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Title:
PROCESS FOR MANUFACTURING PLASMA DISPLAY PANEL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136048
Kind Code:
A1
Abstract:
In the process for manufacturing a plasma display panel, a sealing medium for airtight bonding of an exhaust pipe to a backside substrate is heated and melted in vacuum in advance after firing but before airtight bonding of an exhaust pipe. Consequently, even when, for shortening of the exhausting operation for bonded panels, the sealing medium is heated and melted in vacuum once more, no bubbling would occur in the sealing medium. Accordingly, even when the sealing medium is heated and melted in vacuum for a prolonged period of time, bubble removal is not needed. As a result, the airtight bonding operation for exhaust pipe in vacuum can be performed within a short period of time.

Inventors:
KAWAKITA TETSURO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/000429
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 19, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
KAWAKITA TETSURO (JP)
International Classes:
H01J9/385; H01J11/10; H01J11/48; H01J11/54
Domestic Patent References:
WO2000045411A12000-08-03
Foreign References:
JPS59112533A1984-06-29
JPS58155624A1983-09-16
JP2003327434A2003-11-19
JP2001106548A2001-04-17
JP2005281126A2005-10-13
JP2003173734A2003-06-20
JP2000082410A2000-03-21
JP2007035302A2007-02-08
Attorney, Agent or Firm:
DOI, Kenji et al. (Doi & Associates3rd Floor, Toshou-Bldg. No.3,3-9-5, Shin-yokohama, Kohoku-ku,Yokohama-sh, Kanagawa 33, JP)
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Claims:
 前面基板と、
 前記前面基板に対向するように配置された背面基板と、
 前記背面基板に設けられた排気口の周囲に一端が気密接着され、他端が封止された排気管を有し、
 前記前面基板と前記背面基板が、夫々の外周部で気密接着されたプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 焼成された封着材を、第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させる第1の工程と、
 前記封着材を、第2の真空の中で、再度加熱溶融しその後冷却して、前記排気管の前記一端を前記排気口の前記周囲に気密接着する第2の工程を
 具備するプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記第1の工程が、大気中で焼成された前記封着材を、前記第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させる工程であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記第1の工程が、前記排気口の前記周囲に塗布され焼成された前記封着材を、前記第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させる工程であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
前記第1の工程が、前記排気口の前記周囲に塗布され、大気中で焼成された前記封着材を、前記第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させる工程であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
前記第1の工程が、前記排気管の前記一端に固定され焼成された前記封着材を、前記第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させる工程であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記第1の工程が、前記排気管の前記一端に固定され、大気中で焼成された前記封着材を、前記第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させる工程あることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 焼成され、その後、真空の中で加熱溶融された封着材が一端に固着したプラズマディスプレイパネル用の排気管。
 大気中で焼成され、その後、真空の中で加熱溶融された封着材が一端に固着したプラズマディスプレイパネル用の排気管。
 焼成され、その後、真空の中で加熱溶融されたプラズマディスプレイパネル用の封着材。
 大気中で焼成され、その後、真空の中で加熱溶融されたプラズマディスプレイパネル用の封着材。
 透明な第1の基板と、
 前記第1の基板の上に平行に配置された複数の第1の電極からなる第1の電極群と、
 前記第1の電極群の上に形成された透明な第1の誘電体層と、
 前記透明な第1の誘電体層の上に形成され、前記第1の誘電体を放電から保護する保護層を、
 備えた、前面基板と、
 第2の基板と、
 前記第1の電極に直交するように前記第2の基板の上に配置された、複数の第2の電極からなる第2の電極群と、
 前記第2の電極群の上に形成された第2の誘電体層と、
 前記第2の誘電体層の上に、前記第2の電極を挟むように平行に配置された複数の隔壁と、
 前記隔壁の側面と前記第2の誘電体層の表面を覆う蛍光体層を、
 備えた、前記前面基板に対向するように配置された背面基板と、
 前記背面基板に設けられた排気口の周囲に一端が気密接着され他端が封止された排気管を有し、
 前記前面基板と前記背面基板が、夫々の外周部で気密接着されたプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記前面基板と前記背面基板を気密接着させた貼り合せ基板を形成する第1の工程と、
 前記排気口の前記周囲に、封着材を塗布する第2の工程と、
 前記封着材を、大気圧下で焼成する第3の工程と、
 前記第3の工程を経た前記封着材を、第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させる第4の工程と、
 前記第4の工程を経た前記封着材を、第2の真空の中で、再度加熱溶融しその後冷却して、前記排気管の前記一端を前記排気口の前記周囲に気密接着する第5工程と、
 前記第5の工程で溶解した前記封着材が硬化する前に、前記第2の真空の中において、前記排気管を通して前記貼り合せ基板の排気を開始する第6の工程と、 
 前記第6の工程によって排気された前記貼り合せ基板に、前記排気管を通して放電ガスを充填する第7の工程と、
 前記第7の工程の後、前記排気管の前記他端を封止する第8の工程を
 具備するプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 透明な第1の基板と、
 前記第1の基板の上に平行に配置された複数の第1の電極からなる第1の電極群と、
 前記第1の電極群の上に形成された透明な第1の誘電体層と、
 前記透明な第1の誘電体層の上に形成され、前記第1の誘電体を放電から保護する保護層を、
 備えた、前面基板と、
 第2の基板と、
 前記第1の電極に直交するように前記第2の基板の上に配置された、複数の第2の電極からなる第2の電極群と、
 前記第2の電極群の上に形成された第2の誘電体層と、
 前記第2の誘電体層の上に、前記第2の電極を挟むように平行に配置された複数の隔壁と、
 前記隔壁の側面と前記第2の誘電体層の表面を覆う蛍光体層を、
 備えた、前記前面基板に対向するように配置された背面基板と、
 前記背面基板に設けられた排気口の周囲に一端が気密接着され他端が封止された排気管を有し、
 前記前面基板と前記背面基板が、夫々の外周部で気密接着されたプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記前面基板と前記背面基板を気密接着させた貼り合せ基板を形成する第1の工程と、
 前記排気管の前記一端に設けられた封着材を、大気圧下で焼成する第2の工程と、
 前記第2の工程を経た前記封着材を、第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させる第3の工程と、
 前記第3の工程を経た前記封着材を、第2の真空の中で、再度加熱溶融しその後冷却して、前記排気管の前記一端を前記排気口の前記周囲に気密接着する第4工程と、
 前記第4の工程で溶解した前記封着材が硬化する前に、前記第2の真空中において、前記排気管を通して前記貼り合せ基板の排気を開始する第5の工程と、
 前記第5の工程によって排気された前記貼り合せ基板に、前記排気管を通して放電ガスを充填する第6の工程と、
 前記第6の工程の後、前記排気管の前記他端を封止する第7の工程を
 具備するプラズマディスプレイパネルの製造方法。
Description:
プラズマディスプレイパネルの 造方法

 本発明は、表示デバイス等に用いられる ラズマディスプレイパネルの製造方法に関 、特に、真空中で行う排気管の気密接着に 要な時間を短縮したプラズマディスプレイ ネルの製造方法に関する。

 プラズマディスプレイパネル(Plasma Display
Panel; 以下、PDPと略す)は、放電によって紫外 線を生成し、蛍光体層に照射する。紫外線の 照射された蛍光体層は可視光を放射し、その 可視光によって画素が光り、画像が表示され る。

 このように、PDPにとって放電は必要不可 なものである。従って、PDPの製造法におい 、放電ガス(例えば、Ne-Xe)の封入は必須の工 程である。

 PDPは、前面基板と、前面基板に対向する うに配置された背面基板によって構成され いる。前面基板と背面基板は、夫々の外周 で封着材によって気密接着されている。こ ように気密接着された前面基板と背面基板( 以下、貼り合せ基板と呼ぶ)の間に、放電ガ が充填されている(特許文献1)。

 放電ガスの封入は、背面基板に設けられ 排気管によって行われる。放電ガスの封入 、この排気管によって次のように行われる

 まず、排気管を通して、貼り合せ基板が 気される。次に、同じ排気管を通して放電 スが、貼り合せ基板に充填される。最後に 排気管が封止される。

 PDPは、このようにして充填された放電ガ によって紫外線を発生し、画像を表示する

 尚、気密接着とは、接着部で気体の漏れが いように、2つの部材を隙間無く接着するこ とを言う。
「プラズマディスプレイのすべて」、工 業調査会、1997年、p.103-104.

 このように排気管は、PDPの製造に必要不 欠な部材である。しかし、その取り付け等 は長時間を要するという問題がある。以下 この点について説明する。

 図17は、PDPの断面図である。

 PDP1は、前面基板2と、前面基板2に対向す ように配置された背面基板3とによって構成 される。更に、PDP1は、背面基板3に設けられ 排気口5の周囲に一端6が、排気管用封着材4( 以下、封着材と呼ぶ)によって気密接着され 他端7が封止された排気管8を有している。そ して、前面基板2と背面基板3が、夫々の外周 で基板貼り合せ用封着材9によって気密接着 されている。

 このように、排気管8は、封着材4によっ 背面基板3によって気密接着される。しかし 排気管8の接合及びこの排気管を通して行わ れる貼り合せ基板10の排気には、長時間が要 れる。このため、PDPの生産性向上が妨げら ている。

 図18及び図19は、排気管の接合から放電ガ スの充填に至る工程を、製造途中のPDPの断面 図で説明する図である。また、図20は、貼り せ基板への排気管接合方法の工程を説明す 図である。

 まず、図18(a)に示すように、前面基板2と 面基板3が貼り合された貼り合せ基板10を形 する(図20、第1の工程)。次に、背面基板3に 口した排気口5の周囲に、ペースト状の封着 材11(焼成前の封着材)を塗布する(図18(b);図20 第2の工程)。

 次に、貼り合せ基板10を電気炉14にセット し、貼り合せ基板10を加熱して、封着材11を 融させる(図18(c))。溶融した封着材を室温に すと、封着材は硬化する。すなわち、封着 11を大気圧下で焼成する(図20、第3の工程)。 なお、焼成とは、原料を高熱で焼いて性質に 変化を生じさせることである。

 次に、排気管8の中空部16と排気口5が連結 するように、焼成された封着材4に排気管4の 端6を、例えば他の電気炉15内で押し当てる( 図19(a))。この状態で、貼り合せ基板10及び排 管8を再加熱し、焼成された封着材4を加熱 融する。その後、貼り合せ基板10及び排気管 8を自然冷却すると、封着材4が硬化し排気管8 の一端6が排気口5の周囲に気密接着される(図 19(b))。すなわち、排気口5の周囲に配置され 成された封着材4を、加熱溶融しその後冷却 化させることによって、排気管8を排気口5 周囲に気密接着する(図20、第4の工程)。

 以上のような排気管接合工程の後、貼り せ基板10を加熱しながら、排気管8に連結さ た図示しない真空ポンプによって、貼り合 基板10を排気する(図20、第5の工程)。この排 気工程により、貼り合せ基板10の内部に吸着 た水等が除去される。

 加熱温度は、封着材9,11の溶融温度より、 低い温度に設定される(例えば、300℃)。

 その後、貼り合せ基板10を冷却し、貼り せ基板10に、排気口5に連結された排気管8を して、放電ガスを充填する(図20、第6の工程 )。最後に、排気管8の他端7を封止する(図20、 第7の工程)。

 ところで、排気管8の接合(第4の工程)の後 に行われる封着材4の冷却は、溶融した封着 4が完全に硬化するまで行う必要がある。こ は、封着材4が完全に硬化する前に次の工程 である貼り合せ基板10の排気(第5の工程)を始 ると、排気管8の内側と外側の圧力差すなわ ち大気圧によって封着材4が内側に押し込め れ、封着材4によって保たれるべき気密が破 れてしまうからである。

 しかし、封着材4が完全に硬化するには数 時間が必要である。このため、排気管接合工 程(特に、接合後の冷却工程)がPDPの生産性向 を阻害する一つの要因になっている。

 ここで、貼り合せ基板10の排気(第5の工程 )は、上述したように排気管8を通して行われ 。しかし、排気管8の太さは、貼り合せ基板 10を迅速に排気するには不十分である。従っ 、貼り合せ基板10の排気にも長時間が必要 ある。このため、貼り合せ基板10の排気も、 PDPの生産性向上を阻害する一つの要因になっ ている。

 排気管の接合(特に、接合後の冷却過程) びその後の排気に要する時間を短縮する方 としては、図21のように、これらの工程を真 空の中で行うことが有効と考えられる。

 まず、貼り合せ基板10を真空槽19にセット する。この時、排気管8の中空部16と排気口5 連結するように、焼成された封着材4に排気 8の一端6を、例えば別の真空層19内で押し当 てる(図20)。

 次に、図示しない第1の真空ポンプによっ て、バルブ25を通して真空槽19を排気する。 の時、排気管8が接続された、排気及びガス 給装置20に設けられた第1及び第2のバルブ22, 24は閉じられている。

 この時点では、まだ、排気管8の一端6は 着材4に押し当てられているだけなので、貼 合せ基板10と排気管8の間には、空気が漏れ ていく隙間が開いている。従って、真空槽1 9を排気することによって、貼り合せ基板10も 排気される。

 次に、真空装置19内で、図示されていな ヒータ等により、貼り合せ基板10及び排気管 8を加熱し、焼成された封着材4を加熱溶融す 。その後封着材4を冷却し、排気管8を排気 5の周囲に気密接着する。

 その後、封着材4が硬化する前から、第2 真空ポンプによって、排気管8を通してた貼 合せ基板10を排気する。

 この時貼り合せ基板10の内側と外側は共 真空であり、両者の間に圧力差はない。従 て、硬化前の封着材4が、内側に押し込めら ることはない。すなわち、封着材4による気 密が、大気圧によって破られることはない。 従って、封着材4が硬化する前に貼り合せ基 10の排気を開始することができるので、排気 管接合後の冷却時間を短縮することができる 。

 また、貼り合せ基板10は、第4の工程にお て真空槽19を排気する際に一緒に排気され いるので、貼り合せ基板10を排気する際(第5 工程)、改めて大気圧から時間をかけて排気 しなおす必要がない。従って、貼り合せ基板 10の排気工程(第5の工程)も短時間ですむ。

 このように、排気管の接合及びその後の 気を真空の中で行うことによって、これら 工程に要する時間を大幅に短縮できると期 される。

 しかし、現実には、焼成された封着材4の 加熱溶融に長時間がかかり、期待される製造 時間の短縮は実現されていない。

 真空中で封着材を加熱溶融すると、図22 ように、封着材8に大きな気泡26が大量に発 し、その結果封着材8による気密が破られて まう。このような気泡は、長時間封着材8を 加熱溶融すれば除去することができる。しか し、それでは、排気管の接合時間の短縮化に は結びつかない。

 そこで本発明の目的は、排気管8を貼り合 せ基板10に真空中で接合しても、封着材に気 が発生しないようにして、排気管8の接合及 び排気工程の時間を短縮化したPDPの製造方法 を提供することである。

(第1の側面)
 上記の目的を達成するために、本発明の第1 の側面は、前面基板と、前記前面基板に対向 するように配置された背面基板と、前記背面 基板に設けられた排気口の周囲に一端が気密 接着され、他端が封止された排気管を有し、 前記前面基板と前記背面基板が、夫々の外周 部で気密接着されたプラズマディスプレイパ ネルの製造方法において、焼成された封着材 を、第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷 硬化させる第1の工程と、前記封着材を、第2 の真空の中で、再度加熱溶融しその後冷却し て、前記排気管の前記一端を前記排気口の前 記周囲に気密接着する第2の工程を具備する ラズマディスプレイパネルの製造方法であ 。

 第1の側面によれば、焼成された封着材を 真空中で予め加熱溶融しておくので、封着材 を再度真空中で加熱溶解しても、封着材に気 泡は発生しない。従って、貼り合せ基板と排 気管を気密接着する際(第2の工程)に、封着材 を長時間加熱融解して、封着材に発生した気 泡を除去する必要がない。従って、貼り合せ 基板と排気管を気密接着する第2の工程に要 る時間を短縮することができる。

 (第2の側面)
 本発明の第2の側面は、第1の側面において 前記第1の工程が、大気中で焼成された前記 着材を、前記第1の真空の中で、加熱溶融し その後冷却硬化させる工程であることを特徴 とするプラズマディスプレイパネルの製造方 法である。

 第2の側面によれば、封着材に含まれるバ インダー等の有機物が大気中の酸素によって 酸化されるので、封着材に含まれる有機物を 効率的に除去することができる。

 (第3の側面)
 本発明の第3の側面は、第1の側面において 前記第1の工程が、前記排気口の前記周囲に 布され焼成された前記封着材を、前記第1の 真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させ る工程であることを特徴とするプラズマディ スプレイパネルの製造方法である。

 (第4の側面)
 本発明の第4の側面は、第1の側面において 前記第1の工程が、前記排気口の前記周囲に 布され、大気中で焼成された前記封着材を 前記第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷 却硬化させる工程であることを特徴とするプ ラズマディスプレイパネルの製造方法である 。

 (第5の側面)
 本発明の第5の側面は、第1の側面において 前記第1の工程が、前記排気管の前記一端に 定され焼成された前記封着材を、前記第1の 真空の中で、加熱溶融しその後冷却硬化させ る工程であることを特徴とするプラズマディ スプレイパネルの製造方法である。

 (第6の側面)
 本発明の第6の側面は、第1の側面において 前記第1の工程が、前記排気管の前記一端に 定され、大気中で焼成された前記封着材を 前記第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷 却硬化させる工程あることを特徴とするプラ ズマディスプレイパネルの製造方法である。

 (第7の側面)
 本発明の第7の側面は、焼成され、その後、 真空の中で加熱溶融された封着材が一端に固 着したプラズマディスプレイパネル用の排気 管である。

 (第8の側面)
 本発明の第8の側面は、大気中で焼成され、 その後、真空の中で加熱溶融された封着材が 一端に固着したプラズマディスプレイパネル 用の排気管である。

 (第9の側面)
 本発明の第9の側面は、焼成され、その後、 真空の中で加熱溶融されたプラズマディスプ レイパネル用の封着材である。

 (第10の側面)
 本発明の第10の側面は、大気中で焼成され その後、真空の中で加熱溶融されたプラズ ディスプレイパネル用の封着材である。

 (第11の側面)
 本発明の第11の側面は、透明な第1の基板と 前記第1の基板の上に平行に配置された複数 の第1の電極からなる第1の電極群と、前記第1 の電極群の上に形成された透明な第1の誘電 層と、前記透明な第1の誘電体層の上に形成 れ、前記第1の誘電体を放電から保護する保 護層を備えた、前面基板と、第2の基板と、 記第1の電極に直交するように前記第2の基板 の上に配置された、複数の第2の電極からな 第2の電極群と、前記第2の電極群の上に形成 された第2の誘電体層と、前記第2の誘電体層 上に、前記第2の電極を挟むように平行に配 置された複数の隔壁と、前記隔壁の側面と前 記第2の誘電体層の表面を覆う蛍光体層を備 た、前記前面基板に対向するように配置さ た背面基板と、前記背面基板に設けられた 気口の周囲に一端が気密接着され他端が封 された排気管を有し、前記前面基板と前記 面基板が、夫々の外周部で気密接着された ラズマディスプレイパネルの製造方法にお て、前記前面基板と前記背面基板を気密接 させた貼り合せ基板を形成する第1の工程と 前記排気口の前記周囲に、封着材を塗布す 第2の工程と、前記封着材を、大気圧下で焼 成する第3の工程と、前記第3の工程を経た前 封着材を、第1の真空の中で、加熱溶融しそ の後冷却硬化させる第4の工程と、前記第4の 程を経た前記封着材を、第2の真空の中で、 再度加熱溶融しその後冷却して、前記排気管 の前記一端を前記排気口の前記周囲に気密接 着する第5工程と、前記第5の工程で溶解した 記封着材が硬化する前に、前記第2の真空の 中において、前記排気管を通して前記貼り合 せ基板の排気を開始する第6の工程と、前記 6の工程によって排気された前記貼り合せ基 に、前記排気管を通して放電ガスを充填す 第7の工程と、前記第7の工程の後、前記排 管の前記他端を封止する第8の工程を具備す プラズマディスプレイパネルの製造方法で る。

 第11の側面によれば、焼成された封着材 真空中で加熱溶解しても気泡が発生するこ はない。従って、貼り合せ基板と排気管を 密接着する封着材に発生した気泡を除去す ため、長時間封着材を加熱融解する必要は い。従って、貼り合せ基板と排気管を気密 着する第5の工程の作業時間を、短縮するこ ができる。

 また、第11の側面では、貼り合せ基板を 気する第6の工程において、貼り合せ基板の 側及び外側は共に真空であり、両者の間に 力差がない。従って、封着材の硬化を待た に、貼り合せ基板の排気を始めることがで る。従って、排気管の気密接着後の冷却時 (すなわち、第5の工程と第6の工程の間の時 )が不要になる。又は、この冷却時間を短縮 することができる。

 更に、第11の側面では、貼り合せ基板は 第2の真空を形成する際に同時に排気される で、改めて大気圧から排気しなおす必要が い。従って、貼り合せ基板の排気工程(第6 工程)も短縮することができる。

 (第12の側面)
 本発明の第12の側面は、透明な第1の基板と 前記第1の基板の上に平行に配置された複数 の第1の電極からなる第1の電極群と、前記第1 の電極群の上に形成された透明な第1の誘電 層と、前記透明な第1の誘電体層の上に形成 れ、前記第1の誘電体を放電から保護する保 護層を備えた、前面基板と、第2の基板と、 記第1の電極に直交するように前記第2の基板 の上に配置された、複数の第2の電極からな 第2の電極群と、前記第2の電極群の上に形成 された第2の誘電体層と、前記第2の誘電体層 上に、前記第2の電極を挟むように平行に配 置された複数の隔壁と、前記隔壁の側面と前 記第2の誘電体層の表面を覆う蛍光体層を備 た、前記前面基板に対向するように配置さ た背面基板と、前記背面基板に設けられた 気口の周囲に一端が気密接着され他端が封 された排気管を有し、前記前面基板と前記 面基板が、夫々の外周部で気密接着された ラズマディスプレイパネルの製造方法にお て、前記前面基板と前記背面基板を気密接 させた貼り合せ基板を形成する第1の工程と 前記排気管の前記一端に設けられた封着材 、大気圧下で焼成する第2の工程と、前記第 2の工程を経た前記封着材を、第1の真空の中 、加熱溶融しその後冷却硬化させる第3の工 程と、前記第3の工程を経た前記封着材を、 2の真空の中で、再度加熱溶融しその後冷却 て、前記排気管の前記一端を前記排気口の 記周囲に気密接着する第4工程と、前記第4 工程で溶解した前記封着材が硬化する前に 前記第2の真空中において、前記排気管を通 て前記貼り合せ基板の排気を開始する第5の 工程と、前記第5の工程によって排気された 記貼り合せ基板に、前記排気管を通して放 ガスを充填する第6の工程と、前記第6の工程 の後、前記排気管の前記他端を封止する第7 工程を具備するプラズマディスプレイパネ の製造方法である。

 本発明の第12の側面は、第11の側面と略同 じ効果を奏する。

 本発明では、排気管を背面基板に気密接 する封着材を、焼成後に真空中で予め加熱 融しておくので、封着材を再度真空中で加 溶解しても封着材に気泡が発生しない。従 て、背面基板と排気管を気密接着する際に 長時間封着材を加熱融解して、背面基板と 気管を気密接着する封着材に発生する気泡 除去する必要がない。従って、真空中で行 排気管と背面基板の気密接着に必要な時間 短縮することができる。

実施の形態におけるPDPの製造工程を説 する図である。 実施の形態における製造方法を、製造 中のPDPの断面図で説明する図である。 封着材の焼成過程を説明する図である 焼成した封着材を大気圧下で加熱溶融 、排気管と背面基板を気密接着させた状態 説明する図である。 実施の形態によって製造されたPDPにお る、排気管と背面基板の接合部の断面図で る。 焼成され、その後真空中で加熱溶融さ た封着材が一端に固着した排気管の断面図 ある。 実施例1におけるプラズマディスプレイ パネルの断面図である。 実施例1におけるプラズマディスプレイ パネルの製造工程を説明する図である。 実施例1における製造方法を、製造途中 のPDPの断面図によって説明する図(その1)であ る。 実施例1における製造方法を、製造途 のPDPの断面図によって説明する図(その2)で る。 実施例1における製造方法を、製造途 のPDPの断面図によって説明する図(その3)で る。 製造工程につれて変化する封着材の状 態を説明する断面図である。 実施例2におけるプラズマディスプレ パネルの製造工程を説明する図である。 実施例2における製造方法を、製造途 のPDPの断面図で説明する図(その1)である。 実施例2における製造方法を、製造途 のPDPの断面図で説明する図(その2)である。 実施例2における製造方法を、製造途 のPDPの断面図で説明する図(その3)である。 PDPの断面図である。 貼り合せ基板に排気管を接合する方法 を、製造途中のPDPの断面図で説明する図(そ 1)である。 貼り合せ基板に排気管を接合する方法 を、製造途中のPDPの断面図で説明する図(そ 2)である。 大気中におけるプラズマディスプレイ パネルの製造工程を説明する図である。 真空中における、排気管の接合及び排 気工程を説明する図である。 真空の中で加熱溶融した、封着材に発 生する気泡の状態を説明する断面図である。

符号の説明

1 PDP  2 前面基板  3 背面基板  4 焼成さ れた封着材
5 排気口    6 排気管の一端  7 排気管の 他端  8 排気管
9 基板貼り合せ用封着材  10 貼り合せ基板
11 排気管用封着材  14,15 電気炉  16 排気 の中空部
18 第1の真空槽  19 第2の真空槽 20 排気及 ガス供給装置
22 第1のバルブ  24 第2のバルブ  25 バル   
26 気泡  28 第1の真空  30 第2の真空
32 バインダー樹脂等の有機物  
34 残留物(大気圧下では気化しきれない有機 や微細な気泡等)
35 排気管と背面基板の隙間から漏れ出た封 材の表面
36 焼成された封着材が一端に固着した排気   37 接合部  
38 第1の基板  40 第1の電極  42 第1の誘電 層  
44 保護層  46 第2の基板  48 第2の電極  
50 第2の誘電体層  52 隔壁  54 蛍光体層  56 鍔

 以下、図面にしたがって本発明の実施の 態について説明する。但し、本発明の技術 範囲はこれらの実施の形態に限定されず、 許請求の範囲に記載された事項とその均等 まで及ぶものである。なお、異なる図面で っても対応する部分には同一符号を付し、 の説明は省略する。

 (1)製造されるPDPの構成
 本実施の形態は、真空中で排気管8を接合し ても封着材に気泡が発生しないようにして、 真空中で行う排気管の接合時間を短縮したPDP の製造方法に係るものである。

 本実施の形態で製造されるPDPは、図17に したPDPと同じものである。すなわち、前面 板2と、前面基板2に対向するように配置され た背面基板3とによって構成される。更に、PD P1は、背面基板3に設けられた排気口5の周囲 一端6が気密接着され、他端7が封止された排 気管8を有している。そして、前面基板2と背 基板3が、夫々の外周部で基板貼り合せ用封 着材9によって気密接着されている。

 (2)製造方法
 図1は、本実施の形態におけるPDPの製造方法 の工程図である。図2は、本実施の形態にお る製造方法を、製造途中のPDPの断面図で説 する図である。

 本実施の形態では、焼成された封着材4を 、第1の真空28の中で、加熱溶融しその後冷却 硬化させる(第1の工程;図2(a)参照)。次に、こ 封着材4を、第2の真空30の中で、再度加熱溶 融しその後冷却して、排気管8の一端6を排気 5の周囲に気密接着する(第2の工程;図2(b)参 )。

 本実施の形態では、焼成された封着材4を 、第1の真空28の中で、加熱溶融しその後冷却 硬化する工程(第1の工程;図2(a)参照)の後に、 の封着材4を、第2の真空30の中で、再度加熱 溶融しその後冷却して、排気管8の一端6を排 口5の周囲に気密接着する(第2の工程;図2(b) 照)。

 このようにすると、真空中において排気 8の一端6を排気口5の周囲に短時間で気密接 しても、封着材4に気泡が発生しない。従っ て、排気管8の接合時間を短縮化することが きる。

 (3)原理
 封着材(Sealant)は、図3(a)のように、粉末ガラ スにバインダー樹脂や有機溶剤等の有機物32 混合して、塗布し易いようにペーストに加 したものである(又は、貼り付け易いように 、シートに加工したものである)。排気口5の 囲に塗布された封着材11を、大気圧中で400~6 00℃で加熱すると粉末ガラスは溶融して一体 し、有機物32は気化する(図3(b)参照)。すな ち、封着材11が焼成される。
しかし、このように加熱溶解しその後冷却硬 化させた封着材(以後、焼成された封着材と ぶ)を用い、真空中において、排気口5の周囲 に排気管8を気密接着させようとすると、気 26が封着材4の内部に発生してしまう(図22参 )。この気泡は、真空中において、排気口5の 周囲に排気管8を密着させた状態で、長時間 着材4を加熱溶融すると除去することができ 。しかし、これでは作業時間が長くなり、 空中で排気管を接合する利益が損なわれて まう。

 本実施の形態では、焼成された封着材を 図2(a)のように、真空28の中で予め加熱溶融 その後冷却硬化させる。次に、例えば他の 空30の中で、封着材4を再度加熱溶融し、排 管8の一端を排気口5の周囲に気密接着する 本実施の形態によれば、排気管の気密密着 ため真空中で封着材4を加熱溶融しても、封 材4に気泡26は発生しない。

 これらの事実は、焼成した封着材には、 気圧下では気化しきれない有機物(以下、残 留有機物と呼ぶ)や微細な気泡等の残留物が 在していることを示唆している。このよう 残留物を内包する封着材を大気圧下で加熱 溶融しても、微細な気泡は大気圧によって 張することができず、残留有機物も気化す ことができない。このため微細な気泡等の 留物34は、図4のように封着材4に閉じ込めら たままである。従って、大気圧下で排気管 接合する場合には、接合部37の封着材に気 が発生することはない。

 しかし、真空の中で、焼成された封着材4 を加熱溶融すると、微細な気泡は大気圧によ る圧縮から開放され一気に膨張し、残留有機 物は気化する。このようにして、図22のよう 、大型の気泡26が、排気管の気密接着部(接 部37)に大量に発生する。そして、このよう 大型で大量の気泡は相互に連結し、封着材4 による気密を破る経路が形成されてしまう。

 しかし、焼成した封着材を真空中で予め 熱溶融すると(第1の工程)、微細な気泡や残 有機物は、大気圧による束縛を離れ封着材4 から離脱する。従って、焼成された封着材を 予め真空中で加熱溶融しておくと、微細な気 泡等の残留物34が除去することができる。

 このため、焼成された封着材を真空の中 加熱溶融してから、真空中で排気管8の気密 接着を行う本実施の形態では、気密接着部( 合部)の封着材4に気泡26は発生しない(図5参 )。

 ところで、本実施の形態では、焼成した 着材4を真空中で加熱溶融するという新たな 工程(第1の工程)が必要になる。しかし、微細 な気泡等の残留物は溶融した封着材の表面全 体から蒸発するので、焼成した封着材4の加 溶融(第1の工程)は短時間でよい。

 一方、このような工程(第1の工程)を経て ない封着材で排気管8を気密接着する場合に は、排気管8と背面基板3の隙間から溢れ出た かな封着材4の表面35を通して、微細な気泡 の残留物を蒸発させなければならない(図5 照)。従って、焼成した封着材を真空の中で 熱溶融する上記工程を行われない場合には 排気口5の周囲と排気管8を密着させた状態 長時間封着材4を加熱溶融して、微細な気泡 の残留物を封着材4から除去する必要がある 。

 以上説明した通り、焼成された封着材を 空中で予め加熱溶融しておくと、真空中で り合せ基板10に排気管8を接合(気密接着)し も封着材4に気泡が発生しないので、接合時 を短縮することができる。しかも、予め行 封着材の加熱溶融も、短時間行えばよい。

 従って、真空中で行う排気管の封着に必 な時間を短縮することができる。

 (4)変形例
 封着材に含まれるバインダー等の有機物は 大気中の酸素によって酸化されると効率的 封着材から除去される。従って、上記第1の 工程は、大気中で焼成された封着材4を、第1 真空28の中で、加熱溶融しその後冷却硬化 る工程であってもよい。但し、封着材4は、 素中、窒素中、或いは真空中等で焼成して い。

 封着材がペースト状のものである場合に 、封着材は、排気口5の周囲に塗布してもよ い。このような場合には、上記第1の工程が 排気口5の周囲に塗布され焼成された封着材4 を、第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷 硬化する工程であってもよい。

 この場合、封着材は大気中で焼成しても い。従って、上記第1の工程が、排気口5の 囲に塗布され、大気中で焼成された封着材4 、第1の真空の中で、加熱溶融しその後冷却 硬化する工程であってもよい。

 封着材がシート状のものである場合には 焼成された封着材を排気管の一端に貼付(固 定)してもよい。このような場合には、上記 1の工程が、排気管の一端に固定され焼成さ た封着材4を、第1の真空28の中で、加熱溶融 しその後冷却硬化する工程であってもよい。

 この場合も、封着材は大気中で焼成して よい。従って、上記第1の工程が、排気管8 一端6に固定され、大気中で焼成された封着 4を、第1の真空28の中で、加熱溶融しその後 冷却硬化する工程であってもよい。

 PDP製造の生産性向上にとって、焼成され の後真空の中で加熱溶融された封着材が、 端に固着したプラズマディスプレイパネル の排気管36は好ましい(図6参照)。

 また、大気中で焼成され、その後、真空 中で加熱溶融された封着材が一端に固着し プラズマディスプレイパネル用の排気管で ってもよい。

 同様に、焼成され、その後、真空の中で 熱溶融されたプラズマディスプレイパネル の封着材も、PDP製造の生産性向上にとって ましい。

 また、大気中で焼成され、その後、真空 中で加熱溶融されたプラズマディスプレイ ネル用の封着材であってもよい。。

 本実施例は、真空中で排気管8を接合して も、排気口の周囲に塗布され焼成された封着 材に気泡が発生しないようにして、真空中で 行う排気管の接合時間を短縮化したPDPの製造 方法に係るものである。

 (1)製造されるPDPの構成
 図7は、本実施例において製造されるPDP1の 面図である。

 本実施例に係るプラズマディスプレイパ ル1は、透明な第1の基板38と、第1の基板38の 上に平行に配置された複数の第1の電極40から なる第1の電極群と、第1の電極群の上に形成 れた透明な第1の誘電体層42と、透明な第1の 誘電体層42の上に形成され、第1の誘電体を放 電から保護する保護層44を備えた、前面基板2 を具備している。

 更に、プラズマディスプレイパネル1は、 第2の基板46と、第1の電極40に直交するように 第2の基板46の上に配置された、複数の第2の 極48からなる第2の電極群と、第2の電極群の に形成された第2の誘電体層50と、第2の誘電 体層50の上に第2の電極を挟むように平行に配 置された複数の隔壁52と、隔壁52の側面と第2 誘電体層50の表面を覆う蛍光体層54を備えた 、前面基板2に対向するように配置された背 基板3を具備している。

 更に、プラズマディスプレイパネル1は、 背面基板3に設けられた排気口5の周囲に一端6 が気密接着され他端7が封止された排気管8を 備している。

 そして、プラズマディスプレイパネル1は 、前面基板3と背面基板4が、夫々の外周部で 板貼り合せ用封着材9によって気密接着され ている。

 (2)製造方法
 次に、プラズマディスプレイパネル1の製造 方法を説明する。

 図8、本実施例におけるプラズマディスプ レイパネルの製造工程を説明する図である。 また、図9乃至11は、本実施例における製造方 法を、製造途中のPDPの断面図によって説明す る図である。

 まず、前面基板2と背面基板3を気密接着 せた貼り合せ基板10を形成する(第1の工程;図 9(a))。

 次に、排気口5の周囲に、封着材11を円環 に塗布する(第2の工程;図9(b))。

 次に、封着材4を、大気圧下(大気中)で、 えば400℃~600℃で加熱溶融し焼成する(第3の 程;図9(c))。

 次に、第3の工程を経た封着材4を、第1の 空28の中で、例えば400℃~600℃で加熱溶融し その後冷却硬化させる(第4の工程;図10(a))。

 第3の工程では、貼り合せ基板10は、真空 18にセットされる。真空槽18は、バルブ25を して、図示されていない真空ポンプによっ 排気される。また、貼り合せ基板10は、同 く図示されていないヒータによって加熱さ 、封着材4が加熱溶融される。

 次に、排気管8の中空部16と排気口5が連結 するように、第4の工程を経た封着材4に排気 8の一端6を、例えば別の真空槽19内で排気口 5の周囲に押し当てる(図10(b))。排気管8の一端 は鍔56により構成されており、この鍔56を封 材4に押し当てる。

 次に、このように封着材4に排気管8を押 当てた状態で、第4の工程を経た封着材4を、 第2の真空30の中で、例えば400℃~600℃で再度 熱溶融しその後冷却して、排気管8の一端を 気口5の周囲に気密接着する(第5の工程;図11) 。

 第5の工程では、貼り合せ基板10を、真空 19にセットする。真空槽19は、バルブ25を介 て、図示されていない真空ポンプによって 気される。

 ところで、排気管8は、排気及びガス供給 装置20に接続されている。この時、排気及び ス供給装置20のバルブ22,24は閉ざされている 。貼り合せ基板10及び排気管8は、未だ気接着 されていない排気管8と貼り合せ基板10の隙間 を通って排気される。尚、バルブ22,24を開い 、真空槽19の排気と同時に、貼り合せ基板11 を排気してもよい。

 以上のようにして、真空層19及び貼り合 基板10を排気した後、貼り合せ基板10を、図 されていないヒータによって加熱する。そ 結果、封着材4は加熱溶融される。

 次に、第5の工程で溶解した封着材4が硬 する前に、第2の真空中において、排気管8を 通して貼り合せ基板10の排気を開始する(第6 工程)。

 例えば、封着材(基板貼り合せ用封着材9 び排気管用封着材4の双方)が硬化する約300℃ に貼り合せ基板10の温度を保ち、貼り合せ基 10の内部に吸着した水等を気化させる。そ て、気化した水等を排気及びガス供給装置20 のバルブ22を開け、図示されていない真空ポ プを通して排気する。この時、封着材4の温 度が300℃に下がって硬化する前に、貼り合せ 基板10の排気を始め、作業時間を短縮する。 のようにしても、貼り合せ基板10が真空中 あるので封着材4に大気圧が加わることはな ので問題はない。尚、貼り合せ基板10の温 を、排気管8を接合した温度400~600℃に保った まま、排気を開始してもよい。

 排気工程の終わりが近づいたら貼り合せ 板10の加熱を止め、次に行う放電ガスの充 に備える。

 次に、第6の工程によって排気された貼り 合せ基板10に、排気管8を通して放電ガスを充 填する(第7の工程)。

 放電ガスの充填は、貼り合せ基板10を冷 した後、排気及びガス供給装置20のバルブ22 閉じてから、バルブ24を開け、図示されて ないガスボンベから例えばNe-Xeを供給するこ とによって行う。

 次に、排気管8の他端7を封止する(第8の工 程)。

 その後、パネルエージング及び予め活性 しておいたゲッタの切断を行い、PDPパネル 完成する。

 (3)効果
 本実施例によれば、焼成された封着材を真 中で加熱溶解しても気泡が発生することは い。従って、長時間封着材を加熱融解して 貼り合せ基板10と排気管8の接合部37に発生 た気泡を除去する必要がない。従って、貼 合せ基板10と排気管8を気密接着する第5の工 の作業時間を短縮することができる。

 図12は、製造工程につれて変化する封着 の状態を説明する断面図である。

 上記第2の工程によって排気口5の周囲に 布された封着材11には、バインダー樹脂や有 機溶剤等の有機物32が含まれている(図12(a))。

 次に、第3の工程において焼成のためこの 封着材11を大気圧下(大気中)で加熱溶融する 、溶解した封着材11からバインダー等の有機 物32が気化する(図12(b))。しかし、封着材11の 部には、大気圧下では気化することのでき い有機物や微細な気泡等からなる残留物34 残留する。

 次に、第4の工程において封着材4を真空 で加熱溶融すると、残留物34の蒸発を阻害し ていた大気圧が存在しないため、封着材4の に閉じ込められていた微細な気泡等の残留 34が真空中に放出される(図12(c))。

 次に、第5の工程において排気管8を排気 5の周囲に気密接着するために、封着材4を真 空中で加熱溶融しても、封着材4に気泡が発 することはない(図12(d))。

 従って、本実施例では、大気圧下で焼成 た封着材4に発生した気泡を除去するために 、排気管8を排気口5の周囲に押し当てた状態 長時間封着材4を加熱融解する必要はない。 このため、貼り合せ基板10と排気管8を気密接 着する第5の工程を、短時間で行うことがで る。

 また、本実施例では、真空中で排気管8と 貼り合せ基板10を接合するので、以下のよう 効果も奏される。

 貼り合せ基板10を排気する第6の工程では 貼り合せ基板10の内側及び外側は共に真空 あり、両者の間に圧力差がない。従って、 着材4の硬化を待たずに、貼り合せ基板10の 気を始めることができる。従って、排気管 気密接着後の冷却時間(すなわち、第5の工程 と第6の工程の間に必要な冷却時間)が不要に る。または、この冷却時間を大幅に短縮す ことができる。

 また、貼り合せ基板10は、真空槽30を排気 する際に既に排気されているので、改めて大 気圧から排気しなおす必要がない。従って、 貼り合せ基板10の排気工程(第6の工程)も短縮 ることができる。

 本実施例は、真空中で排気管8を接合して も、排気管の一端に設らけれ焼成された封着 材に気泡が発生しないようにして、真空中で 行う排気管の接合時間を短縮化したPDPの製造 方法に係るものである。

 (1)製造されるPDPの構成
  本実施例において製造されるPDPの構成は 実施例1で説明したPDPと同じである。すなわ 、図7に示したPDPが、本実施例において製造 されるPDPである。

 (2)製造方法
 次に、本実施例におけるプラズマディスプ イパネル1の製造方法を示す。

 本実施例における製造方法は、封着材11 背面基板3の排気口5の周囲に塗布する代わり に、一端にシート状の封着材が貼り付けられ た排気管を用いる点で実施例1とは相違し、 の他の点では略一致する。

 図13は、本実施2におけるプラズマディス レイパネルの製造工程を説明する図である また、図14乃至16は、本実施例における製造 方法を、製造途中のPDPの断面図で説明する図 である。

 まず、前面基板2と背面基板3を気密接着 せた貼り合せ基板10を形成する(第1の工程;図 14(a))。

 次に、図14(b)のような封着材11が一端6に けられた排気管8を用意し、大気圧下(大気中 )で、例えば400℃~600℃で焼成する(第2の工程; 14(c))。ここで封着材11の、平面形状はリン である。また、封着材11はシート状に整形さ れおり、排気管8の一端に形成された鍔56の上 に貼り付けられている。すなわち、排気管8 一端に設けられた封着材11を、大気圧下で焼 成する。

 次に、第2の工程を経た封着材4を、第1の 空28の中で、例えば400℃~600℃で加熱溶融し その後冷却硬化させる(第3の工程;図15(a))。

 第3の工程では、排気管8は、真空槽18にセ ットされる。真空槽18は、バルブ25を介して 図示されていない真空ポンプによって排気 れる。また、排気管8は、同じく図示されて ないヒータによって加熱され、封着材4が加 熱溶融される。

 次に、排気管8の中空部16と排気口5が連結 するように、焼成された封着材4に排気管8の 端6を、例えば別の真空槽19内で排気口5の周 囲に押し当てる(図15(b))。尚、排気管8の一端 鍔56によって構成されており、この鍔の上 固着した封着材4が排気口5の周囲に押し当て られる。

 次に、このように排気管8の一端(鍔)に固 した封着材4を排気口5の周囲に押し当てた 態で、第3の工程を経た封着材4を、第2の真 30の中で、例えば400℃~600℃で再度加熱溶融 その後冷却して、排気管8の一端を排気口5の 周囲に気密接着する(第4の工程;図16)。

 第4の工程では、貼り合せ基板10を、真空 19にセットする。真空槽19は、バルブ25を介 て、図示されていない真空ポンプによって 気される。

 ところで、排気管8は、排気及びガス供給 装置20に接続されている。この時、排気及び ス供給装置20のバルブ22,24は閉ざされている 。貼り合せ基板10及び排気管8は、未だ気接着 されていない排気管8と貼り合せ基板10の間を 通って排気される。尚、バルブ22,24を開いて 真空槽19の排気と同時に、貼り合せ基板11の 排気を行ってもよい。

 以上のようにして、真空層19及び貼り合 基板10を排気した後、貼り合せ基板10を、図 されていないヒータによって加熱する。そ 結果、封着材4は加熱溶融される。

 次に、第4の工程で溶解した封着材4が硬 する前に、排気管を通して行う貼り合せ基 10の排気を開始する(第5の工程)。

 例えば、封着材(基板貼り合せ用封着材9 び排気管用封着材4の双方)が硬化する約300℃ に貼り合せ基板10の温度を保ち、貼り合せ基 10の内部に吸着した水等を気化させる。そ て、気化した水等を排気及びガス供給装置20 のバルブ22を開け、図示されていない真空ポ プを通して排気する。この時、封着材4の温 度が300℃に下がって硬化する前に、貼り合せ 基板10の排気を始め、作業時間を短縮する。 のようにしても、貼り合せ基板10は真空中 あるので封着材4に大気圧が加わることはな ので問題はない。尚、貼り合せ基板10の温 を、排気管8を接合した温度400~600℃に保った まま、排気を開始してもよい。

 排気工程の終わりが近づいたら貼り合せ 板10の加熱を止め、次に行う放電ガスの充 に備える。

 次に、第6の工程によって排気された貼り 合せ基板10を、排気管8を通して放電ガスを充 填する(第6の工程)。

 放電ガスの充填は、貼り合せ基板10を冷 した後、排気及びガス供給装置20のバルブ22 閉じてから、バルブ24を介して行う。

 放電ガスの充填は、貼り合せ基板10を冷 した後、排気及びガス供給装置20のバルブ22 閉じてから、バルブ24を開け、図示されて ないガスボンベから例えばNe-Xeを供給するこ とによって行う。

 次に、排気管8の他端7を封止する(第7の工 程)。

 その後、パネルエージング及び予め活性 しておいたゲッタの切断を行い、PDPパネル 完成する。

 (3)効果
 本実施例によって奏される効果は、実施例1 効果と略同じである。

 
 以上の例では、焼成された封着材を加熱溶 しその後冷却硬化させる工程と、この封着 を再度加熱溶融し排気管の一端を排気口の 囲に気密接着する工程を、夫々異なった真 装置内で行う場合に付いて説明したが、こ らの工程は同一の真空装置内で真空を破る となく一貫して行ってもよい。

 本発明は、電子機器の製造業、特にPDPの 造業で利用可能である。