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Patent Searching and Data


Title:
REFLOW FURNACE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041099
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a reflow furnace, which has a mechanism not affecting working environment even when it is indoor, by attaching an exhaust gas cleaning/cooling apparatus to the reflow furnace, and furthermore, performs stable soldering and efficiently operates the apparatus, by circulating cleaned and cooled exhaust into the furnace. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A reflow furnace (1) is provided with a transfer means for transferring a substrate whereupon a solder paste is applied; a heating furnace (3) for heating the substrate passing through by the transfer means; a suction port (18) for sucking a hot gas generated in the heating furnace (3), and a cooling apparatus (5) for cleaning and cooling the sucked hot gas. A cooling zone (9) is arranged in downstream of the heating furnace (3) on a substrate transfer line, and clean exhaust (11) cooled by the cooling apparatus (5) is circulated into a cooling zone (8).

Inventors:
SUEYASU MASAKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056921
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
April 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YASUKAWA CO LTD (JP)
SUEYASU MASAKAZU (JP)
International Classes:
H05K3/34; B23K1/00; B23K1/008; F27B9/12; F27B9/30; F27D7/00; F27D17/00
Foreign References:
JPH07212031A1995-08-11
JP2000188465A2000-07-04
JPH07212028A1995-08-11
JPH08125329A1996-05-17
JP2004340409A2004-12-02
JP2007173410A2007-07-05
JP3765759B22006-04-12
Attorney, Agent or Firm:
TSURUWAKA, Toshio (Nishishinjuku house 29-4, Nishi-shinjuku 4-chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 半田ペーストを塗布した基板を搬送する搬送手段、搬送手段によって通過する基板に熱を付加する加熱炉、加熱炉に生じる熱ガスを吸入する吸入口、吸入された熱ガスを浄化冷却する冷却装置を備えたリフロー炉であって、
 基板の搬送ラインの加熱部の下流側に冷却ゾーンを配置し、冷却装置によって冷却されたクリーン排気を冷却ゾーンへ循環させる構成であり、
 前記冷却装置は内部に貯留した冷却水を霧化して噴霧する微細水粒発生装置、その微細水粒発生装置からの霧と導入した熱ガスを接触させる混合室、混合した霧から水分を分離してクリーン排気を生成する気水分離装置を備えたことを特徴とするリフロー炉。
 リフロー炉へ搬送する基板種類の切換え時に、冷却装置によって冷却されたクリーン排気を加熱炉へ循環させる構成とした請求項1記載のリフロー炉。
 リフロー炉の基板の入口側及び出口側に吸入口を接続し、それぞれの吸入口に対応する入口側冷却装置と出口側冷却装置を配置したことを特徴とする請求項1または2記載のリフロー炉。
 入口側冷却装置から排出されるクリーン排気及び出口側冷却装置から排出されるクリーン排気を共に冷却ゾーンへ循環させる構成とした請求項1、2または3記載のリフロー炉。
Description:
リフロー炉

 本発明はリフロー炉に関し、特に、リフ ー炉に排気ガスの浄化冷却装置を付設する とによって、屋内であっても作業環境に影 を与えない機構とし、さらに浄化冷却後の リーン排気を炉内に循環させることによっ 、安定した半田付け処理と装置の効率的な 働を実現したリフロー炉に関する。

 リフロー炉は、回路基板に搭載された電 部品をソルダペーストを用いて半田付けす のに用いられている。

 半導体素子やコンデンサ、チップ抵抗な の電子部品を搭載するプリント基板の所定 置に、ソルダペーストを印刷機で印刷する そして、このプリント基板をコンベアに載 てフロー炉へ搬送し、リフロー炉の熱によ ソルダペーストを溶着するはんだ付けを行 っている。

 また、一般的に、回路基板を搬送するた の搬送手段として、炉の入口から出口に亘 て連続的に延びるレールを有し、このレー に案内されて移動する無端チェーンによっ 回路基板の搬送が行われる。

 このようなリフロー炉に関する技術として 開2007-173410号公報記載の技術が知られてい 。

特開2007-173410号公報

 前記従来のリフロー炉においては、コン アの入口及び出口が外部に連通しているた 、そこからの熱ガスの漏洩は避けられない そのため、屋内では漏れた熱ガスにより作 環境が悪化するという問題があった。

 すなわち、電子部品の半田付けのために 用されるソルダペーストは、フラックスと 末半田とを混合した粘調な半田付け材料で り、フラックスは、松脂、チキソ剤、活性 などの固形成分を溶剤に溶かして適度な粘 に調整されている。ソルダペーストのフラ クスはリフロー炉で加熱されることにより 化するため、この気化したガスにより汚染 れるおそれがある。

 従来、このような熱ガスはダクトによっ 屋外へ排出されているが、排気ダクトの配 作業に手間と費用を要するという問題があ た。

 本発明は係る従来の問題点を解決するた になされたものであって、その目的とする ころは、リフロー炉に排気ガスの浄化冷却 置を付設することによって、屋内であって 作業環境に影響を与えない機構とし、さら 浄化冷却後のクリーン排気を炉内に循環さ ることによって、安定した半田付け処理と 置の効率的な稼働を実現したリフロー炉を 供することにある。

 前記目的を達成するための手段として、 求項1記載のリフロー炉では、半田ペースト を塗布した基板を搬送する搬送手段、搬送手 段によって通過する基板に熱を付加する加熱 炉、加熱炉に生じる熱ガスを吸入する吸入口 、吸入された熱ガスを浄化冷却する冷却装置 を備えたリフロー炉であって、基板の搬送ラ インの加熱部の下流側に冷却ゾーンを配置し 、冷却装置によって冷却されたクリーン排気 を冷却ゾーンへ循環させる構成であり、前記 冷却装置は内部に貯留した冷却水を霧化して 噴霧する微細水粒発生装置、その微細水粒発 生装置からの霧と導入した熱ガスを接触させ る混合室、混合した霧から水分を分離してク リーン排気を生成する気水分離装置を備えた ことを特徴とする。

 請求項2記載のリフロー炉では、請求項1 載のリフロー炉において、リフロー炉へ搬 する基板種類の切換え時に、冷却装置によ て冷却されたクリーン排気を加熱炉へ循環 せる構成とした。

 請求項3記載のリフロー炉では、請求項1 たは2記載のリフロー炉において、リフロー の基板の入口側及び出口側に吸入口を接続 、それぞれの吸入口に対応する入口側冷却 置と出口側冷却装置を配置したことを特徴 する。

 請求項4記載のリフロー炉では、請求項1 2または3記載のリフロー炉において、入口側 冷却装置から排出されるクリーン排気及び出 口側冷却装置から排出されるクリーン排気を 共に冷却ゾーンへ循環させる構成とした。

 本発明では、前記構成を採用することに り、以下の効果が得られる。

 請求項1記載のリフロー炉では、基板の搬 送ラインの加熱部の下流側に冷却ゾーンを配 置したので、半田付け処理の直後に急速冷却 することができ、半田結晶組織の微細化、結 晶強度の確保、表面の光沢の向上等の効果が 得られる。

 また、冷却装置によって冷却されたクリ ン排気を冷却ゾーンへ循環させる構成とし ので、排気を再利用して効率的に冷却する とができる。

 そして、冷却装置は内部に貯留した冷却 を霧化して噴霧する微細水粒発生装置、そ 微細水粒発生装置からの霧と導入した熱ガ を接触させる混合室、混合した霧から水分 分離してクリーン排気を生成する気水分離 置を備えているので、接触面積の広い微細 粒により熱ガス中のフラックス等の気化物 確実に吸着され、続く気水分離装置によっ 吸着物とクリーン排気が分離される。

 請求項2記載のリフロー炉では、冷却装置 によって冷却されたクリーン排気を加熱炉へ 循環させる構成としたので、処理基板の切換 え時に、加熱炉にクリーン排気を導入してク ールダウンすることできる。従って、適正温 度プロファイルに素早く切換えが可能となり 、稼働切換えに要する時間ロスを短縮できる 。

 請求項3記載のリフロー炉では、リフロー 炉の基板の入口側及び出口部側に吸入口を接 続し、それぞれの吸入口に対応する入口側冷 却装置と出口側冷却装置を配置したので、熱 ガスは2台の冷却装置によって確実に浄化冷 される。

 請求項4記載のリフロー炉では、入口側冷 却装置から排出されるクリーン排気及び出口 側冷却装置から排出されるクリーン排気を共 に強制冷却部へ循環させる構成としたので、 2台の冷却装置のクリーン排気を有効利用で る。

 以下、図面に基づいて本発明のリフロー の排気冷却装置の最良の形態を説明する。

 図1は本発明のリフロー炉の構造を概略的 に示した側面図であり、同図においてリフロ ー炉1は、リフロー炉1本体内に電子部品搭載 板を搬送するチェーンコンベア2を備え、こ のチェーンコンベア2に沿って順次設けられ 加熱炉3と、入口側からの排気を吸入して浄 冷却する入口側冷却装置4と、出口側からの 排気を吸入して浄化冷却する出口側冷却装置 5を備えている。

 基板搬送コンベア2は、制御系統が一定の 寸法単位で図の左側から右側に基板を定寸送 りする機構となっており、チェーンコンベア 2によりリフロー炉内に搬送される電子部品 載基板はヒータで順次加熱されてリフロー の半田が溶融し、電子部品を基板に半田付 する。

 加熱炉3は搬送コンベアのライン上流側か ら昇温ゾーン6、予熱ゾーン7、加熱ゾーン8に 設定され、加熱炉の下流に基板の冷却ゾーン 9が接続されている。それぞれのゾーンの幅 図に示すとおり、搬送コンベア上において 昇温ゾーン(一区分)、予熱ゾーン(5区分)、加 熱ゾーン(2区分)、冷却ゾーン(2区分)となって いるが、これらの幅はリフロー炉の規模、処 理対象等に応じて適宜設定される。

 リフロー炉の入口部分の昇温ゾーン6では 基板に徐々に熱が付与される。昇温ゾーン6 続く予熱ゾーン7では徐々に熱が高まり半田 時の急激なヒートショックを和らげる。こ 昇温ゾーン6と予熱ゾーン7が存在すること より良好な半田ボールの形成及びブリッジ 生等が回避され半田処理の安定性が確保さ る。

 加熱ゾーン8では最も高温となり半田を溶融 させて基板上に電子チップを溶着させる。加 熱ゾーン8では無酸素状態とするために、N 2 供給装置10により窒素ガス(N 2 )が供給されて半田ペーストと電子部品の溶 が行われる。

 加熱ゾーン8に続く冷却ゾーン9では、ク ーン排気11の噴射を受けて急速冷却され、結 晶組織の微細化、結晶強度の確保、表面の光 沢の向上等の効果を与える。

 前記加熱炉3、冷却ゾーン9では図2に示す うに、モータ12によって駆動されるファン 13上部に配置されている。

 ヒータ14の熱はファン13によって、風調節 板15、ネット16を通過して下に吹き付けられ 板17に照射される。下に吹き付けられた熱風 は基板の下側に回り込んだ後に循環路を経由 して上に達し、再びファン13により下に吹き けられる。このように、ヒータ14から発生 る熱は、上方から下方に吹き付けられなが 炉内で循環してプリント基板17を加熱する。

 加熱ゾーン8においては、基板の下側への 熱風の入り込みは阻止されて基板の半田処理 面である上側のみに照射される。

 冷却ゾーン9ではクリーン排気11が導入さ て、ファン13によって基板に吹き付けられ 吹きつけられたクリーン排気は基板下側に り込んだ後に循環路を経由して上に達し、 びファン13により下に吹き付けられる。

 前記加熱炉3では炉内の熱ガスは循環して 利用されるが、プリント基板の搬入口(入口) 及び出口は外部に連通しているために、こ から内部の熱ガスがわずかに漏れてしまう 従来ではこれらはダクトにより外に排出し いたが、その排出ダクトの配設に手間を要 ていた。そこで、本発明は熱ガスの冷却装 を設け、作業所内に放出しても作業環境に 響を与えないクリーン排気に変換している

 前記冷却装置は入口側と出口側に2台配置 され、図1、3に示すように、リフロー炉1の入 口部及び出口部に備えられた吸入口18と、吸 口18から吸入した熱ガスをダクト19を介して 熱ガスを噴射するブロアー20と、ブロアー20 ら送られた熱ガスが導入される混合室21と、 混合室21に微細水粒を噴射する微細水粒発生 置22と、混合室21の霧状体から気水分離する 気水分離器23と、冷却水24を貯留する貯留槽25 を備えている。

 吸入口18はリフロー炉の入口及び出口の 部に配置されて、入口と出口から外部に漏 ようとする熱ガスをブロアー20の圧力によっ て吸入する。

 混合室21は一方側に熱ガスの導入管26が接 続され、他方側に霧状体の排出管27が接続さ た一連の中空部を有する閉塞空間である。 こでは、吸入された熱ガスが微細水粒と接 し、熱ガス中に含まれるフラックス等の気 ガスが微細水粒に吸着され、吸着された後 排出管27から気水分離装置23へ送られること になる。

 微細水粒発生装置22は微細水粒の発生に 化されたノズル及び気流発生器、または超 波処理装置等を備えて、ポンプ28から吸入し た冷却水24を微細水粒として混合室21に噴霧 る装置である。この装置によって形成され 水粒は通常ノズルからの圧縮噴霧に比較し 特に微細な水粒によって構成される。微細 粒発生装置22からの噴霧は混合室21全体に均 に広がって導入ガスと混合される。この微 水粒発生装置22の一例として特許第3765759号 報記載の装置を採用することができる。

 この微細水粒による吸着方法では、水槽 エアレーションによる気液の接触に比較す と、気液の接触面積が増大するために、確 にガス中に含まれる気化物を吸着する。

 気水分離装置23は、混合室から送られる 状体から液体を分離する装置であり、遠心 を利用して水分を除去するサイクロン式の 置が使用される。この気水分離装置23により 、フラックス等の気化ガスを吸着した液体成 分は冷却水に戻され、気体(クリーン排気11) みが取り出され冷却ゾーン9に循環、あるい 一部排気されることになる。

 前記貯留槽25は微細水粒発生装置、気水 離装置と一体的に構成されており、アルミ ウム、ステンレス等の耐腐食性の金属によ て構成され、貯留槽25には冷却水24の水位を 認する水位確認窓、あるいは水位検知器が えられる。

 尚、図示していないが、微細水粒発生装 22には冷却水24へ向かって噴射するノズルが 設けられ、このノズルから噴射されたナノバ ブル水は冷却水24に衝突し、冷却水24との衝 による衝撃を利用して、冷却水に溶融した 化成分、つまり有害物質、臭気成分を分解 去する構成となっている。

 冷却装置4,5は入口側と出口側に2台備えら れているが、入口側の冷却装置4によって冷 浄化されたクリーン排気は装置外郭を構成 るフレーム内に排出されて装置全体を外か 冷却した後に装置外へ排出される。

 このクリーン排気11は冷却装置4によって 化されているので、屋内に排出しても作業 境に影響を与えない。

 出口側の冷却装置5から排出されるクリー ン排気11は、導入管29によって冷却ゾーン9に 環され、冷却ゾーン9のファン13によって基 17に吹き付けられて冷却し、その後のクリ ン排気は熱ガスと一部混ざり合って再び吸 口18から吸入される。

 したがって、吸入口18から吸い込む気流 は、熱ガスと、循環するクリーン排気が含 れるが、これらの吸入された気流は混合室21 と気水分離装置23を経由して一部は循環に利 され、一部は装置外へ排気されることにな 。このクリーン排気は冷却浄化されている め作業所内に放出しても作業環境に影響を えない。

 クリーン排気11は微細水粒との接触によ 冷却されるため、外気よりも低い温度に維 することが可能であり、外気を導入するよ も高い冷却効果が得られる。

 ところで、リフロー炉1においては適切な 温度プロファイルによりプリント基板に対し て処理を行う必要がある。この温度プロファ イルは、制御装置のコンピュータが予め記憶 しておき、最適なヒータ設定温度を維持する しくみとなっているが、半田付けされる電子 部品の数などの諸条件ごとに異なるものが要 求される。

 半田付けに最適な温度プロファルを得る めには、試料をリフロー炉に通して温度測 を行ない、その測定データを基にして、ヒ タ温度の設定値を補正変更するという操作 何回か繰り返すことにより、あるいは経験 を基に設定されるが、従来では、基板の搬 速度を変えることにより受熱量の調整を行 手法が採用されている。しかし、この搬送 度の調整のみでは、細かな温度プロファイ 設定に十分対応することができない。

 産業構造上、多品種、少量生産が求めら る状況では、処理基板の切換えをいかに迅 に行うかが生産効率上の観点から重要とな 。この基板の切換えに際しては、炉の温度 下げるために、炉を分解開放することも可 であるが、熱ガスが放散されるという問題 ラインの停止作業、分解作業等の煩わしさ ある。

 そこで、本発明では冷却装置5のクリーン 排気11を加熱炉3へ循環させる構成としている 。

 出口側冷却装置5からクリーン排気導入管 (図示せず)を伸ばして、加熱炉3の加熱ゾーン 8に接続し、加熱ゾーン8では上部または下部 らクリーン排気を送出する。クリーン排気 導入された加熱ゾーンではファンによりク ーン排気が拡散されて、内部の温度が低下 る。

 クリーン排気の導入管は、加熱炉3の一カ 所から噴出させる構成の他、加熱炉3に設定 た各区分ごとに搬送方向上に複数設けるこ も可能であり、これらの導入管に同時にク ーン排気11を導入することにより迅速な冷却 が可能となる。

 加熱炉3へのクリーン排気11の導入は、冷 ゾーン9に送られていたクリーン排気を切換 弁操作により加熱ゾーン8へ送ることにより 能となる。

 加熱炉3へのクリーン排気導入時にはリフ ロー炉の半田付け処理は停止することになる が、冷却装置4,5は稼働させて、クリーン排気 導入による炉内の熱ガスの排出分を吸入口か ら吸入して冷却浄化する。冷却浄化した後の クリーン排気の一部は装置外へ排出され、一 部は再び循環する。

 これにより、熱ガスの浄化が行われると に、加熱炉のクールダウンが素早く行われ 適切な温度プロファイルの設定が短時間で 能となり、効率的に装置を稼働できる。

 次に、第2実施例のリフロー炉を説明する 。

 前記実施例では、出口側冷却装置5のクリ ーン排気を冷却ゾーンに循環させる構成とし たが、第2実施例のリフロー炉では、出口側 却装置5に加えて入口側冷却装置4のクリーン 排気も冷却ゾーンに循環させる構成である。

 第2実施例のリフロー炉では、入口側冷却 装置4のクリーン排気11の排気管を冷却ゾーン への導入管29と合流させて冷却ゾーン9へ送り 込む。

 冷却ゾーン9ではクリーン排気11が増量し 送り込まれることになるが、出口側冷却装 5がその増量分を吸入口から吸い込み、吸い 込んだ後に一部は再び冷却ゾーン9へ循環し その他は装置外へ排出する。

 加熱炉3のクールダウン操作については、 前記第1実施例と同様に冷却ゾーン9に送られ いたクリーン排気11を切換弁操作により予 ゾーン7及び加熱ゾーン8へ送ることにより行 う。

 本実施例のリフロー炉によれば、2台の冷 却装置のクリーン排気を有効利用することが できると共に、熱ガスが確実に浄化冷却され る。

 次に本発明の作用を説明する。

 半田ペーストを塗布したプリント基板を 送コンベア2によって、昇温ゾーン6、予熱 ーン7、加熱ゾーン8を通過させる。昇温ゾー ン6、予熱ゾーン7では徐々に温度が加えられ ヒートショックが緩和され、加熱ゾーン8で は半田が溶着される。

 加熱ゾーン8の下流に配置された冷却ゾー ン9では、冷却装置5からのクリーン排気11が ァンによって噴射されて、半田付け処理が わったプリント基板を冷却する。プリント 板が急速冷却されることにより、結晶組織 微細化、結晶強度の確保、表面の光沢の向 等の効果が得られる。

 加熱炉3ではフラックス中に含まれる成分 が熱によって気化し、この気化物が加熱炉の 搬送コンベアの入口または出口から漏れよう とするが、入口及び出口に設けられた吸入口 18がこの熱ガスを吸入する。

 吸入された気化ガスは冷却装置4,5にて微 水粒との接触により冷却除去されて、一部 廃棄され、一部は冷却ゾーン9へ循環する。

 循環するクリーン排気11は冷却されるた に、外気よりも低温に維持することが可能 あり、半田処理後の基板を効率的に冷却す 。

 第2実施例のリフロー炉においては、入口 側冷却装置4から排出されるクリーン排気及 出口側冷却装置5から排出されるクリーン排 を共に冷却ゾーンへ循環させるので、2台の 冷却装置のクリーン排気を有効利用すること ができると共に、熱ガスが確実に浄化冷却さ れる。

 処理基板の切換えを行う場合にはコンベ 部は稼働した状態のまま、ヒータ部を停止 て加熱炉3内にクリーン排気11を導入する。 れにより、炉内はクールダウンされ、適切 温度プロファイルの設定切換えが迅速に行 れる。

 以上、実施例を説明したが、本発明の具 的な構成は前記実施例に限定されるもので なく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計 更等があっても本発明に含まれる。

 例えば、冷却装置4,5に電気クーラーを付 し、冷却水を常に低温に維持する機構を採 する場合であっても本発明に含まれる。

リフロー炉の概略側面図である。 リフロー炉内の気流の流れを示す説明 である。 冷却装置の概略説明図である。

符号の説明

 1 リフロー炉
 2 コンベア
 3 加熱炉
 4 冷却装置
 5 冷却装置
 6 昇温ゾーン
 7 予熱ゾーン
 8 加熱ゾーン
 9 冷却ゾーン
10 N 2 供給装置
11 クリーン排気
12 モータ
13 ファン
14 ヒータ
15 風調整板
16 上ネット
17 基板
18 吸入口
19 ダクト
20 ブロアー
21 混合室
22 微細水粒発生装置
23 気水分離装置
24 冷却水
25 貯留層
26 導入管
27 排出管
28 ポンプ
29 導入管