制すること でき、正常な検査を長期にわたって行うこ ができる。