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Patent Searching and Data


Title:
PROCESS FOR PRODUCING CERAMIC SUBSTRATE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119198
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a process for producing a ceramic substrate that, regarding a shrinkage suppression layer used in the production of the ceramic substrate according to the so-called nonshrinkable process, can realize a good capability of being removed while satisfactorily ensuring a capability of being restrained. Resin beads (16), which can disappear at a temperature below a sintering temperature of a low-temperature sintering ceramic material as a main component of a base material layer (14) to form holes in a shrinkage suppression layer (15), are previously added to the shrinkage suppression layer (15) and are evenly dispersed at least in a principal plane direction. The shrinkage suppression layer (15) has a satisfactory capability of being restrained by the base material layer (14) in the step of firing and, after firing, forms holes that, for the shrinkage suppression layer (15), improve the capability of being removed.

Inventors:
KISHIDA, Kazuo (10-1, Higashikotari 1-chome, Nagaokakyo-sh, Kyoto 55, 61785, JP)
岸田 和雄 (〒55 京都府長岡京市東神足1丁目10番1号 株式会社村田製作所内 Kyoto, 61785, JP)
Application Number:
JP2009/052846
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
February 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MURATA MANUFACTURING CO., LTD. (10-1, Higashikotari 1-chome Nagaokakyo-sh, Kyoto 55, 61785, JP)
株式会社村田製作所 (〒55 京都府長岡京市東神足1丁目10番1号 Kyoto, 61785, JP)
KISHIDA, Kazuo (10-1, Higashikotari 1-chome, Nagaokakyo-sh, Kyoto 55, 61785, JP)
International Classes:
B28B11/00; H05K3/46
Attorney, Agent or Firm:
KOSHIBA, Masaaki (Koshiba Patent Office, Nisshin Building14-22, Shitennoji 1-chome,Tennoji-ku, Osaka-shi, Osaka 51, 54300, JP)
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Claims:
 低温焼結セラミック材料を主成分とする未焼成の基材層と、前記低温焼結セラミック材料の焼結温度では実質的に焼結しない難焼結性セラミック粉末を主成分とする収縮抑制層とを含み、前記収縮抑制層が前記基材層の少なくとも一方主面上に設けられている、未焼成の複合積層体を作製する工程と、
 前記未焼成の複合積層体を前記低温焼結セラミック材料の焼結温度で焼成し、それによって、前記基材層を焼結させてなるセラミック基板を得る工程と、
 前記収縮抑制層を除去して、前記セラミック基板を取り出す工程と
を備える、セラミック基板の製造方法であって、
 前記未焼成の複合積層体を作製する工程において、前記収縮抑制層には、前記焼成工程において消失して当該収縮抑制層に空孔を形成し得る固形の空孔形成材料が予め添加されかつ少なくとも主面方向に関して均一に分散されていることを特徴とする、セラミック基板の製造方法。
 前記空孔形成材料は、樹脂ビーズによって与えられる、請求項1に記載のセラミック基板の製造方法。
 前記収縮抑制層はバインダを含み、前記空孔形成材料は、前記焼成工程において前記バインダよりも早く消失する、請求項1または2に記載のセラミック基板の製造方法。
 前記空孔形成材料は、アクリル系樹脂からなる、請求項3に記載のセラミック基板の製造方法。
 前記収縮抑制層に含まれる前記バインダは、ブチラール系バインダである、請求項4に記載のセラミック基板の製造方法。
 前記空孔形成材料の、前記難焼結性セラミック粉末に対する添加量は12~30体積%である、請求項1ないし5のいずれかに記載のセラミック基板の製造方法。
 前記空孔の内径は、5~20μmである、請求項1ないし6のいずれかに記載のセラミック基板の製造方法。
 前記未焼成の複合積層体は、積層された複数の前記基材層を備える、請求項1ないし7のいずれかに記載のセラミック基板の製造方法。
 前記収縮抑制層を、前記基材層に接する側に位置する内層領域と前記複合積層体の外表面側に位置する外層領域とに分類したとき、前記空孔形成材料の添加量は、前記内層領域より前記外層領域の方が多くなるようにされる、請求項1ないし8のいずれかに記載のセラミック基板の製造方法。
Description:
セラミック基板の製造方法

 この発明は、セラミック基板の製造方法 関するもので、特に、いわゆる無収縮プロ スを適用したセラミック基板の製造方法に するものである。

 無収縮プロセスによるセラミック基板の 造方法を実施するに当たっては、低温焼結 ラミック材料を主成分とする未焼成の基材 と、低温焼結セラミック材料の焼結温度で 実質的に焼結しない難焼結性セラミック粉 を主成分とする収縮抑制層とを含み、収縮 制層が基材層の少なくとも一方主面上に設 られている、未焼成の複合積層体が作製さ る。

 次いで、未焼成の複合積層体が、上記低 焼結セラミック材料の焼結温度で焼成され 。これによって、基材層を焼結させてなる ラミック基板が得られる。この焼成工程に いて、収縮抑制層に含まれる難焼結性セラ ック粉末は実質的に焼結しないため、収縮 制層においては、収縮が実質的に生じない このことから、収縮抑制層が基材層を拘束 、そのため、基材層は、厚み方向にのみ実 的に収縮するが、主面方向での収縮が抑制 れる。その結果、得られたセラミック基板 おいては、不均一な変形がもたらされにく なり、セラミック基板の平面方向の形状お び寸法についての精度を向上させることが きる。

 次に、上述した収縮抑制層が除去され、 れによって、目的とするセラミック基板が り出される。なお、セラミック基板として 層セラミック基板を製造しようとする場合 は、前述した未焼成の複合積層体は、積層 れた複数の基材層を備えている。

 上述した無収縮プロセスによるセラミッ 基板の製造方法において、収縮抑制層は、 成工程において高い拘束性を発揮し得ると もに、焼成工程の後では除去性に優れてい ことが望まれる。このような収縮抑制層の 去性に関連ある技術として、たとえば特開 7-30253号公報(特許文献1)に記載されたものが ある。

 特許文献1に記載の技術は、収縮抑制層の 除去性に注目したものではないが、焼成時に おける基材層中の有機バインダの除去を促進 しようとするものであり、収縮抑制層に孔開 け加工を施し、形成された多数の貫通孔に、 基材層に含まれる有機バインダより分解温度 の低いペースト状の樹脂を充填しておき、焼 成工程において、貫通孔に充填された樹脂が 先に熱分解することによって、貫通孔を通し て基材層中の有機バインダを除去しやすくし ようとするものである。このような特許文献 1に記載の技術によれば、焼成後において収 抑制層に多数の貫通孔が残されているため 収縮抑制層の除去を容易にするという効果 期待できる。

 しかしながら、特許文献1に記載の技術を 適用して、焼成後の除去が容易な収縮抑制層 を形成しようとすると、孔開け加工により形 成される貫通孔の数を増やしたり、貫通孔の 断面積を大きくしたりすることになるが、こ のような対策を講じると、収縮抑制層による 拘束性が低下してしまうという問題を招く。

 拘束性を向上させるためには、収縮抑制 と基材層との反応性が高い方が良く、かつ 縮抑制層自体の剛性が高い方が良い。しか ながら、上記の反応性が高く、かつ剛性も い場合、収縮抑制層の除去工程において、 縮抑制層が容易に破壊されず、また、セラ ック基板からの剥離も困難となるため、除 性が低下する。このように、収縮抑制層に いて、拘束性と除去性とを両立させること 困難である。

 さらに、特許文献1に記載の技術を用いて、 収縮抑制層の除去性を向上させようとすると 、収縮抑制層に孔開け加工を施し、形成され た貫通孔にペースト状の樹脂を充填するとい った工程が必要となり、製造効率を低下させ る原因となる。

特開平7-30253号公報

 そこで、この発明の目的は、いわゆる無 縮プロセスを適用したセラミック基板の製 方法において、収縮抑制層による拘束性を 分に維持しつつ、収縮抑制層の除去性を向 させることを、製造効率を低下させること く実現し得る方法を提供しようとすること ある。

 この発明は、低温焼結セラミック材料を 成分とする未焼成の基材層と、低温焼結セ ミック材料の焼結温度では実質的に焼結し い難焼結性セラミック粉末を主成分とする 縮抑制層とを含み、収縮抑制層が基材層の なくとも一方主面上に設けられている、未 成の複合積層体を作製する工程と、未焼成 複合積層体を低温焼結セラミック材料の焼 温度で焼成し、それによって、基材層を焼 させてなるセラミック基板を得る工程と、 縮抑制層を除去して、セラミック基板を取 出す工程とを備える、セラミック基板の製 方法に向けられる。

 前述した技術的課題を解決するため、こ 発明は、上記未焼成の複合積層体を作製す 工程において、収縮抑制層には、上記の焼 工程において消失して当該収縮抑制層に空 を形成し得る固形の空孔形成材料が予め添 されかつ少なくとも主面方向に関して均一 分散されていることを特徴としている。

 ここで、均一に分散されているというの 、圧着工程において不所望な変形が生じな 程度に適度に分散されていることをいう。 なわち、空孔形成材料の密度は、主面方向 関して完全に同一であることが好ましいが 圧着工程において不所望な変形が生じない 度であれば、部分的に空孔形成材料の密度 比較的高い箇所があってもよい。たとえば それが脱バインダ性の悪い中央部である場 には、脱バインダ性を向上させることがで る効果も得られる。

 空孔形成材料は、樹脂ビーズによって与 られることが好ましい。

 通常、収縮抑制層はバインダを含むが、 孔形成材料は、焼成工程においてこのバイ ダよりも早く消失するものであることが好 しい。この場合、好ましくは、空孔形成材 はアクリル系樹脂からなる。また、収縮抑 層に含まれるバインダは、ブチラール系バ ンダであることが好ましい。

 また、空孔形成材料の、難焼結性セラミ ク粉末に対する添加量は12~30体積%であるこ が好ましい。

 また、空孔の内径は、5~20μmであることが 好ましい。

 この発明は、未焼成の複合積層体が、積 された複数の基材層を備えるとき、すなわ 、多層セラミック基板を製造しようとする き、特に有利に適用される。

 また、収縮抑制層を、基材層に接する側 位置する内層領域と複合積層体の外表面側 位置する外層領域とに分類したとき、空孔 成材料の添加量は、内層領域より外層領域 方が多くなるようにされることが好ましい

 この発明によれば、焼成後において、空 形成材料が消失することによって収縮抑制 に空孔が形成される。収縮抑制層における 孔の部分は破壊起点となるため、超音波洗 等で収縮抑制層を容易に破壊することがで る。そのため、同等の拘束性であるが空孔 有していない収縮抑制層に比べて、除去性 向上させることができる。

 また、未焼成の複合積層体を作製する段 、すなわち焼成前の段階で、複合積層体に して圧着工程を実施し、収縮抑制層を基材 に密着させておく必要がある。前述の特許 献1に記載の構成では、収縮抑制層における 樹脂充填部分とそれ以外の部分とで軟らかさ が異なっているため、圧着工程を実施したと き、基材層側に不所望な変形がもたらされる ことがある。これに対して、この発明によれ ば、空孔形成材料が固形でありかつ収縮抑制 層において少なくとも主面方向に関して均一 に分散されているので、圧着工程において収 縮抑制層が主面方向に関して同じ挙動を示す ため、基材層において不所望な変形が生じる ことはない。

 また、空孔形成材料は、前述のように、 形であるため、これによって形成される空 の大きさを制御することが容易である。し がって、収縮抑制層の容易な除去といった 点から、より効果的な大きさの空孔を再現 良く形成することができる。

 空孔形成材料として樹脂ビーズが用いら ると、空孔形成材料として機能し得る材料 入手容易かつ取り扱い容易なものとするこ ができる。

 上記のような樹脂ビーズとして、アクリ 系樹脂からなるものが用いられると、アク ル系樹脂は比較的低温で熱分解を開始する で、それによって形成された空孔を介して の樹脂成分(バインダ樹脂等)が円滑に取り かれることを可能にする。

 また、樹脂ビーズとしてアクリル系樹脂 らなるものが用いられるとともに、収縮抑 層に含まれる有機バインダとして、ブチラ ル系バインダが用いられると、ブチラール バインダに比べてアクリル系樹脂の方が早 消失するので、樹脂ビーズの消失によって 成された空孔を介して、ブチラール系バイ ダを円滑に消失させることができ、そのた 、脱バインダ性を向上させることができる

 空孔形成材料の、難焼結性セラミック粉 に対する添加量が12~30体積%に選ばれると、 成後において、収縮抑制層の表面に分布す 空孔が形成されやすくなる。このように、 面の空孔(オープンポア)が形成されると、 縮抑制層を除去する際、収縮抑制層の破壊 起点となりやすいため、収縮抑制層の除去 がより向上する。

 収縮抑制層における空孔形成材料の添加 が、基材層に接する側の内層領域より複合 層体の外表面側の外層領域の方が多くなる うにされると、内層領域において拘束性を 分に確保しながら、外層領域において除去 を高めることができるので、拘束性および 去性の双方を高いレベルで達成することが きる。

この発明の一実施形態を説明するため もの、この発明に係る製造方法によって製 されるセラミック基板の一例としての多層 ラミック基板3を備える機能モジュール1を 解的に示す断面図である。 図1に示した多層セラミック基板3を得 ために用意される未焼成の複合積層体13を図 解的に示す断面図である。 焼成後の複合積層体13を模式的に示す 面図である。 実験例において作製された試料1(比較 )および試料4(実施例)についての超音波洗浄 間と収縮抑制層の除去率との関係を示す図 ある。 この発明の他の実施形態を説明するた の図2に対応する図である。

符号の説明

 2 セラミック層
 3 多層セラミック基板
 13,13a 複合積層体
 14 基材層
 15 収縮抑制層
 16 樹脂ビーズ
 17 難焼結性セラミック粉末
 18 空孔
 21 内層領域
 22 外層領域

 図1は、この発明の一実施形態を説明する ためのもので、この発明に係る製造方法によ って製造されるセラミック基板の一例として の多層セラミック基板3を備える機能モジュ ル1を図解的に示す断面図である。

 多層セラミック基板3は、積層された複数 のセラミック層2をもって構成される。これ セラミック層2に関連して種々の配線導体が けられている。

 上述した配線導体としては、多層セラミ ク基板3の積層方向における端面上に形成さ れるいくつかの外部導体膜4および5、セラミ ク層2の間の界面に沿って形成されるいくつ かの内部導体膜6、ならびにセラミック層2の 定のものを貫通するように形成されるいく かのビアホール導体7等がある。

 上述した外部導体膜4は、機能モジュール 1を構成するため、多層セラミック基板3の外 面上に搭載されるべき電子部品8および9へ 接続のために用いられる。図1では、たとえ 半導体デバイスのように、バンプ電極10を える電子部品8、およびたとえばチップコン ンサのように面状の端子電極11を備える電 部品9が図示されている。

 電子部品8は、バンプ電極10に対してはん リフロー工程を適用したり超音波付与工程 熱圧着工程を適用したりすることによって バンプ電極10を介して外部導体膜4に接合さ る。他方、電子部品9は、外部導体膜4に対 て端子電極11を面対向させた状態で、端子電 極11をたとえばはんだまたは導電性接着剤を いて外部導体膜4に接合することによって、 多層セラミック基板3上に搭載された状態と れる。

 また、外部導体膜5は、図1において想像 で示すように、この機能モジュール1を実装 るマザーボード12への接続のために用いら る。すなわち、機能モジュール1は、外部導 膜5を介して電気的に接続された状態で、マ ザーボード12上に実装され、所望の電子装置 構成する。

 図1に示した多層セラミック基板3は、図2 示すような未焼成の複合積層体13を焼成す ことによって得られるものである。

 未焼成の複合積層体13は、積層された複 の未焼成の基材層14を備えている。基材層14 、焼成されることによって前述したセラミ ク層2となるべきものである。基材層14に関 して、前述した外部導体膜4および5、内部 体膜6ならびにビアホール導体7等が設けられ ている。

 未焼成の基材層14は、低温焼結セラミッ 材料およびバインダを含んでいる。低温焼 セラミック材料とは、1050℃以下の温度で焼 可能であって、比抵抗の小さな銀や銅等と 同時焼成が可能なセラミック材料である。

 低温焼結セラミック材料としては、具体的 は、アルミナやジルコニア、マグネシア、 ォルステライト等のセラミック粉末にホウ 酸系ガラスを混合してなるガラス複合系低 焼結セラミック材料、ZnO-MgO-Al 2 O 3 -SiO 2 系の結晶化ガラスを用いた結晶化ガラス系低 温焼結セラミック材料、BaO-Al 2 O 3 -SiO 2 系セラミック粉末やAl 2 O 3 -CaO-SiO 2 -MgO-B 2 O 3 系セラミック粉末等を用いた非ガラス系低温 焼結セラミック材料等が挙げられる。

 未焼成の複合積層体13は、また、積層さ た複数の基材層14からなる積層構造物の少な くとも一方主面上に設けられる収縮抑制層15 さらに備えている。この実施形態では、収 抑制層15は、積層された複数の基材層14から なる積層構造物の両主面上に設けられる。

 収縮抑制層15は、上述した低温焼結セラ ック材料の焼結温度では実質的に焼結しな 難焼結性セラミック粉末を含むとともに、 形の空孔形成材料としての樹脂ビーズ、溶 、有機バインダ、分散剤および可塑剤等を む。図2において、樹脂ビーズ16を模式的か 概略的に図示したが、樹脂ビーズ16は、収縮 抑制層15において、均一に分散されている。 お、後述する実施形態から明らかになるよ に、樹脂ビーズ16は、収縮抑制層15において 、少なくとも主面方向に関して均一に分散さ れていればよい。

 上記難焼結性セラミック粉末としては、 とえば、アルミナ、ジルコニア、マグネシ またはフォルステライト等の粉末を有利に いることができる。

 また、上記樹脂ビーズ16としては、たと ばセルロース系樹脂やアクリル系樹脂など らなるものを用いることができるが、中で 、アクリル系樹脂からなるものを用いるこ が好ましい。アクリル系樹脂は、比較的低 で熱分解を開始するので、アクリル系樹脂 らなる樹脂ビーズ16を用いると、焼成工程に おいて、この樹脂ビーズ16の熱分解によって 成された空孔を介して、他の樹脂成分(有機 バインダ等)を円滑に除去することができる めである。なお、樹脂ビーズ16を構成する樹 脂は、収縮抑制層15に含まれる溶剤に溶解し いものである必要がある。

 上述のように、樹脂ビーズ16として、ア リル系樹脂からなるものを用いる場合、収 抑制層15に含まれる有機バインダとしては、 ブチラール系バインダを用いることが好まし い。このような構成を採用すると、焼成工程 において、アクリル系樹脂の方が早く消失す るので、樹脂ビーズ16による空孔を介して、 チラール系バインダを円滑に消失させるこ ができ、脱バインダ性を向上させることが きるからである。

 なお、樹脂ビーズ16を構成する材料、す わち空孔形成材料とバインダとの関係は、 成工程において、空孔形成材料がバインダ り早く消失するものであればよい。したが て、上述したように、空孔形成材料として クリル系樹脂を、バインダとしてブチラー 系バインダをそれぞれ用いる場合のほか、 とえば、空孔形成材料とバインダとのいず にも、ブチラール系樹脂またはアクリル系 脂を用いながら、空孔形成材料用樹脂とバ ンダ用樹脂との間で消失開始温度を調整す ことにより、空孔形成材料をバインダより く消失させることができる。

 なお、収縮抑制層15に含まれる空孔形成 料としては、樹脂ビーズ16に限らず、焼成後 の収縮抑制層15に空孔を形成し得るものであ ば、他の材料を用いることもできる。

 収縮抑制層15の厚みは、好ましくは50~500μ mとされる。また、難焼結性セラミック粉末 平均粒径は、好ましくは、0.2~1μmとされる。 収縮抑制層15の厚みが厚いほど、また、難焼 性セラミック粉末の平均粒径が小さいほど より大きい拘束力を及ぼすことができるが 一方で、収縮抑制層15の除去性が低下する この発明によれば、収縮抑制層15に樹脂ビー ズ16のような空孔形成材料が含まれており、 の点で除去性が向上されているので、収縮 制層15の厚みや難焼結性セラミック粉末の 均粒径についての選択幅を広くすることが きる。

 以上のような未焼成の複合積層体13を作 するため、次のような各工程が実施される

 まず、未焼成の基材層14を得るため、前 した低温焼結セラミック材料粉末に、バイ ダ、分散剤、可塑剤および有機溶剤等を各 適量添加し、これらを混合することによっ 、セラミックスラリーを作製する。次いで このセラミックスラリーをドクターブレー 法等によってシート状に成形して、未焼成 基材層14となるべき基材用セラミックグリー ンシートを得る。

 次いで、得られた基材用セラミックグリ ンシートに、必要に応じて、ビアホール導 7を形成するための貫通孔を設け、この貫通 孔に導電性ペーストまたは導体粉を充填する ことによって、ビアホール導体7を形成する また、基材用セラミックグリーンシート上 、必要に応じて、導電性ペーストを印刷す ことによって、外部導体膜4および5ならびに 内部導体膜6を形成する。上記導電性ペース に含まれる導体成分または導体粉を構成す 導体としては、好ましくは、銀、銅、金な の低融点金属を主成分とするもの、または れらの低融点金属にパラジウムや白金など 含んだ合金が用いられる。

 次いで、これら基材用セラミックグリー シートを所定の順序をもって積層する。

 他方、収縮抑制層15を得るため、アルミ 等からなる難焼結性セラミック粉末に、溶 、有機バインダ、分散剤および可塑剤等を 々適量添加するとともに、樹脂ビーズ16を添 加し、これらを混合することによって、難焼 結性セラミックスラリーを作製する。そして 、この難焼結性セラミックスラリーをドクタ ーブレード法等によってシート状に成形して 、収縮抑制層15のための収縮抑制用セラミッ グリーンシートを得る。

 次に、前述のように積層された基材用セ ミックグリーンシートからなる積層構造物 上下に、収縮抑制用セラミックグリーンシ トを積層し、プレスする。これによって、 2に示すように、未焼成の複合積層体13が得 れる。なお、必要に応じて、この未焼成の 合積層体13を適当な大きさに切断してもよ 。

 このようにして得られた未焼成の複合積 体13から、目的とする多層セラミック基板3 得るため、未焼成の複合積層体13は、たと ば800~1000℃程度の温度で焼成される。この焼 成工程において、収縮抑制層15は、それ自身 実質的に収縮しない。したがって、収縮抑 層15は、基材層14に対して、その主面方向で の収縮を抑制する拘束力を及ぼし、それによ って、基材層14は、その主面方向での収縮が 制されながら、そこに含まれる低温焼結セ ミック材料が焼結し、実質的に厚み方向に み収縮し、得られた多層セラミック基板3に おけるセラミック層2を形成する。

 また、上述の焼成工程において、樹脂ビ ズ16は消失し、収縮抑制層15に空孔が形成さ れる。図3は、焼成後の複合積層体13を模式的 に示す断面図である。図3には、焼結した多 セラミック基板3が省略的に図示されている ともに、収縮抑制層15の主成分となる難焼 性セラミック粉末17が模式的に図示されてい る。また、収縮抑制層15には、樹脂ビーズ16 消失の結果形成された空孔18が図示されてい る。これら空孔18のうち、収縮抑制層15の表 に位置する空孔(オープンポア)については、 「18(A)」の参照符号をもって示している。

 次に、収縮抑制層15が除去される。この 縮抑制層15の除去は、以下の理由により、こ れを容易に行なうことができる。

 まず、収縮抑制層15は焼結しないため、 易に除去することができる。

 また、収縮抑制層15には、多数の空孔18が 形成されるため、破壊されやすく、そのため 、収縮抑制層15を容易に除去することができ 。

 さらに、収縮抑制層15は、その表面に空 18(A)を形成しているので、この表面の空孔18( A)が破壊の起点となって、収縮抑制層15を容 に除去することができる。なお、このよう 表面の空孔18(A)が形成されやすくするために は、樹脂ビーズ16の、難焼結性セラミック粉 17に対する添加量を、前述したように、12~30 体積%に選ばれることが好ましい。

 空孔18の内径は、好ましくは、5~20μmとさ 、樹脂ビーズ16の平均粒径は、このような 孔18の内径を実現するように選ばれる。空孔 18の内径が5μmより小さいと、収縮抑制層15の 去性が低下する傾向にある。他方、空孔18 内径が20μmより大きいと、収縮抑制層15によ 拘束力が低下し、得られた多層セラミック 板3に反りやうねりが発生することがある。

 なお、空孔形成材料としての樹脂ビーズ1 6は、収縮抑制層15にのみ含まれ、基材層14に 含まれていない。このことは、次のような 点をもたらす。すなわち、低背化が進んだ 層セラミック基板3では、樹脂ビーズ16によ て形成されるような大きさの空孔18によっ 引き起こされる多層セラミック基板3の強度 下の問題は深刻である。しかし、樹脂ビー 16が基材層14に含まれないようにすれば、多 層セラミック基板3の強度低下の問題を招か い。

 以上のようにして、図1に示した多層セラ ミック基板3が得られる。この多層セラミッ 基板3の外表面上に、電子部品8および9を実 すれば、図1に示すような機能モジュール1が 完成される。

 次に、この発明による効果を確認するた に実施した実験例について説明する。

 まず、基材層となるべき基材用セラミック リーンシートを作製するため、CaO-Al 2 O 3 -SiO 2 -B 2 O 3 系ガラスとアルミナ粉末とを所定の割合とな るように用意し、これらに、溶剤、分散剤、 有機バインダおよび可塑剤を加えて十分に混 合することによって、基材用セラミックスラ リーを得た。そして、この基材用セラミック スラリーにドクターブレード法を適用して、 基材用セラミックグリーンシートを作製した 。

 他方、収縮抑制層となるべき収縮抑制用 ラミックグリーンシートを作製するため、 均粒径D50が0.4μmのアルミナ粉末と、アクリ 系樹脂からなる平均粒径D50が10μmの樹脂ビ ズとを用意した。そして、樹脂ビーズの、 ルミナ粉末に対する添加量を表1に示すよう 変えながら、アルミナ粉末に樹脂ビーズを 加するとともに、溶剤、分散剤、有機バイ ダおよび可塑剤を加えて十分に混合するこ によって、収縮抑制用セラミックスラリー 得た。そして、この収縮抑制用セラミック ラリーにドクターブレード法を適用して、 縮抑制用セラミックグリーンシートを作製 た。

 また、銀粉末、溶剤および有機バインダ 所定の割合で混合し、この混合物を3本ロー ルミルにて分散処理することにより、銀を導 電成分とする導電性ペーストを得た。

 次に、前述した基材用セラミックグリー シート上に、導電性ペーストをスクリーン 刷して、所定のパターンの導体膜を形成し 後、これら基材用セラミックグリーンシー を複数枚積層し、さらに、その積層方向の 端部に収縮抑制用セラミックグリーンシー を積層し、その状態で積層方向にプレスし 、未焼成の複合積層体を得た。なお、未焼 の複合積層体において、収縮抑制用セラミ クグリーンシート部分の各側での厚みは200 mとし、基材用セラミックグリーンシートを 層した部分の厚みは1000μmとした。

 次に、上記未焼成の複合積層体を、所定 温度プロファイルに従って焼成して、試料 なる多層セラミック基板を得た。焼成後、 縮抑制層を除去するため、超音波洗浄を行 い、収縮抑制層の除去状態を評価した。

 より詳細には、超音波洗浄機(シャープ製 、UT-205S)を用いて、最大出力200W(35kHz)にて洗 した。洗浄水にはイオン交換水を用い、こ イオン交換水を装置の上限水位指示線上ま (約8.6リットル)入れて使用した。超音波洗浄 を所定時間実施し、収縮抑制層の除去率を求 めた。

 除去率は、
除去率[%]=(超音波洗浄での減少重量)/(収縮抑 層の初期重量)×100
の式によって求められるもので、上記「超音 波洗浄での減少重量」は、超音波洗浄後に100 ℃の温度で30分間乾燥を行ない、乾燥後の試 の重量から求めた。

 表1の「除去率」は、超音波洗浄を10分間 なった後に求めた除去率である。

 また、図4には、表1に示した試料1を「比 例」とし、同じく試料4を「実施例」として 、洗浄時間と除去率との関係が示されている 。

 また、収縮抑制層による拘束性を評価す ため、試料となる多層セラミック基板の焼 後の反り量を測定した。その結果が表1の「 反り量」に示されている。

 10分間洗浄後の除去率が98%以上であれば 超音波洗浄の時間をもう少し長くするなど るによって、収縮抑制層を完璧ないしはほ 完璧に除去することができる。この点で、 料3~7において98%以上の除去率が得られてい 。他方、反り量に注目すると、試料6および7 では、200μmを超える反り量を示し、収縮抑制 層による拘束性が十分ではないことがわかる 。これに対して、試料1~5では、反り量が200μm 以下であり、収縮抑制層が十分な拘束性を発 揮していることがわかる。

 これらの除去率および反り量の双方を考 したとき、試料3~5が良好な結果を示し、樹 ビーズの、アルミナ粉末に対する添加量は 12~30体積%の範囲に選ばれることが好ましい とがわかる。

 図5は、この発明の他の実施形態を説明す るための図2に対応する図である。図5におい 、図2に示した要素に相当する要素には同様 の参照符号を付し、重複する説明は省略する 。

 図5に示す実施形態では、未焼成の複合積 層体13aにおいて、収縮抑制層15を、基材層14 接する側に位置する内層領域21と複合積層体 13aの外表面側に位置する外層領域22とに分類 たとき、樹脂ビーズ16の添加量は、内層領 21より外層領域22の方が多くなるようにされ いることを特徴としている。この場合であ ても、樹脂ビーズ16が収縮抑制層15の主面方 向に関して均一に分散されている。

 なお、図5では、外層領域22においてのみ 脂ビーズ16を分散させたが、樹脂ビーズ16を 内層領域21および外層領域22の双方に分散さ ながら、外層領域22における樹脂ビーズ16の 加量が、内層領域21における樹脂ビーズ16の 添加量より相対的に多くなるようにされても よい。また、内層領域21と外層領域22といっ 単に2つの領域に分類されるのではなく、内 領域21と外層領域22との間に、少なくとも1 の中間領域が存在し、3つ以上の領域におい 、樹脂ビーズ16の添加量を段階的に変化さ た傾斜構造を有していてもよい。

 図5に示した実施形態によれば、収縮抑制 層15における内層領域21によって十分な拘束 を確保しながら、外層領域22によって除去性 を向上させることができるため、拘束性およ び除去性の双方を高いレベルで達成すること ができる。

 以上、この発明を図示した実施形態に関 して説明したが、この発明の範囲内におい 、その他種々の変形例が可能である。

 たとえば、図示の実施形態では、セラミ ク基板として、多層セラミック基板を製造 る方法について説明したが、この発明は、 層セラミック基板に限らず、いわゆる単層 セラミック基板の製造方法にも適用するこ ができる。




 
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