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Title:
PROCESS TANK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093449
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a process tank with a simple construction that can allow process fluid to flow and be stirred to reliably prevent the precipitation of process fluid. An electrodeposition tank (2), wherein an electrodeposition coating (1), in which work (W) is immersed, is allowed to flow and is stirred in the electrodeposition tank (2), is equipped on the bottom surface (6) of the electrodeposition tank (2) with a grooved part (7) that has a plurality of ridges and valleys formed in the direction of work conveyance, an electrodeposition coating supply tube (12) that circulates the electrodeposition coating (1) and supplies it to the electrodeposition tank (2), a plurality of branch tubes (13) arranged on ridges (10b) of the grooved part (7) that branch off the electrodeposition coating supply tube (12), and electrodeposition coating expulsion nozzles (14), provided aimed upstream of the work conveyance direction where the branch tubes (13) face the valleys (10a) of the grooved part (7).

Inventors:
TAKAHASHI KAZUAKI (JP)
WATANABE SHUNSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/000211
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 21, 2009
Export Citation:
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Assignee:
IND CO LTD (JP)
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
TAKAHASHI KAZUAKI (JP)
WATANABE SHUNSUKE (JP)
International Classes:
C25D13/00; B01F5/02; B05C3/04; C25D13/22; C25D17/02
Foreign References:
JPH11106996A1999-04-20
JPH01106573U1989-07-18
Attorney, Agent or Firm:
KOYAMA, Yuu (3-3-2 Kasumigaseki,Chiyoda-k, Tokyo 13, JP)
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Claims:
ワークを浸漬する処理液を処理槽内で流動・攪拌させる処理槽であって、前記処理槽の底面にワーク搬送方向に沿って形成した複数の凹凸形状を有する溝部と、処理液を循環させて前記処理槽に供給する処理液供給管と、この処理液供給管から分岐して前記溝部の凸部上に配設した複数の枝管と、これらの枝管の前記溝部の凹部中央に対向する部位にワーク搬送方向の上流に向けて設けた処理液吐出ノズルを備えたことを特徴とする処理槽。
前記溝部は樋形状を有する鋼板部材を並設して形成され、前記凹部は鋼板部材の底部であり、前記凸部は鋼板部材の山部である請求項1記載の処理槽。
前記溝部は鋸形状を有する鋼板部材を並設して形成され、前記凹部は鋼板部材の谷部であり、前記凸部は鋼板部材の山部である請求項1記載の処理槽。
Description:
処理槽

 本発明は、ワークを浸漬する処理液を処 槽内で流動・攪拌させる処理槽に関する。

 電着塗料などの沈降性成分を含有する処 液を貯留する処理槽では、沈降性成分の沈 を防止するため、処理槽の底部に槽の幅方 に所定ピッチでエゼクターノズルを並設し このエゼクターノズル群を槽の長手方向に 設して、各エゼクターノズルから処理液を 出させることにより、処理槽内の処理液を 動・攪拌させることが知られている(例えば 、特許文献1参照)。

実開平01-106573号公報

 しかし、特許文献1に記載のような技術に おいては、処理液を流動・攪拌させて処理液 の沈降を確実に防止するためには、各エゼク ターノズルの設置ピッチを短くすると共に、 各エゼクターノズルに処理液を供給し、所定 の圧力で噴出させるための循環ポンプを大型 にする必要があるため、コスト高になってし まうという問題がある。

 本発明は、従来の技術が有するこのよう 問題点に鑑みてなされたものであり、その 的とするところは、簡易な構成で処理液を 動・攪拌させて処理液の沈降を確実に防止 ることができる処理槽を提供しようとする のである。

 上記課題を解決すべく請求項1に係る発明 は、ワークを浸漬する処理液を処理槽内で流 動・攪拌させる処理槽であって、前記処理槽 の底面にワーク搬送方向に沿って形成した複 数の凹凸形状を有する溝部と、処理液を循環 させて前記処理槽に供給する処理液供給管と 、この処理液供給管から分岐して前記溝部の 凸部上に配設した複数の枝管と、これらの枝 管の前記溝部の凹部中央に対向する部位にワ ーク搬送方向の上流に向けて設けた処理液吐 出ノズルを備えたものである。

 請求項2に係る発明は、請求項1記載の処 槽において、前記溝部は樋形状を有する鋼 部材を並設して形成され、前記凹部は鋼板 材の底部であり、前記凸部は鋼板部材の山 である。

 請求項3に係る発明は、請求項1記載の処 槽において、前記溝部は鋸形状を有する鋼 部材を並設して形成され、前記凹部は鋼板 材の谷部であり、前記凸部は鋼板部材の山 である。

 請求項1に係る発明によれば、処理槽に沈 降しようとする処理液が、処理液吐出ノズル より噴出された処理液の流れに乗って溝部の 凸部近傍に集まり、次々と流動・攪拌され、 沈降することがない。

 請求項2に係る発明によれば、樋形状を有 する鋼板部材により溝部の凹部と凸部を容易 に形成することができ、処理液を沈降させる ことなく流動・攪拌させる処理液の流れを形 成することができる。

 請求項3に係る発明によれば、鋸形状を有 する鋼板部材により溝部の凹部と凸部を容易 に形成することができ、処理液を沈降させる ことなく流動・攪拌させる処理液の流れを形 成することができる。

本発明に係る処理槽の第1実施の形態の 概要構成説明図 本発明に係る処理槽の第1実施の形態の 平面図 図2のA-A断面矢視図 図3の要部拡大図 図2のB-B断面拡大矢視図 図2のC-C断面矢視図 第1実施の形態の動作説明図 本発明に係る処理槽の第2実施の形態の 概要構成説明図 本発明に係る処理槽の第2実施の形態の 平面図 図9のD-D断面矢視図 図10の要部拡大図 第2実施の形態の動作説明図 図9のE-E断面矢視図

符号の説明

 1…電着塗料、2…電着槽、3…搬送コンベ 、5…傾斜部、6…底面、7,27…溝部、7a,27a… 部、8,28…鋼板部材、9,29…補強部材、10a… 部(底部)、10b,30b…凸部(山部)、12…電着塗料 給管、13…枝管、14…電着塗料吐出ノズル、 15…フィルタ、16…循環ポンプ、17…電着塗料 循環管、30a…凹部(谷部)、31,41…収集部、32,42 …排出管、W…ワーク。

 以下に本発明の実施の形態を添付図面に づいて説明する。ここで、図1は本発明に係 る処理槽の第1実施の形態の概要構成説明図 図2は同じく平面図、図3は図2のA-A断面矢視 、図4は図3の要部拡大図、図5は図2のB-B断面 大矢視図、図6は図2のC-C断面矢視図、図7は 1実施の形態の動作説明図である。

 本発明に係る処理槽の第1実施の形態は、 図1及び図2に示すように、ワークWを電着塗料 1に浸漬して電着塗装を施す電着槽2である。 着槽2の上方には、ワークWを吊り下げて矢 Fの方向(ワーク搬送方向)に搬送しながら電 塗料1に浸漬するための搬送コンベア3が設置 されている。電着槽2のワーク搬入側には、 着槽2内の電着塗料1を循環させるための吸引 口としての収集部31が配設されている。また 電着槽2のワーク搬出側には、傾斜部5が形 され、傾斜部5から電着槽2の底面6にかけて ーク搬送方向に沿った複数の凹凸形状を有 る溝部7が形成されている。

 溝部7は、図3に示すように、プレス成形 より製作された複数の凹凸形状(樋形状が並 された形状)を有する鋼板部材8同士を溶接 合し、溶接接合された鋼板部材8の外郭を補 部材9により補強することで形成される。溝 部7の凹部10aは鋼板部材8の底部であり、溝部7 の凸部10bは鋼板部材8の山部である。溝部7は 着槽2の端面2aまで延設され、溝部7の端部7a 底部10aを収集部31とした。なお、鋼板部材8 含む電着槽2の表面は絶縁部材によりコーテ ィングされている。そして、鋼板部材8は、 4に示すように、その断面が、電着槽2の幅方 向に長径が、高さ方向に短径が位置する楕円 形状の一部より形成されている。本発明で適 用される鋼板部材8の楕円形状は、長径と短 の比が1:1から8:1が好ましい。また、鋼板部 8の高さHは短径の半分以下である。

 電着槽2の傾斜部5及び底面6のワーク搬送 向の一側には、夫々電着塗料供給管12が配 され、溝部7の上方には電着塗料供給管12か 分岐した複数の枝管13が等間隔にワーク搬送 方向と垂直方向で溝部7の山部10bに当接して 設されている。また、枝管13の溝部7の底部10 a中央に対向する部位には、収集部31に向けた 電着塗料吐出ノズル14が装着されている。

 電着塗料吐出ノズル14は、図5に示すよう 、ワーク搬送方向とは逆向き且つ溝部7の底 部10aに対して仰角αが10°~60°の範囲(10°≦α≦ 60°)で設置されている。また、収集部31を構 する各底部10aに対向する電着槽2の端面2aに 、図6に示すように、フィルタ15、循環ポン 16を介して電着塗料循環管17の一端が接続さ る排出管32が前記底部10aに連通すべく装着 れている。また、電着塗料循環管17の他端は 電着塗料供給管12に接続されている。

 以上のように構成された本発明に係る処 槽の第1実施の形態の動作を説明する。図7 示すように、ワーク搬送方向の下流側に位 する枝管13の電着塗料吐出ノズル14aより噴出 された電着塗料1は、噴出された初期には溝 7の底部10a中央からその両サイドの山部10bに かって収集部31側に流下し、傾斜部5及び底 6に沈降固化しようとする顔料成分等を流下 及び攪拌し、沈降固化しようとする顔料成分 等を電着塗料1中に分散させる。次いで、沈 固化しようとする顔料成分等は、両サイド 山部10b近傍に集まり、山部10bに沿った強い れ20となり、更に収集部31側に流下する。

 そして、ホッパ4側に流下する沈降固化し ようとする顔料成分等は、前記電着塗料吐出 ノズル14よりワーク搬送方向の上流側に位置 る枝管13の電着塗料吐出ノズル14bより噴出 れる電着塗料1の流れに乗って収集部31側に に流下し及び攪拌され、沈降固化しようと る顔料成分等は電着塗料1中に分散される。 のように、電着槽2の傾斜部5及び底面6に沈 固化しようとする顔料成分等は、前記した うに電着塗料吐出ノズル14より噴出された 着塗料1の流れに乗って山部10b近傍に集まり 拌され、次々と収集部31側に流下し、最終 には電着槽2の端面2aに電着塗料1の流れが衝 することにより、沈降固化しようとする顔 成分等が攪拌分散される。この時、収集部3 1を構成する各底部10aには顔料成分等の濃度 高い電着塗料1が存在する。

 次いで、収集部31に存在する顔料成分等 濃度が高い電着塗料1は、排出管32から循環 ンプ16により吸引され、電着塗料循環管17に 設されたフィルタ15を経由し、更に電着塗 供給管12を経由して枝管13に装着された電着 料吐出ノズル14より再び噴出される。この うに、沈降固化しようとする顔料成分等は 全て確実に攪拌され、電着塗料1となって電 塗料吐出ノズル14より噴出される。

 ここで、鋼板部材8の楕円形状の長径と短 径の比が1:1に満たないと、山部10b近傍の曲率 が大きくなり、電着塗料吐出ノズル14より噴 された電着塗料1の流れに乗せて沈降固化し ようとする顔料成分等を両サイドの山部10b近 傍に集めて流下させることが困難になり、両 サイドの山部10b近傍には顔料成分等が沈降固 化するという不具合が発生する。このような 不具合を防止するために、電着塗料吐出ノズ ル14の吐出圧及び吐出量を高めようとすると 循環ポンプ16を大型化する必要があり、コ ト高になってしまう。

 また、鋼板部材8の楕円形状の長径と短径 の比が8:1を超えると、電着塗料吐出ノズル14 り噴出された電着塗料1の噴射流が拡散し、 ワーク搬送方向の上流位置に隣接する枝管13 電着塗料吐出ノズル14より噴出された電着 料1の噴出流位置まで沈降固化しようとする 料成分等を流下することが困難になり、途 で沈降固化するという不具合が発生する。 のような不具合を防止するためには、枝管1 3の設置間隔を狭める必要があるが、それで 枝管13及び電着塗料吐出ノズル14の数が増え コスト高になってしまう。

 また、鋼板部材8の高さHも、鋼板部材8の 円形状の長径と短径の比と同様な理由によ 、短径の半分以下が望ましい。電着塗料吐 ノズル14の仰角αについては、仰角αが10°に 満たないと、沈降固化しようとする顔料成分 等を収集部31に向けて流下及び攪拌させるこ が困難になり、沈降固化するという不具合 発生する。一方、電着塗料吐出ノズル14の 角αが60°を超えると、電着塗料1の沈降成分 充分に流下することができなくなるため、 管13の設置間隔を狭める必要があるが、そ では枝管13及び電着塗料吐出ノズル14の数が え、コスト高になってしまう。

 また、循環ポンプ16の吐出圧及び吐出量 、電着槽2の傾斜部5及び底面6の面積の大き 、鋼板部材8の形状、電着塗料吐出ノズル14 仰角α、沈降固化しようとする顔料成分等の 比重などを考慮して適宜設定する。枝管13の 置間隔は、電着槽2の傾斜部5及び底面6の面 の大きさ、鋼板部材8の形状、電着塗料吐出 ノズル14の仰角α、沈降固化しようとする顔 成分等の比重など及びこれらより設定され 循環ポンプ16の吐出圧及び吐出量により適宜 設定される。

 また、収集部31は、溝部7の端部7aに限定 れることなく、例えば電着槽2のワーク搬送 向中央部或いは適宜の位置に設け、そこに 着塗料循環管17に接続される排出管32を溝部 7の各底部10aに連通すべく装着してもよい。 た、収集部31をホッパとして形成し、その上 部開口が電着槽2の端面2aであって、底面6に い箇所に位置するように配設し、ホッパの 端に電着塗料循環管17を接続する構成として もよい。

 次に、本発明に係る処理槽の第2実施の形 態は、図8及び図9に示すように、第1実施の形 態と相違する点は、電着槽2の傾斜部5及び底 6形成された溝部27の形状であり、他の構成 第1実施の形態と同様である。溝部27は、図1 0に示すように、その断面が鋸形状に形成さ ている。溝部27は、複数の凹凸形状(鋸形状 並設された形状)を有する鋼板部材28同士を 接接合し、溶接接合された鋼板部材28の外郭 を補強部材29により補強することで形成され 。溝部27の凹部30aは鋼板部材28の谷部であり 、溝部27の凸部30bは鋼板部材28の山部である また、溝部27を構成する谷部30aの角度βは、 11に示すように、90°~165°とする。

 以上のように構成された本発明に係る処 槽の第2実施の形態の動作を説明する。図12 示すように、ワーク搬送方向の下流側に位 する枝管13の電着塗料吐出ノズル14aより噴 された電着塗料1は、噴出された初期には溝 27の谷部30a中央から両サイドの山部30bに向 って収集部41側に流下し、傾斜部5及び底面6 沈降固化しようとする顔料成分等を流下及 攪拌し、沈降固化しようとする顔料成分等 電着塗料1中に分散させる。次いで、沈降固 化しようとする顔料成分等は、両サイドの山 部30b近傍に集まり、山部30bに沿った強い流れ 20となり、更に収集部41側に流下する。

 そして、ホッパ4側に流下する沈降固化し ようとする顔料成分等は、前記電着塗料吐出 ノズル14よりワーク搬送方向の上流側に位置 る枝管13の電着塗料吐出ノズル14bより噴出 れる電着塗料1の流れに乗って収集部41側に に流下し及び攪拌され、沈降固化しようと る顔料成分等は電着塗料1中に分散される。 のように、電着槽2の傾斜部5及び底面6に沈 固化しようとする顔料成分等は、前記した うに電着塗料吐出ノズル14より噴出された 着塗料1の流れに乗って山部30b近傍に集まり 拌され、次々と収集部41側に流下し、最終 には電着槽2の端面2aに電着塗料1の流れが衝 することにより、沈降固化しようとする顔 成分等が攪拌分散される。この時、収集部4 1を構成する各底部10aには顔料成分等の濃度 高い電着塗料1が存在する。

 次いで、収集部41に存在する顔料成分等 濃度が高い電着塗料1は、図13に示すように 排出管42から循環ポンプ16により吸引され、 着塗料循環管17に配設されたフィルタ15を経 由し、更に電着塗料供給管12を経由して枝管1 3に装着された電着塗料吐出ノズル14より再び 噴出される。このように、沈降固化しようと する顔料成分等は、全て確実に攪拌され、電 着塗料1となって電着塗料吐出ノズル14より噴 出される。

 ここで、谷部30aの角度βが165°を超えると 、谷部30aから山部30bにかけて傾斜が緩やかに なり、電着塗料吐出ノズル14より噴出した電 塗料1の噴出流が拡散し、隣接する枝管13の 着塗料吐出ノズル14より噴出した電着塗料1 噴出流位置まで、沈降固化しようとする顔 成分等を電着塗料1の流れに乗せて移動させ ることが困難になり、顔料成分等が沈降固化 してしまう。特に、両サイドの山部30b近傍に 電着塗料吐出ノズル14より噴出された電着塗 1の噴出流が集まって沈降固化しようとする 顔料成分等を流下することが困難になり、両 サイドの山部30b近傍には顔料成分等が沈降固 化するという不具合が発生する。

 このような不具合を防止するために、電 塗料吐出ノズル14の吐出圧及び吐出量を高 ようとすると、循環ポンプ16を大型化する必 要があり、コスト高になってしまう。一方、 角度βが90°に満たないと、谷部30aから山部30b にかけて傾斜が急になって、両サイドの山部 30b近傍に電着塗料吐出ノズル14より噴出され 電着塗料1の噴出流が集まり難くなり、両サ イドの山部30b近傍には顔料成分等が沈降固化 するという不具合が発生する。また、角度β 90°に満たないと、山部30bの間隔が狭くなる ため、電着塗料吐出ノズル14の数が増え、コ ト高になってしまう。

 また、電着塗料吐出ノズル14の仰角αにつ いては、仰角αが10°に満たないと、沈降固化 しようとする顔料成分等を収集部41に向けて 下及び攪拌させることが困難になり、沈降 化するという不具合が発生する。一方、電 塗料吐出ノズル14の仰角αが60°を超えると 電着塗料1の沈降成分を充分に流下すること できなくなるため、枝管13の設置間隔を狭 る必要があるが、それでは枝管13及び電着塗 料吐出ノズル14の数が増え、コスト高になっ しまう。

 また、循環ポンプ16の吐出圧及び吐出量 、電着槽2の傾斜部5及び底面6の面積の大き 、鋼板部材28の形状、電着塗料吐出ノズル14 仰角α、沈降固化しようとする顔料成分等 比重などを考慮して適宜設定する。枝管13の 設置間隔は、電着槽2の傾斜部5及び底面6の面 積の大きさ、鋼板部材28の形状、電着塗料吐 ノズル14の仰角α、沈降固化しようとする顔 料成分等の比重など及びこれらより設定され る循環ポンプ16の吐出圧及び吐出量により適 設定される。

 また、収集部41は、溝部27の端部27aに限定 されることなく、例えば電着槽2のワーク搬 方向中央部或いは適宜の位置に設け、そこ 電着塗料循環管17に接続される排出管42を溝 27の各谷部30aに連通すべく装着してもよい また、収集部41をホッパとして形成し、その 上部開口が電着槽2の端面2aであって、底面6 近い箇所に位置するように配設し、ホッパ 下部に電着塗料循環管17を接続する構成とし てもよい。

 このように、沈降成分が電着槽2の底面6 付着し固化する前に、底面6に沿って流れる 束により常時沈降成分が移動循環し、攪拌 れるため、沈降成分の底面6での固化を防止 することができ、電着塗料1を確実に被処理 の電着処理に使用することができると共に 定期的な電着槽2の清掃の間隔も延ばすこと できるので、コスト低減を図ることができ 。また、電着槽2の壁面から剥離した固化し た顔料成分等が被処理物に付着して不良とな る不具合を確実に防止することができる。

 本発明によれば、処理槽に沈降固化しよ とする成分等でも、処理液吐出ノズルより 出される処理液の流れによって、移動循環 、攪拌されるため、沈降成分の処理槽の底 での固化を防止することができ、処理液を 実に被処理物の処理に使用することができ と共に、定期的な処理槽の清掃の間隔も延 すことができるので、コスト低減を図るこ ができる処理槽を提供することができる。




 
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