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Title:
REINFORCING BAR BINDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142212
Kind Code:
A1
Abstract:
A reinforcing bar binder is provided with a main sleeve (11) having a hook (10) rotatably mounted to the front end of the main sleeve, a front end shaft (12) fitted to the inside of the main sleeve (11), a helical screw groove (14) formed in the front end shaft (12), a fitting opening (13) penetrating through the main sleeve (11) from the outside to the inside of the main sleeve, a key (15) fitted in the fitting opening (13) and engaged with the screw groove (14), a short sleeve (16) provided to the outer periphery of the main sleeve (11) and covering the key (15), and engaging means (33, 34) formed on the short sleeve (16) and controlling rotation of the main sleeve (11).

Inventors:
NAGAOKA TAKAHIRO
KOBAYASHI TSUYOSHI
Application Number:
PCT/JP2009/059217
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MAX CO LTD (JP)
NAGAOKA TAKAHIRO
KOBAYASHI TSUYOSHI
International Classes:
B65B13/28; E04G21/12; B65B27/10
Foreign References:
JPH0592106U1993-12-14
JPH072201U1995-01-13
Attorney, Agent or Firm:
OGURI Shohei et al. (JP)
Shohei Oguri (JP)
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Claims:
 先端にフック(10)が枢着されているメインスリーブ(11)と、
 上記メインスリーブ(11)の内部に嵌合された先端軸(12)と、
 上記先端軸(12)に形成された螺旋状のネジ溝(14)と、
 上記メインスリーブ(11)の外部から内部へと貫通する嵌合開口(13)と、
 上記嵌合開口(13)に嵌合し、上記ネジ溝(14)に係合するキー(15)と、
 上記メインスリーブ(11)の外周に設けられ上記キー(15)を覆うショートスリーブ(16)と、
 上記ショートスリーブ(16)に形成され、上記メインスリーブ(11)の回転を制御する係合手段(33,34)と、
 を具備する、
 鉄筋結束機。
 上記ショートスリーブ(16)は、ショートスリーブ本体(16m)と抜け止めスリーブ(45)とを備え、上記キー(15)の外側は抜け止めスリーブ(45)で覆われる、請求項1に記載の鉄筋結束機。
 上記抜け止めスリーブ(45)の前後端は、それぞれ上記メインスリーブの外周に形成されたリブ(48)と上記ショートスリーブ本体(16m)に係合している、請求項2に記載の鉄筋結束機。
 上記メインスリーブ(11)とショートスリーブ(16)とは、キー結合により係合される、請求項1~3のいずれかに記載の鉄筋結束機。
 更に、上記メインスリーブ(11)の外周に嵌合され、ワイヤのカッターを作動させるカッタリング(32)、を具備し、
 上記カッタリング(32)は、上記ショートスリーブ(16)とメインスリーブ(11)に取り付けた止め輪(29)とによって挟持固定される、請求項1~4のいずれかに記載の鉄筋結束機。
 更に、
 上記先端軸(12)に嵌合したバネカラー(40,41)と、
 上記先端軸(12)の後端と結合して駆動モータの減速機構(18)を構成するプラネットギアを回転自在に支持するプラネットケージ(27)と上記メインスリーブ(11)の後端との間に設けられ、上記バネカラー(40,41)の外側に配置された、圧縮バネ(37)と、
 を具備する、
 請求項1~5のいずれかに記載の鉄筋結束機。
 上記プラネットケージ(27)と先端軸(12)とは平行ピン(28)で結合され、
 上記平行ピン(28)は、上記プラネットケージ(27)の軸受(30)によって抜け止めされる、
 請求項6に記載の鉄筋結束機。
 更に、上記プラネットケージ(27)と後部バネカラー(41)との間に設けられたバンパ(42)、を具備する、請求項6又は7に記載の鉄筋結束機。
 先端にフック(10)が枢着されているスリーブ(11,16)と、
 上記スリーブ(11,16)にスリーブ(11,16)の周方向に間隔をおいて設けられ、スリーブ(11,16)の軸方向に長い長いフィン(33)及び軸方向に短い短いフィン(34)と、
 上記スリーブ(11、16)の内部に勘合された先端軸(12)と、
 上記先端軸(12)に形成された螺旋状のネジ溝(14)と、
 上記スリーブ(11、16)の外部から内部へと貫通する嵌合開口(13)と、
 上記嵌合開口(13)に嵌合し、上記ネジ溝(14)に係合するキー(15)と、
 結束機本体(1)に設けられて上記長短のフィン(33,34)に係合可能な回転止め(35)と、
 上記先端軸(12)の基部に設けた張出し部(27)と上記スリーブ(11,16)の端面との間に設けられたバンパ(42)と、
 を具備し、
 上記長いフィン(33)が上記回転止め(35)に係合したとき、上記先端軸(12)の回転によって、スリーブ(11,16)が先端軸(12)に対して前進して、フック(10)によりワイヤ(W)を把持し、
 先端軸(12)の逆転によってスリーブ(11,16)が待機位置に後退して上記短いフィン(34)と上記回転止め(35)との係合が解除されたとき、先端軸(12)とスリーブ(11,16)とが供回りして長いフィン(33)が回転止め(35)に係合して上記フック(10)を所定の向きとし、
 上記スリーブ(11,16)の後退移動時に、上記スリーブ(11,16)が上記バンパ(42)に衝突して上記ネジ溝(14)と上記キー(15)との間に生じた摩擦力によって、上記先端軸(12)とスリーブ(11,16)とが共回りする、
 鉄筋結束機。
 上記スリーブ(11,16)の後退移動時に上記短いフィン(34)と上記回転止め(35)との係合が解除した後、制御された一定回転数で上記スリーブ(11,16)は上記バンパ(42)に衝突し、衝突時に上記バンパ(42)を圧縮させたときの電流又は回転数の変化に基づいて駆動モータ(17)を停止させる、
 請求項9に記載の鉄筋結束機。
 上記スリーブ(11,16)の後退移動時に上記短いフィン(34)と上記回転止め(35)との係合が解除した後、上記スリーブ(11,16)が上記バンパ(42)に衝突する直前に、駆動モータ(17)は低回転になるように制御され、
 衝突時に上記バンパ(42)を圧縮させたときの電流又は回転数の変化に基づいて上記駆動モータ(17)を停止させる、
 請求項9に記載の鉄筋結束機におけるワイヤ捩り機構。
 上記スリーブ(11,16)が上記バンパに衝突したとき、上記バンパ(42)を圧縮させたときの電流又は回転数の変化がモニタリングされ、上記駆動モータ(17)は一定の回転数で回転された後に停止される、
 請求項9に記載の鉄筋結束機におけるワイヤ捩り機構。
Description:
鉄筋結束機

 この発明は、配筋された鉄筋の回りにル プ状に巻き回されたワイヤを捩って結束す 結束装置を備えた鉄筋結束機に関するもの ある。

 鉄筋コンクリート建築工事の鉄筋配設工 において、鉄筋の交差箇所等で鉄筋を結束 るための工具として鉄筋結束機が知られて る。この鉄筋結束機には鉄筋を結束するた の結束装置が設けられている。これは、日 国特許第3496463号公報に示されるように、結 束機本体の内部に設けられて先端に鉄筋結束 用のフックを回動自在に枢着したスリーブと 、スリーブの内部に嵌合されてスリーブの前 後進および回転の荷重を発生させる先端軸と 、結束機本体に設けられた回転止めと協働し て上記スリーブの回転を制御する係合手段( ィン)とを有し、モータによって上記先端軸 回転させることによってスリーブを前進さ 、これによりフックを閉じ作動させて鉄筋 束用のワイヤを把持させ、さらにスリーブ ともにフックを回転させてワイヤを捩って 束させるものである。

 上記結束機構においては、スリーブは外 リーブ内スリーブの二重構造になっており 外側スリーブの前部はフックを回動自在に 持するとともに、後部は先端軸のネジ溝に 合したキーを外れないようにするものであ 、内側スリーブの前部はフックを開閉させ ガイドピンを保持する軸を取り付け、後部 上記キーを嵌合保持するものである。とこ で、外側スリーブと内側スリーブとは一体 して作動するから、両スリーブを一体化す ため、図11に示されるように、外側スリー 51から内側スリーブ52にイモネジ53をねじ込 でいた。

 しかしながら、上記構成によれば、先端 から実際にワイヤをつかんでねじるフック 間には、先端軸54、キー55、内側スリーブ52 イモネジ53、外側スリーブ51及びフック56の4 部品が介在し、構造が複雑になっていた。

 また、内側スリーブから外側スリーブに モネジ53を介して荷重が伝達するが、小型 が優先されるため大型の止め具が使えず、 り返し使用しているうちにイモネジ53が緩み やすくなるという問題があった。

 外側スリーブ51は前端に1対のフック56(一 省略)が取り付けられ、後部でキー55を覆っ 外周方向に抜けるのを防いでいたため、内 スリーブ52の外側に前後に長く形成せざる 得ず、二重構造を避けることができなかっ ので、直径が大きく、重量も重くならざる 得なかった。

 さらに、初期状態でフック56が所定の開 位置になるように内側スリーブ52と先端軸54 の間に圧縮バネ57を入れ、その部品間にあ 程度の抵抗を発生させ、内側スリーブ52と先 端軸54が一緒に回りやすくしているが、圧縮 ネ57は内側スリーブの内部に配置した構造 ので、バネ荷重を高くすることができなか た。

 また、上記ワイヤ捩り機構においては、 リーブの内部に先端軸が嵌合され、先端軸 回転をスリーブの前後進と回転とに変換さ るように構成されているが、特にスリーブ 捩り作動終了後に待機位置に後退移動する き、2つのフックは所定の角度、つまりスリ ーブの前進端でワイヤの両側に位置していな ければならない。このため、スリーブの後退 移動の後半でスリーブの一方のフィンと結束 機本体の回転止め戸の係合を解除してスリー ブが回転しながら後退し、他方のフィンが回 転止めに係合してフックが所定の角度になっ たときに待機状態となるようにしている。係 合解除後の回転は、先端軸の基部に設けた張 出し部とスリーブとの間にバネカラーと圧縮 バネを設け、スリーブの後退移動に伴う圧縮 バネの圧縮荷重によりバネカラーをスリーブ に押圧し、その摩擦力で先端軸とスリーブと が共回りするように構成されている。

 しかしながら、スリーブは鉄筋結束機本 に設けられた支持部材に回転自在に支持さ たり、他の部材と係合したりしている。通 は、スリーブとこれらの部材との間にはグ ースが塗布されているので、摩擦力は小さ 保持されるが、グリースが不足してしまう とがある。また、鉄筋結束機の作業環境に 微細なゴミや砂埃が浮遊しているため、グ ースがゴミや砂埃を吸うことがある。これ の場合、潤滑機能が低下してスリーブと上 部材との摩擦力が大きくなり、スリーブは 端軸と共回りすることができず、フックが 機位置に戻りきれない現象が生じやすい。 ックが待機位置に戻れないと、フックの向 が正しくないために捩り作動時にワイヤを 持することができず、捩り不良が生じる可 性がある。このような現象の発生を防止す ためには、バネ荷重の大きい太い圧縮バネ 使用したり、部品を追加してスリーブと先 軸との摩擦力を上げたりすることが必要と り、大型になったり複雑になったりしてコ トがアップするという問題があった。

 本発明の一以上の実施例は、構造を単純 して小型化、軽量化を図るとともに、高荷 にも十分に耐えることができる結束装置を えた鉄筋結束機を提供する。

 さらに、本発明の一以上の実施例は、簡 な構造により、ワイヤ捩り後にスリーブと 端軸とを確実に共回りさせることにより、 リーブのフックを所定の待機位置に正しく すことができる鉄筋結束機を提供する。

 本発明の一以上の実施例によれば、鉄筋 束機は、先端にフック10が枢着されている インスリーブ11と、上記メインスリーブ11の 部に嵌合された先端軸12と、上記先端軸12に 形成された螺旋状のネジ溝14と、上記メイン リーブ11の外部から内部へと貫通する嵌合 口13と、上記嵌合開口13に嵌合し、上記ネジ 14に係合するキー15と、上記メインスリーブ 11の外周に設けられ上記キー15を覆うショー スリーブ16と、上記ショートスリーブ16に形 され、上記メインスリーブ11の回転を制御 る係合手段33,34と、を備える。

 上記の構成によれば、先端軸を嵌合した インスリーブの前端にフックを枢着し、後 のキーの抜け止めはショートスリーブが行 ようにしたので、従来のように外側スリー を長く形成する必要がなく、長いのは単一 メインスリーブだけで済むようになった。 のため、構造が単純になり、スリムになる ら、小型化、軽量化を図ることができる。

 また、先端軸からフックまでの荷重の伝 を、先端軸→キー→メインスリーブ→フッ のように行うことができるから、2部品の介 在で済む。しかも、メインスリーブとショー トスリーブとは一体的に係合させればよく、 従来のように止め具で固定する必要がないの で、従来のように内外側の2つのスリーブ間 介在していた止め具が不要になり、単純な 造で高い荷重が伝達できるようになる。

 さらに、バンパはメインスリーブの後方 設けられ、またメインスリーブとはバネカ ーを介して接触するので、メインスリーブ 後退するときにバンパとバネカラーとの接 面積を大きく確保することができるので、 撃を良好に吸収することができる。

 上記ショートスリーブ16は、ショートス ーブ本体16mと抜け止めスリーブ45とを備え、 上記キー15の外側は抜け止めスリーブ45で覆 れてもよい。

 上記の構成によれば、キーの外側を専用 抜け止めスリーブで覆う構成であるから、 リーブは単なる環状体でよい。

 上記抜け止めスリーブ45の前後端は、そ ぞれ上記メインスリーブの外周に形成され リブ48と上記ショートスリーブ本体16mに係合 してもよい。

 上記の構成によれば、上記抜け止めスリ ブの前後端は、それぞれ上記メインスリー の外周に形成されたリブと上記ショートス ーブに係合しているから、メインスリーブ 回転は抜け止めスリーブを介して間接的に ョートスリーブに伝達することができる。

 上記メインスリーブ11とショートスリー 16とは、キー結合により係合されてもよい。

 上記の構成によれば、上記メインスリー とショートスリーブとをキー結合により係 させたので、メインスリーブの回転は直接 ショートスリーブに伝達することができる

 上記メインスリーブ11の外周に嵌合され ワイヤのカッターを作動させるカッタリン 32を、さらに備えてもよく、上記カッタリン グ32は、上記ショートスリーブ11とメインス ーブ11に取り付けた止め輪29とによって挟持 定されてもよい。

 上記の構成によれば、上記先端軸の外周 上記ワイヤのカッターを作動させるカッタ ングを嵌合させ、該カッタリングを上記シ ートスリーブと先端軸に取り付けた止め輪 によって挟持固定したので、カッタリング 簡単に取り付けることができる。

 上記鉄筋結束機は、更に、上記先端軸12 嵌合したバネカラー40,41と、上記先端軸12の 端と結合して駆動モータの減速機構18を構 するプラネットギアを回転自在に支持する ラネットケージ27と上記メインスリーブ11の 端との間に設けられ、上記バネカラー40,41 外側に配置された、圧縮バネ37と、を備えて もよい。

 上記の構成よれば、上記先端軸の後端と 合して駆動モータの減速機構を構成するプ ネットギアを回転自在に支持するプラネッ ケージと上記メインスリーブの後端との間 は圧縮バネを配置し、該圧縮バネを上記先 軸に嵌合したバネカラーの外側に係合させ から、圧縮バネの太さを自由に変えて最適 バネ力にすることができる。

 上記プラネットケージ27と先端軸12とは平 行ピン28で結合されてもよく、上記平行ピン2 8は、上記プラネットケージ27の軸受30によっ 抜け止めされてもよい。

 上記の構成によれば、上記プラネットケ ジと先端軸とを平行ピンで結合し、該平行 ンを上記プラネットケージの軸受によって け止めさせたので、簡単かつ確実に先端軸 固定することができる。

 バンパ42が上記プラネットケージ27と後部 バネカラー41との間に設けられてもよい。

 上記の構成によれば、上記プラネットケ ジと後部バネカラーとの間にはバンパを設 たので、メインスリーブが後退移動したと の衝撃を効率的に吸収することができる。

 また、本発明の一以上の実施例によれば 鉄筋結束機は、先端にフック10が枢着され いるスリーブ11,16と、上記スリーブ11,16にス ーブ11,16の周方向に間隔をおいて設けられ スリーブ11,16の軸方向に長い長いフィン33及 軸方向に短い短いフィン34と、上記スリー 11、16の内部に勘合された先端軸12と、上記 端軸12に形成された螺旋状のネジ溝14と、上 スリーブ11、16の外部から内部へと貫通する 嵌合開口13と、上記嵌合開口13に嵌合し、上 ネジ溝14に係合するキー15と、結束機本体1に 設けられて上記長短のフィン33,34に係合可能 回転止め35と、上記先端軸12の基部に設けた 張出し部27と上記スリーブ11,16の端面との間 設けられたバンパ42と、を備える。上記長い フィン33が上記回転止め35に係合したとき、 記先端軸12の回転によって、スリーブ11,16が 端軸12に対して前進して、フック10によりワ イヤWを把持する。先端軸12の逆転によってス リーブ11,16が待機位置に後退して上記短いフ ン34と上記回転止め35との係合が解除された とき、先端軸12とスリーブ11,16とが供回りし 長いフィン33が回転止め35に係合して上記フ ク10を所定の向きとする、上記スリーブ11,16 の後退移動時に、上記スリーブ11,16が上記バ パ42に衝突して上記ネジ溝14と上記キー15と 間に生じた摩擦力によって、上記先端軸12 スリーブ11,16とが共回りする。

 上記の構成によれば、スリーブの後退移 時に、先端軸の基部に設けた張出し部とス ーブの端面との間に設けられたバンパに衝 させて圧縮させることで先端軸の螺旋状キ 溝とスリーブのキーとの間には大きな摩擦 が発生する。スリーブと鉄筋結束機本体側 部材との間のグリースが切れたり、ゴミや 埃を吸ったりすることにより潤滑機能が低 してこれらの部材間の作動が円滑を欠く状 になって、スリーブとこれらの部材との間 摩擦力が大きくなったとしても、この摩擦 よりもバンパを圧縮させることにより得ら る摩擦力の方がはるかに大きいので、簡単 構造ではあるがスリーブと先端軸とを確実 共回りさせてフックを待機位置に戻し、フ クを所定の向きにして待機角度を出すこと できる。

 また、摩擦力を上げるための圧縮バネを り外すことも可能となるので、部品点数が 減でき、そのスペース分だけ全長が短くな 、小型化が可能となる。

 上記スリーブ11,16の後退移動時に上記短 フィン34と上記回転止め35との係合が解除し 後、制御された一定回転数で上記スリーブ1 1,16が上記バンパ42に衝突してもよく、衝突時 に上記バンパ42を圧縮させたときの電流又は 転数の変化に基づいて駆動モータ17を停止 せてもよい。

 上記の構成によれば、上記スリーブが前 位置から待機位置に後退時に上記短いフィ と上記回転止めとの係合が解除した後、制 された一定回転数で上記スリーブを上記バ パに衝突させ、衝突時に上記バンパを圧縮 せたときの電流又は回転数の変化に基づい 上記駆動モータを停止させるようにしたか 、作業の迅速性を損なわず、しかも衝撃を るべく少なくして部品の耐久性を向上させ ことができる。

 上記スリーブ11,16の後退移動時に上記短 フィン34と上記回転止め35との係合が解除し 後、上記スリーブ11,16が上記バンパ42に衝突 する直前に、駆動モータ17が低回転になるよ に制御されてもよく、衝突時に上記バンパ4 2を圧縮させたときの電流又は回転数の変化 基づいて上記駆動モータ17を停止させてもよ い。

 上記の構成によれば、上記スリーブの後 移動時に上記短いフィンと上記回転止めと 係合が解除した後、上記スリーブが上記バ パに衝突させる直前に上記先端軸の駆動モ タを低回転になるように制御し、その制御 転数による低速で上記スリーブを上記バン に衝突させる構成であるから、バンパに衝 する直前までは駆動モータを高速で回転さ 、バンパに当たる直前で狙いの回転数まで げることにより、バンパ等を破損しない最 時間で捩り作業を行うことができ、一連の 束作業時間を短くすることができる。

 上記スリーブ11,16が上記バンパに衝突し とき、上記バンパ42を圧縮させたときの電流 又は回転数の変化がモニタリングされてもよ く、上記駆動モータ17は一定の回転数で回転 れた後に停止されてもよい。

 上記の構成によれば、上記スリーブが上 バンパに衝突したとき、上記バンパを圧縮 せたときの電流又は回転数の変化をモニタ ングすることで検出できるから、磁気セン 等を使用した位置検出センサが不要になり 機構の簡素化、小型化が実現できる。

 その他の特徴および効果は、実施例の記 および添付のクレームより明白である。

本発明の典型的実施例に係る鉄筋結束 本体の内部状態を示す斜視図 ワイヤ捩り装置の一部を断面で示した 視図 図3(a)は上記捩り装置縦断面図、図3(b) 図3(a)のX-X線上の断面図 ショートスリーブと回転止め5の正面図 フックがワイヤを把持した状態の断面 ワイヤの捩り後にメインスリーブが後 した状態の断面図 フックの待機角度ずれの対応制御を示 駆動モータの回転制御図 キーの抜け止めの他の実施形態の断面 図9(a)はキーの抜け止めのさらに他の実 施形態の断面図、図9(b)は図9(a)のY-Y線上の断 図 メインスリーブとショートスリーブと のキー結合状態の断面図 従来の捩り装置を示す断面図

 図面を参照して本発明の典型的実施例を 明する。

 図1は鉄筋結束機本体の内部状態を示す斜 視図で、この鉄筋結束機本体1はハウジング2 鉄筋結束用ワイヤ送り装置3とワイヤ結束装 置4を内蔵し、ハウジング2の後部側面には、 イヤリール(図示せず)が回転自在に枢着さ ている。

 ワイヤ送り装置3は、図示しない送りロー ラによってワイヤリールに巻き回されたワイ ヤwをガイドチューブ5からワイヤガイド6に送 り、ここで巻き癖を付けて下部ガイド7との で鉄筋(図示せず)の回りにループ状に巻き回 すものであり、ワイヤ結束装置5はループ状 ワイヤwの一部を把持して捩り結束するもの 、上記ワイヤwのループの終端部は結束装置 4が作動する途中で切断される。

 ワイヤ送り装置3とワイヤ結束装置4は、 御回路(図示せず)によってシーケンス制御さ れ、ハウジング2のグリップ部2aに配置したト リガ19を引くことにより、ワイヤ送り工程と り工程とからなる1サイクルの動作を実行す る。

 ところで、ワイヤ結束装置4は、図2及び 3(a)(b)に示されるように、結束機本体1の内部 に設けられて先端に鉄筋結束用のフック10を 動自在に枢着したメインスリーブ11と、メ ンスリーブ11の内部に嵌合されてメインスリ ーブ11の前後進および回転の荷重を発生させ 先端軸12と、メインスリーブ11に貫通形成し た嵌合口13に嵌合して上記先端軸12のキー溝14 に係合するキー15と、結束機本体1と協働して 上記メインスリーブ11の回転を制御するショ トスリーブ16とを備え、上記先端軸12を図1 ように駆動モータ17(ブラシレスモータ)の出 軸の回転を減速させる減速装置18と連結さ たものである。

 すなわち、メインスリーブ11の前部のす 割り11aの先端部近傍には、一対のフック10が 軸体21を挟んで両側に枢着されて対向配置さ ている。そして、メインスリーブ11の中間 りやや後部には2個のキー15の嵌合口13が嵌合 している。キー15にはメインスリーブ11の内 に突出して次に示す先端軸12のキー溝14に係 するキー部15aと、メインスリーブ11の外側 突出する凸部15bとが形成されている。

 先端軸12には螺旋状のキー溝14が形成され ている。先端軸12の前方には軸体21が設けら ている。軸体21の前部にはガイドピン22が固 され、後部には筒部23が一体に形成され、 部23の内側には先端軸12の前端に形成された 出し部24が嵌合している。張出し部24は抜け 止めピン25によって抜け出さないようになっ いる。また、上記ガイドピン22は上記フッ 10のガイド溝26に係合している。

 先端軸12の基部はプラネットケージ27(張 し部)の中心に嵌合し、平行ピン28によって ラネットケージ27と一体に結合している。平 行ピン28はプラネットケージ27の軸受30によっ て抜け止めされている。プラネットケージ27 減速装置18を構成するもので、図示しない プラネットギアを回転自在に支持し、プラ ットギアはサンギアと噛合し、サンギアは 動モータ17の出力軸と連結している。20はプ ネットギアと噛合するインターナルギアで る。

 次に、ショートスリーブ16は、キー15の外 側を覆う位置で、上記メインスリーブ11の外 に嵌合し、内周面には上記キー15の凸部15b 係合する係合溝31が形成されている。これに より、キー15はショートスリーブ16によって われ、メインスリーブ11からの抜けが防止さ れる。なお、係合溝31の溝端は凸部15bに当接 、これによりショートスリーブ16は前方に 動することができない。

 また、ショートスリーブ16の後部にはカ タリング32が嵌合され、カッタリング32の後 にはC形止め輪29がメインスリーブ11に取り けられている。これにより、カッタリング32 はメインスリーブ11の後端から嵌合してスラ ドさせ、C形止め輪29で止めればよいので、 単に取り付けることができる。ショートス ーブ16の後部はカッタリング32に当接してそ れよりも後方には移動できないようになって いる。カッタリング32もショートスリーブ16 C形止め輪29との間に挟まれて前後移動でき い。

 ところで、ショートスリーブ16の外周に 長短2種類のフィン33、34(係合手段33,34)が周 向に間隔をおいて形成されている。長いフ ン33はショートスリーブ16の互いに正反対の 置に設けられている。これに対し、図4に示 されるように、結束機本体1には、上記フィ 33、34に対応する位置に1対の回転止め35、35 上下に対向配置されている。各回転止め35、 35は軸36を中心に回動可能に構成されている これにより、ショートスリーブ16が回転して フィン33、34が一方の回転止めに当たると、 の回転止めはフィン33、34に干渉しないよう 回動するが、フィン33、34がさらに回転する と、他方の回転止めに当たる。この回転止め は回動できないので、ショートスリーブ16の 転は強制的に停止させられる。なお、回転 め35、35はメインスリーブ11とともに一体と って移動するショートスリーブ16の移動範 の前半部に設けられている。したがって、 機位置では長いフィン33が回転止め35、35の に挟みこまれてショートスリーブ16は回転す ることができず、2つのフック10が水平状態に なるように保持されている。

 次に、メインスリーブ11とプラネットケ ジ27との間には圧縮バネ37が配置されている すなわち、プラネットケージ27の前部には 部38が形成され、メインスリーブ11と凹部38 の間には前後2個のバネカラー40、41がメイン スリーブ11に嵌合された状態で配置されてい 。そして、これらのバネカラー40、41の外側 には圧縮バネ37が配置されている。

 また、後部バネカラー41と先端軸12の基部 のプラネットケージ27の凹部38との間には、 ング状のバンパ42が先端軸12の周囲に嵌合状 で配置されている。バンパ42はゴム等の弾 材によって構成されている。バンパ42の断面 は円形でも方形でもよい。39はメインスリー 11を摺動自在に保持するガイドスリーブで 結束機本体1側に固定されている。

 次に、上記構成のワイヤ結束装置の作動 様について説明する。まず、トリガ19を引 と、上述のようにワイヤ送り装置3によりワ ヤwの種類に応じて所定量だけ送り出される 。送り出されたワイヤwは、ワイヤガイド6と 部ガイド7によりループ状に巻き回される。 その後、ワイヤ結束装置4の駆動モータ17が回 転し、その回転は減速装置18を介してプラネ トケージ27から先端軸12に伝達される。先端 軸12は回転するが、メインスリーブ11と一体 に結合しているショートスリーブ16は、上述 のように待機位置にあるとき15は長いフィン3 3が回転止め35に係合しており、回転すること ができない。このため、図5に示されるよう 、メインスリーブ11のキー15は回転する先端 12のキー溝14によって前方に送られるから、 メインスリーブ11は前進移動する。メインス ーブ11のみが前進すると、フック10はワイヤ 部分の両側まで移動していくが、これに対し 、軸体21は、メインスリーブ11に対して相対 に後方に移動する。そのため、軸体21のガイ ドピン22がフック10を閉じ作動させ、フック10 のガイド溝26に沿って移動し、ワイヤループ 一部wを把持する。

 なお、メインスリーブ11が前進する途中 、カッタリング32はカッタレバー43を押し回 ので、カッタ(図示せず)が作動してワイヤ 切断する。この段階まで前進移動すると、 ョートスリーブ16の長いフィン33は図4の回転 止め35から外れ、またキー15もキー溝14の端部 に達するので、先端軸12とメインスリーブ11 は一体になって所定の回転数だけ回転し、 持したワイヤを捩るように作動する。

 捩りが終了すると、駆動モータ17を逆転 せ、先端軸12は逆方向に回転する。これによ り、メインスリーブ11も後方に移動しながら 転するが、ショートスリーブ16の短いフィ 34が回転止め35に係合するので、メインスリ ブ11はそれ以上回転できずに後退移動し、 6に示されるように、フック10が開いてワイ を離す。このタイミングで図のように短い ィン34が回転止め35から外れ、メインスリー 11は長いフィン33が回転止め35に当るまで回 できるようになる。しかし、メインスリー 11と鉄筋結束機本体1側の部材との間のグリ スが切れたり、ゴミや砂埃を吸ったりする とにより潤滑機能が低下してこれらの部材 の作動が円滑を欠く状態になって、メイン リーブ11とこれらの部材との間の摩擦力が きくなる。この回転を抑止する摩擦力があ ため、そのまま後退していくと、メインス ーブ11はバネカラー40とぶつかり、バネカラ 40はバネカラー41と最終的にはぶつかり合っ て一体になり、さらにバネカラー41はバンパ4 2に衝突し、バンパ42を圧縮させる。バンパ42 圧縮されて先端軸12の螺旋状キー溝14とメイ ンスリーブ11のキー15とを圧接させる。バン 42は従来の圧縮バネよりも剛性が高いので、 バンパ42の圧縮荷重はバネに比べてはるかに く、先端軸12の螺旋状キー溝14とメインスリ ーブ11のキー15との間に大きな摩擦力を発生 せることができる。先端軸12の回転がキー及 びバンパ42とバネカラー40、41を介してメイン スリーブ11に伝達されるが、この摩擦力によ て先端軸12とメインスリーブ11とは確実に共 回りし、メインスリーブ11の長いフィン33が 転止め35に係合してフック10の向きを正しい 機角度にすることができる。また、カッタ ング32も初期状態となる。

 ところで、バンパ42にはメインスリーブ11 がある程度の速度で衝突し減速する。衝突さ せるときの速度は速い方が作業性はよいが、 その速度が速すぎると、キー溝14、キー15、 ラネットケージ27等の部品に衝撃力が加わり 、破損する可能性がある。そこで、次に示す ように、バンパ42に衝突する寸前で駆動モー の回転数を制御することによってバンパ42 衝突させる速度をある程度抑制するように 御する。

 すなわち、先端軸12が逆転し、メインス ーブ11がショートスリーブ16とともに後退移 して待機位置に戻る時間をできるだけ短く るため、メインスリーブ11が後退移動して いフィン34が回転止め35、35との係合が解除 れた後、先端軸12の駆動モータ17を低回転に るようにブレーキ制御し、その制御回転数 よる低速でメインスリーブ11をバンパ42に衝 突させるようにする。

 具体的には、図7に示されるように、駆動 モータ17の逆転を開始してからショートスリ ブ16の短いフィン34が回転止め35、35に係合 てフック10が回転せずにフック10を開いてワ ヤを離す範囲、つまり短いフィン34が回転 め35、35に係合してフック10が絶対に回転し い第1の移動範囲Aと、短いフィン34が回転止 35、35から外れてフック10が回転して待機状 の向きに戻るまでの第2の移動範囲Bとに分 、各範囲A、Bにおいて駆動モータ17の回転を 図に示すように制御する。

 図の縦軸は駆動モータ17の回転数を、横 は駆動モータ17の回転量でスリーブ(メイン リーブ11とショートスリーブ16)の移動量を示 している。第1の移動範囲は、先端軸12が前端 位置から駆動モータ17の逆転開始直後までで 回転量がモータ5回転までは駆動モータ17の 力(通電の割合)を100%で回転するように制御 る。残りのモータ22回転までは出力30%程度 、つまりイナーシャで回転するように制御 る。

 第2の移動範囲Bは、スリーブ(11、16)がバ パ42に当たる可能性のあるモータ31回転まで 範囲b1と、それ以後スリーブがバンパ42に当 ってストール(失速)するモータ37回転までの 囲b2とに分けて制御する。

 モータ31回転までは、駆動モータ17の回転 数が8000rpm程度に低下するまでチョッパーブ ーキで50%程度で制動し、さらに、回転数が20 00rpm程度に下がるまで回転制御する。電流を ョッパー制御する理由は、発熱を抑えるた である。ワイヤの捩り作業は多数回繰り返 れるので、その度にフルブレーキをかける かなり発熱してしまうからである。

 その後、後退移動していたスリーブがバ パ42に衝突すると、上記移動範囲b2に示すよ うに、駆動モータ17は一定回転数(2000rpm)に保 れるように制御された後ストールする。駆 モータ17がストールしたときの負荷は、電 又は回転数をモニタリングしておき、その 化で検出すればよい。バンパ42が圧縮して先 端軸12とスリーブとの間の摩擦抵抗が大きく ると、スリーブは先端軸12と伴回りし、長 フィン33が回転止め35、35に係合してフック10 の向きを正しい角度で止めることができる。

 上述のように、先端軸12の螺旋状のキー 14にメインスリーブ11のキー15を係合させた 造であり、先端軸12を回転させる駆動モータ 17が回転センサを内蔵するブラシレスモータ あるから、その回転数に基づく回転量によ スリーブの位置を知ることができる。スリ ブが最前部から後退移動してバンパ42に当 るまでの駆動モータ17の回転量は一定である 。したがって、第1の移動範囲A、第2の移動範 囲B、スリーブがバンパ42に当たる可能性のあ る範囲等は全て駆動モータ17の回転量から算 することができる。そこで、メインスリー 11の位置に応じて、バンパ42に当たるぎりぎ りまで駆動モータ17を高速で回転させ、バン 42に当たる直前で狙いの回転数まで下げる うに制御することにより、作業の迅速性を なわず、しかも衝撃をなるべく少なくして 品の耐久性を向上させることができる。な 、実験例では、2000rpmの低速回転でメインス ーブ11をバンパ42に衝突させた場合の作業時 間は1secであるのに対し、上記制御による作 時間は0.2~0.3msecであった。

 また、駆動モータがブラシモータでも回 センサを設けることにより、同じ制御をす ことができる。また、ストールを検出して ータを停止させるのではなく、バンパを圧 させることによって増加していくモータの ルクを電流または回転数をモニタリングす ことにより検出してストールする前にモー の回転を止めてもよい。

 上述のように、上記捩り装置によれば、 端軸12を嵌合したスリーブは単一のメイン リーブ11だけで済むので、構造が単純になり 、スリムになるので、小型化、軽量化を図る ことができる。

 また、先端軸12からフック10までの荷重の 伝達を、先端軸12→キー15→メインスリーブ11 →フック10のように行うことができるから、2 部品の介在で済む。しかも、メインスリーブ 11とショートスリーブ16とは一体的に係合さ ればよく、従来のように止め具で固定する 要がないので、従来のように内外側の2つの リーブ間に介在していた止め具が不要にな 、単純な構造で高い荷重が伝達できるよう なる。

 さらに、バンパ42はメインスリーブ11の外 周に設けられ、またメインスリーブ11とはバ カラー40、41を介して接触するので、メイン スリーブ11が後退するときにバンパ42とバネ ラー40、41との接触面積を大きく確保するこ ができるので、衝撃を良好に吸収すること できる。

 加えて、圧縮バネ37を先端軸12に嵌合した バネカラー40、41の外側に係合させる構成で るから、圧縮バネ37の太さを自由に変えて最 適なバネ力にすることができる。

 また、図3のような構造であれば前後進お よび回転するメインスリーブの軸受けとなる スリーブガイド39がメインスリーブの後方か 挿入できるためリング状のものにでき、単 化できる。また、後方から挿入できるため 強度が必要なフック取り付け部をスリーブ イド内径より大きくすることができ、強度 確保しつつスリム化できる。

 上述の構成によれば、スリーブと鉄筋結 機本体側の部材との間のグリースが切れた 、ゴミや砂埃を吸ったりすることにより潤 機能が低下してこれらの部材間の作動が円 を欠くようになっても、簡単な構造によっ 、スリーブと先端軸12とを確実に共回りさ てフック10を待機位置に戻し、フック10を所 の向きにして待機角度を出すことができる

 また、従来のように摩擦力を上げるため 圧縮バネは不要になるため、部品点数が削 でき、そのスペース分だけ全長が短くなり 小型化が可能となる。

 さらに、スリーブ及び先端軸が所定の位 に戻ったことを図7の移動範囲b2の中で電流 たは回転数の変化をモニタリングすること 検出することができるので、磁気センサ等 使用した位置検出センサが不要になり、機 の簡素化、小型化が実現できる。

 なお、圧縮バネ37とバネカラー40、41を設 ず、メインスリーブ11とバンパを直接当て もよく、そのときは、摩擦力はバンパを介 てメインスリーブ11とプラネットケージ27と 間にも発生するから、この摩擦力も先端軸1 2とメインスリーブ11とを共回りさせる機能を 有する。

 また、先端軸12においてバンパ42を受ける のはプラネットケージ27に限定されない。先 軸12の基部にプラネットケージ27とは別の環 状の張出し部(図示せず)を一体的に形成し、 の張出し部にバンパ42を受けさせてもよい

 スリーブの後退移動時にバンパ42に衝突 せる部材はスリーブ自体であることに限定 れない。バンパ42の圧縮により最終的に先端 軸12のキー溝14とキー15との摩擦力を大きくす ることができるものであれば、他のスリーブ であってもよい。

 なお、図8に示されるように、ショートス リーブ16をショートスリーブ本体16mと抜け止 スリーブ45とで構成し、キー15の外側を抜け 止めスリーブ45で覆ってもよい。

 また、この場合、抜け止めスリーブ45の 端に突部47を形成し、これらの突部47をそれ れメインスリーブ11の外周に形成したリブ48 とショートスリーブ本体16mの受け溝46とに係 させることにより、メインスリーブ11とシ ートスリーブ16とが一体に回転するようにす るのが好ましい。

 さらに、上記メインスリーブ11とショー スリーブ16とを一体的に係合させる構成は直 接的でなくてもよい。上述のように抜け止め スリーブ45を介して係合させる構成であって よい。

 また、この場合、抜け止めスリーブ45の 端に突部47を形成し、これらの突部47をそれ れメインスリーブ11の外周に形成したリブ48 とショートスリーブ本体16mの受け溝46とに係 させることにより、メインスリーブ11とシ ートスリーブ16とが一体に回転するようにし てもよい。

 同様に、図9(a)(b)に示されるように、メイ ンスリーブ11とショートスリーブ16とを一体 に係合させる構成として、キー15の凸部15bを ショートスリーブ16の受け溝46に係合させる 成としてもよい。なお、ショートスリーブ16 の受け溝46に対応する部分16aは肉厚として、 度を確保するのが好ましい。

 さらに、図10に示されるように、上記メ ンスリーブ11の外周面にキー50を突出形成し 該キー50をショートスリーブ16の内面に形成 したキー溝49に係合させることにより、メイ スリーブ11とショートスリーブ16とを一体的 に係合させて回転させるようにしてもよい。

 また、図8、図9(a)(b)、図10の場合は、スリ ーブガイド39は半円のものを組み合わせれば インスリーブをスリムにしたままガイドで る。

 なお、このとキー50、ショートスリーブ16 はメインスリーブ11の外周に形成されたリブ カッタリング32との間に挟まれ、前後動し いように保持されている。

 また、圧縮バネ37は図10のようにメインス リーブ11の後端の座金40aと後部バネカラー41 の間に支持してもよい。

 本発明を特定の典型的実施例を参照して 明したが、本発明を逸脱することなく様々 変更や修正を加えることができることは当 者にとって明らかである。このため、本発 の精神と範囲の範疇におけるこのような全 の変更や修正が請求項によってカバーされ ことが意図される。

 本発明は、鉄筋結束機のワイヤ捩じり機 に利用可能である。

 10 フック
 11 メインスリーブ
 12 先端軸
 14 キー溝
 15 キー
 16 ショートスリーブ
 27 プラネットケージ(張出し部)
 33 長いフィン
 34 短いフィン




 
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