小森晃 (())
YAKUMARU, Yuichi (())
藥丸雄一 (())
TAMURA, Tomoichiro (())
パナソニック株式会社 (51 大阪府門真市大字門真1006番地 Osaka, 5718501, JP)
KOMORI, Kou (())
小森晃 (())
YAKUMARU, Yuichi (())
藥丸雄一 (())
| インジェクション部を有する圧縮機、放熱器、第1膨張機構、第2膨張機構、および蒸発器を含み、これらの機器が順に環状に接続されることによって形成された主冷媒回路と、 前記主冷媒回路における前記第1膨張機構と前記第2膨張機構との間の部分と、前記圧縮機のインジェクション部とを接続しているインジェクション通路と、 前記放熱器を介して前記主冷媒回路の冷媒によって加熱される流体が流れる流体回路と、 前記インジェクション通路を流れる冷媒と、前記流体回路における前記放熱器で加熱される前の流体とを熱交換させることにより、前記流体を冷却する副熱交換器と、 を備えた、冷凍サイクル装置。 |
| 前記圧縮機が、前記インジェクション通路からの冷媒を圧縮室にインジェクションするためのインジェクションポートを前記インジェクション部として有する、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記圧縮機が、低圧段圧縮機構と、高圧段圧縮機構と、前記低圧段圧縮機構の出口と前記高圧段圧縮機構の入口とを接続している流路とを含む多段圧縮機であり、 前記流路が、前記インジェクション部として用いられた、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記インジェクション通路を流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、 前記副熱交換器を流れる前記流体の流量および温度に基づいて、前記第1膨張機構および前記第2膨張機構のいずれか一方または両方と、前記流量調整器とを制御する制御器と、 をさらに備えた、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記冷媒は二酸化炭素である、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記流体は水であり、 前記流体回路は、貯湯タンクと暖房用の熱交換器とを備え、 給湯と暖房とを実行可能な多機能ヒートポンプを構成している、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記暖房用の熱交換器が、前記貯湯タンクの温水を流通させることによって暖房を行うための室内ラジエタであり、 前記流体回路が、 (a)前記室内ラジエタが設けられた暖房用水回路と、(b)前記暖房用水回路に接続されており、前記室内ラジエタから流出した還り水を前記副熱交換器で冷却した後に、前記放熱器で加熱するための熱源側水回路と、を含む、請求項6に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記暖房用の熱交換器が、前記貯湯タンクの温水を流通させることによって暖房を行うための室内ラジエタであり、 前記流体回路が、 (a)前記室内ラジエタが設けられた暖房用水回路と、(b)前記貯湯タンクの下部に貯められた水を前記副熱交換器で冷却した後に、前記放熱器で加熱するための熱源側水回路と、を含む、請求項6に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記熱源側水回路は、前記副熱交換器を含む主通路と、前記副熱交換器よりも上流側で前記主通路から分岐しており、かつ前記副熱交換器と前記放熱器との間において前記主通路に合流しているバイパス通路とを含み、 前記主通路にのみ水を流す第1状態と、前記バイパス通路にのみ水を流す第2状態とを切換可能である、請求項8に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記インジェクション通路を流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、 前記第1状態と前記第2状態との切換を行う切換弁と、 前記流量調整器および前記切換弁を制御する制御器と、をさらに備え、 前記制御器は、前記インジェクション通路の冷媒流量がゼロのときには前記バイパス通路にのみ水が流れるように、前記流量調整器の制御と前記切換弁の制御とを関連付けて行う、請求項9に記載の冷凍サイクル装置。 |
| 前記室内ラジエタから流出した還り水が前記副熱交換器を経由して前記放熱器で加熱されるように、前記暖房用水回路の下流端が、前記熱源側水回路における前記副熱交換器よりも上流側の部分に接続されている、請求項8に記載の冷凍サイクル装置。 |
本発明は、冷媒回路と、この冷媒回路の 媒によって加熱される流体が流れる流体回 とを備えた冷凍サイクル装置に関する。
従来から、図6に示すように、例えば給湯 や暖房に用いられる水またはブライン等の流 体が流れる流体回路102と、この流体回路102の 流体を加熱する冷媒回路101とを備えた冷凍サ イクル装置100が知られている。冷媒回路101は 、冷媒を圧縮する圧縮機103と、圧縮機103で圧 縮された冷媒を放熱させる放熱器104と、放熱 器104で放熱した冷媒を膨張させる膨張機構105 と、膨張機構105で膨張した冷媒を蒸発させる 蒸発器106とを備えている。放熱器104は、冷媒 が流通する高温側流路104aと、流体回路102の 体が流通する低温側流路104bとを有している この放熱器104において、低温側流路104bを流 れる流体が、高温側流路104aを流れる冷媒に って加熱される。流体回路102には、放熱器10 4で加熱された流体を貯留するタンク107と、 ンプ108とが設けられている。
ところで、低温側流路104bを流れる流体の 温度が高くなると、それに伴って、高温側流 路104aを流れる冷媒の温度を高くしなければ らない。しかしながら、高温側流路104aを流 る冷媒の温度を高くしようとすると、冷媒 路101の高圧側圧力が上昇する。例えば、図7 に示すように、放熱器104の出口(点E参照)にお ける冷媒温度をT1からT2(>T1)にまで上昇させ ようとすると、冷媒回路101の高圧側圧力はP1 らP2に上昇する。正確には、冷媒充填量が 変であることから、低温側流路104bを流れる 体の温度が高くなると、冷媒回路101の高圧 圧力が必然的に上昇する。その結果、圧縮 103の入力が増加し、冷凍サイクル装置100のC OPが低下するという課題があった。
そこで、放熱器104の低温側流路104bを流れ る流体を、低温側流路104bに流入する前に予 冷却しておくことが考えられる。特開2002-984 29号公報には、図8に示すように、冷媒回路101 の蒸発器106の出口側に副熱交換器109を設け、 放熱器104の低温側流路104bに流入する前の流 (水)を、冷媒回路101の蒸発器106の出口側冷媒 で冷却することが提案されている。これによ り、放熱器104の低温側流路104bを流れる流体 温度が低下し、冷媒回路101の高圧側圧力の 昇がある程度抑えられる。その結果、冷凍 イクル装置100のCOPの低下がある程度抑制さ る。
しかしながら、近年、さらなる省エネル ー化の促進のため、冷凍サイクル装置にお るCOPのより一層の向上が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、その目的とするところは、冷媒回 と、この冷媒回路の冷媒によって加熱され 流体が流れる流体回路とを備えた冷凍サイ ル装置において、COPのより一層の向上を図 ことである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、
インジェクション部を有する圧縮機、放熱
、第1膨張機構、第2膨張機構、および蒸発
を含み、これらの機器が順に環状に接続さ
ることによって形成された主冷媒回路と、
前記主冷媒回路における前記第1膨張機構と
前記第2膨張機構との間の部分と、前記圧縮
のインジェクション部とを接続しているイ
ジェクション通路と、
前記放熱器を介して前記主冷媒回路の冷媒
よって加熱される流体が流れる流体回路と
前記インジェクション通路を流れる冷媒と
前記流体回路における前記放熱器で加熱さ
る前の流体とを熱交換させることにより、
記流体を冷却する副熱交換器と、
を備えたものである。
<実施形態1>
-冷凍サイクル装置の構成-
図1に示すように、実施形態1に係る冷凍サ
クル装置50は、給湯および暖房を実行可能な
多機能ヒートポンプを構成している。冷凍サ
イクル装置50は、給湯または暖房に用いられ
水が流れる水回路30と、冷媒回路20とを備え
ている。冷媒回路20は、水回路30の水を加熱
る熱源として機能する。
冷媒回路20は、主冷媒回路21と、インジェ クション通路22とを備えている。主冷媒回路2 1は、圧縮機1、放熱器2、第1膨張機構5、第2膨 張機構6、および蒸発器4を有する。これらの 器が順に環状に接続されることによって主 媒回路21が形成されている。冷媒回路20には 、冷媒として二酸化炭素が充填されている。
圧縮機1は、吸入ポート1a、吐出ポート1b およびインジェクションポート1cを有してい る。インジェクションポート1cは、インジェ ション通路22からの冷媒を圧縮室にインジ クションするためのインジェクション部と て設けられている。なお、圧縮機1の具体的 成は何ら限定されるものではない。圧縮機1 には、例えば、ロータリ式圧縮機、スクロー ル式圧縮機等を好適に用いることができる。
放熱器2は、いわゆる液-液熱交換器であ 、高温側流路2aと低温側流路2bとを備えてい 。放熱器2には、例えば、二重管式熱交換器 、プレート式熱交換器等を好適に用いること ができる。
第1膨張機構5および第2膨張機構6には、例 えば、電動式膨張弁等を好適に用いることが できる。ただし、第1膨張機構5および第2膨張 機構6の具体的構成は、何ら限定されない。 1膨張機構5と第2膨張機構6とは、同一種類の 張機構であってもよく、互いに異なる種類 膨張機構であってもよい。一例として、第1 膨張機構5が電動式膨張弁であり、第2膨張機 6がキャピラリである。さらに、第1膨張機 5および第2膨張機構6の少なくとも一方が冷 から動力を回収可能な容積式流体機械で構 されていてもよい。
蒸発器4の具体的構成も特に限定されない が、本実施形態では、蒸発器4はいわゆる空 熱交換器である。蒸発器4には、例えばプレ トフィンチューブ熱交換器等を好適に用い ことができる。蒸発器4に対しては、送風機 14が設けられている。ただし、蒸発器4として 、液-液熱交換器を用いることももちろん可 である。
インジェクション通路22は、主冷媒回路21 における第1膨張機構5と第2膨張機構6との間 部分と、圧縮機1のインジェクションポート1 cとを接続している。インジェクション通路22 には、冷媒の流量を調整する流量調整器7が けられている。流量調整器7の構成は何ら限 されず、例えば、開度調整可能な電動弁等 好適に用いることができる。また、インジ クション通路22には、副熱交換器3が配置さ ている。副熱交換器3は、液-液熱交換器で り、低温側流路3aと高温側流路3bとを備えて る。副熱交換器3の具体的構成も何ら限定さ れず、例えば、二重管式熱交換器、プレート 式熱交換器等を好適に用いることができる。
冷凍サイクル装置50は、さらに、第1膨張 構5および第2膨張機構6の一方または両方と 流量調整器7とを制御する制御器15を備えて る。制御器15は、例えば、市販のDSP(digital s ignal processor)である。インジェクション通路2 2には、インジェクション通路22を流れる冷媒 の流量を検出する流量センサ16と、インジェ ション通路22を流れる冷媒の圧力(中間圧)を 検出する圧力センサ17とが設けられている。 量センサ16および圧力センサ17の検出信号は 、制御器15に送信されるようになっている。 力センサ17に代えて、温度センサを用いて ンジェクション通路22における冷媒の状態( 度および圧力)を検出しうる。また、流量セ サ16を省略してもよい。
水回路30は、貯湯タンク9と、熱源側水回 35と、暖房用水回路36と、給湯回路37とを備 ている。
貯湯タンク9は、水を貯留する縦長のタン クであり、下方から上方にいくに従って水温 が高くなるような温度分布を呈するいわゆる 温度成層式タンクである。ただし、貯湯タン ク9の構成は特に限定される訳ではない。貯 タンク9の内部には、加熱ヒータ18が設けら ている。
熱源側水回路35は、冷媒回路20を熱源とし て、水を加熱するための回路である。熱源側 水回路35の上流端35aは、貯湯タンク9の下部に 接続されている。そのため、貯湯タンク9か 熱源側水回路35に対しては、貯湯タンク9の 部に貯留された比較的低温の水が供給され 。熱源側水回路35の下流端35bは、貯湯タンク 9の上下方向の略中央部に接続されている。 源側水回路35には、ポンプ25、副熱交換器3の 高温側流路3b、および放熱器2の低温側流路2b 順に設けられている。ポンプ25と副熱交換 3の高温側流路3bとの間には、熱源側水回路35 の構成部品として流路切換弁13が設けられて る。
熱源側水回路35は、副熱交換器3を含む主 路34aと、副熱交換器3をバイパスしているバ イパス通路34bとを含む。バイパス通路34bは、 副熱交換器3よりも上流側において主通路34a ら分岐する一方、副熱交換器3の出口と放熱 2の入口との間において主流路34aに合流して いる。具体的に、バイパス通路34bの一端は流 路切換弁13に接続されており、他端は副熱交 器3と放熱器2との間の部分に接続されてい 。熱源側水回路35において、主通路34aにのみ 水を流す第1状態と、バイパス通路34bにのみ を流す第2状態とを切換可能である。流路切 弁13を制御することによって、第1状態と第2 状態との切換を行える。放熱器2で加熱する の水を副熱交換器3で予冷する必要が無い場 に第2状態を設定することによって、圧力損 失の増大を防止できる。
暖房用水回路36は、貯湯タンク9の温水を 源として暖房を行う回路である。暖房用水 路36の上流端36aは、貯湯タンク9の上下方向 中央部に接続されている。暖房用水回路36 下流端36bは、熱源側水回路35における上流端 35aとポンプ25との間の部分に接続されている すなわち、暖房用水回路36の水は、下流端36 bにおいて熱源側水回路35の水と合流する。暖 房用水回路36には、暖房機器としてのラジエ 10が設けられている。ラジエタ10(室内ラジ タ)は、暖房用の熱交換器であり、ラジエタ1 0に貯湯タンク9の温水を流通させることによ て室内暖房を行える。また、ラジエタ10と 流端36bとの間には、弁19が設けられている。
このように、熱源側水回路35には暖房用 回路36が接続されている。具体的には、室内 ラジエタ10から流出した水(還り水)が副熱交 器3を経由して放熱器2で加熱されるように、 暖房用水回路36の下流端36bが、熱源側水回路3 5における副熱交換器3よりも上流側の部分に 続されている。室内ラジエタ10から流出し 還り水を副熱交換器3で冷却した後に、放熱 2で加熱するのに熱源側水回路35が使用され 。
給湯回路37は、貯湯タンク9の温水を熱源 して利用し、給湯機器45に温水を供給する 路である。給湯回路37は、熱源側の回路であ る第1回路38と、利用側の回路である第2回路39 とを備えている。第1回路38の上流端38aは、貯 湯タンク9の上部に接続されている。第1回路3 8の下流端38bは、貯湯タンク9の下部に接続さ ている。第1回路38には、ポンプ26が設けら ている。第2回路39には、温水を利用する給 機器45が設けられている。給湯機器45の具体 種類は何ら限定されず、例えば、シャワー キッチン等を好適に利用することができる 第1回路38と第2回路39とは、熱交換器40を介 て接続されている。熱交換器40には、例えば 、二重管式熱交換器、プレート式熱交換器等 を用いることができる。第1回路38には貯湯タ ンク9の水が流通し、第2回路39には上水が供 される。第2回路39に供給された上水は、熱 換器40を介して第1回路38の温水によって加熱 され、温水となって給湯機器45に供給される
熱源側水回路35には、副熱交換器3を流れ 水の流量を検出する流量センサ31と、副熱 換器3を流れる水の温度を検出する温度セン 32とが設けられている。流量センサ31は、高 温側流路3bを流れる水の流量を直接または間 的に検出するものであれば足り、その種類 よび配置箇所は何ら限定されない。本実施 態では、流量センサ31は、流路切換弁13と高 温側流路3bとの間に配置されている。温度セ サ32は、副熱交換器3の入口における水の温 を直接または間接的に検出するものであれ よい。なお、流量センサ31を省略し、ポン 25の回転数に基づいて熱源側水回路35の流量 検出してもよい。
-冷凍サイクル装置の動作-
冷凍サイクル装置50は、貯湯タンク9に温水
供給する温水生成運転と、ラジエタ10を利
して暖房を行う暖房運転と、貯湯タンク9の
水を利用して給湯機器45に温水を供給する
湯運転とを実行可能である。なお、これら
各運転は、独立して行われてもよく、他の
転と同時に行われてもよい。
《温水生成運転》
まず、温水生成運転について説明する。冷
回路20では、インジェクション通路22を通じ
て中間圧の冷媒を圧縮機1に供給するインジ
クション運転と、インジェクション通路22に
冷媒を流さない非インジェクション運転とを
選択的に実行可能である。
温水生成運転を暖房運転と同時に行わな 場合には、冷媒回路20には、暖房用水回路36 からの水は供給されず、貯湯タンク9の水の が供給される。そのため、冷媒回路20に供給 される水の温度は、比較的低温となる。した がって、水を予め冷却せずに放熱器2の低温 流路2bに供給しても、冷媒回路20の高圧側圧 (圧縮機1の吐出側から放熱器2を経て第1膨張 機構5に至る部分の圧力)が過剰に上昇するお れは少ない。そこで、本実施形態では、温 生成運転を暖房運転と同時に行わない場合 は、冷媒回路20は非インジェクション運転 行う。
一方、温水生成運転を暖房運転と同時に う場合には、冷媒回路20には、貯湯タンク9 けでなく、ラジエタ10からも水が供給され 。しかし、ラジエタ10から冷媒回路20側に戻 てくる水(以下、「還り水」という)の温度 、比較的高温である。そのため、還り水を のまま放熱器2の低温側流路2bに供給すると 冷媒回路20の高圧側圧力が上昇し、COPが大幅 に低下するおそれがある。そこで、本実施形 態では、温水生成運転を暖房運転と同時に行 う場合には、冷媒回路20はインジェクション 転を行う。
温水生成運転のみを行う場合には、暖房 水回路36の弁19は閉鎖される。流路切換弁13 、水をバイパス通路34bに流すように、図1の 破線で示す状態に設定される。また、非イン ジェクション運転を行うので、流量調整器7 、冷媒の流通を遮断するように全閉状態に 定される。すなわち、制御器15は、インジェ クション通路22の冷媒流量がゼロのときには イパス通路34bにのみ水が流れるように、流 調整器7の制御と流路切換弁13の制御とを関 付けて行う。これにより、熱源側水回路35 流路長を短縮化でき、圧力損失の増大を防 できる。
冷媒回路20では、圧縮機1の吐出ポート1b ら吐出された冷媒は、放熱器2の高温側流路2 aを流れ、低温側流路2bを流れる水に対して放 熱する。放熱後の冷媒は、第1膨張機構5およ 第2膨張機構6において膨張し、高圧の冷媒 ら低圧の冷媒となる。この低圧の冷媒は、 発器4で蒸発し、吸入ポート1aを通じて圧縮 1に吸入される。
水回路30では、貯湯タンク9の下部から供 された比較的低温の水が、ポンプ25によっ 搬送される。ポンプ25から吐出された水は、 バイパス通路34bを通過し、放熱器2の低温側 路2bに流入する。放熱器2において、低温側 路2bを流れる水は、高温側流路2aを流れる冷 によって加熱され、温水となる。この温水 、放熱器2の低温側流路2bを流出した後、貯 タンク9の上下方向の略中央部分に返送され る。
ただし、温水生成運転をインジェクショ 運転と同時に行ってもよい。すなわち、貯 タンク9の下部に貯められた水を副熱交換器 3で冷却し、放熱器2で加熱した後に、貯湯タ ク9へと戻すために熱源側水回路35を使用し もよい。特に、貯湯タンク9の下部に貯めら れた水の温度がある程度高い場合に、副熱交 換器3で冷却することに意義がある。
《暖房運転》
次に、暖房運転について説明する。なお、
媒回路20の運転を停止することによって暖
運転を単独で実行することも可能であるが
以下では、温水生成運転と暖房運転とを同
に行う場合について説明する。前述したよ
に、温水生成運転と暖房運転とを同時に行
場合には、冷媒回路20においてインジェクシ
ョン運転が実行される。そのため、インジェ
クション通路22の流量調整器7は開状態に設定
される。
本暖房運転では、圧縮機1の吐出ポート1b ら吐出された高圧の冷媒(図2の点D参照)は、 放熱器2の高温側流路2aを流れ、低温側流路2b 流れる水に対して放熱する。放熱後の冷媒( 図2の点E参照)は、第1膨張機構5で膨張し、気 二相または液相の中間圧の冷媒(図2の点F参 )となる。
中間圧の冷媒は分流し、一方の冷媒は第2 膨張機構6でさらに膨張し、低圧の冷媒(図2の 点G参照)となる。他方の冷媒は、インジェク ョン通路22に流入する。
低圧の冷媒は、蒸発器4で蒸発した後、吸 入ポート1aを通じて圧縮機1に吸入される(図2 点A参照)。
インジェクション通路22に流入した中間 の冷媒(一部に液を含む冷媒)は、副熱交換器 3の低温側流路3aを流れる。この冷媒は、高温 側流路3bを流れる水と熱交換を行い、水を冷 する一方、自らは加熱される。この際、液 媒は蒸発する。そして、ガス化した中間圧 冷媒は、インジェクションポート1cを通じ 圧縮機1に吸入される。この中間圧の冷媒は 吸入ポート1aから吸入された後、中間圧ま 昇圧された冷媒(図2の点B参照)と合流し(図2 点C参照)、さらに、高圧まで圧縮される(図2 点D参照)。その後は、圧縮後の高圧冷媒が 出ポート1bから吐出され、前述の動作を繰り 返す。
暖房用水回路36においては、弁19が開放さ れる。貯湯タンク9から供給された温水は、 ジエタ10に流れ込み、ラジエタ10を介して室 空気を加熱する。これにより、室内の暖房 行われる。ラジエタ10を流出した水は、暖 用水回路36の下流端36bから熱源側水回路35に れ込む。
熱源側水回路35では、ポンプ25から搬送さ れてきた水を副熱交換器3の高温側流路3bに供 給するように、流路切換弁13が図1の実線で示 す状態に設定される。この状態で、ラジエタ 10からの還り水は、暖房用水回路36の下流端36 bから熱源側水回路35に流れ込み、ポンプ25を 過した後、副熱交換器3の高温側流路3bに流 する。高温側流路3bを流れる水は、低温側 路3aを流れる冷媒によって冷却される。冷却 された水は、高温側流路3bを流出した後、放 器2の低温側流路2bに流入する。低温側流路2 bに流入した水は、高温側流路2aを流れる冷媒 によって加熱され、高温の水となって低温側 流路2bから流出する。そして、低温側流路2b 流出した高温の水は、貯湯タンク9に返送さ る。
暖房運転の際に、制御器15は、副熱交換 3を流れる水の流量および温度に基づいて、 1膨張機構5および第2膨張機構6から選ばれた 少なくとも1つと、流量調整器7とを制御する 詳しくは、制御器15は、放熱器2または蒸発 4が要求される能力を発揮しうる運転状況下 で、COPが最大となるような制御を行う。具体 的には、第1膨張機構5および/または第2膨張 構6を制御することによって、COPが最大とな ように冷媒回路20の中間圧を調整する一方 流量調整器7を制御することによって、COPが 大となるようにインジェクション量(圧縮機 1のインジェクションポート1cから吸入される 冷媒流量)を調整する。
冷媒回路20の中間圧は、例えば、圧縮機1 吐出冷媒温度と副熱交換器3の入水温度とに 基づいて決定される。これらの温度の種々の 組み合わせに対して、COPが最大となる中間圧 を実験やシミュレーションで予め調べてデー タベース化する。作成されたデータベースを 制御器15が持つことにより、吐出冷媒温度と 水温度との組み合わせに応じて、最適な中 圧を迅速に導出可能となる。なお、中間圧 センサ17で検出可能である。
なお、COPを向上させるためには、冷媒回 20の高圧側圧力を下げることが好ましい。 のため、放熱器2の低温側流路2bを流れる水 温度を、できるだけ低下させることが好ま い。そこで、本実施形態では、副熱交換器3 おける熱交換量を多くし、副熱交換器3にお いて還り水をできるだけ冷却することとして いる。
また、COPを向上させるためには、圧縮機1 へのインジェクション量をできるだけ多くす ることが好ましい。そのため、インジェクシ ョン通路22の冷媒流量をできるだけ多くする とが好ましい。本実施形態では、インジェ ション通路22に副熱交換器3が設けられてお 、冷媒は副熱交換器3で加熱される。そのた め、インジェクション通路22を流れる中間圧 冷媒の一部に液冷媒が含まれていたとして 、その液冷媒は副熱交換器3において蒸発し 、ガス冷媒となって圧縮機1にインジェクシ ンされる。また、インジェクション通路22を 流れる冷媒の一部に液冷媒が含まれている方 が、すべての冷媒がガス冷媒である場合に比 べて、副熱交換器3における還り水の冷却量 多くなるので、好ましい。しかし、インジ クション通路22の冷媒流量が多くなりすぎる と、還り水の温度または流量によっては、一 部の液冷媒が副熱交換器3で十分に蒸発しき ず、圧縮機1のインジェクションポート1cに 冷媒が吸い込まれるおそれがある。
このように、副熱交換器3の低温側流路3a は、液冷媒がすべて蒸発する限りにおいて できるだけ多くの冷媒を流すことが好まし 。そこで、本実施形態では、副熱交換器3の 低温側流路3aに流れ込む液冷媒がすべて蒸発 、かつ、低温側流路3aの冷媒流量ができる け多くなるように、流量調整器7を制御する ととしている。具体的には、制御器15は、 熱交換器3を流れる水の流量および温度に基 いて流量調整器7を制御する。インジェクシ ョン通路22を通じてインジェクションポート1 cへと導かれる冷媒流量(質量流量)が、インジ ェクションポート1cに液冷媒が導かれるのを 避しうる範囲での最大量に近づくように、 量調整器7が制御される。
一例として、副熱交換器3を流れる水の流 量および温度の種々の組み合わせに対して、 COPが最大となるインジェクション通路22の冷 流量を実験やシミュレーションで予め調べ データベース化する。作成されたデータベ スを制御器15が持つことにより、副熱交換 3を流れる水の流量および温度の組み合わせ 応じて、最適なインジェクション量(インジ ェクション通路22の冷媒流量)を迅速に導出可 能となる。
例えば、副熱交換器3の高温側流路3bを流 る水の流量が多い場合には、副熱交換器3に おける熱交換量を多くすることができるので 、低温側流路3aの冷媒流量が多くなるように 量調整器7を制御する。また、副熱交換器3 高温側流路3bを流れる水の温度が高い場合に は、副熱交換器3における熱交換量を多くす ことができるので、低温側流路3aの冷媒流量 が多くなるように流量調整器7を制御する。
このように、本実施形態では、副熱交換 3の低温側流路3aに流れ込む液冷媒をすべて 発させ、かつ、低温側流路3aを流れる冷媒 量を最大化することを、制御目標としてい 。インジェクション通路22の終点付近(副熱 換器3の出口)で冷媒が100%飽和ガスになるか 少し過熱されるように、第1膨張機構5および /または第2膨張機構6の制御と、流量調整器7 制御とを行う。ただし、圧縮機1に液冷媒が ンジェクションされたとしても、それが少 であれば、圧縮機1の効率や信頼性に殆ど影 響しない。
また、本実施形態では、副熱交換器3の出 口と圧縮機1のインジェクションポート1cとの 間にセンサ17が設けられている。センサ17に り、この区間を流通する冷媒の温度をモニ できる。センサ17の検出結果、圧縮機1の吸 冷媒温度、圧縮機1の吐出冷媒温度に基づい 、この区間を流通する冷媒の状態を推定で る。この推定結果に基づき、補正制御を行 てもよい。例えば、当該区間を流通する冷 の過熱度が大きすぎる場合には、インジェ ション通路22の冷媒流量が増えるように、 量調整器7の制御に補正をかける。他方、こ 区間を流通する冷媒に液相の冷媒が含まれ いる場合には、インジェクション通路22の 媒流量が減少するように、流量調整器7の制 に補正をかける。このようにすれば、飽和 スに近い状態の最大量の冷媒を圧縮機1にイ ンジェクションでき、COPの最適化に資する。
なお、副熱交換器3の高温側流路3bを流れ 水の流量および温度に基づいて流量調整器7 の制御を行うに際して、制御目標は上記制御 目標に限定されるわけではない。他にも、種 々の制御が可能である。
《給湯運転》
次に、給湯運転について説明する。給湯運
の際には、給湯回路37のポンプ26が駆動され
、貯湯タンク9内の上層部の高温水が、給湯
路37の第1回路38に流れ込む。一方、給湯回路
37の第2回路39には、上水が供給される。第1回
路38の高温水と第2回路39の上水とは、熱交換
40を介して熱交換を行う。その結果、上水
加熱され、高温水となって給湯機器45に供給
される。一方、第1回路38の高温水は、熱交換
器40を介して上記上水に冷却され、貯湯タン
9の下部に返送される。
なお、前述の温水生成運転、暖房運転お び給湯運転のいずれにおいても、貯湯タン 9内の水温が低下した場合等には、加熱ヒー タ18によって貯湯タンク9内の水を加熱し、水 温を上昇させることができる。
-実施形態の効果-
以上のように、本実施形態に係る冷凍サイ
ル装置50は、中間圧の冷媒を圧縮機1にイン
ェクションさせるインジェクション通路22
、放熱器2で加熱される前の水をインジェク
ョン通路22の冷媒で冷却する副熱交換器3と
備えている。そのため、以下に説明するよ
に、COPを向上させるにあたって、インジェ
ションによる効果と、放熱器2で加熱される
前の水を予め冷却することによる効果(以下
予冷効果という)とが得られるだけでなく、
れらの相乗効果も得ることができる。
すなわち、まず、本実施形態に係る冷凍 イクル装置50によれば、インジェクション よる効果を得ることができる。具体的には 本冷凍サイクル装置50では、放熱器2の高温 流路2aを流出した冷媒の一部は、インジェク ション通路22を流れる。そのため、インジェ ション通路22を流れる冷媒の量だけ、蒸発 4を流れる冷媒の量が減るので、圧縮機1の吸 入ポート1aから吸入される冷媒の量が減少す 。したがって、低圧から中間圧までの圧縮 1の圧縮仕事を低減させることができる。す なわち、図2に示すように、放熱器2の高温側 路2aを流出した冷媒(点E→点F参照)の質量流 をG1、インジェクション通路22を流れる冷媒 (点F→点C参照)の質量流量をG3とすると、蒸発 器4を流れる冷媒(点G→点A参照)の質量流量G2 、G2=G1-G3となり、G1よりも少なくなる。その め、点Aの状態から点Bの状態に至る冷媒の が少なくなるので、圧縮機1の圧縮仕事を低 させることができる。その結果、圧縮機1の 入力(消費電力)を低減させることができる。
ところで、インジェクション通路22がな 場合には、圧縮機1で圧縮される冷媒は、図2 の点Aから点D´まで状態変化する。これに対 、本実施形態では、インジェクション通路22 を備えていることから、圧縮機1で圧縮され 前の中間圧の冷媒は、圧縮機1において低圧 ら中間圧まで昇圧された後の冷媒(図2の点B 点Cの冷媒)と、インジェクションポート1cを 通じて導入された中間圧の冷媒(図2の点F→点 Cの冷媒)とが混合されたものとなる。そのた 、圧縮前の中間圧冷媒の状態点は、点Bでは なく点Cとなる。そして、中間圧冷媒は、圧 機1で圧縮されることによって、点Cから点D 状態に変化する。したがって、中間圧冷媒 高圧冷媒まで圧縮する際に圧縮機1に必要と れる仕事量は、インジェクション通路22が い場合にはエンタルピ差δ´=hd´-hbに相当す 仕事量となるが、本実施形態ではエンタル 差δ=hd-hcに相当する仕事量となる。ここで、 圧縮機1において冷媒は等エントロピ線に沿 て昇圧されること、等エントロピ線の傾き 低エンタルピ側から高エンタルピ側に向か ほど緩やかになることから、δ´>δである したがって、本実施形態によれば、インジ クション通路22を備えていることにより、 間圧冷媒を高圧冷媒にまで圧縮する部分に いても、圧縮機1の入力を低減させることが きる。
さらに、本実施形態によれば、以下の予 効果を得ることができる。すなわち、本実 形態によれば、副熱交換器3において、イン ジェクション通路22を流れる冷媒によって、 熱器2の低温側流路2bに流入する前の水を冷 することができる。そのため、放熱器2の低 温側流路2bを流れる水の温度を低下させるこ ができ、結果として、放熱器2の高温側流路 2aを流れる冷媒の温度を低下させることがで る。したがって、冷媒の高圧側圧力の上昇 抑制することができ、圧縮機1の入力を低減 させることができる。例えば、図2に示すよ に、副熱交換器3を設けたことによって、高 側圧力をP2からP1にまで低下させることがで き、その分、圧縮機1の入力を低減させるこ が可能となる。
ところで、上述のインジェクションによ 効果と予冷効果とは、冷媒回路の蒸発器の 口側に副熱交換器を備えた従来の冷凍サイ ル装置(例えば、図8参照)に、インジェクシ ン通路を付加することによっても得ること できる。また、冷媒の温度は、蒸発器の出 側の方がインジェクション通路よりも低い そのため、前述の予冷効果は、副熱交換器 蒸発器の出口側に設けた方が、より大きく ると考えられる。また、副熱交換器を蒸発 の出口側に設けることにより、一見したと ろ、冷媒の低圧側圧力を上昇させ、COPをさ に向上させることが可能であるように見え 。
確かに、副熱交換器を蒸発器の出口側に けた場合、放熱器に流入する前の水は、よ 低い温度にまで冷却される。そのため、予 効果自体は大きくなる。ところが、この予 効果の増加によるCOPの増加分は、それほど きなものではない。また、冷媒回路におけ 冷媒の低圧側圧力は、主として蒸発器にお る被冷却流体(本実施形態では空気)の温度 依存する。そのため、副熱交換器を蒸発器 出口側に設けたとしても、副熱交換器をイ ジェクション通路に設けた場合と比較して 冷媒の低圧側圧力が大きく上昇する訳では く、COPが大きく増加する訳ではない。
インジェクション通路を備えた従来の冷 サイクル装置では、圧縮機への液バックを 避するために、インジェクション通路の手 に気液分離器を設け、分離後のガス冷媒の をインジェクション通路に供給するように ていた。ところが、本実施形態によれば、 ンジェクション通路22に副熱交換器3が設け れているので、インジェクション通路22を れる冷媒の一部に液冷媒が含まれていたと ても、液冷媒は副熱交換器3で蒸発する。そ ため、インジェクション通路22に流入した 冷媒が、液相の状態のまま圧縮機1のインジ クションポート1cに吸い込まれることはな 。したがって、インジェクション通路22に液 冷媒を流すことができるので、インジェクシ ョン通路22を流れる冷媒の質量流量(以下、イ ンジェクション量という)を多くすることが きる。
このインジェクション量の増加は、前述 インジェクションによる効果および予冷効 を相乗的に増大させることとなる。そのた 、本実施形態によれば、インジェクション よる効果と予冷効果とをそれぞれ別個に得 冷凍サイクル装置(つまり、蒸発器の出口側 に副熱交換器を備えた従来の冷凍サイクル装 置にインジェクション通路を単に付加したも の)と異なり、それぞれの効果に加えて、そ らの相乗効果も得ることができる。したが て、本実施形態によれば、上述の諸効果が み合わさって相乗効果となって発揮され、CO Pのより一層の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、制御器15は 放熱器2または蒸発器4が要求される能力を発 揮しうる運転状況下で、COPが最大となるよう に、第1膨張機構5および第2膨張機構6の一方 たは両方と、流量調整器7とを制御する。具 的には、副熱交換器3を流れる水の流量およ び温度に基づいて、第1膨張機構5および第2膨 張機構6の一方または両方と、流量調整器7と 制御する。したがって、本実施形態によれ 、安定的にCOPの向上を図ることができる。
さらに本実施形態では、制御器15は、副 交換器3を流れる水の流量および温度に基づ て、流量調整器7を制御することとしている 。そのため、圧縮機1のインジェクションポ ト1cに液冷媒が吸い込まれないようにしつつ 、インジェクション通路22にできるだけ多く 冷媒を流すことができる。したがって、COP より一層の向上を図ることができる。
本実施形態では、冷媒回路20の冷媒は二 化炭素であり、高圧側部分において超臨界 態となるものである。そのため、冷媒回路20 の高圧側圧力が本来的に高いという特徴を有 している。ところが、本実施形態によれば、 前述のように高圧側圧力の上昇を抑制するこ とができる。したがって、COPを顕著に向上さ せることができる。
また、本実施形態に係る冷凍サイクル装 50は、給湯と暖房とを実行可能な多機能ヒ トポンプを構成している。本実施形態では 暖房運転の有無によって、冷媒回路20側に戻 ってくる還り水の温度が大きく異なり、暖房 運転時には還り水は高温となる。しかし、上 述したように、本実施形態によれば、還り水 の温度が高温であってもCOPの向上を図ること ができる。したがって、効率の良い暖房運転 が可能となる。
なお、給湯や暖房の負荷は、季節によっ 変動する。上述したように、本実施形態に る冷凍サイクル装置50によれば、冷媒回路20 側に戻ってくる還り水の温度が高い場合であ っても、COPの大幅な低下は抑制される。した がって、季節による性能変動を抑えることが でき、年間を通してCOPの高い運転を行うこと ができる。
<実施形態2>
図3に示すように、実施形態2に係る冷凍サ
クル装置50Bは、冷媒回路20および水回路30Bを
備えている。水回路30Bは、実施形態1の水回
30の構成に変更を加えたものである。冷媒回
路20の構成は実施形態1と同様である。以下の
説明では、実施形態1と同様の部分には同様
符号を付し、それらの説明は省略する。
実施形態2では、熱源側水回路35の下流端3 5bは、貯湯タンク9の下部に接続されている。 熱源側水回路35の構成は、実施形態1と同様で ある。
暖房用水回路36の上流端36aは、貯湯タン 9の上部に接続されている。暖房用水回路36 下流端36bは、貯湯タンク9の下部に接続され いる。暖房用水回路36には、ラジエタ10とポ ンプ25aとが設けられている。このような構成 により、貯湯タンク9の上部の高温水がラジ タ10に供給され、ラジエタ10で温度が低下し 水は、貯湯タンク9の下部に返送されること になる。
本実施形態では、貯湯タンク9の内部には 、加熱ヒータ18の他に、下側熱交換器41およ 上側熱交換器42が設けられている。下側熱交 換器41は貯湯タンク9内の下部に配置され、上 側熱交換器42は貯湯タンク9内の上部に配置さ れている。
給湯回路37には、下側熱交換器41、上側熱 交換器42および給湯機器45がこの順に接続さ ている。貯湯タンク9の内部には、下側から 側に行くに従って温度が高くなるような温 分布が形成されている。そのため、貯湯タ ク9の下側には、比較的低温の温水が貯留さ れ、貯湯タンク9の上側には、比較的高温の 水が貯留される。給湯回路37に供給された上 水は、下側熱交換器41を流れる際に、比較的 温の温水によって加熱され、その後、上側 交換器42を流れる際に、比較的高温の温水 よって更に加熱され、高温水となる。そし 、この高温水は、給湯機器45に供給される。
熱源側水回路35は、貯湯タンク9の下部に められた水を副熱交換器3で冷却し、さらに 、放熱器2で加熱した後に、貯湯タンク9へと すのに使用されうる。例えば、貯湯タンク9 の下部に貯められた水の温度がある程度高い 場合には、副熱交換器3で冷却した後、放熱 2で加熱する。逆に、貯湯タンク9の下部に貯 められた水の温度が十分に低い場合には、バ イパス通路34bを通じて放熱器2に直接導く。
本実施形態においても、実施形態1と同様 の効果を得ることができる。
<実施形態3>
図4に示すように、実施形態3に係る冷凍サ
クル装置50Cは、冷媒回路20および水回路30Cを
備えている。水回路30Cは、実施形態1の水回
30の構成に変更を加えたものである。冷媒回
路20の構成は実施形態1と同様である。以下の
説明では、実施形態1と同様の部分には同様
符号を付し、それらの説明は省略する。
熱源側水回路35の構成は、実施形態1と同 である。
暖房用水回路36の上流端36aは、熱源側水 路35の下流端35bの近傍部分に接続されている 。暖房用水回路36の下流端36bは、熱源側水回 35の上流端35aとポンプ25との間の部分に接続 されている。暖房用水回路36には、ラジエタ1 0が設けられている。本実施形態では、熱源 水回路35を流れる温水の一部が分流し、一部 の温水は貯湯タンク9に返送され、他の温水 暖房用水回路36に供給される。暖房用水回路 36に供給された温水は、ラジエタ10を流れ、 内空気を加熱する。ラジエタ10を流出した水 は、下流端36bから熱源側水回路35に流入し、 湯タンク9から熱源側水回路35に供給された と合流する。なお、ラジエタ10に温水を供 するために、暖房用水回路36にポンプ27が設 られていてもよい。
本実施形態では、貯湯タンク9の内部に、 内側タンク9aが設けられている。言い換える 、本実施形態に係る冷凍サイクル装置50は 2槽式のタンクを備えている。内側タンク9a 内部には、外側の貯湯タンク9内よりも高温 温水が貯留される。内側タンク9a内には加 ヒータ18aが配置され、内側タンク9aの外側か つ貯湯タンク9の内側には、加熱ヒータ18bが 置されている。
給湯回路37には、内側タンク9aおよび給湯 機器45がこの順に接続されている。給湯回路3 7に供給された上水は、いったん内側タンク9a に流入する。内側タンク9a内の温水は、貯湯 ンク9内の温水によって加熱され、あるいは 、加熱ヒータ18aによって加熱され、高温水と なって給湯機器45に供給される。
本実施形態においても、実施形態1と同様 の効果を得ることができる。
-変形例-
前記実施形態では、「流体」は水であった
、本発明の「流体」は水に限定されず、ブ
イン(典型的には不凍剤)等の他の流体であ
てもよい。
また、前記実施形態では、冷媒回路20の 媒は二酸化炭素であった。しかし、本発明 「冷媒」は、二酸化炭素に限らず、フロン 冷媒等の他の冷媒であってもよい。
本発明における「暖房用の熱交換器」は ラジエタ10に限定されるわけではない。ま 、ここでいう暖房には、いわゆる床暖房等 含まれる。
また、各実施形態には、インジェクショ ポート1cを有する圧縮機1に代えて、インジ クションポートを有していない圧縮機を用 てもよい。図5に示す冷凍サイクル装置50Dは 、多段圧縮機53を有する冷媒回路20Dを備えて る。多段圧縮機53は、低圧段圧縮機構52と、 高圧段圧縮機構51と、低圧段圧縮機構52の出 (吐出口)と高圧段圧縮機構51の入口(吸入口) を接続している流路54とを含む。流路54(典型 的には配管)が、インジェクション通路22から の冷媒が導かれるインジェクション部として 用いられている。多段圧縮機が用いられてい る点を除き、本冷凍サイクル装置50Dによれば 、実施形態1と同様の効果を得ることができ 。
以上のように、本発明は、多機能ヒート ンプ等の冷凍サイクル装置に有用である。
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