株式会社東芝 (〒01 東京都港区芝浦一丁目1番1号 Tokyo, 1058001, JP)
TOSHIBA MATERIALS CO., LTD. (8 Shinsugita-Cho, Isogo-Ku Yokohama-Sh, Kanagawa 32, 2350032, JP)
| タングステン材料を伸線ダイスに挿通する伸線加工を複数回実施して最終的にワイヤ径0.05mm以上1.10mm以下のタングステンワイヤを製造する方法において、タングステンワイヤの仕上げ加工となる最終の伸線加工時におけるタングステン材料の減面率を5%以上15%以下とすることを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
| 請求項1記載のタングステンワイヤの製造方法において、黒鉛粉末と増粘剤とを含有する潤滑剤をタングステン材料の表面に塗布することを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
| 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のタングステンワイヤの製造方法において、ワイヤ温度を500℃以上1300℃以下にした状態で伸線加工を実施することを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
| 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタングステンワイヤの製造方法において、伸線ダイスを300℃以上650℃以下に加熱した状態で伸線加工を実施することを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
| 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のタングステンワイヤの製造方法において、伸線速度を10m/min以上70m/min以下の範囲に調整することを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
| 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のタングステンワイヤの製造方法において、700℃以上1300℃以下の温度範囲でタングステンワイヤにアニール処理を実施することを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
| 請求項6に記載のタングステンワイヤの製造方法において、長さが50~150mmであり、700℃以上1300℃以下の温度範囲で加熱できる加熱ゾーンを有する加熱炉にタングステンワイヤを10m/min以上55m/min以下の線速度で通過させることによりタングステンワイヤにアニール処理を実施することを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
| 請求項6または請求項7のいずれか1項に記載のタングステンワイヤの製造方法において、前記アニール処理はワイヤ線径が0.3mm以下のタングステンワイヤに対して実施することを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
| 請求項2ないし請求項8のいずれか1項に記載のタングステンワイヤの製造方法において、全ての伸線工程から成る製造工程中における前記潤滑剤の比重の変化量が0.05g/cm 3 以下であることを特徴とするタングステンワイヤの製造方法。 |
本発明はタングステンワイヤの製造方法 係り、特にワイヤのクラック断線やワイヤ のばらつきを抑制でき、タングステンワイ の製造歩留りおよび製品品質を大幅に向上 せることが可能なタングステンワイヤの製 方法に関する。
従来からタングステンワイヤは優れた耐 性および機械的強度を備えることから、TV 電子銃のカソードヒータや各種電極材、自 車ランプ、家電機器の照明ランプおよび複 機のランプなどのフィラメント材として種 の形式で広い分野で使用されている。従来 この種のタングステンワイヤは一般に下記 ような製造プロセスを経て製造されている
すなわち、タングステン粉末を加圧して 形体を成形し、この成形体を焼結して焼結 ー(タングステン焼結体)を製造して、次い この焼結バーにスウエージング加工(転打加 )を施して丸棒状に成形する。さらに上記ス ウエージング加工により得られたタングステ ン丸棒を加熱しながら伸線ダイスに挿通して 引き抜く線引き加工(伸線加工)が実施される そしてこの線引き加工を所定回数繰り返す とにより、所定の線径を有するタングステ ワイヤが製造されている。
上記線引き加工ではタングステンワイヤ 断線することなく、円滑に線引きできるよ にする目的で、タングステン材料表面に潤 剤が塗布される。この場合、高融点金属で るタングステン線は1200℃程度の高温で加熱 して線引き処理を行うために、潤滑剤として は耐熱性に優れた炭素系の潤滑剤を用いてい る。この炭素系の潤滑剤は黒鉛粉末を水で溶 解し、さらに増粘剤を添加して調製されたも のである。(特許文献1参照)。
フィラメント材としてのタングステンワイ
は、通電されて高温度で発光し、振動が大
い環境下で使用されるため、高い耐高温特
および耐振動特性が要求されている。しか
ながら、従来の方法で製造したタングステ
ワイヤにおいては、タングステンワイヤの
造工程中からフィラメントなどの製品形態
の製造工程中において、また組み込まれる
品の製造工程からその製品になった後も、
イヤ径の不均一による製品性能のばらつき
生じたり、クラックの発生によって製品歩
りが低下したりするために、その製品品質
おいてさらなる技術改良が要求されている
発明の開示
本発明は、最終製品としてのワイヤ径が0.05
mm以上1.10mm以下のタングステンワイヤの製造
法であり、特にタングステンワイヤの伸線
上げ加工条件を厳格に制御することにより
タングステンワイヤのクラック断線やワイ
径のばらつきを抑制し、タングステンワイ
の製造歩留りおよび製品品質を大幅に向上
せることを可能とするタングステンワイヤ
製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、 ングステン材料を伸線ダイスに挿通する伸 加工を複数回実施して最終的にワイヤ径0.05 mm以上1.10mm以下のタングステンワイヤを製造 る方法において、タングステンワイヤの仕 げ加工となる最終の伸線加工時の減面率を5 %以上15%以下とすることを特徴とする。
また、上記製造方法において、黒鉛粉末 増粘剤とを含有する潤滑剤をタングステン 料に塗布することが好ましい。
さらに、上記製造方法において、ワイヤ 度を500℃以上1300℃以下にした状態で伸線加 工を実施することが好ましい。
また、上記製造方法において、伸線ダイ を300℃以上650℃以下に加熱した状態で伸線 工を実施することが好ましい。
さらに上記タングステンワイヤの製造方 において、伸線速度を10m/min以上70m/min以下 範囲に調整することが好ましい。
さらに、上記製造方法において、700℃以 1300℃以下の温度範囲でタングステンワイヤ にアニール処理を実施することが好ましい。
さらに、上記製造方法において、長さが5 0~150mmであり、700℃以上1300℃以下の温度範囲 加熱できる加熱ゾーンを有する加熱炉にタ グステンワイヤを10m/min以上55m/min以下の速 で通過させることによりタングステンワイ にアニール処理を実施することが好ましい
さらに、上記製造方法において、前記ア ール処理はワイヤ径が0.3mm以下のタングス ンワイヤに対して実施することが好ましい
また、上記製造方法において、全ての伸線 程から成る製造工程中における前記潤滑剤 比重の変化量が0.05g/cm 3 以下であることが好ましい。このようなタン グステンワイヤは各種フィラメント等の構成 材料として好適に用いられる。
[発明の効果]
本発明に係るタングステンワイヤの製造方
よれば、仕上げ加工となる最終の伸線加工
におけるタングステン材料の減面率を所定
範囲に規定しているために、タングステン
イヤのクラックによる断線やワイヤ径のば
つきを大幅に低減でき、タングステンワイ
の製造歩留りを大幅に向上させ、しかも製
品質を大幅に向上させることができる。
以下、本発明に係るタングステンワイヤ 製造方法を具体的に説明する。
本発明は、タングステン材料を伸線ダイ に挿通する伸線加工を複数回実施して最終 にワイヤ径0.05mm以上1.10mm以下のタングステ ワイヤを製造する方法において、タングス ンワイヤの仕上げ加工となる最終の伸線加 時の減面率を5%以上15%以下とすることを特 とするものである。
本発明におけるタングステンワイヤはタ グステンと不可避不純物を含有したワイヤ( 線材)である。タングステン材は通常、鉄や リブデンを不可避不純物として含有してい 。
フィラメント用として用いられるタング テンワイヤとしては、タングステン純度が9 9%以上であることが好ましい。また、タング テン純度は99.9%以上であることがより好ま い。タングステンの純度が99%未満であると フィラメント用として必要な機械特性およ 電気特性が得られず、また、加工特性が劣 ため、クラックの発生、ワイヤ径のばらつ の原因となるため好ましくない。
上記成分のタングステン粉末を加圧して 形体を成形し、この成形体を焼結して焼結 ーを製造して、次いでこの焼結バーにスウ ージング加工(転打加工)を実施して丸棒と る。さらに上記スウエージング加工により られたタングステン丸棒を加熱しながら伸 ダイスに挿通して引き抜く線引き加工(伸線 工)を行う。そしてこの線引き加工を所定回 数繰り返して所定の線径を有するタングステ ンワイヤを製造する。
この線引き加工においては、タングステ ワイヤを伸線ダイス孔に挿通する際に、塑 変形させるための圧縮および引張りの応力 作用する。また、塑性変形後のワイヤには 縮および引張りの残留応力が発生する。こ 残留応力はワイヤ表面に多く残留しており この表面残留応力が大きいと、電解研磨な の後工程における加工応力や、製品形態に ける各種応力に対してクラックを発生させ 製造歩留りを減少させる原因となる。
この残留応力を低減し、円滑に線引き加 を実施できるようにするため、線引き加工 程において、タングステン材料の表面に潤 剤を塗布することが好ましい。この場合、 融点金属であるタングステンワイヤは1200℃ 程度の高温で加熱して線引き処理を行うため に、潤滑剤としては耐熱性に優れた炭素系の 潤滑剤を用いることが望ましい。この炭素系 の潤滑剤は黒鉛粉末を水に溶解せしめ、さら に増粘剤を加えて調製される。線引き加工後 に、残留応力を減少させるために、タングス テンワイヤにアニール処理を実施することが 好ましい。
本発明は、最終的にワイヤ径が0.05mm以上1 .10mm以下のタングステンワイヤを製造する方 において、ワイヤ伸線仕上げ加工時でのタ グステン材料の減面率が5%以上15%以下とな ように仕上げ加工を実施することを要旨と る。
ここで上記「仕上げ加工」とは、所望の イヤ径に調整するために実施する最終の線 き加工工程(最終の伸線工程)を意味する。 上げ加工時におけるタングステン材料の減 率が5%未満であると、伸線加工回数が必要以 上に増加するため、製造コストの観点から不 利になる。一方、減面率が15%を越えるとタン グステンワイヤの表面残留応力が過大になり 、後工程であるアニール工程による熱処理で は、効果的に残留応力が除去できず、ワイヤ クラックを発生したり、引抜き応力が大きく なるためワイヤ径のばらつきが増大化したり する原因となり好ましくない。
本発明における伸線加工工程は、ワイヤ 度が500℃以上1300℃以下の条件下で実施する ことが好ましい。温度が500℃未満で実施する と、ワイヤの変形抵抗が大きくなり伸線加工 における塑性変形が起こりにくくなり、伸線 加工中のワイヤ断線や表面残留応力の増大を 引き起こす原因となる。
一方、伸線加工工程でのワイヤ温度が1300 ℃を超えると、潤滑剤が必要以上に加熱され るために、伸線ダイスの孔内部で焼き付きを 起こし易くなる上に、潤滑性が低下するため 、ワイヤ径のばらつきが大きくなる原因とな り好ましくない。
また、伸線工程は伸線ダイスを300℃以上6 50℃以下の温度に加熱した状態で実施するこ が好ましい。伸線ダイスの温度が300℃未満 状態で伸線処理を実施すると、ワイヤ温度 低下し加工応力が必要以上に大きくなり、 イヤクラックを発生したり、残留応力を増 させたりするため好ましくない。一方、伸 ダイスの温度が650℃を超える場合は、ワイ 温度が上昇し変形抵抗が小さくなり、ワイ 径が所定の径より小さくなるため好ましく い。
また、上記伸線工程は10m/min以上70m/min以 の伸線速度で実施することが好ましい。伸 速度が10m/min未満であると、潤滑剤が必要以 に加熱されるために、伸線ダイスの孔内部 焼き付きを起こし潤滑性が低下し、ワイヤ のばらつきが大きくなる原因となり好まし ない。また、伸線速度が70m/minを超えるとワ イヤを所定の温度まで均一に加熱することが 困難になり、表面残留応力の増大を引き起こ す原因となるため、好ましくない。
本発明におけるアニール処理工程は、伸 工程で発生したワイヤの残留応力を除去す 目的で行い、700℃以上1300℃以下の温度範囲 で行うことが好ましい。700℃以下であると残 留応力を十分除去することができないため好 ましくない。また1300℃を超える温度で実施 ても、それ以上の効果が得られないばかり なく、加熱温度が高くなるために、製造コ トの増大、設備への負荷の増大、製造設備 運転コストの増大を引き起こし、好ましく い。
また、上記アニール処理工程は、長さが5 0~150mmであり700℃以上1300℃以下の温度範囲で 熱できる加熱ゾーンを有する加熱炉にタン ステンワイヤを10m/min以上55m/min以下の線速 で通過させることによりタングステンワイ にアニール処理を実施することが好ましい この線速度が10m/min未満であると、熱処理効 が低く製造コストの増大を引き起こすため ましくない。一方、線速度が55m/minを超える とタングステンワイヤが十分加熱されず、必 要な残留応力の除去が困難になるため好まし くない。
また、上記アニール処理工程はワイヤ線 が0.3mm以下になったタングステンワイヤに して実施することが好ましい。ワイヤ線径 0.3mmより太いタングステンワイヤにおいては 、線引き加工におけるワイヤ温度が比較的高 くなり、表面残留応力が小さいために上記ア ニール処理工程は必ずしも必要としない。
また、本発明において使用される潤滑剤の 重の製造工程中の変化量は0.05g/cm 3 以下であることが好ましい。潤滑剤は線引き 加工中のワイヤに対する加工応力および残留 応力の低減を目的として、円滑に線引きでき るようにワイヤ表面に塗布して使用するもの である。本発明方法で使用する潤滑剤は炭素 系であり、黒鉛粉末を水に溶解し、さらに増 粘剤を添加して調製したものであり、その比 重は処理されるタングステンワイヤの線径に よって変化するが、通常は1.0~1.1g/cm 3 であることが好ましく、より好ましくは1.010~ 1.080g/cm 3 の範囲である。潤滑剤の比重が伸線工程中に おいて変化することは、含有する黒鉛粉末の 含有量が変化することを意味する。
潤滑剤は通常その容器から一定量を塗布 べくワイヤ表面に供給されるものであるが その比重が不安定であると、ワイヤ表面に 給される炭素量が不安定となるため、ワイ の加工性を低下させる原因となり、クラッ やワイヤ径のばらつきを発生させる。炭素 が多いとワイヤの温度が低下するため加工 が低下する原因となる。一方、少ない場合 潤滑性が低下するため加工性を低下させて まう。
以上説明のように、本発明に係るタング テンワイヤの製造方法によれば、仕上げ加 となる最終の伸線加工時におけるタングス ン材料の減面率を所定の範囲に規定してい ために、タングステンワイヤの表面残留応 を効果的に低減することが可能となり、後 程におけるクラックの発生やワイヤ径のば つきが低減され、タングステンワイヤおよ 加工された製品、組み込んだ製品の製造歩 りや、製品品質を大幅に向上させることが 能になる。このようなタングステンワイヤ 高い耐高温度特性、耐衝撃特性を実現し、 種フィラメント部材に好適である。
[実施例1~5および比較例1~2]
タングステン粉末を金型で成形し、得られ
成形体を温度1400℃で仮焼結した後に、水素
気流中において最高3000℃で通電焼結してタ
グステン焼結体を作成した。
次に、得られたタングステン焼結体につい
、転打加工および再結晶化処理を実施し、
径1.0mmのタングステンワイヤを用意した。
のタングステンワイヤを用いてワイヤ温度:9
00℃、伸線ダイス温度:500℃、伸線速度:50m/min
条件で伸線加工を行い、最終の伸線仕上げ
工を、表1に示す減面率で実施した。
その後、伸線仕上げ加工を実施したタング テンワイヤを、温度1000℃に加熱できる長さ 100mmの過熱ゾーンを線速度30m/minで通過せしめ てアニール処理を実施し、表1に示す最終目 とする線径を有する実施例および比較例に るタングステンワイヤをそれぞれ調製した また、上記伸線工程においては、比重が1.05g /cm 3 である潤滑剤を使用した。
製造工程中、潤滑剤の比重の変化を随時 定し、製造工程前後における潤滑剤の比重 変化量を計算した。また、得られた各実施 および比較例に係るタングステンワイヤに いて、クラックの発生点数と線径変動およ 残留応力を下記の方法にて評価を行った。
クラック発生点数の評価方法:ワイヤを一 定速度(120m/min)で巻取りながら貫通型の渦流 傷器を用い線径毎に設定した測定条件によ 検出された信号数をクラック点数としてカ ントした。クラック点数が100以上のものを 合格とした。
線径変動の評価方法:ワイヤを一定速度(12 0m/min)で巻き取りながらレーザー線径測定器 用い測定値の最大値と最小値の差より線径 動幅を算出した。線径変動幅が3%以上のもの を不合格とした。
残留応力の評価方法:ワイヤを一定速度(5m /min)で巻取りながら、10%濃度の苛性ソーダ溶 中で重量減少量が3~5%となるように電解研磨 処理した後でのクラック発生の有無により評 価した。
測定評価結果を下記表1に示す。
上記表1に示す結果から明らかなように、 仕上げ加工となる最終の伸線加工時における タングステン材料の減面率を所定の範囲(5~15% )に規定して製造した各実施例に係るタング テンワイヤによれば、いずれもクラックの 生が皆無であり、また線径変動率も小さく 径のばらつきが少ない高品質のワイヤが効 的に得られることが判明した。
一方、減面率を過大に設定した比較例2に おいては、クラックの発生率および線径変動 率が大きく、製品品質は低いことが判明した 。また、減面率が3%と過小な比較例1のワイヤ によれば、クラックの発生および線径変動率 は実施例並みに低いが、最終ワイヤ径に至る までの伸線工程が多くなり、製造コストが大 幅に高騰することが再確認された。
[実施例6~25]
線径1.0mmのタングステンワイヤ(タングステ
材料)に対して、実施例2と同様の減面率(10%)
で伸線加工をすると共に、ワイヤ温度、伸線
ダイス温度、処理速度等を表2に示す値に設
して伸線加工およびアニール処理を実施す
ことにより、最終線径が0.10mmである実施例6~
25に係るタングステンワイヤをそれぞれ製造
た。得られた各タングステンワイヤについ
、クラックの発生点数と線径変動および残
応力を測定して下記表2に示す結果を得た。
(前記実施例2の結果も合わせて示す。)
上記表1および表2に示す結果から明らか 通り、本実施例に係る製造方法に従って調 された各実施例に係るタングステンワイヤ おいては、表面残留応力が低減され、クラ クの発生が効果的に低減されることが判明 た。また、ワイヤ径のばらつきも低減され タングステンワイヤの品質が大幅に向上す ことが確認された。なお、比較例1の場合は ワイヤの品質は合格であったものの、伸線 工の回数を増加させてしまい、製造コスト 、好ましくない結果であった。
本発明に係るタングステンワイヤの製造 法よれば、仕上げ加工となる最終の伸線加 時におけるタングステン材料の減面率を所 の範囲に規定しているために、タングステ ワイヤのクラックによる断線やワイヤ径の らつきを大幅に低減でき、タングステンワ ヤの製造歩留りを大幅に向上させ、しかも 品品質を大幅に向上させることができる。
