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Title:
REFINED PALM-BASED FAT OR OIL AND METHOD OF PRODUCING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075278
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To solve the problem of the worsening in color tone of palm-based fat or oil for cooking use caused by heating so as to further expand the application range of the palm-based fat or oil which has a good taste, is less expensive and shows a high oxidation stability. To lighten the effect on environmental load by reducing waste fat. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] It has been found out that the worsening in color tone of palm-based fat or oil caused by heating can be largely prevented by reducing the tocotrienol content thereof, thus overcoming the above problem.

Inventors:
TAMURA JUNICHI (JP)
NAGO ATSUSHI (JP)
KIDA HARUYASU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072368
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
December 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FUJI OIL CO LTD (JP)
TAMURA JUNICHI (JP)
NAGO ATSUSHI (JP)
KIDA HARUYASU (JP)
International Classes:
C11B3/10; A23D9/00
Foreign References:
JPH0833449A1996-02-06
Other References:
IWUOHA ET AL.: "Effect of Acid Activation of Locally Available Adsorbents for Refining Palm Kernel Oil", J.FOOD SCI.TECHNO 1., vol. 36, no. 3, 1999, pages 217 - 221
HUSSEIN ET AL.: "Kaolin-Carbon Adsorbents for Carotene Removal of Red Palm Oil", J.COLLOID INTERFACE SCI., vol. 235, no. 1, 2001, pages 93 - 100
HAN ET AL.: "Isolation of Palm Tocols Using Supercritical Fluid Chromatography", J.CHROMATOGR. SCI., vol. 42, no. 10, 2004, pages 536 - 539
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Claims:
190℃加熱72時間後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値(R)が以下の式を満たすことを特徴とする精製されたパーム系油脂。
R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)
トコトリエノール含量(T)(単位はppm)が以下の式を満たすことを特徴とする請求項1記載の精製されたパーム系油脂。
T≦8X-260(X:ヨウ素価)
請求項1又は2いずれか記載の精製されたパーム系油脂を含有する加熱調理用油脂。
吸着剤でトコトリエノール含量を低減することを特徴とする、請求項1又は2記載の精製されたパーム系油脂の製造方法。
吸着剤が薬品賦活処理された活性炭である請求項4記載の精製されたパーム系油脂の製造方法。
吸着剤が燐酸賦活処理された活性炭である請求項4記載の精製されたパーム系油脂の製造方法。
パーム系油脂のトコトリエノール含量(T)(単位はppm)を以下の式を満たすように低減することを特徴とする、パーム系油脂の加熱による色調の変化の抑制方法。
T≦8X-260(X:ヨウ素価)
Description:
[規則26に基づく差替え 19.01.2009] 精製されたパーム系油脂及びその 造方法

本発明は、加熱時の色調の悪化を改善した 、精製されたパーム系油脂及びその製造方法 に関する。

パーム油は、低コストで、風味がよく、酸 化安定性が高い、また、分別することにより 、低融点から高融点まで種々の物性をもつ分 別油が得られることから、食用油脂として、 さまざまな用途に利用されている。

しかしながら、パーム油は大豆油や菜種油 などに比べ、加熱による色調の変化が早いと いった現象がある。特に、パーム系油脂をフ ライ油として用いたり、あるいはスプレー油 としてオーブン焼成などの加熱調理に用いた りすると、パーム系油脂は加熱による色調変 化が急速に生じる。そのため、風味が良くと も、頻繁にフライ油を交換しなければならな かったり、、また、スプレー後、焼成された 調理品が着色するといった問題もあり、加熱 調理用途でのパーム系油脂の使用は、敬遠さ れる傾向がある。

このパーム系油脂の加熱による色調の悪化を 抑制する方法は、これまでにもいくつか検討 されており、例えば、特許文献1には、パー 油を比表面積250~350m 2 /g、三二酸化鉄含有量0~3重量%、及び酸化ケイ 素含有量70~90重量%の酸性白土で処理する方法 が提案されている。しかしながら、この方法 では、加水加熱試験後の赤色強度を7程度ま しか抑えることができず、効果が不十分で った。また、特許文献2には、パーム原油を 製する工程において、脱色処理前に脂肪酸 よびβカロチンを低減する方法が提案され いるが、この方法はパーム原油を精製する 法に過ぎず、さらに、上記いずれの方法で 分別、精製された食用パームオレインや精 パーム油などでは、加熱後の着色の悪化を 分に抑制することが出来なかった。

特開平4-183794号公報

特開2006-316254号公報

本発明の知見によれば、パーム系油脂の加 熱による色調の悪化は、ヨウ素価が高くなる ほど、すなわち分別油の低融点画分ほどその 傾向が著しく、加熱調理用油脂として配合さ れることの多い、食用パームオレインの加熱 による色調の悪化を抑制することが出来れば 、低コストで酸化安定性の高いパーム系油脂 を加熱調理用油脂に用いることができ、パー ム系油脂の利用用途のさらなる拡大につなげ ることができる。さらに加熱による色調の悪 化を改善できれば、フライ油として使用した 場合のフライ油の交換頻度を下げることがで き、廃棄油脂の削減による環境負荷への影響 も軽減することができる。

そこで本発明者らは、鋭意検討を重ねた結 果、ヨウ素価が高くなるほど、その傾向が著 しいパーム系油脂の加熱による色調の悪化は 、パーム系油脂中に残存するトコトリエノー ル含量と相関することを見出し、パーム系油 脂中のトコトリエノール含量を低減させるこ とにより、加熱による色調の悪化を抑制する ことができるという知見を見出した。さらに 、パーム系油脂中のトコトリエノール含量を 効率的に低減させることの出来る製造方法を 見出し、本発明の精製されたパーム系油脂を 完成させるに至った。

すなわち、本発明の第一は、190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)がR≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満たすことを特 とする精製されたパーム系油脂である。第 は、トコトリエノール含量(T)(単位はppm)がT 8X-260(X:ヨウ素価)を満たすことを特徴とする 第一記載の精製されたパーム系油脂である。 第三は、第一又は第二いずれか記載の精製さ れたパーム系油脂を含有する加熱調理用油脂 である。第四は、吸着剤でトコトリエノール 含量を低減することを特徴とする、第一又は 第二記載の精製されたパーム系油脂の製造方 法である。第五は、吸着剤が薬品賦活処理さ れた活性炭である第四記載の精製されたパー ム系油脂の製造方法である。第六は、吸着剤 が燐酸賦活処理された活性炭である第四記載 の精製されたパーム系油脂の製造方法である 。第七は、パーム系油脂のトコトリエノール 含量(T)(単位はppm)をT≦8X-260(X:ヨウ素価)を満 すように低減することを特徴とする、パー 系油脂の加熱による色調の変化の抑制方法 ある。

本発明の精製されたパーム系油脂は、従来 、パーム油を加熱調理用途に使用すると問題 となっていた、加熱による色調の悪化を改善 することができ、低コストで酸化安定性の高 いパーム系油脂を加熱調理用油脂として用い ることができ、パーム系油脂の利用用途のさ らなる拡大につなげることができる。さらに フライ油、スプレー油などの加熱調理に用い た場合、油脂の交換頻度を下げることができ 、廃棄油脂の削減による環境負荷への影響も 軽減することができる。

以下本発明を詳細に説明する。

本発明における、精製されたパーム系油脂は 190℃加熱72時間後のロビボンド5.25インチセル での測色Red値(R)が以下の式を満たすことを特 徴とする。
R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)、但しXは40~75である。
すなわち、ヨウ素価40~75の範囲内において、 来の同じヨウ素価のパーム系油脂と比較す と、加熱による色調の悪化が抑えられてい ことを特徴とする。

本発明における、測色Red値は、試料油を直 径14mmの試験管3本に各20g計量し、アルミブロ ク試験管加熱装置にて、190℃72時間加熱し 後、室温まで冷却し、ロビボンド比色計に 5.25インチセルを用い測定することができる

本発明における、精製されたパーム系油脂 としては、天然パーム油を溶剤、非溶剤分別 法によって分別して得られた低融点画分であ るパームオレインを、さらに1段分別、若し は2段分別して得られる、ヨウ素価60以上の 用パームオレインを挙げることができる。

本発明において、ヨウ素価60以上の食用パ ムオレインは、190℃加熱72時間後のロビボ ド5.25インチセルでの測色Red値(R)が好ましく 7.5以下、より好ましくは6.5以下であり、従 の食用パームオレインと比較すると加熱に る色調の悪化が抑えられていることを特徴 する。

また、本発明における、精製されたパーム 系油脂としては、天然パーム油を精製して得 られる、ヨウ素価50以上60未満の精製パーム および食用パームオレインを挙げることが きる。

本発明において、ヨウ素価50以上60未満の 製パーム油および食用パームオレインは、19 0℃加熱72時間後のロビボンド5.25インチセル の測色Red値(R)が好ましくは5.5以下であり、 来の精製パーム油および食用パームオレイ と比較すると加熱による色調の悪化が抑え れていることを特徴とする。

さらに、本発明における、精製されたパー ム系油脂としては、天然パーム油を溶剤、非 溶剤分別法によって分別して得られる、ヨウ 素価40以上50未満のパーム中融点画分を挙げ ことができる。

本発明において、ヨウ素価40以上50未満の ーム中融点画分は、190℃加熱72時間後のロビ ボンド5.25インチセルでの測色Red値(R)が好ま くは3以下であり、従来のパーム中融点画分 比較すると加熱による色調の悪化が抑えら ていることを特徴とする。

本発明における、精製されたパーム系油脂は 、トコトリエノール含量(T)(単位はppm)が以下 式を満たすことを特徴とする。
T≦8X-260(X:ヨウ素価)、但しXは40~75である。
すなわち、ヨウ素価40~75の範囲内において、 来の同じヨウ素価のパーム系油脂と比較す と、トコトリエノール含量が少ないことを 徴とする。

本発明において、トコトリエノールとはパ ーム油や米ぬか油に含まれるトコフェロール の同族体であり、α、β、γ、δの4つの異性体 が存在するが、本発明においてトコトリエノ ール含量とはα、β、γ、δの4つのトコトリエ ノール異性体を合わせた総トコトリエノール 含量を表し、トコトリエノール含量は高速液 体クロマトグラフィーに蛍光分光光度計を組 み合わせて、測定することができ、例えば日 本分光株式会社製高速液体クロマトグラフィ ーシステムに、日立製作所製L-7480形蛍光検出 器を組み合わせて励起波長298nm 蛍光波長325nm で測定することができる。カラムはシリカ系 順相型充填剤として例えば、Du-Pont Zorbax Sil 5μ 250mmが使用できる。

本発明における精製されたパーム系油脂は 、パーム油の加熱による色調の悪化は、パー ム系油脂中に存在するトコトリエノール含量 と相関するという知見に基づき、ヨウ素価が 高くなるほど、色調の悪化が著しいパーム系 油脂の問題を改善したものである。

通常の精製工程を経た従来のヨウ素価60以 の食用パームオレイン中には300~600ppm程度の トコトリエノールが存在しているが、本発明 における、ヨウ素価60以上の食用パームオレ ンはトコトリエノール含量が好ましくは260p pm以下、さらに加熱時の色調の悪化を抑える めには、220ppm以下であることが好ましい。

また、従来のヨウ素価50以上60未満の精製 ーム油および食用パームオレイン中には200~3 00ppm程度のトコトリエノールが存在している 、本発明における、ヨウ素価50以上60未満の 精製パーム油および食用パームオレインはト コトリエノール含量が好ましくは200ppm以下、 さらに加熱時の色調の悪化を抑えるためには 、160ppm以下であることが好ましい。

さらに、従来のヨウ素価40以上50未満のパ ム中融点画分には150~200ppm程度のトコトリエ ールが存在しているが、本発明における、 ウ素価40以上50未満のパーム中融点画分はト コトリエノール含量が好ましくは100ppm以下、 さらに加熱時の色調の悪化を抑えるためには 、60ppm以下であることが好ましい。

本発明における精製されたパーム系油脂は 、その製造方法において、吸着剤でトコトリ エノール含量を低減することを特徴とする。

従来のパーム油の精製工程である、脱ガム 工程、脱酸工程、脱色工程あるいは脱臭工程 では、リン脂質、微量金属、遊離脂肪酸、カ ロチン、色素成分あるいは有臭成分等はほぼ 完全に除去されているが、トコフェロール類 あるいはトコトリエノール類は充分除去され ずに精製パーム系油脂中に残存している。

本発明における精製されたパーム系油脂は その製造方法において、吸着剤でトコトリエ ノール含量を低減することを特徴とし、使用 できる吸着剤としては、トコトリエノールを 吸着できるものであれば、とくに制限なく利 用することができ、活性白土、酸性白土、活 性炭、シリカゲル、珪藻土等を例示すること ができるが、効率的にトコトリエノールを吸 着できる吸着剤として、活性炭を用いること が好ましい。

トコトリエノールを吸着できる活性炭とし ては、おがくず、木質チップ、竹、ヤシ殻、 石炭等を原料に、燐酸、塩化亜鉛、硫酸、塩 化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ リウム等の薬品による賦活処理、あるいは、 水蒸気、二酸化炭素、空気、燃焼ガス等のガ スによる賦活処理されたものが使用できる。 これらの活性炭のなかでも、トコトリエノー ルの吸着効果の高い、薬品処理した活性炭が より好ましく使用できる。

さらに、本発明における精製されたパーム 系油脂の製造方法においては、トコトリエノ ールを吸着できる吸着剤として、上記活性炭 のなかでも、燐酸賦活処理した活性炭を用い ると、トコトリエノール吸着能が高く、少な い吸着剤で、より効率的にトコトリエノール 含量を低減させることができる。

本発明における精製されたパーム系油脂の 製造方法において、吸着剤によりトコトリエ ノール含量を低減させる方法としては、パー ム系油脂に吸着剤を添加し、一定時間、50~150 ℃の加温真空下で、撹拌接触させる方法が例 示できるが、脱色工程において、白土ととも に吸着剤を添加し、トコトリエノール含量を 低減させることもできる。また、吸着剤を充 填したカラム処理でも同等な効果を得ること ができる。

本発明における精製されたパーム系油脂は 、従来のパーム系油脂と比較すると加熱調理 時の色調の悪化が大幅に改善されているため 、フライ油としてや、オーブン焼成調理の際 のスプレー油としてなど、加熱調理用用途に 幅広く利用することができる。

本発明における精製されたパーム系油脂は 、加熱調理用途に使用する際、パーム系油脂 単独で使用することが出来るのはもちろんの こと、その他、例えば、菜種油、大豆油、綿 実油、コーン油、サフラワー油、米油あるい はヒマワリ油から選ばれた1種又は2種以上の 脂を配合することで、用途や嗜好に応じた 熱調理用油脂を得ることができ、従来パー 系油脂をブレンドすることで、懸念された 熱による色調の悪化を改善されたことで、 熱調理用油脂として、パーム系油脂の風味 良さ、酸化安定性の高さなどの利点を生か ことが出来る。

また、本発明における精製されたパーム系 油脂を含有する加熱調理用油脂には、必要に 応じて、乳化剤、坑酸化剤、シリコーン等を 添加することが出来る。

以下、本発明について実施例を示し、より 詳細に説明する。

RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤として塩化亜鉛賦活木質活性 を油脂に対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧 下で、攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処 理を行い食用パームオレイン(ヨウ素価:X=67) 得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は7.2であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た (R≦8.14)ものであった。また、得られた食用 パームオレインのトコトリエノール含量(T)は 250ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たす(T 276)ものであった。

RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤として燐酸賦活粒状木質活性 を油脂に対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧 下で、攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処 理を行い食用パームオレイン(ヨウ素価:X=67) 得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は7であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満たす (R≦8.14)ものであった。また、得られた食用 ームオレインのトコトリエノール含量(T)は23 6ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たす(T≦2 76)ものであった。

RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤として燐酸賦活粉末木質活性 を油脂に対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧 下で、攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処 理を行い食用パームオレイン(ヨウ素価:X=67) 得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は6であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満たす (R≦8.14)ものであった。また、得られた食用 ームオレインのトコトリエノール含量(T)は17 6ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たす(T≦2 76)ものであった。

RBDパームオレイン(トコトリエノール含量788pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤として燐酸賦活粉末木質活性 を油脂に対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧 下で、攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処 理を行い食用パームオレイン(ヨウ素価:X=65) 得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は6.3であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た (R≦7.7)ものであった。また、得られた食用 ームオレインのトコトリエノール含量(T)は2 15ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たす(T≦ 260)ものであった。

RBDパームオレイン(トコトリエノール含量519pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤として燐酸賦活粉末木質活性 を油脂に対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧 下で、攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処 理を行い食用パームオレイン(ヨウ素価:X=56.5) を得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は5であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満たす (R≦5.83)ものであった。また、得られた食用 ームオレインのトコトリエノール含量(T)は15 2ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たす(T≦1 92)ものであった。

RBDパーム(トコトリエノール含量440ppm)を用い 脱色時に活性白土を油脂に対して3重量%、 着剤として燐酸賦活粉末木質活性炭を油脂 対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、攪 拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処理を行い 精製パーム油(ヨウ素価:X=51.2)を得た。
得られた精製パーム油の190℃加熱72時間後の ビボンド5.25インチセルでの測色Red値(R)は4.4 であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満たす(R≦4. 664)ものであった。また、得られた精製パー 油のトコトリエノール含量(T)は121ppmであり T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たす(T≦149.6)もので った。

パーム中融点画分(トコトリエノール含量266pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤として燐酸賦活粉末木質活性 を油脂に対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧 下で、攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処 理を行いパーム中融点画分(ヨウ素価:X=45.4)を 得た。
得られたパーム中融点画分の190℃加熱72時間 のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値(R) は2.5であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満たす( R≦3.388)ものであった。また、得られたパー 中融点画分のトコトリエノール含量(T)は46ppm であり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たす(T≦103.2 )ものであった。

[比較例1]
RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、攪拌接触 理後濾別し、通常の脱臭処理を行い食用パ ムオレイン(ヨウ素価:X=67)を得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は9.9であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た ない(R≦8.14)ものであった。また、得られた 食用パームオレインのトコトリエノール含量 (T)は469ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満た ない(T≦276)ものであった。

[比較例2]
RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤として活性白土を油脂に対し 6重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、攪拌接触 処理後濾別し、通常の脱臭処理を行い食用パ ームオレイン(ヨウ素価:X=67)を得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は9.9であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た ない(R≦8.14)ものであった。また、得られた 食用パームオレインのトコトリエノール含量 (T)は466ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満た ない(T≦276)ものであった。

[比較例3]
RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤としてシリカゲルを油脂に対 て3重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、攪拌接 触処理後濾別し、通常の脱臭処理を行い食用 パームオレイン(ヨウ素価:X=67)を得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は9.9であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た ない(R≦8.14)ものであった。また、得られた 食用パームオレインのトコトリエノール含量 (T)は371ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満た ない(T≦276)ものであった。

[比較例4]
RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤として水蒸気賦活木質活性炭 油脂に対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧下 で、攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処理 を行い食用パームオレイン(ヨウ素価:X=67)を た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は9.5であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た ない(R≦8.14)ものであった。また、得られた 食用パームオレインのトコトリエノール含量 (T)は330ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満た ない(T≦276)ものであった。

[比較例5]
RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤としてヤシ殻粉末活性炭を油 に対して3重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、 攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処理を行 い食用パームオレイン(ヨウ素価:X=67)を得た
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は9.3であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た ない(R≦8.14)ものであった。また、得られた 食用パームオレインのトコトリエノール含量 (T)は306ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満た ない(T≦276)ものであった。

[比較例6]
RBDパームオレイン(トコトリエノール含量654pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%、吸着剤としてヤシ殻粉末活性炭を油 に対して6重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、 攪拌接触処理後濾別し、通常の脱臭処理を行 い食用パームオレイン(ヨウ素価:X=67)を得た
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は8.7であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た ない(R≦8.14)ものであった。また、得られた 食用パームオレインのトコトリエノール含量 (T)は299ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満た ない(T≦276)ものであった。

[比較例7]
RBDパームオレイン(トコトリエノール含量788pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、攪拌接触 理後濾別し、通常の脱臭処理を行い食用パ ムオレイン(ヨウ素価:X=65)を得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は9.5であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た ない(R≦7.7)ものであった。また、得られた 用パームオレインのトコトリエノール含量( T)は499ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満た ない(T≦260)ものであった。

[比較例8]
RBDパームオレイン(トコトリエノール含量519pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、攪拌接触 理後濾別し、通常の脱臭処理を行い食用パ ムオレイン(ヨウ素価:X=56.5)を得た。
得られた食用パームオレインの190℃加熱72時 後のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値 (R)は7.2であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満た ない(R≦5.83)ものであった。また、得られた 食用パームオレインのトコトリエノール含量 (T)は324ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満た ない(T≦192)ものであった。

[比較例9]
RBDパーム(トコトリエノール含量453ppm)を用い 脱色時に活性白土を油脂に対して3重量%添 し、80℃~130℃減圧下で、攪拌接触処理後濾 し、通常の脱臭処理を行い精製パーム油(ヨ 素価:X=51.2)を得た。
得られた精製パーム油の190℃加熱72時間後の ビボンド5.25インチセルでの測色Red値(R)は6.2 であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満たさない( R≦4.664)ものであった。また、得られた精製 ーム油のトコトリエノール含量(T)は240ppmで り、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たさない(T≦149. 6)ものであった。

[比較例10]
パーム中融点画分(トコトリエノール含量266pp m)を用い、脱色時に活性白土を油脂に対して3 重量%添加し、80℃~130℃減圧下で、攪拌接触 理後濾別し、通常の脱臭処理を行いパーム 融点画分(ヨウ素価:X=45.4)を得た。
得られたパーム中融点画分の190℃加熱72時間 のロビボンド5.25インチセルでの測色Red値(R) は4であり、R≦0.22X-6.6(X:ヨウ素価)を満たさな い(R≦3.388)ものであった。また、得られたパ ム中融点画分のトコトリエノール含量(T)は1 44ppmであり、T≦8X-260(X:ヨウ素価)を満たさな (T≦103.2)ものであった。

実施例1~7及び比較例1~10の結果を表に示す


本発明の実施例および比較例において トコトリエノール含量(T)と190℃加熱72時間 の測色Red値(R)の関係を示すグラフである。 本発明の実施例および比較例において ヨウ素価(X)と190℃加熱72時間後の測色Red値(R )の関係を示すグラフであり、グラフ上の直 は、ヨウ素価(X)と190℃加熱72時間後の測色Red 値(R)がR=0.22X-6.6の関係で表される直線である 本発明の実施例および比較例において ヨウ素価(X)とトコトリエノール含量(T)の関 を示すグラフであり、グラフ上の直線は、 ウ素価(X)とトコトリエノール含量(T)が、T=8X -260の関係で表される直線である。