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Title:
REINFORCING-BAR BINDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142215
Kind Code:
A1
Abstract:
A reinforcing-bar binder is provided with a guide tube (8) for guiding a wire (5) from a wire reel (4) mounted to a binder body (2), a curl guide (12), a wire cutting mechanism (11) mounted between an end of the guide tube (8) and the curl guide (12), a first guide pin (23) mounted to the end of the guide tube (8) or to the vicinity of the end of the guide tube (8) and guiding that outer-side surface of the wire which is located on the outer side of a bend of the wire, a second guide pin (24) mounted to the end of the guide tube (8) or to the vicinity of the end of the guide tube (8) and guiding that inner-side surface of the wire which is located on the inner side of the bend of the wire, and a third guide pin (25) mounted on the inner side of the curl guide (12) and guiding the outer-side surface.  When the wire (5) is sent around reinforcing bars, the wire (5) makes contact with the first guide pin (23), the second guide pin (24), and the third guide pin (25).

Inventors:
KUSAKARI ICHIRO
Application Number:
PCT/JP2009/059220
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MAX CO LTD (JP)
KUSAKARI ICHIRO
International Classes:
E04G21/12; B65B13/18; B65B27/10
Foreign References:
JP2000064617A2000-02-29
JPH08277632A1996-10-22
JPH072201U1995-01-13
Attorney, Agent or Firm:
OGURI Shohei et al. (JP)
Shohei Oguri (JP)
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Claims:
 結束機本体(2)に装着されたワイヤリール(4)からワイヤ(5)をガイドする案内管(8)と、
 カールガイド(12)と、
 上記案内管(8)の端部と上記カールガイド(12)との間に配置されるワイヤ切断機構(11)と、
 上記案内管(8)の端部又はその近傍に配置され、ワイヤの曲げの外側となる外側面をガイドする第1のガイドピン(23)と、
 上記案内管(8)の端部又はその近傍に配置され、ワイヤの曲げの内側となる内側面をガイドする第2のガイドピン(24)と、
 上記カールガイド(12)の内側に配置され、上記外側面をガイドする第3のガイドピン(25)と、
 を具備し、
 ワイヤ(5)が鉄筋の周りに送られるときに、上記第1のガイドピン(23)と第2のガイドピン(24)と第3のガイドピン(25)にワイヤ(5)が接触する、
 鉄筋結束機。
 上記第2のガイドピン(24)は、上記案内管(8)とワイヤ切断機構(11)との間に配置される、請求項1に記載の鉄筋結束機。
 上記第1のガイドピン(23)と第2のガイドピン(24)と第3のガイドピン(25)とは、ワイヤ(5)よりも硬度の高い材料から構成される、請求項1又は2に記載の鉄筋結束機。
 上記第1のガイドピン(23)と第2のガイドピン(24)と第3のガイドピン(25)との断面形状が非円形である、請求項1~3のいずれかに記載の鉄筋結束機。
 更に、上記第1のガイドピン(23)と第2のガイドピン(24)と間の側壁(13a)に設けられ、ワイヤよりも硬度の高い材料からなる磨耗防止板(27)、を具備する、請求項1~4のいずれかに記載の鉄筋結束機。
 上記磨耗防止板(27)は上記側壁(13a)に形成された凹部(13e)に嵌合され、上記摩耗防止板(27)の表面は上記第1のガイドピン(23)の先端と第2のガイドピン(24)の先端とで押圧固定されている、請求項5に記載の鉄筋結束機。
Description:
鉄筋結束機

 本発明は、ワイヤリールから引き出した イヤを結束機本体の先端に設けたガイド部 送り、該ガイド部でワイヤに巻き癖を付け ガイド部の内側に配置された鉄筋のまわり 送り出してその周囲にループ状に巻き回し 後に捩って鉄筋を結束する鉄筋結束機に関 る。

 鉄筋結束用のワイヤはワイヤリールから き出されて結束機先端のガイド部からカー した状態で送り出されて鉄筋のまわりにル プ状に巻き回されるように構成されている 、ガイド部ではカール状に巻き癖を付けて り出す必要がある。このように巻き癖を付 るには、ワイヤは少なくとも3点によって曲 げられる必要がある。

 すなわち、ガイド部には、ワイヤリール らのワイヤの送りをガイドする案内管の端 と、所定量のワイヤを送り出した後に切断 るためのワイヤ切断機構と、ワイヤ切断機 から送られたワイヤを湾曲させるカールガ ドの3つの部品が順に配置されている(日本 特許第3496463号公報 参照)。そして、これら 3部品にはワイヤの切断、ワイヤのガイドな どの機能があり、これらを前記3点して利用 て癖付けをしていた。

 しかしながら、上記構成によれば次のよ な問題があった。

 上記3つの部品は複雑な形状になっている ほか、部品寸法のバラつきや、部品の取付位 置にバラつきが出やすい。このため、ガイド 部から送り出されたワイヤのカール径が小さ くなりすぎてフックがワイヤを掴めないとか 、カール径が大きくなりすぎて、ループ状に 周回して戻ってきたワイヤの端部がガイド部 のカール拾いこみガイドに入らないとかの問 題が発生する恐れがある。したがって、寸法 管理が非常に面倒で部品コストが高くなって しまうという問題がある。

 また、巻き癖を付ける3部品は鉄製のワイ ヤによって常に擦られているため磨耗してし まい、特に、ワイヤをカール状に癖付けする 部分は磨耗が激しく、磨耗の進行はワイヤの 送り抵抗を大きくしてワイヤ送りの円滑性を 低下させ、また、使用を繰り返すうちに癖付 けが弱まり、ワイヤのカール径が大きくなっ ていくので、ワイヤのガイドのために部品交 換をしなければならない。部品を硬化処理し て対応することは可能であるが、部品の形状 が複雑なので、材質(硬さ)の選択が限られて まう。

 さらに、ワイヤの癖付けのためには、上 3点のうち1点は必ずワイヤの内側(カールの 側となる部分)に配置しなければならない。 この部分がワイヤの切断機構の先に配置され ると、ワイヤの切りカスがガイド部に残って しまうことがある。この場合、知らずに次の 結束作業をすると、ガイド部で次のワイヤが 詰まってしまい、取出しが面倒になる。

 本発明の一以上の実施例は、ワイヤを高 精度で巻き癖を付けることができる鉄筋結 機を提供する。

 本発明の一以上の実施例によれば、鉄筋 束機は、結束機本体2に装着されたワイヤリ ール4からワイヤ5をガイドする案内管8と、カ ールガイド12と、上記案内管8の端部と上記カ ールガイド12との間に配置されるワイヤ切断 構11と、上記案内管8の端部又はその近傍に 置され、ワイヤの曲げの外側となる外側面 ガイドする第1のガイドピン23と、上記案内 8の端部又はその近傍に配置され、ワイヤの 曲げの内側となる内側面をガイドする第2の イドピン24と、上記カールガイド12の内側に 置され、上記外側面をガイドする第3のガイ ドピン25と、を備える。ワイヤ5が鉄筋の周り に送られるときに、上記第1のガイドピン23と 第2のガイドピン24と第3のガイドピン25にワイ ヤ5が接触する。

 上記の構成にでは、鉄筋結束機のガイド に、ワイヤリールからのワイヤの送りをガ ドする案内管の端部と、所定量のワイヤを り出した後に切断するためのワイヤ切断機 と、ワイヤ切断機構から送られたワイヤを ールするように案内するカールガイドとを に配置し、上記案内管の端部又はその近傍 、ワイヤの外側面と内側面とをそれぞれガ ドする第1のガイドピンと第2のガイドピン を配置し、カールガイドの先端内側にはワ ヤの外側面をガイドする第3のガイドピンを け、ワイヤの送り時に上記第1のガイドピン と第2のガイドピンと第3のガイドピンにワイ を接触させるものである。

 このように、第1~第3のガイドピンは形状 簡単であるから、寸法のバラつきが簡単に えられ、またガイド部に第1~第3のガイドピ を取り付ける取付位置のみで寸法精度が決 るので、容易に精度を出すことができる。 たがって、ワイヤが接触する第1~第3のガイ ピンが正しい位置に設けられ、巻き癖は正 く付けられ、カール径は安定する。しかも 第1~第3のガイドピンは単純形状であるため 硬度の高いものを自由に選択することがで る。

 上記第2のガイドピン24は、上記案内管8と ワイヤ切断機構11との間に配置されてもよい

 上記の構成によれば、第2のガイドピンは ワイヤの内側面をガイドするものであるが、 上記案内管とワイヤ切断機構との間に配置さ れているので、切断機構とカールガイドとの 間にワイヤの内側面に接触する部材はない。 このため、切断されたワイヤの切りカスはガ イド部から必ず落ちるので、ワイヤの詰りが 発生することがない。

 上記第1のガイドピン23と第2のガイドピン 24と第3のガイドピン25とは、ワイヤ5よりも硬 度の高い材料から構成されてもよい。

 上記の構成によれば、第1のガイドピンと 第2のガイドピンと第3のガイドピンを超硬ピ やセラミックピンのように硬度が高い材料 ら構成したので、これらのガイドピンがほ んど磨耗せず、またワイヤの案内管やワイ 切断機構やカールガイドはワイヤに接触し 磨耗し易い部分に直接ワイヤが接触しない で耐久性を大幅に向上させることができる しかも、硬度が高い材料でもピン形状のも であれば、比較的安価に入手できるので、 ストも低く抑えることができる。

 上記第1のガイドピン23と第2のガイドピン 24と第3のガイドピン25との断面形状が非円形 あってもよい。

 上記の構成によれば、第1のガイドピンと 第2のガイドピンと第3のガイドピンの断面形 は、正方形、矩形、楕円形などの非円形で るから、ガイドピンの緩みが効果的に抑制 れる。つまり、嵌合固定(カシメ等)により 付けられた断面円形のガイドピンに発生し ちな長期使用による回転による緩みの発生 、非円形の断面形状のピンでは回転し難い で、回転による緩みは効果的に抑えられる

 また、鉄筋結束機は、上記第1のガイドピ ン23と第2のガイドピン24と間の側壁13aに設け れ、ワイヤよりも硬度の高い材料からなる 耗防止板27、を備えてもよい。

 上記の構成によれば、上記第1のガイドピ ンと第2のガイドピン間のガイド部側壁に硬 の高い材料からなる磨耗防止板を嵌め込み 定したから、ワイヤの巻き癖付けにおいて イヤが常に接触するポイントであるガイド の側壁は殆んど磨耗しないので、長期に亘 正常なワイヤの癖付けを行うことができ、 果として結束機の耐久性を向上させる。

 上記磨耗防止板27は上記側壁13aに形成さ た凹部13eに嵌合され、上記摩耗防止板27の表 面は上記第1のガイドピン23の先端と第2のガ ドピン24の先端とで押圧固定されてもよい。

 上記の構成によれば、上記磨耗防止板は 記側壁に形成された凹部に嵌合されるとと に、上記摩耗防止板の表面は上記第1のガイ ドピンと第2のガイドピンの先端で押圧固定 れているから、ネジ止め、溶接等の固定手 によらずに簡単かつ確実に磨耗防止板を固 することができるとともに、磨耗防止板の 面は上記側壁部の壁面と面一となってワイ を円滑に通過させることができる。

 その他の特徴および効果は、実施例の記 および添付のクレームより明白である。

本発明のある実施形態において、鉄筋 束機の一側のカバーを外した状態の斜視図 上記鉄筋結束機の上面の要部を示した 面図 上記鉄筋結束機の側面図 癖付け機構の要部の側面図 ワイヤガイド部を下から見た斜視図 図6(a)、図6(b)、図6(c)は捩り機構の要部 上から見た作動説明図 別の実施形態のワイヤガイド部を示す 4と同様の図で、図7(a)はワイヤガイド部の 面図、図7(b)はフレーム板の一方を外したと の側面図、図7(c)は図7(b)のA-A断面図、図7(d) 図7(b)のB-B断面図 別の実施形態のワイヤガイド部を示す 4と同様の図で、図8(a)は断面形状が正方形 ガイドピンを使用した図、図8(b)は断面形状 楕円形であるガイドピンを使用した図

 図面に従って、本発明の典型的実施例を説 する。
 図1~図3において符号1は鉄筋結束機を示す。 鉄筋結束機1は、結束機本体2に設けられた収 室3に、鉄筋結束用のワイヤ5を巻き付けた イヤリール4を装着し、上記ワイヤリール4を 回転させながらワイヤ5を結束機本体2の先端 設けられたガイド部6に送り、該ガイド部6 ワイヤ5に巻き癖を付けてガイド部6の内側に 配置された鉄筋7のまわりに送り出してその 囲に巻き回した後にワイヤ5の元側を切断す とともに、巻き回した部分を捩って上記鉄 7を結束するものである。

 結束機本体2にはワイヤリール4から引き されたワイヤ5を通す案内管8が設けられてい る。案内管8の一端8p(図1参照)は収納室3に開 し、他端はガイド部6の手前に位置している 案内管8の中途部には、ワイヤ5の送り手段 して図2に示すように1対の送りギア10が配設 れている。1対のワイヤ送りギア10に形成さ た送り溝にワイヤ5を挟んだ状態になってお り、電動モータ(図示せず)によりワイヤ5を前 方に送り出すようになっている。

 トリガTによってスイッチがONすると、電 モータ(図示せず)が回転してワイヤ送りギ 10が回転する。そして、ワイヤ送りギア10の 転により、収納室3内に収納されたワイヤリ ール4に巻かれているワイヤ5が案内管8を通じ て結束機本体2の前方に送られる。

 案内管8の先には、結束機本体2に送り込 れたワイヤ5がカールして出て行くように巻 癖を付けるガイド部6が形成されている。ガ イド部6はガイドフレーム13により形成されて おり、ガイドフレーム13は1対のフレーム板13a 、13bを有しており(図4、5参照)、一側のフレ ム板13aに他側のフレーム板13bが組付けられ 構成され、ガイド部6の先端は、円弧状に湾 しており、ここで巻き癖を付けて下部ガイ 9との間で鉄筋7のまわりを周回させるよう なっている。

 ところで、ガイド部6には案内管8の内部 真直状にガイドされて通ってきたワイヤ5を ールさせて巻き癖を付けて送り出す癖付け 構が設けられている。

 すなわち、図4及び図5に示されるように ガイド部6を形成するガイドフレーム13には ワイヤリールからのワイヤ5の送りをガイド る案内管8の端部と、所定量のワイヤ5を送 出した後に切断するためのワイヤ切断機構11 と、ワイヤ切断機構11を経て送られたワイヤ5 を湾曲させるカールガイド12とが順に配置固 されている。

 案内管8の端部はガイドフレーム13の先端 近い湾曲部の基部に配置されている。また 案内管8の端部は絞られてワイヤ5が決めら た位置から導出されるようになっている。 出されたワイヤ5は所定量送り出されて鉄筋7 に巻き回された後、切断機構11によって切断 れる。

 ワイヤ切断機構11は、ワイヤ5の送り量が 定量に達すると、ワイヤ5を切断するように 構成されている。すなわち、ワイヤ切断機構 11はガイドフレーム13に固定された軸状の切 型14と、切断型14の周囲に回動可能に設けら たカッタ本体15とカッタ本体15を回動させる 駆動レバー16とから構成されている。切断型1 4には、ワイヤ5の送り方向に沿ってワイヤ貫 孔17が貫通形成されている。カッタ本体15は 回動することによって刃部分がワイヤ貫通孔 17のカールガイド12側の端部を開口面18に沿っ て移動するように作動するもので、ワイヤ貫 通孔17にワイヤ5を貫通させた後に、駆動レバ ー16によりカッタ本体15を回動させ、その刃 分をワイヤ貫通孔17のカールガイド12側の端 を開口面に沿って移動するので、ワイヤ5が 切断されるようになっている。ワイヤ貫通孔 17の一端は案内管8の端部に向かって開口し、 他端はカールガイド12に向かって開口してい 。また、ワイヤ貫通孔17の径は、案内管8か 送られたワイヤ5が貫通して通過するときに ワイヤ5が接触しない程度に形成されている

 次に、カールガイド12はガイドフレーム13 の湾曲部13pに固定され、図5に示されるよう 、ガイドフレーム13の両側のフレーム板13a、 13bを溝壁としてワイヤ5が1本通過できる程度 ガイド溝20が形成されている。そして、溝 には切断型14を貫通したワイヤ5をカールす 方向に案内するガイド面21が円弧状に湾曲形 成されている。

 なお、図5に示すように、ガイド部6には カールガイド12の隣にカール拾いこみガイド 22が形成されている。これは、カールガイド1 2から送り出され、ループ状に周回して戻っ きたワイヤ5の端部を拾い込み、再び次の周 送りのためにガイドするものである。

 上記構成において、案内管8から送り出さ れたワイヤ5は切断型14のワイヤ貫通孔17を通 てカールガイド12のガイド面21に沿ってさら に送り出されるが、ガイド面にはワイヤ5の り速度に伴い一定の圧力で接するので、ワ ヤ5には湾曲状に曲げられて巻き癖が付けら る。

 ところで、上記案内管8の端部には、図4 上部に第1のガイドピン23が設けられ、また 部には第2のガイドピン24が設けられている 案内管8の先端上部8aは切り欠きされ、下部8b の方が延伸されている。第1のガイドピン23と 第2のガイドピン24はそれぞれ断面円形の円柱 状部材からなり、その両端がガイドフレーム 13の両側のフレーム板13a、13bに形成した孔26 嵌合固定され、第1のガイドピン23の周面は 内管8の先端上部8aの端部面に当接し、また 2のガイドピン24の周面が案内管8の先端下部8 bの端部面に当接してそれぞれ案内管8の内側 突出し、第1のガイドピン23の周面の下端と 2のガイドピン24の周面の上端との間の寸法 はワイヤ5の直径とほぼ同じ間隔に設定され いる。これにより、ワイヤ5の曲げの外側を 構成する外側面は第1のガイドピン23により、 またワイヤ5の曲げの内側を構成する内側面 第2のガイドピン24にガイドされて通る。な 、両端がそれぞれ両フレーム板13a、13bに固 された第1、第2のガイドピン23、24は、フレ ム板13aもしくは13bの一方のみに固定したも とすることができる。

 また、カールガイド12の先端内側には第3 ガイドピン25が設けられている。第3のガイ ピン25もガイドフレーム13に形成した孔26に 合固定され、カールガイド12のガイド面よ もわずかに内側に突出するように取り付け れている。したがって、カールガイド12のガ イド面21に沿って送り出されたワイヤ5の曲げ の外側面は第3のガイドピン25に接触して図4 下方に送られる。

 上記第1~第3のガイドピン23~25は超硬ピン セラミックピンのように硬度が高い材料か 構成するのが好ましい。

 このようにして、ワイヤ5は第1のガイド ン23と第2のガイドピン24と第3のガイドピン25 に接触し、ワイヤ5に巻き癖を付けるもので る。ワイヤ5の案内管8の先端部やワイヤ切断 型14のワイヤ貫通孔17やカールガイド12の先端 部のように、従来ワイヤ5に接触して磨耗し 部分が直接にワイヤ5に接触しない。

 以上のように、案内管8から送り出される とき、案内管8の先端には第1のガイドピン23 第2のガイドピン24が配置され、ワイヤ5は案 管8の先端に直接接触することなく、第1の イドピン23と第2のガイドピン24とによりガイ ドされて切断型14を通過する。このとき、第1 のガイドピン23の下端と第2のガイドピン24の 端との間の寸法はワイヤ5の直径とほぼ同じ 間隔に設定され、第1のガイドピン23と第2の イドピン24とによりワイヤ5の曲げの外側面 内側面とが接してガイドされるから、送り 正確に行われる。このため、ワイヤ5は切断 14のワイヤ貫通孔17の内面に接触することな く送られる。そして、ワイヤ5はカールガイ 12の先端を擦るようにして送り出され、強く 曲げの癖が付けられる。したがって、案内管 8の先端や切断型14のワイヤ貫通孔17、あるい カールガイド12のガイド面21の先端は繰り返 しの摩擦によって摩耗しやすく、この部分が 磨り減るとカール径に影響が出るが、しかし 、案内管8の先端には第1のガイドピン23と第2 ガイドピン24が、またカールガイド12の先端 内側には第3のガイドピン25が設けられ、ワイ ヤ5は第1~第3のガイドピン23~25に接触し、案内 管8の先端や切断型14やガイド面21に直接に接 することはない。したがって、ガイド面の 端は磨耗しない。

 以上のように、第1~第3のガイドピン23~25 正しい位置に設けられれば、カール径は安 することになる。第1~第3のガイドピン23~25は 形状が簡単であるから、寸法のバラつきが簡 単に抑えられ、またガイド部6に第1~第3のガ ドピン23~25を取り付ける取付位置のみで寸法 精度が決まるので、容易に精度を出すことが できるので、カール径が安定する。しかも、 第1~第3のガイドピン23~25は単純形状であるた 、硬度の高いものを自由に選択することが きる。

 また、第2のガイドピン24はワイヤ5の内側 面をガイドするものであるが、案内管8と切 型14との間に配置されているので、切断機構 11とカールガイド12との間にワイヤ5の内側面 接触するものは何もない。このため、切断 れたワイヤ5の切りカスはガイド部6から必 落ちるので、ワイヤ5の詰りが発生すること ない。

 さらに、第1のガイドピン23と第2のガイド ピン24と第3のガイドピン25を超硬ピンやセラ ックピンのように硬度が高い材料から構成 ることにより、これらのガイドピンがほと ど磨耗せず、またワイヤ5の案内管8やワイ 切断機構11やカールガイド12はワイヤ5に接触 して磨耗した部分が直接にワイヤ5に接触し いので耐久性を大幅に向上させることがで る。しかも、硬度が高い材料でもピン形状 ものであれば、比較的安価に入手できるの 、コストも低く抑えることができる。

 なお、ガイド部6でワイヤ5に巻き癖を付 てガイド部6の内側に配置された鉄筋7のまわ りに送り出してその周囲に巻き回した後、ワ イヤ5の元側は切断機構11によって切断される とともに、巻き回された部分は捩り装置によ り捩られて上記鉄筋7を結束するものである

 ワイヤ捩り装置は、図6(a)(b)に示されるよ うに、1対のフック28を開閉自在に枢着したス リーブ29を電動モータにより前進移動させて ック28を閉じ作動させることにより、同図(c )のように鉄筋のまわりにループ状に巻き回 れたワイヤ5を把持した後、スリーブ29とと にフック28を回転させてワイヤ5を捩って鉄 を結束し、その後フック28を逆回転させると ともにスリーブ29を後退移動させてワイヤ5か ら離脱させて初期位置に戻すようにしたもの である。そして、上記スリーブが前進すると きに上述の切断機構11の駆動レバー16を作動 せてワイヤ5を切断するのである。

 なお、上記送りギア10の回転、ワイヤ5の 断、ワイヤ捩り装置の作動等は図示しない 御回路(図示せず)によってシーケンス制御 れている。また、制御回路は、送りギア10の 回転量にもとづいてワイヤ5の送り量も測定 ている。

 また、上記癖付け機構において、ガイド ンはワイヤ5の曲げの外側と内側をガイドす るものであればよく、上述の形態に限定され ない。つまり、上記実施形態においては、図 4に示されるように、第1のガイドピン23と第2 ガイドピン24をそれぞれ案内管8の先端上部8 aの端部面と先端下部8bの端部面に当接して、 内側に突出するように設けているが、上記形 態に限定されない。例えば、図7(b)(c)に示さ るように、第1のガイドピン23と第2のガイド ン24をそれぞれ、案内管8の先端上部8aの端 や先端下部8bの端部の近傍に設けてもよい。 第1のガイドピン23と第2のガイドピン24の一方 を案内管8の上又は下の端部に、他方を下又 上の端部近傍に設けてもよい。また、ガイ ピンの数は3本以上であってもよく、第1のガ イドピン23を第2のガイドピン24よりも切断型1 4に近い位置にしてもよい。

 また、上記実施形態において、ワイヤ送 通路のさらなる磨耗を防ぐための対策とし 、ワイヤ5の進行方向を変化させるポイント である上記ガイドピンに加えて、例えば、ワ イヤ5をカール状に癖付けするワイヤ接触部 等に耐磨耗処理を施すのが好ましい。すな ち、図7(a)~(d)に示されるように、ワイヤ5の 過時に常時ワイヤ5が接触するガイド部6の第 1のガイドピン23と第2のガイドピン24間の溝の 側壁(フレーム13a)に、超硬プレートやセラミ クプレートのような硬度の高い材料からな 磨耗防止板27を配設するのがよい。

 磨耗防止板27は、ガイド部6の一側壁を形 するフレーム板13aの内側面に形成された凹 13eに嵌合され、他側のフレーム板13bが上記 レーム板13aに対して組付けられたときに、 7(b)(c)に示されたように、他側のフレーム板 13bに固定された第1のガイドピン23と第2のガ ドピン24の先端の一部を磨耗防止板27の両端 に当接させて押圧固定している。これによ 磨耗防止板27は、ネジ止め、溶接等の固定 段によらずに簡単かつ確実に磨耗防止板27を 固定することができるとともに、磨耗防止板 27の表面は上記側壁部(フレーム板13a)の壁面 面一となってワイヤ5を円滑に通過させるこ ができる。

 上記磨耗防止板27によりワイヤ5の接触に る磨耗は殆んどなくなるので、ワイヤ送り 路の変形が防止されて該通路の耐久性が向 し、ワイヤ5の送りを円滑にして長期に亘り ワイヤ5に正常なカールの癖付けを行うこと できる。

 なお、ワイヤ送り通路における耐磨耗処 を施す部分は、ガイド部6の上記側壁に限ら れるものではなく、適宜必要に応じて適切な 部分を選択すればよい。

 さらに、上記実施形態においては、第1の ガイドピン23と第2のガイドピン24、さらには 3のガイドピン25のピン部材の断面形状は円 であるが、これらの断面形状は非円形でも い。例えば、図8(a)に図示するように正方形 、もしくは矩形とすることができ、さらには 図8(b)に図示するような楕円形とすることが き、その他の断面形状の部材であってもガ ドピンとして使用可能であればよい。

 本発明を特定の典型的実施例を参照して 明したが、本発明を逸脱することなく様々 変更や修正を加えることができることは当 者にとって明らかである。このため、本発 の精神と範囲の範疇におけるこのような全 の変更や修正が請求項によってカバーされ ことが意図される。

 本発明は、鉄筋結束機のワイヤを鉄筋の 囲にカールさせるガイド部に利用可能であ 。

5   ワイヤ
6   ガイド部
8   案内管
11  ワイヤ切断機構
23  第1のガイドピン
24  第2のガイドピン
25  第3のガイドピン




 
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