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Patent Searching and Data


Title:
RESIN SUPPLY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034892
Kind Code:
A1
Abstract:
A resin supply device which can extinguish square flaw marks formed at the both ends of a cutter mark or can prevent the square flaw marks from spreading to the sidewall at the trunk of a preform when it is molded. The resin supply device for supplying molten resin to a compression molding machine is provided with a holding unit (17) moving rotatably on a track, and the holding unit (17) is provided with a pair of holders (22, 23) which can hold/release the molten resin. A linear cutter mark (29) is formed on the cutting surface of resin toward the direction perpendicular to the cutting direction of molten resin when it is cut by means of a cutter. Protrusions (32, 33) for deforming the end portion of the cutter mark (29) to the inside of the cutter mark are formed on the inner circumferential surface of the holders (22, 23) when the molten resin is held by the pair of holders (22, 23).

Inventors:
MONZEN HIDETO (JP)
HASHIMOTO HIROYUKI (JP)
FUKABORI HOTAKA (JP)
FUJIKAWA TAKUYA (JP)
HAYASHI HIROSHI (JP)
IMATANI TSUNEO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065871
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
September 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYO SEIKAN KAISHA LTD (JP)
MONZEN HIDETO (JP)
HASHIMOTO HIROYUKI (JP)
FUKABORI HOTAKA (JP)
FUJIKAWA TAKUYA (JP)
HAYASHI HIROSHI (JP)
IMATANI TSUNEO (JP)
International Classes:
B29C43/34; B29B11/12; B29C31/04; B29C43/08; B65D1/00; B65D1/02
Domestic Patent References:
WO2006109108A12006-10-19
WO2007094518A12007-08-23
Foreign References:
JP2005059240A2005-03-10
JP2000108127A2000-04-18
JP2005059240A2005-03-10
Other References:
See also references of EP 2186615A4
Attorney, Agent or Firm:
ONO, Hisazumi et al. (1-21 Nishi-shimbashi 1-chome Minato-k, Tokyo 03, JP)
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Claims:
 軌道上を移動する保持ユニットを備え、該保持ユニットが開閉によって溶融樹脂の保持及び解放が可能な少なくとも一対のホルダーと、該ホルダーを開閉可能に支持し該ホルダーと共に溶融樹脂を保持する基部とを備え、
 押出成形機から排出されてカッターによって切断された溶融樹脂を前記保持ユニットによって保持し、溶融樹脂を該保持ユニットから圧縮成形機の雌型に供給するようにした溶融樹脂供給装置において、
 前記溶融樹脂の切断時に溶融樹脂の切断面に前記カッターによってカッターマークが形成され、
 前記保持ユニットの前記溶融樹脂の保持時に、前記カッターマークの端部をカッターマークの内側へ変形させる突部を前記一対のホルダーの少なくとも1つのホルダーの内周面に形成したことを特徴とする溶融樹脂供給装置。
 前記一対のホルダーが、前記溶融樹脂のカッターマーク方向へ開閉することを特徴とする請求項1に記載の溶融樹脂供給装置。
 各々に前記突部が形成されている前記一対のホルダーのうち一方のホルダーの突部を他方のホルダーの突部よりも前記カッターマークの内側へ突出させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の溶融樹脂供給装置。
 前記突部は、前記雌型内孔の半径と前記圧縮成形機の雄型の先端部の半径とにおける半径差の長さよりも大きく形成し、前記溶融樹脂のカッターマークを該カッターマークの内側へ変形させるようしたことを特徴とする請求項1に記載の溶融樹脂供給装置。
 前記保持ユニットの前記溶融樹脂の保持時に、前記カッターマークの端部をカッターマークの内側へ変形させる、少なくとも一方の突部と、他方の突部またはホルダーの内周面前記溶融樹脂の挟持部分との距離を、前記圧縮成形機の雄型の先端部の直径よりも狭く設定することを特徴とする、請求項1に記載の溶融樹脂供給装置。
 前記保持ユニットは回転軌道を移動し、前記カッターは該保持ユニットに搭載され、該カッターの刃は該保持ユニットの回転軌道の半径方向に対し平行に配置され、
 前記溶融樹脂のカッターマーク方向へ開閉する一対のホルダーのうち、該保持ユニットの回転半径方向の外側に該一対のホルダーの一方が配設され、前記回転半径方向内側に該一対のホルダーの他方が配設されるようにしたことを特徴とする、請求項2に記載の溶融樹脂供給装置。
 押出機から押し出された合成樹脂の溶融樹脂を、
 カッターにて切断後、
 柱状胴部を有する雄型と、雌型と、を備えた圧縮成形機の該雌型内に、前記カッターによる切断によって生じたカッターマークを該雌型の開口側に向けて供給し、
 該雄型と雌型との協働によって有底筒状物を圧縮成形する方法であって、
 該カッターマークの最大幅が該柱状胴部の最小幅より狭くなるよう、溶融樹脂を圧縮成形前に押し潰すことを特徴とする、有底筒状物の圧縮成形方法。
 前記雄型の柱状胴部が円柱状胴部であり、前記合成樹脂がポリエステル樹脂であって、
 前記有底筒状物が、ブロー成形容器の前成形体であることを特徴とする、請求項7に記載の有底筒状物の圧縮成形方法。
 容器へブロー成形するための有底筒状前成形体であって、
 該有底筒状前成形体の内面側には、スジ状の痕が該前成形体の底部のみに存在することを特徴とする、有底筒状前成形体。
Description:
樹脂供給装置

 本発明は、押出機から排出された溶融樹 を保持ユニットによって保持し、溶融樹脂 保持ユニットから圧縮成形機の金型に供給 る樹脂供給装置に関する。

 飲料等のための容器として、ポリエステル ポリエチレンテレフタレート(PET)のような 成樹脂から形成された合成樹脂製容器が広 実用に供されている。ブロー成形すること よって合成樹脂製容器にされる前成形体(プ フォーム)は、圧縮成形機を用いた圧縮成形 によって一体成形が可能である。
 このような圧縮成形の遂行に際し、押出ノ ルの開口から押し出された溶融状態の合成 脂は、樹脂供給装置によって圧縮成形機に 給される。
 図8のAは、従来の樹脂供給装置の保持ユニ トの溶融樹脂107を保持している状態の平面 、図8のBは保持ユニットを開いた状態の平面 図、図8のCはAのX-X線方向から見た側面図であ る。
 保持ユニット101は、図示しない回転手段に って回転軌道を移動可能に保持されている 保持ユニット101は、基部102と一対のホルダ 103とを備えている。基部102には、半円柱状 収納凹部104が形成されている。基部102の上 にはカッター105が形成され、刃先が進行方 斜め上方に向かって突出し、刃が保持ユニ ト101の回転半径方向に対し平行に伸び備わ ている。一対のホルダー103は、基部102に回 可能に支持され、ホルダー103を開閉するこ ができる。

 保持ユニット101は、回転軌道を移動しなが 、押出装置のダイヘッド(実施例の図2参照) 上流側で図8のBに示すようにホルダー103を き、ダイヘッドから排出された溶融樹脂(ド ップ)107をカッター105で切断するとともに、 図8のAに示すように、ホルダー103を閉じて溶 樹脂107を保持し、圧縮成形機の金型の直上 まで搬送されて、金型の雌型に溶融樹脂107 供給する。
 下記の特許文献1には、ダイヘッドの押出開 口から切り離された合成樹脂をホルダーで保 持し、ホルダーが圧縮成形機の雌型の上方位 置まで移送されると、ホルダーを開状態に設 定して雌型に溶融樹脂を供給するようにした 溶融樹脂供給装置が開示されている。

特開2000-108127

特開2005-059240

 図9のA及びBは、ダイヘッドのノズルの先端 ら排出された溶融樹脂をカッター105で切断 た後の形状の一形態例を示し、図9のAはカ ター105の切断方向(溶融樹脂107または保持ユ ット101の移動方向)に対して直角方向から見 た溶融樹脂107の形状で、図9のBは保持ユニッ 101の移動方向の前方側から見た溶融樹脂107 ある。
 溶融樹脂107がカッター105で切断されるとき 、カッター105に初めに当たる側の溶融樹脂1 07の上端部は、斜め後方に延びる傾斜面107aに 変形される。傾斜面107aの終端部は頂き部と るカッターマーク107bが形成され、カッター ークの後方側(保持ユニット101の移動方向の 前方寄り側)はほぼ後方側に向かって下向き 湾曲面107cに変形される。溶融樹脂107の上端 全体としては、カッター105の形状と動きか 、溶融樹脂107を保持ユニット101の回転半径 向に横断するカッターマーク107bを頂部とし た山形状に形成される。

 図9のBに示すように、カッターマーク107bは 融樹脂107の直径とほぼ同じ長さの直線形状 形成され、カッターマーク107bの両端部では 角107d形状に形成されている。この後、溶融 脂107は、圧縮成形機の雌型内に供給され雄 とともに圧縮成形される。
 上述したようなカッターマーク107bが形成さ れ、カッターマーク107bの両端部が角107d形状 形成されたままの形状で圧縮成形をすると 角形状の痕跡が圧縮成形金型の雌型または 型に沿ってプリフォームの胴部まで上昇し プリフォームの高さ方向に縦痕として発現 れる。図10は、そのプリフォームの縦痕を 面化して示している。縦痕111はプリフォー 110の胴部110aから下部の半球部110bにわたって 縦方向へ線状になって現れ、プリフォームの 半球部110bでは、縦痕は消滅するか、あるい 1本若しくは図10に示すように二股に分岐し 2本になって残ることもある。縦痕111は、プ フォームの内面に形成されるが、プリフォ ムの外側から見ると、光の屈折などによっ プリフォームの表面側に形成されているよ に見える。

 このような縦痕111は、プリフォーム底部( 半球部)では、ブロー成形により容器となっ も延伸されにくく、また見えにくい底部に まるため、この痕跡は目立ちにくい。さら はプリフォーム底部をブロー成形時、必要 応じて延伸ロッド(ストレッチロッド)や支持 ピン(プレスロッド)などによる押圧加工を行 ことで、さらに痕跡を低減させることが可 である。しかし、胴部の縦痕は、プリフォ ムを容器へブロー成形後、延伸薄肉化され 容器胴部に、広げられてより目立った縦痕( 外観不良)を残すという問題点があった。

 これに対し、特許文献2では図8の保持ユニ ト101において、ホルダー103の換わりに凹部 設けられた挟持壁が備えられている。この 持壁により溶融樹脂を挟持することで、凹 から外れた溶融樹脂107の上部と下部が押し されることにより、カッターマーク107bの径( 長さ)を小さくしている。このようにして、 ッターマークの端部107d(図9)が圧縮成形中に 型表面(図5における、キャビティー型52の内 孔54の表面)に接触されることなく、縦痕が有 効に防止される旨が開示されている。
 ところが、特許文献2の装置でもカッターマ ーク端部107dがごく稀ではあるが雄型側壁外 の箇所に位置することがあり、縦痕が雄型 側壁に沿って上昇し、プリフォームの内面 の側壁に発現されてしまうことがある。
 本発明はこのような事情に鑑みてなされた のであって、カッターマークの両端部に形 される角形状の痕跡をプリフォームの成形 に消滅若しくはプリフォーム胴部の側壁ま 及ばせなくさせることができる樹脂供給装 を提供することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明の樹脂 給装置は、軌道上を移動する保持ユニット 備え、該保持ユニットが開閉によって溶融 脂の保持及び解放が可能な一対のホルダー 、該ホルダーを開閉可能に支持し該ホルダ と共に溶融樹脂を保持する基部とを備え、 出成形機から排出されてカッターによって 断された溶融樹脂を前記保持ユニットによ て保持し、溶融樹脂を該保持ユニットから 縮成形機の雌型に供給するようにした溶融 脂供給装置において、前記溶融樹脂の切断 に溶融樹脂の切断面に前記カッターによっ カッターマークが形成され、前記保持ユニ トの前記溶融樹脂の保持時に、前記カッタ マークの端部をカッターマークの内側へ変 させる突部を前記一対のホルダーの少なく も1つのホルダーの内周面に形成した。
 上記溶融樹脂供給装置の前記一対のホルダ が、前記溶融樹脂のカッターマーク方向へ 閉するようにすることができる。
 上記溶融樹脂供給装置は、各々に前記突部 形成されている前記一対のホルダーのうち 方のホルダーの突部を他方のホルダーの突 よりも前記カッターマークの内側へ突出さ るようにすることができる。
 上記溶融樹脂供給装置の前記突部は、前記 型内孔の半径と前記圧縮成形機の雄型の先 部の半径とにおける半径差の長さよりも大 く形成し、前記溶融樹脂のカッターマーク 該カッターマークの内側へ変形させること できる。
 上記保持ユニットの前記溶融樹脂の保持時 、前記カッターマークの端部をカッターマ クの内側へ変形させる、少なくとも一方の 部と、他方の突部またはホルダーの内周面 記溶融樹脂の挟持部分との距離を、前記圧 成形機の雄型の先端部の直径よりも狭く設 することができる。
 保持ユニットは回転軌道を移動し、前記カ ターは該保持ユニットに搭載され、該カッ ーの刃は該保持ユニットの回転軌道の半径 向に対し平行に配置され、
 上記溶融樹脂のカッターマーク方向へ開閉 る一対のホルダーのうち、該保持ユニット 回転半径方向の外側に該一対のホルダーの 方が配設され、前記回転半径方向内側に該 対のホルダーの他方が配設されるようにす ことができる。
 さらに、押出機から押し出された合成樹脂 溶融樹脂を、カッターにて切断後、柱状胴 を有する雄型と、雌型と、を備えた圧縮成 機の該雌型内に、前記カッターによる切断 よって生じたカッターマークを該雌型の開 側に向けて供給し、該雄型と雌型との協働 よって有底筒状物を圧縮成形する方法であ て、該カッターマークの最大幅が該柱状胴 の最小幅より狭くなるよう、溶融樹脂を圧 成形前に押し潰す成形方法をとった。
 上記雄型の柱状胴部が円柱状胴部であり、 記合成樹脂がポリエステルであって、前記 底筒状物が、ブロー成形容器の前成形体と た。
 また、さらには、容器へブロー成形するた の有底筒状前成形体であって、該有底筒状 成形体の内面側には、スジ状の痕が該前成 体の底部のみに存在することとした。

 本発明の溶融樹脂供給装置は、カッター よる溶融樹脂の切断時に溶融樹脂の切断方 に対して直角方向へ向けて溶融樹脂の切断 に直線状のカッターマークが形成され、一 のホルダー部の前記溶融樹脂の保持時に、 記カッターマークの端部をカッターマーク 内側へ変形させる突部をホルダーの内周面 形成するようにしたので、カッターマーク 角形状の痕跡がプリフォームの胴部まで上 することが防止される。よって、ボトル側 に延長する縦痕の発生を防止することでき プリフォーム及び容器の生産性の向上を図 ことができる。

本発明の実施形態による樹脂供給装置 備えた圧縮成形装置の全体の概略平面図で る。 図1の樹脂供給装置周辺の拡大平面図で ある。 図2の樹脂供給装置に配設されているホ ルダーの突部が溶融樹脂を押し潰している状 態を示す平面図である。(分かりやすくする め、図2におけるカッター28を省略してある ) 図2の樹脂供給装置に配設されているホ ルダーの突部が溶融樹脂を押し潰している状 態を示す図3におけるY-Y断面図である。(分か やすくするため、図2におけるカッター28を 略してある。) 図1に示す圧縮成形機のプリフォームの 圧縮工程を示す図であって、Aは、保持ユニ トからキャビティー型に溶融樹脂を供給す 直前の状態の断面図、Bはキャビティー型に 融樹脂を供給した状態の断面図、Cはネック ハーフがキャビティー型上に連結され、コア がそれらの貫通孔及び内孔に差し込まれてい る状態の断面図、Dは溶融樹脂を圧縮してプ フォームを成形している状態(ほぼ圧縮が完 した状態)の断面図である。 図1に示す圧縮成形機のキャビティー型 及びコアと、切断された溶融樹脂の変形後切 断ラインとの位置関係を説明するための平面 図である。 本発明の変形例による樹脂供給装置の ルダーであって、Aは一対のホルダーの突部 の突出高さを異なるようにした例の断面図、 Bは傾斜面に変えて垂直円筒面とした断面図 ある。 従来のホルダーであって、Aはホルダー 閉状態の平面図、Bはホルダー開状態の平面 、CはAのX-X線方向における側面図である。 Aはカッターで切断された溶融樹脂のカ ッターマークを切断方向に対して直角方向か らみた溶融樹脂の側面図、Bはカッターマー を切断方向からみた溶融樹脂の正面図であ 。 従来の方法で成形されたプリフォーム の縦痕を示す該プリフォームの正面図である 。

符号の説明

 1 圧縮成形装置
 2 押出機
 3 溶融樹脂供給装置
 4 圧縮成形機
 17 保持ユニット
 21 基部
 22,23 ホルダー
 28 カッター
 29 カッターマーク
 32,33 突部
 32a,33a 傾斜面
 52 キャビティー型
 55 コア

 以下、本発明の実施形態による樹脂供給装 について、図面を参照しながら説明する。
 図1は、プリフォームと呼ばれるPETボトルな どの前成形体を形成する圧縮成形装置の概略 平面図を示している。
 圧縮成形装置1は、押出機2、樹脂供給装置3 圧縮成形機4、出口ホイール6及び取出しコ ベア7を備えている。
 押出機2は、ほぼ筒状の外形を有しており、 PET等の合成樹脂素材を加熱溶融及び混練して 、溶融樹脂をギヤポンプ8に搬送する。ギヤ ンプ8は、歯車の噛み合いによって、溶融樹 を安定した状態で吐出する。ギヤポンプ8の 吐出口は、導管2aを介して下向きのダイヘッ 10と接続されている。ダイヘッド10は円筒断 面を有しており、溶融状態の合成樹脂は、ダ イヘッド10からほぼ円柱形状の状態で連続的 下方に押し出される。

 図2は、本発明の一実施形態にかかる樹脂供 給装置の拡大平面図である。
 樹脂供給装置3は、カッターホイール11を備 、カッターホイール11は、回転板12、揺動カ ム14、揺動ユニット15、伸縮ユニット16及び保 持ユニット17を備えている。
 回転板12は、円板状部材であり、周縁部に 角度間隔で、図では6個の揺動ユニット15が 転板12とともに回動自在に配設されている。 この回転板12は、駆動手段をモータ(図示せず )として、上方から見て時計回り方向に回転 る。
 揺動ユニット15は、下部にカムフォロワー 設けられており、回転板12が回転すると、カ ムフォロワーが揺動カム14に形成された溝18 沿って移動することにより、揺動する。

 伸縮ユニット16は、ほぼ回転板12の径方向に 延びた棒状部材であり、外周側先端部に、保 持ユニット17が設けられている。伸縮ユニッ 16は、リニアベアリングなどを介して、揺 ユニット15の上部に揺動ユニット15の長手方 に往復移動自在に設けられている。例えば エアシリンダ,カム,スプリング,モーター、 たはこれらの組合せ(図示せず)などによっ 、ほぼ回転板12の径方向に往復移動する。
 保持ユニット17は、揺動ユニット15の揺動運 動と伸縮ユニット16の往復移動とによって、 転時の軌跡19に沿って回転し、圧縮成形機4 金型51に溶融樹脂を受け渡しする前後にお ては、金型51の回転軌跡20に沿って移動する これにより、高速運転した場合であっても 溶融樹脂の受け渡しを確実に行なうことが きる。

 図3及び図4は、本発明の一実施形態にかか 保持ユニットの構造を説明するための要部 概略拡大図である。
 保持ユニット17は、基部21と一対のホルダー 22,23とを備えている。基部21は、半円形状若 くはほぼ半楕円形状の収納凹部25が上下方向 に形成されている。一対のホルダー22,23は、 部21に設けられた図示しない回動軸に回動 能に取付けられ、カム機構やアクチュエー などの手段によってホルダー22,23を開閉する ことができる。
 ホルダー22,23は、閉状態にあるときに、上 の収納凹部24と共に溶融樹脂を収納する収納 凹部25を形成している。

 保持ユニット17は、図3に示す平面図の状態 は、矢印a方向に回転し一方のホルダー22が 転半径の外側に配置され、他方のホルダー2 3が回転半径の内側に配置されている。ホル ー22,23は、矢印bに示すように、回転方向に してほぼ直角方向へ開閉することができる 保持ユニット17を回転させる回転板12の回転 Oは、図3及び図4中の保持ユニット17の右側 位置する。
 基部21の上部にはカッター28(図2参照)が、そ の刃が保持ユニット17および回転板12の回転 径方向に対し平行に配置されるよう設けら ている。溶融樹脂がこのカッター28により切 断されたときには、溶融樹脂の上端部に回転 板12の半径方向に延びるカッターマーク29が 成される。カッター28の刃が保持ユニット17 回転半径方向に対し傾斜して配置されてい 場合は、カッターマーク29も回転半径方向 対し傾斜して形成される。カッター28の刃が 直線ではなく、弧状や曲線状に形成されてい る場合は、カッターマーク29も弧状や曲線状 、カッター28の刃の形状、もしくはそれに 似した形に形成される。

 一方のホルダー22の収納凹部25側端部には 、他方のホルダー23側へ突出する突部32が形 され、他方のホルダー23の収納凹部24側端部 は、一方のホルダー22側へ突出する突部33が 形成されている。加えて、これらの突部32,33 形成される位置は、ホルダー22,23が溶融樹 を保持するときに、溶融樹脂の上端部に位 するようにしている。さらに、一方の突部32 は、溶融樹脂のカッターマーク29が形成され 位置の一端側に対応する位置であり、この 端側にカッターマーク29がカッターマーク29 の内側(溶融樹脂の軸中心方向)へ変形するよ に突部32を突出させる。他方の突部33は、カ ッターマーク29が形成される位置の他端側に 応する位置であり、この他端側にカッター ーク29がカッターマーク29の内側へ変形する ように突部33を突出させる。すなわち、カッ ーマーク29の両端部を内側へ変形させる突 32,33を、ホルダー22,23の内周面に形成してい 。

 図3及び図4に示すように、具体的に突部32,33 は、基部21側の面を該基部21側へ突出させ、 ッターマーク29の長さをカッターマーク29の 端からほぼ等幅だけ減縮するようにしてい 。突部32,33の収納凹部25側の面は、収納凹部 25を狭める方向へ上方に延びる傾斜面32a,33aを 形成している。
 このような保持ユニット17は、ダイヘッド10 の上流側でホルダー22,23が開き、ダイヘッド1 0を通過した直後にホルダー22,23が閉じる。こ れにより、カッター28によって切断されなが 収納凹部24,25に収納された溶融樹脂9を保持 る。保持ユニット17は、切断し保持した溶 樹脂9を、ホルダー22,23を閉じた状態で、圧 成形機4に搬送する。

 図5のAは、保持ユニット17がキャビティー型 52の直上方へ搬送された状態を示す。
 圧縮成形機4は、複数のキャビティー型52が 続して円軌道上を移動するように回転可能 設けられている。キャビティー型52は上方 開放し、上部には図5の各図に示すように、 型となるネックハーフ53が、キャビティー 52に対して昇降可能に設けられている。
 図5のAに示すように、溶融樹脂9の受け渡し 置では、保持ユニット17がネックハーフ53と キャビティー型52との間に配設され、ホルダ 22,23を開放することによって、溶融樹脂9を ャビティー型52の内孔54に供給する。図5のB 示すように、保持ユニット17は、溶融樹脂9 キャビティー型52に供給した後は、圧縮成 機4の回転軌道20から離れる(図2参照)。

 ネックハーフ53は水平方向に開閉する左右 対の型によって形成され、キャビティー型52 の上部には、上下動が可能なコア55が配設さ ている。コア55がネックハーフ53の貫通孔53a 及びキャビティー型52の内孔54に押し込まれ ことによって、溶融樹脂9を圧縮成形してプ フォームを成形することができる。
 図1に示すように、圧縮成形機4の下流側に 、プリフォームを取り出す出口ホイール6が 置されている。出口ホイール6には、プリフ ォームを次工程に搬送する取り出しコンベア 7が設置されている。

 次に、本発明の実施形態における樹脂供給 置の作用について説明する。
 押出機2は、ポリエチレンテレフタレート等 の合成樹脂素材を加熱溶融及び混練して、溶 融樹脂9をギヤポンプ8に搬送する。ギヤポン 8では、溶融樹脂9の供給を安定させるため 、歯車の噛み合いによって、溶融樹脂9の吐 を行うよう構成されている。ギヤポンプ8は 、導管2aを介して図2に示す下向きのダイヘッ ド10に搬送される。ダイヘッド10は、その下 部に形成した押出口から略円柱形状に形成 れた溶融樹脂9を連続的に下方に押し出して る。

 押し出された溶融樹脂9は、カッター28に って切断され、押出口から切り離される。 り離された溶融樹脂9は、上端部にカッター マーク29が回転板12の半径方向へ形成される 溶融樹脂9が切り離された時には、保持ユニ ト17のホルダー22,23を閉じることによって溶 融樹脂9を保持する。このとき、ホルダー22,23 に形成した突部32,33がカッターマーク29の両 部に位置する角部を押圧してカッターマー 29の内側へ向けて変形させる。ホルダー22,23 閉状態の保持ユニット17に保持された溶融 脂9は、圧縮成形機4に備えられたキャビティ ー型52の上方位置まで移動させられる。

 図2に示すように、保持ユニット17が圧縮 形機4のキャビティー型52が同一軌道31上に 動したときに、図5のAに示すように、保持ユ ニット17は、キャビティー型52とネックハー 53との間に入り込む。保持ユニット17の上に ネックハーフ53が、保持ユニット17の下には キャビティー型52が配置され、互いの軌道が 一軌道31上に移動したときに、保持ユニッ 17のホルダー22,23を開状態にする。次いで、 持ユニット17からキャビティー型52の内孔54 溶融樹脂9が供給され、その後、図5のBに示 ように、保持ユニット17が、キャビティー 52の軌道上から離れる。

 図6は、キャビティー型52の内孔54を示して る。内孔54内の一点鎖線55aは、図5のAに示す ア55の先端側円柱部における外周部55bを示 。ほぼ円柱状の側胴部を有するコア55は、溶 融樹脂9を圧縮成形するときは、内孔54と同心 円上に配置され、内孔54の中央に配置される
 溶融樹脂9がキャビティー型52の内孔54に収 されるときは、押し潰された変形後のカッ ーマーク29の端部Pの位置が、コア55の先端側 円柱部の外周部55bの位置よりも径方向内側に 位置させることが必要である。カッターマー ク29の端部Pの押し潰し量δが、内孔54の半径 コア55の先端側円柱部の半径との差δrを超え るようにカッターマーク29を突部32,33で挟み んで押し潰す必要がある。本実施形態のよ に、金型51が図2に示す回転軌跡20に沿って移 動する場合は、溶融樹脂9は遠心力により回 外方へ移動しようとする。これを防止する め、少なくとも金型の回転軌跡20の外方に位 置する側のカッターマーク29の端部P(図6にお ては回転中心の外方である左側のPであり、 図4においては右側(ホルダー23側)。図2と合わ せて比較参照。)の押し潰し量δを、内孔54の 径とコア55の先端側円柱部の半径との差δr 超えるようにする。このように、カッター ーク29を突部32,33で挟み込んで押し潰せば、 融樹脂9が回転軌道20を回転するキャビティ 52の内孔54に供給・配置された後、溶融樹脂 が遠心力によって回転外方側へ傾斜しても、 カッターマーク29の端部Pはコア55の外径位置 りも確実に径方向内側に位置するようにな 。さらに、この押し潰しの後、カッターマ ク29の最大幅(本実施例に於いては両端部P間 の距離と同じ)がコア55の外周部55bの外径より 狭くなっていなければならないが、前に述べ たとおり本実施形態ではカッターマーク29を 部32,33によって両側からほぼ等幅だけ減縮 るようにしていることにより、自ずとカッ ーマーク29の最大幅がコア55の外周部55bの外 より狭くなるよう潰されている。

 このような押し潰し操作を行うためには、 ルダー22,23の閉状態における突部32,33の先端 間の距離を、コア55の先端円柱部の直径より 小さく設定しておけばよい。このように設 することによって、ホルダー22,23を閉じて 融樹脂9を保持しつつ突部32,33でカッターマ ク29を押し潰す際、自ずとカッターマークの 最大幅はコア55の先端円柱部の直径より狭く る。また、カッターマーク29を両側からほ 等幅だけ減縮する本実施形態においては、 の設定で自ずと押し潰し量δも前述のδr以上 となる。
 なお、溶融樹脂9の温度によっては突部32,33 よってカッターマーク29を押し潰した後、 性復元により広がる事も考えられるので、 の分を見積もって余分に押し込んでもよい コア55の先端の狭い領域にカッターマーク29 集めるために余分に押し潰すことも有効で る。

 次いで、図5のCに示すように、ネックハー 53が下降してキャビティー型52の上に配設さ 、その後コア55が下降して、ネックハーフ53 の貫通孔53aと内孔54内に差し込まれる。この 、溶融樹脂9は、変形後のカッターマーク29 両端部Pの位置をコア55の先端側円柱部より 内方側に位置させる。カッターマーク29の 形状の痕跡をコア55の先端に貼り付かせて固 定させることにより、外周部55bまではみ出さ せ縦痕状に伸ばされることがなくなるので、 プリフォームの内面側の側壁に縦痕を発現さ せることなく、プリフォームを圧縮成形する ことが可能になる。こうして、図5のDに示す うに、成形されるプリフォーム27と同じ形 の隙間が形成され、溶融樹脂9が内孔54及び ックハーフ53側の隙間を充填し、溶融樹脂9 コア55に圧縮されてプリフォーム27が形成さ る。
 プリフォーム27が成形されると、プリフォ ム27は冷却されながら、図1に示すように、 ャビティー型52の移動により、出口ホイール 6のグリップ35の円軌道に接近する。そして、 ネックハーフ53とコア55がプリフォーム27を支 持したまま上昇し、キャビティー型52からプ フォーム27を抜き出して、取り出しコンベ 7に移送し、プリフォーム27は次工程に搬送 れる。

 このように、本実施形態では、溶融樹脂9 をホルダー22,23で保持するときに、ホルダー2 2,23の内周面に突部32,33を形成したので、突部 32,33がカッターマーク29の長さが短くなるよ に、かつ本実施形態のように溶融樹脂の切 方向に対して直角に近い角形状の痕跡を鈍 になるように変形させている。これにより プリフォーム27の成形時に角形状の痕跡がコ ア55の底部によって押圧され消滅するか、ま はコア55の底部内に留まることで側壁に沿 てプリフォーム27に形成されることがなくな る。よって、プリフォーム27及びペットボト の生産性の向上を図ることができる。

 以上、本発明の実施形態について説明した 、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、 発明は種々の変形又は変更が可能である。
 図7は、本発明の樹脂供給装置のホルダーの 変形例であって、保持ユニット17のホルダー2 2,23には、回転板12(図2参照)の半径方向外側に 位置するホルダー22の突部32の突出長さL1を、 半径方向内側に位置するホルダー23の突部33 突出長さL2よりも小さく形成している。
 保持ユニット17から内孔54に供給された溶融 樹脂9は、キャビティー型52に受け渡される際 に回転運動と揺動運動を合わせた複雑な動き をしたり、あるいはより高速で圧縮成形装置 が稼働された場合がある。また、キャビティ ー型52の内孔54に収容される際に、内孔の一 に過度に片寄って溶融樹脂9を全体的に変形 せたり、過度に傾かせるような場合がある このような場合では、図7に示すように、突 部の一方による側の突部を大きくして、他方 の突部を小さくしたり若しくは省略すると、 カッターマーク29を過度に押し潰して溶融樹 9を異常に変形させることなく、プリフォー ムの縦痕を抑えて成形することができる。な お、このように一方の突部を大きくする場合 もカッターマークの両端間あるいは最大幅部 を2×δrを超える押し潰しを行う。

 カッターマーク29を押し潰すために溶融樹 9を押し潰す高さ範囲は、溶融樹脂9の上端か ら溶融樹脂9の全高の3/4以下にすると、キャ ティー型52の内孔54に供給された後、溶融樹 9が過度に傾斜してカッターマーク29の端部P がコア55の外周部55bの外径域をはみ出したり 内孔54に接触する虞がない。
 コア55の先端は半球状に限らず、例えば円 状や平面状であってもよい。またコア55では 円柱状の胴部であったが、雄型の先端近傍で あって、圧縮成形方向に平行な側壁を備えた 部分であれば、楕円柱状や多角柱状などであ ってもよい。
 上記実施形態では、突部32,33に傾斜面32a,33a 形成し、傾斜面32a,33aによって、カッターマ ーク29を変形させたが、カッターマーク29の さを短くできれば、その形状は垂直円筒面( 7のB)や曲面状断面など他の形状であっても い。

 カッターマーク29が保持ユニットの回転半 方向に傾斜している場合や、カッターマー 29が曲線状の場合も、適宜突部の配置を変更 してカッターマーク29がコア55の外周部55bの 径内に収まるように押し潰せるよう設定し もよい。
 カッター28は保持ユニット17に備えなくとも 、例えば押出機2のダイヘッド10の下方側に別 途設けられていてもよい。
 ホルダーは、カッターマークを押し潰すた の少なくとも一対が備わっていれば、3点以 上の多数備わっていてもよいし、その多数の ホルダーを用いて適宜、カッターマークの端 部をカッターマークの内側へ変形させてもよ い。
 本発明を実施するための装置や方法は、保 ユニット17や金型が多数、連続回転するも に限らず、1個取りでもよいし、直線搬送形 でも適用可能である。