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Patent Searching and Data


Title:
PROCESS AND APPARATUS FOR PRODUCING GAS HYDRATE PELLET
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044468
Kind Code:
A1
Abstract:
A process and apparatus by which gas hydrate pellets having excellent storability can be produced at low cost. A gas hydrate produced from a raw-material gas and raw-material water is dehydrated and simultaneously molded into pellets with a press-molding means under conditions suitable for producing the gas hydrate while producing the gas hydrate from the raw-material gas and water present among particles of the gas hydrate.

Inventors:
IWASAKI TORU (JP)
TAKAHASHI MASAHIRO (JP)
ARAI TAKASHI (JP)
TAKAHASHI SHINJI (JP)
TAKAMOTO KOUHEI (JP)
OGAWA KENJI (JP)
AOBA MASAFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/069396
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
October 03, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI SHIPBUILDING ENG (JP)
IWASAKI TORU (JP)
TAKAHASHI MASAHIRO (JP)
ARAI TAKASHI (JP)
TAKAHASHI SHINJI (JP)
TAKAMOTO KOUHEI (JP)
OGAWA KENJI (JP)
AOBA MASAFUMI (JP)
International Classes:
C10L3/06
Foreign References:
JP2006104256A2006-04-20
JP2002220353A2002-08-09
JP2007270029A2007-10-18
JP2007254531A2007-10-04
JP2007269908A2007-10-18
JP2002220353A2002-08-09
JP2003287199A2003-10-10
JP2000302701A2000-10-31
Other References:
See also references of EP 2218766A4
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Shin-ichi et al. (37 Kowa Building4-5, Tsukiji 1-chom, Chuo-ku Tokyo 45, JP)
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Claims:
 原料ガスと原料水とから生成されるガスハイドレートを、該ガスハイドレートの生成条件下において圧縮成形手段により脱水すると共に、前記ガスハイドレートの粒子間に存在する前記原料ガスと前記水とから前記ガスハイドレートを生成させつつペレット状に成形するガスハイドレートペレットの製造方法。
 ガスハイドレート濃度が40~70重量%であるガスハイドレートを、該ガスハイドレートの生成条件下において圧縮成形手段により脱水しつつ圧縮成形してペレットを製造するガスハイドレートペレットの製造方法。
 前記圧縮成形手段が、外周面に複数のペレットの成形型を有し、かつ互いに逆方向に回転する一対のロールから構成されたブリケッティングロールである請求項1又は2に記載のガスハイドレートペレットの製造方法。
 前記ガスハイドレートは天然ガスを原料とし、前記生成条件は圧力が1~10 MPaであって温度が0~10℃である請求項1~3のいずれかに記載のガスハイドレートペレットの製造方法。
 ガスハイドレートを圧縮成形してガスハイドレートペレットを製造するガスハイドレートペレットの製造装置であって、前記ガスハイドレートペレットの製造装置は、外周面に複数の成形型をもち、かつ互いに逆方向に回転する一対の圧縮ロールと、前記一対の圧縮ロール間に前記ガスハイドレートを供給する供給手段とを備えるガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記一対の圧縮ロールと前記供給手段との間に前記ガスハイドレートの脱水手段を設けた請求項5に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記脱水手段が、互いに逆方向に回転する一対の脱水ロールからなる請求項6に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記一対の脱水ロールの少なくとも片方は、該脱水ロールの周方向及び/又は軸方向に沿って形成された複数の排水溝を外周面に有する請求項7に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 回転する第1ロールと、前記第1ロールに近接して平行に配置され、前記第1ロールと逆方向に回転する第2ロール及び第3ロールと、前記第1ロールと前記第3ロールとの間にガスハイドレートを供給する供給手段とを備え、前記第2ロールは外周面に複数の成形型を有し、前記第1ロールと前記第3ロールによりガスハイドレートを脱水し、次いで前記第1ロールと前記第2ロールにより前記脱水されたガスハイドレートを圧縮成形するガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記第1及び第3ロールの少なくとも片方は、外周面に周方向及び/又は軸方向に形成された複数の排水溝を有する請求項9に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記ガスハイドレートの圧縮成形により生じた水を排水する排水手段を設けた請求項5~8のいずれかに記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記排水手段が、前記一対の圧縮ロールの端面の少なくとも上半分を覆う防水板と、前記防水板を貫通する排水管とからなる請求項11に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記供給手段はホッパを備え、前記排水手段が該ホッパの壁面を貫通する排水管からなる請求項11に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記供給手段はホッパを備え、前記排水手段が該ホッパの壁面に形成されたスリット又はラビリンスからなる請求項11に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記排水手段が前記一対の圧縮ロールに近接して配置された排水溝からなる請求項11に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記排水手段が前記成形型と前記一対の圧縮ロールの端面との間を連通する排水孔からなる請求項11に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記排水孔の内径が0.5~5mmである請求項11に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記成形型の表面に透水性材料を敷設した請求項16又は17に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記排水手段が、前記外周面の平面部に貼付された吸水性材料と、前記吸水性材料を押圧する脱水ローラーとからなることを特徴とする請求項11に記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
Description:
ガスハイドレートペレットの製 方法及び製造装置

 本発明は、ガスハイドレートを圧縮成形 てガスハイドレートペレットを製造する方 及び装置に関し、更に詳しくは貯蔵性に優 たガスハイドレートペレットを低コストで 造することができるガスハイドレートペレ トの製造方法及び製造装置に関する。

 近年、天然ガス等(以下、「原料ガス」と いう。)の安全かつ経済的な輸送・貯蔵手段 して、この原料ガスを水和させて固体状態 水和物としたガスハイドレートを用いる方 が注目されている。一般にガスハイドレー は、原料ガスと原料水を低温・高圧下で反 させることにより生成されるが、このよう して得られるガスハイドレートは水分を40~60 重量%程度含有したスラリー状となる。その め、脱水や再生成などによりガスハイドレ トの含有率を約90重量%まで高めて、大気圧 で圧縮成形してアーモンド状、レンズ状、 形状又は不定形状等の成形物(以下、「ペレ ト」という。)に加工して貯蔵することが行 われている(例えば、特許文献1を参照)。この ハイドレートペレットは、大気圧下において -20℃の温度で貯蔵されるが、その大部分が短 期間のうちに分解してしまうという問題があ った。

 このような問題を解決するために、特許 献2は、自己保存効果により分解が抑制され る粒径を有するガスハイドレートを分級して 貯蔵すると共に、分級により除去されたガス ハイドレートを分解して再びガスハイドレー トを生成することを提案している。

 しかし、このような方法では、分級や再ガ ハイドレート化のための設備が必要となる め、ガスハイドレートペレットの製造コス を増大させるという問題があった。

特開2002-220353号公報

特開2003-287199号公報

 本発明の目的は、貯蔵性に優れたガスハ ドレートペレットを、低コストで製造する とができるガスハイドレートペレットの製 方法及び製造装置を提供することにある。

 上記の目的を達成する請求項1に記載のガ スハイドレートペレットの製造方法は、原料 ガスと原料水とから生成されるガスハイドレ ートを、該ガスハイドレートの生成条件下に おいて圧縮成形手段により脱水すると共に、 前記ガスハイドレートの粒子間に存在する前 記原料ガスと前記水とから前記ガスハイドレ ートを生成させつつペレット状に成形するこ とを特徴とするものである。

 また、請求項2に記載のガスハイドレート ペレットの製造方法は、ガスハイドレート濃 度が40~70重量%であるガスハイドレートを、該 ガスハイドレートの生成条件下において圧縮 成形手段により脱水しつつ圧縮成形してペレ ットを製造することを特徴とするものである 。

 前記圧縮成形手段は、外周面に複数のペ ットの成形型を有し、かつ互いに逆方向に 転する一対のロールから構成されたブリケ ティングロールをもちいることが望ましい

 また、前記ガスハイドレートは天然ガス 原料とし、前記生成条件は圧力が1~10 MPaで って温度が0~10℃であることが望ましい。

 上記の目的を達成する請求項5に記載のガ スハイドレートペレットの製造装置は、ガス ハイドレートを圧縮成形してガスハイドレー トペレットを製造するガスハイドレートペレ ットの製造装置であって、前記ガスハイドレ ートペレットの製造装置は、外周面に複数の 成形型をもち、かつ互いに逆方向に回転する 一対の圧縮ロールと、前記一対の圧縮ロール 間に前記ガスハイドレートを供給する供給手 段とを備えることを特徴とするものである。

 前記一対の圧縮ロールと前記供給手段と 間には、前記ガスハイドレートの脱水手段 設けることが望ましい。

 前記脱水手段には、互いに逆方向に回転 る一対の脱水ロールを用い、その一対の脱 ロールの少なくとも片方は、該脱水ロール 周方向及び/又は軸方向に沿って形成された 複数の排水溝を外周面に有することが望まし い。

 また、前記ガスハイドレートの圧縮成形 より生じた水を排水する排水手段を設ける とが望ましい。

 前記排水手段は、前記一対の圧縮ロール 端面の少なくとも上半分を覆う防水板と、 記防水板を貫通する排水管とから構成する とが望ましい。前記排水手段は、前記供給 段が備えるホッパの壁面を貫通する排水管 又はホッパの壁面に形成されたスリット若 くはラビリンスから構成することが望まし 。前記排水手段は、前記一対の圧縮ロール 近接して配置された排水溝から構成するこ ができる。

 前記排水手段は、前記成形型と前記一対 圧縮ロールの端面との間を連通する排水孔 ら構成し、その排水孔の内径は0.5~5mmとする と共に、前記成形型の表面に透水性材料を敷 設することが望ましい。

 更に、前記排水手段は、前記外周面の平 部に貼付された吸水性材料と、前記吸水性 料を押圧する脱水ローラーとから構成する とができる。

 また、請求項9に記載のガスハイドレート ペレットの製造装置は、回転する第1ロール 、前記第1ロールに近接して平行に配置され 前記第1ロールと逆方向に回転する第2ロー 及び第3ロールと、前記第1ロールと前記第3 ールとの間にガスハイドレートを供給する 給手段とを備え、前記第2ロールは外周面に 数の成形型を有し、前記第1ロールと前記第 3ロールによりガスハイドレートを脱水し、 いで前記第1ロールと前記第2ロールにより前 記脱水されたガスハイドレートを圧縮成形す ることを特徴とするものである。

 前記第1及び第3ロールの少なくとも1つは 外周面に周方向及び/又は軸方向に形成され た複数の排水溝を有することが望ましい。

 請求項1及び2に記載のガスハイドレート レットの製造方法の発明によれば、粒子の 隙に残ったガスと粒子表面の水及びウエッ 水をハイドレートに形成させ、空隙は圧縮 れることにより空隙率をほぼ0%まで減少させ ることができるので、高密度でガス包蔵率の 高いガスハイドレートペレットを製造するこ とができる。更に、粒子間に形成されたガス ハイドレートは、粒子同士のバインダーとし て作用するため、強度に優れたペレットを得 ることができる。従って、ガス包蔵率が大き く密度が高いため貯蔵効率に優れ、かつ脱圧 時の分解量が少なく低い分解速度を有する貯 蔵性に優れたガスハイドレートペレットを低 コストで製造することができる。

 また、請求項5及び9に記載のガスハイド ートペレットの製造装置の発明によれば、 給手段により供給されたガスハイドレート 、互いに逆方向に回転する一対の圧縮ロー の外周面に形成された成形型内で圧縮成形 てガスハイドレートペレットを製造するの 、上記のガスハイドレートの製造方法を用 てガスハイドレートペレットを製造するこ ができるため、貯蔵性に優れたガスハイド ートペレットを低コストで製造することが きる。

図1は往復動式のペレット製造装置であ る。 図2はペレット成形における機構図であ る。 図3は図2におけるガスハイドレートの 態模式図であり、(a)はStep2を、(b)はStep3を、( c)はStep3~4をそれぞれ示す。 図4は図2の比較例であり、原料ガスハ ドレート率が85%であって、(a)はStep2に、(b)は Step3~4にそれぞれ相当する。 図5は比表面積と分解速度の関係を示す グラフである。 図6はペレット密度とペレット分解速度 の関係を示すグラフである。 図7はガスハイドレートの濃度とペレッ トのかさ密度の関係を示すグラフである。 図8はガスハイドレートの濃度とペレッ ト分解速度の関係を示すグラフである。 図9は本発明のガスハイドレートペレッ トの製造方法の実施例2に係る製造系統図で る。 図10はブリケッティングロール式のガ ハイドレートペレットの製造装置の断面図 ある。 図11は本発明の第1実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の断面図 である。 図12は第1実施形態からなるガスハイド レートペレットの製造装置の変形例の断面図 である。 図13は本発明の第2実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の斜視図 である。 図14は本発明の第3実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の斜視図 である。 図15は本発明の第4実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の断面図 である。 図16は本発明の第5実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の斜視図 である。 図17は本発明の第6実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の斜視図 である。 図18は本発明の第7実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の斜視図 である。 図19は本発明の第8実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の断面図 である。 図20は図19に示すA-A矢視の断面図であ 。 図21は本発明の第9実施形態からなるガ スハイドレートペレットの製造装置の断面図 である。

符号の説明

1 臼 
2 上杵
3 下杵
4 ガスハイドレートペレット
5 温度計    
6 圧力容器
7 エアシリンダー
8 ピストン
9 排水口
10 ペレット原料
11 水
12 ウエッジ水
13 表面付着水
14 粒子内水
15 空隙(ガス)
16 ガスハイドレート
17 間隙水
18 不飽和部
19 飽和部
20 成形時生成ガスハイドレート
21 原料ガス
22 原料水
23 ガスハイドレート
24 生成器
25 ペレット製造装置
26 冷却器
27 脱圧装置
28 貯槽
29 貯留水
30 撹拌羽根
31 ポンプ
32 循環ライン
33 熱交換器
34、34a ペレット
35 脱水ライン
40 圧縮ロール
41 ガスハイドレート供給手段
42、42b 脱水ロール
42a 圧縮脱水ロール
43 ポケット
45 ホッパ
46 電動機
47 スクリューフィーダー
48 脱水後ガスハイドレート
50 防水板
51 (圧縮ロールの)端面
52 排水管
53 貯水
54 排水
55 ホッパの前面
56 ホッパの側面
57 スリット
58 軸方向の溢れ水
59 排水溝
60 出口
61 排水溝
62 出口
63 側方の溢れ水
64 排水溝
65 出口
66 ブレード
67 排水孔
68 中空部
69 排水
70 吸水性材料
71 脱水ローラー
72 排水

 以下に、請求項1及び2に係るガスハイド ートペレットの製造方法について、図面を 照して説明する。

 ここでは、図1に示す往復動式のペレット 製造装置を用いる場合を例に説明する。なお 、後述する圧縮ローラーを用いた回転式の製 造装置でも原理は同じである。

 往復動式のペレット製造装置は、圧力容 6の上部にエアーシリンダ7が設置され、ピ トン8が圧力容器内部に貫通している。圧力 器6とピストン8は、Oリングでシールされて る。圧力容器6の内部には、上杵2、下杵3と の周囲に臼1が設置される。通常は、上杵2 下杵3の形状は円柱状であり、臼1は円筒状で ある。ピストン8と、上杵2、下杵3、臼1は同 上に配置されている。また、ピストン8と上 2は連結されているので、ピストン8を下げ ことにより、圧力容器6内の上杵2を加圧する ことができる。臼1と上杵2及び下杵3の間には 、0.1~0.5mm程度の僅かなクリアランスがあり、 上杵2、下杵3はそれぞれ上下方向に可動な構 である。

 図2は、ガスハイドレートペレットの圧縮 成形の工程を示す。

 最初に、臼1内に下杵3がある状態で、上 2が上部に持ち上がる(Step 1)。次に、ガスハ ドレート10が、図示しないガスハイドレー 充填装置により手動又は自動で臼1内に充填 れる(Step 2)。そして、上杵2がピストン8に り押されることにより降下して、ガスハイ レート10に成形荷重がかかる(Step 3)。この操 作により、ガスハイドレート10がペレット4に 成形される。最後に、上杵2がピストン8によ 上部へ引き上げられ、下杵3は図示しない下 杵上昇機構により上昇することによって、ペ レット4が臼1の上部まで持ち上げられ、成形 れたペレット4を臼1の外部へ取り出すこと できる(Step 4)。

 図2のStep 2に示す成形部に供給されたガ ハイドレート10は、図3(a)に示すように、一 はガスハイドレート粒子と粒子の間が完全 水(間隙水)17で満たされた部分(通常は下部の 底の方)となっている。また一部は、ガスハ ドレート粒子と粒子の間は、完全に水で満 された部分ではなく空隙15となっている(通 は上の方)。この空隙15には、原料ガスが生 条件圧力で存在する。また、ガスハイドレ ト粒子と粒子の間は、いわゆるウエッジ水12 が存在し、更に粒子表面は乾いている訳では ないので、表面付着水13が存在する。この加 前状態の空隙15の割合(空隙率)は、通常40~60% 程度である。また、ガスハイドレート粒子内 部にも粒子内液14が存在する。また、図2にお けるStep 3においては、図3(b)に示すように、 ストン8により成形荷重が加圧されるとガス ハイドレート粒子が圧密され、余剰の水11が 水口9より排出される。粒子間の空隙に存在 していたガスも一部は外部に排出されるが、 粒子が圧密されることにより、成形部に閉じ 込められる。このガスの圧力は、成形時にピ ストン8で加圧されることになり、成形荷重(5 ~100MPa程度)と同じ高圧力の状態となる。この うな高圧状態となると、図3(c)に示すように 、ガスハイドレートの平衡温度は高くなるの で、粒子間に存在していた間隙水17、ウエッ 水12、外部に染み出した粒子内液14が高圧ガ スと反応してガスハイドレート20が生成され 。

 このような作用により、請求項1又は2に 載のガスハイドレートペレットの製造方法 は、原料粒子間がほぼガスハイドレートで たされた、空隙の非常に少ない高密度ペレ トを製造することができる。また、粒子間 形成されたガスハイドレートは、粒子同士 バインダーとして作用するため、硬くて強 に優れたペレットが得られる。

 比較例を図4に示す。ガスハイドレート濃 度が高いと、成形前の状態である図4(a)では ガスハイドレート16粒子と粒子14の間は空隙1 5であり、ピストン8で成形荷重がかかっても 粒子間の空隙が乾いているため、ガスは成 型の外部へ放出され、粒子14間内部のガス 力は成形型外部と比べわずかに高いか同じ なる。また、ガスハイドレート粒子表面の 分も少ないため、この水分とガスによるガ ハイドレート20の生成は起こりにくいことと なる。結果として、成形されたペレットは、 図4(b)に示すように、空隙率が大きく密度が さいものとなり、また構成している粒子が さいので分解速度が大きいものとなる。

 図5にペレットの比表面積と貯蔵時(-20℃)の 解速度の関係を示す。ガスハイドレートは 面から分解するので、比表面積が小さい方 分解速度が小さくなる。比表面積Sは、下記 の(1)式で示され、ペレット密度が高いほど、 又はペレット相当半径が大きいほど比表面積 Sは小さくなる。
               S=3/(ρr)   ----(1)
          但し、ρ:ペレット密度、r:ペ ット相当半径

 従って、本発明によるガスハイドレート レットは、ペレット密度が高くなることに り貯蔵時の分解速度を低減できる。

 図6にペレット密度とペレット分解速度の 関係を示す。本発明によるガスハイドレート ペレットは、ペレット密度が高くなることに より貯槽時の分解速度を低減できる。

 図1に示すペレット製造装置により、ガスハ イドレートの生成条件下である5MPa、2℃でガ ハイドレートを成形した。ペレットは直径1 3mm、高さ12mmの円柱形である。ペレットの原 ガスハイドレートのガス組成は、天然ガス 分(メタン:95%、プロパン:5%)を用いた。ペレ トの成形圧力(ピストン荷重(N)×ペレットの 面積(m 2 ))は、1~100MPaとした。ペレット原料10のガスハ イドレート濃度が50重量%の場合では、以下の ようになった。

 図2のStep 2の原料の容積は3.4cm 3 、このうちガスハイドレートの容積は1.2cm 3 (重量1.10g)、水が1.1cm 3 (重量1.10g)、空隙が1.2cm 3 (ガス重量0.04g)であった。次に、図2のStep 3の 状態に荷重をかけたとき、脱水され排水口9 ら0.8g排水された。空隙15のガスはピストン より容積が1/2.8に圧縮され、成形器内部のガ ス圧力は14MPaになった。このときのガスハイ レート16の平衡温度は16.5℃となる。成形開 時の温度は2℃であるので、ガスハイドレー ト形成の過冷却度=平衡温度-反応温度は、16.5 ℃-2℃=14.5℃となった。過冷却度はわずかで あればガスハイドレート20が形成されるので 、成形器内部では非常に大きな過冷却度を有 することになり、瞬時に残留していた水分0.3 gとガス0.04gからガスハイドレート0.34gが形成 れ、図2のStep 4の状態となった。

 新しく形成されたガスハイドレート20は、 料粒子の空隙に密に形成されるので、空隙15 を低減して、ペレットの密度を高め、比表面 積を低減する効果がある。また粒子のバイン ダーとしても作用するので、ペレットの機械 的な強度も高まる。また、生成時の圧力が周 囲圧力より高いので、ガスハイドレート20の 和数が高くなり、結果として高いガスの包 率が得られた。このガスハイドレートペレ トの密度は900kg/m 3 であり、冷却後生成圧力から大気圧までの脱 圧装置での分解量は1%であった。従って、分 速度0.1%/日の天然ガスハイドレートペレッ が得られた。

 図7は、ペレット原料のガスハイドレートの 濃度とペレットの密度との関係を示す。ここ でペレット原料のガスハイドレート濃度とは 、ペレット原料10中におけるガスハイドレー 16の重量割合を示すものであり、密度とは ペレット4の空隙体積を含む体積で重量を割 た数値である。この結果から、ペレット原 のガスハイドレートの濃度が約20~80重量%の 囲において、ペレット4の貯蔵性が良好とな るかさ密度の目安である800kg/m 3 以上の値をとることが分かる。

 従って、かさ密度の観点からは、ペレット 造装置に供給するガスハイドレート16の濃 は、20~80重量%、好ましくは約900kg/m 3 の最大値を示す30~70重量%とするのがよいこと が分かる。

 図8は、ペレット原料のガスハイドレート 濃度とペレットの大気圧下、-20℃の貯蔵にお ける分解速度との関係を示す。ここで分解速 度とは、一定期間内にペレット4中のガスハ ドレート濃度の変化率であり、いわゆる自 保存性の指標となるパラメータである。こ 結果から、ガスハイドレート16の濃度が約40~ 80重量%の範囲において、ペレット4の分解速 は1日当たり約0.5%以下の最低値を示すことが 分かる。従って、分解速度の観点からは、ペ レット製造装置に供給するガスハイドレート 16の濃度は、40~80重量%とするのがよいことが かる。

 図9に示すペレット製造系統により、本発 明に係るガスハイドレートペレットの製造方 法を実施した。本ペレット製造系統(以下、 製造系統」という。)は、ガスハイドレート2 3の生成器24と、生成されたガスハイドレート 23からペレットを製造する圧縮成形手段であ ガスハイドレートペレットペレット製造装 25(以下、「製造装置」という。)と、製造後 のペレットを冷却する冷却器26と、冷却され ペレットを大気圧下に脱圧する脱圧装置27 、脱圧されたペレットを貯蔵する貯槽28から 構成される。

 生成器24は、原料ガス21と原料水22からガ ハイドレート23を生成するものである。具 的には、高圧・低温の生成条件下(例えば、5 .4MPa、4℃)で、貯留水29中に原料ガス21を吹き みながら撹拌羽根30で撹拌する方法(気液撹 方式)(例えば、特開2000-302701号公報参照)に りガスハイドレート23を生成する。この貯留 水29の一部はポンプ31により循環ライン32に送 られて、熱交換器33で反応熱を除去されてか 生成器24に戻される。また、ガスハイドレ ト23の生成に消費された貯留水29は、この循 ライン32から原料水22として補給されるよう になっている。

 ペレット製造装置25は、圧縮ロール方式 ブリケッティングロール方式及び打錠方式 いずれによるものでもよいが、製造効率の からはブリケッティングロール方式である とが望ましい。そのため、本実施例では、 10に示すような、いわゆるブリケッティング マシーンを用いており、生成器24で生成され ガスハイドレート23を、ホッパ45とスクリュ ーフィーダー47からなる供給手段により金属 の一対の圧縮ロール40間に供給して、成形 であるポケット43にくい込ませて脱水しつつ 圧縮成形してペレット34を製造するものであ 。従ってペレット製造装置25においてガス イドレート23の脱水とガスハイドレート20の 成と圧縮成形とを同時に行うため、製造系 を簡略化することができる。なお、この圧 成形の際に脱水された水は、脱水ライン35 通じて生成器24に戻されて再利用される。

 冷却器26は、製造後のペレット34を安定温 度である0℃以下、例えば-20℃に冷却するも である。

 以上の工程はガスハイドレートの生成条 である高圧・低温下で行われるため、脱圧 置27は冷却後のペレットを脱圧して、貯槽28 内において大気圧下で貯蔵できるようにする ものである。

 このような製造系統において、表1に示す 条件で生成したガスハイドレート3からペレ ト34を製造した。ここで、原料ガス21の組成 、理想的な場合(ケース1)と、実プラントを 擬した場合(ケース2、3)とから決定されたも のである。

 また、過冷却度とは、生成温度とガスハ ドレートの理論的な平衡温度との差であり ガスハイドレートの生成を決定するパラメ タである。

 なお、ペレット34を製造する際における 縮成形の圧力は、ロール38の軸方向において 2~3ton/cmとした。

 ケース1のガスハイドレートを原料ガスハイ ドレート濃度40%でペレット製造装置へ供給し 、直径20mmの球状のペレットを成形した。そ 結果、脱圧装置での分解量は1%であり、ペレ ット密度900kg/m 3 、分解速度0.2%/日のメタンハイドレートペレ トが得られた。

 ケース2のガスハイドレートを原料ガスハイ ドレート濃度60重量%でペレット製造装置へ供 給し、直径20mmのアーモンド状のペレットを 形した。その結果、脱圧装置での分解量は1% であり、ペレット密度900kg/m 3 、分解速度0.1%/日の天然ガスハイドレートペ ットが得られた。

 ペレット原料のガスハイドレート濃度を20~8 0重量%とすることにより、ペレット成形過程 脱水と、ペレット表面及び内部に残ってい 水(ウェッジ水、表面水、粒子内水、間隙水 (脱水しきれなかったもの))と空隙に存在する ガスとのガスハイドレートの生成反応が起こ り、密度900kg/m 3 のペレットを成形できた。このペレットは-20 ℃貯蔵時の分解速度が0.2%/日であった。

 以上の検討結果から、かさ密度が高く分 速度が低い貯蔵性に優れたペレット34を製 するためには、ペレット製造装置25に供給す るガスハイドレート23の濃度は20~80重量%、好 しくは40~70重量%とするのがよいことが分か 。

 次に、請求項5の発明に係るガスハイドレ ートペレットの製造装置(以下、「本発明に るガスハイドレートペレットの製造装置」 いう。)について、図面を参照して説明する

 図11は、本発明に係る発明の第1実施形態 らなるガスハイドレートペレット製造装置 示す。

 このガスハイドレートペレット製造装置 、図10に示すような従来のブリケッティン マシーンにおいて、一対の圧縮ロール40とガ スハイドレート供給手段41との間に脱水手段 ある一対の脱水ロール42を配置したことを 徴とするものである。一対の圧縮ロール40は 、互いに近接して軸方向に平行に配置されて おり、その外周面にはペレット成形型である ポケット43が複数形成されている。一対の脱 ロール42は、一対の圧縮ロール40と平行にな るようにその真上に配置される。脱水ロール 42の外周面は滑らかになっているが、脱水時 排水効率を向上させるために周方向及び軸 向の少なくとも一方に複数の脱水溝を形成 てもよい。また、脱水ロール42は圧縮ロー 40と外径が同じであることが望ましい。これ らの圧縮ロール40と脱水ロール42においては 図示しない駆動手段により一対のロールが いに逆方向に回転するようになっている。

 ガスハイドレート供給手段41は、脱水ロ ル42間にガスハイドレート23を連続的に供給 るものであり、ホッパ45と電動機46で回転駆 動されるスクリューフィーダー47から構成さ る。

 このような構造を有するガスハイドレー ペレット製造装置の動作を以下に説明する

 ガスハイドレート供給手段41により一対 脱水ロール42上に供給されたガスハイドレー ト23は、回転する脱水ロール42間に巻き込ま て加圧されることにより脱水される。脱水 のガスハイドレート48は、そのまま真下に位 置する圧縮ロール40上に落下して、一対の圧 ロール40のポケット43内で圧縮成形されてペ レット34となる。このとき、ガスハイドレー 48からは圧縮成形により水分が出るが、前 って脱水ロール42により十分に脱水されてい るため、圧縮ロール40上に多量の貯水が発生 ることはない。

 このようなガスハイドレートペレットの 造装置を用いることにより、上述のガスハ ドレートペレットの製造方法を用いてガス イドレートペレットを製造することができ と共に、一対の圧縮ロール上に多量の貯水 発生することがなく、ガスハイドレートの 給が妨げられないため、ガスハイドレート レットの製造効率の低下を防止することが きる。

 図12は、上記の第1実施形態からなるガス イドレートペレットの製造装置の変形例を す。

 この変形例は、第1ロールである脱水ロー ル42aに対して、第2ロールである圧縮ロール40 は略水平方向で、第3ロールである脱水ロー 42bは斜め上方で、それぞれ平行して近接し いる。圧縮脱水ロール42aと脱水ロール42bの 周面は滑らかになっているが、脱水時の排 効率を向上させるために周方向及び軸方向 少なくとも一方に脱水溝を形成してもよい また、圧縮ロール40の外周面には、複数のポ ケット43が形成されている。これら3本のロー ルの外径は、互いに同じであることが望まし い。ガスハイドレート供給手段46の構造は第1 実施形態の場合と同じであるが、圧縮脱水ロ ール42aと脱水ロール42bとの間にガスハイドレ ート23を供給することができるように傾けら ている。

 この変形例においては、ガスハイドレー 23は圧縮脱水ロール42aと脱水ロール42bとの で脱水された後に、圧縮脱水ロール42aと圧 ロール40との間に供給され、ポケット43内で 縮成形されて半球状のペレット34aとなる。 のような構成により、ロール数を減らすこ ができるため、設備コストを低減すること できる。

 図13は、本発明の第2実施形態からなるガ ハイドレートペレットの製造装置を示す。

 本実施形態は、外周面にポケット43を有 る一対の圧縮ロール40とガスハイドレート供 給手段からなるガスハイドレートペレットの 製造装置に、排水手段である防水板50と排水 52を設置したものである。防水板50は、圧縮 ロール40の端面51の少なくとも上半分を覆う 板からなる。排水管52は、防水板50を貫通し 設置され、圧縮ロール40の上方の空間に通 ている。

 このような構造により、ホッパ45内から 縮ロール40上に供給されたガスハイドレート 23を、ポケット43内において圧縮成形するこ で生じた圧縮ロール40上の貯水53は、防水板5 0に沿って排水管52へ流入して排水54されるた 、ガスハイドレートペレットの製造効率を 上することができる。

 なお、排水効率を向上させるために、圧 ロール40を防水板50に向けてわずかに傾ける ことが望ましい。また、防水板50は圧縮ロー 40の片端面だけではなく両端面に設けても い。

 図14は、本発明の第3実施形態からなるガ ハイドレートペレットの製造装置を示す。

 本実施形態は、排水手段としてホッパ45 前面55に排水管52を直接設けたものであり、 ッパ45内に達した圧縮ロール40上の貯水53は 排水管52を通じて排水される。

 図15は、本発明の第4実施形態からなるガ ハイドレートペレットの製造装置を示す。

 本実施形態は、排水手段としてホッパ45 側面56にスリット57を設けたものであり、第3 実施形態の場合と同じく、ホッパ45内に達し 圧縮ロール40上の貯水53はスリット57を通じ 排水される。なお、ホッパ45内のガスハイ レートが排水とともに流出しないように、 リット57の代わりにラビリンスを設けてもよ い。

 図16は、本発明の第5実施形態からなるガ ハイドレートペレットの製造装置を示す。

 本実施形態は、排水手段として圧縮ロー 40の軸方向と垂直な方向に排水溝59を配置し たものである。排水溝59は圧縮ロール40の端 51に近接し、水の流れをスムーズにするため に出口60が下方になるように傾斜している。 構造では、圧縮ロール40の軸方向に溢れ出 水58は、排水溝59を通じて排水される。なお 排水効率を高めるため、圧縮ロール40を排 溝59に向けてわずかに傾けることが望ましい 。また、排水溝59は片端面だけではなく両端 に設けてもよい。

 図17は、本発明の第6実施形態からなるガ ハイドレートペレットの製造装置を示す。

 本実施形態は、排水手段として圧縮ロー 40の下方に排水溝61を配置したものである。 排水溝61は圧縮ロール40よりも長く、圧縮ロ ル40の下方にわずかに離れた位置に設置され る。また、排水溝61内の水の流れをスムーズ するために、出口62が下方になるように傾 している。本構造では、圧縮ロール40の外周 面に沿っても溢れ出る水63は、排水溝61を通 て排水される。

 図18は、本発明の第7実施形態からなるガ ハイドレートペレットの製造装置を示す。

 本実施形態は、排水手段として圧縮ロー 40の側方に排水溝64を配置したものである。 排水溝64は圧縮ロール40よりも長く、圧縮ロ ル40の側部に近接して設置される。また、排 水溝64内の水の流れをスムーズにするために 出口65が下方になるように傾斜している。 の排水溝64の圧縮ロール40側の側面には、ゴ などの弾性材料からなる板状のブレード66 、その上端部が圧縮ロール40の外周部に接す るようにして立設されている。本構造では、 圧縮ロール40の外周面に沿って溢れ出る水63 、ブレード66により排水構64内に導かれて排 される。

 図19及び図20は、本発明の第8実施形態か なるガスハイドレートペレットの製造装置 示す。

 本実施形態は、排水手段としてポケット4 3に圧縮ロール40外部へ通じる排水孔67を設け ものである。圧縮ロール40の内部には、少 くとも一方の端面に開放端を有する中空部68 が形成されており、それぞれのポケット43は 部から排水孔67を通じて中空部68と連通して いる。このような構造により、圧縮ロール40 ポケット43内で圧縮成形により生じた水69は 、ポケット43の底部から排水孔67を通じて中 部68へ流れ、開放端となっている端面から圧 縮ロール40外へ排水される。

 なお、中空部68の開放端が片方の端面に みある場合には、排水効率をよくするため 圧縮ロール40を当該端面に向けてわずかに傾 けることが望ましい。また、中空部68を外部 らポンプ等で吸引することで、更に排水効 を向上させることができる。

 なお、ポケット43から水69とともにガスハ イドレートが流れ込むことによる排水孔67の 塞を防ぐために、排水孔67の内径は0.5~5.0mm するか、あるいはポケット43の内面に透水性 材料、例えば金属製のメッシュ又は焼結金属 を敷設することが望ましい。

 図21は、本発明の第9実施形態からなるガ ハイドレートペレットの製造装置を示す。

 本実施形態は、排水手段として圧縮ロー 40の外周面に吸水性材料70を貼付すると共に 、その外周面上の吸水性材料70を押圧する脱 ローラー71を設けたものである。吸水性材 70は、圧縮ロール40の外周面における平面部 つまりポケット43を除く部分にほぼ一定の さで貼付されるが、その材料として例えば ポンジや吸水性樹脂などを用いることがで る。脱水ローラー71は、圧縮ロール40の下部 おいて、図示しない加圧手段、例えば油圧 リンダなどにより外周面を回転しながら押 するように設置される。このような構造に り、ガスハイドレートの圧縮成形により生 た水は、圧縮ロール40の外周面の吸水性材 70に吸収され、脱水ローラー71に押圧される とにより絞り出されて下方へ排水72される

 なお、吸水性材料70として、ゴムスポン などの弾力性を兼ね備えた材料を用いるこ により、圧縮ロール40の間のすき間を埋めて ペレット7に付随するバリを除去することも きる。

 以上に説明したガスハイドレートペレッ の製造装置に係る全ての実施形態は、それ れを適宜組み合わせて実施することが可能 ある。

 また、排水された水をガスハイドレート 生成工程に戻して再利用することにより、 スハイドレートペレットの製造コストを更 低減することができる。