西尾昭徳 (〒80 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東電工株式会社内 Osaka, 5678680, JP)
日東電工株式会社 (〒80 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 Osaka, 5678680, JP)
NISHIO, Akinori (1-2 Shimohozumi 1-chome, Ibaraki-sh, Osaka 80, 5678680, JP)
| 熱収縮率が相対的に大きい高熱収縮基材層であって、主収縮方向における収縮率[A(%)]と主収縮方向に直交する方向における収縮率[B(%)]の比(A:B)が1:1から10:1である高熱収縮基材層と、熱収縮率が相対的に小さい低熱収縮基材層とを接着剤層を介して接合した樹脂積層体であって、任意の一方向から加熱することによって高熱収縮基材層側に反り、更に加熱することによって1端部から1方向へ自発的に巻回して1個の筒状巻回体を形成しうる樹脂積層体。 |
| 60~180℃の範囲内の所定温度において互いに直交する二軸方向に5%以上収縮する高熱収縮基材層と、当該温度において熱収縮率が1%未満の低熱収縮基材層からなる請求項1記載の樹脂積層体。 |
| 80℃における接着剤層の剛性(ずり弾性率と厚みの積)が、1~10 3 N/mである請求項1又は2に記載の樹脂積層体。 |
| 接着剤層がアクリル系重合体で構成されている請求項1~3の何れかの項に記載の樹脂積層体。 |
| 接着剤層が活性エネルギー線硬化型粘着剤層である請求項1~4の何れかの項に記載の樹脂積層体。 |
| 活性エネルギー線硬化型粘着剤層が、側鎖アクリレート含有アクリル系重合体、架橋剤、及び紫外線活性エネルギー線重合開始剤を含有する請求項5に記載の樹脂積層体。 |
| 80℃における低熱収縮基材層のヤング率と厚みの積が3×10 5 N/m以下である請求項1~6の何れかの項に記載の樹脂積層体。 |
| 請求項1~7の何れかの項に記載の樹脂積層体における低熱収縮基材層上に粘着剤層を設けた粘着シート。 |
| 低熱収縮基材層上に設けた粘着剤層が、ガラスもしくは樹脂からなるビーズを含有する請求項8記載の粘着シート。 |
| 請求項8又は9に記載の粘着シートを被着体に貼着し、該被着体に所用の加工を施した後、任意の一方向から加熱することにより、前記粘着シートを高熱収縮基材層側に反らせ、被着体との間に浮きを生じさせて剥離することを特徴とする被着体の加工方法。 |
| 粘着シートとして、接着剤層が活性エネルギー線硬化型粘着剤層である粘着シートを用いると共に、該粘着シートを被着体に貼着し、該被着体に所用の加工を施した後、活性エネルギー線を照射して接着剤層を硬化させ、続いて、任意の一方向から加熱して前記粘着シートを高熱収縮基材層側に反らせ、被着体との間に浮きを生じさせる請求項10記載の被着体の加工方法。 |
| 変形した粘着シートの高熱収縮基材層側の表面外縁部に貼り付けられた剥離テープを上方に引っ張ることにより粘着シートを剥離する請求項10又は11に記載の被着体の加工方法。 |
| 請求項10~12の何れかの項に記載の被着体の加工方法に用いる粘着シート剥離装置であって、被着体に貼着した粘着シートを加熱するための加熱手段、及び、加熱により高熱収縮基材層側に反り、被着体との間に浮きを生じた粘着シートを剥離するための剥離手段を備えた粘着シート剥離装置。 |
| 粘着シートを貼着した被着体を固定して加熱するための吸着ホットステージ、及び、粘着シートの高熱収縮基材層側の表面外縁部に貼り付けてピール剥離するための剥離テープを備えた請求項13に記載の粘着シート剥離装置。 |
| 粘着シートを貼着した被着体を固定するための吸着ステージ、ヒートガン、及び、粘着シートの高熱収縮基材層側の表面外縁部に貼り付けてピール剥離するための剥離テープを備えた請求項13に記載の粘着シート剥離装置。 |
| 粘着シートを貼着した被着体を固定するための吸着ステージ、及び、粘着シートを加熱剥離するためのヒーター内蔵型剥離テープ貼り合わせ機構を備えた請求項13に記載の粘着シート剥離装置。 |
| 粘着シートを貼着した被着体を固定するための吸着ステージ、及び、被着体の一方の端部から他方の端部へ移動する機構を備えた可動式熱源を備えた請求項13に記載の粘着シート剥離装置。 |
| 活性エネルギー線硬化型粘着剤層を有する粘着シートに対して活性エネルギー線を照射して、接着剤層を硬化させるための活性エネルギー線源を備えた請求項13~17の何れかの項に記載の粘着シート剥離装置。 |
| 活性エネルギー線源として、紫外線露光光源を備えた請求項18に記載の粘着シート剥離装置。 |
本発明は、任意の一方向から加熱するこ により端部から自発的に巻回して筒状巻回 を形成しうる樹脂積層体と、該樹脂積層体 らなり、任意の一方向から加熱することに り端部から自発的に巻回して筒状巻回体を 成して被着体である半導体ウェハから剥離 る半導体ウェハ研磨(バックグラインド)等 使用する粘着シート、及び、その粘着シー を用いた被着体の加工方法、及び粘着シー 剥離装置に関する。
シリコン、ゲルマニウム、ガリウム-ヒ素 等を材料とする半導体ウェハは、大径の状態 で製造された後、所定の厚さになるように裏 面研削(バックグラインド)され、更に、必要 応じて裏面処理(エッチング、ポリッシング 等)、切断加工等を施すことにより半導体チ プが製造される。近年、半導体材料に対す 薄型化、軽量化の要望が一層高まり、半導 ウェハについては、厚み100μm若しくはそれ 下にまで薄くする必要が生じているが、こ ような薄膜ウェハは、非常にもろく割れや い。そこで、半導体ウェハ加工時には、仮 定用粘着シートを使用して半導体ウェハを 持し、しかるべき加工を施した後、仮固定 粘着シートを半導体ウェハから剥離、回収 る方法が採用されている。
このような仮固定用粘着シート(以下「バ ックグラインドテープ」と称する場合がある )は、一般にエネルギー線硬化型粘着剤層で 成されており、半導体ウェハに貼着し、仮 定した半導体ウェハに研磨等の加工を施す に、半導体ウェハに加わる応力、研削水、 削屑(シリコンダスト)から半導体ウェハ表面 を保護するために使用されてきた。そして、 半導体ウェハの研磨等の加工工程終了後、バ ックグラインドテープは、エネルギー線を照 射することで粘着剤層を硬化させ、粘着力を 低下させて半導体ウェハから剥離される。し かし、バックグラインドテープは、エネルギ ー線照射により粘着力が低下してもなお、大 気圧により半導体ウェハ表面に密着している 。そのため、バックグラインドテープを剥離 するためには、バックグラインドテープをめ くり上げる等の操作を行うことが必要である が、その際の応力などにより、半導体ウェハ が破損しやすいという問題があった。また、 一般的なバックグラインドテープの剥離装置 は、研磨処理された半導体ウェハ・バックグ ラインドテープ積層体(以下、「研磨済みウ ハ」と称する場合がある)を吸着ステージに 定したうえで、剥離装置に組み込まれた剥 用テープを研磨済みウェハのバックグライ ドテープ面に貼り合わせ、ピール剥離する とでバックグラインドテープを除去する仕 みとなっている。
上記剥離テープは、研磨済みウェハのバ クグラインドテープの端部から内部に向か て貼り合わせられ、剥離テープをピール剥 することにより、不要となったバックグラ ンドテープを剥離するものである。しかし 円周形状の半導体ウェハにあわせて貼着し 円周形状のバックグラインドテープに対し 矩形の剥離テープを端部からはみ出すこと く貼り合わせるのは不可能であり、実際、 くわずかとはいえ、剥離テープがバックグ インドテープよりはみ出す場合がある。こ で、半導体ウェハの薄化が進むと、剥離テ プのはみ出し面が剥離装置などに貼り付き その状態で剥離テープをピール剥離すると 半導体ウェハごと屈曲させることになり、 導体ウェハが破損する原因となる場合があ 。また、剥離テープを端部まで貼り合わせ ければ、上述の半導体ウェハ破損は避けら るが、この場合、剥離テープをピール剥離 ても、剥離応力がバックグラインドテープ 十分に伝わらず、バックグラインドテープ 去が困難となる場合がある。
特開2000-129223号公報には、収縮性フィル と剛性フィルムとエネルギー線硬化型粘着 層とからなる半導体ウェハ保護用粘着シー が開示されている。この粘着シートによれ 、活性エネルギー線を照射して粘着剤層の 着力を低下させると共に、所用の手段で収 性フィルムを収縮させると、粘着シートが 形して、半導体ウェハと粘着剤層との接触 積が減少するため、半導体ウェハから粘着 ートを容易に剥離することができることが 載されている。しかしながら、本発明者が 意材料を選択して同様のものを検討したと ろ、収縮性フィルムの収縮が複数方向から こる等が原因で、加熱後の粘着シートが半 体ウェハ表面で折り重なるなどして剥離困 や被着体破壊が起こりうることがわかった すなわち、半導体ウェハをバックグライン する際に半導体ウェハが破損等することか 保護するバックグラインドテープであって バックグラインド終了後に不要となったバ クグラインドテープについて、半導体ウェ を破損及び汚染することなく剥離できるバ クグラインドテープ、及び、半導体ウェハ 破損及び汚染することなくバックグライン テープを剥離する剥離装置が見いだされて ないのが現状である。
本発明者等は、上記課題を解決するには 易剥離性機能を付加した粘着シートが必要 あると考えた。被着体から粘着シートを剥 する作業を手作業で行う際、まず剥離きっ けをつくるため、被着体端部でテープをつ み上げ、その後テープを引っ張り剥離させ 。しかし、脆弱な被着体ではテープをつま 上げるようなことはせず、テープをこする うにして、すなわちピール角度をできる限 大きくすることで剥離応力を極小にして被 体を破損しないよう、剥離きっかけを作る とが多い。その後もできる限り大きなピー 角度を維持するようテープを剥離すること 、脆弱な被着体から粘着シートを剥離する とが可能である。
そこで、本発明者等は、熱などの刺激に る易剥離性付与に際して、テープ剥離時の 状として、あたかも絨毯を巻き取るかの如 変形(以下、「筒状巻回体」と称する場合が ある)させることができれば、目的に合致す 粘着テープになると思われた。なぜならば このような変形を引き起こしながら剥離す ということは、剥離におけるピール角度を 力大きく保つことであり、被着体に対して 離応力を極力小さくすることになるからで る。すなわち、脆弱な被着体を破損する可 性を極小とすることができることを意味す 。
更に、剥離応力が小さいということは、 着剤が被着体へ剥ぎ取られる可能性も小さ なるので、剥離によって被着体を汚染する 能性も小さくできる。また、ウェハ研磨面 の部材に仮に貼り付いたとしても、やはり 剥離応力を極小とできることから、半導体 ェハを破損する恐れは小さくなる。そこで 本発明者等は、熱収縮基材を用いた粘着シ トを作成し、加熱により熱収縮基材を収縮 る力を偶力に変換する工夫をすることで、 ェハの表面から粘着シートの外縁部が浮き がり、一方向に自発的に筒状に巻回(カール )しつつ剥離する粘着シートを見いだした。 かしながら、この粘着シートは、特定の方 にのみ巻回する性質を有し、粘着シートの ち熱収縮方向に直交する方向の端部を加熱 ると、粘着シートが自発的に筒状に巻回(カ ル)することができず、半導体ウェハから剥 離することができない。そのため、粘着シー トに加熱処理を施す方向が限定される。従っ て、粘着シート剥離装置における加熱手段の 配置に合わせて、半導体ウェハに対する粘着 シートの貼り合わせ方向を調整することを要 した。すなわち、半導体ウェハに対して一定 の方向に粘着シートを貼着する必要があり、 粘着シート貼付装置や、粘着シート剥離装置 の構成によっては、粘着シートの剥離がスム ーズに行えない場合があるという問題が残さ れていた。
従って、本発明の目的は、半導体ウェハ の被着体に対してどのような方向に貼付し もスムーズに剥離、回収できる粘着シート 及び前記粘着シートに使用する樹脂積層体 提供することにある。また、本発明の他の 的は、本発明に係る粘着シートを用いた被 体の加工方法、及び、前記被着体の加工に 用する粘着シート剥離装置を提供すること ある。
本発明者等は、上記課題を解決するため 意検討した結果、所定の高熱収縮基材層と 熱収縮基材層とを接着剤層を介して積層す ことにより、加熱する方向を選ばず、どの 向から加熱しても、スムーズに巻回して筒 巻回体を形成しうる樹脂積層体を見いだし 。具体的には、収縮率が相対的に大きい高 収縮基材層を構成する熱収縮基材として二 収縮性基材を使用し、該高熱収縮基材層と 収縮率が相対的に小さい低熱収縮基材層と 、所定の接着剤層で接合した樹脂積層体は 任意の一方向からの加熱により、直交する2 方向のみからでなく、実際には2つの収縮軸 ら発生する収縮応力が合わさって働き、高 収縮基材層側に反り、更に加熱することに り、自発的に巻回して筒状巻回体を形成す ことを見いだした。そして、該樹脂積層体 有する粘着シートを半導体ウェハ等の被着 の仮固定用テープとして使用すると、半導 ウェハ等の被着体に対してどのような方向 貼り合わせても、該粘着シートが不要とな た場合は、加熱する方向を選ばず、任意の 方向から加熱することで容易に剥離するこ ができ、更に、剥離した粘着シートを容易 回収できることを見出し、本発明を完成さ た。
すなわち、本発明は、熱収縮率が相対的 大きい高熱収縮基材層であって、主収縮方 における収縮率[A(%)]と主収縮方向に直交す 方向における収縮率[B(%)]の比(A:B)が1:1から10 :1である高熱収縮基材層と、熱収縮率が相対 に小さい低熱収縮基材層とを接着剤層を介 て接合した樹脂積層体であって、任意の一 向から加熱することによって高熱収縮基材 側に反り、更に加熱することによって1端部 から1方向へ自発的に巻回して1個の筒状巻回 を形成しうる樹脂積層体を提供する。
前記樹脂積層体は、60~180℃の範囲内の所定 度において互いに直交する二軸方向に5%以 収縮する高熱収縮基材層と、当該温度にお て熱収縮率が1%未満の低熱収縮基材層からな ることが好ましい。接着剤層としては、80℃ おける剛性(ずり弾性率と厚みの積)が、1~10 3 N/mであることが好ましく、また、アクリル系 重合体で構成されていることが好ましく、更 にまた、活性エネルギー線硬化型粘着剤層で あることが好ましい。また、活性エネルギー 線硬化型粘着剤層が、側鎖アクリレート含有 アクリル系重合体、架橋剤、及び紫外線活性 エネルギー線重合開始剤を含有することが好 ましい。
低熱収縮基材層としては、80℃におけるヤ グ率と厚みの積が3×10 5 N/m以下であることが好ましい。
また、本発明は、前記樹脂積層体におけ 低熱収縮基材層上に粘着剤層を設けた粘着 ートを提供する。粘着剤層としては、ガラ もしくは樹脂からなるビーズを含有するこ が好ましい。
また、前記粘着シートを被着体に貼着し 該被着体に所用の加工を施した後、任意の 方向から加熱することにより、前記粘着シ トを高熱収縮基材層側に反らせ、被着体と 間に浮きを生じさせて剥離することを特徴 する被着体の加工方法を提供する。また、 着シートとして、接着剤層が活性エネルギ 線硬化型粘着剤層である粘着シートを用い と共に、該粘着シートを被着体に貼着し、 被着体に所用の加工を施した後、活性エネ ギー線を照射して接着剤層を硬化させ、続 て、任意の一方向から加熱して前記粘着シ トを高熱収縮基材層側に反らせ、被着体と 間に浮きを生じさせることが好ましい。さ に、変形した粘着シートの高熱収縮基材層 の表面外縁部に貼り付けられた剥離テープ 上方に引っ張ることにより粘着シートを剥 することが好ましい。
また、前記被着体の加工方法に用いる粘 シート剥離装置であって、被着体に貼着し 粘着シートを加熱するための加熱手段、及 、加熱により高熱収縮基材層側に反り、被 体との間に浮きを生じた粘着シートを剥離 るための剥離手段を備えた粘着シート剥離 置を提供する。
前記粘着シートの剥離装置としては、粘 シートを貼着した被着体を固定して加熱す ための吸着ホットステージ、及び、粘着シ トの高熱収縮基材層側の表面外縁部に貼り けてピール剥離するための剥離テープを備 た粘着シート剥離装置、粘着シートを貼着 た被着体を固定するための吸着ステージ、 ートガン、及び、粘着シートの高熱収縮基 層側の表面外縁部に貼り付けてピール剥離 るための剥離テープを備えた粘着シート剥 装置、粘着シートを貼着した被着体を固定 るための吸着ステージ、及び、粘着シート 加熱剥離するためのヒーター内蔵型剥離テ プ貼り合わせ機構を備えた粘着シート剥離 置、又は粘着シートを貼着した被着体を固 するための吸着ステージ、及び、被着体の 方の端部から他方の端部へ移動する機構を えた可動式熱源を備えた粘着シート剥離装 が好ましい。更に、活性エネルギー線硬化 粘着剤層を有する粘着シートに対して活性 ネルギー線を照射して、接着剤層を硬化さ るための活性エネルギー線源を備えている とが好ましく、活性エネルギー線源として 紫外線露光光源を備えていることが好まし 。
本発明の樹脂積層体を有する粘着シート バックグラインドテープとして使用すると 半導体ウェハ等の被着体を厚み20μm~25μm程 にまで割れや欠けを発生することなく研磨 ることができる。更に、研磨済みウェハを 任意の一方向から加熱することによって、 発明に係る粘着シートは、高熱収縮基材層 に反り、更に加熱することによって、自発 に巻回して筒状巻回体を形成するため、加 後の粘着シートが半導体ウェハ表面で折り なって剥離困難となることが無く、不要と った粘着シートを容易に且つ綺麗に剥離す ことができる。また、半導体ウェハ等の被 体に貼付する際に貼り合わせる方向を選ば 、どの方向に貼付した粘着シートも半導体 ェハ等の被着体からスムーズに剥離するこ ができる。更に、本発明に係る粘着シート 、本発明に係る粘着シート剥離装置により 活性エネルギー線照射、加熱工程を経て、 導体ウェハ等の被着体を破損することなく スムーズに剥離、回収することができる。
1 高熱収縮基材層
2 接着剤層
3 低熱収縮基材層
4 粘着剤層
5 粘着シート
6 加熱手段
7 吸着ステージ
8 粘着シート回収用剥離テープ
9 リングフレーム
10 半導体ウェハ
11 粘着シート(ダイシングテープ)
12 高熱収縮基材層の主収縮方向
13 Vノッチ
以下に、本発明の実施の形態を、必要に じて図面を参照しつつ、詳細に説明する。 1は、本発明の粘着シートの一例を示す概略 断面図であり、図2は、本発明の粘着シート 自発巻回する様子を示す図(斜視図)である。 図3は、本発明の粘着シート剥離装置の一例 示す概略側面図であり、図4は、本発明の粘 シートの被着体への貼付態様を示す側面図 び上面図である。
図1の例では、本発明に係る粘着シート5 、熱収縮率が相対的に大きい高熱収縮基材 1と熱収縮率が相対的に小さい低熱収縮基材 3が接着剤層2で接合されて、更に、低熱収 基材層3上に粘着剤層4が積層されている。
図2の例では、(A)は加熱する前の粘着シー ト5を示す図、(B)は一方向から加熱した粘着 ート5(粘着剤層の粘着力が低下又は消失した 後の粘着シート5)がシート外縁部から一方向 巻回し始めた時の状態を示す図、(C)は粘着 ート5の巻回が終了して1個の筒状巻回体が 成された時の状態を示す図を示す。この例 は、粘着シート5の形状は円形状であるが、 れに限らず、目的に応じて適宜選択でき、 角形、楕円形状、多角形状等の何れであっ もよい。
図3の例では、本発明に係る剥離装置は、 加熱手段6、吸着ステージ7、及び、粘着シー 5を回収する剥離テープ8を備えており、粘 シート5は吸着ステージ7上のリングフレーム 9により固定された粘着シート(ダイシングテ プ)11上に貼着した半導体ウェハ10に貼り合 せている。加熱手段6により加熱し、半導体 ェハ10との間に浮きを生じた粘着シート5は 上方から剥離テープ8を貼り付けて、剥離テ ープ8をピール剥離することにより、半導体 ェハ10から剥離される。
図4-1は、半導体ウェハ10のVノッチ13に対 て、本発明の粘着シート5の高熱収縮基材層 主収縮方向12が平行するように貼付してい 、本発明に係る粘着シート5と半導体ウェハ1 0の側面図及び上面図であり、図4-2は、半導 ウェハ10のVノッチ13に対して、本発明の粘着 シート5の高熱収縮基材層の主収縮方向12に直 交するように貼付している、本発明に係る粘 着シート5と半導体ウェハ10の側面図及び上面 図である。
[樹脂積層体]
本発明の樹脂積層体は、少なくとも、熱収
率が相対的に大きい高熱収縮基材層と熱収
率が相対的に小さい低熱収縮基材層と、前
高熱収縮基材層と低熱収縮基材層を接合す
接着剤層から構成され、高熱収縮基材層の
収縮方向における収縮率[A(%)]と主収縮方向
直交する方向における収縮率[B(%)]の比(A:B)
1:1~10:1であって、任意の一方向から加熱する
ことによって高熱収縮基材層側に反り、更に
加熱することによって1端部から1方向へ自発
に巻回して1個の筒状巻回体を形成しうるこ
とを特徴とする。図1の例において、高熱収
基材層1と、接着剤層2と、低熱収縮基材層3
積層体が本発明の樹脂積層体に相当する。
[高熱収縮基材層]
本発明における高熱収縮基材層は、該高熱
縮基材層を有する樹脂積層体が、任意の方
から加熱することで高熱収縮基材層側に反
、更に加熱することによって1端部から1方
へ自発的に巻回して1個の筒状巻回体を形成
るための駆動力となるものであり、加熱処
を施す方向を選ばない点から、本発明にお
ては、2軸収縮性を有する高熱収縮基材を使
用することを特徴とする。主収縮方向におけ
る収縮率[A(%)]と主収縮方向に直交する方向に
おける収縮率[B(%)]の比(A:B)としては、1:1から1
0:1、なかでも1:1から5:1が好ましく、特に1:1か
ら3:1であることが好ましい。主収縮方向に直
交する方向における収縮率[B(%)]が、主収縮方
向における収縮率[A(%)]の1/10を下回ると、2軸
縮性が不十分となり主収縮方向にのみ収縮
ることにより、一定の方向から加熱したと
のみ一方向へ自発的に巻回して筒状巻回体
形成し、加熱方向が限定されるので好まし
ない。本発明においては、2軸収縮性を有す
ることで、直交する2方向のみからでなく、
際には2つの収縮軸で作られる収縮応力が合
されて働くと推測されるため、高熱収縮基
層をどの方向から加熱しても収縮し、該高
収縮基材層を有する樹脂積層体が自発的に
回して1個の筒状巻回体を形成する駆動力と
することができる。
本発明における高熱収縮基材層の2軸収縮 性は、60~180℃の範囲内の所定温度(例えば80℃ )における2軸それぞれの収縮率が5%以上(例え 5~80%)であることが好ましく、15%以上(例えば 、15~80%)であることがより好ましい。2軸それ れの収縮率が5%を下回ると、収縮応力以上 粘着シート全体の剛性が勝るため、該高熱 縮基材層を有する樹脂積層体を任意の一方 から加熱しても高熱収縮基材層側に反りが じない、もしくは反りが生じてもごくわず であり、スムーズに巻回して筒状巻回体を 成することができない場合がある。ただし 2軸それぞれの収縮率は、等しくなくともよ 、例えば、一方の軸の収縮率が20%、他方の の収縮率が30%のような場合でもよく、この 合、収縮率がより高い軸方向を主収縮方向 する。
本発明における高熱収縮基材層の2軸収縮 性は、例えば、押出機により押し出されたフ ィルムに2軸延伸処理を施すことにより付与 ることができ、その延伸の程度により収縮 を調整することができる。本発明における 熱収縮基材層を構成する高熱収縮基材とし は、剥離装置の加熱手段により加熱するこ で該高熱収縮基材を有する樹脂積層体が自 的に巻回するのに十分な収縮が起こるもの 好ましく、且つ、後述のように、高熱収縮 材と低熱収縮基材とを接合する接着剤層、 び低熱収縮基材層上に設ける粘着剤層とし 活性エネルギー線硬化型粘着剤層を使用す 場合で、且つ、活性エネルギー線照射を高 収縮基材層を通して行うときは、高熱収縮 材層は、所定量以上の活性エネルギー線を 過しうる材料(例えば、透明性を有する樹脂) で構成する必要がある。
本発明における高熱収縮基材層を構成す 高熱収縮基材としては、例えば、ポリプロ レン、ポリエチレン等のポリオレフィン類; ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン テレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル 類;カプトン等のポリイミド類;6,6-ナイロン等 のポリアミド類;ポリエーテルスルホン酸類; リノルボルネン等の紫外線透過性を有する リマーを好適に使用することができる。こ らのポリマーの中から、加熱条件等の剥離 境に応じて適宜選択することができ、また これらのポリマーは、単独で、又は、2種以 上を混合して使用することができる。
本発明における高熱収縮基材層としては なかでも、ポリエステル類からなる高熱収 基材層が好ましい。コスト面などの経済性 優れ、後述する低熱収縮基材層との貼り合 せに用いる接着剤層との粘着性が高いこと ほか、収縮開始温度に対しての応答性が高 等の利点があるからである。
本発明に係る高熱収縮基材層としては、 えば、商品名「スペースクリーン」(東洋紡 績社製)、商品名「ファンシーラップ」(グン 社製)、商品名「トレファン」(東レ社製)、 品名「ルミラー」(東レ社製)、商品名「ア トン」(JSR社製)、商品名「ゼオノア」(日本 オン社製)等の市販品を使用することができ なかでも、商品名「スペースクリーン」(東 洋紡績社製)は、上記要件を兼ね備えた上で きな収縮率を有するため、好適に使用する とができる。また、上記市販品に、必要に じて適宜延伸処理や架橋処理を施してもよ 、表面にコロナ処理や印刷加工処理を施し もよい。延伸処理を施すことにより、更に い収縮率を有する基材に改良することがで る。
本発明における高熱収縮基材層の厚みと ては、例えば、5~300μmが好ましく、なかで 、10~100μmがより好ましい。厚みが5μmを下回 と、製造時のフィルム巻き取りや、繰り出 操作等が困難になる等操作性が悪く、一方 厚みが300μmを超えると、不経済となるだけ なく、剛性が高くなって自発巻回が起こら 、高熱収縮基材層と接着剤層との間で分離 、積層体破壊につながりやすい。また、剛 が大きいと、粘着シート貼り合わせ時の応 が残存して発生し、弾性変形力が大きく、 導体ウェハ等の被着体を薄く研磨した際に りが大きくなりやすい。
本発明における高熱収縮基材層によれば 低熱収縮基材層との積層体において、任意 一方向から加熱することによって高熱収縮 材層側に反り、更に加熱することによって1 端部から1方向へ自発的に巻回して1個の筒状 回体を形成するための駆動力とすることが き、該高熱収縮基材層を有する粘着シート 、例えば半導体ウェハのバックグラインド ープとして使用すると、半導体ウェハに貼 合わせる際に粘着シートの巻回方向を考慮 て貼り合わせる必要がなく、どの方向に貼 合わせても、粘着シートは、任意の一方向 ら加熱することで、スムーズに巻回し、1個 の筒状巻回体を形成することができる。
[低熱収縮基材層]
本発明における低熱収縮基材層は、上記高
収縮基材層と低熱収縮基材層との積層体に
いて、高熱収縮基材層の収縮応力に抗する
とで、反作用の力を生み出し、ひいては巻
に必要な偶力を発生する機能を有する。更
、加熱により該積層体が半導体ウェハ等の
着体に貼り付いたまま収縮して半導体ウェ
等の被着体が破損することを防止する機能
有する。従って、本発明における低熱収縮
材層としては、加熱剥離時に熱収縮率が小
いことが好ましい。具体的には、60~180℃の
囲内の所定温度(高熱収縮基材層が2軸方向
5%以上収縮する温度)、例えば80℃における熱
収縮率が1%未満(好ましくは0.5%以下)であるこ
が好ましく、高熱収縮基材層の収縮時にお
て、膨張してもよい。すなわち、低熱収縮
材層の前記熱膨張率は、マイナスの値をと
てもよい。低熱収縮基材層の前記熱収縮率
下限は、例えば、-1%程度である。また、剥
時温度(例えば80℃)における低熱収縮基材層
のヤング率と厚みの積は、3×10 5
N/m以下(例えば、1.0×10 2
~3.0×10 5
N/m)、さらに好ましくは2.8×10 5
N/m以下(例えば、1.0×10 3
~2.8×10 5
N/m)である。ヤング率と厚みの積が3×10 5
N/mを上回ると、剛性が大きすぎるため、筒状
巻回体の形成が困難となり、加熱による剥離
が困難となる場合がある。
本発明における低熱収縮基材層としては、 造時の操作簡便性や、取り扱い利便性、経 性を考慮して、剥離時温度(例えば80℃)にお いて、ヤング率は、好ましくは3×10 6 ~2×10 10 N/m 2 、更に好ましくは1×10 8 ~1×10 10 N/m 2 である。ヤング率が小さすぎると、半導体ウ ェハ研削後に生じる反りが大きくなり、搬送 等に支障を来す場合がある。逆にヤング率が 大きすぎると自発巻回が起こりにくくなる。 低熱収縮基材層の厚みは、好ましくは100μm未 満(例えば5~100μm程度)であり、より好ましく 10~75μm程度である。前記厚みが厚すぎると、 自己巻回性が低下し、また、取扱性、経済性 に劣り好ましくない。また、前記高熱収縮基 材層と同様、後述のように、高熱収縮基材と 低熱収縮基材とを接合する接着剤層、及び低 熱収縮基材層上に設ける粘着剤層が、活性エ ネルギー線硬化型粘着剤層である場合は、活 性エネルギー線透過性を有する材料(例えば 透明性を有する樹脂)で構成する必要がある
本発明における低熱収縮基材層を構成す 低熱収縮基材としては、例えば、ポリプロ レン、ポリエチレン等のポリオレフィン類; ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン テレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル 類;カプトン等のポリイミド類;6,6-ナイロン等 のポリアミド類;ポリエーテルスルホン酸類; リノルボルネン等の紫外線透過性を有する リマーを好適に使用することができる。こ らのポリマーの中から、加熱条件等に応じ 適宜選択することができ、これらのポリマ は、単独で、又は、2種以上を混合して使用 することができる。
本発明における低熱収縮基材層としては なかでも、ポリエステル類からなる低熱収 基材層が好ましく、特に、ポリエチレンテ フタレートからなる低熱収縮基材層が好ま い。コスト面などの経済性に優れ、前記高 収縮基材層との貼り合わせに用いる接着剤 との粘着性が高いことのほか、耐熱安定性 優れ、高機械強度を有する等の利点がある らである。
本発明に係る低熱収縮基材層としては、 えば、商品名「トレファン」(東レ社製)、 品名「ルミラー」(東レ社製)、商品名「アー トン」(JSR社製)、商品名「ゼオノア」(日本ゼ オン社製)、商品名「メリネックス」(帝人デ ポン社製)等の市販品を使用することができ 、なかでも、商品名「ルミラー」(東レ社製) 商品名「メリネックス」(帝人デュポン社製 )を好適に使用することができる。また、上 市販品に、必要に応じて適宜延伸処理や架 処理を施してもよく、表面にコロナ処理や 刷加工処理を施してもよい。
本発明における低熱収縮基材層によれば 高熱収縮基材層との積層体において、高熱 縮基材層の収縮応力に抗することで、加熱 ることにより該積層体が半導体ウェハ等の 着体に貼り付いたまま収縮して半導体ウェ が破損することを防止する機能を有し、更 、高熱収縮基材層の収縮応力に抗すること 生成する反作用の応力は、収縮応力を偶力 変換して自発的巻回に有利な基材変形を促 する機能を有する。
[接着剤層]
本発明における接着剤層は、高熱収縮基材
と低熱収縮基材層とを接合するのに十分な
着力(或いは粘着力)を有することが好まし
。更に、前記高熱収縮基材層と低熱収縮基
層、及び、高熱収縮基材層と低熱収縮基材
を接合する接着剤層を有する本発明に係る
着シートを半導体ウェハ等の被着体のバッ
グラインドテープとして使用する際は、貼
合わせや、貼り合わせ後のテープカット作
を円滑にするため、接着剤層は柔軟性を有
ることが好ましい。一方、粘着シートを加
剥離する際には、高熱収縮基材層の収縮応
を低熱収縮基材層へと伝達するために、ま
、加熱後の粘着シートが半導体ウェハ等の
着体表面で折り重なって剥離困難となるこ
を防ぐために、接着剤層は極力収縮変形し
い剛性を有することが好ましい。すなわち
柔軟性若しくは剛性を制御することができ
機能を備えた接着剤層が好ましい。
本発明に係る接着剤層の、上記高熱収縮基 層と低熱収縮基材層に対する接着力(180℃ピ ール剥離、対シリコンミラーウェハ、引張り 速度300mm/分)としては、例えば、4N/10mm以上、 かでも6N/mm以上が好ましく、特に8N/mm以上が 好ましい。本発明に係る接着剤層(厚さ5μm)の 柔軟性、及び剛性は、ずり弾性率×厚さで表 れ、加熱剥離する際の温度、例えば80℃に いて、1~1×10 3 N/mが好ましい。80℃に加熱した際の接着剤層 剛性が1N/mを下回ると、高熱収縮基材層の収 縮応力を低熱収縮基材層へと伝達できず、高 熱収縮基材層の収縮に引きずられるように粘 着剤層が変形し、結果として自発的巻回を生 じない。一方、80℃に加熱した際の接着剤層 剛性が1×10 3 N/mを上回ると、一般に粘着力が不十分であり 、高熱収縮基材層と接着剤層との間で分離し 、積層体破壊につながりやすい。また、剛性 が大きくなりすぎるため、該接着剤層を有す る粘着シートが自発巻回せずに変形するので 、その応力により被着体を破壊するなどの懸 念がある。
本発明における接着剤層は、上記理由に り、剥離前と剥離時とで剛性を変化させる とができるものが好ましい。例えば、接着 層を構成する粘着剤として活性エネルギー 硬化型粘着剤を使用すると、活性エネルギ 線未照射の状態では柔軟性及び粘着力が高 、活性エネルギー線を照射することにより 性を高めることができ、必要に応じ容易に 性を調整することができる。本発明におい 、活性エネルギー線とは、例えば、紫外線 可視光線、赤外線、放射線、電子線等をい 。
本発明における接着剤層を構成する粘着 としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリ 系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着 、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘 剤、ポリアミド系粘着剤、ウレタン系粘着 、スチレン-ジエンブロック共重合体系粘着 剤、これらの粘着剤に融点が約200℃以下の熱 溶融性樹脂を配合したクリ-プ特性改良型粘 剤などの公知の粘着剤を1種又は2種以上組み 合わせて用いることができる(例えば、特開 56-61468号公報、特開昭61-174857号公報、特開昭 63-17981号公報、特開昭56-13040号公報等参照)。 着剤は、粘着性成分(ベースポリマー)のほ に、架橋剤(例えば、ポリイソシアネート、 ルキルエーテル化メラミン化合物など)、粘 着付与剤(例えば、ロジン誘導体樹脂、ポリ ルペン樹脂、石油樹脂、油溶性フェノール 脂など)、可塑剤、充填剤、老化防止剤など 適宜な添加剤を含んでいてもよい。また、 ラスもしくは樹脂からなるビーズを添加し もよい。ガラスもしくは樹脂からなるビー を添加することにより、粘着特性やずり弾 率を制御しやすい点で有利である。
一般に前記粘着剤としては、天然ゴムや各 の合成ゴムをベースポリマーとしたゴム系 着剤;(メタ)アクリル酸アルキルエステル(例 えば、メチルエステル、エチルエステル、プ ロピルエステル、イソプロピルエステル、ブ チルエステル、イソブチルエステル、s-ブチ エステル、t-ブチルエステル、ペンチルエ テル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステ 、オクチルエステル、2-ヒドロキシエチルエ ステル、2-エチルヘキシルエステル、イソオ チルエステル、イソデシルエステル、ドデ ルエステル、トリデシルエステル、ペンタ シルエステル、ヘキサデシルエステル、ヘ タデシルエステル、オクタデシルエステル ノナデシルエステル、エイコシルエステル どのC 1-20 アルキルエステルなど)の1種又は2種以上を単 量体成分として用いたアクリル系重合体(単 重合体又は共重合体)をベースポリマーとす アクリル系粘着剤などが用いられる。
なお、前記アクリル系重合体は、凝集力 耐熱性、架橋性などの改質を目的として、 要に応じて、前記(メタ)アクリル酸アルキ エステルと共重合可能な他の単量体成分に 応する単位を含んでいてもよい。このよう 単量体成分として、例えば、アクリル酸、 タクリル酸、カルボキシエチルアクリレー 、カルボキシペンチルアクリレート、イタ ン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸 どのカルボキシル基含有モノマー;無水マレ ン酸、無水イコタン酸などの酸無水物モノ ー;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メ タ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)ア クリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒ ロキシオクチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキ シデシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシラウ ル、(4-ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メ チルメタクリレートなどのヒドロキシル基含 有モノマー;スチレンスルホン酸、アリルス ホン酸、2-(メタ)アクリルアミド-2-メチルプ パンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプ パンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アク リレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタ ンスルホン酸などのスルホン酸基含有モノ ー;(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メ )アクリルアミド、N-ブチル(メタ)アクリルア ミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N- メチロールプロパン(メタ)アクリルアミドな の(N-置換)アミド系モノマー;(メタ)アクリル 酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N-ジメチ ルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t-ブチル ミノエチルなどの(メタ)アクリル酸アミノア ルキル系モノマー;(メタ)アクリル酸メトキシ エチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルな の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系 ノマー;N-シクロヘキシルマレイミド、N-イソ プロピルマレイミド、N-ラウリルマレイミド N-フェニルマレイミドなどのマレイミド系 ノマー;N-メチルイタコンイミド、N-エチルイ タコンイミド、N-ブチルイタコンイミド、N- クチルイタコンイミド、N-2-エチルヘキシル タコンイミド、N-シクロヘキシルイタコン ミド、N-ラウリルイタコンイミドなどのイタ コンイミド系モノマー;N-(メタ)アクリロイル キシメチレンスクシンイミド、N-(メタ)アク ルロイル-6-オキシヘキサメチレンスクシンイ ミド、N-(メタ)アクリロイル-8-オキシオクタ チレンスクシンイミドなどのスクシンイミ 系モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ 、N-ビニルピロリドン、メチルビニルピロ ドン、ビニルピリジン、ビニルピペリドン ビニルピリミジン、ビニルピペラジン、ビ ルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミ ゾール、ビニルオキサゾール、ビニルモル リン、N-ビニルカルボン酸アミド類、スチレ ン、α-メチルスチレン、N-ビニルカプロラク ムなどのビニル系モノマー;アクリロニトリ ル、メタクリロニトリルなどのシアノアクリ レートモノマー;(メタ)アクリル酸グリシジル などのエポキシ基含有アクリル系モノマー;( タ)アクリル酸ポリエチレングリコール、( タ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、( メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコー 、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレン グリコールなどのグリコール系アクリルエス テルモノマー;(メタ)アクリル酸テトラヒドロ フルフリル、フッ素(メタ)アクリレート、シ コーン(メタ)アクリレートなどの複素環、 ロゲン原子、ケイ素原子などを有するアク ル酸エステル系モノマー;ヘキサンジオール (メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコ ールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレ グリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペン チルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペン エリスリトールジ(メタ)アクリレート、ト メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート 、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ) クリレート、エポキシアクリレート、ポリ ステルアクリレート、ウレタンアクリレー などの多官能モノマー;イソプレン、ブタジ ン、イソブチレンなどのオレフィン系モノ ー;ビニルエーテルなどのビニルエーテル系 モノマー等が挙げられる。これらの単量体成 分は単独で、又は、2種以上を混合して使用 ることができる。
前記アクリル系共重合体は、前記単量体 分を重合することにより得ることができる 単量体成分の重合方法としては、慣用の方 を採用することができ、例えば、溶液重合 乳化重合、塊状重合、懸濁重合等を挙げる とができる。
本発明における接着剤層は、剛性を必要 応じて変化させるという観点から、活性エ ルギー線硬化型アクリル系粘着剤からなる 着剤層が好ましい。本発明に係る活性エネ ギー線硬化型アクリル系粘着剤としては、 えば、公知の活性エネルギー線硬化性化合 とアクリル系粘着剤とを混合することによ 得ることができる。活性エネルギー線硬化 化合物としては、例えば、分子内にビニル 、メタクリル基、アセチレン基等の炭素-炭 素多重結合を含む官能基を複数含有する化合 物を好適に使用することができる。これらの 化合物が含有する炭素-炭素多重結合を含む 能基は、活性エネルギー線照射によって結 が開裂してラジカルを生成し、このラジカ が架橋剤となり三次元網目構造を形成する また、活性エネルギー線硬化性化合物とし 、ヨードニウム塩、フォスフォニウム塩、 ンチモニウム塩、スルホニウム塩、ボレー 塩等の有機塩類とオキシラン、オキセタン オキソラン、チイラン、アジリジン等の複 環を官能基として複数含有する化合物も好 に使用することができる。複素環を官能基 して複数含有する化合物は、活性エネルギ 線照射により有機塩が開裂してイオンを生 し、このイオンが開始剤となって複素環の 環反応を引き起こすことで、三次元網目構 を形成する。
本発明における活性エネルギー線硬化性 合物としては、なかでも、アクリレート基 の炭素-炭素二重結合を有する官能基を一分 子中に2個以上含有する活性エネルギー線硬 性化合物が好ましい(特開2003-292916号公報参 )。アクリレート基は、活性エネルギー線に して比較的高反応性を示すことや、また、 様なアクリル系粘着剤を選択できる等、反 性や作業性の観点から好ましいためである 炭素-炭素二重結合を一分子中に2個以上含 する活性エネルギー線硬化性化合物として 、例えば、トリメチロールプロパントリ(メ )アクリレート、ペンタエリスリトールトリ (メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール トラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス トールモノヒドロキシ(メタ)アクリレート、 ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ ート、1,4-ブチレングリコールジ(メタ)アク レート、テトラエチレングリコールジ(メタ )アクリレート、1,6-ヘキサンジオール(メタ) クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ )アクリレート、(メタ)アクリル酸と多価ア コールとのエステル化物、エステルアクリ ートオリゴマー、2-プロペニル-3-ブテニル アヌレート、イソシアヌレート、イソシア レート化合物等が挙げられる。これらの活 エネルギー線硬化性化合物は、単独で、又 、2種以上を混合して使用することができる
本発明における活性エネルギー線硬化型 クリル系粘着剤としては、ベースポリマー 活性エネルギー線硬化性を付与したアクリ 系粘着剤を使用してもよい。ベースポリマ に活性エネルギー線硬化性を付与したアク ル系粘着剤としては、例えば、側鎖に炭素- 炭素二重結合を有する官能基等を結合したア クリル系粘着剤が挙げられる。側鎖に、炭素 -炭素二重結合を有する官能基としてアクリ ート基等を結合したアクリル系粘着剤は、 えば、側鎖に水酸基を有するアクリル系ポ マーにアクリロイルオキシエチルイソシア ートやメタクリロイルオキシエチルイソシ ナート等のイソシアナート化合物をウレタ 結合を介して結合することにより得ること でる。接着剤層を構成するベースポリマー して、活性エネルギー線硬化性を付与した クリル系粘着剤を使用する場合は、別途活 エネルギー線硬化性化合物は加えなくとも く、又、加えてもよい。また、ベースポリ ーに活性エネルギー線硬化性を付与したア リル系粘着剤からなる接着剤層は、低分子 分である活性エネルギー線硬化性化合物等 全く含まない、又は、多く含まなくともよ ため、経時的に活性エネルギー線硬化性化 物等が粘着剤層中を移動することが無く、 定した層構造の接着剤層を形成することが きる。
前記活性エネルギー線硬化性化合物の配 量としては、特に制限されるものではなく 例えば、粘着剤中のアクリル系共重合体100 量部に対して、0.5~200重量部程度であり、な かでも、1~50重量部程度がより好ましい。活 エネルギー線硬化性化合物の配合量が、ア リル系共重合体100重量部に対して200重量部 上回ると、低分子量物質の含有量が多くな 過ぎる結果、高熱収縮基材層と低熱収縮基 層との接着力が低下する場合がある。一方 活性エネルギー線硬化性化合物の配合量が アクリル系共重合体100重量部に対して0.5重 部を下回ると、活性エネルギー線を照射す ことによる接着剤層の剛性の変化を引き起 すことが困難である場合がある。なお、活 エネルギー線硬化性化合物の粘度は特に限 されない。
活性エネルギー線硬化型粘着剤には、3次 元網目構造を形成する反応速度の向上を目的 として、活性エネルギー線重合開始剤が配合 されていてもよい。活性エネルギー線重合開 始剤は、用いる活性エネルギー線の種類(例 ば、赤外線、可視光線、紫外線、放射線、 子線など)に応じて公知慣用の重合開始剤を 宜選択できる。作業効率の観点から、紫外 で光重合開始可能な化合物が好ましい。代 的な活性エネルギー線重合開始剤として、 ンゾフェノン、アセトフェノン、キノン、 フトキノン、アンスラキノン、フルオレノ 等のケトン系開始剤;アゾビスイソブチロニ トリル等のアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオ シド、過安息香酸等の過酸化物系開始剤等 挙げられるが、これらに限定されない。市 品として、例えば、チバガイギー社製の商 名「イルガキュア184」、「イルガキュア651 などがある。
活性エネルギー線重合開始剤は、単独で 又は2種以上を混合して使用することができ る。活性エネルギー線重合開始剤の使用量と しては、粘着剤を構成するアクリル系共重合 体100重量部に対して、例えば、0.01~10重量部 度である。尚、必要に応じて、前記活性エ ルギー線重合開始剤と共に、活性エネルギ 線重合促進剤を併用してもよい。
本発明における接着剤層の形成方法とし は、公知慣用の方法を採用することができ 例えば、必要に応じて溶媒を用いて粘着剤 を含むコーティング液を調製し、これを直 低熱収縮基剤層上に塗布する方法、適当な パレータ(剥離紙など)上に前記コーティン 液を塗布して接着剤層を形成し、これを低 収縮基剤層上に転写(移着)する方法などが挙 げられる。転写による場合は、低熱収縮基材 層との界面にボイド(空隙)が残る場合がある この場合、オートクレーブ処理等により加 加圧処理を施し、ボイドを拡散させて消滅 せることができる。接着剤層は単層、複層 何れであってもよい。
本発明に係る接着剤層の厚さとしては、 に限定されるものではないが、巻回して筒 巻回体を形成する変形性、経済性や製造操 の簡便性の観点から、5~100μmの範囲内であ ことが好ましく、なかでも、10~50μmの範囲内 であることがより好ましい。厚さが5μmを下 ると、高熱収縮基材層の収縮に対する拘束 が得られにくく、応力緩和の効力も小さく る。一方、厚さが100μmを超えると、筒状巻 体の形成が困難となる傾向があり、また、 扱性、経済性に劣るため好ましくない。
本発明における接着剤層は、加熱する前 、高熱収縮基材層と低熱収縮基材層とを接 するに十分な粘着力を有し、また、柔軟性 有するため、被着体へ粘着シートを貼り合 せる際の応力を緩和して加工後の被着体の りを低下させることができる。そして、粘 シートを加熱剥離する際には、適度な剛性 獲得し、高熱収縮基材層の収縮応力を低熱 縮基材層へと伝達することができる。高熱 縮基材層の収縮応力を低熱収縮基材層へと 達することにより、スムーズに粘着シート 一方向に巻回して筒状巻回体を形成するこ ができる。
[粘着剤層]
本発明に係る粘着シートは、上記樹脂積層
中の低熱収縮基材層上に、少なくとも1層の
粘着剤層を有する。該粘着剤層は、半導体ウ
ェハ等の被着体の研磨工程においては、被着
体にしっかりと貼り付き研磨中に被着体が破
損することを防ぎ、研磨工程終了後は、粘着
力を著しく低下させて被着体表面から容易に
剥離することが好ましい。本発明における粘
着剤層としては、例えば、活性エネルギー線
硬化型粘着剤層や、感圧型接着剤層を使用す
ることができる。粘着剤層に活性エネルギー
線硬化型粘着剤層を使用した場合は、活性エ
ネルギー線の照射により粘着力を低下させる
ことができる。一方、粘着剤層に感圧型接着
剤層を使用した場合は、組成、及び、添加剤
等を調整して得られた感圧型接着剤層を使用
することで、加熱により粘着力を低下させる
ことができる。また、粘着剤層は、粘着性成
分(ベースポリマー)のほかに、ガラスもしく
樹脂からなるビーズを添加することが好ま
い。ガラスもしくは樹脂からなるビーズを
加することにより、ずり弾性率を高めて粘
力を低下させやすくなる。本発明における
着剤層は、更に、架橋剤(例えば、ポリイソ
シアネート、アルキルエーテル化メラミン化
合物など)、粘着付与剤(例えば、ロジン誘導
樹脂、ポリテルペン樹脂、石油樹脂、油溶
フェノール樹脂など)、可塑剤、増粘剤、充
填剤、老化防止剤などの適宜な添加剤を含ん
でいてもよい。
本発明における粘着剤層として使用する 性エネルギー線硬化型粘着剤層としては、 性エネルギー線照射前における粘着力(180℃ ピール剥離、対シリコンミラーウェハ、引張 り速度300mm/分)が、例えば室温(25℃)で、0.1N/10 mm以上であって、活性エネルギー線の照射に り3次元網目構造を形成して高弾性化して、 粘着力(180℃ピール剥離、対シリコンミラー ェハ、引張り速度300mm/分)が、例えば室温(25 )で、0.05N/mm以下に低下するものが好ましい
粘着剤層として使用する活性エネルギー 硬化型粘着剤層を構成する活性エネルギー 硬化型粘着剤としては、上記接着剤層を構 する活性エネルギー線硬化型粘着剤の例に げられている粘着剤と同様の例を挙げるこ ができ、単量体成分は単独で、又は、2種以 上を混合して使用することができる。粘着剤 層として使用する活性エネルギー線硬化型粘 着剤は、上記単量体成分を重合することによ り得ることができ、重合度、重量平均分子量 等を調整することにより所定の粘着力を有す る活性エネルギー線硬化型粘着剤を得ること ができる。
粘着剤層に添加するガラスもしくは樹脂 らなるビーズの平均粒径としては、例えば 1~100μm、好ましくは、1~20μm程度である。上 ガラスもしくは樹脂からなるビーズの使用 としては、粘着剤を構成するアクリル系共 合体100重量部に対して、例えば、25~200重量 、好ましくは30~100重量部程度である。ガラ もしくは樹脂からなるビーズの使用量が多 ぎると、粘着特性が低下する場合があり、 なすぎると、上記効果が不十分となりやす 。
活性エネルギー線硬化型粘着剤には、3次 元網目構造を形成する反応速度の向上を目的 として、活性エネルギー線重合開始剤が配合 されていてもよい。活性エネルギー線重合開 始剤は、用いる活性エネルギー線の種類(例 ば、赤外線、可視光線、紫外線、放射線、 子線など)に応じて公知慣用の重合開始剤を 宜選択できる。作業効率の観点から、紫外 で光重合開始可能な化合物が好ましい。代 的な活性エネルギー線重合開始剤としては 前記接着剤層で使用される活性エネルギー 重合開始剤と同様の例を挙げることができ 活性エネルギー線重合開始剤は、単独で、 は2種以上を混合して使用することができる 。
活性エネルギー線重合開始剤の使用量と ては、例えば、粘着剤を構成するアクリル 共重合体100重量部に対して、0.01~10重量部程 度である。尚、必要に応じて、前記活性エネ ルギー線重合開始剤と共に、活性エネルギー 線重合促進剤を併用してもよい。
粘着剤層の厚さは、特に限定されるもの はないが、経済性や製造操作の簡便性の観 から、5~100μmの範囲内であることが好まし 、なかでも、10~50μmの範囲内であることがよ り好ましい。厚さが5μmを下回ると、粘着力 不足するため被着体を保持、仮固定するこ が困難となりやすく、一方、厚さが100μmを えると、不経済であり、取扱性に劣るため ましくない。
粘着剤層の形成は、例えば、前記天然ゴム
合成ゴム又はゴム弾性を有する合成樹脂な
どの粘着剤層形成材を含むコーティング剤を
、低熱収縮性基材層上に塗布する方法(ドラ
コーティング法)、適当なセパレータ(剥離紙
など)上に前記コーティング剤を塗布して粘
剤層を形成し、これを低熱収縮基材層上に
写(移着)する方法(ドライラミネート法)、低
収縮性基材層の構成材料を含む樹脂組成物
コーティング剤とを共押出しする方法(共押
出法)などの適宜な方法で行うことができる
転写による場合は、低熱収縮基材層との界
にボイド(空隙)が残る場合がある。この場合
、オートクレーブ処理等により加温加圧処理
を施し、ボイドを拡散させて消滅させること
ができる。粘着剤層は単層、複層の何れであ
ってもよい。
本発明における粘着剤層によれば、該粘 剤層を有する粘着シートは、半導体ウェハ の被着体の研磨工程においては、被着体に っかりと貼り付くことができ、被着体を破 することなく、目的に応じて所望の加工を すことができる。そして、被着体の研磨工 終了後は、該粘着剤層を有する粘着シート 活性エネルギー線照射又は加熱処理を施す とにより、粘着力を低下させて被着体から 易に剥離することができる。
[粘着シート]
本発明の粘着シートは、前記高熱収縮基材
と低熱収縮基材層とを接着剤層を介して接
した樹脂積層体の低熱収縮基材層上に更に
着剤層を積層して形成される。また、本発
の粘着シートは、使用までの間、粘着剤層
にセパレータ(剥離ライナー)が貼着され、
護されていてもよい。更にまた、必要に応
て、下塗り層や接着剤層等の中間層を設け
もよい。
本発明に係る粘着シートによれば、半導 ウェハ等の被着体を加工する際は被着体に り付いて、被着体を固定し、被着体が破損 ることなく所望の加工を施すことができる また、粘着シート貼着時の応力を緩和する とにより、加工後の被着体の反りを抑制す ことができる。また、被着体に所望の加工 施した後は、任意の一方向から加熱するこ により(粘着剤層に活性エネルギー線硬化型 粘着剤層を使用する場合は、活性エネルギー 線照射して、続いて加熱することにより)、 着剤層の粘着力が低下すると共に、高熱収 基材層が収縮するため、粘着シートが剥離 ながら、1端部から1方向へ自発的に巻回して 1個の筒状巻回体するため、被着体を損傷し り不完全な剥離により被着体を汚染するこ なく、被着体表面からきわめて簡易に除去 ることができる。
[セパレータ]
本発明の粘着シートには、粘着剤層表面の
護、ブロッキング防止の観点などから、粘
剤層表面にセパレータ(剥離ライナー)が設
られていてもよい。セパレータは粘着シー
を被着体に貼着する際に剥がされるもので
る。用いられるセパレータとしては、特に
定されず、公知慣用の剥離紙などを使用で
る。例えば、シリコーン系、長鎖アルキル
、フッ素系、硫化モリブデン系等の剥離剤
より表面処理されたプラスチックフィルム
紙等の剥離層を有する基材;ポリテトラフル
ロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチ
ン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリ
ン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフル
ロプロピレン共重合体、クロロフルオロエ
レン・フッ化ビニリデン共重合体等のフッ
系ポリマーからなる低接着性基材;オレフィ
ン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロ
レンなど)等の無極性ポリマーからなる低接
性基材などを用いることができる。
[被着体の加工方法]
本発明に係る粘着シートは、被着体を加工
る際の仮固定用粘着シート等として使用さ
る。被着体としては、例えば、シリコンや
リウム-ヒ素等を材料とする半導体ウェハ、
半導体パッケージ、ガラス、又は、セラミッ
クス等を挙げることができる。被着体の加工
の種類には、例えば、研削、切断、研磨、エ
ッチング、旋盤加工、加熱(但し、高熱収縮
材層の熱収縮開始温度以下の温度に限られ
)等が含まれ、該粘着シートを用いて施しう
加工であれば特に限定されない。本発明に
る粘着シートは、半導体ウェハ等の被着体
面に貼着され、該粘着シートにより仮固定
れた被着体に研磨等の加工を施す際に加わ
応力、研削水、研削屑(シリコンダスト)か
半導体ウェハ表面を保護する機能を有する
該被着体に所用の加工を施した後は、本発
に係る粘着シートは、被着体から剥離、回
される。
本発明に係る粘着シートは、任意の一方 から加熱することによって高熱収縮基材層 に反り、更に加熱することによって1端部か ら1方向へ自発的に巻回して1個の筒状巻回体 形成しうることを特徴とする。そして、本 明に係る粘着シートを半導体ウェハ等の被 体のバックグラインドテープとして使用す と、被着体に研磨等の加工を施した後は、 熱する方向を選ばす、任意の方向から加熱 ることで、粘着シートを高熱収縮基材層側 反らせて被着体との間に浮きを生じさせ、 に加熱することによって1端部から1方向へ 発的に巻回して1個の筒状巻回体を形成する とにより容易に剥離することができる。ま 、加熱することにより、前記粘着シートを 熱収縮基材層側に反らせ、被着体との間に きを生じさせて、その時点で加熱を終了し 筒状巻回体を形成することなく剥離するこ もできる。本発明に係る被着体の加工方法 しては、剥離した粘着シートを容易に回収 ることができる点から、本発明に係る粘着 ートを被着体に貼着し、該被着体に所用の 工を施した後、加熱することにより、前記 着シートを高熱収縮基材層側に反らせ、被 体との間に浮きを生じさせて、その時点で 熱を終了し筒状巻回体を形成することなく 離することを特徴とする。本発明に係る被 体の加工方法によれば、被着体を加工した は、任意の方向から加熱することで、容易 本発明に係る粘着シートを被着体表面から 離回収することができ、剥離した粘着シー が加工装置内を転がり回収困難となること ない。
本発明に係る粘着シートは、高熱収縮基材 と低熱収縮基材層が接着剤層で接合されて る。該接着剤層が、活性エネルギー線硬化 粘着剤層からなる場合、被着体加工後、加 処理を施す前に活性エネルギー線を照射す ことにより、接着剤層の剛性を調整するこ ができ、高熱収縮基材層の収縮応力を低熱 縮基材層へ効率よく伝達し、加熱による粘 シートの変形(高熱収縮基材層側に反らせて 被着体との間に浮きを生じさせること)をよ 効率的に引き起こすことができる。更に、 熱後の粘着シートが半導体ウェハ等の被着 表面で折り重なって剥離困難となることを ぐことができる。また、低熱収縮基材層上 設けた粘着剤層が活性エネルギー線硬化型 着剤層からなる場合は、被着体加工後、活 エネルギー線を照射し、続いて熱処理を施 ことにより、また、低熱収縮基材層上に設 た粘着剤層が感圧型接着剤層からなる場合 加熱処理を施すことにより、被着体に対す 粘着力が著しく低下し、高熱収縮基材層が 縮変形しようとするため、高熱収縮基材層 に反り、粘着シート外縁部が浮き上がる。 着シートの加熱方法としては、剥離作業を う際の必要に応じて、粘着シートを任意の 方向から加熱してもよく、粘着シート全体 加熱して剥離きっかけを被着体全周に作成 ても良い。粘着シートの加熱温度、及び加 時間は、使用する高熱収縮基材の収縮性に じて適宜調節することができ、加熱温度は 例えば70~180℃、好ましくは70~140℃である。 熱時間は、例えば5~180秒間程度である。また 、活性エネルギー線照射の際の照射強度、照 射時間等の照射条件は、特に限定されるもの ではなく、適宜必要に応じて設定することが でき、例えば活性エネルギー線として紫外線 を使用する場合、50~2000mJ/cm 2 、1~180秒間照射程度である。
高熱収縮基材層側に反り、被着体表面か 浮きを生じた本発明に係る粘着シートは、 えば、浮きを生じた粘着シート部分の高熱 縮基材層側の表面外縁部に剥離テープを貼 付けて、貼り付けられた剥離テープを上方 引っ張ることにより容易に回収することが きる。その際、本発明に係る粘着シートは 形して、被着体外縁部から5~15mm程度剥離し いるため、粘着シートの端部から剥離テー を貼り付けなくとも(例えば、粘着シートの 外縁部から4mm程度内側から内部に向かって貼 り付けても)容易に剥離することができる。 れにより、剥離テープを粘着シートに貼り わせる際に剥離テープが装置などに付着す ことを防ぐことができ、ピール剥離時に半 体ウェハ等の被着体が破損することを防ぐ とができる。また、粘着シートが被着体か 浮きを生じるため、ピール剥離時のピール 度を極力大きく保つことができ、それによ 剥離応力を極小にして被着体の破損を抑制 ることができる。更に、剥離応力を小さく ることで、粘着剤が被着体に剥ぎ取られる 能性も小さくなるので、剥離によって被着 を汚染する可能性を小さくできる。また、 着体に仮に貼り付いたとしても、やはり、 離応力を極小にできることから、被着体を 損する可能性を小さくできる。
[剥離装置]
本発明に係る粘着シート剥離装置は、被着
の加工に用いる粘着シート剥離装置であっ
、被着体に貼着した粘着シートを加熱する
めの加熱手段、及び、加熱により高熱収縮
材層側に反り、被着体との間に浮きを生じ
粘着シートを剥離するための剥離手段を備
た粘着シート剥離装置である。本発明に係
粘着シート剥離装置は、更に、研磨済みウ
ハを固定する手段、活性エネルギー線硬化
粘着剤を硬化させるための活性エネルギー
露光手段、剥離した粘着シートを回収する
めの回収手段を備えていることが好ましい
なお、剥離装置は、これらの手段をすべて
体化して備えていてもよく、手段ごとに独
した装置としてもよい。
研磨済みウェハを固定する手段としては 本発明に係る粘着シートを貼着した半導体 ェハ等の被着体等から粘着シートを回収す までの一連の工程において、種々の操作に り加えられる応力などで位置がずれないよ に被着体を固定することができればよく、 えば、静電気や空気圧を用いたチャック付 台座などにより、一時的に固定してもよく 被着体を固定するのに十分な剛性を有する 材に粘着剤を塗布したものを被着体に貼り わせ、恒久的に固定してもよく、ダイアタ チフィルム付ダイシング用粘着剤など研磨 みウェハ等から本発明に係る粘着シートを 離した後に必要とされる材料を貼り合わせ もよい。また、被着体を固定する装置は剥 操作に必要な装置間において被着体を順次 動するような仕掛けを有していてもよい。
活性エネルギー線露光手段としては、本 明に係る粘着シートを構成する活性エネル ー線硬化型粘着剤を硬化させるため、活性 ネルギー線を照射することができればよく 例えば、高圧水銀灯等の紫外線を効率よく 成する光源を使用した紫外線露光装置を使 することができる。
加熱手段としては、研磨済みウェハ等を 熱して、粘着シートが半導体ウェハ等の被 体表面から浮きを生じることができればよ 、例えば、加熱手段として、ドライヤー、 ートガン、赤外線ランプ等の非接触方式の 熱手段や、被着体固定用チャック台座に熱 を仕込んだ加熱手段、ヒートローラー等の 触式の加熱手段など、高熱収縮基材層の収 が開始する温度に速やかに加温できる装置 使用することができる。
加熱方法としては、任意の一方向から粘 シート端部を加熱することができればよく 例えば、研磨済みの半導体ウェハの粘着シ ト面もしくは半導体ウェハ面のどちらか一 から加熱を行ってもよく、両面を加熱して よい。
加熱により、粘着シートが高熱収縮基材 側に反り、被着体との間に浮きを生じた後 、テープ回収装置によって剥離した粘着シ トを半導体ウェハ等の被着体から除去する とができる。テープを回収する方法として 、具体的には、剥離テープを使用して、該 離テープを高熱収縮基材層側に反った粘着 ートのうち、被着体との間に浮きを生じた 分の高熱収縮基材層側の表面に粘着させた 、ピール剥離して回収する方法や、吸着コ ットを高熱収縮基材層側に反った粘着シー のうち被着体との間に浮きを生じた部分に 着させて剥離する方法、又は、ロボットア ムで高熱収縮基材層側に反った粘着シート うち被着体との間に浮きを生じた部分をつ み上げて剥離するなどの方法がある。なか も、本発明に係る粘着シート剥離装置にお ては、剥離テープを使用して粘着シートを ール剥離する方法が好ましい。
本発明に係る粘着シート剥離装置として 、粘着シートを貼着した被着体を固定して 熱するための吸着ホットステージ、及び、 着シートの高熱収縮基材層側の表面外縁部 貼り付けてピール剥離するための剥離テー を備えた粘着シート剥離装置;粘着シートを 貼着した被着体を固定するための吸着ステー ジ、ヒートガン、及び、粘着シートの高熱収 縮基材層側の表面外縁部に貼り付けてピール 剥離するための剥離テープを備えた粘着シー ト剥離装置;粘着シートを貼着した被着体を 定するための吸着ステージ、及び、粘着シ トを加熱剥離するためのヒーター内蔵型剥 テープ貼り合わせ機構を備えた粘着シート 離装置;又は、粘着シートを貼着した被着体 固定するための吸着ステージ、及び、被着 の一方の端部から他方の端部へ移動する機 を備えた可動式熱源を備えた粘着シート剥 装置が好ましい。本発明に係る粘着シート 離装置は、更に、接着剤層を硬化させるた の活性エネルギー線源を備えた粘着シート 離装置であることが好ましい。また、活性 ネルギー線源としては、紫外線露光光源を えていることが好ましい。
本発明に係る粘着シート剥離装置によれ 、半導体ウェハ等の被着体の加工工程にお て被着体を保護するために被着体表面に貼 合わせた粘着シートであって、被着体の加 工程終了後不要となった本発明に係る粘着 ートを、半導体ウェハ等の被着体を汚染、 損することなく、スムーズに剥離、回収す ことができる。
以下、実施例により本発明をより具体的 説明するが、本発明はこれらの実施例によ 限定されるものではない。
製造例1-1
アクリル系重合体(第一レース社製、商品名
「レオコートR1020S」)100重量部、ペンタエリ
リトール変性アクリレート架橋剤(日本化薬
製、商品名「DPHA40H」)10重量部、架橋剤(三
瓦斯化学社製、商品名「テトラッドC」)0.25
量部、架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、
品名「コロネートL」)2重量部、活性エネル
ー線重合開始剤(チバガイギー社製、商品名
「イルガキュア651」)3重量部をトルエンに溶
し、固形分濃度を15重量%とするポリマー溶
1を得た。得られたポリマー溶液1を、低熱
縮基材層としてのポリエチレンテレフタレ
トフィルム(東レ社製、商品名「ルミラーS10
、印刷用表面加工済みPETフィルム、厚み38μ
m、80℃における剛性1.41×10 5
N/m)上に、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30
μmとなるように塗工、乾燥し、接着剤層とし
た。その後、該接着剤層上に、高熱収縮基材
層としての2軸延伸ポリエステルフィルム(東
紡社製、商品名「スペースクリーンS7200」
厚み30μm、主収縮方向における収縮率[A(%)]と
主収縮方向に直交する方向における収縮率[B(
%)]の比(A:B)が40:40)を積層して樹脂積層体1を得
た。
製造例1-2
上記製造例1-1と同様にして、ポリマー溶液1
を得た。得られたポリマー溶液1を、低熱収
基材層としてのポリエチレンテレフタレー
フィルム(東レ社製、商品名「ルミラーS10」
印刷用表面加工済みPETフィルム、厚み50μm
80℃における剛性1.86×10 5
N/m)上に、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30
μmとなるように塗工、乾燥し、接着剤層とし
た。その後、接着剤層上に、高熱収縮基材層
としての2軸延伸ポリエステルフィルム(東洋
社製、商品名「スペースクリーンS7200」、
み30μm、主収縮方向における収縮率[A(%)]と主
収縮方向に直交する方向における収縮率[B(%)]
の比(A:B)が40:40)を積層して樹脂積層体2を得た
。
製造例1-3
アクリル系重合体:2-エチルヘキシルアクリ
ート/アクリル酸(90重量部/10重量部)共重合
100重量部、ジペンタエリスリトールヘキサ
クリレート10重量部、活性エネルギー線重合
開始剤(チバガイギー社製、商品名「イルガ
ュア651」)3重量部をトルエンに溶解し、固形
分濃度を15重量%とするポリマー溶液2を得た
得られたポリマー溶液2を、低熱収縮基材層
してのポリエチレンテレフタレートフィル
(東レ社製、商品名「ルミラーS10」、印刷用
表面加工済みPETフィルム、厚み38μm、80℃に
ける剛性1.41×10 5
N/m)上に、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30
μmとなるように塗工、乾燥し、接着剤層とし
た。その後、該接着剤層上に、高熱収縮基材
層としての2軸延伸ポリエステルフィルム(東
紡社製、商品名「スペースクリーンS7200」
厚み30μm、主収縮方向における収縮率[A(%)]と
主収縮方向に直交する方向における収縮率[B(
%)]の比(A:B)が40:40)を積層して樹脂積層体3を得
た。
製造例1-4
上記製造例1-3と同様にして、ポリマー溶液2
を得た。得られたポリマー溶液2を、低熱収
基材層としてのポリエチレンテレフタレー
フィルム(東レ社製、商品名「ルミラーS10」
印刷用表面加工済みPETフィルム、厚み50μm
80℃における剛性1.86×10 5
N/m)上に、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30
μmとなるように塗工、乾燥し、接着剤層とし
た。その後、接着剤層上に、高熱収縮基材層
としての2軸延伸ポリエステルフィルム(東洋
社製、商品名「スペースクリーンS7200」、
み30μm、主収縮方向における収縮率[A(%)]と主
収縮方向に直交する方向における収縮率[B(%)]
の比(A:B)が40:40)を積層して樹脂積層体4を得た
。
製造例1-5
上記製造例1-1と同様にして、ポリマー溶液1
を得た。得られたポリマー溶液1を、低熱収
基材層としてのポリエチレンテレフタレー
フィルム(東レ社製、商品名「ルミラーS10」
印刷用表面加工済みPETフィルム、厚み38μm
80℃における剛性1.41×10 5
N/m)上に、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30
μmとなるように塗工、乾燥し、接着剤層とし
た。その後、該接着剤層上に、高熱収縮基材
層としての1軸延伸ポリエステルフィルム(東
紡社製、商品名「スペースクリーンS5630」
厚み60μm、主収縮方向における収縮率[A(%)]と
主収縮方向に直交する方向における収縮率[B(
%)]の比(A:B)が70:0)を積層して樹脂積層体5を得
。
製造例1-6
上記製造例1-1と同様にして、ポリマー溶液1
を得た。得られたポリマー溶液1を、低熱収
基材層としてのポリエチレンテレフタレー
フィルム(東レ社製、商品名「ルミラーS10」
印刷用表面加工済みPETフィルム、厚み50μm
80℃における剛性1.86×10 5
N/m)上に、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30
μmとなるように塗工、乾燥し、接着剤層とし
た。その後、該接着剤層上に、高熱収縮基材
層としての1軸延伸ポリエステルフィルム(東
紡社製、商品名「スペースクリーンS5630」
厚み60μm、主収縮方向における収縮率[A(%)]と
主収縮方向に直交する方向における収縮率[B(
%)]の比(A:B)が70:0)を積層して樹脂積層体6を得
。
製造例1-7
エステル系重合体(商品名「PLACCEL CD220PL」(
イセル化学社製)100重量部とセバシン酸10重
部から得られた重合体)100重量部、架橋剤(
本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネ
トL」)4重量部をトルエンに溶解し、固形分
度を20重量%とするポリマー溶液3を得た。得
れたポリマー溶液3を、低熱収縮基材層とし
てのポリエチレンテレフタレートフィルム(
レ社製、商品名「ルミラーS10」、印刷用表
加工済みPETフィルム、厚み38μm、80℃におけ
剛性1.41×10 5
N/m)上に、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30
μmとなるように塗工、乾燥し、接着剤層とし
た。その後、接着剤層上に、高熱収縮基材層
としての2軸延伸ポリエステルフィルム(東洋
社製、商品名「スペースクリーンS7200」、
み30μm、主収縮方向における収縮率[A(%)]と主
収縮方向に直交する方向における収縮率[B(%)]
の比(A:B)が40:40)を積層して樹脂積層体7を得た
。
製造例1-8
上記製造例1-1と同様にして、ポリマー溶液1
を得た。得られたポリマー溶液1を、低熱収
基材層としてのポリエチレンテレフタレー
フィルム(帝人デュポン社製、商品名「メリ
ックス」、厚み100μm、80℃における剛性3.38
10 5
N/m)上に、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30
μmとなるように塗工、乾燥し、接着剤層とし
た。その後、接着剤層上に、高熱収縮基材層
としての2軸延伸ポリエステルフィルム(東洋
社製、商品名「スペースクリーンS7200」、
み30μm、主収縮方向における収縮率[A(%)]と主
収縮方向に直交する方向における収縮率[B(%)]
の比(A:B)が40:40)を積層して樹脂積層体8を得た
。
製造例2-1
アクリル系重合体:ブチルアクリレート/エ
ルアクリレート/2-ヒドロキシエチルアクリ
ート(50重量部/50重量部/20重量部)共重合体の2
-ヒドロキシエチルアクリレート由来水酸基
80%を2-イソシアナトエチルメタクリレートと
結合させて側鎖にメタクリレート基を有する
アクリル系重合体を得た。得られたアクリル
系重合体100重量部、ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート(大阪有機化学工業社製、
品名「ビスコート400」)50重量部、架橋剤(日
ポリウレタン工業社製、商品名「コロネー
L」)1.5重量部、活性エネルギー線重合開始
(チバガイギー社製、商品名「イルガキュア1
84」)6重量部、増粘剤(綜研化学社製、商品名
MX500」、ポリメチルメタクリレートビーズ)4
0重量部を酢酸エチルに溶解し、固形分濃度
30重量%とするポリマー溶液4を得た。得られ
ポリマー溶液4を、セパレータ(三菱ポリエ
テルフィルム(株)社製、商品名「MRF38」)上に
、塗装機を使用して乾燥後の厚みが30μmとな
ように塗工、乾燥し、粘着剤層1を得た。
製造例2-2
アクリル系重合体:ブチルアクリレート/エ
ルアクリレート/2-ヒドロキシアクリレート(5
0重量部/50重量部/20重量部)共重合体の2-ヒド
キシエチルアクリレート由来水酸基の80%を2-
イソシアナトエチルメタクリレートと結合さ
せて側鎖にメタクリレート基を有するアクリ
ル系重合体を得た。得られたアクリル系重合
体100重量部、ペンタエリスリトールテトラア
クリレート変性体(日本合成化学社製、商品
「紫光UV1700」)100重量部、架橋剤(日本ポリウ
レタン工業社製、商品名「コロネートL」)1.5
量部、活性エネルギー線重合開始剤(チバガ
イギー社製、商品名「イルガキュア184」)3重
部を酢酸エチルに溶解し、固形分濃度を30
量%とするポリマー溶液5を得た。得られたポ
リマー溶液5を、セパレータ(三菱ポリエステ
フィルム(株)社製、商品名「MRF38」)上に、
装機を使用して乾燥後の厚みが35μmとなるよ
うに塗工、乾燥し、粘着剤層2を得た。
実施例1
製造例1-1で得られた樹脂積層体1の低熱収縮
基材上に、製造例2-1で得られた粘着剤層1を
層して、粘着シート1を得た。
実施例2
製造例1-2で得られた樹脂積層体2の低熱収縮
基材上に、製造例2-1で得られた粘着剤層1を
層して、粘着シート2を得た。
実施例3
製造例1-3で得られた樹脂積層体3の低熱収縮
基材上に、製造例2-1で得られた粘着剤層1を
層して、粘着シート3を得た。
実施例4
製造例1-4で得られた樹脂積層体4の低熱収縮
基材上に、製造例2-1で得られた粘着剤層1を
層して、粘着シート4を得た。
実施例5
製造例1-1で得られた樹脂積層体1の低熱収縮
基材上に、製造例2-2で得られた粘着剤層2を
層して、粘着シート5を得た。
実施例6
製造例1-2で得られた樹脂積層体2の低熱収縮
基材上に、製造例2-2で得られた粘着剤層2を
層して、粘着シート6を得た。
実施例7
製造例1-3で得られた樹脂積層体3の低熱収縮
基材上に、製造例2-2で得られた粘着剤層2を
層して、粘着シート7を得た。
実施例8
製造例1-4で得られた樹脂積層体4の低熱収縮
基材上に、製造例2-2で得られた粘着剤層2を
層して、粘着シート8を得た。
実施例9
製造例1-7で得られた樹脂積層体7の低熱収縮
基材上に、製造例2-2で得られた粘着剤層2を
層して、粘着シート9を得た。
比較例1
製造例1-5で得られた樹脂積層体5の低熱収縮
基材上に、製造例2-1で得られた粘着剤層1を
層して、粘着シート10を得た。
比較例2
製造例1-6で得られた樹脂積層体6の低熱収縮
基材上に、製造例2-1で得られた粘着剤層1を
層して、粘着シート11を得た。
比較例3
製造例1-8で得られた樹脂積層体8の低熱収縮
基材上に、製造例2-2で得られた粘着剤層2を
層して、粘着シート12を得た。
上記実施例及び比較例において得られた 着シート1~12について、バックグラインドテ ープとしての特性、並びに、剥離性を以下の 方法によって評価した。
[接着剤層の80℃におけるずり弾性率の測定方
法]
上記製造例で得られたポリマー溶液を乾燥
の厚みが2mmとなるようにセパレータ上に塗
、乾燥して得られた接着剤層を、直径7.9mm
ポンチで打ち抜き、試験体を得た。Rheometric
Scientific社製粘弾性スペクトロメーター(ARES)
使用して、チャック圧を100g重、ずりを周波
数1Hzとして、80℃におけるずり弾性率を測定
た。
[低熱収縮基材層の80℃におけるヤング率の測
定方法]
上記製造例で使用した低熱収縮基材層のず
弾性率は、JIS K7127に準じ以下の方法で測定
した。引張り試験器として島津社製オートグ
ラフAG-1kNG(加温フード付き)を用いた。長さ200
mm×幅10mmに切り取った低熱収縮基材をチャッ
間距離100mmで取り付けた。加温フードによ
80℃の雰囲気にした後、引張り速度5mm/分で
料を引張り、応力-歪み相関の測定値を得た
歪みが0.2%と0.45%の2点について荷重を求めヤ
ング率を得た。この測定を同一資料について
5回繰り返し、その平均値を採用した。
[接着剤層の高熱収縮基材層に対する粘着力
定方法]
接着剤層の高熱収縮基材層に対する粘着力
、50℃における180°ピール剥離試験法により
測定した。上記製造例1-1~1-6において得られ
樹脂積層体1~6を幅10mmの大きさに切断し、低
収縮基材層側の面を1mm厚シリコンウェハに
着テープを用いて貼り合わせ、紫外線照射(
500mJ/cm 2
、25秒間)して、試験体とした。得られた試験
体をシリコンウェハ面が50℃加温ステージ(ヒ
ーター)に接するように設置した。ピール剥
試験装置の引張り治具を使用して、引張り
度300mm/minで180°方向に引張り、高熱収縮基材
層と接着剤層との間で剥離が生じた時の力(N/
10mm)を測定した。尚、低熱収縮基材厚みの違
による測定誤差を無くすため、低熱収縮基
みは38μmとして規格化した。
[粘着シートのシリコンウェハに対する粘着
測定方法]
粘着シートのシリコンウェハに対する粘着
は、25℃における180°ピール剥離試験法によ
り求めた。実施例、比較例において得られた
粘着シート1~12を幅10mmの大きさに切断し、セ
レータを剥離して、シリコンミラーウェハ
貼り合わせた。この状態で、紫外線を照射(
500mJ/cm 2
、25秒間)したものと、紫外線照射しないもの
の2種類の試料を作成した。前記試料を、ピ
ル剥離試験装置の引張り治具を使用して、
張り速度300mm/minで180°方向に引張り、粘着シ
ートとシリコンミラーウェハとの間で剥離が
生じた時の力(N/10mm)を測定した。
[バックグラインド利用性評価]
上記実施例及び比較例において得られた粘
シート1~11を、セパレータを剥離して、Vノ
チ付き8インチウェハに貼り合わせた。貼り
わせる際に、それぞれの粘着シートの高熱
縮基材層の主収縮方向に対して、Vノッチが
平行又は直交する方向となるように貼り合わ
せた。次に、粘着シートを貼り合わせたVノ
チ付き8インチウェハをバックグラインド装
(DISCO社製、商品名「DFG8560」)を使用して、
ェハ厚みが25μmとなるように研磨し、研磨済
みウェハを得た。得られた研磨済みウェハを
目視観察し、以下の基準に従って評価した。
なお、前記ウェハ厚みは、粘着シートと研磨
処理されたウェハの積層体の厚みを測定し、
粘着シート厚みを差し引くことにより求めた
。
評価基準
ウェハに割れや、欠けが無い:○
ウェハに割れや、欠けが発生:×
[剥離性評価]
上記バックグラインド利用性評価において
られた各研磨済みウェハについて、粘着シ
ト面側から、紫外線照射(500mJ/cm 2
、25秒間)を行った。次に、紫外線照射した各
研磨済みウェハをテープ貼り合わせ装置(日
精機社製、商品名「MA3000II」)に設置して、
ェハ面にダイシングリングに固定したDAFテ
プ(日東電工社製、商品名「EM-500M2A」)を貼り
合わせ、テープ剥離装置(日東精機社製、商
名「RM300」)に設置した。続いて、テープ剥
装置内蔵ドライヤー又はヒーターによってV
ッチ位置の対面より加熱し、以下の基準に
って評価した。なお、前記テープ剥離装置
、テープ剥離を行うための加熱源として、
ライヤー又はヒーター内蔵加熱治具を予め
置し、スイッチ操作によって加熱すること
できるように改造を施したものを使用した
評価基準
粘着シートが、高熱収縮基材層側に反り
端部から内側に向かって5mm以上浮きが生じ
:○
粘着シートの端部から内側に向かって生
た浮きが5mm未満:×
更に、加熱後、高熱収縮基材層面の外縁部
ら5mm内部に剥離テープを貼り付け、該テー
を180℃ピール剥離し、以下の基準に従って
価した。
評価基準
粘着シートが、容易に、且つ、被着体を
染することなく剥離、回収できた:○
粘着シートが、剥離しない、又は、剥離
不十分で、回収できなかった:×
上記評価結果を表1、2にまとめて示す。
上記表1より、実施例1~9で得られた粘着シ ート1~9は、高熱収縮基材層として二軸収縮性 基材層を使用しているため、高熱収縮基材層 の主収縮方向における端部を加熱しても、ま た、主収縮方向に直交する方向における端部 を加熱しても高熱収縮基材層側に反り、被着 体との間に粘着シート端部から内部に向かっ て5mm以上浮き(剥離きっかけ)を生じ、剥離テ プによりスムーズに、且つ、被着体を汚染 ることなくピール剥離することができた。 方、比較例1、2で得られた粘着シート10、11 、高熱収縮基材層として一方向にのみ延伸 加えた一軸収縮性基材層を使用しているた 、収縮方向における端部を加熱した場合の 高熱収縮基材層側に反り(剥離きっかけ)を じ、収縮方向に直交する方向における端部 加熱した場合は、高熱収縮基材層側に反り( 離きっかけ)が生じず、剥離することができ なかった。また比較例3で得られた粘着シー 12は、低熱収縮基材層が厚すぎるため、高熱 収縮基材層の主収縮方向における端部を加熱 しても、また、主収縮方向に直交する方向に おける端部を加熱しても高熱収縮基材層側に 反り(剥離きっかけ)が生じず、剥離すること できなかった。
[粘着シートの実用性評価]
上記剥離性を有する粘着シート1~9について
セパレータを剥離して、Vノッチ付き8イン
ウェハに貼り合わせた。次に、粘着シート
貼り合わせたVノッチ付き8インチウェハをバ
ックグラインド装置(DISCO社製、商品名「DFG856
0」)を使用して、ウェハ厚みが25μmとなるよ
に研磨し、研磨済みウェハを得た。得られ
各研磨済みウェハについて、粘着シート面
から、紫外線照射(500mJ/cm 2
、25秒間)を行った。次に、紫外線照射した各
研磨済みウェハをテープ貼り合わせ装置(日
精機社製、商品名「MA3000II」)に設置して、50
~60℃に加温してウェハ面にダイシングリング
に固定したDAFテープ(日東電工社製、商品名
EM-500M2A」)を貼り合わせた。50~60℃の加温に
り粘着シート1~9が剥離することはなかった
この後、テープ剥離装置(日東精機社製、 商品名「RM300」)に搬送し、設置した。続いて 、工業用ドライヤーにより粘着シート側に温 風を吹き付けて、粘着シート端部を加熱して 、剥離きっかけを生じさせ、剥離テープを使 用して粘着シートを剥離した。このとき、ウ ェハに割れや欠けを生じることはなかった。 更にまた、工業用ドライヤーにより温風を吹 き付けることによる、DAFテープ(日東電工社 、商品名「EM-500M2A」)の粘着力上昇はみられ かった。以上より、本発明に係る粘着シー は半導体ウェハ加工において実用性が非常 高いことが明らかである。
本発明に係る粘着シートは、高熱収縮基 層側に反り、更に加熱することによって、 発的に巻回して筒状巻回体を形成するため 加熱後の粘着シートが被着体の表面で折り なって剥離困難となることが無く、不要と った粘着シートを容易に且つ綺麗に剥離す ことができる。このため、半導体ウェハ研 (バックグラインド)等に使用する粘着シー として有用である。
