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Title:
RADIO COMMUNICATION SYSTEM, METHOD, AND PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060935
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to provide a system and a method which can identify a radio line failure point upon a handover. When a disconnection has occurred in a first cell and a reconnection with a second cell is made within a predetermined time and/or a predetermined distance from the previous line disconnection, first cell information or second cell information is reported. The first cell information includes: a cell identifier; reception quality of a pilot signal from the base station immediately before the line disconnection; and position information. The second cell information includes: a cell identifier; reception quality of the pilot signal from the base station at the point where the reconnection is made; and position information.

Inventors:
HAMABE KOJIRO (JP)
LEE JINSOCK (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070288
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
HAMABE KOJIRO (JP)
LEE JINSOCK (JP)
International Classes:
H04W36/00; H04J13/00
Foreign References:
JP2004235827A2004-08-19
JP2004533762A2004-11-04
JP2006516869A2006-07-06
Attorney, Agent or Firm:
KATO, Asamichi (20-12 Shin-Yokohama 3-chome Kohoku-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 33, JP)
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Claims:
 回線断の後に再接続した場合、 
 (A)前記回線断から前記再接続までの経過時間が予め定められた所定の時間以下である、及び、前記回線断から前記再接続までの移動距離が予め定められた所定の距離以下である、のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、
 前記回線断が生じたセルと前記再接続したセルの少なくとも一方のセル情報を報告する、
 (B)前記回線断から前記再接続までの経過時間と、前記回線断から前記再接続までの移動距離と、のうち少なくとも一方を報告する、
 の少なくとも一方を行う、ことを特徴とする移動端末。
 前記セル情報は、少なくともセルの位置情報を含む、ことを特徴とする請求項1記載の移動端末。
 前記回線断が生じたセルに関する前記セル情報は、
 前記セルの識別情報と、
 前記回線断となる直前の基地局からのパイロット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうち少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項1又は2記載の移動端末。
 前記再接続が行われたセルに関する前記セル情報は、
 前記セルの識別情報と、
 前記再接続した地点での基地局からのパイロット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうち少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項3記載の移動端末。
 第1のセルの受信品質が所定の閾値を下回ると、第2のセルの受信品質の測定を開始する制御を行う手段を備え、基地局からの測定指示に基き、前記閾値をより高い値に設定することで前記第2のセルの受信品質の測定開始時点を早める、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の移動端末。
 前記位置情報は、セルエリアよりも細かい位置精度を有する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の移動端末。
 前記位置情報は、セル単位の位置精度を有する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の移動端末。
 位置情報を取得する手段と、
 基地局からのパイロット信号の受信品質を測定する手段と、
 回線断、再接続の制御を行う手段と、
 回線断から再接続までの経過時間を測定する手段と、
 回線断から再接続までの経過時間の閾値を格納する手段と、
 回線断が発生しその後再接続したとき、前記回線断から前記再接続までの経過時間を前記閾値と比較し、前記経過時間が前記閾値下の場合、前記回線断となる直前の基地局からのパイロット信号の受信品質と、再接続地点での基地局からのパイロット信号の受信品質と、それぞれの位置情報、及びセル識別情報のうちの少なくとも一つを含む報告を作成する手段と、
 前記報告を基地局に送信する手段と、
 を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の移動端末。
 位置情報を取得する手段と、
 基地局からのパイロット信号の受信品質を測定する手段と、
 回線断、再接続の制御を行う手段と、
 回線断から再接続までの移動距離を測定する手段と、
 回線断から再接続までの移動距離の閾値を格納する手段と、
 回線断が発生しその後再接続したとき、前記回線断から前記再接続までの移動距離を前記閾値と比較し、前記移動距離が前記閾値以下の場合、前記回線断となる直前の基地局からのパイロット信号の受信品質と、再接続地点での基地局からのパイロット信号の受信品質と、それぞれの位置情報及びセル識別情報のうちの少なくとも一つを含む報告を作成する手段と、
 前記報告を基地局に送信する手段と、
 を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の移動端末。
 移動端末が回線断の後に再接続した場合、
 (A)前記回線断から前記再接続までの経過時間が予め定められた所定の時間以下である、及び、前記回線断から前記再接続までの移動距離が予め定められた所定の閾値以下である、のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、
 前記回線断が生じたセルと前記再接続したセルの少なくとも一方のセル情報を報告する、
 (B)前記回線断から前記再接続までの経過時間、及び、前記回線断から前記再接続までの移動距離のうち少なくとも一方を報告する、
 の少なくとも1方を行う移動端末から前記報告を受信する、ことを特徴とする基地局。
 前記移動端末が回線断から再接続するまでに要した時間が予め定められた所定の時間以下である、及び、
 前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が予め定められた閾値以下である、
 の少なくとも一方が成り立つ場合に、前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進するように制御する、ことを特徴とする請求項10記載の基地局。
 移動端末が回線断の後に再接続した場合、
 (A)前記回線断から前記再接続までの経過時間が予め定められた所定の時間以下である、及び、前記回線断から前記再接続までの移動距離が予め定められた閾値以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、前記回線断が生じたセルと前記再接続したセルの少なくとも一方のセル情報を報告する、
 (B)前記回線断から前記再接続までの経過時間、及び、前記回線断から前記再接続までの移動距離のうち少なくとも一方を報告する、
 の少なくとも一方を行う移動端末からの前記報告を受信した基地局を介して、前記報告を受け取る、ことを特徴とする管理サーバ。
 前記移動端末が回線断から再接続するまでに要した時間が予め定められた所定の閾値以下である、及び、
 前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が予め定められた閾値以下である、
 の少なくとも一方が成り立つ場合に、前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進するように制御する、ことを特徴とする請求項12記載の管理サーバ。
 移動端末が回線断の後に再接続した場合、前記移動端末は、
 (A)前記回線断から前記再接続までの経過時間が予め定められた所定の時間以下である、及び、前記回線断から前記再接続までの移動距離が予め定められた閾値以下である、
 の少なくとも一方が成り立つ場合に、
 前記回線断が生じたセルと前記再接続したセルの少なくとも一方のセル情報を報告する、
 (B)前記回線断から前記再接続までの経過時間と、前記回線断から前記再接続までの移動距離と、のうち少なくとも一方を報告する、
 の少なくとも一方を行う、ことを特徴とする無線通信方法。
 前記セル情報は、少なくともセルの位置情報を含む、ことを特徴とする請求項14記載の無線通信方法。
 前記回線断が生じたセルに関する前記セル情報は、
 前記セルの識別情報と、
 前記回線断となる直前の基地局からのパイロット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうち少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項14記載の無線通信方法。
 前記再接続が行われたセルに関する前記セル情報は、
 前記セルの識別情報と、
 前記再接続した地点での基地局からのパイロット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうち少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項14又は16記載の無線通信方法。
 前記移動端末が回線断の後に再接続した場合、
 前記移動端末は、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間と、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離と、
 のうち少なくとも一方を報告する、ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれか一に記載の無線通信方法。
 前記移動端末において、第1のセルの受信品質が所定の閾値を下回ると、第2のセルの受信品質の測定を開始する制御を行い、その際、基地局からの測定指示に基き、前記閾値をより高い値に設定することで、前記第2のセルの受信品質の測定開始時点を早める、ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか一に記載の無線通信方法。
 前記報告に基き、前記回線断が発生したセルと前記再接続したセル間でハンドオーバを許可又は促進すべきか否かを決定する、ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか一に記載の無線通信方法。
 移動端末が前記回線断となった位置情報とネットワークに再接続した位置情報とを用い、前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が所定の閾値以下の場合、前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか一に記載の無線通信方法。
 前記移動端末は、回線断となった位置情報とネットワークに再接続した位置情報とを報告する、ことを特徴とする請求項21記載の無線通信方法。
 前記位置情報が限定された次元で与えられる場合に、ハンドオーバが許可されていないか促進されていないセル間において、前記移動端末が回線断となってから再接続するまでの時間が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする請求項21又は22記載の無線通信方法。
 移動端末が回線断となった場合、前記移動端末が前記回線断から再接続するまでに要した時間が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか一に記載の無線通信方法。
 移動端末が回線断となった場合、前記移動端末が前記回線断から再接続するまでに要した時間が所定の閾値以下であり、且つ、前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか一に記載の無線通信方法。
 一のセルの受信品質が所定の閾値を下回ると、ハンドオーバ先の他のセルの受信品質の測定を開始する制御において、前記受信品質の前記閾値をより高い値に設定し、前記他のセルの受信品質の測定開始時点を早めることで、前記ハンドオーバの促進を行う、ことを特徴とする請求項20、21、23、24、25のいずれか一に記載の無線通信方法。
 前記位置情報は、セルエリアよりも細かい位置精度を有する、ことを特徴とする請求項14乃至17、21乃至23、25、26のいずれか一に記載の無線通信方法。
 前記位置情報は、セル単位の位置精度を有する、ことを特徴とする請求項14乃至17、21乃至23、25、26のいずれか一に記載の無線通信方法。
 移動端末が回線断の後に再接続した場合、
 (A)前記回線断から前記再接続までの経過時間が予め定められた所定の時間以下である、及び、前記回線断から前記再接続までの移動距離が予め定められた閾値以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、
 前記回線断が生じた第1のセルと前記再接続が行われた第2のセルの少なくとも一方のセル情報を基地局に報告する、
 (B)前記移動端末は、前記回線断から前記再接続までの経過時間と、前記回線断から前記再接続までの移動距離とのうち少なくとも一方を基地局に報告する、
 の少なくとも1方を行う移動端末を備えたことを特徴とする無線通信システム。
 前記セル情報は、少なくともセルの位置情報を含む、ことを特徴とする請求項29記載の無線通信システム。
 前記回線断が生じた前記第1のセルに関する前記セル情報は、
 前記第1のセルの識別情報と、
 前記回線断となる直前の基地局からのパイロット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項29記載の無線通信システム。
 前記再接続が行われた前記第2のセルに関する前記セル情報は、
 前記第2のセルの識別情報と、
 前記再接続した地点での基地局からのパイロット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項29又は31記載の無線通信システム。
 前記移動端末において、第1のセルの受信品質が所定の閾値を下回ると、第2のセルの受信品質の測定を開始する制御を行い、基地局からの測定指示に基き、前記閾値をより高い値に設定することで、前記第2のセルの受信品質の測定開始時点を早める、ことを特徴とする請求項29乃至32のいずれか一に記載の無線通信システム。
 前記報告に基き、前記回線断が発生したセルと前記再接続したセル間でハンドオーバを許可又は促進すべきか否かを決定する、ことを特徴とする請求項29乃至33のいずれか一に記載の無線通信システム。
 移動端末が前記回線断となった位置情報とネットワークに再接続した位置情報とを用い、前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が所定の閾値以下の場合、前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進するように制御する、ことを特徴とする請求項29乃至33のいずれか一に無線通信システム。
 前記移動端末は、回線断となった位置情報とネットワークに再接続した位置情報とを報告する、ことを特徴とする請求項35記載の無線通信システム。
 前記位置情報が限定された次元で与えられる場合に、ハンドオーバが許可されていないか促進されていないセル間において、
 前記移動端末が回線断となってから再接続するまでの時間が所定の閾値以下であれば、前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする請求項35又は36記載の無線通信システム。
 移動端末が回線断となった場合、前記回線断から再接続するまでに要した時間が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする請求項29乃至33のいずれか一に無線通信システム。
 移動端末が回線断となった場合、前記回線断から再接続するまでに要した時間が所定の閾値以下であり、且つ、前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする請求項29乃至33のいずれか一に無線通信システム。
 前記移動端末が、一のセルの受信品質が所定の閾値を下回ると、ハンドオーバ先の他のセルの受信品質の測定を開始する制御する手段を備え、前記受信品質の閾値をより高い値に設定し、前記他のセルの受信品質の測定開始時点を早めることで、前記ハンドオーバの促進を行う、ことを特徴とする請求項34、35、37、38、39のいずれか一に記載の無線通信システム。
 前記位置情報は、セルエリアよりも細かい位置精度を有する、ことを特徴とする請求項29乃至32、35乃至37、39のいずれか一に記載の無線通信システム。
 前記位置情報は、セル単位の位置精度を有する、ことを特徴とする請求項29乃至32、35乃至37、39のいずれか一に記載の無線通信システム。
 回線断の後に再接続した場合、
 (A)前記回線断から前記再接続までの経過時間が予め定められた所定の時間以下である、及び、前記回線断から前記再接続までの移動距離が予め定められた閾値以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、前記回線断が生じたセルと前記再接続したセルの少なくとも一方のセル情報を報告する処理、
 (B)前記移動端末は、前記回線断から前記再接続までの経過時間と、前記回線断から前記再接続までの移動距離とのうち少なくとも一方を報告する処理、
 の少なくとも一方の処理を、移動端末を構成するコンピュータに実行させるプログラム。
 請求項43記載のプログラムにおいて、
 第1のセルの受信品質が所定の閾値を下回ると、第2のセルの受信品質の測定を開始する制御を行うにあたり、基地局からの測定指示に基き、前記閾値を、より高い値に設定することで、前記第2のセルの受信品質の測定開始時点を早める処理を、前記移動端末を構成するコンピュータに実行させるプログラム。
 移動端末が回線断となった位置情報とネットワークに再接続した位置情報とを用い、前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が所定の閾値以下の場合、前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする無線通信システム。
 前記移動端末は、回線断となった位置情報とネットワークに再接続した位置情報とを基地局に報告する、ことを特徴とする請求項45記載の無線通信システム。
 移動端末が回線断となった場合、前記移動端末が前記回線断から再接続するまでに要した時間が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする無線通信システム。
 移動端末が回線断となった場合、前記移動端末が前記回線断から再接続するまでに要した時間が所定の閾値以下であり、且つ、前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする無線通信システム。
 一のセルの受信品質が所定の閾値を下回ると、ハンドオーバ先の他のセルの受信品質の測定を開始する制御において、前記受信品質の前記閾値をより高い値に設定し、前記他のセルの受信品質の測定開始時点を早めることで、前記ハンドオーバの促進を行う、ことを特徴とする請求項45、46、47、48のいずれか一に記載の無線通信システム。
 移動端末が回線断となった位置情報とネットワークに再接続した位置情報とを用い、前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が所定の閾値以下の場合、前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする無線通信方法。
 前記移動端末は、回線断となった位置情報とネットワークに再接続した位置情報とを基地局に報告する、ことを特徴とする請求項50記載の無線通信方法。
 移動端末が回線断となった場合、前記移動端末が前記回線断から再接続するまでに要した時間が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする無線通信方法。
 移動端末が回線断となった場合、前記移動端末が前記回線断から再接続するまでに要した時間が所定の閾値以下であり、且つ、前記移動端末が回線断となった位置と再接続した位置の距離が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続したセルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は促進する、ことを特徴とする無線通信方法。
 一のセルの受信品質が所定の閾値を下回ると、ハンドオーバ先の他のセルの受信品質の測定を開始する制御において、前記受信品質の前記閾値をより高い値に設定し、前記他のセルの受信品質の測定開始時点を早めることで、前記ハンドオーバの促進を行う、ことを特徴とする請求項50、51、52、53のいずれか一に記載の無線通信方法。
Description:
無線通信システム及び方法並び プログラム

[関連出願の記載]
 本発明は、日本国特許出願:特願2007-292364号( 2007年11月9日出願)の優先権主張に基づくもの あり、同出願の全記載内容は引用をもって 書に組み込み記載されているものとする。

 本発明は、無線通信システムに関し、特 、移動局による測定結果の報告を制御する ステム及び方法並びにプログラムに関する

 近時、携帯電話の普及、サービスの多様 に伴い、移動体通信システムの保守や最適 のための調整の低コスト化が要請されてい 。移動体通信システムの保守や最適化のた の調整対象としては、例えば基地局の送信 力やアンテナのチルト角等(これらは「無線 パラメータ」とも呼ばれる)がある(特許文献1 参照)。

 通信システムの保守調整は、一般に、無 ネットワーク設計シミュレータを用いた評 検討に基づいて行われる。そして、シミュ ーション精度を高めるために、無線通信シ テムのサービスエリアにおいて実測された 信状況情報と、その実測値が測定された位 情報とが設計シミュレータに入力される。 えばCDMA(Code Division Multiple Access)方式の無 通信システムにおいては、受信状況情報と て共通パイロットチャネル(CPICH:Common Picot C hannel)の受信品質や受信強度等が用いられる

 従来、受信状況情報の測定は専用の測定 や専門の測定チームにより行われるほか、 ーザの所有する一般の移動無線端末に受信 況情報を測定させ、その測定結果を収集す という方法がある。特許文献1には、移動無 線端末が、ユーザ通信の回線状況を監視して おり、回線状況が所定の条件を満たしたこと をトリガとして検出し、移動無線端末は、ト リガが検出されると、無線信号の受信状況、 および自身の位置を取得し、受信状況と前記 位置を含む測定結果の報告を管理サーバ(情 収集サーバ)に送り、該管理サーバは移動無 端末から受信した測定結果を内部に記録す 構成が開示されている。

特開2004-166056号公報

特開2004-048528号公報

特開2007-127584号公報 “UE assistance for self-optimizing of network , 3GPP TSG-RAN WG2 R2-072432 、25-29 June 2007

 特許文献1-3、非特許文献1の開示事項は、 本書に引用をもって繰り込み記載されている ものとする。以下の分析は、本発明によって 与えられたものである。

 特許文献1の記載に基づき、移動局が、報 告を基地局を介して管理サーバに報告するシ ステムについて分析する。基地局は、管理サ ーバの指示に基づいて、移動局に測定制御通 知(周期型、イベント型、オン・デマンド型) 送信する。オン・デマンド型の場合、測定 御通知を受信すると移動局は測定を実施す 。周期型の場合、移動局は、測定制御通知 応じて、一定周期で測定を実施する。

 イベント型で報告を行う場合、移動局で 視する回線状況に、例えば無線回線障害(Rad io Link Failure、「回線断」ともいう)、ハンド オーバ障害(HO Failure)、スループット低下、 イロット品質の低下等、予め定められた所 の条件に該当し、トリガとなるイベントが 生すると、移動局は当該イベントの発生を 基地局に報告する。

 移動局が報告する測定内容としては、例 ば、受信状況、および自身の位置、イベン 型の場合、イベントの種別が送信される。 信状況と自身の位置情報としては、サービ グセル(現在サービスを提供しているセル) び周辺セルの共通パイロット信号の受信品 、GPS(Global Positioning System)位置情報等が用い られる。さらに、一時的な移動局ID情報(TMSI(t emporary mobile subscriber identification);L3(RRC)での 別子)、時刻情報等を当該報告に含むように してもよい。移動局が測定結果の報告を基地 局に送信する際、無線回線障害又は基地局障 害等により通信不能の場合、回線接続が再確 立して通信可能となったときに、移動局側に バッファされていた報告が、基地局に送信さ れることになる。基地局は、移動局からの報 告を受信すると、該報告を、管理サーバに送 信する。

 管理サーバは報告情報を収集し、例えば アンテナのチルト角等、無線パラメータの 設定を行う。

 上記分析を行ったシステムに関して本願 明者らは、以下の課題を知見した。

 移動局のハンドオーバ時、無線回線障害( Radio Link Failure)の発生により、ハンドオーバ が失敗した場合、該無線回線障害の発生地点 を特定し、該地点の無線パラメータの最適化 を実現することが望まれる。

 無線回線障害は、無線回線品質等が劣化 ているため回避できない場合と、ハンドオ バ(例えば異周波数間ハンドオーバ等)を行 ことで回避できる場合とがある。ハンドオ バを行うことで回避できる無線回線障害に して該無線回線障害を、他の無線回線障害 区別し、該無線回線障害発生地点の無線パ メータの最適化に役立つ情報を、管理サー 等に報告できるようにすることが望まれる

 一方、回避できない無線回線障害につい は、移動局からの無線回線障害等の報告に き管理サーバ、オペレータ等で無線パラメ タを調整したところで無線回線障害は回避 きないのであるから、移動局から報告を上 ても最適化には貢献し得ない。

 本願発明者らは、上記課題を解決するた の手法について鋭意研究した。本発明は、 記知見に基づき創案されたものであって、 の目的は、ハンドオーバ時における無線回 障害発生地点の最適化を可能とする端末、 ステム、方法を提供することにある。

 本願で開示される発明は、前記課題を解 するため、概略以下の構成とされる。

 本発明の1つのアスペクト(側面)によれば、 線断(Radio Link Failure)の後に再接続した場合 、
 (a)前記回線断から前記再接続までの経過時 が予め定められた所定の時間以下である、 び、
 (b)前記回線断から前記再接続までの移動距 が予め定められた所定の距離以下である、 うちの少なくとも一方が成り立つ場合に、
 (c)前記回線断が生じたセル、
 (d)前記再接続したセル
 の少なくとも一方のセル情報を報告する移 端末が提供される。あるいは、回線断の後 再接続した場合、(e)前記回線断から前記再 続までの経過時間と、
 (f)前記回線断から前記再接続までの移動距 と、のうち少なくとも一方を報告する移動 末が提供される。

 本発明によれば、回線断の後に再接続した 合、
 (a)前記回線断から前記再接続までの経過時 が予め定められた所定の時間以下である、 び、
 (b)前記回線断から前記再接続までの移動距 が予め定められた所定の距離以下である、 少なくとも一方が成り立つ場合に、
 (c)前記回線断が生じたセルと、
 (d)前記再接続したセル
 の少なくとも一方のセル情報を報告するか
 あるいは、回線断の後に再接続した場合、
 (e)前記回線断から前記再接続までの経過時 、及び、
 (f)前記回線断から前記再接続までの移動距
 のうち少なくとも一方を報告する、
 移動端末から前記報告を受信する基地局が 供される。

 本発明によれば、回線断の後に再接続した 合、
 (a)前記回線断から前記再接続までの経過時 が予め定められた所定の時間以下である、 び、
 (b)前記回線断から前記再接続までの移動距 が予め定められた所定の距離以下である、 少なくとも一方が成り立つ場合に、前記回 断が生じたセルと前記再接続したセルの少 くとも一方のセル情報を報告するか、
 回線断の後に再接続した場合、
 (c)前記回線断から前記再接続までの経過時 、及び、
 (d)前記回線断から前記再接続までの移動距 とのうち少なくとも一方を報告する移動端 からの報告を受信した基地局を介して前記 告を受け取る、管理サーバが提供される。

 本発明によれば、移動端末が回線断の後に 接続した場合、前記移動端末は、
 (A)前記回線断から前記再接続までの経過時 が予め定められた所定の時間以下である、 び、前記回線断から前記再接続までの移動 離が予め定められた閾値以下である、
 の少なくとも一方が成り立つ場合に、
 前記回線断が生じたセルと前記再接続した ルの少なくとも一方のセル情報を報告する
 (B)前記回線断から前記再接続までの経過時 と、前記回線断から前記再接続までの移動 離と、のうち少なくとも一方を報告する、
 の少なくとも一方を行う無線通信方法が提 される。

 本発明によれば、
 (A)回線断の後に再接続した場合、 
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 予め定められた所定の時間以下である、及 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 予め定められた閾値以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、 記回線断が生じた第1のセルと前記再接続が 行われた第2のセルの少なくとも一方のセル 報を、基地局に報告する、
 (B)前記移動端末は、前記回線断から前記再 続までの経過時間と、前記回線断から前記 接続までの移動距離と、のうち少なくとも 方を基地局に報告する、
 の少なくとも1方を行う移動端末を備えた無 線通信システムが提供される。

 本発明によれば、回線断の後に再接続し 場合、(A)前記回線断から前記再接続までの 過時間が予め定められた所定の時間以下で る、及び、前記回線断から前記再接続まで 移動距離が予め定められた所定の距離以下 ある、のうちの少なくとも一方が成り立つ 合に、前記回線断が生じたセルと前記再接 したセルの少なくとも一方のセル情報を報 する処理を、(B)前記回線断から前記再接続 での経過時間と、前記回線断から前記再接 までの移動距離と、のうち少なくとも一方 報告する処理の少なくとも1方を移動端末を 構成するコンピュータに実行させるプログラ ムが提供される。

 本発明によれば、ハンドオーバ時におけ 無線回線障害地点を判別可能としている。

本発明を説明する図である。 (A)乃至(C)は、異周波数ハンドオーバの 例を説明する図である。 本発明における回線断から再接続まで 時間を説明する図である。 本発明の一実施例のシステム構成を示 図である。 本発明の一実施例の基地局の構成を示 図である。 本発明の一実施例の移動局の構成を示 図である。 本発明の一実施例の管理サーバの構成 示す図である。 本発明の一実施例におけるシステム間 ンドオーバを説明する図である。 本発明の一の実施例の処理手順を説明 る流れ図である。 本発明の他の実施例の処理手順を説明 する流れ図である。 本発明の他の実施例の処理手順を説明 する流れ図である。 本発明の他の実施例の移動局の構成を 示す図である。 本発明の他の実施例の処理手順を説明 する流れ図である。 本発明の他の実施例の処理手順を説明 する流れ図である。 SON測定報告のシグナリングフローを示 す図である。

符号の説明

 1 ゲートウェイ
 2、2’、2”、2-1~2-n 基地局
 3 移動局
 4 管理サーバ
 5-1~5-n セル
 6 セル群(サービスエリア)
 20、30-1、30-2 アンテナ
 21、31 無線送受信部
 22、32 受信データ処理部
 23、33 送信データ処理部
 24 S1送受信部
 25 測定指示生成部
 26 報告指示生成部
 34 バッファ部
 35 回線接続制御部
 36 GPS受信部 
 37 測定制御部
 37-1 閾値記憶部
 37-2 タイマー
 37-3 移動距離測定部
 38 測定データ格納部
 39 測定データ報告制御部
 41 測定指示制御部 
 42 データ格納部
 43 送受信部
 44 パラメータ最適化計算部
 45 パラメータ再設定指示部
 46 報告指示生成部
 111、111’ 下りリンク
 112、112’ 共通パイロットチャネル
 113、113’ 上りリンク

 上記した本発明についてさらに詳細に説 すべく添付図面を参照して以下に説明する 以下では、本発明の基本原理を説明し、つ いて実施例を説明する。

 図1(A)は、本発明の一つの態様(モード)の 作原理を模式的に示す図である。図1(A)に示 すように、エリア#1及びエリア#2ではそれぞ 周波数(キャリア周波数)RF1、RF2が用いられ、 エリア#3では周波数RF2のみが用いられる。

 本発明の一態様においては、エリア#2内 移動局(移動端末)3において、周波数RF2を用 て基地局と通信中に無線回線障害が発生し とき一定期間内に異周波数RF1に回線再接続 た場合に、両セル(周波数RF1とRF2)のセル情報 を、図示されない基地局に報告し、基地局か ら、図示されない管理サーバに報告される。

 本発明の一態様においては、エリア#2の 部の移動局3において、例えばRF2の無線回線 害が多発している場合、周波数RF2の使用中 おいて、周波数切替先の異周波数RF1の測定 始を制御する測定開始閾値を高く設定し、R F1での測定開始を早めるようにする。この測 開始閾値の変更指示は、管理サーバから、 地局を介して移動局に送信される測定指示 内容として通知される。

 あるいは本発明の一態様においては、以 のような制御を行ってもよい。

(A)基地局は、測定開始閾値を移動局3に通 する。移動局3は、RF2の品質が該閾値を下回 たら、基地局に報告する。

(B)基地局は、移動局3から、RF2の品質が該 値を下回った旨の報告を受けると、移動局3 対して、RF1の品質測定開始を指示する。移 局3は、基地局からの指示に応じて、RF1の品 質測定を開始する。

(C)無線回線障害が多発している場合には、 管理サーバまたは基地局がRF2の品質閾値(測 開始閾値)を高く変更する。

 次に、本発明の特徴の一つをなす異周波 ハンドオーバ(周波数間ハンドオーバ)につ てその概略を説明しておく。CDMAセルラシス ムでは、同一キャリア周波数をそれぞれの ルで繰り返し使用しているため、もともと 同一システム内での異周波数ハンドオーバ 必要性はないが、別の周波数を割当てられ セルや、マクロセルの上に複数のマイクロ ルをオーバレイしたアンブレラセル(マイク ロセルに異なるキャリア周波数が割りあてら れる)や、異なるシステム間では、異周波数 ンドオーバが行われる。その際、異なる周 数のキャリアの受信レベル(電力)の測定が行 われる。周波数切替え制御について、図2を 照して説明する。なお、図2(A)乃至(C)は、本 と同一出願人による特許文献2(特許文献2の 明者は本願発明者の一人を含む)の図8乃至 10に基づく。

 図2(A)において、移動局3は、基地局2と周 数RF1を用いて通信し、基地局2’と周波数RF2 を用いて通信する。図2(A)において、111、111 は基地局2、2’から移動局3への下りリンク 113、113’は移動局3から基地局2、2’への上 リンク、112、112’は基地局2、2’から移動局 への下りリンクの共通パイロットチャネル(Co mmon Pilot Channel)を模式的に示している。

 図2(B)に、上りリンクと下りリンクの周波 数帯を模式的に示す。移動局3において、基 局2との間で現在使用中の上りと下りのキャ ア周波数(RF1)はそれぞれ101、103、基地局2’ の間の異周波数切替え先の上りと下りのキ リア周波数(RF2)は102、104である。

 移動局3は、RF2の共通パイロット信号の受信 品質とRF1の共通パイロット受信品質との測定 、比較を行い、例えば、RF2の共通パイロット 信号の受信品質Q2とRF1の共通パイロット信号 受信品質Q1との差分が、
 Q1-Q2>Th_HO  [dB]   …(1)
(ただし、Th_HOは、異周波数切替え制御の判定 閾値であり、正値)
となった時点を契機として(図2(C)のt4)、異周 数切替えを行う。

 ここで、異周波数切替えとは、使用する ャリア周波数の切替えをいい、この場合、 り回線において、図2(B)のキャリア周波数103 からキャリア周波数104に周波数を切替え、上 り回線において、図2(B)のキャリア周波数101 らキャリア周波数102に周波数を切替えるこ に対応する。通常、複数のキャリアを用い セルラシステムにおいて、移動局において 複数のキャリア周波数の受信機(発振器)が必 要とされるが、低消費電力化の観点から1つ 発振器を用い必要に応じて発振器の発振周 数を切り替える。この場合、送信又は受信 イミングをとめる等して異周波数切替え先 キャリアの受信品質の測定を行う必要があ 。異周波数切替え先のキャリアの受信品質 測定中は、現在使用中のキャリアからのデ タを受信することができない。そこで、従 より、ハンドオーバ時には、通常時よりも 信情報を時間圧縮して、データ空き時間を 成する。データ圧縮は、拡散率を下げたり 符号化されたデータの一部を送信しないこ により、符号化率を上げる方法によって、 信データを時間的に圧縮する。データ空き 間(無伝送時間)が通信時間に占める割合(「 ータ空き時間割合」という)が高くなること 、データ転送効率の低下を招き好ましくな 。

 異周波数測定におけるデータ空き時間を減 させるために、移動局3は、RF2の共通パイロ ット信号の受信品質Q2が、Q2<Th_Start    … (2)
を満足する時点(図2(C)のt1又はt3)を契機とし 異周波数測定(RF1の測定)を行い、RF2の受信品 質Q2が、Q2>Th_End     …(3)
を満足する時点(図2(C)のt2)を契機として、異 波数測定を停止するか、あるいは、式(1)を 足した時点(図2(C)のt4)を契機として、異周 数切替え(ハンドオーバ)制御を開始させると 同時に、異周波数測定を停止させる。

 式(2)及び式(3)における判定閾値Th_Start及 Th_Endは次式を満足するようなマージンをと 。

 Th_End-Th_Start>0 [dB]   …(4)

 式(4)において、Th_EndとTh_Startとの差分が きくなる程、マージンが増すことを意味す 。判定閾値Th_StartおよびTh_Endを用いて、異周 波数測定範囲の限定を行うことで、異周波数 測定範囲の限定を行わない場合と比べて、デ ータ空き時間割合を減少させることができる 。

 なお、式(1)のかわりに、切替先の異周波 RF1の共通パイロット信号の受信品質Q1が所 の閾値以上になった場合、異周波数切替を うようにしてもよい。異周波数間ハンドオ バの概略は、上記の通りである。

 本発明の一態様においても、図2(C)に示し た制御に従い、現在使用中の共通パイロット 信号RF2の受信品質Q2が測定開始閾値Th_Startを 回ると、異周波数測定(RF1の共通パイロット 信品質の測定)を開始する。

 その際、本発明の一態様においては、ハ ドオーバ時、無線回線断等が多く発生する 合、異周波数測定の測定開始閾値を高く設 する制御を行う。この制御について、図1(B) を参照して説明する。

 図1(B)において、異周波数測定の測定開始 閾値の通常値をTh_Start2とした場合、本発明に おいては、測定開始閾値をTh_Start1に設定する 。この測定開始閾値の変更は、図示されない 管理サーバから、基地局を介して、移動局に 通知される。

 本発明の一態様においては、測定開始閾 をTh_Start1に再設定することで、異周波数ハ ドオーバのターゲット周波数RF1の測定開始 点はt2からt1に早まる(図1(B)参照)。

 これにより、ハンドオーバ時、早い時点 らの測定結果を基地局に報告し、ハンドオ バを完了することができる。すなわち、本 施例においては、移動局における測定開始 値を高くすることで、ハンドオーバのター ット周波数の測定開始時点を早め、ハンド ーバを促進する。

 また、ハンドオーバ失敗時における無線 線障害発生箇所の特定可能としており、無 回線障害発生箇所の無線パラメータの最適 を可能としている。

 本発明の一態様において、異周波数ハン オーバのターゲット周波数RF1の共通パイロ ト信号の受信品質Q1と、RF2の共通パイロッ 信号の受信品質Q2差分が、式(1)を満たした時 点を契機として(図1(B)のt3)、異周波数切替え 行う。あるいは、RF1の共通パイロット信号 受信品質Q1が所定の閾値を超えた場合、異 波数切替えを行うようにしてもよい。

 また、本発明の一態様においては、移動 は、RF2での回線断(Radio Link Failure)から所定 時間内(及び/又は所定移動距離内)に、異周波 数RF1に再接続した場合、RF2のセル情報とRF1の セル情報の一方又は両方を報告する。移動局 において、回線断から再接続までの経過時間 が所定の時間以内(又は移動距離が所定の範 内)に限って報告を行い、回線断から再接続 での経過時間が所定の時間を超える場合(又 は移動距離が所定の範囲を超える場合)、報 は行わない。かかる制御により、無線パラ ータの最適化に有用でない報告の送信を抑 し、報告送信による無線ネットワークの増 を抑制しながら、回線断発生地点の無線パ メータの最適化を可能としている。

 あるいは、本発明の別の態様において、 動局は、RF2で回線断が発生してからRF1に再 続するまでの経過時間を報告するようにし もよい。

 あるいは、本発明の別の態様において、 動局は、RF2で回線断が発生してからRF1に再 続するまでの移動距離を報告するようにし もよい。

 あるいは、本発明の別の態様において、 動局は、RF2で回線断が発生してからRF1に再 続するまでの経過時間と移動距離を報告す ようにしてもよい。

 移動局における回線断から再接続までの 間は、例えば図3の時間tb(無線回線障害:Radio  Link Failure)からtd(無線回線再接続:Radio Link  Setup)までの時間とする。あるいは、ta(同期外 れ:Out of Sync)からtd、あるいは、tbからtc(同 確立:In Sync)、あるいは、taからtdであっても よい。以下、実施例に即して説明する。

 図4は、本発明の一実施例のシステム構成 を示す図である。図4を参照すると、本実施 のシステムは、複数の基地局(2-1、2-2、2-3)と 、複数の基地局に接続されるゲートウェイ(GW )1と、ゲートウェイ1に接続される管理サーバ 4とを備えている。基地局(2-1、2-2、2-3)は、管 理サーバ4からの測定指示を受け、配下の移 局3に対して測定指示を通知する。

 本発明の一実施例においては、移動局3が 、第1のセル(例えば図4の5-1)で回線断となり この回線断から予め定められた所定の時間 及び/又は所定の移動距離内で第2のセル(例 ば図4の5-2)と再接続した場合、第1のセル情 と第2のセル情報の少なくとも一方を管理サ バ4に報告する。なお、複数の移動局からの 報告送信による無線ネットワーク・トラフィ ック増大を抑制する観点から、移動局3は、 理サーバ4への報告を再接続した第2のセルの 基地局(2-2)に直ちに送信せず、移動局3内にバ ッファリングしておき、後刻送信するか、別 の基地局を介して送信するようにしてもよい 。

 ここでの第1のセル情報は、第1のセル(5-1) のセルID(セル識別情報)と、回線断となる直 の基地局2-1からのパイロット信号の受信品 、位置情報を含むものとする。この位置情 は、第1のセル(5-1)において回線断した時点 の移動局3の位置情報(例えばGPS位置情報)で ってもよい。あるいは、回線断した時点で 動局3が位置していたセルを特定する位置情 であってもよい。

 また、ここでの第2のセル情報は、第2の ル(5-2)のセルIDと、再接続した地点での基地 2-2からのパイロット信号の受信品質、位置 報を含むものとする。位置情報は、第2のセ ル(5-2)において、移動局3が再接続した地点の 位置情報(例えばGPS位置情報)であってもよい あるいは、再接続した時点で移動局3が位置 していたセルを特定する位置情報であっても よい。なお、第1、第2のセル情報はかかる構 に限定されるものでないことは勿論である

 あるいは、移動局3は、第1のセル(5-1)での 回線断から第2のセル(5-2)に再接続するまでの 経過時間を計時し、再接続後、該経過時間を 基地局(例えば2-2)を介して管理サーバ4に報告 する。なお、移動局3は、経過時間を、前記 た第1、第2のセル情報の報告に含めて送信す るようにしてもよい。また、前述したように 、移動局3は、管理サーバ4への報告を再接続 た第2のセルの基地局(2-2)に直ちに送信せず 移動局3内にバッファリングしておき、後刻 送信するか、別の基地局を介して送信するよ うにしてもよい。

 あるいは、移動局3は、第1のセル(5-1)での 回線断から第2のセル(5-2)に再接続するまでの 移動距離を測定し、再接続後、移動距離を基 地局(例えば2-2)を介して管理サーバ4に報告す る。なお、移動局3は、移動距離を、前記し 第1、第2のセル情報の報告に含めて送信する ようにしてもよい。この場合も、移動局3は 管理サーバ4への報告を再接続した第2のセル の基地局(2-2)に直ちに送信せず、移動局3内に バッファリングしておき、後刻送信するか、 別の基地局を介して送信するようにしてもよ い。

 あるいは、移動局3は、第1のセル(5-1)での 回線断から第2のセル(5-2)に再接続するまでの 経過時間と移動距離を測定し、再接続後、経 過時間と移動距離を基地局(例えば2-2)を介し 管理サーバ4に報告する。なお、移動局3は 経過時間と移動距離を前記した第1、第2のセ ル情報の報告に含めて送信するようにしても よい。この場合も、移動局3は、管理サーバ4 の報告を再接続した第2のセルの基地局(2-2) 直ちに送信せず、移動局3内にバッファリン グしておき、後刻送信するか、別の基地局を 介して送信するようにしてもよい。

 以下では、図4に示したシステムにおける 基地局、移動局、管理サーバについて説明す る。なお、以下で説明する構成は、理解の容 易化のために、機能分割してブロックにて図 式化したものであり、本発明は、以下の構成 に限定されるものでないことは勿論である。

 図5は、基地局の構成の一例を示す図であ る。図5を参照すると、アンテナ20と、無線送 受信部21と、受信データ処理部22と、送信デ タ処理部23と、S1送受信部24と、測定指示生 部25と、報告指示生成部26を備えている。各 素はそれぞれ概略以下の機能を有する。

 送信データ処理部23は、S1受信部24から受 した送信データを、エラー訂正符号化、デ タ変調を行い(CDMAの場合、拡散符号で拡散 たのち)、アナログ信号に変換する。無線送 信部21の送信部(不図示)は、送信データ処理 部23からの送信データを変調、周波数変換し RF信号を電力増幅してデュプレクサ(不図示) からアンテナ20に供給する。アンテナ20で受 した信号は、デュプレクサ(不図示)を介して 無線送受信部21の受信部(不図示)に送られ、 信RF信号を増幅・周波数変換し復調して受信 データ処理部22に供給する。

 受信データ処理部22は、受信信号(例えば ナログ信号)をデジタル信号に変換し(CDMAの 合、受信信号の拡散符号と同一の拡散符号 逆拡散しレイク合成等したのち)、データ復 調、エラー訂正復号を行う。また、受信デー タ処理部22は、受信データのうち測定結果の 告情報をS1送受信部24からゲートウェイ(図4 1)を介して管理サーバ(図4の4)に送信する。

 測定指示生成部25は、移動局に送信する 定指示を生成する。測定指示生成部25は、管 理サーバ4(後に図7を参照して説明される)か 発行された測定指示(少なくとも測定対象の ルと測定項目を含む)に基づいて、移動局に 対して測定指示を生成する。

 本実施例において、この測定指示には、 周波数ハンドーバ時の異周波数測定開始閾 の変更指示も含まれる。

 報告指示生成部26は、測定結果の報告指 を、送信データ処理部23、無線送受信部21を して、移動局に報知する。測定結果の報告 示は、後述されるように、管理サーバから 地局に通知される。

 本実施例において、報告指示生成部26で作 され、移動局に報知される報告指示として 例えば、
 (a1)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの経過時間が所定の時間以下の場合に 告する;
 (a2)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの移動距離が所定の値以下の場合に報 する;
 (a3)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの経過時間が所定時間以下であり、且 、移動距離が所定の値以下の場合に報告す ;
 (a4)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの経過時間を報告する;
 (a5)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの移動距離を報告する;
 (a6)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの経過時間及び移動距離を報告する;
 等のいずれかの指示を含む。

 図6は、移動局の構成の一例を示す図であ る。図6を参照すると、移動局は、無線送受 部31と、受信データ処理部32と、送信データ 理部33と、バッファ部34と、回線接続制御部 35と、GPS受信部36と、測定制御部37と、閾値記 憶部37-1と、タイマー37-2と、測定データ格納 38と、測定データ報告制御部39と、を備えて いる。各要素はそれぞれ概略以下の機能を有 する。

 バッファ部34は、送信データ、受信デー を蓄積する。なお、図5では、説明の簡単の め、バッファ部34を1つの構成としているが バッファ部34は、送信データバッファ、受 データバッファとして別々の構成としても いことは勿論である。バッファ部34に蓄積さ れた送信データは、送信データ処理部33でエ ー訂正符号化、データ変調し(CDMAの場合、 散符号で拡散したのち)、アナログ信号に変 する処理が行われる。無線送受信部31の送 部(不図示)は、送信データ処理部33からの送 データを変調し周波数変換したRF信号を電 増幅してデュプレクサ(不図示)からアンテナ 30-1に供給する。無線送受信部31の受信部(不 示)は、アンテナ30-1からの信号をデュプレク サ(不図示)を介して受け、受信RF信号を増幅 周波数変換し復調して受信データ処理部32に 供給する。

 受信データ処理部32は、受信信号をデジ ル信号に変換し(CDMAの場合、受信信号の拡散 符号と同一の拡散符号で逆拡散しレイク(Rake) 合成等したのち)、データ復調、エラー訂正 号を行い、バッファ部34に格納する。バッフ ァ部34に一時的に蓄積された受信データは、 み出されてそれぞれの用途に利用される。

 回線接続制御部35は、基地局との間で回 接続の確立、タイムアウト等エラー発生時 おける再送制御、接続維持、再接続試行、 断、ハンドオーバ制御等を行う。

 移動局が、複数の無線通信システム(例え ば第3世代システムと第2世代システム)と通信 可能な場合、無線送受信部31、受信データ処 部32、送信データ処理部33は、回線接続制御 部35の制御のもと、通信先のシステムの無線 信方式への切り替えが行われる。

 GPS受信部36は、GPS衛星からの信号をアン ナ30-2で受信し位置情報(経度、緯度、高さ) 算出する。本実施例において、移動局から 地局、管理サーバに報告されるセル情報と て用いられる位置情報としてGPS受信部36で取 得されたGPS位置情報が用いられる。ただし、 移動局から基地局、管理サーバに報告される セル情報として用いられる位置情報はGPS位置 情報に限定されるものでないことは勿論であ る。すなわち、GPS位置情報を用いず、移動局 において、基地局からの電波伝播時間、基地 局の位置情報と、移動局との送受信方向等に 基き、移動局の位置を検出するようにしても よい。あるいは移動局における複数の基地局 の電波受信の位相差等を基に位置情報を検出 するようにしてもよい(例えば特許文献3参照) 。

 測定制御部37は、無線送受信部31で受信し た測定指示(この測定指示は基地局から送信 れる)に基づき、受信状況等の回線状況の測 を行い、測定結果を、測定データ格納部38 格納する。一例として、測定制御部37は、測 定結果と、GPS受信部36で取得された移動局の 置情報、移動局ID情報(TMSI)、時刻情報等を 後の報告のために対応させて、測定データ 納部に38記憶しておく。

 測定制御部37は、基地局から送信された 定指示に基き、共通パイロット信号の受信 ベル(受信品質)の測定、測定周期の設定等を 行う。

 また、ハンドオーバ時、測定制御部37は 無線送受信部31で受信した、現在通信中のセ ルの共通パイロット信号の受信レベルを、閾 値記憶部37-1の測定開始閾値(Th_Start)と比較し 受信レベル(受信品質)が、測定開始閾値以 とき、ハンドオーバのターゲットセルの共 パイロット信号の受信レベルの測定を開始 る。その際、測定制御部37は、基地局から異 周波数の測定開始閾値の変更指示が受け、閾 値記憶部37-1の測定開始閾値がTh_Start1に変更 れている場合、変更された測定開始閾値Th_St art1を用いて現在通信中のセルの共通パイロ ト信号の受信レベルと比較する。

 測定制御部37は、現在通信中のセル(ソー セル)とターゲットセルの共通パイロット信 号の受信品質の測定を、それぞれ、周期的に 行う。

 図1(B)を参照して説明したように、測定制 御部37で測定されたターゲットセルとソース ルの共通パイロット信号の受信品質の差が 定値以上となったとき、回線接続制御部35 、ターゲットセルの周波数への切替を行う

 また、測定制御部37は、回線接続制御部35 が基地局に対してハンドオーバ要求を発行し た後、回線断(Radio Link Failure)が発生した場 、ハンドオーバ元とハンドオーバ先での共 パイロット信号の受信レベル(受信品質)を測 定し、発生したイベントの種別、セルID、パ ロット信号の測定結果、GPS位置情報、時刻 含む測定情報を測定データ格納部38に格納 る。

 なお、移動局において、測定制御部37は 管理サーバ、基地局からの測定指示に基づ 測定を行い、測定項目、測定周期等も管理 ーバ、基地局からの指示に基き設定される なお、共通パイロット信号の測定は、受信 ベル(受信電力)に限定されるものでないこと は勿論である。例えば受信電力と干渉信号と の比(Ec/Io)を受信電力品質としてもよい。

 閾値記憶部37-1には、測定開始閾値(図1(B) Th_Start1、Th_Start2)や、図2(C)のTh_HO、Th_Endの各 種閾値が格納される。また、閾値記憶部37-1 は、移動局がハンオドーバ時、回線断から 接続までの経過時間が所定の閾値以下であ か否かの判定(後に図9乃至図11を参照して説 される)に用いられる閾値(タイマー37-2に設 するタイムアウト時間)も格納される。さら に、回線断から再接続までの移動距離が所定 の閾値以下であるか否かの判定(後に図12を参 照して説明される)に用いられる閾値も閾値 憶部37-1に格納される。

 これらの閾値は、標準の値又はデフォル 値を事前に閾値記憶部37-1に保持する構成と してもよいし、あるいは、例えば移動局が位 置登録等を行った基地局側から移動局に送信 される制御情報あるいは測定指示情報に、こ の閾値情報を含ませる構成としてもよい。こ の場合、無線送受信部31、受信データ処理部3 2で受信した基地局からの制御情報(閾値情報) は、測定制御部37を介して閾値記憶部37-1に格 納される。

 タイマー37-2は、測定制御部37で実行する 回線状況の測定周期の管理や、回線断から 所定時間内での再接続の制御におけるタイ ング管理等、各種タイミング制御のために いられる。あるいは、タイマー37-2は、回線 断から回線再接続するまでの時間を計時する クロックとして用いてもよい。すなわち、測 定制御部37は、回線接続制御部35にて無線回 断検出時、タイマー37-2をスタートさせ、回 接続制御部35にて無線回線再接続検出時、 イマー37-2の計時を停止させ、計時された時 を、測定データ報告部39が報告の内容に含 、送信データ処理部33、無線送受信部31から 地局に無線送信してもよい。タイマー37-2は 、タイムアウト時間の長さによっては、カウ ンタのカウント動作をソフトウェアで行うソ フトウェア・タイマーで構成してもよい。タ イマー37-2は、測定制御部37からの停止信号( マンド)、あるいは、リセット信号(コマンド )により、カウント動作の停止、あるいは、 ウント値がリセットされる。

 測定データ報告制御部39は、回線接続制 部35の制御のもと、ハンドオーバ時の無線回 線障害時(ハンドオーバ要求後、回線断が発 した場合等)、所定の時間以内にハンドオー 先に再接続したとき、回線接続制御部35か の通知を受け、ハンドオーバ元のセル情報 ハンドオーバ先のセル情報を含む報告を作 し、基地局に送信する。その際、測定デー 報告制御部39は、回線断から計時をスタート し再接続で計時をストップするタイマー37-2 カウント値と、閾値記憶部37-1の閾値(時間) を比較し、回線断から再接続までの経過時 (タイマー37-2のカウント値)が閾値以下の場 、報告を作成し、送信データ処理部33、無線 送受信部31を介して報告を送信する。一方、 定データ報告制御部39は、回線断から再接 までの経過時間(タイマー37-2のカウント値) 閾値を越える場合、報告を作成せず、基地 への送信も行わない。

 なお、基地局への測定結果の報告に対し 、測定データ報告制御部39は、回線接続制 部35の回線接続状態等に基づき、測定結果の 報告の送信、禁止の制御を行うようにしても よい。例えば回線接続制御部35で無線回線障 検出時には、測定データ報告制御部39は、 定データ格納部38に格納された測定結果の報 告の送信は行わず、無線回線再確立時あるい は再確立時以降の所定のタイミングで報告を 送信するようにしてもよい。その際、測定報 告の集中を分散させるため、所定の確率(例 ば10%)で測定報告を行う等、基地局への測定 告の送信を、確率的に行うようにしてもよ 。

 送信データ処理部33は、通話時の音声デ タ、メール等の通信データの送信を行うほ 、測定データ報告制御部39からの指示(測定 果を報告するか禁止するかの指示)を受け、 定結果の報告を行う場合に、測定データ格 部38に格納されている、セルID、共通パイロ ット信号の受信レベルの測定結果、GPS位置情 報、時刻等を読み出し、一時的な移動局ID情 (TMSI)等を合わせた情報を報告として、無線 受信部31から送信する。なお、移動局にお る、測定制御部37、測定データ報告制御部39 処理の少なくとも一部は、移動局を構成す コンピュータで動作するプログラムによっ 実現するようにしてもよいことは勿論であ 。

 図7は、図4の管理サーバ4の構成の一例を す図である。図7を参照すると、管理サーバ 4は、測定指示制御部41と、データ格納部42と 送受信部43と、パラメータ最適化計算部44と 、パラメータ再設定指示部45と、報告指示作 部46を備えている。各要素はそれぞれ概略 下の機能を有する。

 測定指示制御部41は、基地局を介して移 局に測定指示を発行する。測定指示には、 定を、周期型、イベント型、オンデマンド 等のいずれで行うか、及び、測定すべき項 を含む。なお、測定指示で指定される測定 型は、これらに限定されるものでないこと 勿論である。

 本実施例において、基地局に応じて(例えば セルの回線断等の発生状況に応じて)、測定 示には、移動局での異周波数測定開始閾値Th _Startの変更指示も含まれる。 また、本実施 において、報告指示作成部46は、移動局に ける測定及び報告の指示を作成する。報告 示として、前述したように、
 (a1)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの経過時間が所定の時間以下の場合に 告する;
 (a2)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの移動距離が所定の値以下の場合に報 する;
 (a3)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの経過時間が所定時間以下であり、且 、移動距離が所定の値以下の場合に報告す ;
 (a4)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの経過時間を報告する;
 (a5)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの移動距離を報告する;
 (a6)移動局が第1のセルで回線断してから第2 セルで再接続した場合に、回線断から再接 までの経過時間及び移動距離を報告する;
 等のいずれかの指示を含む。

 測定指示制御部41からの測定指示は、送 信部43からゲートウェイ(GW装置)(図4の1)に転 され、ゲートウェイから基地局に転送され 基地局から無線でセル内の移動局に通知さ る。

 送受信部43は、移動局からの報告情報を 地局、ゲートウェイ(GW装置)(図4の1)を介して 受信し、受信した報告情報をデータ格納部42 格納する。

 パラメータ最適化計算部44は、データ格 部42から報告情報を読み出し、報告情報に基 づき、対応する基地局の電力やアンテナのチ ルト角等の無線パラメータについて、最適化 のための計算を行う。パラメータ最適化計算 部44で新たに計算された無線パラメータが、 に設定済みの無線パラメータと異なる場合 パラメータ再設定指示部45は、パラメータ 設定指示をゲートウェイ(図4の1)を介して基 局に送信する。基地局では、受け取ったパ メータ再設定指示に基づき電力やアンテナ チルト角等を設定する。

 本実施例において、パラメータ最適化計 部44は、移動局が回線断となったセルの位 情報(無線回線障害発生位置)と再接続した他 のセルの位置情報(再接続位置)とを用い、移 局が回線断となった位置と再接続した位置 ほぼ同一あるいは所定の範囲内の場合、回 断となったセルと再接続したセルの2つのセ ル間でハンドオーバを許可又は促進するよう にパラメータを設定するようにしてもよい。

 ここで、ハンドオーバの許可について説 する。

 (A)基地局は、該基地局が構成するセルの 々に対して、ハンドオーバが許可されてい セル(隣接セル)の識別情報リスト(隣接セル スト)を保持している。

 (B)ハンドオーバ時、第1のセルの受信品質 が所定の閾値を下回るとき、第2のセルの受 品質として上記の隣接セルの各々の受信品 の測定を開始する。

 (C)セルのハンドオーバの許可は、該セル 、隣接セルに加えることによって行なう。

 以下、ハンドオーバの具体例について説 する。

<同一周波数ハンドオーバ>
 同一周波数ハンドオーバ(intra Frequency HO)の 場合、第1のセルで回線断となり第1のセルと じ周波数を用いる第2のセルで再接続したと き、同一周波数ハンドオーバは失敗とみなさ れる。

 本実施例によれば、同一周波数ハンドオ バにおいて、回線断から再接続までの経過 間、及び/又は、移動距離が、所定の閾値以 下の場合、回線断したセル、再接続したセル の情報を管理サーバに報告することで、回線 断発生地点の無線パラメータの最適化が可能 な場合、最適化を施し、同一周波数間のハン ドオーバの失敗を回避(したがって同一周波 ハンドオーバを許可)可能としている。

<異周波数ハンドオーバ>
 異周波数ハンドオーバ(inter Frequency HO)の場 合、第1のセルで回線断となり、第1のセルと 異なる周波数を用いる第2のセルに再接続し たとき、異周波数ハンドオーバは失敗とみな される。なお、異周波数ハンドオーバの場合 、ハンドオーバ先の第2のセルは、ハンドオ バ元の第1のセルと同一エリアであってもよ し、異なるエリアであってもよい。

 本実施例によれば、異周波数ハンドオー において、一の周波数での回線断から異周 数への再接続までの経過時間及び/又は移動 距離が所定の閾値以下の場合、回線断した周 波数(セル)、再接続した異周波数(セル)の情 を管理サーバに報告することで、回線断発 地点の無線パラメータの最適化が可能な場 、最適化を施し、異周波数間のハンドオー の失敗を回避(したがって異周波数間のハン オーバを許可)可能としている。また、一の セルの受信品質が所定の閾値を下回ると、異 周波数ハンドオーバのターゲット周波数の受 信品質の測定を開始する制御において、前記 閾値をより高い値に設定し、ターゲット周波 数の受信品質の測定開始時点を早めることで 、ハンドオーバを促進するようにしてもよい 。

<システム間ハンドオーバ>
 図8は、システム間ハンドオーバ(「インタ RATハンドオーバ」ともいう)を模式的に説明 る図である。図8に示すように、システムA 通信する移動局3がシステムAのセル#2(周波数 RF1)の端部にまで移動して回線断(Radio Link Fai lure)となり、システムBのセル#2(周波数RF4)で 接続したとき、システム間ハンドオーバは 敗とみなされる。なお、ハンドオーバ先の ステムBのセルは、システムAのソースセルと 同一のセルエリアであってもよいし、異なる ものであってもよい。図9(A)に示す例では、 ステムAとシステムBの対応するセルがカバー する範囲が若干異なっており、システムAの ル#2の端部(移動局3が現在いる位置)は、シス テムBのセル#2のほぼ中央付近に対応しており 、システムAのセル#2の現在位置では、回線断 したが、システムBのセル#2における受信品質 は良好とされる。

 システムの一例として、システムAとシス テムBの一方がWCDMA(Wide band Code Division Muptipl e Access)システム(3Gシステム)、他方はGSM(Global  System for Mobile communications)システムからな 。あるいは、システムAとシステムBの一方 LTE(Long Term Evolution)システム、他方はWiMAX(Wor ldwide interoperability for Microwave Acess)システム からなる構成としてもよい。

 本実施例によれば、システム間ハンドオ バにおいて、回線断から再接続までの経過 間及び/又は移動距離が所定の閾値以下の場 合、回線断したシステム、再接続したシステ ムの情報を管理サーバに報告することで、回 線断発生地点の無線パラメータの最適化が可 能な場合、最適化を施し、システム間のハン ドオーバの失敗を回避(したがってシステム のハンドオーバを許可)可能としている。ま 、一のシステムでの受信品質が所定の閾値 下回ると、ハンドオーバのターゲットシス ムの受信品質の測定を開始する制御におい 、前記閾値をより高い値に設定しターゲッ システムの受信品質の測定開始時点を早め ことで、ハンドオーバを促進するようにし もよい。

 図9は、本発明の一実施例の処理手順を説 明する流れ図である。図9には、前述した同 周波数ハンドオーバの処理手順の一例が示 れている。図6と図9を参照して、本発明の一 実施例の処理手順を説明する。

 ハンドオーバ元の周波数であるセルAの基 地局と移動局が通信を開始する(ステップS101) 。通話の場合、図6に示した移動局において 無線送受信部31、送信データ処理部33、受信 ータ処理部32、バッファ部34を介して、不図 示のマイクロフォン、スピーカとの間でデー タの送受が行われる。

 通話終了前に(ステップS102のNO)、移動局 回線接続制御部35(図6参照)において、回線断 検出時(ステップS103のYES)、回線接続制御部35 セルAへの再接続を試行する(ステップS104)。

 移動局の回線接続制御部35の制御による 接続試行の結果、再接続に成功した場合(ス ップS105のYES)、ステップ102に戻り、通話を う。

 再接続に失敗した場合(ステップS105のNO) 移動局の回線接続制御部35は、ハンドオーバ 先のセルBを探索して、セルBへの再接続試行 行う(ステップS106)。移動局の回線接続制御 35は、再接続に成功した場合(ステップS107の YES)、セルBの基地局との通信を開始する(ステ ップS108)。

 移動局において、無線回線断が発生し、 ルAとの再接続に失敗した場合(ステップS105 NO)、この時点から、セルBとの再接続時点ま での経過時間(ステップS107のYESまでの時間)が 所定の閾値以下の場合(ステップS109のYES)、移 動局の測定データ報告制御部39は、測定デー 格納部38に格納されているセルAとセルBの測 定結果(セルID、共通パイロット信号受信レベ ルと位置情報)を報告する(ステップS110)。ス ップS110の報告は、ハンドオーバ先のセルBの 基地局に送信され、管理サーバに送信される 。なお、セルAの無線回線障害がトンネル等 よって生じる場合、セルBに再接続した移動 からの報告が集中する場合がある。このよ な場合、ステップS110の報告は、セルBに再 続した時点でただちに行わず、時間的に遅 させて行うか、別のセルの基地局を経由し 管理サーバに通知するようにしてもよい。

 本実施例において、ハンドオーバ先のセ Bの測定開始時間は、図1(B)を参照して説明 たように、基地局からの測定指示に基き、 ンドオーバ先のセルAの共通パイロット信号 比較される測定開始閾値を高い値に設定す ことで早めるようにしてもよい。移動局37 測定制御部37は、セルAとセルBの共通パイロ ト信号の受信レベル/品質と、GPS位置情報を 測定データ格納部38に格納する。

 回線断からの経過時間が所定の閾値を超 た場合(ステップS109のNO)、セルAとセルBの測 定結果の報告は行わない。移動局においてセ ルBで通話が終了するまで通信が行われる(ス ップS111)。移動局の回線接続制御部35におい て、ステップS107において、セルBへの再接続 行に失敗した場合、ステップS104に戻りセル Aへの再接続試行を行う。

 なお、図9において、回線断のステップS10 3のあとのセルAへの再接続試行ステップS104、 再接続に成功したか否かの判定ステップS105 、説明のためのものであり、移動局の回線 続制御部35においては、再接続試行を複数回 行ってもよい。このようにすることで、瞬断 等を回線断と誤判定することが回避される。 また、移動局の回線接続制御部35は、再接続 成功したか否かの判定ステップS105で再接続 失敗(NO)と判定された時点をもって、回線断 し、この時点から、再接続成功(ステップS107 のYES)までの経過時間を、回線断から再接続 での時間として測定するようにしてもよい 同様のことは、後述される図10、図11、図13 図14についてもいえる。

 図10は、本発明の一実施例の処理手順を 明する流れ図である。図10には、前述した異 周波数ハンドオーバの処理手順の一例が示さ れている。図6と図10を参照して、本発明の一 実施例の処理手順を説明する。

 移動局が周波数Aの基地局と通信を開始し (ステップS121)、通話終了前に(ステップS122のN O)、移動局の回線接続制御部35(図6参照)で回 断検出時(ステップS123のYES)、回線接続制御 35は周波数Aでの再接続を試行し(ステップS124 )、再接続に成功した場合(ステップS125のYES) 通話を行う。再接続に失敗した場合(ステッ S125のNO)、周波数Bの基地局への再接続試行 行い(ステップS126)、再接続に成功した場合( テップS127のYES)、ハンドオーバ先の周波数B 基地局との通信を開始する(ステップS128)。 線断からの経過時間が所定の閾値以下の場 (ステップS129のYES)、移動局の測定データ報 制御部39は、測定データ格納部38に格納され ているセルAとセルBの測定結果(セルID、共通 イロット信号受信レベルと位置情報)を報告 する(ステップS130)。ステップS130の報告は、 ンドオーバ先のセルBの基地局に送信され、 理サーバに送信される。なお、セルAの無線 回線障害がトンネル等によって生じる場合、 セルBに再接続した移動局からの報告が集中 る場合がある。このような場合、ステップS1 30の報告は、セルBに再接続した時点でただち に行わず、時間的に遅延させて行うか、別の セルの基地局を経由して管理サーバに通知す るようにしてもよい。移動局においてセルB 通話が終了するまで通信が行われる(ステッ S131)。

 本実施例においても、移動局においては 図1(B)を参照して説明したように、基地局か らの測定指示に基き、ハンドオーバ先のセル Aの共通パイロット信号と比較される測定開 閾値を高い値に設定することで、ハンドオ バ先のセルBの共通パイロット信号の測定開 時間は早めるようにしてもよい。移動局37 測定制御部37は、セルAとセルBの周波数(キャ リア周波数)を切り替えて、セルA、セルBの共 通パイロット信号の受信レベル/品質をそれ れ測定し、GPS位置情報を測定データ格納部38 に格納する。

 なお、回線断からの経過時間が所定の閾 を超えた場合(ステップS129のNO)、セルAとセ Bの測定結果の報告は行わない。なお、移動 局の回線接続制御部35において、ステップS127 において、セルBへの再接続試行に失敗した 合、ステップS124に戻りセルAへの再接続試行 を行う。

 図11は、本発明の一実施例の処理手順を 明する流れ図である。図11には、前述した異 周波数ハンドオーバの処理手順の一例が示さ れている。図6と図11を参照して、本発明の一 実施例の処理手順を説明する。

 移動局がシステムAの基地局と通信を開始 し(ステップS141)、通話終了前に(ステップS142 NO)、移動局の回線接続制御部35(図6参照)で 線断検出時(ステップS143のYES)、回線接続制 部35はシステムAでの再接続を試行し(ステッ S144)、再接続に成功した場合(ステップS145の YES)、通話を行う。再接続に失敗した場合(ス ップS145のNO)、システムBの基地局への再接 試行を行い(ステップS146)、再接続に成功し 場合(ステップS147のYES)、システムBの基地局 の通信を開始する(ステップS148)。回線断か の経過時間が所定の閾値以下の場合(ステッ プS149のYES)、移動局の測定データ報告制御部3 9は、測定データ格納部38に格納されているセ ルAとセルBの測定結果(セルID、共通パイロッ 信号受信レベルと位置情報)を報告する(ス ップS150)。ステップS150の報告は、ハンドオ バ先のシステムBの基地局に送信され、管理 ーバに送信される。なお、システムAでの無 線回線障害がトンネル等によって生じる場合 、システムBに再接続した移動局からの報告 集中する場合がある。このような場合、ス ップS150の報告は、セルBに再接続した時点で ただちに行わず、時間的に遅延させて行うか 、別のセルの基地局を経由して管理サーバに 通知するようにしてもよい。移動局において システムBで通話が終了するまで通信が行わ る(ステップS151)。

 本実施例においても、移動局においては 基地局からの測定指示に基き、図1(B)を参照 して説明したように、ハンドオーバ先のシス テムAの共通パイロット信号と比較される測 開始閾値を高い値に設定することで、ハン オーバ先のシステムBの共通パイロット信号 測定開始時間は早めるようにしてもよい。

 なお、回線断からの経過時間が所定の閾 を超えた場合(ステップS149のNO)、セルAとセ Bの測定結果の報告は行わない。なお、移動 局の回線接続制御部35において、ステップS147 において、システムBへの再接続試行に失敗 た場合、ステップS144に戻り、システムAへの 再接続試行を行う。

 図12に、図6に示した移動局の変形例を示 。図12に示すように、本実施例において、 動局は、移動距離測定部37-3を備えている。 お、回線接続制御部35で回線断と判定した 、移動距離測定部37-3は、測定制御部37から スタートコマンドで、移動距離の測定を開 し、再接続時、測定制御部37からのストップ コマンドで移動距離の測定を停止する。移動 距離測定部37-3で測定された移動局の移動距 は、測定データ報告制御部39に入力される。

 測定データ報告制御部39は、ハンドオー 時、回線断が発生した場合、所定の時間以 にハンドオーバ先に再接続したとき、ハン オーバ元のセル情報とハンドオーバ先のセ 情報を含む報告を作成し基地局に送信する その際、測定データ報告制御部39は、回線断 から再接続まで移動距離測定部37-3で測定さ た移動距離と、閾値記憶部37-1の閾値(距離) を比較し、回線断から再接続までの移動距 が閾値以下の場合、報告を作成し、送信デ タ処理部33、無線送受信部31を介して報告を 信する。一方、測定データ報告制御部39は 回線断から再接続までの移動距離が閾値を える場合、報告を作成せず、基地局への送 も行わない。

 図13に、図12の移動局を用いた場合のハン ドオーバの他の例を示す。図13は、図9の同一 周波数ハンドオーバに対応する。図9との相 点は、ステップS109のかわりに、図13のステ プS169において、回線断からの移動距離が所 の閾値以下であるか否かを判断している。 動局において、セルAでの回線断からのセル Bでの再接続までの移動距離が所定の閾値以 の場合(ステップS159のYES)、セルAとセルBの測 定結果を報告する(ステップS170)。移動局にお いて、セルAでの回線断からのセルBへの再接 までの移動距離が所定の閾値を超えた場合( ステップS169のNO)、セルAとセルBの測定結果の 報告は行わない。移動局においてセルBで通 が終了するまで通信が行われる(ステップS171 )。

 図12の移動局の移動距離測定部3-3におい 、回線断から再接続までの移動距離は、方 ・加速度検出装置を備えた移動距離測定機 で行ってもよい。あるいは、回線断時と再 続時の位置情報(例えばGPS受信部36で算出し GPS位置情報)に基き、算出してもよい。ある はGPSを用いず、基地局の位置情報と、移動 と基地局との間の電波伝播時間等から、お よその移動距離を算出してもよい。

 本実施例の変形例として、図13のステッ S169において、回線断から再接続までの移動 の移動距離が閾値以下である場合に、さら 、図9のステップS149の経過時間が閾値以下 あるか否かという条件判定ステップを加え 回線断から再接続までの移動局の移動距離 閾値以下であり、且つ、経過時間が閾値以 であるという両方の条件が成立した場合に セル情報の報告を行うようにしてもよい。 の場合、移動局は、図6のタイマー37-2と図12 移動距離測定部37-3を併せ持つ構成とされる 。

 なお、図10、図11のステップS129、S149にお て、経過時間が閾値以下であるか否かの判 を、移動距離が閾値以下であるか否かの判 としてもよい。

 あるいは、図10、図11のステップS129、S149 おいて、経過時間が閾値以下のとき、報告 行う制御のかわりに、移動距離が閾値以下 あり、且つ、経過時間が閾値以下のときに 報告を行うようにしてもよい。

 本発明の別の実施例を説明する。本実施 において、移動局は、図6に示した構成とさ れるが、回線断から再接続時の報告の内容が 、前記実施例と相違している。図14は、本発 の別の実施例の処理手順を示す流れ図であ 。

 図14を参照すると、ステップS181~S188は、 9のステップS101~S108に対応している。本実施 においては、セルAからセルBへのハンドオ バ時に、回線断が発生し、セルBに接続した 合、移動局の回線断から再接続までの経過 間を報告する(ステップS189)。すなわち、移 局のタイマー37-2は、回線接続制御部35で回 断と判定した時、測定制御部37からのスタ トコマンドで、計時を開始し、再接続時、 定制御部37からのストップコマンドで計時を 停止する。この場合、タイマー37-2にタイム ウト値は設定されず、ストップウオッチと て機能する。あるいは、移動局に具備され クロック(不図示)から回線断時の時刻と再接 続時の時刻を読み出し、再接続時の時刻と回 線断の時刻の差をとることで、回線断から再 接続までの経過時間を求めるようにしてもよ い。タイマー37-3で測定された経過時間は、 定データ報告制御部39に入力される。

 測定データ報告制御部39は、回線断から 接続までの経過時間を含む報告を、送信デ タ処理部33、無線送受信部31を介して基地局 送信する。その際、測定データ報告制御部3 9は、測定制御部37で測定され、測定データ格 納部38に格納されている回線断が発生したセ のセル情報(セルID、パイロット信号受信品 、位置情報)と、再接続したセルのセル情報 (セルID、パイロット信号受信品質、位置情報 )と、経過時間を合わせた報告を作成し基地 に送信してもよい。あるいは、セル情報と に経過時間を報告してもよい。本実施例に いて、管理サーバ(図4参照)は、移動局から 報告に基き、回線断から再接続までの経過 間が所定の閾値以下の場合、回線断となっ セルと再接続したセルの2つのセル間でハン オーバを許可又は促進するように設定する 御を行ってもよい。

 本発明のさらに別の実施例として、図14 ステップS189において、回線断から再接続ま の経過時間を報告するかわりに、回線断か 再接続までの移動距離を報告するようにし もよい。この実施例において、移動局は、 12に示した移動距離測定部37-3を備えている 測定データ報告制御部39は、測定制御部37で 測定され、測定データ格納部38に格納されて る回線断が発生したセルのセル情報(セルID パイロット信号受信品質、位置情報)と、再 接続したセルのセル情報(セルID、パイロット 信号受信品質、位置情報)と、移動距離を合 せた報告を作成し基地局に送信してもよい あるいは、セル情報と別に移動距離を報告 てもよい。本実施例において、管理サーバ( 4参照)は、移動局からの報告に基き、移動 が回線断となったセルと再接続した他のセ の距離が所定の閾値以下の場合、回線断と ったセルと再接続したセルの2つのセル間で ンドオーバを許可又は促進するように設定 る制御を行ってもよい。

 本発明のさらに別の実施例として、図14 ステップS189において、回線断から再接続ま の経過時間と回線断から再接続までの移動 離を報告する構成としてもよい。

 次に、本発明を、SON(Self organizing/optimizing  networks)サーバを備えたSONに適用した例につ て説明する。以下の例では、上記実施例に ける測定結果の報告を「SON測定レポート(SON  measurement report)」という(非特許文献1参照)

 図15に示すように、移動局(UE)は、基地局( eNB1)と無線で回線接続し、無線回線接続障害 発生し、SON測定レポートのトリガとなる(SON  Measurement(MSR) trigger)。フェーズ1(Phase1)は移 局がセルが見えなくなった状態、フェーズ2( Phase1)は、フェーズ1(Phase1)終了後、移動局が 在のセルでなく他のセルを探索する時間に 応する。基地局(eNB2)と回線接続が再確立す と(conenction re-establishment)、SON測定レポート 基地局(eNB2)へ送信し、SON測定レポートは基 局(eNB2)から管理サーバ(SON server)に送信され 。管理サーバ(SON server)では、基地局(eNB1)の 無線パラメータ等の再構成(eNB1 parameter reconf iguration)を行う。

 無線回線障害発生時、UEは、無線リンク 害発生を示すSON測定レポートを報告する。 定レポートは、ソースセル情報、ターゲッ セル情報、位置情報(例えば無線回線障害発 地点と基地局との再接続位置)を含む。

 無線回線障害は、無線がカバーされない ンネル等(カバレッジホール)が原因である 合がある。UEはカバレッジホールから出て無 線ネットワークに接続すると、無線ネットワ ークにカバレッジホールの存在(在り処)を示 SON測定レポートを報告する。また、正しく いセル・コンフィギュレーションにより、 線回線障害が発生する場合もある。例えば2 つのセルの間においてハンドオーバ・パラメ ータの設定の如何により、一方のセルから他 方のセルにハンドオーバできない場合がある 。

 LTE UEの場合、UEは、ネットワーク主導(Net work Assisted)ではなく、移動局主導(Mobile Assist ed)で同一周波数キャリアで周辺セルのサーチ を行う。インター周波数・イントラLTEハンド オーバの場合、インターRAT(Radio Access Technolo gy)ハンドオーバ(UMTS(Universal Mobile Telecommunicat ion System)とLTE)の場合、インター周波数、又 インターRAT測定を行うために、UEは、測定ギ ャップ(データ空き時間)を必要とする。必要 測定ギャップは、RATに固有であり、精度よ インターRAT、インター周波数測定を行うに 、所定の時間を要する。ネットワークが、U Eに十分なギャップ期間(データ空き時間)を提 供しないと、UEは、インター周波数とインタ RATセルの存在に気がつかず、サービングセ 品質が落ちると、UEで無線回線障害が発生 る。UEがネットワーク(基地局)に再接続する 、UEは無線回線障害を通知するSON測定レポ トを、基地局を介して、SONサーバに送信す 。

 本実施例においては、2つのセル間でオミ ットされた(行われなかった)ハンドオーバの 題を解決するために、オペレータは、UEが 線接続断(回線断)となったセル(ソースセル) 位置情報と、UEがネットワークに再接続し 他のセル(ターゲットセル)の位置情報を用い る。UEが無線接続断となった位置が、UEが再 続した位置とほとんど同一の場合(回線断か 再接続までの移動距離が所定の閾値以内、 び/又は回線断から再接続までの経過時間が 所定の閾値以内)、オペレータ(例えば通信事 者、又は通信事業者の管理サーバ)は、2つ セル間でハンドオーバを許可又は促進する うに、該2つのセルを構成する。

 これに対して、UEが無線接続断となった 置とUEが再接続した位置の距離が遠い場合、 すなわち、所定の閾値以上の場合、オペレー タはセル間でハンドオーバを許可又は促進す る構成とすべきではない。UEは、無線回線障 が発生した位置と、接続が再確立した位置 両方の位置をレポートする。

 本発明によれば、UEは位置をトラッキン するGPSを備えているが、UEがGPS機能を具備し てない場合、UEの位置情報は、UEが位置する ルの位置情報(セル単位でUEが位置するセル 特定する位置情報、セルレベル情報ともい )であってもよい。セルの位置情報(ソースセ ルとターゲットセル)を用いて、オペレータ 、ネットワークの地図から、物理的な位置 チェックし、セル間でハンドオーバを許可 は促進すべきか否かを決定するようにして よい。なお、ハンドオーバが許可されてい いか促進されていないセル間で、ハンドオ バを許可又は促進するように設定すること 可能である。

 移動局の位置が2次元で与えられる場合、 オペレータは、ハンドオーバが許可されてい ないか促進されていないセル間で、ハンドオ ーバを許可又は促進することも可能である。 その一例として、ビル内のピコセルがある。 ユーザはビル内において上の階、下の階と移 動し、ピコセルと回線断・再接続する。2次 位置情報は、おそらく、これらのピコセル ハンドオーバ用に構成すべきことを示すも となる。2次元位置情報の上で、回線断・再 続は、例えば、同一箇所で行われており(2 元位置情報上での移動距離はほぼ0であるか 定距離内にあるため)、これらのピコセルは ハンドオーバ対象として構成されることにな る。一方で、これらのピコセルをハンドオー バ対象として設定すべきでない場合、不都合 が生じる。そこで、本実施例においては、移 動局の位置が2次元位置情報として与えられ という条件下では、回線断から再接続まで 経過時間を用いて、ハンドオーバを許可又 促進すべきかを決定するようにしてもよい あるいは、移動局の位置が3次元位置情報と て与えるようにしてもよい。

 本実施例においては、UEがソースセルと 線断しターゲットセルに再接続するのにど くらいの時間を要したかをSONサーバが知る とができるように、報告に時間情報を加え もよい。

 再接続に要した時間が、たとえば数秒等 短い場合、これらの2つのセルは、ハンドオ ーバ対象として構成できる。再接続の時間が 、たとえば数分等と長い場合、これらの2つ セルをハンドオーバ対象として構成する必 はないことになる。

 本発明においては、UEがGPS位置情報取得 能をサポートしてもよいし、サポートして なくてもよい。したがって、GPSの位置情報 基く課題解決よりも、適用範囲が広い。さ に、本発明においては、位置推定の次元に って限定されない。このため、高いビルで ユーザがエレベータ等で上下する場合、ピ セルにも適用できる。

 なお、上記した実施例においては、例え 図4に示した例において、移動局3からの回 障害(Radio Link Faiure)の報告は、基地局から 理サーバ4に送られるが、本発明はかかる構 にのみ制限されるものでないことは勿論で る。例えば、変形例として、図4において、 基地局は、移動局3から受信した回線障害報 を管理サーバ4に報告する代わりに、移動局3 からの該回線障害報告を受け取った基地局が 、回線障害が発生したセルに対応している基 地局に対してゲートウェイ(GW)1を介して転送 、該基地局(回線障害が発生したセルに対応 している基地局)において、ハンドオーバを 進又は許可するようにしてもよい。

 上記実施例において説明したハンドオー の許可又は促進等の決定は、例えば管理サ バにおいて、複数の移動局から基地局を介 て送信された複数の報告を受け、所定の統 処理等を行った上でハンドオーバを許可又 促進するように設定してもよいことは勿論 ある。

 以上説明したように、本実施例は以下の 成を有する。

[1]本実施例において、回線断の後に再接続し た場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 予め定められた所定の時間以下である、及 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 予め定められた所定の距離以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、
 前記回線断が生じたセルと前記再接続した ルの少なくとも一方のセル情報を報告する 動端末が提供される。

[2]本実施例は、上記[1]の移動端末において 、前記セル情報は、少なくともセルの位置情 報を含む。

[3]本実施例は、上記[1]の移動端末において、
 前記回線断が生じたセルに関する前記セル 報は、
 前記セルの識別情報と、
 前記回線断となる直前の基地局からのパイ ット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうち少なくとも一つを含む。

[4]本実施例は、上記[1]又は[3]の移動端末にお いて、
 前記再接続が行われたセルに関する前記セ 情報は、
 前記セルの識別情報と、
 前記再接続した地点での基地局からのパイ ット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうち少なくとも一つを含む。

[5]本実施例は、上記[1]乃至[4]のいずれか一の 移動端末において、
 回線断の後に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 、
 のうち少なくとも一方を報告する。

[6]本実施例において、
 回線断の後に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 、
 のうち少なくとも一方を報告する、移動端 が提供される。

[7]本実施例は、上記[1]乃至[6]のいずれか一の 移動端末において
 第1のセルの受信品質が所定の閾値を下回る と、第2のセルの受信品質の測定を開始する 御を行う手段を備え、基地局からの測定指 に基き、前記閾値をより高い値に設定する とで前記第2のセルの受信品質の測定開始時 を早める。

[8]本実施例においては、上記[1]乃至[4]のい ずれか一の移動端末において前記位置情報は 、セルエリアよりも細かい位置精度を有する 。

[9]本実施例においては、上記[1]乃至[4]のい ずれか一の移動端末において、前記位置情報 は、セル単位の位置精度を有する。

[10]本実施例は、上記[1]の移動端末において
 位置情報を取得する手段と、
 基地局からのパイロット信号の受信品質を 定する手段と、
 回線断、再接続の制御を行う手段と、
 回線断から再接続までの経過時間を測定す 手段と、
 回線断から再接続までの経過時間の閾値を 納する手段と、
 回線断が発生しその後再接続したとき、前 回線断から前記再接続までの経過時間を前 閾値と比較し、前記経過時間が前記閾値下 場合、前記回線断となる直前の基地局から パイロット信号の受信品質と、再接続地点 の基地局からのパイロット信号の受信品質 、それぞれの位置情報、及びセル識別情報 うちの少なくとも一つを含む報告を作成す 手段と、
 前記報告を基地局に送信する手段と、
 を備えている。

[11]本実施例は、上記[1]の移動端末において
 位置情報を取得する手段と、
 基地局からのパイロット信号の受信品質を 定する手段と、
 回線断、再接続の制御を行う手段と、
 回線断から再接続までの移動距離を測定す 手段と、
 回線断から再接続までの移動距離の閾値を 納する手段と、
 回線断が発生しその後再接続したとき、前 回線断から前記再接続までの移動距離を前 閾値と比較し、前記移動距離が前記閾値以 の場合、前記回線断となる直前の基地局か のパイロット信号の受信品質と、再接続地 での基地局からのパイロット信号の受信品 と、それぞれの位置情報及びセル識別情報 うちの少なくとも一つを含む報告を作成す 手段と、
 前記報告を基地局に送信する手段と、
 を備えている。

[12]本実施例においては、
 移動端末が回線断の後に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 予め定められた所定の時間以下である、及 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 予め定められた所定の閾値以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、
 前記回線断が生じたセルと前記再接続した ルの少なくとも一方のセル情報を報告する 動端末と、
 回線断の後に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 及び、前記回線断から前記再接続までの移 距離のうち少なくとも一方を報告する移動 末と、
 のうち少なくとも一つの移動端末から前記 告を受信する、基地局が提供される。

[13]本実施例は、上記[12]の基地局において、
 前記移動端末が回線断から再接続するまで 要した時間が予め定められた所定の時間以 である、及び、
 前記移動端末が回線断となった位置と再接 した位置の距離が予め定められた閾値以下 ある、
 の少なくとも一方が成り立つ場合に、前記 線断となったセルと前記再接続したセルの2 つのセル間でハンドオーバを許可又は促進す るように制御する。

[14]本実施例において、
 回線断の後に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 予め定められた所定の時間以下である、及 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 予め定められた閾値以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、 記回線断が生じたセルと前記再接続したセ の少なくとも一方のセル情報を報告する移 端末と、
 回線断の後に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 及び、前記回線断から前記再接続までの移 距離のうち少なくとも一方を報告する移動 末と、
 のうち少なくとも一つの移動端末からの前 報告を受信した基地局を介して、前記報告 受け取る管理サーバが提供される。

[15]本実施例において、上記[14]の管理サーバ 、
 前記移動端末が回線断から再接続するまで 要した時間が予め定められた所定の閾値以 である、及び、
 前記移動端末が回線断となった位置と再接 した位置の距離が予め定められた閾値以下 ある、
 の少なくとも一方が成り立つ場合に、前記 線断となったセルと前記再接続したセルの2 つのセル間でハンドオーバを許可又は促進す るように制御する。

[16]本実施例において、移動端末が回線断の に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 予め定められた所定の時間以下である、及 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 予め定められた閾値以下である、
 の少なくとも一方が成り立つ場合に、
 前記移動端末は、前記回線断が生じたセル 前記再接続したセルの少なくとも一方のセ 情報を報告する、無線通信方法が提供され 。

[17]本実施例は、上記[16]の無線通信方法に いて、前記セル情報は、少なくともセルの 置情報を含む。

[18]本実施例は、上記[16]の無線通信方法にお て、
 前記回線断が生じたセルに関する前記セル 報は、
 前記セルの識別情報と、
 前記回線断となる直前の基地局からのパイ ット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうち少なくとも一つを含む。

[19]本実施例は、上記[16]又は[18]において、
 前記再接続が行われたセルに関する前記セ 情報は、
 前記セルの識別情報と、
 前記再接続した地点での基地局からのパイ ット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうち少なくとも一つを含む。

[20]本実施例の無線通信方法は、上記[16]乃至[ 19]のいずれかにおいて、
 前記移動端末が回線断の後に再接続した場 、
 前記移動端末は、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 、
 のうち少なくとも一方を報告する。

[21]本実施例の無線通信方法は、
 移動端末が回線断の後に再接続した場合、
 前記移動端末は、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 、
 のうち少なくとも一方を報告する。

[22]本実施例の無線通信方法は、上記[16]乃至[ 21]のいずれか一の無線通信方法において、
 前記移動端末において、第1のセルの受信品 質が所定の閾値を下回ると、第2のセルの受 品質の測定を開始する制御を行い、その際 基地局からの測定指示に基き、前記閾値を り高い値に設定することで、前記第2のセル 受信品質の測定開始時点を早める。

[23]本実施例は、上記[16]乃至[21]のいずれか一 の無線通信方法において、
 前記報告に基き、前記回線断が発生したセ と前記再接続したセル間でハンドオーバを 可又は促進すべきか否かを決定する。

[24]本実施例の無線通信方法は、移動端末 前記回線断となった位置情報とネットワー に再接続した位置情報とを用い、前記移動 末が回線断となった位置と再接続した位置 距離が所定の閾値以下の場合、前記回線断 なったセルと前記再接続したセルの2つのセ 間でハンドオーバを許可又は促進する。

[25]本実施例は、上記[24]の無線通信方法に いて、前記移動端末は、回線断となった位 情報とネットワークに再接続した位置情報 を報告する。

[26]本実施例は、上記[24]又は[25]の無線通信方 法において、
 前記位置情報が限定された次元で与えられ 場合に、ハンドオーバが許可されていない 促進されていないセル間において、前記移 端末が回線断となってから再接続するまで 時間が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続した ルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は 促進する。

[27]本実施例の無線通信方法は、
 移動端末が回線断となった場合、前記移動 末が前記回線断から再接続するまでに要し 時間が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続した ルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は 促進する、ことを特徴とする無線通信方法。

[28]本実施例の無線通信方法は、
 移動端末が回線断となった場合、前記移動 末が前記回線断から再接続するまでに要し 時間が所定の閾値以下であり、且つ、前記 動端末が回線断となった位置と再接続した 置の距離が所定の閾値以下であれば、
 前記回線断となったセルと前記再接続した ルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は 促進する。

[29]本実施例は、上記[23]、[24]、[26]、[27]、[28] のいずれか一の無線通信方法において、
 一のセルの受信品質が所定の閾値を下回る 、ハンドオーバ先の他のセルの受信品質の 定を開始する制御において、前記受信品質 前記閾値をより高い値に設定し、前記他の ルの受信品質の測定開始時点を早めること 、前記ハンドオーバの促進を行う。

[30]本実施例は、上記[16]乃至[19]、[24]乃至[2 6]、[28]、[29]のいずれか一の無線通信方法に いて、前記位置情報は、セルエリアよりも かい位置精度を有する。

[31]本実施例は、上記[16]乃至[19]、[24]乃至[2 6]、[28]、[29]のいずれか一の無線通信方法に いて、前記位置情報は、セル単位の位置精 を有する。

[32]本実施例の無線通信システムは、
 第1、第2のセルと、
 前記第1のセルで回線断の後に前記第2のセ に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 予め定められた所定の時間以下である、及 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 予め定められた閾値以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、 記回線断が生じた第1のセルと前記再接続が 行われた第2のセルの少なくとも一方のセル 報を、基地局に報告する移動端末と、
 を備えている。

[33]本実施例は、上記[32]の無線通信システ において、前記セル情報は、少なくともセ の位置情報を含む。

[34]本実施例は、上記[32]の無線通信システム おいて、前記回線断が生じた前記第1のセル に関する前記セル情報は、
 前記第1のセルの識別情報と、
 前記回線断となる直前の基地局からのパイ ット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうちの少なくとも一つを含む。

[35]本実施例は、上記[32]又は[34]の無線通信シ ステムにおいて、前記再接続が行われた前記 第2のセルに関する前記セル情報は、
 前記第2のセルの識別情報と、
 前記再接続した地点での基地局からのパイ ット信号の受信品質と、
 位置情報と、
 のうちの少なくとも一つを含む。

[36]本実施例は、上記[32]乃至[35]のいずれか一 の無線通信システムにおいて、前記移動端末 が回線断の後に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 、
 のうち少なくとも一方を報告する。

[37]本実施例においては、移動端末が回線断 後に再接続した場合、
 前記移動端末は、前記回線断から前記再接 までの経過時間と、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 、
 のうち少なくとも一方を報告する無線通信 ステムが提供される。

[38]本実施例は、上記[32]乃至[37]のいずれか一 の無線通信システムにおいて、
 前記移動端末において、第1のセルの受信品 質が所定の閾値を下回ると、第2のセルの受 品質の測定を開始する制御を行い、基地局 らの測定指示に基き、前記閾値をより高い に設定することで、前記第2のセルの受信品 の測定開始時点を早める。

[39]本実施例は、上記[32]乃至[38]のいずれか一 の無線通信システムにおいて、
 前記報告に基き、前記回線断が発生したセ と前記再接続したセル間でハンドオーバを 可又は促進すべきか否かを決定する。

[40]本実施例においては、移動端末が前記 線断となった位置情報とネットワークに再 続した位置情報とを用い、前記移動端末が 線断となった位置と再接続した位置の距離 所定の閾値以下の場合、前記回線断となっ セルと前記再接続したセルの2つのセル間で ンドオーバを許可又は促進するように制御 る無線通信システムが提供される。

[41]本実施例は、上記[40]の無線通信システム おいて、
 前記移動端末は、回線断となった位置情報 ネットワークに再接続した位置情報とを報 する。

[42]本実施例は、上記[40]又は[41]の無線通信 システムにおいて、前記位置情報が限定され た次元で与えられる場合に、ハンドオーバが 許可されていないか促進されていないセル間 において、前記移動端末が回線断となってか ら再接続するまでの時間が所定の閾値以下で あれば、前記回線断となったセルと前記再接 続したセルの2つのセル間でハンドオーバを 可又は促進する。

[43]本実施例においては、移動端末が回線 となった場合、前記回線断から再接続する でに要した時間が所定の閾値以下であれば 前記回線断となったセルと前記再接続した ルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は 進する無線通信システムが提供される。

[44]本実施例においては、移動端末が回線断 なった場合、前記回線断から再接続するま に要した時間が所定の閾値以下であり、且 、前記移動端末が回線断となった位置と再 続した位置の距離が所定の閾値以下であれ 、
 前記回線断となったセルと前記再接続した ルの2つのセル間でハンドオーバを許可又は 促進する無線通信システムが提供される。

[45]本実施例は、上記[39]、[40]、[42]、[43]、[ 44]のいずれか一の無線通信システムにおいて 、前記移動端末が、一のセルの受信品質が所 定の閾値を下回ると、ハンドオーバ先の他の セルの受信品質の測定を開始する制御する手 段を備え、前記受信品質の閾値をより高い値 に設定し、前記他のセルの受信品質の測定開 始時点を早めることで、前記ハンドオーバの 促進を行う。

[46]本実施例は、上記[32]乃至[35]、[40]乃至[4 2]、[44]のいずれか一の無線通信システムにお いて、前記位置情報は、セルエリアよりも細 かい位置精度を有する。

[47]本実施例は、上記[32]乃至[35]、[40]乃至[4 2]、[44]のいずれか一の無線通信システムにお いて、前記位置情報は、セル単位の位置精度 を有する。

[48]本実施例においては、
 回線断の後に再接続した場合、
 前記回線断から前記再接続までの経過時間 予め定められた所定の時間以下である、及 、
 前記回線断から前記再接続までの移動距離 予め定められた閾値以下である、
 のうち少なくとも一方が成り立つ場合に、 記回線断が生じたセルと前記再接続したセ の少なくとも一方のセル情報を報告する処 を、移動端末を構成するコンピュータに実 させるプログラムが提供される。

[49]本実施例は、上記[48]のプログラムにおい 、
 第1のセルの受信品質が所定の閾値を下回る と、第2のセルの受信品質の測定を開始する 御を行うにあたり、基地局からの測定指示 基き、前記閾値を、より高い値に設定する とで、前記第2のセルの受信品質の測定開始 点を早める処理を、前記移動端末を構成す コンピュータに実行させる。

 なお、本発明の全開示(請求の範囲を含む )の枠内において、さらにその基本的技術思 に基づいて、実施形態ないし実施例の変更 調整が可能である。また、本発明の請求の 囲の枠内において種々の開示要素の多様な み合わせないし選択が可能である。すなわ 、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技 的思想にしたがって当業者であればなし得 であろう各種変形、修正を含むことは勿論 ある。