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\¥0 2020/175507 14 卩(:17 2020 /007588 請求の範囲 [請求項 1 ] 透明部材と、 前記透明部材の背面に配置されると共に前記透明部材 を支持する支持部材と、 前記透明部材と前記支持部材との間に配置さ れる有色コアとを備えるレーダカバーであって、 前記有色コアは、 前記透明部材、 前記有色コア及び前記支持部材の積層方向から見て 周囲が前記支持部材の一部に囲まれた島部と、 前記積層方向から見て前記島部と離間して配置された周辺部と、 前記積層方向から見て前記支持部材に埋設されると共に前記島部と 前記周辺部とを接続する接続部と を備えるレーダカバー。 [請求項 2] 前記接続部は、 前記島部の背面と前記周辺部の背面とを接続すると 共に、 前記島部の背面及び前記周辺部の背面よりも前記支持部材の背 面寄りに配置されている請求項 1記載のレーダカバー。 [請求項 3] 1つの前記島部に対して複数の前記接続部が接続されている請求項 1記載のレ _ダカバ _。 [請求項 4] 前記積層方向から見て、 前記周辺部の外側に位置する前記支持部材 の表面位置と、 前記周辺部と前記島部との間に位置する前記支持部材 の表面位置とが異なる請求項 1 に記載のレーダカバー。 [請求項 5] 1つの前記島部に対して複数の前記接続部が接続されている請求項 2記載のレーダカバー。 [請求項 6] 前記積層方向から見て、 前記周辺部の外側に位置する前記支持部材 の表面位置と、 前記周辺部と前記島部との間に位置する前記支持部材 の表面位置とが異なる請求項 2記載のレーダカバー。 [請求項 7] 前記積層方向から見て、 前記周辺部の外側に位置する前記支持部材 の表面位置と、 前記周辺部と前記島部との間に位置する前記支持部材 の表面位置とが異なる請求項 3記載のレーダカバー。 [請求項 8] 前記積層方向から見て、 前記周辺部の外側に位置する前記支持部材 \¥0 2020/175507 15 卩(:17 2020 /007588 の表面位置と、 前記周辺部と前記島部との間に位置する前記支持部材 の表面位置とが異なる請求項 5記載のレーダカバー。 |
発明の名称 : レーダカバー
技術分野
[0001 ] 本発明は、 レーダカバーに関する。
本願は、 2 0 1 9年 2月 2 8日に日本国に出願された特願 2 0 1 9— 0 3 6 0 3 5号に基づき優先権を主張し、 その内容をここに援用する。
背景技術
[0002] 近年、 ミリ波等の電波を用いて車両の周囲の障害物 等を検知するレーダユ ニッ トが車両に搭載されている。 このようなレーダユニッ トは、 エンブレム 等の識別マークが形成されたレーダカバーに 前方から覆われた状態で車両の 内部に配置されている。 レーダカバーは、 レーダユニッ トにおいて送受信さ れる電波を極力減衰させずに透過可能である 必要がある。 一方で、 レーダカ バーに形成されたエンブレム等の識別マーク の質感を高めるためには、 レー ダカバーの _ 部に対して金属光沢を付与する必要があ る。 このため、 レーダ カバーでは、 例えばレーダカ/ 一の表面側に配置される透明部材とレーダカ バーの背面側に配置される支持部材との間に 、 電波を透過可能なインジウム 等の蒸着層やスパッタリング層が設けられた 有色コアを配置している (特許 文献 1参照) 。
先行技術文献
特許文献
[0003] 特許文献 1 : 日本国特開 2 0 1 1 - 4 6 1 8 3号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0004] ところで、 上述のようなレーダカバーにおいては、 意匠を形成するための 印刷層を透明部材の背面に対して設ける場合 がある。 この印刷層を設けるた めには、 レーダカバーの製造工程中に、 当然に印刷層を形成する工程を設け る必要がある。 このため、 印刷層を形成する工程を削減するために、 従来印 \¥0 2020/175507 2 卩(:171? 2020 /007588
刷層を設けていた領域で、 透明部材越しに支持部材を露出させ、 印刷層に換 えて支持部材によって意匠を形成することが 考えられる。
[0005] しかしながら、 例えば金属光沢を付与する領域が支持部材に 全周が囲まれ た小さな島部を有する場合には、 島部ごとに個別の有色コアを設ける必要が 生じ、 必要に応じて多数の有色コアを製造及び管理 する必要が生じる。
[0006] 本発明は、 上述する事情に鑑みてなされ、 レーダカバーにおいて、 周囲が 支持部材に囲まれた金属色等を有する島状の 有色領域を容易に形成可能とす ることを目的とする。
課題を解決するための手段
[0007] 本発明の第 1の態様は、 透明部材と、 上記透明部材の背面に配置されると 共に上記透明部材を支持する支持部材と、 上記透明部材と上記支持部材との 間に配置される有色コアとを備えるレーダカ バーであって、 上記有色コアが 、 上記透明部材、 上記有色コア及び上記支持部材の積層方向か ら見て周囲が 上記支持部材の一部に囲まれた島部と、 上記積層方向から見て上記島部と離 間して配置された周辺部と、 上記積層方向から見て上記支持部材に埋設さ れ ると共に上記島部と上記周辺部とを接続する 接続部とを備える。
[0008] 本発明の第 2の態様は、 上記第 1の態様において、 上記接続部が、 上記島 部の背面と上記周辺部の背面とを接続すると 共に、 上記島部の背面及び上記 周辺部の背面よりも上記支持部材の背面寄り に配置されている。
[0009] 本発明の第 3の態様は、 上記第 1 または第 2の態様において、 1つの上記 島部に対して複数の上記接続部が接続されて いる。
[0010] 本発明の第 4の態様は、 上記第 1〜第 3いずれかの態様において、 上記積 層方向から見て、 上記周辺部の外側に位置する上記支持部材の 表面位置と、 上記周辺部と上記島部との間に位置する上記 支持部材の表面位置とが異なる
発明の効果
[001 1 ] 本発明の上記態様に係るレーダカバーによれ ば、 有色コアが、 透明部材、 有色コア及び支持部材の積層方向から見て、 支持部材に埋設されて島部と周 \¥0 2020/175507 3 卩(:171? 2020 /007588
辺部とを接続する接続部を備えている。 このため、 島部と周辺部とが外部か ら視認されない領域で接続され、 島部を周辺部と一体化することができる。 このため、 本発明の上記態様に係るレーダカバーによれ ば、 島部ごとに個別 の有色コアを製造及び管理する必要がなく、 レーダカバーにおいて、 周囲が 支持部材に囲まれた金属色等を有する島状の 有色領域を容易に形成すること が可能となる。
図面の簡単な説明
[0012] [図 1八]本発明の一実施形態におけるレーダカ ーを備えるラジェータグリル の正面図である。
[図 ]本発明の一実施形態のレーダカバーの拡大 正面図である。
[図 2]図 1 巳の八_八断面図である。
[図 3]本発明の一実施形態におけるレーダカバ の製造方法について説明する ための概略図である。
[図 4]本発明の一実施形態におけるレーダカバ の変形例を示す模式的な断面 図である。
[図 5]本発明の一実施形態におけるレーダカバ の変形例を示す拡大正面図で ある。
[図 6]本発明の一実施形態におけるレーダカバ の変形例を示す模式的な断面 図である。
発明を実施するための形態
[0013] 以下、 図面を参照して、 本発明に係るレーダカバーの一実施形態につ いて 説明する。
[0014] 図 1 八は、 本実施形態のレーダカバー 1 0を備えるラジェータグリル 1の 正面図である。 また、 図 1 巳は、 本実施形態のレーダカバー 1 0の拡大正面 図である。 また、 図 2は、 本実施形態のレーダカバー 1 0の断面を示す図で あり、 図 1 巳の八 _八断面図である。
[0015] ラジェータグリル 1は、 車両のェンジンルームに通じる開口を塞ぐよ うに 車両の前面に設けられており、 ェンジンルームへの通気を確保しかつェンジ \¥0 2020/175507 4 卩(:171? 2020 /007588
ンルームへの異物の進入を防止している。 ラジェータグリル 1 の中央には、 ェンジンルーム内に配置されるレーダユニッ ト (図 2参照) に対向するよ うにしてレーダカバー 1 0が設けられている。 レーダユニッ ト は、 例えば ミリ波を発信する発信部、 反射波を受信する受信部、 及び、 演算処理を行う 演算部等を有している。 このレーダユニッ ト は、 レーダカバー 1 0を透過 する電波の送受信を行い、 受信した電波に基づいて車両の周囲状況を検 知す る。 例えば、 レーダユニッ ト は、 障害物までの距離や障害物の相対速度等 を算出して出力する。
[0016] レーダカバー 1 0は、 レーダユニッ ト を車両の正面側から見て覆うよう に配置されている。 つまり、 レーダカバー 1 0は、 背面をレーダユニッ ト に向けて配置されている。 このレーダカバー 1 0は、 図 1 巳に示すように、 車両の正面側から見て、 金属光沢を有する光輝領域 1 〇八と、 黒色の黒色領 域 1 0巳を有する部品である。
[0017] なお、 図 1 巳に示すように、 光輝領域 1 〇八は、 黒色領域 1 0巳に囲まれ た島部光輝領域 1 0 ( 3と、 島部光輝領域 1 0 ( 3と離間して島部光輝領域 1 0 〇を囲う周辺光輝領域 1 0口とを有している。 また、 黒色領域 1 〇巳は、 「 八」 の文字を形成する文字型黒色領域 1 〇巳と、 レーダカバー 1 0の外縁部 に枠状に設けられた枠状黒色領域 1 0 とを有している。 つまり、 本実施形 態においては、 車両の正面側から見て、 中央部に島部光輝領域 1 0 <3が配置 され、 この島部光輝領域 1 〇<3を外側から囲うように文字型黒色領域 1 0巳 が配置され、 さらに文字型黒色領域 1 0巳を外側から囲うように周辺光輝領 域 1 0 0が配置され、 さらに周辺光輝領域 1 0口を囲うように枠状黒色領域 1 0 が配置されている。
[0018] なお、 本実施形態においては、 「 」 の文字を形成する文字型黒色領域 1
0巳を有することによって、 「八」 の文字形状の意匠を有するレーダカバー 1 0に本発明を適用した例について説明してい が、 本発明はこれに限定さ れない。 有色領域が島状の領域と、 この島状の領域と離間する周辺領域とを 有するレーダカバーに対して本発明を適用す ることができる。 例えば、 車両 \¥0 2020/175507 5 卩(:171? 2020 /007588
メーカのエンブレム等を示す図形や文字が 形成されたレーダカバーに本発明 を適用することができる。
[0019] このようなレーダカバー 1 0は、 図 2に示すように、 透明部材 1 1 と、 イ ンナエンブレム 1 2 (有色コア) と、 ベース部材 1 3 (支持部材) とを備え ている。 なお、 以下の説明においては、 透明部材 1 1、 インナエンブレム 1 2及びべース部材 1 3が積層された方向 (レーダカバー 1 0の厚さ方向であ ってレーダユニット とレーダカバー 1 0の配列方向) を積層方向と称する 。 また、 車両に搭載された状態でレーダカバー 1 0の車両外側に向けられる 側を表側とし、 車両に搭載された状態でレーダカバー 1 〇の車両内側に向け られる側を背側とする。
[0020] 透明部材 1 1は、 レーダカバー 1 0の最も表側に配置される略矩形状の部 位であり、 電波透過性を有する透明材料 (着色透明を含む) により形成され ている。 この透明部材 1 1は、 車両の外部からのインナエンブレム 1 2の視 認性を高めるため、 表側の面が円滑面とされている。 また、 透明部材 1 1の 背面 (背側の面) には、 インナエンブレム 1 2が配置される凹部 1 1 3 が形 成されている。
[0021 ] 凹部 1 1 3は、 インナエンブレム 1 2が嵌合される部位であり、 収容され たインナエンブレム 1 2を車両の外側から立体的に視認可能とする このよ うな凹部 1 1 3にインナエンブレム 1 2が収容されることによって、 上述の 光輝領域 1 〇 (本実施形態においては、 島部光輝領域 1 0 <3及び周辺光輝 領域 1 0口と) が形成される。
[0022] このような透明部材 1 1は、 例えば、 無色の 〇 (ポリカーボネート) や
1\/1 1\/1 (ポリメタクリル酸メチル樹脂) 等の透明合成樹脂によって形成さ れており、 1 . 5 01 01〜 1 0 01 01程度の厚さとされている。 また、 透明部材 1 1の表側の面には、 必要に応じて、 傷付き防止のためのハードコート処理 、 又はウレタン系塗料のクリヤコート処理が施 される。 なお、 耐傷性を備え る透明合成樹脂であれば、 これらの傷付き防止処理は不要である。
[0023] インナエンブレム 1 2は、 上述の光輝領域 1 〇八を形成する部材であり、 \¥0 2020/175507 6 卩(:171? 2020 /007588
島部光輝領域 1 〇 <3を形成する島部 1 2 3と、 周辺光輝領域 1 0口を形成す る周辺部 1 2匕とを備えている。 島部 1 2 3 は、 上述の積層方向から見て、 ベース部材 1 3の一部である文字型部 1 3〇によって全周が囲まれている。 この島部 1 2 3は、 積層方向から見ると、 全周がベース部材 1 3の一部に囲 まれているため、 周辺部 1 2 13と離間されている。 周辺部 1 2 13は、 島部 1 2 3をべース部材 1 3の文字型部 1 3〇を介して外側から囲う部位である。
[0024] また、 本実施形態においてインナエンブレム 1 2は、 島部 1 2 3と周辺部
1 2 13とを接続する接続部 1 2〇を有している。 この接続部 積層 方向から見てベース部材 1 3に埋設されており、 レーダカバー 1 0の表側か ら透明部材 1 1 を介して視認されてない部位である。 このような接続部 1 2 〇は、 本実施形態においてべース部材 1 3の一部である文字型部 1 3〇より もレーダカバー 1 0の背面側に配置されており、 表側が文字型部
って覆われている。
[0025] また、 本実施形態において、 接続部 1 は、 島部 1 2 3 の背面と周辺部
1 2匕の背面とを接続すると共に、 島部 1 2 3 の背面及び周辺部 1 2匕の背 面よりもベース部材 1 3の背面寄りに配置されている。 つまり、 接続部 1 2 〇は、 島部 1 2 3の背面と周辺部 1 2匕の背面とに接続されており、 島部 1 2 3及び周辺部 1 2匕よりもインナエンブレム 1 2の背面側に配置されてい る。
[0026] このようなインナエンブレム 1 2は、 図 2等には示していないものの、 樹 脂製の基部と、 基部の表面側に形成された金属光沢を有する 光輝性膜とを有 している。 また、 インナエンブレム 1 2は、 必要に応じて、 ベースコート層 及びトップコート層を有している。
[0027] 基部は射出成形等によって成形されており、 例えば八巳 3、 (3又は 巳 丁等の合成樹脂によって形成されている。 ベースコート層は、 基部と光輝性 膜との間に形成されており、 透明 (着色透明を含む) な合成樹脂を用いたク リヤー塗装によって形成され、 基部と光輝性膜との密着性を向上させる。 光 輝性膜は、 基部の表側の面に被さるように配置された金 属光輝性を備える層 \¥0 2020/175507 7 卩(:171? 2020 /007588
であり、 インジウム (丨 n) 等を含む金属色の薄膜である。 この光輝性膜は 、 例えば多数の微細な隙間を有する不連続膜で あり、 これらの隙間を通じて 電波を透過可能とされている。 トップコート層は、 光輝性膜を覆うように光 輝性膜上に形成されており、 光輝性膜を保護する層であり、 例えば、 透明 ( 着色透明を含む) な合成樹脂を用いたクリヤー塗装によって形 成されている 。 なお、 ベースコート層及びトップコート層は、 酸化ケイ素 (3 丨 〇 X) を 含む透明セラミックコート層とすることもで きる。 この場合には、 クリヤー 塗装等によって形成される樹脂を含むベース コート層やトップコート層と比 較して高い耐熱性を有すると共に、 高い電波透過性を有する。
[0028] このように、 本実施形態においては、 島部 1 2 3は、 接続部 1 を介し て周辺部 1 2 13と一体化されている。 このため、 インナエンブレム 1 2は、 島部 1 2 3 , 周辺部 1 2匕及び接続部 1 2〇を有する単一部品とされている 。 また、 本実施形態においてインナエンブレム 1 2を単体で見た場合には、 接続部 1 2〇が設けられた領域を除いて、 島部 1 2 3 と周辺部 1 2匕との間 の領域は、 上述の積層方向に貫通された貫通領域とされ ている。
[0029] ベース部材 1 3は、 透明部材 1 1の背面に固着されてインナエンブレム 1
2を透明部材 1 1の背面側から支持する部位であり、 黒色の樹脂材料から形 成されている。 このべース部材 1 3は、 支持基板部 1 3 3と、 係合部 1 3匕 と、 文字型部 1 3〇とを備えている。
[0030] 支持基板部 1 3 3は、 透明部材 1 1の背面に対して固着された部位である 。 積層方向から見た支持基板部 1 3 3 の外縁部は、 透明部材 1 1 を介して外 部から視認可能とされており、 枠状黒色領域 1 〇 を形成している。 また、 支持基板部 1 3 3は、 透明部材 1 1の凹部 1 1 3に収容されたインナエンブ レム 1 2の背面に対して固着されており、 インナエンブレム 1 2を表面が凹 部 1 1 3の内壁面に当接された状態で支持する。
[0031 ] なお、 支持基板部 1 3 3は、 インナエンブレム 1 2の接続部 1 2〇を避け た領域にてインナエンブレム 1 2の背面と固着されている。 つまり、 支持基 板部 1 3 3は、 インナエンブレム 1 2の島部 1 2 3の背面と、 周辺部 1 2匕 \¥0 2020/175507 8 卩(:171? 2020 /007588
の背面とに固着されている。 一方、 支持基板部 1 3 3は、 インナエンブレム 1 2の接続部 1 2〇については、 内側に収容するように保持している。
[0032] 係合部 1 3 は、 根本が支持基板部 1 3 3の背面に接続され、 支持基板部
1 3 3の背面側からレーダユニッ ト 側 (エンジンルーム側) に向けて延出 された部位である。 係合部 1 3 13の先端には爪部が形成されている。 このよ うな係合部 1 3 は、 支持基板部 1 3 3 に対して複数設けられており、 先端 部の爪部が例えばラジエータグリル本体に係 止される。
[0033] 文字型部 1 3〇は、 支持基板部 1 3 3 の表側の面から透明部材 1 1側に向 けて突出されており、 インナエンブレム 1 2の島部 1 2 3と周辺部 1 2匕と の間の空間を埋設する部位である。 この文字型部 1 3〇は、 透明部材 1 1 を 介して外部から視認可能とされており、 文字型黒色領域 1 0巳を形成してい る。 この文字型部 1 は、 透明部材 1 1 を介して外部から視認した場合に 、 インナエンブレム 1 2の接続部 1 2〇を覆うように設けられており、 イン ナエンブレム 1 2の島部 1 2 3を全周において外側から囲っている。
[0034] このような文字型部 1 3〇の表側の面 1 3 は、 インナエンブレム 1 2の 表側の面 (島部 1 2 3の表側の面及び周辺部 1 2 13の表側の面) と面一とな るように配置されている。 つまり、 上述の積層方向において、 文字型部 1 3 〇の表側の面 1 3〇1は、 インナエンブレム 1 2の島部 1 2 3の表側の面及び インナエンブレム 1 2の周辺部 1 2 の表側の面と同位置に配置されている 。 一方、 支持基板部 1 3 3の表側の面 1 3 6は、 文字型部 1 3〇の表側の面 1 3 よりも背面側に位置している。 つまり、 本実施形態のレーダカバー 1 0においては、 積層方向から見て、 周辺部 1 2 の外側に位置するべース部 材 1 3の表面位置と、 周辺部 1 2匕と島部 1 2 3との間に位置するべース部 材 1 3の表面位置とが異なる。 このため、 インナエンブレム 1 2の側面が外 部より視認できる範囲が、 インナエンブレム 1 2の箇所によって変化する。 本実施形態であれば、 枠状黒色領域 1 〇 と周辺部 1 2 との境界部分にお いてインナエンブレム 1 2の側面が広く視認できる。 このため、 インナエン ブレム 1 2の見え方をベース部材 1 3の表面位置によって変化させることが \¥0 2020/175507 9 卩(:171? 2020 /007588
でき、 インナエンブレム 1 2による造形の自由度が向上する。
[0035] このようなべース部材 1 3は、 八巳3 (アクリロニトリル · ブタジエン · スチレン共重合合成樹脂) 、 八巳3 (アクリロニトリル ·エチレン ·スチレ ン共重合合成樹脂) 、 八3八 (アクリロニトリル ·スチレン · アクリレート ) 、 巳丁 (ポリプチレンテレフタレート) 、 有色の 〇、 巳丁 (ポリエ チレンテレフタレート) 等の合成樹脂、 又はこれらの複合樹脂からなり、 0
[0036] 続いて、 本実施形態のレーダカバー 1 0の製造方法について、 図 3を参照 して説明する。 図 3は、 本実施形態のレーダカバー 1 0の製造方法について 説明するための概略図である。 まず、 図 3の (3) 部に示すように、 透明部 材 1 1 を形成する。 例えば、 透明部材 1 1は、 射出成形により形成される。 この射出成形により、 凹部 1 1 3を有する透明部材 1 1 を形成することがで きるため、 後工程により凹部 1 1 3を形成する必要はない。 なお、 必要に応 じて、 透明部材 1 1の表面側 (車両外側に向く面) あるいは全面には、 耐久 性等を向上させるためのハードコート処理を 施しても良い。 このような図 3 の (3) 部に示す工程は、 透明部材形成工程である。
[0037] 次に、 図 3の (13) 部に示すように、 インナエンブレム 1 2を形成する。
例えば、 インナエンブレム 1 2の基部は、 射出成形により形成される。 また 、 基部に対してクリヤー塗装を行い、 その後乾燥させることによりべースコ —卜層を形成する。 また、 スパッタリングあるいは真空蒸着によってべ ース コート層上に光輝性膜を形成する。 また、 光輝性膜の表面に対してクリヤー 塗装を行い、 その後乾燥させることにより、 トップコート層を形成する。 な お、 インナエンブレムの形成は、 図 3の (3) 部で示した透明部材 1 1の形 成を待って行う必要はない。 図 3の ( 3 ) 部で示した透明部材 1 1の形成エ 程と並行して、 インナエンブレム 1 2を形成することによって、 レーダカバ — 1 〇の製造時間を短縮することができる。 このような図 3の (匕) 部に示 す工程は、 島部 1 2 3 , 周辺部 1 2匕及び接続部 1 2〇を有するインナエン ブレム 1 2を形成するインナエンブレム (有色コア) 形成工程である。 \¥0 2020/175507 10 卩(:171? 2020 /007588
[0038] 次に、 図 3の (〇) 部に示すように、 インナエンブレム 1 2を透明部材 1
1の凹部 1 1 3に配置する。 この際、 インナエンブレム 1 2は、 透明部材 1 1の凹部 1 1 3に対して固着されておらず、 当接されているのみである。 こ の図 3の (〇) 部に示す工程は、 インナエンブレム配置工程に相当する。 つ まり、 図 3の (〇) 部に示す工程により、 固着させることなく透明部材 1 1 に対してインナエンブレム 1 2が配置される。
[0039] 次に、 図 3の (〇1) 部に示すように、 ベース部材 1 3を形成する。 ここで は、 凹部 1 1 3にインナエンブレム 1 2が設置された透明部材 1 1 を、 射出 成形用の金型の内部に配置し、 透明部材 1 1の背面側に溶融した樹脂を射出 するインサート成形を行うことで、 ベース部材 1 3を形成する。 このような ベース部材 1 3は、 インサート成形時の熱により透明部材 1 1 と溶着され、 インナエンブレム 1 2を覆うように配置される。 これによって、 インナエン ブレム 1 2は、 凹部 1 1 3の内壁面に当接された状態で、 透明部材 1 1 に対 して固定される。 このような図 3の (〇1) 部に示す工程は、 ベース部材 (支 持部材) 形成工程である。
[0040] また、 本実施形態では、 図 3の ( ) 部に示すように、 上述のようにイン サート成形にてべース部材 1 3を形成することによって、 インナエンブレム 1 2の島部 1 2 3と周辺部 1 2匕との間の隙間にも樹脂が流れ込み、 ベース 部材 1 3の文字型部 1 3〇も形成される。 この時、 上述の積層方向において 、 樹脂がインナエンブレム 1 2の接続部 1 2〇の両側に流れ込むため、 最終 的に接続部 1 2〇がべース部材 1 3に埋設された状態となる。
[0041 ] 以上のような工程で本実施形態のレーダカバ ー 1 0が製造される。 以上の ような本実施形態のレーダカバー 1 0においては、 透明部材 1 1 と、 透明部 材 1 1の背面に配置されると共に透明部材 1 1 を支持するべース部材 1 3と 、 透明部材 1 1 とべース部材 1 3との間に配置されるインナエンブレム 1 2 とを備え、 インナエンブレム 1 2が、 上述の積層方向から見て周囲がベース 部材 1 3の一部に囲まれた島部 1 2 3 と、 積層方向から見て島部 1 2 3 と離 間して配置された周辺部 1 2 13と、 積層方向から見てベース部材 1 3に埋設 \¥0 2020/175507 1 1 卩(:171? 2020 /007588 されると共に島部 1 2 3と周辺部 1 2 13とを接続する接続部 1 2〇とを備え ている。 このような本実施形態のレーダカバー 1 0によれば、 インナエンブ レム 1 2の島部 1 2 3と周辺部 1 2匕とが外部から視認されない領域 (すな わちベース部材 1 3の内部) で接続され、 島部 1 2 3を周辺部 1 2 13と一体 化することができる。 このため、 本実施形態のレーダカバー 1 0によれば、 島部 1 2 3ごとに個別のインナエンブレムを製造及び 理する必要がなく、 周囲がベース部材 1 3に囲まれた金属色等を有する島状の有色領 を容易に 形成することが可能となる。
[0042] また、 本実施形態のレーダカバー 1 0においては、 接続部 1 が、 島部
1 2 3 の背面と周辺部 1 2匕の背面とを接続すると共に、 島部 1 2 3 の背面 及び周辺部 1 2匕の背面よりもべース部材 1 3の背面寄りに配置されている 。 例えば、 図 4に示すように、 接続部 1 2〇を島部1 2 3 の側面と周辺部 1 2匕の側面とに接続させる構成を採用するこ も可能である。 ただし、 この ような構成を採用する場合には、 ベース部材 1 3の文字型部 1 3〇の厚さ寸 法を確保するために、 接続部 1 2〇の厚さ寸法を小さくせざるを得ない場合 がある。 これに対して、 本実施形態のレーダカバー 1 0によれば、 接続部 1 2〇をべース部材 1 3の支持基板部 1 3 3に埋設することができ、 接続部 1 2〇の厚み寸法を十分に大きく確保すること できる。 このため、 インナエ ンブレム 1 2の強度を高めることが可能となる。 また、 接続部 をべ一 ス部材 1 3の背面寄りに配置することで、 接続部 1 2〇から透明部材 1 1 ま での距離を長く確保できる。 このため、 ベース部材 1 3をインサート成形に より形成する場合に、 樹脂が接続部 1 2〇と透明部材 1 1 との間に流れ込み やすくなり、 より確実に文字型部 1 3〇を形成することが可能となる。
[0043] また、 本実施形態のレーダカバー 1 0においては、 積層方向から見て、 周 辺部 1 2 の外側に位置するべース部材 1 3の表面位置と、 周辺部 1 2匕と 島部 1 2 3との間に位置するべース部材 1 3の表面位置とが異なる。 このた め、 インナエンブレム 1 2の側面が外部より視認できる範囲をインナ ンブ レム 1 2の箇所によって変化させることができ、 インナエンブレム 1 2をよ \¥0 2020/175507 12 卩(:171? 2020 /007588
り立体的に視認させることが可能となる。
[0044] 以上、 添付図面を参照しながら本発明の好適な実施 形態について説明した が、 本発明は上記実施形態に限定されない。 上述した実施形態において示し た各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例 であって、 請求項に定義される 範囲において設計要求等に基づき種々変更可 能である。
[0045] 例えば、 上記実施形態においては、 1つの島部 1 2 3に対して 1つの接続 部 1 2〇が設けられた構成について説明した。 しかしながら、 本発明はこれ に限定されるものではない。 例えば、 図 5に示すように、 1つの島部 1 2 8 (島部光輝領域 1 〇<3) に対して複数の接続部 1 2〇が接続された構成を採 用することも可能である。 このような構成を採用することによって、 島部 1 2 3が複数の接続部 1 2〇によって周辺部 1 2 13と接続されるため、 島部 1 2 3を周辺部 1 2匕に対してより強固に位置決めすることが きる。 このた め、 例えばべース部材 1 3をインサート成形により形成する場合に、 溶融樹 脂の流れや冷却状態のヒケによって島部 1 2 3が変位すること等を防止する ことができる。
[0046] また、 上記実施形態においては、 図 2に示すように接続部 1 2〇が平板状 とされた構成について説明した。 しかしながら、 本発明はこれに限定されな い。 例えば、 図 6に示すように、 接続部 1 2〇を湾曲させた構成を採用する ことも可能である。 このような構成を採用することによって、 インナエンブ レム 1 2の基部を射出成形で形成する場合に、 島部 1 2 3 を形成する空間ま で溶融樹脂を円滑に案内することが可能とな る。
産業上の利用可能性
[0047] 本発明のレーダカバーによれば、 島部ごとに個別の有色コアを製造及び管 理する必要がなく、 周囲が支持部材に囲まれた金属色等を有する 島状の有色 領域を容易に形成することが可能となる。
符号の説明
[0048] 1 ラジェータグリル、 1 0 レーダカバー、 1 0八 光輝領域、
1 〇巳 黒色領域、 1 0 0 島部光輝領域、 1 0口 周辺光輝領域、 \¥0 2020/175507 13 卩(:171? 2020 /007588
1 〇巳 文字型黒色領域、 1 0 枠状黒色領域、 1 1 透明部材、
1 1 3 凹部、 1 2 インナエンブレム (有色コア) 、 1 2 3 島部 s ^ 2 b 周辺部、 1 2〇 接続部、 1 3 ベース部材 (支持部材)
レーダユニッ ト
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