Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
QUINOLONE DERIVATIVE AND USE THEREOF
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128262
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a compound having excellent NK2 receptor binding activity. The compound is satisfactory as a pharmaceutical product. Specifically disclosed is a neurokinin receptor antagonist containing a compound represented by formula (I) or a salt thereof. In formula (I), --- represents a single bond or a double bond; A1 and A2 may be the same or different, and each represents an optionally substituted aromatic group; ring B represents an optionally substituted phenyl group; R represents a hydrogen atom or an optionally substituted hydrocarbon group; R1 may not exist, or represents a hydrogen atom, an optionally substituted alkyl group or an optionally esterified carboxyl group; X1 represents an optionally substituted methylene group; X2 represents an optionally substituted ethylene group; and Y represents an optionally substituted carbon atom, an optionally substituted nitrogen atom, an oxygen atom, or an optionally oxidized sulfur atom.

Inventors:
NAGAI KATSUNORI (JP)
TARUI NAOKI (JP)
NISHIKIMI YUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/001737
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
April 15, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
TAKEDA PHARMACEUTICAL (JP)
NAGAI KATSUNORI (JP)
TARUI NAOKI (JP)
NISHIKIMI YUJI (JP)
International Classes:
C07D215/22; A61K31/47; A61K31/4709; A61K31/538; A61P1/04; A61P25/22; A61P25/24; A61P43/00; C07D265/36; C07D401/12; C07D409/12
Domestic Patent References:
WO2004096780A12004-11-11
WO2002083663A12002-10-24
WO1996008480A11996-03-21
Foreign References:
JPH0710844A1995-01-13
Attorney, Agent or Firm:
Shinjyu Global IP (JP)
fresh green -- a global IP patent business corporation (JP)
Download PDF:
Claims:
 式(I)
[式中、

は単結合または二重結合を示し、
A 1 およびA 2 は同一または異なって置換基を有していてもよい芳香族基を、
B環は置換基を有していてもよいフェニル基を示し、
Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、
R 1 は、存在しないか、あるいは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示し、
X 1 は置換基を有していてもよいメチレン基を示し、
X 2 は置換基を有していてもよいエチレン基を示し、
Yは置換基を有していてもよい炭素原子、置換基を有していてもよい窒素原子、酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を示す。
]で表される化合物またはその塩を含有してなるニューロキニン受容体拮抗剤。
ニューロキニン2受容体拮抗剤である請求項1記載の拮抗剤。
消化器疾患または中枢疾患の予防・治療剤である請求項1記載の拮抗剤。
消化器疾患が、機能性消化管疾患である請求項3記載の拮抗剤。
機能性消化管疾患が、過敏性腸症候群または機能性ディスペプシアである請求項4記載の拮抗剤。
中枢疾患がうつまたは不安である請求項3記載の拮抗剤。
 式(I)
[式中、
は単結合または二重結合を、
A 1 およびA 2 は同一または異なって置換基を有していてもよい芳香族基を、
B環は置換基を有していてもよいフェニル基を、
Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を、
R 1 は、存在しないか、あるいは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示し、X 1 は置換基を有していてもよいメチレン基を、
X 2 は置換基を有していてもよいエチレン基を、
Yは置換基を有していてもよい炭素原子、置換基を有していてもよい窒素原子、酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を示す。
(ただし、A 1 およびA 2 が置換基を有していてもよいフェニル基を、
Yが置換基を有しない炭素原子を、
が二重結合を、Rが水素原子を、X 1 がメチレン(-CH 2 -)を、X 2 がエチレン(-CH 2 CH 2 -)を示すとき、B環の置換基は、C 1-2 アルキル、C 1-2 アルコキシまたはC 1-2 アルキレンジオキシではない。)]で表される化合物
またはその塩。
Rが水素原子であり;
R 1 は存在しないか、あるいは水素原子であり;
X 1 がメチレン(-CH 2 -)であり;
X 2 がヒドロキシを有していてもよいエチレン(-CH 2 CH 2 -)であり;
Yが無置換の炭素原子(CHまたはCH 2 )または酸素原子であり;
が単結合または二重結合であり;
A 1 がハロゲン原子から選択される1~3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、(1)C 6-10 アリール基または(2)環構成原子として、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし3種のヘテロ原子を、1ないし3個有する、5または6員の芳香族単環式複素環基であり;
A 2 がハロゲン原子、シアノ、低級(C 1-6 )アルコキシ、低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノおよびC 1-6 アルキルから選択される1~3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、(1)C 6-10 アリール基または(2)環構成原子として、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし3種のヘテロ原子を、1ないし3個有する、5または6員の芳香族単環式複素環基であり;
B環が(1)ハロゲン原子、(2)低級(C 1-6 )アルコキシ、(3)低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル、(4)カルボキシル、(5)カルバモイルおよびヒドロキシから選択される置換基で置換されていてもよいモノ-またはジ-低級(C 1-6 )アルキルカルバモイル、および(6)カルバモイルから選択される1~4個の置換基で置換されていてもよいフェニルである請求項7記載の化合物またはその塩。
3-(4-シアノフェニル)-1-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]-1-[(6-メトキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチル]尿素、
N-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]-N’-(6-フルオロピリジン-3-イル)-N-[(6-メトキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチル]尿素、
1-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]-1-[(6-メトキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチル]-3-(6-メトキシピリジン-3-イル)尿素、
1-[(6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチル]-3-フェニル-1-(2-フェニルエチル)尿素、もしくは
2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボン酸メチル、またはそれらの塩。
請求項7記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
哺乳動物に対し、請求項7記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする消化器疾患または中枢疾患の予防・治療方法。
消化器疾患が、機能性消化管疾患である請求項11記載の予防・治療方法。
機能性消化管疾患が、過敏性腸症候群または機能性ディスペプシアである請求項12記載の予防・治療方法。
中枢疾患がうつまたは不安である請求項11記載の予防・治療方法。
消化器疾患または中枢疾患の予防・治療剤を製造するための請求項7記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。
消化器疾患が、機能性消化管疾患である請求項15記載の使用。
機能性消化管疾患が、過敏性腸症候群または機能性ディスペプシアである請求項16記載の使用。
中枢疾患がうつまたは不安である請求項15記載の使用。
Description:
キノロン誘導体およびその用途

 本発明は、優れたニューロキニン2受容体 拮抗活性を有するキノロン誘導体およびその 用途に関する。

 生体内にはニューロキニン1(NK1)受容体、 ューロキニン2(NK2)受容体、ニューロキニン3 (NK3)受容体が存在する。これらにタキキニン して知られている神経ペプチドであるサブ タンスP(SP)、ニューロキニンA(NKA)、ニュー キニンB(NKB)がそれぞれ主に結合し、さまざ な生理作用を発揮することが知られている

 したがって、NK2受容体の拮抗薬は、ニュ ロキニンA依存性の疾患の予防や治療に有用 であると考えられる。特に、消化器疾患(例 機能性消化管疾患、過敏性腸症候群、機能 ディスペプシア(Functional dyspepsia)、胃食道逆 流症、排便障害、便秘、下痢、吸収不良、消 化不良、胃炎、十二指腸炎、逆流性食道炎、 炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、 胃潰瘍、消化性潰瘍、H.pyroli感染による消化 疾患)、痛み(例、内臓痛、腹痛、胃痛、む やけ、体性痛、神経因性疼痛、偏頭痛、神 痛、掻痒)、中枢神経系の疾患(例、うつ、不 安、統合失調症、認知症、強迫神経症、恐慌 性障害、アルツハイマー病)、肺疾患(例、喘 、慢性閉塞性肺疾患、咳)、泌尿器疾患(例 排尿障害、頻尿、尿失禁)、嘔吐、炎症もし はアレルギー性疾患(例、アトピー、皮膚炎 、ヘルペス、乾癬、喘息、気管支炎、慢性閉 塞性肺疾患、喀痰、鼻炎、リウマチ関節炎、 変形性関節症、骨粗鬆症、多発性硬化症、結 膜炎、膀胱炎など)、肥満、循環器疾患(例、 心症、高血圧、心不全、血栓症など)、免疫 異常、癌、HIV感染症、心血管疾患、日光皮膚 炎、性的機能不全、運動失調などの疾患の予 防・治療剤に有用であると考えられる。

 一方、NK2受容体の選択的ペプチド拮抗剤 知られている(Br. J. Pharmacol.,1990年, 100巻,  588-592頁および国際公開第WO97/31941号)。しかし ながら、これら公知のペプチド性NK2拮抗薬は 、活性が弱く、また、代謝的に不安定である ことから、実用的な予防薬又は治療薬として 供するのは難しい。

 選択的非ペプチド系NK2受容体拮抗薬とし は、SR 48968(Brit. J. Pharmacol. 1992年、105巻、  77頁)、GR-159897(Bioorg. Med. Chem. Lett. 1994年,  4巻, 1951頁)、CP 96345(Science, 1991年, 251巻, 435 頁)、RP 67580(Proc.Nat.Acad.Sci.1991, 88巻, 10208頁) ZD 7944(Abstracts of Papers, Part 1,214th NATIONAL  Meeting of the American Chemical Society,Las Vegas, N V,Sept 7-11,1997年,MEDI 264)、国際公開第WO02/38547 、国際公開第WO02/38548号、国際公開第WO02/0836 63号、および国際公開第WO02/083664号に記載さ ているものなどが知られている。

 また、10員の含窒素複素環を有する化合物 しては、例えば、国際公開WO2004/096780号に下 の一般式のキノキサリン化合物が記載され いる。

 また、NK3受容体は、中枢疾患、特にうつ の関連性が指摘されている(Pharmacol. Biochem. Behav., 83(2006), 533-539、Nature Rev. Drug Discov., 4, 967-975, 2005)。したがって、NK3受容体に結 作用を示す化合物は、かかる中枢疾患の治 薬として有望と考えられる。

国際公開第WO97/31941号

国際公開第WO02/38547号

国際公開第WO02/38548号

国際公開第WO02/083663号

国際公開第WO02/083664号

国際公開第WO2004/096780号

Br. J. Pharmacol.,1990年, 100巻, 588-592頁 Brit. J. Pharmacol. 1992年、105巻、 77頁 Bioorg. Med. Chem. Lett. 1994年, 4巻, 1951頁 Science, 1991年, 251巻, 435頁 Proc.Nat.Acad.Sci.1991, 88巻, 10208頁 Abstracts of Papers, Part 1,214th NATIONAL Meeti ng of the American Chemical Society,Las Vegas, NV,Sep t 7-11,1997年,MEDI 264 Pharmacol. Biochem. Behav., 83(2006),533-539 Nature Rev. Drug Discov., 4, 967-975, 2005

 NK2受容体は種々の疾患に関連していると えられるので、NK2受容体結合剤により、NK2 容体を介する情報シグナルの伝達過程を調 することができれば、有効な医薬品が創出 きると考えられる。さらに、NK2受容体に対 る親和性に優れ、薬効発現、薬物動態、溶 性、他の医薬品との相互作用、安全性、安 性の点で優れたNK2受容体結合剤は、治療上 れた効果を期待することができる。しかし がら、現状では、NK2受容体に対する親和性 優れ、薬効発現、薬物動態、溶解性、他の 薬品との相互作用、安全性、安定性の点で 分満足できるものが見いだされていない。 こで、優れたNK2受容体結合活性を有し、医 品として十分満足できる化合物の開発が切 されている。

 本発明者らは、種々検討した結果、式(I)

[式中、
は単結合または二重結合を、
A 1 およびA 2 は同一または異なって置換基を有していても よい芳香族基を示し、
B環は置換基を有していてもよいフェニル基 示し、
Rは水素原子または置換基を有していてもよ 炭化水素基を示し、
R 1 は、存在しないか、あるいは水素原子、置換 基を有していてもよいアルキル基、またはエ ステル化されていてもよいカルボキシル基を 示し、
X 1 は置換基を有していてもよいメチレン基を示 し、
X 2 は置換基を有していてもよいエチレン基を示 し、
Yは置換基を有していてもよい炭素原子、置 基を有していてもよい窒素原子示し、酸素 子または酸化されていてもよい硫黄原子を す。]で表される化合物(本明細書中、化合物 (I)と称する場合がある。)またはその塩が予 外にもNK2受容体結合剤としての優れた性質 有しており、医薬として十分満足できるも であることを見出し、これらの知見に基づ て本発明を完成した。
 なお、化合物(I)のうち、式(I)
[式中、
は単結合または二重結合を、
A 1 およびA 2 は同一または異なって置換基を有していても よい芳香族基を、
B環は置換基を有していてもよいフェニル基 、
Rは水素原子または置換基を有していてもよ 炭化水素基を、
R 1 は、存在しないか、あるいは水素原子、置換 基を有していてもよいアルキル基、またはエ ステル化されていてもよいカルボキシル基を 示し、
X 1 は置換基を有していてもよいメチレン基を、
X 2 は置換基を有していてもよいエチレン基を、
Yは置換基を有していてもよい炭素原子、置 基を有していてもよい窒素原子、酸素原子 たは酸化されていてもよい硫黄原子を示す
(ただし、A 1 およびA 2 が置換基を有していてもよいフェニル基を、
Yが置換基を有しない炭素原子を、
が二重結合を、Rが水素原子を、X 1 がメチレン(-CH 2 -)を、X 2 がエチレン(-CH 2 CH 2 -)を示すとき、B環の置換基は、C 1-2 アルキル、C 1-2 アルコキシまたはC 1-2 アルキレンジオキシではない。)]で表される 合物またはその塩は、新規の化合物である
 すなわち、本発明は、
[1] 式(I)
[式中、
は単結合または二重結合を、
A 1 およびA 2 は同一または異なって置換基を有していても よい芳香族基を、
B環は置換基を有していてもよいフェニル基 示し、
Rは水素原子または置換基を有していてもよ 炭化水素基を、
R 1 は水素原子、置換基を有していてもよいアル キル基、またはカルボキシル基、またはエス テル化されていてもよいカルボキシル基を示 し、
X 1 は置換基を有していてもよいメチレン基を示 し、
X 2 は置換基を有していてもよいエチレン基を示 し、
Yは置換基を有していてもよい炭素原子、置 基を有していてもよい窒素原子、酸素原子 たは酸化されていてもよい硫黄原子を示す ]で表される化合物またはその塩を含有して るニューロキニン(NK)受容体拮抗剤;
[2]ニューロキニン2(NK2)受容体拮抗剤である上 記[1]記載の拮抗剤;
[3]消化器疾患または中枢疾患の予防・治療剤 である上記[1]記載の拮抗剤;
[4]消化器疾患が、機能性消化管疾患である上 記[3]記載の拮抗剤;
[5]機能性消化管疾患が、過敏性腸症候群また は機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)で る上記[4]記載の拮抗剤;
[6]中枢疾患がうつまたは不安である上記[3]記 載の拮抗剤;
[7] 式(I)
[式中、
は単結合または二重結合を、
A 1 およびA 2 は同一または異なって置換基を有していても よい芳香族基を、
B環は置換基を有していてもよいフェニル基 示し、
Rは水素原子または置換基を有していてもよ 炭化水素基を示し、
R 1 は、存在しないか、あるいは水素原子、置換 基を有していてもよいアルキル基、またはエ ステル化されていてもよいカルボキシル基を 示し、
X 1 は置換基を有していてもよいメチレン基を示 し、
X 2 は置換基を有していてもよいエチレン基を示 し、
Yは置換基を有していてもよい炭素原子、置 基を有していてもよい窒素原子、酸素原子 たは酸化されていてもよい硫黄原子を示す ]で表される化合物
(ただし、A 1 およびA 2 が置換基を有していてもよいフェニル基を、
Yが置換基を有しない炭素原子を、
が二重結合を、Rが水素原子を、X 1 がメチレン(-CH 2 -)を、X 2 がエチレン(-CH 2 CH 2 -)を示すとき、B環の置換基は、C 1-2 アルキル、C 1-2 アルコキシまたはC 1-2 アルキレンジオキシではない。)またはその ;
[8] Rが水素原子であり; 
R 1 は存在しないか、あるいは水素原子であり;
X 1 がメチレン(-CH 2 -)であり; 
X 2 がヒドロキシを有していてもよいエチレン(-C H 2 CH 2 -)(換言すれば、ヒドロキシで置換されていて もよいエチレン(-CH 2 CH 2 -))であり;
Yが無置換の炭素原子(CHまたはCH 2 )または酸素原子であり; 
が単結合または二重結合であり;
A 1 がハロゲン原子から選択される1~3個の置換基 をそれぞれ有していてもよい、(1)C 6-10 アリール基または(2)環構成原子として、炭素 原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原 子から選ばれる1ないし3種のヘテロ原子を、1 ないし3個有する、5または6員の芳香族単環式 複素環基であり;
A 2 がハロゲン原子、シアノ、低級(C 1-6 )アルコキシ、低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノおよびC 1-6 アルキルから選択される1~3個の置換基をそれ ぞれ有していてもよい、(1)C 6-10 アリール基または(2)環構成原子として、炭素 原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原 子から選ばれる1ないし3種のヘテロ原子を、1 ないし3個有する、5または6員の芳香族単環式 複素環基であり;
B環が(1)ハロゲン原子、(2)低級(C 1-6 )アルコキシ、(3)低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル、(4)カルボキシル、( 5)カルバモイルおよびヒドロキシから選択さ る置換基で置換されていてもよいモノ-また はジ-低級(C 1-6 )アルキルカルバモイル、および(6)カルバモ ルから選択される1~4個の置換基で置換され いてもよいフェニルである上記[7]記載の化 物またはその塩;
[9]3-(4-シアノフェニル)-1-[2-(4-フルオロフェニ ル)エチル]-1-[(6-メトキシ-2-オキソ-1,2-ジヒド キノリン-3-イル)メチル]尿素、
N-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]-N’-(6-フル ロピリジン-3-イル)-N-[(6-メトキシ-2-オキソ-1, 2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチル]尿素、
1-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]-1-[(6-メトキ -2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチ ]-3-(6-メトキシピリジン-3-イル)尿素、
1-[(6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3- ル)メチル]-3-フェニル-1-(2-フェニルエチル) 素、もしくは
2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニ ルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリ -6-カルボン酸メチル、またはそれらの塩;
[10]上記[7]記載の化合物のプロドラッグ;
[11]上記[7]記載の化合物もしくはその塩また そのプロドラッグを含有してなる医薬;
[12]哺乳動物に対し、上記[7]記載の化合物も くはその塩またはそのプロドラッグの有効 を投与することを特徴とする消化器疾患ま は中枢疾患の予防・治療方法;
[13]消化器疾患が、機能性消化管疾患である 記[12]記載の予防・治療方法;
[14]機能性消化管疾患が、過敏性腸症候群ま は機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)で ある上記[13]記載の予防・治療方法;
[15]中枢疾患がうつまたは不安である上記[12] 載の予防・治療方法;
[16]消化器疾患または中枢疾患の予防・治療 を製造するための上記[7]記載の化合物もし はその塩またはそのプロドラッグの使用;
[17]消化器疾患が、機能性消化管疾患である 記[16]記載の使用;
[18]機能性消化管疾患が、過敏性腸症候群ま は機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)で ある上記[17]記載の使用;および
[19]中枢疾患がうつまたは不安である上記[16] 載の使用等を提供する。

 本発明の化合物(I)、その塩およびそのプ ドラッグは、NK2受容体結合活性を有し、毒 も少ないため、過敏性腸症候群などの予防 たは治療剤として特に有用である。

 以下、本発明を詳細に説明する。

 以下、式(I)中の記号を説明する。
 式(I)中、A 1 およびA 2 は同一または異なって置換基を有していても よい芳香族基を示す。
 A 1 およびA 2 で示される「置換基を有していてもよい芳香 族基」の「芳香族基」としては、例えば、ア リール基、および芳香族複素環基が挙げられ る。

 当該「アリール基」としては、例えば、フ ニル、1-ナフチル、および2-ナフチルのよう なC 6-10 アリール基が挙げられる。なかでも、フェニ ル等が好ましい。

 当該「芳香族複素環基」としては、特に りのない限り、例えば、環構成原子として 炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および 素原子から選ばれる1ないし3種のヘテロ原 を、1ないし5個(好ましくは1ないし3個)有す 、5ないし14員(単環、2環又は3環式)の芳香族 素環基が挙げられる。

 このような「芳香族複素環基」としては、
例えば、ピロリル(例、1-ピロリル、2-ピロリ 、3-ピロリル)、フリル(例、2-フリル、3-フ ル)、チエニル(例、2-チエニル、3-チエニル) オキサゾリル(例、2-オキサゾリル、4-オキ ゾリル、5-オキサゾリル)、イソオキサゾリ (例、3-イソオキサゾリル、4-イソオキサゾリ ル、5-イソオキサゾリル)、チアゾリル、イソ チアゾリル、イミダゾリル(例、1-イミダゾリ ル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル)、ピラ リル(例、1-ピラゾリル、3-ピラゾリル、4-ピ ラゾリル)、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オ サジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、フ ザニル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジ ゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、1,2,3-トリア リル、1,2,4-トリアゾリル、テトラゾリル、 リジル(例、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリ ル)、ピリダジニル(例、3-ピリダジニル、4- リダジニル)、ピリミジニル(例、2-ピリミジ ニル、4-ピリミジニル、5-ピリミジニル)、ピ ジニル、トリアジニル等の5または6員の芳 族単環式複素環基、および、
例えば、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニ ル、ベンゾ[ b ]チエニル、インドリル、3H-インドリル、イ ドリニル、イソインドリル、イソインドリ ル、1H-インダゾリル、ベンズイミダゾリル ベンゾオキサゾリル、1,2-ベンゾイソオキサ リル、2,1-ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾ チアゾリル、ベンゾピラニル、1,2-ベンゾイ チアゾリル、1H-ベンゾトリアゾリル、キノ ル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾ ニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナ チリジニル、プリニル、ブテリジニル、カ バゾリル、α-カルボリニル、β-カルボリニ 、γ-カルボリニル、アクリジニル(acrydinyl)、 フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェ ナジニル、フェノキサチイニル、チアントレ ニル、フェナントリジニル(phenathridinyl)、フ ナントロリニル(phenathrolinyl)、インドリジニ 、ピロロ[1,2- b ]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5- a ]ピリジル、イミダゾ[1,2- a ]ピリジル、イミダゾ[1,5- a ]ピリジル、イミダゾ[1,2- b ]ピリダジニル、イミダゾ[1,2- a ]ピリミジニル、1,2,4-トリアゾロ[4,3- a ]ピリジル、1,2,4-トリアゾロ[4,3- b ]ピリダジニル、1,4-ベンズオキサジニル等の8 ないし12員の芳香族縮合複素環基(好ましくは 、前記した5または6員の芳香族単環式複素環 がベンゼン環と縮合した複素環あるいは前 した5または6員の芳香族単環式複素環基の 一または異なった複素環2個が縮合した複素 )等が挙げられる。
 なかでも、当該「芳香族複素環基」として 、A 1 については、2-チエニル等が好ましい。
 なかでも、当該「芳香族複素環基」として 、A 2 については、3-ピリジル等がより好ましい。

 A 1 およびA 2 で示される「置換基を有していてもよい芳香 環」の「芳香環」は、それぞれ、例えば、下 記の置換基A群の置換基を、1~置換可能な最大 数、より好ましくは1~3個、更に好ましく1個 置換可能な位置に有していてもよい。
[置換基A群]
(1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、 ウ素);
(2)C 1-3 アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ エチレンジオキシ、プロピレンジオキシな );
(3)ニトロ;
(4)シアノ;
(5)エステル化されていてもよいカルボキシル 〔例、カルボキシル、置換されていてもよい 低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル、置換されていても いC 6-14 アリールオキシ-カルボニル、置換されてい もよいC 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、置換されて てもよいシリルオキシ-カルボニル(例、TMS-O- CO-、TES-O-CO-、TBS-O-CO-、TIPS-O-CO-、TBDPS-O-CO-)な 〕;

(6)置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル;
(7)置換されていてもよい低級(C 2-6 )アルケニル;
(8)置換されていてもよい低級(C 2-6 )アルキニル;
(9)置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル;
(10)置換されていてもよいC 6-14 アリール;
(11)置換されていてもよいC 7-16 アラルキル;
(12)置換されていてもよいC 6-14 アリール-C 2-6 アルケニル;

(13)置換されていてもよい複素環基;

(14)ヒドロキシ;
(15)置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルコキシ;
(16)置換されていてもよいC 3-8 シクロアルコキシ;
(17)置換されていてもよいC 6-14 アリールオキシ;
(18)置換されていてもよいC 7-16 アラルキルオキシ;
(19)置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルオキシ;
(20)置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニルオキシ;
(21)置換されていてもよいモノ-低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ;
(22)置換されていてもよいジ-低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ;
(23)置換されていてもよいC 6-14 アリール-カルボニルオキシ;
(24)置換されていてもよいモノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルオキシ;
(25)置換されていてもよい複素環オキシ(例、 換されていてもよい芳香族複素環オキシ);

(26)メルカプト;
(27)置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキルチオ;
(28)置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルチオ;
(29)置換されていてもよいC 6-14 アリールチオ;
(30)置換されていてもよいC 7-16 アラルキルチオ;

(31)ホルミル;
(32)置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル-カルボニル;
(33)置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル-カルボニル;
(34)置換されていてもよいC 6-14 アリール-カルボニル;
(35)置換されていてもよいC 7-16 アラルキル-カルボニル;
(36)置換されていてもよい複素環-カルボニル;

(37)置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキルスルホニル;
(38)置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルスルホニル;
(39)置換されていてもよいC 6-14 アリールスルホニル;
(40)置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキルスルフィニル;
(41)置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルスルフィニル;
(42)置換されていてもよいC 6-14 アリールスルフィニル;
(43)スルホ;
(44)スルファモイル;
(45)スルフィナモイル;
(46)スルフェナモイル;
(47)チオカルバモイル;

(48)置換されていてもよいカルバモイル基〔 、置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルなど〕;

(49)置換されていてもよいアミノ基[例、アミ 、置換されていてもよいモノ-又はジ-低級(C 1-6 )アルキルアミノ、置換されていてもよいモ -又はジ-C 3-8 シクロアルキルアミノ、置換されていてもよ いモノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、置換されていてもよいモノ -又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、置換されていてもよい複 素環基-アミノ、置換されていてもよいC 6-14 アリール-カルボニルアミノ、ホルミルアミ 、置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノ、置換されてい もよいC 3-8 シクロアルキル-カルボニルアミノ、置換さ ていてもよい複素環-カルボニルアミノ、置 されていてもよい低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニルアミノ、置換されて てもよいC 3-8 シクロアルコキシ-カルボニルアミノ、置換 れていてもよい複素環基-オキシカルボニル ミノ、置換基を有していてもよいカルバモ ルアミノ基、置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキルスルホニルアミノ、置換されてい もよいC 3-8 シクロアルキル-スルホニルアミノ、置換さ ていてもよい複素環基-スルホニルアミノ、 換されていてもよいC 6-14 アリールスルホニルアミノ]

 置換基A群の(5)「エステル化されていてもよ いカルボキシル」としての「置換されていて もよい低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル」の「低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル」としては、例えば メトキシカルボニル、エトキシカルボニル プロポキシカルボニル、tert-ブトキシカル ニルなどが挙げられる。
 置換基A群の(5)「エステル化されていてもよ いカルボキシル」としての「置換されていて もよいC 6-14 アリールオキシ-カルボニル」の「C 6-14 アリールオキシ-カルボニル」としては、例 ばフェノキシカルボニルなどが挙げられる
 置換基A群の(5)「エステル化されていてもよ いカルボキシル」としての「置換されていて もよいC 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル」の「C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル」としては、 えばベンジルオキシカルボニル、フェネチ オキシカルボニルなどが挙げられる。

 置換基A群の(6)「置換されていてもよい低級 (C 1-6 )アルキル」の「低級(C 1-6 )アルキル」としては、例えばメチル、エチ 、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec- チル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチ 、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ 。

 置換基A群の(7)「置換されていてもよい低級 (C 2-6 )アルケニル」の「低級(C 2-6 )アルケニル」としては、例えばビニル、1-プ ロペン-1-イル、2-プロペン-1-イル、イソプロ ニル、2-ブテン-1-イル、4-ペンテン-1-イル、 5-へキセン-1-イルなどが挙げられる。

 置換基A群の(8)「置換されていてもよい低級 (C 2-6 )アルキニル」の「低級(C 2-6 )アルキニル」としては、例えばエチニル、1- プロピン-1-イル、2-プロピン-1-イル、4-ペン ン-1-イル、5-へキシン-1-イルなどが挙げられ る。

 置換基A群の(9)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル」の「C 3-8 シクロアルキル」としては、例えばシクロプ ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ クロヘキシルなどが挙げられる。

 置換基A群の(10)「置換されていてもよいC 6-14 アリール」の「C 6-14 アリール」としては、例えばフェニル、1-ナ チル、2-ナフチル、2-ビフェニリル、3-ビフ ニリル、4-ビフェニリル、2-アンスリルなど が挙げられる。該C 6-14 アリールは、部分的に飽和されていてもよく 、部分的に飽和されたC 6-14 アリールとしては、例えばテトラヒドロナフ チルなどが挙げられる。

 置換基A群の(11)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキル」の「C 7-16 アラルキル」としては、例えばベンジル、フ ェネチル、ジフェニルメチル、1-ナフチルメ ル、2-ナフチルメチル、2,2-ジフェニルエチ 、3-フェニルプロピル、4-フェニルブチル、 5-フェニルペンチル、2-ビフェニリルメチル 3-ビフェニリルメチル、4-ビフェニリルメチ )などが挙げられる。

 置換基A群の(12)「置換されていてもよいC 6-14 アリール-C 2-6 アルケニル」の「C 6-14 アリール-C 2-6 アルケニル」としては、例えばスチリルなど が挙げられる。

 置換基A群の(13)「置換されていてもよい複 環基」の「複素環基」としては、例えば、 素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素 子から選ばれる1ないし3種、1ないし5個のヘ ロ原子を含む3ないし14員(単環、2環又は3環 )複素環基が挙げられる。その例としては、 ピロリル(例、1-ピロリル、2-ピロリル、3-ピ リル)、フリル(例、2-フリル、3-フリル)、チ ニル(例、2-チエニル、3-チエニル)、ピラゾ ル(例、1-ピラゾリル、3-ピラゾリル、4-ピラ ゾリル)、イミダゾリル(例、1-イミダゾリル 2-イミダゾリル、4-イミダゾリル)、イソオキ サゾリル(例、3-イソオキサゾリル、4-イソオ サゾリル、5-イソオキサゾリル)、オキサゾ ル(例、2-オキサゾリル、4-オキサゾリル、5- オキサゾリル)、イソチアゾリル(例、3-イソ アゾリル、4-イソチアゾリル、5-イソチアゾ ル)、チアゾリル(例、2-チアゾリル、4-チア リル、5-チアゾリル)、トリアゾリル(1,2,3-ト リアゾール-4-イル、1,2,4-トリアゾール-3-イル )、オキサジアゾリル(1,2,4-オキサジアゾール- 3-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)、チア ジアゾリル(1,2,4-チアジアゾール-3-イル、1,2,4 -チアジアゾール-5-イル)、テトラゾリル、ピ ジル(例、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジ ル)、ピリダジニル(例、3-ピリダジニル、4-ピ リダジニル)、ピリミジニル(例、2-ピリミジ ル、4-ピリミジニル、5-ピリミジニル)、ピラ ジニル、イソインドリル(例、1-イソインドリ ル、2-イソインドリル、3-イソインドリル、4- イソインドリル、5-イソインドリル、6-イソ ンドリル、7-イソインドリル)、インドリル( 、1-インドリル、2-インドリル、3-インドリ 、4-インドリル、5-インドリル、6-インドリ 、7-インドリル)、ベンゾ[b]フラニル(例、2- ンゾ[b]フラニル、3-ベンゾ[b]フラニル、4-ベ ンゾ[b]フラニル、5-ベンゾ[b]フラニル、6-ベ ゾ[b]フラニル、7-ベンゾ[b]フラニル)、ベン [c]フラニル(例、1-ベンゾ[c]フラニル、4-ベン ゾ[c]フラニル、5-ベンゾ[c]フラニル)、ベンゾ [b]チエニル、(例、2-ベンゾ[b]チエニル、3-ベ ゾ[b]チエニル、4-ベンゾ[b]チエニル、5-ベン ゾ[b]チエニル、6-ベンゾ[b]チエニル、7-ベン [b]チエニル)、ベンゾ[c]チエニル(例、1-ベン [c]チエニル、4-ベンゾ[c]チエニル、5-ベンゾ [c]チエニル)、インダゾリル(例、1-インダゾ ル、2-インダゾリル、3-インダゾリル、4-イ ダゾリル、5-インダゾリル、6-インダゾリル 7-インダゾリル)、ベンゾイミダゾリル(例、 1-ベンゾイミダゾリル、2-ベンゾイミダゾリ 、4-ベンゾイミダゾリル、5-ベンゾイミダゾ ル)、1,2-ベンゾイソオキサゾリル(例、1,2-ベ ンゾイソオキサゾール-3-イル、1,2-ベンゾイ オキサゾール-4-イル、1,2-ベンゾイソオキサ ール-5-イル、1,2-ベンゾイソオキサゾール-6- イル、1,2-ベンゾイソオキサゾール-7-イル)、 ンゾオキサゾリル(例、2-ベンゾオキサゾリ 、4-ベンゾオキサゾリル、5-ベンゾオキサゾ リル、6-ベンゾオキサゾリル、7-ベンゾオキ ゾリル)、1,2-ベンゾイソチアゾリル(例、1,2- ンゾイソチアゾール-3-イル、1,2-ベンゾイソ チアゾール-4-イル、1,2-ベンゾイソチアゾー -5-イル、1,2-ベンゾイソチアゾール-6-イル、1 ,2-ベンゾイソチアゾール-7-イル)、ベンゾチ ゾリル(例、2-ベンゾチアゾリル、4-ベンゾチ アゾリル、5-ベンゾチアゾリル、6-ベンゾチ ゾリル、7-ベンゾチアゾリル)、イソキノリ (例、1-イソキノリル、3-イソキノリル、4-イ キノリル、5-イソキノリル)、キノリル(例、 2-キノリル、3-キノリル、4-キノリル、5-キノ ル、8-キノリル)、シンノリニル(例、3-シン リニル、4-シンノリニル、5-シンノリニル、 6-シンノリニル、7-シンノリニル、8-シンノリ ニル)、フタラジニル(例、1-フタラジニル、4- フタラジニル、5-フタラジニル、6-フタラジ ル、7-フタラジニル、8-フタラジニル)、キナ ゾリニル(例、2-キナゾリニル、4-キナゾリニ 、5-キナゾリニル、6-キナゾリニル、7-キナ リニル、8-キナゾリニル)、キノキサリニル( 例、2-キノキサリニル、3-キノキサリニル、5- キノキサリニル、6-キノキサリニル、7-キノ サリニル、8-キノキサリニル)、ピラゾロ[1,5- a]ピリジル(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル、 ラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル、ピラゾロ[1,5-a] ピリジン-4-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5- ル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル、ピラゾ [1,5-a]ピリジン-7-イル)、イミダゾ[1,2-a]ピリ ル(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル、イミダ [1,2-a]ピリジン-3-イル、イミダゾ[1,2-a]ピリジ ン-5-イル、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル、 ミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル、イミダゾ[1,2-a] ピリジン-8-イル)などの芳香族複素環基;
例えばオキサゾリジニル(例、イミダゾリニ (例、1-イミダゾリニル、2-イミダゾリニル、 4-イミダゾリニル)、アジリジニル(例、1-アジ リジニル、2-アジリジニル)、アゼチジニル( 、1-アゼチジニル、2-アゼチジニル)、ピロリ ジニル(例、1-ピロリジニル、2-ピロリジニル 3-ピロリジニル)、ピペリジニル(例、1-ピペ ジニル、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル) アゼパニル(例、1-アゼパニル、2-アゼパニル 、3-アゼパニル、4-アゼパニル)、アゾカニル( 例、1-アゾカニル、2-アゾカニル、3-アゾカニ ル、4-アゾカニル)、ピペラジニル(例、1,4-ピ ラジン-1-イル、1,4-ピペラジン-2-イル)、ジ ゼパニル(例、1,4-ジアゼパン-1-イル、1,4-ジ ゼパン-2-イル、1,4-ジアゼパン-5-イル、1,4-ジ アゼパン-6-イル)、ジアゾカニル(1,4-ジアゾカ ン-1-イル、1,4-ジアゾカン-2-イル、1,4-ジアゾ ン-5-イル、1,4-ジアゾカン-6-イル、1,5-ジア カン-1-イル、1,5-ジアゾカン-2-イル、1,5-ジア ゾカン-3-イル)、1-モルホリニル、4-チオモル リニル、2-オキサゾリジニルなどの非芳香 複素環基;
前記の芳香族複素環基の一部が水素化された 複素環基(例えば、インドリル、ジヒドロキ リルなどの複素環基);
前記の非芳香族複素環基の一部が脱水素化さ れた複素環基(例えば、ジヒドロフラニル)な が挙げられる。

 置換基A群の(15)「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルコキシ」の「低級(C 1-6 )アルコキシ」としては、例えばメトキシ、 トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ キシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチ オキシ、ヘキシルオキシなどが挙げられる

 置換基A群の(16)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルコキシ」の「C 3-8 シクロアルコキシ」としては、例えばシクロ プロポキシ、シクロブトキシ、シクロペンチ ルオキシ、シクロヘキシルオキシなどが挙げ られる。

 置換基A群の(17)「置換されていてもよいC 6-14 アリールオキシ」の「C 6-14 アリールオキシ」としては、例えば、フェニ ルオキシ、1-ナフチルオキシ、2-ナフチルオ シなどが挙げられる。

 置換基A群の(18)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキルオキシ」の「C 7-16 アラルキルオキシ」としては、例えば、ベン ジルオキシ、フェネチルオキシなどが挙げら れる。

 置換基A群の(19)「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルキル-カルボニルオキシ」の「低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルオキシ」としては、例 ばアセトキシ、プロピオニルオキシなどが げられる。

 置換基A群の(20)「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルコキシ-カルボニルオキシ」の「低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニルオキシ」としては、 えばメトキシカルボニルオキシ、エトキシ ルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオ シ、ブトキシカルボニルオキシなどが挙げ れる。

 置換基A群の(21)「置換されていてもよいモ -低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ」の「モノ-低 級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ」としては、 えばメチルカルバモイルオキシ、エチルカ バモイルオキシなどが挙げられる。

 置換基A群の(22)「置換されていてもよいジ- 級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ」の「ジ-低級 (C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ」としては、 えばジメチルカルバモイルオキシ、ジエチ カルバモイルオキシなどが挙げられる。

 置換基A群の(23)「置換されていてもよいC 6-14 アリール-カルボニルオキシ」の「C 6-14 アリール-カルボニルオキシ」としては、例 ば、ベンゾイルオキシ、ナフチルカルボニ オキシなどが挙げられる。

 置換基A群の(24)「置換されていてもよいモ -又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルオキシ」の「モノ-又 ジ-C 6-14 アリール-カルバモイルオキシ」としては、 えば、フェニルカルバモイルオキシ、ナフ ルカルバモイルオキシなどが挙げられる。

 置換基A群の(25)「置換されていてもよい 素環オキシ」の「複素環オキシ」の複素環 分としては、前述の「置換されていてもよ 複素環基」の「複素環基」と同様のものが げられる。具体的には、例えば、炭素原子 外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から ばれる1ないし3種、1ないし5個のヘテロ原子 含む5ないし14員複素環-オキシなどが挙げら れる。

 置換基A群の(25)置換されていてもよい複 環オキシ」としての「置換されていてもよ 芳香族「複素環オキシ」の「芳香族複素環 キシ」としては、例えば、炭素原子以外に 素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれ 1ないし3種、1ないし5個のヘテロ原子を含む3 ないし14員芳香族複素環-オキシなどが挙げら れる。

 置換基A群の(27)「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルキルチオ」の「低級(C 1-6 )アルキルチオ」としては、例えばメチルチ 、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピ チオ、ブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブ ルチオなどが挙げられる。

 置換基A群の(28)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルチオ」の「C 3-8 シクロアルキルチオ」としては、例えばシク ロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロ ペンチルチオ、シクロヘキシルチオなどが挙 げられる。

 置換基A群の(29)「置換されていてもよいC 6-14 アリールチオ」の「C 6-14 アリールチオ」としては、例えばフェニルチ オ、1-ナフチルチオ、2-ナフチルチオなどが げられる。

 置換基A群の(30)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキルチオ」の「C 7-16 アラルキルチオ」としては、例えばベンジル チオ、フェネチルチオなどが挙げられる。

 置換基A群の(32)「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルキル-カルボニル」の「低級(C 1-6 )アルキル-カルボニル」としては、例えばア チル、プロピオニル、ピバロイルなどが挙 られる。

 置換基A群の(33)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル-カルボニル」の「C 3-8 シクロアルキル-カルボニル」としては、例 ばシクロプロピルカルボニル、シクロペン ルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル どが挙げられる。

 置換基A群の(34)「置換されていてもよいC 6-14 アリール-カルボニル」の「C 6-14 アリール-カルボニル」としては、例えば、 ンゾイル、1-ナフトイル、2-ナフトイルなど 挙げられる。

 置換基A群の(35)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキル-カルボニル」の「C 7-16 アラルキル-カルボニル」としては、例えば フェニルアセチル、3-フェニルプロピオニル などが挙げられる。

 置換基A群の(36)「置換されていてもよい 素環-カルボニル」の複素環部分としては、 記の(13)「置換されていてもよい複素環基」 の「複素環基」と同様のものが挙げられる。 具体的には、「置換されていてもよい、炭素 原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子 から選ばれる1ないし3種、1ないし5個のヘテ 原子を含む3ないし14員複素環-カルボニル」 挙げられ、より具体的には、例えば、ピコ ノイル、ニコチノイル、イソニコチノイル 2-テノイル、3-テノイル、2-フロイル、3-フ イル、1-モルホリニルカルボニル、4-チオモ ホリニルカルボニル、アジリジン-1-イルカ ボニル、アジリジン-2-イルカルボニル、ア チジン-1-イルカルボニル、アゼチジン-2-イ カルボニル、ピロリジン-1-イルカルボニル ピロリジン-2-イルカルボニル、ピロリジン- 3-イルカルボニル、ピペリジン-1-イルカルボ ル、ピペリジン-2-イルカルボニル、ピペリ ン-3-イルカルボニル、アゼパン-1-イルカル ニル、アゼパン-2-イルカルボニル、アゼパ -3-イルカルボニル、アゼパン-4-イルカルボ ル、アゾカン-1-イルカルボニル、アゾカン- 2-イルカルボニル、アゾカン-3-イルカルボニ 、アゾカン-4-イルカルボニル、1,4-ピペラジ ン-1-イルカルボニル、1,4-ピペラジン-2-イル ルボニル、1,4-ジアゼパン-1-イルカルボニル 1,4-ジアゼパン-2-イルカルボニル、1,4-ジア パン-5-イルカルボニル、1,4-ジアゼパン-6-イ カルボニル、1,4-ジアゾカン-1-イルカルボニ ル、1,4-ジアゾカン-2-イルカルボニル、1,4-ジ ゾカン-5-イルカルボニル、1,4-ジアゾカン-6- イルカルボニル、1,5-ジアゾカン-1-イルカル ニル、1,5-ジアゾカン-2-イルカルボニル、1,5- ジアゾカン-3-イルカルボニルなどが挙げられ る。

 置換基A群の(37)「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルキルスルホニル」としては、例えば、 チルスルホニル、エチルスルホニルなどが げられる。

 置換基A群の(38)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルスルホニル」の「C 3-8 シクロアルキルスルホニル」としては、例え ばシクロプロピルスルホニル、シクロブチル スルホニル、シクロペンチルスルホニル、シ クロヘキシルスルホニルなどが挙げられる。

 置換基A群の(39)「置換されていてもよいC 6-14 アリールスルホニル」の「C 6-14 アリールスルホニル」としては、例えば、フ ェニルスルホニル、1-ナフチルスルホニル、2 -ナフチルスルホニルなどが挙げられる。

 置換基A群の(40)「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルキルスルフィニル」としては、例えば メチルスルフィニル、エチルスルフィニル どが挙げられる。

 置換基A群の(41)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルスルフィニル」の「C 3-8 シクロアルキルスルフィニル」としては、例 えばシクロプロピルスルフィニル、シクロブ チルスルフィニル、シクロペンチルスルフィ ニル、シクロヘキシルスルフィニルなどが挙 げられる。

 置換基A群の(42)「置換されていてもよいC 6-14 アリールスルフィニル」の「C 6-14 アリールスルフィニル」としては、例えば、 フェニルスルフィニル、1-ナフチルスルフィ ル、2-ナフチルスルフィニルなどが挙げら る。

 置換基A群の(48)「置換基をされていてもよ カルバモイル基」としての「置換されてい もよい低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイル」の「低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイル」としては、例えば チルカルバモイル、エチルカルバモイル、 ロピルカルバモイルなどが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいモ -又はジ-低級(C 1-6 )アルキルアミノ」の「モノ-又はジ-低級(C 1-6 )アルキルアミノ」としては、例えばメチル ミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジ チルアミノ、ジエチルアミノなどが挙げら る。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノ」の「低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノ」としては、例 ばアセチルアミノ、プロピオニルアミノ、 バロイルアミノなどが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよい ミノ基」としての「置換されていてもよい 素環基-アミノ」の「複素環基-アミノ」の「 複素環基」としては、上記した「置換されて いてもよい複素環基」の「複素環基」と同様 のものが用いられ、例えば2-ピリジル-アミノ などが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよい ミノ基」としての「置換されていてもよい 素環-カルボニルアミノ」の「複素環-カルボ ニルアミノ」の「複素環-カルボニル」とし は、上記した「置換されていてもよい複素 -カルボニル」の「複素環-カルボニル」と同 様のものが用いられ、例えばピリジル-カル ニルアミノなどが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよい ミノ基」としての「置換されていてもよい 素環基-オキシカルボニルアミノ」の「複素 基-オキシカルボニルアミノ」の「複素環基 -オキシカルボニル」の「複素環基」として 、上記した「置換されていてもよい複素環 」の「複素環基」と同様のものが用いられ 例えば2-ピリジル-オキシカルボニルアミノ どが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよい ミノ基」としての「置換されていてもよい 素環基-スルホニルアミノ」の「複素環基-ス ルホニルアミノ」の「複素環基-スルホニル の「複素環基」としては、上記した「置換 れていてもよい複素環基」の「複素環基」 同様のものが用いられ、例えば2-ピリジル- ルホニルアミノなどが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルコキシ-カルボニルアミノ」の「低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニルアミノ」としては、 えばメトキシカルボニルアミノ、エトキシ ルボニルアミノ、プロポキシカルボニルア ノ、ブトキシカルボニルアミノなどが挙げ れる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよい低 (C 1-6 )アルキルスルホニルアミノ」の「低級(C 1-6 )アルキルスルホニルアミノ」としては、例 ばメチルスルホニルアミノ、エチルスルホ ルアミノなどが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいモ -又はジ-C 3-8 シクロアルキルアミノ」の「モノ-又はジ-C 3-8 シクロアルキルアミノ」としては、例えばシ クロプロピルアミノ、シクロペンチルアミノ 、シクロヘキシルアミノなどが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル-カルボニルアミノ」の「C 3-8 シクロアルキル-カルボニルアミノ」として 、例えばシクロプロピルカルボニルアミノ シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロ キシルカルボニルアミノなどが挙げられる

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルコキシ-カルボニルアミノ」の「C 3-8 シクロアルコキシ-カルボニルアミノ」とし は、例えばシクロプロポキシカルボニルア ノ、シクロペンチルオキシカルボニルアミ 、シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ どが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル-スルホニルアミノ」の「C 3-8 シクロアルキル-スルホニルアミノ」として 、例えばシクロプロピルスルホニルアミノ シクロペンチルスルホニルアミノ、シクロ キシルスルホニルアミノなどが挙げられる

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいモ -又はジ-C 6-14 アリールアミノ」の「モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ」としては、例えばフェニル アミノ、ジフェニルアミノなどが挙げられる 。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいモ -又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ」の「モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ」としては、例えばベンジ ルアミノなどが挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいC 6-14 アリール-カルボニルアミノ」の「C 6-14 アリール-カルボニルアミノ」としては、例 ばベンゾイルアミノ、ナフトイルアミノな が挙げられる。

 置換基A群の(49)「置換されていてもよいア ノ基」としての「置換されていてもよいC 6-14 アリールスルホニルアミノ」の「C 6-14 アリールスルホニルアミノ」としては、例え ばフェニルスルホニルアミノ、2-ナフチルス ホニルアミノ、1-ナフチルスルホニルアミ などが挙げられる。

 置換基A群の置換基:
「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル」、
(6)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル」、
(7)「置換されていてもよい低級(C 2-6 )アルケニル」、
(8)「置換されていてもよい低級(C 2-6 )アルキニル」、
(15)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルコキシ」、
(19)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルオキシ」、
(20)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニルオキシ」、
(21)「置換されていてもよいモノ-低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ」、
(22)「置換されていてもよいジ-低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ」、
(27)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキルチオ」、
(32)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル-カルボニル」、
(37)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキルスルホニル」、
(40)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキルスルフィニル」、
「置換されていてもよいモノ-又はジ-低級(C 1-6 )アルキルアミノ」、
「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノ」、
「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニルアミノ」、
および「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキルスルホニルアミノ」における、
「低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル」、
(6)「低級(C 1-6 )アルキル」、
(7)「低級(C 2-6 )アルケニル」、
(8)「低級(C 2-6 )アルキニル」、
(15)「低級(C 1-6 )アルコキシ」、
(19)「低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルオキシ」、
(20)「低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニルオキシ」、
(21)「モノ-低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ」、
(22)「ジ-低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイルオキシ」、
(27)「低級(C 1-6 )アルキルチオ」、
(32)「低級(C 1-6 )アルキル-カルボニル」、
(37)「低級(C 1-6 )アルキルスルホニル」、
(40)「低級(C 1-6 )アルキルスルフィニル」、
「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル-カルバモイル」、
「モノ-又はジ-低級(C 1-6 )アルキルアミノ」、
「低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノ」、
「低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニルアミノ」、および
「低級(C 1-6 )アルキルスルホニルアミノ」は、
例えば、下記の置換基B群から選択される置 基を1~置換可能な最大数、より好ましくは1~3 個、更に好ましく1個、置換可能な位置に有 ていてもよい。

[置換基B群]
ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、 素原子、ヨウ素原子);
ヒドロキシ;
ニトロ;
シアノ;

C 6-14 アリール(該C 6-14 アリールはハロゲン原子、ヒドロキシ、シア ノ、アミノ、ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバモイル、チオカ ルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい);

C 6-14 アリールオキシ(該C 6-14 アリールオキシはハロゲン原子、ヒドロキシ 、シアノ、アミノ、ハロゲン化されていても よいC 1-6 アルキル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバモイル、チオカ ルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい);

C 7-16 アラルキルオキシ(該C 7-16 アラルキルオキシはハロゲン原子、ヒドロキ シ、シアノ、アミノ、ハロゲン化されていて もよいC 1-6 アルキル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバモイル、チオカ ルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい);

炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素 原子から選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘ ロ原子を含むモノ-又はジ-5ないし10員複素環 基(例、フリル、ピリジル、チエニル、ピロ ジノ、1-ピペリジニル、4-ピペリジル、ピペ ジル、1-モルホリニル、4-チオモルホリニル 、アゼパン-1-イル、アゾカン-1-イル、アゾナ ン-1-イル、3,4-ジヒドロイソキノリン-2-イル ど)(該複素環基はハロゲン原子、ヒドロキシ 、シアノ、アミノ、ハロゲン化されていても よいC 1-6 アルキル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバモイル、チオカ ルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい);

置換されていてもよいアミノ基〔例えば、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 6-14 アリール、C 7-16 アラルキル、複素環基および複素環-低級(C 1-6 )アルキルから成る群から選ばれる1または2個 の置換基で置換されていてもよいアミノ基( C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 6-14 アリール、C 7-16 アラルキル、複素環基および複素環-C 1-6 アルキルはそれぞれハロゲン原子、ヒドロキ シ、シアノ、アミノ、ハロゲン化されていて もよいC 1-6 アルキル(但し、アルキルおよびアルケニル 置換基ではない)、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 3-8 シクロアルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 3-8 シクロアルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 3-8 シクロアルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、C 3-8 シクロアルキルスルホニル、カルバモイル、 チオカルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい。なお、「複素環」および「複素環- 級(C 1-6 )アルキル」の「複素環」は前述の「置換さ ていてもよい複素環基」の「複素環基」と 様のものが挙げられる。〕;

C 3-8 シクロアルキル;
C 1-6 アルコキシ(該C 1-6 アルコキシはハロゲン原子、ヒドロキシ、ア ミノ、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバモイル、チオカ ルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい);

ホルミル;
C 1-6 アルキル-カルボニル(例、アセチル);
C 3-8 シクロアルキル-カルボニル;
C 6-14 アリール-カルボニル;
C 7-16 アラルキル-カルボニル;
C 1-6 アルコキシ-カルボニル;
C 6-14 アリールオキシ-カルボニル;
C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル;
C 1-6 アルキルチオ;
C 1-6 アルキルスルフィニル;
C 1-6 アルキルスルホニル;
カルバモイル;
チオカルバモイル;
モノ-C 1-6 アルキル-カルバモイル(例、メチルカルバモ ル、エチルカルバモイルなど);
ジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル(例、ジメチルカルバ イル、ジエチルカルバモイル、エチルメチ カルバモイルなど);

モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイル(例、フェニルカルバ イル、1-ナフチルカルバモイル、2-ナフチル カルバモイルなど);および
炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素 原子から選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘ ロ原子を含むモノ-又はジ-5ないし7員複素環- カルバモイル(例、2-ピリジルカルバモイル、 3-ピリジルカルバモイル、4-ピリジルカルバ イル、2-チエニルカルバモイル、3-チエニル ルバモイルなど)。

 また、 置換基A群の置換基:
「置換されていてもよいC 6-14 アリールオキシ-カルボニル」、
「置換されていてもよいC 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル」、
(9)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル」、
(10)「置換されていてもよいC 6-14 アリール」、
(11)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキル」、
(12)「置換されていてもよいC 6-14 アリール-C 2-6 アルケニル」、
(13)「置換されていてもよい複素環基」、
(16)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルコキシ」、
(17)「置換されていてもよいC 6-14 アリールオキシ」、
(18)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキルオキシ」、
(23)「置換されていてもよいC 6-14 アリール-カルボニルオキシ」、
(24)「置換されていてもよいモノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルオキシ」、
(25)「置換されていてもよい複素環オキシ」 「置換されていてもよい芳香族複素環オキ 」、
(28)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルチオ」、
(29)「置換されていてもよいC 6-14 アリールチオ」、
(30)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキルチオ」、
(33)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル-カルボニル」、
(34)「置換されていてもよいC 6-14 アリール-カルボニル」、
(35)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキル-カルボニル」、
(36)「置換されていてもよい複素環-カルボニ 」、
(38)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルスルホニル」、
(39)「置換されていてもよいC 6-14 アリールスルホニル」、
(41)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキルスルフィニル」、
(42)「置換されていてもよいC 6-14 アリールスルフィニル」、
(48)「置換されていてもよいカルバモイル基 、および
(49)「置換されていてもよいアミノ基」
における、
「C 6-14 アリールオキシ-カルボニル」、
「C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル」、
(9)「C 3-8 シクロアルキル」、
(10)「C 6-14 アリール」、
(11)「C 7-16 アラルキル」、
(12)「C 6-14 アリール-C 2-6 アルケニル」、
(13)「複素環基」、
(16)「C 3-8 シクロアルコキシ」、
(17)「C 6-14 アリールオキシ」、
(18)「C 7-16 アラルキルオキシ」、
(23)「C 6-14 アリール-カルボニルオキシ」、
(24)「モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルオキシ」、
(25)「複素環オキシ」、「芳香族複素環オキ )」、
(28)「C 3-8 シクロアルキルチオ」、
(31)「C 6-14 アリールチオ」、
(32)「C 7-16 アラルキルチオ」、
(33)「C 3-8 シクロアルキル-カルボニル」、
(34)「C 6-14 アリール-カルボニル」、
(35)「C 7-16 アラルキル-カルボニル」、
(36)「複素環-カルボニル」、
(38)「C 3-8 シクロアルキルスルホニル」、
(39)「C 6-14 アリールスルホニル」、
(41)「C 3-8 シクロアルキルスルフィニル」、
(42)「C 6-14 アリールスルフィニル」、
(48)「カルバモイル基」、および
(49)「アミノ基」は、それぞれ、例えば、上 の置換基B群および下記の置換基B’群から選 択される置換基を1~置換可能な最大数、より ましくは1~3個、更に好ましく1個、置換可能 な位置に有していてもよい。

置換基B’群
C 1-6 アルキル(該C 1-6 アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ、シア ノ、アミノ、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバモイル、チオカ ルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい);

C 2-6 アルケニル(該C 2-6 アルケニルはハロゲン原子、ヒドロキシ、シ アノ、アミノ、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバモイル、チオカ ルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい);

C 2-6 アルキニル(該C 2-6 アルキニルはハロゲン原子、ヒドロキシ、シ アノ、アミノ、モノ-又はジ-C 1-6 アルキルアミノ、モノ-又はジ-C 6-14 アリールアミノ、モノ-又はジ-C 7-16 アラルキルアミノ、C 3-8 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、ホルミル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 3-8 シクロアルキル-カルボニル、C 6-14 アリール-カルボニル、C 7-16 アラルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバモイル、チオカ ルバモイル、モノ-又はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、モノ-又はジ-C 6-14 アリール-カルバモイルなどで置換されてい もよい)。

 A 1 で示される「置換基を有していてもよい芳香 環」の「置換基」としては、ハロゲン原子等 が好ましい。
 A 1 としては、ハロゲン原子から選択される1~3個 の置換基をそれぞれ有していてもよい、(1)C 6-10 アリール基(例、フェニル)または(2)環構成原 として、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原 および酸素原子から選ばれる1ないし3種の テロ原子を、1ないし3個有する、5または6員 芳香族単環式複素環基(例、2-チエニルなど チエニル)が好ましい。

 A 2 で示される「置換基を有していてもよい芳香 環」の「置換基」としては、ハロゲン原子( に、フッ素原子)等が好ましい。
 A 2 としては、ハロゲン原子、シアノ、低級(C 1-6 )アルコキシ、低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノおよびC 1-6 アルキルから選択される1~3個の置換基をそれ ぞれ有していてもよい、(1)C 6-10 アリール基(例、フェニル)または(2)環構成原 として、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原 および酸素原子から選ばれる1ないし3種の テロ原子を、1ないし3個有する、5または6員 芳香族単環式複素環基(例、3-ピリジルなど ピリジル、1H-ピラゾール-4-イルなどのピラ ール)が好ましい。

 式(I)中、B環は置換基を有していてもよいフ ェニル基を示す。
 B環で示される「置換基を有していてもよい フェニル基」の「置換基」としては、A 1 およびA 2 で示される「置換基を有していてもよい芳香 族基」の「置換基」と同様の基が挙げられる 。該「置換基」の数は1~4個、好ましくは1~3個 、より好ましくは1または2個である。
 なかでも、B環で示される「置換基を有して いてもよいフェニル基」の「置換基」として は、(1)ハロゲン原子、(5)エステル化されてい てもよいカルボキシル、(14)ヒドロキシ、(15) 換されていてもよい低級(C 1-6 )アルコキシ、および(44)置換基を有していて よいカルバモイル基等が好ましい。
 B環としては、(1)ハロゲン原子、(2)低級(C 1-6 )アルコキシ、(3)低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル、(4)カルボキシル、( 5)カルバモイルおよびヒドロキシから選択さ る置換基で置換されていてもよいモノ-また はジ-低級(C 1-6 )アルキルカルバモイル、および(6)カルバモ ルから選択される1~4個の置換基で置換され いてもよいフェニルが好ましい。
 上記した中でも、B環のフェニルが有してい てもよい「置換基」としては、フッ素原子、 塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキシ基 であり、かかる置換基の置換位置としては6 および/または7位が好ましい。

 式(I)中、Rは水素原子、または置換基を有し ていてもよい炭化水素基を示す。
 Rで示される「置換基を有していてもよい炭 化水素基」の「炭化水素基」としては、炭素 数1~20のものが好ましい。その例としては、 えば、置換基A群の
(6)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル」の「低級(C 1-6 )アルキル」;
(7)「置換されていてもよい低級(C 2-6 )アルケニル」の「低級(C 2-6 )アルケニル」;
(8)「置換されていてもよい低級(C 2-6 )アルキニル」の「低級(C 2-6 )アルキニル」;
(9)「置換されていてもよいC 3-8 シクロアルキル」の「C 3-8 シクロアルキル」;
(10)「置換されていてもよいC 6-14 アリール」の「C 6-14 アリール」;
(11)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキル」の「C 7-16 アラルキル」;および
(12)「置換されていてもよいC 6-14 アリール-C 2-6 アルケニル」の「C 6-14 アリール-C 2-6 アルケニル」と同様の基が挙げられる。
 Rで示される「置換基を有していてもよい炭 化水素基」の「置換基」としては、置換基A から選ばれる置換基が挙げられる。
 ここで、Rで示される「置換基を有していて もよい炭化水素基」の「炭化水素基」が、「 低級(C 1-6 )アルキル」、「低級(C 2-6 )アルケニル」、または「低級(C 2-6 )アルキニル」である場合、置換基A群から選 れる置換基のうち、
(6)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル」;
(7)「置換されていてもよい低級(C 2-6 )アルケニル」;
(8)「置換されていてもよい低級(C 2-6 )アルキニル」;
(11)「置換されていてもよいC 7-16 アラルキル」;および
(12)「置換されていてもよいC 6-14 アリール-C 2-6 アルケニル」以外の置換基が好ましい。
 Rで示される「置換基を有していてもよい炭 化水素基」の「置換基」の数は、好ましくは 0個(無置換)~5個、更に好ましくは0個(無置換)~ 1個である。
 Rとしては、水素が好ましい

 式(I)中、R 1 は、存在しないか、あるいは水素原子、置換 基を有していてもよいアルキル基、またはエ ステル化されていてもよいカルボキシル基を 示す。
 式(I)中、Yは置換基を有していてもよい炭素 原子、置換基を有していてもよい窒素原子、 酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原 子を示す。
 式(I)中、
は単結合または二重結合を示す。なかでも、 好ましくは、二重結合である。

より詳しく説明すると、式(I)中の
が単結合
であるとき、化合物(I)は式(Ia)

で表され、R 1 は、水素原子、置換基を有していてもよいア ルキル基、またはエステル化されていてもよ いカルボキシル基を示し、Yは置換基を有し いてもよい炭素原子、置換基を有していて よい窒素原子、酸素原子または酸化されて てもよい硫黄原子を示す。
 
一方、式(I)中の
が二重結合
であるとき、化合物(I)は式(Ib):
で表され、R 1 は、存在せず、Yは置換基を有していてもよ 炭素原子または置換基を有していてもよい 素原子を示す。

 R 1 で示される「置換基を有していてもよいアル キル基」としては、例えば、前記の置換基A における(6)「置換されていてもよい低級(C 1-6 )アルキル」と同様の基が挙げられる。

 R 1 で示される「エステル化されていてもよいカ ルボキシル基」としては、例えば、前記の置 換基A群における(5)「エステル化されていて よいカルボキシル」と同様の基が挙げられ 。
 化合物(I)が、式(Ia)で表される場合、R 1 としては水素原子が好ましい。
 Yで示される、「置換基を有していてもよい 炭素原子」の置換基としては、置換基A群の 換基およびオキソが挙げられる。
Yで示される、「置換基を有していてもよい 素原子」の置換基としては、置換基A群の置 基が挙げられる。
 Yは、好ましくは、無置換の炭素原子(CHまた はCH 2 )、酸素原子、または無置換の窒素原子(Nまた はNH)であり、より好ましくは、無置換の炭素 原子または酸素原子であり、特に好ましくは 、無置換の炭素原子である。
 好ましくは、Yが、無置換の炭素原子であり 、かつ

が二重結合である。

 式(I)中、X 1 は置換基を有していてもよいメチレン基を示 す。
 X 1 で示される「置換基を有していてもよいメチ レン基」の「置換基」としては、置換基A群 よびオキソから選ばれる置換基が挙げられ 。X 1 で示される「置換基を有していてもよいメチ レン基」の「置換基」の数は、好ましくは0 (無置換)~1個であり、更に好ましくは、0個( 置換)である。
 式(I)中、X 2 は置換基を有していてもよいエチレン基(ジ チレン基)を示す。
 X 2 で示される「置換基を有していてもよいエチ レン基」の「置換基」としては、置換基A群 置換基およびオキソが挙げられる。該「置 基」としてはヒドロキシが好ましい。X 2 で示される「置換基を有していてもよいエチ レン基」の「置換基」の数は、好ましくは0 (無置換)~2個であり、更に好ましくは、0個( 置換)である。

 式(I)の化合物またはその塩として好ましく 、次の化合物である。
[化合物A]  
Rが水素原子であり; 
R 1 は存在しないか、あるいは水素原子であり;
X 1 がメチレン(-CH 2 -)であり; 
X 2 がヒドロキシを有していてもよいエチレン(-C H 2 CH 2 -)であり;
Yが無置換の炭素原子(CHまたはCH 2 )または酸素原子であり(好ましくは無置換の 素原子); 
が単結合または二重結合であり(好ましくは 重結合);
A 1 がハロゲン原子から選択される1~3個の置換基 をそれぞれ有していてもよい、(1)C 6-10 アリール基(例、フェニル)または(2)環構成原 として、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原 および酸素原子から選ばれる1ないし3種の テロ原子を、1ないし3個有する、5または6員 芳香族単環式複素環基(例、2-チエニルなど チエニル)であり;
A 2 がハロゲン原子、シアノ、低級(C 1-6 )アルコキシ、低級(C 1-6 )アルキル-カルボニルアミノおよびC 1-6 アルキルから選択される1~3個の置換基をそれ ぞれ有していてもよい、(1)C 6-10 アリール基(例、フェニル)または(2)環構成原 として、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原 および酸素原子から選ばれる1ないし3種の テロ原子を、1ないし3個有する、5または6員 芳香族単環式複素環基(例、3-ピリジルなど ピリジル、1H-ピラゾール-4-イルなどのピラ ール)であり;
B環が(1)ハロゲン原子、(2)低級(C 1-6 )アルコキシ、(3)低級(C 1-6 )アルコキシ-カルボニル、(4)カルボキシル、( 5)カルバモイルおよびヒドロキシから選択さ る置換基で置換されていてもよいモノ-また はジ-低級(C 1-6 )アルキルカルバモイル、および(6)カルバモ ルから選択される1~4個の置換基で置換され いてもよいフェニルである化合物またはそ 塩。

 ここで、A 2 の(1)C 6-10 アリール基(例、フェニル)または(2)環構成原 として、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原 および酸素原子から選ばれる1ないし3種の テロ原子を、1ないし3個有する、5または6員 芳香族単環式複素環基(例、3-ピリジルなど ピリジル、1H-ピラゾール-4-イルなどのピラ ール)が有していてもよい置換基としては特 にフッ素原子が好ましい。
 また、B環のフェニルが有していてもよい置 換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素 原子、メチル基、メトキシ基であり、かかる 置換基の置換位置としては6位および/または7 位が好ましい。
[化合物B]
Rが水素原子であり; 
X 1 がメチレン(-CH 2 -)であり; 
X 2 がエチレン(-CH 2 CH 2 -)であり;
Yが無置換の炭素原子であり; 
が二重結合であり;
A 1 が置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基(例、フェニル)であり;
A 2 が、置換基をそれぞれ有していてもよい、C 6-10 アリール基(例、フェニル)、または環構成原 として、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原 および酸素原子から選ばれる1ないし3種の テロ原子を、1ないし5個(好ましくは1ないし3 個)有する、5ないし14員(単環、2環又は3環式) 芳香族複素環基(例、3-ピリジル)である化合 物またはその塩。

[化合物C]
Rが水素原子であり; 
X 1 がメチレン(-CH 2 -)であり; 
X 2 がエチレン(-CH 2 CH 2 -)であり;
Yが無置換の炭素原子であり; 
が二重結合であり;
A 1 がハロゲン原子から選択される1~3個の置換基 を有していてもよいフェニルであり;
A 2 がハロゲン原子から選択される1~3個の置換基 をそれぞれ有していてもよいC 6-10 アリール基(例、フェニル)または環構成原子 して、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子 よび酸素原子から選ばれる1ないし3種のヘ ロ原子を、1ないし3個有する、5または6員の 香族単環式複素環基(例、3-ピリジル)である 化合物またはその塩。

 化合物(I)の塩としては、例えば金属塩、 ンモニウム塩、有機塩基との塩、無機酸と 塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミ 酸との塩などが挙げられる。金属塩の好適 例としては、例えばナトリウム塩、カリウ 塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マ グネシウム塩、バリウム塩などのアルカリ土 類金属塩;アルミニウム塩などが挙げられる 有機塩基との塩の好適な例としては、例え トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピ ジン、ピコリン、2,6-ルチジン、エタノール ミン、ジエタノールアミン、トリエタノー アミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロ キシルアミン、N,N'-ジベンジルエチレンジ ミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水 酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げ れる。有機酸との塩の好適な例としては、 えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタ 酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイ 酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタ スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエ ンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基 性アミノ酸との塩の好適な例としては、例え ばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの 塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な 例としては、例えばアスパラギン酸、グルタ ミン酸などとの塩が挙げられる。このうち、 薬学的に許容し得る塩が好ましい。例えば、 化合物内に酸性官能基を有する場合にはアル カリ金属塩(例、ナトリウム塩、カリウム塩 ど)、アルカリ土類金属塩(例、カルシウム塩 、マグネシウム塩、バリウム塩など)などの 機塩、アンモニウム塩など、また、化合物 に塩基性官能基を有する場合には、例えば 酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など 機酸との塩、または酢酸、フタル酸、フマ 酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエ 酸、コハク酸、メタンスルホン酸、p-トルエ ンスルホン酸などの有機酸との塩が挙げられ る。

 化合物(I)が、互変異性体、光学異性体、 体異性体、位置異性体、回転異性体などの 性体を有する場合には、いずれか一方の異 体も混合物も本発明の化合物に包含される さらに、化合物(I)に光学異性体が存在する 合には、ラセミ体から分割された光学異性 も化合物(I)に包含される。

 化合物(I)は、結晶であってもよく、結晶形 単一であっても結晶形混合物であっても化 物(I)に包含される。
 化合物(I)は、溶媒和物(例えば、水和物など )であっても、無溶媒和物であってもよく、 ずれも化合物(I)に包含される。
 同位元素(例、 2 H, 3 H, 14 C, 35 S, 125 Iなど)などで標識または置換された化合物も 化合物(I)に包含される。

[製造方法]
 本発明の化合物(I)の製造法を、以下に説明 る。
 本発明の化合物(I)は、例えば以下の反応式 示される方法またはこれに準じた方法など より得られる。反応式中の化合物の各記号 、前記と同意義を示す。なお、式中の化合 は、塩を形成している場合も含み、このよ な塩としては、例えば化合物(I)の塩と同様 ものなどが挙げられる。また、各工程で得 れた化合物は反応液のままか粗製物として の反応に用いることもできるが、常法に従 て反応混合物から単離することもでき、そ 自体が公知の手段、例えば、抽出、濃縮、 和、濾過、蒸留、再結晶、蒸留、クロマト ラフィーなどの分離手段により容易に精製 ることができる。あるいは、式中の化合物 市販されている場合には市販品をそのまま いることもできる。

 以下にその反応式の略図を示した。化合物( III)は、工程1で、化合物(II)より、公知の方法 等に準じて、還元反応によって製造すること ができる。化合物(II)中、Pは水素原子または 護基を示す。保護基としては、例えばそれ れ置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピ 、イソプロピル、ブチル、tert-ブチル、2-ト メチルなど)、フェニル、トリチルもしくは シリル(例、トリメチルシリル(TMS)、トリエチ ルシリル(TES)、tert-ブチルジメチルシリル(TBS( TBDMS))、トリイソプロピルシリル(TIPS)、tert-ブ チルジフェニルシリル(TBDPS))などが用いられ 。これらの置換基としては、ハロゲン原子( 例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など) ケイ素(例えば、2-(トリメチルシリル)エチル )、ホルミル、C1-6アルキル-カルボニル(例え 、アセチル、プロピオニル、ブチルカルボ ルなど)、C1-6アルコキシ-カルボニル(例えば エトキシカルボニル、イソプロピロキシカ ボニルなど)、ニトロ、C 1-6 アルキル(例えば、メチル、エチル、tert-ブチ ルなど)、C 6-10 アリール(例えば、フェニル、ナフチルなど) どが用いられ、置換基の数は1ないし3個で る。

 還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム 水素化リチウムアルミニウムなどの金属水 化物類、ボランテトラヒドロフラン錯体な のボラン類などが用いられる。還元剤の使 量は、それぞれ化合物(II)1モルに対し、約0. 5~約10モル、好ましくは約1~約5モルである。 た所望により還元剤とともに酸触媒を加え も良い。酸触媒としては、プロトン酸(たと ば、酢酸、トリフルオロ酢酸など)およびル イス酸(たとえば、p-トルエンスルホン酸など )などを用いることができる。
 本反応は、無溶媒で行うか、反応に不活性 溶媒を用いて行うのが有利である。このよ な溶媒としては、反応が進行する限り特に 定されないが、例えば、水、メタノール、 タノール、プロパノールなどのアルコール 、シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼン、 ルエン、キシレン、メシチレンなどの炭化 素類、ギ酸、酢酸などの有機酸類、テトラ ドロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエ タン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ ーテルなどのエーテル類、N,N-ジメチルアニ ン、N,N-ジエチルアニリンなどのアニリン類 ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭 、1,2-ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化 水素類またはこれらの混合溶媒などが用いら れる。
 反応時間は通常約10分~約24時間、好ましく 約30分~12時間である。反応温度は通常約0~約1 20℃、好ましくは約25~約60℃である。

 化合物(II)は、市販されている場合には市 販品をそのまま用いることもでき、公知の方 法またはこれらに準じた方法に従って製造す ることもできる。例えば、化合物(II)に相当 る2-ニトロベンズアルデヒド、2-アミノベン アルデヒド、あるいは2-ニトロフェノール り、公知の方法(例、特許US6329389等)に従い、 目的とする化合物(II)を得る。

 化合物 (III)は、市販されている場合には 市販品をそのまま用いることもでき、公知の 方法またはこれらに準じた方法に従って製造 することもできる。例えば、化合物(III)に相 するN-アセチルアニリンより、公知の方法( 、シンレター、251頁、2001年等)に従い、4-ク ロロ-ホルミルキノリンとした後、これを塩 と反応させることにより目的とする化合物(I II)を得る。

 工程2で、化合物(V)は化合物(III)と化合物( IV)を用いて、新実験化学講座、第14-III巻、138 0頁~1385頁(丸善株式会社刊)に記載の方法等に じて、還元アミノ化反応によって製造する とができる。化合物(III)中、Lは水素原子ま は置換基A群から選ばれる置換基を示す。置 換基としては、例えばアルキルなどが挙げら れる。

 還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、 アノ水素化ホウ素ナトリウムなどの金属水 化物類、ボランテトラヒドロフラン錯体な のボラン類などが用いられる。還元剤の使 量は、それぞれ化合物(III)1モルに対し、約0 .5~約10モル、好ましくは約1~約5モルである。 た所望により還元剤とともに酸触媒を加え も良い。酸触媒としては、プロトン酸(たと えば、酢酸、トリフルオロ酢酸など)および イス酸(たとえば、p-トルエンスルホン酸な )などを用いることができる。
 本反応は、無溶媒で行うか、反応に不活性 溶媒を用いて行うのが有利である。このよ な溶媒としては、反応が進行する限り特に 定されないが、例えば水、メタノール、エ ノール、プロパノールなどのアルコール類 シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼン、ト エン、キシレン、メシチレンなどの炭化水 類、ギ酸、酢酸などの有機酸類、テトラヒ ロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタ ン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー テルなどのエーテル類、N,N-ジメチルアニリ 、N,N-ジエチルアニリンなどのアニリン類、 クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素 1,2-ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水 素類またはこれらの混合溶媒などが用いられ る。
 反応時間は通常約10分~約24時間、好ましく 約30分~12時間である。反応温度は通常約0~約1 20℃、好ましくは約25~約60℃である。

 工程3は、化合物(V)から、公知の方法等に 準じて、適当な縮合剤および必要により塩基 の存在下、化合物(VI)でアシル化して化合物(I )を合成する方法である。化合物(VI)の使用量 、化合物(V)の使用量1モルに対して、約1モ ないし2モル、好ましくは約1モルないし1.2モ ルである。縮合剤の使用量は、化合物(VI)の 用量1モルあたり、約1モルないし10モル、好 しくは約1モルないし1.2モルである。

 縮合剤としては、たとえば、カルボジイミ 類(CDI(すなわち、N,N'-カルボニルイミダゾー ル)など)などがあげられる。塩基としては、 とえば、水素化ナトリウム、水酸化ナトリ ム、水酸化カリウムなどの無機塩基類、ピ ジン、ルチジンなどの芳香族アミン類、ト エチルアミン、トリプロピルアミン、トリ チルアミン、シクロヘキシルジメチルアミ 、4-ジメチルアミノピリジン、N,N-ジメチル ニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルピロ リジン、N-メチルモルホリンなどの3級アミン 類、アンモニアまたはこれら二種以上の混合 物などが用いられる。
本反応は、無溶媒で行うか、反応に不活性な 溶媒を用いて行うのが有利である。このよう な溶媒としては、反応が進行する限り特に限 定されないが、例えば水、メタノール、エタ ノール、プロパノールなどのアルコール類、 シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼン、トル エン、キシレン、メシチレンなどの炭化水素 類、ギ酸、酢酸などの有機酸類、テトラヒド ロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタ 、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー ルなどのエーテル類、N,N-ジメチルアニリン N,N-ジエチルアニリンなどのアニリン類、ジ クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、 1,2-ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水 類またはこれらの混合溶媒などが用いられ 。
反応温度は、通常0℃ないし100℃、好ましく 10℃ないし40℃である。反応時間は通常1時間 ないし100時間、好ましくは1時間ないし24時間 である。また、化合物(I)は、化合物(V)を化合 物(VI)の反応性誘導体(たとえば、イソシアネ トなど)と反応させることによっても得るこ とができる。

 工程4で、化合物(VII)は、化合物(II)における
が単結合でR 1 が水素である時、化合物(II)から化合物(IV)を いて、公知の方法等に準じて、ホルムアル ヒドなどのケトン存在下、マンニッヒ反応 よって製造することができる。化合物(IV)の 使用量は、化合物(II)の使用量1モルに対して 約1モルないし10モル、好ましくは約1モルな いし3モルである。ケトンの使用量は、化合 (II)の使用量1モルあたり、約1モルないし10モ ル、好ましくは約1モルないし3モルである。

 本反応は、無溶媒で行うか、反応に不活性 溶媒を用いて行うのが有利である。このよ な溶媒としては、反応が進行する限り特に 定されないが、例えば水、メタノール、エ ノール、プロパノールなどのアルコール類 シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼン、ト エン、キシレン、メシチレンなどの炭化水 類、ギ酸、酢酸などの有機酸類、テトラヒ ロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタ ン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー テルなどのエーテル類、N,N-ジメチルアニリ 、N,N-ジエチルアニリンなどのアニリン類、 クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素 1,2-ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水 素類またはこれらの混合溶媒などが用いられ る。
反応温度は、通常0℃ないし100℃、好ましく 20℃ないし60℃である。反応時間は通常1時間 ないし100時間、好ましくは1時間ないし24時間 である。

 工程5で、化合物(V)は化合物(VII)から、公 の方法等に準じて、P部位を脱保護して除去 して合成したカルボン酸を脱炭酸化反応する ことによって製造することができる。あるい は、化合物(V)は化合物(VII)から、COOP部位を加 水分して合成したカルボン酸を脱炭酸化反応 することによって製造することができる。所 望により酸触媒を加えても良い。酸触媒とし ては、プロトン酸(たとえば、塩酸、トリフ オロ酢酸など)およびルイス酸(たとえば、p- ルエンスルホン酸など)などを用いることが できる。反応温度は、通常30℃ないし150℃、 ましくは50℃ないし100℃である。反応時間 通常1時間ないし100時間、好ましくは1時間な いし24時間である。

 保護基の除去方法としては、公知またはそ に準じる方法が用いられ、例えば酸、塩基 紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン N-メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、 トラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸 ラジウムなどで処理する方法または還元反 が用いられる。
加水分解の方法としては、公知またはそれに 準じる方法が用いられ、例えば酸、塩基、酵 素などで処理する方法が用いられる。      

 工程6は、化合物(VII)より、公知の方法等 準じて、適当な縮合剤および必要により塩 の存在下、化合物(VI)でアシル化して化合物 (VIII)を合成する方法であり、工程3と同様の 法が用いられる。

 工程7は、化合物(VIII)より、公知の方法等 に準じて、P部位を脱保護して除去して合成 たカルボン酸を脱炭酸化反応することによ て化合物(I)を合成する方法であり、工程5と 様の方法が用いられる。あるいは、化合物( VIII)より、公知の方法等に準じて、COOP部位を 加水分して合成したカルボン酸を脱炭酸化反 応することによって化合物(I)を合成する方法 であり、工程5と同様の方法が用いられる。

 いずれの場合にも、さらに所望により、 知の脱保護反応、アシル化反応、アルキル 反応、水素添加反応、酸化反応、還元反応 炭素鎖延長反応または置換基交換反応を、 独あるいはその二つ以上を組み合わせるこ により、化合物(I)を合成することができる

 化合物(I)またはその塩と同様に、化合物( I)またはその塩のプロドラッグとして用いて よい。化合物(I)のプロドラッグは、生体内 おける生理条件下で酵素や胃酸などによる 応により化合物(I)に変換する化合物、すな ち酵素的に酸化、還元、加水分解などを起 して化合物(I)に変化する化合物、胃酸など より加水分解などを起こして化合物(I)に変 する化合物をいう。

 化合物(I)のプロドラッグとしては、化合 (I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、り 酸化された化合物(例えば、化合物(I)のアミ ノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペン チルアミノカルボニル化、(5-メチル-2-オキソ -1,3-ジオキソレン-4-イル)メトキシカルボニル 化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメ チル化、ピバロイルオキシメチル化、tert-ブ ル化された化合物など);化合物(I)のヒドロ シル基がアシル化、アルキル化、りん酸化 ホウ酸化された化合物(例えば、化合物(I)の ドロキシル基がアセチル化、パルミトイル 、プロパノイル化、ピバロイル化、スクシ ル化、フマリル化、アラニル化、ジメチル ミノメチルカルボニル化された化合物など) ;化合物(I)のカルボキシ基がエステル化、ア ド化された化合物(例えば、化合物(I)のカル キシ基がエチルエステル化、フェニルエス ル化、カルボキシメチルエステル化、ジメ ルアミノメチルエステル化、ピバロイルオ シメチルエステル化、エトキシカルボニル キシエチルエステル化、フタリジルエステ 化、(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソレン-4- ル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキ カルボニルエチルエステル化、メチルアミ 化された化合物など);などが挙げられる。 れらの化合物は公知の方法によって化合物(I )から製造することができる。また、化合物(I )のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬 の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載 されているような生理的条件で化合物(I)に変 化するものであってもよい。

 優れたNK2受容体拮抗作用を有する本発明の 合物は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット 、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、 ヒツジ、サル、ヒトなど)に対して、例えば 消化器疾患(例、機能性消化管疾患、過敏性 症候群、機能性ディスペプシア(Functional dys pepsia)、胃食道逆流症、排便障害、便秘、下 、消化不良、胃炎、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎 クローン病)、痛み(例、内臓痛、体性痛、神 経因性疼痛、偏頭痛、神経痛、掻痒)、中枢 経系の疾患(例、うつ、不安、統合失調症、 知症、強迫神経症、恐慌性障害、アルツハ マー病)、肺疾患(例、喘息、慢性閉塞性肺 患、咳)、泌尿器疾患(例、排尿障害、頻尿、 尿失禁)、嘔吐、炎症もしくはアレルギー性 患(例、アトピー、皮膚炎、ヘルペス、乾癬 喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、喀痰 鼻炎、リウマチ関節炎、変形性関節症、骨 鬆症、多発性硬化症、結膜炎、膀胱炎など) 、肥満、循環器疾患(例、狭心症、高血圧、 不全、血栓症など)、免疫異常、癌、HIV感染 、心血管疾患、日光皮膚炎、性的機能不全 運動失調などの疾患の予防・治療剤として 用である。
 なかでも、機能性消化管疾患、さらにその かでも、過敏性腸症候群、機能性ディスペ シア(Functional dyspepsia)の予防・治療剤とし 有用である。

 さらに、本発明の化合物は優れたNK3受容 結合作用をも有し、中枢神経系の疾患、な でも、うつおよび不安の予防・治療剤とし 有用である。

 本発明の化合物は、従来のNK2受容体拮抗 と比較し、顕著に優れた拮抗活性を有し、N K3受容体結合活性をも有し、代謝安定性に優 るので、上記疾患に対して低用量でかつ優 た治療効果が期待できる。

 本発明の化合物は、毒性が低く(例えば、 急性毒性、慢性毒性、遺伝毒性、生殖毒性、 心毒性、薬物相互作用、癌原性等の点から医 薬として、より優れている)、そのまま医薬 して、または薬学的に許容される担体等と 合された医薬組成物として、哺乳動物(例え 、ヒト、サル、ウシ、ウマ、ブタ、マウス ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ ヒツジ、ヤギ等)に対して、経口的、または 非経口的に安全に投与できる。「非経口」に は、静脈内、筋肉内、皮下、臓器内、鼻腔内 、皮内、点眼、脳内、直腸内、膣内、腹腔内 、腫瘍内部、腫瘍の近位などへの投与および 直接的な病巣への投与を含む。

 本発明の化合物の投与量は、投与ルート 症状などによって異なるが、例えば、過敏 腸症候群の患者(成人、体重40ないし80kg、例 えば60kg)に経口投与する場合、例えば1日0.001~ 1000mg/kg体重、好ましくは1日0.01~100mg/kg体重、 らに好ましくは1日0.1~10 mg/kg体重である。 の量を1日1回~3回に分けて投与することがで る。

 本発明の化合物を医薬組成物とする場合の 形としては、錠剤(例:糖衣錠、フィルムコ ティング錠、口腔内崩壊錠)、フィルム剤(例 :口腔内崩壊フィルム剤)、丸剤、カプセル剤 顆粒剤、細粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤 懸濁剤、注射剤、徐放性注射剤、吸入剤、 膏剤等が挙げられる。これらの製剤は常法( 例えば、日本薬局方記載の方法等)に従って 製される。
 本発明の医薬組成物は、剤型、投与方法、 体などにより異なるが、本発明の化合物を 製剤全量に対して通常0.01~100%(w/w)、好まし は0.1~95%(w/w)含有する。

 薬学的に許容される担体としては、製剤 材(starting material)として慣用されている各 有機あるいは無機担体が用いられ、これら 、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合 および崩壊剤、液状製剤における溶剤、溶 補助剤、懸濁化剤、など張化剤、緩衝剤お び無痛化剤などとして配合される。また必 に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘 剤などの製剤添加物を用いることもできる

 例えば、本発明の化合物は、他の活性成分( 以下、併用薬物と略記する)と併用して使用 ることができる。
 本発明の化合物は、単剤として使用しても れたNK2受容体拮抗活性およびNK3受容体の結 活性を示すが、さらに1以上の併用薬物と併 用(多剤併用)することによって、その効果を り一層増強させることができる。

 併用薬物としては、例えば、以下が挙げら る。
(1)糖尿病治療剤
 インスリン製剤(例、ウシまたはブタの膵臓 から抽出された動物インスリン製剤;大腸菌 イーストを用い、遺伝子工学的に合成した トインスリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミ ンインスリン亜鉛;インスリンのフラグメン または誘導体(例、INS-1など)など)、インスリ ン抵抗性増強剤(例、塩酸ピオグリタゾン、 ログリタゾン、ロジグリタゾンまたはその レイン酸塩、JTT-501、MCC-555、YM-440、GI-262570、 KRP-297、FK-614、CS-011など)、α-グルコシダーゼ 害剤(例、ボグリボース、アカルボース、ミ グリトール、エミグリテートなど)、ビグア イド剤(例、フェンホルミン、メトホルミン ブホルミンなど)、スルホニルウレア剤(例 トルブタミド、グリベンクラミド、グリク ジド、クロルプロパミド、トラザミド、ア トヘキサミド、グリクロピラミド、グリメ リドなど)やその他のインスリン分泌促進剤( 例、レパグリニド、セナグリニド、ミチグリ ニドまたはそのカルシウム塩水和物、GLP-1、 テグリニドなど)、ジペプチジルペプチダー ゼIV阻害剤(例、NVP-DPP-278、PT-100、P32/98など)、 β3アゴニスト(例、CL-316243、SR-58611-A、UL-TG-307 AJ-9677、AZ40140など)、アミリンアゴニスト(例 、プラムリンチドなど)、ホスホチロシンホ ファターゼ阻害剤(例、バナジン酸など)、糖 新生阻害剤(例、グリコーゲンホスホリラー 阻害剤、グルコース-6-ホスファターゼ阻害 、グルカゴン拮抗剤など)、SGLT(すなわち、so dium-glucose cotransporter)阻害剤(例、T-1095など)な ど。

(2)糖尿病性合併症治療剤
 アルドース還元酵素阻害剤(例、トルレスタ ット、エパルレスタット、ゼナレスタット、 ゾポルレスタット、フィダレスタット(SNK-860) 、ミナルレスタット(ARI-509)、CT-112など)、神 栄養因子(例、NGF、NT-3など)、AGE阻害剤(例、A LT-945、ピマゲジン、ピラトキサチン、N-フェ シルチアゾリウムブロミド(ALT-766)、EXO-226な ど)、活性酸素消去薬(例、チオクト酸など)、 脳血管拡張剤(例、チアプリド(tiapuride)など) ど。

(3)抗高脂血剤
 コレステロール合成阻害剤であるスタチン 化合物(例、プラバスタチン、シンバスタチ ン、ロバスタチン、アトルバスタチン、フル バスタチン、セリバスタチンまたはそれらの 塩(例、ナトリウム塩など)など)、スクアレン 合成酵素阻害剤あるいはトリグリセリド低下 作用を有するフィブラート系化合物(例、ベ フィブラート、クロフィブラート、シンフ ブラート、クリノフィブラートなど)など。

(4)降圧剤
 アンジオテンシン変換酵素阻害剤(例、カプ トプリル、エナラプリル、デラプリルなど) アンジオテンシンII拮抗剤(例、ロサルタン カンデサルタン シレキセチルなど)、カル ウム拮抗剤(例、マニジピン、ニフェジピン アムロジピン、エホニジピン、ニカルジピ など)、クロニジンなど。

(5)抗肥満剤
 中枢神経性抗肥満薬(例、デクスフェンフル アミン、フェンフルラミン、フェンテルミン 、シブトラミン、アンフェプラモン、デキサ ンフェタミン、マジンドール、フェニルプロ パノールアミン、クロベンゾレックスなど) 膵リパーゼ阻害薬(例、オルリスタットなど) 、β3アゴニスト(例、CL-316243、sr-58611-A、UL-TG-3 07、AJ-9677、AZ40140など)、ペプチド性食欲抑制 (例、レプチン、CNTF(毛様体神経栄養因子)な ど)、コレシストキニンアゴニスト(例、リン トリプト、FPL-15849など)など。

(6)利尿剤
 キサンチン誘導体(例、サリチル酸ナトリウ ムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオ ブロミンなど)、チアジド系製剤(例、エチア ド、シクロペンチアジド、トリクロルメチ ジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフル チアジド、ベンジルヒドロクロロチアジド ペンフルチジド、ポリチアジド、メチクロ アジドなど)、抗アルドステロン製剤(例、 ピロノラクトン、トリアムテレンなど)、炭 脱水酵素阻害剤(例、アセタゾラミドなど) クロルベンゼンスルホンアミド系製剤(例、 ロルタリドン、メフルシド、インダパミド ど)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリ ン酸、ピレタニド、ブメタニド、フロセミド など。

(7)化学療法剤
 アルキル化剤(例、サイクロフォスファミド 、イフォスファミドなど)、代謝拮抗剤(例、 ソトレキセート、5-フルオロウラシルなど) 抗癌性抗生物質(例、マイトマイシン、アド リアマイシンなど)、植物由来抗癌剤(例、ビ クリスチン、ビンデシン、タキソールなど) 、シスプラチン、カルボプラチン、エトポシ ドなど、なかでも5-フルオロウラシル誘導体 あるフルツロンあるいはネオフルツロンな 。

(8)免疫療法剤
 微生物由来または細菌由来成分(例、ムラミ ルジペプチド誘導体、ピシバニールなど)、 疫増強活性のある多糖類(例、レンチナン、 ゾフィラン、クレスチンなど)、遺伝子工学 的手法で得られるサイトカイン(例、インタ フェロン、インターロイキン(IL)など)、コロ ニー刺激剤(例、顆粒球コロニー刺激因子、 リスロポエチンなど)など、なかでもIL-1、IL- 2、IL-12など。

(9)動物モデルや臨床使用で悪液質改善効果が 認められている薬剤
 プロゲステロン誘導体(例、メゲステロール アセテート)〔ジャーナル・オブ・クリニカ ・オンコロジー(Journal of Clinical Oncology)、 12巻、213~225頁、1994年〕、メトクロプラミド 薬剤、テトラヒドロカンナビノール系薬剤( 文献はいずれも上記と同様)、脂肪代謝改善 (例、エイコサペンタエン酸など)(ブリティ ュ・ジャーナル・オブ・キャンサー(British J ournal of Cancer)、第68巻、314~318頁、1993年)、成 長ホルモン、IGF-1、悪液質誘導因子であるTNF- α、LIF、IL-6およびオンコスタチンMに対する 体など。

(10)消炎剤
 ステロイド剤(例、デキサメサゾンなど)、 アルロン酸ナトリウム、シクロオキシゲナ ゼ阻害剤(例、インドメタシン、ケトプロフ ン、ロキソプロフェン、メロキシカム、ア ピロキシカム、セレコキシブ、ロフェコキ ブなど)など。

(11)消化器系疾患治療剤
 過敏性腸症候群治療薬(セロトニン拮抗薬( :アロセトロン、ラモセトロン等)、セロトニ ン作動薬(例:テガセロッド等)、水分泌促進薬 (例:ルビプロストン、リナクロチド等)、カル シウム拮抗薬(例:アールベラパミル等)、末梢 性オピオイド作動薬(例:アシマドリン等));抗 秘薬(セロトニン作動薬(例:テガセロッド等) 、ClC2開口薬(例:ルビプロストン等)、ポリカ ボフィルカルシウム等);抗下痢薬(末梢性オ オイド作動薬(例:ロペミン)、ポリカルボフ ルカルシウム等);緩下剤;消化管運動促進薬( ロトニン作動薬(例:ドンペリドン、メトク プラミド、イトプリド、モサプリド等));胃 分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬(例:オメ ラゾール、ランソプラゾール等)、ヒスタミ H 2 阻害薬(例:シメチジン、ラニチジン等));制酸 (水酸化アルミニウム、炭酸水素ナトリウム 等);粘膜保護薬(ポラプレジンク、エカベトナ トリウム、レバミピド、テプレノン等);鎮痙 (抗コリン薬(ブチルスコポラミン等));健胃 化薬(ゲンチアナ、センブリ、ジアスターゼ )など。
(12)その他
 糖化阻害剤(例、ALT-711など)、神経再生促進 (例、Y-128、VX853、プロサプチド(prosaptide)な )、中枢神経系作用薬(例、デシプラミン、ア ミトリプチリン、イミプラミン、フルオキセ チン(fluoxetine)、パロキセチン、ドキセピン、 カルバマゼピンなどの抗うつ薬)、抗てんか 薬(例、ラモトリジン)、抗不整脈薬(例、メ シレチン)、アセチルコリン受容体リガンド( 例、ABT-594)、エンドセリン受容体拮抗薬(例、 ABT-627)、モノアミン取り込み阻害薬(例、トラ マドル)、インドールアミン取り込み阻害薬( 、フルオキセチン(fluoxetine)、パロキセチン) 、麻薬性鎮痛薬(例、モルヒネ)、GABA受容体作 動薬(例、ギャバペンチン)、GABA取り込み阻害 薬(例、チアガビン)、α 2 受容体作動薬(例、クロニジン)、局所鎮痛薬( 例、カプサイシン)、プロテインキナーゼC阻 剤(例、LY-333531)、抗不安薬(例、ベンゾジア ピン類)、ホスホジエステラーゼ阻害薬(例 シルデナフィル)、ドーパミン受容体作動薬( 例、アポモルフィン)、抗コリン剤、α 1 受容体遮断薬(例、タムスロシン)、筋弛緩薬( 例、バクロフェンなど)、カリウムチャンネ 開口薬(例、ニコランジル)、カルシウムチャ ンネル遮断薬(例、ニフェジピン)、アルツハ マー病の予防・治療薬(例、ドネペジル、リ バスチグミン、ガランタミン)、パーキンソ 病治療薬(例、L-ドーパ)、抗血栓薬(例、アス ピリン、シロスタゾール)、NK2受容体拮抗薬 HIV感染症治療薬(例、サキナビル、ジドブジ 、ラミブジン、ネビラピン)、慢性閉塞性肺 疾患治療薬(例、サルメテロール、チオトロ ウムブロミド(tiotropium bromide)、シロミラス )など。

 本発明の化合物と併用薬物との併用に際 ては、本発明の化合物と併用薬物の投与時 は限定されず、本発明の化合物と併用薬物 を、投与対象に対し、同時に投与してもよ し、時間差をおいて投与してもよい。併用 物の投与量は、臨床上用いられている投与 に準じて決定すればよく、投与対象、投与 ート、疾患、組み合わせなどにより適宜選 することができる。

 本発明の化合物と併用薬物の投与形態は、 に限定されず、投与時に、本発明の化合物 併用薬物とが組み合わされていればよい。 のような投与形態としては、例えば、
(1)本発明の化合物と併用薬物とを同時に製剤 化して得られる単一の製剤の投与、(2)本発明 の化合物と併用薬物とを別々に製剤化して得 られる2種の製剤の同一投与経路での同時投 、
(3)本発明の化合物と併用薬物とを別々に製剤 化して得られる2種の製剤の同一投与経路で 時間差をおいての投与、
(4)本発明の化合物と併用薬物とを別々に製剤 化して得られる2種の製剤の異なる投与経路 の同時投与、
(5)本発明の化合物と併用薬物とを別々に製剤 化して得られる2種の製剤の異なる投与経路 の時間差をおいての投与(例えば、本発明の 合物→併用薬物の順序での投与、あるいは の順序での投与)などが用いられる。以下、 これらの投与形態をまとめて、本発明の併用 剤と略記する。

 本発明の併用剤は、毒性が低く、例えば 本発明の化合物または(および)前記併用薬 を公知の方法に従って、薬理学的に許容さ る担体と混合して医薬組成物、例えば錠剤( 衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、散 剤、顆粒剤、カプセル剤、(ソフトカプセル 含む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤などと ることができ、それらは、経口的または非 口的(例、局所、直腸、静脈など)に安全に 与することができる。

 本発明の併用剤の製造に用いられてもよ 薬理学的に許容される担体としては、前記 た本発明の医薬組成物に使用されるものと 様のものを使用することができる。

 本発明の併用剤における本発明の化合物 併用薬物との配合比は、投与対象、投与ル ト、疾患などにより適宜選択することがで る。

 例えば、本発明の併用剤における本発明 化合物の含有量は、製剤の形態によって相 するが、通常製剤全体に対して約0.01ないし 99.9重量%の範囲であり、好ましくは約0.1ない 50重量%の範囲であり、さらに好ましくは約0 .5ないし20重量%程度の範囲である。

 本発明の併用剤における併用薬物の含有 は、製剤の形態によって相違するが、通常 剤全体に対して約0.01ないし100重量%の範囲 あり、好ましくは約0.1ないし50重量%の範囲 あり、さらに好ましくは約0.5ないし20重量% 度の範囲である。

 本発明の併用剤における担体などの添加 の含有量は、製剤の形態によって相違する 、通常製剤全体に対して約1ないし99.99重量% の範囲であり、好ましくは約10ないし90重量% 度の範囲である。

 本発明の化合物および併用薬物をそれぞれ 々に製剤化する場合も同様の含有量でよい
 本発明の併用剤の投与量は、本発明の化合 の種類、年齢、体重、症状、剤形、投与方 、投与期間などにより異なるが、例えば、 敏性腸症候群の患者(成人、体重約60kg)一人 たり、通常、本発明の化合物または併用薬 として、それぞれ、1日約0.01~約1000 mg/kg、 ましくは1日約0.01~約100mg/kg、より好ましくは 1日約0.1~約100 mg/kg、とりわけ1日約0.1~約50mg/kg を、なかでも1日約1.5~約30mg/kgの併用剤を、1 1回から数回に分けて経口投与する。もちろ 、前記したように投与量は種々の条件で変 するので、前記投与量より少ない量で十分 場合もあり、また範囲を超えて投与する必 のある場合もある。

 併用薬物は、副作用が問題とならなけれ どのような量を設定することも可能である 併用薬物としての一日投与量は、症状の程 、投与対象の年齢、性別、体重、感受性差 投与の時期、間隔および医薬製剤の性質、 剤、種類、有効成分の種類などによって異 り、特に限定されないが、薬物の量として 、通常、例えば経口投与で、哺乳動物1kg体 あたり約0.001~2000 mgの範囲であり、好まし は約0.01~500mgの範囲であり、さらに好ましく 約0.1~100 mg程度の範囲であり、これを通常1 1回~4回に分けて投与する。

 本発明の併用剤を投与するに際しては、 発明の化合物と同時期に投与してもよいが 併用薬物の投与の後、本発明の化合物を投 してもよいし、本発明の化合物の投与後、 用薬物を投与してもよい。時間差をおいて 与する場合、時間差は投与する有効成分、 形および投与方法により異なるが、例えば 併用薬物を先に投与する場合、併用薬物を 与した後1分~3日以内、好ましくは10分~1日以 内、より好ましくは15分~1時間以内に本発明 化合物を投与する方法が挙げられる。本発 の化合物を先に投与する場合、本発明の化 物を投与した後、1分~1日以内、好ましくは10 分~6時間以内、より好ましくは15分から1時間 内に併用薬物を投与する方法が挙げられる

 以下に参考例、実施例、製剤例および実験 を挙げて、本発明を更に具体的に説明する 、これによって本発明が限定されるもので ない。
 以下の参考例、実施例中の「室温」は通常 10℃ないし約35℃を示す。「%」は特記しな 限り重量パーセントを示す。その他の本文 で用いられている略号は下記の意味を示す sはシングレット(singlet)、dはダブレット(doubl et)、tはトリプレット(triplet)、qはカルテット( quartet)、m はマルチプレット(multiplet)、brはブ ロード(broad)、Jはカップリング定数(coupling co nstant)である。
下記実施例におけるHPLCおよびMSは以下の条件 で測定した。
測定機器:ウォーターズ社 LC-MSシステム
HPLC部:アジレント社 HP1100
MS部:マイクロマス社 Quattro micro API
HPLC条件
カラム:CAPCELL PAK C18UG120、S-3μm、1.5×35mm(資生 堂)
溶媒:A液;5mM酢酸アンモニウム含有2%アセトニ リル水、B液;5mM酢酸アンモニウム含有95%ア トニトリル水
グラジェントサイクル:0.00分(A液/B液=100/0)、2. 00分(A液/B液=0/100)、3.00分(A液/B液=0/100)、3.01分( A液/B液=100/0)、3.30分(A液/B液=100/0)
注入量:2μL、流速:0.5mL/min、検出法:UV220nm
MS条件 イオン化法:ESI

参考例1

3-{[(2-フェニルエチル)アミノ]メチル}キノリ -2(1H)-オン 
2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルバルデ ド(1.73g)とTHF(80ml)とフェネチルアミン(1.21g)の 混合物に、水素化トリアセトキシホウ素ナト リウム(4.24g)を室温で加え、18時間攪拌した。 反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加 え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食 塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 ろ過し、濃縮した。残留物を再結晶(エタノ ル)して、表題化合物(1.68g)を固体として得た 。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.76(4H,s),3.61(2H,s),7.10-7.65(9H,m),7.77(1H,s).

参考例2

3-({[2-(2-チエニル)エチル]アミノ}メチル)キノ ン-2(1H)-オン 
2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルバルデ ド(346mg)とTHF(30ml)と2-チオフェンエチルアミ (305mg)の混合物に、水素化トリアセトキシホ 素ナトリウム(848mg)を室温で加え、18時間攪 した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水 液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液 飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで 燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカ ルカラムクロマトグラフィー(混合比が70対3 0のヘキサンと酢酸エチルの混合溶液で溶出) 精製して、表題化合物(470mg)を固体として得 た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.80(2H,t,J=7.5Hz),2.97(2H,t,J=7.5Hz),3.62(2H,s),6.84-7. 02(7H,m),7.81(1H,s).

参考例3

3-{[(2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)アミノ]メ チル}キノリン-2(1H)-オン
2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルバルデ ド(346mg)と2-アミノ-1-フェニルエタノール(288m g)とTHF(16ml)の混合物に水素化トリアセトキシ う素ナトリウム(848mg)を加え、室温で終夜攪 拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液 を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭 酸水素ナトリウム、飽和食塩水で順次洗い、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮 した。残留物をエタノール-酢酸エチル(1:1)混 合物で洗い、表題化合物(433mg)を固体として た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.27(1H,brs),2.66(2H,d,J=6.1Hz),3.54-3.72(2H,m),4.68(1H, brs),5.29(1H,d,J=3.0Hz),7.16(1H,t,J=7.4Hz),7.19-7.39(7H,m),7 .45(1H,t,J=7.8Hz),7.60(1H,d,J=8.0Hz),11.76(1H,brs).

参考例4

3-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-6-メトキシキノリン-2(1H)-オン トリフル ロ酢酸塩
6-メトキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3- ルバルデヒド(2.03g)と酢酸イソプロピル(120ml) と2-(4-フルオロフェニル)エタンアミン(1.46g) 混合物に、トリフルオロ酢酸(2.28g)と水素化 リアセトキシホウ素ナトリウム(2.90g)を室温 で加え、72時間攪拌した。反応液を濃縮した 残留物を酢酸エチルとヘキサンで洗浄し、 取し、表題化合物(3.79g)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.90-2.95(2H,m),3.10-3.15(2H,m),3.80(3H,s),4.02(2H,s),6. 32(1H,brs),7.11-7.23(4H,m),7.29-7.33(3H,m),7.99(1H,s),8.67(1 H,brs).

参考例5

2-アミノベンズアルデヒド
二酸化マンガン(70.5g)とトルエン(200ml)の混合 に、(2-アミノフェニル)メタノール(25g)とア トニトリル(200ml)の混合溶液を0℃で加え、 温で2時間攪拌した。反応液をセライトろ過 、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカ ムクロマトグラフィー(混合比が90対10から80 対20のヘキサンと酢酸エチルの混合溶液で溶 )で精製し、表題化合物(19.7g)を油状物質と て得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:6.11(2H,brs),6.65(1H,d,J=8.5Hz),6.71-6.79(1H,m),7.28-7.3 6(1H,m),7.48(1H,dd,J=7.8、1.6Hz),9.87(1H,s).

参考例6

2-アミノ-5-ブロモベンズアルデヒド
2-アミノベンズアルデヒド(19.7g)とN、N’-ジメ チルホルムアミド(300ml)の混合物に、N-ブロモ スクシイミド(29g)を室温で加え、1時間攪拌し た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し た。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マ グネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残 留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (混合比が90対10から80対20のヘキサンと酢酸エ チルの混合溶液で溶出)で精製し、表題化合 (16.2g)を固体として得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:6.14(2H,brs),6.57(1H,d,J=8.7Hz),7.37(1H,dd,J=8.8,2.4Hz), 7.58(1H,d,J=2.4Hz),9.80(1H,s).

参考例7

6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カ ボン酸エチル
2-アミノ-5-ブロモベンズアルデヒド(16.2g)とテ トラヒドロフラン(120ml)の混合物に、クロロ ルミル酢酸エチル(20.3g)とテトラヒドロフラ (30ml)の混合溶液(200ml)を0℃で加え、2.5時間 拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで 出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水 酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した 残渣(36.1g)とエタノール(200ml)の混合物に、ナ トリウムエトキシド(5.51g)を室温で加え、20時 間攪拌した。沈殿物をろ取し、乾燥し、表題 化合物(22g)を固体として得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:1.28(3H,t,J=7.2Hz),4.23(2H,q,J=7.2Hz),7.16(1H,d,J=8.7Hz) ,7.54(1H,dd,J=8.9,2.5Hz),7.87(1H,d,J=2.3Hz),8.18(1H,s).

参考例8

6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カ ボン酸
6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カ ボン酸エチル(20g)とエタノール(200ml)の混合 に、1N水酸化ナトリウム水溶液(200ml)を室温 加え、70℃で2時間攪拌した。反応液を氷冷 、6N塩酸水溶液(45ml)を加えた。沈殿物をろ取 し、乾燥し、表題化合物(14g)を固体として得 。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:7.45(1H,d,J=8.9Hz),7.91(1H,dd,J=8.9,2.3Hz),8.33(1H,d,J=2 .3Hz),8.93(1H,s),13.24(1H,brs),14.56(1H,brs).

参考例9

6-ブロモ-3-(ヒドロキシメチル)キノリン-2(1H)- ン
6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カ ボン酸(12g)とテトラヒドロフラン(300ml)とト エチルアミン(12.3ml)の混合物に、クロロ炭酸 イソプロピル(11.5g)とテトラヒドロフラン(30ml )の混合液を0℃で加え、0℃で0.5時間攪拌した 。反応液に、水素化ホウ素ナトリウム(16.8g) 水(200ml)の混合液を0℃で加え、2時間攪拌し 。反応液を濃縮し、残留物に8N水酸化ナトリ ウム水溶液(200ml)を室温で加え、4時間攪拌し 。反応液を氷冷し、6N塩酸水溶液(300ml)を加 た。沈殿物をろ取し、乾燥し、表題化合物( 14g)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:4.41(2H,dd,J=5.5,1.7Hz),5.26-5.31(1H,m),7.25(1H,d,J=8.7H z),7.60(1H,dd,J=8.9,2.3Hz),7.85(1H,s),7.97(1H,d,J=2.3Hz),11. 91(1H,s).

参考例10

6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カ バルデヒド
6-ブロモ-3-(ヒドロキシメチル)キノリン-2(1H)- ン(1g)とアセトニトリル(50ml)の混合物に、二 酸化マンガン(2g)を加え、19時間加熱還流した 。反応液をセライトろ過し、テトラヒドロフ ランで洗浄し、ろ液を濃縮し、表題化合物(84 0mg)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:7.30(1H,d,J=8.9Hz),7.80(1H,dd,J=8.9,2.3Hz),8.20(1H,d,J=2 .1Hz),8.48(1H,s),10.23(1H,s),12.35(1H,s).

参考例11

6-ブロモ-2-クロロキノリン-3-カルバルデヒド
DMF(9.2g)に塩化ホスホリル(32ml)を氷冷下で加え 、5分間攪拌した。4-ブロモアセトアニリド(10 .7g)を加えて、75℃で24時間攪拌した。冷却後 水(300ml)に注いで、0-10℃で0.5時間攪拌した 析出した結晶を濾取し、水で洗浄し、表題 合物(3.5g)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:7.95(2H,s),8.15(1H,s),8.67(1H,s),10.56(1H,s).

参考例12
6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カ バルデヒド
6-ブロモ-2-クロロキノリン-3-カルバルデヒド( 3.5g)と4N塩酸(60ml)の混合物を、6時間加熱還流 た。冷却後、析出した結晶を濾取し、水で 浄し、表題化合物(2.8g)を固体として得た。

参考例13

6-ブロモ-3-{[(2-フェニルエチル)アミノ]メチル }キノリン-2(1H)-オン トリフルオロ酢酸塩
6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カ バルデヒド(800mg)と酢酸イソプロピル(40ml)と ェネチルアミン(0.42ml)の混合物に、トリフ オロ酢酸(0.48ml)と水素化トリアセトキシホウ 素ナトリウム(919mg)を室温で加え、6時間攪拌 た。反応液を濃縮した。残留物を酢酸エチ とヘキサンで洗浄し、ろ取し、表題化合物( 1.43g)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.83-3.01(2H,m),3.03-3.19(2H,m),3.98(2H,s),7.12-7.41(6H, m),7.58-7.75(1H,m),7.97(2H,d,J=13.8Hz).

参考例14

ジメチル [(2-ニトロフェニル)メチリデン]プ パンジオアート
2-ニトロベンズアルデヒド(25g)のメタノール(7 5ml)溶液に、マロン酸ジメチル(21.9g)と酢酸(0.3 ml)とピペリジン(3ml)を順次加え、24時間加熱 流した。反応液を濃縮後、酢酸エチルを加 、水、1N塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム 水溶液、飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸ナ トリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留 物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( 合比が75対25から50対50のヘキサンと酢酸エチ ルの混合溶液で溶出)で精製し、再結晶(ジイ プロピルエーテルとヘキサンの混合溶液)し て、表題化合物(27.1g)を固体として得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:3.61(3H,s),3.89(3H,s),7.42(1H,d,J=7.6Hz),7.52-7.69(2H,m) ,8.18-8.25(2H,m).

参考例15

2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-3-カル ン酸メチル
ジメチル
[(2-ニトロフェニル)メチリデン]プロパンジオ アート(15.2g)の酢酸エチル(50ml)-メタノール(75m l)溶液に、水素化ほう素ナトリウム(1.10g)を氷 冷下で加え、同温で20分間攪拌した。反応液 水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液 水、飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグ シウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留 にTHF-メタノール(1:1,200ml)と5%パラジウム炭 (3g)を加え、1気圧の水素雰囲気下で終夜攪拌 した。パラジウム炭素を濾去して得られた溶 液に酢酸(0.5ml)を加え、60℃で2時間攪拌し、 縮した。残留物に酢酸エチルを加え、飽和 塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し ろ過し、濃縮した。残留物を再結晶(酢酸エ ルとヘキサンの混合溶液)して、表題化合物 (9.02g)を固体として得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:3.07-3.20(1H,m),3.32-3.48(1H,m),3.65(1H,dd,J=9.1,6.4Hz), 3.76(3H,s),6.81(1H,d,J=7.6Hz),7.01(1H,t,J=7.6Hz),7.13-7.24(2 H,m),8.46(1H,brs).

参考例16

3-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-3- ルボン酸メチル
2-(4-フルオロフェニル)エタンアミン(1.39g)の タノール(4ml)溶液に、37%ホルマリン水溶液(0. 82g)を加えて室温で30分間攪拌した。反応液に エタノール(12ml)と2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒド キノリン-3-カルボン酸メチル(1.03g)を加えて 60℃で3日間攪拌した。反応液に炭酸水素ナト リウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した 。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナト リウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物 をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(混 比が70対30から30対70のヘキサンと酢酸エチル の混合溶液で溶出)で精製して、表題化合物(1 .65g)をアモルファスとして得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:2.57-2.91(4H,m),3.07(2H,s),3.25(2H,s),3.60(3H,s),6.73(1H ,d,J=8.0Hz),6.90-7.03(4H,m),7.07-7.21(4H,m),7.97(1H,s).

参考例17

3-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン
3-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-3- ルボン酸メチル(1.65g)のTHF-メタノール(1:1,20m l)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(9.2ml)を え、室温で2時間攪拌した。反応液に1N塩酸( 20ml)を加え、60℃で1時間攪拌した。約半量ま 濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウムを加えて 和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽 食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥 、ろ過し、濃縮した。残留物を塩基性シリ ゲルカラムクロマトグラフィー(混合比が80 20から0対100のヘキサンと酢酸エチルの混合 液で溶出)で精製して、表題化合物(862mg)を モルファスとして得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:1.22-1.39(1H,m),2.61-3.09(9H,m),6.71(1H,d,J=7.6Hz),6.90- 7.05(3H,m),7.08-7.22(4H,m),7.75(1H,brs).

参考例18

(2-ニトロフェノキシ)マロン酸ジエチル
2-ニトロフェノール(6.96g)と水素化ナトリウム (60%油性、2.0g)とブロモマロン酸ジエチル(11.95 g)とDMF(100ml)溶液の混合物を室温で48時間攪拌 た。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶 を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を 和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾 し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィー(混合比が85対15 ら80対20のヘキサンと酢酸エチルの混合溶液 溶出)で精製して、表題化合物(10.97g)を固体 して得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:1.29(6H,d,J=7.2Hz),4.25-4.40(4H,m),5.24(1H,s),7.05-7.25( 2H,m),7.50-7.60(2H,m).

参考例19

3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン -2-カルボン酸エチル
(2-ニトロフェノキシ)マロン酸ジエチル(297mg) 10%パラジウム炭素(100mg)とメタノール(5ml)溶 の混合物を水素気流下、室温で24時間攪拌 た。パラジウム炭素を濾去して得られた溶 を濃縮した。残留物を再結晶(エーテルとヘ サンの混合溶液)して、表題化合物(162mg)を 体として得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:1.27(3H,t,J=6.9Hz),4.15-4.40(2H,m),5.21(1H,s),6.80-7.15( 4H,m),8.50(1H,brs).
参考例20

2-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ジン-2-カルボン酸エチル
2-(4-フルオロフェニル)エタンアミン(418mg)の タノール(3ml)溶液に、37%ホルマリン水溶液(0. 24ml)を加えて室温で30分間攪拌した。反応液 3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジ -2-カルボン酸エチル(221mg)を加えて60℃で18時 間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水 溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液 を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで 乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカ ゲルカラムクロマトグラフィー(混合比が70対 30のヘキサンと酢酸エチルの混合溶液で溶出) で精製して、表題化合物(168mg)を油状物質と て得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:1.15(3H,t,J=6.9Hz),2.70-2.80(2H,m),2.85-3.00(2H,m),3.44( 1H,d,J=12.6Hz),4.00-4.25(2H,m),6.70-7.20(8H,m),7.25(1H,s),8. 28(1H,brs).

参考例21

2-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ジン-2-カルボン酸
2-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ジン-2-カルボン酸エチル(168mg)のTHF-メタノー (1:1,2ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(1 ml)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液に1N 塩酸(2ml)を加え、60℃で1時間攪拌した。飽和 酸水素ナトリウムを加えて中和し、酢酸エ ルとメタノールで抽出した。抽出液を飽和 塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し ろ過し、濃縮して、表題化合物(46mg)を固体 して得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.70(2H,t,J=7.2Hz),2.81(2H,t,J=7.2Hz),3.00-3.40(2H,m),6. 65-7.80(8H,m),10.12(1H,brs).

実施例1

1-[(2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチ ル]-3-フェニル-1-(2-フェニルエチル)尿素
3-{[(2-フェニルエチル)アミノ]メチル}キノリ -2(1H)-オン(139mg)とテトラヒドロフラン(2ml)と リエチルアミン(0.14ml)の混合物に、フェニ イソシアネート(0.054ml)を室温で加え、10分間 攪拌した。析出した結晶を濾取し、ジエチル エーテルで洗浄し、表題化合物(177mg)を固体 して得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.80-2.95(2H,m),3.50-3.70(2H、m),4.39(2H,s),6.90-7.75(1 4H,m),7.91(1H,s),9.54(1H,s).

実施例2

N-[(2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチ ル]-N-(2-フェニルエチル)-N’-ピリジン-3-イル 素
3-{[(2-フェニルエチル)アミノ]メチル}キノリ -2(1H)-オン(139mg)とテトラヒドロフラン(2ml)と リエチルアミン(0.14ml)の混合物に、ピリジ -3-イソシアン酸(60mg)を室温で加え、30分間攪 拌した。析出した結晶を濾取し、ジエチルエ ーテルで洗浄し、表題化合物(149mg)を固体と て得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.30-2.45(2H,m),3.50-3.65(2H、m),4.37(2H,s),6.80-7.75(1 3H,m),7.86(1H,s),9.23(1H,s).

実施例3

N-[(2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチ ル]-N’-フェニル-N-[2-(2-チエニル)エチル]尿素
3-({[2-(2-チエニル)エチル]アミノ}メチル)キノ ン-2(1H)-オン(140mg)とテトラヒドロフラン(2ml) とトリエチルアミン(0.14ml)の混合物に、フェ ルイソシアネート(0.062ml)を室温で加え、30 間攪拌した。析出した結晶を濾取し、ジエ ルエーテルで洗浄し、表題化合物(164mg)を固 として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:3.09(2H,t,J=6.6Hz),3.58(2H,t,J=6.6Hz),4.41(2H,s),6.85-7. 80(12H,m),7.92(1H,s),9.57(1H,s).

実施例4

3-(4-フルオロフェニル)-1-(2-ヒドロキシ-2-フェ ニルエチル)-1-[(2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリ -3-イル)メチル]尿素
3-{[(2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)アミノ]メ チル}キノリン-2(1H)-オン(203mg)とトリエチルア ミン(0.19ml)とTHF(40ml)の混合物にイソシアン酸4 -フルオロフェニル(80μl)を-78℃で加え、徐々 室温まで昇温後、室温で終夜攪拌した。不 物を濾去して得られた溶液を約5mlまで濃縮 攪拌した。析出した結晶を濾取し、THF、THF- ジエチルエーテル(1:1)、ジエチルエーテルで 浄し、表題化合物(144mg)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:3.50(2H,d,J=5.7Hz),4.32-4.51(2H,m),4.89-5.03(1H,m),5.90( 1H,brs),6.97-7.56(12H,m),7.68(1H,d,J=7.2Hz),7.78(1H,s),9.45( 1H,brs),12.05(1H,brs).

実施例5

3-(4-シアノフェニル)-1-[2-(4-フルオロフェニル )エチル]-1-[(6-メトキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロ ノリン-3-イル)メチル]尿素
6-メトキシ-3-{[(2-フェニルエチル)アミノ]メチ ル}キノリン-2(1H)-オン トリフルオロ酢酸塩(0 .88g)とテトラヒドロフラン(30ml)とトリエチル ミン(0.60g)の混合物に、4-シアノフェニルイ シアネート(0.32g)を室温で加え、120時間攪拌 した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出 した。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸 ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残 留物を再結晶(ヘキサン-酢酸エチル)して、表 題化合物(0.70g)を固体として得た。
1 H-NMR(DMDO-d 6 )δ:2.87(2H,t,J=7.2Hz),3.53(2H,t,J=7.2Hz),3.80(3H,s),4.39(2H ,s),7.02(2H,t,J=8.7Hz),7.17-7.32(5H,m),7.63-7.72(4H,m),7.91( 1H,s),10.38(1H,brs),12.17(1H,brs).

実施例6

N-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]-N’-(6-フル ロピリジン-3-イル)-N-[(6-メトキシ-2-オキソ-1, 2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチル]尿素
5-アミノ-2-フルオロピリジン(0.11g)とトリエチ ルアミン(0.40g)とTHF(5ml)の混合物に、N,N’-カ ボニルジイミダゾールを氷冷下で加え、室 で5時間攪拌した。6-メトキシ-3-{[(2-フェニル エチル)アミノ]メチル}キノリン-2(1H)-オン ト リフルオロ酢酸塩(0.44g)とテトラヒドロフラ (15ml)とトリエチルアミン(0.30g)の混合物を室 で加え、18時間攪拌した。反応液に水を加 、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食 水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 過し、濃縮した。残留物を再結晶(酢酸エチ )して、表題化合物(0.27g)を固体として得た
1 H-NMR(DMDO-d 6 )δ: 2.88(2H,t,J=7.2Hz),3.55(2H,t,J=7.2Hz),3.79(3H,s),4.39( 2H,s),7.03-7.30(8H,m),8.01-8.06(1H,m),8.25(1H,s),9.73(1H, b rs),12.07(1H,brs).

実施例7

1-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]-1-[(6-メトキ -2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチ ]-3-(6-メトキシピリジン-3-イル)尿素
5-アミノ-2-メトキシピリジン(0.12g)とトリエチ ルアミン(0.40g)とTHF(5ml)の混合物に、N,N’-カ ボニルジイミダゾールを氷冷下で加え、室 で5時間攪拌した。6-メトキシ-3-{[(2-フェニル エチル)アミノ]メチル}キノリン-2(1H)-オン ト リフルオロ酢酸塩(0.44g)とテトラヒドロフラ (15ml)とトリエチルアミン(0.30g)の混合物を室 で加え、18時間攪拌した。反応液に水を加 、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食 水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 過し、濃縮した。残留物を再結晶(ヘキサン- 酢酸エチル)して、表題化合物(0.32g)を固体と て得た。
1 H-NMR(DMDO-d 6 ) δ:2.87(2H,t,J=7.2Hz),3.54(2H,t,J=7.2Hz),3.79(3H,s),3.80( 3H,s),4.37(2H,s),6.75(1H,d,J=9.0Hz),7.06-7.30(7H,m),7.75-7.8 0(2H,m),8.17(1H,d,J=2.7Hz),9.33(1H,brs),12.08(1H,brs).

実施例8

N-[5-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル][(6-メト シ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メ ル]カルバモイル}アミノ)ピリジン-2-イル]ア トアミド
2-アセトアミド-5-アミノピリジン(0.15g)とトリ エチルアミン(0.40g)とTHF(5ml)の混合物に、N,N’ -カルボニルジイミダゾールを氷冷下で加え 室温で5時間攪拌した。6-メトキシ-3-{[(2-フェ ニルエチル)アミノ]メチル}キノリン-2(1H)-オ  トリフルオロ酢酸塩(0.44g)とテトラヒドロ ラン(15ml)とトリエチルアミン(0.30g)の混合物 室温で加え、18時間攪拌した。反応液に水 加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽 食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥 、ろ過し、濃縮した。残留物を再結晶(ヘキ ン-酢酸エチル)し、シリカゲルカラムクロ トグラフィー(混合比が80対20から50対50の酢 エチルとメタノールの混合溶液で溶出)で精 し、再結晶(酢酸エチル)して、表題化合物(0 .03g)を固体として得た。
1 H-NMR(DMDO-d 6 )δ:2.05(3H,s),2.87(2H,t,J=7.2Hz),3.54(2H,t,J=7.2Hz),3.79(3H ,s),4.38(2H,s),7.03-7.30(8H,m),7.78-7.82(2H,m),8.39(1H,d,J=2 .7Hz),9.58(1H,brs),10.35(1H,brs),12.07(1H,brs).

実施例9

1-[2-(4-フルオロフェニル)エチル]-1-[(6-メトキ -2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)メチ ]-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)尿素
1-メチル-1H-ピラゾール-4-イルアミン(0.10g)と リエチルアミン(0.40g)とTHF(5ml)の混合物に、N, N’-カルボニルジイミダゾールを氷冷下で加 、室温で24時間攪拌した。6-メトキシ-3-{[(2- ェニルエチル)アミノ]メチル}キノリン-2(1H)- オン トリフルオロ酢酸塩(0.44g)とテトラヒド ロフラン(15ml)とトリエチルアミン(0.30g)の混 物を室温で加え、18時間攪拌した。反応液に 水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を 飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾 燥し、ろ過し、濃縮した。残留物を再結晶( 酸エチル)して、表題化合物(0.21g)を固体とし て得た。
1 H-NMR(DMDO-d 6 )δ:2.85(2H,t,J=7.2Hz),3.53(2H,t,J=7.2Hz),3.75(3H,s),3.76(3H ,s),4.31(2H,s),7.05-7.14(3H,m),7.24-7.32(5H,m),7.63(1H,s),7. 70(1H,s),8.90(1H,brs),11.91(1H,brs).

実施例10

1-[(6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3- ル)メチル]-3-フェニル-1-(2-フェニルエチル) 素
6-ブロモ-3-{[(2-フェニルエチル)アミノ]メチル }キノリン-2(1H)-オン トリフルオロ酢酸塩(1.35 g)とテトラヒドロフラン(20ml)とトリエチルア ン(0.95ml)の混合物に、フェニルイソシアネ ト(0.32ml)を室温で加え、1時間攪拌した。反 液をろ過し、ろ液を濃縮した。残留物を酢 エチルとヘキサンで洗浄し、ろ取し、表題 合物(961mg)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.83-2.92(2H,m),3.54(2H,t,J=7.6Hz),4.38(2H,s),6.94(1H,t, J=7.4Hz),7.09-7.17(1H,m),7.20-7.33(7H,m),7.46(2H,d,J=7.6Hz), 7.65(1H,dd,J=8.9,2.1Hz),7.84(1H,s),7.98(1H,d,J=2.3Hz),9.29(1 H,brs),12.24(1H,s).

実施例11

2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニ ルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリ -6-カルボン酸メチル
1-[(6-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3- ル)メチル]-3-フェニル-1-(2-フェニルエチル) 素(5,1g)とトリエチルアミン(2.96ml)とN,N’-ジ チルホルムアミド(200ml)とメタノール(200ml) 混合物に、酢酸パラジウム(120mg)とビスジフ ニルフォスフィノフェロセン(296mg)を室温で 加え、一酸化炭素雰囲気下、80℃、13時間攪 した。反応液を濃縮し、残渣に水を加え、 酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水 洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ し、濃縮した。残留物をメタノールで洗浄 、ろ取し、表題化合物(3.12g)を固体として得 。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.88(2H,t,J=7.5Hz),3.56(2H,t,J=7.5Hz),3.86(3H,s),4.38(2H ,s),6.94(1H,t,J=7.3Hz),7.06-7.16(1H,m),7.19-7.29(6H,m),7.41( 1H,d,J=8.7Hz),7.44-7.49(2H,m),7.98-8.10(2H,m),8.38(1H,d,J=1. 7Hz),9.27(1H,brs),12.42(1H,brs).

実施例12

2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニ ルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリ -6-カルボン酸
2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニ ルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリ -6-カルボン酸メチル(1.36g)とメタノール(40ml) の混合物に、1N水酸化ナトリウム水溶液(40ml) 室温で加え、70℃で1時間攪拌した。反応液 放冷し、6N塩酸水溶液(50ml)を加えた。沈殿 をろ取し、乾燥し、表題化合物(1。14g)を固 として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.28(2H,t,J=7.6Hz),3.56(2H,t,J=7.4Hz),4.38(2H,s),6.94(1H ,t,J=7.4Hz),7.08-7.16(1H,m),7.19-7.29(6H,m),7.39(1H,d,J=8.3H z),7.46(2H,d,J=7.6Hz),7.99-8.07(2H,m),8.33(1H,d,J=1.9Hz),9.3 4(1H,brs),12.39(1H,brs),12.93(1H,brs).

実施例13

N-(2-アミノ-2-オキソエチル)-2-オキソ-3-{[{フェ ニルカルバモイル}(2-フェニルエチル)アミノ] メチル}-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボキサミ ド
2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニ ルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリ -6-カルボン酸(50mg)と1-エチル-3-(3’-ジメチ アミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(34mg) 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(43mg)とト エチルアミン(0.031ml)とアセトニトリル(3ml)と N,N’-ジメチルホルムアミド(1ml)の混合物に、 グリシンアミド塩酸塩(18mg)を室温で加え、1 間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチ で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、 水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃 した。残留物をシリカゲルカラムクロマト ラフィー(混合比が100対0から85対15の酢酸エ ルとメタノールの混合溶液で溶出)で精製し 表題化合物(42mg)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.88(2H,t,J=7.5Hz),3.56(2H,t,J=7.3Hz),3.82(2H,d,J=5.7Hz) ,4.41(2H,s),6.94(1H,t,J=7.3Hz),7.04(1H,s),7.11-7.18(1H,m),7. 22-7.28(6H,m),7.38(2H,d,J=8.5Hz),7.46(2H,d,J=7.7Hz),7.89(1H, m),8.00(1H,dd,J=8.7,1.9Hz),8.27(1H,d,J=1.7Hz),8.68(1H,t,J=5. 9Hz),9.30(1H,s),12.34(1H,brs).

実施例14

2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニ ルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリ -6-カルボキサミド
2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニ ルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリ -6-カルボン酸(50mg)と1-ヒドロキシベンゾト アゾール-アンモニア複合体(20mg)とN,N’-ジメ チルホルムアミド(2ml)の混合物に、1-エチル-3 -(3’-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ 塩酸塩(24mg)を室温で加え、18時間攪拌した 反応液に水を加え、析出した結晶を濾取し 水で洗浄し、再結晶(エタノール)して、表題 化合物(30mg)を固体として得た。
1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.88(2H,t,J=7.5Hz),3.56(2H,t,J=7.5Hz),4.40(2H,s),6.91-6. 96(1H,m),7.11-7.48(11H,m),7.87(1H,s),7.98-8.01(2H,m),8.24(1H ,d,J=1.5Hz),9.31(1H,brs),12.32(1H,brs).

実施例15

N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-2-オキソ-3-{[( フェニルカルバモイル)(2-フェニルエチル)ア ノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリン-6-カルボキ サミド
2-オキソ-3-{[(フェニルカルバモイル)(2-フェニ ルエチル)アミノ]メチル}-1,2-ジヒドロキノリ -6-カルボン酸(50mg)と1-エチル-3-(3’-ジメチ アミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(24mg) 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(20mg)とN,N -ジメチルホルムアミド(2ml)の混合物に、2-( チルアミノ)エタノール(11mg)を室温で加え、1 8時間攪拌した。反応液に水を加え、析出し 結晶を濾取し、水で洗浄し、再結晶(エタノ ル)して、表題化合物(10mg)を固体として得た 。 1 H-NMR(DMSO-d 6 )δ:2.87(2H,t,J=7.5Hz),2.99(3H,s),3.46-3.57(6H,m),4.38(2H,s) ,4.75-4.79(1H,m),6.93(1H,t,J=7.5Hz),7.10-7.58(11H,m),7.79(1H ,brs),7.91(1H,s),9.40(1H,brs),11.28(1H,brs).

実施例16

3-(4-フルオロフェニル)-1-[2-(4-フルオロフェニ ル)エチル]-1-[(2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキ ノリン-3-イル)メチル]尿素
3-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン(298mg)とト リエチルアミン(0.28ml)とTHF(5ml)の混合物にイ シアン酸4-フルオロフェニル(0.11ml)を氷冷下 加え、室温で15分間攪拌した。反応液に水 加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽 食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥 、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲル ラムクロマトグラフィー(混合比が80対20から 50対50のヘキサンと酢酸エチルの混合溶液で 出)で精製し、再結晶(ジエチルエーテル)し 、表題化合物(329mg)を固体として得た。
1 H-NMR(CDCl 3 )δ:2.47-2.63(1H,m),2.79-3.08(4H,m),3.29-3.52(2H,m),3.56-3.7 2(1H,m),3.87(1H,dd,J=15.9,6.1Hz),6.76(1H,d,J=7.6Hz),6.87-7.0 9(5H,m),7.13-7.24(4H,m),7.32-7.45(2H,m),7.78(1H,s),8.75(1H,b rs).

実施例17

N’-(4-フルオロフェニル)-N-[2-(4-フルオロフェ ニル)エチル]-N-[(3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4- ンゾオキサジン-2-イル)メチル]尿素
2-({[2-(4-フルオロフェニル)エチル]アミノ}メ ル)-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ジン-2-カルボン酸(44mg)とトリエチルアミン(0. 041ml)とTHF(1ml)の混合物にイソシアン酸4-フル ロフェニル(0.017ml)を氷冷下で加え、室温で30 分間攪拌した。反応液にジエチルエーテルを 加えた。析出した結晶を濾取し、ジエチルエ ーテルで洗浄し、結晶(130mg)を得た。結晶をDM SOに溶解させて放置して表題化合物を得た。
LC-MS:m/z 計算値438, 実測値438(MH + );保持時間:1.59分.

製剤例1
  (1)実施例1の化合物             10.0g
  (2)乳糖                   70.0g
  (3)コーンスターチ              50.0 g
  (4)可溶性デンプン               7. 0g
  (5)ステアリン酸マグネシウム          3.0g

 実施例1の化合物(10.0g)およびステアリン マグネシウム(3.0g)を可溶性デンプンの水溶 70ml(可溶性デンプンとして7.0g)で顆粒化し、 燥して、乳糖(70.0g)およびコーンスターチ(50 .0g)と混合する(乳糖、コーンスターチ、可溶 デンプンおよびステアリン酸マグネシウム いずれも第十四改正日本薬局方適合品)。混 合物を圧縮して錠剤を得る。

実験例1
hNK2受容体発現CHO細胞の膜画分を用いたラジ リガンド受容体結合阻害活性
 hNK2受容体発現CHO細胞(ユーロスクリーン社 )を、400μg/mLジェネテシン、100U/mL ペニシリ 、100μg/mLストレプトマイシンおよび10%非働 血清を含むHAM-F12培地で培養した。培地を除 き、接着している細胞をPBSで洗浄し、5mM EDTA を含むPBSを添加して、細胞をフラスコから剥 がした。遠心分離により細胞を回収し、懸濁 用緩衝液A(15mM Tris-HCl(pH7.5)、2mM MgCl2、0.3mM ED TA、1mM EGTA)に懸濁し、ポリトロンホモジナイ ザー(キネマチカ社製)で破砕し、800×で10分間 遠心分離し、その上清を回収して100000×gで25 間超遠心した。沈殿画分を懸濁用緩衝液B(7. 5mM Tris-HCl(pH7.5) 、12.5mM MgCl2、0.3mM EDTA、1mM EDTA、250mM スクロース)に懸濁し、受容体標 として凍結(-80℃)保存した。
 96ウェルマイクロアッセイプレートに、測 用緩衝液(50mM Tris-HCl(pH7.4)、0.02%牛血清アル ミン、2μg/mL キモスタチン、40μg/mL バシト シン、40μg/mL APMSF、3mM MnCl2)50μLを添加した 。そこに測定用緩衝液に懸濁した膜標品(20μg /mL)50μLを添加した。総結合量を調べるために 、2%ジメチルスルホキシドを含む測定用緩衝 (50μL)を加え、非特異的結合量を調べるため に、2%ジメチルスルホキシドを含む測定用バ ファーで希釈した4μMの非標識NKA(ペプチド 究所株式会社製)溶液(50μL)を加え、試験化合 物の結合阻害活性を調べるために測定用緩衝 液で希釈した試験化合物(50μL、2%ジメチルス ホキシドを含む)を添加した。さらに各ウェ ルに400μMの[125I]-NKA(アマシャムバイオサイエ ス社製)溶液(50μL)を添加した。
 室温で30分反応させた後、セルハーベスタ (パーキンエルマー社製)を用いてユニフィル タープレート(GF/C)(パーキンエルマー社製)上 急速濾過して反応を停止し、0.02%牛血清ア ブミンを含む50mM Tris-HCl(pH7.4)緩衝液(250μL)で 細胞を5回洗浄した。GF/Cフィルタープレート 乾燥し、20μLのマイクロシンチ-0(パーキン ルマー社製)を添加し、トップカウント(パー キンエルマー社製)で放射活性を測定した。GF /Cフィルタープレートは、0.3%ポリエチレンイ ミンに一日間浸漬しておいたものを用いた。
 特異的結合量は、総結合量から非特異的結 量を減じて得られる値で示される。試験化 物の結合阻害活性は、総結合量から試験化 物を加えた場合の測定値を減じて得られる の、特異的結合量の値に対する比率で示さ る。
 実施例の5、6、7、10および11の化合物の1μM おける阻害率は90%以上であった。

 本発明の化合物は、NK2受容体結合活性を し、毒性も少ないため、過敏性腸症候群な の予防または治療剤として特に有用である