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Patent Searching and Data


Title:
PUNCHER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/072309
Kind Code:
A1
Abstract:
A piercing punch (2) is unmovably and loosely inserted in a cylindrical cover (1) having a one-end opening hole (10) while a tip end face (20) projects from the one-end opening hole (10). A cylindrical stripper (3) is provided between the cover (1) and the piercing punch (2) while the stripper (3) can be pulled out from the one-end opening hole (10). The stripper (3) is made to project more than the piercing punch (2) from the one-end opening hole (10) by an urging means (4). Then, pushing into the stripper (3) against the urging force of the urging means (4) makes the distal end face of the piercing punch (2) project from a through hole (30) bored at the projecting end of the stripper (3). A come-out prevention means (6) for preventing the stripper (3) from coming out from the cover (1) is provided at the cover (1) detachably.

Inventors:
KITAMURA NORITOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055115
Publication Date:
June 11, 2009
Filing Date:
March 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UMIX CO LTD (JP)
KITAMURA NORITOSHI (JP)
International Classes:
B21D28/34
Foreign References:
JPH07256358A1995-10-09
JPS471787U1972-08-19
JPH0551598U1993-07-09
JPH07256350A1995-10-09
Attorney, Agent or Firm:
TSUJIMOTO, Kazuyoshi et al. (Nice-One Building6-20, Ueshio 2-chome,Chuo-k, Osaka-shi Osaka 64, JP)
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Claims:
 一端開放孔を有する筒状のカバーに対して前記一端開放孔から先端面を突出させる態様でピアスパンチを移動不能に遊挿させ、前記カバーとピアスパンチ相互間に筒状のストリッパーを上記一端開放孔から抜き取り可能に設けると共に、当該ストリッパーを付勢手段により一端開放孔からピアスパンチよりも多く突出させ、前記付勢手段の付勢力に抗したストリッパーへの押し込みにより当該ストリッパーの突出端に形成した貫通孔からピアスパンチの先端面が突出するパンチャーにおいて、カバーからストリッパーが抜けるのを阻止する抜止手段を、カバーに対して着脱可能に設けてあることを特徴とするパンチャー。
 付勢手段とストリッパーとの間にリング部材を設けてあることを特徴とする請求項1記載のパンチャー。
 ピアスパンチの先端面にはストリッパーから突出する軸部を設けてあり、穿孔されてストリッパー内に残った板部分は前記軸部によりストリッパーの外部に払い出されるようにしてあることを特徴とする請求項1又は2記載のパンチャー。
 付勢手段は、圧縮コイルバネであることを特徴とする請求項1又は2記載のパンチャー。
 カバーから抜止手段を取り外して、前記カバーからストリッパーを抜き取った状態では、カバーからピアスパンチの先端部が突出しており、ピアスパンチの位置あわせが可能となることを特徴とする請求項1又は2記載のパンチャー。
一端開放孔を有する筒状のカバーに対して前記一端開放孔から先端面を突出させる態様でピアスパンチを移動不能に遊挿させ、前記カバーとピアスパンチ相互間に筒状のストリッパーを抜け止め状態に設けると共に、当該ストリッパーを付勢手段により一端開放孔からピアスパンチよりも多く突出させ、前記付勢手段の付勢力に抗したストリッパーへの押し込みにより当該ストリッパーの突出端に形成した貫通孔からピアスパンチの先端面が突出するパンチャーにおいて、カバーは金属製であって、一端開放孔及びその近傍のカバー部分を他のカバー部分よりも小径としてあることを特徴とするパンチャー。
前記他のカバー部分に付勢手段が収容されていることを特徴とする請求項6記載のパンチャー。
一端開放孔側のカバー部分は、開放孔に向って徐々に縮径するテーパー部となっていることを特徴とする請求項6又は7記載のパンチャー。
テーパー部の傾斜ラインは、内側に凹んでいることを特徴とする請求項8記載のパンチャー。
付勢手段は、圧縮コイルバネであることを特徴とする請求項6又は7記載のパンチャー。
ストリッパーによりワークを押圧した状態にし、この状態を維持しながらピアスパンチによりピアス加工することを特徴とする請求項6又は7記載のパンチャー。
Description:
パンチャー

 この発明は、ワークをストリッパーで押 しながらピアスパンチでピアス加工するパ チャーに関するものである。

 従来のピアス加工用のパンチャーとして 、例えば、日本特許出願、特開2006-61938(図3 照)に開示されている。

 上記パンチャー9は、図17に示すように、 端開放孔90aを有する筒状のカバー90に対し 前記一端開放孔90aから先端面を突出させる 様でピアスパンチ91をパンチリテーナ94によ 移動不能に遊挿させ、前記カバー90とピア パンチ91相互間に筒状のストリッパー92を抜 止め状態に設けると共に、当該ストリッパ 92を圧縮コイルバネ93(付勢手段)により一端 放孔90aからピアスパンチ91よりも多く突出 せ、前記圧縮コイルバネ93の付勢力に抗した ストリッパー92への押し込みにより当該スト ッパー92の突出端に形成した貫通孔92aから アスパンチ91の先端面91aが突出するようにな っている。なお、図17中、符号95はボルトB1に よりカバー90に取り付けられる支持板、符号P Nは上型に対してパンチャー9を位置決めする めの位置決めピン、符号B2は上型にパンチ ーを取り付けるためのボルトである。

 このパンチャーによると、ストリッパー9 2によりワークを押圧した状態にし、この状 を維持しながらピアスパンチ91によりピアス 加工する。

 したがって、このパンチャー9によると、 ピアス加工の際、ピアス加工に必要な必要最 小限の箇所だけワークを押圧するようにして 、機械加工する部分を可及的に少なくして安 価にピアス加工ができる。また、パンチャー が小型化できるので、隣接する複数個の孔を 1個のパンチャーで加工可能になる。

 ところで、一般にパンチャーにより穿孔 業をする場合、コンピュータへの数値入力 より位置合わせをする方法(以下、数値入力 方法という)と、目視により穿孔位置を確認 ながら位置あわせをする方法(以下、目視合 せ方法という)がある。したがって、従来は 、上記方法に対応する二種類のパンチャーを 使い分ける必要があった。

 ところが、上記二種類のパンチャーを具 おくことになるとコスト高となるだけでな 同時に管理も必要になるという問題がある

 また、上記パンチャー9では、隣合う金属 板面が90°~95°(多くは90°~93°、これについて 以下同じ)の角部を構成するワークに対して 角部近傍の金属板面位置に孔を開けること 困難であるという問題がある。これはカバ 90の周面が孔を開ける側の反対側の金属面 当たってしまうからである。

  なお、上記問題を解決するため、カバ 90の直径を小さくするということが考えられ るが、この方法によるとカバー90の内部に配 してある圧縮コイルバネ93の弾性復帰力が さくなることから所定のワークへの押圧力 確保できないという問題が起こり得る。

 また、上記カバー90をゴム材で構成し、 ムの弾性変形能を利用して金属板面にカバ 外周面を押し付けながら作業を行うことが えられるが、この方法によるとカバー90の寿 命が非常に短いという問題が生じる。

 したがって、この種の業界において、一 類のパンチャーで、数値入力方法と目視合 せ方法の両方に使用できるパンチャーが市 に出回ることを待ち望んでいる。また、寿 が長く、十分なワークへの押圧力を確保で 、隣合う金属板面の角度が90°~95°であるワ クに対して角部により近い金属板面位置に を開けることが可能なパンチャーが開発さ ることを待ち望んでいる。

 そこで、この発明では、数値入力方法と目 合わせ方法の両方に使用できるパンチャー 提供することを課題とする。
また、この発明では、寿命が長く、十分なワ ークへの押圧力を確保でき、隣合う金属板面 の角度が90°~95°であるワークに対して角部に より近い金属板面位置に孔を開けることが可 能なパンチャーを提供することを課題とする 。

 この発明は、一端開放孔を有する筒状の バーに対して前記一端開放孔から先端面を 出させる態様でピアスパンチを移動不能に 挿させ、前記カバーとピアスパンチ相互間 筒状のストリッパーを上記一端開放孔から き取り可能に設けると共に、当該ストリッ ーを付勢手段により一端開放孔からピアス ンチよりも多く突出させ、前記付勢手段の 勢力に抗したストリッパーへの押し込みに り当該ストリッパーの突出端に形成した貫 孔からピアスパンチの先端面が突出するパ チャーにおいて、カバーからストリッパー 抜けるのを阻止する抜止手段を、カバーに して着脱可能に設けてある。

 また、付勢手段とストリッパーとの間に ング部材を設けることができる。

 この発明のパンチャーは、さらに、ピア パンチの先端面にはストリッパーから突出 る軸部を設けてあり、穿孔されてストリッ ー内に残った板部分は前記軸部によりスト ッパーの外部に払い出されるようにしてあ 。

 また、付勢手段としては、圧縮コイルバ とすることができる。

 この発明のパンチャーは、カバーから抜 手段を取り外して、前記カバーからストリ パーを抜き取った状態では、カバーからピ スパンチの先端部が突出しており、ピアス ンチの位置あわせが可能となるようにして る。

 この発明のパンチャーは、一端開放孔を する筒状のカバーに対して前記一端開放孔 ら先端面を突出させる態様でピアスパンチ 移動不能に遊挿させ、前記カバーとピアス ンチ相互間に筒状のストリッパーを抜け止 状態に設けると共に、当該ストリッパーを 勢手段により一端開放孔からピアスパンチ りも多く突出させ、前記付勢手段の付勢力 抗したストリッパーへの押し込みにより当 ストリッパーの突出端に形成した貫通孔か ピアスパンチの先端面が突出するパンチャ において、カバーは金属製であって一端開 孔及びその近傍のカバー部分を他のカバー 分よりも小径としてある。

 この発明のパンチャーは、付勢手段が前 他のカバー部分に収容されており、前記他 カバー部分よりも一端開放孔側のカバー部 を小径としてある。

 この発明のパンチャーは、一端開放孔側 カバー部分は、開放孔に向って徐々に縮径 るテーパー部となっている。

 この発明のパンチャーは、テーパー部の 斜ラインは、内側に凹んでいる。

 この発明のパンチャーは、付勢手段は、 縮コイルバネである。

 この発明のパンチャーは、ストリッパー よりワークを押圧した状態にし、この状態 維持しながらピアスパンチによりピアス加 するものである。

 この発明のパンチャーによると、数値入 方法と目視合わせ方法の両方に使用できる のとなる。この発明のパンチャーによると 寿命が長く、十分なワークへの押圧力を確 でき、隣合う金属板面の角度が90°~95°であ ワークに対して角部により近い金属板面位 に孔を開けることができる。

は、この発明の実施例1のパンチャーの 外観斜視図である。 は、前記パンチャーの断面図である。 は、前記パンチャーの上面図である。 は、図1の状態からストリッパーが押し 込まれた状態のパンチャーの外観斜視図であ る。 は、図2の状態からストリッパーが押し 込まれた状態のパンチャーの断面図である。 は、カバーから抜止手段を取り外して カバーからストリッパーを抜いた状態を示 外観斜視図である。 は、前記パンチャーを使用したピアス の上死点状態の断面図である。 は、図7のピアス型の下死点状態の断面 図である。 は、前記抜止手段を取り外してストリ パーを抜き取った状態のパンチャーを使用 たピアス型の上死点状態の断面図である。 は、図9のピアス型の下死点状態の断 図である。 は、この発明の実施例2のパンチャー 外観斜視図である。 は、図11のパンチャーの断面図を示し いる。 は、図11の状態からストリッパーが押 込まれた状態のパンチャーの外観斜視図で る。 は、図12の状態からストリッパーが押 込まれた状態のパンチャーの断面図である は、実施例2のパンチャーを使用した アス型の上死点状態の正面断面図である。 は、図15のピアス型の下死点状態の正 断面図である。 は、従来のパンチャーの断面図である 。

 以下にこの発明におけるパンチャーを実 するための最良の形態として実施例につい 詳しく説明する。

 本願実施例1のパンチャーが図1~10に図示 れている。このパンチャーPは、図1や図2に すように、一端開放孔10を有する筒状のカバ ー1に対して前記一端開放孔10から先端面20を 出させる態様でピアスパンチ2をパンチリテ ーナ5により移動不能に遊挿配置させ、前記 バー1とピアスパンチ2相互間に筒状のストリ ッパー3を上記一端開放孔10から抜き取り可能 に設けると共に、当該ストリッパー3を付勢 段4により一端開放孔10からピアスパンチ2よ も多く突出させるようにしている。そして 前記付勢手段4の付勢力に抗したストリッパ ー3への押し込み力により、図4や図5に示すよ うに、ストリッパー3の突出端に形成した貫 孔30からピアスパンチ2の先端面20が突出する ものとしている。

 特に、このパンチャーPにおいては、図1~ 5に示すように、カバー1からストリッパー3 抜けるのを阻止する抜止手段6を、カバー1 対して着脱可能に設けてある。

 以下に、このパンチャーPを構成する主要 構成であるカバー1、ピアスパンチ2、ストリ パー3、付勢手段4、パンチリテーナ5、抜止 段6等について詳述する。

 カバー1は、例えば機械構造用炭素鋼(S45C) で構成されており、図1や図2に示すように、 筒部11とこれの下端部域に一体形成された り付け部12を備えている。

 上記円筒部11は、図2や図5に示すように、 主としてストリッパー3が内挿されている先 筒部11aと、主として付勢手段4である圧縮コ ルバネ40が内挿されている中筒部11bと、主 してパンチリテーナ5が内挿されている基礎 部11cとから構成されている。なお、この円 部11の先端筒部11aと中筒部11bとの間の内面 分には段付き部19が形成されている。

 取り付け部12は、図1、図2、図5に示すよ に、二つのボルト挿通孔13、二つの位置決め ピン挿通孔14及び一つのネジ孔15を備えてい 。なお、前記ネジ孔15にボルト16をねじ込む 、当該ボルト16とパンチリテーナ5との係止( 係止部k)により、パンチリテーナ5が基礎筒部 11cから抜け出ないようになっている。

 ここで、この実施例1では、カバー1は図1 図2に示すように、圧縮コイルバネ40が収容 れているカバー部分1aよりも先端側(一端開 孔10がある側)のカバー部分1bを小径として るが、前記小径の態様は、図1~図4に示すよ に、一端側に向って徐々に縮径するテーパ 部としてある。なお、必ずしもテーパー部 ある必要はなく単に直径を小さくするだけ もよい。また、カバー1を小径とする基点位 は圧縮コイルバネ40が収容されている位置 ら多少外れていてもよい。

 ピアスパンチ2は工具鋼で焼き入れ研磨さ れたものであり図1、図2、図4、図5に示すよ に、パンチリテーナ5により保持されている 共に、先端面20は圧縮コイルバネ40の付勢力 によりストリッパー3の貫通孔30内に挿入され た状態となっている。

 ストリッパー3は、図2、図5、図6に示すよ うに、筒状のカバー1の一端解放孔10から抜き 取り可能な筒状に構成されている。ストリッ パー3と圧縮コイルバネ(付勢手段)40の間には ング部材32が設けられ、これを介して、圧 コイルバネ40の力がストリッパー3に確実に 勢される。このストリッパー3は、例えば、 力黄銅鋳物(CAC304)により構成されている。

 付勢手段4は、上述した如く図2に示すよ に、圧縮コイルバネ40により構成されており 、容易に手に入るように汎用品を使用してい る。なお、この付勢手段4は、ストリッパー3 所定の力で付勢できるものであればよく、 縮コイルバネ40に限られるものではない。

 パンチリテーナ5は、機械構造用炭素鋼(S55C) により構成されるものであり、カバー1内に いてピアスパンチ2をしっかりと固定するも である
 抜止手段6は、上述した如く図1、図2、図6に 示すように、カバー1からストリッパー3が抜 るのを阻止するものであり、カバー1に対し て着脱可能に設けてある。

 ここで、この抜止手段6は、ボルト挿通孔 62及び位置決め凸部63を有した断面L字状の止 板60と、ボルト61と、カバー1の平面状壁面6a に設けられたネジ孔17及び位置決め孔18と、 ら構成されており、前記位置決め凸部63を位 置決め孔18に挿入すると共に、ボルト61を、 ルト挿通孔62を介してネジ孔17を螺入するよ にしている。

 なお、この実施例では、図1、図6に示す うに、カバー1の上域に開口部Hを設けると共 にストリッパー3の段部分近傍に平面部3aを設 けており、開口部Hを介して止め板60の上部を 平面部3aに押し当てることにより、カバー1に 対してストッパー3が、回転しないようにし ある。

 実施例1では、ピアスパンチ2の先端面に ストリッパー3から突出する軸部29を設けて るが、穿孔されてストリッパー3内に残った 部分は前記軸部29によりストリッパー3の外 に払い出されるようにしてある。

 以下、パンチャーPの使用の態様について 説明する。図7はこの実施例のパンチャーPを 用したピアス型の上死点状態の断面図、図8 は図7のピアス型の下死点状態の断面図を示 ている。

(1) 先ず、下型基板7に固着したワーク支持 部材70上にワークWを載置し、ワークWにピア 加工すべく上型基板8にパンチャーPをセット する。なお、上型基板8へのパンチャーPの取 付けは、図7に示すように、取り付け部12の ルト挿通孔13に挿入したボルトBを上型基板8 にねじ込み、さらに位置決めピン挿通孔13に 入したピンPNを上型基板8まで打ち込むよう して行われる。

(2)ワークWをワーク支持部材70上に載置した 状態において、上型80を降下させる。すると ストリッパー3がワークWと接触しその後、 縮コイルバネ40の付勢力に抗してストリッパ ー3が押し込まれることになる。つまり、ピ ス加工されるワークWの外周部分が強く押圧 しめられる。

(3)前記状態からさらに上型80が降下すると  ピアスパンチ2がストリッパー3よりも突出 した状態となり当該ピアスパンチによりワー クWに孔が開けられ、さらに上型80が降下して 図8に示す下死点状態になる。

(4)穿孔が完了して上型80が上昇すると、ス リッパー3は圧縮コイルバネ40により下方に けて付勢されているので、穿孔してパンチ ーPに付着しているワークWをパンチャーPか 引き離すことになる。

 このパンチャーPは下記の優れた作用・効 果を有する。

 (1)コンピュータによる数値制御により定 った位置を穿孔する場合は、図1や図2に示 ように、完全に組立状態のパンチャーPを上 に正確に取り付け、上記のパンチャーPの使 用の態様の説明に示したように作業を進めれ ばよい。

(2)目視により穿孔位置を定める場合は、ボ ルト61を緩めて止め板60をカバー1から取り外 、カバー1からストリッパー3を抜き取る。 の状態では、ピアスパンチ2はカバー1から突 出しており、目視でピアスパンチ2の先端部 を穿孔すべき部分に位置あわせできる。そ 後、図1や図2に示す如き取り外した部材を組 み付け、穿孔作業を開始すればよい。

(3)この実施例のパンチャーPによると、こ 欄の上記した(1)(2)より、数値入力方法と目 合わせ方法の両方で使用可能となる。

本願の実施例2のパンチャーが図11~16に図示 されている。このパンチャーPは、図11や図12 示すように、一端開放孔10を有する筒状の バー1に対して前記一端開放孔10から先端面20 を突出させる態様でピアスパンチ2をパンチ テーナ5により移動不能に遊挿配置させ、前 カバー1とピアスパンチ2相互間に筒状のス リッパー3を抜け止め状態に設けると共に、 該ストリッパー3を付勢手段4により一端開 孔10からピアスパンチ2よりも多く突出させ ようにしている。そして、前記付勢手段4の 勢力に抗したストリッパー3への押し込み力 により、図13や図14に示すように、ストリッ ー3の突出端に形成した貫通孔30からピアス ンチ2の先端面20が突出するものとしている

 特に、このパンチャーPにおいては、カバ ー1は金属製であって、図11~図14に示す如く、 付勢手段4が収容されているカバー部分1aより も先端側(一端開放孔10がある側)のカバー部 1bを小径としてある。

 このパンチャーを構成する主要構成である バー1、ピアスパンチ2、ストリッパー3、付 手段4、パンチリテーナ5は、基本的には、 施例1と同様の構成である。
カバー1は、上述の通り、圧縮コイルバネ40が 収容されているカバー部分1aよりも先端側(一 端開放孔10がある側)のカバー部分1bを小径と てあり、前記小径の態様は、図11~図14に示 ように、一端開放孔側に向って徐々に縮径 るテーパー部としてある。この場合のテー ー部の傾斜ラインは内側に凹んでいること 好ましい。尚、必ずしもテーパー部である 要はなく単に直径を小さくするだけでもよ 。また、カバー1を小径とする基点位置は圧 コイルバネ40が収容されている位置から多 外れていてもよい。

 ストリッパー3は、図12に示すように、後 側に外周突出鍔部31を有する筒状のもので り、圧縮コイルバネ40の付勢による外周突出 鍔部31と上記段付き部19との係止によりカバ 1に対して抜け止め状態となっている。なお このストリッパー3は、例えば高力黄銅鋳物 (CAC304)により構成されている。

 実施例2においては、ストリッパー3が回 しないように、図12に示すように、当該スト リッパーの外周壁面に軸方向に延びる溝60を 成すると共に、カバー1の外壁面に設けたネ ジ状突起61を前記溝60内に突出させてある。 お、この構成は必須の構成ではないので、 略することができる。

 実施例2のパンチャーPの使用の態様は、 述した実施例1の使用の態様と同様である。 15に、実施例2のパンチャーを使用したピア 型の上死点状態の正面断面図、図6には図5 ピアス型の下死点状態の正面断面図が示さ ている。

 このパンチャーPの下記の優れた作用・効 果を有している。

(A)  寿命を長くすることが可能であること
 従来技術の問題点の容易な解決手段として カバーをゴム材で構成し、ゴムの弾性変形 を利用して金属板面にカバー外周面を押し けながら作業を行うことが考えられるが、 の方法によるとカバーの寿命が非常に短い いう問題がある。
これに対して、この発明の実施例のパンチャ ーPでは、カバーに剛性の高い金属材料を使 することができるので、寿命が非常に長い のとなる。

(B)  十分なワークへの押圧力を確保できる と
従来技術の問題点の容易な解決手段として、 カバーの直径を小さくするということが考え られるが、この方法によるとカバーの内部に 配置してある圧縮コイルバネの弾性復帰力が 小さくなることから所定のワークへの押圧力 を確保できないという問題が起こり得る。
これに対して、この発明の実施例のパンチャ ーPでは、圧縮コイルバネのコイル径を小さ する必要はないので、ワークへの所定の押 力を確保できる。

(C)  角部近傍に容易に孔を開けることがで ること
この発明の実施例2では、カバー1は金属製で って、圧縮コイルバネ40が収容されている バー部分1aよりも先端側(一端開放孔10がある 側)のカバー部分1bを小径としてあり、前記小 径の態様は、図11~図14に示すように、先端側 向って徐々に縮径するテーパー部としてあ 。このように縮径したカバー部分を設ける とにより、角部近傍に容易に孔をあけるこ ができる。
上述の通り、本願発明により、カバー及びパ ンチャーの寿命を長くすることができ、十分 なワークへの押圧力を確保でき、隣合う金属 板面が90°~95の角部を構成するワークに対し 前記角部により近い金属板面位置に孔を開 ることができる。

 またテーパー部に相当する部分は単に直 を小さくするだけの構成でも同様の効果を する。

 このパンチャーPは、具体的には、自動車 ドアの内側に外部より雨や風等が自動車室内 に入らないように張られるゴムを止めるため の孔を開ける場合に用いられる。前記孔を開 けるための金属板面の幅は小寸法であり、こ れと90°~93°の角度で隣合う金属板面の存在に より、非常に孔開けが困難であった。

 しかしながら、このパンチャーPを使用す ると、カバー部分1bの存在により、ワークの 部のより近い金属板面位置に孔を開けるこ ができる(図16参照)。つまり、自動車ドアの 内側に外部より雨や風等が自動車室内に入ら ないように張られるゴムを止めるための孔を 非常に円滑に開けることができる。

 さらに、この発明のパンチャーPでは、例 えば以下に示すように自由に設計変更できる 。

 上記実施例1の抜止手段6は、上述した如 図1、図2、図6に示すように、カバー1に対し ストリッパー3を取り外し可能に、又は取り 外し不能にするだけでなく、抜止手段6の一 構成を利用してカバー1に対してストリッパ 3が相対回転するのを防ぐようにもしている 。別実施例の形態としては、上記抜止手段6 、カバー1に対してストリッパー3を取り外し 可能に、又は取り外し不能にするだけの機能 を有するものとしてもよい。この場合、別に 回転止め手段を付けるようにすればよい。

  実施例1及び2において、カバー1と取り け部12は一体成形されているが、別部材によ り構成して両者をボルト止めする形態とする ことができる。ボルト挿通孔13を二個設けて るが、これに限定されることなく一個でも 個でもよい。また、上記実施例のパンチャ Pが開ける孔は円孔であるが、楕円形状や小 判型形状、その他の形状とすることができる 。パンチャーPは、スライドカム型に取り付 、ワークに孔を開けるようにしてもよい。

 上記実施例のパンチャーPは、全長:72mm、 り付け部12:縦32mm×横30mmの三角形状であり、 非常にコンパクトなものである。




 
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