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Title:
RADIO BASE STATION DEVICE, RADIO TERMINAL DEVICE, AND RADIO COMMUNICATION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078732
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to provide a radio communication system, a radio base station device, and a radio terminal device capable of reducing the power consumption in a radio terminal device without thinning pilot signals used for measuring upstream line quality. In the radio base station device (100) used in a radio communication system using different frequency bands for the upstream line and the downstream line, an upstream line pilot generation unit (115) forms a CQI measuring pilot signal and an upstream line RF unit (105) transmits the communication quality measuring pilot signal by using the upstream line use frequency band in the upstream line pilot transmission section. Thus, the upstream communication quality measuring pilot signal used by the radio base station device (100) to measure the line quality is transmitted by using the upstream line frequency band and accordingly, it is possible to reduce the power consumption in the radio terminal device.

Inventors:
SUMASU ATSUSHI
OKAMURA SHUTAI
HIRAMATSU KATSUHIKO
ORIHASHI MASAYUKI
HORIUCHI AYAKO
IMAMURA DAICHI
OGAWA YOSHIHIKO
Application Number:
PCT/JP2007/074803
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 25, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
SUMASU ATSUSHI
OKAMURA SHUTAI
HIRAMATSU KATSUHIKO
ORIHASHI MASAYUKI
HORIUCHI AYAKO
IMAMURA DAICHI
OGAWA YOSHIHIKO
International Classes:
H04B1/3822; H04B1/40; H04B7/26; H04B17/00; H04B17/309; H04W24/10; H04W52/02; H04W52/36; H04W56/00; H04W72/04; H04W72/08; H04W72/12; H04W92/10
Foreign References:
JP2002520922A2002-07-09
US20050249127A12005-11-10
Other References:
See also references of EP 2099231A4
Attorney, Agent or Firm:
WASHIDA, Kimihito (Shintoshicenter Bldg. 24-1, Tsurumaki1-chome, Tama-sh, Tokyo 34, JP)
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Claims:
 上り回線と下り回線とで使用周波数帯域が異なる無線通信システムにおける無線基地局装置であって、
 上り通信品質測定用パイロット信号を形成する上りパイロット信号形成手段と、
 前記上り通信品質測定用パイロット信号を、上り通信品質測定用パイロット信号のための送信区間に前記上り回線の使用周波数帯域を用いて送信する送信手段と、
 を具備する無線基地局装置。
 前記送信手段は、前記無線通信システムにおける他の無線基地局装置と同期して、前記上り通信品質測定用パイロット信号を送信する請求項1記載の無線基地局装置。
 前記上り通信品質測定用パイロット信号に基づいて受信側にて測定された通信品質情報を取得する通信品質情報取得手段と、
 前記通信品質情報の示す通信品質が所定レベル以上の帯域で前記受信側から送信される上り通信品質測定用パイロット信号についてのみ上り回線の通信品質を測定する上り通信品質測定手段と、
 をさらに具備する請求項1記載の無線基地局装置。
 前記無線基地局装置は、前記上り回線の使用周波数帯域に周波数で分割された複数の分割使用周波数帯域を有し、
 前記送信手段は、前記複数の分割使用周波数帯域のすべてを同期させて、前記上り通信品質測定用パイロット信号を送信する請求項1記載の無線基地局装置。
 情報信号を生成する情報信号生成手段を具備し、
 前記送信手段は、前記送信区間に、前記上り通信品質測定用パイロット信号と共に前記情報信号を送信する請求項1に記載の無線基地局装置。
 無線端末装置からの帯域割り当て要求に応じて前記無線端末装置に上り回線の帯域を割り当てる帯域割り当て手段を具備し、
 前記送信手段は、前記無線端末装置からの割り当て要求帯域が所定値以上のときにのみ、前記上り通信品質測定用パイロット信号を送信する請求項1記載の無線基地局装置。
 前記帯域割り当て手段は、無線端末装置からの割り当て要求帯域が前記所定値未満のときには、前記送信区間を前記無線端末装置が上り通信品質測定用パイロット信号を送信する区間として割り当てる請求項6記載の無線基地局装置。
 単位周波数あたりの回線品質変動を示す情報を取得する取得手段を具備し、
 前記送信手段は、前記回線品質変動が激しく周波数選択性が大きいときにのみ、前記上り通信品質測定用パイロット信号を送信する請求項1記載の無線基地局装置。
 前記帯域割り当て手段は、前記回線品質変動が緩やかで周波数選択性が小さいときには、前記送信区間を前記無線端末装置が上り通信品質測定用パイロット信号を送信する区間として割り当てる請求項8記載の無線基地局装置。
 上り回線と下り回線とで使用周波数帯域が異なる無線通信システムにおける無線端末装置であって、
 上り通信品質測定用パイロット信号のための送信区間に前記上り回線の使用周波数帯域を用いて無線基地局装置から送信された上り通信品質測定用パイロット信号を受信する受信手段と、
 前記上り通信品質測定用パイロット信号に基づいて前記上り回線の通信品質を測定する上り通信品質測定手段と、
 前記測定された通信品質情報を前記無線基地局装置に通知する通知手段と、
 を具備する無線端末装置。
 上り通信品質測定用パイロット信号を形成する上りパイロット信号形成手段と、
 前記通信品質情報の示す通信品質が所定レベル以上の帯域でのみ、前記上り通信品質測定用パイロット信号を送信する送信手段と、
 を具備する請求項10記載の無線端末装置。
 前記通知手段は、前記通信品質情報として前記上り回線の通信品質が所定レベル以上の帯域を、当該帯域でRACH信号を送信することにより前記無線基地局装置に通知する請求項10記載の無線端末装置。
 上り通信品質測定用パイロット信号を形成する上りパイロット信号形成手段と、
 前記無線基地局装置に対する帯域割り当て要求に係る要求帯域幅が所定値未満のときにのみ、前記上り通信品質測定用パイロット信号を送信する送信手段と、
 を具備する請求項10記載の無線端末装置。
 上り通信品質測定用パイロット信号を形成する上りパイロット信号形成手段と、
 単位周波数あたりの回線品質変動を測定する測定手段と、
 前記回線品質変動が激しく周波数選択性が大きいときにのみ、前記上り通信品質測定用パイロット信号を送信する送信手段と、
 を具備する請求項10記載の無線端末装置。
 上り回線と下り回線とで使用周波数帯域が異なる無線通信システムであって、
 上り通信品質測定用パイロット信号を形成する上りパイロット信号形成手段と、前記上り通信品質測定用パイロット信号を、上り通信品質測定用パイロット信号のための送信区間に前記上り回線の使用周波数帯域を用いて送信する送信手段と、前記上り通信品質測定用パイロット信号を用いて受信側にて測定された通信品質情報に基づいてスケジューリングするスケジューラと、を具備する無線基地局装置と、
 前記上り通信品質測定用パイロット信号を受信する受信手段と、前記上り通信品質測定用パイロット信号に基づいて前記上り回線の通信品質を測定する上り通信品質測定手段と、前記測定された通信品質情報を前記無線基地局装置に通知する通知手段と、を具備する無線端末装置と、
 を具備する無線通信システム。
Description:
無線基地局装置、無線端末装置 および無線通信システム

 本発明は、上り回線と下り回線とで使用 波数帯域が異なる無線基地局装置、無線端 装置、および無線通信システムに関する。

 近年、携帯電話機等に代表される無線セ ラシステムにおいてはサービス形態が多様 し、音声データだけではなく静止画像・動 像等の大容量データを伝送することが要求 れる。

 既にIMT-2000セルラシステムのサービスが われている一方で、下りで100Mbpsのピークレ トを要求する3GPP LTE(3GPP Long Term Evolution) の標準化も行われている。そして、更なる 化を目指すカテゴリーとして、IMT-Advancedの 準化が開始されようとしている。このIMT-Adva ncedにおいては、下りには100MHz帯域幅で数Gbps レート程度、上りには40MHzで数百Mbps程度の 求条件が示されており、IMT-2000を大幅に超 るブレークスルーが必要とされている。

 特に、上り下りともに広帯域化しその状 下で無線リソースを有効利用するためには 周波数応答(帯域内部の細分化された周波数 毎の品質・CQI(Channel Quality Indicator))に応じた 周波数リソース割り当て又はリンクアダプテ ーションが必須となる。しかし、上り下りで 異なる周波数を用いるFDD(Frequency Division Duple x:周波数分割複信)の場合には、上り回線用帯 域と下り回線用帯域とでは周波数応答が異な るため、無線基地局装置(Node B)および移動端 末装置(UE)のそれぞれが、各帯域の周波数応 を測定するためのパイロット信号等を送信 る必要がある。

 通常、データを送信する際には同期検波 ためにパイロット信号が必要となるが、そ ためのパイロット信号は、データを送信す 帯域だけで送信すればよい。ところが、周 数リソース割り当てに必要な品質測定のた のパイロット信号は、全帯域又は送信され データよりも広い帯域で、且つ、データの 無によらずに送信する必要がある。

 当然に、正確な周波数応答を測定するた には、全帯域でパイロット信号等を送信す ことがよいが、移動端末装置が上り回線用 全帯域でパイロット信号を送信するとバッ リーの消耗を早める欠点がある。また、セ 端に位置するUEが全帯域で且つ大きな電力 パイロット信号を送信する場合には、周辺 ルに与える干渉が増大し、システム全体の り回線スループットが低下してしまう。

 また、バッテリーの消耗を低減するため 送信電力を制限する場合に、広い帯域でCQI 定用のパイロット信号を送信すると無線基 局装置における受信電力密度が低下するた CQI測定誤差が増大してしまう。特に、セル 付近のUEにおいて、この影響が顕著に現れ 。測定誤差が大きいままのCQIに応じては、 波数帯域の割り当てを適切に行うことがで ず、セルにおける上り回線全体のスループ トの低下を招くことになる。

 移動端末装置の消費電力を低減する方法と ては、CQI測定用のパイロット信号の送信を 時間領域・周波数領域で間引く方法がある その一例として、非特許文献1に開示されて いるものがある。この方法では、パスロスに 応じてCQI測定用のパイロット信号を送信する 帯域幅を制御する。具体的には、無線基地局 装置近傍のパスロスが小さいUEは広い帯域幅 CQI測定用パイロット信号を送信し、セル端 近のパスロスの大きなUEは狭い帯域幅でCQI 定用パイロット信号を送信する。 
「上りリンクシングルキャリアFDMAにお るUEのグループ毎にCQI測定用パイロットチャ ネルの送信帯域を分離する周波数領域スケジ ューリング法(Frequency Domain Channel-Dependent Sch eduling with Group-wised Allocation of Transmission Ba ndwidth of Pilot Channel for CQI Measurement in Sing le-Carrier FDMA-Based Evolved UTRA Uplink)」,信学技 ,RCS2006-154,Oct.,2006,大藤,川村,樋口,佐和橋

 しかしながら、ランダム又は機械的に、 間領域又は周波数領域で間引いてパイロッ 信号を送信すると、間引いた分だけ時間変 や周波数選択性への追従性が損なわれてし う。その結果として最適な無線リソース割 当てができないためにシステム全体のスル プットを低下させてしまう。

 具体的には図1に示すように、間引き方に 応じて種々の問題がある。なお、同図におい て、大きく変動している曲線は回線品質を表 し、低いレベルで変動している線は雑音・干 渉を表し、楕円弧又は矩形はCQI測定用パイロ ット信号を示している。

 図1Aには、移動端末装置が上り回線の全 帯域でCQIパイロット信号を送信する場合が されている。この場合には、CQIパイロット 号を送信するための電力が過大となり、移 端末装置に大きな負担となってしまう。

 図1Bには、移動端末装置が上り回線の全 帯域でCQIパイロット信号を送信する場合が されている。ただし、図1Aの場合に比べて送 信電力が小さい。この場合には、CQIパイロッ ト信号の電力が雑音電力や干渉電力に埋もれ て正確な品質測定ができない。

 図1Cには、移動端末装置が周波数領域で 引いてCQIパイロット信号を送信する場合が されている。この場合には、周波数選択性 追従できない可能性がある。

 図1Dには、移動端末装置が周波数領域で 定された帯域でCQIパイロット信号を送信す 場合が示されている。この場合には、適切 周波数でCQIパイロット信号を送信できない 能性がある。

 図1Eには、移動端末装置が時間領域で間 いてCQIパイロット信号を送信する場合が示 れている。この場合には、時間変動に追従 きない可能性がある。

 本発明の目的は、上り回線の回線品質測 に用いられるパイロット信号を間引くこと く、無線端末装置における消費電力を低減 ることができる無線基地局装置、無線端末 置、および無線通信システムを提供するこ である。

 本発明の無線基地局装置は、上り回線と り回線とで使用周波数帯域が異なる無線通 システムにおける無線基地局装置であって 上り通信品質測定用パイロット信号を形成 る上りパイロット信号形成手段と、前記上 通信品質測定用パイロット信号を、上り通 品質測定用パイロット信号のための送信区 に前記上り回線の使用周波数帯域を用いて 信する送信手段と、を具備する構成を採る

 本発明の無線端末装置は、上り回線と下 回線とで使用周波数帯域が異なる無線通信 ステムにおける無線端末装置であって、上 通信品質測定用パイロット信号のための送 区間に前記上り回線の使用周波数帯域を用 て無線基地局装置から送信された上り通信 質測定用パイロット信号を受信する受信手 と、前記上り通信品質測定用パイロット信 に基づいて前記上り回線の通信品質を測定 る上り通信品質測定手段と、前記測定され 通信品質情報を前記無線基地局装置に通知 る通知手段と、を具備する構成を採る。

 本発明の無線通信システムは、上り回線 下り回線とで使用周波数帯域が異なる無線 信システムであって、上り通信品質測定用 イロット信号を形成する上りパイロット信 形成手段と、前記上り通信品質測定用パイ ット信号を、上り通信品質測定用パイロッ 信号のための送信区間に前記上り回線の使 周波数帯域を用いて送信する送信手段と、 記上り通信品質測定用パイロット信号を用 て受信側にて測定された通信品質情報に基 いてスケジューリングするスケジューラと を具備する無線基地局装置と、前記上り通 品質測定用パイロット信号を受信する受信 段と、前記上り通信品質測定用パイロット 号に基づいて前記上り回線の通信品質を測 する上り通信品質測定手段と、前記測定さ た通信品質情報を前記無線基地局装置に通 する通知手段と、を具備する無線端末装置 、を具備する構成を採る。

 本発明によれば、上り回線の回線品質測 に用いられるパイロット信号を間引くこと く、無線端末装置における消費電力を低減 ることができる無線通信システム、無線基 局装置、および無線端末装置を提供するこ ができる。

CQI測定用パイロット信号の間引き方お びその問題点の説明に供する図 本発明の実施の形態1に係る無線基地局 装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る移動端末装置の構成 を示すブロック図 実施の形態1の無線通信システムにおけ る動作の説明に供するフロー図 実施の形態1の無線通信システムにおけ る動作の説明に供する図 実施の形態2に係る無線基地局装置の構 成を示すブロック図 実施の形態2に係る移動端末装置の構成 を示すブロック図 実施の形態2の無線通信システムにおけ る動作の説明に供する図 実施の形態3の無線通信システムにおけ る動作の説明に供する図 実施の形態3の無線通信システムにお る動作に対し、上り回線CQI測定用パイロッ 信号の送信が同期していない場合の説明に する図 実施の形態4に係る無線基地局装置の 成を示すブロック図 実施の形態4に係る移動端末装置の構 を示すブロック図 実施の形態4の無線通信システムにお て行われる通信の説明に供する図 実施の形態5に係る無線基地局装置の 成を示すブロック図 実施の形態5に係る移動端末装置の構 を示すブロック図 実施の形態5の無線通信システムにお て行われる通信の説明に供する図 実施の形態6に係る無線基地局装置の 成を示すブロック図 実施の形態6に係る移動端末装置の構 を示すブロック図 実施の形態6の無線通信システムにお て行われる通信の説明に供する図 実施の形態7に係る無線基地局装置の 成を示すブロック図 実施の形態7に係る移動端末装置の構 を示すブロック図 実施の形態7の無線通信システムにお る動作の説明に供するフロー図 遅延スプレッドと回線品質の周波数選 択性との関係の説明に供する図

 以下、本発明の実施の形態について図面 参照して詳細に説明する。なお、実施の形 において、同一の構成要素には同一の符号 付し、その説明は重複するので省略する。

 (実施の形態1)
 図2に示すように本実施の形態の無線通信シ ステムにおける無線基地局装置100は、上り回 線用RF部105と、送受信切り替えスイッチ110と 上り回線用パイロット生成部115と、復調部1 20と、信号分離部125と、スケジューラ部130と 割当信号生成部135と、変調部140と、下り回 用RF部145と、を有する。

 上り回線用RF部105は、上りCQI測定用パイ ット信号用の送信区間(以下、「上り回線パ ロット送信区間」と呼ぶことがある)に、上 り回線に割り当てられる全周波数帯域で、上 りCQI測定用パイロット信号を送信する。また 、上り回線用RF部105は、アンテナを介して受 する受信信号に無線受信処理(ダウンコンバ ート等)を施し、無線受信処理後の受信信号 送受信切り替えスイッチ110を介して復調部12 0に出力する。

 送受信切り替えスイッチ110は、上り回線 イロット送信区間では、上り回線用パイロ ト生成部115側に切り替わり、上り回線用パ ロット生成部115と上り回線用RF部105とを導 状態にする。その結果、上り回線パイロッ 送信区間では、上り回線用パイロット生成 115にて形成された上りCQI測定用パイロット 号が上り回線用RF部105に入力される。一方、 上り回線パイロット送信区間以外の時間帯で は、上り回線用の周波数帯域が後述する移動 端末装置200からの送信に割り当てられている ので、送受信切り替えスイッチ110は、復調部 120側に切り替わり、復調部120と上り回線用RF 105とを導通状態にする。その結果、上り回 パイロット送信区間以外の時間帯では、無 受信処理後の受信信号が復調部120に入力さ る。

 上り回線用パイロット生成部115は、上りC QI測定用パイロット信号を形成する。

 復調部120は、無線受信処理後の受信信号 復調処理を施し、こうして得られる復調デ タを信号分離部125に出力する。

 信号分離部125は、復調データから、上り 線品質測定用パイロット信号に基づいて受 側である移動端末装置200にて測定された回 品質情報を抜き取り、この回線品質情報を ケジューラ部130に出力する。

 スケジューラ部130は、各移動端末装置200 らの回線品質情報に基づいて、上り回線の 域を各移動端末装置200に割り当てる。

 割当信号生成部135は、スケジューラ部130 おける上り回線の帯域の割り当て結果を示 割り当て通知信号を形成する。変調部140は 割り当て通知信号に変調処理を施し、変調 号を下り回線用RF部145に出力する。下り回 用RF部145は、変調信号に無線送信処理を施し て、無線送信処理後の信号を下り回線用周波 数帯域にてアンテナを介して送信する。

 図3に示すように本実施の形態の無線通信 システムにおける無線端末装置である移動端 末装置200は、上り回線用RF部205と、送受信切 替えスイッチ210と、上り回線用品質測定部2 15と、上り回線品質情報生成部220と、信号マ ピング部225と、変調部230と、下り回線用RF 235と、復調部240と、割当信号抽出部245と、 有する。

 上り回線用RF部205は、「上り回線パイロ ト送信区間」では、上り回線に割り当てら る全周波数帯域で、上りCQI測定用パイロッ 信号を受信する。また、上り回線用RF部205は 、変調部230からの変調信号に無線送信処理( ップコンバート等)を施し、無線送信処理後 送信信号をアンテナを介して送信する。

 送受信切り替えスイッチ210は、上り回線 イロット送信区間では、上り回線用品質測 部215側に切り替わり、上り回線用品質測定 215と上り回線用RF部205とを導通状態にする その結果、上り回線パイロット送信区間で 、受信された上りCQI測定用パイロット信号 上り回線用品質測定部215に入力される。一 、上り回線パイロット送信区間以外の時間 では、上り回線用の周波数帯域が移動端末 置200からの送信に割り当てられているので 送受信切り替えスイッチ210は、変調部230側 切り替わり、変調部230と上り回線用RF部205と を導通状態にする。その結果、上り回線パイ ロット送信区間以外の時間帯では、変調部230 からの変調信号が上り回線用RF部205に入力さ る。

 上り回線用品質測定部215は、上りCQI測定 パイロット信号に基づいて、上り回線用の 域における回線品質を測定する。

 上り回線品質情報生成部220は、上り回線 品質測定部215にて測定された回線品質に基 いて、無線基地局装置100に通知する回線品 情報を生成する。この無線品質情報を信号 ッピング部225に出力される。

 信号マッピング部225は、上り回線品質情 生成部220にて生成された回線品質情報を上 回線にて送信される信号にマッピングする また、信号マッピング部225は、割当信号抽 部245からの割当信号に応じた割当帯域に、 信データをマッピングする。

 変調部230は、信号マッピング部225にてマ ピングされた信号に変調処理を施し、変調 号を上り回線用RF部205に出力する。

 下り回線用RF部235は、アンテナを介して 信した受信信号に無線受信処理(ダウンコン ート等)を施して、無線受信処理後の信号を 復調部240に出力する。復調部240は、無線受信 処理後の信号に復調処理を施して、復調デー タを割当信号抽出部245に出力する。割当信号 抽出部245は、復調データから割当信号を抽出 し、この割当信号を信号マッピング部225に出 力する。

 次に上記構成を有する無線通信システム おける動作について、図4および図5を参照 て説明する。

 ステップ1001(S1001)では、無線基地局装置10 0が上り回線パイロット送信区間にCQI測定用 イロット信号を上り回線用の帯域全体で送 する(図5のタイミング(1))。上り回線パイロ ト送信区間では、無線基地局装置100のセク 内の全移動端末装置200は、上り回線におい 送信を行わない。つまり、無線基地局装置10 0によるCQI測定用パイロット信号の送信と、 動端末装置200の上り回線における送信とは 時分割されている。従来のFDD通信システム は移動端末装置が送信するパイロット信号 基づいて無線基地局装置が上り回線の回線 質を測定していたのに対して、無線基地局 置100が上り回線の回線品質測定に用いる、CQ I測定用パイロット信号を上り回線の周波数 域を用いて送信することにより、移動端末 置における消費電力を削減することができ 。また、後述するように移動端末装置200が 線基地局装置100に回線品質情報を送信する とになるが、回線品質情報は基本的に測定 果のみであるので、CQI測定用にパイロット 号を送信する従来と比べて消費電力を低減 きる。なぜなら、パイロット信号の場合は 号の電力そのものを用いて品質測定するた に受信時点で雑音や干渉信号に埋もれてし わないように大きな電力で送信する必要が るが、測定結果は受信時点での電力が小さ ても誤り訂正復号等により情報として取得 きれば良いためである。特に、上り回線に えば40MHzという広帯域を割り当てることが見 込まれる無線通信システムでは、この消費電 力削減効果は大きい。

 さらに、本実施の形態の無線通信システ においては、近接する複数の無線基地局装 100が、上り回線CQI測定用パイロット信号を 期して送信する。こうすることにより、無 基地局装置と移動端末装置では異なる他セ ・他セクタからの干渉を排除することがで るので、無線基地局装置と移動端末装置で じである伝搬状況のみに起因する、すなわ 伝搬状況のみの影響が反映された回線品質 測定することができる。

 詳細には、次の理由によるものである。T DDの場合に上下回線の品質の可逆性が成立す のは、マルチパス等の伝搬状況によるもの けである。ロケーションによって異なる干 信号等は無線基地局装置と移動端末装置と 異なるため、干渉信号等の影響が残存する 合には、TDDの場合に上下回線の可逆性が成 する可能性が低い。そこでTDDの場合に上下 線の可逆性を成立させるために、移動端末 置200は干渉信号による影響を排除した上で 線基地局装置100からTDDで送信された上り回 CQI測定用パイロット信号を受信し回線品質 測定する必要がある。ところが、隣接する ル又はセクタで上り回線CQI測定用パイロッ 信号を送信するタイミングが同期していな と、移動端末装置200で上り回線CQI測定用パ ロット信号を受信する際に他セル・他セク からの干渉の影響を受けるため、実際に知 たい無線基地局装置100での受信品質と乖離 てしまう。特に、この傾向はセル端に存在 る移動端末装置200に顕著に現れる。そこで セル・他セクタからの干渉電力による影響 排除するために、全セル・全セクタで同期 てTDDで上り回線CQI測定用パイロット信号を 信するようにした。こうすることにより、 下回線の品質の可逆性を成立させた上で、 り回線用帯域の品質を測定することができ 。

 ステップ1002(S1002)では、移動端末装置200 上りCQI測定用パイロット信号に基づいて上 回線用帯域全体の回線品質を測定する。さ に、移動端末装置200が回線品質情報を生成 る。この回線品質情報には、品質の良い周 数帯域に関する情報が含められる。この周 数帯域は、サブキャリア単位でもよく、ま 隣接する複数のサブキャリアを纏めたグル プ単位でもよい。また、回線品質情報に含 る周波数帯域の数は、品質の良い方から或 一定の数としてもよく、また、特定の数だ 含めるのではなく、一定のしきい値を超え 帯域を含めてもよいし、前回の測定から一 の改善があった帯域を含めてもよい。

 ステップ1003(S1003)では、移動端末装置200 品質の良い周波数帯域の品質を無線基地局 置100に報告する(図5のタイミング(2))。すな ち、移動端末装置200がステップ1002にて生成 た回線品質情報を無線基地局装置100に送信 る。

 ステップ1004(S1004)では、無線基地局装置10 0が移動端末装置200からの回線品質情報(上り 線品質報告)に基づいて上り回線用帯域を各 移動端末装置200に割り当て、下り回線で割当 信号を移動端末装置200に送信する(図5のタイ ング(3))。その後、移動端末装置200は、図5 タイミング(4)で割当信号に応じた周波数帯 を用いて上り回線で送信信号を送信する。 お、移動端末装置200が上り回線で上り回線 号を送信する区間と、無線基地局装置100が り回線周波数帯域で上り回線CQI測定用パイ ット信号を送信する上り回線パイロット送 区間との間には、ガードタイムが設けられ 。このガードタイムは、無線基地局装置100 移動端末装置200との離間距離が移動端末装 200の移動により一定でないため、最も離間 離が大きい場合にも両区間が重ならないよ にするために設けられている。

 このように本実施の形態によれば、上り 線と下り回線とで使用周波数帯域が異なる 線通信システムにおける無線基地局装置100 、上り通信品質測定用パイロット信号(実施 の形態では、上りCQI測定用パイロット信号) 形成する上り回線用パイロット生成部115と 上り通信品質測定用パイロット信号を、「 り回線パイロット送信区間」に上り回線の 用周波数帯域を用いて送信する送信手段と ての上り回線用RF部105と、を設けた。

 こうすることにより、無線基地局装置100 上り回線の回線品質測定に用いる、上り通 品質測定用パイロット信号を上り回線の周 数帯域を用いて送信するので、移動端末装 における消費電力を削減することができる

 上り回線用RF部105は、無線通信システム おける他の無線基地局装置と同期して、上 通信品質測定用パイロット信号を送信する

 こうすることにより、他セル・他セクタ らの干渉を排除することができるので、伝 状況のみに起因する、すなわち伝搬状況の の影響が反映された回線品質を測定するこ ができる。

 また本実施の形態によれば、上り回線と り回線とで使用周波数帯域が異なる無線通 システムにおける無線端末装置200に、「上 回線パイロット送信区間」に上り回線の使 周波数帯域を用いて無線基地局装置100から 信された上り通信品質測定用パイロット信 (実施の形態では、上りCQI測定用パイロット 信号)を受信する上り回線用RF部205と、上り通 信品質測定用パイロット信号に基づいて上り 回線の通信品質(回線品質)を測定する上り回 用品質測定部215と、測定された通信品質情 を無線基地局装置100に通知する通知手段と ての上り回線品質情報生成部220と、を設け 。

 こうすることにより、移動端末装置200が 線基地局装置100に通信品質情報を送信する とになるが、通信品質情報は基本的に測定 果のみであるので、CQI測定用にパイロット 号を送信する従来と比べて消費電力を低減 きる。

 (実施の形態2)
 実施の形態1では、無線基地局装置が上り回 線の回線品質測定に用いる、CQI測定用パイロ ット信号を上り回線パイロット送信区間に送 信し、移動端末装置にてCQI測定用パイロット 信号を用いて上り回線の回線品質を測定する ようにした。実施の形態2では、さらに、上 回線パイロット送信区間と、これと時間的 最も近い上り回線パイロット送信区間との に、移動端末装置が測定した回線品質が所 レベル以上の周波数帯域のみで、CQI測定用 イロット信号を送信する「移動端末上り回 パイロット送信区間」を設ける。こうする とにより、上り回線CQI測定用パイロット信 を無線基地局装置が送信することによって けることが必要となるガードタイムによる り回線利用効率のロスを削減する。またさ に、「移動端末上り回線パイロット送信区 」を設けることにより、上り回線パイロッ 送信区間同士の時間間隔を実施の形態1に比 て長くすることが可能となる。例えば、実 の形態1では毎フレームで無線基地局装置が CQI測定用パイロット信号を送信するとした場 合に、実施の形態2では数十フレーム単位に 回のみCQI測定用パイロット信号を送信する とが可能となる。またさらに、「移動端末 り回線パイロット送信区間」では、移動端 装置が測定した回線品質が所定レベル以上 周波数帯域のみで、CQI測定用パイロット信 を送信することで、単に機械的あるいはラ ダムに間引いてCQI測定用パイロット信号を 信する場合と比べて、割り当てられる可能 の高い周波数帯域を適切に選択してCQI測定 パイロット信号を送信することができるの 、周波数割当によるシステム効率の向上を ることができる。

 図6に示すように本実施の形態の無線通信 システムにおける無線基地局装置300は、上り 回線用品質測定部310と、スケジューラ部320と を有する。

 上り回線用品質測定部310は、「移動端末 り回線パイロット送信区間」に後述の移動 末装置400から送信されてくる上り回線CQI測 用パイロット信号に基づいて上り回線の回 品質を測定する。後述するように移動端末 置400は上り回線の全帯域を用いるのではな 、回線品質が所定レベル以上の周波数帯域 みで上り回線CQI測定用パイロット信号を送 してくるので、上り回線用品質測定部310は 上り回線CQI測定用パイロット信号が重畳さ ている周波数帯域でのみ回線品質を測定す 。

 スケジューラ部320は、上り回線用品質測 部310にて測定された回線品質に基づいて、 の回線品質測定がなされた周波数帯域の中 使用帯域を移動端末装置200に割り当てる(又 はリンクアダプテーションを行う)。

 図7に示すように本実施の形態の無線通信 システムにおける移動端末装置400は、上り回 線用パイロット生成部410を有する。

 上り回線用パイロット生成部410は、上り 線品質情報生成部220にて生成された回線品 情報を「移動端末上り回線パイロット送信 間」で入力し、この入力をトリガとして生 した上り回線CQI測定用パイロット信号およ 回線品質情報を上り回線用RF部205に出力す 。

 上り回線用RF部205は、上り回線CQI測定用 イロット信号を回線品質情報が所定のレベ 以上の周波数帯域のみで送信する。

 上記構成を有する本実施の形態の無線通 システムの動作について図8を参照して説明 する。

 まず図8のタイミング(1)~(3)における処理 、図5と同様である。すなわち、タイミング( 1)では無線基地局装置300が上り回線パイロッ 送信区間にCQI測定用パイロット信号を上り 線用の帯域全体で送信する。そして移動端 装置400が上りCQI測定用パイロット信号に基 いて上り回線用帯域全体の回線品質を測定 る。さらに、移動端末装置400が回線品質情 を生成する。

 タイミング(2)で移動端末装置400が品質の い周波数帯域の品質を無線基地局装置300に 告する。

 タイミング(3)で無線基地局装置300が移動 末装置400からの回線品質情報(上り回線品質 報告)に基づいて上り回線用帯域を各移動端 装置400に割り当て、下り回線で割当信号を 動端末装置400に送信する。

 本実施の形態では、実施の形態1と以降の 流れが異なる。

 タイミング(4)では、「移動端末上り回線 イロット送信区間」が設けられ、移動端末 置400は、上り回線CQI測定用パイロット信号 回線品質情報が所定のレベル以上の周波数 域のみで送信する。また、移動端末装置400 、無線基地局装置300から送信された割当信 に応じた周波数帯域で上り回線CQI測定用パ ロット信号を除く上り回線信号を送信して よい。ここで、移動端末装置400は上り回線 全帯域のうちの一部の帯域に絞り込んで上 回線CQI測定用パイロット信号を送信してい が、一度無線基地局装置300から上り回線の 帯域で送信された上り回線CQI測定用パイロ ト信号に基づいて全体を確認した上で絞り んでいる。そのため、移動端末装置400から 帯域で上り回線CQI測定用パイロット信号が 信されなくても、無線基地局装置300は適切 周波数割り当てを行うことができる。また 移動端末装置300が上り回線CQI測定用パイロ ト信号の送信に消費する電力は、実施の形 1に比べて増加するが、品質の良好であるた め無線基地局装置300により割り当てられ易い 帯域のみで上り回線CQI測定用パイロット信号 を送信することになるので、上り回線CQI測定 用パイロット信号の送信に無駄が少ない。上 り回線の全帯域でCQI測定用パイロット信号を 移動端末装置が送信していた従来に比べて、 移動端末装置の消費電力を削減できることは 言うまでもない。

 タイミング(5)では、無線基地局装置300は 「移動端末上り回線パイロット送信区間」 移動端末装置400から送信されてきた上り回 CQI測定用パイロット信号に基づいて上り回 の回線品質を測定する。そして、無線基地 装置300は、測定された回線品質に基づいて その回線品質測定がなされた周波数帯域の で使用帯域を移動端末装置200に割り当て(又 はリンクアダプテーションを行い)、割当信 (又はリンクアダプテーション指示)を下り回 線を用いて移動端末装置400に送信する。

 タイミング(6)では、移動端末装置400は、 線基地局装置300からの割当信号(又はリンク アダプテーション指示)に応じた周波数帯域 上り回線信号を送信する。

 タイミング(7)では、移動端末装置400は、 り回線CQI測定用パイロット信号を回線品質 報が所定のレベル以上の周波数帯域のみで 度送信する。すなわち、上記タイミング(4)~ (6)の処理を所定回数繰り返し、次の上り回線 パイロット送信区間でタイミング(1)の処理に 戻る。なお、移動端末装置400が上り回線信号 を送信している区間と、「移動端末上り回線 パイロット送信区間」との間には、いずれも 移動端末装置400が送信している区間なので、 ガードタイムを設ける必要がない。そのため 上り回線利用効率のロスを削減することがで きる。さらに上り回線パイロット送信区間と 、これと時間的に最も近い上り回線パイロッ ト送信区間との間に、移動端末装置が測定し た回線品質が所定レベル以上の周波数帯域の みで、CQI測定用パイロット信号を送信する「 移動端末上り回線パイロット送信区間」を設 けることにより、仮に上り回線パイロット送 信区間同士の時間間隔を長くしても、「移動 端末上り回線パイロット送信区間」に良好な 周波数帯域にてCQI測定用パイロット信号が送 信されるので、無線基地局装置300は適切なス ケジューリングを行うことができる。因みに 、移動端末装置400の送信タイミングの厳密な アライメントを行ったとしても、それだけで はガードタイムを無くすことはできない。な ぜなら、無線基地局装置と各移動端末装置と の離間距離が互いに異なり、伝播時間が違う ため、無線基地局装置および移動端末装置の それぞれで自らの送信信号が受信信号に干渉 しないためには伝播時間差を吸収するための ガードタイムが必要となるからである。しか し、本実施の形態のようにすることにより、 ガードタイムの量を削減することができる。

 なお以上の説明では、移動端末装置400が 線基地局装置300から送信された上り回線CQI 定用パイロット信号に基づいて上り回線の 線品質を測定し、測定回線品質が所定レベ 以上の周波数帯域に上り回線CQI測定用パイ ット信号を自律的に重畳して送信するもの して説明を行った。しかしながら、これに 定されるものではなく、移動端末装置400が 線基地局装置300からの指示に従って上り回 CQI測定用パイロット信号を送信するように てもよい。

 この場合には、スケジューラ部320は、移 端末装置400から回線品質情報を受け取った 階(図8のタイミング(3)に相当)で、移動端末 置400が「移動端末上り回線パイロット送信 間」で上り回線CQI測定用パイロット信号の 信に用いる周波数帯域を決定する。この周 数帯域の決定基準も、回線品質情報が所定 レベル以上の周波数帯域とすることができ 。また、決定する周波数帯域は、サブキャ ア単位でもよく、また隣接する複数のサブ ャリアを纏めたグループ単位でもよい。ま 、回線品質情報に含める周波数帯域の数は 品質の良い方から或る一定の数としてもよ 、また、特定の数だけ含めるのではなく、 定のしきい値を超えた帯域を含めても、前 の測定から一定の改善があった帯域を含め もよい。ただし、この決定に係る周波数帯 は、上述の割当信号に係る周波数帯域を包 するものとなっている。

 次に割当信号生成部135は、スケジューラ 320にて決定された周波数帯域情報を生成し この周波数帯域情報は変調部140、下り回線 RF部145を介して送信される。

 そして移動端末装置400では、割当信号抽 部245がその周波数帯域情報を抽出し、抽出 れた周波数帯域情報は上り回線用パイロッ 生成部410に出力される(図7の破線矢印に対 )。上り回線用パイロット生成部410は、周波 帯域情報を「移動端末上り回線パイロット 信区間」で入力し、この入力をトリガとし 生成した上り回線CQI測定用パイロット信号 よび周波数帯域情報を上り回線用RF部205に 力する。上り回線用RF部205は、上り回線CQI測 定用パイロット信号を周波数帯域情報が示す 周波数帯域のみで送信する。

 またなお、以上の説明では上り回線用RF 205にて上り回線CQI測定用パイロット信号を 畳する周波数帯域を調整するようにしたが これに限定されるものではなく、変調部230 は信号マッピング部225に上り回線用パイロ ト信号を入力し、変調部230又は信号マッピ グ部225にて上り回線CQI測定用パイロット信 を重畳する周波数帯域を調整するようにし もよい。要は、移動端末装置400が、回線品 が所定レベル以上の帯域でのみ、上り回線CQ I測定用パイロット信号を送信できればよい

 このように本実施の形態によれば、無線 地局装置300に、上り通信品質測定用パイロ ト信号(実施の形態では、上り回線CQI測定用 パイロット信号)に基づいて受信側(移動端末 置400)にて測定された通信品質情報を取得す るスケジューラ部320と、その通信品質情報の 示す通信品質が所定レベル以上の帯域で受信 側(移動端末装置400)から送信される上り通信 質測定用パイロット信号についてのみ上り 線の通信品質(回線品質)を測定する上り回 用品質測定部310と、を設けた。

 こうすることにより、自機が上り回線帯 で送信した上り通信品質測定用パイロット 号を用いて受信側で測定された通信品質情 を取得できるため、適切な上り回線の帯域 り当てを行うことができる。さらに、通信 質情報の示す通信品質が所定レベル以上の 域で受信側(移動端末装置400)から送信され 上り通信品質測定用パイロット信号につい のみ上り回線の通信品質(回線品質)を測定す るため、割り当てられる可能性の少ない帯域 における通信品質の測定を無駄に行うことを 防止することができる。さらに、この一部の 帯域における通信品質の測定結果により、品 質が良好と思われる帯域の中で帯域割り当て を行うことができるため、効率の良い帯域割 り当て処理を行うことができる。

 また本実施の形態によれば、移動端末装 400に、上り通信品質測定用パイロット信号 形成する上り回線用パイロット生成部410と 通信品質情報の示す通信品質が所定レベル 上の帯域でのみ、上り通信品質測定用パイ ット信号を送信する上り回線用RF部205と、 設けた。

 こうすることにより、品質の良好である め無線基地局装置300により割り当てられ易 帯域のみで上り回線CQI測定用パイロット信 を送信することになるので、上り回線CQI測 用パイロット信号の送信に無駄が少なく、 り回線の全帯域でCQI測定用パイロット信号 移動端末装置が送信していた従来に比べて 移動端末装置の消費電力を削減できる。

 (実施の形態3)
 実施の形態3は、上り回線の使用周波数帯域 に周波数で分割された複数の分割使用周波数 帯域を有する実施の形態に関する。本実施の 形態は、実施の形態1および実施の形態2のい れにも適用可能であるため、実施の形態1に 適用する場合について図2、3、9、10を参照し 説明する。

 上り回線用RF部105は、複数の分割使用周 数帯域のすべてを同期させて、上り回線CQI 定用パイロット信号を送信する。すなわち 図9Aに示すように複数の分割使用周波数帯域 における、移動端末装置200が上り回線信号を 送信するタイミングおよび無線基地局装置100 が上り回線CQI測定用パイロット信号を送信す るタイミングのそれぞれが同期している。な お、図9では、複数の分割使用周波数帯域と て、上り回線用帯域AおよびBが設けられる場 合を示しているが、分割使用周波数帯域の数 はこれに限定されるものではない。

 図9Bには、図9A中に示したタイミング(1)時 点の移動端末装置200の受信電力の状態が示さ れ、図9Cには、同時点の無線基地局装置100の 信電力の状態が示されている。

 タイミング(1)は移動端末装置200が上り回 信号を送信しているタイミングであるが、 9Bから分かるように、上り回線用RF部105が複 数の分割使用周波数帯域のすべてを同期させ て、上り回線CQI測定用パイロット信号を送信 することにより、互いに影響を及ぼす漏洩電 力(同図中の各分割周波数帯域からはみ出る の部分)はあるものの、隣接する分割使用周 数帯域の送信信号により埋もれてしまうこ もない。よって、図9Cに示す上り回線CQI測 用パイロット信号の受信側である無線基地 装置100における受信電力の状況を見ても分 るように、両分割使用周波数帯域にて送信 れた上り回線CQI測定用パイロット信号は互 に分離可能な状態になっている。なお、移 端末装置200の受信電力より無線基地局装置10 0の受信電力が小さくなっているのは、伝播 において減衰されるためである。

 一方、図10には、複数の分割使用周波数 域において、上り回線CQI測定用パイロット 号の送信が同期していない場合が示されて る。

 図10A中のタイミング(1)では、無線基地局 置100が上り回線用帯域Aで上り回線CQI測定用 パイロット信号を送信する一方、移動端末装 置200が上り回線用帯域Bで上り回線信号を送 している。

 図10Bには、図10A中に示したタイミング(1) 点の移動端末装置200の受信電力の状態が示 れ、図10Cには、同時点の無線基地局装置100 受信電力の状態が示されている。

 図10Bから分かるように移動端末装置200は 上り回線用帯域Aにて送信された上り回線CQI 測定用パイロット信号を受信するが、自機が 送信する上り回線信号の漏洩電力により受信 する上り回線CQI測定用パイロット信号が埋も れてしまっているため、上り回線CQI測定用パ イロット信号を上手く分離することができな い。また、図10Cから分かるように、無線基地 局装置100においても同様のことが起こる。す なわち、隣接する分割使用周波数帯域で送信 と受信が同期していないと、自らが送信した 信号電力が隣接する分割使用周波数帯域の受 信信号に対する大きな干渉信号となり、受信 特性が劣化してしまう。この隣接する分割使 用周波数帯域からの干渉をガードバンドによ って避けようとすると大きなガードバンドが 必要となり、その結果として周波数の利用効 率が低下してしまう。

 こうして本実施の形態によれば、複数の 割使用周波数帯域のすべてを同期させて、 り回線CQI測定用パイロット信号を送信する とにより、隣接する分割使用周波数帯域間 干渉を低減することができる。さらにガー バンドも小さくすることができるので、周 数の利用効率を向上することができる。

 (実施の形態4)
 実施の形態1では、無線基地局装置が、上り 通信品質測定用パイロット信号を、「上り回 線パイロット送信区間」に上り回線の使用周 波数帯域を用いて送信する。これに対して、 本実施の形態では、無線基地局装置が、その 送信区間に、上り通信品質測定用パイロット 信号と共に情報データを送信する。

 図11に示すように本実施の形態の無線通 システムにおける無線基地局装置500は、制 信号生成部510と、多重部520とを有する。

 制御信号生成部510は、割り当て信号生成 135にて形成された割り当て通知信号を含む 御信号を生成する。

 多重部520は、制御信号生成部510にて生成 れた制御信号と、上り回線用パイロット生 部115にて形成された上りCQI測定用パイロッ 信号とを多重して多重信号を形成する。多 部520は、送受信切り替えスイッチ110と接続 れている。上り回線パイロット送信区間で 、多重部520と、上り回線用RF部105とが導通 態になる。

 図12に示すように本実施の形態の無線通 システムにおける移動端末装置600は、信号 離部610と、割当信号抽出部620とを有する。

 信号分離部610は、送受信切り替えスイッ 210に接続されている。上り回線パイロット 信区間では、信号分離部610と、上り回線用R F部205とが導通状態となる。信号分離部610は 上り回線用RF部205で無線受信処理された後の 信号を、上りCQI測定用パイロット信号と、そ れ以外の信号とに分離する。この分離により 得られた上りCQI測定用パイロット信号は、上 り回線用品質測定部215に出力される一方、そ れ以外の信号は、割当信号抽出部620に出力さ れる。

 割当信号抽出部620は、信号分離部610から け取る信号から制御信号(ここでは、特に割 り当て通知信号)を抽出し、得られた制御信 を信号マッピング部225に出力する。

 次に上記構成を有する無線通信システム おいて行われる通信状況を図13に示す。

 同図に示すように、上り回線パイロット 信区間では、無線基地局装置500が上り回線 パイロット生成部115にて形成された上りCQI 定用パイロット信号と共に、制御信号生成 510にて生成された制御信号を送信する。こ とき上りCQI測定用パイロット信号と、制御 号とは、時分割多重されて送信される。ま 上りCQI測定用パイロット信号と制御信号と 、ともに無線基地局装置500から送信される で、両信号がそれぞれ送信される期間の境 にガードタイムを設ける必要がない。

 ここで、上りCQI測定用パイロット信号の を上り回線パイロット送信区間で送信する 、パイロット自体の送信時間が小さくても 上り回線パイロット送信区間の前後に付加 るガードタイムはセル半径に応じた大きさ 時間が必要となる。このため、ガードタイ のロスが相対的に大きくなり、周波数の利 効率が低下する。

 一方、本実施の形態のように、無線基地 装置500が、上り回線パイロット送信区間に 上りCQI測定用パイロット信号だけでなく、 御信号も同時に送信することにより、上り 線におけるガードタイムの時間的比率を下 ることができる。この結果、実施の形態1に 比べて、上り回線の通信を一層効率化するこ とができる。

 なお以上の説明においては、制御信号に められる信号として割り当て通知信号を例 とり説明を行った。しかしながら、これに 定されるものではなく、例えば、MCS情報、 り回線で移動端末装置600から無線基地局装 500に対して送信されたパケットに対するACK/ NACKを含めることもできる。

 また、このとき無線基地局装置500がACK/NAC Kを送信する帯域と、上り回線で移動端末装 600が送信する帯域とを一致させることによ 、パケット番号を無線基地局装置500から移 端末装置600に送信する必要がなくなるので オーバヘッドを削減することができる。

 また、上りCQI測定用パイロット信号とと に送信される信号は、制御信号に限られず 例えば、ブロードキャストチャネル(BCH)信 、マルチキャスト/ブロードキャストの信号 又は、個別ユーザデータであってもよい。

 また以上の説明では、下り制御信号はす て上り回線用帯域で送信される構成として るが、この構成に限定されるものではなく 制御信号の種類などに応じて、一部の下り 御信は、下り回線用帯域で送信されてもよ 。

 (実施の形態5)
 実施の形態1では、移動端末装置が、無線基 地局装置が上りCQI測定用パイロット信号を送 信してきた帯域のすべてを用いて通信品質情 報をその無線基地局装置に対して通知する。 これに対して、本実施の形態では、移動端末 装置が、無線基地局装置が上りCQI測定用パイ ロット信号を送信してきた帯域のうち、上り 回線の通信品質が所定レベル以上の帯域を通 信品質情報として無線基地局装置に通知する 。具体的には、移動端末装置は、その上り回 線の通信品質が所定レベル以上の帯域でラン ダムアクセスチャネル(RACH)信号を送信するこ とにより、その帯域を無線基地局装置に通知 する。

 図14に示すように本実施の形態の無線通 システムにおける無線基地局装置700は、RACH 出部710と、スケジューラ部720とを有する。

 RACH検出部710は、復調データに基づいて、 RACH信号を検出する。RACH検出部710は、RACH信号 が検出された帯域に関する情報と、RACH信号 含まれる回線品質情報とをスケジューラ部72 0に出力する。

 スケジューラ部720は、RACH信号が検出され ると、ACKをそのRACH信号を送信してきた移動 末装置に送信する。また、スケジューラ部72 0は、回線品質情報に基づいて、RACH信号が検 された帯域の中で、そのRACH信号を送信して きた移動端末装置に対して上り回線の帯域を 割り当てる。

 図15に示すように本実施の形態の無線通 システムにおける移動端末装置800は、上り 線品質情報生成部810と、RACH生成部820とを有 る。

 上り回線品質情報生成部810は、上り回線 品質測定部215にて測定された回線品質に基 いて、無線基地局装置700に通知する回線品 情報を生成する。具体的には、上り回線品 情報生成部810は、測定された回線品質が所 レベル以上の帯域についてのみ回線品質情 を生成し、さらにその帯域に関する帯域情 を生成する。

 RACH生成部820は、上り回線品質情報生成部 810にて生成された回線品質情報を含めたRACH 号を形成する。さらに、RACH生成部820は、上 回線品質情報生成部810で生成された帯域情 に基づいて、形成したRACH信号をそのRACH信 に含まれる回線品質情報が測定された帯域 マッピングする。こうしてマッピングされ 信号は、変調部230に出力される。

 またRACH生成部820は、RACH信号を送信して ら一定時間内にACKを受け取らないときには RACH信号を再送する。具体的には、RACH生成部 820は、前回送信したRACH信号に含まれる回線 質情報が示す回線品質の次に品質の高い帯 で、その帯域の回線品質情報を含めたRACH信 を送信する。

 次に上記構成を有する無線通信システム おいて行われる通信状況を図16に示す。

 同図に示すように、移動端末装置800は、 線基地局装置700が上り回線品質測定用パイ ット信号を送信してきた帯域のうちの一部 帯域を用いて、RACH信号を無線基地局装置700 に送信する。このRACH信号には、所定レベル 上の回線品質を示す回線品質情報が含めら ている。また、そのRACH信号の送信に用いら る帯域は、そのRACH信号に含まれる回線品質 情報が測定された帯域と対応する。すなわち 、RACH信号が送信される帯域自体が、その帯 情報を表している。こうすることで、帯域 報を送信データに含めて送信する必要がな ので、その分だけシステムトラヒックを削 することができる。

 無線基地局装置700は、移動端末装置800か 送信されたRACH信号を検出すると、RACH信号 正しく受信できたことを示すACKを、そのRACH 号を送信してきた移動端末装置800に送信す 。

 このACKを受信して初めて、移動端末装置8 00は、無線基地局装置700から送信されてくる 域割り当て通知信号に応じた帯域で、上り 線信号を送信する。

 またACKを一定時間内に受け取らない場合 は、移動端末装置800は、RACH信号が他の端末 から送信されたRACH信号との衝突等により、 線基地局装置700で正しく受信されなかった 判断し、RACH信号を再送する。具体的には、 動端末装置800は、前回送信したRACH信号に含 まれる回線品質情報が示す回線品質の次に品 質の高い帯域で、その帯域の回線品質情報を 含めたRACH信号を送信する。

 このように本実施の形態によれば、移動 末装置800に、通信品質情報として上り回線 通信品質が所定レベル以上の帯域を、当該 域でRACH信号を送信することにより無線基地 局装置700に通知する通知手段としての上り回 線品質情報生成部810及びRACH生成部820を設け 。

 こうすることにより、RACH信号が送信され る帯域自体で、その帯域情報を通知すること ができるので、帯域情報を送信データに含め て送信する必要がない。この結果、システム トラヒックを削減することができる。

 なお、以上の説明においては、RACH信号を 再送する際、次に回線品質の良い帯域でRACH 号を送信するものとして説明を行った。し しながら、これに限定されるものではなく 前回RACH信号を送信した帯域と同じ帯域で、 ンダムな時間帯に同じRACH信号を再送しても よい。又は、前回送信されたRACH信号に含ま る回線品質情報が示す回線品質の次に品質 高い帯域で、その帯域の回線品質情報を含 たRACH信号を送信するようにしてもよい。

 また、以上の説明においては、無線基地 装置700が割り当て通知信号とは別にACKを移 端末装置800に対して送信するものとして説 を行ったが、割り当て通知信号自体をACKと て扱ってもよい。

 またなお、以上の説明では、RACHを用いた 場合を説明したが、次のような方法を採用し てもよい。すなわち、RACHでなく、通常通信 でも移動端末装置が品質報告するための帯 の候補を、データ送信のための候補帯域と 致させておく。そして、端末固有の系列を って、品質情報をスクランブル又はレピテ ション等しておく。こうすることにより、 に他の端末と報告送信帯域がぶつかったと ても、無線基地局装置側で品質情報を確認 ることができる。

 (実施の形態6)
 本実施の形態では、移動端末装置から無線 地局装置に対する、帯域割り当て要求の示 帯域幅に応じて、移動端末装置が上りCQI測 用パイロット信号を送信するか、又は、無 基地局装置が上りCQI測定用パイロット信号 送信するかを切り替える。

 図17に示すように本実施の形態の無線通 システムにおける無線基地局装置900は、ス ジューラ部910と、上り回線用パイロット生 部920とを有する。

 スケジューラ部910は、無線基地局装置900 カバーするセル内の移動端末装置から送信 れてくる帯域割り当て要求、及び、回線品 情報に応じて、その移動端末装置に対して 域を割り当てる。ここで帯域割り当てに用 られる回線品質情報は、移動端末装置から 回線品質情報、又は、移動端末装置から送 されてくる上りCQI測定用パイロット信号に づいて測定される回線品質情報である。

 またスケジューラ部910は、移動端末装置 ら送信されてくる帯域割り当て要求が示す 求帯域幅に基づいて、移動端末装置が上りC QI測定用パイロット信号を送信するか、又は 無線基地局装置が上りCQI測定用パイロット 号を送信するかを制御する。

 すなわち、要求帯域幅が所定値以上の場 、すなわち移動端末装置から上りCQI測定用 イロット信号を送信することが移動端末装 にとって消費電力等の面から負担が大きい 判断される場合には、スケジューラ部910は 無線基地局装置900が上りCQI測定用パイロッ 信号を送信するように制御する。このとき ケジューラ部910は、上り回線用パイロット 成部920に対して上りCQI測定用パイロット信 の出力命令信号を出力する。

 また、要求帯域幅が所定値未満の場合、 なわち移動端末装置から上りCQI測定用パイ ット信号を送信することが移動端末装置に って消費電力等の面から負担が小さいと判 される場合には、移動端末装置が上りCQI測 用パイロット信号を送信するので、スケジ ーラ部910は、上りCQI測定用パイロット信号 出力命令信号を出力しない。

 図18に示すように本実施の形態の無線通 システムにおける移動端末装置1000は、上り 線用パイロット生成部1010と、上り回線用RF 1020とを有する。

 上り回線用パイロット生成部1010は、帯域 割り当て要求信号が示す要求帯域幅が所定値 未満の場合、上りCQI測定用パイロット信号を 出力する。

 上り回線用RF部1020は、上り回線用パイロ ト生成部1010から出力された上りCQI測定用パ イロット信号を無線基地局装置900から予めパ イロット送信帯域として通知されている周波 数帯域で、上りCQI測定用パイロット信号を送 信する。

 次に上記構成を有する無線通信システム おいて行われる通信状況を図19に示す。

 同図におけるタイミング(1)までの間に移 端末装置1000から無線基地局装置900に対して 上り回線で帯域割り当て要求が送信される。 この帯域割り当て要求は、同図におけるタイ ミング(5)と(6)の間の上り回線区間に対するも のである。

 このとき移動端末装置1000から送信された 帯域割り当て要求に係る要求帯域幅が所定値 以上の場合、同図のタイミング(2)に示すよう に、無線基地局装置900におけるスケジューラ 部910は、無線基地局装置900が上りCQI測定用パ イロット信号を送信するように制御する。

 タイミング(3)とタイミング(4)との間の上 回線区間では、移動端末装置1000が品質を無 線基地局装置900に報告する。また、タイミン グ(3)とタイミング(4)との間の上り回線区間で は、その報告に基づいて、無線基地局装置900 は、移動端末装置1000に対して使用帯域を割 当て、その割り当て結果を下り回線で移動 末装置1000に送信する。さらに、タイミング( 3)とタイミング(4)との間の上り回線区間では タイミング(7)から始まる上り回線区間に関 る帯域割り当て要求が、移動端末装置1000か ら無線基地局装置900に対して送信される。

 このとき移動端末装置1000から送信された 帯域割り当て要求に係る要求帯域幅が所定値 未満の場合、タイミング(4)とタイミング(5)と の間の上り回線区間では、無線基地局装置900 からではなく、移動端末装置1000から無線基 局装置900に対して上りCQI測定用パイロット 号が送信される。移動端末装置1000が上りCQI 定用パイロット信号を送信する帯域は、予 無線基地局装置900から移動端末装置1000に対 して通知されている。

 またタイミング(5)とタイミング(6)との間 上り回線区間では、タイミング(7)から始ま 上り送信区間に次ぐ上り送信区間に係る帯 割り当て要求が無線基地局装置900に送信さ る。このときの帯域割り当て要求に係る要 帯域幅が所定値未満のため、タイミング(6) (7)との間の上り回線区間では、移動端末装 1000から無線基地局装置900に対して上りCQI測 定用パイロット信号が送信されている。

 このように本実施の形態によれば、帯域 り当て要求に係る要求帯域幅が所定値未満 場合、移動端末装置1000がその要求帯域幅に 応じた帯域幅を持つ帯域で上りCQI測定用パイ ロット信号を送信する。この上りCQI測定用パ イロット信号が送信される帯域幅は、帯域割 り当て要求に係る要求帯域幅に等しいか、又 は、少し広く設定される。いずれにしても、 上り回線用帯域の全体に比べて十分狭い帯域 となっている。

 こうすることにより、上り回線CQI測定用 イロット信号を無線基地局装置が送信する とによって設けることが必要となるガード イムによる上り回線利用効率のロスを削減 ることができる。さらに、移動端末装置が 求帯域幅に応じた帯域幅を持つ帯域で上りC QI測定用パイロット信号を送信するので、移 端末装置の消費電力を削減することができ 。

 なお、要求帯域幅は、通常、送信データ と比例するので、移動端末装置1000は、送信 データ量が所定量以上の場合、上りCQI測定用 パイロット信号を送信してもよい。

 また、移動端末装置1000が上り回線CQI測定 用パイロット信号を送信する帯域を予め決め ておくことにより、無線基地局装置900と移動 端末装置1000との間における、上り回線CQI測 用パイロット信号の送信主体を切り替える めのシグナリングが不要となる。

 また、本実施の形態によれば、無線基地 装置900は、移動端末装置からの割り当て要 帯域幅が所定値以上のときにのみ、上りCQI 定用パイロット信号を送信する。

 なお以上の説明においては、移動端末装 1000の要求帯域幅に応じて上りCQI測定用パイ ロット信号の送信主体を切り替えている。し かしながら、これに限定されるものではなく 、通信に要求されるQoSに応じて上りCQI測定用 パイロット信号の送信主体を切り替えてもよ い。例えば、要求遅延が小さい場合、ロード が小さい場合、又は、保証される伝送速度が 小さい場合若しくは伝送速度が保証されない 場合などには、移動端末装置1000が上りCQI測 用パイロット信号を送信するようにしても い。

 またなお、以上の説明においては、移動 末装置1000が自律的に、要求帯域幅に応じて 上りCQI測定用パイロット信号を送信している 。しかしながら、これに限定されるものでは なく、無線基地局装置900が都度、上りCQI測定 用パイロット信号を制御信号等を用いて移動 端末装置1000に通知してもよい。すなわち、 線基地局装置900の制御により、上りCQI測定 パイロット信号の送信主体を切り替えても い。

 この場合には、例えば、スケジューラ部9 10は、要求帯域幅が所定値未満のとき、すな ち移動端末装置から上りCQI測定用パイロッ 信号を送信することが移動端末装置にとっ 消費電力等の面から負担が小さいと判断さ るときには、移動端末装置が上りCQI測定用 イロット信号を送信するように制御する。 のときスケジューラ部910は、移動端末上り 線パイロット送信区間、及び、その区間に 動端末装置がパイロットを送信する帯域を 動端末装置に割り当てる。この移動端末上 回線パイロット送信区間、及び、その区間 移動端末装置がパイロットを送信する帯域 移動端末装置1000に通知することにより、移 動端末装置1000は、その移動端末上り回線パ ロット送信区間、及び、帯域で、上りCQI測 用パイロット信号を送信する。

 また無線基地局装置900の制御により上りC QI測定用パイロット信号の送信主体を切り替 る場合には、無線基地局装置900がスケジュ リング対象の移動端末装置1000の数を把握し ているので、無線基地局装置900がスケジュー リング対象の端末数に応じて、上りCQI測定用 パイロット信号の送信主体を切り替えてもよ い。例えば、無線基地局装置900は、端末数が 所定数以上の場合、無線基地局装置900が上り CQI測定用パイロット信号を送信するように制 御する。

 また同様に、無線基地局装置900は、スケ ューリング対象の移動端末装置1000から帯域 割り当て要求を受け取るので、すべての割り 当て要求帯域の総和に基づいて、上りCQI測定 用パイロット信号の送信主体を切り替えても よい。この場合には、無線基地局装置900は、 割り当て要求帯域の総和が所定値以上の場合 にのみ、上りCQI測定用パイロット信号を送信 する。割り当て要求帯域の総和が所定値未満 の場合には、移動端末装置1000が上りCQI測定 パイロット信号を送信する。

 (実施の形態7)
 本実施の形態では、マルチパス環境におけ 遅延スプレッドのレベルに応じて、移動端 装置が上りCQI測定用パイロット信号を送信 るか、又は、無線基地局装置が上りCQI測定 パイロット信号を送信するかを切り替える

 図20に示すように本実施の形態の無線通 システムにおける無線基地局装置1100は、上 回線用品質測定部1110と、スケジューラ部112 0と、上り回線用パイロット生成部1130と、割 信号生成部1140とを有する。

 上り回線用品質測定部1110は、移動端末上 り回線パイロット送信区間に移動端末装置か ら送信されてくる上り回線CQI測定用パイロッ ト信号に基づいて上り回線の回線品質を測定 する。また、上り回線用品質測定部1110は、 動端末装置から送信されてくる上り回線CQI 定用パイロット信号を用いて、マルチパス 境における遅延スプレッドを測定する。具 的には、上り回線用品質測定部1110は、受信 た上り回線CQI測定用パイロット信号を用い 遅延プロファイルを作成し、得られた遅延 ロファイルにおいて受信上り回線CQI測定用 イロット信号のピーク間距離を測定する。

 スケジューラ部1120は、回線品質情報に応 じて、無線基地局装置1100がカバーするセル の移動端末装置に対して帯域を割り当てる ここで帯域割り当てに用いられる回線品質 報は、移動端末装置から送信されてくる回 品質情報、又は、移動端末装置から送信さ てくる上りCQI測定用パイロット信号に基づ て上り回線用品質測定部1110で測定される回 品質情報である。

 またスケジューラ部1120は、移動端末装置 から送信されてくる遅延スプレッド、又は、 移動端末装置から送信されてくる上りCQI測定 用パイロット信号に基づいて上り回線用品質 測定部1110で測定される遅延スプレッドに基 いて、移動端末装置が上りCQI測定用パイロ ト信号を送信するか、又は、無線基地局装 が上りCQI測定用パイロット信号を送信する を制御する。

 スケジューラ部1120は、無線基地局装置110 0が上りCQI測定用パイロット信号を送信する うに制御する場合、上り回線用パイロット 成部1130に対して上りCQI測定用パイロット信 の出力命令信号を出力すると共に、無線基 局装置1100が上りCQI測定用パイロット信号を 上り回線用帯域全体で送信する旨を後述する 移動端末装置1200に伝えるための通知信号を り回線で送信する。

 また、スケジューラ部1120は、移動端末装 置が上りCQI測定用パイロット信号を送信する ように制御する場合、移動端末上り回線パイ ロット送信区間、及び、その区間に移動端末 装置がパイロットを送信する帯域を移動端末 装置に割り当てる。

 上り回線用パイロット生成部1130は、スケ ジューラ部1120からの上りCQI測定用パイロッ 信号の出力命令信号に応じて、上りCQI測定 パイロット信号を上り回線用RF部105に出力す る。

 割当信号生成部1140は、スケジューラ部112 0におけるパイロット信号に係る割り当て結 に応じて、移動端末上り回線パイロット送 区間、及び、その区間に移動端末装置がパ ロットを送信する帯域を示すパイロット送 帯域を含む上りパイロット割り当て通知信 を形成する。また、割当信号生成部1140は、 ケジューラ部1120における上り回線の帯域の 割り当て結果を示す割り当て通知信号を形成 する。

 図21に示すように本実施の形態の無線通 システムにおける移動端末装置1200は、上り 線用品質測定部1210と、上り回線品質情報生 成部1220と、割当信号抽出部1230と、上り回線 パイロット生成部1240と、上り回線用RF部1250 とを有する。

 上り回線用品質測定部1210は、上りCQI測定 用パイロット信号に基づいて、上り回線用の 帯域における回線品質を測定する。また、上 り回線用品質測定部1210は、上りCQI測定用パ ロット信号を用いて、マルチパス環境にお る遅延スプレッドを測定する。

 上り回線品質情報生成部1220は、上り回線 用品質測定部1210にて測定された回線品質に づいて、無線基地局装置1100に通知する回線 質情報を生成する。また、上り回線品質情 生成部1220は、上り回線用品質測定部1210に 測定された遅延スプレッドに基づいて、無 基地局装置1100に通知する遅延スプレッド情 を生成する。こうして得られた回線品質情 及び遅延スプレッド情報は、信号マッピン 部225、変調部230、及び上り回線用RF部1250を して無線基地局装置1100に送信される。

 割当信号抽出部1230は、復調データから割 り当て通知信号、及び、上りパイロット割り 当て通知信号を抽出する。抽出された割り当 て通知信号は、信号マッピング部225に出力さ れる。また、抽出された上りパイロット割り 当て通知信号は、上り回線用パイロット生成 部1240に出力される。

 上り回線用パイロット生成部1240は、上り パイロット割り当て通知信号に含まれる移動 端末上り回線パイロット送信区間に従って、 その区間に合わせて上りCQI測定用パイロット 信号を上り回線用RF部1250に出力する。このと き上りパイロット割り当て通知信号に含まれ るパイロット送信帯域も、上り回線用RF部1250 に出力される。

 上り回線用RF部1250は、上り回線用パイロ ト生成部1240から受け取るパイロット送信帯 域及び移動端末上り回線パイロット送信区間 で、上りCQI測定用パイロット信号を送信する 。

 次に上記構成を有する無線通信システム 動作について、図22を参照して説明する。

 ステップS1301で無線基地局装置1100は、上 CQI測定用パイロット信号を上り回線用帯域 体で送信する。

 ステップS1302では、移動端末装置1200にお て上り回線用品質測定部1210が、無線基地局 装置1100から送信された上りCQI測定用パイロ ト信号を用いて、遅延スプレッドを測定す 。

 ステップS1303では、移動端末装置1200にお て上り回線品質情報生成部1220が遅延スプレ ッド情報を生成し、得られた遅延スプレッド 情報を無線基地局装置1100に報告する。

 ステップS1304では、無線基地局装置1100が 移動端末装置1200から受け取る遅延スプレッ ド情報に基づいて、遅延スプレッドの小さい 移動端末装置1200をケアするか否かを判断す 。すなわち、無線基地局装置1100においてス ジューラ部1120は、遅延スプレッド情報に基 づいて、移動端末装置1200が上りCQI測定用パ ロット信号を送信するか、又は、無線基地 装置1100が上りCQI測定用パイロット信号を送 するかを判断する。

 ここでマルチパス環境下の遅延スプレッ は、回線品質の周波数選択性と関係がある すなわち、図23Aに示すように遅延スプレッ が大きい場合には、単位周波数あたりの回 品質変動が激しい、つまり周波数選択性が きくなる。一方、図23Bに示すように遅延ス レッドが小さい場合には、単位周波数あた の回線品質変動が緩やか、つまり周波数選 性が小さくなる。

 図23において移動端末装置1200から送信さ る上りCQI測定用パイロット信号の帯域が矩 で表されている。同図に示すように移動端 装置1200が上りCQI測定用パイロット信号を送 信するために用いられる帯域は、上り回線用 帯域の一部である。そのため、図23Aに示す遅 延スプレッドが大きい場合には、移動端末装 置1200から上りCQI測定用パイロット信号を送 しても、その送信帯域の中に回線品質の良 帯域が含まれている可能性が高い。その結 、無線基地局装置1100は、移動端末装置1200か ら送信された上りCQI測定用パイロット信号を 用いて回線品質の測定を行い、この測定結果 に基づいて回線品質の良好な帯域に移動端末 装置1200の使用帯域を割り当てることができ 。すなわち、周波数選択性が大きい場合に 、狭い周波数帯域幅に品質の良いところと いところが集まっており、任意の限られた 域だけのサウンディングで、良好な帯域を つけやすい。

 一方、図23Bに示す遅延スプレッドが小さ 場合には、移動端末装置1200から狭い帯域で 上りCQI測定用パイロット信号を送信しても、 その帯域をどこに選択するかによっては選択 帯域内に回線品質の良好な帯域が含まれない 可能性がある。すなわち、周波数選択性が小 さい場合には、広い帯域を観測しなければ良 好な帯域を見つけることが難しい。仮に回線 品質の良好な帯域が含まれない帯域が上りCQI 測定用パイロット信号の送信帯域として選択 される場合には、無線基地局装置1100が精度 良いスケジューリングができない。さらに の場合には、移動端末装置1200が上りCQI測定 パイロット信号を送信すること自体が無駄 なるだけでなく、移動端末装置1200の電力も 無駄に消費されてしまうことになる。

 よって、図23Bに示す遅延スプレッドが小 い場合には、無線基地局装置1100が上り回線 用帯域全体で上りCQI測定用パイロット信号を 送信し、この上りCQI測定用パイロット信号を 用いて移動端末装置1200で測定された回線品 の報告を受けて、その回線品質に基づいて ケジューリングするのが好ましい。

 またここで遅延スプレッドの小さい移動 末装置1200をケアするか否かの判断は、各移 動端末装置1200から送信される遅延スプレッ のうち1つでも小さいものがあれば、遅延ス レッドの小さい移動端末装置1200をケアする と判断する、すなわち無線基地局装置1100が り回線用帯域全体で上りCQI測定用パイロッ 信号を送信するように制御すると判断する のとしてもよいし、又は、例えば以下に示 基準を満たすことにより遅延スプレッドの さい移動端末装置1200をケアすると判断して よい。以下の基準における、「所定台数」 は、1台の場合も含まれる。

 (1)遅延スプレッドが所定値以下の移動端末 置1200が、所定台数以上存在すること。
 (2)遅延スプレッドが所定値以下であり且つ 遅延要求の移動端末装置1200が、所定台数以 上存在すること。
 (3)遅延スプレッドが所定値以下であり且つ り当て要求帯域幅が所定値以上の移動端末 置1200が、所定台数以上存在すること。
 (4)遅延スプレッドが所定値以下の移動端末 置1200をケアするタイミングを予め決めてお き、そのタイミングになっていること。

 以上のようなステップS1304における判断 結果、遅延スプレッドの小さい移動端末装 1200をケアすると判断される場合(ステップS13 04:YES)には、無線基地局装置1100が上りCQI測定 パイロット信号を上り回線用帯域全体で送 する旨を移動端末装置1200に通知する(ステ プS1305)。

 ステップS1306で無線基地局装置1100は、上 CQI測定用パイロット信号を上り回線用帯域 体で送信する。

 ステップS1307では、移動端末装置1200にお て上り回線用品質測定部1210が、無線基地局 装置1100から送信された上りCQI測定用パイロ ト信号を用いて、上り回線用帯域全体の回 品質を測定する。

 ステップS1308では、移動端末装置1200にお て上り回線品質情報生成部1220が回線品質情 報を生成し、この回線品質情報を無線基地局 装置1100に報告する。特に、回線品質の良好 帯域が回線品質情報として報告される。

 ステップS1309では、無線基地局装置1100に いてスケジューラ部1120が回線品質情報に基 づいて、移動端末装置1200に上り回線の使用 域を割り当てる。

 また、ステップS1304における判断の結果 遅延スプレッドの小さい移動端末装置1200を アしないと判断される場合(ステップS1304:NO) には、無線基地局装置1100は、上りCQI測定用 イロット信号を上り回線帯域の一部で送信 るように移動端末装置1200に対して指示する( ステップS1310)。この指示は、上記上りパイロ ット割り当て通知信号を用いて行われる。

 ステップS1311では、移動端末装置1200は、 りパイロット割り当て通知信号により指示 れた、パイロット送信帯域及び移動端末上 回線パイロット送信区間で、上りCQI測定用 イロット信号を送信する。

 ステップS1312では、無線基地局装置1100に いて上り回線用品質測定部1110が上りCQI測定 用パイロット信号を用いて上り回線用帯域の 一部であるパイロット送信帯域の回線品質を 測定する。ここで測定された回線品質は、ス ケジューラ部1120に出力され、ステップS1309に おけるスケジューラ部1120の帯域割り当て処 に用いられる。

 なお以上のフローについての説明では、 テップS1307及び1308において、回線品質情報 みを測定及び報告するものとして説明を行 たが、遅延スプレッドの測定及び報告を一 に行ってもよい。

 また以上のフローについての説明では、 線基地局装置1100が上り回線用帯域全体で送 信した上りCQI測定用パイロット信号を用いて 測定された遅延スプレッドに基づいて、遅延 スプレッドの小さい移動端末装置1200をケア るか否かを判断する場合についてのみ説明 行った。移動端末装置1200が上り回線用帯域 一部で送信した上りCQI測定用パイロット信 を用いて測定された遅延スプレッドに基づ て、遅延スプレッドの小さい移動端末装置1 200をケアするか否かを判断する場合には、例 えば、ステップS1312で上り回線用品質測定部1 110にて遅延スプレッドが測定される。その後 、この遅延スプレッドを用いてステップS1304 同様の判断がなされることになる。

 このように本実施の形態によれば、上り 線用RF部105が、単位周波数あたりの回線品 変動が激しく周波数選択性が大きいときに み、上り通信品質測定用パイロット信号を 信する。

 こうすることにより、広い帯域幅で上り 信品質測定用パイロット信号を送信する必 がある場合にのみ上り通信品質測定用パイ ット信号を送信するので、無線基地局装置1 100が上り通信品質測定用パイロット信号を送 信する機会を削減できる。この結果、上り回 線CQI測定用パイロット信号を無線基地局装置 が送信することによって設けることが必要と なるガードタイムによる上り回線利用効率の ロスを削減することができる。

 また、本実施の形態によれば、上り回線 RF部1250が、単位周波数あたりの回線品質変 が激しく周波数選択性が大きいときにのみ 上り通信品質測定用パイロット信号を送信 る。

 こうすることにより、広い帯域幅で上り 信品質測定用パイロット信号を送信する必 がない場合にだけ、移動端末装置1200が上り 通信品質測定用パイロット信号を送信する送 信することができる。そのため、無線基地局 装置1100が上り通信品質測定用パイロット信 を送信する機会を削減できる。この結果、 り回線CQI測定用パイロット信号を無線基地 装置が送信することによって設けることが 要となるガードタイムによる上り回線利用 率のロスを削減することができる。

 なお以上の説明では、無線基地局装置1100 がカバーするセル内にある移動端末装置1200 すべてに対してパイロットの送信主体の切 替え制御を同様に行うことを前提に説明を った。しかしながら、これに限定されるも ではなく、遅延スプレッドが大きい移動端 装置1200と小さい移動端末装置1200をグループ 分けし、ある時間では遅延スプレッドが大き いグループに上り回線用帯域の一部で品質測 定用パイロットを送信させ、別の時間では遅 延スプレッドが小さいグループに上り回線用 帯域の全部で無線基地局装置1100が品質測定 パイロットを送信するようにしてもよい。

 また以上の説明では、移動端末装置1200が 遅延スプレッドを無線基地局装置1100に報告 る場合、移動端末装置1200は上り回線用帯域 無線基地局装置1100から送信されたCQI測定用 パイロット信号を用いて測定した遅延スレッ ドを報告するものとして説明を行った。しか しながら、これに限定されるものではなく、 移動端末装置1200は、無線基地局装置1100が下 回線用帯域で送信した信号を用いて測定し 遅延スプレッドを報告してもよい。なぜな ば、下り回線帯域と上り回線帯域とは、回 の相関は無くても、マルチパスに基づく周 数選択性の大きさには相関があると考えら るからである。

 なお、上記各実施の形態の説明に用いた 機能ブロックは、典型的には集積回路であ LSIとして実現される。これらは個別に1チッ プ化されても良いし、一部又は全てを含むよ うに1チップ化されても良い。ここでは、LSI したが、集積度の違いにより、IC、システム LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されるこ ともある。また、集積回路化の手法はLSIに限 るものではなく、専用回路又は汎用プロセッ サで実現しても良い。LSI製造後に、プログラ ムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate A rray)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再 成可能なリコンフィギュラブル・プロセッ ーを利用しても良い。さらには、半導体技 の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き わる集積回路化の技術が登場すれば、当然 その技術を用いて機能ブロックの集積化を っても良い。例えば、バイオ技術の適用等 可能性としてありえる。

 2006年12月26日出願の特願2006-350455及び2007 8月3日出願の特願2007-203333の日本出願に含ま る明細書、図面および要約書の開示内容は すべて本願に援用される。

 本発明の無線基地局装置、無線端末装置 および無線通信システムは、上り回線の回 品質測定に用いられるパイロット信号を間 くことなく、無線端末装置における消費電 を低減することができ、特に、上り回線に 帯域が割り当てられる無線通信システム、 該無線通信システムを構成する無線基地局 置および無線端末装置として有用である。