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Title:
PROCESS FOR PRODUCING TRANSPARENT ELECTROCONDUCTIVE MEMBER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/063882
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a process for producing a transparent electroconductive member, which can produce a transparent electroconductive member having excellent light transparency and electroconductivity at low cost. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] (a) Pattern printing is carried out on a transparent base material using an ink containing a reducing agent to form a reducing agent-containing pattern layer. Next, (b) a metal ion solution containing metal ions, which can function as an electroless plating catalyst upon reduction, is coated on the reducing agent-containing pattern layer, and the metal ion is reduced by contact between the reducing agent and the metal ion to form an elctroless plating catalyst layer. Thereafter, (c) an electroconductive metal layer is formed by plating treatment on the electroless plating catalyst layer to produce a transparent electroconductive member.

Inventors:
HAYASHI, Hiroyuki (1-10-1, Keya, Fukui-sh, Fukui 60, 9188560, JP)
林 寛之 (〒60 福井県福井市毛矢1丁目10番1号 セーレン株式会社内 Fukui, 9188560, JP)
GOTO, Masatoshi (1-10-1, Keya, Fukui-sh, Fukui 60, 9188560, JP)
Application Number:
JP2008/070529
Publication Date:
May 22, 2009
Filing Date:
November 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEIREN CO., LTD. (1-10-1, Keya Fukui-sh, Fukui 60, 9188560, JP)
セーレン株式会社 (〒60 福井県福井市毛矢1丁目10番1号 Fukui, 9188560, JP)
HAYASHI, Hiroyuki (1-10-1, Keya, Fukui-sh, Fukui 60, 9188560, JP)
林 寛之 (〒60 福井県福井市毛矢1丁目10番1号 セーレン株式会社内 Fukui, 9188560, JP)
International Classes:
H01B13/00; G09F9/00
Attorney, Agent or Firm:
TAKANO, Mifune (Miyamasuzaka-Toho-Estate 602, 1-12-12 Shibuy, Shibuya-ku Tokyo 02, 1500002, JP)
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Claims:
 透明基材と導電性金属層とを有する透明導電性部材を製造する方法であって、以下の工程(a)、(b)及び(c)を含むことを特徴とする、透明導電性部材の製造方法。
 (a)透明基材上に還元剤を含有するインキによりパターン印刷を行い、還元剤含有パターン層を形成する工程
 (b)前記還元剤含有パターン層上に、還元により無電解めっき触媒になり得る金属イオンを含む金属イオン溶液を塗布し、前記還元剤と金属イオンとの接触により該金属イオンを還元して無電解めっき触媒層を形成させる工程
 (c)前記無電解めっき触媒層上にめっき処理により導電性金属層を形成する工程
 前記還元剤が、Sn(II)及びFe(II)からなる群から選択される金属の塩である、請求項1記載の透明導電性部材の製造方法。
 前記金属の塩が、SnCl 2 、Sn(OH) 2 、及びSnSO 4 からなる群から選択されることを特徴とする、請求項2記載の透明導電性部材の製造方法。
 前記還元により無電解めっき触媒になり得る金属イオンを含む溶液が、Ag、Au,Pd、Pt、及びRhからなる群から選択される金属の塩の溶液である、請求項1~3のいずれかに記載の透明導電性部材の製造方法。
 前記金属の塩の溶液が、Pd(II)塩又はAg(I)塩の溶液である、請求項4記載の透明導電性部材の製造方法。
 前記Pd(II)塩又はAg(I)塩の溶液が、PdCl 2 、PdBr 2 、Pd(CH 3 COO) 2 、CH 3 COOAg、AgNO 3 、及びクエン酸銀(I)からなる群から選択される金属塩の水溶液であることを特徴とする、請求項5記載の透明導電性部材の製造方法。
 前記還元剤を含有するインキが粒子状物を含有することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の透明導電性部材の製造方法。
 前記透明基材がポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項1~7のいずれかに記載の透明導電性部材の製造方法。
 請求項1~8のいずれかに記載の方法によって製造される透明導電性部材を用いた光学フィルター。
請求項9に記載の光学フィルターを用いた画像表示装置。
Description:
透明導電性部材の製造方法

 本発明は、CRT、PDP、計測器等の表示部な に用いられる透光性電磁波シールド部材と ての透明導電性部材の製造方法およびこの 法により得られる透明導電性部材に関する 詳しくは、本発明は優れた透光性と電磁波 ールド性を有する透明導電性部材を安価に 造する方法に関する。

 従来、CRT、PDP、液晶ディスプレイ、計測 等の各種表示装置の透光性電磁波シールド 材、各種電子デバイスの透明電極、あるい 透明面状発熱体等として用いられる透明導 性部材の製造方法としては、導電性の金属 ッシュを透明基体に貼り付ける方法が提案 れている。しかしながら、この方法では、 分な電磁波シールド効果を得ようとすると 示画面全体の明るさが低下するという問題 あった。

 また、透明基材上にITOなどの透明導電膜 蒸着やスパッタリング等で形成する方法が 案されている(特許文献1)。しかしながら、 の方法で得られる透明導電性部材は、透光 には優れるものの、金属メッシュと比較し 導電性に劣る。

 透明基材上にめっきや蒸着等で金属薄膜 形成し、フォトリソグラフィーで加工して 属薄膜メッシュパターンを形成する方法も 案されている(特許文献2)。しかしながら、 の方法で得られる透明導電性部材は、導電 には優れるものの、大部分の金属をエッチ グにより除去するため、無駄が多くコスト となる。

 透明基材上に無電解めっき触媒を含むペ ストをパターン印刷して、該パターン上に っきにより金属薄膜を形成する方法も提案 れている(特許文献3)。しかしながら、この 法で用いられる無電解めっき触媒を含むペ ストは高価であり、かかる高価なペースト パターン印刷する方法では、めっき反応に 与しない触媒を浪費せざるを得ないことと り無駄が多いため、コスト高となる。

特許第2633340号公報

特開2000-137442号公報

特許第3895229号公報

 本発明は、透光性と導電性に優れた透明 電性部材を安価に製造しうる方法を提供す ことを課題とする。

 本発明者らは、上記課題を解決するため 意検討した結果、透明基材上に還元剤を含 するインキでパターン層を形成した後に、 パターン層上に無電解めっき触媒になり得 金属イオンの溶液を塗布して該金属イオン 還元することにより、パターン形成された 電解めっき触媒層を形成し、該無電解めっ 触媒層上にめっき処理により導電性金属層 形成することにより、透光性と導電性に優 た透明導電性部材を極めて安価に製造しう ことを見いだし、本発明に到達した。

 すなわち、本発明は、以下の(1)~(9)に示す透 明導電性部材の製造方法に関する。
(1)透明基材と導電性金属層とを有する透明導 電性部材を製造する方法であって、以下の工 程(a)、(b)及び(c)を含むことを特徴とする、透 明導電性部材の製造方法。
 (a)透明基材上に還元剤を含有するインキに りパターン印刷を行い、還元剤含有パター 層を形成する工程
 (b)前記還元剤含有パターン層上に、還元に り無電解めっき触媒になり得る金属イオン 含む金属イオン溶液を塗布し、前記還元剤 金属イオンとの接触により該金属イオンを 元して無電解めっき触媒層を形成させる工
 (c)前記無電解めっき触媒層上にめっき処理 より導電性金属層を形成する工程

(2)前記還元剤が、Sn(II)及びFe(II)からなる群か ら選択される金属の塩である、(1)記載の透明 導電性部材の製造方法。
(3)前記金属の塩が、SnCl 2 、Sn(OH) 2 、及びSnSO 4 からなる群から選択されることを特徴とする 、(2)記載の透明導電性部材の製造方法。

(4)前記還元により無電解めっき触媒になり得 る金属イオンを含む溶液が、Ag、Au、Pd、Pt、 びRhからなる群から選択される金属の塩の 液である、(1)~(3)のいずれかに記載の透明導 性部材の製造方法。
(5)前記金属の塩の溶液が、Pd(II)塩又はAg(I)塩 溶液である、(4)記載の透明導電性部材の製 方法。

(6)前記Pd(II)塩又はAg(I)塩の溶液が、PdCl 2 、PdBr 2 、Pd(CH 3 COO) 2 、CH 3 COOAg、AgNO 3 、及びクエン酸銀(I)からなる群から選択され る金属塩の水溶液であることを特徴とする、 請求項5記載の透明導電性部材の製造方法。
(7)前記還元剤を含有するインキが粒子状物を 含有することを特徴とする(1)~(6)のいずれか 記載の透明導電性部材の製造方法。

(8)前記透明基材がポリエチレンテレフタレー トフィルムである、(1)~(7)のいずれかに記載 透明導電性部材の製造方法。
(9)(1)~(8)のいずれかに記載の方法によって製 される透明導電性部材を用いた光学フィル ー。
(10)(9)に記載の光学フィルターを用いた画像 示装置。

 本発明によれば、パターン形成された還 剤含有インキ層の上に無電解めっき触媒層 形成されるため、導電性ペーストを用いて ッチングにより格子状導電性薄膜を形成さ る場合や、高価な無電解めっき触媒層を形 させた後にパターン形成する場合に比べて 高価な導電性ペーストや無電解めっき触媒 無駄にならず、透光性と導電性に優れた透 導電性部材を極めて安価に製造することが きる。

 本発明の透明導電性部材の製造方法は、少 くとも以下の工程(a)、(b)及び(c)を含むこと 特徴とする。
 (a)透明基材上に還元剤を含有するインキに りパターン印刷を行い、還元剤含有パター 層を形成する工程(還元剤含有パターン層形 成工程)
 (b)前記還元剤含有パターン層上に、還元に り無電解めっき触媒になり得る金属イオン 含む金属イオン溶液を塗布し、前記還元剤 金属イオンとの接触により該金属イオンを 元して無電解めっき触媒層を形成させる工 (無電解めっき触媒層形成工程)
 (c)前記無電解めっき触媒層上にめっき処理 より導電性金属層を形成する工程(導電性金 属層形成工程)

1.工程(a):還元剤含有パターン層形成工程
 本発明の工程(a)では、透明基材上に還元剤 含有するインキによりパターン印刷を行い 還元剤含有パターン層を形成する。

(1)透明基材
 本発明で用いられる透明基材としては、ポ エチレンテレフタレ-ト、ポリブチレンテレ フタレ-ト、ポリエチレンナフタレ-ト、ポリ チレンテレフタレート‐イソフタレート共 合体、テレフタル酸‐シクロヘキサンジメ ノール‐エチレングリコール共重合体など ポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリ アミド系樹脂、ポリプロピレン、ポリメチル ペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ アクリレート、ポリメタアクリレート、ポリ メチルメタアクリレートなどのアクリル系樹 脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、トリアセ チルセルロースなどのセルロース系樹脂、イ ミド系樹脂、ポリカーボネートなどからなる フィルムが挙げられる。

 このうち、ポリエチレンテレフタレート ポリエチレンナフタレート等のポリエステ 系のフィルムが透明性、耐熱性がよくコス も安いことから、好適に使用され、特にポ エチレンテレフタレートのフィルムが最適 ある。

 透明基板の厚みは特に限定されるもので ないが、通常は10μm~1000μm程度、好ましくは 50μm~500μm程度の範囲である。厚みが薄すぎる と部材としての強度が低くなりすぎ、厚すぎ ると重量などの点で実用的でなくなる傾向に ある。

(2)還元剤
 本発明で用いられる還元剤としては、無電 めっき触媒になり得る金属のイオンと接触 ることで、該金属イオンを金属に還元し自 は酸化反応を起こすことのできる物質であ ば特に限定されない。例えばPb、Sn、Ni、Co Zn、Ti、Cu等の触媒金属より電気化学的に卑 金属の粒子や、Sn(II)、Fe(II)の塩等が用いら る。

 このうち、好ましくは、Sn(II)及びFe(II)か なる群から選択される金属の塩が用いられ より好ましくはSn(II)の塩が用いられる。

 前記金属の塩としては、塩化物、硫酸塩、 酸塩、酢酸塩等が挙げられる。より好まし は塩化物又は硫酸塩が挙げられる。特に好 しい金属の塩としては、SnCl 2 及びSnSO 4 からなる群から選択される金属塩が用いられ る。

(3)還元剤を含有するインキ
 本発明で用いられる還元剤を含有するイン (以下、「還元剤含有インキ」という)とし は、上記還元剤の他に、バインダー樹脂及 溶剤が含まれたものである。また、本発明 還元剤含有インキには、該バインダー樹脂 び溶剤の他に、必要に応じて有機又は無機 子等の粒子状物、架橋剤、その他の添加剤 が配合されていても良い。その他の添加剤 しては、粘性調整剤、表面調整剤、分散剤 が挙げられる。

(i)バインダー樹脂
 バインダー樹脂は、前記インキに塗装方法 適した粘性を与え、還元剤成分-透明基材間 の結合力を向上させる目的で配合される。配 合量は、少なすぎると還元剤含有パターン層 の密着性が低下し、多すぎると無電解めっき 触媒層形成後のめっき処理工程におけるめっ きの析出性が低下する。

 バインダー樹脂の種類としては、例えば リエステル系樹脂、アクリル系樹脂物、酢 ビニル、塩化ビニル、PVA、PVB等のビニル系 脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹 、ポリアミド系樹脂、フェノール樹脂、フ ノキシ樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられ 。

 このうち、好ましいものはポリエステル 樹脂又はポリウレタン系樹脂である。ポリ ステル系樹脂の具体例としては、ポリエチ ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ ート、ポリエチレンナフタレート等が挙げ れる。これらのうちで特に好ましいものは ポリエチレンテレフタレートである。

(ii)溶剤
 還元剤含有インキの溶剤は、バインダー樹 を溶解し、該インキに流動性を与える目的 配合される。塗装方法に適した乾燥性を有 る溶剤を一種あるいは二種以上適宜組み合 せて使用することができる。

 用いられる溶剤としては、例えば水、メ ノール、エタノール、イソプロピルアルコ ル等のアルコール類、アセトン、メチルエ ルケトン、メチルイソブチルケトン、シク ヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシ ン等の芳香族炭化水素類、エチレングリコ ル、エチレングリコールエチルエーテル、 チレングリコールブチルエーテル、ジエチ ングリコール、ジエチレングリコールエチ エーテルアセテート、エチレングリコール チルエーテルアセテート、プロピレングリ ール、プロピレングリコールメチルエーテ 、プロピレングリコールメチルエーテルア テート、ジプロピレングリコールメチルエ テル等のポリアルキレングリコール類とそ 誘導体、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸 ステル類、γ-ブチロラクトン、N-メチルピ リドン、イソホロン、ジメチルスルホキシ 、ジメチルホルムアミド、ターピネオール ソルベントナフサ等が挙げられる。

(iii)粒子状物
 粒子状物は、塗膜表面に凹凸を形成し、ア カー効果により導電性金属層との密着性を 上させる目的で添加される。

 前記粒子状物の具体例としては、例えば リカ、アルミナ、チタニア、タルク、マイ 、カオリナイト、モンモリロナイト、クレ 、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機 の粒子や、アクリル系ポリマー粒子、ポリ レタン粒子、ポリスチレン粒子等の有機物 粒子、カーボンブラックなどが挙げられる

 粒子状物の粒径は特に限定されないが、 ましくは0.01μm~20μmの範囲のものが用いられ る。粒径が0.01μmより小さい場合はアンカー 果が得られず、20μmより大きい場合は導電性 金属層の均一性が得られず、更にその厚みが 厚くなりすぎるという問題が生じる場合があ る。

(iv)架橋剤
 架橋剤は、バインダーとの架橋や硬化剤同 の架橋により塗膜強度を向上させ、塗膜の 着性を向上させる目的で配合される。例え 、トリレンジイソシアネート、ジフェニル タン-4,4´-ジイソシアネート、ヘキサメチレ ンジイソシアネート、イソホロンジイソシア ネート等のジイソシアネート類およびそのブ ロック体、n-ブチル化メラミン樹脂、イソブ ル化メラミン樹脂、ブチル化尿素樹脂、ブ ル化メラミン尿素共縮合樹脂等のアミノ樹 類、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェ ノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾー ルノボラック型エポキシ樹脂類等のエポキシ 樹脂類等が挙げられる。さらにその硬化促進 剤として、ジブチルスズジラウレート、3級 ミン類およびその塩、多塩基酸無水物類、 ミダゾール類、ジシアンジアミド、メラミ 、ベンゾグアナミン、メタンスルホン、パ トルエンスルホン酸等が挙げられる。

(v)粘性調整剤
 粘性調整剤は、パターンのにじみ防止やパ ーンの垂れ防止を目的として添加される。 性調整剤としては、例えば、ヒュームドシ カ、ヒュームドアルミナ、ヒュームドチタ ア、有機ベントナイト、アマイドワックス 添加剤、水添ひまし油系添加剤、ポリオー 系添加剤、CMC、アルギン酸ナトリウム、ポ アクリル酸ナトリウム等が挙げられる。

(vi)表面調整剤
 表面調整剤は、インキの基材へのぬれ性や 膜の表面状態の調整を目的として配合され 。表面調整剤としては、例えばアクリルポ マー系、シリコン系、フッ素系の添加剤が げられる。

(vii)分散剤
 分散剤はインキの分散状態の安定性向上を 的として配合される。例えば高分子界面活 剤などが挙げられる。

(viii)配合比
 本発明で用いられる還元剤含有インキ中の 元剤の含有量は特に限定されないが、好ま くは還元剤含有インキ中の固形分全量に対 0.1~50重量%、より好ましくは1~30重量%である 還元剤の含有量が少なすぎると無電解めっ 触媒層形成後のめっき処理工程におけるめ きの析出性が低下し、多すぎると還元剤含 パターン層の密着性が低下する場合がある

 バインダー樹脂の含有量は特に限定され いが、好ましくは還元剤含有インキ中の固 分全量に対し5~90重量%、より好ましくは20~70 重量%である。バインダー樹脂の含有量が少 すぎると還元剤含有パターン層の密着性が 下し、多すぎると無電解めっき触媒層形成 のめっき処理工程におけるめっきの析出性 低下する場合がある。

 溶剤の含有量は特に限定されないが、好 しくは還元剤含有インキ全量に対し30~99重 %、より好ましくは50~95重量%である。溶剤の 有量が少なすぎると粘度が高くなりすぎて 刷が困難になり、多すぎると粘度が低くな すぎて印刷が困難になる場合がある。

 粒子状物の含有量は特に限定されないが 好ましくは還元剤含有インキ中の固形分全 に対し10~95重量%、より好ましくは30~80重量% ある。粒子状物の含有量が少なすぎると導 性金属層と還元剤含有パターン層との密着 向上の効果が得られず、多すぎると無電解 っき触媒層形成後のめっき処理工程におけ めっきの析出性が低下する場合がある。

 架橋剤の含有量は特に限定されないが、 ましくは還元剤含有インキ中のバインダー 脂の量と架橋剤の総量に対し5~50重量%、よ 好ましくは10~30重量%である。架橋剤の含有 が少なすぎると還元剤含有パターン層と透 基材との密着性向上の効果が得られず、多 ぎると未硬化物により塗膜強度が低下する 合がある。

 粘性調整剤の含有量は特に限定されない 、好ましくは還元剤含有インキ全量に対し0 .05~20重量%、より好ましくは0.1~10重量%である 粘性調整剤の含有量が少なすぎるとパター のにじみや垂れ防止の効果が得られず、多 ぎると流動性が失われて印刷が困難になる 合がある。

 表面調整剤の含有量は特に限定されない 、好ましくは還元剤含有インキ全量に対し0 .01~10重量%、より好ましくは0.05~5重量%である 表面調整剤の含有量が少なすぎるとインキ 濡れ性向上の効果や表面状態の調整効果が られず、多すぎると無電解めっき触媒層形 後のめっき処理におけるめっきの析出性が 下する場合がある。

 分散剤の含有量は特に限定されないが、 ましくは還元剤含有インキ中の粒子状物に し10~200重量%、より好ましくは30~150重量%で る。分散剤の含有量が少なすぎるとインキ 分散状態が悪くなり、多すぎると無電解め き触媒層形成後のめっき処理におけるめっ の析出性が低下する場合がある。

(4)還元剤含有パターン層の形成
 本発明の工程(a)においては、透明基材上に 上記還元剤含有インキを所望のパターンに 刷し、溶剤成分を乾燥させることで還元剤 有パターン層を形成する。印刷法としては 面オフセット印刷、凹版オフセット印刷、 ラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印 などが挙げられる。それぞれの印刷法にお ては、従来公知の手段を用いることができ 。

 上記印刷方法のうち、スクリーン印刷又 グラビア印刷が好ましい。スクリーン印刷 場合、マスキング用の乳剤厚としては1~30μm が好ましい。

 溶剤成分を乾燥する工程における好まし 乾燥条件としては、乾燥温度:20~150℃、乾燥 時間:5秒~60分である。

 このようにして得られる還元剤含有パタ ン層の厚みは特に限定されないが、好まし は0.5~15μmである。また、この還元剤含有パ ーン層のパターンは、ストライプやメッシ 状の形状を取ることができ、例えば、三角 、四角形、六角形、八角形などの多角形や 形などを複数組み合わせてメッシュ状とす ことができる。

 このパターン層の幅Wは5~50μmが好ましく ラインとラインのスペースは100~700μmが好ま い。また、導電性金属層形成後のモアレを 消するためにバイアスをつけても良い。パ ーン層2の幅Wが5μm未満では、導電性金属層 形成したときに導電性が不足し、十分な電 波の遮蔽ができないことがあり、また幅Wが 50μmを超えると透光性が低下することがある また、ラインとラインのスペースが100μm未 の場合には、透光性が低下することがあり スペースが700μmを超えた場合は、導電性が くなることがある。

2.工程(b):無電解めっき触媒層形成工程
 本発明の工程(b)では、前記還元剤含有パタ ン層上に、還元により無電解めっき触媒に り得る金属イオンを含む金属イオン溶液を 布し、前記還元剤と金属イオンとの接触に り該金属イオンを還元して無電解めっき触 層を形成させる。

(1)金属イオン溶液
 本発明で用いられる金属イオン溶液は、還 により無電解めっき触媒になり得る金属イ ンを含む。還元により無電解めっき触媒に り得る金属イオンとしては、Ag、Au、Pd、Pt Rhなどの金属のイオンが挙げられる。このう ち、特に好ましいものは、Pd(II)、Ag(I)イオン ある。

 これらの金属イオンを含む溶液は、金属塩 溶液に溶解することにより得られる。用い れる金属塩としては、塩化物、臭化物、酢 塩、硝酸塩、クエン酸塩等が挙げられる。 体的には、PdCl 2 、PdBr 2 、Pd(CH 3 COO) 2 等のPd(II)塩、CH 3 COOAg、AgNO 3 、クエン酸銀(I)等のAg(I)塩、等が挙げられる

 金属イオン溶液で使用する溶媒としては、 が好ましい。また、上記金属イオン溶液中 おける金属塩の濃度は、用いる金属塩の種 により異なるが、PdCl 2 を用いる場合は、PdCl 2 を0.01~3g/lの濃度となるように配合するのが好 ましい。また、同時に金属塩を溶解する目的 で塩酸を配合するのが好ましい。塩酸の配合 割合としては、例えば35%塩酸を1~30ml/l程度配 するのが好ましい。

 また、上記金属イオン溶液には、金属塩 溶解性を向上させる目的で、塩化ナトリウ 、塩化カリウム、臭化ナトリウム、臭化カ ウム等のアルカリ金属塩を加えても良い。 れらの配合量は特に限定されないが、0.1~10g /lの濃度となるように配合するのが好ましい

(2)無電解めっき触媒層の形成
 上記金属イオン溶液は、前記工程(a)で形成 た還元剤含有パターン層の上に塗布し、該 属イオン溶液中に含まれる無電解めっき触 になり得る金属イオンを還元剤と接触させ ことにより該金属イオンが還元されて触媒 属となり、該パターン層上に無電解めっき 媒層が形成される(触媒吸着処理)。

 金属イオン溶液の塗布方法は特に限定さ ず、浸漬、スプレー等公知のいずれの方法 用いても良い。また、触媒吸着処理温度及 処理時間は特に限定されないが、好ましく 、金属イオン溶液の塗布後10~100℃(好ましく は30~60℃)で、10秒~60分間(好ましくは30秒~10分 )静置して金属イオンと還元剤とを接触させ ることにより、金属イオンと還元剤とが十分 に反応し、金属イオンが還元される。

3.工程(c):導電性金属層形成工程
 本発明の工程(c)においては、前記無電解め き触媒層上にめっき処理により導電性金属 を形成する。

(1)めっき処理
 めっき処理で用いられる金属としては、通 の無電解めっき処理に用いられている銅(Cu) 、ニッケル(Ni)、金(Au)、銀(Ag)、錫(Sn)、亜鉛(Z n)、もしくはそれらの合金が挙げられる。
 例えば、無電解Cuめっき浴、無電解Ni-Pめっ 浴、無電解Ni-Bめっき浴、無電解Auめっき浴 が使用可能である。

(2)導電性金属層
 本発明の導電性金属層は、パターン印刷さ た還元剤含有パターン層上に形成された無 解めっき触媒層上に形成されるため、パタ ン印刷部のみに選択的に形成される。
 導電性金属層の幅Wは5~50μmが好ましく、ラ ンとラインのスペースは100~700μmが好ましい また、モアレを解消するためにバイアスを けても良い。導電性金属層2の幅Wが5μm未満 は、導電性が不足し、十分な電磁波の遮蔽 できないことがあり、また幅Wが50μmを超え と透光性が低下することがある。また、ラ ンとラインのスペースが100μm未満の場合に 、透光性が低下することがあり、スペース 700μmを超えた場合は、導電性が悪くなるこ がある。

 導電性金属層の厚さTは0.1~15μmが好ましく 、且つ、1≦W/T≦500(金属層の幅W、金属層の高 さT)を満たすものであると、他基材と貼り合 せたときに気泡の混入を防ぐことができる W/Tが1未満では、他基材と貼り合わせたとき に気泡が混入するため透光性が悪くなること があり、W/Tが500を超えると導電性金属層その ものにより透光性が悪くなったり、導電性金 属層の剥がれが起き易くなったりすることが ある。

 このようにして、還元剤含有インキをパ ーン印刷して形成された還元剤含有パター 層の上に触媒吸着処理によって無電解めっ 触媒層を形成し、その後めっき処理を行う 、印刷部のみに選択的に無電解めっきがな れる上に、無電解めっき触媒も無駄になら いため、製造コストが大幅に抑制される。

4.その他の工程
 本発明においては、めっき処理により導電 金属層を形成したのち、さらにこれを熱処 してフィルムとの接着強度を高めたり、酸 や硫化により黒色化したりすることによっ 、接着性や色を変化させることもできる。

 また、本発明では、このめっき処理によ て形成される導電性金属層の上に、必要で れば電気めっきなどの手法で、重ねて同一 、または他の金属層を形成しても良い。

 電気めっきには、通常用いられる銅やニ ケル、もしくはそれらの合金を使用するこ ができる。また、さらに無電解めっきを施 て導電性を高めたり、さらにこれらの金属 を酸化や硫化させて黒色化したりするなど より、導電性や色を変化させることもでき 。導電性金属層を黒色化することによって フィルムの透明性が向上するという利点が られる。

 以下、実施例により本発明をより詳細に 明するが、本発明はこれら実施例に限定さ るものではない。尚、以下の各実施例、比 例により得られた透明導電性フィルムは、 の方法により評価をした。

(1)導電性金属層の高さT
 フィルムの一部を切り出し、ミクロトーム 断面方向に薄片を切り出し、レーザー顕微 (オリンパス株式会社製、「LEXT OLS3000」)を いて観察、測定した。
(2)導電性金属層の幅W
透明導電性フィルムの金属層の面から、レー ザー顕微鏡(オリンパス株式会社製 LEXT OLS300 0)を用いて金属層の幅を測定した。
(3)導電性
 三菱化学株式会社製、ロレスタAP(4端針法) 用いて測定した。
(4)透過率
 分光顕微鏡(大塚電子株式会社製 MCPD2000)に 、波長400~700nmの光(可視光線)の透過率を測 した。

[実施例1](スクリーン印刷)
(還元剤含有インキの調整)
 SnCl 2 1部、カーボンブラック(東海カーボン製、ト カブラック#5500)10部、ポリエステル樹脂(東 紡績製、バイロン270)の30%シクロヘキサノン 溶液33.3部、シクロヘキサノン25.7部の混合液 ビーズミルで分散させることで、還元剤含 インキを得た。

(パターン層の形成)
 厚さ100・mのポリエチレンテレフタレート(PE T)フィルム(透光率92%、屈折率1.55)表面に、上 還元剤含有インキを乳剤厚15μm、線幅20μm、 線間200μmの正方形格子パターンを有するスク リーン版を用いてスクリーン印刷を行い、還 元剤を含むパターン層を形成した。

(触媒吸着処理)
 パターン層を形成したフィルムを、PdCl 2 :0.3g/l、35%HCl:3ml/lを含む水溶液に40℃、2分浸 した後、フィルムを水洗することで触媒吸 処理を行った。

(無電解めっき処理)
 触媒吸着処理を行ったフィルム表面に無電 銅めっき(無電解めっき液:奥野製薬株式会 製、OPC-750無電解銅M)施して透明導電性フィ ムを得た。
さらに電解銅めっき液(硫酸銅水溶液)を用い 電気銅めっき処理を施して、導電性金属層 幅Wが20μm、厚さTが5μm、W/T=4である本発明の 透明導電性フィルムを得た。さらに、この透 明導電性フィルム表面にEVA系接着剤を塗布し 、反射防止層を持ったPETフィルムと張り合わ せた。

[実施例2](グラビア印刷)
(還元剤含有インキの調整)
SnCl 2 1部、カーボンブラック(東海カーボン製トー ブラック#5500)10部、ポリエステル樹脂(東洋 績製バイロン270)の30%シクロヘキサノン溶液 33.3部、シクロヘキサノン55.7部の混合液をビ ズミルで分散させることで還元剤含有イン を得た。

(パターン層の形成)
厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET) ィルム(透光率92%、屈折率1.55)表面に、上記 元剤含有インキを線幅20μm、線間200μm、線 さ7μmの正方形格子パターンを有するグラビ 版を用いてグラビア印刷を行い、還元剤を むパターン層を形成した。

(触媒吸着処理)
パターン層を形成したフィルムを、PdCl 2 :0.3g/l、35%HCl:3ml/lを含む水溶液に40℃、2分浸 した後、フィルムを水洗することで触媒吸 処理を行った。

(無電解めっき処理)
 触媒吸着処理を行ったフィルム表面に無電 銅めっき(無電解めっき液:奥野製薬株式会 製 OPC-750無電解銅 M)施して透明導電性フィ ムを得た。
さらに電解銅めっき液(硫酸銅水溶液)を用い 電気銅めっき処理を施して、導電性金属層 幅Wが20μm、厚さTが2μm、W/T=10である本発明 透明導電性フィルムを得た。さらに、この 明導電性フィルム表面にEVA系接着剤を塗布 、反射防止層を持ったPETフィルムと張り合 せた。

[比較例1](触媒インキ印刷)
 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET )フィルム(透光率92%、屈折率1.55)表面に、パ ジウム触媒インキを乳剤厚15μm、線幅20μm、 間200μmの正方形格子パターンを有するスク ーン版を用いてスクリーン印刷を行い、無 解めっき触媒を含むパターン層を得た。こ フィルム実施例1と同様の方法で無電解銅め っき処理を施して、導電性金属層の幅Wが20μm 、厚さTが5μm、W/T=4である透明導電性フィル を得た。さらに、この透明導電性フィルム 面にEVA系接着剤を塗布し、反射防止層を持 たPETフィルムと張り合わせた。
結果を表1にまとめる

 本発明によれば、透光性と導電性に優れ 透明導電性部材を安価に製造しうる。本発 の方法で製造される透明導電性部材は、CRT PDP、液晶ディスプレイ、計測器等の各種表 装置の透光性電磁波シールド部材、各種電 デバイスの透明電極、透明面状発熱体等と て用いられる。