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Title:
REFRIGERATING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087908
Kind Code:
A1
Abstract:
In defrosting operation, first individual defrosting operation wherein a first cooling heat exchanger (102) is defrosted, and second individual defrosting operation wherein a second cooling heat exchanger (112) is defrosted are alternately performed. While defrosting operation is performed, a refrigerant in one of the cooling heat exchangers (102, 112) not to be individually defrosted is discharged to the other one of the cooling heat exchangers (102, 112) to be defrosted.

Inventors:
SAKAE SATORU (JP)
TAKEGAMI MASAAKI (JP)
NAKAJIMA HIROTO (JP)
SHINOHARA IWAO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050282
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
January 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
SAKAE SATORU (JP)
TAKEGAMI MASAAKI (JP)
NAKAJIMA HIROTO (JP)
SHINOHARA IWAO (JP)
International Classes:
F25B47/02; F25B43/02
Foreign References:
JP2000121207A2000-04-28
JP2000205708A2000-07-28
JP2002243319A2002-08-28
JPH07120121A1995-05-12
JP2000105030A2000-04-11
JP2004085047A2004-03-18
JPH10220932A1998-08-21
JP2004085047A2004-03-18
JP2002228297A2002-08-14
Other References:
See also references of EP 2105685A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 53, JP)
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Claims:
 圧縮機(41,42,43)及び熱源側熱交換器(44)を有する熱源側回路(40)と、各々が利用側熱交換器(102,112)を有すると共に上記熱源側回路(40)に並列に接続される複数の利用側回路(100,120,110,160)とを備え、
 上記熱源側熱交換器(44)が凝縮器となり、上記利用側熱交換器(102,112)が蒸発器となる冷凍サイクルを行う冷却運転と、上記利用側熱交換器(102,112)が凝縮器となり、上記熱源側熱交換器(44)が蒸発器となる冷凍サイクルを行うデフロスト運転とが切換可能な冷凍装置であって、
 上記デフロスト運転では、複数の利用側熱交換器(102,112)のうちの一部を凝縮器として残りを休止状態とする個別デフロスト動作を、全ての利用側熱交換器(102,112)が一度は凝縮器となるように一回ごとに凝縮器となる利用側熱交換器(102,112)を変更して複数回行うと共に、上記個別デフロスト動作で休止状態となる利用側熱交換器(102,112)から冷媒を排出する排出動作を行うことを特徴とする冷凍装置。
 請求項1において、
 上記熱源側回路(40)には、高段側圧縮機(41,42,43)が設けられる一方、上記各利用側回路(100,120,110,160)には、それぞれ低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)が設けられ、
 上記冷却運転では、高段側圧縮機(41,42,43)及び低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)を運転して二段圧縮冷凍サイクルを行う一方、上記デフロスト運転では、上記高段側圧縮機(41,42,43)を運転して除霜対象の利用側熱交換器(102,112)のみを凝縮器とする冷凍サイクルを行うように構成され、
 上記排出動作では、除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回路(100,120,110,160)の低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)を運転させることで、除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)内の冷媒を除霜対象の利用側熱交換器(102,112)側へ送ることを特徴とする冷凍装置。
 請求項2において、
 上記各利用側回路(100,120,110,160)には、冷却運転中の利用側熱交換器(102,112)の流入側の冷媒を減圧する膨張弁(101,111)がそれぞれ設けられ、
 上記個別デフロスト動作では、除霜対象の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回路(100,120,110,160)の膨張弁(101,111)が開放され、除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回路(100,120,110,160)の膨張弁(101,111)が全閉状態になることを特徴とする冷凍装置。
 請求項3において、
 上記排出動作では、除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回路(100,120,110,160)の膨張弁(101,111)が全閉状態になることを特徴とする冷凍装置。
 請求項2において、
 上記各利用側回路(100,120,110,160)には、低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)の吸入側と吐出側とを繋ぐと共に上記冷却運転中に閉鎖状態となる開閉弁(SV6,SV11)を有するバイパス管(145,185)がそれぞれ設けられ、
 上記個別デフロスト動作では、除霜対象の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回路(100,120,110,160)の開閉弁(SV6,SV11)が開放され、除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回路(100,120,110,160)の開閉弁(SV6,SV11)が閉鎖されることを特徴とする冷凍装置。
 請求項5において、
 上記排出動作では、除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回路(100,120,110,160)の開閉弁(SV6,SV11)が閉鎖されることを特徴とする冷凍装置。
 請求項5において、
 上記各利用側回路(100,120,110,160)には、各低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)の吐出冷媒中の油を各低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)に吸入させるための容器状の油分離器(124,164)がそれぞれ設けられ、
 上記各バイパス管(145,185)は、その一端が各油分離器(124,164)に繋がっていることを特徴とする冷凍装置。
 請求項7において、
 上記各バイパス管(145,185)は、その一端が上記各油分離器(124,164)の底部に繋がっていることを特徴とする冷凍装置。
 請求項1において、
 上記各利用側熱交換器(102,112)は、同一の庫内に設けられると共に、各々が同一のフィン(102a)を共用するように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
 請求項1において、
 上記デフロスト運転では、除霜対象となる利用側熱交換器(102,112)を流出する冷媒の過冷却度が所定温度以上になると個別デフロスト動作の除霜対象が変更されることを特徴とする冷凍装置。
 請求項1において、
 上記デフロスト運転では、除霜対象となる利用側熱交換器(102,112)を流出する冷媒の温度が所定温度以上になると個別デフロスト動作の除霜対象が変更されることを特徴とする冷凍装置。
Description:
冷凍装置

 本発明は、複数の利用側熱交換器を備え 冷凍装置に関し、特に複数の利用側熱交換 を除霜する冷凍サイクルを行うデフロスト 転が可能な冷凍装置に係るものである。

 従来より、冷凍サイクルを行う冷媒回路 備えた冷凍装置が知られており、食品等を 蔵する冷蔵庫や冷凍庫等の冷却装置や、室 の冷房や暖房を行う空気調和装置等に広く 用されている。

 例えば特許文献1には、二段圧縮冷凍サイ クルが可能な空気調和装置が開示されている 。この空気調和装置の冷媒回路には、高段側 圧縮機と低段側圧縮機と室外熱交換器と室内 熱交換器とが設けられている。この冷凍装置 の暖房時には、低段側圧縮機及び高段側圧縮 機を運転させ、室内熱交換器が凝縮器となり 室外熱交換器が蒸発器となる二段圧縮冷凍サ イクルが行われる。また、この空気調和装置 では、冬季において室外熱交換器に付着した 霜を融かすデフロスト運転が可能となってい る。このデフロスト運転時には、高段側圧縮 機のみを運転し、室外熱交換器が凝縮器とな り室内熱交換器が蒸発器となる冷凍サイクル (いわゆる逆サイクルデフロスト)が行われる

 また、特許文献2には、複数の利用側熱交換 器で庫内を冷却する冷凍装置が開示されてい る。この冷凍装置では、熱源側熱交換器を有 する熱源側回路に対して、複数の利用側熱交 換器をそれぞれ有する利用側回路が並列に接 続されている。この冷凍装置の冷却運転時に は、熱源側熱交換器が凝縮器となり、各利用 側熱交換器が蒸発器となる冷凍サイクルが行 われる。その結果、各利用側熱交換器によっ て各庫内の空気が冷却される。

特開2004-85047号公報

特開2002-228297号公報

 ところで、特許文献2に開示されているよ うな複数の利用側熱交換器を備えた冷凍装置 において、特許文献1に開示のデフロスト運 を行い各利用側熱交換器を同時に除霜する とが考えられる。しかしながら、このよう 逆サイクルデフロストによるデフロスト運 では、凝縮した冷媒が利用側熱交換器で液 媒となって溜まり込み、いわゆる冷媒の寝 みが生じてしまうことがある。このため、 述の如く複数の利用側熱交換器を同時に除 する場合には、各利用側熱交換器に溜まり む冷媒の総量も増加するので、デフロスト 用いられる冷媒の量を充分確保できなくな ことがある。その結果、各利用側熱交換器 効率良く除霜できなくなるという問題が生 る。

 特に、上述のような二段圧縮冷凍サイク を行う冷凍装置では、低圧側の圧力が極め 低く、各利用側熱交換器の容量が大きくな 場合が多い。このため、このような冷凍装 で複数の利用側熱交換器の除霜を行うと、 利用側熱交換器に溜まる冷媒の量も多くな てしまい、デフロストに用いられる冷媒の を確保するのが一層困難となってしまう。

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、その目的とするところは、複数の 用側熱交換器を除霜するデフロスト運転が 能な冷凍装置において、デフロストに用い れる冷媒の量を充分確保できるようにして デフロスト運転の高効率化を図ることであ 。

 第1の発明は、圧縮機(41,42,43)及び熱源側 交換器(44)を有する熱源側回路(40)と、各々が 利用側熱交換器(102,112)を有すると共に上記熱 源側回路(40)に並列に接続される複数の利用 回路(100,120,110,160)とを備え、上記熱源側熱交 換器(44)が凝縮器となり、上記利用側熱交換 (102,112)が蒸発器となる冷凍サイクルを行う 却運転と、上記利用側熱交換器(102,112)が凝 器となり、上記熱源側熱交換器(44)が蒸発器 なる冷凍サイクルを行うデフロスト運転と 切換可能な冷凍装置を前提としている。そ て、この冷凍装置は、上記デフロスト運転 には、複数の利用側熱交換器(102,112)のうち 一部を凝縮器として残りを休止状態とする 別デフロスト動作を、全ての利用側熱交換 (102,112)が一度は凝縮器となるように一回ご に凝縮器となる利用側熱交換器(102,112)を変 して複数回行うと共に、上記個別デフロス 動作で休止状態となる利用側熱交換器(102,11 2)から冷媒を排出する排出動作を行うことを 徴とするものである。

 第1の発明の冷凍装置では、熱源側回路(40 )に複数の利用側回路(100,120,110,160)が並列に接 続されることで冷媒回路が構成される。この 冷凍装置では、各利用側熱交換器(102,112)で例 えば冷凍庫内を冷却する冷却運転と、各利用 側熱交換器(102,112)の表面の霜を融かすデフロ スト運転とが可能となっている。

 具体的には、上記冷却運転では、圧縮機( 41,42,43)で圧縮された冷媒が、熱源側熱交換器 (44)で凝縮した後、膨張弁等によって減圧さ 、各利用側熱交換器(102,112)へ送られる。各 用側熱交換器(102,112)では、冷媒が空気から 熱して蒸発する。その結果、例えば冷凍庫 の空気が冷却される。各利用側熱交換器(102, 112)で蒸発した冷媒は、圧縮機(41,42,43)に吸入 れて再び圧縮される。

 一方、本発明のデフロスト運転では、除 対象となる利用側熱交換器(102,112)のみが凝 器となり、残りの利用側熱交換器(102,112)は 霜対象外となって休止状態となる個別デフ スト動作が行われる。この個別デフロスト 作について具体例を挙げながら説明する。

 個別デフロスト動作において、例えば第1 の利用側熱交換器(102)が除霜対象となり、第2 の利用側熱交換器(112)が除霜対象外になると る。この場合、圧縮機(41,42,43)で圧縮された 冷媒は、第1の利用側熱交換器(102)のみに送ら れ、第2の利用側熱交換器(112)には送られない 。第1の利用側熱交換器(102)では、冷媒が伝熱 管の表面に付着した霜に対して放熱する。そ の結果、第1の利用側熱交換器(102)では、冷媒 が凝縮する一方、伝熱管の表面の霜が徐々に 融解して除霜される。第1の利用側熱交換器(1 02)で凝縮した冷媒は、膨張弁等で減圧された 後、熱源側熱交換器(44)で蒸発する。熱源側 交換器(44)で蒸発した冷媒は、圧縮機(41,42,43) に吸入されて再び圧縮される。

 本発明のデフロスト運転では、上述のよ な個別デフロスト動作が、除霜対象を所定 順序で漸次変更するよう繰り返し行われる つまり、上述の例の個別デフロスト動作が 了した後には、第2の利用側熱交換器(112)が 霜対象(凝縮器)となり、第1の利用側熱交換 (102)が除霜対象外(休止状態)となる個別デフ ロスト動作が行われる。このため、本発明で は、例えば各利用側熱交換器(102,112)へ冷媒を 分流させて、各各利用側熱交換器(102,112)を同 時に除霜する場合と比較して、1つの利用側 交換器(102,112)へ送ることができる冷媒の量 多くなる。従って、個別デフロスト動作に いて、利用側熱交換器(102,112)内に冷媒が寝 んでしまっても、各利用側熱交換器(102,112) デフロストに用いられる冷媒の量が不足し しまうことがない。

 また、本発明のデフロスト運転中には、 霜対象外の利用側熱交換器(102,112)内の冷媒 排出する排出動作が行われる。つまり、個 デフロスト動作時には、休止側となる利用 熱交換器(102,112)内に冷媒が残存しているこ があるが、本発明では、この冷媒が排出動 によって排出される。従って、個別デフロ ト動作では、除霜対象となる利用側熱交換 (102,112)へ送ることができる冷媒の量が更に すことになる。

 第2の発明は、第1の発明の冷凍装置にお て、上記熱源側回路(40)には、高段側圧縮機( 41,42,43)が設けられる一方、上記各利用側回路 (100,120,110,160)には、それぞれ低段側圧縮機(121 ,122,123,161,162,163)が設けられ、上記冷却運転で は、高段側圧縮機(41,42,43)及び低段側圧縮機(1 21,122,123,161,162,163)を運転して二段圧縮冷凍サ クルを行う一方、上記デフロスト運転では 上記高段側圧縮機(41,42,43)を運転して冷凍サ イクルを行うように構成され、上記排出動作 では、除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に 対応する利用側回路(100,120,110,160)の低段側圧 機(121,122,123,161,162,163)を運転させることで、 除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)内の冷媒 を除霜対象の利用側熱交換器(102,112)側へ送る ことを特徴とするものである。

 第2の発明の冷凍装置では、二段圧縮冷凍 サイクルが可能に構成される。つまり、この 冷凍装置の冷媒回路には、高段側圧縮機(41,42 ,43)と低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)とが設 られる。この冷凍装置の冷却運転では、高 側圧縮機(41,42,43)で圧縮された冷媒が、熱源 側熱交換器(44)で凝縮し、減圧弁等で減圧さ 、各利用側熱交換器(102,112)へ送られる。各 用側熱交換器(102,112)で蒸発した冷媒は、各 段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)でそれぞれ圧 された後、高段側圧縮機(41,42,43)に吸入され て更に圧縮される。

 一方、この冷凍装置のデフロスト運転で 、高段側圧縮機(41,42,43)を運転状態としなが ら個別デフロスト動作が行われる。具体的に は、個別デフロスト動作では、高段側圧縮機 (41,42,43)で圧縮された冷媒が、例えば除霜対 となる第1の利用側熱交換器(102)へ送られる 方、除霜対象外の第2の利用側熱交換器(112) は送られない。第1の利用側熱交換器(102)の 霜に利用された冷媒は、膨張弁等で減圧さ 、熱源側熱交換器(44)で凝縮した後、高段側 縮機(41,42,43)に吸入されて再び圧縮される。

 ここで、本発明の排出動作では、個別デ ロスト動作で除霜対象外の利用側熱交換器( 102,112)に対応する利用側回路(100,120,110,160)の 段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)を運転させる とで、除霜対象の利用側熱交換器(102,112)へ 媒が送られる。具体的には、例えば個別デ ロスト動作において、第2の利用側熱交換器 (112)が休止側となる場合、第2の利用側熱交換 器(112)に対応する第2の利用側回路(110,160)の第 2の低段側圧縮機(161,162,163)が運転される。そ 結果、第2の利用側熱交換器(112)内に溜まっ 冷媒は、第2の低段側圧縮機(161,162,163)に吸 されて圧縮され、除霜対象となる第1の利用 熱交換器(102)へ送り込まれる。この際には 第2の利用側回路(110,160)において、第2の低段 側圧縮機(161,162,163)の吸入側の配管等に溜ま ている冷媒も、第1の利用側熱交換器(102)へ り込まれることになる。従って、個別デフ スト動作では、除霜対象となる利用側熱交 器(102,112)へ送ることができる冷媒の量が更 増すことになる。

 第3の発明は、第2の発明の冷凍装置にお て、上記各利用側回路(100,120,110,160)には、冷 却運転中の利用側熱交換器(102,112)の流入側の 冷媒を減圧する膨張弁(101,111)がそれぞれ設け られ、上記個別デフロスト動作では、除霜対 象の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側 回路(100,120,110,160)の膨張弁(101,111)が開放され 除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に対応 る利用側回路(100,120,110,160)の膨張弁(101,111) 全閉状態となることを特徴とするものであ 。

 第3の発明では、各利用側回路(100,120,110,16 0)にそれぞれ膨張弁(101,111)が設けられる。上 冷却運転では、熱源側熱交換器(44)で凝縮し た冷媒が、各膨張弁(101,111)で減圧されてから 、各利用側熱交換器(102,112)へ送られて蒸発す る。

 一方、個別デフロスト動作では、除霜対 の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側 路(100,120,110,160)において、膨張弁(101,111)が 放される。一方、除霜対象外の利用側回路(1 00,120,110,160)では、膨張弁(101,111)が全閉状態に なる。この状態で、高段側圧縮機(41,42,43)が 転されると、高段側圧縮機(41,42,43)の吐出冷 は除霜対象となる利用側熱交換器(102,112)を れる。一方、この冷媒が除霜対象外となる 用側熱交換器(102,112)を流れることが、全閉 態の膨張弁(101,111)によって禁止される。従 て、個別デフロスト動作では、除霜対象の 用側熱交換器(102,112)へ送ることができる冷 の量が増すことになる。

 第4の発明は、第3の発明の冷凍装置にお て、上記排出動作では、個別デフロスト動 の除霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に対 する利用側回路(100,120,110,160)の膨張弁(101,111) が全閉状態になることを特徴とするものであ る。

 第4の発明の排出動作では、除霜対象外の 利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回路 (100,120,110,160)において、膨張弁(101,111)が全閉 態になると共に低段側圧縮機(121,122,123,161,16 2,163)が運転される。具体的には、例えば休止 側の第2の利用側回路(110,160)では、第2の膨張 (111)が全閉状態となり、第2の低段側圧縮機( 161,162,163)が運転される。その結果、第2の利 側回路(110,160)では、全閉状態の第2の膨張弁( 111)から第2の低段側圧縮機(161,162,163)の吸入口 までの間に残存している冷媒が、第2の低段 圧縮機(161,162,163)に吸入されて圧縮され、除 対象となる第1の利用側熱交換器(102)側へ送 れる。従って、個別デフロスト動作では、 霜対象となる利用側熱交換器(102,112)へ送る とができる冷媒の量が更に増すことになる

 また、このようにして膨張弁(101,111)を全 状態にすると、運転状態となった低段側圧 機(121,122,123,161,162,163)の吸入側の圧力が急激 に低下する。このため、除霜対象外の利用側 熱交換器(102,112)やその前後の配管に液冷媒が 溜まっていたとしても、この液冷媒が急激に 減圧されて蒸発し易くなる。従って、冷媒が 液状態のまま低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163 )に吸入されることが回避され、低段側圧縮 (121,122,123,161,162,163)におけるいわゆる液圧縮 象を未然に防止できる。

 第5の発明は、第2乃至第4のいずれか1つの 発明の冷凍装置において、上記各利用側回路 (100,120,110,160)には、低段側圧縮機(121,122,123,161 ,162,163)の吸入側と吐出側とを繋ぐと共に上記 冷却運転中に閉鎖状態となる開閉弁(SV6,SV11) 有するバイパス管(145,185)がそれぞれ設けら 、上記個別デフロスト動作では、除霜対象 利用側熱交換器(102,112)に対応する利用側回 (100,120,110,160)の開閉弁(SV6,SV11)が開放され、 霜対象外の利用側熱交換器(102,112)に対応す 利用側回路(100,120,110,160)の開閉弁(SV6,SV11)が 鎖されることを特徴とするものである。

 第5の発明では、各利用側回路(100,120,110,16 0)にそれぞれバイパス管(145,185)が設けられる 冷却運転中には、各バイパス管(145,185)の開 弁(SV6,SV11)が閉鎖状態となる。このため、各 利用側熱交換器(102,112)で蒸発した冷媒は、バ イパス管(145,185)を流れずに各低段側圧縮機(12 1,122,123,161,162,163)に圧縮され、その後に高段 圧縮機(41,42,43)で更に圧縮される。

 一方、個別デフロスト動作では、除霜対 外の利用側熱交換器(102,112)に対応する利用 回路(100,120,110,160)の開放弁(SV6,SV11)が閉鎖状 となる。このため、高段側圧縮機(41,42,43)で 圧縮された冷媒が、バイパス管(145,185)を通じ て除霜対象外の利用側熱交換器(101,112)へ送ら れることが、閉鎖状態の開放弁(SV6,SV11)によ て禁止される。従って、個別デフロスト動 では、除霜対象の利用側熱交換器(102,112)へ ることができる冷媒の量が増すことになる

 第6の発明は、第5の発明の冷凍装置にお て、上記排出動作では、除霜対象外の利用 熱交換器(102,112)に対応する利用側回路(100,120 ,110,160)の開閉弁(SV6,SV11)が閉鎖されることを 徴とするものである。

 第6の発明の排出動作では、個別デフロス ト動作の除霜対象外の利用側熱交換器(102,112) に対応する利用側回路(100,120,110,160)において 開閉弁(SV6,SV11)が閉鎖されると共に低段側圧 縮機(121,122,123,161,162,163)が運転される。具体 には、例えば休止側の第2の利用側熱交換器( 112)に対応する第2の利用側回路(110,160)では、 閉弁(SV11)が閉鎖され、第2の低段側圧縮機(16 1,162,163)が運転される。その結果、第2の利用 回路(110,160)では、第2の低段側圧縮機(161,162, 163)の吐出冷媒が、第2のバイパス管(185)を通 て第2の低段側圧縮機(161,162,163)の吸入側に戻 ってしまうことが禁止される。従って、第2 利用側回路(110,160)に溜まった冷媒を速やか 排出でき、個別デフロスト動作で除霜対象 なる利用側熱交換器(102,112)へ送ることがで る冷媒の量が更に増すことになる。

 第7の発明は、第5の発明の冷凍装置にお て、上記各利用側回路(100,120,110,160)には、各 低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)の吐出冷媒 の油を各低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)に 入させるための容器状の油分離器(124,164)が れぞれ設けられ、上記各バイパス管(145,185) 、その一端が各油分離器(124,164)に繋がって ることを特徴とするものである。

 第7の発明では、各低段側圧縮機(121,122,123 ,161,162,163)の吐出側に油分離器(124,164)が設け れる。この油分離器(124,164)は、例えば冷却 転中において、低段側圧縮機(121,122,123,161,162 ,163)の吐出冷媒中から油を分離する。油分離 (124,164)で分離された油は、油戻し管等を通 て低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163)に吸入さ れ、圧縮機構等の潤滑に利用される。

 ところで、このように各利用側回路(100,12 0,110,160)に油分離器(124,164)をそれぞれ設ける うにすると、上記デフロスト運転時には、 分離器(124,164)内にも冷媒が溜まり込んでし うことがある。即ち、デフロスト運転にお ては、高段側圧縮機(41,42,43)と各油分離器(124 ,164)における冷媒の流出配管とが連通するこ になるので、高段側圧縮機(41,42,43)の吐出冷 媒が各油分離器(124,164)内に溜まることがある 。その結果、デフロスト運転においては、各 利用側熱交換器(102,112)へ送ることができる冷 媒の量が不足してしまい、各利用側熱交換器 (102,112)の除霜能力が低下してしまうことがあ る。

 そこで本発明では、このような各油分離 (124,164)内の冷媒の溜まり込みを回避すべく バイパス管(145,185)の一端を油分離器(124,164) 繋ぐようにしている。このため、本発明の フロスト運転では、高段側圧縮機(41,42,43)の 吐出冷媒が、油分離器(124,164)内を流れてから バイパス管(145,185)へ流出し、除霜対象の利用 側熱交換器(102,112)へ送られることになる。即 ち、デフロスト運転時には、油分離器(124,164) 内の冷媒が常にバイパス管(145,185)へ押し出さ れることになるので、油分離器(124,164)内の冷 媒の溜まり込みが回避され、除霜対象の利用 側熱交換器(102,112)へ送ることができる冷媒の 量が更に増加することになる。

 第8の発明は、第7の発明の冷凍装置にお て、上記各バイパス管(145,185)は、その一端 上記各油分離器(124,164)の底部に繋がってい ことを特徴とするものである。

 第8の発明では、バイパス管(145,185)の一端 が油分離器(124,164)の底部と繋がる。このため 、デフロスト運転中に油分離器(124,164)に溜ま った冷媒が、バイパス管(145,185)へ流出し易く なる。また、油分離器(124,164)内の冷媒が凝縮 し、その底部に液冷媒が溜まったとしても、 この液冷媒は速やかにバイパス管(145,185)へ流 出する。

 第9の発明は、第1乃至第8のいずれか1つの 発明の冷凍装置において、上記各利用側熱交 換器(102,112)は、同一の庫内に設けられると共 に、各々が同一のフィン(102a)を共用するよう に構成されていることを特徴とするものであ る。

 第9の発明では、各利用側熱交換器(102,112) が同一の庫内に配置される。また、各利用側 熱交換器(102,112)は、同じフィン(102a)を共用し ている。従って、本発明の個別デフロスト動 作では、除霜対象となる利用側熱交換器(102,1 12)を凝縮器とする際、この利用側熱交換器(10 2,112)内の冷媒の熱が、フィン(102a)を介して残 りの利用側熱交換器(102,112)へも伝わることに なる。その結果、個別デフロスト動作では、 凝縮器側の利用側熱交換器(102,112)の熱を利用 して、休止側の利用側熱交換器(102,112)の表面 の霜も融解させることができる。

 第10の発明は、第1乃至第9のいずれか1つ 発明の冷凍装置において、上記デフロスト 転では、除霜対象となる利用側熱交換器(102, 112)を流出する冷媒の過冷却度が所定温度以 になると個別デフロスト動作の除霜対象が 更されることを特徴とするものである。

 第10の発明のデフロスト運転では、除霜 象となる利用側熱交換器(102,112)内に凝縮し 液冷媒が溜まり、この液冷媒の過冷却度が 定温度以上になると、個別デフロストの除 対象が変更される。その結果、除霜対象と る利用側熱交換器(102,112)を適宜変更しなが 個別デフロスト動作を繰り返し行っても、 利用側熱交換器(102,112)内に液冷媒が溜まっ しまうのが未然に回避される。従って、各 用側熱交換器(102,112)の除霜に用いられる冷 の量が不足してしまうことが一層確実に回 される。

 第11の発明は、第1乃至第9のいずれか1つ 発明の冷凍装置において、上記デフロスト 転では、除霜対象となる利用側熱交換器(102, 112)を流出する冷媒の温度が所定温度以上に ると個別デフロスト動作の除霜対象が変更 れることを特徴とするものである。

 第11の発明のデフロスト運転では、除霜 象となる利用側熱交換器(102,112)内に凝縮し 液冷媒が溜まり、利用側熱交換器(102,112)内 冷媒の温度が所定温度以上になると、個別 フロストの除霜対象が変更される。その結 、除霜対象となる利用側熱交換器(102,112)を 宜変更しながら個別デフロスト動作を繰り し行っても、各利用側熱交換器(102,112)内に 冷媒が溜まってしまうのが未然に回避され 。従って、各利用側熱交換器(102,112)の除霜 用いられる冷媒の量が不足してしまうこと 一層確実に回避される。

 本発明では、デフロスト運転において、 数の利用側熱交換器(102,112)の中から除霜対 となる利用側熱交換器(102,112)を適宜変更し 個別デフロスト動作を行うようにしている このため、本発明によれば、複数の利用側 交換器(102,112)を全て凝縮器として除霜する 合と比較して、利用側熱交換器(102,112)内に まり込んでしまう冷媒の量が少なくなる。 って、この個別デフロスト動作では、利用 熱交換器(102,112)の除霜に用いられる冷媒の を充分に確保できるので、デフロスト運転 高効率化を図ることができる。

 また、本発明では、個別デフロスト動作 除霜対象外となる利用側熱交換器(102,112)内 冷媒を除霜対象となる利用側熱交換器(102,11 2)側へ送る排出動作を行うようにしている。 のため、本発明によれば、休止側の利用側 交換器(102,112)内に溜まり込んでしまう冷媒 除霜対象となる利用側熱交換器(102,112)の除 に利用することができ、各利用側熱交換器( 102,112)の除霜に用いられる冷媒の量を一層確 に確保することができる。

 第2の発明では、利用側熱交換器(102,112)の 容量が大きくなり易い2段圧縮冷凍サイクル 行う冷凍装置において、除霜対象を変更し がら個別デフロスト動作を行うようにして る。このため、本発明によれば、利用側熱 換器(102,112)内に液冷媒が多量に溜まり込ん しまったとしても、各利用側熱交換器(102,112 )の除霜に用いられる冷媒の量を充分確保で る。

 また、本発明の排出動作では、低段側圧 機(121,122,123,161,162,163)で圧縮した冷媒を除霜 対象となる利用側熱交換器(102,112)へ送るよう にしている。このようにすると、低段側圧縮 機(121,122,123,161,162,163)の入力熱を除霜対象と る利用側熱交換器(102,112)の除霜に利用する とができる。

 また、第3の発明では、個別デフロスト動 作において、除霜対象外となる利用側熱交換 器(102,112)に対応する膨張弁(101,111)を全閉にし ている。従って、本発明によれば、除霜対象 外の利用側熱交換器(102,112)における冷媒の流 通を確実に禁止でき、その分だけ除霜対象と なる利用側熱交換器(102,112)へ送ることができ る冷媒の量を多く確保できる。

 特に第4の発明の排出動作では、除霜対象 外となる利用側熱交換器(102,112)に対応する膨 張弁(101,111)を全閉状態としている。このため 、本発明によれば、膨張弁(101,111)から低段側 圧縮機(121,122,123,161,162,163)の吸入口の間に溜 った冷媒を除霜対象となる利用側熱交換器(1 02,112)へ送ることができる。従って、除霜対 の利用側熱交換器(102,112)の除霜に用いられ 冷媒の量を確実に確保することができる。 た、膨張弁(101,111)を全閉とすることで、低 側圧縮機(121,122,123,161,162,163)の吸入側の冷媒 ガス化させることができるので、低段側圧 機(121,122,123,161,162,163)での液圧縮現象を回避 できる。

 第5の発明では、各利用側回路(100,120,110,16 0)において、低段側圧縮機(121,122,123,161,162,163) の吸入側と吐出側とを繋ぐバイパス管(145,185) を設けるようにしている。このため、個別デ フロスト動作では、高段側圧縮機(41,42,43)の 出冷媒をバイパス管(145,185)を経由して除霜 象となる利用側熱交換器(102,112)へ送ること できる。

 特に第6の発明の排出動作では、除霜対象 外の利用側熱交換器(102,112)に対応する開閉弁 (SV6,SV11)を閉鎖している。このため、本発明 よれば、排出動作時に低段側圧縮機(121,122,12 3,161,162,163)で圧縮された冷媒を速やかに除霜 象の利用側熱交換器(102,112)側へ送ることが きる。従って、除霜対象の利用側熱交換器( 102,112)の除霜に利用される冷媒の量を充分に 保することができる。

 また、第7の発明では、バイパス管(145,185) の一端を油分離器(124,164)に繋ぐようにしてい る。従って、本発明のデフロスト運転では、 油分離器(124,164)内に溜まった冷媒をバイパス 管(145,185)を経由して除霜対象の利用側熱交換 器(102,112)へ確実に送ることができる。従って 、各利用側熱交換器(102,112)の除霜に利用され る冷媒の量を充分に確保することができる。

 特に第8の発明では、バイパス管(145,185)の 一端を油分離器(124,164)の底部と繋いでいるの で、油分離器(124,164)内に溜まった液冷媒等を 速やかにバイパス管(145,185)に流出させ、除霜 対象の利用側熱交換器(102,112)へ送ることがで きる。

 また、第9の発明では、複数の利用側熱交 換器(102,112)がフィン(102a)を共用するように構 成されている。このため、個別デフロスト動 作時には、各利用側熱交換器(102,112)において 、凝縮器側の利用側熱交換器(102,112)内の冷媒 の熱を利用して、休止側の利用側熱交換器(10 2,112)の除霜を行うことができる。従って、各 利用側熱交換器(102,112)の除霜に要する時間の 短縮化を図ることができる。

 更に、第10の発明のデフロスト運転では 除霜対象となる利用側熱交換器(102,112)から 出した冷媒の過冷却度が所定温度以上にな と、除霜対象を変更するようにしている。 のため、各利用側熱交換器(102,112)内の冷媒 寝込みを未然に回避することができる。従 て、各利用側熱交換器(102,112)の除霜に利用 れる冷媒の量を充分に確保することができ 。

 また、第11の発明のデフロスト運転では 除霜対象となる利用側熱交換器(102,112)から 出した冷媒の温度が所定温度以上になると 除霜対象を変更するようにしている。この め、各利用側熱交換器(102,112)内の冷媒の寝 みを未然に回避することができる。従って 各利用側熱交換器(102,112)の除霜に利用され 冷媒の量を充分に確保することができる。

図1は、実施形態に係る冷凍装置の概略 構成を示す配管系統図である。 図2は、実施形態に係る冷凍装置の冷却 熱交換器を模式的に示した概略構成図である 。 図3は、実施形態に係る冷凍装置の低段 側油分離器の近傍を示す配管系統図である。 図4は、実施形態に係る冷凍装置の冷却 運転時の冷媒の流れを示す配管系統図である 。 図5は、実施形態に係る冷凍装置の事前 排出動作の冷媒の流れを示す配管系統図であ る。 図6は、実施形態に係る冷凍装置の第1 別デフロスト動作の冷媒の流れを示す配管 統図である。 図7は、実施形態に係る冷凍装置の第1 出動作の冷媒の流れを示す配管系統図であ 。 図8は、実施形態に係る冷凍装置の第2 別デフロスト動作の冷媒の流れを示す配管 統図である。 図9は、実施形態に係る冷凍装置の第2 出動作の冷媒の流れを示す配管系統図であ 。

符号の説明

 10        冷凍装置
 40        室外回路(熱源側回路)
 41,42,43     高段側圧縮機(圧縮機)
 44        熱源側熱交換器(室外熱交換器 )
 100,120     第1冷凍回路,第1ブースタ回路( 1利用側回路)
 110,160     第2冷凍回路,第2ブースタ回路( 2利用側回路)
 101,111     室内膨張弁(膨張弁)
 102,112     冷却熱交換器(利用側熱交換器)
 121,161     低段側圧縮機
 124,164     低段側油分離器(油分離器)
 145,185     バイパス管
 SV6,SV11     電磁弁(開閉弁)

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 詳細に説明する。

 本実施形態の冷凍装置(10)は、コンビニエ ンスストア等に設置されて、冷凍庫内の冷却 を行うものである。

 図1に示すように、実施形態の冷凍装置(10 )は、室外ユニット(11)、拡張ユニット(12)、過 冷却ユニット(13)、冷凍ショーケース(14)、第1 ブースタユニット(15)、及び第2ブースタユニ ト(16)を備えている。上記室外ユニット(11) 拡張ユニット(12)、及び過冷却ユニット(13)は 、屋外に設置されている。一方、残りのユニ ット(14,15,16)は、何れもコンビニエンススト 等の店内に設置されている。

 室外ユニット(11)には室外回路(40)が、拡 ユニット(12)には拡張回路(80)が、過冷却ユニ ット(13)には過冷却回路(90)がそれぞれ設けら ている。室外回路(40)と拡張回路(80)と過冷 回路(90)とは、直列に接続されて熱源側回路 構成している。冷凍ショーケース(14)には第 1冷凍回路(100)及び第2冷凍回路(110)が、第1ブ スタユニット(15)には第1ブースタ回路(120)が 第2ブースタユニット(16)には第2ブースタ回 (160)がそれぞれ設けられている。第1冷凍回 (100)と第1ブースタ回路(120)とは、直列に接 されて第1利用側回路を構成している。第2冷 凍回路(110)と第2ブースタ回路(160)とは、直列 接続されて第2利用側回路を構成している。

 この冷凍装置(10)では、熱源側回路(40,80,90 )に第1利用側回路(100,120)と第2利用側回路(110,1 60)とが並列に接続されることで、冷媒が循環 して蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる冷 媒回路が構成されている。

 具体的には、室外回路(40)の端部には、第 1閉鎖弁(21)と第2閉鎖弁(22)とが設けられてい 。第2閉鎖弁(22)は、第1連絡配管(31)を介して 記拡張回路(80)の一端と接続している。拡張 回路(80)の他端は、第2連絡配管(32)を介して上 記過冷却回路(90)の一端と接続している。過 却回路(90)の他端は、第3連絡配管(33)を介し 上記第1冷凍回路(100)及び第2冷凍回路(110)の 端と接続している。第1冷凍回路(100)の他端 、第4連絡配管(34)を介して第1ブースタ回路(1 20)の一端と接続し、第2冷凍回路(110)の他端は 、第5連絡配管(35)を介して第2ブースタ回路(16 0)の一端と接続している。第1ブースタ回路(12 0)の他端には第3閉鎖弁(23)が、第2ブースタ回 (160)の他端には第4閉鎖弁(24)がそれぞれ設け られている。第3閉鎖弁(23)及び第4閉鎖弁(24) 、第6連絡配管(36)を介して上記第1閉鎖弁(21) 接続している。

  《室外ユニット》
 室外ユニット(11)の室外回路(40)には、第1高 側圧縮機(41)、第2高段側圧縮機(42)、第3高段 側圧縮機(43)、室外熱交換器(44)、レシーバ(45) 、内部熱交換器(46)、室外膨張弁(47)、及び四 切換弁(48)が設けられている。

 上記各高段側圧縮機(41,42,43)は、何れも全 密閉型で高圧ドーム型のスクロール圧縮機で 構成されている。第1高段側圧縮機(41)は、イ バータを介して電力が供給される可変容量 の圧縮機を構成している。つまり、第1高段 側圧縮機(41)は、インバータの出力周波数を 化させて圧縮機モータの回転速度を変更す ことにより、その容量が変更可能となって る。第2高段側圧縮機(42)及び第3高段側圧縮 (43)は、固定容量型の圧縮機を構成している つまり、第2高段側圧縮機(42)及び第3高段側 縮機(43)は、圧縮機モータが常に一定の回転 速度で運転されるものであって、その容量が 変更不能となっている。

 第1高段側圧縮機(41)の吐出側には第1吐出 (51)の一端が、第2高段側圧縮機(42)の吐出側 は第2吐出管(52)の一端が、第3高段側圧縮機( 43)の吐出側には第3吐出管(53)の一端がそれぞ 接続している。これらの吐出管(51,52,53)の他 端は、高段側吐出管(54)を介して上記四路切 弁(48)と接続している。また、第1高段側圧縮 機(41)の吸入側には第1吸入管(55)が、第2高段 圧縮機(42)の吸入側には第2吸入管(56)が、第3 段側圧縮機(43)の吸入側には第3吸入管(57)が れぞれ接続している。これらの吸入管(55,56, 57)の他端は、高段側吸入管(58)を介して上記 路切換弁(48)と接続している。

 高段側吐出管(54)には、高段側油分離器(59 )が設けられている。高段側油分離器(59)には その底部に高段側油戻し管(59a)の一端が接 されている。高段側油戻し管(59a)の他端は、 高段側吸入管(58)に接続されている。また、 段側油戻し管(59a)には、開閉自在な第1電磁 (SV1)が設けられている。高段側油分離器(59) は、各高段側圧縮機(41,42,43)の吐出冷媒中か 油(冷凍機油)が分離される。高段側油分離 (59)で分離された油は、第1電磁弁(SV1)が開放 れた状態の高段側油戻し管(59a)を経由して 各高段側圧縮機(41,42,43)に吸入される。

 上記室外熱交換器(44)は、クロスフィン式 のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であ って、熱源側熱交換器を構成している。室外 熱交換器(44)の近傍には、室外ファン(60)が設 られている。この室外熱交換器(44)では、上 記室外ファン(60)が送風する室外空気と冷媒 の間で熱交換が行われる。室外熱交換器(44) 、その一端が四路切換弁(48)に接続され、そ の他端が第1液管(61)を介して上記レシーバ(45) の頂部に接続されている。

 上記レシーバ(45)は、容器内で余剰冷媒を 貯留するものである。レシーバ(45)は、約10L( ットル)程度の内部容積を有している。レシ ーバ(45)には、その頂部に上記第1液管(61)が接 続され、その底部に第2液管(62)が接続されて る。

 上記内部熱交換器(46)は、第1伝熱管(46a)と 第2伝熱管(46b)とを有し、各伝熱管(46a,46b)を流 れる冷媒同士を熱交換させるものである。こ の内部熱交換器(46)は、例えばプレート熱交 器で構成されている。

 第1伝熱管(46a)は、その一端が上記第2液管 (62)に接続され、その他端が第3液管(63)を介し て上記第2閉鎖弁(22)に接続されている。第3液 管(63)の途中には、第1分岐管(64)及び第2分岐 (65)の一端がそれぞれ接続されている。第1分 岐管(64)及び第2分岐管(65)の他端は、それぞれ 第1液管(61)の途中に接続されている。第1分岐 管(64)には、上記室外膨張弁(47)が設けられて る。室外膨張弁(47)は、開度が調節可能な電 子膨張弁であって、熱源側膨張弁を構成して いる。また、第1分岐管(64)の途中には、第1イ ンジェクション管(66)の一端が接続されてい 。第1インジェクション管(66)の他端は、高段 側吸入管(58)に接続されている。第1インジェ ション管(66)には、電動弁である第1電動弁(6 6a)が設けられている。

 第2伝熱管(46b)は、その一端が第2インジェ クション管(67)を介して上記第1分岐管(64)の途 中に接続され、その他端が高段側吸入管(58) 接続されている。第2インジェクション管(67) には、電動弁である第2電動弁(67a)が設けられ ている。

 上記四路切換弁(48)は、第1から第4までの ートを備えている。四路切換弁(48)では、第 1のポートが高段側吐出管(54)に、第2のポート が室外熱交換器(44)に、第3のポートが高段側 入管(58)に、第4のポートが第1閉鎖弁(21)にそ れぞれ接続されている。この四路切換弁(48) 、第1のポートと第2のポートが互いに連通し て第3のポートと第4のポートが互いに連通す 第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポ トと第4のポートが互いに連通して第2のポー トと第3ポートが互いに連通する第2状態(図1 破線で示す状態)とに切り換え可能となって る。

 室外回路(40)には、各種のセンサが設けら れている。具体的には、上記第1吐出管(51)に 第1吐出温度センサ(71)が、第2吐出管(52)には 第2吐出温度センサ(72)が、第3吐出管(53)には 3吐出温度センサ(73)がそれぞれ設けられてい る。各吐出温度センサ(71,72,73)は、各高段側 縮機(41,42,43)の吐出冷媒の温度をそれぞれ検 する。また、高段側吐出管(54)には高段側高 圧圧力センサ(74)が、高段側吸入管(58)には高 側低圧圧力センサ(75)がそれぞれ設けられて いる。高段側高圧圧力センサ(74)は、室外回 (40)の高圧側の冷媒の圧力を、高段側低圧圧 センサ(75)は、室外回路(40)の低圧側の冷媒 圧力をそれぞれ検出する。また、室外ファ (60)の近傍には、室外温度センサ(76)が設けら れている。室外温度センサ(76)は、室外熱交 器(44)の周囲の室外空気の温度を検出する。

 室外回路(40)には、複数の逆止弁が設けら れている。具体的には、第1吐出管(51)には第1 逆止弁(CV1)が、第2吐出管(52)には第2逆止弁(CV2 )が、第3吐出管(53)には第3逆止弁(CV3)がそれぞ れ設けられている。また、第1液管(61)には第4 逆止弁(CV4)が、第3液管(63)には第5逆止弁(CV5) 、第2分岐管(65)には第6逆止弁(CV6)がそれぞれ 設けられている。なお、これらの逆止弁及び その後に説明する逆止弁は、図1に付した矢 の指す方向のみの冷媒の流通を許容し、そ 逆方向への冷媒の流れを禁止している。

 室外回路(40)には、上述した第1閉鎖弁(21) び第2閉鎖弁(22)以外にも複数の閉鎖弁が設 られている。具体的には、第1液管(61)には第 5閉鎖弁(25)が、第2液管(62)には第6閉鎖弁(26)が 、第1分岐管(64)には第7閉鎖弁(27)がそれぞれ けられている。

  《拡張ユニット》
 拡張ユニット(12)の拡張回路(80)には、冷媒 留器(81)が設けられている。この冷媒貯留器( 81)は、円筒密閉状の縦長の容器を構成してお り、その内部に冷媒が貯留可能に構成されて いる。具体的には、冷媒貯留器(81)は、約10L~1 5L程度の内部容積を有している。冷媒貯留器( 81)には、その底部寄りの周面に第4液管(82)及 第5液管(83)の一端が接続されている。第4液 (82)の他端は第1連絡配管(31)と接続し、第5液 管(83)の他端は第2連絡配管(32)と接続している 。また、拡張回路(80)には、第5液管(84)に第8 鎖弁(28)が設けられている。そして、冷媒貯 器(81)は、この第8閉鎖弁(28)を通じて冷媒が 填可能に構成されている。

  《過冷却ユニット》
 過冷却ユニット(13)の過冷却回路(90)には、 冷却熱交換器(91)、過冷却側圧縮機(92)、過冷 却側室外熱交換器(93)、及び過冷却側膨張弁(9 4)が設けられている。過冷却熱交換器(91)は、 高圧側伝熱管(91a)と低圧側伝熱管(91b)とを有 、各伝熱管(91a,91b)を流れる冷媒同士を熱交 させるものである。この過冷却熱交換器(91) 、例えばプレート熱交換器で構成されてい 。

 高圧側伝熱管(91a)は、その一端が上記第2 絡配管(32)と接続し、その他端が上記第3連 配管(33)と接続している。また、低圧側伝熱 (91b)は、冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍 イクルが行われる閉回路(90a)に設けられてい る。この閉回路(90a)では、低圧側伝熱管(91b) 流出側から順に、上記過冷却側圧縮機(92)、 冷却側室外熱交換器(93)、及び過冷却側膨張 弁(94)が接続されている。

 過冷却側圧縮機(92)は、可変容量型の圧縮 機を構成している。過冷却側室外熱交換器(93 )は、クロスフィン式のフィン・アンド・チ ーブ型熱交換器を構成している。過冷却側 外熱交換器(93)の近傍には、過冷却側室外フ ン(95)が設けられている。過冷却側室外熱交 換器(93)では、過冷却側室外ファン(95)が送風 る室外空気と冷媒との間で熱交換が行われ 。過冷却側膨張弁(94)は、開度が調節可能な 電子膨張弁で構成されている。

 また、過冷却ユニット(13)の閉回路(90a)に 、過冷却側圧縮機(92)の吸入管に過冷却側低 圧圧力センサ(96)が設けられている。過冷却 低圧圧力センサ(96)は、閉回路(90a)の低圧側 冷媒の圧力を検出する。また、過冷却側室 ファン(95)の近傍には、過冷却側室外温度セ サ(97)が設けられている。過冷却側室外温度 センサ(97)は、過冷却側室外熱交換器(93)の周 の室外空気の温度を検出する。

  《冷凍ショーケース》
 冷凍ショーケース(14)では、第1冷凍回路(100) と第2冷凍回路(110)とが第3連絡配管(33)から分 して並列に設けられている。第1冷凍回路(10 0)には第1室内膨張弁(101)及び第1冷却熱交換器 (102)が設けられ、第2冷凍回路(110)には第2室内 膨張弁(111)及び第2冷却熱交換器(112)が設けら ている。各室内膨張弁(101,111)は、開度が調 可能な電子膨張弁であって、利用側膨張弁 構成している。

 上記各冷却熱交換器(102,112)は、クロスフ ン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換 であって、利用側熱交換器をそれぞれ構成 ている。第1冷却熱交換器(102)と第2冷却熱交 換器(112)とは、同一の庫内に配置されている また、各冷却熱交換器(102,112)は、図2に示す ように、各々の伝熱管が同じフィン(102a)を貫 通するように近接して配置されている。つま り、各冷却熱交換器(102,112)は、同一のフィン (102a)を互いに共用している。また、各冷却熱 交換器(102,112)の伝熱管は、互いに接触してい ても良いし、所定の間隔を介して配列されて いても良い。なお、図1では、便宜上、各冷 熱交換器(102,112)を互いに離して図示してい 。各冷却熱交換器(102,112)の近傍には、庫内 ァン(103)が設けられている。各冷却熱交換器 (102,112)では、庫内ファン(103)が送風する庫内 気と、各々の冷媒との間でそれぞれ熱交換 行われる。

 また、冷凍ショーケース(14)では、両冷却 熱交換器(102,112)の下側にドレンパン(104)が設 されている。ドレンパン(104)は、各冷却熱 換器(102,112)の表面から落下する霜や結露水 回収する開放型の容器を構成している。ド ンパン(104)の内部には、第3連絡配管(33)の一 をなす加熱配管部(33a)が設けられている。 熱配管部(33a)は、ドレンパン(104)の底板に沿 ように形成されている。この加熱配管部(33a )は、その内部を流れる冷媒の熱を利用して ドレンパン(104)に回収された霜や氷塊を融解 させるものである。なお、図1では、便宜上 上記庫内ファン(103)とドレンパン(104)と加熱 管部(33a)とを、第1冷却熱交換器(102)寄りに 示している。

 また、第1冷凍回路(100)には、第1冷媒温度 センサ(105)と第2冷媒温度センサ(106)とが設け れている。第1冷媒温度センサ(105)は、冷却 転中の第1冷却熱交換器(102)の流入側に設け れ、第2冷媒温度センサ(106)は、冷却運転中 第1冷却熱交換器(102)の流出側に設けられて る。第2冷凍回路(110)には、第3冷媒温度セン サ(115)と第4冷媒温度センサ(116)とが設けられ いる。第3冷媒温度センサ(115)は、冷却運転 の第2冷却熱交換器(112)の流入側に設けられ 第4冷媒温度センサ(116)は、冷却運転中の第2 冷却熱交換器(112)の流出側に設けられている 各温度センサ(105,106,115,116)は、対応する箇 を流れる冷媒の温度をそれぞれ検出する。 に、庫内ファン(103)の近傍には、庫内温度セ ンサ(107)が設けられている。庫内温度センサ( 107)は、冷凍ショーケース(14)内の庫内空気の 度を検出する。

  《第1ブースタユニット》
 上記第1ブースタユニット(15)の第1ブースタ 路(120)には、第1低段側圧縮機(121)、第2低段 圧縮機(122)、及び第3低段側圧縮機(123)が設 られている。上記各低段側圧縮機(121,122,123) 、何れも全密閉型で高圧ドーム型のスクロ ル圧縮機で構成されている。第1低段側圧縮 機(121)は、インバータを介して電力が供給さ る可変容量型の圧縮機を構成している。つ り、第1低段側圧縮機(121)は、インバータの 力周波数を変化させて圧縮機モータの回転 度を変更することにより、その容量が変更 能となっている。第2低段側圧縮機(122)及び 3低段側圧縮機(123)は、固定容量型の圧縮機 構成している。つまり、第2及び第3低段側 縮機(122,123)は、圧縮機モータが常に一定の 転速度で運転されるものであって、その容 が変更不能となっている。

 第1低段側圧縮機(121)の吐出側には第4吐出 管(131)の一端が、第2低段側圧縮機(122)の吐出 には第5吐出管(132)の一端が、第3低段側圧縮 機(123)の吐出側には第6吐出管(133)の一端がそ ぞれ接続している。これらの吐出管(131,132,1 33)の他端は、第1低段側吐出管(134)を介して第 3閉鎖弁(23)と接続している。また、第1低段側 圧縮機(121)の吸入側には第4吸入管(135)が、第2 低段側圧縮機(122)の吸入側には第5吸入管(136) 、第3低段側圧縮機(123)の吸入側には第6吸入 管(137)がそれぞれ接続している。これらの吸 管(135,136,137)の他端は、第1低段側吸入管(138) を介して上記第4連絡配管(34)と接続している

 第1低段側吐出管(134)には、第1低段側油分 離器(124)が設けられている。第1低段側油分離 器(124)には、円筒密閉状に形成されており、 の底部に第1低段側油戻し管(124a)の一端が接 続されている。第1低段側油戻し管(124a)の他 は、第1低段側吸入管(138)に接続されている また、第1低段側油戻し管(124a)には、第2電磁 弁(SV2)が設けられている。第1低段側油分離器 (124)では、第1から第3までの各低段側圧縮機(1 21,122,123)の吐出冷媒中の油(冷凍機油)が分離 れる。第1低段側油分離器(124)で分離された は、第2電磁弁(SV2)が開放された状態の低段 油戻し管(124a)を経由して、各低段側圧縮機(1 21,122,123)に吸入される。

 第1ブースタ回路(120)の各低段側圧縮機(121 ,122,123)には、それぞれ第1から第3までの油排 管(141,142,143)が接続されている。各油排出管 (141,142,143)は、その一端が各低段側圧縮機(121, 122,123)のケーシング内の油溜まりにそれぞれ 口しており、その他端は第1低段側吐出管(13 4)にそれぞれ接続している。第1から第3まで 油排出管(141,142,143)には、それぞれ第3電磁弁 (SV3)、第4電磁弁(SV4)、及び第5電磁弁(SV5)が設 られている。各油排出管(141,142,143)では、各 電磁弁(SV3,SV4,SV5)が開放状態となることで、 低段側圧縮機(121,122,123)に溜まった余剰の油 、室外回路(40)の各高段側圧縮機(41,42,43)側 送られる。

 室外回路(40)には、第1逃がし管(144)、第1 イパス管(145)、第1吸入側インジェクション (146)、及び第1吐出側インジェクション管(147) が設けられている。

 第1逃がし管(144)は、後述する冷却運転時 各低段側圧縮機(121,122,123)が故障等により休 止した場合に、各低段側圧縮機(121,122,123)の 入側の冷媒を室外回路(40)の各高段側圧縮機( 41,42,43)側へ送るものである。第1逃がし管(144) は、その一端が各低段側圧縮機(121,122,123)の 入側と接続し、その他端が第1低段側油分離 (124)と第3閉鎖弁(23)との間に接続している。

 第1バイパス管(145)は、冷媒が各低段側圧 機(121,122,123)をバイパス可能とするものであ る。第1バイパス管(145)は、各低段側圧縮機(12 1,122,123)の吸入側と吐出側とを繋いでいる。 体的には、第1バイパス管(145)の一端は、第1 段側吸入管(138)に接続されている。一方、 3に示すように、第1バイパス管(145)の他端は 第1低段側油分離器(124)の底部と繋がるよう 、上記第1低段側油戻し管(124a)に接続されて いる。第1バイパス管(145)には、第6電磁弁(SV6) が設けられている。

 第1吸入側インジェクション管(146)は、各 段側圧縮機(121,122,123)の吸入側へ液冷媒を送 るものである。冷却運転中には、液冷媒が各 低段側圧縮機(121,122,123)に適宜吸入されるこ で、各低段側圧縮機(121,122,123)の吐出冷媒の 度が調節される。第1吸入側インジェクショ ン管(146)は、その一端が第3連絡配管(33)に接 し、その他端は第1低段側吸入管(138)に接続 ている。第1吸入側インジェクション管(146) は、開度が調節可能な第3電動弁(146a)が設け れている。

 第1吐出側インジェクション管(147)は、各 段側圧縮機(121,122,123)の吐出側へ液冷媒を送 るものである。冷却運転中には、液冷媒が各 低段側圧縮機(121,122,123)の吐出冷媒と混合す ことで、吐出冷媒中に残った油が冷媒と共 搬送され易くなる。つまり、各低段側圧縮 (121,122,123)の吐出冷媒が乾き過ぎとなると、 媒中の油が連絡配管等に滞り易くなるが、 出冷媒中に液冷媒を混合させることで、こ 油を室外回路(40)の各高段側圧縮機(41,42,43) へ送り易くなる。第1吐出側インジェクショ 管(147)は、その一端が第3連絡配管(33)に接続 し、その他端は第1低段側吐出管(134)に接続し ている。第1吐出側インジェクション管(147)に は、開度が調節可能な第4電動弁(147a)が設け れている。

 第1ブースタ回路(120)には、各種のセンサ 設けられている。具体的には、上記第4吐出 管(131)には第4吐出温度センサ(151)が、第5吐出 管(132)には第5吐出温度センサ(152)が、第6吐出 管(133)には第6吐出温度センサ(153)がそれぞれ けられている。各吐出温度センサ(151,152,153) は、各低段側圧縮機(121,122,123)の吐出冷媒の 度をそれぞれ検出する。また、第1低段側吐 管(134)には第1低段側高圧圧力センサ(154)が 第1低段側吸入管(138)には第1低段側低圧圧力 ンサ(155)がそれぞれ設けられている。第1低 側高圧圧力センサ(154)は、第1ブースタ回路( 120)の吐出側の冷媒の圧力を、第1低段側低圧 力センサ(155)は、第1ブースタ回路(120)の吸 側の冷媒の圧力をそれぞれ検出する。

 第1ブースタ回路(120)には、複数の逆止弁 設けられている。具体的には、第4吐出管(13 1)には第7逆止弁(CV7)が、第5吐出管(132)には第8 逆止弁(CV8)が、第6吐出管(133)には第9逆止弁(CV 9)がそれぞれ設けられている。第1逃がし管(14 4)には第10逆止弁(CV10)が設けられている。

  《第2ブースタユニット》
 上記第2ブースタユニット(16)の第2ブースタ 路(160)は、上述した第1ブースタ回路(120)と 様の構成となっているので、詳細な説明は 略する。即ち、第2ブースタ回路(160)には、 4低段側圧縮機(161)、第5低段側圧縮機(162)、 び第6低段側圧縮機(163)が設けられている。 た、第2ブースタ回路(160)には、第7から第9ま での吐出管(171,172,173)と、第2低段側吐出管(174 )と、第7から第9までの吸入管(175,176,177)と、 2低段側吸入管(178)とが設けられている。

 第2ブースタ回路(160)には、第2低段側油分 離器(164)と第2低段側油戻し管(164a)と第4から 6までの油排出管(181,182,183)が設けられている 。第2低段側油戻し管(164a)には第7電磁弁(SV7) 、各油排出管(181,182,183)には第8から第10まで 電磁弁(SV8,SV9,SV10)がそれぞれ設けられてい 。また、第2ブースタ回路(160)には、第2逃が 管(184)、第2バイパス管(185)、第2吸入側イン ェクション管(186)、及び第2吐出側インジェ ション管(187)が設けられている。第2バイパ 管(185)には第11電磁弁(SV11)が、第2吸入側イ ジェクション管(186)には第5電動弁(186a)が、 2吐出側インジェクション管(187)には第6電動 (187a)がそれぞれ設けられている。

 更に、第2ブースタ回路(160)には、第7から 第9までの吐出温度センサ(191,192,193)と、第2低 段側高圧圧力センサ(194)と、第2低段側低圧圧 力センサ(195)と、第11から第14までの逆止弁(CV 11,CV12,CV13,CV14)が設けられている。

   《制御ユニット》
 本実施形態の冷凍装置(10)には、制御ユニッ トとしてのコントローラ(200)が設けられてい 。このコントローラ(200)は、室外ユニット(1 1)、過冷却ユニット(13)、冷凍ショーケース(14 )、第1ブースタユニット(15)、及び第2ブース ユニット(16)の各センサ等で得られた検出信 が入力可能であり、またこれらのユニット( 11,13,14,15,16)の各要素機器へ制御信号を出力可 能に構成されている。

   -運転動作-
 以下に、実施形態の冷凍装置(10)の運転動作 について説明する。この冷凍装置(10)では、 凍ショーケース(14)内を冷却する冷却運転と 冷凍ショーケース(14)内の各冷却熱交換器(10 2,112)の除霜を行うデフロスト運転とが可能と なっている。

   <冷却運転>
 図4に示す冷却運転では、四路切換弁(48)が 1状態に設定される。また、室外膨張弁(47)が 全閉状態となり、過冷却側膨張弁(94)、第1室 膨張弁(101)、及び第2室内膨張弁(111)の開度 適宜調節される。また、第6電磁弁(SV6)及び 11電磁弁(SV11)が閉鎖状態となり、残りの電磁 弁も原則として閉鎖状態となる。

 冷却運転では、室外ファン(60)、過冷却側 室外ファン(95)、庫内ファン(103)が駆動される 。また、室外回路(40)の各高段側圧縮機(41,42,4 3)、第1ブースタ回路(120)の各低段側圧縮機(121 ,122,123)、第2ブースタ回路(160)の各低段側圧縮 機(161,162,163)がそれぞれ駆動される。その結 、冷却運転中の冷媒回路では、室外熱交換 (44)が凝縮器となり、各冷却熱交換器(102,112) 蒸発器となる2段圧縮冷凍サイクルが行われ る。

 具体的には、各高段側圧縮機(41,42,43)から 吐出された冷媒は、高段側吐出管(54)及び四 切換弁(48)を通過し、室外熱交換器(44)を流れ る。室外熱交換器(44)では、冷媒が室外空気 放熱して凝縮する。室外熱交換器(44)で凝縮 た冷媒は、レシーバ(45)及び内部熱交換器(46 )の第1伝熱管(46a)を通過して第3液管(63)へ流入 する。第3液管(63)を流れる冷媒の一部は、第2 インジェクション管(67)を流れる際に第2電動 (67a)で減圧され、その後に内部熱交換器(46) 第2伝熱管(46b)を流れる。内部熱交換器(46)で は、第1伝熱管(46a)を流れる高圧冷媒と、第2 熱管(46b)を流れる低圧冷媒とが熱交換する。 その結果、第1伝熱管(46a)内の冷媒の熱が、第 2伝熱管(46b)内の冷媒の蒸発熱として奪われる 。つまり、内部熱交換器(46)では、第1伝熱管( 46a)を流れる冷媒が冷却される。第2伝熱管(46b )で蒸発した冷媒は、高段側吸入管(58)に流入 る。

 第3液管(63)を流出した冷媒は、冷媒貯留 (81)を通過した後、過冷却熱交換器(91)の高圧 側伝熱管(91a)を流れる。一方、過冷却ユニッ (13)の閉回路(90a)では、蒸気圧縮式の冷凍サ クルが行われている。つまり、閉回路(90a) は、過冷却側圧縮機(92)で圧縮された冷媒が 過冷却側室外熱交換器(93)で凝縮し、過冷却 側膨張弁(94)で減圧されてから過冷却熱交換 (91)の低圧側伝熱管(91b)を流れる。過冷却熱 換器(91)では、高圧側伝熱管(91a)内の冷媒の が、低圧側伝熱管(91b)内の冷媒の蒸発熱とし て奪われる。つまり、過冷却熱交換器(91)で 、高圧側伝熱管(91a)を流れる冷媒が更に冷却 される。

 過冷却熱交換器(91)の高圧側伝熱管(91a)を 出した冷媒は、第3連絡配管(33)を流れ、加 配管部(33a)を流通する。ここで、ドレンパン (104)には、各冷却熱交換器(102,112)の表面から ちた霜や、結露水が凍結した氷塊が溜まっ いる。このため、加熱配管部(33a)を流れる 媒によってドレンパン(104)が加熱されると、 ドレンパン(104)内の霜や氷塊が融解する。ド ンパン(104)内で融解した水は、排水管等を してドレンパン(104)から排出される。一方、 加熱配管部(33a)を流れる冷媒は、ドレンパン( 104)内の霜や氷塊に融解熱を奪われて更に冷 される。加熱配管部(33a)を流出した冷媒は、 第1冷凍回路(100)と第2冷凍回路(110)とに分流す る。

 第1冷凍回路(100)に流入した冷媒は、第1室 内膨張弁(101)を通過する際に減圧されてから 1冷却熱交換器(102)を流通する。第1冷却熱交 換器(102)では、冷媒が庫内空気から吸熱して 発する。その結果、冷凍ショーケース(14)内 の空気が冷却される。第1冷却熱交換器(102)で 蒸発した冷媒は、第1ブースタ回路(120)へ流入 する。

 同様に、第2冷凍回路(110)に流入した冷媒 、第2室内膨張弁(111)を通過する際に減圧さ てから第2冷却熱交換器(112)を流通する。第2 冷却熱交換器(112)では、冷媒が庫内空気から 熱して蒸発する。第2冷却熱交換器(112)で蒸 した冷媒は、第2ブースタ回路(160)へ流入す 。以上のようにして、冷凍ショーケース(14) 内の空気は、例えば-30℃に保たれる。

 第1ブースタ回路(120)へ流入した冷媒は、 低段側圧縮機(121,122,123)に吸入される。各低 段側圧縮機(121,122,123)で圧縮された冷媒は、 1低段側油分離器(124)を通過して第6連絡配管( 36)へ流出する。第1低段側油分離器(124)内では 、各低段側圧縮機(121,122,123)の吐出冷媒中か 油が分離される。分離後の油は、第2電磁弁( SV2)が適宜開放されることで、第1低段側油戻 管(124a)を経由して各低段側油分離器(121,122,1 23)に吸入される。

 同様に、第2ブースタ回路(160)へ流入した 媒は、各低段側圧縮機(161,162,163)に吸入され る。各低段側圧縮機(161,162,163)で圧縮された 媒は、第2低段側油分離器(164)を通過して第6 絡配管(36)へ流出する。第2低段側油分離器(1 64)内では、各低段側圧縮機(161,162,163)の吐出 媒中から油が分離される。分離後の油は、 7電磁弁(SV7)が適宜開放されることで、第2低 側油戻し管(164a)を経由して各低段側油分離 (161,162,163)に吸入される。

 第6連絡配管(36)で合流した冷媒は、四路 換弁(48)を通過して高段側吸入管(58)へ流入す る。この冷媒は、上述の内部熱交換器(46)の 2伝熱管(46b)を流出した冷媒と混合し、各高 側圧縮機(121,122,123)に吸入されて圧縮される

   <デフロスト運転>
 この冷凍装置(10)のデフロスト運転では、第 1冷却熱交換器(102)を除霜する第1個別デフロ ト動作と、第2冷却熱交換器(112)を除霜する 2個別デフロスト動作とが繰り返し行われる

 この冷凍装置(10)では、上述の冷却運転が 所定時間以上継続して行われると、上記冷却 運転からデフロスト運転へと移行する。具体 的には、コントローラ(200)に設けられたタイ ーが所定の設定時間をカウントすると、各 却熱交換器(102,112)の着霜量が増加している 判断し、デフロスト運転が行われる。

 このデフロスト運転では、まず、第1個別 デフロスト動作が行われる。第1個別デフロ ト動作は、第1冷却熱交換器(102)を除霜対象 するものである。また、このデフロスト運 を開始する際には、その後の最初の第1個別 フロスト動作で除霜対象外となる第2冷却熱 交換器(112)内に溜まった冷媒を回収する事前 出動作が行われる。

  《事前排出動作》
 図5に示す事前排出動作では、四路切換弁(48 )が第1状態に設定され、各高段側圧縮機(41,42, 43)が運転状態となる。また、室外膨張弁(47) 全閉状態となり、過冷却側膨張弁(94)の開度 調節される。後述する第1個別デフロスト動 作で除霜対象となる第1冷却熱交換器(102)に対 応する第1利用側回路(100,120)では、第1室内膨 弁(101)、第3電動弁(146a)、及び第4電動弁(147a) の開度が適宜調節され、第6電磁弁(SV6)が閉鎖 状態となる。また、第1利用側回路(100,120)で 、各低段側圧縮機(121,122,123)が運転状態とな 。一方、第1個別デフロスト動作で除霜対象 外となる第2冷却熱交換器(112)に対応する第2 用側回路(110,160)では、第2室内膨張弁(111)、 5電動弁(186a)、及び第6電動弁(187a)がそれぞれ 全閉状態となり、第11電磁弁(SV11)も閉鎖状態 なる。また、第2利用側回路(110,160)では、可 変容量型の第4低段側圧縮機(161)が運転状態と なる。

 この事前排出動作では、各高段側圧縮機( 41,42,43)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(44 )で凝縮した後、第1利用側回路(100,120)側にだ 送られる。第1利用側回路(100,120)では、第1 内膨張弁(101)で減圧された冷媒が、第1冷却 交換器(102)で蒸発する。従って、この事前排 出動作では、冷凍ショーケース(14)内の空気 冷却が未だ継続して行われる。第1冷却熱交 器(102)で蒸発した冷媒は、第1ブースタ回路( 120)の各低段側圧縮機(121,122,123)で圧縮され、 6連絡配管(36)へ流出する。

 一方、第2利用側回路(110,160)では、第2室 膨張弁(111)から各低段側圧縮機(161,162,163)の 入口までの間で冷媒が封止されることにな 。この状態で第4低段側圧縮機(161)が駆動さ ると、第2冷却熱交換器(112)内に溜まった冷 や、それ以外の配管に封止された冷媒が、 4低段側圧縮機(161)に吸入されて圧縮される この際には、第4低段側圧縮機(161)の吸入側 圧力が急激に低下する。このため、仮に封 されている冷媒が凝縮して液化していたと ても、この冷媒が減圧されてガス化してい 。従って、第4低段側圧縮機(161)に液冷媒が 入されてしまう、いわゆる液圧縮現象が回 される。

 第4低段側圧縮機(161)で吐出された冷媒は 第2低段側油分離器(164)を通過して、第6連絡 配管(36)へ流出する。以上のようにして、第1 別デフロスト動作で除霜対象外となる第2利 用側回路(110,160)では、低段側圧縮機(161)の運 に伴い冷媒が系外に排出されて室外回路(40) 側へ回収される。事前排出動作時には、この 冷媒が、第1冷却熱交換器(102)へ送られ、冷凍 ショーケース(14)の冷却に利用される。

 また、この事前排出動作では、第7電磁弁 (SV7)が適宜開放されることで、第2低段側油分 離器(164)内に回収された油が、第2低段側油戻 し管(164a)に戻される。更に、この際には、第 8電磁弁(SV8)が開放されることで、第4低段側 縮機(161)内の余剰の油が第4油送り管(181)を経 由して第6連絡配管(36)へ送られ、最終的には 高段側圧縮機(41,42,43)に吸入される。以上の ように、この事前排出動作では、第1個別デ ロスト動作で除霜対象外となる第2利用側回 (110,160)の低段側圧縮機(161)内の油が、各高 側圧縮機(41,42,43)に送られる油回収動作も行 れる。

 事前排出動作は、第2利用側回路(110,160)の 各低段側圧縮機(161,162,163)の吐出側の冷媒温 に応じて、第4低段側圧縮機(161)の運転容量 制御される。具体的には、例えば第4低段側 縮機(161)は、第7吐出温度センサ(191)で検出 た吐出冷媒の温度が上がるに連れて、運転 波数が小さくなるように制御される。

 また、事前排出動作では、第7吐出温度セ ンサ(191)の検出温度が所定温度以上になると 4低段側圧縮機(161)が停止する。その結果、 前排出動作が終了し、第1個別デフロスト動 作が行われる。

  《第1個別デフロスト動作》
 図6に示す第1個別デフロスト動作では、四 切換弁(48)が第2状態に設定され、各高段側圧 縮機(41,42,43)が運転状態となる。また、室外 張弁(47)及び過冷却側膨張弁(94)の開度が調節 される。第1個別デフロスト動作で除霜対象 なる第1冷却熱交換器(102)に対応する第1利用 回路(100,120)では、第1室内膨張弁(101)が全開 態となり、第3電動弁(146a)及び第4電動弁(147a )が全閉状態となり、第6電磁弁(SV6)が開放さ る。また、第1利用側回路(100,120)では、各低 側圧縮機(121,122,123)が停止状態となる。

 一方、第1個別デフロスト動作で除霜対象 外となる第2冷却熱交換器(112)に対応する第2 用側回路(110,160)では、第2室内膨張弁(111)、 5電動弁(186a)、及び第6電動弁(187a)がそれぞれ 全閉状態となり、第11電磁弁(SV11)が閉鎖され 。また、第2利用側回路(110,160)では、各低段 側圧縮機(161,162,163)が停止状態となる。

 この第1個別デフロスト動作では、各高段 側圧縮機(41,42,43)で圧縮された冷媒が、第6連 配管(36)へ流出する。第6連絡配管(36)へ流出 た冷媒は、第1ブースタ回路(120)を流れて第1 低段側油分離器(124)内へ流入する。第1低段側 油分離器(124)では、その内部に溜まった冷媒 押し出されるようにして、第1バイパス管(14 5)へ流出する。第1バイパス管(145)を流れる冷 は、第1低段側吸入管(138)を経由して、第1冷 凍回路(100)へ流入する。

 第1冷凍回路(100)へ流入した冷媒は、第1冷 却熱交換器(102)を流れる。第1冷却熱交換器(10 2)では、その表面の霜が内側から加熱されて 解する一方、冷媒はこの霜に融解熱を奪わ て凝縮する。第1冷却熱交換器(102)で凝縮し 冷媒は、全開状態の第1室内膨張弁(101)を通 した後、第3連絡配管(33)の加熱配管部(33a)を 流れる。その結果、この冷媒によってドレン パン(104)内が加熱され、ドレンパン(104)内の や氷塊が融解する。第3連絡配管(33)を通過し た冷媒は、過冷却熱交換器(91)で冷却され、 媒貯留器(81)内へ流入する。

 ここで、冷媒貯留器(81)には、デフロスト 運転時に各冷却熱交換器(102,112)の除霜に用い る冷媒の量を増加させるための冷媒が貯留さ れている。つまり、デフロスト運転中には、 各冷却熱交換器(102,112)で冷媒が寝込んでしま い、除霜に用いられる冷媒の量が不足してし まうことがあるが、冷媒貯留器(81)にはこの 足分を補うだけの冷媒が貯留されている。 のため、冷却熱交換器(102,112)で冷媒の寝込 が生じると、冷媒貯留器(81)からは、寝込ん 冷媒量に相当する冷媒が第4液管(82)へ適宜 出し、冷媒回路内の冷媒の補充がなされる

 冷媒貯留器(81)を流出した冷媒は、内部熱 交換器(46)で更に冷却された後、室外膨張弁(4 7)で減圧される。室外膨張弁(47)で減圧された 冷媒は、室外熱交換器(44)で凝縮し、各高段 圧縮機(41,42,43)へ吸入される。

 一方、第2利用側回路(110,160)では、第2室 膨張弁(111)、第11電磁弁(SV11)、第5電動弁(186a) 、及び第6電動弁(187a)が閉じた状態となって る。このため、第2利用側回路(110,160)へは冷 が送られず、第1個別デフロスト動作の除霜 対象外の第2冷却熱交換器(112)は休止状態とな る。

 このような第1個別デフロスト動作は、第 1冷却熱交換器(102)内に所定量の液冷媒が溜ま り込む前に終了する。具体的には、第1個別 フロスト動作が継続して行われると、第1冷 熱交換器(102)内に液冷媒が溜まりこんでい ので、第1冷却熱交換器(102)から流出する冷 の過冷却度が上昇する。第1個別デフロスト 作では、例えば第1高段側圧力センサ(74)や 1冷媒温度センサ(105)の検出値から求めた第1 却熱交換器(102)の凝縮温度と、第2冷媒温度 ンサ(106)で検出した冷媒の温度との差から 冷却度が算出される。そして、算出された 冷却度が所定温度以上(例えば5℃)になると 第1個別デフロスト動作が終了する。

 第1個別デフロスト動作の終了後には、除 霜対象の冷却熱交換器(102,112)を変更するよう に次の個別デフロスト動作が行われる。具体 的には、第1個別デフロスト動作の終了後に 、その除霜対象が第1冷却熱交換器(102)から 2冷却熱交換器(112)へ変更され、第2個別デフ スト動作が行われる。

 ところで、上述の第1個別デフロスト動作 を行うと、第1冷却熱交換器(102)やその前後の 配管には、冷媒が残存した状態となる。この 状態から、直ぐに第2個別デフロスト動作を うと、第2冷却熱交換器(112)の除霜に用いら る冷媒の量を充分確保できない虞がある。 こで、本実施形態の冷凍装置(10)では、第2個 別デフロスト動作の前には、第2個別デフロ ト動作の除霜対象外の第1冷却熱交換器(102) の冷媒を排出する排出動作(第1排出動作)が 上述の事前排出動作と同様に行われる。

  《第1排出動作》
 図7に示す第1排出動作では、四路切換弁(48) 第2状態に設定され、各高段側圧縮機(41,42,43 )が運転状態となる。また、室外膨張弁(47)及 過冷却側膨張弁(94)の開度が調節される。第 2個別デフロスト動作で除霜対象となる第2冷 熱交換器(112)に対応する第2利用側回路(110,16 0)では、第2室内膨張弁(111)が全開状態となり 第5電動弁(186a)及び第6電動弁(187a)が閉鎖状 となり、第11電磁弁(SV11)が開放される。また 、第2利用側回路(110,160)では、各低段側圧縮 (161,162,163)が停止状態となる。

 一方、第2個別デフロスト動作で除霜対象 外となる第1冷却熱交換器(102)に対応する第1 用側回路(100,120)では、第1室内膨張弁(101)、 3電動弁(146a)、及び第4電動弁(147a)がそれぞれ 全閉状態となり、第6電磁弁(SV6)も閉鎖状態と なる。また、第1利用側回路(110,160)では、可 容量型の第1低段側圧縮機(121)が運転状態と る。

 この第1排出動作では、各高段側圧縮機(41 ,42,43)で圧縮された冷媒が、第6連絡配管(36)へ 流出する。第6連絡配管(36)を流れる冷媒は、 2ブースタ回路(160)を流れて第2低段側油分離 器(164)内へ流入する。第2低段側油分離器(164) は、その内部に溜まった冷媒が押し出され ようにして、第2バイパス管(185)へ流出する 第2バイパス管(185)を流れる冷媒は、第2低段 側吸入管(178)を経由して、第2冷凍回路(110)へ 入する。

 第2冷凍回路(110)へ流入した冷媒は、第2冷 却熱交換器(112)を流れる。第2冷却熱交換器(11 2)では、その表面の霜が内側から加熱されて 解する一方、冷媒はこの霜に融解熱を奪わ て凝縮する。第2冷却熱交換器(112)で凝縮し 冷媒は、全開状態の第2室内膨張弁(111)を通 した後、第3連絡配管(33)の加熱配管部(33a)を 流れる。その結果、この冷媒によってドレン パン(104)内が加熱され、ドレンパン(104)内の や氷塊が融解する。その後の冷媒の流れに いては、上記第1個別デフロスト動作と同様 あるので説明を省略する。

 一方、第1利用側回路(100,120)では、第1室 膨張弁(101)から各低段側圧縮機(141,142,143)の 入口までの間で冷媒が封止されることにな 。この状態で第1低段側圧縮機(121)が駆動さ ると、第1冷却熱交換器(102)内に溜まった冷 や、それ以外の配管に封止された冷媒が、 1低段側圧縮機(141)に吸入されて圧縮される この際には、第1低段側圧縮機(121)の吸入側 圧力が急激に低下して冷媒がガス化するの 、第1低段側圧縮機(121)での液圧縮現象が回 される。

 第1低段側圧縮機(121)で圧縮された冷媒は 第1低段側油分離器(124)を通過して、第6連絡 配管(36)へ流出する。この冷媒は、各高段側 縮機(41,42,43)の吐出冷媒と混合し、第2利用側 回路(110,160)へ送られる。つまり、第1利用側 路(100,120)から排出された冷媒は、第2冷却熱 換器(112)の除霜に利用される。ここで、第1 用側回路(100,120)から排出される冷媒には、 1低段側圧縮機(121)の入力熱が付与されてい 。このため、第2冷却熱交換器(112)の除霜能 が向上する。

 また、第1排出動作では、上述した事前排 出動作と同様にして、第2電磁弁(SV2)及び第3 磁弁(SV3)が適宜開放される。その結果、第1 段側圧縮機(121)内の余剰の油が各高段側圧縮 機(41,42,43)側に送られる油回収動作が行われ 。

 第1排出動作は、上述した事前排出動作と 同様にして、第4吐出温度センサ(151)の検出温 度が所定温度以上になると終了し、第2個別 フロスト動作が行われる。

  《第2個別デフロスト動作》
 図8に示す第2個別デフロスト動作では、四 切換弁(48)が第2状態に設定され、各高段側圧 縮機(41,42,43)が運転状態となる。また、室外 張弁(47)及び過冷却側膨張弁(94)の開度が調節 される。第2個別デフロスト動作で除霜対象 なる第2冷却熱交換器(112)に対応する第2利用 回路(110,160)では、第2室内膨張弁(111)が全開 態となり、第5電動弁(186a)及び第6電動弁(187a )が全閉状態となり、第11電磁弁(SV11)が開放さ れる。また、第2利用側回路(110,160)では、各 段側圧縮機(161,162,163)が停止状態となる。

 一方、第2個別デフロスト動作で除霜対象 外となる第1冷却熱交換器(102)に対応する第1 用側回路(100,120)では、第1室内膨張弁(101)、 3電動弁(146a)、及び第4電動弁(147a)がそれぞれ 全閉状態となり、第6電磁弁(SV6)も閉鎖状態と なる。また、第1利用側回路(100,120)では、各 段側圧縮機(121,122,123)が停止状態となる。

 この第2個別デフロスト動作では、各高段 側圧縮機(41,42,43)で圧縮された冷媒が、第6連 配管(36)へ流出する。第6連絡配管(36)を流れ 冷媒は、第2ブースタ回路(160)を流れて第2低 段側油分離器(164)内へ流入する。第2低段側油 分離器(164)では、その内部に溜まった冷媒が し出されるようにして、第2バイパス管(185) 流出する。第2バイパス管(185)を流れる冷媒 、第2低段側吸入管(178)を経由して、第2冷凍 回路(110)へ流入する。

 第2冷凍回路(110)では、上述した第1個別デ フロスト動作と同様にして、第2冷却熱交換 (112)の除霜が行われる。また、第2冷却熱交 器(112)を流出した冷媒は、ドレンパン(104)内 加熱にも利用される。その後の冷媒の流れ ついては、上記第1個別デフロスト動作と同 様であるので説明を省略する。

 このような第2個別デフロスト動作は、第 2冷却熱交換器(112)内に所定量の液冷媒が溜ま り込む前に終了する。具体的には、第2個別 フロスト動作では、例えば第3冷媒温度セン (115)で検出した冷媒の温度と第4冷媒温度セ サ(116)で検出した冷媒の温度との差から過 却度が算出される。そして、算出された過 却度が所定温度以上(例えば5℃)になると、 2個別デフロスト動作が終了する。

 第2個別デフロスト動作の終了後には、再 び第1個別デフロスト動作が行われる。この 1個別デフロスト動作の前には、第2冷却熱交 換器(112)内の冷媒を排出する排出する動作(第 2排出動作)が、上述の第1排出動作と同様にし て行われる。

  《第2排出動作》
 図9に示す第2排出動作では、四路切換弁(48) 第2状態に設定され、各高段側圧縮機(41,42,43 )が運転状態となる。また、室外膨張弁(47)及 過冷却側膨張弁(94)の開度が調節される。第 1個別デフロスト動作で除霜対象となる第1冷 熱交換器(102)に対応する第1利用側回路(100,12 0)では、第1室内膨張弁(101)が全開状態となり 第3電動弁(146a)及び第4電動弁(147a)が閉鎖状 となり、第6電磁弁(SV6)が開放される。また 第1利用側回路(100,120)では、各低段側圧縮機( 121,122,123)が停止状態となる。

 一方、第1個別デフロスト動作で除霜対象 外となる第2冷却熱交換器(112)に対応する第2 用側回路(110,160)では、第2室内膨張弁(111)、 5電動弁(186a)、及び第6電動弁(187a)がそれぞれ 全閉状態となり、第11電磁弁(SV11)も閉鎖状態 なる。また、第2利用側回路(110,160)では、可 変容量型の第4低段側圧縮機(161)が運転状態と なる。

 第2排出動作では、上述の第1排出動作と 様にして、第2利用側回路(110,160)内の冷媒が 外に排出される。この冷媒は、各高段側圧 機(41,42,43)の吐出冷媒と共に、第1冷却熱交 器(102)へ送られて除霜に利用される。

 以上のように、デフロスト運転中には、 前排出動作の後に、第1個別デフロスト動作 →第1排出動作→第2個別デフロスト動作→第2 排出動作→第1個別デフロスト動作→…、と うように、各動作が繰り返し行われる。こ デフロスト運転は、コントローラ(200)に設け られたタイマーが所定の設定時間をカウント すると終了し、その後には上記冷却運転が再 開される。

  -実施形態の効果-
 上記実施形態では、デフロスト運転におい 、除霜対象となる冷却熱交換器(102,112)を交 に変更するように第1個別デフロスト動作と 第2個別デフロスト動作とを順に行うように ている。このため、上記実施形態によれば 2つの冷却熱交換器(102,112)を同時に凝縮器と て除霜する場合と比較して、冷却熱交換器( 102,112)内に溜まり込んでしまう冷媒の量が少 くなる。従って、各個別デフロスト動作で 、冷却熱交換器(102,112)の除霜に利用される 媒の量を充分に確保できるので、デフロス 運転の高効率化を図ることができる。

 また、上記実施形態では、各個別デフロ ト動作を行う前に、除霜対象外となる冷却 交換器(102,112)内の冷媒を除霜対象の冷却熱 換器(102,112)側へ送る排出動作を行うように ている。このため、上記実施形態によれば その後の個別デフロスト動作において、休 状態となる冷却熱交換器(102,112)内の冷媒を 霜対象となる冷却熱交換器(102,112)の除霜に 用することができ、冷媒の寝込みに伴う冷 不足を確実に回避できる。

 また、上記実施形態の第1排出動作や第2 出動作では、各低段側圧縮機(121,161)で圧縮 た冷媒が、除霜対象となる冷却熱交換器(102, 112)へ送られる。このため、各低段側圧縮機(1 21,161)の入力熱を冷却熱交換器(102,112)の除霜 利用することができるので、冷却熱交換器(1 02,112)の除霜能力の向上を図ることができる

 また、各排出動作では、除霜対象外とな 利用側回路(100,120,110,160)の室内膨張弁(101,111 )を全閉状態としている。このため、室内膨 弁(101,111)から低段側圧縮機(121,122,123,161,162,16 3)の吸入口までの間に冷媒を封止することが き、この冷媒を除霜対象となる冷却熱交換 (102)へ送ることができる。また、このよう して各低段側圧縮機(121,161)を運転させると 吸入側の冷媒が減圧されてガス化する。従 て、各低段側圧縮機(121,161)で液圧縮現象が じてしまうことも回避できる。

 更に、上記実施形態では、各バイパス管( 145,185)の一端を各低段側油分離器(124,164)に繋 ようにしている。従って、デフロスト運転 は、各低段側油分離器(124,164)内に溜まった 媒もバイパス管(145,185)を経由して除霜対象 冷却熱交換器(102,112)へ送ることができる。 って、各冷却熱交換器(102,112)の除霜に利用 れる冷媒の量を充分に確保することができ 。特に、バイパス管(145,185)の一端は、低段 油分離器(124,164)の底部に繋がっているので 低段側油分離器(124,164)に溜まった液冷媒等 速やかにバイパス管(145,185)へ流出させるこ ができる。

 また、上記実施形態では、各冷却熱交換 (102,112)がフィンを共用するように構成され いる。このため、各個別デフロスト動作で 、凝縮器側の冷却熱交換器(102,112)内の冷媒 熱を利用して、休止側の冷却熱交換器(102,11 2)の除霜を行うことができる。従って、各冷 熱交換器(102,112)の除霜に要する時間の短縮 を図ることができる。

 また、上記実施形態のデフロスト運転で 、除霜対象となる冷却熱交換器(102,112)から 出した冷媒の過冷却度が所定温度以上にな と、除霜対象を変更するようにしている。 のため、各冷却熱交換器(102,112)内の冷媒の 込みを未然に回避することができる。従っ 、各冷却熱交換器(102,112)の除霜に利用され 冷媒の量を充分に確保することができる。

  《その他の実施形態》
 上記実施形態については、以下のような構 としてもよい。

 上記実施形態では、2段圧縮冷凍サイクル が可能な冷凍装置において、個別デフロスト 動作を行うようにしている。しかしながら、 単段圧縮冷凍サイクルを行う冷凍装置におい て、各冷却熱交換器で個別デフロスト動作を 行うようにしても良い。

 上記実施形態では、2つの冷却熱交換器(10 2,112)を設け、これらの冷却熱交換器(102,112)で 個別デフロスト動作を交互に行うようにして いる。しかしながら、3つ以上の冷却熱交換 を設け、各冷却熱交換器のうち少なくとも1 を除霜対象とし、所定の順序で除霜対象を 更して個別デフロスト動作を行うようにし も良い。

 また、上記実施形態では、各冷却熱交換 (102,112)が同一の庫内に設けられている。し しながら、各冷却熱交換器(102,112)を異なる 凍ショーケース内にそれぞれ設置し、各冷 熱交換器(102,112)で個別デフロスト動作を行 ようにしても良い。

 また、上記実施形態の各排出動作では、 段側圧縮機(121,161)の吐出冷媒の温度が所定 度以上になると、低段側圧縮機(121,161)を停 させるようにしている。しかしながら、こ 以外にも、例えば低段側圧縮機(121,161)の吸 側の圧力が所定圧力以下になると、低段側 縮機(121,161)を停止させるようにしても良い

 また、上記実施形態では、除霜対象とな 冷却熱交換器(102,112)の過冷却度が所定温度 上になると、除霜対象を変更するように次 個別デフロスト動作へ移行するようにして る。しかしながら、冷却熱交換器(102,112)か 流出する冷媒の温度を各冷媒温度センサ(105 ,115)で検出し、この温度が所定温度以上にな と、除霜対象を変更して次の個別デフロス 動作を行うようにしても良い。また、例え 室外回路(40)の高圧側の圧力を高段側高圧圧 力センサ(74)で検出し、この圧力が所定圧力 上になると、次の個別デフロスト動作へ移 するようにしても良い。

 なお、以上の実施形態は、本質的に好ま い例示であって、本発明、その適用物、あ いはその用途の範囲を制限することを意図 るものではない。

 以上説明したように、本発明は、複数の 用側熱交換器を備えた冷凍装置に関し、特 複数の利用側熱交換器を除霜する冷凍サイ ルを行うデフロスト運転が可能な冷凍装置 ついて有用である。