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Patent Searching and Data


Title:
PULLEY STRUCTURE AND BELT TYPE STEPLESS TRANSMISSION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107547
Kind Code:
A1
Abstract:
A fixed sheave mounted to an input shaft (22) and a movable sheave mounted to a circular tube member (36) supported so as to be axially slidable relative to the input shaft (22) are constructed from annular members (32) having the same shape. This enables the fixed sheave and the movable sheave to have commonality with each other and makes the shapes of constituent parts relatively simple to facilitate forming of the parts. As a result, productivity is increased.

Inventors:
MURATA YOUICHI (JP)
TSUKUDA KAZUMICHI (JP)
OHKOSHI NAOKI (JP)
FUJII KATSUMORI (JP)
KIKUKAWA DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/052922
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
February 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
AISIN AW CO (JP)
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
MURATA YOUICHI (JP)
TSUKUDA KAZUMICHI (JP)
OHKOSHI NAOKI (JP)
FUJII KATSUMORI (JP)
KIKUKAWA DAISUKE (JP)
International Classes:
F16H55/56; F16H9/12
Foreign References:
JP2005315270A2005-11-10
JP2005506500A2005-03-03
JP2007309369A2007-11-29
JP2007040325A2007-02-15
Attorney, Agent or Firm:
ITEC INTERNATIONAL PATENT FIRM (JP)
Patent business corporation Itec international patent firm (JP)
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Claims:
 ベルト式の無段変速機に用いられるプーリのプーリ構造であって、
 シーブ面を有する環状部材を前記無段変速機の入力軸および/または出力軸として形成された軸状部材としての第1のシャフトに取り付け、該環状部材と同一形状の環状部材を前記第1のシャフトに対して軸方向に摺動可能な軸状部材としての第2のシャフトに取り付けて、前記プーリとして組み付けることを特徴とする
 プーリ構造。
 請求項1記載のプーリ構造であって、
 前記環状部材は、前記第1のシャフトが貫通可能な貫通孔が形成されると共に前記シーブ面の裏面側に該貫通孔の内周面よりも径が大きく且つ前記第2のシャフトの外周面と径が略同一の内周面の段差部が形成され、
 前記第2のシャフトは、前記第1のシャフトを嵌挿可能な中空の円筒部材であり、該円筒部材の円筒端面と円筒外周面とが前記環状部材の段差部に嵌合し、
 前記第1のシャフトは、外周面に前記第2のシャフトの前記円筒外周面と略同一の径のフランジ部が形成され、該フランジ部の外周面と側面とが前記環状部材の段差部に嵌合する
 プーリ構造。
 前記環状部材は、該環状部材が取り付けられた前記第2のシャフトの中空部に前記第1のシャフトが嵌挿されたときに、該環状部材の貫通孔の内周面と前記第1のシャフトの外周面との間に所定のクリアランスが設けられるよう形成されてなる請求項2記載のプーリ構造。
 スプライン結合を用いて前記環状部材を前記シャフトに取り付ける請求項1ないし3いずれか1項に記載のプーリ構造。
 請求項1ないし4いずれか1項に記載のプーリ構造を用いたプーリを備えるベルト式の無段変速機。
Description:
プーリ構造およびベルト式の無 変速機

 本発明は、ベルト式の無段変速機に用い れるプーリのプーリ構造およびこのプーリ 造を用いたプーリを備えるベルト式の無段 速機に関する。

 従来、この種のプーリ構造としては、ベル 式の無段変速機が備えるプーリに用いられ シャフト部が一体に形成された固定シーブ 、同じくシャフト部が一体形成された可動 ーブとを対向するよう配置してなるものが 案されている(例えば、特許文献1参照)。こ プーリ構造では、可動シーブのシャフト部 中空として固定シーブのシャフト部に軸方 に摺動可能に嵌挿し、可動シーブの背面に けられた油圧室からの油圧を用いてシーブ の間隔を広狭させている。

特開2005-291317号公報

 こうした無段変速機に用いられるプーリ 、比較的高い加工精度が求められるから、 の生産性をより向上させるためには、でき 限り部品を単純化すると共に共通化するこ が望ましい。

 本発明のプーリ構造およびベルト式の無 変速機は、プーリの構成部品をより共通化 ることを主目的とする。

 本発明のプーリ構造およびベルト式の無 変速機は、上述の主目的を達成するために 下の手段を採った。

 本発明のプーリ構造は、
 ベルト式の無段変速機に用いられるプーリ プーリ構造であって、
 シーブ面を有する環状部材を前記無段変速 の入力軸および/または出力軸として形成さ れた軸状部材としての第1のシャフトに取り け、該環状部材と同一形状の環状部材を前 第1のシャフトに対して軸方向に摺動可能な 状部材としての第2のシャフトに取り付けて 、プーリとして組み付けることを特徴とする
 ことを要旨とする。

 この本発明のプーリ構造では、シーブ面 有する環状部材を無段変速機の入力軸や出 軸として形成された軸状部材としての第1の シャフトに取り付け、この環状部材と同一形 状の環状部材を第1のシャフトに対して軸方 に摺動可能な軸状部材としての第2のシャフ に取り付けてプーリとして組み付ける。こ により、環状部材を共通化することができ 。また、プーリを構成する各部材を比較的 純な形状に形成することができ、その成形 比較的容易に行なうことができる。したが て、生産性をより向上させることができる

 こうした本発明のプーリ構造において、 記環状部材は、前記第1のシャフトが貫通可 能な貫通孔が形成されると共に前記シーブ面 の裏面側に該貫通孔の内周面よりも径が大き く且つ前記第2のシャフトの外周面と径が略 一の内周面の段差部が形成され、前記第2の ャフトは、前記第1のシャフトを嵌挿可能な 中空の円筒部材であり、該円筒部材の円筒端 面と円筒外周面とが前記環状部材の段差部に 嵌合し、前記第1のシャフトは、外周面に前 第2のシャフトの前記円筒外周面と略同一の のフランジ部が形成され、該フランジ部の 周面と側面とが前記環状部材の段差部に嵌 するものとすることもできる。こうすれば 環状部材の取り付けをより容易なものとす ことができると共に取り付け強度を確保す ことができる。この態様の本発明のプーリ 造において、前記環状部材は、該環状部材 取り付けられた前記第2のシャフトの中空部 に前記第1のシャフトが嵌挿されたときに、 環状部材の貫通孔の内周面と前記第1のシャ トの外周面との間に所定のクリアランスが けられるよう形成されてなるものとするこ もできる。こうすれば、可動シーブの移動 スムーズなものとすることができる。

 また、本発明のプーリ構造において、ス ライン結合を用いて前記環状部材を前記シ フトに取り付けるものとすることもできる こうすれば、環状部材の取り付けをより容 なものとすることができる。

 本発明のベルト式の無段変速機は、上述 た本発明のプーリ構造を用いたプーリを備 ることを要旨とする。したがって、本発明 プーリ構造が奏する効果と同様の効果、例 ば、環状部材を共通化することができる効 やプーリを構成する各部材を比較的単純な 状に形成することができる効果、生産性を り向上させることができる効果などを奏す ことができる。

本発明の一実施例としての無段変速機2 0が組み込まれた動力伝達装置10の構成の概略 を示す構成図である。 環状部材32をシーブ面32a側から見た外 を示す外観図である。 環状部材32をシーブ面32aの裏面32b側か 見た外観を示す外観図である。 インプットシャフト22に固定シーブと て機能する環状部材32が取り付けられる様子 を示す説明図である。 円筒部材36に可動シーブとして機能す 環状部材32が取り付けられる様子を示す説明 図である。 プライマリープーリー30の外観を示す 観図である。

 次に、本発明を実施するための最良の形 を実施例を用いて説明する。

 図1は、本発明の一実施例としての無段変 速機20が組み込まれた動力伝達装置10の構成 概略を示す構成図である。動力伝達装置10は 、車両に搭載されて図示しないエンジンから の動力を左右輪の車軸19a,19bに伝達するもの して構成されており、図示するように、エ ジンの出力軸に接続されたロックアップ機 付きのトルクコンバータ12と、トルクコンバ ータ12の出力軸の回転方向を前進方向と後進 向とに切り換える前後進切換ユニット14と 前後進切換ユニット14の出力軸であるインプ ットシャフト22と車軸19a,19bにデファレンシャ ルギヤ18およびギヤ機構16を介して連結され アウトプットシャフト26とに接続されインプ ットシャフト22側の動力を無段階に変速して ウトプットシャフト26側に出力する無段変 機20とを備える。なお、トルクコンバータ12 前後進切換ユニット14との間には、エンジ からの動力を用いて図示しないオイルパン 貯留されている作動油を圧送するオイルポ プ13が配置されている。

 実施例の無段変速機20は、図示するよう 、両端がベアリング21a,21bにより回転自在に 持されたインプットシャフト22と、溝幅が 更可能でインプットシャフト22に接続された プライマリープーリー30と、両端がベアリン 25a,25b,25cにより回転自在に支持されたアウ プットシャフト26と、溝幅が変更可能で駆動 軸としてのアウトプットシャフト26に接続さ たセカンダリープーリー40と、プライマリ プーリー30およびセカンダリープーリー40の に架け渡されたベルト28と、プライマリー ーリー30の溝幅を変更するための油圧シリン ダー52と、セカンダリープーリー40の溝幅を 更するための油圧シリンダー54と、オイルポ ンプ13からの油圧を用いて油圧シリンダー52,5 4を駆動してプライマリープーリー30およびセ カンダリープーリー40の溝幅を変更すること より、インプットシャフト22の動力を無段 に変速してアウトプットシャフト26に出力す る。なお、インプットシャフト22やアウトプ トシャフト26には、オイルポンプ13によって 圧送された作動油をベアリング21a,21b,25a,25b,25 cやその他の機械部分に供給するための貫通 22a,26aが形成されている。

 プライマリープーリー30は、インプット ャフト22に取り付けられた固定シーブと、イ ンプットシャフト22にボールスプラインなど 介して軸方向に摺動自在に支持される円筒 材36と、この円筒部材36に取り付けられた可 動シーブとにより構成されており、固定シー ブと可動シーブは同一形状の環状部材32とし 形成されている。図2に、環状部材32をシー 面側から見た外観図を示し、図3に、環状部 材32をシーブ面の裏面側から見た外観図を示 。環状部材32は、図示するように、中央に ンプットシャフト22が貫通可能な貫通孔33が 成されており、シーブ面の裏面側には貫通 33の内周面の径よりも大きな径の内周面を する段差部34が形成されている。この段差部 34の内周面には、インプットシャフト22や円 部材36に環状部材32を取り付けるために軸方 にスプライン34aが形成されている。

 図4は、インプットシャフト22に固定シー として機能する環状部材32が取り付けられ 様子を示す説明図である。前述したように 環状部材32には、インプットシャフト22が貫 可能な貫通孔33の内周面よりも大きな径の 周面を有する段差部34が形成されており、段 差部34の内周面には軸方向にスプライン34aが 成されている。インプットシャフト22は、 4に示すように、その軸端から若干中央寄り 部位の外周には、環状部材32の段差部34の内 周面と略同一の径の外周面を有するフランジ 部23が形成されており、このフランジ部23の 周面にも軸方向にスプライン23aが形成され いる。したがって、インプットシャフト22の フランジ部23を環状部材32の段差部34に嵌合し てフランジ部23の外周面と段差部34の内周面 をスプライン結合することにより、インプ トシャフト22に環状部材32を取り付けること できる。

 図5は、円筒部材36に可動シーブとして機 する環状部材32が取り付けられる様子を示 説明図である。図示するように、円筒部材36 は、その軸端38の外径が環状部材32の段差部34 の内周面の径と略同一となるよう形成されて おり、軸端38の外周面には軸方向にスプライ 38aが形成されている。したがって、円筒部 36の軸端38を環状部材32の段差部34に嵌合し 軸端38の外周面と段差部34の内周面とをスプ イン結合することにより、円筒部材36に環 部材32を取り付けることができる。

 こうしてインプットシャフト22に環状部 32を取り付けると共に円筒部材36に環状部材3 2を取り付けると、両環状部材32のシーブ面が 対向するようインプットシャフト22を円筒部 36に嵌挿することにより、インプットシャ ト22が接続されたプライマリープーリー30が 成する。図6に、完成後のプライマリープー リー30の外観図を示す。このプライマリープ リー30では、図1の丸で囲んだ拡大領域に示 ように、環状部材32が円筒部材36に取り付け られると共にインプットシャフト22に取り付 られて両環状部材32のシーブ面が対向する うインプットシャフト22を円筒部材36に嵌挿 たときに、可動シーブとして機能する環状 材32の貫通孔33の内周面とインプットシャフ ト22の外周面との間に若干のクリアランスが けられるように貫通孔33の径が設計されて り、環状部材32が可動シーブとして機能する 際にインプットシャフト22の外周面に対して ムーズに移動できるようになっている。

 セカンダリープーリー40も、プライマリ プーリー30と同様に、アウトプットシャフト 26に取り付けられた固定シーブと、アウトプ トシャフト26にボールスプラインなどを介 て軸方向に摺動自在に支持される円筒部材46 と、この円筒部材46に取り付けられた可動シ ブとにより構成されており、固定シーブと 動シーブは同一の環状部材42として形成さ ている。このセカンダリープーリー40に用い られる環状部材42と前述したプライマリープ リー30に用いられる環状部材32とは、無段変 速機20の仕様に応じて同一形状のものを用い もよいし、若干の加工を施したものを用い もよい。この環状部材42は、前述した環状 材32とインプットシャフト22との取り付けと 様に、アウトプットシャフト26に取り付け れ、前述した環状部材32と円筒部材36との取 付けと同様に、円筒部材46に取り付けられ 、セカンダリープーリー40として組み付けら れる。従って、これらの取り付けについての 説明は重複するから省略する。

 以上説明した実施例の無段変速機20によ ば、インプットシャフト22に取り付けられる 固定シーブとインプットシャフト22に対して 方向に摺動自在に支持される円筒部材36に り付けられる可動シーブとを同一形状の環 部材32を用いて構成すると共にアウトプット シャフト26に取り付けられる固定シーブとア トプットシャフト26に対して軸方向に摺動 在に支持される円筒部材46に取り付けられる 可動シーブとを同一形状の環状部材42を用い 構成したから、固定シーブと可動シーブと 共通化することができる。また、個々の部 の形状を比較的単純なものとすることがで るから、その成形を容易なものとすること できる。したがって、生産性をより向上さ ることができる。

 また、実施例の無段変速機20によれば、 状部材32が円筒部材36に取り付けられて可動 ーブとしてその貫通孔33にインプットシャ ト22を挿入したときに、環状部材32の貫通孔3 3の内周面とインプットシャフト22の外周面と の間に若干のクリアランスが設けられるよう 環状部材32の貫通孔33の径を設計したから、 状部材32が可動シーブとして機能する際にイ ンプットシャフト22の外周面に対してスムー に移動することができる。

 実施例の無段変速機20では、プライマリ プーリー30の固定シーブと可動シーブとを同 一形状の環状部材32により構成すると共にセ ンダリープーリー40の固定シーブと可動シ ブとを同一形状の環状部材42により構成する ものとしたが、プライマリープーリー30の固 シーブと可動シーブとを同一形状の環状部 32により構成するがセカンダリープーリー40 の固定シーブと可動シーブとを同一形状の部 材としないものとしてもよいし、セカンダリ ープーリー40の固定シーブと可動シーブとを 一形状の環状部材42により構成するがプラ マリープーリー30の固定シーブと可動シーブ とを同一形状の部材としないものとしてもよ い。

 実施例では、固定シーブと可動シーブと 同一形状の環状部材により構成してプーリ して組み付ける本発明を無段変速機20の形 として説明したが、こうしたプーリのプー 構造の形態とするものとしてもよい。

 以上、本発明を実施するための最良の形 について実施例を用いて説明したが、本発 はこうした実施例に何等限定されるもので なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に いて、種々なる形態で実施し得ることは勿 である。

 本発明は、無段変速機の製造産業や自動 産業などに利用可能である。