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Title:
PROCESS FOR PRODUCTION OF THERMALLY EXPANDABLE BEADS AND APPLICATION THEREOF
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/142849
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention provides a process for the production of thermally expandable beads which exhibit a high expansion ratio and give hollow fine particles excellent in the resistance to repeated compression through thermal expansion and application thereof. A process for the production of thermally expandable beads which are each constituted of both a shell made of a thermoplastic resin and a blowing agent that is enveloped in the shell and has a boiling point not higher than the softening point of the thermoplastic resin, which comprises the step of polymerizing a polymerizable component in an aqueous medium where the polymerizable component and the blowing agent are dispersed in the presence of an oxygen-containing aluminum salt and/or a hydrate thereof and at least one water-soluble compound selected from among polyalkylene imines which have molecular weights of 1000 or above and each bear at least one structure constituted of an alkyl group substituted with a hydrophilic functional group selected from between carboxylic acid (salt) group and phosphonic acid (salt) group and a nitrogen atom attached to the alkyl group.

Inventors:
NAITO, Hiroki (1-3, Shibukawa-cho 2-chome, Yao-sh, Osaka 75, 5810075, JP)
内藤大樹 (〒75 大阪府八尾市渋川町二丁目1番3号松本油脂製薬株式会社内 Osaka, 5810075, JP)
KAWANAMI, Satoshi (1-3, Shibukawa-cho 2-chome, Yao-sh, Osaka 75, 5810075, JP)
川南聡 (〒75 大阪府八尾市渋川町二丁目1番3号松本油脂製薬株式会社内 Osaka, 5810075, JP)
MIKI, Katsushi (1-3, Shibukawa-cho 2-chome, Yao-sh, Osaka 75, 5810075, JP)
Application Number:
JP2008/001198
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
May 14, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MATSUMOTO YUSHI-SEIYAKU CO., LTD. (1-3 Shibukawa-cho 2-chome, Yao-shi Osaka, 75, 5810075, JP)
松本油脂製薬株式会社 (〒75 大阪府八尾市渋川町二丁目1番3号 Osaka, 5810075, JP)
NAITO, Hiroki (1-3, Shibukawa-cho 2-chome, Yao-sh, Osaka 75, 5810075, JP)
内藤大樹 (〒75 大阪府八尾市渋川町二丁目1番3号松本油脂製薬株式会社内 Osaka, 5810075, JP)
KAWANAMI, Satoshi (1-3, Shibukawa-cho 2-chome, Yao-sh, Osaka 75, 5810075, JP)
川南聡 (〒75 大阪府八尾市渋川町二丁目1番3号松本油脂製薬株式会社内 Osaka, 5810075, JP)
International Classes:
C08F2/44; B01J13/04
Attorney, Agent or Firm:
MATSUMOTO YUSHI-SEIYAKU CO., LTD. (1-3 Shibukawa-cho 2-chome, Yao-shi Osaka, 75, 5810075, JP)
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Claims:
 熱可塑性樹脂からなる外殻と、それに内包され且つ前記熱可塑性樹脂の軟化点以下の沸点を有する発泡剤とから構成される熱膨張性微小球の製造方法であって、
 酸素原子を含有するアルミニウム塩および/またはその水和物;および
 カルボン酸(塩)基およびホスホン酸(塩)基から選ばれた親水性官能基が置換したアルキル基が窒素原子と結合した構造を少なくとも1つ有する分子量1000以上のポリアルキレンイミン類
から選ばれた少なくとも1種の水溶性化合物の存在下、重合性成分と前記発泡剤とを分散させた水性分散媒中で、前記重合性成分を重合させる工程を含む、
熱膨張性微小球の製造方法。
 前記アルミニウム塩が窒素原子および硫黄原子から選ばれた典型原子をさらに含有する塩である、請求項1に記載の熱膨張性微小球の製造方法。
 前記ポリアルキレンイミン類が、ポリエチレンイミン類、ポリプロピレンイミン類およびポリブチレンイミン類から選ばれた少なくとも1種であり、前記置換したアルキル基が、いずれも前記親水性官能基が置換したメチル基、エチル基およびプロピル基から選ばれた少なくとも1種である、請求項1に記載の熱膨張性微小球の製造方法。
 前記構造を形成している窒素原子の割合が前記ポリアルキレンイミン類の窒素原子全体の10%以上である、請求項1または3に記載の熱膨張性微小球の製造方法。
 前記水溶性化合物が、金属ハロゲン化物および/またはその水和物;水溶性ポリフェノール類;水溶性ビタミンB類;および水酸基、カルボン酸(塩)基およびホスホン酸(塩)基から選ばれた親水性官能基とヘテロ原子とが同一の炭素原子に結合した構造を有する水溶性1,1-置換化合物類から選ばれた少なくとも1種をさらに含む、請求項1~4のいずれかに記載の熱膨張性微小球の製造方法。
 前記水溶性化合物の量が重合性成分100重量部に対して0.0001~1.0重量部である、請求項1~5のいずれかに記載の熱膨張性微小球の製造方法。
 前記重合性成分が、ニトリル系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、カルボキシル基含有単量体、スチレン系単量体、酢酸ビニル、アクリルアミド系単量体、マレイミド系単量体および塩化ビニリデンから選ばれた少なくとも1種を含む、請求項1~6のいずれかに記載の熱膨張性微小球の製造方法。
 重合開始剤としてパーオキシジカーボネート存在下で前記重合を行う、請求項1~7のいずれかに記載の熱膨張性微小球の製造方法。
 微粒子充填剤を前記外殻の外表面に付着させる工程をさらに含む、請求項1~8のいずれかに記載の熱膨張性微小球の製造方法。
 請求項1~9のいずれかに記載の製造方法で得られる熱膨張性微小球であって、最大膨張時の膨張倍率が50倍以上で、熱膨張させて得られる中空微粒子の繰り返し圧縮耐久性が75%以上である、熱膨張性微小球。
 請求項10に記載の熱膨張性微小球を加熱膨張させて得られる、中空微粒子。
 基材成分と、請求項10に記載の熱膨張性微小球および/または請求項11に記載の中空微粒子とを含む、組成物。
 請求項12に記載の組成物を成形してなる、成形物。
Description:
熱膨張性微小球の製造方法およ その応用

 本発明は熱膨張性微小球の製造方法およ その応用に関するものである。

 熱可塑性樹脂を外殻とし、その内部に発泡 が封入された構造を有する熱膨張性微小球 、一般に熱膨張性マイクロカプセルと呼ば ている。熱可塑性樹脂としては、通常、塩 ビニリデン系共重合体、アクリロニトリル 共重合体、アクリル系共重合体等が用いら ている。また、発泡剤としてはイソブタン イソペンタン等の炭化水素が主に使用され いる(特許文献1参照)。
 耐熱性の高い熱膨張性マイクロカプセルと て、たとえば、ニトリル系単量体80重量%以 、非ニトリル系単量体20重量%以下、および 架橋剤を含有する成分から得られる熱可塑 樹脂を外殻とする熱膨張性マイクロカプセ が特許文献2に開示されている。その製造方 法は、分散安定剤(懸濁剤)としてのコロイダ シリカと、補助安定剤としてのジエタノー アミン-アジピン酸縮合生成物と、重合助剤 とを含有する水系分散媒中で、発泡剤、重合 性単量体および重合開始剤を含有する重合性 混合物を懸濁重合して熱膨張性マイクロカプ セルを製造する方法である。

 重合助剤は、一般に、懸濁重合における 系での乳化重合物の発生抑制やスケール防 のために用いられている。近年、熱膨張性 イクロカプセルの製造方法において、水系 の乳化重合物の発生抑制やスケール防止を 的とする以外に、得られる熱膨張性マイク カプセルやさらに熱膨張して得られる中空 粒子の諸物性の向上が実現できる重合助剤 開発が望まれていた。特許文献3には、重ク ロム酸カリウムの代わりに、アスコルビン酸 類や亜硝酸アルカリ金属塩類等のいわゆる重 合禁止剤を重合助剤として使用し、熱膨張性 マイクロカプセルを製造する方法が開示され ている。この方法で得られる熱膨張性マイク ロカプセルを熱膨張させた場合に、発泡がシ ャープで、均一な発泡体(中空微粒子)が得ら ると、特許文献3には記載されている。しか しながら、膨張倍率等の物性の向上は十分で はなく、しかも、アスコルビン酸類は熱安定 性が低く、重合反応中に分解して重合禁止剤 としての性質が失われるために好ましくない 。また、亜硝酸アルカリ金属塩類については 、日本の水質汚濁防止法を実施するための水 質汚濁防止法施行規則において地下水に含ま れる量の基準値が定められており、重合後の 廃水処理にコストが発生する場合があるとい う問題がある。したがって、アスコルビン酸 類や亜硝酸アルカリ金属塩類では、得られる 熱膨張性マイクロカプセルや、さらに熱膨張 して得られる中空微粒子の物性改善が十分と はいえず、しかも、使用にあたって上記問題 が発生するので、満足できる重合助剤とはい えないのが現状である。

 従来、熱膨張性マイクロカプセルを熱膨張 せて得られる中空微粒子の研究開発につい は、中空微粒子を構成する熱可塑性樹脂や 泡剤について、その種類や配合割合等を種 検討して、諸物性を向上させることが主に 討されてきた。
 中空微粒子の繰り返し圧縮耐久性向上につ ては、たとえば、特許文献4および5には、 ラミック組成物の混合や成形時に、破壊さ 難い中空微粒子として、その表面に極性基 存在する熱膨張済のマイクロカプセルが紹 されている。しかしながら、混合や成形時 耐つぶれ性改善は不十分なものである。

 また、特許文献6には、軽量セメント製品用 の中空微粒子として、特定モノマー組成およ び架橋剤から得られたポリマーによって形成 された外殻を有し、20倍以上100倍以下の発泡 率の熱膨張性マイクロカプセルを加熱発泡 せた中空微粒子が記載されている。しかし がら、この中空微粒子も耐久性の改善は不 分である。
 さらに、特許文献7には、セラミック組成物 の混合や成形時に、破壊され難い中空微粒子 と熱膨張性マイクロカプセルとの混合物が開 示されている。しかしながら、混合物の粒度 分布をシャープにしただけに過ぎず、本質的 な耐久性の改善とはいえない。

 上記のように、中空微粒子の繰り返し圧縮 久性に関して種々検討されているが、繰り し圧縮耐久性が十分に向上した中空微粒子 得られていないのが現状である。上記特許 献3に記載される製造方法で製造された熱膨 張性マイクロカプセルを熱膨張させて得られ る中空微粒子についても、繰り返し圧縮耐久 性は低い。

米国特許第3615972号明細書

日本国特開昭62-286534号公報

日本国特開平11-209504号公報

日本国特開2003-327482号公報

日本国特開2003-327483号公報

日本国特開2004-131361号公報

日本国特開2005-067943号公報

 本発明の目的は、膨張倍率が高く、しか 、熱膨張させた場合に優れた繰り返し圧縮 久性を有する中空微粒子となる熱膨張性微 球の製造方法およびその応用を提供するこ である。

 本発明者らは、上記課題を解決するため 鋭意検討した結果、特定の水溶性化合物の 在下、重合性成分と発泡剤とを分散させた 性分散媒中で重合することによって、熱膨 させた場合に優れた繰り返し圧縮耐久性を する中空微粒子となる熱膨張性微小球が製 できることを確認して、本発明に到達した

 すなわち、本発明にかかる熱膨張性微小球 製造方法は、熱可塑性樹脂からなる外殻と それに内包され且つ前記熱可塑性樹脂の軟 点以下の沸点を有する発泡剤とから構成さ る熱膨張性微小球の製造方法であって、酸 原子を含有するアルミニウム塩および/また はその水和物、および、カルボン酸(塩)基お びホスホン酸(塩)基から選ばれた親水性官 基が置換したアルキル基が窒素原子と結合 た構造を少なくとも1つ有する分子量1000以上 のポリアルキレンイミン類から選ばれた少な くとも1種の水溶性化合物の存在下、重合性 分と前記発泡剤とを分散させた水性分散媒 で、前記重合性成分を重合させる工程を含 製造方法である。
 前記アルミニウム塩が、窒素原子および硫 原子から選ばれた典型原子をさらに含有す 塩であると好ましい。

 前記ポリアルキレンイミン類が、ポリエチ ンイミン類、ポリプロピレンイミン類およ ポリブチレンイミン類から選ばれた少なく も1種であり、前記置換したアルキル基が、 いずれも前記親水性官能基が置換したメチル 基、エチル基およびプロピル基から選ばれた 少なくとも1種であると好ましい。また、前 構造を形成している窒素原子の割合が前記 リアルキレンイミン類の窒素原子全体の10% 上であると好ましい。
 前記水溶性化合物が、金属ハロゲン化物お び/またはその水和物;水溶性ポリフェノー 類;水溶性ビタミンB類;および水酸基、カル ン酸(塩)基およびホスホン酸(塩)基から選ば た親水性官能基とヘテロ原子とが同一の炭 原子に結合した構造を有する水溶性1,1-置換 化合物類から選ばれた少なくとも1種をさら 含むと好ましい。

 前記水溶性化合物の量が重合性成分100重量 に対して0.0001~1.0重量部であると好ましい。
 前記重合性成分が、ニトリル系単量体、(メ タ)アクリル酸エステル系単量体、カルボキ ル基含有単量体、スチレン系単量体、酢酸 ニル、アクリルアミド系単量体、マレイミ 系単量体および塩化ビニリデンから選ばれ 少なくとも1種を含むと好ましい。

 重合開始剤としてパーオキシジカーボネー 存在下で前記重合を行うと好ましい。
 微粒子充填剤を前記外殻の外表面に付着さ る工程をさらに含むと好ましい。

 本発明にかかる熱膨張性微小球は、上記製 方法で得られる熱膨張性微小球であって、 大膨張時の膨張倍率が50倍以上で、熱膨張 せて得られる中空微粒子の繰り返し圧縮耐 性が75%以上である。
 本発明にかかる中空微粒子は、熱膨張性微 球を加熱膨張させて得られる。
 本発明にかかる組成物は、基材成分と、上 熱膨張性微小球および/または上記中空微粒 子とを含む。
 本発明にかかる成形物は、上記組成物を成 してなる。

 本発明の熱膨張性微小球の製造方法では、 張倍率が高く、熱膨張させた場合に優れた り返し圧縮耐久性を有する中空微粒子とな 熱膨張性微小球を、効率よく製造すること できる。
 本発明の熱膨張性微小球は、膨張倍率が高 、熱膨張させた場合に優れた繰り返し圧縮 久性を有する中空微粒子が得られる。

 本発明の中空微粒子は、上記熱膨張性微小 を原料として得られるので、優れた繰り返 圧縮耐久性を有する。
 本発明の組成物および成形物は、いずれも 上記中空微粒子を含有するので、優れた繰 返し圧縮耐久性を有する。

本発明の熱膨張性微小球の一例を示す 略図である。 繰り返し圧縮耐久性測定のために中空 粒子の製造方法に用いる製造装置の発泡工 部の概略図である。

符号の説明

 1 熱風ノズル
 2 冷媒流
 3 過熱防止筒
 4 分散ノズル
 5 衝突板
 6 熱膨張性微小球を含む気体流体
 7 気体流
 8 熱風流
 11 熱可塑性樹脂からなる外殻
 12 発泡剤

〔熱膨張性微小球の製造方法〕
 本発明の製造方法は、熱可塑性樹脂からな 外殻と、それに内包され且つ前記熱可塑性 脂の軟化点以下の沸点を有する発泡剤とか 構成される熱膨張性微小球の製造方法であ 。本発明の製造方法は、特定の水溶性化合 の存在下、重合性成分と発泡剤とを分散さ た水性分散媒中で、前記重合性成分を重合 せる工程を含む。
 発泡剤は、熱可塑性樹脂の軟化点以下の沸 を有する物質であれば特に限定はないが、 とえば、炭素数1~12の炭化水素およびそれら のハロゲン化物;エーテル構造を有し、塩素 子および臭素原子を含まない、炭素数2~10の 弗素化合物;テトラアルキルシラン;加熱に り熱分解してガスを生成する化合物等を挙 ることができ、1種または2種以上を併用して もよい。

 炭素数1~12の炭化水素としては、たとえば、 プロパン、シクロプロパン、プロピレン、ブ タン、ノルマルブタン、イソブタン、シクロ ブタン、ノルマルペンタン、シクロペンタン 、イソペンタン、ネオペンタン、ノルマルヘ キサン、イソヘキサン、シクロヘキサン、ヘ プタン、シクロヘプタン、オクタン、イソオ クタン、シクロオクタン、2-メチルペンタン 2,2-ジメチルブタン、石油エーテル等の炭化 水素が挙げられる。これらの炭化水素は、直 鎖状、分岐状、脂環状のいずれでもよく、脂 肪族であるものが好ましい。
 炭素数1~12の炭化水素のハロゲン化物として は、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホル ム、四塩化炭素等が挙げられる。

 エーテル構造を有し、塩素原子および臭素 子を含まない、炭素数2~10の含弗素化合物と しては、たとえば、C 3 H 2 F 7 OCF 2 H、C 3 HF 6 OCH 3 、C 2 HF 4 OC 2 H 2 F 3 、C 2 H 2 F 3 OC 2 H 2 F 3 、C 4 HF 8 OCH 3 、C 3 H 2 F 5 OC 2 H 3 F 2 、C 3 HF 6 OC 2 H 2 F 3 、C 3 H 3 F 4 OCHF 2 、C 3 HF 6 OC 3 H 2 F 5 、C 4 H 3 F 6 OCHF 2 、C 3 H 3 F 4 OC 2 HF 4 、C 3 HF 6 OC 3 H 3 F 4 、C 3 F 7 OCH 3 、C 4 F 9 OCH 3 、C 4 F 9 OC 2 H 5 、C 7 F 15 OC 2 H 5 等のハイドロフルオロエーテル等を挙げるこ とができる。これらの含弗素化合物は、1種 たは2種以上を併用してもよい。ハイドロフ オロエーテルの(フルオロ)アルキル基は直 状でも分岐状でもよい。
 テトラアルキルシランとしては、たとえば 炭素数1~5のアルキル基を有するシラン類を げることができ、たとえば、テトラメチル ラン、トリメチルエチルシラン、トリメチ イソプロピルシラン、トリメチル-n-プロピ シラン等が挙げられる。

 加熱により熱分解してガスを生成する化合 としては、たとえば、アゾジカルボンアミ 、N,N’-ジニトロソペンタメチレンテトラミ ン、4,4’-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒ ラジド)等が挙げられる。
 重合性成分は、重合開始剤存在下で重合す ことによって、熱膨張性微小球の外殻を形 する熱可塑性樹脂となる成分である。重合 成分は、単量体成分を必須とし架橋剤を含 ことがある成分である。

 単量体成分は、一般には、重合性二重結合 1個有する(ラジカル)重合性単量体と呼ばれ いる成分を含み、特に限定はないが、たと ば、アクリロニトリル、メタクリロニトリ 、α-クロルアクリロニトリル、α-エトキシ クリロニトリル、フマロニトリル等のニト ル系単量体;アクリル酸、メタクリル酸、イ タコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコ ン酸等のカルボキシル基含有単量体;塩化ビ リデン;塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニ 等のハロゲン化ビニル系単量体;酢酸ビニル 、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル等のビニ ルエステル系単量体;メチル(メタ)アクリレー ト、エチル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メ )アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレ ト、t-ブチル(メタ)アクリレート、プロピル (メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリ レート、ドデシル(メタ)アクリレート、2-エ ルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル (メタ)アクリレート、2-クロルエチル(メタ)ア クリレート、フェニル(メタ)アクリレート、 ソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘ シル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア リレート、β-カルボキシエチルアクリレー 、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、 2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等 (メタ)アクリル酸エステル系単量体;アクリ アミド、置換アクリルアミド、メタクリル ミド、置換メタクリルアミド等のアクリル ミド系単量体;N-フェニルマレイミド、N-(2-ク ロロフェニル)マレイミド、N-シクロヘキシル マレイミド、N-ラウリルマレイミド等のマレ ミド系単量体;スチレン、α-メチルスチレン 、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メ チルスチレン、p-エチルスチレン、2,4-ジメチ ルスチレン、p-n-ブチルスチレン、p-tert-ブチ スチレン、p-n-ヘキシルスチレン、p-nオクチ ルスチレン、p-n-ノニルスチレン、p-n-デシル チレン、p-n-ドデシルスチレン、n-メトキシ チレン、p-フェニルスチレン、クロロスチ ン、3,4-ジクロルスチレン等のスチレン系単 体;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソ ブチレン等のエチレン不飽和モノオレフイン 系単量体;ビニルメチルエーテル、ビニルエ ルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等 ビニルエーテル系単量体;ビニルメチルケト 、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロ ニルケトン等のビニルケトン系単量体;N-ビ ルピロール、N-ビニルカルバゾール、N-ビニ ルインドール、N-ビニルピロリドン等のN-ビ ル系単量体、ビニルナフタリン塩等を挙げ ことができる。カルボキシル基含有単量体 ついては、一部または全部のカルボキシル が重合時に中和されていてもよい。なお、( タ)アクリルは、アクリルまたはメタクリル を意味する。マレイミド系単量体は、窒素原 子に置換基を有する構造のN-置換マレイミド 単量体であると好ましい。
 重合性成分を構成するこれらのラジカル重 性単量体は、1種または2種以上を併用して よい。これらの内でも、重合性成分が、ニ リル系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系 単量体、カルボキシル基含有単量体、スチレ ン系単量体、酢酸ビニル、アクリルアミド系 単量体、マレイミド系単量体および塩化ビニ リデンから選ばれた少なくとも1種を含むと ましい。

 重合性成分がニトリル系単量体を必須成分 して含むと、熱膨張性微小球の外殻を構成 る熱可塑性樹脂の耐熱性や耐溶剤性が向上 るために好ましい。
 また、重合性成分がニトリル系単量体と共 ハロゲン化ビニル系単量体および/または( タ)アクリル酸エステル系単量体をさらに含 と好ましい。塩化ビニリデン等のハロゲン ビニル系単量体を含むとガスバリヤー性が 上する。重合性成分が(メタ)アクリル酸エ テル系単量体を含むと膨張挙動をコントロ ルし易くなる。

 重合性成分がニトリル系単量体と共にカル キシル基含有単量体をさらに含むと、耐熱 や耐溶剤性が向上するとともに、熱可塑性 脂のガラス転移温度が高くなり、熱膨張性 小球を高温で熱膨張させることができるた に好ましい。重合性成分が、ニトリル系単 体およびカルボキシル基含有単量体と共に ロゲン化ビニル系単量体および/または(メ )アクリル酸エステル系単量体をさらに含ん いてもよい。
 上記において、重合性成分がマレイミド系 量体をさらに含む場合は、熱膨張性微小球 着色が少ないために好ましい。

 なお、単量体成分がハロゲン、酸素、窒素 どを有する単量体を含む場合は、重合時に 成する熱膨張性微小球の凝集や重合反応器 のスケール発生を効果的に防止することが きる。
 重合性成分は、上記単量体成分以外に、重 性二重結合を2個以上有する重合性単量体( 橋剤)を含んでいてもよい。架橋剤を用いて 合させることにより、熱膨張後の内包され 発泡剤の保持率(内包保持率)の低下が抑制 れ、効果的に熱膨張させることができる。

 架橋剤としては、特に限定はないが、た えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタ ン等の芳香族ジビニル化合物;メタクリル酸 アリル、トリアクリルホルマール、トリアリ ルイソシアネート、エチレングリコールジ( タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ( メタ)アクリレート、トリエチレングリコー ジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオール (メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ( タ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メ タ)アクリレート、PEG#200ジ(メタ)アクリレー 、PEG#400ジ(メタ)アクリレート、PEG#600ジ(メタ )アクリレート、ネオペンチルグリコールジ( タ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジメ クリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ) クリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)ア リレート、トリメチロールプロパントリメ クリレート、グリセリンジメタクリレート ジメチロールトリシクロデカンジアクリレ ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ レート、ペンタエリスリトールテトラアクリ レート、ジペンタエリスリトールヘキサアク リレート、ネオペンチルグリコールアクリル 酸安息香酸エステル、トリメチロールプロパ ンアクリル酸安息香酸エステル、2-ヒドロキ -3-アクリロイロキシプロピルメタクリレー 、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリ ールジアクリレート、ジトリメチロールプ パンテトラアクリレート、2-ブチル-2-エチ -1,3-プロパンジオールジアクリレート等のジ (メタ)アクリレート化合物を挙げることがで る。これらの架橋剤は、1種または2種以上 併用してもよい。上記で、「PEG#○○○ジ(メ タ)アクリレート」と表記されている一連の 合物は、ポリエチレングリコールジ(メタ)ア クリレートで、そのポリエチレングリコール 部分の平均分子量が○○○であることを意味 する。

 架橋剤の量については、特に限定はないが 架橋の程度、外殻に内包された発泡剤の内 保持率、耐熱性および熱膨張性を考慮する 、単量体成分100重量部に対して、架橋剤の が以下に示す1)~7)の範囲にあるとこの順で り好ましい(前に記載した範囲よりも後に記 した範囲が好ましい)。
1)0.01~5重量部、2)0.03~3重量部、3)0.05~3重量部、 4)0.05~2.5重量部、5)0.1~2.5重量部、6)0.1~2重量部 7)0.1~1重量部である。
 本発明の製造方法においては、重合性成分 重合開始剤の存在下で重合させることが好 しい。

 重合開始剤としては、特に限定はないが、 とえば、パーオキシジカーボネート、パー キシエステル、ジアシルパーオキサイド等 過酸化物;アゾ化合物等を挙げることができ る。これらの重合開始剤は、1種または2種以 を併用してもよい。なお、重合開始剤とし は、ラジカル重合性単量体に対して可溶な 溶性の重合開始剤が好ましい。
 これらの重合開始剤のうちでも、パーオキ ジカーボネートが好ましく、熱膨張性微小 内部に樹脂粒が生成することが抑制され、 殻の厚みが理論値よりも薄くなりにくくな 、得られる熱膨張性微小球の膨張倍率が高 なる。また、パーオキシジカーボネートの 手し易さや、重合性成分の(共)重合性、外 を構成する熱可塑性樹脂構造のランダム化 の効果を考慮すると、ジイソプロピルパー キシジカーボネート、ビス(4-t-ブチルシクロ ヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ-sec- ブチルパーオキシジカーボネートおよびジ-2- エチルヘキシルパーオキシジカーボネートか らなる群より選ばれた少なくとも1種がさら 好ましく、ジ-sec-ブチルパーオキシジカーボ ネートおよびジ-2-エチルヘキシルパーオキシ ジカーボネートから選ばれた少なくとも1種 特に好ましい。

 重合開始剤の量については、特に限定はな が、前記単量体成分100重量部に対して0.3~8 量部であると好ましく、より好ましくは0.4~7 .5重量部、さらに好ましくは0.5~7.5重量部、特 に好ましくは0.5~7重量部、最も好ましくは0.8~ 7重量部である。
 重合開始剤がパーオキシジカーボネートと に他の開始剤を含む場合、パーオキシジカ ボネートが重合開始剤に占める割合が大き ほど得られる効果も高い。パーオキシジカ ボネートが重合開始剤に占める割合は、60 量%以上が好ましく、70重量%以上がより好ま く、80重量%以上がさらに好ましく、90重量% 上が特に好ましく、100重量%が最も好ましい 。

 本発明の製造方法において、連鎖移動剤、 機顔料、表面が疎水性処理された無機顔料 無機粒子等をさらに使用してもよい。
 本発明では、水性分散媒は重合性成分およ 発泡剤等の油性混合物を分散させる水(好ま しくはイオン交換水)等を主成分とする媒体 あり、アルコール等の親水性有機溶剤等の 媒をさらに含有してもよい。水性分散媒の 用量については、特に限定はないが、重合 成分100重量部に対して、100~1000重量部の水性 分散媒を使用するのが好ましい。

 水性分散媒は、電解質をさらに含有しても い。電解質としては特に限定はないが、た えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩 カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシ ム、炭酸水素ナトリウム、硫酸リチウム、 酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネ ウム、硫酸アンモニウム、炭酸ナトリウム 安息香酸等を挙げることができる。これら 電解質は、1種または2種以上を併用しても い。電解質の含有量については、特に限定 ないが、水性分散媒100重量部に対して0.1~50 量部含有するのが好ましい。
 本発明の製造方法において、水溶性化合物 水性分散媒中に溶解していると好ましいが その一部が重合性成分および発泡剤等の油 混合物中に存在していてもよい。水溶性化 物の存在下で重合することによって、膨張 率が高く、熱膨張させた場合に優れた繰り し圧縮耐久性を有する中空微粒子となる熱 張性微小球を、効率よく製造することがで る。
 水溶性化合物は、熱膨張性微小球の製造方 において、いわゆる重合助剤として使用さ る成分である。なお、本発明における水溶 とは、水100gあたり1g以上溶解する状態であ ことを意味する。

 水溶性化合物としては、アルミニウム塩お び/またはその水和物(以下では、「アルミ ウム塩および/またはその水和物」を、簡単 ために「アルミニウム塩(水和物)」という とがある。);およびポリアルキレンイミン類 から選ばれた少なくとも1種を挙げることが きる。
 アルミニウム塩は、アルミニウムを含有し 酸素原子も含有する塩である。アルミニウ 塩は、好ましくは、窒素原子および硫黄原 から選ばれた典型原子をさらに含有する。

 アルミニウム塩は、アルミニウムイオンを 須とするカチオンと酸素原子を必須とする ニオンとを含んでいる。
 アルミニウム塩を構成するカチオンは、ア ミニウムイオン以外のカチオンを含んでい もよい。このようなカチオンとしては、た えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン カリウムイオン等のアルカリ金属イオン(周 期表における1族金属のイオン);ベリリウムイ オン、マグネシウムイオン、カルシウムイオ ン、ストロンチウムイオン、バリウムイオン 等のアルカリ土類金属イオン(周期表におけ 2族金属のイオン);アンモニウムイオン(NH 4 + )等を挙げることができる。これらのカチオ は1種または2種以上でもよい。これらのカチ オンのうちでも、カリウムイオン、ナトリウ ムイオン、アンモニウムイオン等が好ましい 。

 アルミニウム塩を構成するアニオンは、酸 原子を必須とするアニオンであれば、特に 定はない。アニオンとしては、たとえば、 酸イオン(NO 3 - )、亜硝酸イオン(NO 2 - )等の含窒素イオン;硫酸水素イオン(HSO 4 - )、硫酸イオン(SO 4 2- )、亜硫酸イオン(SO 3 2- )、チオ硫酸イオン(S 2 O 3 2- )等の含硫黄イオン;次亜塩素酸イオン(ClO - )、亜塩素酸イオン(ClO 2 - )、塩素酸イオン(ClO 3 - )、過塩素酸イオン(ClO 4 - )等の含塩素イオン;蟻酸イオン(HCOO - )、酢酸イオン(CH 3 COO - )、シュウ酸イオン(C 2 O 4 2- )等の脂肪酸イオン等を挙げることができる これらのアニオンは1種または2種以上でもよ い。これらのアニオンのうちでも、硝酸イオ ン、硫酸イオン等が好ましく、硫酸イオンが 特に好ましい。

 アルミニウム塩としては、たとえば、アル ニウムミョウバン(AlK(SO 4 ) 2 、AlNa(SO 4 ) 2 、Al(NH 4 )(SO 4 ) 2 等)、硫酸アルミニウム等の硫酸アルミニウ 類;硫酸水素アルミニウム(Al(HSO 4 ) 3 );亜硫酸アルミニウム(Al 2 (SO 3 ) 3 );チオ硫酸アルミニウム(Al 2 (S 2 O 3 ) 2 );硝酸アルミニウム(Al(NO 3 ) 3 );亜硝酸アルミニウム(Al(NO 2 ) 3 );次亜塩素酸アルミニウム(Al(ClO) 3 );亜塩素酸アルミニウム(Al(ClO 2 ) 3 );塩素酸アルミニウム(Al(ClO 3 ) 3 );過塩素酸アルミニウム(Al(ClO 4 ) 3 );蟻酸アルミニウム((HCOO) 3 Al)、酢酸アルミニウム((CH 3 COO) 3 Al)、プロピオン酸アルミニウム((CH 3 CH 2 COO) 3 Al)、酪酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 2 COO) 3 Al)、吉草酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 3 COO) 3 Al)、カプロン酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 4 COO) 3 Al)、エナント酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 5 COO) 3 Al)、カプリル酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 6 COO) 3 Al)、ペラルゴン酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 7 COO) 3 Al)、カプリン酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 8 COO) 3 Al)、ラウリン酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 10 COO) 3 Al)、ミリスチン酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 12 COO) 3 Al)、パルミチン酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 14 COO) 3 Al)、ステアリン酸アルミニウム((CH 3 (CH 2 ) 16 COO) 3 Al)、シュウ酸アルミニウム((C 2 O 4 ) 3 Al 2 )、アクリル酸アルミニウム((CH 2 =CHCOO) 3 Al)、メタクリル酸アルミニウム((CH 2 =CCH 3 COO) 3 Al)、乳酸アルミニウム((CH 3 CH(OH)COO) 3 Al)、安息香酸アルミニウム((C 6 H 5 COO) 3 Al)、サリチル酸アルミニウム((C 6 H 4 (OH)COO) 3 Al)等の脂肪酸アルミニウム類等を挙げること ができる。脂肪酸アルミニウム類は直鎖状で も分岐状でもよい。これらのアルミニウム塩 は1種または2種以上を併用してもよい。これ のアルミニウム塩のうちでも、硫酸アルミ ウム類は医薬品等に使用されており、廃水 理が容易であるという理由から好ましい。
 次に、ポリアルキレンイミン類は、カルボ 酸(塩)基およびホスホン酸(塩)基から選ばれ た親水性官能基が置換したアルキル基(以下 簡単のために「置換アルキル基(A)」という とがある。)がポリアルキレンイミン類中の 素原子と結合した構造を少なくとも1つ有し ている。

 ポリアルキレンイミン類は、たとえば、少 くとも1種のアルキレンイミンを重合して得 られるN-無置換のポリアルキレンイミンを主 格とし、その主骨格中の2級アミノ基(-NH-)お よび1級アミノ基(-NH 2 )から選ばれたアミノ基を、3級アミノ基(-NR- たは-NR 2 )および/または2級アミノ基(-NHR)に変換した構 造を少なくとも1つ有する化合物と表現する ともできる。ここで、Rは置換アルキル基(A) ある。
 ポリアルキレンイミン類は、直線状(アルキ レンイミン構造単位がすべて2級アミノ基と っている状態)であってもよいし、分岐状(ア ルキレンイミン構造単位が2級アミノ基以外 、1級アミノ基および/または3級アミノ基が 在している状態)でもよい。また、ポリアル レンイミン類は、複数のアルキレンイミン 共重合体を主骨格としてもよい。
 ポリアルキレンイミン類の分子量(重量平均 分子量)は、通常1000以上、好ましくは1000~10000 00、さらに好ましくは5000~500000、特に好まし は8000~200000、最も好ましくは10000~100000である 。

 カルボン酸(塩)基とは、カルボン酸基また カルボン酸塩基を意味する。カルボン酸基 カルボキシル基(-COOH)であり、カルボン酸塩 はカルボキシル基のプロトンが、金属原子 1~4級アミン基、アンモニウム基(-NH 4 + )等で置き換わった基である。
 ホスホン酸(塩)基とは、ホスホン酸基また ホスホン酸塩基を意味する。ホスホン酸基 -PO 3 H 2 であり、ホスホン酸塩基はホスホン基の少な くとも1つのプロトンが、金属原子、1~4級ア ン基、アンモニウム基(-NH 4 + )等で置き換わった基である。

 金属原子としては、たとえば、リチウム、 トリウム、カリウム等のアルカリ金属(周期 表における1族金属);ベリリウム、マグネシウ ム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム 等のアルカリ土類金属(周期表における2族金 );鉄、銅、マンガン、亜鉛、コバルト等の 移金属等を挙げることができる。これらの 属原子なかでも、ナトリウム、カリウム等 好ましい。
 1~4級アミン基については、1級アミン基とは 1級アミンにプロトンが反応して得られる全 として+1の電荷を帯びた基であり、2級アミ 基とは2級アミンにプロトンが反応して得ら る全体として+1の電荷を帯びた基であり、3 アミン基とは3級アミンにプロトンが反応し て得られる全体として+1の電荷を帯びた基で り、4級アミン基とは3級アミン基のプロト が炭化水素基で置換されており、全体とし +1の電荷を帯びた基である。

 1~3級アミン基の原料となる1~3級アミンとし は、炭素原子数1~5の(モノ、ジまたはトリ) ルキルアミン(例えば、エチルアミン、プロ ルアミン等)、炭素原子数2~10の(モノ、ジま はトリ)アルカノールアミン(例えば、モノ タノールアミン、ジエタノールアミン、ト エタノールアミン、モノイソプロパノール ミン、ジイソプロパノールアミン、トリイ プロパノールアミン、シクロヘキシルジエ ノールアミン等)、モルホリン、炭素原子数5 ~20のシクロアルキルアミン(例えば、ジシク ヘキシルアミン等)、3,3-ジメチルプロパンジ アミン等がある。
 4級アミン基としては、たとえば、ドデシル トリメチルアンモニウム、ヤシアルキルトリ メチルアンモニウム、ヘキサデシルトメチル アンモニウム、牛脂アルキルトリメチルアン モニウム、オクタデシルトリメチルアンモニ ウム、ベヘニルトリメチルアンモニウム、ヤ シアルキルジメチルベンジルアンモニウム、 テトラデシルジメチルベンジンアンモニウム 、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウ ム、ヤシアルキルアンモニウム、テトラデシ ルアンモニウム、オクタデシルアンモニウム 、トリエチルメチルアンモニウム、ジオレイ ルジメチルアンモニウム、ジデシルジメチル アンモニウム等を挙げることができる。

 ポリアルキレンイミン類中のアルキレンは 2価の飽和炭化水素基であれば特に限定はな いが、通常、炭素数1~10の2価の飽和炭化水素 (-C n H 2n -、但しnは1~10)であり、好ましくは、エチレ 、プロピレンおよびブチレン等を挙げるこ ができる。2価の飽和炭化水素基は、ヒドロ シル基、アルコキシ基(たとえば、メトキシ 基、エトキシ基等)、ハロゲン原子(たとえば フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)等の置 換基によって置換されていてもよい。
 置換アルキル基(A)としては、好ましくは、 換メチル基、置換エチル基および置換プロ ル基等を挙げることができる。
 置換アルキル基(A)としては、たとえば、下 一般式(1)で表現される基を挙げることがで る。

(但し、pは1~10で、C p H 2p は直線状であっても、分岐状であってもよく 、Xはカルボン酸(塩)基またはホスホン酸(塩) である。)
 上記でp=1は置換メチル基、p=2は置換エチル 、p=3は置換プロピル基である。

 置換アルキル基(A)がポリアルキレンイミン 中の窒素原子と結合した構造を形成してい 窒素原子の割合(以下、簡単のために「置換 アルキル基(A)の置換率」ということがある。 )は、前記ポリアルキレンイミン類の窒素原 全体の好ましくは10%以上、より好ましくは20 %以上、さらに好ましくは30%以上、特に好ま くは50%以上、最も好ましくは70%以上である 置換アルキル基(A)の置換率が10%未満である 、本発明の効果が得られないことがある。
 ポリアルキレンイミン類としては、たとえ 、置換メチル基が窒素原子と結合した構造 少なくとも1つ有するポリエチレンイミン類 、置換メチル基が窒素原子と結合した構造を 少なくとも1つ有するポリプロピレンイミン 、置換メチル基が窒素原子と結合した構造 少なくとも1つ有するポリブチレンイミン類 置換エチル基が窒素原子と結合した構造を なくとも1つ有するポリエチレンイミン類、 置換エチル基が窒素原子と結合した構造を少 なくとも1つ有するポリプロピレンイミン類 置換エチル基が窒素原子と結合した構造を なくとも1つ有するポリブチレンイミン類、 換プロピル基が窒素原子と結合した構造を なくとも1つ有するポリエチレンイミン類、 置換プロピル基が窒素原子と結合した構造を 少なくとも1つ有するポリプロピレンイミン 、置換プロピル基が窒素原子と結合した構 を少なくとも1つ有するポリブチレンイミン 等を挙げることができる。これらのポリア キレンイミン類は、1種または2種以上を併 してもよい。

 水溶性化合物は、アルミニウム塩(水和物) よび/またはポリアルキレンイミン類以外の 溶性化合物をさらに含有していてもよい。 のような水溶性化合物としては、たとえば 下記の水溶性化合物(1)~水溶性化合物(4)を挙 げることができ、1種または2種以上を併用し もよい。
 水溶性化合物が、水溶性化合物(1)~水溶性化 合物(4)から選ばれた少なくとも1種をさらに むとき、最大膨張時の膨張倍率、繰り返し 縮耐久性、重合時において生成する熱膨脹 微小球の凝集や重合反応器内のスケール発 を防止すること等の作用効果の点でさらに れる場合がある。
水溶性化合物(1):金属ハロゲン化物および/ま はその水和物(以下では、「金属ハロゲン化 物および/またはその水和物」を、簡単のた に「金属ハロゲン化物(水和物)」ということ がある。)

 金属ハロゲン化物は、水に可溶な性質を有 る金属のハロゲン化物である。
 金属ハロゲン化物を構成する金属としては たとえば、スカンジウム、セリウム等の3族 金属;チタン、ジルコニウム、ハフニウム等 4族金属;バナジウム、タンタル等の5族金属; ロム、モリブデン、タングステン等の6族金 属;マンガン、レニウム等の7族金属;鉄、ルテ ニウム、オスミウム等の8族金属;コバルト、 ジウム等の9族金属;ニッケル等の10族金属; 、金等の11族金属;亜鉛、カドミウム等の12族 金属;ホウ素、アルミニウム、ガリウム、イ ジウム、タリウム等の13族金属;スズ、鉛等 14族金属;ヒ素、アンチモン、ビスマス等の15 族金属等を挙げることができる。これらの金 属のうちでも、チタン、鉄、アルミニウム、 アンチモン、ビスマスが好ましく、アルミニ ウム、鉄、アンチモンがさらに好ましく、ア ンチモン、アルミニウムが特に好ましい。な お、上記金属の分類は、社団法人日本化学会 発行の「化学と教育」、54巻、4号(2006年)の末 尾に綴じこまれた「元素の周期表(2005)」(2006 本化学会原子量小委員会)に基づいている。

 上記金属の原子価については、特に限定は いが、本願発明の効果が十分に得られ、活 が強すぎず、弱すぎず、つまり、適度ある いう点で、いろいろな価数のうちで3価が好 ましい。
 金属ハロゲン化物は、分子内に有機基をさ に含有していてもよい。金属ハロゲン化物 構成するハロゲンについては、特に限定は いが、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素および スタチンから選ばれた少なくとも1種を挙げ ることができ、フッ素、塩素および臭素から 選ばれた少なくとも1種が好ましく、塩素お び/または臭素であるとさらに好ましく、塩 であると特に好ましい。

 金属ハロゲン化物としては、3価金属のハロ ゲン化物(金属(III)ハロゲン化物)が好ましい 金属(III)ハロゲン化物の具体例としては、た とえば、塩化アルミニウム(III)、塩化アンチ ン(III)、塩化ガリウム(III)、塩化金(III)、塩 セリウム(III)、塩化タリウム(III)、塩化タン グステン(III)、塩化タンタル(III)、塩化チタ (III)、塩化鉄(III)、塩化ニッケル(III)、塩化 ナジウム(III)、塩化ビスマス(III)、3塩化ヒ素 (III)、塩化ルテニウム(III)、塩化レニウム(III) 、塩化オスミウム(III)、等の金属塩化物;フッ 化アルミニウム(III)、フッ化マンガン(III)、 の金属フッ化物;臭化アルミニウム(III)、臭 タリウム(III)等の金属臭化物等を挙げること ができる。これらの金属ハロゲン化物は、1 または2種以上を併用してもよい。
 金属ハロゲン化物では、たとえば、無水塩 アルミニウムのように、水と容易に反応し 化水素を発生し、pH等の条件によっては水 溶性の水酸化物が生成するものがある。こ ような場合には、水中で溶解しているアル ニウム(III)の濃度が不明になる点や、塩化水 素が金属製反応器を腐食させる点があるので 、金属ハロゲン化物の水和物が好ましい。

 金属ハロゲン化物の水和物では、金属ハロ ン化物の金属元素を中心に水が配位した錯 構造をとっている。これらの金属ハロゲン 物の水和物は、1種または2種以上を併用し もよい。
 金属ハロゲン化物の水和物の具体例として 、たとえば、塩化アルミニウム(III)6水和物 塩化クロム(III)n水和物、塩化セリウム(III)n 和物、塩化タリウム(III)4水和物、塩化チタ (III)n水和物、フッ化アルミニウム(III)n水和 等を挙げることができる。なお、nは水和数 であり、金属元素に配位した水の配位数を示 す。

水溶性化合物(2):水溶性ポリフェノール類
 水溶性ポリフェノール類としては、特に限 はないが、たとえば、フラボノイド、カテ ン、タンニン、イソフラボン、アントシア ン、ルチン、クロロゲン酸、没食子酸、リ ピン、ケルセチン、ミリセチン、タクシフ ソン、これらの誘導体や多量体、これらを 有する緑茶抽出物、赤ワイン抽出物、カカ 抽出物、ひまわり種子抽出物等を挙げるこ ができる。なお、タンニンとしては、加水 解可能なガロタンニン、ジフェニルメチロ ッド型タンニン、縮合型のフロバフェン生 型タンニン等があり、このいずれでもよい タンニン酸は加水分解可能なタンニンの混 物である。これらの水溶性ポリフェノール は、1種または2種以上を併用してもよい。
水溶性化合物(3):水溶性ビタミンB類
 水溶性ビタミンB類としては、特に限定はな いが、たとえば、ビタミンB 1 (チアミン)、ビタミンB 2 (リボフラビン)、ビタミンB 6 (ピリドキシン)、ビタミンB 12 (コバラミン)、これらビタミンB類のヌクレオ チドやヌクレオシド等への誘導体、または、 硝酸塩、塩酸塩等の無機酸塩等を挙げること ができる。これらの水溶性ビタミンB類は、1 または2種以上を併用してもよい。

水溶性化合物(4):水酸基、カルボン酸(塩)基お よびホスホン酸(塩)基から選ばれた親水性官 基とヘテロ原子とが同一の炭素原子に結合 た構造を有する水溶性1,1-置換化合物類
 水溶性1,1-置換化合物類としては、特に限定 はないが、たとえば、親水性官能基がカルボ ン酸(塩)基で、ヘテロ原子が窒素原子である 造を有したアミノポリカルボン酸(塩)類や 親水性官能基がホスホン酸(塩)基で、ヘテロ 原子が窒素原子である構造を有したアミノポ リホスホン酸(塩)類等を挙げることができる カルボン酸(塩)基およびホスホン酸(塩)基は 、上記で説明したとおりである。

 アミノポリカルボン酸(塩)類としては、特 限定はないが、たとえば、エチレンジアミ 四酢酸(その塩も含む)、ヒドロキシエチルエ チレンジアミン三酢酸(その塩も含む)、ジエ レントリアミン五酢酸(その塩も含む)、ジ ドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸(そ 塩も含む)、1,3-プロパンジアミン四酢酸(そ 塩も含む)、ジエチレントリアミン五酢酸( の塩も含む)、トリエチレンテトラアミン六 酸(その塩も含む)、ニトリロ三酢酸(その塩 含む)、グルコン酸(その塩も含む)、ヒドロ シエチルイミノ二酢酸(その塩も含む)、L-ア スパラギン酸-N,N-ジ二酢酸(その塩も含む)、 カルボキシメチルグルタミン酸(その塩も含 )、1,3-ジアミノ-2-ヒドロキシプロパン四酢 (その塩も含む)、ジヒドロキシエチルグリシ ン(その塩も含む)等のアミノポリカルボン酸; これらの金属塩;これらのアンモニウム塩等 挙げることができる。これらのアミノポリ ルボン酸(塩)類は、1種または2種以上を併用 てもよい。
 アミノポリホスホン酸(塩)類としては、特 限定はないが、たとえば、アミノトリメチ ンホスホン酸(その塩も含む)、ヒドロキシエ タンホスホン酸(その塩も含む)、ヒドロキシ チリデン二ホスホン酸(その塩も含む)、ジ ドロキシエチルグリシン(その塩も含む)、ホ スホノブタン三酢酸(その塩も含む)、メチレ ホスホン酸(その塩も含む)ニトリロトリス チレンホスホン酸(その塩も含む)、エチレン ジアミン四(メチレンホスホン酸)(その塩も含 む)等のアミノポリホスホン酸;これらの金属 ;これらのアンモニウム塩等を挙げることが できる。これらのアミノポリホスホン酸(塩) は、1種または2種以上を併用してもよい。

 上記アミノポリカルボン酸塩類やアミノポ ホスホン酸塩類とは、アミノポリカルボン やアミノポリホスホン酸の金属塩類、アミ 塩類、アンモニウム塩類等を意味する。
 上記金属塩類は、酸性基であるカルボン酸 やホスホン酸基の少なくとも1つのプロトン が金属原子で置き換わった化合物である。こ こで、金属原子の例示としては、ポリアルキ レンイミン類で説明した金属原子の例示をそ のまま挙げることができる。

 上記アミン塩類とは、酸性基であるカルボ 酸基やホスホン酸基の少なくとも1つのプロ トンがアミンと反応して得られた化合物等で ある。アミン塩類は、酸性基であるカルボン 酸基やホスホン酸基の少なくとも1つのプロ ンが1~4級アミン基で置き換わった化合物と 現することもできる。ここで、1~4級アミン の例示としては、ポリアルキレンイミン類 説明した1~4級アミン基の例示をそのまま挙 ることができる。
 また、その他の水溶性1,1-置換化合物類とし ては、特に限定はないが、たとえば、親水性 官能基がカルボン酸(塩)基で、ヘテロ原子が 素原子である構造を有した2-カルボキシピ ジン、オロチン酸、キノリン酸、ルチジン 、イソシンコメロン酸、ジピコリン酸、ベ ベロン酸、フサル酸、オロト酸等;親水性官 基が水酸(塩)基で、ヘテロ原子が窒素原子 ある構造を有した2-ヒドロキシピリジン、6- ドロキシニコチン酸、シトラジン酸等;親水 性官能基がカルボン酸(塩)基で、ヘテロ原子 硫黄原子である構造を有したチオジグリコ ル酸等の化合物を挙げることができる。

 水溶性1,1-置換化合物類において、親水性官 能基がカルボン酸(塩)基および/またはホスホ ン酸(塩)基であり、ヘテロ原子が窒素原子お び/または硫黄原子であると、好ましい。
 水溶性化合物の使用量については、特に限 はないが、重合性成分100重量部に対して、 ましくは0.0001~1.0重量部、さらに好ましくは 0.0003~0.2重量部、特に好ましくは0.0008重量部 上0.1重量部未満、最も好ましくは0.001~0.07重 部である。水溶性化合物の量が少なすぎる 、水溶性化合物による効果が十分に得られ いことがある。また、水溶性化合物の量が すぎると、重合速度が低下したり、原料で る重合性成分の残存量が増加することがあ 。

 重合性成分がカルボキシル基含有単量体を 有し、且つ前記水溶性化合物が金属を含有 る場合は、水溶性化合物の使用量は、重合 成分100重量部に対して、好ましくは0.0001重 部以上0.1重量部未満、さらに好ましくは0.00 05~0.08重量部、特に好ましくは0.001~0.05重量部 ある。この場合は、水溶性化合物の量が少 すぎると、水溶性化合物による効果が十分 得られないことがある。また、水溶性化合 の量が多すぎると、重合速度が低下したり 原料である重合性成分の残存量が増加した 、外殻を構成する熱可塑性樹脂が脆くなり 張性が損なわれることがある。
 上述したとおり、水溶性化合物は、重合助 として使用される成分であり、重合時にお て生成する熱膨張性微小球の凝集や重合反 器内のスケール発生(具体的には、重合性成 分の重合において、重合物が熱膨張性微小球 の外殻表面に強固に付着することによる凝集 体や重合物による濾過時の目詰まり、重合反 応器内壁への重合物の付着)を防止する作用 本来的に有している。本発明の製造方法で 、このような水溶性化合物を使用している で、重合時において生成する熱膨張性微小 の凝集や重合反応器内のスケール発生を防 する点でも優れている。

 本発明において、水溶性化合物は他の重合 剤と併用してもよい。他の重合助剤として 、重クロム酸アンモニウム(二クロム酸アン モニウム)、重クロム酸ナトリウム(二クロム ナトリウム)、重クロム酸カリウム(二クロ 酸カリウム)等の重クロム酸塩(二クロム酸塩 );亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム等の亜 酸アルカリ金属塩;水溶性アスコルビン酸お よびその誘導体等の重合禁止剤が挙げられる 。亜硝酸アルカリ金属塩については、水質汚 濁防止法を実施するための水質汚濁防止法施 行規則において、地下水に含まれる有害物質 の量について基準値が決められており、亜硝 酸性窒素および硝酸性窒素の合計量について 、10ppmという基準値が定められている。した って、従来の熱膨張性微小球の製造方法で 用されている亜硝酸塩類については、反応 液がこの濃度を超えた場合は、排出時に多 の水で希釈したり、活性炭やイオン交換樹 等を用いて吸着処理を施したりする必要が る。
 本発明の製造方法では、水溶性化合物の存 下で重合するために、製造時に仕込んだ発 剤が無駄なく有効に熱膨張性微小球に内包 れるという効果も得られる。本発明の製造 法においては、実施例で具体的な計算方法 示す内包効率(%)が、好ましくは88%以上であ 、さらに好ましくは90%以上であり、特に好 しくは95%以上である。

 水性分散媒は、上記で説明した電解質や、 散安定剤や分散安定補助剤を含有していて よい。
 分散安定剤としては、特に限定はないが、 とえば、コロイダルシリカ、コロイダル炭 カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化 ルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化第 鉄、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、蓚酸 ルシウム、メタケイ酸カルシウム、炭酸カ シウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、 ン酸アルミニウム、リン酸亜鉛等のリン酸 、ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸アル ニウム、ピロリン酸亜鉛等のピロリン酸塩 アルミナゾル等の難水溶性無機化合物の分 安定剤を挙げることができる。これらの分 安定剤は、1種または2種以上を併用しても く、得られる熱膨張性微小球の粒子径と重 時の分散安定性等を考慮してその種類が適 選択される。なかでも、第三リン酸カルシ ム、複分解生成法により得られるピロリン マグネシウム、ピロリン酸カルシウムや、 ロイダルシリカが好ましい。

 分散安定剤の配合量については、目的とす 粒子径により適宜決定され、特に限定され いが、重合性成分100重量部に対して、好ま くは0.1~20重量部、さらに好ましくは2~10重量 部である。
 分散安定補助剤としては、特に限定はない 、たとえば、高分子タイプの分散安定補助 、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面 性剤、両性イオン界面活性剤、ノニオン性 面活性剤等の界面活性剤を挙げることがで る。これらの分散安定補助剤は、1種または 2種以上を併用してもよく、得られる熱膨張 微小球の粒子径と重合時の分散安定性等を 慮して、適宜選択される。

 高分子タイプの分散安定補助剤としては、 とえば、ジエタノールアミンと脂肪族ジカ ボン酸の縮合生成物、ゼラチン、ポリビニ ピロリドン、メチルセルロース、ポリエチ ンオキサイド、ポリビニルアルコール等を げることができる。
 分散安定補助剤の配合量は、特に限定され いが、重合性成分100重量部に対して、好ま くは0.0001~5重量部、さらに好ましくは0.0003~2 重量部である。

 水性分散媒は、たとえば、イオン交換水等 水に、水溶性化合物とともに、必要に応じ 電解質、分散安定剤、分散安定補助剤等を 合して調製される。重合時の水性分散媒のp Hは、適宜決められる。重合時の水性分散媒 、酸性、中性、アルカリ性のいずれでもよ が、酸性または中性が好ましく、酸性がさ に好ましい。重合時の水性分散媒のpHは、通 常2~13、好ましくは2~10、より好ましくは2~8、 らに好ましくは2~6.5、特に好ましくは2~6、 も好ましくは2~4である。
 本発明の製造方法では、単量体成分を必須 し架橋剤を含むことがある重合性成分、発 剤、重合開始剤、水を必須とする水性分散 、電解質、水溶性添加剤等の重合助剤、分 安定剤、分散補助安定剤等の上記で説明し 各成分を混合して、重合性成分を重合させ ことによって行われる。これらの各成分の 合順序等については特に限定はなく、水性 散媒に溶解または分散し得る成分をあらか め配合しておき、他の成分と配合してもよ 。

 本発明では、所定粒子径の球状油滴が調製 れるように重合性成分および発泡剤等の油 混合物を水性分散媒中に乳化分散させる。
 油性混合物を乳化分散させる方法としては たとえば、ホモミキサー(たとえば、特殊機 化工業株式会社製)、ホモディスパー(たとえ 、特殊機化工業株式会社製)等により攪拌す る方法や、スタティックミキサー(たとえば 株式会社ノリタケエンジニアリング社製)等 静止型分散装置を用いる方法、膜乳化法、 音波分散法、マイクロチャネル法等の一般 な分散方法を挙げることができる。

 次いで、油性混合物が球状油滴として水性 散媒に分散された分散液を加熱することに り、懸濁重合を開始する。重合反応中は、 散液を攪拌するのが好ましく、その攪拌は たとえば、単量体の浮上や重合後の熱膨張 微小球の沈降を防止できる程度に緩く行え よい。
 重合温度は、重合開始剤の種類によって自 に設定されるが、好ましくは30~100℃、さら 好ましくは40~90℃、特に好ましくは50~85℃の 範囲で制御される。反応温度を保持する時間 は、0.1~20時間程度が好ましい。重合初期圧力 については特に限定はないが、ゲージ圧で0~5 .0MPa、さらに好ましくは0.1~3.0MPa、特に好まし くは0.2~2.0MPaの範囲である。

 重合反応終了後、所望により、分散安定剤 塩酸等により分解し、得られた生成物(熱膨 張性微小球)を吸引濾過、遠心分離、遠心濾 等の操作により、分散液から単離する。さ に、得られた熱膨張性微小球の含水ケーキ 水洗し、乾燥して熱膨張性微小球を得るこ ができる。
 本発明の熱膨張性微小球の製造方法は、微 子充填剤を外殻の外表面に付着させる工程 さらに含むことがある。熱膨張性微小球に いて、その外殻の外表面に微粒子充填剤が 着していると、使用時における分散性の向 や流動性改善が図られる。

 微粒子充填剤は、有機系および無機系充填 のいずれでもよく、その種類および量は、 用目的に応じて適宜選定される。
 有機系充填剤としては、たとえば、ステア ン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ 、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウ 、ステアリン酸リチウム等の金属セッケン ;ポリエチレンワックス、ラウリン酸アミド 、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド 、ステアリン酸アミド、硬化ひまし油等の合 成ワックス類;ポリアクリルアミド、ポリイ ド、ナイロン、ポリメタクリル酸メチル、 リエチレン、ポリテトラフルオロエチレン の樹脂粉体等が挙げられる。

 無機系充填剤としては、層状構造を有する の、たとえば、タルク、マイカ、ベントナ ト、セリサイト、カーボンブラック、二硫 モリブデン、二硫化タングステン、弗化黒 、弗化カルシウム、窒化ホウ素等;その他、 シリカ、アルミナ、雲母、炭酸カルシウム、 水酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸 化マグネシウム、リン酸マグネシウム、硫酸 バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、セラミ ックビーズ、ガラスビーズ、水晶ビーズ等が 挙げられる。
 これらの微粒子充填剤は、1種または2種以 を併用してもよい。

 微粒子充填剤の平均粒子径は、付着前の熱 張性微小球の平均粒子径の1/10以下であるこ とが好ましい。ここで、平均粒子径とは、一 次粒子における平均粒子径を意味する。
 熱膨張性微小球への微粒子充填剤の付着量 、特に限定はないが、微粒子充填剤による 能を十分に発揮でき、熱膨張性微小球の真 重の大きさ等を考慮すると、付着前の熱膨 性微小球100重量部に対して、好ましくは0.1~ 95重量部、さらに好ましくは0.5~60重量部、特 好ましくは5~50重量部、最も好ましくは8~30 量部である。

 微粒子充填剤の付着は、付着前の熱膨張 微小球と微粒子充填剤とを混合することに って行うことができる。混合については、 に限定はなく、容器と攪拌羽根といった極 て簡単な機構を備えた装置を用いて行うこ ができる。また、一般的な揺動または攪拌 行える粉体混合機を用いてもよい。粉体混 機としては、たとえば、リボン型混合機、 直スクリュー型混合機等の揺動攪拌または 拌を行える粉体混合機を挙げることができ 。また、近年、攪拌装置を組み合わせたこ により効率のよい多機能な粉体混合機であ スーパーミキサー(株式会社カワタ製)およ ハイスピードミキサー(株式会社深江製)、ニ ューグラマシン(株式会社セイシン企業製)、S Vミキサー(株式会社神鋼環境ソリューション 製)等を用いてもよい。

〔熱膨張性微小球およびその用途〕
 本発明の熱膨張性微小球は、図1に示すよう に、熱可塑性樹脂からなる外殻(シェル)11と れに内包され且つ前記熱可塑性樹脂の軟化 以下で気化する発泡剤(コア)12とから構成さ たコア-シェル構造をとっており、熱膨張性 微小球は微小球全体として熱膨張性(微小球 体が加熱により膨らむ性質)を示す。熱可塑 樹脂、重合して熱可塑性樹脂となる重合性 分、発泡剤等については、前述のとおりで る。
 本発明の熱膨張性微小球の最大膨張時の膨 倍率は、50倍以上であり、好ましくは55倍以 上、より好ましくは60倍以上、さらに好まし は65倍以上、特に好ましくは70倍以上、最も 好ましくは75倍以上である。熱膨張性微小球 最大膨張時の膨張倍率が50倍未満であると 熱膨張性微小球の熱膨張性が低く、熱膨張 の体積増加が十分ではなく、さらに内包保 性能や耐溶剤性能が低くなる可能性があり ましくない。

 膨張倍率は、一般に熱膨張性微小球の最も 本的な物性であり、熱膨張性微小球を熱膨 させて得られる中空微粒子について、軽量 や体積増加を目的にする場合に不可欠な物 である。膨張倍率には、種々定義があるが 最大膨張時の膨張倍率は、最大膨張を示し ときの中空微粒子の真比重を膨張前の熱膨 性微小球の真比重で除することによって計 される百分率と定義する。
 最大膨張時の膨張倍率が高いということは 一般に熱膨張性微小球は膨張に伴い熱膨張 微小球の外殻の厚みが薄くなるが、薄くな た状態であっても外殻の内側に封入されて る発泡剤を漏れることなく保持できること 意味している。すなわち、熱膨張性微小球 物性において最大膨張時の膨張倍率が高い いうことは、発泡剤保持性能が高く、良好 外殻が形成されていることと同義である。 た、良好な外殻が形成された熱膨張性微小 では、各種溶剤にさらされても熱膨張性能 損なわず、耐溶剤性が高いことも知られて る。したがって、最大膨張時の膨張倍率の 価は、熱膨張性微小球の物性評価において 常に重要な評価項目である。

 本発明の熱膨張性微小球は、これを熱膨張 せて得られる中空微粒子の繰り返し圧縮耐 性が75%以上であり、好ましくは78%以上、よ 好ましくは80%以上、さらに好ましくは83%以 、特に好ましくは85%以上、最も好ましくは8 8%以上である。中空微粒子の繰り返し圧縮耐 性が75%未満であると、この熱膨張性微小球 原料として得られる成形品や塗膜等の成形 について、軽量性、多孔性、吸音性、断熱 、熱伝導性、意匠性、強度等の諸物性が低 したり、内包保持性能や耐溶剤性能が低く る。
 繰り返し圧縮耐久性は、熱膨張性微小球を 膨張させて得られ、真比重が(0.025±0.001)g/cc 中空微粒子について、実施例で詳しく説明 る測定方法に従って、測定される。なお、 り返し圧縮耐久性を測定するために熱膨張 微小球を熱膨張させて中空微粒子を得る方 は、実施例に示すように、後述の乾式加熱 張法の1種である内部噴射方法が採用される 。内部噴射方法が採用される理由としては、 得られる中空微粒子が乾燥した状態であるの で、湿式加熱膨張法のように中空微粒子を乾 燥させる工程が不要である点や、得られる中 空微粒子の分散性が優れている点が挙げられ る。

 膨張前の熱膨張性微小球の真比重は、一般 、約1g/ccである。本発明の熱膨張性微小球 は、最大膨張時の膨張倍率が50倍以上である ので、最大膨張時では得られる中空微粒子の 真比重が約0.02g/cc以下となる。実際のところ 中空微粒子の真比重が約0.02g/ccでは、繰り し圧縮耐久性を評価しても優劣の判断が分 りにくいことがある。それに対して、最大 張とならない可能性が高い、真比重が(0.025± 0.001)g/ccである中空微粒子では、膨張の程度 若干抑えられており、繰り返し圧縮耐久性 評価が行いやすく、優劣の差が明確となる このような事情から、真比重(0.025±0.001)g/cc ある中空微粒子について、繰り返し圧縮耐 性が測定される。
 繰り返し圧縮耐久性は、後述の基材成分と 空微粒子とを混合した際や、基材成分と中 微粒子とからなる組成物を成形する際に生 る応力に対する中空微粒子の耐久性を評価 る物性値である。中空微粒子の繰り返し圧 耐久性を評価するということは、中空微粒 の外殻の繰り返し屈曲に対する耐久性を評 することと同義であるといえる。中空微粒 の外殻が繰り返し屈曲に対して高い耐久性 有するということは、中空微粒子の外殻が り返し屈曲時に部分的に腑弱することなく 質的に均一な熱可塑性樹脂で形成されてい ことを意味している。中空微粒子の外殻が 質的に均一であるということは、まさに中 微粒子の原料である熱膨張性微小球におい も材質的に均一で良好な外殻が形成されて るということと同義である。また、材質的 均一で良好な外殻が形成された熱膨張性微 球は、各種溶剤にさらされても熱膨張性能 損なわず、耐溶剤性が高いということもわ っている。逆に、外殻が材質的に不均一で い部分があると、その部分から発泡剤の吹 抜けが起こったり、各種溶剤にさらされた 合はその部分から膨潤されたりして熱膨張 能を損なうことがある。

 上記のように、繰り返し圧縮耐久性が高い 空微粒子および/またはその原料である熱膨 張性微小球を基材成分と混合した際や、基材 成分と中空微粒子および/または熱膨張性微 球とからなる組成物を成形や塗工する際に 生じる応力に対する耐久性が高くなり、応 を受けることによる破損が生じにくい。
 熱膨張性微小球は、以下の諸物性をさらに すると好ましい。

 熱膨張性微小球の平均粒子径については、 途に応じて自由に設計することができるた に特に限定されないが、通常1~100μm、好ま くは2~80μm、さらに好ましくは3~60μm、特に好 ましくは5~50μmである。
 熱膨張性微小球の粒度分布の変動係数CVは 特に限定されないが、好ましくは35%以下、 らに好ましくは30%以下、特に好ましくは25% 下である。変動係数CVは、以下に示す計算式 (1)および(2)で算出される。

(式中、sは粒子径の標準偏差、<x>は平均 子径、x i  はi番目の粒子径、nは粒子の数である。)
 熱膨張性微小球に封入された発泡剤の内包 については、用途に応じて自由に設計する とができるために特に限定されないが、熱 張性微小球の重量に対して、好ましくは2~60 重量%、さらに好ましくは5~50重量%、特に好ま しくは8~45重量%である。

 本発明の熱膨張性微小球は、上記で説明 た製造方法によって製造することができる 、この製造方法に限定されない。本発明の 膨張性微小球は、たとえば、界面重合法、 相乳化法、乳化重合法等で製造することも 能であると考えられる。また、水性分散媒 で液滴を作製しない方法として、たとえば 液中乾燥法、コアセルベーション法、噴霧 燥法、乾式混合法等で製造することも可能 あると考えられる。また、本発明とは別の 造方法で得られた熱膨張性微小球の外殻に リマーをグラフト重合させて製造すること 可能であると考えられる。

 本発明の熱膨張性微小球および/または本発 明の製造方法で得られた熱膨張性微小球を加 熱膨張させることによって、熱膨張した微小 球(中空微粒子)を製造できる。中空微粒子の 造方法については、特に限定はなく、乾式 熱膨張法、湿式加熱膨張法のいずれでもよ 。
 乾式加熱膨張法としては、日本国特開2006-21 3930号公報に記載されている内部噴射方法を げることができる。この内部噴射方法は、 膨張性微小球を含む気体流体を、出口に分 ノズルを備え且つ熱風流の内側に設置され 気体導入管に流し、前記分散ノズルから噴 させる工程(噴射工程)と、前記気体流体を前 記分散ノズルの下流部に設置された衝突板に 衝突させ、熱膨張性微小球を前記熱風流中に 分散させる工程(分散工程)と、分散した熱膨 性微小球を前記熱風流中で膨張開始温度以 に加熱して膨張させる工程(膨張工程)とを む乾式加熱膨張法である。内部噴射方法で 、原料となる熱膨張性微小球の外殻を構成 る熱可塑性樹脂の種類にかかわらず均一物 の中空微粒子を得ることができるので好ま い。内部噴射方法の詳細は実施例に記載す 。

 また、別の乾式加熱膨張法としては、日本 特開2006-96963号公報に記載の方法等がある。 湿式加熱膨張法としては、日本国特開昭62-201 231号公報に記載の方法等がある。
 中空微粒子の平均粒子径については、用途 応じて自由に設計することができるために に限定はないが、好ましくは1~1000μm、さら 好ましくは5~800μm、特に好ましくは10~500μm ある。また、中空微粒子の粒度分布の変動 数CVについても、特に限定はないが、30%以下 が好ましく、さらに好ましくは27%以下、特に 好ましくは25%以下である。

 本発明の組成物は、基材成分と、熱膨張性 小球および/または中空微粒子とを含む。
 基材成分としては特に限定はないが、たと ば、天然ゴムやブチルゴムやシリコンゴム のゴム類;エポキシ樹脂やフェノール樹脂等 の熱硬化性樹脂;変性シリコン系、ウレタン 、ポリサルファイド系、アクリル系、シリ ン系等のシーリング材料;エチレン-酢酸ビニ ル共重合物系、塩化ビニル系やアクリル系の 塗料成分;セメントやモルタルやコージェラ ト等の無機物等が挙げられる。本発明の組 物は、これらの基材成分と熱膨張性微小球 よび/または中空微粒子とを混合することに って調製することができる。

 本発明の組成物の用途としては、たとえば 成形用組成物、塗料組成物、粘土組成物、 維組成物、接着剤組成物、粉体組成物等を げることができる。
 本発明の成形物は、この組成物を成形して られる。本発明の成形物としては、たとえ 、成形品や塗膜等の成形物等を挙げること できる。本発明の成形物では、軽量性、多 性、吸音性、断熱性/熱伝導性、電気伝導度 、意匠性、衝撃吸収性、強度等の諸物性が向 上している。

 以下の実施例および比較例で本発明を詳細 説明するが、本発明はこれに限定されるも ではない。
 以下の実施例および比較例で製造した熱膨 性微小球および中空微粒子等について、次 示す要領で物性を測定し、さらに性能を評 した。

〔平均粒子径と粒度分布の測定〕
 レーザー回折式粒度分布測定装置(SYMPATEC社  HEROS & RODOS)を使用した。乾式分散ユニ ットの分散圧は5.0bar、真空度は5.0mbarで乾式 定法により測定し、メジアン径(D50値)を平均 粒子径とした。

〔熱膨張性微小球の含水率の測定〕
 測定装置として、カールフィッシャー水分 (MKA-510N型、京都電子工業株式会社製)を用い て測定した。

〔熱膨張性微小球に封入された発泡剤の内包 率の測定〕
 熱膨張性微小球1.0gを直径80mm、深さ15mmのス ンレス製蒸発皿に入れ、その重量(W 1 )を測定した。アセトニトリル30ml加え均一に 散させ、30分間室温で放置した後に、120℃ 2時間加熱し乾燥後の重量(W 2 )を測定した。発泡剤の内包率は、下記の式 より計算される。
 内包率(重量%)=(W 1 -W 2 )(g)/1.0(g)×100-(含水率)(重量%)
(式中、含水率は、上記方法で測定される。)

〔内包効率の計算〕
 発泡剤の内包効率は、重合前の重合性成分 よび発泡剤の重量に対する発泡剤の重量割 (G 1 )に対する、この重合性成分および発泡剤を 合して得られた熱膨張性微小球の内包率(G 2 )の割合であり、下記の式により計算される
 内包効率(%)=G 2 /G 1 ×100

〔真比重の測定〕
 熱膨張性微小球およびこれを熱膨張させて られる中空微粒子の真比重は、以下の測定 法で測定した。
 真比重は環境温度25℃、相対湿度50%の雰囲 下においてイソプロピルアルコールを用い 液浸法(アルキメデス法)により測定した。 
 具体的には、容量100ccのメスフラスコを空 し、乾燥後、メスフラスコ重量(WB 1 )を秤量した。秤量したメスフラスコにイソ ロピルアルコールをメニスカスまで正確に たした後、イソプロピルアルコール100ccの充 満されたメスフラスコの重量(WB 2 )を秤量した。

 また、容量100ccのメスフラスコを空にし、 燥後、メスフラスコ重量(WS 1 )を秤量した。秤量したメスフラスコに約50cc 粒子を充填し、粒子の充填されたメスフラ コの重量(WS 2 )を秤量した。そして、粒子の充填されたメ フラスコに、イソプロピルアルコールを気 が入らないようにメニスカスまで正確に満 した後の重量(WS 3 )を秤量した。そして、得られたWB 1 、WB 2 、WS 1 、WS 2 およびWS 3 を下式に導入して、粒子の真比重(d)を計算し た。
d={(WS 2 -WS 1 )×(WB 2 -WB 1 )/100}/{(WB 2 -WB 1 )-(WS 3 -WS 2 )}
 上記で、粒子として熱膨張性微小球または 空微粒子を用いて、それぞれの真比重を計 した。

〔膨張開始温度および最大膨張温度の測定〕  
 測定装置として、DMA(動的粘弾性測定装置:DM A Q800型、TA instruments社製)を使用した。熱膨 性微小球0.5mgを直径6.0mm(内径5.65mm)、深さ4.8m mのアルミカップに入れ、微小球層上部に直 5.6mm、厚み0.1mmのアルミ蓋をのせ試料を準備 た。その試料に上から加圧子により0.01Nの を加えた状態でサンプル高さを測定した。 圧子により0.01Nの力を加えた状態で、20から3 00℃まで10℃/minの昇温速度で加熱し、加圧子 垂直方向における変位量を測定した。正方 への変位開始温度を膨張開始温度とし、最 変位量を示したときの温度を最大膨張温度 した。

〔最大膨張時真比重の測定〕
 アルミ箔で縦12cm、横13cm、高さ9cmの底面の らな箱を作製し、その中に熱膨張性微小球1. 0gを均一になるように入れ、上記膨張開始温 の測定により得られた膨張開始温度から5℃ ずつ温度を上昇させ、各温度で1分間加熱し 後、膨張した熱膨張性微小球(中空微粒子)の 真比重を上記測定方法にしたがって測定した 。それらの中で最低真比重を示したものを最 大膨張時の真比重とした。

〔最大膨張時の膨張倍率の評価〕
 最大膨張時の膨張倍率(倍)は、膨張前熱膨 性微小球の真比重(d c )および最大膨張時の膨張後熱膨張性微小球( 空微粒子)の真比重(d max )を下式に導入して算出した。なお、それぞ の真比重は上記測定方法にしたがって測定 た。
 最大膨張時の膨張倍率(倍)=d c /d max

〔繰り返し圧縮耐久性〕 
 繰り返し圧縮耐久性の測定に用いる中空微 子の製造方法としては、上述のとおり、日 国特開2006-213930号公報に記載されている内 噴射方法を採用した。具体的には、図2に示 発泡工程部を備えた製造装置を用いて、以 の手順で行った。ついで得られた中空微粒 について、以下の方法で、繰り返し圧縮耐 性を測定した。

(発泡工程部の説明)
 この発泡工程部は、出口に分散ノズル4を備 え且つ中央部に配置された気体導入管(番号 記せず)と、分散ノズル4の下流部に設置され た衝突板5と、気体導入管の周囲に間隔を空 て配置された過熱防止筒3と、過熱防止筒3の 周囲に間隔を空けて配置された熱風ノズル1 を備える。この発泡工程部において、気体 入管内の矢印方向に熱膨張性微小球を含む 体流体6が流されており、気体導入管と過熱 止筒3との間に形成された空間には、熱膨張 性微小球の分散性の向上および気体導入管と 衝突板の過熱防止のための気体流7が矢印方 に流されており、さらに、過熱防止筒3と熱 ノズル1との間に形成された空間には、熱膨 張のための熱風流が矢印方向に流されている 。ここで、熱風流8と気体流体6と気体流7とは 、通常、同一方向の流れである。過熱防止筒 3の内部には、冷却のために、冷媒流2が矢印 向に流されている。

(製造装置の操作)
 噴射工程では、熱膨張性微小球を含む気体 体6を、出口に分散ノズル4を備え且つ熱風 8の内側に設置された気体導入管に流し、気 流体6を前記分散ノズル4から噴射させる。 
 分散工程では、気体流体6を分散ノズル4の 流部に設置された衝突板5に衝突させ、熱膨 性微小球が熱風流8中に万遍なく分散するよ うに操作される。ここで、分散ノズル4から た気体流体6は、気体流7とともに衝突板5に かって誘導され、これと衝突する。
 膨張工程では、分散した熱膨張性微小球を 風流8中で膨張開始温度以上に加熱して膨張 させる。その後、得られた中空微粒子を冷却 部分に通過させる等して回収する。

(中空微粒子の製造条件設定方法)
 まず、原料である熱膨張性微小球の供給量 熱風流量や原料分散気体量等のパラメータ を一定に固定し、熱風流の温度(以下、「熱 風温度」ということがある。) を変化させる 。次に、熱風温度を段階的に変化させ、かつ 、他のパラメーターを一定に固定しながら各 温度で熱膨張性微小球を膨張させ、得られた 微小球の真比重を測定し、熱風温度(x軸)と真 比重(y軸)の関係をプロットしたグラフを作成 する。
 また、所望の真比重((0.025±0.001)g/cc)を有す 膨張した微小球を製造する場合は、上記の ラフにおける所望の真比重に対応する熱風 度に設定する。このようにして膨張条件の 御が行われ、真比重が(0.025±0.001)g/ccである 空微粒子を製造する。

(繰り返し圧縮耐久性の測定)
 上記で得られた中空微粒子2.00mgを直径6mm(内 径5.65mm)および深さ4.8mmのアルミカップに入れ 、中空微粒子層の上部に直径5.6mmおよび厚み0 .1mmのアルミ蓋を載せたものを試料とする。 いで、DMA(DMAQ800型、TA instruments社製)を使用 、この試料に25℃の環境下で加圧子によりア ルミ蓋の上部から2.5Nの力を加えた状態での 空微粒子層の高さL 1 を測定する。その後、中空微粒子層を2.5Nか 18Nまで10N/minの速度で加圧後、18Nから2.5Nまで 10N/minの速度で除圧する操作を、8回繰り返し 後、加圧子によりアルミ蓋上部から2.5Nの力 を加えた状態の中空微粒子層の高さL 2 を測定する。そして、次式に示すように、測 定した中空微粒子層の高さL 1 とL 2 との比を繰り返し圧縮耐久性と定義する。
 繰り返し圧縮耐久性(%)=(L 2 /L 1 )×100

〔成形物の密度の測定〕
 成形物の密度は、島津製作所(株)社製の上 電子分析天秤AX200および比重測定キットSMK-30 1を用いて測定した。
〔発泡成形物軽量化率の計算〕
 上記の成形物の測定と同様にして、発泡成 物密度D B (g/cm 3 )および熱膨張性微小球未添加樹脂密度D A (g/cm 3 )を測定し、その値を下式に導入し算出した
 軽量化率(%)=((D A -D B )×100/D A )

〔実施例A1〕
 イオン交換水600gに、塩化ナトリウム100g、 リカ有効成分量が20重量%であるコロイダル リカ80g、ポリビニルピロリドン0.1gおよびポ エチレンイミン類(置換アルキル基(A):-CH 2 COONa、置換アルキル基(A)の置換率:80%、重量平 均分子量:5万)の1%水溶液1gを加えた後、得ら た混合物のpHを2.8~3.2に調整し、水性分散媒 調製した。
 これとは別に、アクリロニトリル180g、メタ クリロニトリル105g、メチルメタクリレート15 g、エチレングリコールジメタクリレート1.5g イソペンタン75gおよび2,2″-アゾビスイソブ チロニトリル1gを混合して油性混合物を調製 た。水性分散媒と油性混合物を混合し、得 れた混合液をホモミキサー(特殊機化工業社 製、TKホモミキサー)により、回転数5000rpmで5 間分散して、懸濁液を調製した。この懸濁 を容量1.5リットルの加圧反応器に移して窒 置換をしてから反応初期圧0.5MPaにし、80rpm 攪拌しつつ重合温度70℃で20時間重合した。 合後、重合生成物を濾過、乾燥して、熱膨 性微小球を得た。

 重合反応中の懸濁液の安定性は良好であり 重合後の反応混合物にも異常はなく、良好 状態であった。また、重合後に反応液を抜 出した際、反応容器内壁に重合物の付着物 観察されなかった。得られた熱膨張性微小 の物性を表1に記載した。
〔実施例A2~A18および比較例A1~A8〕
 実施例A2~A18および比較例A1~A8では、実施例A1 において、表1~5に示すように反応条件をそれ ぞれ変更する以外は、実施例A1と同様に重合 て、熱膨張性微小球をそれぞれ得た。

 得られた熱膨張性微小球の物性等の結果も 実施例A1と同様にそれぞれ表1~5に示す。な 、比較例A1、A2では、得られた重合生成物の 半が凝集/固化したので、得られた熱膨張性 微小球の諸物性は測定できなかった。
 比較例A3のように、亜硝酸ナトリウムでは 好な結果が得られるが、得られた反応スラ ーを脱液した際、ろ液中に亜硝酸イオンが 90ppm検出された。この亜硝酸イオン濃度では 、水質汚濁防止法施行規則で地下水に含まれ る有害物質の量について定められた亜硝酸性 窒素および硝酸性窒素の合計量が10ppmという 準値を満足していないので、希釈または活 炭やイオン交換樹脂による吸着処理がさら 必要であった。

〔実施例B1〕
 イオン交換水600gに、塩化ナトリウム20g、シ リカ有効成分量が20重量%であるコロイダルシ リカ80g、ジエタノールアミン-アジピン酸縮 物(50重量%)3g、ポリエチレンイミン類(置換ア ルキル基(A):-CH 2 COONa、置換アルキル基(A)の置換率:80%、重量平 均分子量:5万)の1%水溶液1gおよび2-カルボキシ ピリジン1%水溶液2gを加えた後、得られた混 物のpHを2.8~3.2に調整し、水性分散媒を調製 た。
 これとは別に、アクリロニトリル160g、メチ ルメタアクリレート100g、メチルアクリレー 40g、エチレングリコールジメタクリレート1. 0g、イソブタン80gおよびジー2-エチルヘキシ パーオキシジカーボネート2gを混合して油性 混合物を調製した。水性分散媒と油性混合物 を混合し、得られた混合液をホモミキサー( 殊機化工業社製、TKホモミキサー)により、 転数8000rpmで5分間分散して、懸濁液を調製し た。この懸濁液を容量1.5リットルの加圧反応 器に移して窒素置換をしてから反応初期圧0.5 MPaにし、80rpmで攪拌しつつ重合温度55℃で20時 間重合した。重合後、重合生成物を濾過、乾 燥して、熱膨張性微小球を得た。
 重合反応中の懸濁液の安定性は良好であり 重合後の反応混合物にも異常はなく、良好 状態であった。また、重合後に反応液を抜 出した際、反応容器内壁に重合物の付着物 観察されなかった。得られた熱膨張性微小 の物性を表6に記載した。

〔実施例B2~B11〕
 実施例B2~B11では、実施例B1において、表6お び7に示すように反応条件をそれぞれ変更す る以外は、実施例B1と同様に重合して、熱膨 性微小球をそれぞれ得た。
 得られた熱膨張性微小球の物性等の結果も 実施例B1と同様にそれぞれ表6および7に示す 。

〔実施例C1〕
 実施例A10で得られた熱膨張性微小球3重量% 、ポリプロピレン(密度0.9g/cm 3 、メルトフローレート14g/10分(230℃))97重量%を スーパーミキサー((株)カワタ社製)に投入し 60℃以上に温度上昇しない攪拌速度(約360rpm) 約1min間混合を行った。得られた混合物を型 締力約80トン、スクリュー径32mmを有する射出 成形機を用いて、射出圧力約1000kg/cm 2 で射出成形を行い、直径98mm×3mmの円盤状の成 形物を得た。温度条件は190℃、210℃、230℃、 250℃にて行い、得られた成形物の密度の測定 および軽量化率の算出を行った。結果を表8 示す。

〔比較例C1〕
 実施例C1において実施例A10で得られた熱膨 性微小球の代わりに、比較例A4で得られた熱 膨張性微小球を用いた以外は実施例C1と同様 成形物を得た。結果を表8に示す。

〔実施例C2〕
(熱膨張性微小球30重量%含有マスターバッチ 製造方法)
 実施例A10で得られた熱膨張性微小球30重量% ポリエチレン(ダウ・ケミカル日本(株)社製 ENGAGE SM8400、密度0.9g/cm3、DSC融点63.3℃)70重 %とパラフィンオイル(150S)2重量%をスーパー キサー((株)カワタ社製)に投入し、60℃以上 温度上昇しない攪拌速度(約360rpm)で約1min間 合を行った。 
 得られた混合物を、2軸スクリュー押出機( 貝(株)社製;GT-110)に入れ、スクリュー回転数3 0rpm、ダイス部温度90℃の条件で混練し直径3~3 .5mmの太さで押出した。そして、ダイスから 出した混合物は、ダイス出口に取り付けた 転ハンマーで直ちにホットカットした。さ に、ホットカット直後のペレットは、6角形 回転体を備えたペレットクーラーに入れ、 転させながら50℃以下の温度になるまで冷 した。このようにして、直径3~3.5mm、長さ2mm~ 4mmである、実施例A10で得られた熱膨張性微小 球を30重量%含有するマスターバッチを作製し た。

(発泡成形品の作製)
 実施例C2における発泡成形品の作製は、実 例A10の熱膨張性微小球3重量%とポリプロピレ ン97重量%の混合物を原料として使用する代わ りに、上記マスターバッチ10重量%とポリプロ ピレン90重量%との混合物を原料として使用す る以外は実施例C1と同様の方法で行った。得 れた成形物の密度の測定と軽量化率の算出 行った。結果を表8に示す。

〔比較例C2〕
 比較例C2では、実施例C2において実施例A10で 得られた熱膨張性微小球の代わりに、比較例 A4で得られた熱膨張性微小球を使用した以外 同様の方法で発泡成形品を作製した。得ら た成形物の密度の測定と軽量化率の算出を った。結果を表8に示す。

 表8の結果より、本発明の熱膨張性微小球を 樹脂の軽量化に使用する際、非常に優れた軽 量化性能を有し、またマスターバッチ作製時 の混合応力に対する耐久性が非常に高いこと が明確である。
〔実施例C3〕
(中空微粒子の製造方法)
 実施例A17で得られた熱膨張性微小球を5重量 %含有する水分散液(スラリー)を調製した。こ の水分散液を日本国特開昭62-201231号公報に記 載された湿式加熱膨張法で膨張し、中空微粒 子を得た。下記に詳細を示す。

 スラリーをスラリー導入管から発泡管(直径 16mm容積120ml、SUS304TP製)に5L/minの流量を示すよ うに送り込み、さらに水蒸気(温度:147℃、圧 :0.3MPa)を蒸気導入管より供給し、スラリー 混合して、湿式加熱膨張した。混合後のス リー温度を120℃に調節し、圧力は0.18MPaであ た。
 得られた中空微粒子を含むスラリーを発泡 突出部から流出させ、冷却水(水温15℃)と混 合して、50~60℃に冷却した。冷却したスラリ 液を遠心脱水機で脱水して、湿化した中空 粒子を含む組成物(水15重量%含有)を得た。

 セラミック原料としてコージェライト283g、 メチルセルロ-ス14.2gおよび上記で得られた組 成物42.5gを混練して、押出成形可能なセラミ ク組成物を調製した後、得られたセラミッ 組成物を押出成形法により賦形して、未焼 のセラミック成形体(坏土)を成形した。
 次いで、得られたセラミック成形体(坏土) 坏土密度を以下の方法で測定し、中空微粒 とセラミック材料との混合時と、中空微粒 とセラミック材料からなる組成物の押出成 時とに発生する応力による破壊に対する耐 性を評価した。その結果は表9に示すとおり あった。

(坏土密度の測定方法)
 セラミック成形体(坏土)を一定体積になる うに裁断し、その重量を測定した後、測定 れた重量を体積で除して、坏土密度を算出 、下記判定基準により中空微粒子について 混合および押出成形時に発生する応力によ 破壊に対する耐久性を評価した。坏土密度 低いほど中空微粒子の混合および押出成形 に発生する応力による破壊に対する耐久性 優れていることになる。
(判定基準)
◎‥‥坏土密度が1.4g/cm 3 未満。
○‥‥坏土密度が1.4g/cm 3 以上1.6g/cm 3 未満。
△‥‥坏土密度が1.6g/cm 3 以上1.7g/cm 3 未満。
×‥‥坏土密度が1.7g/cm 3 以上。

〔実施例C4および比較例C3~C4〕
 実施例C4および比較例C3~C4では、実施例C3に いて、表9に示すように原料である熱膨張性 微小球をそれぞれ変更する以外は、実施例C3 同様にして評価を行った。

 表9の結果より、本発明の熱膨張性微小球か ら得られた中空微粒子はセラミック材料など の無機材料と混合し使用する際、優れた性能 を有することが明らかである。

〔実施例C5〕
 実施例A1と同様の配合比率、反応条件でス ールアップ反応し、20kgの乾燥した熱膨張性 小球を得た。熱膨張性微小球の物性は、実 例A1で得られた熱膨張性微小球と同等であ た。
 上記で得られた熱膨張性微小球2kgと重質炭 カルシウム(白石カルシウム株式会社製、ホ ワイトンSBアカ、平均粒子径:1.8μm)8kgをSVミキ サー(神鋼環境ソリューション株式会社製、 容量:30L)に投入し、10分間混合した。その後 得られた混合物をレーディゲミキサー(株式 会社マツボー製)に投入し、ジャケット温度19 0℃で10分間加熱し、混合物の温度が150℃に到 達した時点で冷却し、組成物を得た(平均粒 径:110μm、真比重:0.15g/cc)。

 得られた組成物を用いて、中空微粒子の繰 返し圧縮耐久性の評価を行った。
測定方法は、上記〔繰り返し圧縮耐久性の測 定〕で中空微粒子2.00mgの代わりに上記組成物 を10.0mg用いる以外は同様の方法で測定した。 結果を表10に示す。
〔比較例C5〕
 比較例C5は、実施例C5において実施例A1の配 比率で熱膨張性微小球を作製する代わりに 較例A3の配合比率で熱膨張性微小球を作製 た以外は同様の方法で行った。結果を表10に 示す。

 表10の結果より、本発明の熱膨張性微小球 原料とした組成物の繰り返し圧縮耐久性に いても非常に良好な性能を示すことが明ら である。
〔実施例C6〕 
(未膨張塗膜の作製) 
 実施例A15で得られた熱膨張性微小球を濃度5 5重量%のエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA; チレン/酢酸ビニル=30/70重量%)に対して10重量 % 加えて(EVA9重量部に対して熱膨張性微小球1 重量部)塗布液を調製した。この塗布液を両 アート紙に200μmのギャップを有するコータ で塗布する。塗布した両面アート紙を乾燥 て、実施例A15で得られた熱膨張性微小球を10 重量%含有する200μm厚みの未膨張塗膜を両面 ート紙上に作製した。

(膨張塗膜の作製)
 上記未膨張塗膜が形成された両面アート紙 、所定温度のギヤ式オーブン中で所定時間 熱して、膨張塗膜が形成された両面アート を得た。
(発泡倍率の測定方法)
 未膨張塗膜が形成された両面アート紙の厚 (A)と膨張塗膜が形成された両面アート紙の み(B)とをそれぞれ計測して、発泡前後の厚 倍率(=B/A)を計算し、意匠性を評価した。そ 結果を表11に示す。厚み倍率が高いほど意 性に優れていることになる。

〔実施例C7および比較例C6〕
 実施例C7および比較例C6では、実施例C6にお て、表11に示すように原料である熱膨張性 小球をそれぞれ変更する以外は、実施例C6と 同様にして評価を行った。

 表11の結果より、本発明の熱膨張性微小球 ら得られた膨張塗膜は厚みに非常に富み意 性に非常に優れた性能を有することが明ら である。
〔実施例C8〕 
(未膨張PVC塗膜の作製) 
 実施例A15で得られた熱膨張性微小球1重量部 に対してポリ塩化ビニル(PVC)(新第一塩化ビニ ル社製)25重量部とDINP(新日本理化社製)50重量 と炭酸カルシウム(備北粉化工業社製)25重量 部を加えてコンパウンドを調製した。調製し たコンパウンドを1.5mm厚みで0.8mm厚みの電着 装鉄板上に敷いたテフロン(登録商標)のシー ト(EGF-500-10)上に塗工してギヤ式オーブンにて 100℃で10分間加熱してゲル化させ、テフロン ートから剥がした。このようにして、未膨 PVC塗膜を作製した。

(膨張PVC塗膜の作製)
 上記未膨張PVC塗膜を、所定温度のギヤ式オ ブン中で所定時間加熱して、膨張PVC塗膜を た。
(発泡倍率の測定方法)
 未膨張PVC塗膜の比重(A)と膨張PVC塗膜の比重( B)をそれぞれ計測して、発泡前後の比重低下 (=(A-B)×100/A)を計算し、軽量性を評価した。 の結果を表12に示す。比重低下率が大きい ど、軽量化、クッション性、弾力性、衝撃 度等の物性に優れていることになる。

〔実施例C9および比較例C7〕
 実施例C9および比較例C7では、実施例C8にお て、表12に示すように原料である熱膨張性 小球をそれぞれ変更する以外は、実施例C8と 同様にして評価を行った。

 表12の結果より、本発明の熱膨張性微小球 ら得られた膨張PVC塗膜は軽量化、クッショ 性、弾力性、衝撃強度等の物性に非常に優 た性能を有することが明らかである。
〔実施例C10〕 
(未膨張アクリル塗膜の作製)
 実施例A15で得られた熱膨張性微小球1重量部 に対して、メタクリル樹脂パウダー(日本ゼ ン社製)50重量部およびアセチルトリブチル トレート40重量部と炭酸カルシウム(備北粉 工業社製)10重量部を加えてコンパウンドを 製した。調製したコンパウンドを1.5mm厚みで 0.8mm厚みの電着塗装鉄板上に敷いたテフロン ート(EGF-500-10)上に塗工してギヤ式オーブン て100℃で10分間加熱してゲル化させ、テフ ンシートから剥がした。このようにして、 膨張アクリル塗膜を作製した。

(膨張アクリル塗膜の作製)
 上記未膨張アクリル塗膜を、所定温度のギ 式オーブン中で所定時間加熱して、膨張ア リル塗膜を得た。
(発泡倍率の測定方法)
 未膨張アクリル塗膜の比重(A)と膨張アクリ 塗膜の比重(B)をそれぞれ計測して、発泡前 の比重低下率(=(A-B)×100/A)を計算し、軽量性 評価した。その結果を表13に示す。比重低 率が大きいほど、軽量化、クッション性、 力性、衝撃強度等の物性に優れていること なる。

〔実施例C11および比較例C8〕
 実施例C11および比較例C8では、実施例C10に いて、表13に示すように原料である熱膨張性 微小球をそれぞれ変更する以外は、実施例C10 と同様にして評価を行った。

 表13の結果より、本発明の熱膨張性微小 から得られた膨張アクリル塗膜は軽量化、 ッション性、弾力性、衝撃強度等の物性に 常に優れた性能を有することが明らかであ 。

〔実施例D1〕
 実施例A1の水性分散媒の調製において、ポ エチレンイミン類の1%水溶液の代わりに硫酸 アルミニウム14~18水和物(Al 2 (SO 4 ) 3 ・14~18H 2 O)の1%水溶液を用いる以外は、実施例A1と同様 に重合して、熱膨張性微小球を得た。
 重合反応中の懸濁液の安定性は良好であり 重合後の反応混合物にも異常はなく、良好 状態であった。また、重合後に反応液を抜 出した際、反応容器内壁に重合物の付着物 観察されなかった。得られた熱膨張性微小 の物性を表14に記載した。

〔実施例D2~D14〕
 実施例D2~D14では、実施例D1において、表14~16 に示すように反応条件をそれぞれ変更する以 外は、実施例D1と同様に重合して、熱膨張性 小球をそれぞれ得た。
 得られた熱膨張性微小球の物性等の結果も 実施例D1と同様にそれぞれ表14~16に示す。

 上記表のいずれかにおいて、以下の略号が 用されている。
*1:重合後の反応混合物に異常はなく良好
*2:重合後の反応混合物の大半が凝集/固化
CMPEI:ポリエチレンイミン類(置換アルキル基(A ):-CH 2 COONa、置換アルキル基(A)の置換率:80%、重量平 均分子量:5万)。なお、カルボキシメチル化ポ リエチレンイミン・Na塩とも表記される。
CEPEI:ポリエチレンイミン類(置換アルキル基(A ):-CH 2 CH 2 COONa、置換アルキル基(A)の置換率:70%、重量平 均分子量:1万)。なお、カルボキシエチル化ポ リエチレンイミン・Na塩とも表記される。
CBPEI:ポリエチレンイミン類(置換アルキル基(A ):-CH 2 CH 2 CH 2 CH 2 COONa、置換アルキル基(A)の置換率:65%、重量平 均分子量:1万)。なお、カルボキシブチル化ポ リエチレンイミン・Na塩とも表記される。
CMPPI:ポリプロピレンイミン類(置換アルキル (A):-CH 2 COONa、置換アルキル基(A)の置換率:70%、重量平 均分子量:1万)。なお、カルボキシメチル化ポ リプロピレンイミン・Na塩とも表記される。
PMPEI:ポリエチレンイミン類(置換アルキル基(A ):-CH 2 PO 3 Na 2 、置換アルキル基(A)の置換率:75%、重量平均 子量:9万)。なお、ホスホノメチル化ポリエ レンイミン・2Na塩とも表記される。
PEPEI:ポリエチレンイミン類(置換アルキル基(A ):-CH 2 CH 2 PO 3 Na 2 、置換アルキル基(A)の置換率:60%、重量平均 子量:9万)。なお、ホスホノエチル化ポリエ レンイミン・2Na塩とも表記される。
PMPPI:ポリプロピレンイミン類(置換アルキル (A):-CH 2 PO 3 Na 2 、置換アルキル基(A)の置換率:50%、重量平均 子量:1万)。なお、ホスホノメチル化ポリプ ピレンイミン・2Na塩とも表記される。
重クロム酸カリウム:二クロム酸カリウム(和 純薬工業株式会社製)
2-カルボキシピリジン:和光純薬工業株式会社 製、商品名:2-ピリジンカルボン酸
没食子酸:没食子酸水和物(和光純薬工業株式 社製)
ビタミンB 2 :リボフラビン(和光純薬工業株式会社製、商 名:ビタミンB 2 )
AlCl 3 ・6H 2 O:塩化アルミニウム六水和物(和光純薬工業株 式会社製)
EDTA:エチレンジアミン4酢酸塩・4Na・4H 2 O(キレスト株式会社製、商品名:キレスト3D)
Al 2 (SO 4 ) 3 ・14~18H 2 O:硫酸アルミニウム14~18水和物(和光純薬工業 式会社製)
AlK(SO 4 ) 2 ・12H 2 O:硫酸カリウムアルミニウム12水和物(和光純 工業株式会社製)
AlNa(SO 4 ) 2 ・12H 2 O:硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物(和光 薬工業株式会社製)
Al(NH 4 )(SO 4 ) 2 ・12H 2 O:硫酸アンモニウムアルミニウム12水和物(和 純薬工業株式会社製)
Al(NO 3 ) 3 ・9H 2 O:硝酸アルミニウム9水和物(和光純薬工業株 会社製)
PVP:ポリビニルピロリドン(BASFジャパン株式会 社製、商品名:Luvitec K17 powder)
ADC:アジピン酸-ジエタノールアミン縮合物:純 度50%水溶液 
AN:アクリロニトリル
MAN:メタクリロニトリル
MMA:メチルメタクリレート
MA:メチルアクリレート
VCl 2 :塩化ビニリデン
IBX:イソボルニルメタクリレート
MAA:メタクリル酸
PMI:N-フェニルマレイミド(株式会社日本触媒 )
EDMA:ジエチレングリコールジメタクリレート( 三菱レイヨン(株)製)
TMP:トリメチロールプロパントリメタクリレ ト(共栄社化学(株)製)
4EG-A:PEG#200ジメタクリレート(共栄社化学(株) )
AIBN:2,2’-アゾイソブチルニトリル(日本ヒド ジン工業(株)製)
S(BP):ジ-sec-ブチルパーオキシジカーボネート( ルパゾール225またはS(BP)、純度50%、アルケマ 冨(株)製)
OPP:ジ-2-エチルヘキシルパーオキシジカーボ ート(パーロイルOPP、純度70%、日本油脂(株) )
IPP:ジイソプロピルパーオキシジカーボネー (パーロイルIPP-50、純度50%、日本油脂(株)製)

 本発明の熱膨張性微小球の製造方法では 膨張倍率が高く、意匠性の向上、多孔化、 量化、吸音性、断熱性/熱伝導性、衝撃吸収 性等を意図する用途において有用である熱膨 張性微小球を効率よく製造できる。