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Title:
PROCESS FOR PRODUCTION OF LOW-SPECIFIC-GRAVITY HOLLOW PARTICLES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136506
Kind Code:
A1
Abstract:
Low-specific-gravity hollow particles having high added value can be efficiently mass-produced by using coal ash discharged from the coal firing step as the raw material, classifying the coal ash to collect low-specific-gravity hollow particles contained in the coal ash and to reduce the coal ash to be subjected to wet gravity separation, subjecting the reduced coal ash to wet gravity separation to recover a low-specific-gravity component, and dehydrating and drying the low-specific-gravity component.

Inventors:
ANDO TAKASHI (JP)
HIRAJIMA TSUYOSHI (JP)
NONAKA MORIYASU (JP)
OSAKO YUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058386
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
May 01, 2008
Export Citation:
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Assignee:
IDEMITSU KOSAN CO (JP)
UNIV KYUSHU (JP)
JAPAN COAL ENERGY CT (JP)
ANDO TAKASHI (JP)
HIRAJIMA TSUYOSHI (JP)
NONAKA MORIYASU (JP)
OSAKO YUJI (JP)
International Classes:
B09B5/00; B03B5/28; B03B7/00; B03B9/06; B07B1/00; B07B9/00; B09B3/00
Foreign References:
JP2005239776A2005-09-08
JP2001121084A2001-05-08
Attorney, Agent or Firm:
WATANABE, Kihei (26 Kanda Suda-cho 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo 41, JP)
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Claims:
 石炭燃焼に伴って排出された石炭灰を原料とし、
 前記石炭灰を所定の粒度で篩い分け分級又は乾式分級した後に、
 分級された粗粒子分を湿式比重分離に処して得られた低比重成分を脱水・乾燥することを特徴とする低比重中空粒子の製造方法。
 前記石炭灰が、微粉炭燃焼ボイラーの燃焼ガスから回収されたフライアッシュである請求項1に記載の低比重中空粒子の製造方法。
 湿式比重分離に処される前記粗粒子分が、
 前記石炭灰を20μm以上の粒度で篩い分け分級又は乾式分級した粗粒子分である請求項1~2のいずれか1項に記載の低比重中空粒子の製造方法。
 湿式比重分離に処される前記粗粒子分が、
 前記石炭灰を20μm以上の粒度で篩い分け分級又は乾式分級した細粒子分を、さらに5~20μmの粒度で篩い分け分級又は乾式分級した第二の粗粒子分である請求項1~2のいずれか1項に記載の低比重中空粒子の製造方法。
Description:
低比重中空粒子の製造方法

 本発明は、微粉炭が燃焼する際に発生す 石炭灰を原料として、高付加価値の低比重 空粒子を効率よく量産するための低比重中 粒子の製造方法に関する。

 石炭火力発電所などにおいて、微粉砕し 石炭(微粉炭)が燃焼する際に発生する石炭 は、産業廃棄物の一つであるが、我が国に いては、従来、その80%以上がフライアッシ (fly ash:飛灰)として回収されて有効利用が図 られている。

 回収されたフライアッシュは、主にセメ ト製造用粘土の代替品として利用され、ま 、一部がセメント混和剤などとして利用さ ているところ、近年、セメント原材料以外 分野への有効利用を検討するために、フラ アッシュ中に含まれる低比重の中空粒子が 目されている。かかる中空粒子は、セノス ェア(cenosphere:浮灰)と称され、フライアッシ ュ中に微量に存在するシリカ、アルミナを主 成分とする球形、中空の微粒子であって、強 度が高く、また、中空構造のため低比重(比 1以下)であり、断熱性にも優れることから、 建材などの分野において、断熱性セラミック 材料としての活用が期待されている。

 フライアッシュ中に含まれるセノスフェア 、低比重であるがゆえに水に浮くことから 一般には、フライアッシュが投棄された灰 て池の水面に浮いてきた粒子を回収するこ によって生産することができる。
 しかしながら、豪州、米国、中国、ロシア どでは、既に、このような方法によってセ スフェアを生産し、商品化しているものの その生産は不安定なものであった。また、 境規制が厳しい我が国にあっては、このよ な生産方法を採用するのは困難であること どから、従来、我が国では、セノスフェア 工業的な規模での生産は行われていなかっ 。

 石炭灰の発生量は年々増加しており、今後 石炭灰の発生量の増加傾向は続くことが予 されるなかで、高付加価値のセノスフェア 工業的な規模で生産する技術の開発はきわ て重要であり、例えば、米国特許第5,047,145 には、湿式の比重分離法によってフライア シュからセノスフェアを生産する方法が記 されている。
 すなわち、米国特許第5,047,145号では、フラ アッシュを原料として、水などの液体と混 することでスラリーを形成し、液体より低 重の粒子は表面に浮くことから、浮いた粒 (セノスフェア)のみをスキミングなどによ 回収して、脱水・乾燥することによってセ スフェアを生産している。
 なお、液中に沈んだセノスフェア以外の非 ノスフェア粒子も、別途、脱水・乾燥して フライアッシュとしてセメント混和剤など 利用することができる。

 ところで、フライアッシュ中に含まれてい セノスフェアは、通常、1%程度(又はそれ未 )と微量にしか含まれていない。したがって 、米国特許第5,047,145号に記載された湿式の比 重分離法では、例えば、1000トンのセノスフ アを生産するためには、その百倍の10万トン 以上のフライアッシュを湿式で処理しなけれ ばならない。このため、大型の設備と、脱水 ・乾燥のための膨大なエネルギーが必要とさ れ、工業的な規模でセノスフェアを大量に生 産するのは困難であった。
 なお、乾式で同様に比重分離できれば、脱 ・乾燥は不要となるが、そのような技術は だ完成されていない。

 そこで、上記の事情に鑑みて、本発明者 が鋭意検討を重ねたとこころ、大量のフラ アッシュを湿式で比重分離する前に、簡易 方法により、フライアッシュ中に存在する ノスフェアを濃集させ、処理すべきフライ ッシュを減量化した上で湿式比重分離に処 ることができれば、同じ量のセノスフェア 生産するための湿式比重分離装置は小型化 可能となり、また、脱水・乾燥に要するエ ルギーも低減できるという考えに至った。

 本発明は、このような考えに基づいてな れたものであって、微粉炭が燃焼する際に 生する石炭灰を原料として、高付加価値の 比重中空粒子(セノスフェア)を効率よく量 することができる低比重中空粒子の製造方 を提供する。

 本発明に係る低比重中空粒子の製造方法 、石炭燃焼に伴って排出された石炭灰を原 とし、前記石炭灰を所定の粒度で篩い分け 級又は乾式分級した後に、分級された粗粒 分を湿式比重分離に処して得られた低比重 分を脱水・乾燥する方法としてある。

 このような方法とした本発明に係る低比 中空粒子の製造方法によれば、原料となる 炭灰を分級することで、当該石炭灰中に含 れる低比重中空粒子を濃集し、湿式比重分 に処すべきフライアッシュを大幅に減量化 ることができる。このため、湿式比重分離 置の大型化や、脱水・乾燥に必要なエネル ーの増大を有効に回避しつつ、微粉炭が燃 する際に発生する石炭灰を原料として、高 加価値の低比重中空粒子を効率よく量産す ことができる。

 また、本発明に係る低比重中空粒子の製 方法において、前記石炭灰は、微粉炭燃焼 イラーの燃焼ガスから回収されたフライア シュであるのが好ましく、特に、JIS4種のフ ライアッシュであるのが好ましい。

 また、本発明に係る低比重中空粒子の製 方法において、石炭灰を分級して低比重中 粒子を濃集するにあたっては、原料とする 炭灰の粒径分布や、低比重中空粒子の存在 率などを検討することにより、低比重中空 子をロスが少なく、効率よく回収するため 最適な粒度条件を設定できるが、湿式比重 離に処される前記粗粒子分は、前記石炭灰 20μm以上の粒度で篩い分け分級又は乾式分 した粗粒子分とすることができる。

 また、本発明に係る低比重中空粒子の製 方法において、原料となる石炭灰の分級は 異なる粒度で複数回に分けて行うようにし もよく、湿式比重分離に処される前記粗粒 分は、前記石炭灰を20μm以上の粒度で篩い け分級又は乾式分級した細粒子分を、さら 5~20μmの粒度で篩い分け分級又は乾式分級し 第二の粗粒子分とすることができる。

 以上のように、本発明によれば、原料と る石炭灰を分級することで、当該石炭灰中 含まれる低比重中空粒子を濃集し、湿式比 分離に処すべきフライアッシュを大幅に減 化して、高付加価値の低比重中空粒子を効 よく量産することができる。

 以下、本発明の好ましい実施形態につい 説明する。

 本実施形態では、石炭火力発電所などに いて、微粉砕した石炭(微粉炭)が燃焼する に発生する石炭灰、好ましくは、微粉炭燃 ボイラーの燃焼ガスから集じん器などを経 回収されたフライアッシュを原料として、 比重の中空粒子を製造する。

 フライアッシュは、微粉炭の燃焼により 生した灰の粒子が、高温の燃焼ガス中を溶 た状態で浮遊し、ボイラー出口で凝集して じん器などに回収されたものであり、その かには、凝集の過程で中空状に粒子化した 比重の中空粒子(セノスフェア)が微量(1%程 又はそれ未満)に含まれている。本実施形態 、このような低比重中空粒子であるセノス ェアを、フライアッシュから高効率で回収 ることによって製造しようとするものであ 。

 前述したように、湿式比重分離によりフ イアッシュ中のセノスフェアを回収しよう すると、大量のフライアッシュを処理しな ればならず、装置の大型化を余儀なくされ とともに、脱水・乾燥に膨大なエネルギー 必要となる。そこで、本実施形態にあって 、フライアッシュ中に含まれるセノスフェ を濃集し、処理の対象となるフライアッシ を減量化してから湿式比重分離に処するこ とする。

 フライアッシュ中に含まれるセノスフェ を濃集させるためには、セノスフェア粒子 、非セノスフェア粒子との物性の差を利用 て分離する方法が考えられるが、従来、比 差以外に大きな違いは明らかにされていな った。そこで、本発明者らが、セノスフェ 粒子の特徴を詳細に検討したところ、ほと どのセノスフェア粒子が、相対的に大きな 径の範囲に存在しているという知見が得ら た。そして、本発明者らは、このような知 に基づいて、さらなる検討を重ねたところ フライアッシュを乾燥状態で分級したとき 、粗粒子分と細粒子分とに分級された各粒 分のうち、粒径の大きい粒子の集合である 粒子分中に、セノスフェアが濃集されて存 していることを見出した。

 以上のことから、本実施形態では、原料と るフライアッシュを乾燥状態で分級し、セ スフェアが濃集されて存在する粗粒子分に して湿式比重分離を行うこととする。フラ アッシュを乾燥状態で分級するには、篩い 用いた篩い分け分級、又は空気の流れを利 した乾式分級のいずれによってもよい。
 また、分級する際の粒度は、原料とするフ イアッシュからサンプル量を採取して、そ 粒径分布や、セノスフェアの存在比率など 検討することにより、セノスフェアをロス 少なく、効率よく回収するための最適な値 適宜決定することができるが、通常は、20μ m以上の粒度とするのが好ましい。

 また、原料となるフライアッシュの分級は 一回だけに限らず、異なる粒度で複数回に けて行うようにしてもよい。
 例えば、所定の粒度で分級された粗粒子分( 第一の粗粒子分)を湿式比重分離に処する一 で、分級された細粒子分(第一の細粒子分)を さらに小さな粒度で分級し、得られた第二の 粗粒子分に対して湿式比重分離を行うように してもよい。より具体的には、原料となるフ ライアッシュを、好ましくは20μm以上の粒度 分級した第一の細粒子分を、好ましくは5~20 μmの粒度でさらに分級し、得られた第二の粗 粒子分に対しても湿式比重分離を行って、第 一の粗粒子分と第二の粗粒子分の両方からセ ノスフェアを製造することもできる。

 いずれにしても、分級された粗粒子分に セノスフェアが濃集されて存在し、また、 式比重分離に処される量も原料重量に対し 大幅に減量化されるため、装置の大型化や 脱水・乾燥に必要なエネルギーの増大を有 に回避しつつ、高付加価値のセノスフェア 効率よく製造することができる。

 また、フライアッシュは、粒径や、未燃焼 の多寡によって、JIS1種~JIS4種に区別されて り(JIS[Japanese Industrial Standards] A6201)、いず のフライアッシュを原料としてもよく、石 火力発電所などから産業廃棄物として回収 れたフライアッシュをそのまま原料として よい。本発明者らが検討したところ、平均 径が大きく、低比重中空粒子の存在割合も いJIS4種のフライアッシュを原料とするのが 好ましい。
 なお、JIS4種のフライアッシュを原料とした 場合、分級された細粒子分は、セメント混和 剤などとしての利用価値が高いJIS1種のフラ アッシュとして、そのまま利用することが きる可能性もある。

 分級によりセノスフェアが濃集された粗粒 分を湿式比重分離に処するにあたり、粗粒 分(フライアッシュ)は、好ましくは、その5~ 10倍の重量の水と混合して攪拌され、スラリ を形成するが、水以外の所定の密度の液体 使用することもできる。
 また、スラリー中にフライアッシュを良好 分散させるために、超音波を照射したり、 ライアッシュ表面の親水性を改善する分散 を適宜混合することもできる。

 スラリーが形成され、水などの液体中にフ イアッシュが十分に分散した後、所定時間 置してから、水面に浮いた低比重成分(セノ スフェア粒子)を回収する。次いで、ろ過脱 、遠心脱水などの適宜手段により脱水し、 熱処理などにより乾燥させた後に、最終製 としてのセノスフェアが製造される。
 なお、湿式比重分離を行う装置の様式は特 問わないが、スキミング機能を有するシッ ナー、液体サイクロン、マルチグラビディ パレータなどを利用することができる。

 以下、具体的な実施例を挙げて、本発明 より詳細に説明する。

[実施例1]
 フライアッシュA100gを原料として、振動篩 の篩い分け分級機(RESCH製:Sieve shaker)を用い 粒度45μmで第一の粗粒子分(粒径45μm以上)と 第一の細粒子分とに篩い分け分級した。さ に、第一の細粒子分を粒度20μmで同様に篩い 分け分級し、第二の粗粒子分(粒径20~45μm)と 第二の細粒子分(粒径20μm以下)とに分級した これらの粒子分を秤量し、原料重量に対す 回収率(重量%)を求めたところ、表1に示す結 果となった。

 次に、それぞれの粒子分と水とを1:9の重 比で混合して攪拌し、スラリーとした。そ 後、四時間静置してから、水面に浮いた低 重成分(セノスフェア粒子)を回収し、ろ過 水を行ってから、電気炉中107℃(常圧、空気 囲気)で一時間乾燥した。乾燥したセノスフ ェア粒子を秤量して、篩い分けする前の原料 重量に対するセノスフェアの収率を求め、表 1に併せて示した。

[比較例1]
 フライアッシュA100gを分級することなく、 のまま全量を水と1:9の重量比で混合して攪 し、スラリーとした。その後、実施例1と同 に、湿式比重分離に処して、乾燥したセノ フェア粒子を秤量し、原料重量に対するセ スフェアの収率を求め、表1に併せて示した 。

 以上のように、実施例1における粒径45μm以 の第一の粗粒子分は、原料となるフライア シュA100gに対して11.1重量%まで減量化され、 この第一の粗粒子分からは、原料重量の0.38 量%のセノスフェアが得られた。これは、実 例1で得られたセノスフェアの総量(原料重 の0.64重量%)の約6割に相当する量である。
 また、実施例1における粒径20~45μmの第二の 粒子分は、原料となるフライアッシュA100g 対して29.3重量%まで減量化され、この第二の 粗粒子分からは、原料重量の0.20重量%のセノ フェアが得られた。第一の粗粒子分と第二 粗粒子分とから得られたセノスフェアの合 は、原料重量の0.58量%であり、比較例1にお てフライアッシュA100gの全量を湿式比重分 に処したときの収量に匹敵するものであっ 。

 このように、実施例1にあっては、大幅に 減量化された第一の粗粒子分と第二の粗粒子 分とから、高い効率でセノスフェアを製造す ることができ、そのまま規模を拡大しても、 高効率で、ロスの少ないセノスフェアの量産 が可能となることが確認できた。

[実施例2]
 フライアッシュB15kgを原料として、乾式分 機(ホソカワミクロン(株)製:ミクロンセパレ タMS-1H)を用いて粒度20μmで第一の粗粒子分( 径20μm以上)と、第一の細粒子分(粒径20μm以 )とに分級した。さらに、第一の細粒子分を 粒度5μmで同様に分級し、第二の粗粒子分(粒 5~20μm)と、第二の細粒子分(粒径5μm以下)と 分級した。これらの粒子分を秤量し、原料 量に対する回収率(重量%)を求めたところ、 2に示す結果となった。

 次に、実施例1と同様にしてセノスフェア を回収し、脱水・乾燥した後に、乾燥したセ ノスフェア粒子を秤量して、分級する前の原 料重量に対するセノスフェアの収率を求め、 表2に併せて示した。

[比較例2]
 フライアッシュB100gを分級することなく、 のまま全量を水と1:9の重量比で混合して攪 し、スラリーとした。その後、実施例1と同 に、湿式比重分離に処して、乾燥したセノ フェア粒子を秤量し、原料重量に対するセ スフェアの収率を求め、表2に併せて示した 。

 以上のように、実施例2における粒径20μm以 の第一の粗粒子分は、原料となるフライア シュB100gに対して12.2重量%まで減量化され、 この第一の粗粒子分からは、原料重量の0.21 量%のセノスフェアが得られた。これは、実 例2で得られたセノスフェアの総量(原料重 の0.29重量%)の約7割に相当する量である。
 また、実施例2における粒径5~20μmの第二の 粒子分は、原料となるフライアッシュB100gに 対して45.4重量%まで減量化され、この第二の 粒子分からは、原料重量の0.06重量%のセノ フェアが得られた。第一の粗粒子分と第二 粗粒子分とから得られたセノスフェアの合 は、原料重量の0.27重量%であり、比較例2に いてフライアッシュB100gの全量を湿式比重分 離に処したときの収量に匹敵するものであっ た。

 このように、実施例2においても同様に、 大幅に減量化された第一の粗粒子分と第二の 粗粒子分とから、高い効率でセノスフェアを 製造することができ、そのまま規模を拡大し ても、高効率で、ロスの少ないセノスフェア の量産が可能となることが確認できた。

 ここで、実施例1,比較例1で使用したフラ アッシュAは、電力事業用微粉炭燃焼ボイラ ーから排出したJIS4種のフライアッシュであ 。また、実施例2,比較例2で使用したフライ ッシュBは、産業用微粉炭燃焼ボイラーから 出したフライアッシュである。

 以上、本発明について、好ましい実施形 を示して説明したが、本発明は、前述した 施形態にのみ限定されるものではなく、本 明の範囲で種々の変更実施が可能であるこ はいうまでもない。

 本発明は、微粉炭が燃焼する際に発生す 石炭灰を原料として、高付加価値の低比重 空粒子を効率よく製造する。