WO2010074001A1 | 2010-07-01 |
JPH09227735A | 1997-09-02 | |||
JP2009084393A | 2009-04-23 | |||
JP2006161033A | 2006-06-22 | |||
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\¥02020/175138 35 卩(:17 2020/005312 請求の範囲 [請求項 1] 下記要件 (八 1) 〜 (八5) を満たすプロピレン系重合体 (八) を 7 5〜 9 2質量部、 下記要件 (巳 1) 〜 (巳 2) を満たすエチレン系重合体 (巳) を 8 〜 2 5質量部 (ただし、 プロピレン系重合体 (八) およびエチレン系 重合体 (巳) の合計量を 1 〇〇質量部とする。 ) 、 および 造核剤 (<3) を〇. 0 2〜 1 . 0質量部 含むプロピレン系樹脂組成物。 (八 1) : 八3丁1\/1 口一 1 2 3 8に準拠して、 測定温度 2 3 0 °〇、 荷重 2 . 1 6 1< 9で測定したメルトフローレートが 4 5〜 1 9 5 9 / 1 〇分である。 (八 2) :室温 n _デカンに不溶な部分を 8 0〜 9 2質量%、 および 室温〇 _デカンに可溶な部分を 8〜 2 0質量%含む。 (八 3) :前記室温门 _デカンに不溶な部分に占めるエチレン由来の 構成単位の割合が〇〜 1 . 〇質量%である。 (八 4) :前記室温 n _デカンに可溶な部分に占めるエチレン由来の 構成単位の割合が 2 5〜 3 5質量%である。 (八 5) :前記室温 n _デカンに可溶な部分の 1 3 5 °〇デカリン中に おける極限粘度 [ 7?] が 1 . 〇〜 3 . 0 丨 / 9である。 (巳 1) : 八3丁1\/1 口一 1 2 3 8に準拠して、 測定温度 1 9 0 °〇、 荷重 2 . 1 6 1< 9で測定したメルトフローレートが、 3 . 〇〜 5 0 9 / 1 〇分である。 (巳 2) :密度が 以上である。 [請求項 2] 請求項 1 に記載のプロピレン系樹脂組成物を含む成形体。 [請求項 3] 請求項 1 に記載のプロピレン系樹脂組成物の射出成形体または射出 ブロー成形体である請求項 2に記載の成形体。 [請求項 4] 容器である請求項 2または 3に記載の成形体。 [請求項 5] 前記容器が食品包装容器である請求項 4に記載の成形体。 〇 2020/175138 36 卩(:170? 2020 /005312 [請求項 6] 前記容器の最も薄い部分の厚さが〇. 3〜 2 . 〇 である請求項 5に記載の成形体。 [請求項 7] 請求項 1 に記載のプロピレン系樹脂組成物を射出成形または射出延 伸ブロー成形する工程を含む成形品の製造方法。 |
明 細 書
発明の名称 : プロピレン系樹脂組成物および成形体
技術分野
[0001 ] 本発明は、 プロピレン系樹脂組成物、 および該組成物から形成される、 容 器に代表される成形体に関する。
背景技術
[0002] ゼリー、 プリン、 コーヒー等の食品の包装容器 (以下、 食品包装容器とも 記載する。 ) の原料としては、 耐熱性、 剛性および透明性に優れるプロピレ ン系樹脂組成物が用いられることが多い。 また、 食品はその保管 ·流通にお いて、 低温の環境で扱われることが多いため、 食品包装容器には、 常温にお ける耐衝撃性だけではなく、 低温時の耐衝撃性、 すなわち低温耐衝撃性が求 められる。
[0003] 耐衝撃性に優れるプロピレン系樹脂組成物と して、 プロピレンーエチレン ブロック共重合体、 造核剤、 および低密度ポリエチレン樹脂若しくは直鎖 状 低密度ポリエチレン樹脂を含む組成物が知ら れており (例えば、 特許文献 1 ) 、 低温耐衝撃性に優れるプロピレン系樹脂組成 物としては、 プロピレンブ ロック共重合体とエチレン系樹脂とからなり 、 特定の物性を有する組成物が 知られている (例えば、 特許文献 2、 3) 。
[0004] 特許文献 4には、 特定の樹脂構造を有する結晶性プロピレンー エチレンブ ロック共重合体、 結晶性ポリプロピレン系樹脂、 高密度ポリエチレン、 およ び任意にエラストマーを含有するポリプロピ レン系樹脂組成物が開示され、 この組成物から難白化性、 剛性、 低温で耐衝撃性などのバランスに優れたシ -卜やフィルムが得られること、 およびこの組成物が食品容器等の用途に有 用であることが記載されている。
[0005] さらに特許文献 5には、 特定のプロピレン系ランダムブロック共重合 体を 含むプロピレン系樹脂組成物が開示され、 この組成物から耐衝撃性等に優れ た射出成形体を得ることができ、 これを食品容器等に使用できることが記載 〇 2020/175138 2 卩(:170? 2020 /005312
され、 さらに耐衝撃性等の機能の付与のためにこの 組成物にポリエチレン樹 脂を添加してもよいことが記載されている。
[0006] また近年は、 環境負荷、 コスト等の低減の観点から、 これらの容器には、 薄肉化、 軽量化が求められている。
これらの要求に応えるために、 特許文献 6では、 特定のプロピレン系ブロ ック共重合体、 シングルサイ ト触媒を用いて製造された特定のエチレン · « —オレフィン共重合体、 および造核剤を含み、 食品包装容器等の容器をはじ めとする成形体を製造した際に、 従来よりも薄肉化かつ軽量化した場合であ っても、 剛性、 低温耐衝撃性および透明性に優れるプロピレ ン系樹脂組成物 が提案されている。
先行技術文献
特許文献
[0007] 特許文献 1 :特開 2 0 0 1 _ 2 6 6 8 6号公報
特許文献 2 :特開 2 0 0 2 - 1 8 7 9 9 6号公報
特許文献 3 :特開 2 0 0 2 - 1 8 7 9 9 7号公報
特許文献 4 :特開 2 0 0 5 _ 2 6 9 8 1号公報
特許文献 5 :国際公開第 2 0 0 7 / 1 1 6 7 0 9号
特許文献 6 :国際公開第 2 0 1 0 / 0 7 4 0 0 1号 発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0008] しかしながら、 従来のプロピレン系樹脂組成物から形成され た食品包装容 器には、 薄肉成形品の高速成形性、 剛性および低温耐衝撃性の観点からさら なる改善の余地があった。
そこで本発明は、 薄肉の成形品の製造時であっても高速成形性 に優れ、 か つ剛性および低温耐衝撃性にバランスよく優 れる成形品を製造することので きるプロピレン系樹脂組成物を提供すること を目的とする。
課題を解決するための手段 〇 2020/175138 3 卩(:170? 2020 /005312
[0009] 本発明の要旨は以下のとおりである。
[1 ]
下記要件 (八 1) 〜 (八5) を満たすプロピレン系重合体 (八) を 75〜 92質量部、
下記要件 (巳 1) 〜 (巳 2) を満たすエチレン系重合体 (巳) を 8〜 25 質量部 (ただし、 プロピレン系重合体 (八) およびエチレン系重合体 (巳) の合計量を 1 〇〇質量部とする。 ) 、 および
造核剤 (<3) を〇. 02〜 1. 0質量部
含むプロピレン系樹脂組成物。
(八 1) : 八3丁1\/1 口一 1 238に準拠して、 測定温度 230°〇、 荷重 2 . 1 61< 9で測定したメルトフローレートが 45〜 1 95 9 /1 0分である
〇
(八 2) :室温 n _デカンに不溶な部分を 80〜 92質量%、 および室温 n —デカンに可溶な部分を 8〜 20質量%含む。
(八 3) :前記室温 n _デカンに不溶な部分に占めるエチレン由来 構成単 位の割合が〇〜 1. 0質量%である。
(八 4) :前記室温 n _デカンに可溶な部分に占めるエチレン由来 構成単 位の割合が 25〜 35質量%である。
(八 5) :前記室温 n _デカンに可溶な部分の 1 35 °〇デカリン中における 極限粘度 [ ] が 1. 〇〜 3. 0 丨 / 9である。
(巳 1) : 八3丁1\/1 口一 1 238に準拠して、 測定温度 1 90°〇、 荷重 2 . で測定したメルトフローレートが、 3. 〇〜 509/1 0分であ る。
(巳 2) :密度が 以上である。
[0010] [2]
前記 [1 ] のプロピレン系樹脂組成物を含む成形体。
[3]
前記 [1 ] のプロピレン系樹脂組成物の射出成形体また は射出ブロー成形 〇 2020/175138 4 卩(:170? 2020 /005312
体である前記 [2] の成形体。
[0011] [4]
容器である前記 [2] または [3] に記載の成形体。
[5]
前記容器が食品包装容器である前記 [4] の成形体。
[0012] [6]
前記容器の最も薄い部分の厚さが〇. 3〜 2. 0111111である前記 [4] ま たは [5] の成形体。
[0013] [7]
前記 [1 ] のプロピレン系樹脂組成物を射出成形または 射出延伸ブロー成 形する工程を含む成形品の製造方法。
発明の効果
[0014] 本発明のプロピレン系樹脂組成物によれば、 薄肉の成形品の製造時であつ ても優れた高速成形性で、 剛性および低温耐衝撃性にバランスよく優れ る成 形品を得ることができる。
また、 本発明の成形品は、 剛性および低温耐衝撃性にバランスよく優れ て いる。
発明を実施するための形態
[0015] 「プロピレン系樹脂組成物 1
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 後述する要件 ( 1) 〜 ( 5) を 満たすプロピレン系重合体 (八) を 75〜 92質量部、 後述する要件 (巳 1 ) 〜 (巳 2) を満たすエチレン系重合体 (巳) を 8〜 25質量部 (ただし、 プロピレン系重合体 (八) およびエチレン系重合体 (巳) の合計を 1 00質 量部とする) 、 および造核剤 (〇 を〇. 02〜 1. 0質量部を含むことを 特徴としている。
[0016] [プロピレン系重合体 (八) ]
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 以下に説明する要件 (八 1) 〜 (八 5) を満たすプロピレン系重合体を含む。 以下、 「要件 (八 1) 〜 (八 5) 〇 2020/175138 5 卩(:170? 2020 /005312
を満たすプロピレン系重合体 ( ) 」 を単に 「プロピレン系重合体 (八) 」 とも記載する。
[0017] プロピレン系重合体 (八) は、 好ましくは、 主にプロピレン由来の構成単 位からなる成分と、 主にプロピレンおよびエチレン由来の構成単 位からなる 成分とを含むプロピレン系共重合体 (いわゆるブロック共重合体) である。
[0018] (要件 (八 1) )
要件 (八 1) は、 プロピレン系重合体 (八) の、 八3丁1\/1 0 - 1 2 3 8 に準拠して、 測定温度 2 3 0 °〇、 荷重 2 . 1 6 9で測定されるメルトフロ —レート (以下 「IV! 」 とも記載する。 ) が 4 5〜 1 9 5 9 / 1 0分であ る、 というものである。 好ましくは 6 0〜 1 7 0 9 / 1 0分 であり、 より好ましくは 8 0〜 1 2 0 9 / 1 0分である。
[0019] IV! が上記範囲を下回ると、 プロピレン系樹脂組成物を射出成形した際 にシヨートシヨッ トが生じることがある。 また IV! が上記範囲を上回ると 、 プロピレン系樹脂組成物を射出成形した際に バリが生じることがある。
[0020] (要件 (八2) )
要件 (八 2) は、 プロピレン系重合体 (八) が、 室温 n _デカンに不溶な 部分 (以下 「〇 。 とも記載する。 ) を 8 0〜 9 2質量%、 および室温 n _ デカンに可溶な部分 (以下 「口^」 とも記載する。 ) を 8〜 2 0質量%含む、 というものである。 ただし、 口 の割合と の割合との合計を 1 0 0質量 %とする。 好ましくは、 口 。が 8 2〜 8 8質量%であり、 口 が1 2〜 1 8 質量%である。 また、 室温とは、 具体的には 2 5 ° 〇である。
[0021 ] プロピレン系重合体 ( ) において、 n _デカンに不溶な部分 (〇 。 [ ) と は、 通常、 主にプロピレン由来の構成単位からなる成分 であり、 結晶性を有 し、 高い剛性を示すと考えられる。 门ーデカンに可溶な部分 (0 ^) とは、 通 常、 主にプロピレンおよびエチレン由来の構成単 位からなる成分である。 〇 301 成分は結晶性を示さないか、 もしくは結晶性が低い成分であり、 ガラス転移 温度が低く、 耐衝撃性、 およびエチレン系重合体 (巳) との相溶性を発現す ると考えられる。 これはゴム成分と言われることもある。 プロピレン系重合 〇 2020/175138 6 卩(:170? 2020 /005312
体 (八) は、 通常、 n—デカンに不溶な部分 (0 _ [ ) および n—デカンに可 溶な部分 (口 3 。 を有するプロピレン系共重合体 (いわゆるブロック共重合体 ) である。
[0022] の割合が上記範囲を下回り、 口 の割合が上記範囲を上回ると、 プロ ピレン系樹脂組成物から得られる成形体の耐 衝撃性が低下する傾向にある。
〇 の割合が減ることにより衝撃に対しての吸収 エネルギーが低下するためと 考えられる。
[0023] 一方、 口 の割合が上記範囲を下回り、 の割合が上記範囲を上回ると 、 プロピレン系樹脂組成物の高速での成形性が 劣る場合があり、 またプロピ レン系樹脂組成物から得られた成形体の剛性 (座屈強度) が劣る場合がある 前記 の割合および前記 の割合は、 後述する実施例で採用した方法 により測定した場合のものである。
[0024] (要件 (八3) )
要件 (八 3) は、 前記 に占めるエチレン由来の構成単位の割合が〇 〜 1 . 〇質量%である、 というものである。 この割合は、 好ましくは 0〜〇.
8質量%である。 なお、 〇^^の量を ] 0 0質量%とする。 また、 前記構成単 位の割合が 0質量%であるとは、 前記口 がエチレン由来の構成単位を含ま ないこと、 または前記構成単位の割合が検出限界以下で あることを意味する
[0025] 前記構成単位の割合が上記範囲を超えると、 プロピレン系樹脂組成物の高 速での成形性が劣る場合があり、 またプロピレン系樹脂組成物から得られた 成形体の剛性 (座屈強度) が劣る場合がある。
前記構成単位の割合は、 後述する実施例で採用した方法により測定し た場 合のものである。
[0026] (要件 (八 4) )
要件 (八4) は、 前記 に占めるエチレン由来の構成単位の割合が 2 5〜 3 5質量%である、 というものである。 なお、 口 の量を 1 0 0質量%とする 〇 2020/175138 7 卩(:170? 2020 /005312
。 この割合は、 好ましくは 2 7〜 3 5質量%、 より好ましくは 2 8〜 3 4質 量%である。
[0027] 前記構成単位の割合が上記範囲を下回ると、 プロピレン系樹脂組成物から 得られた成形体の耐衝撃性が劣る傾向がある 。 のエチレンの割合が減るこ とによりガラス転移温度が低下し、 結晶化度が高くなり、 衝撃に対しての吸 収エネルギーが低下するためと考えられる。
[0028] 一方、 前記構成単位の割合が上記範囲を上回ると、 プロピレン系樹脂組成 物の高速での成形性が劣る場合がある。
前記構成単位の割合は、 後述する実施例で採用した方法により測定し た場 合のものである。
[0029] (要件 (八 5) )
要件 (八 5) は、 前記口 の、 1 3 5 °〇デカリン中における極限粘度 (以下 「極限粘度 [ ^ 」 とも記載する。 ) が 1 . 〇〜 3 . 〇 丨 / 9 である、 と いうものである。 前記極限粘度 [ 7? ^] は、 好ましくは 1 . 4 ~ 2 . 8 丨 / 9である。
[0030] 極限粘度 [ 7^。 が上記範囲を上回るかもしくは下回ると、 プロピレン系樹 脂組成物から得られた成形体の耐衝撃性が低 下する場合がある。
前記極限粘度 [ 7] ^] の値は、 後述する実施例で採用した方法により測定し た場合のものである。
[0031 ] 前記プロピレン系重合体 (八) は、 その製造方法に特に限定はないが、 通 常は、 メタロセン化合物含有触媒存在下、 またはチーグラーナッタ触媒存在 下で、 プロピレンおよびエチレンを共重合すること により得られる。
[0032] なお、 プロピレン系重合体 (八) は、 チーグラーナッタ触媒存在下で、 プ ロピレンおよびエチレンを共重合することに より得られることが好ましい。 分子量分布が広く成形性が良好な樹脂が得ら れ易い為である。
[0033] (メタロセン化合物含有触媒)
前記メタロセン化合物含有触媒としては、 メタロセン化合物、 並びに、 有 機金属化合物、 有機アルミニウムオキシ化合物およびメタロ セン化合物と反 〇 2020/175138 8 卩(:170? 2020 /005312
応してイオン対を形成することのできる化 合物から選ばれる少なくとも 1種 以上の化合物、 さらに必要に応じて粒子状担体とからなるメ タロセン触媒を 挙げることができ、 好ましくはアイソタクチックまたはシンジオ タクチック 構造等の立体規則性重合をすることのできる メタロセン触媒を挙げることが できる。 前記メタロセン化合物の中では、 国際公開第〇 1 /27 1 24号に 例示されている架橋性メタロセン化合物、 国際公開第 201 0/74001 号の [0068] 〜 [0076] に記載のメタロセン化合物などが好ましい 。 また、 有機金属化合物、 有機アルミニウムオキシ化合物、 および遷移金属 化合物と反応してイオン対を形成する化合物 、 さらには必要に応じて用いら れる粒子状担体としては、 国際公開第〇 1 /27 1 24号、 特開平 1 1 _3 1 5 1 09号公報等に開示された化合物を制限無く使 することができる。
[0034] (チーグラーナッタ触媒)
プロピレン系重合体 (八) は、 高立体規則性チーグラーナッタ触媒を用い ることにより製造することができる。 前記高立体規則性チーグラーナッタ触 媒としては、 公知の種々の触媒が使用できる。 たとえば、 (3) マグネシウ ム、 チタン、 ハロゲンおよび電子供与体を含有する固体状 チタン触媒成分と 、 (匕) 有機金属化合物触媒成分と、 (〇) シクロペンチル基、 シクロペン テニル基、 シクロペンタジェニル基およびこれらの誘導 体からなる群から選 ばれる少なくとも 1種の基を有する有機ケイ素化合物触媒成分 からなる触 媒を用いることができ、 この触媒成分は公知の方法、 たとえば国際公開第 2 01 0/74001号の [0078] 〜 [0094] に記載の方法で製造す ることができる。
[0035] 上記のような固体状チタン触媒成分 (3) 、 有機金属化合物触媒成分 (匕 ) 、 および有機ケイ素化合物触媒成分 (〇) からなる触媒を用いてプロピレ ンの重合を行うに際して、 予め予備重合を行うこともできる。 予備重合は、 固体状チタン触媒成分 (3) 、 有機金属化合物触媒成分 ( ) 、 および必要 に応じて有機ケイ素化合物触媒成分 (〇) の存在下に、 オレフィンを重合さ せる。 〇 2020/175138 9 卩(:170? 2020 /005312
[0036] 予備重合するオレフインとしては、 炭素数 2〜 8の《—オレフインを用い ることができる。 具体的には、 エチレン、 プロピレン、 1 -ブテン、 1 -才 クテンなどの直鎖状のオレフイン; 3 -メチルー 1 -ブテン、 3 -メチルー 1 —ペンテン、 3—エチルー 1 —ペンテン、 4—メチルー 1 —ペンテン、 4 —メチルー 1 —ヘキセン、 4 , 4—ジメチルー 1 —ヘキセン、 4 , 4—ジメチ ルー 1 —ペンテン、 4—エチルー 1 —ヘキセン、 3—エチルー 1 —ヘキセン などの分岐構造を有するオレフイン等を用い ることができる。 これらは共重 合させてもよい。
[0037] 予備重合は、 固体状チタン触媒成分 (3) 1 9 当り〇. 1〜 1 0 0 0 9程 度、 好ましくは〇. 3〜 5 0 0 9程度の重合体が生成するように行うことが 望ましい。 予備重合量が多すぎると、 本重合における (共) 重合体の生成効 率が低下することがある。 予備重合では、 本重合における系内の触媒濃度よ りもかなり高い濃度で触媒を用いることがで きる。
[0038] 本重合の際には、 固体状チタン触媒成分 (3) (または予備重合触媒) を 重合容積 1 !_当りチタン原子に換算して約〇. 0 0 0 1〜 5 0ミリモル、 好 ましくは約〇. 0 0 1〜 1 0ミリモルの量で用いることが望ましい。 有機金 属化合物触媒成分 (匕) は、 金属原子の量に換算して、 重合系中のチタン原 子 1モルに対して約 1〜 2 0 0 0モル、 好ましくは約 2〜 5 0 0モル程度の 量で用いることが望ましい。 有機ケイ素化合物触媒成分 (〇) は、 有機金属 化合物触媒成分 (匕) の金属原子 1モル当り約〇. 0 0 1〜 5 0モル、 好ま しくは約〇. 0 1〜 2 0モル程度の量で用いることが望ましい。
[0039] (プロピレン系重合体 (八) の製法)
前記プロピレン系重合体 ( ) は、 前述のメタロセン化合物含有触媒存在 下、 またはチーグラーナッタ触媒存在下でプロピ レンおよびエチレンを共重 合することにより得られる。
[0040] 連続多段重合により前記プロピレン系重合体 ( ) を製造する場合、 各段 においてはプロピレンを単独重合させるか、 またはプロピレンとエチレンと を共重合させる。 〇 2020/175138 10 卩(:170? 2020 /005312
重合は、 気相重合法あるいは溶液重合法、 懸濁重合法などの液相重合法い ずれで行ってもよく、 各段を別々の方法で行ってもよい。 また連続式、 半連 続式のいずれの方式で行ってもよく、 各段を複数の重合器たとえば 2〜 1 0 器の重合器に分けて行ってもよい。 工業的には連続式の方法で重合すること が最も好ましく、 この場合 2段目以降の重合を 2器以上の重合器に分けて行 うことが好ましく、 これによりゲルの発生を抑制することができ る。
[0041] 重合媒体として、 不活性炭化水素類を用いてもよく、 また液状のプロピレ ンを重合媒体としてもよい。 また各段の重合条件は、 重合温度が約一 5 0〜 + 2 0 0 °〇、 好ましくは約 2 0〜 1 0 0 °〇の範囲で、 また重合圧力が常圧〜
1 (ゲージ圧) の範 囲内で適宜選択される。
[0042] プロピレン系重合体 (八) は、 たとえば、 2つ以上の重合器を直列につな げた反応装置で、 次の二つの工程 ( [工程 1] および [工程 2] ) を連続的 に実施することによって得られる。 プロピレン系重合体 ( ) の製造の際に は、 二つ以上の反応機を直列に連結した重合装置 を用いそれぞれの重合装置 で [工程 1] を行ってもよく、 また二つ以上の反応機を直列に連結した重合 装置を用いそれぞれの重合装置で [工程 2] を行ってもよい。 また、 [工程 1] と [工程 2] とを別々に行い、 それぞれで得られた重合体を単軸押出機 、 多軸押出機、 二ーダー、 バンバリーミキサーなどを用いて溶融混練し 、 プ ロピレン系重合体 (八) を製造してもよい。
[0043] 以下、 [工程 1] と [工程 2] とを連続して実施することによりプロピレ ン系重合体 ( ) を製造する方法について記載する。
[工程 1] は、 重合温度〇〜 1 〇〇 ° 〇、 重合圧力常圧〜 5 IV! 3 ゲージ圧 で、 プロピレンと任意にエチレンとを重合させる 工程であって、 エチレンを 供給しないか、 またはプロピレンのフイード量に比べて少量 のエチレンを供 給することによって、 口 の主成分となるプロピレン系重合体を製造す るエ 程である。 また、 必要に応じて水素ガスに代表される連鎖移動 剤も導入し、 [工程 1] で生成される重合体の極限粘度 [7?] を調整してもよい。 〇 2020/175138 1 1 卩(:170? 2020 /005312
[0044] [工程 2] は、 重合温度〇〜 1 0 0 °〇、 重合圧力常圧〜 5 IV! 3ゲージ圧 で、 プロピレンとエチレンとを共重合させる工程 であって、 プロピレンのフ イード量に対するエチレンのフイード量の割 合を [工程 1] のときよりも大 きくすることによって、 口 の主成分となるプロピレンーエチレン共重合 ゴム を製造する工程である。 必要に応じて水素ガスに代表される連鎖移動 剤も導 入し、 [工程 2] で生成される重合体の極限粘度[7]] を調整してもよい。
[0045] プロピレン系重合体 (八) は、 上記 [工程 1] および [工程 2] を連続的 に実施することによって得られ、 要件 (八 1) 〜 (八5) は以下のようにし て調整することができる。
要件 (八 1) における 1\/1 [^は、 [工程 1] または [工程 2] を行う際の モノマー (すなわち、 プロピレンの単独重合の場合にはプロピレン 、 共重合 の場合にはプロピレンおよびエチレン) のフイード量に対する連鎖移動剤と しての水素ガスのフイード量の割合を調整す ることにより調整できる。 すな わち、 この割合を大きくすることで IV! を高くすることができ、 この割合 を小さくすることで IV! を低くすることができる。
[0046] また、 上記方法以外でも、 重合で得られたプロピレン系重合体を有機過 酸 化物の存在下で溶融混練処理することにより IV! を調整することができる 。 重合で得られたプロピレン系重合体を、 有機過酸化物存在下での溶融混練 処理を行うことにより IV! は高くなり、 有機過酸化物存在下での溶融混練 処理を行う際の有機過酸化物の添加量を増や すことで IV! はより高くなる 。 重合で得られたプロピレン系重合体を有機過 酸化物存在下で溶融混練処理 する場合、 有機過酸化物は、 プロピレン系重合体 1 〇〇質量部に対して〇.
0 0 5〜〇. 0 5質量部使用することが望ましい。 また、 上記有機過酸化物 存在下での溶融混練処理は、 下記後処理工程後に行ってもよい。 有機過酸化 物としては、 特に限定はなく、 従来公知の有機過酸化物、 たとえば 2 , 5 - ジーメチルー 2 , 5—ジー (ベンゾイルパーオキシ) ヘキサン、 および 1,
3—ビスー (1: _プチルパーオキシイソプロピル) ベンゼン) が挙げられる 〇 2020/175138 12 卩(:170? 2020 /005312
[0047] 要件 ( 2) における前記口 。の割合および前記 の割合は、 上記 [エ 程 1] および [工程 2] の重合時間を調整することにより、 調整することが 出来る。 つまり、 全重合時間に占める [工程 1] の重合時間の割合を高める ことで、 口 の割合を大きく、 の割合を小さくすることが出来る。 また
、 全重合時間に占める [工程 2] の重合時間の割合を高めることで、 割合を小さく、 の割合を大きくすることが出来る。
[0048] 要件 (八 3) における前記 に占めるエチレン由来の構成単位の割合は 、 [工程 1] を行う際のプロピレンフイード量に対するエ チレンフイード量 の割合を調整することにより調整できる。 つまり、 このフイード量の割合を 大きくすることにより、 前記構成単位の割合を大きくすることができ 、 この フイード量の割合を小さくすることにより、 前記構成単位の割合を小さくす ることができる。
[0049] 要件 (八4) における前記 に占めるエチレン由来の構成単位の割合は、 [工程 2] を行う際のプロピレンフイード量に対するエ チレンフイード量の 割合を調整することにより調整できる。 つまり、 このフイード量の割合を大 きくすることにより、 前記構成単位の割合を大きくすることができ 、 このフ イード量の割合を小さくすることにより、 前記構成単位の割合を小さくする ことができる。
[0050] 要件 (八 5) における極限粘度 [7? ^] は、 [工程 2] を行う際の連鎖移動 剤として用いる水素ガスのフイード量により 調整できる。 つまり、 モノマー (すなわち、 プロピレンおよびエチレン) のフイード量に対する水素ガスの フイード量の割合を大きくすることにより極 限粘度 [7]^] を小さくすること ができ、 モノマーのフイード量に対する水素ガスのフ イード量の割合を小さ くすることにより極限粘度 [7? ^] を大きくすることができる。
[0051] 重合終了後、 必要に応じて公知の触媒失活処理工程、 触媒残渣除去工程、 乾燥工程等の後処理工程を行うことにより、 プロピレン系重合体 ( ) がパ ウダーとして得られる。
また、 プロピレン系重合体 (八) として市販品を使用してもよい。 〇 2020/175138 13 卩(:170? 2020 /005312
[0052] [エチレン系重合体 (巳) ]
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 以下に説明する要件 (巳 1) 〜 (巳 2) を満たすエチレン系重合体 (巳) を含む。 以下、 「要件 (巳 1) 〜 (巳 2) を満たすエチレン系重合体 (巳) 」 を単に 「エチレン系重合体 (巳) 」 とも記載する。
[0053] エチレン系重合体 (巳) としては、 エチレン単独重合体、 およびエチレン
- « -オレフィン共重合体が挙げられる。
前記《—オレフィンとしては炭素数 3〜 20の《—オレフィンが挙げられ 、 その例としてはプロピレン、 1 —ブテン、 1 —ペンテン、 3—メチルー 1 —ブテン、 1 —ヘキセン、 4—メチルー 1 —ペンテン、 3—メチルー 1 —ぺ ンテン、 1 -オクテン、 1 -デセン、 1 -ドデセン、 1 -テトラデセン、 1 -へキサデセン、 1 -オクタデセン、 1 -エイコセンなどが挙げられる。
[0054] (要件 (巳 1) )
要件 (巳 1) は、 エチレン系重合体 (巳) の、 八3丁1\/1 0- 1 238に 準拠して、 測定温度 1 90 ° 〇、 荷重 2. で測定されるメルトフロー レート (以下、 単に 「IV! 」 とも記載する。 ) が 3. 〇〜 50 9 /1 0分 である、 というものである。 前記 IV! は、 好ましくは 3. 〇〜 30 9 /1 0分であり、 より好ましくは 3. 〇〜 209/ 1 0分である。
[0055] IV! が上記範囲を下回ると、 プロピレン系樹脂組成物から得られる成形 体の耐衝撃性が劣る場合がある。 また IV! が上記範囲を上回ると、 プロピ レン系樹脂組成物内で分散形状が小さくなり すぎるため、 衝撃に対しての吸 収エネルギーが低くなり、 プロピレン系樹脂組成物から得られた成形体 の耐 衝撃性が劣る場合がある。
[0056] (要件 (巳 2) )
要件 (巳 2) は、 エチレン系重合体 (巳) の密度が 以上で ある、 というものである。 前記密度は、 好ましくは 942 以上であ り、 より好ましくは 9451< 9 / 3 以上であり、 さらに好ましくは 955〜 9801< 9 /〇1 3 である。 〇 2020/175138 14 卩(:170? 2020 /005312
[0057] エチレン系重合体 (巳) の密度が上記範囲を下回ると、 プロピレン系樹脂 組成物の高速での成形性が劣る場合があり、 またプロピレン系樹脂組成物か ら得られた成形体の剛性 (座屈強度) が劣る場合がある。
[0058] なお、 エチレン系重合体 (巳) の密度の値は、 エチレン系重合体 (巳) の IV! 測定時に得られるストランドを、 1 20 ° 〇で 1時間熱処理し、 1時間 かけて室温まで徐冷したものをサンプルとし て用い、 密度勾配管法によって 測定した場合のものである。
[0059] エチレン系重合体 (巳) は、 従来公知の方法で製造することができる。
要件 (巳 1) における IV! は、 エチレンを重合 (またはエチレンおよび « -オレフインを共重合) してエチレン系重合体 (巳) を製造する際に、 モ ノマー (すなわち、 エチレンの単独重合の場合にはエチレン、 共重合の場合 にはエチレンおよび <¾ _ オレフイン) のフイード童に対する連鎖移動剤とし ての水素ガスのフイード量の割合を調整する ことにより調整できる。 すなわ ち、 この割合を大きくすることで IV! を高くすることができ、 この割合を 小さくすることで を低くすることができる。
[0060] 要件 (巳 2) における密度は、 エチレンを重合 (またはエチレンおよび《 -オレフインを共重合) してエチレン系重合体 (巳) を製造する際の、 エチ レンフイード量に対する《—オレフインフイ ード量の割合を調整することに より調整できる。 つまり、 この割合を大きくすることにより、 密度を低くす ることができ、 この割合を小さくすることにより、 密度を高くすることがで きる。
[0061] また、 エチレン系重合体 (巳) として市販品を使用してもよい。 市販品の 例としては、 ネオゼックス (登録商標) 45200 (1\/^ [¾ = 20 9 /1 0 分、 ネオゼックス 2805」 (1\/1 [¾ = 3· 0
9/1 〇分、 ハイゼックス (登録商標) 2200
」 29/ 1 0分、 密度 = 964 9/0 1 、 ハイゼックス 1
700」 (IV! [¾= 1 69/ 1 0分、 密度 = 9671< 9 /〇1 3 ) 、 (以上、 ( 株) プライムポリマー製) などが挙げられる。 〇 2020/175138 15 卩(:170? 2020 /005312
[0062] 〔造核剤 (〇 〕.
本発明のプロピレン系樹脂組成物は造核剤 (〇 を含む。
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる 造核剤としては、 特に限定は ないが、 ソルビトール系造核剤、 リン系造核剤、 カルボン酸金属塩系造核剤 、 ポリマー造核剤、 無機化合物等が挙げられる。 造核剤としては、 ソルビト _ル系造核剤、 リン系造核剤、 ポリマ _ 造核剤が好ましい。
[0063] ソルビトール系造核剤の具体例としては、 1 , 2, 3—トリデオキシ _4 , 6 : 5, 7—ビスー〇_ [ (4—プロピルフエニル) メチレン] —ノニト
—ル (該化合物を含む市販品として商品名 「ミラッ ド 乂 8000」 シリー ズ、 ミリケン社製 ( 「 乂8000」 は、 上記化学物質十蛍光増白剤十ブル —ミング剤、 「 乂8000<」 は 「 乂8000」 の蛍光増白剤抜き、 「 乂8000」」 は蛍光増白剤とブルーミング剤両方抜き) が挙げられる)
、 1 , 3, 2, 4—ジベンジリデンソルビトール、 1 , 3, 2, 4—ジ _ ( ーメチルベンジリデン) ソルビトール、 1 , 3— ークロルベンジリデン - 2, 4 - ーメチルベンジリデンソルビトールが挙げら れる。
[0064] リン系造核剤の具体例としては、 ナトリウムービスー (4- 1 -ブチルフ エニル) フォスフエート、 カリウムービスー (4 _ 1: _プチルフエニル) フ ォスフエート、 ナトリウムー2, 2,ーエチリデンービス (4,
プチルフエニル) フォスフエート、 ナトリウムー2, 2’ーメチレンービス (
4 , 6—ジ _ _ブチルフエニル) フォスフエ _卜、 ビス (2, 4, 8, 1 0—テトラー 1 _ブチルー 9〕 〔 1 , 3, 2] ジオキサホスホシンー 6—オキシド) ナトリウム塩 (商品名 「 アデカスタブ (登録商標) 八_ 1 1」 、 (株) 八〇巳 八製) 、 ビス (2 , 4, 8, 1 0—テトラー I _ブチルー 6—ヒドロキシ _ 1 21 ~ 1 _ジベンゾ 1^, 9〕 〔1 , 3, 2〕 ジオキサホスホシンー 6 -オキシド) 水酸化アル ミニウム塩を主成分とする複合物 (商品名 「アデカスタブ 2 1」 、 ( 株) 八〇巳 八製) 、 リチウムー2, 2,ーメチレンービス (4, 6 -ジー 1 -ブチルフエニル) フォスフエートと 1 2 -ヒドロキシステアリン酸とを含 〇 2020/175138 16 卩(:170? 2020 /005312
み、 かつリチウムを必須性分として含む複合物 (商品名 「アデカスタブ 八 - 7 1」 、 (株) 八 0巳 八製) が挙げられる。
[0065] カルボン酸金属塩造核剤の具体例としては、 _ 1—ブチル安息香酸アル ミニウム塩、 ヒドロキシージ ( 一 I -プチル安息香酸) アルミニウム (商 品名 「八し一 丁巳巳八」 、 ジャパンケムテック製) 、 アジピン酸アルミニ ウム、 安息香酸ナトリウムが挙げられる。
[0066] ポリマー造核剤としては分岐状《_オレフィ 重合体が好適に用いられる 。 分岐状《—オレフィン重合体の例として、 3—メチルー 1 —ブテン、 3— メチルー 1 —ペンテン、 3—エチルー 1 —ペンテン、 4—メチルー 1 —ペン テン、 4—メチルー 1 —ヘキセン、 4 , 4—ジメチルー 1 —ヘキセン、 4 ,
4—ジメチルー 1 —ペンテン、 4—エチルー 1 —ヘキセン、 3—エチルー 1 —ヘキセンの単独重合体、 あるいはそれら相互の共重合体、 さらにはそれら と他の《_オレフィンとの共重合体を挙げる とができる。 低温耐衝撃性、 剛性の特性が良好であること、 および経済性の観点から、 特に、 3—メチル — 1 —ブテンの重合体が好ましい。
[0067] 無機化合物の具体例としては、 タルク、 マイカ、 炭酸カルシウムが挙げら れる。
これらの造核剤の中でも、 ビス (2 , 4 , 8 , 1 0—テトラー I—ブチル 9〕 〔1 , 3 , 2〕 ジオキサホ スホシンー 6 -オキシド) ナトリウム塩、 1 , 2 , 3 -トリデオキシー4 , 6 : 5 , 7—ビスー〇一 [ (4—プロピフエニル) メチレン] —ノニトール
、 およびヒドロキシージ ( 一 I -プチル安息香酸) アルミニウムが好まし い。
[0068] これらの造核剤は 1種単独で用いてもよく、 2種以上を併用してもよい。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 造核剤 (〇 を含有することにより 、 本発明の組成物から形成される容器等の成形 体の剛性に優れる。 これは結 晶化度の向上による高剛性化によると推定さ れる。
また、 造核剤の含量が、 下記範囲より少ないと、 剛性の改良効果が不十分 〇 2020/175138 17 卩(:170? 2020 /005312
であり、 造核剤の含量が下記範囲より多いと、 それ以上の改良効果は少なく 、 経済的でない。
[0069] [プロピレン系樹脂組成物]
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 前述のプロピレン系重合体 ( ) 7 5〜 9 2質量部、 エチレン系重合体 (巳) 8〜 2 5質量部 (ただし、 プロピ レン系重合体 ( ) およびエチレン系重合体 (巳) の合計を 1 0 0質量部と する) 、 および造核剤 (〇) 0 . 0 2〜 1 . 0質量部を含み、 好ましくはプ ロピレン系重合体 (八) 8 6〜 9 0質量部、 エチレン系重合体 (巳) 1 0〜 1 4質量部、 および造核剤 (〇 〇. 0 4〜〇. 4 0質量部を含む。
[0070] また、 本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 これら 3成分以外にも、 本発 明の目的を損なわない範囲で適宜中和剤、 酸化防止剤、 熱安定剤、 耐候剤、 滑剤、 紫外線吸収剤、 帯電防止剤、 アンチブロッキング剤、 防曇剤、 気泡防 止剤、 分散剤、 難燃剤、 抗菌剤、 蛍光増白剤、 架橋剤、 架橋助剤等の添加剤 ;染料、 顔料等の着色剤で例示される成分 (以下 「他の成分」 と記載する。
) を含んでいてもよい。
[0071 ] 本発明のプロピレン系樹脂組成物が、 他の成分を含む場合には、 他の成分 の量は、 プロピレン系重合体 ( ) およびエチレン系重合体 (巳) の合計 1 〇〇質量部に対して、 通常〇. 0 1〜 5質量部である。
[0072] 本発明のプロピレン系樹脂組成物の、 八 3丁1\/1 0— 1 2 3 8に準拠して
、 測定温度 2 3 0 °〇、 荷重 2 . で測定されるメルトフローレート ( 以下、 単に 「|\/| [¾」 とも記載する。 ) は、 プロピレン系樹脂組成物を射出 成形する際の流動性に優れることから、 好ましくは 5 0〜 1 4 0 9 / 1 0分 であり、 より好ましくは 6 0〜 1 2 0 9 / 1 0分である。
[0073] 本発明のプロピレン系樹脂組成物の IV! は、 プロピレン系重合体 (八) のメルトフローレート、 もしくはエチレン系重合体 (巳) のメルトフローレ —卜を適宜選択することにより、 あるいはプロピレン系重合体 ( ) および エチレン系重合体 (巳) の配合割合を調製することにより調整できる 。
[0074] また、 本発明のプロピレン系樹脂組成物の IV! は、 各成分を混練機で溶 〇 2020/175138 18 卩(:170? 2020 /005312
融混練する際に、 各成分に有機過酸化物を共存させることによ っても、 調整 が可能である。 すなわち、 溶融混練を行う際に有機過酸化物を添加する こと 、 あるいは溶融混練を行う際に、 有機過酸化物の添加量を増やすことにより 、 プロピレン系樹脂組成物の IV! を高くすることができる。
[0075] 前記有機過酸化物としては、 特に限定はされないが、 従来公知の有機過酸 化物、 たとえば 2 , 5—ジーメチルー 2 , 5—ジー (ベンゾイルパーオキシ ) ヘキサン、 1 , 3—ビスー ( 1: _プチルパーオキシイソプロピル) ベンゼ ンが挙げられる。 有機過酸化物を使用する場合、 有機過酸化物は、 プロピレ ン系重合体 (八) とエチレン · « _オレフィン共重合体 (巳) との合計 1 0 〇質量部に対して〇. 0 0 5〜〇. 0 5質量部使用することが望ましい。
[0076] 本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 主として口 を連続相、 すなわち海 部とし、 かつ口 およびエチレン系重合体 (巳) を主に島部とした、 いわゆる 海島構造をとる。 このため、 本発明のプロピレン系樹脂組成物は高い剛性 と 高い低温耐衝撃性とを両立できる。
[0077] 本発明のプロピレン系樹脂組成物の製造方法 は特に限定されないが、 該製 造方法としては、 例えば各成分を混練機で溶融混練して、 プロピレン系樹脂 組成物を製造する方法が挙げられる。 混練機として、 例えば単軸混練押出機 、 多軸混練押出機、 二ーダー、 バンバリーミキサー、 ヘンシェルミキサー等 が挙げられる。 溶融混練条件は、 混練時の剪断、 加熱温度、 剪断による発熱 などによって溶融樹脂の劣化が起こらない限 り、 特に制限されない。 溶融樹 脂の劣化を防止する観点から、 加熱温度を適正に設定したり、 酸化防止剤や 熱安定剤を添加したりすることは、 効果的である。
[0078] 「成形体 1
本発明の成形体は、 上述した本発明のプロピレン系樹脂組成物を 含むこと を特徴としている。 その具体例としては、 本発明のプロピレン系樹脂組成物 を射出成形または射出ブロー成形したものが 挙げられる。
[0079] 本発明の成形体としては、 容器、 家電部品、 日用品等が挙げられる。 中で も耐衝撃性および剛性の観点から容器が好ま しい。 〇 2020/175138 19 卩(:170? 2020 /005312
前記容器としては、 洗髪剤、 調髪剤、 化粧品、 洗剤、 殺菌剤などの液体日 用品用の包装容器;清涼飲料水、 水、 調味料などの液体用の食品包装容器; ゼリー、 プリン、 ヨーグルトなどの固体用の食品包装容器 (デザートカップ ) ;その他の薬品用の包装容器;工業用の液体 の包装容器などが挙げられ る。
[0080] 本発明の成形体は剛性および低温耐衝撃性に バランスよく優れることから
、 これらの容器の中でも、 好ましくは食品包装容器 (デザートカップ) とし て用いることができる。
デザートカップとしては、 容器胴体部 (最も肉厚の薄い部分) の肉厚が 0 . 3 ~ 2 . の範囲であることが好ましい。 本発明の成形体は、 このよ うに薄肉であっても低温耐衝撃性に優れ、 その成形性にも優れている。
[0081 ] また、 本発明の成形体の製造方法は、 上述した本発明のプロピレン系樹脂 組成物を成形する工程を含むことを特徴とし ている。 成形方法としては、 好 ましくは射出成形および射出延伸ブロー成形 が挙げられる。
[0082] 射出成形の方法としては例えば射出成形機を 用いて下記のような方法で成 形を行うことができる。 まず、 射出機構のホッパー内にプロピレン系樹脂組 成物を導入し、 およそ 2 0 0 ° 〇~ 2 5 0 ° 〇に加熱してあるシリンダーにプロ ピレン系樹脂組成物を送り込み、 混練可塑化して溶融状態にする。 これをノ ズルから高圧高速 (最大圧力 5 0〜 2 0 0 1\/1 3) で、 冷却水あるいは温水等 により 5〜 5 0 °〇好ましくは 1 〇〜 4 0 °〇に温調された、 型締め機構にて閉 じられている金型内に射出する。 金型からの冷却により射出されたプロピレ ン系樹脂組成物を冷却固化させ型締め機構に て金型を開き、 成形品を得るこ とにより行うことができる。
[0083] また、 射出延伸ブロー成形としては例えば、 射出成形機のホッパー内にプ ロピレン系樹脂組成物を導入し、 およそ 2 0 0 °〇~ 2 5 0 °〇に加熱してある シリンダーに樹脂を送り込み、 混練可塑化して溶融状態にする。 これをノズ ルから高圧高速 (最大圧力 5 0〜 2 0 0 1\/1 3) で、 冷却水あるいは温水等に より 5〜 8 0 °〇好ましくは 1 〇〜 6 0 °〇に温調された、 型締め機構にて閉じ 〇 2020/175138 20 卩(:170? 2020 /005312
られている金型内に射出成形し、 そこで 1 . 〇〜 3 . 0秒間冷却してプリフ ォームを形成し、 その後直ちに型を開き延伸ロッ ドを用いて縦方向へと延伸 配向し、 さらにブロー成形によって横方向へと延伸配 向させ成形品を得るこ とにより行うことができる。
実施例
[0084] 次に本発明について実施例を示してさらに詳 細に説明するが、 本発明はこ れらによって限定されるものではない。
[原料およびその物性の測定方法]
以下の方法により、 原料の物性を測定した。
[0085] <プロピレン系重合体の物性 >
!\/1
八3丁1\/1 口一 1 2 3 8 (測定温度 2 3 0 °〇、 荷重 2 . 1 6 1< 9 ) に従っ て、 プロピレン系重合体のメルトフローレート (1\/1 [¾) を測定した。
[0086] また、 の割合を求めた際に得られた析出物 (〇〇 を測定試料とし て用い、 八3丁1\/1 口一 1 2 3 8 (測定温度 2 3 0 °〇、 荷重 2 . 1 6 1< 9 ) に従って、 のメルトフローレート (1\/1 [¾) を測定した。
[0087] 口—,の割合および の割合
プロピレン系重合体のサンプル 5 9に n -デカン を加え、 1 4
5 °0、 3 0分間加熱溶解を行い、 溶液 (1) を得た。
[0088] 次に約 2時間かけて、 溶液 (1) を室温 (2 5 °〇) まで冷却し、 2 5 °〇で
3 0分間放置し、 析出物 (〇〇 を含む溶液 (2) を得た。 その後、 溶液 (2 ) から析出物 (〇0 を目開き約 1 5 の濾布でろ別し、 析出物 (〇〇 を乾 燥させた後、 析出物 (〇0 の質量を測定した。 析出物 (〇0 の質量をサンプ ル質量 (5 9 ) で除したものを、 11—デカン不溶部 (〇 。) の割合とした。
[0089] また、 析出物 (〇〇 をろ別した溶液 (2) を、 溶液 (2) の約 3倍量のァ セトン中に入れ、 _デカン中に溶解していた成分を析出させ、 析出物 (/3 ) を得た。 その後、 析出物 (/3) をガラスフィルター (〇2、 目開き約 1 0 〇〜 1 6 でろ別し、 乾燥させた後、 析出物 (/3) の質量を測定した 〇 2020/175138 21 卩(:170? 2020 /005312
。 析出物 (/3) の質量をサンプル質量 (59) で除したものを _デカン可 溶部 (口^) の割合とした。
[0090] 口 に占めるエチレン由夹の構成単位の割合、 および に占めるエチレ ン由夹の構成単位の割合
前記 の割合を測定した際に得られた析出物 (〇〇 をサンプルとして用 の測定を行った。
( 13 〇_ 1\/|[¾測定条件)
測定装置: 日本電子製 1- 400型核磁気共鳴装置
測定モード : 巳〇1\/1 (巳 1 1 6 6 1 〇〇 01 1 6 6 〇| 0。〇 リ 丨 丨 门 9)
観測周波数 = 1 00. 41^(·! 2
観測範囲 = 1 7006. 81 ~ 12
パルス幅: 0核 45 ° (7. 8 秒)
パルス繰り返し時間: 5秒
試料管
試料管回転数: 1 21 ~ 1 å
積算回数: 20000回
測定温度: 1 25 ° 0
溶媒: 1 , 2, 4—トリクロロベンゼン: 0. ンゼン: 0 . 201 I
試料量:約 40019
[0091] 測定で得られたスペクトルより、 下記文献 (1) に準じて、 モノマー連鎖 分布 (トリアッ ド (3連子) 分布) の比率を決定し、 前記 に占めるエチ レン由来の構成単位のモル分率 〇 1 %) (以下巳 〇 1 %) と記す) およびプロピレン由来の構成単位のモル分率 〇 I %) と記す) を算出した。 求められた巳 (〇!〇 1 %) および (〇!〇 1 %) から下記 (式 1) に従い前記 に占めるエチレン由来の構成単位の割合 ( 質量%) (以下巳 (質量%) と記す。 ) を算出した。 [0092] 文献 (1) : Kakugo, M. ; Nai to, Y. ; Mi zunuma, K. ; Miyatake, T. , Carbon-1 3 NMR determination of monomer sequence distribution in ethylene-prop y lene copolymers preparedwi th de Ita-t i tan i um t r i ch lor i de-d i ethy la lum i num chloride. Macromolecules 1982, 15, (4), 1150 -1152
E (質量%) = E (mo l %) X 28 X 1 00/ [P (mo l %) X4 2 + E (mo l %) X 28] (式 1)
[0093] さらに、 サンプルを前記 D SQl の割合を測定した際に得られた析出物 (/S) に 変更したこと以外は上述の D に占めるエチレン由来の構成単位の割合の測 に占めるエチレン由来の構成単位の割合を算
サンプルとして、 前記 D SQl の割合を求めた際に得られた析出物 (/S) を用い た。
このサンプル約 25 m gをデカリン 25 m I に溶解し、 1 35°Cのオイル バス中で比粘度 7J S Pを測定した。
[0095] このデカリン溶液にデカリン溶媒を 5 m I追加して希釈後、 同様にして比 粘度 7J S Pを測定した。
この希釈操作をさらに 2回繰り返し、 濃度 (C) を 0に外挿した時の 7J S p/Cの値を極限粘度として求め、 この値を D の、 デカリン中 1 35°Cで測 定した極限粘度 [7j s 。J とした。
[0096] <エチレン系重合体の物性 >
M F R
AS TM D— 1 238 (測定温度 1 90 °C、 荷重 2. 1 6 k g) に従っ てメルトフローレート (MF R) を測定した。
[0097] 密度
メルトフローレート測定時 (ASTM D- 1 238) に得られるストラ ンドを、 1 20 ° Cで 1時間熱処理し、 1時間かけて室温まで徐冷したものを サンプルとして用い、 密度勾配管法にて密度の測定を行い、 エチレン系重合 〇 2020/175138 23 卩(:170? 2020 /005312
体の密度を決定した。
[0098] [組成物の原料]
〔プロピレン系重合体〕
プロピレン系重合体として、 以下のプロピレン系重合体 (八一 1) 〜 (八 - 1 7) を製造した。
[0099] [製造例 1 ] (プロピレン系重合体 ( - ·!) の製造)
( 1) 固体触媒成分の調製
無水塩化マグネシウム 95. 2 9 、 デカン および 2—エチルへ キシルアルコール 39〇. 69を 1 30°〇で 2時間加熱反応を行って均一溶 液とした後、 この溶液中に無水フタル酸 2 1. 3 9 を添加し、 さらに 1 30 °〇にて 1時間攪拌混合を行い、 無水フタル酸を溶解させた。
[0100] このようにして得られた均一溶液を室温に冷 却した後、 _20 ° 〇に保持し た四塩化チタン 中に、 この均一溶液の
て滴下装入した。 装入終了後、 この混合液の温度を 4時間かけて 1 1 0 ° 〇に 昇温し、 1 1 0°〇に達したところでフタル酸ジイソプチル (0 丨 巳 ) 5.
22 9 を添加し、 これより 2時間同温度にて攪拌保持した。
[0101] 2時間の反応終了後、 熱濾過にて固体部を採取し、 この固体部を 275 丨の四塩化チタンに再懸濁させた後、 再び 1 1 0 ° 〇で 2時間、 加熱した。 反 応終了後、 再び熱濾過にて固体部を採取し、 1 1 〇 ° 〇のデカンおよびへキサ ンにて溶液中に遊離のチタン化合物が検出さ れなくなるまで充分洗浄した。
[0102] ここで、 前記遊離チタン化合物の検出は次の方法で確 認した。 予め窒素置 換した 1 00 丨の枝付きシユレンクに上記固体触媒成分の 上澄み液 1 0 丨 を注射器で採取し装入した。 次に、 窒素気流にて溶媒ヘキサンを乾燥し、 さらに 30分間真空乾燥した。 これに、 イオン交換水 40 1、 50容量% 硫酸 1 〇 I を装入し 30分間攪拌した。 この水溶液をろ紙を通して 1 00 、 続いて鉄 (丨 丨) イオンのマスキング剤として〇 とチタンの発色試薬として 3%1 ~ 1 2 〇 2 水溶液 I を加え、 さらにイオン交換水で 1 00〇1 I にメスアップした。 このメスフ 〇 2020/175138 24 卩(:170? 2020 /005312
ラスコを振り混ぜ、 20分後に II Vを用い 420 n の吸光度を観測し遊離 チタンの検出を行った。 この吸収が観測されなくなるまで遊離チタン の洗浄 除去および遊離チタンの検出を行った。
[0103] 上記のように調製された固体状チタン触媒成 分 (3) は、 デカンスラリー として保存したが、 この内の一部を触媒組成を調べる目的で乾燥 した。 この ようにして得られた固体状チタン触媒成分 (3) の組成は、 チタン 2. 3質 量%、 塩素 6 1質量%、 マグネシウム 1 9質量%、 0 I 巳 1 2. 5質量 %であった。
[0104] (2) 予備重合触媒成分の調製
内容積 500 Iの攪拌機付きの三つロフラスコを窒素ガス 置換した後
、 脱水処理したヘプタンを 400 丨、 トリエチルアルミニウム 1 9. 2 〇 丨、 ジシクロペンチルジメ トキシシラン 3. 81111110 丨、 上記固体状チ タン触媒成分 (3) 49を加えた。 内温を 20°〇に保持し、 攪拌しながらプ ロピレンを導入した。 1時間後、 攪拌を停止し結果的に固体状チタン触媒成 分 (3) 1 9当たり 29のプロピレンが重合した予備重合触媒成分 (匕) を 得た。
[0105] (3- 1) 重合- 1 (重合 [工程 1 ] )
内容積 1 〇 !_の攪拌機付きステンレス製オートクレープ 十分乾燥し、 窒 素置換の後、 脱水処理したヘプタン 6 !_、 トリエチルアルミニウム 1 2. 5 011110 丨、 ジシクロペンチルジメ トキシシラン〇. 61111110 丨 を加えた。 系 内の窒素をプロピレンで置換した後に、 水素を系内の圧力が〇. 8
_◦となるように装入し、 続いて攪拌しながらプロピレンを導入した。
[0106] 内温が 80°〇、 全圧が〇. 81\/1 に系内が安定した後、 系内に上記 予備重合触媒成分 (匕) を丁 丨原子換算で〇. 1 〇 〇 丨含んだヘプタン スラリー 2〇. 8〇1 丨 を加え、 プロピレンを連続的に供給しながら 80°〇で 3時間重合を行った。
[0107] (3-2) 重合— 2 (重合 [工程 2] )
プロピレン単独重合体の重合終了後 (前記 [工程 1 ] の後) 、 内温を 30 〇 2020/175138 25 卩(:170? 2020 /005312
° 〇まで降温し脱圧した。 その後、 水素を系内の圧力が〇.
なるように装入し、 続いて組成がプロピレン/エチレン = (4. 0 !_ /分)
/ (2. 41_/分) である混合ガスを導入した。 内温 60°〇に調整して 60 分間プロピレン/エチレン共重合を行った。
[0108] 所定時間経過したところで 50 丨のメタノールを添加し反応を停止し、 降温、 脱圧した。 内容物を全量フィルター付きろ過槽へ移し 60 ° ◦に昇温し 固液分離した。 更に、 60 ° 〇のヘプタン 61_で固体部を 2回洗浄した。 この ようにして得られたプロピレン/エチレン共 合体を真空乾燥した。 得られ たプロピレン系重合体 (八一 1) の IV! は 1 20 9 / 1 0分、
質量%、 中のエチレン に由来する構成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位 の割合は 3 1質量%であった。
[0109] [製造例 2] (プロピレン系重合体 ( 一 2) の製造)
「重合一 1」 において水素を系内の圧力が〇. 251\/1 3-〇となるよう に装入し、 「重合一 2」 においてプロピレン/エチレン共重合を 40分間行 った以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレン系重 合体 (八一 〇 よ92質量%、 口 は 8質 量%、 [7? ] は 2. 5 ¢1 中のエチレンに由来する構成単位の 割合は〇質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 3 1質量%で あった。
[0110] [製造例 3] (プロピレン系重合体 (八一3) の製造)
「重合一 1」 において水素を系内の圧力が 1. 3 となるよう に装入した以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレ ン系重合体 (八一 0 よ86質量%、 0 3 は 1 4質量%、 [7?^] は 2. 5 ¢1 中のエチレンに由来する構 成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 3 1 質量%であった。
[0111] [製造例 4] (プロピレン系重合体 ( 一4) の製造) 〇 2020/175138 26 卩(:170? 2020 /005312
「重合一 1」 において水素を系内の圧力が 1. 3 となるよう に装入し、 「重合一 2」 においてプロピレン/エチレン共重合を 80分間行 った以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレン系重
〇質量%、 [7? ] は 2. 5〇1 1 /9、 中のエチレンに由来する構成単 位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 3 1質量 %であった。
[0112] [製造例 5] (プロピレン系重合体 (八一 5) の製造)
「重合一 2」 において混合ガスの組成をプロピレン/エチ ン = (4. 0 !-/分) / (1. 60 !_/分) とした以外は製造例 1 と同様にして、 重合を 行った。 得られたプロピレン系重合体 (八一 5) の 1\/1 [¾は 1 20 9 /1 0 分、 〇 。[は 86質量%、 口 は 1 4質量%、 [7? 3 〇 1 ] は 2. 5 1 / 9 , 0, ^中のエチレンに由来する構成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由 来する構成単位の割合は 25質量%であった。
[0113] [製造例 6] (プロピレン系重合体 (八一 6) の製造)
「重合一 2」 において混合ガスの組成をプロピレン/エチ ン = (4. 0 !-/分) / (2. 57 !_/分) とした以外は製造例 1 と同様にして、 重合を 行った。 得られたプロピレン系重合体 (八一 6) の 1\/1 [¾は 1 20 9 /1 0 分、 〇 。[は 86質量%、 口 は 1 4質量%、 [7? 3 〇 1 ] は 2. 5 1 / 9 , 0, ^中のエチレンに由来する構成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由 来する構成単位の割合は 35質量%であった。
[0114] [製造例 7] (プロピレン系重合体 (八一 7) の製造)
「重合一 2」 において水素を系内の圧力が 1. となるように 装入した以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレン 系重合体 (八一 0 よ86質量%、 0 は 1 4質量%、 [7? ] は 1. 8〇1 1 /9、 中のエチレンに由来する構 成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 3 1 質量%であった。 〇 2020/175138 27 卩(:170? 2020 /005312
[0115] [製造例 8] (プロピレン系重合体 (八一8) の製造)
「重合一 2」 において水素を系内の圧力が〇. 351\/1 3-〇となるよう に装入した以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレ ン系重合体 (八一 1 0 9 /1 0分、 0 よ86質量%、 0 3 は 1 4質量%、 [7?^] は 3. 0〇1 1 /9、 中のエチレンに由来する構 成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 3 1 質量%であった。
[0116] [製造例 9] (プロピレン系重合体 (八一 9) の製造)
「重合一 1」 においてプロピレン導入時に重合槽内の気相 部のエチレン濃 度が〇. 801〇 丨% (プロピレンおよびエチレンの合計を 1 0001〇 丨%と する。 ) となるようにエチレンも導入した以外は製造 例 1 と同様にして、 重 合を行った。 得られたプロピレン系重合体 (八一 9) の 1\/1 [¾は 1 209 /
1 〇分、 〇 よ86質量%、 0 は1 4質量%、 [7? 3 〇 1 ] は 2. 56 \ / 9 、 。冲のエチレンに由来する構成単位の割合は 1. 0質量%、 。冲のエ チレンに由来する構成単位の割合は 3 1質量%であった。
[0117] [製造例 1 0] (プロピレン系重合体 ( - ·! 0) の製造)
「重合一 1」 において水素を系内の圧力が〇. 1 51\/1 3-〇となるよう に装入した以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレ ン系重合体 (八一 0 よ86質量%、 0 3 は 1 4質量%、 [7?^] は 2. 5 ¢1 中のエチレンに由来する構 成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 3 1 質量%であった。
[0118] [製造例 1 1] (プロピレン系重合体 ( - ·! 1) の製造)
「重合一 1」 において水素を系内の圧力が 1. 8 となるよう に装入した以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレ ン系重合体 (八一 1 1) の IV! は 200 9 /1 0分、 〇 。〔は 86質量%、 中のエチレンに由来す る構成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 〇 2020/175138 28 卩(:170? 2020 /005312
3 1質量%であった。
[0119] [製造例 1 2] (プロピレン系重合体 ( - ·! 2) の製造)
「重合一 1」 において水素を系内の圧力が〇. 251\/1 3-〇となるよう に装入し、 「重合一 2」 においてプロピレン/エチレン共重合を 30分間行 った以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレン系重 合体 (八一 1 2) の IV! は 65 9 /1 0分、 〇 よ94質量%、 口 は 6 質量%、 [7?^] は 2. 5〇1 1 /9、 中のエチレンに由来する構成単位 の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 3 1質量% であった。
[0120] [製造例 1 3] (プロピレン系重合体 (八一 1 3) の製造)
「重合一 1」 において水素を系内の圧力が 1. 3 となるよう に装入し、 「重合一 2」 においてプロピレン/エチレン共重合を 1 1 0分間 行った以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレン系 重合体 (八- 1 3 ) の|\/||= [¾は 1 〇〇 9/1 〇分、 0 。 [ は 75質量%、 は 25質量%、 [7? ] は 2. 5〇^ 1 /9、 中のエチレンに由来する構 成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 3 1 質量%であった。
[0121] [製造例 1 4] (プロピレン系重合体 (八一 1 4) の製造)
「重合一 2」 において混合ガスの組成をプロピレン/エチ ン = (4. 0 し/分) / (1. 40 !_/分) とした以外は製造例 1 と同様にして、 重合を 行った。 得られたプロピレン系重合体 (八一 1 4) の IV! は 1 209/ 1 〇分、 質量%、 口 は 1 4質量%、 [7^。 は 2. 5 丨 / 9 、
〇 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 0質量%、 中のエチレン に由来する構成単位の割合は 22質量%であった。
[0122] [製造例 1 5] (プロピレン系重合体 (八一 1 5) の製造)
「重合一 2」 において混合ガスの組成をプロピレン/エチ ン = (4. 0 し/分) / (2. 65 !_/分) とした以外は製造例 1 と同様にして、 重合を 行った。 得られたプロピレン系重合体 (八一 1 5) の !\/! [¾は 1 20 9 /1 〇 2020/175138 29 卩(:170? 2020 /005312
〇分、 質量%、 口 は 1 4質量%、 [7^。 は 2. 5 1 /9、
〇 中のエチレンに由来する構成単位の割合は 0質量%、 中のエチレン に由来する構成単位の割合は 38質量%であった。
[0123] [製造例 1 6] (プロピレン系重合体 (八一 1 6) の製造)
「重合一 2」 において水素を系内の圧力が〇. 321\/1 3-〇となるよう に装入した以外は製造例 1 と同様にして、 重合を行った。 得られたプロピレ ン系重合体 (八一 1 6) の 1\/1 [¾は 1 009 /1 0分、 〇 よ86質量%、 中のエチレンに由来す る構成単位の割合は 0質量%、 中のエチレンに由来する構成単位の割合は
3 1質量%であった。
[0124] [製造例 1 7] (プロピレン系重合体 (八一 1 7) の製造)
「重合一 1」 においてプロピレン導入時に重合槽内の気相 部のエチレン濃 度が〇. 901〇 丨% (プロピレンおよびエチレンの合計を 1 0001〇 丨%と する。 ) となるようにエチレンも導入した以外は製造 例 1 と同様にして、 重 合を行った。 得られたプロピレン系重合体 (八一 1 7) の 1\/1 [¾は 1 209 /1 0分、 〇 。 [ は 86質量%、 口 は 1 4質量%、 [7^。 は 2. 56 \ / 9 。冲のエチレンに由来する構成単位の割合は 1. 6質量%、 。冲の エチレンに由来する構成単位の割合は 3 1質量%であった。
[0125] 〔エチレン系重合体〕
エチレン系重合体として、 以下の市販品を使用した。
エチレン系重合体 (巳一 1) :ハイゼックス 2200」 (1\/^ [¾ = 5. 2
9/1 〇分、 密度 = 9641< 9/〇1 3 )
エチレン系重合体 (巳一 2) :ハイゼックス 1 700」 (IV! 6= 1 69 / 1 0分、 密度 = 9671< 9/〇1 3 )
-エチレン系重合体 (巳一3) :ネオゼックス 45200 (1\/1 [¾ = 2〇 9 / 1 0分、 密度 = 9431< 9/〇1 3 )
-エチレン系重合体 (巳一4) :ネオゼックス 2805」 (1\/1 [¾ = 3.
〇 9 / 1 〇分、 密度 = 9651< 9/〇1 3 ) 〇 2020/175138 30 卩(:170? 2020 /005312
エチレン系重合体 (巳一 5) :ハイゼックス 3300 (IV! [¾= 1. 1 9/1 〇分、 密度 = 9501< 9/〇1 3 )
エチレン系重合体 (巳一 6) :ネオゼックス 25200」 (1\/1 [¾= 1 6 9/1 〇分、 密度 = 9261< 9/〇1 3 )
(いずれも、 (株) プライムポリマー製)
[0126] 〔造核剤〕
造核剤として、 以下の市販品を使用した。
造核剤 (〇一 1) : アデカスタブ 八一 1 1 ( (株) 八〇巳 八製) 造核剤 (〇一2) : ミラッ ド 乂8000」 (ミリケン社製) 造核剤 (〇一3) : 八し一 丁巳巳八 (ジャパンケムテック製)
[0127] [実施例 1 ]
(1) プロピレン系樹脂組成物の製造および評価
90質量部のプロピレン系重合体 (八_ 1) 、 1 0質量部のエチレン系重 合体 (巳_ 1) 、 および〇. 1質量部の造核剤 (<3_ 1) をヘンシェルミキ サーにより攪拌し混合した。
[0128] 得られた混合物を東芝機械株式会社製の二軸 押出機 (丁巳1\/135巳3) を 用いて下記条件にて溶融混練してストランド を得た。
型式: 丁巳1\/135巳3 二軸押出機)
スクリュー回転数: 300 「 〇!
スクリーンメッシュ : #200
-樹脂温度: 220 ° 0
[0129] 得られたストランドを水冷後ペレタイザーに て切断することにより、 プロ ピレン系樹脂組成物のペレッ ト (1) を得た。
このペレッ ト (1) を用いて、 下記に示したとおりの方法でプロピレン系 樹脂組成物のメルトフローレート (IV! [¾) (八3丁1\/1 0- 1 238、 測 定温度 230°(:、 荷重 2. 1 61< 9 ) および融点の測定を実施した。 結果を 表 1 に示す。
[0130] (メルトフローレート). 〇 2020/175138 31 卩(:170? 2020 /005312
八3丁1\/1 口一 1 238 (測定温度 230°〇、 荷重 2. 1 61< 9 ) に従っ てメルトフローレート (1\/1 [¾) を測定した。
[0131] 融点 (丁 01)
」 丨 3— < 7 1 2 1 に従って、 示差走査熱量計 (03(3、 パーキンエルマ —社製 (D i amo n d 03〇 ) を用いて測定を行った。 ここで測定し た第 33 叩における吸熱ピークの頂点を結晶融点 (丁 ) と定義した。 吸熱 ピークが複数ある場合は最大吸熱ピーク頂点 を結晶融点 (丁〇〇 と定義する 。 (測定条件)
測定環境:窒素ガス雰囲気
サンプル量
サンプル形状: プレスフイルム (230°〇成形、 厚み 200〜 400
01)
第 13士6卩: 30 °〇より速度 1 0。〇/分で 240 °〇まで昇温し、 1 0分間 保持する。
第 2316 : 1 0°〇/分で 60°〇まで降温する。
第 3316 : 1 0°〇/分で 240°〇まで昇温する。
[0132] (2) 容器の製诰および評価
〇. 5 1飲料容器成形
型締め力 1 00 トンの電動射出成形機 (ファナック社製ロボシヨッ 2000 1 - 1 006) を用いて、 シリンダー温度 250°〇、 金型温度 20 。〇、 射出 1次圧力 1 50 IV! 3 、 射出速度 保圧圧力 80 IV! 3、 保圧時間 1. 3秒の条件で、 プロピレン系樹脂組成物のペレッ ト (1 ) を射出成形し、 高さ 1 1 〇 、 フランジ直径 70 、 側面肉厚 0. 5 0101の容器 (カップ) を射出成形した。
得られた容器を以下のように評価した。 結果を表 1 に示す。
[0133] 高速成形#
上記成形条件における連続成形において、 1 003 II〇 I間離型不良、 容 器変形、 エジェクト時の破損等のトラブルが発生する ことなく成形可能とな 〇 2020/175138 32 卩(:170? 2020 /005312
る最少サイクルタイムを測定した。
[0134] 製品不良
容器の外観を観察した。 表 1、 2中の記号の意味は以下のとおりである。
〇:製品不良が発生しなかった
X :流動末端部であるフランジ面へのバリ発生 末端部まで充填されな い現象及び充填不足による容器表面の凹み等 のヒケ現象が発生した
[0135] 馳
得られた容器を 4 8〜 7 2時間 2 4 °◦条件下で状態調整を行い、 万能試験 機 (島津製作所製、 0 - 1 0 0 0 [< 乂幅広 2 5 0 ) を用いて、 容器 を縦の状態 (開口部を下に向けた状態) で天面から荷重を加え、 容器が変形 するまでの最大荷重を測定した。
[0136] 耐衝麵忡
得られた容器を 4 8〜 7 2時間 2 4 °◦条件下で状態調整を行い、 更に 5 1 の環境下で 2 4時間以上状態調整を行った。
[0137] 状態調整後の容器を一 5 °〇環境下で容器底面が上になるように平坦 鉄板 上に置き、 容器上に、 質量 6 . の高さから落下さ せ、 容器の状態を観察した。
[0138] 表 1中の記号の意味は以下のとおりである。
〇:容器がつぶれるたが亀裂または破損は発 生しなかった。
X :容器に亀裂が入ったか、 または容器がガラス状に破損した。
[0139] [実施例 2〜 1 3および比較例 1〜 1 3 ]
プロピレン系重合体、 エチレン系重合体および造核剤の種類および 量を表 1、 2に記載のように変更したこと以外は実施例 1 と同様の方法により、 プ ロピレン系樹脂組成物のペレツ トを製造し、 容器を製造し、 さらにこれらを 評価した。 結果を表 1および 2に示す。
[0140]