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Title:
PUNCTURE-SEALING AGENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149898
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a puncture-sealing agent which has a good valve injection property and a good sealing property and also has low corrosiveness against a tire material. Specifically disclosed is a puncture-sealing agent for sealing a hole formed on a punctured tire, which comprises a synthetic rubber latex and an nonionic surfactant or an amphoteric surfactant. In the puncture-sealing agent, the synthetic rubber latex is preferably an SBR latex, the content of the nonionic surfactant in the puncture-sealing agent is preferably 0.1 to 10 mass%, and the content of the amphoteric surfactant in the puncture-sealing agent is preferably 0.1 to 10 mass%.

Inventors:
HIRATA NARUKUNI (JP)
MINOJIMA HARUKI (JP)
SUGIO DAISUKE (JP)
INOUE YUSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060292
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
June 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BRIDGESTONE CORP (JP)
HIRATA NARUKUNI (JP)
MINOJIMA HARUKI (JP)
SUGIO DAISUKE (JP)
INOUE YUSUKE (JP)
International Classes:
C09K3/10; B29C73/02
Domestic Patent References:
WO2006049171A12006-05-11
Foreign References:
JP2002292758A2002-10-09
JPS53138111A1978-12-02
JPS50111705A1975-09-02
Attorney, Agent or Firm:
NAKAJIMA, Jun et al. (NAKAJIMA & KATOSeventh Floor, HK-Shinjuku Bldg.,3-17, Shinjuku 4-chom, Shinjuku-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 パンクしたタイヤの穴をシールするパンクシーリング剤であって、
 合成ゴムラテックスと、非イオン性界面活性剤または両性イオン性界面活性剤と、を含むパンクシーリング剤。
 前記合成ゴムラテックスが、SBRラテックスである請求項1に記載のパンクシーリング剤。
 前記非イオン性界面活性剤の前記パンクシーリング剤中の含有量が、0.1~10質量%である請求項1または請求項2に記載のパンクシーリング剤。
 前記両性イオン性界面活性剤の前記パンクシーリング剤中の含有量が、0.1~10質量%である請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のパンクシーリング剤。
 前記合成ゴムラテックスの平均粒径が、50~800nmである請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のパンクシーリング剤。
Description:
パンクシーリング剤

 本発明は、パンクしたタイヤの穴をシー する際に使用されるパンクシーリング剤に する。

 パンクが発生した際にその発生箇所をシ ルするための補修剤として、種々のパンク ーリング剤が知られている。例えば、特開2 001-198986号公報で提案されているパンクシー ング剤は、シーリング剤注入時のバルブ詰 りを改善するために、陰イオン界面活性剤 一種であるラウリン酸アンモニウムやラウ ン酸トリエタノールアミンを含有している

 本発明は、バルブ注入性およびシール性 良好で、タイヤ材料への腐食性が低いパン シーリング剤を提供することを目的とする

 本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意 討した結果、下記本発明により当該目的を 成できることを見出した。
 すなわち、本発明は、パンクしたタイヤの をシールするパンクシーリング剤であって 合成ゴムラテックスと、非イオン性界面活 剤または両性イオン性界面活性剤と、を含 パンクシーリング剤である。
 本発明のパンクシーリング剤においては、 記合成ゴムラテックスが、SBRラテックスで ることが好ましい。
 さらに、本発明のパンクシーリング剤にお ては、前記非イオン性界面活性剤の前記パ クシーリング剤中の含有量は、0.1~10質量%で あることが好ましく、前記両性イオン性界面 活性剤の前記パンクシーリング剤中の含有量 は、0.1~10質量%であることが好ましい。また 前記合成ゴムラテックスの平均粒径は、50~80 0nmであることが好ましい。

 本発明によれば、バルブ注入性およびシ ル性が良好で、タイヤ材料への腐食性が低 パンクシーリング剤を提供することができ 。

本発明の実施形態に係るパンクシーリ グ剤をタイヤに充填するために用いられる ーリング・ポンプアップ装置の一例を示す 略図である。

 パンクしたタイヤの穴をシールする本発 のパンクシーリング剤は、合成ゴムラテッ スと、非イオン性界面活性剤または両性イ ン性界面活性剤と、を含む。天然ゴムラテ クスには、若干量のタンパク質が内在して る。これらは、親水性のものであり界面活 剤の親油性基が吸着しにくいという欠点を する。一方で、合成ゴムラテックスはタン ク質を全く含んでいないため、上述した欠 はない。

 また、通常、非イオン性界面活性剤およ 両性イオン性界面活性剤は、それぞれ、ア カリ性ではないため、タイヤ材料を腐食す ことがない。また、陽イオン性界面活性剤 は異なり、ラテックスの安定性を害するこ もない。従って、上記合成ゴムラテックス 非イオン性界面活性剤または両性イオン性 面活性剤とを組み合わせて用いることで、 ルブ注入性およびシール性が良好で、タイ 材料への腐食性が低いパンクシーリング剤 することができる。

 合成ゴムラテックスとしては、例えば、 リエチレン-ブタジエンラテックス、ポリ酢 酸ビニルラテックス、アクリリック共重合体 ラテックス、ニトリルラテックス、ポリクロ ロプレンラテックス、スチレンブタジエンラ テックス等が用いられる。機械的性能、保存 安定性を考慮すると、スチレンブタジエンゴ ムラテックス(SBRラテックス)が好ましい。ま 、界面活性剤の吸着性を考慮すると、合成 ムラテックスは、より粒径の小さいSBRラテ クスがより好ましい。具体的には、SBRラテ クスの平均粒径は50~800nmであることが好ま く、70~300nmがさらに好ましい。これは、SBRラ テックスの比表面積が大きくなるからである 。合成ゴムラテックスの含有量は、パンクシ ーリング剤中、20~60質量%とすることが好まし く、30~50質量%とすることがより好ましい。

 非イオン性界面活性剤は、安定性の観点 ら、ポリオキシエチレンアルキルエーテル ポリオキシエチレンジスチレン化フェニル ーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ ピレングリコール、ポリオキシエチレンラ リルエーテル等のPOE(ポリオキシエチレン) 界面活性剤およびソルビタンラウリル酸モ エステル、ソルビタンステアリン酸トリエ テル等の多価アルコール系非イオン界面活 剤が好ましい。非イオン系界面活性剤の含 量は、パンクシーリング剤中、0.1~10質量%と ることが好ましく、0.5~5.0質量%とすること より好ましい。0.1質量%未満では、高温時の ルブ注入性が改善されないことがあり、10 量%を超えると、シール性を低下させること ある。

 両性イオン性界面活性剤は、安定性の観 から、ラウリルベタイン、ステアリルベタ ン、アラニン型両性活性剤が好ましい。両 イオン性界面活性剤の含有量は、パンクシ リング剤中、0.1~10質量%とすることが好まし く、0.5~5.0質量%とすることがより好ましい。0 .1質量%未満では、高温時のバルブ注入性が改 善されないことがあり、10質量%を超えると、 シール性を低下させることがある。

 以上のような本発明のパンクシーリング は、その効果を阻害しない限り、または、 の他の特性を向上させることを目的として 種々の添加剤を含有させることができる。 下、添加剤について説明する。

(不凍液)
 本発明のパンクシーリング剤には、不凍液( 凍結防止剤)を含有することができる。不凍 としては、特に限定されず、エチレングリ ール、プロピレングリコール等を使用する とができる。凍結防止剤の含有量は、パン シーリング剤中、5~50質量%であることが好ま しい。5質量%未満では、低温での凍結防止性 十分に得られないことがあり、50質量%を超 ると、ゴムラテックス量に対して、グリコ ル量が多くなるため、パンク補修時に、凝 したゴムラテックスの粒がグリコール中に 散した状態として存在するため、十分なシ ル特性が得られないことがある。好ましい 結防止剤の含有量は、10~50質量%である。

(樹脂系接着剤)
 樹脂系接着剤としては、ロジン酸エステル 脂や、テルペンフェノール樹脂等のテルペ 樹脂を使用することができる。テルペンフ ノール樹脂としては、α-ピネンフェノール 脂、ジペンテンフェノール樹脂、テルペン スフェノール樹脂、またはこれらを水素添 したものなどが使用できる。また、樹脂系 着剤は、市販のものを使用することもでき 。なお、本発明のパンクシーリング剤が低 子量天然ゴムラテックスを含有する場合は 低分子量天然ゴムラテックスが樹脂系接着 と同じ作用をするために、当該樹脂系接着 は、必ずしも必要ではない。

 樹脂系接着剤の含有量はパンクシーリン 剤中、3~30質量%の範囲であることが好まし 、5~25質量%の範囲であることがより好ましく 、7~20質量%の範囲であることがさらに好まし 。3~30質量%の範囲とすることで、実用的で 好なシール性を発揮することができる。樹 系接着剤は、シール性の向上を考慮して、 記ゴムラテックスの水性分散剤または前記 ムラテックスの水性乳剤の状態で加えられ なることが好ましい。

(短繊維)
 短繊維は、パンクによりタイヤに発生した (欠陥部)に入り込んで目詰まりを生じさせ 、この穴を迅速、かつ確実に塞ぐ役割を果 す。パンクシーリング剤中の短繊維の含有 は、パンクシーリング剤中、0.1質量%~5質量% あることが好ましい。

 0.1質量%未満では、短繊維を添加したこと によるシール性を十分に発揮することができ ないことがある。また、5質量%を超えると、 繊維の絡み合いが発生し、粘性が増加して 入容易性が低下すると共に、既述の役割を 分に発揮することが難くなるため、シール も低下してしまうことがある。短繊維の含 量は、0.3~4質量%とすることが好ましく、0.5~ 3質量%とすることがより好ましい。

 また、既述のような役割を十分に発揮さ るため、短繊維についても種々の設計をす ことが好ましい。そこで、短繊維の比重(S) 長さ(L)、直径(D)、および長さと直径との比( L/D)は、それぞれ、下記の範囲とすることが ましい。

(1)比重(S):0.8≦S≦1.4(より好ましくは、0.9≦S 1.3、さらに好ましくは、1.0≦S≦1.2)。
 短繊維の比重が0.8未満では、短繊維が上に いてしまって長期の分離安定性が低くなる とがあり、1.4を超えると、短繊維が下に沈 でしまって長期の分離安定性が低くなるこ がある。

(2)長さ(L):0.05≦L≦10mm(より好ましくは、0.08≦ L≦8mm、さらに好ましくは、0.1≦L≦6mm)。
 短繊維の長さが0.05mm未満では、短繊維がパ クによる欠陥部に目詰まりを生じさせてシ ル性を向上させる効果を十分に発揮させる とができない場合があり、10mmを超えると、 短繊維の相対的な数が減少するためシール性 が低下する場合がある。

(3)直径(D):1≦D≦100μm(より好ましくは、3≦D≦ 80μm、さらに好ましくは、5≦D≦50μm)。
 短繊維の直径(太さ)が1μm未満では、上記目 まりを生じさせてシール性を向上させる短 維の役割を十分に発揮することができない 合があり、100μmを超えると、短繊維の相対 な数が減少するためシール性が低下する場 がある。

(4)長さと直径との比(L/D):5≦L/D≦2000(より好ま しくは、20≦L/D≦1600、さらに好ましくは、50 L/D≦1200、特に好ましくは、100≦L/D≦300)。
 L/Dが5未満では、上記目詰まりを生じさせて シール性を向上させる短繊維の役割を十分に 発揮することができない場合があり、2000を えると、短繊維の絡み合いによるダマが発 し、シール性および注入容易性の低下を引 起こすことがある。
 なお、短繊維は、一の材質からなるものを 定の形状で使用することができるが、既述 範囲で複数の材質からなるものを種々の形 で使用することもできる。

 短繊維は、その材質に特に制限はないが ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン、 リプロピレン、およびこれら2以上の複合体 のいずれかからなることが好ましく、ポリエ チレン、ナイロン、ポリプロピレン、および これら2以上の複合体のいずれかからなるこ がより好ましい。かかる短繊維を使用する とで、より良好な分離安定性が得られる。

 短繊維は、その全量若しくはその一部(好 ましくは全量)を、高級アルコール系誘導体 よび/またはベタイン系活性剤等の溶剤で処 しておくことが好ましい。かかる処理によ 、溶剤が活剤として作用し、短繊維の分散 を向上させることができる。当該処理は、 ンクシーリング剤に含有させる前でも後で よい。処理方法としては、短繊維を上記溶 に含浸したり、上記溶剤を吹き付けたりし 行うことができる。高級アルコール誘導体 しては、ポリグリコール系ポリエステル等 好適である。

 溶剤の短繊維への添加量(上記処理により 短繊維に吸収される量)としては、短繊維質 の0.2~20質量%であることが好ましく、0.5~10質 %であることがより好ましく、1~6%であるこ がさらに好ましい。溶剤の短繊維への添加 が少なすぎると、短繊維の十分な分散効果 得られずに当該処理が不十分となることが り、多すぎても、それ以上の効果の向上が 待できない。

 以上のようなパンクシーリング剤におい 、当該パンクシーリング剤中の固体成分(以 下、「固形分」ということがある)の含有量 、5~70質量%であることが好ましい。

 「固形分の含有量」は、以下のようにし 求めることができる。まず、パンクシーリ グ剤100gを30分間、200℃の状態で放置する。 置後の残留分の質量を測定し、当該残留分 質量をパンクシーリング剤の質量で除する( 残留分の質量/放置前のパンクシーリング剤 質量)ことで求めることができる。

 パンクシーリング剤中の固形分の含有量が5 質量%未満だと、ゴムラテックスの割合が低 なり、十分なシール性を確保することが不 能となることがある。また、パンクシーリ グ剤中の固形分が70質量%を超えると、シー 性以外の特性を十分に確保することができ いことがある。
 上記範囲内での固形分含有量のより好まし 上限は60質量%であり、さらに好ましくは50 量%であり、特に好ましくは40質量%である。 た、上記範囲内で固形分の含有量のより好 しい下限は8質量%であり、さらに好ましく 10質量%である。

 また、パンクシーリング剤の粘度は、実際 使用条件として想定される条件(少なくとも 、タイヤへの充填前であって60℃~-30℃の範囲 )において、3~6000mPa・sであること好ましく、5 ~4500mPa・sであることがより好ましく、8~3000mPa ・sであることがさらに好ましく、10~3000mPa・s であることが特に好ましく、15~1500mPa・sであ ことが最も好ましい。
 パンクシーリング剤の粘度が3mPa・s未満で 、粘度が低すぎてバルブへの注入時に液漏 が発生することがある。パンクシーリング の粘度が6000mPa・sを超えると、注入時の抵抗 が強くなって注入容易性が低下する場合があ り、また、タイヤ内面への広がりも十分でな く、高いシール性が得られない場合がある。 なお、当該粘度は、B型粘度計等により測定 ることができる。

 本発明のパンクシーリング剤では、希薄 のために、水を含有させることができる。 らにパンクシーリング剤に、通常の分散剤 乳化剤、発泡安定剤、苛性ソーダ等のpH調 剤、を添加してもよい。

 またパンクしたタイヤを迅速にシールし つ大きな穴でも確実にシールできるように パンクシーリング剤に1種又はそれ以上のフ ィラーを混合してもよい。安定したフィラー としては、例えばケイ酸、チョーク、カーボ ンブラック、グラスファイバーで補強された 合成樹脂、ポリスチレン粒子、タイヤ等の加 硫成品の粉砕による粉末ゴム、おがくず、モ スラバー粒子、カットフラワー用の発泡粒子 等が採用できる。この中でも特に好ましいフ ィラーは、ケイ酸と結合したゴム粉末、およ びグラスファイバーで補強された合成樹脂で ある。

 前記フィラーは、パンクシーリング剤に 接添加され得る。しかしながら、フィラー 、バルブサイズを変更することなくバルブ へてパンクシーリング剤を導くのを困難ま は不可能にする大きさを有する限りにおい は、これらのフィラーは、一般的にタイヤ リム組するときにタイヤの内部に導入され タイヤにパンクが発生した際にパンクシー ング剤が注入されることによってシーリン を成し遂げる。

 前記フィラーは、パンクシーリング剤中 、好ましくは約20~200g/リットル、より好ま くは60~100g/リットル加えられ、あるいはタイ ヤのリム組においてタイヤ内部に配される。 他方、パンクシーリング剤中に液体成分とし て、樹脂系接着剤用の分散剤又は乳化剤、好 ましくは水が添加されてもよく、必要により 液状樹脂系接着剤を用いてもよい。

 パンクシーリング剤は、既述の材料を公 の方法で混合等して製造することができる また、パンクシーリング剤の製造、保管、 填は、酸化等を避けるため、好ましくは窒 又は希ガスの雰囲気で行われる。

 以上のようなパンクシーリング剤による ンクの修理方法としては、公知の方法を適 することができる。すなわち、まず、パン シーリング剤が充填された容器をタイヤの ルブ口に差し込み、適量を注入する。その 、パンクシーリング剤がタイヤ内面に広が パンク穴をシールできるようにタイヤを回 させればよい。

 このようなパンクシーリング剤は、種々 ポンプアップ装置を用いてタイヤの内部に 入することができる。例えば、図1に示すよ うなポンプアップ装置20によって、タイヤ内 に注入することができる。

 図1に示されるポンプアップ装置20では、 力源として小型のエアコンプレッサ1を用い ている。このエアコンプレッサ1は、ホース2 介して耐圧容器4のガス導入部3に接続され いる。ガス導入部3は、栓バルブ5で閉止でき かつ耐圧容器4に収納されたパンクシーリン 剤6の液面上までのびるライザーチューブと て形成されている。

 また、耐圧容器4は、パンクシーリング剤 6を取出すための出口バルブ7を有し、この出 バルブ7にホース8の一端が接続されるとと に、該ホース8の他端には、タイヤバルブ10 ねじ止めされるねじアダプタ9が取付けられ いる。

 耐圧容器4は、フィリングスタブ12を有し かつ水が充填されたジャケット11を具える 必要に応じて加熱源としての塩化カルシウ がフィリングスタブ12内に充填されうる。パ ンクシーリング剤6が低温で凍結すると、こ 加熱源の水和作用で解放される熱によって 利用できる温度にパンクシーリング剤6が加 される。

 エアコンプレッサ1には、電気ケーブル13 接続され、そのプラグ14は、例えば、シガ ットライターに差込まれる。

 タイヤにパンクが発生すると、ねじアダ タ9がタイヤバルブ10にねじ止めされ、かつ アコンプレッサ1がシガレットライターに接 続されるとともに、耐圧容器4のガス導入部3 おいて栓バルブ5が開かれる。そしてエアコ ンプレッサ1から耐圧容器4内にガス導入部3を へて導入される圧縮空気が、出口バルブ7か パンクシーリング剤6を押出し、タイヤバル 10をへてタイヤの内部に導入させる。然る 、空気がタイヤの内部に再充填され、タイ を特定の内圧で膨張させる。これが終わる 、ねじアダプタ9をタイヤバルブ10から取外 、エアコンプレッサ1を止める。この直後に 一定距離に亘って予備走行し、タイヤ内部 パンクシーリング剤6を散布しつつパンク穴 をシールした後、ポンプアップ装置20が再び 続されてタイヤを要求される内圧まで再度 ポンプアップする。

 本発明のパンクシーリング剤は、種々の 気入りタイヤのパンク修理に適用すること できる。例えば、自動車用タイヤ、二輪車 タイヤ、一輪車用タイヤ、車いす用タイヤ 農地作業や庭園作業に使用する車両用タイ 等が挙げられる。

 以下、本発明を実施例により具体的に説 するが、本発明はこれらに限定されない。

〔参考例、実施例1~20、比較例1、2〕
 下記表1及び表2に記載の材料を混合して、 考例、実施例1~20、および比較例1、2に係る ンクシーリング剤を調製した。

〔評価〕
(バルブ注入性)
 60℃環境下、450mlの補修液を用いて、調製し たパンクシーリング剤をバルブから注入した 。バルブ注入性の評価は、実施例1~20、比較 1および2のパンクシーリング剤を使用した際 に注入に要した時間が、参考例のパンクシー リング剤を使用した際に注入に要した時間( 考例時間)を基準として、当該注入時間(参考 例時間)の何%になるかにより行った。具体的 準は下記のとおりである。
  ◎:当該注入時間(参考例時間)の50%未満内
  ○:当該注入時間(参考例時間)の50%以上80% 満内
  △:当該注入時間(参考例時間)の80%以上100% 満内
  ×:当該注入時間(参考例時間)の100%以上
結果を下記表1及び表2に示す。

(パンク穴シール性の評価)
 1つのタイヤのタイヤトレッド溝部に、φ2.3m mの穴をドリルであけ、調製したパンクシー ング剤を注入し、車に装着した。その後、0. 2MPaの空気圧を維持しながら、約50km/hで車を 行させ、何km走行時にシールが完了するかに より、パンク穴シール性の評価を行った。具 体的基準は下記のとおりである。
  ◎:3km未満
  ○:3km以上5km未満
  △:5km以上8km未満
  ×:8km以上
結果を下記表1及び表2に示す。

(ホイール塗装の腐食性評価)
 上記パンクシーリング剤のそれぞれについ 、ホイールの表面にシーリング剤を塗布し 35℃の高温下で放置することによりホイー 塗装の腐食性評価を行った。具体的基準は 記のとおりである。
  ○:1週間後、塗装のピーリングテストを行 った際に、ホイール塗装の剥がれが無い
  ×:1週間後、塗装のピーリングテストを行 た際に、ホイール塗装の剥がれが有る
結果を下記表1及び表2に示す。

 表1中、界面活性剤の種類において、Aは リオキシエチレンラウリルエーテルを表し Bはポリオキシエチレン高級アルコールエー ルを表し、Cはラウリルベタインを表し、E ステアリルベタインを表す。

 また、表2中の界面活性剤の種類欄における D、及びF~Kは、下記のとおりである。
D:ラウリン酸トリエタノールアミン、
F:ソルビタンラウリル酸モノエステル
G:ソルビタンパルミチル酸モノエステル
H:ソルビタンステアリン酸モノエステル
I:ソルビタンステアリン酸トリエステル
J:ソルビタンオレイン酸モノエステル
K:ソルビタンオレイン酸トリエステル

 表1及び表2の結果より、実施例1~20では、 なくともバルブ注入性またはシール性のい れかが非常に優れ(◎)、かつ、タイヤ材料 の腐食性が低く(○)、実用的に優れているこ とがわかった。




 
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