Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
RADIO COMMUNICATION METHOD AND RADIO COMMUNICATION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/088054
Kind Code:
A1
Abstract:
when the SC-FDMA method is used in combination with the multi-antenna transmission technique, a radio transmission method effectively improves the frequency use efficiency by performing appropriate frequency allocation to a plurality of antennas while suppressing degradation of the reception quality caused by interference. In the radio transmission method of the SC-FDMA type, according to the number of terminals simultaneously accessing a base station within a usable frequency band, it is possible to allocate all the transmission signals (transmission stream) to be transmitted by different antennas to different frequency bands or to use the MIMO transmission in combination. Moreover, according to the number of terminals making an access, the number of terminals which perform the MIMO transmission can be varied.

Inventors:
MURAKAMI YUTAKA
YOSOKU NOAYA
Application Number:
PCT/JP2008/050647
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
January 18, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
MURAKAMI YUTAKA
YOSOKU NOAYA
International Classes:
H04J1/00; H04J11/00; H04J99/00; H04L27/01; H04W72/08
Domestic Patent References:
WO2006007292A22006-01-19
Foreign References:
JP2003020317A2003-01-24
Other References:
NTT DOCOMO, FUJITSU, NEC, PANASONIC, SHARP: "Channel-Dependent Scheduling for E-UTRA Uplink", 3GPP TSG-RAN WG1 MEETING #44, vol. R1-060323, 17 February 2006 (2006-02-17), pages 1 - 11
Attorney, Agent or Firm:
WASHIDA, Kimihito (Shintoshicenter Bldg.24-1, Tsurumaki 1-chom, Tama-shi Tokyo 34, JP)
Download PDF:
Claims:
 SC-FDMA方式の信号を送信する無線通信方法であって、
 端末が有する複数のアンテナにそれぞれSC-FDMA方式で周波数帯域を割り当てる周波数割り当てステップと、
 前記複数のアンテナに割り当てる周波数帯域を、アンテナ間で異なる帯域とするか又はアンテナ間で同一帯域とするかを、通信環境に応じて選択する選択ステップと、
 を含む無線通信方法。
 前記周波数割り当てステップでは、前記端末が有する複数のアンテナにそれぞれLocalized SC-FDMA方式で局所的周波数帯域を割り当て、
 前記選択ステップでは、前記複数のアンテナに割り当てる前記局所的帯域を、アンテナ間で異なる帯域とするか又はアンテナ間で同一帯域とするかを、通信環境に応じて選択する、
 請求項1に記載の無線通信方法。
 前記周波数割り当てステップでは、前記端末が有する複数のアンテナにそれぞれDistributed SC-FDMA方式で分散的周波数帯域を割り当て、
 前記選択ステップでは、前記複数のアンテナに割り当てる前記分散的帯域を、アンテナ間で異なる帯域とするか又はアンテナ間で同一帯域とするかを、通信環境に応じて選択する、
 請求項1に記載の無線通信方法。
 前記選択ステップにおける前記通信環境は、同一時間にアップリンク通信を行う端末数であり、前記選択ステップでは、当該端末数を前記選択の基準として用いる
 請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線通信方法。
 分散的周波数帯域を端末に割り当てるDistributed SC-FDMA方式の無線通信方法であって、
 複数の端末のうち、第1の端末にはxキャリア間隔で周波数帯域を割り当てると共に、前記複数の端末のうち、第2の端末にはy(x≠y)キャリア間隔で周波数帯域を割り当てる
 無線通信方法。
 前記xと前記yは、前記xと前記yの最小公倍数がx×yとなる値に選定されている
 請求項5に記載の無線通信方法。
 分散的周波数帯域を端末に割り当てるDistributed SC-FDMA方式の無線通信方法であって、
 各端末への周波数割り当てを時間の経過とともに変更する
 無線通信方法。
 基地局が、端末に割り当てられた複数のキャリアそれぞれの受信品質を測定するステップと、
 前記端末が、受信品質の情報を取得するステップと、
 前記端末が、前記受信品質情報に基づいて、送信データがバースト的に誤らないように、送信データを前記複数のキャリアに割り当てるステップと、
 を含む無線通信方法。
 前記端末に割り当てられた前記複数のキャリアは、局所的周波数帯域内のキャリアである
 請求項8に記載の無線通信方法。
 SC-FDMA方式の信号を送信する無線通信装置であって、
 複数のアンテナと、
 前記複数のアンテナに割り当てる周波数帯域を、アンテナ間で異なる帯域とするか又はアンテナ間で同一帯域とするかを、通信環境に応じて選択して、周波数割り当てを行う周波数割り当て手段と、
 を具備する無線通信装置。
Description:
無線通信方法及び無線通信装置

 本発明は、無線通信方法及び無線通信装 に関し、シングルキャリア周波数分割多元 続(SC-FDMA:Single Carrier Frequency Division Multiple  Access)方式の無線通信方法及び無線通信装置 に関する。

 従来、SC-FDMAと呼ばれる通信方式では、局 所的に(Localized)周波数を割り当てる、Localized SC-FDMAと呼ばれる通信方式と、分散的に(Distri buted)周波数を割り当てる、Distributed SC-FDMAと ばれる通信方式がある。これらについては 例えば非特許文献1等に記載されている。

 図1を用いて、Localized SC-FDMAとDistributed SC -FDMAについて説明する。図1Aは、基地局が端 A及び端末Bと通信を行うことを示している。

 図1Bは、Localized SC-FDMA方式の周波数帯域 り当てを示すもので、端末Aに局所的周波数 域を割り当てると共に、端末Bには端末Aに り当てた局所的周波数帯域とは異なる局所 周波数帯域を割り当てる。これにより、基 局は、端末A及び端末Bから同時刻に送信され た信号を、一括して受信して復調できるので 、端末A及び端末Bと同時に通信できるように る。

 図1Cは、Distributed SC-FDMA方式の周波数帯域 割り当てを示すもので、端末A及び端末Bにそ ぞれ分散的に周波数帯域を割り当てる。Dist ributed SC-FDMA方式の場合も、Localized SC-FDMA方 の場合と同様に、基地局は、端末A及び端末B から同時刻に送信された信号を一括して受信 して復調できるので、端末A及び端末Bと同時 通信できるようになる。

 ところで、上述したSC-FDMA方式は、マルチ キャリア通信方式よりも、装置の消費電力を 低減できるといった利点がある。すなわち、 一般に、変調信号のピーク電力送信電力対平 均送信電力比(PAPR:Peak-to-Average Power Ratio)が大 きいと送信電力増幅器の消費電力が大きくな り、その分だけ装置全体の消費電力も大きく なる。しかし、SC-FDMA方式は、マルチキャリ 通信方式よりも、PAPRが小さいので、その分 け消費電力が小さい。

 さらに、SC-FDMA方式に限って考えると、一 般に、局所的に周波数帯域を割り当てた方( なわちLocalized SC-FDMA方式の方)が、分散的に 波数帯域を割り当てるよりも(すなわちDistri buted SC-FDMA方式よりも)、PAPRが小さいので、 費電力が小さいと言われている。

 また、分散的に周波数帯域を割り当てた場 (すなわちDistributed SC-FDMA方式の場合)におい ては、ランダムに分散的周波数割り当てを行 うよりも、規則性を持たせて分散的周波数割 り当てを行った方が、PAPRを小さくできると われている。
“Evolved UTRA上りリンクシングルキャリ 無線アクセスにおけるスペクトル整形フィ タの最適ロールオフファクタの検討” 電子 情報通信学会、RCS2005-148、2006年1月 「ディジタルワイヤレス伝送技術」ピア ソン・エデュケーション 三瓶政一、2002年9 1日

 上述したように、SC-FDMA方式は、マルチキ ャリア方式よりも装置の消費電力を低減でき るといった利点があるので、端末等のバッテ リ容量の限られた装置に適していると考えら れる。

 ところで、近年、MIMO(Multiple-Input Multiple-O utput)通信方式に代表されるマルチアンテナ通 信方式では、変調信号を複数のアンテナから 送信することで、周波数ダイバーシチゲイン と空間ダイバーシチゲインを得ることができ るようになっている。

 しかしながら、従来のSC-FDMA方式において は、複数のアンテナを用いたマルチアンテナ 送信については、十分に検討されていなかっ た。SC-FDMA方式にマルチアンテナ送信を適用 ようとした場合、複数のアンテナへの周波 の割り当て方が不適切だと、ダイバーシチ インによる品質向上よりも、干渉成分によ 品質劣化が上回ってしまうことさえ考えら 、マルチアンテナ送信による周波数利用効 の向上効果が望めない場合もある。

 本発明の目的は、主に、SC-FDMA方式とマル チアンテナ送信技術を組み合わせた場合に、 複数のアンテナに適切な周波数割り当てを行 うことで、干渉による受信品質の劣化を抑制 しつつ、効果的に周波数利用効率を向上し得 る無線通信方法及び無線通信装置を提供する ことである。

 本発明の無線通信方法の一つの態様は、S C-FDMA方式の信号を送信する無線通信方法であ って、端末が有する複数のアンテナにそれぞ れSC-FDMA方式で周波数帯域を割り当てる周波 割り当てステップと、前記複数のアンテナ 割り当てる周波数帯域を、アンテナ間で異 る帯域とするか又はアンテナ間で同一帯域 するかを、通信環境に応じて選択する選択 テップと、を含む。

 また、本発明の無線通信方法の一つの態 は、前記周波数割り当てステップでは、前 端末が有する複数のアンテナにそれぞれLoca lized SC-FDMA方式で局所的周波数帯域を割り当 、前記選択ステップでは、前記複数のアン ナに割り当てる前記局所的帯域を、アンテ 間で異なる帯域とするか又はアンテナ間で 一帯域とするかを、通信環境に応じて選択 る。

 また、本発明の無線通信方法の一つの態 は、前記周波数割り当てステップでは、前 端末が有する複数のアンテナにそれぞれDist ributed SC-FDMA方式で分散的周波数帯域を割り て、前記選択ステップでは、前記複数のア テナに割り当てる前記分散的帯域を、アン ナ間で異なる帯域とするか又はアンテナ間 同一帯域とするかを、通信環境に応じて選 する。

 また、本発明の無線通信方法の一つの態 は、分散的周波数帯域を端末に割り当てるD istributed SC-FDMA方式の無線通信方法であって 複数の端末のうち、第1の端末にはxキャリア 間隔で周波数帯域を割り当てると共に、前記 複数の端末のうち、第2の端末にはy(x≠y)キャ リア間隔で周波数帯域を割り当てる。

 また、本発明の無線通信方法の一つの態 は、分散的周波数帯域を端末に割り当てるD istributed SC-FDMA方式の無線通信方法であって 各端末への周波数割り当てを時間の経過と もに変更する。

 また、本発明の無線通信方法の一つの態 は、基地局が、端末に割り当てられた複数 キャリアそれぞれの受信品質を測定するス ップと、前記端末が、受信品質の情報を取 するステップと、前記端末が、前記受信品 情報に基づいて、送信データがバースト的 誤らないように、送信データを前記複数の ャリアに割り当てるステップと、を含む。

 さらに、本発明の無線通信装置の一つの 様は、SC-FDMA方式の信号を送信する無線通信 装置であって、複数のアンテナと、前記複数 のアンテナに割り当てる周波数帯域を、アン テナ間で異なる帯域とするか又はアンテナ間 で同一帯域とするかを、通信環境に応じて選 択して、周波数割り当てを行う周波数割り当 て手段と、を具備する構成を採る。

 本発明によれば、主に、SC-FDMA方式とマル チアンテナ送信技術を組み合わせた場合に、 干渉による受信品質の劣化を抑制しつつ、効 果的に周波数利用効率を向上し得る無線通信 方法及び無線通信装置を実現できる。

Localized SC-FDMAとDistributed SC-FDMAの説明 供する図であり、図1Aはシステム構成を示す 図、図1BはLocalized SC-FDMA方式の周波数帯域割 当てを示す図、図1CはDistributed SC-FDMA方式の 周波数帯域割り当てを示す図 本発明の実施の形態に係る基地局と端 の送信フローを示す図 実施の形態の基地局及び端末の構成例 示すブロック図 端末の送信系の詳細構成例を示すブロ ク図 実施の形態1における端末への周波数割 り当て例を示す図であり、図5Aは端末Aと基地 局との間の周波数軸におけるチャネル変動( 搬路の変動)を示す図、図5Bは異なるアンテ で送信する送信信号(送信ストリーム)を全て 異なる周波数帯域に割り当てた場合を示す図 、図5C及び図5DはMIMO伝送を併用した場合を示 図 空間多重MIMOシステムの信号の関係を示 す図 実施の形態1における端末への周波数割 り当ての一例を示す図であり、図7Aは異なる ンテナで送信する送信信号(送信ストリーム )を全て異なる周波数帯域に割り当てた場合 示す図、図7BはMIMO伝送を併用した場合を示 図 実施の形態2の説明に供する端末への周 波数割り当て例を示す図であり、図8Aは各端 に隣接した周波数割り当てを行った場合を す図、図8Bは隣接キャリアを使用しない周 数割り当てを行った場合を示す図、図8Cはア クセルする端末が増えた場合の状況を示す図 実施の形態2の端末への周波数割り当て 例を示す図 実施の形態3の端末への周波数割り当 例を示す図 実施の形態3の比較例としての端末へ 周波数割り当て例を示す図 実施の形態4の基地局及び端末の構成 を示すブロック図 実施の形態4の端末の送信系の詳細構 例を示すブロック図 実施の形態4におけるサブキャリアの 番並び換え方法の一例を示す図であり、図14 Aは端末Aと基地局との間の周波数軸における ャネル変動(伝搬路の変動)を示す図、図14B 並び替え前のサブキャリアの順番及び受信 質の順番を示す図、図14Cは並び替え後のサ キャリアの順番及び受信品質の順番を示す 実施の形態5における基地局と端末の 置関係、および、基地局のセクタアンテナ 配置の例を示す図 基地局が送信する変調信号の時間軸に おけるフレーム構成の一例を示す図 実施の形態5の端末への周波数割り当 例を示す図 実施の形態5の端末の送信系の構成例 示すブロック図 実施の形態5における周波数割り当て 別の例を示す図 実施の形態6における基地局と端末が 信するフレームの流れの一例を示す図 図21A及び図21Bは、各アンテナから送信 される変調信号のフレーム構成例を示す図 実施の形態6における端末への周波数 り当て例を示す図であり、図22Aは再送デー でないデータを伝送する際の周波数割り当 例を示す図、図22Bは再送データを伝送する の周波数割り当て例を示す図 実施の形態6における基地局が端末に 信する変調信号のフレーム構成例を示す図 実施の形態6の端末の構成例を示すブ ック図 実施の形態6における端末への周波数 り当て例を示す図であり、図25Aは再送デー でないデータを伝送する際の周波数割り当 例を示す図、図25Bは再送データを伝送する の周波数割り当て例を示す図 実施の形態6における端末への周波数 り当て例を示す図であり、図26Aは再送デー でないデータを伝送する際の周波数割り当 例を示す図、図26Bは再送データを伝送する の周波数割り当て例を示す図 実施の形態6における端末への周波数 り当て例を示す図であり、図27Aは再送デー でないデータを伝送する際の周波数割り当 例を示す図、図27Bは再送データを伝送する の周波数割り当て例を示す図 実施の形態6における端末への周波数 り当て例を示す図であり、図28Aは再送デー でないデータを伝送する際の周波数割り当 例を示す図、図28Bは再送データを伝送する の周波数割り当て例を示す図 固有モード通信を行う送受信機の構成 例を示すブロック図

 以下、本発明の実施の形態について図面 参照して詳細に説明する。

 (実施の形態1)
 図2に、本実施の形態における基地局と端末 の送信フローの例を示す。ここで、基地局と 、端末Aと、端末Bは、図1Aに示した関係にあ 、端末A及び端末Bは、アップリンクで図2に す信号を基地局に送信し、基地局は、ダウ リンクで図2に示す信号を端末A及び端末Bに 信する。

 先ず、端末Aは、リファレンスシンボル101 及び要求情報シンボル102を送信する。リファ レンスシンボル101は、例えば、送受信機の間 でI-Q平面上の信号点配置が既知のシンボルで ある。要求情報シンボル102は、例えば変調方 式や符号化率(MCS:Modulation and Coding Scheme)等 端末が望んでいる伝送速度に関する情報を むシンボルである。

 次に、端末Bが、リファレンスシンボル103 及び要求情報シンボル104を送信する。

 基地局は、端末A及び端末Bが送信したリ ァレンスシンボル101,103の受信状態に基づい 、例えば、SINR(Signal-to-interference and noise po wer ratio)や周波数変動等の各端末A及び端末B の間の伝搬路状況を推定する。基地局は、 の伝搬路状況に基づいて、端末A及び端末Bが 送信する変調信号の周波数割り当てを決定し 、この決定情報を含んだ制御情報シンボル105 を送信する。

 端末A及び端末Bは、制御情報シンボル105 受信し、制御情報シンボル105に含まれる周 数割り当て情報に基づいて変調信号を生成 る。そして、端末Aは、パイロットシンボル1 06(例えば、端末と基地局の間で、I-Q平面上の 信号点配置が既知のシンボル)及びデータシ ボル107を送信する。同様に、端末Bは、パイ ットシンボル108及びデータシンボル109を送 する。ここで、端末A及び端末Bは、データ ンボル107,109を同一時刻に送信するようにな ている。

 次に、基地局は、パイロットシンボル110 びデータシンボル111を、端末に送信する。

 図3に、本実施の形態における基地局と端 末(端末A、端末B)の構成例を示す。

 先ず、基地局の送信系について説明する 基地局は、ベースバンド信号形成部202に、 信データ201及び制御情報215を入力する。ベ スバンド信号形成部202は、制御情報215aに基 づいて、送信データ201に符号化や変調処理を 施し、図2に示したようなフレーム構成のベ スバンド信号203を出力する。

 またベースバンド信号形成部202は、周波 割り当て情報である制御情報215bをベースバ ンド信号203に挿入する。無線送信部204は、ベ ースバンド信号203が入力され、直交変調、周 波数変換及び信号増幅等の処理を施し、送信 信号205を出力する。送信信号205はアンテナ206 から電波として出力される。

 次に、基地局の受信系について説明する 基地局は、複数のアンテナ207X,207Yで端末か の信号を受信する。受信部209は、アンテナ2 07X,207Yで受信した受信信号208X,208Yが入力され 周波数変換、直交復調、MIMO分離(例えば、ZF (Zero Forcing)又はMLD(Maximum Likelihood Detection))及 び復号を行うことで、受信データ210を得る。

 また、受信部209は、端末が送信したリフ レンスシンボル(図2のリファレンスシンボ 101,103)のベースバンド信号211を得る。リファ レンスシンボルのベースバンド信号211は、伝 搬路変動を受けたものである。チャネル状態 推定部212は、リファレンスシンボルのベース バンド信号211に基づいて伝搬環境の状況の詳 細を推定することでチャネル状態情報213を生 成し、これを出力する。

 周波数割り当て決定・制御情報生成部214 、チャネル状態情報213及び受信データ210を 力する。周波数割り当て決定・制御情報生 部214は、受信データ210から、端末からの要 情報(図2の要求情報シンボル102,104)を抽出し 、この要求情報に応じて、変調方式や符号化 率等を指示するための制御情報215aをベース ンド信号形成部202に送出する。また周波数 り当て決定・制御情報生成部214は、チャネ 状態情報213に基づいて各端末の周波数割り てを決定し、決定した周波数割り当て情報 制御情報215bとして、ベースバンド信号形成 202に送出する。この制御情報215bは、図2の 御情報シンボル105に相当し、各端末に送信 れる。

 次に、端末の受信系について説明する。 末は、アンテナ207Mで基地局からの信号を受 信する。受信部209Mは、アンテナ207Mで受信し 受信信号208Mが入力され、周波数変換、直交 復調、復号等の処理を行うことで、受信デー タ210Mを得る。データ分離部211Mは、受信デー 210Mが入力され、受信データ210Mをデータ212M び制御情報213Mに分離する。

 次に、端末の送信系について説明する。 末は、ベースバンド信号形成部202MAに送信 ータ201MA及び制御情報213Mを入力すると共に ベースバンド信号形成部202MBに送信データ201 MB及び制御情報213Mを入力する。ベースバンド 信号形成部202MA,202MBはそれぞれ、送信データ2 01MA,201MBに符号化や変調処理を施すのに加え 、制御情報213Mに従った周波数割り当てを行 ことで、ベースバンド信号203MA,203MBを形成 る。

 無線送信部204MA,204MBはそれぞれ、ベース ンド信号203MA,203MB及び制御情報213Mが入力さ 、ベースバンド信号203MA,203MBに、制御情報213 Mに従った周波数変換及び電力増幅等の処理 施すことで、変調信号205MA,205MBを得る。変調 信号205MA,205MBはそれぞれ、電波としてアンテ 206MA,206MBから出力される。

 図4に、端末の送信系の詳細な構成例を示 す。上述したように、端末は、送信データ201 MAをベースバンド信号形成部202MAに、送信デ タ201MBをベースバンド信号形成部202MBに入力 る。なお、ベースバンド信号形成部202MA,202M Bはそれぞれ、実際には、離散フーリエ変換 (DFT)302A,302Bの前段側に訂正符号化部及び変調 部を有するが、図4では、図を簡単化するた にこれを省略している。よって、実際には 図4のDFT302A,302Bには、変調部によって変調方 に応じてマッピングされた送信データ201MA,2 01MBが入力される。

 DFT302Aは、マッピングされた送信データ201 MAを入力し、これに離散フーリエ変換を施す とにより、離散フーリエ変換後の信号群303A を出力する。ルートレイズドコサイン部(RRC)3 04Aは、離散フーリエ変換後の信号群303Aが入 され、これを帯域制限することで帯域制限 の信号群305Aを得る。

 サブキャリア割り当て部306Aは、帯域制限 後の信号群305A及び制御情報213Mが入力され、 域制限後の信号群305Aを制御情報213Mに基づ た周波数帯域に割り当て、周波数割り当て の信号群307Aを出力する。

 逆高速フーリエ変換部(IFFT)308Aは、周波数 割り当て後の信号群307Aが入力され、周波数 り当て後の信号群307Aに逆高速フーリエ変換 施すことで送信ベースバンド信号309Aを形成 し、これを出力する。

 処理部310Aは、送信ベースバンド信号309A 入力され、これにサイクリックプレフィク (Cyclic Prefix)付加処理や時間窓によるフィル リング処理を施し、これにより得た信号処 後の送信ベースバンド信号311Aを出力する。

 なお、ベースバンド信号形成部202MBは、 ースバンド信号形成部202MAとほぼ同様の構成 であるため、その説明は省略する。

 次に、本実施の形態の動作について説明 る。

 先ず、図5を用いて、端末の各アンテナへ の周波数帯域の割り当て方を説明する。ここ で、図5において、端末Aのアンテナ#1とは図4 アンテナ206MAから送信される送信信号205MAの ことを示し、端末Aのアンテナ#2とは図4のア テナ206MBから送信される送信信号205MBのこと 示す。図5は、端末A、B、C、Dが存在し、そ ぞれの端末が2本のアンテナを有し、2本の異 なるアンテナから別々の送信信号(送信スト ーム)を送信した場合の例である。

 本実施の形態の端末は、Localized SC-FDMA方 の無線送信を行う。つまり、各アンテナの 号にそれぞれ局所的周波数帯域が割り当て れ、各アンテナから局所的周波数帯域の送 信号が送信される。

 図5Aは、端末Aと基地局との間の周波数軸 おけるチャネル変動(伝搬路の変動)を示し いる。具体的には、符号401は端末Aのアンテ #1のチャネル変動、符号402は端末Aのアンテ #2のチャネル変動を示している。

 図5Aのように、一般に、アンテナが異な ば、チャネル変動特性は異なる。従って、 界強度の最も良い周波数帯域を使用して送 することで、受信品質の低下を抑えること できる。また、電界強度の良い周波数帯域 ど変調多値数を多くすることで(例えば、QPSK から16QAMに変更すれば)、伝送速度を向上させ ることができる。

 よって、図5Bに示すように、端末Aの各ア テナのチャネル変動特性に応じて、各アン ナ毎に局所的周波数割り当てを行うことに り、端末Aの各アンテナで送信する変調信号 をより良い(受信品質、伝送速度の点で)状態 、基地局に到達させることができる。

 また、図5Bのように、端末Aの異なるアン ナで送信する送信信号(送信ストリーム)を 全て異なる周波数帯域に割り当てることに り、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)多重送信を った場合と比較して、基地局での受信時に 間ダイバーシチゲインを得ることができる

 これにより、MIMO伝送を行う場合よりも、 良好な受信品質を得ることができると共に、 変調多値数の多い変調方式を選択可能となる ので、受信品質及び伝送速度を高く保つこと ができる。なお、ここでのMIMO伝送とは、同 端末の異なるアンテナを用いたものに限ら 、全ての端末の中のいずれかのアンテナの み合わせを用いたもの全てを意味する。

 本実施の形態においては、使用可能周波 帯域内での、基地局に対するアクセス数(つ まり同一時間にアップリンク通信を行う端末 数)が少ない場合には、図5Bに示したように、 各端末の各アンテナに、異なる局所的周波数 帯域を割り当てるようになっている。これに より、空間ダイバーシチゲインを得ることが できる。

 これに対して、本実施の形態においては 使用可能周波数帯域内での、基地局に対す アクセス数(つまり同一時間にアップリンク 通信を行う端末数)が増加した場合には、全 のアンテナの送信信号に対して異なる周波 を割り当てることができなくなるので、図5C 及び図5Dに示すように、MIMO伝送(例えば、空 多重MIMO伝送(MIMO spatial multiplexing))を併用す 。

 具体的には、図5Cでは、端末Aがアンテナ# 1とアンテナ#2から、同一時刻に同一の局所的 周波数帯域を使用して、異なる送信信号を送 信する。これにより、図5Bと比較して、端末A のアンテナ#2に割り当てていた局所的周波数 域が空くので、端末Cのアンテナ#1に、空い 局所的周波数帯域を割り当てることができ ようになる。

 また、図5Dでは、端末A、端末B、端末Dが 各端末のアンテナ#1とアンテナ#2から同一時 に同一の局所的周波数帯域を使用して、異 る送信信号を送信する。これにより、端末D も同一時間に通信を行うことが可能となる。

 ここで、図6を用いて、空間多重MIMO伝送 の、受信側での信号分離処理について簡単 説明する。図6において、送信側は、送信部 おいて、各送信データTA(t),TB(t)から変調信 Txa(t),Txb(t)を得、これを各送信アンテナ#1,#2 ら送信するものとする。受信側は、各受信 ンテナ#1,#2で受信した受信信号Rx1(t)、Rx2(t)を 受信部に入力し、受信部によって受信信号Rx1 (t)、Rx2(t)に対して復調処理を施すことにより 、送信データTA(t)、TB(t)に対応する受信デー RA(t)、RB(t)を得るものとする。

 ここで、送信アンテナ#1から送信された 調信号Txa(t)は、チャネル変動h11(t)、h12(t)を けた後に受信アンテナ#1,#2で受信される。ま た送信アンテナ#2から送信された変調信号Txb( t)は、チャネル変動h21(t)、h22(t)を受けた後に 信アンテナ#1,#2で受信される。

 よって、時間のパラメータtを用いて、送信 アンテナ#1から送信される信号をTxa(t)、送信 ンテナ#2から送信される信号をTxb(t)、受信 ンテナ#1で受信した信号をRx1(t)、受信アンテ ナ#2で受信した信号をRx2(t)とすると、次式の 係が成立する。なお、n1(t),n2(t)はノイズで る。

 基地局は、この関係に基づき、例えばZF MLDのアルゴリズムを用いて、図5Cの端末Aや 図5Dの端末A、端末B、端末Dによって空間多重 MIMO伝送された変調信号を分離する。なお、 ャネル変動の推定は、端末から送信された イロットシンボルを用いて行う。

 ところで、本実施の形態で重要な点は、 5C及び図5Dのように、MIMO伝送を併用する場 に、MIMO伝送は同一端末の複数アンテナによ て行うようにした点である。換言すると、 実施の形態においては、同一の局所的周波 帯域を割り当てて、MIMO伝送を行うのは、同 一端末の複数アンテナに限っている。これに より、基地局での受信品質を確保することが できる。

 例えば、端末Aのアンテナ#1と端末Bのアン テナ#1とに、同一の局所的周波数帯域を割り てるといったように、異なる端末のアンテ を用いてMIMO伝送を行った場合には、端末毎 に周波数源(装置のシンセサイザの周波数源) 異なるため、また端末の場所が異なるため 周波数・時間同期及び周波数・時間のコヒ レント性の精度が悪くなり、この結果、受 品質の確保が困難となる。本実施の形態で 、この点を考慮して、同一の局所的周波数 域を割り当ててMIMO伝送を行うのは、同一端 末の複数アンテナに限っている。

 以上説明したように、本実施の形態によ ば、局所的周波数帯域を端末に割り当てるL ocalized SC-FDMA方式の無線通信方法において、 用可能周波数帯域内で同一時間に基地局に クセスする端末数に応じて、異なるアンテ で送信する送信信号(送信ストリーム)を全 異なる周波数帯域に割り当てるか又はMIMO伝 を併用するかを選択すると共に、上記アク スする端末数に応じてMIMO伝送を行う端末数 を可変とした。

 これにより、Localized SC-FDMA方式とマルチ ンテナ送信技術を組み合わせた場合に、マ チアンテナ送信による空間ダイバーシチ効 を可能な限り維持しつつ、限られた使用可 周波数帯域をより多くの端末に割り当てか 受信品質の良好なマルチアンテナ送信を行 ことができるようになる。この結果、伝送 質、伝送速度及び周波数利用効率を向上さ る無線通信方法を実現できる。

 なお、上述した実施の形態では、使用可 周波数帯域内で同一時間に基地局にアクセ する端末数に応じて、MIMO伝送を行う端末数 を可変とした場合について述べたが、例えば 使用可能周波数帯域のチャネル変動特性に応 じて、MIMO伝送を行う端末数を変化させるよ にしてもよい。

 また、上述した実施の形態では、主に、 末に局所的周波数帯域を割り当てる、Localiz ed SC-FDMA方式の無線送信に本発明を適用する 合について説明したが、本発明はこれに限 ず、端末に分散的周波数帯域を割り当てる Distributed SC-FDMA方式に適用することもでき 。以下、Distributed SC-FDMA方式に本発明を適用 した場合の形態について説明する。

 基地局と端末の送信フロー、基地局と端 の構成、端末の詳細構成は、上述した図2、 図3、図4と同様である。

 Distributed SC-FDMA方式に本発明を適用した 合の形態では、端末の各アンテナへの周波 帯域の割り当て方が、Localized SC-FDMA方式の 合と異なる。

 図7に、Distributed SC-FDMA方式に本発明を適 した場合の、端末の各アンテナへの周波数 域の割り当て方の一例を示す。ここで、図7 において、端末Aのアンテナ#1とは、図4のア テナ206MAから送信される送信信号205MAのこと 示し、端末Aのアンテナ#2とは図4のアンテナ 206MBから送信される送信信号205MBのことを示 。図7は、端末A、B、C、Dが存在し、それぞれ の端末が2本のアンテナを有し、2本の異なる ンテナから別々の送信信号(送信ストリーム )を送信した場合の例である。

 図7の周波数割り当ては、当然のことなが ら図5の場合とは異なり、例えば各端末の各 ンテナからの送信信号を分散的に異なる周 数帯域で送信する。

 図5Aで説明した場合と同様に、一般に、 ンテナが異なれば、チャネル変動特性は異 る。従って、電界強度の最も良い周波数帯 を使用して送信すれば、また電界強度の良 周波数帯域ほど変調多値数を多くすれば(例 ば、QPSKから16QAMに変更すれば)、受信品質の 低下が抑えられ、伝送速度を向上させること ができる。

 よって、図7Aに示すように、各アンテナ に分散的周波数割り当てを異なるように設 することにより、各アンテナで送信する変 信号をより良い(受信品質、伝送速度の点で) 状態で基地局に到達させることができる。

 また、図7Aのように、異なるアンテナで 信する送信信号(送信ストリーム)を、全て異 なる周波数帯域に割り当てることにより、MIM O(Multiple-Input Multiple-Output)多重送信を行った 合と比較して、基地局での受信時に空間ダ バーシチゲインを得ることができる。これ より、MIMO伝送を行う場合よりも、良好な受 品質を得ることができると共に、変調多値 の多い変調方式を選択可能となり、受信品 及び伝送速度を高く保つことができる。な 、ここでのMIMO伝送とは、同一端末の異なる アンテナを用いたものに限らず、全ての端末 の中のいずれかのアンテナの組み合わせを用 いたもの全てを意味する。また、ここでの異 なるアンテナとは、同一端末の異なるアンテ ナのことに限らず、全ての端末の全てのアン テナのことを意味する。

 ここで、使用可能周波数帯域内での、基 局に対するアクセス数(つまり同一時間にア ップリンク通信を行う端末数)が少ない場合 は、図7Aに示したように、各端末の各アンテ ナに、異なる分散的周波数帯域を割り当てる ようになっている。これにより、空間ダイバ ーシチゲインを得ることができる。なお、Dis tributed SC-FDMA方式では、同一のアンテナにも 分散的な複数の周波数帯域を割り当てるの 、一般に、Localized SC-FDMA方式よりも周波数 イバーシチ効果を得ることができる。

 これに対して、使用可能周波数帯域内で 、基地局に対するアクセス数(つまり同一時 間にアップリンク通信を行う端末数)が増加 た場合には、全てのアンテナの送信信号に なる周波数を割り当てることができなくな ので、図7Bに示すように、MIMO伝送(例えば、 間多重MIMO伝送(MIMO spatial multiplexing))を併用 する。

 具体的には、図7Bでは、端末A、端末Cが、 それぞれのアンテナ#1とアンテナ#2から同一 刻に同一の分散的周波数帯域を使用して、 なる送信信号を送信する。これにより、図7A と比較して、端末Aのアンテナ#2に割り当てて いた分散的周波数帯域が空くので、端末Cに の空いた分散的周波数帯域を割り当てるこ ができるようになる。

 ここで重要な点は、図7Bのように、MIMO伝 を併用する場合に、MIMO伝送は同一端末の複 数アンテナによって行うようにした点である 。換言すると、同一の分散的周波数帯域を割 り当てて、MIMO伝送を行うのは、同一端末の 数アンテナに限っている。これにより、基 局での受信品質を確保することができる。

 例えば、端末Aのアンテナ#1と端末Bのアン テナ#1とに、同一の分散的周波数帯域を割り てるといったように、異なる端末のアンテ を用いてMIMO伝送を行った場合には、端末毎 に周波数源(装置のシンセサイザの周波数源) 異なるため、また端末の場所が異なるため 周波数・時間同期及び周波数・時間のコヒ レント性の精度が悪くなる。この結果、受 品質の確保が困難となる。

 本実施の形態では、この点を考慮して、 一の分散的周波数帯域を割り当ててMIMO伝送 を行うのは、同一端末の複数アンテナに限っ ている。

 以上説明したように、分散的周波数帯域 端末に割り当てるDistributed SC-FDMA方式の無 通信方法において、使用可能周波数帯域内 同一時間に基地局にアクセスする端末数に じて、異なるアンテナで送信する送信信号( 信ストリーム)を全て異なる周波数帯域に割 り当てるか、又はMIMO送信を併用するか、を 択すると共に、上記アクセスする端末数に じてMIMO伝送を行う端末数を可変とした。

 これにより、Distributed SC-FDMA方式とマル アンテナ送信技術を組み合わせた場合に、 ルチアンテナ送信による空間ダイバーシチ 果を可能な限り維持しつつ、限られた使用 能周波数帯域をより多くの端末に割り当て つ受信品質の良好なマルチアンテナ送信を うことができるようになる。この結果、伝 品質、伝送速度及び周波数利用効率を向上 せる無線通信方法を実現できる。

 なお、上述した実施の形態では、送信ア テナ数2、受信アンテナ数2のマルチアンテ システムに本発明を適用した場合について 明したが、本発明はこれに限らず、送信ア テナ数が2本以上、受信アンテナ数が2本以上 、送信変調信号が2以上の場合に広く適用で る。

 また、上述した実施の形態では、MIMO伝送 として、空間多重MIMO伝送を用いる場合を例 説明したが、MIMO伝送の方式はこれに限った のではなく、例えば、固有モード伝送を適 しても同様に実施することができる。つま 、MIMO伝送の方式は、本発明において、本質 的な事項ではなく、いずれの方式でも同様に 実施することができ、同様な効果を得ること ができる。

 (実施の形態2)
 本実施の形態では、Distributed SC-FDMA方式に いて、端末毎に周波数割り当ての規則性を なるようにすることを提案する。

 先ず、本実施の形態の説明する前に、本 施の形態に至った過程を、図8を用いて説明 する。図8は、Distributed SC―FDMA方式の周波数 り当て方法の例を示している。図8での特徴 は、全ての端末A、端末B、端末Cが同一のNキ リア間隔で分散的に周波数を割り当てられ いる点である。

 図8Aは、端末A、端末B、端末Cに隣接した 波数を割り当てた場合を示す。この場合、 8Aにおいては、割り当てられた周波数は異な るが、実際の端末A、端末B、端末C毎の内部の 周波数源が異なるので、実際は、全てのキャ リアでお互いが干渉する可能性が高い。従っ て、受信品質の低下を招く。

 干渉を抑圧する方法として、図8Bのよう 、隣接キャリアを使用しない方法が考えら る。図8Bのような周波数割り当てを行った場 合、隣接キャリアを使用しないので、周波数 利用効率が低下してしまう。また、図8Cのよ に端末Dがさらにアクセスした場合には、隣 接キャリアに配置せざるを得なくなる。この 結果、結局は、端末A、端末B、端末Dが、全て のキャリアで互いに干渉し合うので、受信品 質の低下を招く。

 以上のような考察の下、本実施の形態で 、図9のような周波数割り当てを提案する。

 図9では、端末Aにはキャリア間隔Vで、端 Bにはキャリア間隔Wで、端末Cにはキャリア 隔Xで、端末Dにはキャリア間隔Yで、それぞ 周波数帯域を割り当てる。但し、上記キャ ア間隔V,W,X,Yを、V≠W≠X≠Yの関係となるよ に設定する。

 このように複数の端末に分散的周波数帯 を割り当てる場合に、各端末で異なるキャ ア間隔で分散的周波数帯域を割り当てたこ により、基地局において、各端末からの信 を誤り率特性の良い状態で復号することが きるようになる。

 このことについて説明する。図9から分か るように、干渉が大きくなる周波数は、図9 符号801及び符号802で示した周波数である。 かし、干渉の大きいキャリアは、たかだか 端末Aで2キャリア、端末Bで1キャリア、端末C で2キャリアであり、図8Aや図8Cで示したよう 全てのキャリアで干渉が大きくなってしま 端末は存在しない。よって、各端末におい 、全てのキャリアの受信品質が悪いわけで ないので、端末側で畳み込み符号、ターボ 号又はLDPC符号等を用いた誤り訂正符号化を 行い、基地局側で誤り訂正復号を行えば、誤 り訂正処理による誤り率特性の向上効果を得 ることができる。この結果、誤り率特性の極 端に悪い端末が生じることを防ぐことができ る。

 なお、本実施の形態の周波数割り当て方 の適用範囲は、マルチアンテナ通信システ に限ったものではないが、実施の形態1で説 明したようなマルチアンテナ通信システムに 適用すると、次のような効果を得ることもで きる。

 すなわち、図9の符号802で示した周波数帯 域の信号については、基地局はZFやMLDの信号 離アルゴリズムを用いて各端末A,Cの信号を 離することができるので、受信品質を確保 ることもできる。また、符号801,802を除くキ ャリアの信号については、基地局は複数のア ンテナでそれらを受信するので、空間ダイバ ーシチゲインを得ることができ、非常に良い 受信品質を得ることができる。

 以上説明したように、本実施の形態によ ば、Distributed SC-FDMA方式の無線通信方法に いて、各端末で異なるキャリア間隔で分散 周波数帯域を割り当てたことにより、受信 (基地局側)で誤り率特性の良い受信データを 得ることができるようになる。

 なお、上述した実施の形態では、4つの端 末A~Dについての分散的周波数帯域割り当てに ついて説明したが、本発明はこれに限らず、 2つ以上の端末についての分散的周波数帯域 り当てに広く適用できる。つまり、複数の 末のうち、第1の端末にはxキャリア間隔で周 波数帯域を割り当てると共に、前記複数の端 末のうち、第2の端末にはy(x≠y)キャリア間隔 で周波数帯域を割り当てるようにすれば、上 述した実施の形態と同様の効果を得ることが できる。

 また、上述した実施の形態では、4つの端 末A~D間で、全て異なるキャリア間隔で分散的 周波数帯域を割り当てた(すなわちキャリア 隔V,W,X,Yを、V≠W≠X≠Yの関係となるように設 定した)場合について述べたが、必ずしも全 のキャリア間隔を異なるように設定する必 はなく、いずれか2つ以上の端末間で、キャ ア間隔を異なるようにすればある程度の効 は得ることができる。

 さらに、上述した実施の形態に加えて、 記キャリア間隔V,W,X,Yを、V,W,X,Yの最小公倍 がV×W×X×Yとなる値に選定すれば、各端末A~D 干渉し合う確率を非常に低くできるので一 効果的である。なお、2つの端末間の関係で 言えば、第1の端末にはxキャリア間隔で周波 帯域を割り当てると共に、第2の端末にはy(x ≠y)キャリア間隔で周波数帯域を割り当て、 つ、前記xと前記yを、前記xと前記yの最小公 倍数がx×yとなる値に選定すればよい。

 さらに、上述した実施の形態では、各端 で異なるキャリア間隔で分散的周波数帯域 割り当てた場合について説明したが、要は 端末毎に周波数割り当ての規則性を異なる うにすればよい。

 さらに、上述した実施の形態に加えて、 クセスしている端末数に応じて、各端末へ 周波数割り当て規則を変更してもよい。例 ば、基地局にアクセスしている端末数が少 い場合には、図8Bに示すように、隣接キャ アを用いない周波数割り当てが可能な場合 ある。

 従って、基地局にアクセスしている端末 が少ない場合は、図8Bに示すような周波数 り当てを行ってもよい。また、基地局にア セスしている端末数が多い場合は、図9に示 ような周波数割り当てを行ってもよい。こ ようにした場合でも、上述した実施の形態 同様に、受信側で誤り率特性の良い受信デ タを得ることができるようになる。つまり 各端末への周波数割り当ての規則性を常時 ならせる必要はない。

 (実施の形態3)
 本実施の形態では、Distributed SC-FDMA方式に いて、端末に割り当てるキャリアを時間的 変更することを提案する。

 図10及び図11を用いて、本実施の形態の周 波数割り当て方法を説明する。なお、図10は 本実施の形態の周波数割り当て方法を示す ので、図11はその比較例を示すものである

 図10及び図11において、横軸は周波数、縦 軸は時間である。また、符号901で示す実線の キャリアは、Nキャリア毎に周波数を割り当 たDistributed SC-FDMA方式のキャリアを示し、符 号902で示す破線のキャリアは、Mキャリア毎 周波数を割り当てたDistributed SC-FDMA方式のキ ャリアを示す。但し、NとMは、N≠Mの関係と っている。また、符号903は、隣接キャリア 関係となっているキャリアを示している。 接キャリアの関係とは、周波数軸において ャリア間隔がなく、隣に配置されているキ リア同士のことを意味する。

 符号903で示す隣接キャリアの関係にある ャリアは、実施の形態2でも説明したように 、各端末内部の周波数源が異なるので、結果 として、互いの干渉が大きくなり、受信品質 が悪くなる。図10及び図11は、そのような隣 キャリアの関係にある箇所903が各時刻で1箇 あるときの例である。

 また、図10及び図11において、“A”、“B 、“C”、“D”は、それぞれ“端末A”、“ 末B”、“端末C”、“端末D”に割り当てた ャリアを示す。ここでは、Nキャリア毎に周 波数を割り当てたDistributed SC-FDMA方式のキャ ア901を、端末Aと端末Bで共有して使用して る(このとき、端末A,B毎のキャリア間隔は2N なる)。また、Mキャリア毎に周波数を割り当 てたDistributed SC-FDMA方式のキャリア902を、端 Cと端末Dで共有して使用している(このとき 端末C、D毎のキャリア間隔は2Mとなる)。

 本実施の形態においては、図10に示すよ に、時間の経過とともに、端末への周波数 り当てを変更する。これにより、同一端末 、他の端末が使用しているキャリアと隣接 たキャリアが連続した時間で連続して割り てられないようになる。この結果、各端末 おいて、隣接キャリア関係にあるキャリア 割り当てられる頻度を少なくできるので、 接キャリアの影響が軽減される。

 これに対して、図11のように、時間の経 とともに、端末への周波数割り当てを変更 なかった場合、つまり、時間i、i+1、i+2、i+3 各端末の周波数割り当てを変更しなかった 合、端末Aと端末Cでは、隣接キャリアの関 にあるキャリアの発生頻度が非常に多い。 方、端末Bと端末Dでは、隣接キャリアの関係 にあるキャリアが無い。この場合、端末Aと 末Cは受信品質が悪いが、端末Bと端末Dは受 品質が良いという偏りが発生する。

 一方で、図10のように、時間の経過とと に、端末への周波数割り当てを変更する場 、つまり、時間i、i+1、i+2、i+3で各端末の周 数割り当てを変更した場合、受信品質の悪 キャリア(隣接キャリアの関係にあるキャリ ア)の発生頻度が、各端末でほぼ均等となる 換言すれば、各端末間で、受信品質の悪い ャリア(隣接キャリアの関係にあるキャリア) の発生頻度の偏りが軽減される。

 これにより、実施の形態2でも説明したよ うに、端末側で畳み込み符号、ターボ符号又 はLDPC符号等を用いた誤り訂正符号化を行い 基地局側で誤り訂正復号を行えば、誤り訂 処理による誤り率特性の向上効果を得るこ ができる。この結果、誤り率特性の極端に い端末が生じることを防ぐことができる。

 以上説明したように、本実施の形態によ ば、分散的周波数帯域を端末に割り当てるD istributed SC-FDMA方式の無線通信方法において 時間の経過とともに、端末への周波数割り てを変更するようにしたことにより、各端 間で、受信品質の悪いキャリア(隣接キャリ の関係にあるキャリア)の発生頻度の偏りを 軽減できるので、受信側(基地局側)で誤り率 性の良い受信データを得ることができるよ になる。

 なお、通信状況や基地局へのアクセス数 に応じて、時間の経過とともに端末への周 数割り当てを変更する場合と、時間の経過 ともに端末への周波数割り当てを変更しな 場合とを併用してもよい。

 また、MIMO伝送を行う端末に、本実施の形 態の周波数割り当て方法を適用しても、上述 した実施の形態と同様の効果を得ることがで きる。また、実施の形態1の周波数割り当て 法と併用しても、上述した実施の形態と同 の効果を得ることができる。この場合、端 単位で時間ごとに周波数割り当てを変更す と共に、各端末のアンテナ単位で時間ごと 周波数割り当てを変更すればよい。

 (実施の形態4)
 本実施の形態では、SC-FDMA方式におけるサブ キャリアへのシンボルの配置方法について説 明する。本実施の形態では、主に、Localized S C-FDMA方式におけるサブキャリアへのシンボル 配置方法を提案する。

 図3との対応部分に同一符号を付して示す 図12に、本実施の形態における端末及び基地 の構成例を示す。図12の構成が、図3と異な 点は、制御情報215が基地局の受信部209に入 されていることと、端末のベースバンド信 形成部1101MA,1101MBの構成である。

 図4との対応部分に同一符号を付して示す 図13に、端末の送信系の詳細な構成例を示す なお、図13では、図を簡単化するために、 信アンテナ206MAについての送信系のみを示し 、送信アンテナ206MBについての送信系は省略 た。

 符号化部1202Aは、送信データ201MA及び制御 情報213Mが入力され、制御情報213Mに含まれる 号化方法及び符号化率に従った符号化を行 ことで、符号化後のデータ1203Aを得る。イ タリーバ1204Aは、符号化後のデータ1203Aが入 され、データの順番の並び替えを行うこと 、インタリーブ後のデータ1205Aを得る。マ ピング部1206Aは、インタリーブ後のデータ120 5A及び制御情報213Mが入力され、制御情報213M 含まれる変調方式に従って変調を行うこと 、マッピング信号301Aを得る。

 本実施の形態のサブキャリア割り当て部3 06Aは、図4の処理と異なり、帯域制限後の信 群305A及び制御情報213Mが入力される。サブキ ャリア割り当て部306Aは、入力された制御情 213Mに含まれる周波数割り当て情報に基づい 使用するサブキャリアを決定するのに加え 、制御情報213Mに含まれるサブキャリア単位 の受信品質情報に基づいてサブキャリアへの シンボルの割り当てを決定し、周波数割り当 て後の信号群307Aを出力する。このときのサ キャリアへのシンボル割り当て方法に関し は、以下で詳しく説明する。

 図14に、本実施の形態におけるサブキャ アへのシンボルの割り当て方法の一例を示 。ここでは、一例として、図13の端末のイン タリーバ1204Aが、データの順番の入れ替えを わず、かつ、変調方式がBPSKの場合を例に説 明する。

 図14Aは、横軸を周波数とし、縦軸を端末 サブキャリアの信号を受信したときの各サ キャリアごとの電界強度として示したもの ある。

 図14Bは、端末に、局所的(localized)に周波 を割り当てた際の、局所的周波数帯域内の ブキャリア番号と、受信電界強度1301の高い ブキャリアから昇順に順番1302を付けたとき の様子を示している。

 図14Bにおいて、D#1,D#2,D#3,D#4,D#5,D#6,D#7,D#8は 、図13のインタリーブ後の信号1205Aにおける ータの順番を示している。図13の端末のイン タリーバ1204Aが、データの順番の入れ替えを わず、かつ、変調方式がBPSKであるとすると 、各データD#1、D#2、D#3、D#4、D#5、D#6、D#7、D#8 は、図14Bに示すように、順次のサブキャリア により伝送されることになる。

 Localized SC-FDMA方式は、チャネル変動が周 サブキャリアで相関が高く、かつ、使用す サブキャリア数が少ないので、インタリー によってデータのランダム性を確保するこ が困難であるという特徴がある。逆に言う 、Localized SC-FDMA方式は、規則性が発生し易 。一方で、誤り訂正符号は、ランダムエラ に対しては耐性があるが、バースト的なエ ーには、誤り訂正の効果が発揮され難いと う特徴がある。

 ところで、Localized SC-FDMA方式では、上記 通り、チャネル変動が周辺サブキャリアで 関が高いことから、受信品質が悪いサブキ リアは連続的に発生する。従って、この連 的に発生する受信品質が悪いサブキャリア 、できる限りバースト的にならないような 夫をすれば、誤り訂正効果が発揮され易い とになる。

 図14Bのように、データD#1、D#2、D#3、D#4、D #5、D#6、D#7、D#8を、順次のサブキャリアに割 当てて送信した場合、上記理由からバース エラーが発生し易い状況となるので、誤り 正効果が発揮され難い。

 本実施の形態では、上述した考察の下、 14Cのようなデータ(シンボル)のサブキャリ への配置を提案する。

 このような配置を行うにあたっては、先 、図2の基地局と端末の送信フローのように 、端末Aはリファレンスシンボル101及び要求 報シンボル102を送信する。なお、ここでは 一例として端末Aに着目して説明する。

 図12の基地局のチャネル状態推定部212で 、チャネル状態を推定し、推定結果をチャ ル情報213として出力する。周波数割り当て 定・制御情報生成部214は、チャネル状態情 213に基づいて、端末Aに割り当てる使用周波 を、例えば、図14B及び図14Cのように、キャ ア10~17に決定する。また、周波数割り当て 定・制御情報生成部214は、チャネル状態情 213に基づいて、キャリア10~17の受信品質の順 番を推定する。その情報は、図2の制御情報10 5として端末Aに送信される。

 つまり、図14Bの符号1302で示すように、使 用サブキャリアを受信品質の良い方から昇順 に並べた場合、キャリア13、キャリア12、キ リア17、キャリア11、キャリア10、キャリア14 、キャリア16、キャリア15となるので、基地 はこの受信品質の順番に関する情報を図2の 御情報105として送信する。

 ここで、本実施の形態において、昇順の び替えが容易に行えるのは、SC-FDMAの場合、 使用するキャリア(サブキャリア)数が少ない とに起因している。キャリア数が多くなる 、昇順に並び替えることは困難となると共 、インタリーバ1204Aのインタリーブによっ ランダム性を得ることが、比較的容易とな 。

 以上を考慮すると、本実施の形態の方法 、Localized SC-FDMA方式に限らず、例えば、OFDM 等のマルチキャリア方式を用いており、かつ 、使用するキャリア数が少ない場合にも広く 適用可能である。例えば、基地局がOFDMAを用 て、端末に信号を送信するとともに、各端 のために割り当てるキャリア数が少ない場 に適用しても、上述したのと同様の効果を ることができる。

 なお、本実施の形態では、基地局がサブ ャリアの受信品質を昇順に並び替えている 、基地局がチャネル変動の情報を端末に送 し、端末がその情報を基にサブキャリアの 信品質を昇順に並び替えてもよい。しかし 以降で説明するが、端末はサブキャリアの 信品質の昇順の情報に基づき送信方法を変 するわけだが、基地局はこの昇順の情報を っていないと端末からの信号を正しく復調 ることが困難である。

 従って、端末が昇順の並び替えを行った 合、基地局も昇順の並び替えを行わなけれ ならない。この点を考慮すると、本実施の 態のように、基地局がサブキャリアの受信 質を昇順に並び替える処理を行った方が、 ステム全体としての構成を簡単化できる。

 また、ここでは、一例として、受信品質 昇順に並べることを例に説明しているが、 昇順”ということには本質的な意味は無く 要は、キャリアの受信品質の良、悪の相対 係に基づいて並べ替えればよい。

 図14Cに、サブキャリアの受信品質に基づ て、送信データがバースト的に誤らないよ に、送信データを複数のキャリアに割り当 た一例を示す。図14Cでは、受信品質を昇順 並べた場合、受信品質が最も悪いキャリア( 図中キャリア15,16)を復号時に遠い位置となる ように並び替えている。図14Cは、サブキャリ ア割り当て部306Aが、サブキャリアを符号1303 示すように並び替え、データD#1、D#2、D#3、D #4、D#5、D#6、D#7、D#8を並び替え後の各サブキ リアに割り当てることを示している。この うな並び替えを行うことにより、受信品質 悪いサブキャリアが、復号時にバースト的( 連続的に)に並ぶことを回避できるので、誤 訂正効果により誤り率特性の良い受信デー を得ることができるようになる。因みに、 信品質がランダムになるようにデータの並 替えを行うことはできず、受信品質は規則 となってしまう。

 なお、上記説明では、データをインタリ ブ処理せず、かつ変調方式がBPSKの場合を一 例として説明したが、これに限ったものでは ない。例えば、図13のインタリーバ1204Aでイ タリーブを施す場合に、インタリーバ1204Aの インタリーブパターンを、キャリアの受信品 質の順番を昇順に並べたときに、最適化され た一通りのパターンに設計するようにしても よい。この場合、図13のサブキャリア割り当 部306Aは、制御情報213Mのサブキャリア単位 受信品質情報に基づいて、キャリアを昇順 並び替え、サブキャリアにインタリーブ後 データを割り当てれば、インタリーブ処理 ない場合と同様に実施することができ、イ タリーブ処理しない場合と同様に受信品質 向上させることができる。

 また、別の実施方法として、キャリアの 信品質の順番に基づき、インタリーバを変 する方法も考えられる。但し、このように ると、インタリーバを複数設ける必要があ ため、回路規模の点で不利となる可能性が い。しかし、上述した方法と同様の効果を ることはできる。

 以上説明したように、本実施の形態によ ば、Localized SC-FDMA方式の無線通信方法にお て、キャリアの受信品質に基づいて、送信 ータのキャリア割り当てを変更するように たことにより、受信側(基地局側)での誤り 正効果が上がるので、誤り率特性の良い受 データを得ることができるようになる。

 なお、本実施の形態では、主に、本発明 Localized SC-FDMA方式に適用した場合について べたが、本発明はこれに限らず、Distributed  SC-FDMA方式に適用することもでき、同様の効 を得ることができる。また、既に説明した うに、本実施の形態の送信方法は、適用範 がSC-FDMA方式に限定されるものではなく、OFDM 等のマルチキャリア方式の送信を行う場合に 広く適用可能である。

 ここで、重要なことは、本実施の形態の 法が特に有効なのは、使用するサブキャリ 数が少ないシステムに適用した場合である またOFDMAの場合は、各ユーザに割り当てる ャリア数が少ない場合に適用すると、特に 効である。

 さらに、本実施の形態では、便宜上、一 の変調信号(stream)を送信する場合について 明したが、本発明は、当然、MIMO伝送に適用 ることもできる。この場合、受信品質に相 するパラメータとしては、分離後のSNR、SINR 又は固有値の振幅等を用いればよい。

 (実施の形態5)
 本実施の形態では、実施の形態2で説明した 、Distributed SC-FDMA方式において端末毎に周波 割り当ての規則性を異なるようにする方法 、基地局がセクタアンテナを用いて受信す システムに適用した場合について詳しく説 する。

 図15は、本実施の形態における基地局と 末の位置関係、および、基地局のセクタア テナの配置の例を示している。端末A(1501)、 末A’(1507)はエリア#1に存在する。端末B(1502) はエリア#2に、端末C(1503)はエリア#3に、端末D (1504)はエリア#4に存在するものとする。

 基地局1505は、アンテナ1506#1~アンテナ1506# 4を有する。アンテナ1506#1は、エリア#1に存在 する端末との通信に用いられる。同様に、ア ンテナ1506#2はエリア#2に存在する端末との通 に用いられ、アンテナ1506#3はエリア#3に存 する端末との通信に用いられ、アンテナ1506# 4はエリア#4に存在する端末との通信に用いら れる。

 図16は、基地局が送信する変調信号の時 軸におけるフレーム構成の一例を示してい 。制御情報シンボル1511は、端末に制御情報 伝送するためのシンボルである。制御情報 、例えば、基地局が送信する変調信号の変 方式及び誤り訂正方式等の情報である。本 施の形態では、端末が送信する信号の変調 式を決定するために、制御情報シンボル1511 に、例えば、基地局が送信する変調信号が使 用しているセクタアンテナ固有番号、端末が 送信する変調信号の送信方法を指定する情報 を含めるようになっている。

 チャネル推定シンボル1512は、基地局が送 信した変調信号の伝搬による変動を、端末が 推定するためのシンボルである。データシン ボル1513は、基地局が端末に送信するデータ 伝送するためのシンボルである。

 図17は、本実施の形態における、各端末 周波数配置の例を示している。本実施の形 の周波数配置は、セクタアンテナと端末の 係に依存している。以下、具体的に説明す 。

 図15のエリア#1に存在する端末(アンテナ15 06#1を用いて通信を行う端末)の周波数配置はV キャリア間隔に設定し、エリア#2に存在する 末(アンテナ1506#2を用いて通信を行う端末) 周波数配置はWキャリア間隔に設定し、エリ #3に存在する端末(アンテナ1506#3を用いて通 を行う端末)の周波数配置はXキャリア間隔 設定し、エリア#4に存在する端末(アンテナ15 06#4を用いて通信を行う端末)の周波数配置はY キャリア間隔に設定する。

 このとき、図15における端末A’(1507)と端 B(1502)のように、エリアの境界に位置する端 末が存在する場合、例えば、エリア#2用のア テナ1506#2は、端末A’(1507)が送信した変調信 号から干渉を受ける。また、エリア#1用のア テナ1506#1は、端末B(1502)が送信した変調信号 から干渉を受ける。

 このような干渉を軽減するために、本実 の形態では、図17に示すように、キャリア 隔の全てが異なるように、V≠W≠X≠Yとして る。これにより、実施の形態2で説明したよ うに、端末に割り当てられる周波数の間隔が 異なるため、端末の組み合わせによる送信信 号同士の干渉を低減することができる。図17 は、干渉が発生しているキャリアは符号1601 、1602、1603で示したキャリアである。しかし 基地局1505がセクタアンテナを用いているこ とを考慮すると、実際、問題となる干渉は符 号1603で示したキャリアのみなので、基地局 受信品質が向上する。ここでは、キャリア 隔を、V≠W≠X≠Yに設定する場合について説 したが、実際は、隣接するエリアで間隔が なっていればよいので、キャリア間隔は、V ≠W、および、W≠X、および、X≠Y、および、V ≠Yが成立するように設定すればよく、V=X、W= Yであってもよい。

 図4との対応部分に同一符号を付して示す 図18に、本実施の形態における端末の送信系 構成例を示す。図18の端末は、基地局から 送された制御情報315を、符号化部1202A、マッ ピング部1206A及びサブキャリア割り当て部306A に入力する。サブキャリア割り当て部306Aは 制御情報315に基づき、周波数割り当て(使用 るキャリアの決定)を行う。このとき、サブ キャリア割り当て部306Aは、制御情報315に含 れる、基地局が変調信号を送信するために 用しているセクタアンテナの固有番号、端 が送信する変調信号の送信方法を指定する 報などを用いながら、上述したキャリア間 での周波数割り当てを行うようになってい 。

 以上のように本実施の形態によれば、基 局が通信に用いているセクタアンテナに応 て、Distributed SC-FDMA方式における、端末へ 周波数割り当ての規則性を異なるようにし ことにより、セクタ間での干渉を有効に抑 できるので、データの受信品質を向上させ ことができる。

 次に、上述の実施方法とは別の実施方法 ついて説明する。基地局と端末の位置関係 図15と同じと仮定する。ここでは、端末A(150 1)、端末A’(1507)と、端末B(1502)とに着目する 上述と同様に干渉を抑圧するために、端末A( 1501)、端末A’(1507)はDistributed SC-FDMA方式を用 て変調信号を送信し、端末B(1502)はLocalized S C―FDMA方式を用いて変調信号を送信する。

 このときの周波数利用の様子を、図19に す。図19において、図15のエリア#1に存在す 端末、つまり、基地局のアンテナ1506#1を用 て通信を行っている端末A(1501)、端末A’(1507) は、Vキャリアおきに周波数の配置が行われ (つまり、Distributed SC-FDMA方式の周波数配置 行われる)。一方、エリア#1に隣接するエリ #2に存在する端末、つまり、基地局のアンテ ナ1506#2を用いて通信を行っている端末B(1502) 、Localized SC-FDMA方式で変調信号を送信する このようにすると、図19に示すように、干渉 となる周波数領域は符号1801で示した領域だ となるので、基地局の受信品質が向上する

 以上のように、基地局がセクタアンテナ 用いている場合に、隣接するセクタアンテ と通信する端末のうちの一方のセクタの端 はDistributed SC-FDMA方式の変調信号を送信し 他方のセクタの端末はLocalized SC-FDMA方式の 調信号を送信するようにしたことにより、 地局が変調信号を受信したときの干渉を軽 することができるので、データの受信品質 向上させることができる。

 (実施の形態6)
 本実施の形態では、実施の形態1、実施の形 態2の特徴を再送時に活用する方法について しく説明する。

 図20は、本実施の形態における基地局と 末が送信するフレームの流れの一例を示し いる。

 図20<1>:初めに、基地局はフレーム#1 変調信号を送信する。このとき、送信する ータは、再送データではないものとする。

 図20<2>:端末は、フレーム#1の信号を 信し、復調し、復号し、フレームエラーの ェックを行った結果、誤りが発生しなかっ ので、基地局に対し、再送の要求を行わな 。

 図20<3>:基地局は、フレーム#2の変調 号を送信する。

 図20<4>:端末は、フレーム#2の信号を 信し、復調し、復号し、フレームエラーの ェックを行った結果、誤りが発生していた で、基地局に対し、再送の要求を行う。

 図20<5>:基地局は、端末から、再送の 求があったため、フレーム#2で送信された ータに相当するフレーム#2’を送信する。再 送方法については以降で詳しく説明する。

 図20<6>:端末は、フレーム#2’の信号 受信し、復調し、復号し、フレームエラー チェックを行った結果、誤りが発生しなか たので、基地局に対し、再送の要求を行わ い。

 図20<7>:基地局は、フレーム#3の変調 号を送信する。

 図20<8>:端末は、フレーム#3の信号を 信し、復調し、復号し、フレームエラーの ェックを行った結果、誤りが発生していた で、基地局に対し、再送の要求を行う。

 図20<9>:基地局は、端末から、再送の 求があったため、フレーム#3で送信された ータに相当するフレーム#3’を送信する。再 送方法については以降で詳しく説明する。

 図20<10>:端末は、フレーム#3’の信号 受信し、復調し、復号し、フレームエラー チェックを行った結果、誤りが発生してい ので、基地局に対し、再送の要求を行う。

 図20<11>:基地局は、端末から、再送の 要求があったため、フレーム#3で送信された ータに相当するフレーム#3’’を送信する 再送方法については以降で詳しく説明する

 図21は、本実施の形態における端末が送 する変調信号の1フレームの構成の一例を示 ている。図4のアンテナ206MAから送信される 調信号は、データシンボル及びエラーチェ ク用シンボル(例えば、CRC(Cyclic Redundancy Che ck))で構成されている。同様に、図4のアンテ 206MBから送信される変調信号は、データシ ボル及びエラーチェック用シンボルで構成 れている。

 図22は、本実施の形態における、端末の 波数割り当ての一例を示している(一例とし 、Distributed SC-FDMA方式を用いている)。図22 おいて、端末Aは、図20で説明した端末に相 する。図22では、端末Bにも、周波数が割り てられている。図22において、「端末Aアン ナ#1」と記載されている周波数は、端末Aに ける図4のアンテナ206MAから送信される変調 号に割り当てられた周波数を示す。「端末A ンテナ#2」と記載されている周波数は、端 Aにおける図4のアンテナ206MBから送信される 調信号に割り当てられた周波数を示す。

 図22Aは、再送データでないデータを伝送 る際の周波数割り当てを示している。つま 、図20の<1>のフレーム#1、<3>のフレ ーム#2、<7>のフレーム#3を伝送するとき 周波数割り当てである。図22Bは、再送デー を伝送する際の周波数割り当てを示してい 。つまり、図20の<5>のフレーム#2’、< 9>のフレーム#3’を伝送するときの周波数 り当てである。本実施の形態の伝送方法の 件として、次の2つの点がある。

 [1-1]端末Aのアンテナ#1と端末Aのアンテナ#2 使用する周波数は、再送データでないデー 伝送時と再送データ伝送時との両方で使用 る。
 [2-1]再送データでないデータを伝送する際 端末Aのアンテナ#1の周波数割り当てと、再 データを伝送する際の端末Aのアンテナ#1の 波数割り当てとは、異なる。また、再送デ タでないデータを伝送する際の端末Aのアン ナ#2の周波数割り当てと、再送データを伝 する際の端末Aのアンテナ#2の周波数割り当 とは異なる。

 図22の例では、端末Aのアンテナ#1に第1周 数群を割り当てて再送データでないデータ 伝送し(図22A)、再送時には、端末Aのアンテ #2に前記第1の周波数群を割り当てて再送デ タを伝送する(図22B)。また、端末Aのアンテ #2に第2周波数群を割り当てて再送データで いデータを伝送し(図22A)、再送時には、端 Aのアンテナ#1に前記第2周波数群を割り当て 再送データを伝送する(図22B)。このように 送時に周波数割り当て交換を行うことによ 利点は、以下のとおりである。

 ・再送の際、周波数を変更しているため、 波数ダイバーシチゲインを得ることができ 受信品質が向上する。
 ・周波数変更に関する伝送方法は、再送を う端末A内で閉じているため、他の端末(図22 では端末B)には、周波数割り当てに関し影響 与えない。これにより、基地局は、端末と 波数割り当てに関しての情報のやりとりを う必要がないため、データの伝送効率が向 する。

 再送データの生成方法については、一例 して、以下のような方法がある。

 チェイスコンバイニング方法:この方法を 用いる場合、1度目に送信したデータと再送 に送信するデータは同一のデータとなる。

 ハイブリッドARQ:この方法では、符号化さ れたデータ系列をオリジナル系列とし、誤り 訂正符号化を行った際に発生した冗長なデー タ(パンクチャデータ)をパリティ系列とする そして、まず、1度目にオリジナル系列を送 信し、通信相手から再送の要求があった場合 には、再送データとして、パリティ系列を送 信する。例えば、畳み込み符号のパンクチャ データ(冗長なデータ)の生成方法については 非特許文献2に示されている。

 図16との対応部分に同一符号を付して示 図23に、本実施の形態における、基地局が端 末に送信する変調信号のフレーム構成例を示 す。再送要求情報シンボル2201は、端末に対 、再送を要求するためのシンボルである。

 図4との対応部分に同一符号を付して示す 図24に、本実施の形態における端末の構成例 示す。なお、図4では送信系のみを示したが 、図24では受信系も示した。

 無線部2303は、アンテナ2301で受信した受 信号2302を入力とし、周波数変換等の処理を すことでベースバンド信号2304を得、これを 出力する。対数尤度比算出部2305は、ベース ンド信号2304を入力とし、ビットごとの対数 度比2306を算出し、これを出力する。復号化 部2307は、ビットごとの対数尤度比2306を入力 し、復号処理を施すことで受信データ2308を 得、これを出力する。

 制御情報抽出部2309は、受信データ2308を 力とし、受信データ2308をデータ2310及び制御 情報2311に分離し、これらを出力する。フレ ム構成指示部2312は、制御情報2311を入力とし 、制御情報2311に含まれる「再送要求」情報 抽出し、再送が要求されていると判断した 合、周波数割り当て変更を指示する制御信 2313を出力する。

 サブキャリア割り当て部306A,306Bは、制御 号2313を入力とし、制御信号2313が周波数割 当て変更を指示するものであった場合、周 数割り当てを変更する。ただし、サブキャ ア割り当て部306A,306Bは、上記[1-1]及び上記[2- 1]の条件のもとで、周波数割り当ての変更を う。

 因みに、図24の端末では、送信データ301A DFT302A,302Bの両方に入力されていると共に、 信データ301BがDFT302A,302Bの両方に入力されて いる。これにより、端末は、フレーム構成指 示部2312から出力される制御信号2313に含まれ 周波数割り当ての変更に伴って、送信デー 301A,301Bをアンテナ314A,314Bのどちらからも送 できるようになっている。

 以上のように本実施の形態によれば、再 時に特定の規則のもとで周波数割り当てを 更したことにより、伝送効率を低下させる となく、データの受信品質を向上させるこ ができる。

 なお、上記の説明では、端末が2つのアン テナを用いて変調信号を送信する場合につい て説明したが、アンテナ数はこれに限ったも のではなく、以下の条件[1-2]及び条件[2-2]を たすようにすれば、2つ以上のアンテナを用 て変調信号を送信する場合にも適用できる

 [1-2]端末Aのアンテナ#1、#2、・・・、#Nで使 するすべての周波数は、再送データでない ータ伝送時と再送データ伝送時との両方で 用する。
 [2-2]再送データでないデータを伝送する際 端末Aのアンテナ#1の周波数割り当てと、再 データを伝送する際の端末Aのアンテナ#1の 波数割り当てはとは異なる。また、再送デ タでないデータを伝送する際の端末Aのアン ナ#2の周波数割り当てと、再送データを伝 する際の端末Aのアンテナ#2の周波数割り当 とは異なり、・・・、再送データでないデ タを伝送する際の端末Aのアンテナ#Nの周波 割り当てと再送データを伝送する際の端末A アンテナ#Nの周波数割り当てとは異なる。

 次に、図22とは異なる周波数の割り当て 法について、端末Aを用いて詳しく説明する

 図25は、図22とは異なる周波数割り当て例 を示している。図25において、端末Aは、図20 説明した端末に相当する。図25では、端末B もYキャリア間隔で周波数が割り当てられて いる。図25において、「端末Aアンテナ#1」と 載されている周波数は、端末Aにおける図4 アンテナ206MAから送信される変調信号に割り 当てられた周波数を示す。また、「端末Aア テナ#2」と記載されている周波数は、端末A おける図4のアンテナ206MBから送信される変 信号に割り当てられた周波数を示す。

 図25Aは、再送データでないデータを伝送 る際の周波数割り当てを示している。つま 、図20の<1>のフレーム#1、<3>のフレ ーム#2、<7>のフレーム#3を伝送するとき 周波数割り当てである。図25Bは、再送デー を伝送する際の周波数割り当てを示してい 。つまり、図20の<5>のフレーム#2’、< 9>のフレーム#3’を伝送するときの周波数 り当てである。

 図25に示した周波数割り当て方法は、上 した条件[1-1]及び条件[2-1]を用いている点で 22の周波数割り当て方法と同様である。な 、アンテナがN本の場合は、条件[1-2]及び条 [2-2]を用いる。一方、図25に示した周波数割 当て方法は、端末Aのアンテナ#1から送信さ る変調信号のDistributed SC-FDMA方式における 波数間隔と、端末Aのアンテナ#2から送信さ る変調信号のDistributed SC-FDMA方式における周 波数間隔を異なるようにしている点が、図22 周波数割り当て方法と異なる。つまり、端 Aのアンテナ#1の周波数間隔は、Vキャリアで あり、端末Aのアンテナ#2の周波数間隔はWキ リアとなっている。

 図25の例では、端末Aのアンテナ#1に第1周 数群を割り当てて、再送データでないデー を伝送し(図25A)、再送時には、端末Aのアン ナ#2に前記第1の周波数群を割り当てて再送 ータを伝送する(図25B)。また、端末Aのアン ナ#2に第2周波数群を割り当てて再送データ ないデータを伝送し(図25A)、再送時には、 末Aのアンテナ#1に前記第2周波数群を割り当 て再送データを伝送する(図25B)。つまり、 送の前後において、データの配置されるキ リアを変更することができる。

 図26は、図22、図25とは異なる周波数割り て例を示している。図26において、端末Aは 図20で説明した端末に相当する。図26では、 端末Bにも周波数が割り当てられている。図26 において、「端末Aアンテナ#1」と記載されて いる周波数は、端末Aにおける図4のアンテナ2 06MAから送信される変調信号に割り当てられ 周波数を示す。また、「端末Aアンテナ#2」 記載されている周波数は、端末Aにおける図4 のアンテナ206MBから送信される変調信号に割 当てられた周波数を示す。

 図26Aは、再送データでないデータを伝送 る際の周波数割り当てを示している。つま 、図20の<1>のフレーム#1、<3>のフレ ーム#2、<7>のフレーム#3を伝送するとき 周波数割り当てである。図26Bは、再送デー を伝送する際の周波数割り当てを示してい 。つまり、図20の<5>のフレーム#2’、< 9>のフレーム#3’を伝送するときの周波数 り当てである。

 図26に示した周波数割り当て方法は、上 した条件[1-1]及び条件[2-1]を用いている点で 22、図25の周波数割り当て方法と同様である 。一方、図26に示した周波数割り当て方法は 端末Aのアンテナ#1から送信される変調信号 び端末Aのアンテナ#2から送信される変調信 に、Localized SC-FDMA方式が用いられている点 、図22、図25の周波数割り当て方法と異なる 。

 図26の例では、端末Aのアンテナ#1に第1周 数群を割り当てて、再送データでないデー を伝送し(図26A)、再送時には、端末Aのアン ナ#2に前記第1の周波数群を割り当てて再送 ータを伝送する(図26B)。また、端末Aのアン ナ#2に第2周波数群を割り当てて再送データ ないデータを伝送し(図26A)、再送時には、 末Aのアンテナ#1に前記第2周波数群を割り当 て再送データを伝送する(図26B)。

 図27は、図22、図25、図26とは異なる周波 割り当て例を示している。図27において、端 末Aは、図20で説明した端末に相当する。図27 は、端末Bにも周波数が割り当てられている 。図27において、「端末Aアンテナ#1」と記載 れている周波数は、端末Aにおける図4のア テナ206MAから送信される変調信号に割り当て られた周波数を示す。また、「端末Aアンテ #2」と記載されている周波数は、端末Aにお る図4のアンテナ206MBから送信される変調信 に割り当てられた周波数を示す。

 図27Aは、再送データでないデータを伝送 る際の周波数割り当てを示している。つま 、図20の<1>のフレーム#1、<3>のフレ ーム#2、<7>のフレーム#3を伝送するとき 周波数割り当てである。図27Bは、再送デー を伝送する際の周波数割り当てを示してい 。つまり、図20の<5>のフレーム#2’、< 9>のフレーム#3’を伝送するときの周波数 り当てである。

 図27に示した周波数割り当て方法は、上 した条件[1-1]及び条件[2-1]を用いている点で 22、図25、図26の周波数割り当て方法と同様 ある。一方、図27に示した周波数割り当て 法は、端末Aのアンテナ#1から送信される変 信号及び端末Aのアンテナ#2から送信される 調信号のいずれか一方に、Localized SC-FDMA方 が用いられているおり、他方にDistributed SC-F DMA方式が用いている点が、図22、図25、図26の 周波数割り当て方法と異なる。なお、アンテ ナがN本の場合は、条件[1-2]及び条件[2-2]を用 る。

 図27の例では、端末Aのアンテナ#1に第1周 数群を割り当てて、再送データでないデー を伝送し(図27A)、再送時には、端末Aのアン ナ#2に前記第1の周波数群を割り当てて再送 ータを伝送する(図27B)。また、端末Aのアン ナ#2に第2周波数群を割り当てて再送データ ないデータを伝送し(図27A)、再送時には、 末Aのアンテナ#1に前記第2周波数群を割り当 て再送データを伝送する(図27B)。つまり、 末Aのアンテナにおいて、再送することによ 、Localized SC-FDMA方式と、Distributed SC-FDMA方 とが、入れ替わることになる。

 図28は、図22、図25、図26、図27とは異なる 周波数割り当て例を示している。図28におい 、端末Aは、図20で説明した端末に相当する 図28では、端末Bにも周波数割り当てられて る。図28において、「端末Aアンテナ#1」と 載されている周波数は、端末Aにおける図4の アンテナ206MAから送信される変調信号に割り てられた周波数を示す。また、「端末Aアン テナ#2」と記載されている周波数は、端末Aに おける図4のアンテナ206MBから送信される変調 信号に割り当てられた周波数を示す。

 図28Aは、再送データでないデータを伝送 る際の周波数割り当てを示している。つま 、図20の<1>のフレーム#1、<3>のフレ ーム#2、<7>のフレーム#3を伝送するとき 周波数割り当てである。図28Bは、再送デー を伝送する際の周波数割り当てを示してい 。つまり、図20の<5>のフレーム#2’、< 9>のフレーム#3’を伝送するときの周波数 り当てである。

 図28に示した周波数割り当て方法は、上 した条件[1-1]及び条件[2-1]を用いている点で 22、図25、図26、図27の周波数割り当て方法 同様である。一方、図28に示した周波数割り 当て方法は、端末Aのアンテナ#1から送信され る変調信号及び端末Aのアンテナ#2から送信さ れる変調信号に、Localized SC-FDMA方式が用いら れており、かつ、一部の周波数でMIMO伝送が われている点が、図22、図25、図26、図27の周 波数割り当て方法と異なる。なお、アンテナ がN本の場合は、条件[1-2]及び条件[2-2]を用い 。

 図28の例では、端末Aのアンテナ#1に第1周 数群を割り当てて再送データでないデータ 伝送し(図28A)、再送時には、端末Aのアンテ #2に前記第1の周波数群を割り当てて再送デ タを伝送する(図28B)。また、端末Aのアンテ #2に第2周波数群を割り当てて再送データで いデータを伝送し(図28A)、再送時には、端 Aのアンテナ#1に前記第2周波数群を割り当て 再送データを伝送する(図28B)。つまり、再 時に、端末Aのアンテナの周波数割り当てを 更することで、MIMO送信している周波数部分 と、MIMO送信していない周波数部分とが入れ わる。

 以上、図25、図26、図27、図28の再送方法 用いた場合でも、図22の再送方法を用いた場 合と同様の効果を得ることができる。

 なお、本実施の形態では、端末がSC-FDMA方 式を用いた場合を説明したが、端末がOFDM方 を用い、サブキャリア単位で、端末に周波 を割り当てた場合においても同様に実施す ことができる。この場合、上述した端末Aの ンテナ#1から送信される変調信号と端末Bの ンテナ#2から送信される変調信号は、別々 サブキャリア割り当てが行われることにな 。OFDM方式を用いた場合に、Distributed SC-FDMA 式を用いた場合やLocalized SC-FDMA方式を用い 場合と異なる点は、サブキャリア割り当て 規則性をもたせる必要がない点である。OFDM 式を用いた場合でも、上記の条件[1-1]及び 件[2-1]を満たすようにすれば、SC-FDMA方式の 合と同様に実施することができる。なお、 ンテナがN本の場合は、条件[1-2]及び条件[2-2] を用いる。

 ここで、OFDMA方式を用いた場合、端末Aの ンテナ#1に第1周波数群を割り当てて再送デ タでないデータを伝送し、再送時には、端 Aのアンテナ#2に前記第1の周波数群を割り当 てて再送データを伝送するといったことを、 必ずしもする必要はない。

 同様に、端末Aのアンテナ#2に第2周波数群 を割り当てて再送データでないデータを伝送 し、再送時には、端末Aのアンテナ#1に前記第 2周波数群を割り当てて再送データを伝送す といったことを、必ずしもする必要はない ただし、そのように割り当てを行っても当 よい。

 また、OFDM方式を用いる場合でも、SC-FDMA 式と同様に、端末が2つ以上のアンテナを有 ている場合にも実施できる。また、アンテ #1から送信する変調信号をOFDM方式、アンテ #2から送信する変調信号をSC-FDMA方式(その逆 でもよい)としても、同様に実施できる。

 (他の実施の形態)
 (1)ここでは、図29を用いて、MIMO伝送方式の ち、固有モードの通信方法について詳しく 明する。

 MIMOシステムでは、受信局だけでなく送信 局側においても、チャネル状態情報(CSI:Channel  State Information)が既知である場合に、送信局 が送信のチャネルシグネチャベクトル(channel signature vector)を用いてベクトル化された信 を送信アレーアンテナより受信局に対して 信する。

 さらに受信局で、受信アレーアンテナの 信信号から、送信のチャネルシグネチャベ トルに対応付けられた受信のチャネルシグ チャベクトルを用いて、送信信号を検出し 復調する通信方法が実現できる。

 特に、通信空間に複数のチャネルを構成 て信号を多重伝送する通信モードとして、 ャネル行列の特異ベクトル(singular vector)又 固有ベクトル(eigen vector)を利用した固有モ ド(eigenmode)がある。この固有モードは、こ ら特異ベクトルや固有ベクトルを前述した ャネルシグネチャベクトルとして利用する 法である。ここでチャネル行列は、送信ア ーアンテナの各アンテナ素子と受信アレー ンテナの各アンテナ素子の全て又は一部と 組み合わせた複素チャネル係数を、要素と る行列である。

 送信局が下り回線のチャネル状態情報を る方法としては、無線回線の上りと下りと 同一の周波数キャリアを利用するTDDでは、 ャネルの双対性(reciprocity)により、受信局( 2の端末Bに相当する)からの上り回線を用い 、送信局においてチャネル状態情報の推定(e stimating)又は測定(measuring)をすることが可能で ある。一方で、上りと下りで異なる周波数キ ャリアを利用するFDDでは、受信局において下 り回線のチャネル状態情報を推定又は測定し 、その結果を送信局へ通知(reporting)すること より、送信局において下り回線の正確なCSI 得ることができる。

 固有モードは、特にMIMOシステムの無線チ ャネルが、狭帯域のフラットフェージング過 程として扱える場合には、MIMOシステムのチ ネルキャパシティを最大にできるという特 がある。例えば、OFDMを採用した無線通信シ テムでは、マルチパス遅延波によるシンボ 間干渉を取り除くため、ガードインターバ を挿入し、OFDMの各サブキャリアは、フラッ トフェージング過程となるような設計を行う のが一般的である。従って、MIMOシステムに いてOFDM信号を送信する場合、固有モードを いることによって、例えば各サブキャリア 複数の信号を空間的に多重化して伝送する とが可能となる。

 MIMOシステムを利用した通信方法としては 、送信局及び受信局において下り回線のチャ ネル状態情報を既知とする固有モードに対し て、受信局においてのみ無線チャネルのチャ ネル状態情報を既知とする方法がいくつか提 案されている。固有モードと同じ目的である 、空間的に信号を多重化して伝送する方法と しては、例えばBLASTが知られている。

 また信号の多重度を犠牲にし、つまりキ パシティを増加させるためでなく、アンテ の空間ダイバーシチ効果得る方法としては 例えば時空間符号を用いた送信ダイバーシ が知られている。固有モードが、送信アレ アンテナで信号をベクトル化して送信する 言い換えると、信号をビーム空間(beam space) にマッピングしてから、送信するビーム空間 モードである。これに対して、BLASTや送信ダ バーシチは、信号をアンテナエレメント(ant enna element)にマッピングすることから、アン ナエレメントモードであると考えられる。

 図29は、固有モードの送受信機の構成例 示すものである。

 送信機のチャネル解析部1407は、送信機と 受信機間の伝搬チャネルの推定結果であるチ ャネル状態情報に基づいて、多重化チャネル を構成するために、複数の送信のチャネルシ グネチャベクトルを算出すると共に、チャネ ル状態情報によって形成されるチャネル行列 をSVD(SVD:Singular Value Decomposition)に基づき、固 有値(例えば、λA、λB、λC、・・・、λX)、ま 、固有パス(例えば、パスA、パスB、パスC、 ・・・、パスX)を求め、制御情報1408として出 力する。

 送信機の多重フレーム生成部1401は、送信 ディジタル信号、制御情報1408が入力され、 重化チャネルへマッピングするために複数 送信フレームを生成し、チャネルAの送信デ ジタル信号1402A、チャネルBの送信ディジタ 信号1402B、・・・、チャネルXの送信ディジ ル信号1402Xを出力する。

 符号化・変調部1403A~1403Xは、チャネルA~チ ャネルXの送信ディジタル信号1402A~1402X、制御 情報1408が入力され、制御情報1408に基づき、 号化率、変調方式を決定し、決定した符号 率・変調方式で送信ディジタル信号1402A~1402 Xを符号化及び変調することにより、チャネ A~Xのベースバンド変調信号1404A~1404Xを得、こ れらを出力する。

 ベクトル多重化部1405は、チャネルA~チャ ルXのエースバンド信号1404A~1404X、制御情報1 408が入力され、チャネルA~チャネルXのエース バンド信号1404A~1404Xに、個別にチャネルシグ チャベクトルを乗算し、合成した後、送信 レーアンテナ1406に供給する。このようにし て、送信機は、チャネルシグネチャベクトル を用いてベクトル化した信号を、送信アレー アンテナ1406から受信機に送信する。

 受信機は、受信のチャネル解析部1415によ って、送信機と受信機間の伝搬チャネルの推 定結果であるチャネル状態情報に基づいて、 多重化された送信信号を分離するために、複 数の受信のチャネルシグネチャベクトルを算 出する。多重信号分離部1410は、受信アレー ンテナ1409で受信した受信信号が入力され、 々のチャネルシグネチャベクトルを掛け合 せることで、複数の受信信号、つまり、チ ネルA~チャネルXの受信信号1411A~1411Xを得る

 復号化部1412A~1412Xはそれぞれ、チャネルA~ チャネルXの受信信号1411A~1411X、送信方法情報 1418が入力され、送信方法情報1418(変調方式、 符号化率の情報)に基づき復号を行うことで チャネルA~チャネルXのディジタル信号1413A~14 13Xを得、これらを出力する。

 送信方法情報検出部1417は、チャネルAの ィジタル信号1413Aが入力され、各チャネルの 変調信号の送信方法、例えば変調方式、符号 化率等の情報を抽出し、これらを送信方法情 報1418として、復号化部1412A~1412Xに送出する。

 受信データ合成部1414は、チャネルA~チャ ルXのディジタル信号1413A~1413X及び送信方法 報1418が入力され、受信ディジタル信号を得 る。

 ここで、上述した実施の形態1~4を、空間 重MIMO伝送の代わりに、図29のような固有モ ドのMIMO伝送に適用しても同様の効果を得る ことができる。つまり、どのモードのMIMO伝 かは、本発明の実施の形態には影響を与え ことなく、周波数利用効率の向上、受信品 の向上及び伝送速度の向上の効果を得るこ ができる。

 ただし、固有モードを実現するためには 通信相手同士で、チャネル変動を共有する 要がある。そのため、チャネル変動を共有 るための、通信局同士でのデータのやりと を新たに追加する必要があるが、これが、 記の実施の形態を阻害する要因とはならな 。

 また、上述した実施の形態では、空間多 MIMO伝送、固有モードと名付けているが、こ の名前自体が本発明の範囲に影響を与えるも のではない。また、シンボルの名前自体が、 本発明に影響を与えるものではない。例えば 、上述した実施の形態では、リファレンスシ ンボル、制御情報シンボル、要求情報シンボ ル及びパイロットシンボルと名付けているが 、この名前自体が本発明に影響を与えるもの ではなく、例えばプリアンブル、ミットアン ブル、テイルシンボル、既知シンボル、コン トロール情報、コントロールシンボル等と名 付けてもよい。

 (2)実施の形態5では、セクタアンテナ使用 時にDistributed FDMA方式の変調方式とLocalized FD MA方式の変調方式を散在させる場合について 明したが、ここではその応用例について言 しておく。

 実施の形態5と、実施の形態1、実施の形 2とを組み合わせるにあたって、端末が、図4 のように空間多重MIMO伝送も可能な場合、図4 アンテナ206MAから送信する変調信号をLocalize d FDMA方式の変調信号とし、アンテナ206MBから 送信する変調信号をDistributed FDMA方式の変調 号となるように、サブキャリア割り当て部3 06A、306Bによってサブキャリア割り当てを行 。このようにすることで、基地局が端末の 調信号を受信した際、干渉を低減すること できるため、データの受信品質が向上する いう効果を得ることができる。

 2007年1月18日出願の特願2007-009649の日本出 に含まれる明細書、図面および要約書の開 内容は、すべて本願に援用される。

 本発明は、例えば、SC―FDMA方式と、MIMO伝 送技術を用いて周波数利用効率の向上を図っ た基地局と端末の通信に適用して好適である 。




 
Previous Patent: POLISHING COMPOSITION

Next Patent: DISPLACEMENT DETECTING DEVICE