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Title:
RAW MATERIAL INTRODUCTION APPARATUS FOR MOLTEN IRON MAKING AND METHOD FOR INTRODUCING RAW MATERIAL FOR MOLTEN IRON MAKING
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119843
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a direct reduction iron making equipment, in which matching between a continuously operated rotary hearth furnace and a batch operated melting furnace is improved and high productivity can be realized. A raw material introduction apparatus for molten iron making comprises an introduction system (10) for high temperature use that introduces a high-temperature reduced iron, produced by a direct reduction iron making process, in a hot state into a melting furnace (9), and an introduction system (11) for low temperature use that introduces a cooled low-temperature reduced iron and a carbon material into the melting furnace (9). The introduction system (10) for high temperature use comprises a storage container (5) for high temperature use that stores a reduced iron discharged in a hot state, and a constant quantity take-off device (6) that introduces a high-temperature reduced iron within the storage container (5) for high temperature use by predetermined amount into the melting furnace (9). The introduction system (11) for low temperature use comprises a first hopper (12) that stores a low-temperature reduced iron, a feeder (13) that regulates the amount of the low-temperature reduced iron taken off from the first hopper (12), a second hopper (14) that stores the carbon material, and a feeder (15) that regulates the amount of the carbon material taken off from the second hopper (14).

Inventors:
TATEISHI MASATAKA
Application Number:
PCT/JP2009/056381
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
March 27, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KOBE STEEL LTD (JP)
TATEISHI MASATAKA
International Classes:
F27D3/10; C21B11/00; C21B13/10; F27B3/18
Domestic Patent References:
WO2006046606A12006-05-04
Foreign References:
JP2002097507A2002-04-02
JP2000054014A2000-02-22
JPH11217617A1999-08-10
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (JP)
Shohei Oguri (JP)
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Claims:
 直接還元製鉄プロセスで生産された高温還元鉄を溶解炉に熱間供給する高温用投入系統と、冷却された低温還元鉄および炭材を上記溶解炉に供給する低温用投入系統と、を有する溶鉄製造用原料投入装置であって、
 上記高温用投入系統は、熱間排出される還元鉄を貯溜する高温用貯溜容器と、この高温用貯溜容器内の高温還元鉄を所定量ずつ上記溶解炉に供給する定量切出装置と、を備え、
 上記低温用投入系統は、上記低温還元鉄を貯溜する第一ホッパと、この第一ホッパからの低温還元鉄の切出し量を調整するフィーダと、炭材を貯溜する第二ホッパと、この第二ホッパからの炭材の切出し量を調整するフィーダと、を備えることを特徴とする溶鉄製造用原料投入装置。
 上記第一ホッパおよび上記第二ホッパから切り出される低温還元鉄および炭材を上記溶解炉に投入するための投入シュートを有し、上記溶解炉内の発生ガスの侵入を防止する遮断装置が上記投入シュートに介設されている請求項1記載の溶鉄製造用原料投入装置。
 上記低温用投入系統の切出し能力は、上記高温用投入系統の切出し能力の0~30%を制御範囲とする請求項1または2記載の溶鉄製造用原料投入装置。
 直接還元製鉄プロセスで生産された高温還元鉄を溶解炉に熱間供給する高温用投入系統と、冷却された低温還元鉄および炭材を上記溶解炉に供給する低温用投入系統と、を有し、
 上記低温還元鉄および炭材は調整された投入速度で上記低温用投入系統から上記溶解炉に供給され、上記溶解炉内で上記低温還元鉄が溶解された後は、原料の投入が上記低温用投入系統から上記高温用投入系統に切り替えられることを特徴とする溶鉄製造用原料投入方法。
 上記低温還元鉄の投入速度を段階的に高め、上記高温還元鉄を速やかに定常の投入速度に到達させる請求項4記載の溶鉄製造用原料投入方法。
 上記高温用投入系統により上記高温還元鉄を熱間供給する状態において、上記低温用投入系統から上記低温還元鉄を所定量投入し、溶湯温度が低下傾向にある場合には上記低温還元鉄の投入速度を下げ、溶湯温度が上昇傾向にある場合には上記低温還元鉄の投入速度を上げることにより、溶湯温度が一定に維持されると共に上記高温還元鉄の投入速度が一定に維持される請求項4または5記載の溶鉄製造用原料投入方法。
 直接還元製鉄プロセスで生産された高温還元鉄を溶解炉に熱間供給する高温用投入系統と、冷却された低温還元鉄および炭材を上記溶解炉に供給する低温用投入系統と、を有し、
 上記高温用投入系統により上記高温還元鉄を熱間供給する状態において、上記低温用投入系統から上記低温還元鉄を所定量投入し、溶湯温度が低下傾向にある場合には上記低温還元鉄の投入速度を下げ、溶湯温度が上昇傾向にある場合には上記低温還元鉄の投入速度を上げることにより、溶湯温度が一定に維持されることを特徴とする溶鉄製造用原料投入方法。
Description:
溶鉄製造用原料投入装置および 鉄製造用原料投入方法

 本発明は、高温用投入装置と低温(常温) 投入装置との二つ以上の投入装置を併用し その低温用投入装置からの原料投入を制御 ることにより、回転炉床炉と溶解炉のマッ ングを改善し、生産性を高め、また、プラ ト稼働率を向上させることができる溶鉄製 用原料投入装置および溶鉄製造用原料投入 法に関するものである。

 鉄鉱石をガスまたは固体炭素で還元し、 体の還元鉄を製造するプロセスを、一般に 接還元鉄製鉄法:DRプロセス(Direct reduction pr ocess)と呼び、この製鉄法によって得られる還 元鉄をDRI(Direct reduced iron)と呼んでいる。

 DRプロセスとしては、ミドレックス法に 表されるシャフト炉タイプや回転炉床炉タ プ等が知られている。

 回転炉床炉タイプによるDRプロセスでは 粉状の鉄鉱石と石炭を混合・造粒してペレ トまたはブリケット状にし、ドーナッツ状 回転炉で還元した後、高温のまま溶解炉で かして溶銑を製造する。

 この種のDRプロセスによれば、従来のよう 焼結炉やコークス炉が必要なく、回転炉床 だけにより還元鉄を製造することができる また、回転炉床炉内で還元反応に伴い発生 るCOガスは炉内で完全燃焼されるとともに、 還元鉄を高温の状態で溶解炉に供給(熱間排 )して溶銑が製造されるため、エネルギー消 量やCO 2 発生量を低減することができる等の利点が存 在する。

 シャフト炉、回転炉床炉等の還元炉は基 的に連続運転される。これに対し、その下 側に設けられる溶解炉は、定期的にメンテ ンスする必要があるため、その運転サイク は上流側に設けられる還元炉とは異なって る。

 溶解炉の稼働サイクルは還元炉のサイク に比べて短く、また立ち上げ時には、還元 と溶解炉の生産性が一致しない。

 そこで、連続運転される還元炉と、比較 非連続運転される溶解炉との間のマッチン を図るために高温還元鉄貯蔵槽が設けられ 。還元炉から排出された高温還元鉄は、一 、上記高温還元鉄貯蔵槽に貯蔵され、溶解 のニーズに応じて還元鉄を供給するように っている。

 しかし、マッチングのために貯蔵槽(ホッ パ)に長時間、還元鉄を滞留させると、還元 温度が下がり、溶解炉で使用する際に、著 く溶解炉の生産性が阻害される。また、設 構成が高温還元鉄の投入系統だけを有する のである場合には、温度降下した還元鉄を 用しない限り、還元炉の生産性もまた阻害 れることになる。

 以上のことから、高温還元鉄を単に溶解 に投入する設備では、還元炉および溶解炉 生産性が低下するだけでなく、稼働率も低 する。また、立ち上げ時に低温DRIを使用し くても、切出能力がないと操業ができない

 本発明は、以上のような従来のDRプロセ における課題を考慮してなされたものであ 。本発明は、連続運転される回転炉床炉と ッチ運転される溶解炉とのマッチングを改 し、生産性を維持し、還元炉および溶解炉 稼働率を高めることができる溶鉄製造用原 投入装置および溶鉄製造用原料投入方法を 供するものである。

 本発明の溶鉄製造用原料投入装置は、直接 元製鉄プロセスで生産された高温還元鉄を 解炉に熱間供給する高温用投入系統と、冷 された低温還元鉄および炭材を上記溶解炉 供給する低温用投入系統と、を有する溶鉄 造用原料投入装置であって、
 上記高温用投入系統は、熱間排出される還 鉄を貯溜する高温用貯溜容器と、この高温 貯溜容器内の高温還元鉄を所定量ずつ上記 解炉に供給する定量切出装置と、を備え、
 上記低温用投入系統は、上記低温還元鉄を 溜する第一ホッパと、この第一ホッパから 低温還元鉄の切出し量を調整するフィーダ 、炭材を貯溜する第二ホッパと、この第二 ッパからの炭材切出し量を調整するフィー と、を備えることを要旨とする。

 上記溶鉄製造用原料投入装置は、上記第 ホッパおよび上記第二ホッパから切り出さ る低温還元鉄および炭材を上記溶解炉に投 するための投入シュートを有し、上記溶解 内の発生ガスの侵入を防止する遮断装置が 記投入シュートに介設されていることが好 しい。

 上記低温用投入系統の切出し能力は、上 高温用投入系統の切出し能力の0~30%を制御 囲とすることが好ましい。

 本発明の溶鉄製造用原料投入方法は、直接 元製鉄プロセスで生産された高温還元鉄を 解炉に熱間供給する高温用投入系統と、冷 された低温還元鉄および炭材を上記溶解炉 供給する低温用投入系統と、を有し、
 上記低温還元鉄および炭材は調整された投 速度で上記低温用投入系統から上記溶解炉 供給され、上記溶解炉内で上記低温還元鉄 溶解された後は、原料の投入が上記低温用 入系統から上記高温用投入系統に切り替え れることを要旨とする。

 また、上記溶解炉に還元鉄を投入する際 、低温還元鉄の投入速度を段階的に高め、 記高温還元鉄を速やかに定常の投入速度に 達させることが好ましい。

 また、上記高温用投入系統により上記高 還元鉄を熱間供給する状態において、上記 温用投入系統から上記低温還元鉄を所定量 入し、溶湯温度が低下傾向にある場合には 記低温還元鉄の投入速度を下げ、溶湯温度 上昇傾向にある場合には上記低温還元鉄の 入速度を上げることにより、上記高温還元 の投入速度を一定にしたまま、溶湯温度を 定に維持することができる。

 また、本発明の溶鉄製造用原料投入方法は 直接還元製鉄プロセスで生産された高温還 鉄を溶解炉に熱間供給する高温用投入系統 、冷却された低温還元鉄および炭材を上記 解炉に供給する低温用投入系統と、を有し
 上記高温用投入系統により上記高温還元鉄 熱間供給する状態において、上記低温用投 系統から上記低温還元鉄を所定量投入し、 湯温度が低下傾向にある場合には上記低温 元鉄の投入速度を下げ、溶湯温度が上昇傾 にある場合には上記低温還元鉄の投入速度 上げて溶湯温度を一定に維持することを要 とする。

 本発明は、連続運転される還元炉と非連 的に運転される溶解炉とのマッチングが改 でき、所定の生産性を維持して各炉の稼働 を高めることができるという長所を有する

本発明に係る原料投入装置の構成を示 説明図である。 本発明に係る原料投入装置の制御動作 示したグラフである。 本発明に係る原料投入装置の制御動作 示したグラフである。

符号の説明

1 直接還元製鉄設備 
2 回転炉床炉
2a 回転炉床
2b 炉体 
2c 加熱バーナー
3 高温DRI搬送容器
4 原料投入装置 
5 中間ビン(高温用貯溜容器)
5a 上部接続部
5b 上側スライドゲート
5c 下側スライドゲート
6 水冷式スクリューフィーダ(定量切出装置)
7 フィードビン
7a 上側スライドゲート
7b 下側スライドゲート
8 投入部
9 溶解炉
10 高温用投入系統
11 低温用投入系統
12 低温DRIホッパ(第一ホッパ)
13 振動フィーダ(フィーダ)
14 石炭ホッパ(第二ホッパ)
15 振動フィーダ(フィーダ)
16 コンベヤ
16a ホッパ
17 シュート(投入シュート)
17a ロータリーバルブ(遮断装置)
18 酸素吹込みランス

 以下、図面に示した実施の形態に基づい 本発明を詳細に説明する。

 1.直接還元製鉄設備の構成 
 図1は、本発明に係る溶鉄製造用原料投入装 置(以下、原料投入装置と呼ぶ)を直接還元製 設備に適用した場合の構成を示す。

 図1において、直接還元製鉄設備1は、回 炉床式加熱還元炉(以下、回転炉床炉と呼ぶ) 2を有し、この回転炉床炉2の回転炉床2aは、 時計方向(矢印A方向)に回転するようになっ いる。

 回転炉床炉2の回転速度は、加熱還元炉の 大きさや操業条件によって異なるが、通常は 6分から16分程度で1周するようになっている

 また、回転炉床炉2における炉体2bの壁面 は加熱バーナー2cが複数個設けられており これらの加熱バーナー2cによる燃焼熱あるい はその輻射熱によって炉床部に熱が供給され る。

 耐火材で構成された回転炉床2a上に装入 れた原料混合物Mは、回転炉床2a上で回転炉 炉2内を周方向へ移動する間、加熱バーナー2 cからの燃焼熱や輻射熱によって加熱される そして回転炉床炉2内の加熱帯を通過する間 、原料混合物M内の酸化鉄は、還元され、副 生する溶融スラグと分離すると共に残余の炭 素質還元剤による浸炭を受けて溶融しながら 、粒状に凝集して粒状還元鉄Nとなる。

 さらに、回転炉床炉2の回転下流側ゾーン から高温のまま排出された粒状還元鉄Nは、 温DRI搬送容器3に収容され、原料投入装置4に 移動される。

 2.原料投入装置の構成
 原料投入装置4は、直接還元製鉄プロセスで 生産された高温還元鉄を後述する溶解炉に熱 間供給する高温用投入系統10と、冷却された 温還元鉄および炭材を溶解炉に供給する低 用投入系統11と、から構成されている。

 2-1.高温用投入系統
 原料投入装置4の高温用投入系統10に移動さ た高温DRI搬送容器3は、中間ビン(高温用貯 容器)5の上部接続部5aに接続される。

 中間ビン5は、上側スライドゲート5bと、 側スライドゲート5cと、を備えている。ま 、中間ビン5の下方には上記高温用投入装置 しての水冷式スクリューフィーダ(定量切出 装置)6が設けられており、この水冷式スクリ ーフィーダ6の下方にさらにロードセル付き のフィードビン7が設けられている。

 上記水冷式スクリューフィーダ6の切出し 能力(定格)は5t/hである。これに対し、低温用 投入系統11における振動フィーダの切出し能 (定格)は1.5t/hであり、高温用投入系統10の切 出し能力の30%である。

 通常、切出し能力の下限以下では制御性 悪く、使用することができない。本実施形 の水冷式スクリューフィーダ6も例外ではな く、制御可能な最低投入速度は約1,000kg/h(定 の約20%)であった。

 これに対し、低温用投入系統11における 動フィーダの切出し能力(定格)は1.5t/hである ため、高温用投入系統10における切出し能力 少なくとも0~30%までの制御範囲を、低温用 入系統11でカバーすることが可能になる。

 詳しくは、高温用投入系統10は、本実施 態では800℃の高温DRIを処理することをベー に設計されている。また、低温(常温)DRIを溶 解するために必要なエネルギーは、上記高温 用投入系統10の約1.5倍必要である。したがっ 、高温用投入系統10において制御が困難な 格の約20%について、低温用投入系統11で制御 可能にするためには、20%×1.5=30%の切出し能力 (最大)が必要になる。従って、低温用投入系 11の切出し能力は、高温用投入系統10の切出 し能力の0~30%をカバーできるものが望ましい

 回転炉床炉2と溶解炉(後述する)との連続 ロセス(ホットリンクプロセス)は必ずしも ッチングしないため、常に余剰の還元鉄を 造する必要がある。また、溶解炉の立ち上 時や回転炉床炉休止中の溶解炉の稼働は生 性が低いため、低温用還元鉄を投入する等 対応を取る必要性がある。

 そのため、単に高温用投入系統10の制御 をカバーするだけでなく、上述した場合に いても高温用投入系統10の代替ができるよう に、振動フィーダの切出し能力は30%に設定さ れる。30%を上回る切出し能力に設定すること も可能ではあるが、そうすると原料投入装置 4の規模が大型化してしまい、プラントコス が高くなるだけでなく制御も複雑になる。

 なお、連続プロセスのマッチング状況に じ、切出し能力が30%以下の振動フィーダを 数設けることもできる。

 また、フィードビン7には、上側スライド ゲート7aと下側スライドゲート7bとが備えら ており、フィードビン7の下部は、投入部8を 介して溶解炉9と接続されている。

 上記スライドゲート7a、7bを設ける理由は 下記の通りである。フィードビン7より上流 の投入系統はシール性が低いため、溶解炉 転中に発生した排ガスが、フィードビン7の 流側に流入し、外気と接触することにより 火などの危険性がある。フィードビン7の上 側および下側スライドゲート7a、7bは、排ガ がフィードビン7の上流側へ流入することを ぐ効果がある。

 また、上記スライドゲート5b,5cおよびス イドゲート7a,7bは、溶解炉9内からの発生ガ が高温用投入系統10に侵入することを防止す るために設けられる。

 2-2.低温用投入系統
 一方、投入部8には高温用投入系統10とは別 低温用投入系統11が設けられている。

 この低温用投入系統11は、低温DRIホッパ( 1ホッパ)12と、この低温DRIホッパ12から低温D RIの切出しを行なう低温用投入装置としての 動フィーダ(フィーダ)13と、石炭ホッパ(第2 ッパ)14と、この石炭ホッパ14から炭材の切 しを行なう同じく低温用投入装置としての 動フィーダ(フィーダ)15と、これらのホッパ ら供給される原料を先上がりに搬送するた のコンベヤ16と、このコンベヤ16の先端部に 設けられたホッパ16aと上記投入部8とを連通 せるシュート(投入シュート)17と、このシュ ト17に設けられたロータリーバルブ(遮断装 )17aと、から主として構成されている。

 なお、遮断装置は、上記ロータリーバル に限らず、二重ダンパ式開閉弁等で構成す こともできる。 

 上記ロータリーバルブ17aは、溶解炉9内か らの発生ガスが低温用投入系統11に侵入する とを防止している。

 なお、連続切出し装置としては上記振動 ィーダを用いることが好ましいが、これに らず、スクリューフィーダ、テーブルフィ ダ等、他方式のフィーダを用いることもで る。

 上記溶解炉9には、溶解炉9の湯面上のス グ層に向けて高純度の酸素を吹込むための 素吹込みランス18が設けられている。この酸 素吹込みランス18から溶解炉9に投入される酸 素源と炭材とを反応(燃焼)させることにより 還元鉄中に残存する未還元の酸化鉄が還元 れるとともに還元鉄が加熱・溶解され、溶 を製造するようになっている。

 3.原料投入装置の投入動作 
 次に、上記構成を有する原料投入装置4の投 入動作について、図2および図3を参照しなが 説明する。

 3-1.立ち上げ時
 図2は溶解炉9の運転初期から定常期に至る での制御動作をグラフで示したものであり 回転炉床炉2は連続運転されていることを前 とする。 

 図2において、横軸は吹錬開始からの経過時 間(分)を示す。左側縦軸は送酸速度(Nm 3 /h)及び炭材・DRI投入速度(kg/h)を示す。右側縦 軸は溶湯温度(℃)を示す。

 図2において送酸速度Oは一定であり、炭 投入速度Cは10分経過した時点から一定であ 。

 送酸設備の規模が大きくなることを避け ことが好ましいため、できれば送酸速度を 定にして運転することが望まれる。しかし がら、還元プロセスの稼働率を高めるため 回転炉床炉2から排出される還元鉄量のすべ てをそのまま溶解炉9に供給すると、溶解炉9 溶湯温度を制御する手段がなくなるため、 元プロセスが成り立たなくなってしまう。

 そこで、従来は、溶解炉9の溶湯温度が低 い場合には還元鉄Nの供給量を減らし、溶湯 度が高い場合には還元鉄Nの供給量を増やす いう処理が行なわれていた。

 これに対し、本発明の原料投入装置4は、 高温用投入系統10とは別に、低温用投入系統1 1を備える。この低温用投入系統11から投入さ れる低温DRIおよび炭材の量を制御することに より、回転炉床炉2から排出される還元鉄N量 そのまま溶解炉9に供給できる。なお、炭材 は、FeOを高濃度で含有するスラグを還元する ために投入される。

 そのための制御方法として、低温DRI投入 度Lおよび炭材投入速度Cは、溶解炉9の運転 ち上げからそれぞれ段階的に高められる。

 図1に示したロータリーバルブ17aを動作さ せた状態で、振動フィーダ13,15の振動数を高 ることにより低温DRI投入速度Lと炭材投入速 度Cが上昇されると、溶解炉9内の溶湯温度Tが 上昇する。そして溶湯温度Tが1450℃を超えた 点で、振動フィーダ13,15をオフし、低温DRI 投入を停止する。ただし、炭材投入速度Cは 定のままである。

 図2中、矢印Bは、低温DRI投入から高温DRI 入への切り替えのタイミングを示している

 このように、溶解炉9の溶湯温度Tが所定 温度に到達した時点で、高温DRIの投入に切 替えれば、ロスを発生することなく回転炉 炉2と溶解炉9の運転とをマッチングさせるこ とが可能になる。そして、高温DRIへの切り替 え後、高温DRI投入速度Hを段階的に増加させ ことにより、溶解炉9内の溶湯温度Tの推移は 、切り替えのタイミングB点を境にして上昇 ら安定に移行することになる。

 3-2.定常運転時
 図3は、定常運転を行なうための投入動作を グラフで示したものである。

 回転炉床炉2から排出される還元鉄量はす べてそのまま溶解炉9に供給されるので、高 DRI投入速度Hは一定である。また、炭材投入 度Cおよび送酸速度Oも一定である。

 溶湯温度Tが低下傾向にあるときは、低温DRI 投入速度Lを下げる(グラフ中、立下り部L 1 参照)ことにより、溶湯温度Tの低下が抑えら る。

 一方、溶湯温度Tが上昇傾向にあるときは、 低温DRI投入速度Lを上げる(グラフ中、立上が 部L 2 参照)ことにより、溶湯温度Tの上昇が抑えら る。

 低温DRI投入速度Lを上げることによって溶湯 温度Tの上昇が抑制された後、溶湯温度Tが徐 に低下する傾向を示すときは、低温DRI投入 度Lを若干下げる(グラフ中、立下り部L 3 参照)。

 このように、溶湯温度Tの傾向を見ながら 低温DRIの投入速度を調節することによって、 溶湯温度Tの変動を抑制しながら連続運転を なうことができる。

 上記実施形態では、本発明の原料投入装 は、回転炉床炉と溶解炉との間に介設した 合を例に説明した。しかしながら、本発明 原料投入装置は、回転炉床炉に限らず、直 還元製鉄プロセスを行なう任意の炉と溶解 との間に介設することができる。

 以上のとおり、本発明を詳細に、また特 の実施態様を参照して説明したが、本発明 精神と範囲を逸脱することなく様々な変更 修正を加えることができることは当業者に って明らかである。本出願は2008年3月28日出 願の日本特許出願(特願2008-087654)に基づくも であり、その内容はここに参照として取り まれる。




 
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