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Title:
REFRIGERATING CYCLE APPARATUS, AND AIR CONDITIONING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157320
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a refrigerating cycle apparatus, in which a compressor (21) for compressing a coolant containing a substance having a double bond, a condenser (22) for condensing the coolant by a heat exchange, an expansion means (23) for reducing the pressure of the coolant condensed, and an evaporator (24) for evaporating the pressure-reduced coolant by a heat exchange are piped and connected to constitute a coolant circuit for circulating the coolant.  The refrigerating cycle apparatus comprises a control means (53) for controlling the actions of the coolant circuit so that the pressure of the coolant in the coolant circuit becomes lower than the critical pressure of the substance having the double bond.

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Inventors:
YAMASHITA, Koji (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 〒1008310, JP)
山下 浩司 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 〒1008310, JP)
YABU, Atsuhiro (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 〒1008310, JP)
Application Number:
JP2009/060726
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 12, 2009
Export Citation:
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Assignee:
Mitsubishi Electric Corporation (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-ku Tokyo, 10, 〒1008310, JP)
三菱電機株式会社 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 Tokyo, 〒1008310, JP)
YAMASHITA, Koji (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 〒1008310, JP)
山下 浩司 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 〒1008310, JP)
International Classes:
F25B1/00; F25B6/02
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI, Hisao et al. (KISA PATENT & TRADEMARK FIRM, The 6th Central Bldg. 19-10, Toranomon 1-chome, Minato-k, Tokyo 01, 〒1050001, JP)
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Claims:
 二重結合を有する物質を含む冷媒を圧縮する圧縮機と、
 熱交換により前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、
 凝縮された冷媒を減圧させるための膨張手段と、
 減圧された前記冷媒を熱交換により蒸発させる蒸発器と
を配管接続して前記冷媒を循環させる冷媒回路を構成し、
 この冷媒回路内の前記冷媒の圧力が、前記二重結合を有する物質の臨界圧力未満となるように、前記冷媒回路の動作を制御する制御手段を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
 二重結合を有する物質を含む冷媒を圧縮する圧縮機と、
 熱交換により前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、
 凝縮された冷媒を減圧させるための膨張手段と、
 減圧された前記冷媒を熱交換により蒸発させる蒸発器と
を配管接続して前記冷媒を循環させる冷媒回路を構成し、
 該冷媒回路内の前記冷媒の圧力の値が、前記冷媒を構成する物質において最も低い臨界圧力に基づいて設定した圧力値以下となるように、前記冷媒回路を構成する手段の動作を制御する制御手段を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
 前記圧縮機の出口側から前記膨張手段の入口に至る流路のいずれかの位置に設けられ、検出した圧力に基づく信号を送信する高圧側圧力検出手段をさらに備え、
 前記制御手段は、前記高圧側圧力検出手段の信号に基づく圧力値が、第1の圧力値より大きいと判断すると、前記圧縮機の圧縮機周波数を低下させる又は前記圧縮機を停止させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
 一定時間分の前記高圧側圧力検出手段の検出に係る複数の圧力の値を記憶する圧力記憶手段をさらに備え、
 前記制御手段は、前記複数の圧力の値に基づいて、一定時間後における圧力の値を予測値として算出し、前記予測値が、第2の圧力値より大きいと判断すると、前記冷媒回路を構成する手段の動作を制御することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
 前記凝縮器及び/又は前記蒸発器に、前記冷媒と熱交換を行わせる空気を送り込むための送風手段をさらに備え、
 前記制御手段は、前記送風手段の動作制御を行うことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
 複数台の前記凝縮器をそれぞれ並列に接続した冷凍サイクル装置において、
 前記制御手段は、少なくとも1台の前記凝縮器への冷媒供給を停止する前又は停止とほぼ同時に、前記冷媒回路における冷媒の圧力を低下させるために、前記冷媒回路を構成する手段の動作を制御することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
 前記制御手段は、前記圧縮機における圧縮機周波数を低下させて、前記冷媒回路における冷媒の圧力を低下させることを特徴とする請求項6記載の冷凍サイクル装置。
 前記冷媒回路において前記冷媒の流量を調整するための、前記膨張手段を含む複数の流量制御手段を、前記冷媒回路に設けている冷凍サイクル装置において、
 前記制御手段は、少なくとも2つの流量制御手段の間が密閉状態にあるものと判断すると、少なくとも1つの流量制御手段を開かせる制御を行うことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
 検出した圧力に基づく信号を送信する圧力検出手段を、前記複数の流量制御手段の間に設け、
 前記制御手段は、前記流量制御手段間の圧力検出手段からの信号に基づいて、前記配管の密閉状態を判断することを特徴とする請求項8記載の冷凍サイクル装置。
 前記制御手段は、前記密閉状態にあるものと判断した一定時間後に、少なくとも一方の前記流量制御手段を開かせる制御を行うことを特徴とする請求項8記載の冷凍サイクル装置。
 請求項1~10のいずれかに記載の冷凍サイクル装置により、対象空間の冷暖房を行うことを特徴とする空気調和装置。
Description:
冷凍サイクル装置及び空気調和 置

 この発明は、ビル用マルチエアコン、ル ムエアコン、パッケージエアコンなどの空 機、冷凍機などの冷凍サイクルを構成する 凍サイクル装置等に関するものである。

 例えば、空気調和装置、冷凍装置、給湯 置等の冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル )を利用した冷凍サイクル装置は、基本的に 圧縮機、凝縮器(熱交換器)、膨張弁及び蒸発 器(熱交換器)を配管接続し、冷媒を循環させ 冷媒回路を構成している。そして、冷媒が 蒸発、凝縮時に、熱交換対象に対して加熱( 放熱)、冷却(吸熱)することを利用し、管内の 圧力を変化させながら空調動作、冷却動作、 加熱動作等を行っている。

 ここで、従来の冷凍サイクル装置において 媒回路内の冷媒として、化学的に安定な物 である、HCFC-22(CHClF )やHFC-134a(CF 3 CH 2 F)などの単一冷媒、HFC-32(CH 2 F 2 )とHFC-125(CF 3 CHF 2 )の混合物であるR-410AやHFC-32(CH 2 F 2 )とHFC-125(CF 3 CHF 2 )とHFC-134a(CF 3 CH 2 F)の混合物であるR-407Cなどの混合冷媒を用い いた(例えば特許文献1参照)。

特開2006-152839号公報(請求項2)

 ここで、冷媒回路を循環する冷媒として、 球温暖化を防止するという観点から、地球 暖化係数(GWP:温室効果ガスである物質に対 て地球の温暖化をもたらす程度を、二酸化 素に係る当該程度に対する比を示す数値と て国際的に認められた知見に基づき定めら た係数)ができる限り小さい冷媒が用いられ つある。このような冷媒として、例えばCF 3 CF=CH 2 、CF 3 CH=CH 2 、CF 3 CF=CF 2 などのように、原子間の結合において二重結 合(多重結合)を有する物質を含む冷媒(以下、 二重結合を有する冷媒という)などがある。

 従来の冷凍サイクル装置では、化学的に 定な物質を冷媒として使用していたため、 用中に冷媒中の物質が分解(以下、冷媒が分 解という)等し、冷媒として機能しなくなる とを気にする必要がなかった。しかし、上 したような二重結合を有する冷媒は、化学 には不安定な冷媒であるため、通常の使用 法では、冷媒が分解、劣化してしまう可能 が高い。例えば、混合冷媒の場合でも、他 冷媒に分解、劣化させられる又はさせるな して混合冷媒全体として機能しなくなり、 の結果、冷凍サイクル装置が正常に使用で なくなる可能性がある。

 この発明は、上記のような課題を解決す ためになされたもので、二重結合を有する 媒のように、化学的に不安定な物質を含む 媒を冷凍回路内を循環させる冷媒として使 する場合でも、冷媒の分解を防ぎ、正常な 転を長期間維持することができる冷凍サイ ル装置等を得ることを目的とする。

 この発明に係る冷凍サイクル装置は、二 結合を有する物質を含む冷媒を圧縮する圧 機と、熱交換により冷媒を凝縮させる凝縮 と、凝縮された冷媒を減圧させるための膨 手段と、減圧された冷媒を熱交換により蒸 させる蒸発器とを配管接続して冷媒を循環 せる冷媒回路を構成し、冷媒回路内の冷媒 圧力の値が、二重結合を有する物質の臨界 力未満となるように、冷媒回路の動作を制 する制御手段を備える。

 この発明の冷凍サイクル装置によれば、 重結合を有する物質を含む冷媒を循環させ 冷媒回路を構成する場合に、制御手段が、 媒回路内の冷媒の圧力の値が、二重結合を する物質の臨界圧力未満となるように、冷 回路の動作を制御するようにしたので、化 的に不安定な二重結合を有する物質を含む 媒において、二重結合を有する物質が臨界 力を越えてしまうことで二重結合を有する 質自身が分解したり、また、他の物質が臨 圧力を越えてしまうことで二重結合を有す 物質を攻撃したりすることで冷媒として機 しなくなるのを効果的に抑制することがで る。そのため、冷凍サイクル装置の性能を 期間維持することができ、さらに信頼性も 保することができる。これにより、例えば 球温暖化係数が低く、環境に好適な、二重 合を有する物質を含む冷媒を有効に用いる とができる冷凍サイクル装置を得ることが きる。

この発明の実施の形態1に係る冷凍サイ クル装置の構成を示す図。 この発明の実施の形態1に係る冷凍サイ クル装置のP-h線図。 二重結合を有する冷媒の化学変化を示 図。 実施の形態1の制御に係るシステムを含 む構成を表す図。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の フローチャートを表す図。 この発明の実施の形態2に係る空気調和 装置の構成を表す図。 この発明の実施の形態3に係る空気調和 装置の構成を表す図。

実施の形態1.
 図1は本発明の実施の形態1に係る冷凍サイ ル装置の構成を示す図である。図1において 冷凍サイクル装置は、圧縮機21、凝縮器22、 凝縮器用ファン31、膨張手段23、蒸発器24、蒸 発器用ファン32及び圧力検出手段41を有して る。そして、圧縮機21、凝縮器22、膨張手段2 3及び蒸発器24を配管で接続することにより冷 媒回路を構成している。ここで本実施の形態 では、冷媒回路内において熱を搬送する媒体 となる冷媒として、原子間の結合において二 重結合を有する物質を含む冷媒を少なくとも 1種類混合した混合冷媒を封入する。冷媒に いては後述する。

 圧縮機21は、冷媒回路を循環させるため 冷媒を吸入し、圧縮して昇圧する。ここで 圧縮機21には、レシプロ、ロータリー、スク ロール、スクリューなどの各種タイプのいず れを用いてもよい。また、例えば圧縮機周波 数が固定の圧縮機であっても、圧縮機周波数 を任意に変化させることにより容量(単位時 あたりの冷媒を送り出す量)を変化させるこ ができるインバータ回路を備えた圧縮機で ってもよい。凝縮器22は、圧縮機21が吐出し たガス(気体)状の冷媒(以下、ガス冷媒という )と熱交換対象(本実施の形態では空気とする) との間で熱交換を行わせ、冷媒が有する熱量 を放出させて空気を加熱する。凝縮器用ファ ン31は、凝縮器22に空気を送り込み、冷媒と 熱交換を効率よく行わせる。膨張手段23は、 例えば電子式膨張弁、温度式膨張弁、キャピ ラリチューブなどで構成され、通過する冷媒 の流量を調整し、冷媒の圧力を低くする(減 する)。

 蒸発器24は、膨張手段23により圧力が低く なった気液二相冷媒(ガス冷媒と液状の冷媒( 下、液冷媒という)とが混在した状態の冷媒 )と熱交換対象(ここでも空気であるものとす )との間で熱交換を行わせ、冷媒に熱量を吸 収させて蒸発させてガス化させる。空気は冷 却される。蒸発器用ファン32についても、空 と冷媒との熱交換を蒸発器24において効率 く行わせるために設けている。ここでは、 縮器用ファン31及び蒸発器用ファン32を用い 、空気との熱交換を行うようにしているが 凝縮器用ファン23の代わりにポンプ及び水 使う水冷機器、蒸発器用ファン26の代わりに ポンプ及び水又はブラインを用いるチラーな どの機器を用いて水との熱交換を行うことも できる。

 また、圧力センサである圧力検出手段41 、本実施の形態では、冷媒回路において最 圧力が高い部分となる、圧縮機21の冷媒出口 (吐出)側に設けられており、検出に係る圧力 基づく信号を、後述するように制御手段等 送信する。ここで、冷媒回路における圧力 高低については、基準となる圧力との関係 より定まるものではなく、圧縮機21の圧縮 膨張手段23等の冷媒流量制御などによりでき る相対的な圧力として表すものとする。また 、温度の高低についても同様であるものとす る。

 図1においては、凝縮器22が1台、蒸発器24 1台の場合を例に説明しているが、冷媒回路 における凝縮器22、蒸発器24の接続数を1台に 定するものではなく、例えば複数台を並列 接続することができる。また、圧縮機21に いても、1台である場合を例に説明している 、例えば複数台の圧縮機21を直列又は並列 接続するようにしてもよい。

 図2は図1の冷凍サイクル装置により構成 る冷媒回路に係るP-h線図である。図2に示すa 点、b点、c点、d点における圧力及びエンタル ピは、図1の冷凍サイクル装置において対応 る箇所における圧力及びエンタルピを表し いる。

 次に、本実施の形態に係る冷凍サイクル 置の動作を冷媒の流れに基づいて説明する 圧縮機21により圧縮されて出口(吐出)側にお いて圧力Paとなった高温の冷媒は、配管を通 して凝縮器22に送り込まれる。凝縮器22を通 過した冷媒は、凝縮器用ファン31により送り まれた空気との間で熱交換することにより 凝縮され、液化される。このとき冷媒は放 し、これにより熱交換対象を加熱する。こ 過程で生じる圧力損失により、冷媒の圧力 Paよりも少し低下してPbになる。

 液化された冷媒は膨張手段23に送り込ま る。液冷媒は膨張手段23を通過することによ り減圧され、気液二相冷媒となって蒸発器24 送り込まれる。蒸発器24を通過した気液二 冷媒は、蒸発器用ファン32により送り込まれ た空気との間で熱交換することにより、蒸発 され、ガス化される。ガス化された冷媒は、 再び、圧縮機21に吸入される。

 この際、冷媒回路において、圧縮機21か 膨張手段23に至る冷媒の流路は高圧側流路と なり、冷媒回路中で相対的に圧力が高い流路 となる。一般的に、圧縮機21の出口側におけ 冷媒の圧力Paが冷媒回路内で最も圧力が高 、膨張手段23の入口側における冷媒の圧力Pb 、凝縮器22及び接続配管での圧力損失によ 、Paよりも少し低い圧力となる。本実施の形 態を含めた各実施の形態においては、冷凍サ イクル装置の構成手段により、冷媒回路にお ける冷媒の圧力を低く抑えるための制御を行 うが、ここでいう冷媒の圧力は、基本的には 圧縮機21の出口側における冷媒の圧力Paであ ものとする。

 図2に示すP-h線図において、飽和液線と飽 和ガス線とが合わさる点を臨界点と呼び、臨 界点における圧力(以下、臨界圧力という。 2では圧力Pcrとなる)よりも冷媒の圧力が高い 状態では、冷媒は液でもガスでもない超臨界 状態になる。冷媒が超臨界状態になると、ガ ス状態又は液状態にある場合とは異なる性質 を示す。超臨界状態では、通常の利用では安 定な物質でも、分解する性質、様々な物質を よく溶解させる性質などを有するようになる 。この高い溶解性や反応性のため、圧縮機21 における容器やシールの材質にも配慮が必 となる。

 ここで、複数の冷媒の混合物として構成 れている混合冷媒について考える。通常、 く使用される混合冷媒としては、HFC-32とHFC- 125の混合物であるR-410A、HFC-32とHFC-125とHFC-134a の混合物であるR-407Cなどがある。

 それぞれの冷媒を構成する物質を化学式で すと、HFC-32はCH 2 F 2 、HFC-125はCF 3 CHF 2 、HFC-134aはCF 3 CH 2 Fとなる。これらの冷媒は、化学的に安定し おり、長期間、地球温暖化ガスとして残存 るため、地球温暖化に寄与する割合を示す 球温暖化係数が比較的大きい値となる。

 一方、物質を構成する原子間の結合におい 、二重結合を有する物質からなる冷媒と他 冷媒とが混合している場合もある。二重結 を有する物質からなる冷媒については、例 ばCF 3 CF=CH 2 (テトラフルオロプロペン:2,3,3,3-Tetrafluoropropen e、HFO-1234yfに代表されるハイドロフルオロオ フィン(HFO)冷媒)、CF 3 CH=CH 2 、CF 3 CF=CF 2 などの物質(=は二重結合を表す)を含む冷媒が ある。地球環境面からは、地球温暖化係数が 小さい、二重結合を有する物質からなる冷媒 を複数混合した混合冷媒とすることが望まし いが、HFC-32、HFC-125、HFC-134aなどの一重結合( 結合)で結合した物質からなる冷媒やその他 冷媒と混合することもできる。

 ここで、二重結合を有する物質は化学的 不安定な性質を有しており、このような物 からなる冷媒は、例えば大気中においては 光やオゾンなどの影響により、分解されや い性質がある。そのため、地球温暖化ガス して長期間存在することがないため、温暖 への影響も小さく、これらは地球温暖化係 が比較的小さい値となる。また、大気中だ でなく、二重結合を有する物質からなる冷 の単一冷媒又は二重結合を有する物質から る冷媒を含む混合冷媒(二重結合を有する冷 媒)を冷媒回路内を循環させる冷媒(作動流体) として用いるために封入した場合でも、冷媒 回路内で二重結合が分解され、冷媒として機 能しなくなる危険性を含んでいる。

 図3はCF 3 CF=CH 2 の分解等の例を表す図である。ここで、二重 結合の分解について、CF 3 CF=CH 2 の分解を例に説明する。例えばCF 3 CF=CH 2 は図3に示すような化学変化を起こす。CF 3 CF=CH 2 の分子同士が重合して分子量の大きいCF 3 CFCH 2 (CF 3 CFCH 2 )nHという形の高分子化合物となることがある 。この高分子化合物は、冷媒回路内において スラッジとなって冷媒と共に循環し、例えば 流路が狭くなる膨張手段等において弁詰まり などの原因となる。また、冷媒回路中に水が 存在すると、CF 3 CFCOHCH 3 の形の酸性を示すアルコールとなり、スラッ ジとなる場合もある。冷媒回路中の水分につ いては、通常、例えばドライヤ(図示せず)等 吸着させて除去する。さらに、CH 3 CFHC=OOH の形の酸となって性質が変わってし い、冷媒としての機能を果たさなくなるこ もある。

 そのため、二重結合を有する冷媒を冷媒 路内を循環させる冷媒(作動流体)として用 る場合は、空気や光やその他、冷媒の分解 促進させる原因を極力排除した状態で使用 なければならないことになる。

 ここで、混合冷媒について説明する。混 冷媒は、構成している冷媒毎に熱に関する 質が異なっており、それぞれ異なる冷凍サ クル(P-h線図)となり、それぞれ臨界点も異 る。冷媒回路を循環する冷媒(作動流体)とし て混合冷媒を使用する冷凍サイクル装置にお いては、それぞれの冷媒が凝縮、蒸発を繰り 返して冷媒回路内を循環している。ここでは 、混合冷媒を構成する各冷媒のうち、臨界点 の最も低い冷媒の臨界圧力を最低臨界圧と称 するものとする。

 冷媒の臨界圧力は、例えば、HFC-32が5.78MPa、 HFC-125が3.616MPa、HFC-134aが4.048MPa、CF 3 CF=CH 2 が約3.3MPaとなる。したがって、HFC-32、HFC-125 びCF 3 CF=CH 2 の各冷媒を混合させた場合は、CF 3 CF=CH 2 の臨界圧力が最も小さく、CF 3 CF=CH 2 自身が最初に超臨界状態となる。

 ここで、混合冷媒を循環させる冷媒回路 おいて、冷媒の圧力(特に高圧側の圧力)が 低臨界圧よりも常に低ければ、それぞれの 媒が分解等されることなく、長期間、冷媒 路内を循環し、凝縮、蒸発等を繰り返し行 ことができる。しかし、例えば、冷媒の圧 が最低臨界圧よりも高くなると、臨界圧力 低い冷媒が超臨界状態となり、超臨界状態 その他の冷媒と冷媒回路内を循環する。

 冷媒が超臨界状態になると、先に述べた うに、通常は安定な物質でも、他の物質を 解する性質等を有するようになる。そのた 、混合冷媒において、臨界圧力を超えた超 界状態の冷媒が存在すると、その他の冷媒 攻撃し、分解しようとする。

 例えば、R-410AやR-407Cなどの化学的に安定 冷媒のみで構成された混合冷媒においては 高圧側における冷媒の圧力が最低臨界圧よ も高くなり、一部の冷媒が超臨界状態にな たとしても、混合冷媒全体が分解されるこ はなく、安定的に使用できる。

 CF 3 CF=CH 2 などの二重結合を有する物質からなる冷媒を 混合冷媒に含む場合、例えば、二重結合を有 する物質からなる冷媒以外の冷媒が超臨界状 態となると、超臨界状態の冷媒が、化学的に 不安定な二重結合を有する物質からなる冷媒 を攻撃するため、冷媒が分解され、安定的な 性能を維持できなくなる。また、すべての冷 媒が分解等されてしまうと、混合冷媒は冷媒 として全く機能しなくなる。

 そこで、二重結合を有する物質からなる 媒を含む混合冷媒においては、冷媒回路の べての位置における冷媒の圧力を、常に最 臨界圧以下にし、どの冷媒も超臨界状態に らないようにして混合冷媒を循環させるよ に制御することが必須となる。

 また、超臨界状態にある冷媒は自分自身 対しても攻撃する。そのため、以上のこと 、他の冷媒の臨界圧力が、二重結合を有す 物質からなる冷媒よりも高い場合、あるい 二重結合を有する物質からなる冷媒のみを 媒として使用する場合でも同様であり、装 を動作させる際には、超臨界状態にならな ようにしながら冷媒を循環させるように制 する必要がある。

 前述した通り、冷媒回路における高圧側 なる流路は、圧縮機21から膨張手段23に至る 流路である。この流路の中でも、圧縮機21に いて、冷媒を圧縮、昇圧するため、一般的 冷凍サイクル装置において、圧縮機21の出 (吐出)側の圧力が冷媒回路内で最も圧力が高 い。

 そこで、本実施の形態では、圧縮機21の 口側に圧力検出手段41を設置し、圧力検出手 段41からの信号に基づく圧力が最低臨界圧を えないように、制御する冷凍サイクル装置 得る。

 図4は本実施の形態の制御に係るシステム を含む冷凍サイクル装置の構成を表す図であ る。図4において、制御手段53は、冷凍サイク ル装置の各手段の動作を制御するための処理 を行う。特に本実施の形態では、圧力検出手 段41からの信号に基づいて、冷媒回路内にお て最も高圧となる部分の冷媒の圧力の値(以 下、高圧圧力値という)を判断して、演算等 処理を行い、各手段を制御する高圧制御手 として機能する。圧力記憶手段51は、一定間 隔毎の複数の高圧圧力値のデータを、過去の 所定期間分記憶する。また、臨界圧記憶手段 52は、混合冷媒における前述した最低臨界圧 基づいて設定した圧力の値を記憶する手段 ある。ここでは、第1圧力値及び第2圧力値 2つの値を記憶しているものとする。

 図5は制御手段53が行う圧力制御のフロー ャートを示す図である。図4及び図5に基づ て、制御手段53が行う処理を中心に本実施の 形態における冷凍サイクル装置の動作につい て説明する。圧縮機21の出口側に設置した圧 検出手段41から送信される信号に基づいて 制御手段53は高圧圧力値を判断し(ST1)、圧力 憶手段51に記憶させる。

 また、制御手段53は、高圧圧力値と臨界 記憶手段52に記憶してある第1圧力値とを比 する(ST2)。ここで、本実施の形態において、 第1圧力値については、高圧圧力値に含まれ 圧力の検出誤差、圧縮機21内部での冷媒の圧 力等を考慮して、例えば二重結合を有する臨 界圧力未満となるように、最低臨界圧の値か らマージンとなる所定値αを引いた値を第1圧 力値とする。第1圧力値は最低臨界圧よりも い値となる。所定値αの値は任意に定めるこ とができるが、ここでは例えば0.2(Mpa)とする

 比較の結果、高圧圧力値が第1圧力値より も大きいと判断すると、制御手段53は、圧縮 21を制御して冷媒回路の高圧側における冷 の圧力を急激に低下させて(ST3)、冷媒が分解 されないようにする。圧縮機21の制御として 、例えば、圧縮機21がインバータ回路を有 る圧縮機の場合には圧縮機周波数を急激に 下させるようにする。また、圧縮機21が圧縮 機周波数が固定の圧縮機である場合には一時 的に動作を停止させる。

 一方、比較の結果、高圧圧力値が第1圧力 値以下であると判断すると、次に、圧力記憶 手段51が記憶する過去一定時間分の複数の高 圧力値のデータに基づいて、一定時間後の 力の予測値を算出する(ST4)。予測値の算出 ついては、例えば3点予測法等のような方法 用いて、複数の高圧圧力値から経時変化(ト レンド)を導き出し、一定時間後における圧 値を予測値として算出する。ここで、予測 について、制御手段53は、3点予測法だけで く、他の方法に基づいて算出するようにし もよい。

 制御手段53は、算出した予測値と臨界圧 憶手段52に記憶してある第2圧力値とを比較 る(ST5)。ここで、第2圧力値についても、高 圧力値に含まれる圧力の検出誤差等を考慮 て、最低臨界圧の値からマージンとなる所 値βを引いた値を第2圧力値とする。第2圧力 についても、最低臨界圧よりも低い値とな 。所定値βの値は任意に定めることができ が、ここでは例えば0.5(Mpa)とする。ここでは 、第1圧力値と第2圧力値とを異ならせている 、同じ値であってもよい。また、場合によ ては高圧圧力値と第1圧力値との比較、予測 値と第2圧力値との比較の一方だけを行うこ も可能である。

 比較の結果、高圧圧力値が第2圧力値より も大きいと判断すると、制御手段53は、冷凍 イクル装置の圧縮機21、凝縮器用ファン31、 蒸発器用ファン32、膨張手段23のうち、1又は 数の手段の動作を制御する(ST5)。この制御 より、冷媒回路の高圧側における冷媒の圧 を低下させるようにして、圧力が最低臨界 を越えないようにし、冷媒が分解されない うにする。ここで、制御手段53が行う冷媒の 圧力を低下させる制御については、例えば、 圧縮機21がインバータ回路を有する圧縮機の 合には、圧縮機周波数を一定数(例えば10Hz) 下させるようにする。また、凝縮器用ファ 31については、ファンの回転数を増加させ 凝縮器22における冷媒の熱量を放出させるよ うにする。また、膨張手段23については開度 大きくし、高圧側の圧力を下げるようにす 。そして、蒸発器用ファン32については、 ァンの回転数を減少させ、蒸発器24における 冷媒による熱量の吸収を抑えるようにする。 制御手段53は、以上の処理を繰り返し行い、 媒回路を循環する混合冷媒を構成する冷媒 1種類でも分解等されないように、冷凍サイ クル装置の各手段を制御する。

 ここで、本実施の形態では、圧縮機21の 口部分に圧力検出手段41を設置した場合を例 に説明を行ったが、設置位置は出口部分に限 定するものではない。例えば、圧縮機21の出 から凝縮器22又は膨張手段23までの圧力損失 は配管径と配管長と冷媒の流量などから計算 できる。例えば凝縮器22の入口側あるいは膨 手段23の入口側などに圧力検出手段41を設置 し、その位置での検出に係る冷媒の圧力値か ら圧縮機21の出口における圧力を推測演算す ことは容易にできる。そのため、圧力検出 段41は圧縮機出口から膨張手段の入口まで いずれかの位置に設置してあれば、圧縮機 口側圧力が最低臨界圧を越えないように制 することができる。

 また、圧力検出手段41は、半導体式やひ みゲージ式のような検出した圧力に応じた 号送信を行う圧力センサを用いる場合が一 的である。ただ、圧力検出手段41をこのよう な圧力センサのみに限定するものでなく、例 えば、所定の圧力になるとON信号を出力する 力スイッチを用いてもよい。この場合、制 手段53は高圧圧力値を判断する必要はない

 また、圧力スイッチを用いる場合は、例 ば、最低臨界圧よりも少し低めの値を所定 圧力として圧力スイッチに設定しておき、 定の圧力になって圧力スイッチが出力したO N信号により、圧縮機21の圧縮動作が停止する ように、配線をしておくこともできる。この 場合、圧力記憶手段51、臨界圧記憶手段52及 本実施の形態における高圧制御手段として 制御手段53が不要になるため、安価な制御シ ステムを構成することができる。ただ、基本 的には、最低臨界圧の近くで圧縮機21が発停 繰り返すことになる。そのため、冷房能力 は暖房能力を十分に発揮することができな なる可能性があるので、圧力センサを用い 方が望ましい。

 また、例えば、圧力検出手段41の代わり 凝縮器22の中央付近に温度センサ等の温度検 出手段を設置して凝縮温度を検出するように し、凝縮温度に基づいて、高圧側における冷 媒の圧力を算出するようにしてもよい。ここ で、凝縮温度を検出するには、基本的には、 温度検出手段を設置した位置において冷媒が 気液二相状態になっている必要があるため、 複数箇所に設置するようにすると、凝縮温度 の検知精度を向上させることができ、これに より圧力の検出精度についても高めることが できる。

 以上のように、実施の形態1の冷凍サイクル 装置によれば、例えばCF 3 CF=CH 2 、CF 3 CH=CH 2 、CF 3 CF=CF 2 等の二重結合を有する物質を含む冷媒を循環 させる冷媒回路を構成する場合に、制御手段 53が、冷媒回路中、最も高い圧力部分となる 縮機21の出口側の圧力が、冷媒を構成する 質において最も低い最低臨界圧に基づいて 定した第1圧力値よりも大きいと判断すると 例えば、圧縮機21の圧縮機周波数を急激に 下又は圧縮機21を停止させるように制御して 、最低臨界圧を越えないようにするので、化 学的に不安定な二重結合を有する物質を含む 冷媒が、二重結合を有する物質自身の分解又 は混合冷媒において他の冷媒の物質の分解に より攻撃されて分解されて冷媒として機能し なくなるのを防ぐことができる。そのため、 冷凍サイクル装置の性能を長期間維持するこ とができ、さらに信頼性も確保することがで きる。ここで、他の手段により圧力の低下を 図ることができるが、圧縮機21の出口側にお る圧力を低下させるためには、圧縮機21の 縮機周波数を急激に低下又は圧縮機21を停止 させることは最も効果的である。また、冷媒 の劣化を防ぎ、圧縮機21に負担をかけること く、冷媒の役割である熱量搬送を維持させ ことができるため、省エネルギを図ること できる。そして、このときに冷媒として用 るテトラフルオロプロピレン等のHFO冷媒は 例えば自然冷媒である二酸化炭素と地球温 化係数が同等であるため、環境の点からも 適である。

 また、圧力検出手段41の検出に係る過去 定時間分の高圧圧力値のデータに基づいて 例えば3点予測法等により、一定時間後の圧 機21の出口側における冷媒の圧力の予測値 算出し、第2圧力値より大きいと判断すると 御により冷媒の圧力を下げるようにしたの 、冷媒の圧力の傾向を判断し、判断に応じ 対応を行って圧力が最低臨界圧を越えない うにし、冷媒が分解されないようにするこ ができる。また、凝縮器用ファン31、蒸発 用ファン32等を、1又は複数組み合わせて制 することで、圧縮機21の出口側における冷媒 の圧力を効果的に下げることができる。

実施の形態2.
 図6は本発明の実施の形態2に係る空気調和 置の構成を表す図である。本実施の形態で 、実施の形態1における冷凍サイクル装置の 表例としてビル用マルチエアコン等の空気 和装置について説明する。図6において、図 1と同じ符号を付している手段等は、上述し 説明の動作と基本的には同じ動作を行う手 である。ここで、本実施の形態における制 手段53は、室内機61a及び61bの運転状態に基づ いて冷凍サイクル装置の各手段(特に室外機60 側の手段)の動作を制御するための処理を行 。

 図6の空気調和装置は、1台の室外機60と2 の室内機61a及び61bとを有している。室外機60 は、圧縮機21、室外熱交換器25、四方弁27、ア キュムレータ28、室外熱交換器用ファン33、 力検出手段41を有している。また、室内機61a 、61bは、それぞれ膨張手段23a、23b、室内熱交 換器26a、26b、室内熱交換器用ファン34a、34bを 有している。特に区別しない場合には、室内 機61a、61b及びその構成手段については、添え 字を省略して説明する(以下、同じ)。

 室外熱交換器25は、四方弁27の切り換えに より、圧縮機21が吐出した冷媒が流入する冷 運転時においては実施の形態1における凝縮 器22として機能し、暖房運転時においては蒸 器24として機能し、空気と冷媒との熱交換 行う。また、室内熱交換器26a、26bは、室外 交換器25とは逆に、冷房運転時においては蒸 発器24として機能し、暖房運転時においては 縮器22として機能して、空調対象空間の室 空気と冷媒との熱交換を行う。

 また、アキュムレータ28は余剰冷媒を貯 する手段である。ここでは、圧縮機21の吸入 側にアキュムレータを付けた場合を示したが 、例えば凝縮器22となる熱交換器の出口側に シーバを付けて液冷媒を貯留するようにし もよい。室外熱交換器用ファン33、室内熱 換器用ファン34a、34bは、空気と冷媒との熱 換を効率よく行わせるために設けている。 して、本実施の形態の空気調和装置におい も、実施の形態1と同様の冷媒を用いて冷媒 路内を循環させるものとする。

 次に、本実施の形態に係る暖房運転時に ける空気調和装置の動作を冷媒の流れに基 いて説明する。図6に示す冷媒回路に沿った 矢印は、暖房運転時における冷媒の流れを表 している。圧縮機21の圧縮により加圧され、 出された高温、高圧のガス冷媒は四方弁27 配管を通過して室内機61に流入する。室内機 61において、室内熱交換器26を通過した冷媒 凝縮され、液化される。このとき、冷媒は 室内熱交換器用ファン34により送り込まれた 室内空気に対して放熱し、これにより熱交換 対象となる室内空気を加熱する。加熱された 室内空気は温風として室内に供給される。液 化された冷媒は、膨張手段23を通過すること より減圧される。そして、減圧された冷媒 、室外熱交換器25を通過することにより蒸 され、ガス化される。ガス化された冷媒は 再び、圧縮機21に吸入される。

 ここで、室内機61の膨張手段23は、室内熱 交換器26を通過する冷媒の流量を制御してい 。例えば、室内機61が設置されている空調 象空間の温度が目標温度に到達した場合、 内機61はサーモオフの状態となり、室内熱交 換器用ファン34が停止し、膨張手段23は全閉 なる。ここで、全閉とは本実施の形態にお ては、冷媒が流れない程度の最小開度を意 するものとする。そのため、サーモオフの 態では室内熱交換器26を冷媒が通過しない。

 空気調和装置が暖房運転を行っている場 、室内熱交換器26は凝縮器として機能する 、室内機61a、61bのどちらか1台がサーモオフ 状態になると、その室内機61の膨張手段23は 全閉し、室内熱交換器26に冷媒が通過しなく る。そのため、凝縮器(高圧側における熱交 換器)の数が急激に減少し、高圧側の冷媒の 力が上昇する。

 従来では、室内機61がサーモオフの状態 なり、上昇した高圧側の冷媒の圧力を目標 力に近づけるようにフィードバック制御を う。しかし、二重結合を有する冷媒を循環 せている場合、冷媒の分解を防ぐために、 媒の圧力のオーバーシュートは防がなけれ ならない。

 そこで、制御手段53は、例えば室内機61に 設けた温度検出手段(図示せず)により検出し 空調対象空間の温度が目標温度に到達した のと判断すると、例えば膨張手段23を全閉 せて室内熱交換器26への冷媒流入停止、室内 熱交換器用ファン34の停止などにより、室内 交換器26(凝縮器)への熱量の供給を停止を行 う前又は熱量の供給を停止とほぼ同時に、冷 凍サイクル装置を構成する手段の動作を制御 し、冷媒回路の高圧側における冷媒の圧力を 低下させるようにする。これにより、冷媒の 圧力が最低臨界圧を越えないようにし、冷媒 が分解されないようにする。

 ここで、制御手段53が行う冷媒の圧力を 下させる制御については、例えば、動作を ける室内機61側の手段(膨張手段23、室内熱交 換器用ファン34)による制御を行うことは現実 的に難しい。そこで、例えば圧縮機21がイン ータ回路を有する圧縮機の場合には圧縮機 波数を一定数低下させる、室外熱交換器用 ァン33のファン回転数を減少させるように 御することが考えられる。基本的には圧縮 21の動作を制御するのが最も即効性があり、 圧力低下に有効であるが、圧縮機21と室外熱 換器用ファン33とを組み合わせて制御する うにしてもよい。

 以上のように実施の形態2のように、複数 台の室内機61を並列に接続し、例えば暖房運 のように室内機61が有する室内熱交換器26が 凝縮器として機能する空気調和装置のような 冷凍サイクル装置において、少なくとも1台 膨張手段23の全閉により、対応する室内熱交 換器26における冷媒通過を突然停止する、室 熱交換器用ファン34が停止して冷媒の熱量 放出できないなどが生じることによって、 圧側の冷媒の圧力が急激に上昇して最低臨 圧を越えないようにするため、膨張手段23が 全閉等する前又はほぼ同時に、制御手段53が 例えば圧縮機21の動作を制御して圧縮機21の 出口側の冷媒の圧力を低下させて最低臨界圧 を越えないようにするので、化学的に不安定 な二重結合を有する物質を含む冷媒が、二重 結合を有する物質自身の分解又は混合冷媒に おいて他の冷媒の物質の分解により攻撃され て分解されて冷媒として機能しなくなるのを 防ぐことができる。そのため、冷凍サイクル 装置の性能を長期間維持することができ、さ らに信頼性も確保することができる。

実施の形態3.
 図7は本発明の実施の形態3に係る空気調和 置の構成を表す図である。本実施の形態に いて空気調和装置について説明する。図7に いて、図1、図6と同じ符号を付している手 等は、上述した説明の動作と基本的には同 動作を行う手段である。図7では、室内機61a び61bにおいて、膨張手段23a、23bを中心とし 室内熱交換器26a、26bと反対側(液冷媒又は気 液二相冷媒が流れる側、冷房運転時の上流側 )となる位置に、それぞれ流路開閉手段29a、29 bを設置している。流路開閉手段29a、29bは、 張手段23a、23bと同じように、冷媒の流量を 整(制御)するための手段である。ただ、膨張 手段23a、23bのように細かな流量制御を行うこ とができず、開けば冷媒を通過させ閉じれば 通過させないようにするものである。また、 膨張手段23a、23bと流路開閉手段29a、29bとの間 に圧力検出手段42a、42bを設置する。本実施の 形態における制御についても制御手段53が行 ものとする。

 例えば、空気調和装置が冷房運転を行っ いる場合においても、室内機61の膨張手段23 は、室内熱交換器26に流入し、通過させる冷 の流量を制御している。例えば、室内機61 設置されている空調対象空間の温度が目標 度に近づいた場合、例えば、膨張手段23を徐 々に開口面積を小さくする方向に絞っていく ように制御する。そして、空調対象空間の温 度が目標温度に到達した場合、流路開閉手段 29を閉状態とし、室内熱交換器26に冷媒が流 ないようにする。

 ここで、膨張手段23を冷媒流量がゼロと るまで絞っていったとすると、膨張手段23は 全閉となっていることが考えられる。この場 合、流路開閉手段29と膨張手段23の間の配管 液冷媒が封じ込められることになる。封じ められた液冷媒は周囲から加熱されるとガ 化し、体積が一気に増加する。冷媒がガス (気化)することにより冷媒の圧力が一気に上 昇する。このように、冷媒(特に液冷媒)を密 している部分において圧力が上昇すること 最低臨界圧を越え、冷媒が分解されてしま 可能性がある。

 そこで、本実施の形態の空気調和装置で 、流路開閉手段29と膨張手段23との間に圧力 検出手段42を設置し、圧力検出手段42の検出 係る冷媒の圧力が最低臨界圧を越える前に 膨張手段23の開口面積を大きくして、密閉し た状態の中に冷媒がおかれてしまうのを防ぎ 、圧力上昇による冷媒の分解を防止する。

 また、流路開閉手段29と膨張手段23との間 が密閉されても、ここに外部から熱が加わり 、この密閉区間の液体が蒸発しガス化しない 限りは問題は起きず、冷媒が蒸発するための 潜熱量は大きいため、流路開閉手段29と膨張 段23との間が密閉されても即座に冷媒の圧 は上昇しない。そこで、流路開閉手段29と膨 張手段23との間に圧力検出手段42を設けなく も、制御手段53により、膨張手段23と流路開 手段29との間の配管が密閉されているもの 判断した一定時間経過後に、流路開閉手段29 または膨張手段23を開状態にするような制御 行えば、圧力の上昇を防ぐことができ、同 の効果を得ることができる。

 また、上述した膨張手段23と流路開閉手 29との間だけでなく、冷媒回路において冷媒 を密閉し得る構造を有しているような場合( えば複数の膨張手段が直列に配管接続され いるような場合など)においても同様のこと いえる。その場合でも、例えば膨張手段23 全閉にしないようにするなど、冷媒を密閉 せないようにすることにより、冷媒の圧力 上昇を防ぎ、冷媒の分解を防ぐことができ 。

 以上のように、実施の形態3によれば、例 えば膨張手段23と流路開閉手段29との間など ように、複数の手段で冷媒流量を制御する とにより、冷媒が密閉されたものと判断す と、制御手段53は、少なくとも一方(ここで 膨張手段23)を開口させるように制御するよ にしたので、密閉状態での冷媒の圧力の急 な上昇を防ぎ、最低臨界圧を越えないよう することができる。そのため、化学的に不 定な二重結合を有する物質を含む冷媒が、 重結合を有する物質自身の分解又は混合冷 において他の冷媒の物質の分解により攻撃 れて分解されて冷媒として機能しなくなる を防ぐことができる。そのため、冷凍サイ ル装置の性能を長期間維持することができ さらに信頼性も確保することができる。

 このとき、密閉状態となり得る箇所に圧 検出手段42を設置するようにしたので、制 手段53は、冷媒の密閉に関して、より詳細な 判断等を行うことができる。また、制御手段 53は、例えば膨張手段23、流路開閉手段29の制 御における状態を判断し、膨張手段23と流路 閉手段29との間が密閉状態であると判断す ば、例えば一定時間後に少なくとも一方を いて密閉状態を解くように制御するように たので、圧力検出手段42を設ける必要がなく 、コスト削減に寄与することができる。

実施の形態4.
 上述の実施の形態においては、混合冷媒に いて述べたが、例えば二重結合を有する物 からなる冷媒の単一冷媒である場合にも適 することができる。この場合の最低臨界圧 、二重結合を有する物質からなる単一冷媒 おける臨界圧力となる。また、二重結合を する物質に限らず、化学的に不安定な物質 らなる冷媒を含む場合についても適用する とができる。

 上述した実施の形態では、冷暖房運転が 能な空気調和装置への適用について説明し が、例えばヒートポンプ装置等、冷媒回路 構成する他の冷凍サイクル装置にも適用す ことができる。

 21 圧縮機、22 凝縮器、23、23a、23b 膨張 段、24 蒸発器、25 室外熱交換器、26a、26b  室内熱交換器、27 四方弁、28 アキュムレー 、29a、29b 流路開閉手段、31 凝縮器用ファ 、32 蒸発器用ファン、33 室外熱交換器用 ァン、34a、34b 室内熱交換器用ファン、41、4 2a、42b 圧力検出手段、51 圧力記憶手段、52  臨界圧記憶手段、53 制御手段。