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Title:
RANGE SELECTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119819
Kind Code:
A1
Abstract:
A range selector (1) is provided with a motor (4) controlled based on a shift range selected by a driver, a converting mechanism (5) for converting a rotational motion of the motor (4) into a rectilinear motion, and an arm member (6) for converting the rectilinear motion obtained by the converting mechanism (5) into a rocking motion. The motor (4) is mounted between the base end (6A) of the arm member (6) and the converting mechanism (5) such that the direction of the axis of the converting mechanism (5) and the direction of the axis of the motor (4) are parallel to each other. The construction reduces the axial length of the range selector (1) to make the range selector (1) compact in size.

Inventors:
TANAKA MICHIMASA (JP)
HAZAMA SHINICHIRO (JP)
ISHIKAWA TATSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/056323
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
March 27, 2009
Export Citation:
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Assignee:
AISIN AW CO (JP)
AISIN SEIKI (JP)
TANAKA MICHIMASA (JP)
HAZAMA SHINICHIRO (JP)
ISHIKAWA TATSUYA (JP)
International Classes:
F16H61/28; F16H21/40; F16H21/44; F16H25/24
Foreign References:
JP2007100765A2007-04-19
JP2001099312A2001-04-10
JP2006132720A2006-05-25
JPH02271164A1990-11-06
Attorney, Agent or Firm:
CHIKASHIMA, Kazuo (JP)
近島 One husband (JP)
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Claims:
 複数のシフトレンジのうちから選択された所定のシフトレンジを、電気信号に基づいてレンジ切換え部材を切換えることにより達成するレンジ切換え装置において、
 前記シフトレンジを選択し得るレンジ選択手段からの信号に基づいて制御されるモータと、
 前記モータの回転駆動力を直線運動の駆動力に変換する変換機構と、
 前記変換機構によって変換された前記直線運動の駆動力を揺動運動の駆動力に変換するアーム部材と、を備え、
 前記変換機構と前記アーム部材の前記揺動運動の揺動中心となる基端部との間に前記モータを配置した、
 ことを特徴とするレンジ切換え装置。
 前記変換機構は、前記モータの回転に基づいて回転する滑りねじ部材と、前記滑りねじ部材に直接螺合されると共に前記アーム部材の先端部に連結されたナット部材と、を有し、
 前記ナット部材が前記滑りねじ部材の回転によって直線運動を行うことにより、前記アーム部材を揺動させて前記レンジ切換え部材を切換えてなる、
 ことを特徴とする請求項1記載のレンジ切換え装置。
 前記アーム部材の前記基端部に接続され、前記アーム部材の揺動角度に基づく前記シフトレンジの位置を検出するレンジ位置検出センサを備え、
 前記レンジ位置検出センサは、信号を出力するための第1の端子を有し、
 前記モータは、配線用の第2の端子を有し、
 前記第1及び第2の端子を近接配置してなる、
 ことを特徴とする請求項1または2記載のレンジ切換え装置。
Description:
レンジ切換え装置

 本発明は、運転者が例えばシフトレバー よって選択したシフトレンジ(例えば、P,R,N, D)を電気信号を介して設定するいわゆるシフ バイワイヤシステムを備えたレンジ切換え 置に関する。

 例えば、自動変速機を備えた車輌のシフ レンジは、一般に、運転者がシフトレバー 操作することでマニュアルバルブを移動さ て油路を切換えることによって設定される この際、運転者によって選択されたシフト ンジを、機械的なワイヤやロッドを介する ではなく、電気信号を介して設定するレン 切換え装置の方式が、シフトバイワイヤ(SBW )システムとして知られている。

 このシフトバイワイヤシステムを用いた ンジ切換え装置では、シフトレバーの操作 基づいた電気信号を介して電気モータを駆 し、この電気モータの回転力を、ねじ機構 らなる伝達機構によって直線運動に変換し この直線運動をレバー部材を介してマニュ ルシャフトの回転運動に変換するように構 されたものが提案されている(日本国特表200 4-513307号公報、参照、以下、特許文献1とする 。)。そして、該マニュアルシャフトの回転 動は、ディテント機構等を介してマニュア バルブに伝達され、該マニュアルバルブを 動させてシフトレンジを切換える。

 しかしながら、上記特許文献1に示すレン ジ切換え装置は、ねじ機構のねじ軸と電気モ ータの回転軸とが同軸上に配置されており、 軸方向長さが大型化してしまう。このため、 レンジ切換え装置が大型化し、配置位置が限 定されてしまうなどの問題があり、該レンジ 切換え装置のコンパクト化が望まれていた。

 そこで本発明は、各部品の配置を工夫す ことによりコンパクト化を可能としたレン 切換え装置を提供することを目的とする。

 本発明は(例えば、図1ないし図3参照)、複数 のシフトレンジ(P,R,N,D)のうちから選択された 所定のシフトレンジを、電気信号(S1)に基づ てレンジ切換え部材(21)を切換えることによ 達成するレンジ切換え装置(1)において、
 前記シフトレンジを選択し得るレンジ選択 段(2)からの信号に基づいて制御されるモー (4)と、
 前記モータ(4)の回転駆動力を直線運動の駆 力に変換する変換機構(5)と、
 前記変換機構(5)によって変換された前記直 運動の駆動力を揺動運動の駆動力に変換す アーム部材(6)と、を備え、
 前記変換機構(5)と前記アーム部材(6)の前記 動運動の揺動中心となる基端部(6A)との間に 前記モータ(4)を配置した、
 ことを特徴とするレンジ切換え装置(1)にあ 。

 これにより、モータをアーム部材の基端 と変換機構との間に配置し、該変換機構の 方向とモータの軸方向とを並列に並べて配 したので、これら軸方向長さを短縮するこ ができ、レンジ切換え装置をコンパクト化 ることができる。

 また、例えばアーム部材の基端部と変換 構とを隣接配置する場合に比して、該アー 部材の長さをモータの径方向寸法だけ長く 成しているので、該基端部の揺動角度に対 て変換機構の直線運動の移動量を多くとる とができ、該基端部の揺動角度を精度良く 御することができる。さらに、アーム部材 長くされた分、てこの原理により変換機構 入力するトルクを低減することができ、モ タを小型化することができる。

 また、変換機構の直線運動を行う部材と 部材との間のスラスト荷重を低減すること でき、該軸部材を支持するベアリング及び ベアリングを支持するブラケットをコンパ ト化することができる。

 また、具体的には(例えば、図2及び図3参照) 、前記変換機構(5)は、前記モータ(4)の回転に 基づいて回転する滑りねじ部材(5a)と、前記 りねじ部材(5a)に直接螺合されると共に前記 ーム部材(6)の先端部(6B)に連結されたナット 部材(5b)と、を有し、
 前記ナット部材(5b)が前記滑りねじ部材(5a) 回転によって直線運動を行うことにより、 記アーム部材(6)を揺動させて前記レンジ切 え部材(21)を切換えてなる。

 これにより、変換機構は、滑りねじ部材 該滑りねじ部材に直接螺合されると共にア ム部材の先端部に連結されたナット部材に って構成されているので、例えば変換機構 ボールねじ機構とし、直線運動を行う部材 、ねじ部材に対して径方向両側面から挟み んで支持する二股部を有することでカタギ 防止する構成とする場合に比して、直線運 を行うナット部材とアーム部材とが1箇所に おいて連結した構成とすることができ、変換 機構とアーム部材の基端部との間にモータを 配置することが容易にできる。

 また、具体的には(例えば、図2参照)、前記 ーム部材(6)の前記基端部(6A)に接続され、前 記アーム部材(6)の揺動角度に基づく前記シフ トレンジの位置を検出するレンジ位置検出セ ンサ(11)を備え、
 前記レンジ位置検出センサ(11)は、信号を出 力するための第1の端子(11a)を有し、
 前記モータ(4)は、配線用の第2の端子(4c)を し、
 前記第1及び第2の端子(11a,4c)を近接配置して なる。

 これにより、第1の端子及び第2の端子を 接配置したので、レンジ位置検出センサと ータとの配線を簡素化することができる。

 なお、上記カッコ内の符号は、図面と対 するためのものであるが、これは、発明の 解を容易にするための便宜的なものであり 特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼす のではない。

本発明に係るレンジ切換え装置及び周 の機構を示す模式図。 レンジ切換え装置を示す展開図。 レンジ切換え装置を示す断面図で、(a) 図2におけるA-A矢視断面図、(b)は図2におけ B-B矢視断面図。

 図1に、本発明に係るレンジ切換え装置の 一例として、本実施の形態に係るレンジ切換 え装置1を示す。同図は、レンジ切換え装置1 ディテント機構7、パーキング機構8、及び ルブボディ9の構成を模式的に示す図である

 レンジ切換え装置1は、図1に示すように 例えば車輌に搭載される自動変速機(例えば 段自動変速機や無段変速機(CVT))に取り付け れるように構成されており、該レンジ切換 装置1には、運転者によってシフトレンジが 選択されるシフトレバー(レンジ選択手段)2か らのシフト信号(電気信号)S1に基づいて制御 号S2を発生させる制御手段3と、該制御手段3 らの制御信号S2に基づいて制御されるモー 4と、該モータ4の回転運動を直線運動に変換 する変換機構(駆動機構)5と、該変換機構5に って変換された直線運動を揺動運動に変換 るアーム部材(回転係合部材、駆動機構)6と 該アーム部材6によって回動駆動されるマニ アルシャフト(レンジ切換え軸)18の回動角度 を検出することで後述のマニュアルバルブ20 スプール21の位置を検出するレンジ位置検 センサ(検出部)11と、を備えている。これら ータ4、変換機構5、アーム部材6、レンジ位 検出センサ11は、同一のケース(ケース部材) 10内に収納されている。

 一方、自動変速機には、大まかに、不図 の変速機構を油圧制御するための油圧制御 置(バルブボディ)9と、パーキング機構8と、 ディテント機構7が備えられており、該ディ ント機構7と、該ディテント機構7に連結され たマニュアルシャフト18とが不図示の自動変 機のケースの外部に取り付けられて配設さ ている。また、上記スプール21は、自動変 機のバルブボディ9内に配置されており、上 パーキング機構8は、不図示の自動変速機の ケース内に収納されている。

 シフトレバー2には、自動変速機のP(パー ング)レンジ,R(リバース)レンジ,N(ニュート ル)レンジ,D(ドライブ)レンジの各シフトレン ジ(不図示)が表示されている。シフトレバー2 は、運転者によって直接、操作されて上述の シフトレンジのうちから1つのレンジが選択 れる。そして、選択されたレンジに対応す シフト信号S1が発生される。なお、レンジ選 択手段としては、運転者の意思を反映するこ とができるもの、すなわち運転者によって選 択されたシフトレンジに対応するシフト信号 S1を発生させることができるものであれば、 フトレバー2以外のものであってもよい。例 えば、シフトボタン、シフトスイッチ、音声 入力装置等を使用することができる。

 制御手段3は、上述のシフトレバー2で発 されたシフト信号S1に基づいて制御信号S2を 生させ、この制御信号S2によって後述のモ タ4の回転を制御するものである。さらに、 の制御手段3には、後述のスプール21の位置 検出するレンジ位置検出センサ11(後述)から の検出信号が入力される。制御手段3は、こ 検出信号に基づいて、モータ4の回転方向や 転開始・停止のタイミングを制御するよう なっている。このように制御手段3は、シフ トレバー2からのシフト信号S1に基づいてモー タ4によりスプール21の動作を制御してシフト レンジを切換える制御手段、いわゆるシフト バイワイヤシステム(SBW)をコントロールする めのコントロールユニットである。また、 御手段3は、図1において、ケース10の外部に 配置されているように示しているが、該ケー ス10の内部に配置するようにしても良い。

 一方、ディテント機構7は、ディテントレ バー26と、ディテントスプリング27と、ロー 28とを有している。該ディテントレバー26は 板状の部材であり、マニュアルシャフト18 軸受部30に嵌合されている。該ディテントレ バー26は、該マニュアルシャフト18を介して 動変速機(不図示)のケースによって揺動自在 に支持されている。ディテントレバー26の一 部(図1中の下方側の端部)には、長孔状の長 31が穿設されていて、この長孔31には、上記 スプール21に連結された連結軸24の先端のフ ク25が係合されている。

 該スプール21は、バルブボディ9内に配置 れたマニュアルバルブ20内のスプールであ 、例えば図中左方側から順にランド21a,21b,21c を有している。該スプール21は、軸方向(矢印 A1-A2方向)に移動自在に支持されており、軸方 向に移動することにより、バルブボディ9内 油路を切換えて、所定のシフトレンジを設 するものである。すなわち、Pレンジに対応 るP位置,Rレンジに対応するR位置,Nレンジに 応するN位置,Dレンジに対応するD位置に移動 できるようになっている。

 また、ディテントレバー26の先端部(図1中 の上方側の端部)には同図中の左から順に4個 切換え領域として左から順にレンジ溝a,c,e,g が設けられている。そしてこれらレンジ溝a,c ,e,gの各間には、凸部b,d,fが形成されている。 上記レンジ溝a,c,e,gは、この順に、前述のス ール21のP位置,R位置,N位置,D位置に大まかに 応している。ここで、「大まかに」とは、 記レンジ溝a,c,e,gが、幅を持った領域(切換え 領域)であるという意味である。ディテント プリング27は、略々長板状の部材によって形 成されており、基端部32が、図1に示すように 、バルブボディ9に固定されるとともに先端 は二股部33が形成されている。この二股部33 間に、ローラ28が回動自在に支持されてい 。ディテントスプリング27全体は板ばねとし て作用し、その先端に回動自在に配置されて いるローラ28をディテントレバー26の各レン 溝a,c,e,gの傾斜面に押圧して、ディテントレ ー26を精度よく位置決め保持するようにな ている。

 上述のように、本実施の形態においては ディテントレバー26の揺動動作とスプール21 の矢印A1-A2方向の移動動作が連動しているこ 、すなわちマニュアルシャフト18の回動位 とスプール21の位置とが1対1に対応している とに基づき、スプール21の位置を直接制御 るのではなく、マニュアルシャフト18の回動 角度を精度よく制御することで、スプール21 精度よく制御するものである。

 パーキング機構8は、図1に示すように、 端側がL字形に屈曲されて上述のディテント バー26に係合されたパーキングロッド34と、 このパーキングロッド34の先端側に遊嵌され 移動可能な円錐状のウエッジ35と、パーキ グロッド34に固定された鍔部36とウエッジ35 に連結されたばね37と、パーキングロッド34 先端側の下方に配置されたサポート38と、 のサポート38との間にウエッジ35が挿脱され 、揺動自在なパーキングポール40とを備え いる。パーキングポール40は、基端側の軸41 中心にほぼ上下方向に揺動自在に配置され おり、上側には自動変速機の出力軸(不図示 )に固定されたパーキングギヤ42に対して係脱 可能な爪43が突設されている。

 ついで、シフトレンジの切換え動作につ てPレンジからRレンジへの切換えを一例と て簡単に説明する。Pレンジにおいては、デ テント機構7のローラ28は、図1中のレンジ溝 a内に配置されている。運転者によってシフ レバー2が、PレンジからRレンジに切換えら ると、これに対応したシフト信号S1が制御手 段3に入力される。すると、制御手段3によっ 詳しくは後述するレンジ切換え装置1のモー タ4が回転され、マニュアルシャフト18を介し て、ディテントレバー26が図1中反時計回り方 向に回転し、スプール21が矢印A1方向に移動 ると共にローラ28がレンジ溝a内から凸部bを えてレンジ溝c内に入る。制御手段3は、後 のレンジ位置検出センサ11の検出角度がPレ ジからRレンジへの切換えに対応する値にな たときに、モータ4の回転を停止する。モー タ4が停止されたことにより、ディテントレ ー26は、ディテントスプリング27の弾性力に づくローラ28の付勢力により回転される。 の回転によってローラ28は、レンジ溝c内に 度よく位置決め保持される。これにより、P 置にあったスプール21は、精度よくR位置に 置され、PレンジからRレンジへの切換えを 成する。なお、他のシフトレンジ間の切換 動作についても上述と略々同様であるので その説明は省略する。

 次に、図2及び図3を参照して、本発明に るレンジ切換え装置1の構成について説明す 。ケース10は、自動変速機に対して固定さ るケース本体10aと、このケース本体10aを上 から覆うカバー10b(図3参照)とを備えている この図2は、カバー10bを取り外した状態を示 。また、図3(a)は、図2のA-A線の断面を示し 図3(b)は、図2のB-B線の断面を示す。

 モータ4は、図2に示すように、円筒形状 本体4aと、該本体4aの一端側(図2中右方側)に 出するように配置された出力軸4bと、該本 4aの他端側(図2中左方側)に配置され、電源の 供給及び上記制御手段3からの制御信号S2を入 力するためのモータ端子部(第2の端子)4cとに って構成されている。また、該モータ4は、 例えば永久磁石を有する直流モータが使用さ れ、その回転方向、回転時間、回転タイミン グは、上記の制御手段3によって制御される うになっている。

 上記モータ4の出力軸4bには、図2及び図3(b )に示すように、伝動ギヤ12aが一体に回転す ように固定されており、該伝動ギヤ12aは、 動ギヤ12bと噛合している。該伝動ギヤ12bは ケース10に対して固定された伝動軸13に回転 在となるように嵌合されていると共に、上 伝動ギヤ12aよりも大きな外径を有しており さらに、該伝動ギヤ12bよりも小さな外径の 動ギヤ12cが一体的に固定されている。そし 、該伝動ギヤ12cは、該伝動ギヤ12cよりも大 な外径の伝動ギヤ12dと噛合しており、該伝 ギヤ12dは、後述する変換機構5のねじ軸(ね 部材)5aと一体回転するように該ねじ軸5aに固 定されている。これにより、モータ4の出力 4bの回転駆動力は、これら伝動ギヤ12a,12b,12c, 12dからなる伝動ギヤ群12によって減速されて 記ねじ軸5aに伝達される。

 変換機構5は、本実施の形態では滑りねじ を採用している。この変換機構5としての滑 ねじは、図2に示すように、モータ4によって 回転駆動されるねじ軸5aと、該ねじ軸5aに対 て軸方向移動可能に係合されたナット部材5b とを有している。該ねじ軸5aは、ケース10に してブラケットによって固定されたベアリ グ5dを介してケース10に対して回転自在に支 されている。

 上記ナット部材5bは、図3に示すように、 々直方体状に形成されていて、背面側(図3 の右方側)には、軸方向に沿ってガイドレー 5eが形成されている。このガイドレール5eは 、ケース本体10aの内側に固定配置され、ねじ 軸5aに平行に敷設されたガイド溝14に遊嵌さ ており、該ナット部材5bはねじ軸5aの回転に って回転不能に軸方向へ案内される。また ナット部材5bの手前側(図3中の左方側)には 突起部5cが形成されており、この突起部5cに 、後述のアーム部材6が係合されている。こ のように本実施の形態においては、変換機構 5は、回転運動を直線運動に変換できるよう 構成されている。なお、例えば、ねじ軸5aの ねじ溝の角度を大きくするほど、ナット部材 5bの直線運動をねじ軸5aの回転運動に変換す ことが容易になる。

 アーム部材6は、図2に示すように、基端 6Aと先端部6Bとを有している。該先端部6Bに 、長孔状の孔部6bが形成されており、上記ナ ット部材5bの突起部5cが係合している。上記 端部6Aには、貫通孔6aが形成されており、図3 (a)に示すように、貫通孔6aには、連結部材15 一端部が嵌合している。該連結部材15は、ケ ース10に対して揺動自在となるように配置さ ており、一端部においてアーム部材6の貫通 孔6aに対して回転不能に嵌合している。つま 連結部材15は、アーム部材6の揺動中心軸と っている。また、連結部材15の他端部には 穴部15aが設けられており、該穴部15aの内周 には、マニュアルシャフト18を相対回転不能 に係合するためのスプライン15bが形成されて いる。これにより、アーム部材6は、上記ナ ト部材5bがねじ軸5aの軸方向に移動するのに って、先端部6B側が貫通孔6a、つまり連結部 材15を基準にして揺動動作し、この揺動動作 連結部材15を介してマニュアルシャフト18を 回転させることになる。なお、図1において 、説明の便宜上、レンジ切換え装置1を、ア ム部材6が配置されている側から見たように 示しているが、実際はマニュアルシャフト18 一端部が、レンジ切換え装置1のモータ4側 ら連結されるようになっている。また、本 施の形態においては、連結部材15とマニュア ルシャフト18とが、スプライン係合するよう 説明したが、例えば図1に示すように、マニ ュアルシャフト18の一端部を断面が矩形とな ように形成し、これに一致するように連結 材15の角柱状の穴部を形成して、連結部材15 とマニュアルシャフト18とが相対回転不能と るように構成しても良い。

 レンジ位置検出センサ11は、図2及び図3(a) に示すように、アーム部材6の基端部6A側にお いて、該アーム部材6の揺動動作の中心軸と る上記連結部材15が貫通された状態で配置さ れている。本実施の形態に係るレンジ位置検 出センサ11は、ポテンショメータからなり、 ーム部材6の揺動角度、つまり上記マニュア ルシャフト18の回転角度に対応した電圧を出 するように構成されている。また、レンジ 置検出センサ11は、マニュアルシャフト18の 回転角度に対応した電圧を出力するための配 線用のセンサ端子部(第1の端子)11aを有してお り、つまり該センサ端子部11aから上記制御手 段3にマニュアルシャフト18の角度が信号出力 される。この角度信号は、制御手段3におい 、モータ4の駆動回転量のためのフィードバ ク制御に用いられ、つまりレンジ位置検出 ンサ11によるマニュアルシャフト18の角度検 出結果によってモータ4の駆動・停止が制御 れる。

 センサ端子部11aは、図2中における略々左 方側に向けて、つまり上記モータ4のモータ 子部4cと略々同方向に向けて配置されている 。これにより、センサ端子部11aとモータ端子 部4cとは、近接した位置に配置され、かつ略 同方向に向けて配置されており、これらに 続する配線、つまり制御手段3とを接続する 配線を簡素化することができる。なお、本実 施の形態においては、レンジ位置検出センサ 11をポテンショメータであるように説明した 、これに限らず、マニュアルシャフト18の 転角度に対応した電気的な信号を出力し得 ものであればどのようなセンサを用いても い。

 ところで、本実施の形態のようなレンジ 換え装置の変換機構にボールねじを採用す ことが考えられる。この際、ボールねじは モータによって回転駆動されるボールねじ と、ボールねじ軸に対して軸方向移動可能 係合されたボールナットと、これらボール じ軸とボールナット間に介装された多数の ールとを有して構成されており、アーム部 は、先端に二股部を形成し、この二股部に ってボールねじ軸及びボールナットを挟み むようにボールナットに連結しなくてはな ない。つまり、例えばボールナットとアー 部材とを1箇所において連結させた場合、ボ ールナットは、ボールねじ軸に対してカタギ を生じ、ボールが円滑に循環しなくなり、該 ボールナットの動きが悪くなるという問題が あった。しかし、本実施の形態においては、 滑りねじを採用しており、ナット部材5bとア ム部材6との連結を1箇所によるものにする とができる。これにより、アーム部材6は、 端側に二股部を形成する場合に比して、ね 軸5aの軸心に対して離れた位置に配置する とができ、該アーム部材6の基端部6A側とね 軸5aとの間にモータ4を配置することができ 。また、先端側に二股部を形成しないので ねじ軸5aとモータ4とを近づけて配置するこ ができて、レンジ切換え装置1をコンパクト することができる。

 以上のように本発明に係るレンジ切換え 置1は、モータ4をアーム部材6の基端部6Aと 換機構5との間に配置し、該変換機構5の軸方 向とモータ4の軸方向とを並列に並べて配置 たので、これら軸方向長さを短縮すること でき、レンジ切換え装置1をコンパクト化す ことができる。

 また、例えばアーム部材6の基端部6Aと変 機構5とを隣接配置する場合に比して、該ア ーム部材6の長さをモータ4の径方向寸法だけ く形成しているので、該基端部6Aの揺動角 に対して変換機構5の直線運動の移動量を多 とることができ、該基端部6Aの揺動角度を 度良く制御することができる。さらに、ア ム部材6が長くされた分、てこの原理により 換機構5へ入力するトルクを低減することが でき、モータ4の小型化を図ることができる

 また、変換機構5の直線運動を行うナット 部材5bとねじ軸5aとの間のスラスト荷重を低 することができ、該ねじ軸5aを支持するベア リング5d及び該ベアリング5dを支持するブラ ットをコンパクト化することができる。

 さらに、変換機構5は、滑りねじ部材と該 滑りねじ部材に直接螺合されると共にアーム 部材6の先端部6Bに連結されたナット部材5bに って構成されているので、例えば変換機構5 をボールねじ機構とし、直線運動を行う部材 が、ねじ部材に対して径方向両側面から挟み 込んで支持する二股部を有することでカタギ を防止する構成とする場合に比して、直線運 動を行うナット部材5bとアーム部材6とが1箇 において連結した構成とすることができ、 換機構5とアーム部材6の基端部6Aとの間にモ タ4を配置することができる。

 また、センサ端子部11a及びモータ端子部4 cを近接配置したので、レンジ位置検出セン 11とモータ4との配線を簡素化することがで る。

 なお、以上説明した本実施の形態におい は、レンジ切換え装置1を自動変速機に取り 付ける場合について説明したが、これに限ら ず、例えばハイブリッド車輌のように油圧レ ンジは切換えず、パーキング機構の切換え装 置として用いるものであってもよいことは、 勿論である。

 本発明に係るレンジ切換え装置は、乗用車 トラック、バス、農機等の車輌に搭載され 自動変速機に用いることが可能であり、例 ば運転者によるシフトレバーの操作によっ 選択されたシフトレンジを電気信号を介し 設定するシフトバイワイヤ方式のものに用 て好適であって、レンジ切換え装置のコン クト化が要求されるものに適している。
 




 
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