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Title:
RESONANCE ELEMENT AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093459
Kind Code:
A1
Abstract:
A pallet (50) having a plurality of holding holes (51) is provided with a plurality of flat-board-like filter elements (1) wherein a rear main surface electrode pattern including a ground electrode is arranged on the rear main surface and a front main surface electrode pattern including a main surface electrode is arranged on the front main surface. On a printing surface (53) of the pallet (50), a side surface (2C) or a side surface (2D) of the filter element (1) is arranged. With respect to the side surface arranged on the printing surface (53) of the pallet (50), a side surface electrode pattern having a shape point symmetric within the side surface is formed. Then, the filter element (1) is vertically inverted, and a side surface electrode pattern having the same shape as that of the side surface electrode pattern is formed on a side surface facing the side surface to which the printing is performed.

Inventors:
TSUJIGUCHI TATSUYA (JP)
TAKEI YASUNORI (JP)
HONDA NOBUYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/071964
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
November 13, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MURATA MANUFACTURING CO (JP)
TSUJIGUCHI TATSUYA (JP)
TAKEI YASUNORI (JP)
HONDA NOBUYOSHI (JP)
International Classes:
H01P1/203; H01P1/205; H01P11/00
Foreign References:
JP2502824B21996-05-29
JPH09130111A1997-05-16
JPH09266402A1997-10-07
JPH05308210A1993-11-19
JPH056903U1993-01-29
JPH04167802A1992-06-15
Attorney, Agent or Firm:
KOMORI, Hisao (Noninbashi Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 11, JP)
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Claims:
 矩形平板状の誘電体基板の裏主面に形成した接地電極を含む裏主面電極パターンと、
 前記誘電体基板の表主面に形成した主面電極を含む表主面電極パターンと、
 前記誘電体基板の複数の側面に形成した、それぞれ側面電極を含む複数の側面電極パターンと、を備え、
 いずれかの側面電極と主面電極と接地電極とにより複数の共振器を構成し、いずれかの共振器を側面電極を介して信号入出力電極に結合させる共振素子において、
 共振器を構成するいずれかの側面電極を含んで第1の側面に形成された第1の側面電極パターンと、第1の側面に対向する第2の側面に形成された第2の側面電極パターンと、を互いに合同に形成したことを特徴とする共振素子。
 前記第1の側面電極パターンおよび前記第2の側面電極パターンを、それぞれの側面内で対称に形成した請求項1に記載の共振素子。
 前記第1の側面電極パターンおよび前記第2の側面電極パターンの少なくとも一方は、同一の主面電極に導通する複数の側面電極を含む請求項1または2に記載の共振素子。
 前記複数の側面電極が導通する主面電極は、前記複数の側面電極に導通する端部が幅広に形成されている請求項3に記載の共振素子。
 前記第1の側面電極パターンおよび前記第2の側面電極パターンの少なくとも一方は、共振器を構成する主面電極から離間されているダミー電極を含む請求項1~4のいずれかに記載の共振素子。
 前記主面電極パターンは、共振器の一部を構成する前記主面電極に先端容量を生じさせるとともに前記ダミー電極に導通する先端容量電極を含む請求項5に記載の共振素子。
 矩形平板状の誘電体基板の裏主面に接地電極を含む裏主面電極パターンを形成し、
 前記誘電体基板の表主面に主面電極を含む表主面電極パターンを形成し、
 前記接地電極および前記主面電極とともに共振器を構成する側面電極を含む第1の側面電極パターンを、前記誘電体基板の第1の側面内に形成し、
 第1の側面電極パターンに合同な第2の側面電極パターンを、前記誘電体基板の第1の側面に対向する第2の側面内に形成する共振素子の製造方法であって、
 前記第1・第2の側面のいずれか一方が印刷面上に配されるよう、複数の保持穴を有するパレットの前記保持穴内に複数の前記誘電体基板の配置する工程と、
 前記印刷面上に配された側面に対して、側面電極パターンを印刷形成する工程と、
 前記側面電極パターンを形成した側面に対向する側面に対して、前記側面電極パターンと同形状の側面電極パターンを印刷形成する工程と、を含む共振素子の製造方法。
Description:
共振素子および、その製造方法

 この発明は、誘電体基板にストリップラ ン型の1/4波長共振器を設けた共振素子と、 の製造方法に関する。

 誘電体基板にストリップライン型の共振 を設けた、フィルタやバランなどの共振素 が利用されている(例えば、特許文献1参照 )。

 ここで従来の共振素子の構成を、フィルタ 例として説明する。図1は従来のフィルタの 展開図である。
 共振素子101は、それぞれが1/4波長共振器と て作用する5段のストリップライン共振器を インターディジタル結合させて構成している 。誘電体基板102の裏主面102Aには、接地電極10 3と端子電極104A,104Bを設けている。表主面102B は、主面電極105A~105Eを設けている。側面102C および側面102Dには短絡電極106A~106Eと引出電 107A,107Bとを設けている。

 各主面電極105A~105Eはそれぞれ、短絡電極106A ~106Eによって接地電極103に接続される。主面 極105A,105C,105Eは、互いに平行、且つ側面102C 端辺から側面102D方向に延設され、側面102C の端縁を短絡端とし側面102D側の端縁を開放 としている。主面電極105B,105Dは、互いに平 、且つ側面102Dの端辺から側面102C方向に延 され、側面102D側の端縁を短絡端とし側面102C 側の端縁を開放端としている。
 また、最初段および最終段の共振器を構成 る主面電極105A,105Eの開放端は、側面102Dの引 出電極107A,107Bを介して裏主面102Aの端子電極10 4A,104Bに接続している。これにより、この共 素子101は極めて強い外部結合を得ている。 お、誘電体基板102の表主面102Bには、複数の ラス層(不図示)が積層される。

特開2001-358501号公報

 上記構成のような共振素子では、共振器 構成する主面電極の短絡端の位置が対向す 側面で合同でなく、側面電極の形成位置が 側面で異なっていた。

 そのため、共振素子の製造時に複数の共 素子の側面電極パターンを一度に印刷する には、印刷前に各素子の各面の方向を揃え パレット上に整列させる必要があった。こ 工程は、例えば画像認識技術を用いて複数 素体それぞれの向きを把握、修正する整列 置を用いるなど高度であり、製造コストの 大につながっていた。

 また、このような共振素子を基板実装す 際には、側面電極の位置の非対称性によっ 各側面のはんだ量が不均衡になり、溶融は だから共振素子に加わる張力が各側面で相 し、実装位置が適正実装位置からずれるこ があった。

 そこで、本発明の目的は、複数の共振素 を整列させる工程を簡易化した共振素子の 造方法を提供することと、その製造方法を 用可能で、且つ、実装時の位置ずれを低減 ることができる共振素子を提供することに る。

 共振素子において、第1および第2の側面 極パターンを互いに合同な形状とすること 、これら側面電極パターンを類似の工程で 例えば同一のメタルマスクまたはスクリー マスクを用いた工程で形成できる。したが て第1の側面や第2の側面が印刷面に同時に配 されていても、複数の共振素子の側面電極パ ターンを一度に印刷できる。これにより、製 造コストが抑制できる。また、共振素子の実 装基板への実装時に、側面電極パターンに溶 着するはんだ量の非対称性が解消される。し たがって、この構成では、リフロー工程等で 溶融はんだからの張力の違いにより共振素子 の実装位置がずれる危険性が低減され、接続 不良や特性不良が生じにくい。

 共振素子の第1および第2の側面電極パタ ンを、それぞれの側面内で対称に形成して よい。この構成では、共振素子の実装基板 の実装時に、側面電極パターンに溶着する んだ量の非対称性がさらに解消される。し がって、この構成ではリフロー工程等で溶 はんだからの張力の違いにより共振素子の 装位置がずれる危険性がさらに低減され、 続不良や特性不良が生じにくい。

 第1・第2の側面電極パターンに、同一の 面電極に導通する複数の側面電極を設けて よい。この構成では各側面電極パターンを 対称にしたり、対向する側面同士の側面電 パターンを合同にしたりすることが容易で る。また、上記複数の側面電極の外側に隣 する他の側面電極があれば、この他の側面 極との間に電磁界結合が生じる。したがっ この構成では、これらの側面電極間の間隔 整によって、電磁界結合、特にマルチパス 合を大きく変化させて、周波数特性を容易 調整できる。

 複数の側面電極が導通する主面電極は、 数の側面電極に導通する端部が幅広に形成 れてもよく、これにより、誘電体基板の親 板からの切り出し時にカット誤差が生じて 、主面電極の幅狭に形成された部位に影響 及ばず、共振器長への影響が低減する。

 第1・第2の側面電極パターンに、共振器 一部を構成する主面電極から離間されてい ダミー電極を設けてもよい。この構成では ミー電極によって、容易に側面電極パター を点対称にしたり、対向する側面の側面電 パターンと合同にしたりできる。なお、ダ ー電極の形成位置が共振器を構成する主面 極に近接していれば、主面電極に先端容量 付加される。したがってこの構成では、ダ ー電極と主面電極との間隔調整によって、 端容量を大きく変化させて、周波数特性を 易に調整できる。

 主面電極パターンとして、ダミー電極に なるとともに、共振器を構成する主面電極 先端容量を生じさせる先端容量電極を設け もよい。この構成では、誘電体基板の親基 からの切り出し時にカット位置の誤差が生 ても、先端容量電極と主面電極との間隔が 定である。したがって、先端容量のばらつ を低減でき、カット誤差により共振特性に ぶ影響を低減できる。

 パレットの保持穴に裁置した誘電体基板 、パレットの印刷面上に配された側面に対 て、側面内で点対称な形状の側面電極パタ ンを形成し、対向側面にも同形状の側面電 パターンを形成して共振素子を製造するこ で、対向する2側面への側面電極パターンの 形成を同一の印刷パターンで行うことができ 、共振素子を整列させる工程を簡易化できる 。

 この発明によれば、側面電極の形成前に め複数の共振素子を整列させる工程が簡易 する。したがって、製造コストが抑制でき 。また、実装工程での共振素子の実装位置 ずれる危険性が低減され、接続不良や特性 良を抑制できる。

共振素子の従来構成を説明する図であ 。 本発明に係る共振素子の構成例を示す 開図である。 本発明に係る構成例と従来構成との周 数特性を比較するグラフである。 本発明に係る構成例の製造工程を説明 るフローである。 本発明に係る構成例の印刷について説 する図である。 本発明に係る共振素子の他の構成例を す展開図である。 本発明に係る共振素子の他の構成例を す展開図である。

符号の説明

1…フィルタ素子
2,12,22…誘電体基板
2A,2B,12A,12B,22A,22B…主面
2C,2D,2E,2F,12C,12D,12E,12F,22C,22D,22E,22F…側面
3,13,23…接地電極
4,14,24…端子電極
5,15,25…主面電極
6,16,26…短絡電極
7,17,27…引出電極
18,28…ダミー電極
19,29…先端容量電極
32…ガラス層
33…とび結合電極
50…パレット
51…保持穴
52…面取り部
53…印刷面

 以下、共振素子の構成例に基づいて本発 を説明する。図2は、共振素子の部分展開図 である。この共振素子は、ストリップライン 型の共振器を備え、高周波、広帯域のUWB(Ultra  Wide Band)通信に用いるフィルタとして利用 るものである。

 この共振素子は、小型直方体状の誘電体 板2を備える。誘電体基板2は、酸化チタン のセラミックの誘電体からなり、比誘電率 約110で、基板厚みは500μm、図示する横方向 寸法が約3.2mm、主面の短手方向寸法が約2.5mm 基板である。

なお、誘電体基板2の組成および寸法は、 波数特性などを考慮して適宜設定すればよ 。

 同図(A)に示す誘電体基板2の裏主面2Aは、 の共振素子の実装面であり、接地電極3と端 子電極4A,4Bとを裏主面電極パターンとして設 ている。接地電極3は共振器の接地電極であ り、誘電体基板2の裏主面2A略全面に設けてい る。端子電極4A,4Bは側面2Dに接する両角付近 それぞれ接地電極3とは分離して配している この端子電極4A,4Bはフィルタ素子を実装基 に実装する際に、高周波信号入出力端子に 続される。これらの裏主面電極パターンを 成する各電極は、電極厚みが約12μmであり、 いずれも銀電極ペーストのスクリーン印刷ま たはメタルマスク印刷により形成している。

 同図(B)に示す誘電体基板2の表主面2Bには 複数の主面電極5A~5Eを表主面電極パターン して設けている。主面電極5A~5Eはいずれも略 I字形状で電極厚み約5μmの銀電極であり、UWB 対応するために感光性銀ペーストのフォト ソグラフィプロセスにより電極精度を改善 て形成している。これら主面電極5A~5Eはス リップライン共振器の共振線路を構成する 位である。主面電極5A~5Eは互いに平行であり 、主面電極5A,5C,5Eは側面2Cとの境界である端 から側面2D方向に延設している。主面電極5B, 5Dは側面2Dとの境界である端辺から側面2C方向 に延設している。主面電極5A~5Eの短絡端側が 側面2Cまたは側面2Dに至る位置は側面2C側と 面2D側とで非合同である。

 この誘電体基板2の表主面2B側は、図示して ないガラス層を、厚み15μm以上として被覆 る。このガラス層は、結晶性SiO 2 および硼珪酸ガラス等の絶縁体からなるガラ スペーストの印刷と焼成、または、感光性材 料を用いたフォトリソグラフィプロセスと焼 成により形成する。なお、ガラス層は透光性 ガラス層と遮光性ガラス層とを積層した構成 としてもよい。このようなガラス層によって 、表主面電極パターンを機械的に保護すると ともにフィルタ素子の耐候性を向上させるこ とができる。また、このガラス層の上面にさ らに電極が形成されたり、側面電極印刷時に 電極が表主面に回り込んで形成されたりした 場合に、それらの電極と表主面電極パターン との短絡を防止することができる。なお、ガ ラス層の組成および寸法は、誘電体基板2と ラス層との密着度や耐環境性、周波数特性 どを考慮して適宜設定すればよい。

 同図(C)および(D)に示す側面2Cおよび側面2D には、短絡電極6A~6Eと引出電極7A,7Bとを側面 極パターンとして設けている。これらの電 は、表主面電極パターンよりも電極厚みが い約12μmで、いずれも銀電極ペーストのスク リーン印刷やメタルマスク印刷により形成し ている。

 なお図示していないが、誘電体基板の右 の側面2Fと左側の側面2Eには何の電極も設け ていない。

 表主面2Bに設けた主面電極5A~5Eはそれぞれ 、短絡電極6A~6Eによって接地電極3に接続され て、互いにインターディジタル結合する5段 1/4波長共振器の共振線路を構成する。最初 および最終段の共振器を構成する主面電極5A ,5Eの開放端は、側面2Dの引出電極7A,7Bを介し 裏主面2Aの端子電極4A,4Bに接続して、強い外 結合(タップ結合)を得ている。

 1段目と5段目の共振器を構成する主面電 5Aと主面電極5Eは、それぞれ幅広な部位と幅 な部位とで形成している。幅広な部位が短 電極6A,6Fに接続されて共振線路を構成して る。また、幅狭な部位が引出電極7A,7Bに接続 されてタップ結合用の電極を構成している。 幅広な部位と幅狭な部位との境界付近がこの 共振器の開放端となる。

 引出電極7A,7Bは互いに同幅、且つ主面電極5A ,5Eの幅狭な部位とほぼ同幅である。また、短 絡電極6A,6Fも互いに同幅、且つ主面電極5A,5E 幅狭な部位とほぼ同幅である。このように 絡電極6A,6Fを幅狭にしているのは、短絡電極 6A,6Fと引出電極7A,7Bとを合同な形状にするた である。また短絡電極6A,6Fの配置位置、およ び引出電極7A,7Bの配置位置はそれぞれが形成 れた面内で点対称であり、例えば表主面2B 裏主面2Aとを反転させても、また、側面2Cと 面2Dとを反転させても電極パターンは一致 る。
 なお、短絡電極6A,6Fを幅狭に形成している で、この共振器の共振器長は延長し、共振 波数が低下する。そこで、主面電極の狭幅 部位と幅狭な部位との境界位置を調整する とにより、共振周波数を適切に設定すると い。

 2段目と4段目の共振器を構成する主面電 5Bと主面電極5Dは互いに同幅である。また、 面電極5B,5Dの短絡端には側面2Dの短絡電極6B, 6Eを接続している。ここで、短絡電極6B,6Eは 互いに同幅、且つ主面電極5B、5Dともほぼ同 である。短絡電極6B,6Eの配置位置はそれら 形成された面内で点対称であり、例えば表 面2Bと裏主面2Aとを反転させても電極パター は一致する。

 3段目の共振器を構成する主面電極5Cは、 面2Cとの境界となる端辺付近を幅広に形成 ていて、その幅広な部位に側面2Cの短絡電極 6C,6Dを接続している。この主面電極5Cは短絡 極6C,6Dを介して接地電極3に短絡する。主面 極5Cの幅広な部位は短絡電極6Cの形成位置か 短絡電極6Dにわたるまで形成していて、こ らの各電極が1つの共振器を構成している。 広部位は2つの短絡電極6C,6Dとの連通のため 形成している。この誘電体基板を切り出す にカット誤差が生じた場合、幅広部位の線 長(短手方向)の寸法にはカット誤差の影響 及ぶが、主面電極5Cの幅狭部位の線路長の寸 法にはカット誤差の影響が及ばない。主面電 極5Cによる共振器の共振器長は、主に主面電 5Cの幅狭部位の線路長により定まるものな で、幅広部位を設けることにより、カット 差によって共振器長に及ぶ影響が低減する

 なお、短絡電極6C,6Dは互いに同幅に形成 ている。短絡電極6C,6Dの配置位置はそれらが 形成された面内で点対称であり、例えば表主 面2Bと裏主面2Aとを反転させても電極パター は一致する。また、これらの短絡電極6C,6Dは 対向する側面2Dに設けた短絡電極6B,6Eと互い 同幅であり、それらの配置位置も一致する 例えば、側面2Cと側面2Dとを反転させても電 パターンは一致する。

 側面2Cに設けた短絡電極6A,6C,6D,6Fからなる 側面電極パターンと、側面2Dに設けた短絡電 6B,6Eおよび引出電極7A,7Bからなる側面電極パ ターンとは、互いに合同、且つそれぞれが形 成された面内で点対称である。したがって、 側面2Dにおける電極形成面積と側面2Cにおけ 電極形成面積とは等しい。そのためフィル 素子を実装基板に実装する際に、側面2Cと側 面2Dとでは略等しいはんだ量で、側面電極が 装基板にはんだ付けされる。その場合、溶 はんだの張力は側面2Cと側面2Dとで等しくな り、はんだ付け時に実装基板上でフィルタ素 子が位置ずれすることがほとんど無い。

 なお、主面電極5Cの形状設定によっては 幅広部位と幅狭部位との境界付近が共振器 短絡端として作用する。また、短絡電極6C,6D それぞれと、それらに隣接する短絡電極6A,6F の間にはマルチパス結合が生じる。このよ に共振器の短絡端側にマルチパス結合が付 されるので1段目の共振器と3段目の共振器 および3段目の共振器と5段目の共振器との間 の誘導性の結合が強まる。なお、マルチパス 結合の程度は、短絡電極6Cと短絡電極6Aとの 隔、短絡電極6Dと短絡電極6Fとの間隔により まる。

 なお、側面電極パターンの電極厚みを表 面電極パターンの電極厚みよりは厚いもの しているので、一般に電流集中が生じる短 端側の部位での電流を分散させ、導体ロス 低減させている。この構成によって、この 振素子は挿入損失が小さい素子になってい 。

 ここで、本構成のフィルタ素子と従来構 のフィルタ素子との電気的特性の相違につ て説明する。同図(A)は、図1に示した従来構 成のフィルタ素子のフィルタ特性を示してい て、同図(B)は、図2に示した本構成のフィル 素子のフィルタ特性を示している。

 本構成は、1段目の共振器と3段目の共振 、および3段目の共振器と5段目の共振器がそ れぞれとび結合する点で従来構成と異なる。 本構成では、マルチパス結合を生じさせるこ とで、同図(B)に示すようにフィルタの広域側 の減衰極(Pole)が帯域に近づいて約5.9GHz付近と なり、同図(A)に示す従来構成の減衰極(Pole)が 約6.1GHz付近であるのと比べて、フィルタ特性 が改善する。

 以上の構成のフィルタ素子は、図4に示す工 程を経て製造される。
(S1)まず、いずれの面にも電極を形成してい い誘電体親基板を用意する。
(S2)次に、上記親基板に対して、裏主面側に 電体ペーストをスクリーン印刷またはメタ マスク印刷し、焼成を経て接地電極および 子電極を形成する。
(S3)次に、親基板に対して、表主面側に感光 導電体ペーストを印刷し、露光、現像する ォトリソグラフィプロセスを経て、焼成に り各主面電極を形成する。
(S4)次に、親基板の表主面側にガラスペース を印刷し、焼成を経て透明なガラス層を形 する。
(S5)次に、親基板の表主面側に無機顔料を含 させたガラスペーストを印刷し、焼成を経 遮光性のあるガラス層を形成する。
(S6)次に、上記のようにして構成した親基板 らダイシングなどにより多数の素体を切り す。切り出し後に一部の素体の上面パター に対して電気特性の予備測定を行う。
(S7)次に、印刷用パレットの保持穴に各素体 はめ込み、印刷用パレットの印刷面に、各 体の側面2Cまたは側面2Dを配置させる。
(S8)印刷用パレット上の素体に対して、所定 ターンのメタルマスクまたはスクリーンマ クにより導電体ペーストを印刷して側面電 パターンを形成し、焼成する。
(S9)次に、各素子を整列させたまま反転させ 、印刷用パレット上の印刷面に、各素体の 面2Dまたは側面2Cを配置する。
(S10)印刷用パレット上の素体に対して、上記 タルマスクまたはスクリーンマスクを用い 導電体ペーストを印刷して、先ほどと同じ 面電極パターンを形成し、焼成を経てフィ タ素子を製造する。

 ここで、印刷用パレットの保持穴への素 の配置を説明する。

 本実施形態では、小型直方体状のフィル 素子(素体)1の側面2Cまたは側面2Dを印刷用パ レットの印刷面53上に配置するため、配置用 レットと印刷用パレットとを用いる。パレ トの代表的な形状は、図5(A)に示す例の通り である。図示していない振動機構により振動 可能に保持されている。

 パレット50は、複数のフィルタ素子を整 させるための部材であり、印刷面53に複数の 保持穴51が設けられている。保持穴51はその に面取り部52が設けられている。また、保持 穴51の底面には、嵌まり込んだフィルタ素子1 を押し出すための押し出し孔54が設けられて る。この保持穴51の印刷面53上での開口サイ ズは、印刷用パレットでは側面2Cおよび側面2 Dのサイズと略等しい、また、配置用パレッ では側面2Eおよび側面2Fのサイズと略等しい

 本実施形態の構成では、側面2Cおよび側 2Dのサイズが、側面2Eおよび側面2Fのサイズ りも大きい。そこで、側面2Eおよび側面2Fと 同寸法の複数の保持穴を備えた配置用パレ トを用意して、配置用パレット上に複数の 体を配置する。そして、その状態で配置用 レットに振動を与えて、各保持穴に各素体 落とし込む。保持穴のサイズが側面2Eおよ 側面2Fと略同寸法で、側面2Cおよび側面2Dよ も小さいので、各保持穴に落とし込まれた 体は、必ず側面2Eまたは側面2Fが配置用パレ トの上方を向く。

 そこで、各素体を側面2Aおよび側面2B間を 回転面として素体を90度回転させれば、側面2 Cおよび側面2Dをパレットの上方に向けること ができる。したがって、側面2Cおよび側面2D 同寸法の複数の保持穴を備えた印刷用パレ トを用意して、90度回転させて側面2Cおよび 面2Dをパレットの上方に向けた各素体を、 刷用パレットの保持穴内に配置し直す。

 なお、側面2Cおよび側面2Dのサイズが、側 面2Eおよび側面2Fのサイズよりも小さければ 配置用パレットは必要ではない。印刷用パ ットの保持穴のサイズを側面2Cおよび側面2D サイズと略等しくすれば、印刷用パレット 保持穴に落とし込んだ各素体は、必ず側面2 Cまたは側面2Dがパレットの上方を向くためで ある。

 図5(B)は、印刷用パレットの保持穴にフィ ルタ素子の素体を振り込み、印刷面上に配置 された側面に対して側面電極パターンを形成 した状態の例を示すB-B断面図である。

 この印刷用であるパレット50上の保持穴51 にはめ込まれたフィルタ素子1は側面2Cまたは 側面2Dが同一の方向を向くように整列する。

 この状態で、パレット50の印刷面53上に配 置されたフィルタ素子1の側面に印刷を施す フィルタ素子1の側面2Cおよび側面2Dに設ける 電極パターンは、いずれも合同で、且つ、点 対称な形状なので、印刷前に予め複数のフィ ルタ素子の各面の向きを完全に一致させてお く必要が無い。

 なお、側面2Cに設ける電極パターンと側 2Dに設ける電極パターンとが合同であれば、 フィルタ素子1の側面2Cまたは側面2Dを同時に 刷面53に配して印刷できる。

 また、側面2Cに設ける電極パターンと側 2Dに設ける電極パターンとが点対称であれば 、フィルタ素子1の主面2Aまたは主面2Bが図上 向または図下方向を向いていても印刷でき 。

 次に、他の共振素子の構成例について図6 に基づいて説明する。

 この共振素子は、2つの1/4波長共振器と1 の半波長共振器とを結合させたフィルタを けたフィルタ素子である。以下の説明では 上述の実施形態と同一の構造は場合によっ 説明を省く。

 このフィルタ素子は、小型直方体状の誘 体基板12を備える。この誘電体基板12の表主 面側は、図示していないガラス層で被覆する 。

 同図(A)に示す誘電体基板12の裏主面12Aに 、接地電極13と端子電極14A,14Bとを裏主面電 パターンとして設けている。接地電極13は誘 電体基板12の裏主面の略全面に設けていて、 子電極14A,14Bは側面に接する両角付近にそれ ぞれ接地電極13とは分離して配している。

 同図(B)に示す誘電体基板12の表主面12Bに 、ストリップライン共振器を構成する複数 主面電極15A~15Cと先端容量電極19A,19Bとを、表 主面電極パターンとして設けている。主面電 極15A~15Cおよび先端容量電極19A,19Bはいずれも 極厚み約5μmの銀電極であり、高周波、広帯 域に対応するために感光性銀ペーストのフォ トリソグラフィ法により電極精度を改善して 形成している。

 同図(D)に示す側面12Dには、短絡電極16A,16B と引出電極17A,17Bとを側面電極パターンとし 設けている。また、同図(C)に示す側面12Cに 、ダミー電極18A~18Dを側面電極パターンとし 設けている。各側面電極パターンを構成す 各電極は、表主面電極パターンよりも電極 みが厚い約12μmであり、いずれも銀電極ペ ストのスクリーン印刷またはメタルマスク 刷により形成している。

 なお図示していないが、右側の側面12Fと 左側の側面12Eには電極を設けていない。

 表主面12Bの主面電極15A,15Cはそれぞれ、側 面12Dの短絡電極16A,16Bによって裏主面12Aの接 電極13に接続される。また、側面12Dの引出電 極17A,17Bによって裏主面12Aの端子電極14A,14Bに 続される。また、表主面12Bの先端容量電極1 9A,19Bによって、その開放端付近に容量が付加 される。この容量の程度は、先端容量電極19A ,19Bと主面電極15A,15Cとの間の間隔寸法により まり、この間隔調整によっても周波数特性 調整が可能である。

 主面電極15A,15Cはそれぞれ、側面12E,12Fに って延びる部位と側面12Dに沿って延びる部 とからなる略L字型の電極であり、それぞれ 地電極13とともに一端開放、一端短絡の1/4 長共振器を構成している。

 主面電極15Aと主面電極15Cは、それぞれ側 12Dとの境界となる端辺の中央付近で短絡電 16A,16Bに連通し、それぞれ短絡電極16A,16Bを して接地電極13に導通する。また、主面電極 15Aは側面12Eに沿って延びる部位が側面12Dとの 境界となる端辺に接する位置で引出電極17Aに 連通し、引出電極17Aを介して端子電極14Aに導 通する。また、主面電極15Bは側面12Fに沿って 延びる部位が側面12Dとの境界となる端辺に接 する位置で引出電極17Bに連通し、引出電極17B を介して端子電極14Bに導通する。

 主面電極15Aと主面電極15Cそれぞれの側面1 2Dに沿って延びる部位は、それぞれ屈曲させ いる。このように屈曲させることで主面電 15Aと主面電極15Cそれぞれの線路長を稼いで る。なお、主面電極15Aと主面電極15Cとの側 12Dに沿って延びる部位は、必ずしも屈曲さ なくてもよく、仮に本実施形態の構成で屈 させていなければ、1/4波長共振器の共振器 を短くして共振周波数をあげることができ 。逆に、屈曲させて線路長を稼げば、1/4波 共振器の共振器長を長くして共振周波数を げることができる。

 また、主面電極15Aと主面電極15Cそれぞれ 引出電極17A,17Bとの連通部分は、端辺に接す る幅広な部位と、その部位から側面12C方向に 延びる幅狭な部位とからなる。このように幅 広な部位を設けているのは、誘電体基板切り 出し時のカット誤差によりタップ結合に及ぶ 影響を抑えるためである。

 主面電極15Bは、側面12C側の辺が閉じ、側 12D側の辺が開いた略C字形状の電極である。 主面電極15Bは、側面12Cに沿って延びる部位を 備える。さらに、その部位の両端から、側面 12Eおよび12Fに平行な部位を備える。さらに、 それらの部位の先端から側面12Dに平行な内側 に延びる部位を備える。さらに、それらの先 端から側面12C方向に延びる部位を備える。し たがってこの主面電極15Bは、接地電極13とと に両端開放の半波長共振器を構成している 主面電極15Bを湾曲させた形状にしているの 、限られた基板面積内での半波長共振器の 振器長を長くすることができる。

 なお、主面電極15A,15B,15Cそれぞれの構成 る共振線路の線路幅は、必要とする周波数 性を実現するために調整したものである。

 このような主面電極15A~15Cを形成すること により、主面電極15Aを含んで構成されるスト リップライン共振器は端子電極14Aに対してタ ップ結合する。主面電極15Aと主面電極15Bとの それぞれを含んで構成される2つのストリッ ライン共振器は互いにインターディジタル 合し、主面電極15Bと主面電極15Cとのそれぞ を含んで構成される2つのストリップライン 振器は互いにインターディジタル結合する 主面電極15Cを含んで構成されるストリップ イン共振器は端子電極14Bに対してタップ結 する。なお、主面電極15Aと主面電極15Cとの れぞれを含んで構成される2つのストリップ ライン共振器は、それぞれの短絡端側が近接 してマルチパス結合が生じる。

 側面12Dの引出電極17A,17Bは、互いに同幅で ある。また、短絡電極16A,16Bも互いに同幅で る。また、側面12Cのダミー電極18A,18Dは互い 同幅で、引出電極17A,17Bとも同幅である。ま た、側面12Cのダミー電極18B,18Cは互いに同幅 、短絡電極16A,16Bとも同幅である。さらには 側面12Dに設けた短絡電極16A,16Bおよび引出電 極17A,17Bからなる側面電極パターンと、側面12 Cに設けたダミー電極18A~18Dからなる側面電極 ターンとは、互いに合同、且つそれぞれが 成された面内で点対称である。したがって 側面12Dにおける電極形成面積と側面12Cにお る電極形成面積とを等しい。

 ダミー電極18A~18Dそれぞれは、単に短絡電 極16A,16Bおよび引出電極17A,17Bと合同な電極パ ーンを側面12Cに形成するためのものである ダミー電極18A,18Dは、表主面12Bに設けた先端 容量電極19A,19Bに転通して、先端容量電極19A,1 9Bを接地電極13に導通させる。また、ダミー 極18B,18Cは接地電極13に導通する。これらの ミー電極18A~18Dによっても、主面電極15A~15Cそ れぞれの構成する共振器には、容量が付加さ れる。

 以上のような構成でも、その側面12Cの側 電極パターンと側面12Dの側面電極パターン が、互いに合同、且つ、それぞれが形成さ た面内で点対称となり、その製造が簡易化 る。例えば、図4や図5で示した工程や工法 より製造できる。したがって、製造コスト 抑えて、安価に共振素子を提供することが 能である。

 次に、他の共振素子の構成例について図7 に基づいて説明する。

 この共振素子は、4つの1/4波長共振器をコ ムライン結合させたフィルタを設けたフィル タ素子である。このフィルタはコムライン結 合により上記した他の構成例でのフィルタに 比べて狭帯域な周波数特性を実現している。 以下の説明では、上述の実施形態と同一の構 造は場合によって説明を省く。

 このフィルタ素子は、小型直方体状の誘 体基板22を備える。この誘電体基板22の表主 面側は、ガラス層32で被覆する。

 同図(A)に示す誘電体基板22の裏主面22Aに 、接地電極23と端子電極24A,24Bとを裏主面電 パターンとして設けている。接地電極23は誘 電体基板22の裏主面の略全面に設けていて、 子電極24A,24Bは側面22E,22Fそれぞれとの境界 なる端辺の中央付近に、それぞれ接地電極23 とは分離して配している。

 同図(B)に示す誘電体基板22の表主面22Bに 、ストリップライン共振器を構成する複数 主面電極25A~25Dと先端容量電極29A~29Dとを、表 主面電極パターンとして設けている。主面電 極25A~25Dおよび先端容量電極29A~29Dはいずれも 極厚み約5μmの銀電極であり、高周波に対応 するために感光性銀ペーストのフォトリソグ ラフィ法により電極精度を改善して形成して いる。

 同図(D)に示す側面22Dには、短絡電極26A~26D を側面電極パターンとして設けている。また 、同図(C)に示す側面22Cには、ダミー電極28A~28 Dを側面電極パターンとして設けている。ま 、同図(E)に示す側面22Eには、引出電極27Aを 面電極パターンとして設けている。また、 図(F)に示す側面22Fには、引出電極27Bを側面 極パターンとして設けている。各側面電極 ターンを構成する各電極は、表主面電極パ ーンよりも電極厚みが厚い約12μmであり、い ずれも銀電極ペーストのスクリーン印刷また はメタルマスク印刷により形成している。

 また、同図(G)には、ガラス層32を示して る。このガラス層32には、表主面側にとび結 合電極33を設けている。とび結合電極33は、 極厚み約5μmの銀電極であり、UWBに対応する めに感光性銀ペーストのフォトリソグラフ 法により電極精度を改善して形成している

 表主面22Bの主面電極25A~25Dはそれぞれ、側 面22Dの短絡電極26A~26Dによって裏主面22Aの接 電極23に接続される。また、主面電極25Aは、 側面22Eの引出電極27Aによって裏主面22Aの端子 電極24Aに接続され、主面電極25Dは、側面22Fの 引出電極27Bによって裏主面22Aの端子電極24Bに 接続される。また、表主面22Bの先端容量電極 29A~29Dによって、主面電極25A~25Dそれぞれの開 端付近に容量が付加される。この容量の程 は、先端容量電極29A~29Dと主面電極25A~25Dと 間の間隔寸法により定まり、この間隔調整 よっても周波数特性の調整が可能である。

 主面電極25A,25Dはそれぞれ、側面22E,22Fに って延びる部位と、その部位と平行に延び 部位とからなる略U字型の電極であり、それ れ接地電極23とともに一端開放、一端短絡 1/4波長共振器を構成している。側面22E,22Fに って延びる部位を共振器の途中から引き出 てタッピングすることで、強い外部結合を ている。

 主面電極25Aと主面電極25Dは、それぞれ側面2 2Dとの境界となる端辺で短絡電極26A,26Dに連通 し、それぞれ短絡電極26A,26Dを介して接地電 23に導通する。また、主面電極25Aは側面22Eに 沿って延びる部位が側面22Eとの境界となる端 辺の中央付近で引出電極27Aに連通し、引出電 極27Aを介して端子電極24Aに導通する。また、 主面電極25Dは側面22Fに沿って延びる部位が側 面22Fとの境界となる端辺の中央付近で引出電 極27Bに連通し、引出電極27Bを介して端子電極 24Bに導通する。
 また、主面電極25Aと主面電極25Dそれぞれの 絡電極26A,26Dとの連通部分は、端辺に接する 幅広な部位と、その部位から側面22C方向に延 びる幅狭な部位とからなる。このように幅広 な部位を設けているのは、誘電体基板切り出 し時のカット誤差により及ぶ影響を抑えるた めである。

 主面電極25B,25Cは、それぞれ側面22Dとの境 界となる端辺から側面12C側に延びるI字型の 極であり、短絡電極26B,26Cに連通し、それぞ 短絡電極26B,26Cを介して接地電極23に導通す 。

 なお、主面電極25A~25Dそれぞれの構成する 共振線路の線路幅は、必要とする周波数特性 を実現するために調整したものである。

 このような主面電極25A~25Dを形成すること により、主面電極25Aを含んで構成されるスト リップライン共振器は端子電極24Aに対してタ ップ結合する。主面電極25Aと主面電極25Bとの それぞれを含んで構成される2つのストリッ ライン共振器は互いにコムライン結合し、 面電極25Bと主面電極25Cとのそれぞれを含ん 構成される2つのストリップライン共振器は いにコムライン結合し、主面電極25Cと主面 極25Dとのそれぞれを含んで構成される2つの ストリップライン共振器は互いにコムライン 結合する。主面電極25Dを含んで構成されるス トリップライン共振器は端子電極24Bに対して タップ結合する。

 側面22Dの短絡電極26A,26Dは、互いに同幅で ある。また、短絡電極26B,26Cも互いに同幅で る。また、側面22Cのダミー電極28A,28Dは互い 同幅で、対向する側面22Dの短絡電極26A,26Dと も同幅である。また、側面22Cのダミー電極28B ,28Cは互いに同幅で、対向する側面22Dの短絡 極26B,26Cとも同幅である。さらには、側面22D 設けた短絡電極26A~26Dからなる側面電極パタ ーンと、側面22Cに設けたダミー電極28A~28Dか なる側面電極パターンとは、互いに合同、 つそれぞれが形成された面内で点対称であ 。これにより、側面22Dにおける電極形成面 と側面22Cにおける電極形成面積とを等しく きる。

 ダミー電極28A~28Dそれぞれは、単に短絡電 極26A~26Dと合同な電極パターンを側面22Cに形 するためのものであるが、これらのダミー 極28A~28Dによって、各共振器の開放端に先端 量が付加され、共振器長が短縮し、フィル 素子の短縮化が図れる。

 ダミー電極28A~28Dは、表主面22Bに設けた先 端容量電極29A~29Bに転通して、先端容量電極29 A~29Dを接地電極23に導通させる。これらのダ ー電極28A~28Dによっても、主面電極25A~25Dそれ ぞれの構成する共振器には、容量が付加され る。

 以上のような構成でも、その側面22Cの側 電極パターンと側面22Dの側面電極パターン が、互いに合同、且つ、それぞれが形成さ た面内で点対称となり、その製造が簡易化 る。例えば、図4や図5で示した工程や工法 より製造できる。したがって、製造コスト 抑えて、安価に共振素子を提供することが 能である。

 なお、上記した各実施形態での主面電極 短絡用側面電極の配置位置は製品仕様に応 たものであり、製品仕様に応じたどのよう 形状であっても良い。本発明は上記構成以 であっても適用でき、多様なフィルタ素子 パターン形状に採用できる。また、このフ ルタ素子に、他の構成(高周波回路)を配し も良い。