藤林 慎也 (〒95 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 Kyoto, 6050995, JP)
WATANABE, Shinji (11-1, Ikkyo Nomotocho, Higashiyama-ku, Kyoto-sh, Kyoto 95, 6050995, JP)
渡邉 真司 (〒95 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 Kyoto, 6050995, JP)
OHTO, Chikara (1 Toyota-cho, Toyota-sh, Aichi 71, 4718571, JP)
大音 徳 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社内 Aichi, 4718571, JP)
三洋化成工業株式会社 (〒95 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 Kyoto, 6050995, JP)
TOYOTA JIDOSHA KABUSHIKI KAISHA (1 Toyota-cho, Toyota-shi Aichi, 71, 4718571, JP)
トヨタ自動車株式会社 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 Aichi, 4718571, JP)
NISSHINBO INDUSTRIES, INC. (31-11, Nihonbashi Ningyocho 2-chome Chuo-k, Tokyo 50, 1038650, JP)
日清紡績株式会社 (〒50 東京都中央区日本橋人形町二丁目31番地11号 Tokyo, 1038650, JP)
FUJIBAYASHI, Shinya (11-1, Ikkyo Nomotocho, Higashiyama-ku, Kyoto-sh, Kyoto 95, 6050995, JP)
藤林 慎也 (〒95 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 Kyoto, 6050995, JP)
WATANABE, Shinji (11-1, Ikkyo Nomotocho, Higashiyama-ku, Kyoto-sh, Kyoto 95, 6050995, JP)
| 熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B)を主体とし、テトラメチルキシリレンジイソシアネートを重合してなるポリカルボジイミド(A)を含有することを特徴とするスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。 |
| ポリカルボジイミド(A)の数平均分子量が、500~30,000である請求項1に記載の樹脂粉末組成物。 |
| ポリカルボジイミド(A)の末端基がアルコキシル基である請求項1又は2に記載の樹脂粉末組成物。 |
| 熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B)が、熱可塑性ポリウレタンエラストマー粉末(C)である請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂粉末組成物。 |
| 請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂粉末組成物をスラッシュ成形してなる樹脂成形品。 |
| 自動車内装材である請求項5に記載の樹脂成形品。 |
本発明は、インスツルメントパネル、ド トリム等の自動車内装部品の成形用素材と て適する、熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末 主体とするスラッシュ成形用の樹脂粉末組 物であって、自動車内装部品等に成形した 合に、耐湿熱老化性に優れた樹脂粉末組成 に関するものである。
自動車内装部品等は長期間の高温、高湿 晒されることがあり、そのため表皮の強度 低下する虞がある。近年、スラッシュ成形 の熱可塑性樹脂粉末からなる樹脂成形品に いて、高温多湿な使用環境等により樹脂中 存在するエステル結合が加水分解する可能 があることがわかってきた。
一方、ウレタン樹脂のなかでもポリエステ
系ポリウレタン樹脂は、長期間の高温、高
下で樹脂中のエステル結合が加水分解し、
脂の物性が低下することがあることが知ら
ている。この問題を解決するために、加水
解後の樹脂中のカルボン酸と結合をなし安
させるカルボジイミド化合物が効果を上げ
いる。(例えば特許文献1~4参照)。
しかしながら、自動車内装部品等を製造 るためのスラッシュ成形用樹脂粉末組成物 適用することができる高温、高湿下の耐劣 技術は知られていない。
本発明が解決しようとする課題は、耐湿 老化性により優れるスラッシュ成形品を製 することのできるスラッシュ成形用の樹脂 末組成物を提供することである。
本発明者は鋭意研究した結果、本発明を完
させるに至った。
すなわち本発明は、熱可塑性ポリウレタン
脂粉末(B)を主体とし、テトラメチルキシリ
ンジイソシアネートを重合してなるポリカ
ボジイミド(A)を含有することを特徴とする
ラッシュ成形用樹脂粉末組成物;及び該樹脂
粉末組成物をスラッシュ成形してなる樹脂成
形品である。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物
ら成形された樹脂成形品は、耐湿熱老化性
優れ、引裂強度保持率が高い。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物
ら成形された樹脂成形品は、スラッシュ成
時の裏面溶融性が向上する。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物
ら成形された樹脂成形品は、色褪せ・グロ
の変化が少なく、耐熱性が向上する。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物
、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
を重合してなるポリカルボジイミド(A)を含
するために耐湿熱老化性に優れる。テトラ
チルキシリレンジイソシアネート(以下、TMX
DIと略記する。)を重合してなるポリカルボジ
イミド(A)としては、TMXDIが重合したポリカル
ジイミドが挙げらる。
TMXDIとは下記の一般式(1)で示されるジイソシ
ネートであり、これには位置異性体としてm
-TMXDI、p-TMXDI等がある。このうち、m-TMXDIが好
しい。
ポリカルボジイミド(A)の数平均分子量は 低分子量に起因する樹脂からのブリードア トの観点から500以上が好ましく、1,000以上 より好ましく、2,000以上がさらに好ましく、 10,000以上が一層好ましい。また、ポリカルボ ジイミドの粘度と、樹脂溶解時の流動性確保 の観点から30,000以下が好ましく、25,000以下が より好ましい。数平均分子量は、ポリカルボ ジイミドの末端のNCO基をジブチルアミンでキ ャップし、ゲルパーミエーションクロマトグ ラフィー(GPC)[測定機器は、例えば昭和電工の SHODEX-KFタイプ、溶媒は、THFを使用]で測定さ る。
ポリカルボジイミド(A)の末端基としては 例えば、イソシアネート基(末端基が封止さ れていないもの)、アルコキシル基(例えば、 端イソシアネート基がエチレングリコール ノメチルエーテルで封止されているもの)、 ポリエチレングリコールモノアルキルエーテ ル残基(例えば、末端イソシアネート基がポ エチレングリコールモノメチルエーテルで 止されているもの。ポリエチレングリコー はエチレンオキシドの付加モル数が5以上の の。)等が挙げられる。これらのなかで、耐 加水分解安定性、耐熱性の観点からアルコキ シル基(例えば、メトシキ、エトキシ等)が好 しい。また、耐加水分解安定性の観点から ソシアネート基(末端基が封止されていない もの)が好ましい。上記のようなポリカルボ イミド(A)は、TMXDIの脱二酸化炭素を伴う縮合 反応によりイソシアネート末端のTMXDIを重合 てなるポリカルボジイミドを合成し、末端 がアルコキシル基の場合、更にこのイソシ ネート末端のTMXDIを重合してなるポリカル ジイミドにエチレングリコールモノアルキ エーテルを反応させることにより製造する とができる。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成 は、熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B)の重 に基づいて、ポリカルボジイミド(A)を好ま くは0.1~10重量%含有し、より好ましくは0.5~8 量%含有し、さらに好ましくは1~5重量%含有 る。(A)の含量が、0.1重量%以上であると安定 としての効果を充分得ることができ、また 10重量%以下であるとスラッシュ成形用樹脂 末組成物からなる成形物の物性に悪い影響 与えないので好ましい。
本発明において、熱可塑性ポリウレタン 脂粉末(B)(以下、ポリウレタン樹脂粉末又は 単に(B)ともいう)とは、スラッシュ成形用に 用可能なポリウレタン樹脂粉末であれば特 制限はない。好ましい例としては、高温時 溶融性を示し、低温時にゴム弾性を示す熱 塑性ポリウレタンエラストマー粉末(C)が挙 られる。
本発明において、熱可塑性ポリウレタン 脂粉末(B)に他の熱可塑性樹脂粉末を配合す こともできる。他の熱可塑性樹脂粉末とし は、例えば、(以下、熱可塑性を省略して記 載する。)ポリ塩化ビニル樹脂粉末、ポリオ フィン樹脂粉末、ポリビニル芳香族樹脂粉 、ポリアクリレート樹脂粉末、共役ジエン 脂粉末、およびこれらの2種以上の混合物が げられる。他の熱可塑性樹脂粉末の配合量 、(B)100重量部あたり0~100重量部が好ましい
ポリウレタン樹脂粉末におけるポリウレ ン樹脂は、高分子ポリオール、ポリイソシ ネート、必要に応じて低分子ジオール、低 子ジアミン、低分子モノオールを原料とし 合成した樹脂である。
ポリウレタン樹脂粉末としては、例えば以
の製造方法で得られるものが挙げられる。
(1)ウレタン結合およびウレア結合を有し、水
および分散安定剤存在下で、イソシアネート
基末端ウレタンプレポリマーとブロックされ
た鎖伸長剤(例えばケチミン化合物)とを反応
せる方法で製造されるもの。具体的には、
えば、特開平8-120041号公報等に記載された
のを使用することができる。
(2)ウレタン結合およびウレア結合を有するウ
レタンプレポリマーを、該ウレタンプレポリ
マーが溶解しない有機溶剤および分散安定剤
存在下で、鎖伸長剤(例えばジアミンおよび/
たはジオール)と反応させる方法で製造され
るもの。具体的には、例えば、特開平4-202331
公報等に記載されたものを使用することが
きる。
(3)ジイソシアネートと高分子ジオールと必要
に応じて鎖伸長剤(低分子ジオール、低分子
アミン)とを反応させることで熱可塑性ポリ
レタン樹脂の塊状物を得る。ついで粉末化(
例えば冷凍粉砕、溶融状態下に細孔を通し切
断する方法)する方法で製造されるもの。
ポリ塩化ビニル樹脂粉末は、例えば、懸 重合法又は塊状重合法によって製造した塩 ビニル単独重合体、塩化ビニルモノマーと チレン酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル ノマーを主成分とする共重合体の樹脂粉末 挙げられる。
ポリオレフィン樹脂粉末は、一般的にオ フィン系熱可塑性エラストマーに属する物 あればいかなるものも使用でき、さらに、 えば、エチレン-プロピレン-ジエン-ゴム(EPM 、EPDM)とプロピレン系重合体等のポリオレフ ン等とを複合したオレフィン系熱可塑性エ ストマーを挙げることができる。また、α- レフィン共重合体よりなるオレフィン熱可 性エラストマー、α-オレフィン共重合体と ロピレン系樹脂から成るオレフィン熱可塑 エラストマーの微粉末も使用することがで る。
ポリビニル芳香族樹脂粉末には、芳香族 ニル化合物単独重合体、芳香族ビニル化合 とビニル系モノマーの共重合体の樹脂粉末 が含まれる。芳香族ビニル化合物としては 例えば、スチレン、t-ブチルスチレン、α- チルスチレン、p-メチルスレン、ジビニルベ ンゼン、1,1-ジフェニルスチレン、ブロモス レン、ビニルスチレン、ビニルキシレン、 ルオロスチレン、エチルスチレンなどが挙 られ、特にスチレン、α-メチルスチレンが ましい。
ポリアクリレート樹脂粉末は、例えば、( メタ)アクリル酸エステル単独重合体、(メタ) アクリル酸エステルとビニル系モノマーの共 重合体の樹脂粉末等が挙げられる。
共役ジエン樹脂粉末は、共役ジエン系共 合体中の共役ジエン系部分を水素添加また 一部水素添加して得られる共重合体であり 例えば、芳香族ビニル化合物-共役ジエン化 合物ランダム共重合体の水素添加物、芳香族 ビニル化合物-共役ジエン化合物ブロック共 合体の水素添加物、共役ジエン化合物ブロ ク共重合体の水素添加物の樹脂粉末が含ま る。
熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B)の体積 均粒径は、好ましくは10~500μm、さらに好ま くは70~300μmの範囲にある。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成 には、必要に応じて、金型汚れを起こさず ロッキング防止を行える範囲で、その他の 加物を配合することができる。その他の添 物としては、例えば、公知慣用の顔料、無 充填剤、可塑剤、離型剤、有機充填剤、分 剤、紫外線吸収剤(光安定剤)、酸化防止剤 が挙げられる。
上記添加剤の配合量は、熱可塑性ポリウ タン樹脂粉末(B)の重量に対して、好ましく 0~60重量%、より好ましくは10~50重量%である
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物
製造する方法としては、ウレタン樹脂を使
する場合を例に挙げれば、以下の方法が挙
られる。他の熱可塑性樹脂の場合も、これ
準じて行うことができる。
(1)ポリウレタン樹脂を合成する際、ポリカル
ボジイミド(A)を高分子ジオール及びジイソシ
アネートの少なくとも一方と混合させる。
(2)ウレタンプレポリマーに(A)を混ぜ合わせる
。
(3)必要に応じて添加される可塑剤、顔料、安
定剤等と混合させる。
(4)上記3つの方法を併用する。
これらのなかで、(2)の方法が好ましい。
ポリカルボジイミド(A)は、固体粉末状、又
溶液状等で添加することができるが、溶液
で添加することが好ましい。
上記混合に使用する混合装置としては、 知の粉体混合装置を使用でき、容器回転型 合機、固定容器型混合機、流体運動型混合 のいずれも使用できる。例えば固定容器型 合機としては高速流動型混合機、複軸パド 型混合機、高速剪断混合装置(ヘンシエルミ キサー(登録商標)等)、低速混合装置(プラネ リーミキサー等)や円錐型スクリュー混合機( ナウターミキサー(登録商標)等)を使ってドラ イブレンドする方法が良く知られている。こ れらの方法の中で、複軸パドル型混合機、低 速混合装置(プラネタリーミキサー等)、およ 円錐型スクリュー混合機(ナウターミキサー (登録商標、以下省略)等)を使用するのが好ま しい。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成 からなる樹脂成形品はスラッシュ成形法で 形することができる。例えば、本発明の粉 組成物が入ったボックスと加熱した金型を に振動回転させ、パウダーを型内で溶融流 させた後、冷却後、固化させ、表皮を製造 る方法で好適に実施することができる。上 金型温度は好ましくは200~300℃、さらに好ま しくは210~280℃である。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成 で成形された表皮厚さは、0.5~1.5mmが好まし 。成形表皮は、表面を発泡型に接するよう セットし、ウレタンフォームを流し、裏面 5mm~15mmの発泡層を形成させて、樹脂成形品 することができる。
本発明の樹脂成形品は、自動車内装材、 えばインストルメントパネル、ドアトリム に好適に使用される。
以下、製造例、実施例により本発明を更 詳細に説明するが、本発明はこれに限定さ るものではない。以下において「部」は重 部、「%」は重量%を示す。
製造例1
プレポリマー溶液の製造
温度計、撹拌機及び窒素吹込み管を備えた
応容器に、数平均分子量(以下Mnと記す。)が
1000のポリブチレンアジペート(497.9部)、Mnが90
0のポリヘキサメチレンイソフタレート(124.5
)、ペンタエリスリトール テトラキス[3-(3,5-
ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピ
ネート][チバスペシャリティーケミカルズ(
)社製;イルガノックス1010](1.12部)、体積平均
径9.2μmのカオリン(90.7部)を仕込み、窒素置
した後、撹拌しながら110℃に加熱して溶融
せ、60℃まで冷却した。続いて、1-オクタノ
ール(9.7部)、ヘキサメチレンジイソシアネー
(153.4部)テトラヒドロフラン(125部)、2-(2H-ベ
ゾトリアゾール-2-イル)-6-(直鎖及び側鎖ド
シル)-4-メチルフェノール[チバスペシャリテ
ィーケミカルズ(株)社製;チヌビン571](2.22部)
TMXDI(TMXDIはm体で純度98%)のポリカルボジイミ
(A-1)[Mn15,000、末端基:メトキシ基、性状:70%メ
チルエチルケトン(以下、MEK)溶液、日清紡績(
株)社製;Carbodilite V-09M](2.15部)を投入し、85℃
6時間反応させプレポリマー溶液(C-1)を得た
(C-1)のNCO含量は、2.05%であった。
製造例2
ジアミンのMEKケチミン化物の製造
ヘキサメチレンジアミンと過剰のMEK(ジアミ
ンに対して4倍モル量)を80℃で24時間還流させ
ながら生成水を系外に除去した。その後減圧
にて未反応のMEKを除去してMEKケチミン化物を
得た。
製造例3
熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末の製造
反応容器に、製造例1で得たプレポリマー溶
液(C-1)(100部)と製造例2で得たMEKケチミン化合
(5.6部)を投入し、そこにジイソブチレンと
レイン酸との共重合体のNa塩を含む分散剤(
洋化成工業(株)製サンスパールPS-8)(1.3重量部
)を溶解した水溶液340重量部を加え、ヤマト
学(株)製ウルトラディスパーサーを用いて900
0rpmの回転数で1分間混合した。この混合物を
度計、撹拌機及び窒素吹込み管を備えた反
容器に移し、窒素置換した後、撹拌しなが
50℃で10時間反応させた。反応終了後、濾別
及び乾燥を行い、熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマー粉末である熱可塑性ポリウレタン樹
脂粉末(B-1)を製造した。(B-1)のMnは2.5万、体積
平均粒径は155μmであった。
実施例1
スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の製造
100Lのナウタミキサー内に、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂粉末(B-1)(100部)、芳香族縮合リン
エステル[大八化学(株)社製;CR-741](13.6部)、ジ
ペンタエリスリトールペンタアクリレート[
洋化成工業(株)社製;DA600](3.9部)、ビス(1,2,2,6,
6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート及び
メチル1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルセ
ケート(混合物)[商品名:TINUVIN765、チバ社製](0
.27部)を投入し80℃で2時間混合した。次いで
メチルポリシロキサン[日本ユニカー(株)製;
イL45-1000](0.1部)、カルボキシル変性シリコ
[信越化学工業(株)製;X-22-3710](0.1部)を投入し1
時間混合した後室温まで冷却した。最後に、
架橋ポリメチルメタクリレート[ガンツ化成(
);ガンツパールPM-030S](0.3部)を投入混合する
とでスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(D-1)
得た。(D-1)の体積平均粒径は155μmであった。
(D-1)に含まれるテトラメチルキシリレンジイ
シアネートを重合してなるポリカルボジイ
ド(A-1)の重量%は、熱可塑性ポリウレタン樹
粉末(B-1)の重量に対して1.0重量%であった。
実施例2
製造例1において、(A-1)2.15部の代わりに(A-1)9
.68部を使用する以外は製造例1と同様にして
レポリマー溶液(C-2)を得た。(C-2)のNCO含量は
1.95%であった。続いて、製造例3と同様にし
熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B-2)を得、
れを用いて実施例1と同様にしてスラッシュ
形用樹脂粉末組成物(D-2)を得た。(D-2)の体積
平均粒径は155μmであった。(D-2)に含まれるテ
ラメチルキシリレンジイソシアネートを重
してなるポリカルボジイミド(A-1)の重量%は
熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B-2)の重量
対して4.5重量%であった。
実施例3
製造例1において、(A-1)2.15部の代わりにTMXDI(
TMXDIはm体で純度98%)を重合してなるポリカル
ジイミド(A-2)[Mn2,000、末端基:PEGモノメチルエ
ーテル残基(エチレンオキシドの付加モル数10
)、性状:液体、日清紡績(株)社製;Elastostab H01]
1.51部を使用する以外は製造例1と同様にして
レポリマー溶液(C-3)を得た。(C-3)のNCO含量は
、2.08%であった。続いて、製造例3と同様にし
て熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B-3)を得、
れを用いて実施例1と同様にしてスラッシュ
成形用樹脂粉末組成物(D-3)を得た。(D-3)の体
平均粒径は125μmであった。(D-2)に含まれるテ
トラメチルキシリレンジイソシアネートを重
合してなるポリカルボジイミド(A-2)の重量%は
、熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B-3)の重量
対して1.0重量%であった。
実施例4
製造例1において、(A-1)2.15部の代わりにTMXDI(
TMXDIはm体で純度98%)を重合してなるポリカル
ジイミド(A-3)[Mn800、末端基:イソシアネート
、性状:液体、日清紡績(株)社製;Carbodilite V-0
5]1.51部を使用する以外は製造例1と同様にし
プレポリマー溶液(C-4)を得た。(C-4)のNCO含量
、2.18%であった。続いて、製造例3と同様に
て熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B-4)を得
これを用いて実施例1と同様にしてスラッシ
成形用樹脂粉末組成物(D-4)を得た。(D-4)の体
積平均粒径は152μmであった。(D―4)に含まれ
テトラメチルキシリレンジイソシアネート
重合してなるポリカルボジイミド(A-3)の重量
%は、熱可塑性樹脂粉末(B-4)の重量に対して1.0
重量%であった。
比較例1
製造例1において、(A-1)0.8部の代わりに(A-1)
使用しない以外は製造例1と同様にしてプレ
リマー溶液(C-5)を得た。(C-5)のNCO含量は、2.1
0%であった。続いて、製造例3と同様にして熱
可塑性ポリウレタン樹脂粉末(B-5)を得、これ
用いて実施例1と同様にしてスラッシュ成形
用樹脂粉末組成物(D-5)を得た。(D-5)の体積平
粒径は155μmであった。(D-5)に含まれるテトラ
メチルキシリレンジイソシアネートを重合し
てなるポリカルボジイミドの重量%は、熱可
性ポリウレタン樹脂粉末(B-5)の重量に対して
0重量%であった。
比較例2
製造例1において、(A-1)2.25部の代わりに4,4-
シクロヘキシルメタンジイソシアネートを
合してなるポリカルボジイミド(A-4)[Mn2,000、
端基メトキシ基、性状:50%トルエン溶液、日
清紡績(株)社製;Carbodilite V-03]3.0部を使用する
以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶
(C-6)を得た。(C-6)のNCO含量は、2.05%であった
続いて、製造例3と同様にして熱可塑性ポリ
レタン樹脂粉末(B-6)を得、これを用いて実
例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末
成物(D-6)を得た。(D-6)の体積平均粒径は150μm
であった。(D-6)に含まれる4,4-ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネートを重合してなるポ
リカルボジイミド(A-4)の重量%は、熱可塑性ポ
リウレタン樹脂粉末(B-6)の重量に対して1.0重
%であった。
実施例1~4のスラッシュ成形用樹脂粉末組 物(D-1)~(D-4)、及び比較例1~2のスラッシュ成 用樹脂粉末組成物(D-5)~(D-6)を使用して、下記 に示す方法で表皮を成形し、裏面溶融性の確 認および湿熱老化試験を行った。また、下記 に示す方法で表皮層を有するフォーム成形体 を成形し、耐熱試験を行った。結果を表1に した。
<表皮の作成>
予め270℃に加熱されたしぼ模様の入ったNi
鋳型にスラッシュ成形用樹脂粉末組成物を
填し、10秒後余分な粉末樹脂粉末組成物を排
出する。230℃で更に90秒加熱後、水冷して表
(厚さ1mm)を作成した。この成形表皮の裏面
融性を評価し、表皮を用いて、湿熱老化試
を行った。
<表皮層を有するフォーム成形体の作成>
上記の方法で作成した表皮をモールドにセ
トし、その上にウレタンフォーム形成成分[
EOチップドポリプロピレントリオール(数平均
分子量5,000)95部、トリエタノールアミン5部、
水2.5部、トリエチルアミン1部、ポリメリッ
MDI61.5部からなる]を添加し発泡密着させ、各
表皮層を有するフォーム成形体を得た。この
成形体を用いて、耐熱試験を行った。
<湿熱老化試験>
成形表皮を、恒温恒湿機中に、温度80℃湿
95%RHで400時間処理した。試験後、表皮の引裂
強度を測定して、初期強度と比較した。
湿熱老化試験後の引裂強度保持率を以下の
(1)で算出した。
引裂強度保持率(%)=(湿熱老化試験後の引裂
度/湿熱老化試験前の引裂強度)×100
(1)
<耐熱試験>
フォーム成形体を、循環乾燥機中に、110℃
1260時間処理した。試験後、表皮の色褪せ、
グロスを確認した。
評価基準
・裏面溶融性
成形品裏面中央部を、以下の判定基準で溶
性を評価した。
5:均一で光沢がある。
4:一部未溶融のパウダーが有るが、光沢があ
。
3:裏面全面に凹凸があり、光沢はない。表面
貫通するピンホールはない。
2:裏面全面にパウダーの形状の凹凸があり、
つ表面に貫通するピンホールはない。
1:パウダーが溶融せず、成形品にならない。
・色褪せ
表皮サンプルを直接目視で観察し、以下の
準で評価した。
○:変色無し
△:変色あり
×:著しく変色
・グロス
光沢計(ポータブルグロスメーターGMX-202:ム
カミカラーリサーチラボラトリー製)を用い
て、グロス測定を実施した。グロス値が高い
ほど、艶がある。
・引裂強度
表皮サンプルからJIS K 6301(1995年)の引裂試
片ダンベルB号形を3枚打ち抜いた。板厚は
がっている場所の近傍5カ所の最小値をとっ
。これをオートグラフに取り付け、200mm/min
速さで引っ張り、試験片が破断にいたる最
強度を算出した。
表1より、TMXDI由来のカルボジイミドを添加
た実施例1~4は、比較例1(カルボジイミド無
加)、比較例2(TMXDI以外のカルボジイミド添加
)と比べて、引裂強度保持率が高くなってい
ことがわかる。引裂強度保持率が高くなっ
いることから、耐加水分解安定性が向上し
いる。
また、耐熱試験においては実施例1~4は、比
例1、比較例2と比べ、色褪せ・グロスの変
が少ないことから、耐熱性が向上している
また、実施例1~4は、比較例1、比較例2と比
して、裏面溶融性が良く、好ましい。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成 から成形される表皮は、自動車内装材、例 ばインストルメントパネル、ドアトリム等 表皮として好適に使用される。
