| JP60046861 | HIGHLY WEAR RESISTANT COMPOSITE MATERIAL AND ITS PRODUCTION |
| JP55024740 | ROLLING MILL |
| JP60244410 | ROLL FOR ROLLING MILL |
住友金属工業株式会社 (〒41 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 Osaka, 5410041, JP)
| ロール軸方向の中央を含む溝底部とこの溝底部の両側に隣接するフランジ部とを有する孔型を備えた絞り圧延機用孔型ロールであって、前記孔型の表面が、その溝底部における被圧延材との摩擦力がそのフランジ部における前記被圧延材との摩擦力よりも大きくなるロール軸方向の摩擦分布を有することを特徴とする絞り圧延機用孔型ロール。 |
| 前記溝底部が前記フランジ部より大きな表面粗度を有する、請求項1に記載の孔型ロール。 |
| 請求項1又は2に記載の絞り圧延機用孔型ロールと、孔型表面に前記ロール軸方向の摩擦分布を形成するための摩擦分布形成手段とを備えることを特徴とする絞り圧延機。 |
| 前記摩擦分布形成手段が、孔型の溝底部の表面粗度とフランジ部の表面粗度とが異なるように孔型表面の軸方向に少なくとも一部の周面領域を加工することができる表面加工装置である、請求項3に記載の絞り圧延機。 |
| 前記表面加工装置が、絞り圧延機用孔型ロールを絞り圧延機に組み込んだままで研削することができるオンラインロール研削装置である請求項4に記載の絞り圧延機。 |
| 前記摩擦分布形成手段が、孔型の溝底部とフランジ部との間で、潤滑性調整剤の塗布量、種類又はその両者が異なるように、孔型表面の軸方向に少なくとも一部の周面領域に潤滑性調整剤を塗布することができる潤滑性調整剤塗布装置である、請求項3に記載の絞り圧延機。 |
本発明は、主に管の製造に使用される絞 圧延機用の孔型ロール及び絞り圧延機に関 る。より詳しくは、本発明は、肉厚、外径 材質等のパラメータが異なる複数種類の管 異なる条件で絞り圧延した場合であっても 角張り(polygonization)の直接的な発生原因であ る周方向の増肉分布の不均一な変動を著しく 抑制でき、これにより、角張りの発生を事実 上解消することができる絞り圧延機用孔型ロ ール及び絞り圧延機に関する。
絞り圧延機(レデューサー)として最も一 的なサイザおよびストレッチ・レデューサ は、通常は2ロール式又は3ロール式の孔型ロ ールを備えた管圧延スタンドを複数基(例、8~ 28基)タンデムに配置することにより構成され る。例えば、3ロール式孔型ロールを使用す 3ロール式絞り圧延法では、隣り合うスタン における孔型ロールが互いに60度の位相角( 相差)を有するように孔型ロールが配置され る。管の内部に工具を挿入せずに、ストレッ チ・レデューサーの場合には隣接スタンド間 で管に張力をかけながら、各孔型ロールが有 する楕円形状の孔型により管が圧延される。 それにより、管の外径が大幅に絞られると同 時に、肉厚も一般にはサイザの場合は厚く, トレッチレデューサの場合は薄くなる。2ロ ル式孔型ロールを使用する2ロール式絞り圧 延法では、隣接スタンド間の孔型ロールの位 相差は90度となる。
ロール孔型が楕円形状であるため、孔型 ールで絞り圧延される管は、孔型のロール 転軸方向における中央部(溝底部と呼ばれる )では強く圧下され、孔型の両端部(溝底部の 側のフランジ部の端部)に近づくほど弱く圧 下される。管の内部に工具が存在しないので 、管が圧延スタンドを数パス通過すると、管 の内面の横断面形状が六角形(2ロール式絞り 延法では四角形)を呈する現象である、いわ ゆる角張りを生じる。
角張りを生じた管は、その内面の横断面 状が多角形になるが、絞り圧延機で仕上げ れた管の外面はほぼ真円である。そのため 管はその周方向における肉厚が周期的に(3 ール式の場合は3回もしくは6回ずつ)増減す 肉厚の変動(偏肉)を示す。角張りは、仕上げ 外径に対する仕上げ肉厚の比が8%以上の中肉 又は厚肉管を絞り圧延機により圧延した時 特に生じやすいことが知られている。
下記特許文献1、2に記載されているよう 、この角張りの程度は,ロール溝底入口面か ロール出口面までの距離CLGに対するエッジ 入口面からロール出口面までの距離CLEの比( CLE/CLG)で示されるロール孔型の矩形率に依存 て変動する。その対策として、この矩形率 適切に選択するための矩形率設計方法が知 れている。
特許文献3は、複数の孔型ロールスタンド において各スタンドでの加工量を適正化する ことにより角張りを抑制することを開示して いる。特許文献4は、ストレッチ・レデュー ーの各スタンドを回転駆動させる駆動電動 の回転数を制御することによって、圧延さ た管の総伸び率が一定となるように各スタ ドでの孔型ロールの回転数を適正化し、そ により角張りを最小にすることを開示して る。
特許文献5は、管の絞り圧延において管を 部分的に水冷することにより角張りを抑制す ることを開示している。特許文献6、7は、定 圧延における角張りを、各スタンドの圧下 置の調整によって抑制することを開示して る。特許文献8~10は、管の絞り圧延において スタンド毎のロールの位相角を適正化するこ とにより角張りを抑制することが開示されて いる。
特許文献1:特開平7-314013号
特許文献2:特開平8-19808号
特許文献3:特開平11-151506号
特許文献4:特開2001-71012号
特許文献5:特開2001-129603号
特許文献6:特開2000-158015号
特許文献7:特開2000-334504号
特許文献8:特開2005-46874号
特許文献9:特開2005-305447号
特許文献10:特開2005-169466号
しかし、特許文献1~3に開示される手法では
管の肉厚や張力等の条件の変動に応じて変
する角張り量を、条件によらずに常に一定
範囲に抑制することはできない。同様に、
許文献4ならびに特許文献6、7に開示される
法も、発生する角張りの量を僅かに減少さ
るにすぎず、条件の変動によらずに角張り
一定の範囲に抑制することはできない。
特許文献5に開示される手法は、角張りの 主な原因が管の偏熱であることを前提とする 。しかし、圧延中に管の温度を局部的に水冷 すると、冷却水が所望の部位以外の他の部位 にも不可避的に飛散又は流出するので、管の 特定部位のみを温度調整することは極めて困 難である。したがって、この手法では角張り の抑制効果を安定して発揮することは困難で あると考えられる。
特許文献8~10に開示される手法を実施する には、スタンド毎に孔型ロールの位相角を調 整する必要がある。このため、絞り圧延の設 定条件を変更しなければならず、角張りの直 接的な発生原因である孔型の矩形率が変動す るので、角張りの抑制効果を安定して発揮で きない。
このように、特許文献1~10に開示された従 来の手法では、ストレッチ・レデューサーに おいて肉厚等のパラメータが異なる複数種の 管を異なる条件で絞り圧延した場合に、角張 りが実質的に発生しないように角張りを常に 安定して抑制することは極めて難しい。本発 明はこのような難点が解消された絞り圧延機 用孔型ロールを提供する。
本発明に係る絞り圧延機用孔型ロールは ロール軸方向の中央を含む溝底部とこの溝 部の両側に隣接するフランジ部とを有する 型を備え、孔型の表面が、その溝底部にお る被圧延材との摩擦力が、そのフランジ部 おける被圧延材との摩擦力よりも大きくな ようなロール軸方向の摩擦分布を有するこ を特徴とする。
本明細書において孔型ロールの孔型の「 底部」とは、孔型の最も深い点(通常は孔型 の軸方向中点)と最も浅い点(両端)とをスタン ド中心から望んだ角度の中間点(角度を二等 する直線と孔型表面との交点)よりも深い側 領域を意味する。本明細書において孔型ロ ルの孔型の「フランジ部」とは、孔型から の溝底部を除いて残る溝底部の両側の二つ 領域、すなわち孔型の最も深い点と最も浅 点とをスタンド中心から望んだ角度の中間 よりも浅い側の二つの領域を意味する。
「ロール軸方向」とは、いうまでもなく 回転駆動される孔型ロールの回転軸の方向 意味する。3ロール式孔型ロールの場合、3 の孔型ロールは互いに120度ずつ異なるロー 軸方向を有する。
孔型の溝底部におけるロール表面と被圧 材との摩擦力が一定ではなく溝底部内でロ ル軸方向に変動する場合には、その平均値 溝底部の摩擦力とする。その場合、溝底部 ロール軸方向の中央において摩擦力が最も くなるようにすることが好ましい。孔型の ランジ部の摩擦力についても同様に、変動 る場合には平均値をとる。
本発明に係る絞り圧延機用孔型ロールは 孔型の溝底部がフランジ部より大きな表面 度を有することが望ましい。それにより、 記の摩擦分布が形成される。なお、溝底部 よびフランジ部の表面粗度も、それぞれの 域内で変動する場合には平均値をとる。
別の観点からは、本発明は、上記の本発 に係る孔型ロールと、孔型表面に上述した ール軸方向の摩擦分布を形成するための摩 分布形成手段とを備えることを特徴とする り圧延機である。
この絞り圧延機におけるロール軸方向の 擦分布形成手段は、(a)孔型の溝底部の表面 度とフランジ部の表面粗度とが異なるよう 孔型表面の軸方向に少なくとも一部の周面 域を加工することができる表面加工装置、 たは(b)溝底部とフランジ部との間で潤滑性 整剤の塗布量及び/又は種類が異なるように 孔型表面の軸方向において少なくとも一部の 周面領域に潤滑性調整剤を塗布することがで きる潤滑性調整剤塗布装置とすることができ る。
表面加工装置は、孔型ロールを絞り圧延 に組み込んだままで研削できるオンライン ール研削装置であることが望ましい。潤滑 調整剤とは、潤滑剤(減摩剤)および増摩剤 両方を含む意味である。
本発明によれば、角張りの直接的な発生 因である周方向の増肉分布の広がりを根本 に改善できる。その結果、肉厚、外径,材質 等のパラメータが異なる複数種の管を異なる 条件で絞り圧延しても、角張りの発生を実質 的に解消することができる。
以下、本発明に係る絞り圧延機用孔型ロ ル及び絞り圧延機について、添付図面を参 しながらより具体的に説明する。以下では 絞り圧延機において最も一般的な3ロール式 孔型ロールを例にとって説明するが、本発明 に係る絞り圧延機用孔型ロールは、2ロール あるいは4ロール式の孔型ロールにも同様に 用することができる。
図1は、絞り圧延において管1に生じる軸方
歪みφ l
と肉厚方向歪みφ r
との関係を、第1スタンドと第2スタンドでの
延を例にとって示す説明図である。
この図に示すように、管1の軸方向の歪みφ l
は周方向の全周でほぼ均等であることが、管
軸方向の歪み(伸び)を示す図1のグラフの上半
分において、1-F,1-C,1-Gならびに2-F,2-C,2-Gのプ
ットがほぼ重なることからわかる。一方、
1の周方向の歪み(圧縮)を示す図1のグラフの
半分からは、周方向の歪みφ θ
が管1の横断面において周方向に変動するこ
がわかる。管軸方向の歪みと周方向の歪み
厚み方向の歪みとの和は、管の体積が不変
あるため一定値となる。従って、厚み方向
みφ r
も管1の横断面において周方向に変動する。
なわち、図1のグラフの下半分において、1-F,
1-C,1-Gならびに2-F,2-C,2-Gのプロットは、特に第
1スタンドでの圧延の開始から第2スタンドで
圧延終了までは、溝底部とフランジ部とそ
中間点とで大きく異なっている。この図か
、溝底部より圧縮歪みが小さい、溝底部と
ランジ部の中間点で増肉が発生しているこ
が読み取れる。
本発明者は、この肉厚方向の歪み分布、 まり増肉分布の不均一なパターンが、孔型 ールのフランジ側の摩擦係数と溝底部の摩 係数とを変化させることにより変動するこ 、及びこの現象を利用することにより角張 の直接的な発生原因である周方向の増肉分 を抑制できることを見いだした。
図2は、孔型ロールの孔型のロール軸方向 における摩擦係数分布のパターンをA~Cの3種 に変化させた場合に、最終スタンド以外の 定のiスタンドで絞り圧延を行った後に管の 方向に生じる増肉分布と、それより1つ下流 の(i+1)スタンドで絞り圧延を行った後に管の 方向に生じる増肉分布とを示す説明図であ 。図中、横軸の溝底とは溝底部の最も深い 央を、フランジとは孔型の端部(フランジ端 部)を意味する。横軸は溝底部を0度、フラン 端部を60度とする、溝底から一方のフラン に向かう管の円周方向位置で示す。
図2から、角張り(6角張り)が形成される様 子と形成される角張りのパターンを説明する ことができる。パターンCは、前述した特許 献に開示されているような、矩形率を設計 ラメータとする従来の設計方法を用いて孔 形状が決定された孔型を用いて、ロール軸 向への摩擦係数を調整しない場合を示す。 底からフランジ端部への増肉パターンは凹 カーブを描く。このパターンCの孔型と同じ 型を用い、溝底部の摩擦係数を徐々に大き していくと、増肉のパターンはパターンB、 さらにパターンAへと変化していく。各スタ ドにおいて、パターンCの増肉が蓄積される 、右図に示すi+1スタンドでの増肉量の変動 積み重なって、絞り圧延終了後の管には花 状の角張りが発生する。一方、各スタンド おいてパターンAの増肉が蓄積されると、絞 り圧延終了後の管には星状の角張りが発生す る。これに対し、各スタンドにおいてパター ンBの増肉が蓄積されても、i+1スタンドでの 肉量に示すように、溝底からフランジにか て一様な増肉量であるため、角張りが発生 ない。
これらの知見から、本発明に従って、孔 ロールを用いて管の絞り圧延を行う際に、 宜手段によって、孔型の溝底部におけるロ ル表面の被圧延材との摩擦力を、孔型のフ ンジ部におけるロール表面の被圧延材との 擦力よりも大きくすれば、すなわち、フラ ジ部の摩擦係数が溝底部の摩擦係数よりも さくなるような摩擦係数分布を孔型表面に 与すれば、肉厚が異なる管に対して異なる 件で絞り圧延を行っても、角張りの直接的 発生原因である管の周方向への増肉分布の 動幅を最小限にとどめることができ、これ より角張りを小さくして、実質的に解消で る。
次に、本発明に係る絞り圧延機用孔型ロー
とこれを備える絞り圧延機の好ましい実施
様について説明する。
(実施態様1)
本実施態様の絞り圧延機用孔型ロールは、
型それ自体の表面の摩擦係数がロール軸方
において変動する。すなわち、孔型表面は
ロール軸方向の中央を含む溝底部における
擦係数が、溝底部の両側のフランジ部にお
る摩擦係数よりも大きくなるようなロール
方向の摩擦分布を有する。
図3は、このような摩擦分布の一例を示す グラフであり、後述する実施例で効果を示す 例においてロールに付与された摩擦分布であ る。図中の「周方向角度」とは、孔型表面を 管の円周に沿って管軸から見た時の角度であ り、0度は、孔型の溝底部の最も深い地点を 味する。3ロール式孔型ロールでは、フラン 両端での周方向角度は±60度である。
図示例では、孔型ロールの孔型表面は、 ール軸方向の中央を含む溝底部の少なくと 一部における摩擦力を示す摩擦係数が0.3で り、この溝底部に隣接する両側のフランジ における摩擦力を示す摩擦係数が0.1となる ロール軸方向の摩擦分布を有する。溝底部 フランジ部に近い一部は摩擦係数が0.1であ が、溝底部の摩擦係数は平均するとフラン 部の摩擦係数の0.1より大きい。
ただし、孔型ロールの孔型表面のロール 方向の摩擦分布は、図3のグラフに示す段階 的な変動を有するものに限られない。むしろ 、上述した知見に照らすと、ロール軸方向の 中央から端部に向かって摩擦係数が徐々に低 減する図4に示す摩擦分布、或いはロール軸 向の中央からフランジ部のある地点まで摩 係数が徐々に低減し、その後は摩擦係数が いまま横ばいとなる図5に示す摩擦分布の方 より望ましい。
これら図3~5のグラフは摩擦係数の最大値 0.3に設定された場合の例であるが、摩擦係 の最大値は0.3である必要はなく、例えば0.4 0.25といった他の値をとることができる。ま た、これらのグラフでは摩擦係数の最小値が 0.1に設定された場合を示すが、最小値も0.1で ある必要はなく、例えば0.05や0.15といった他 値をとることができる。
本実施形態では、ロール軸方向の中央を む溝底部におけるロール表面が摩擦力が、 底部に隣接するフランジ部におけるロール 面の摩擦力よりも大きくなるように、孔型 面の摩擦係数の分布が調整されればよく、 擦係数の値を特定の範囲に制限する必要は い。
上述したように、孔型ロールの孔型表面 摩擦係数は、溝底部及びフランジ部のいず についても、例えば、図4又は図5に示すよ に変動する場合には、平均値である。すな ち、溝底部とフランジ部のいずれも、摩擦 数の平均値で比較して、溝底部の摩擦係数 フランジ部の摩擦係数より大きければよい 本発明の効果を十分に達成するには、この 均値での溝底部とフランジ部との摩擦係数 差が0.05以上であることが好ましい。
本実施形態の絞り圧延機用孔型ロールで 、ロール軸方向の中央を含む孔型の溝底部 表面粗度が、この溝底部の両側のフランジ の表面粗度より大きい。それにより、上述 た摩擦分布を有する孔型ロールが得られる
例えば、図6に断面を示すように、絞り圧 延機用孔型ロールの孔型周長(管の周方向に 定した孔型周面の長さ)5を管の周方向に3つ 領域A、B、Cに3等分し、中央に位置し、孔型 最も深い孔型周長の中央を含んでいる領域B のみに対して孔型表面の粗面化加工を施すこ とにより、領域Bにおける摩擦力が領域A、Cに おける摩擦力よりも大きくなるようなロール 軸方向の摩擦分布を形成することができる。
しかし、本発明はこのように、摩擦係数 分布領域が3等分される態様に限定するもの ではなく、ロール軸方向の中央を含む溝底部 の一部又は全部と、この溝底部に隣接する二 つのフランジ部(溝底部の残りを含んでいて よい)とに3つに分割されればよい。この場合 は、図3に示したような摩擦分布が形成され 。
領域Bに対する孔型表面の粗面化加工は、 例えば、中央部の領域B以外、すなわち領域B 両端に位置する二つの領域A、Cをマスキン してから、ショットブラスト加工により行 ことができる。その他、グラインダを用い 、例えば格子一辺の長さが3mmとなるように 子状に表面疵を付ける方法や、後述する表 凹凸を形成する機械加工を行う方法を用い もよい。
本実施形態の絞り圧延機用孔型ロールは 孔型表面を、ロール軸方向に沿って表面粗 が前述したように変化するように加工する とによって製造できる。このようなロール 面加工手段として、ショットブラスト加工 グラインダ加工が例示される。また、予め 械加工する方法として、ディンプル加工、 リッド加工等といった、ロール表面に機械 に表面凹凸を設ける加工手段が例示される
これらの表面加工手段を適宜組み合わせ ことにより、ロール軸方向の中央を含む溝 部の少なくとも一部における表面粗度が、 の溝底部に隣接する両側のフランジ部にお る表面粗度よりも大きくなるようにする。 ールの孔型表面をまず旋盤で切削して鏡面 に加工し、これに上述した各種の表面加工 段を付加することによって、孔型表面に凹 形状がロール軸方向に沿って変化する微小 凹凸を形成する。微視的には、この凹凸に が引っ掛かることによって摩擦力が高まる で、管との摩擦力がロール軸方向に変化す 摩擦分布が得られる。孔型表面が図4又は図 5に示したような徐々に変化するロール軸方 の摩擦分布を有する孔型ロールを、機械加 および/または表面加工により形成すること 可能である。
本実施形態の絞り圧延機用孔型ロールは ロール軸方向の中央を含む溝底部における との摩擦力が、溝底部に隣接するフランジ における管との摩擦力よりも大きいという 管との摩擦力がロール軸方向に一定でない 擦分布を有するので、特にフランジ側へ向 う方向のメタルフローを抑制することがで 、これにより、周方向の増肉分布が適正化 れ、角張りの発生が抑制される。
なお、管の全周で周方向へのメタルフロ を抑制することが望ましいのはいうまでも いが、摩擦力を極端に低下すると被圧延材 ロールに噛み込まなくなるので、溝底部に 相応の摩擦力があるほうが望ましい。その 味で溝底部の中央でのロール表面の被圧延 との摩擦力は、平均で0.2以上であることが ましい。
本実施形態に係る絞り圧延機は、上述した
型ロールと、上述した摩擦分布を形成する
めの摩擦分布形成手段とにより構成される
摩擦分布形成手段は、孔型のロール軸方向
の中心を含む溝底部と、この溝底部に隣接
る両側のフランジ部とが異なる表面粗度を
するように加工することができる表面加工
置とすることができる。
この表面加工装置は、孔型ロールを絞り 延機に組み込んだままで研削することがで るオンラインロール研削装置もしくは表面 工装置であることが望ましい。絞り圧延機 孔型ロールの孔型の表面状態は孔型ロール 使用に伴って変化し、凸部が摩耗すること より表面の凹凸(表面粗度)が次第に小さく る。そこで、本実施形態では、ロールパス とロール表面状態の変化との関係に基づい 孔型のロール表面の凹凸の高さ又は深さが 定値以下に減少する時点、若しくは偏肉の 制効果が著しく減少する時点を経験的に把 しておき、その経験値に基づいて研削タイ ングを決定し、この研削タイミングに基づ てオンラインロール研削装置もしくは表面 工装置を用いて、オンラインで孔型ロール 孔型に対して、溝底部の表面粗度、従って 擦力がフランジ部より大きくなるように表 加工を施す。この表面加工は通常は溝底部 みに施せばよいが、必要であれば、フラン 部に施すことも可能である。
図7、8は、それぞれ、本実施形態で用い ことができるオンラインロール研削装置10、 11を模式的に示す説明図である。これらのオ ライン研削装置10、11はいずれも例示であっ て、これら以外の構成でもオンラインで孔型 ロール12の孔型に沿ってロール表面を研削で るものであれば使用できる。どちらの例も 管が通過しないタイミングで研削する。す わち、通常の継目無管の製造工程では、絞 圧延機での圧延時間が5秒間前後であるのに 対して圧延ピッチは10秒~数十秒であるので、 5秒以上の待ち時間がある。その待ち時間に 型表面を研削することができる。
図7に示すオンラインロール研削装置10は ロール切削に用いるのと同じ形状の砥石13 用いて切削量をアクチュエーター14により調 整する。計算機15から出力される押込量に基 いてアクチュエーター14の押込量を制御す ことによりロール切削を開始し、アクチュ ーター14を使って砥石13を引き戻すことによ ロール研削を終了する。
本例に示すように、アクチュエーター14 計算機15とをネットワークで接続し、アクチ ュエーター14の動きや動作タイミング等を計 機15から指示できるように構成することが ましい。
一方、図8に示すオンラインロール研削装 置11は、板圧延で一般に用いられるオンライ ロール研削装置16と、これをロール孔型方 へ移動させるためのアクチュエーター17とか ら構成され、研削位置を2軸方向に制御可能 ある。アクチュエーター17を使って砥石を押 し込むことにより切削を開始し、アクチュエ ーター17を使って砥石を引き戻すことにより 削を終了する。
いずれの場合も、アクチュエーターを計 機にネットワークで接続し、アクチュエー ーの動きや動作タイミングを計算機から指 できるようにすることが望ましい。また、 ずれの場合も、使用する研削装置は、孔型 ールの溝底部の少なくとも一部を研削でき ように動作させ、この装置に装着した砥石 所望の表面粗度を付与できるようなものと る。全てのスタンドのこのようなオンライ 研削装置を設けることが好ましいが、全ス ンド又は複数スタンドで一台のオンライン 削装置を共有することも可能である。また 2種以上の砥石を使用して、溝底部の表面粗 度の方が大きくなるように溝底部とフランジ 部とに異なる表面を付与することもできる。
なお、本実施形態では、本発明で示したロ
ル表面の摩擦分布を与える方法に加えて、
れでも角張りを防止しきれない場合には,従
来の設計技術に従って、圧延機全体のストレ
ッチ、ロール回転数の設計等を適宜変更して
、角張りを抑制する効果を補助することが望
ましい。いずれかのスタンドで孔型ロールに
潤滑剤を塗布する場合、次に説明する実施形
態2とは異なり、潤滑剤は孔型ロールの表面
均一に塗布すればよいが、実施形態2に説明
るように、潤滑剤の塗布量または種類を変
させてもよい。
(実施形態2)
本実施形態の絞り圧延機用孔型ロールは、
に説明した実施形態1とは異なり、孔型ロー
ルの孔型の表面粗度は、ロール軸方向の中央
を含む溝底部と、この溝底部に隣接する両側
のフランジ部とで同一でよい。すなわち、孔
型表面全体が一様な表面粗度を有するもので
よい。代わりに、溝底部の少なくともロール
軸方向中央を含む一部におけるロール表面へ
の潤滑剤の塗布量をフランジ部のロール表面
への塗布量より少なくする。その結果、孔型
表面は、溝底部における摩擦力がフランジ部
における摩擦力よりも大きくなるようなロー
ル軸方向への摩擦分布を有する。
このような摩擦分布は、潤滑剤の量では く、その種類を変化させる、すなわち、フ ンジ部にはより潤滑性の高い(減摩作用の大 きい)潤滑剤を、溝底部にはより潤滑性が低 潤滑剤か、あるいは増摩剤を使用すること よっても得ることができる。すなわち、塗 は潤滑剤と増摩剤とを含む少なくとも1種の 滑性調整剤により行うことができる。また 潤滑性調整剤の種類と量の両方を上記のよ に変化させることも可能である。
本実施形態の絞り圧延機では、摩擦分布 成手段として、溝底部の少なくともロール 方向中央を含む一部における潤滑性調整剤 塗布量及び/又は種類が、フランジ部におけ る潤滑性調整剤の塗布量及び/又は種類と異 るように塗布することができる潤滑性調整 塗布装置を備える。この潤滑性調整剤塗布 置は、孔型ロールのロール軸方向での位置 応じてムラをつけて孔型表面に潤滑性調整 を例えば噴霧により塗布できるものであれ よい。
例えば、潤滑性調整剤塗布装置は、潤滑 調整剤を吹き付ける潤滑性調整剤噴霧装置 、この潤滑性調整剤をロール表面へ確実に 着させるためにロール表面に存在するロー 冷却水を噴き飛ばす冷却水除去装置とを備 る。潤滑性調整剤噴霧装置は、潤滑性調整 を孔型のロール軸方向位置に応じて変化す 量で潤滑性調整剤を吹き付けることができ か、又は一部の部位のみ(すなわち、ロール 軸方向中央を含む溝底部の少なくとも一部) 潤滑性調整剤を吹き付けることができる装 であればよい。
図9は、この潤滑性調整剤噴霧装置の二つ の例(Type 1、Type 2)の構成を模式的に示す説 図である。Type 1では、孔型ロールの孔型の ランジ部をめがけて潤滑性調整剤を吹きつ ることができる1系統の潤滑ノズルを備える 。潤滑性調整剤塗布量は調整弁により制御さ れる。一方、Type 2は、それぞれ独立した調 ノズルを備えた潤滑ノズルを2系統備えてい 。すなわち、主にフランジ部に潤滑性調整 を吹きつける潤滑ノズルaと溝底部に潤滑性 調整剤を吹きつける潤滑ノズルbとを備え、 滑性調整剤の種類および/または塗布量を互 に独立して制御することができる。もちろ 、調整弁を3系統以上備えることにより、孔 型のロール表面への潤滑性調整剤の塗布量を より細かく制御するほうが望ましい。
潤滑性調整剤の塗布量を制御する調整弁 開き量は、手動で制御しても構わないが、 算装置と連結して、計算装置と連動して制 するほうが好ましい。また、複数系統の潤 ノズルを備える場合、系統毎に潤滑性調整 の種類を変えられるようにして、フランジ ほど摩擦係数低減作用が大きい潤滑性調整 を塗布することがより望ましい。
潤滑性調整剤としては、絞り圧延に一般 用いられる圧延用潤滑剤もしくは増摩剤が 用できる。孔型表面への潤滑性調整剤の塗 量は、ロール軸方向において変化させる、 えば、ロール軸方向の中央部(溝底部の少な くとも一部)には潤滑性調整剤を塗布しない 、フランジ部の塗布量より少なくする(例、1 /3にする)ことが例示される。
潤滑性調整剤としては、摩擦係数を高くす
ための増摩剤と、通常のロール潤滑で用い
れる「潤滑油」とを併用することが望まし
が、潤滑油のみでもよい。
増摩剤としては、例えばシリコン粉体及び
リースベースのものが使用できる。潤滑油
しては、例えば合成エステル系のものが使
できる。これらの一般に使用される増摩剤
潤滑油とを、溝底部とフランジ部との間で
合比や種類を適宜変更して用いればよい。
以上に説明した実施形態1および2のいず においても、肉厚等の異なる複数種類の管 異なる条件で絞り圧延した場合には、その 件で図2に示すような増肉量の変化を調べて き、増肉分布を抑えるのに有効な孔型ロー の孔型表面のロール軸方向の摩擦分布を決 する。この摩擦分布が得られるように、孔 表面のロール軸方向への表面粗度の分布又 潤滑性調整剤の塗布を行うことにより、角 りの直接的な発生原因である周方向への増 分布を著しく抑制でき、これにより角張り 発生を実質的に解消することができる。
スタンド数が4の絞り圧延用モデルミルを用
いた冷間圧延(抽伸)により、直径60mm、長さ400
mm、肉厚12mm、8mm又は3mmの3種の管を絞り圧延
供した。
ケース1は、孔型表面の全面に一様にショッ
ト加工した孔型ロールを用いた比較例であり
、ケース2は、図6に示すように、孔型表面を
長に沿って3等分し、中央の1/3の溝底部部分
を上と同じ条件でショット加工し、ロール軸
方向の中央を含む溝底部の管との摩擦力が、
その両側のフランジ部の管との摩擦力よりも
大きくなる摩擦分布を有する孔型ロールを用
いた本発明例である。なお、モーター回転数
は、スタンド間無張力を目標に、表1に示す
うに設定した。
図10は、本発明例、比較例の各ロールに って生じる偏肉成分(1次成分、2次成分、4次 分、6次成分)の量を比較して示すグラフで る。この偏肉成分とは、円周方向の肉厚の 布をフーリエ解析により周波数解析し、肉 が円周方向に1周の間に1回変動する成分が1 成分、2回変動する成分が2次成分、n回変動 る成分がn次成分の意味である。
図10に示すように、上述した摩擦分布を けることは、ロール摩擦分布と2次成分、4次 成分には相関しないものの、6次成分は低減 れ、これにより偏肉の程度を抑制できるこ が分かる。なお、1次成分は抽伸時のばらつ であると推定される。
図11~13は、それぞれ素管の肉厚が12mm、8mm よび3mmの場合について、本発明例と比較例 ついて各スタンドにおける管の外半径(図中 では外径)、内半径(図中では内径)及び肉厚の 角張り(図中では偏肉)の変化を示すグラフで る。図11~13のグラフでは、正負を比較でき よう、天地方向が極値をとる成分(具体的に 6次成分)のみを抽出して示しており、値が い/大きい方向を正とした。
図11~13にグラフで示すように、肉厚が12mm 8mmおよび3mmと変動しても、全ての肉厚にお て、摩擦分布のある本発明例が摩擦分布の い比較例より6角張りの増加量に関して優れ ている(偏肉が少ない)ことがわかる。
Next Patent: THERAPEUTIC AGENT FOR DISEASE INDUCED BY DYSFUNCTION OR DEGENERATION OF ORGAN
