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Title:
PROCESS FOR PRODUCTION OF CARBON NANOFIBER CARRYING METAL MICROPARTICLES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069505
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention aims mainly to provide a process for the production of carbon nanofiber carrying metal microparticles which makes it possible to form a carbon nanofiber carrying metal microparticles at high dispersion with the metal microparticles inhibited from sintering. A process for the production of carbon nanofiber carrying metal microparticles, characterized by comprising the spinning step of electrospinning a raw material composition comprising both a nitrogen-containing and carbon nanofiber-forming nitrogenous polymer and an organometallic compound under such conditions as to make the nitrogen retained in a carbon nanofiber and to enable the formation of a carbon nanofiber.

Inventors:
NAKANISHI, Haruyuki (1 Toyota-choToyota-sh, Aichi 71, 4718571, JP)
中西 治通 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社内 Aichi, 4718571, JP)
ARIKAWA, Hidekazu (1 Toyota-choToyota-sh, Aichi 71, 4718571, JP)
Application Number:
JP2008/070931
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA JIDOSHA KABUSHIKI KAISHA (1 Toyota-cho, Toyota-shi Aichi, 71, 4718571, JP)
トヨタ自動車株式会社 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 Aichi, 4718571, JP)
NAKANISHI, Haruyuki (1 Toyota-choToyota-sh, Aichi 71, 4718571, JP)
中西 治通 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社内 Aichi, 4718571, JP)
International Classes:
D01F9/22; B01J27/24; B01J35/02; B01J35/06; B01J37/00; B01J37/34; C01B31/02; D04H1/72; H01B13/00; H01M4/88; H01M4/96
Attorney, Agent or Firm:
YAMASHITA, Akihiko et al. (3rd Floor Oak Building kyobashi,16-10, Kyobashi 1-chom, Chuou-ku Tokyo 31, 1040031, JP)
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Claims:
 窒素元素を有しカーボンナノファイバーを形成可能な窒素含有ポリマー、および有機金属化合物を含有する原料組成物を、エレクトロスピニング法により、前記窒素元素がカーボンナノファイバーに残留し、かつ、カーボンナノファイバーを形成可能な条件で紡糸する紡糸工程を有することを特徴とする金属微粒子担持カーボンナノファイバーの製造方法。
 前記窒素含有ポリマーが、ポリアクリロニトリルであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の金属微粒子担持カーボンナノファイバーの製造方法。
 前記有機金属化合物として、中心金属の異なる複数の金属錯体を用いることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の金属微粒子担持カーボンナノファイバーの製造方法。
 前記複数の金属錯体が、Fe含有錯体、Ni含有錯体およびCo含有錯体であることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の金属微粒子担持カーボンナノファイバーの製造方法。
 前記複数の金属錯体の中心金属の磁化率が互いに異なり、前記原料組成物が射出される方向とは交差する方向で、磁場を印加することを特徴とする請求の範囲第3項または第4項に記載の金属微粒子担持カーボンナノファイバーの製造方法。
Description:
金属微粒子担持カーボンナノフ イバーの製造方法

 本発明は、金属微粒子が高分散で担持さ 、金属微粒子のシンタリングを抑制できる 属微粒子担持カーボンナノファイバーの製 方法に関する。

 アルカリ型燃料電池は使用環境がアルカ 性であり、固体高分子型燃料電池のように 用環境が強酸性ではないため、触媒材料の 食が起こり難い。そのため、非貴金属触媒( 例えばFe、Co、Ni等)が使用できるという利点 有する。触媒特性を高めるためには、触媒 属をナノサイズで微細分散させ、固定する とが必要である。

 特許文献1においては、窒素含有ポリマー (例えばポリアクリロニトリル)に、有機金属 合物を混合した溶液を作製し、電界紡糸法 より有機金属含有ポリマー繊維を作製し、 らにこれを焼成して、金属微粒子担持カー ンナノファイバーを作製することが開示さ ている。この方法では、金属微粒子が高分 で担持された金属微粒子担持カーボンナノ ァイバーを得ることができる。また、得ら た金属微粒子担持カーボンナノファイバー 燃料電池に使用できることが開示されてい 。

特表2007-515364号公報

国際公開公報WO2005/028719号公報

 しかしながら、特許文献1に記載された方 法は、電界紡糸を行った後に、さらに焼成を 行っている。そのため、原料である窒素含有 ポリマー(例えばポリアクリロニトリル)は完 に炭化され、金属微粒子は単にカーボンナ ファイバー上に担持している状態となる。 のため、高温環境化において、金属微粒子 粒成長(シンタリング)が生じやすく、例え 触媒機能の劣化を引き起こす等の問題があ 。

 本発明は、上記実情に鑑みてなされたも であり、金属微粒子が高分散で担持され、 属微粒子のシンタリングを抑制できる金属 粒子担持カーボンナノファイバーの製造方 を提供することを主目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明にお ては、窒素元素を有しカーボンナノファイ ーを形成可能な窒素含有ポリマー、および 機金属化合物を含有する原料組成物を、エ クトロスピニング法により、上記窒素元素 カーボンナノファイバーに残留し、かつ、 ーボンナノファイバーを形成可能な条件で 糸する紡糸工程を有することを特徴とする 属微粒子担持カーボンナノファイバーの製 方法を提供する。

 本発明によれば、窒素元素をカーボンナ ファイバーに残留させることにより、その 素元素が金属微粒子に配位することができ 。これにより、単に金属微粒子をカーボン ノファイバー上に担持させる場合と比較し 、金属微粒子とカーボンナノファイバーと 結合を強くすることができ、金属微粒子の ンタリングを抑制することができる。

 上記発明においては、上記窒素含有ポリ ーが、ポリアクリロニトリルであることが ましい。カーボンナノチューブの形成が容 だからである。

 上記発明においては、上記有機金属化合 として、中心金属の異なる複数の金属錯体 用いることが好ましい。異なる金属微粒子 高分散した金属微粒子担持カーボンナノフ イバーを得ることができるからである。

 上記発明においては、上記複数の金属錯 が、Fe含有錯体、Ni含有錯体およびCo含有錯 であることが好ましい。例えば直接エタノ ルアルカリ型燃料電池において有用な触媒 能を発揮する金属微粒子担持カーボンナノ ァイバーを得ることができるからである。

 上記発明においては、上記複数の金属錯 の中心金属の磁化率が互いに異なり、上記 料組成物が射出される方向とは交差する方 で、磁場を印加することが好ましい。磁場 印加することにより、金属錯体から形成さ る金属微粒子が金属の磁化率に応じて配置 れ、複数の金属微粒子が規則正しく配列し 金属微粒子担持カーボンナノファイバーを ることができるからである。

 本発明においては、金属微粒子が高分散 担持され、金属微粒子のシンタリングを抑 できる金属微粒子担持カーボンナノファイ ーを得ることができるという効果を奏する

本発明の金属微粒子担持カーボンナノ ァイバーの製造方法の一例を説明する説明 である。 ポリアクリルニトリルからカーボンナ ファイバーが形成される化学変化を示す説 図である。 本発明の金属微粒子担持カーボンナノ ァイバーの製造方法の他の例を説明する説 図である。 Fe含有錯体、Ni含有錯体およびCo含有錯 を用い、所定の磁場を印加した場合に形成 れる金属微粒子担持カーボンナノファイバ を説明する説明図である。 エタノールの酸化を説明する説明図で る。 実施例1および比較例1で得られた金属 粒子担持カーボンナノファイバーについて XPS分析を行った結果を示すグラフである。 実施例2および比較例2で得られたアル リ型燃料電池について、I-V特性の結果を示 グラフである。

符号の説明

 1 … 原料組成物
 2 … シリンジ
 3 … ノズル
 4 … 収集板
 5 … 高電圧発生器

 本発明の金属微粒子担持カーボンナノフ イバーの製造方法について、以下詳細に説 する。

 本発明の金属微粒子担持カーボンナノフ イバーの製造方法は、窒素元素を有しカー ンナノファイバーを形成可能な窒素含有ポ マー、および有機金属化合物を含有する原 組成物を、エレクトロスピニング法により 上記窒素元素がカーボンナノファイバーに 留し、かつ、カーボンナノファイバーを形 可能な条件で紡糸する紡糸工程を有するこ を特徴とするものである。

 本発明によれば、窒素元素をカーボンナ ファイバーに残留させることにより、その 素元素が金属微粒子に配位することができ 。これにより、単に金属微粒子をカーボン ノファイバー上に担持させる場合と比較し 、金属微粒子とカーボンナノファイバーと 結合を強くすることができ、金属微粒子の ンタリングを抑制することができる。また 本発明によれば、エレクトロスピニング法 用いるため、金属微粒子がナノサイズで高 散された金属微粒子担持カーボンナノファ バーを得ることができる。

 従来はエレクトロスピニング法(電界紡糸 法)を行った後にさらに焼成を行い、カーボ ナノファイバーの結晶性を高めていた。こ は、窒素元素がカーボンナノファイバーに 留していると、電子伝導性等の観点から好 しくないからである。すなわち、窒素元素 残留したカーボンナノファイバーは、欠陥 として扱われていたことになる。これに対 て、本発明によれば、積極的に窒素元素を ーボンナノファイバーに残留させることに り、金属微粒子とカーボンナノファイバー の結合を強くしたものであり、これにより 金属微粒子のシンタリングを抑制すること できるのである。

 また、例えば金属微粒子を触媒として用 る場合、金属微粒子の表面は酸素と接触す ことで酸化し、触媒機能が低下することが 定される。本発明によれば、カーボンナノ ァイバーに残留した窒素元素が金属微粒子 配位することで、金属微粒子の表面が酸化 れ難い状態とすることができ、触媒機能が 下を抑制することができる。また、本発明 よれば、例えば鉄、ニッケル、コバルト等 元素を含む有機金属化合物を使用すること できるため、低コストで燃料電池用触媒等 製造することができる。また、カーボンナ ファイバーは、一般的に強度、弾性、電子 導性に優れているため、燃料電池用途等に に有用である。

 図1は、本発明の金属微粒子担持カーボン ナノファイバーの製造方法の一例を説明する 説明図である。図1においては、まず窒素含 ポリマー(例えばポリアクリロニトリル)と、 有機金属化合物(例えば鉄(III)アセチルアセト ナート、ニッケル(II)アセチルアセトナート およびコバルト(III)アセチルアセトナート) 、溶媒(例えばN,N-ジメチルホルムアミド)と 含む原料組成物1を用意し、シリンジ2に充填 する。このシリンジ2のノズル3と収集板4とは 、それぞれ高電圧発生器5に接続されており 所定の電圧が加えられるようになっている 次に、所定の電圧を加えた状態でシリンジ2 ら原料組成物1を射出する。これにより、シ リンジ2から射出された原料組成物1は即座に 温に加熱され、原料組成物1に含まれる窒素 含有ポリマーは、カーボンナノファイバーと なる。この際、本発明においては、窒素元素 がカーボンナノファイバーに残留し、かつ、 カーボンナノファイバーを形成可能な条件で 紡糸を行う。

 図2は、ポリアクリルニトリルからカーボ ンナノファイバーが形成される化学変化を示 す説明図である。ポリアクリロニトリル(図2( a))は加熱により縮合し、ヘテロ環構造(図2(b)) が形成される。さらに加熱を行うと、より縮 合反応が進行し(図2(c))、最終的には窒素元素 が消失したカーボンナノファイバー(図2(d))が 得られる。本発明においては、窒素元素がカ ーボンナノファイバーに残留し、かつ、カー ボンナノファイバーを形成可能な条件で紡糸 を行う。そのため、得られる金属微粒子担持 カーボンナノファイバーは、残留した窒素元 素が金属微粒子に配位したものになる。窒素 -金属間の結合が生じることにより、金属微 子のシンタリングを抑制できる金属微粒子 持カーボンナノファイバーを得ることがで るのである。

 本発明において、「カーボンナノファイバ 」は、直径がナノオーダーの繊維状炭素を い、カーボンナノチューブも含まれる。
 以下、本発明における各工程について説明 る。

1.紡糸工程
 本発明における紡糸工程は、窒素元素を有 カーボンナノファイバーを形成可能な窒素 有ポリマー、および有機金属化合物を含有 る原料組成物を、エレクトロスピニング法 より、窒素元素がカーボンナノファイバー 残留し、かつ、カーボンナノファイバーを 成可能な条件で紡糸する工程である。

(1)原料組成物
 まず、本発明に用いられる原料組成物につ て説明する。本発明に用いられる原料組成 は、通常、窒素含有ポリマー、有機金属化 物および溶媒を含有する。

 上記窒素含有ポリマーは、窒素元素を有 カーボンナノファイバーを形成可能なポリ ーであれば特に限定されるものではない。 常は、加熱により縮合し、ヘテロ環構造を 成できるポリマーであれば、カーボンナノ ァイバーを形成可能であるといえる。窒素 有ポリマーとしては、例えばポリアクリロ トリル、ポリ(アクリロニトリル-アクリル )、ポリ(アクリロニトリル-ブタジエン)、ポ スチレン・ポリアミック酸等を挙げること でき、中でもポリアクリロニトリルが好ま い。

 上記窒素含有ポリマーの平均分子量は、 ーボンナノファイバーを形成可能であれば に限定されるものではない。例えば、窒素 有ポリマーがポリアクリロニトリルである 合、その重量平均分子量Mwは、例えば8,000~13 ,000の範囲内であることが好ましい。

 原料組成物における窒素含有ポリマーの 度は、例えば50vol%~80vol%の範囲内であること が好ましい。上記範囲内であれば、効率良く カーボンナノファイバーを形成できるからで ある。

 一方、原料組成物に用いられる有機金属 合物は、エレクトロスピニング法により金 微粒子を形成可能な化合物であれば特に限 されるものではない。中でも、本発明にお ては、有機金属化合物が金属錯体であるこ が好ましい。上記金属錯体としては、例え Fe含有錯体、Ni含有錯体、Co含有錯体、Mn含 錯体、Mo含有錯体、Cu含有錯体、Cr含有錯体 の遷移金属系錯体;およびPt含有錯体、Pd含有 錯体、Rh含有錯体、Ru含有錯体、Au含有錯体、 Ag含有錯体等の貴金属系錯体を挙げることが きる。

 上記Fe含有錯体としては、具体的には鉄(I II)アセチルアセトナート等を挙げることがで きる。上記Ni含有錯体としては、具体的には ッケル(II)アセチルアセトナート等を挙げる ことができる。上記Co含有錯体としては、具 的にはコバルト(III)アセチルアセトナート を挙げることができる。

 本発明においては、原料組成物が、単一 有機金属化合物を含有していても良く、複 の有機金属化合物を含有していても良い。 た、原料組成物が複数の金属錯体を含有す 場合、その複数の金属錯体の中心金属は、 いに同じであっても良く、異なっていても い。中でも、本発明においては、有機金属 合物として、中心金属の異なる複数の金属 体を用いることが好ましい。異なる金属微 子が高分散した金属微粒子担持カーボンナ ファイバーを得ることができるからである 異なる金属微粒子の相互作用により、例え 触媒機能を向上させた金属微粒子担持カー ンナノファイバーを得ることができる。

 原料組成物が複数の金属錯体を含有する 合、複数の金属錯体は、Fe含有錯体、Ni含有 錯体およびCo含有錯体であることが好ましい 例えば直接エタノールアルカリ型燃料電池 おいて有用な触媒機能を発揮する金属微粒 担持カーボンナノファイバーを得ることが きるからである。

 原料組成物における(単一の)有機金属化 物の濃度は、例えば5wt%~30wt%の範囲内である とが好ましい。上記範囲内であれば、金属 粒子がより高分散した金属微粒子担持カー ンナノファイバーを得ることができるから ある。

 また、原料組成物に用いられる溶媒は、 素含有ポリマーおよび有機金属化合物を分 可能な溶媒であれば特に限定されるもので ない。上記溶媒としては、具体的には、ア トン、クロロホルム、エタノール、イソプ パノール、メタノール、トルエン、テトラ ドロフラン、水、ベンゼン、ベンジルアル ール、1,4-ジオキサン、プロパノール、塩化 メチレン、四塩化炭素、シクロヘキサン、シ クロヘキサノン、フェノール、ピリジン、ト リクロロエタン、酢酸、N,N-ジメチルホルム ミド、アセトニトリル、N-メチルモルホリン -N-オキシド、1,3-ジオキソラン、メチルエチ ケトン等を挙げることができる。

 原料組成物は、例えば、窒素含有ポリマ 、有機金属化合物および溶媒を混合し、撹 することにより形成することができる。撹 時間としては、均一な原料組成物を得るこ ができれば特に限定されるものではないが 例えば24時間~100時間の範囲内であることが ましい。

(2)紡糸条件
 次に、本発明における紡糸条件について説 する。本発明においては、原料組成物を、 レクトロスピニング法により、窒素元素が ーボンナノファイバーに残留し、かつ、カ ボンナノファイバーを形成可能な条件で紡 する。一般的に、エレクトロスピニング法 は、原料組成物を、高電圧を加えた状態で 出することにより、ナノファイバーを形成 る方法をいう。

 本発明において、金属微粒子を担持する ーボンナノファイバーは、必ずしも高い結 性を有する必要はない。本発明においては 所望の電子伝導性を発揮することができる 度のカーボンナノファイバーを形成するこ ができれば、カーボンナノファイバーを形 可能であるといえる。

 本発明において原料組成物を射出する装 としては、径の細いノズルから原料組成物 射出することができる装置であれば特に限 されるものではない。ノズルの径としては 例えば10μm~300μmの範囲内であることが好ま い。ノズルの径が大きすぎると、均一に縮 反応が生じない可能性があり、ノズルの径 小さすぎると、目詰まりを起こす可能性が るからである。

 ノズルから原料組成物を射出するfeeding r ateとしては、例えば0.05ml/m~0.3ml/mの範囲内で ることが好ましい。上記範囲内であれば、 属微粒子がより高分散した金属微粒子担持 ーボンナノファイバーを得ることができる らである。

 ノズルの先端から収集板までの距離とし は、例えば5cm~50cmの範囲内であることが好 しい。上記範囲内であれば、金属微粒子が り高分散した金属微粒子担持カーボンナノ ァイバーを得ることができるからである。 た、ノズルから原料組成物を射出する射出 向は、特に限定されず、収集板の表面に対 て垂直であっても良く、所定の角度を有し いても良い。

 本発明においては、ノズルと収集板との に所定の電圧を加えた状態で、原料組成物 射出する。印加する電場の強さとしては、 えば1kV/cm~3kV/cmの範囲内であることが好まし い。なお、エレクトロスピニング法において は、ノズルと収集板との間に電場を形成でき れば、電界の向きには依存しない。そのため 、収集板を接地しても良いし、ノズルを接地 しても良い。

 また、本発明において、原料組成物を射 する際の雰囲気は特に限定されるものでは く、酸素雰囲気下であっても良く、不活性 ス雰囲気下であっても良い。

 本発明においては、複数の金属錯体の中 金属の磁化率が互いに異なり、原料組成物 射出される方向とは交差する方向で、磁場 印加することが好ましい。磁場を印加する とにより、金属錯体から形成される金属微 子が金属の磁化率に応じて配置され、複数 金属微粒子が規則正しく配列した金属微粒 担持カーボンナノファイバーを得ることが きるからである。具体的には、図3に示され るように、窒素含有ポリマー、有機金属化合 物および溶媒を含む原料組成物1をシリンジ2 充填し、高電圧発生器5により所定の電圧を 加える。さらに、シリンジ2のノズル3から原 組成物1が射出される方向Aとは交差する方 Bで磁場を印加する。これにより、複数の金 微粒子が規則正しく配列した金属微粒子担 カーボンナノファイバーを得ることができ 。

 図4は、Fe含有錯体、Ni含有錯体およびCo含有 錯体を用い、所定の磁場を印加した場合に形 成される金属微粒子担持カーボンナノファイ バーを説明する説明図である。各中心金属の 磁化率は、Fe +3 >Co +3 >Ni +3 になる。そのため、図4に示されるように、 も大きな磁化率を有するFeが磁化方向Bに沿 て最も移動し、最も小さな磁化率を有するNi が磁化方向Bに沿って最も移動せず、それら 中間の磁化率を有するCoが、それらの中間位 置に移動する。このようにして、Fe、Coおよ Niの各金属微粒子が規則正しく配列した金属 微粒子担持カーボンナノファイバーを得るこ とができる。

 Fe、CoおよびNiの各金属微粒子が規則正し 配列した金属微粒子担持カーボンナノファ バーは、例えば直接エタノールアルカリ型 料電池において有用な触媒機能を発揮する とができる。直接エタノールアルカリ型燃 電池のアノード側における触媒の反応機構 まだ明らかではないが、主にNiがC-C結合を 断し、CoがC-H結合を切断し、FeがC-O結合の切 に重要な役割を果たしていることが考えら る。ここで、従来のようにFe、CoおよびNiの 金属微粒子がランダムに配列している場合 、金属触媒の配列が、各種結合を切断する めに適したものとはならない。具体的には 図5(a)に示されるように、Niの金属微粒子が 集している部位では、エタノールの酸化を 率良く行うことができない。これに対して Fe、CoおよびNiの各金属微粒子が規則正しく 列していると、図5(b)に示されるように、各 種結合を切断するために適した金属触媒の配 列とすることができ、エタノールの酸化を効 率良く行うことができるのである。

 磁場を印加する方向としては、原料組成 が射出される方向と交差する方向であれば に限定されるものではないが、中でも、原 組成物が射出される方向と直交する方向で ることが好ましい。カーボンナノファイバ の径方向に沿って、規則正しく金属微粒子 配列することができるからである。また、 加する磁場の強さは、原料組成物の組成等 応じて適宜選択することが好ましい。なお 磁場を印加する場所は、通常、原料組成物 射出される部位と収集板との間である。ま 、本発明においては、複数の金属錯体の中 金属の磁化率が、金属微粒子の配列に影響 与える程度に、互いに異なっていることが ましい。

2.焼成工程
 本発明においては、上述した紡糸工程の後 焼成工程を行っても良い。本発明において 、紡糸工程でエレクトロスピニング法を行 際に電場の強さ等を適宜調整することによ 、原料組成物を充分に炭化することが可能 ある。しかしながら、例えば紡糸工程での 化が不充分である場合は、焼成工程を行う とにより縮合反応を再度進行させ、カーボ ナノファイバーに残留する窒素元素の量を 整しても良い。なお、本発明における焼成 程は、上述した紡糸工程と同様に、窒素元 がカーボンナノファイバーに残留し、かつ カーボンナノファイバーを形成可能な条件 行うことが必要である。

 焼成方法としては、一般的なカーボンナ ファイバーの作製時における焼成方法と同 であり、具体的には焼成炉を用いる方法が げられる。焼成温度としては、対象物の縮 反応を進行させる温度であれば特に限定さ るものではないが、例えば180℃~300℃の範囲 内であることが好ましい。また、焼成工程は 、通常、実質的に酸素を含まない雰囲気下で 行う。炭素の消失を防止するためである。焼 成工程を行う際の酸素濃度としては、例えば 20ppm以下であることが好ましく、10ppm以下で ることがより好ましい。通常は、窒素やア ゴンガス等の不活性ガスを流通させながら 成を行う。

3.金属微粒子担持カーボンナノファイバー
 次に、本発明により得られる金属微粒子担 カーボンナノファイバーについて説明する 本発明により得られる金属微粒子担持カー ンナノファイバーは、窒素元素が残留した ーボンナノファイバーと、上記窒素元素と 位結合を形成した金属微粒子と、を有する のである。

 カーボンナノファイバーの径としては、 えば1nm~100nmの範囲内であることが好ましい また、カーボンナノファイバーの長さとし は、例えば10μm以上であることが好ましい

 カーボンナノファイバー上に担持された 属微粒子の径としては、特に限定されるも ではないが、例えば0.1nm~100nmの範囲内であ ことが好ましい。

 また、金属微粒子担持カーボンナノファ バーの用途としては、例えば触媒用途を挙 ることができる。金属微粒子担持カーボン ノファイバーを触媒として用いる場合、そ 触媒は、例えば燃料電池に用いることがで 、中でもアルカリ型燃料電池に用いること 好ましい。

 なお、本発明は、上記実施形態に限定さ るものではない。上記実施形態は、例示で り、本発明の特許請求の範囲に記載された 術的思想と実質的に同一な構成を有し、同 な作用効果を奏するものは、いかなるもの あっても本発明の技術的範囲に包含される

 以下に実施例を示して本発明をさらに具体 に説明する。
[実施例1]
 窒素含有ポリマーであるポリアクリロニト ル(PAN、重量平均分子量Mw84,500、シグマアル リッチ社製)7重量部と、Fe含有錯体である鉄 (III)アセチルアセトナート(シグマアルドリッ チ社製)5重量部と、Ni含有錯体であるニッケ (II)アセチルアセトナート(シグマアルドリッ チ社製)5重量部と、Co含有錯体であるコバル (III)アセチルアセトナート(シグマアルドリ チ社製)5重量部と、溶媒であるN,N-ジメチル ルムアミド(シグマアルドリッチ社製)90重量 と、を48時間混合して、原料組成物を作製 た。

 得られた原料組成物および図1に示した装 置を用い、エレクトロスピニング法により紡 糸した。この際、ノズルの内径は50μmであり ノズルと収集板との距離は30cmであり、電場 の強さは2kV/cmであり、feeding rateは0.1ml/mであ た。その後、得られたナノファイバーを、 ず60℃2時間、空気中で乾燥し、次に180℃~300 ℃の温度範囲で16時間、窒素雰囲気中で加熱 、金属微粒子担持カーボンナノファイバー 得た。

[比較例1]
 実施例1で得られた金属微粒子担持カーボン ナノファイバーを、さらに1100℃~2000℃の温度 範囲で2時間、窒素雰囲気中で加熱し、金属 粒子担持カーボンナノファイバーを得た。

[評価1]
 実施例1および比較例1で得られた金属微粒 担持カーボンナノファイバーについて、X線 電子分光(XPS)装置で測定を行った。その結 を図6に示す。図6に示されるように、実施例 1の金属微粒子担持カーボンナノファイバー は窒素元素を示すピークが存在し、原料の 素含有ポリマーの窒素元素がカーボンナノ ァイバーに残留していることが確認された 一方、比較例1の金属微粒子担持カーボンナ ファイバーには窒素元素を示すピークが存 せず、原料の窒素含有ポリマーが完全に炭 されていることが確認された。

[実施例2]
 実施例1で得られた金属微粒子担持カーボン ナノファイバーを用いて、アルカリ型燃料電 池を作製した。実施例1で得られた金属微粒 担持カーボンナノファイバー0.5gを、約10mlの 水に分散させ、その触媒分散液をニッケル製 の多孔体シート(ニッケルフォーム、厚さ約1m m)に塗布し(36mm角、0.3mm)、乾燥してアノード 極(厚さ0.3mm)とした。一方、実施例1で得られ た金属微粒子担持カーボンナノファイバー0.5 gを、テトラフルオロエチレン0.05gと共に、超 音波分散により約10mlの水に分散させ、その 媒分散液をカーボン製の多孔体シート(カー ンシート、厚さ約1mm)にスプレー塗布し(36mm 、0.2mm)、乾燥してカソード電極とした。次 、アニオン交換膜(炭化水素系膜、膜厚40μm 65mm角)を、アノード電極およびカソード電 の触媒分散液塗布面と接するように、アノ ド電極及びカソード電極で挟み込み、さら 、セル治具に設置してアルカリ型燃料電池 作製した。

[比較例2]
 比較例1で得られた金属微粒子担持カーボン ナノファイバーを用いたこと以外は、実施例 2と同様にしてアルカリ型燃料電池を作製し 。

[評価2]
 実施例2および比較例2で得られたアルカリ 燃料電池について、以下の条件下、ガルバ スタットによりI-V特性を測定した。結果を 7に示す。

 <I-V特性測定条件>
 ・アノード燃料:KOHエタノール水溶液(エタ ール10wt%、KOH 1M)
 ・アノード燃料流量:約600ml/min
 ・カソードガス:空気
 ・カソードガス流量:130ml/min
 ・温度(恒温槽温度):50℃

 図7に示されるように、実施例2のアルカ 型燃料電池は、比較例2のアルカリ型燃料電 と比較して、出力密度が大幅に向上するこ が確認された。