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Title:
REVERSE OSMOSIS MEMBRANE, REVERSE OSMOSIS MEMBRANE DEVICE, AND METHOD OF HYDROPHILIZING REVERSE OSMOSIS MEMBRANE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044655
Kind Code:
A1
Abstract:
A reverse osmosis membrane which can retain permeability over a longer period; a reverse osmosis membrane device; and a method of hydrophilizing a reverse osmosis membrane. The reverse osmosis membrane has a polyvinyl alcohol adherent thereto, and is characterized in that the polyvinyl alcohol is an ionic polyvinyl alcohol. Preferably, a cationic PVA is adhered to a reverse osmosis membrane and then an anionic PVA is adhered thereto. More preferably, an ionic polymer other than PVAs is further adhered to the resultant reverse osmosis membrane. The reverse osmosis membrane device is provided with this reverse osmosis membrane. The method of hydrophilizing a reverse osmosis membrane is characterized by bringing an ionic polyvinyl alcohol into contact with the reverse osmosis membrane.

Inventors:
TANAKA, Yu (4-7 Nishishinjuku 3-chome, Shinjuku-k, Tokyo 83, 1608383, JP)
田中有 (〒83 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田工業株式会社内 Tokyo, 1608383, JP)
Application Number:
JP2008/067179
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
September 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KURITA WATER INDUSTRIES LTD. (4-7 Nishishinjuku 3-chome, Shinjuku-ku Tokyo, 83, 1608383, JP)
栗田工業株式会社 (〒83 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 Tokyo, 1608383, JP)
TANAKA, Yu (4-7 Nishishinjuku 3-chome, Shinjuku-k, Tokyo 83, 1608383, JP)
International Classes:
B01D67/00; B01D61/02
Attorney, Agent or Firm:
SHIGENO, Tsuyoshi (Nissin bldg, 9F 5-10, Shinjuku 2-chome, Shinjuku-k, Tokyo 22, 1600022, JP)
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Claims:
 ポリビニルアルコールを付着させた逆浸透膜において、該ポリビニルアルコールがイオン性ポリビニルアルコールであることを特徴とする逆浸透膜。
 請求項1において、イオン性ポリビニルアルコールのけん化度が85%以上であることを特徴とする逆浸透膜。
 請求項1において、カチオン性ポリビニルアルコールを付着させた後、アニオン性ポリビニルアルコールを付着させたことを特徴とする逆浸透膜。
 請求項3において、カチオン性ポリビニルアルコール及びアニオン性ポリビニルアルコールの重合度がそれぞれ200以上であることを特徴とする逆浸透膜。
 請求項1において、前記逆浸透膜にさらにポリビニルアルコール以外のイオン性高分子を付着させたことを特徴とする逆浸透膜。
 請求項5において、前記イオン性高分子としてカチオン性高分子を逆浸透膜に付着させた後、アニオン性ポリビニルアルコールを付着させたことを特徴とする逆浸透膜。
 請求項5において、カチオン性ポリビニルアルコールを逆浸透膜に付着させた後、前記イオン性高分子としてアニオン性高分子を付着させたことを特徴とする逆浸透膜。
 請求項5において、ポリビニルアルコールと前記イオン性高分子との一方を付着させた後、他方を付着させる処理を複数回行ったことを特徴とする逆浸透膜。
 請求項5において、前記イオン性高分子の重量平均分子量が10万~1000万であることを特徴とする逆浸透膜。
 請求項5において、前記イオン性高分子は、ポリビニルアミジン、ポリビニルアミジンの誘導体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸の誘導体、ポリスチレンスルホン酸及びポリスチレンスルホン酸の誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする逆浸透膜。
 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の逆浸透膜を備えた逆浸透膜装置。
 逆浸透膜にイオン性ポリビニルアルコールを接触させることを特徴とする逆浸透膜の親水化処理方法。
 請求項12において、逆浸透膜にカチオン性ポリビニルアルコールを接触させた後、アニオン性ポリビニルアルコールを接触させることを特徴とする逆浸透膜の親水化処理方法。
 請求項12において、逆浸透膜にイオン性ポリビニルアルコールとイオン性ポリビニルアルコール以外のイオン性高分子との一方を接触させた後、他方を接触させることを特徴とする逆浸透膜の親水化処理方法。
Description:
逆浸透膜、逆浸透膜装置及び逆 透膜の親水化処理方法 発明の分野

 本発明は、水を逆浸透膜処理するための 浸透膜(Reverse Osmosis membrane)に係り、特にポ リビニルアルコール(以下、PVAと記載するこ がある。)を付着させた逆浸透膜と、この逆 透膜を備えた逆浸透膜装置とに関する。ま 、本発明は、逆浸透膜の親水化処理方法に する。

発明の背景

 逆浸透膜はその特性を生かして、脱塩や 縮などの目的で各種の用途に実用化されて る。逆浸透膜の透過水量の低下、脱塩率の 下を防止するために、逆浸透膜にポリビニ アルコール(PVA)を接触させることが公知で る(下記特許文献1~3)。PVAを逆浸透膜に接触さ せることにより、逆浸透膜が親水化し、逆浸 透膜の透過性能が維持される。

 ポリビニルアルコール(PVA)はOH基が多く、親 水性が高いため、PVAを逆浸透膜に付着させる ことにより、逆浸透膜への蛋白質の吸着が抑 制され、耐汚染性(fouling resistance)が向上する 。

特開昭51-13388

特開昭53-28083

特開平11-28466

発明の概要

 本発明は、透過性能(permeability)をより長 にわたって高く維持することができる逆浸 膜と、逆浸透膜装置と、逆浸透膜の親水化 理方法を提供することを目的とする。

 第1態様(アスペクト)の逆浸透膜は、ポリ ニルアルコールを付着させた逆浸透膜にお て、該ポリビニルアルコールがイオン性ポ ビニルアルコール(ionic polyvinyl alcohol)であ ことを特徴とするものである。

 第2態様の逆浸透膜は、第1態様において イオン性ポリビニルアルコールのけん化度 85%以上であることを特徴とするものである

 第3態様の逆浸透膜は、第1又は2態様にお て、カチオン性ポリビニルアルコールを付 させた後、アニオン性ポリビニルアルコー を付着させたことを特徴とするものである

 第4態様の逆浸透膜は、第3態様において カチオン性ポリビニルアルコール及びアニ ン性ポリビニルアルコールの重合度がそれ れ200以上であることを特徴とするものであ 。

 第5態様の逆浸透膜は、第1ないし4のいず か1態様において、前記逆浸透膜にさらにポ リビニルアルコール以外のイオン性高分子を 付着させたことを特徴とするものである。

 第6態様の逆浸透膜は、第5態様において 前記イオン性高分子としてカチオン性高分 を逆浸透膜に付着させた後、アニオン性ポ ビニルアルコールを付着させたことを特徴 するものである。

 第7態様の逆浸透膜は、第5態様において カチオン性ポリビニルアルコールを逆浸透 に付着させた後、前記イオン性高分子とし アニオン性高分子を付着させたことを特徴 するものである。

 第8態様の逆浸透膜は、第5ないし7のいず か1態様において、ポリビニルアルコールと 前記イオン性高分子との一方を付着させた後 、他方を付着させる処理を複数回行ったこと を特徴とするものである。

 第9態様の逆浸透膜は、第5ないし8のいず か1態様において、前記イオン性高分子の重 量平均分子量が10万~1000万であることを特徴 するものである。

 第10態様の逆浸透膜は、第5ないし9のいず れか1態様において、前記イオン性高分子は ポリビニルアミジン、ポリビニルアミジン 誘導体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸 誘導体、ポリスチレンスルホン酸及びポリ チレンスルホン酸の誘導体よりなる群から ばれる少なくとも1種であることを特徴とす ものである。

 第11態様の逆浸透膜装置は、第1ないし10 いずれか1態様に記載の逆浸透膜を備えたも である。

 第12態様の逆浸透膜の親水化処理方法は 逆浸透膜にイオン性ポリビニルアルコール 接触させることを特徴とするものである。

 第13態様の逆浸透膜の親水化処理方法は 第12態様において、逆浸透膜にカチオン性ポ リビニルアルコールを接触させた後、アニオ ン性ポリビニルアルコールを接触させること を特徴とするものである。

 第14態様の逆浸透膜の親水化処理方法は 第12態様において、逆浸透膜にイオン性ポリ ビニルアルコールとイオン性ポリビニルアル コール以外のイオン性高分子との一方を接触 させた後、他方を接触させることを特徴とす るものである。

 発明者の種々の研究の結果、逆浸透膜にP VA又はPVAと高分子とを付着させて透過性能を めるように処理するに際し、このPVAとして オン性PVAを、高分子としてイオン性高分子 用いることにより、非イオン性PVA、及び非 オン性高分子を用いた場合よりも透過性能 長期にわたって高く維持されることが認め れた。本発明はかかる知見に基づくもので る。

 なお、負に帯電した逆浸透膜に、重量平 分子量10万以上のカチオン性高分子を吸着 せ、その上に、けん化度85%以上、重合度200 上のアニオン性PVAを吸着させる、または、 ん化度85%以上、重合度200以上のカチオン性PV Aを吸着させ、その上に、重量平均分子量10万 以上のアニオン性高分子を吸着させることが より効果的である。これは、被処理水中の汚 染物質(微粒子)は負に帯電していることが多 、逆浸透膜の最表面をアニオン性PVA又はア オン性高分子とすることにより、逆浸透膜 汚染物質吸着が抑制されるためである。

 イオン性PVAに比べ、電荷が大きいカチオ 性高分子あるいはアニオン性高分子を用い ことにより、イオン性PVAの保持性が高くな 。イオン性PVAとイオン性高分子との一方を 着させた後、他方を付着させる処理を複数 行うことにより、イオン性PVAの保持性が向 する。また、膜に重量平均分子量10万以上 カチオン性高分子あるいはアニオン性高分 を吸着させることにより、脱塩率が向上す 。さらに、けん化度85%以上のカチオン性PVA るいはアニオン性PVAを吸着させることによ 、さらに耐汚染性が向上する。なお、逆浸 膜は、多くの場合負に帯電しているため、 ずカチオン性PVAを付着させた後、アニオン PVAを付着させることが好ましい。

透過水量の経時変化を示すグラフであ 。

詳細な説明

 以下、本発明についてさらに詳細に説明 る。

 本発明では、逆浸透膜にイオン性PVAが付 している。

 逆浸透膜の材質として、芳香族ポリアミ を緻密層として有するポリアミド系逆浸透 が挙げられるが、ポリアミド系のナノ濾過 を対象としても構わない。即ち、本発明で 理対象とする逆浸透膜は、ナノ濾過膜を包 する広義の逆浸透膜である。

 逆浸透膜の形状は、平膜(flat membrane)、管 状膜(tubular membrane)、スパイラル膜(spiral membr ane)、中空糸膜(hollow fiber membrane)等のいずれ もよい。

<イオン性PVA>
 この逆浸透膜に付着させるイオン性PVAは、 チオン性PVA及びアニオン性PVAのいずれでも いが、最表面をイオン性PVAとする場合、最 面はアニオン性PVAとなるようにするのが好 しい。すなわち、被処理水中の汚染物(foulin g substances)は、通常、負に帯電しているため 膜への汚染物吸着を、荷電反発により抑え ために、膜最表面を負に帯電することが好 しい。

 なお、多くの場合逆浸透膜は負に帯電し いるため、まず、カチオン性PVAで処理して 面にカチオン性PVAを吸着させた後に、アニ ン性PVAで処理してアニオン性PVAを膜に吸着 せるのが望ましい。ただし、膜が正に帯電 ていれば、アニオン性PVAのみでも良い。

 カチオン性PVAとアニオン性PVAとの処理は 互に複数回実施してもよい。複数回実施す ことでイオン性PVAの保持性は向上すること 期待できるが、逆に膜の透過性(フラックス )が低下する恐れがある。

<カチオン性PVA>
 カチオン性PVAとしては、例えば、酢酸ビニ ルなどのビニルエステルとカチオン性モノ ーを共重合させた後、加水分解(けん化)し 生成されるものが好適である。

 カチオン性モノマーとしては、-NH 2 、-NHR、-NRR’、-NH 3 + 、-NH 2 R + 、-NHRR’ + 、-NRR’R'’ + を有するモノマー(R,R’,R'’はそれぞれ炭化 素残基を示す。)が好適であり、具体的には ジアリルジメチルアンモニウム塩、アンモ ウム基を有するアクリレートおよびメタク レート、N置換メタクリルアミド、ビニルピ リジン、ビニルピリジン4級アンモニウム塩 ビニルイミダゾールなどが挙げられる。

 カチオン性PVAの市販品としては、C-118、C- 506、C-318(以上、(株)クラレ製)、ゴーセファイ マーC-670、ゴーセファイマーC-820、ゴーセフ イマーK-200、ゴーセファイマーK-210(以上、日 本合成化学工業(株)製)が挙げられ、この中で もC-506、ゴーセファイマーC-670、ゴーセファ マーK-210などが例示される。

<アニオン性PVA>
 アニオン性PVAのアニオン基としては、カル キシル基、スルホン酸基、リン酸基等が挙 られるが、経済性、製造のしやすさの点で ルボキシル基、スルホン酸基が好ましい。

 PVAにカルボキシル基を導入する方法とし は、酢酸ビニルなどのビニルエステルと共 合しうる不飽和塩基性酸、不飽和二塩基性 、これらの無水物、またはこれらのエステ や塩、例えばアクリル酸、メタクリル酸、 ロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ 酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸など 共重合させて得られる共重合体をけん化す 方法が挙げられる。また、上記ビニルエス ル類とアクリロニトリル、メタクリロニト ル、アクリルアミド、メタクリルアミド等 共重合体をけん化することによってもカル キシル基変性PVAを得ることができる。

 また、グラフト重合による方法として、P VAあるいはポリ酢酸ビニル等のようなポリビ ルエステルにアクリロニトリル、アクリル ミドなどをグラフト重合してけん化する方 、PVAの化学反応による方法としてはPVAに二 基性酸たとえばマレイン酸、フマル酸、フ ル酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、アジピ 酸あるいはこれらの無水物を反応させて片 ステル化反応によってもPVAにカルボキシル を導入することができる。

 PVAにスルホン酸基を導入する場合には、P VAと濃硫酸を反応させる方法、エチレンスル ン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスル ン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパン ルホン酸またはそれらのエステルや塩と酢 ビニルとを共重合させたのちけん化するこ により、スルホン酸基変性PVAを得ることが きる。

 アニオン性PVAの市販品としては、KL-118、K L-318、KL-506、KM-118、KM-618(以上、(株)クラレ製) 、ゴーセナール、ゴーセラン(以上、日本合 化学工業(株)製)などが例示される。

<イオン性PVAのけん化度及び重合度>
 アニオン性PVA及びカチオン性PVAのけん化度 85%以上が好ましく、重合度200以上3000以下程 度が好ましい。重合度がこれより低くなると 、PVAが膜を透過したり、また、安定して膜に 吸着させることが困難となる(剥離しやすく る)。けん化度が上記よりも低くなると、親 性が低下し耐汚染性が低下するおそれがあ 。なお、けん化度及び重合度(平均重合度) JIS K6726-1994に記載された方法に準拠して測 される。

 本発明では、前記イオン性PVAだけでなく 逆浸透膜にさらにイオン性PVA以外のイオン 高分子を付着させてもよい。

<イオン性高分子>
 この逆浸透膜に付着させるイオン性高分子 、カチオン性高分子及びアニオン性高分子 いずれでもよいが、最表面をイオン性高分 とする場合、最表面はアニオン性高分子と るようにするのが好ましい。すなわち、被 理水中の汚染物は、通常、負に帯電してい ため、膜への汚染物吸着を、荷電反発によ 抑えるために、膜最表面を負に帯電するこ が好ましい。

 逆浸透膜にイオン性高分子を付着させる 合、イオン性高分子としてカチオン性高分 を逆浸透膜に付着させた後、アニオン性ポ ビニルアルコールを付着させるか、逆浸透 にカチオン性ポリビニルアルコールを付着 せた後、前記イオン性高分子としてアニオ 性高分子を付着させるのが好ましい。

 本発明では、前記イオン性ポリビニルア コールと前記イオン性高分子との一方を付 させた後、他方を付着させる処理を複数回 うことが好ましい。複数回実施することで イオン性PVAの保持性が向上する。

<カチオン性高分子>
 本発明に用いるカチオン性高分子としては 例えば、ポリビニルアミン、ポリアリルア ン、ポリアクリルアミド、キトサンなどの 一級アミン化合物、ポリエチレンイミンな の第二級アミン化合物、ポリ(アクリル酸ジ メチルアミノエチル)、ポリ(メタクリル酸ジ チルアミノエチル)などの第三級アミン化合 物、ポリスチレンに第四級アンモニウム基を 付加したものなどの第四級アンモニウム化合 物、ポリビニルアミジン、ポリビニルピリジ ン、ポリピロール、ポリビニルジアゾールな どの複素環を有する化合物などを挙げること ができる。カチオン性高分子としては、これ らの構造を複数種有する共重合体も用いるこ とができる。これらの中で、複素環を有する 化合物を好適に用いることができ、ポリビニ ルアミジン及びポリビニルアミジンの誘導体 を特に好適に用いることができる。これらは 1種を単独で用いてもよいし2種以上を併用し もよい。

<アニオン性高分子>
 本発明に用いるアニオン性高分子としては 例えば、ポリアクリル酸及びその誘導体、 リメタクリル酸などのカルボキシル基を有 る高分子、ポリスチレンスルホン酸及びそ 誘導体、デキストラン硫酸、ポリビニルス ホン酸などのスルホン酸基を有する化合物 どを挙げることができる。アニオン性高分 としては、これらの構造を複数種有する共 合体も用いることができる。これらの中で ポリアクリル酸及びその誘導体、ポリスチ ンスルホン酸及びその誘導体を特に好適に いることができる。これらは1種を単独で用 いてもよいし、2種以上を併用してもよい。

 ポリスチレンスルホン酸のスルホン酸基 、アニオン性が強いために、透過膜の膜表 に安定に吸着して耐汚染性能を向上させ、 れを長く保持させ、しかも、透過流量を大 く低下させることがない。

<イオン性高分子の重量平均分子量>
 本発明において、イオン性高分子の重量平 分子量は、10万~1000万程度特に100万~1000万程 であることが好ましい。重量平均分子量が 度に低くなると、高分子が膜を透過したり 安定して膜に吸着させることが困難となる 重量平均分子量が過度に大きいと水溶液の 度が高くなり、透過膜への通水抵抗が大き なるおそれがある。
 本発明において、重量平均分子量は、高分 の水溶液をゲル浸透クロマトグラフィーに り分析し、得られたクロマトグラムからポ エチレンオキシド標準品の分子量に換算す ことにより求める。ポリエチレンオキシド 準品が入手し得ない高分子量の領域におい は、光散乱法、超遠心法などにより重量平 分子量を求める。

<逆浸透膜へのイオン性PVA及びイオン性高 子の付着方法>
 逆浸透膜にイオン性PVA及びイオン性高分子 付着させるには、逆浸透膜にイオン性PVA及 イオン性高分子の水溶液を接触させればよ 、特にイオン性PVA及びイオン性高分子の水 液を逆浸透膜に透過させるのが好ましい。 の場合、溶質であるイオン性PVAは逆浸透膜 透過させずに逆浸透膜の表面、特に透過方 上流側の膜面に付着させるのが好ましい。

 この透過処理は逆浸透処理時とほぼ同様 運転条件(圧力、透過水量など)とするのが ましい。従って、処理する逆浸透膜エレメ トによって適正な運転条件は異なり、例え 圧力はおよそ以下のようになる。

  日東電工 NTR-759HR:1.47MPa
  日東電工 ES20-D:0.735MPa
  東レ SU-720:1.47MPa
  東レ SUL-G20:0.74MPa
  フィルムテック BW-30-8040:1.47MPa
  デサリネーション 8137UP:1.37MPa

 逆浸透膜にカチオン性PVAとアニオン性PVA を別々に付着させる場合、膜表面がアニオ 性の場合(通常用いられている逆浸透膜は程 度の差はあるもののアニオン性をもったもの が多い)、まず、カチオン性PVA0.5~5mg/Lを0.5~10 間、純水を0~5時間、アニオン性PVA0.5~5mg/Lを0. 5~10時間、0.25~5MPaで通水するのが好ましい。

 また、逆浸透膜にカチオン性高分子とア オン性PVAとを別々に付着させる場合、膜表 がアニオン性の場合(通常用いられている逆 浸透膜は程度の差はあるもののアニオン性を もったものが多い)、まず、カチオン性高分 0.5~5mg/Lを0.5~10時間、純水を0~5時間、アニオ 性PVA0.5~5mg/Lを0.5~10時間、0.25~5MPaで通水する が好ましい。

 さらに、逆浸透膜にカチオン性PVAとアニ ン性高分子とを別々に付着させる場合、膜 面がアニオン性の場合(通常用いられている 逆浸透膜は程度の差はあるもののアニオン性 をもったものが多い)、まず、カチオン性PVA0. 5~5mg/Lを0.5~10時間、純水を0~5時間、アニオン 高分子0.5~5mg/Lを0.5~10時間、0.25~5MPaで通水す のが好ましい。

 逆浸透膜の膜表面がカチオン性の場合、 ニオン性PVA0.5~5mg/Lを0.5~10時間、0.25~5MPaで通 するのが好ましい。

 イオン性PVA又はイオン性PVAとイオン性高 子との逆浸透膜への付着処理は、新品の逆 透膜に対し行ってもよく、既存の逆浸透膜 対し水処理工程の途中で水処理工程を中断 て行ってもよい。

<イオン性PVA及びイオン性高分子の付着量&g t;
 イオン性PVAは、逆浸透膜の表面に5~50mg/m 2 程度付着されるのが好ましい。逆浸透膜にカ チオン性PVAを付着させた後、アニオン性PVAを 付着させる場合、カチオン性PVAを5~50mg/m 2 程度付着させた後、アニオン性PVAを5~50mg/m 2 程度付着させるのが好ましい。

 イオン性高分子は、逆浸透膜の表面に5~50mg/ m 2 程度付着されるのが好ましい。逆浸透膜にカ チオン性高分子を付着させた後、アニオン性 PVAを付着させる場合、カチオン性高分子を5~5 0mg/m 2 程度付着させた後、アニオン性PVAを5~50mg/m 2 程度付着させるのが好ましい。

 また、逆浸透膜にカチオン性PVAを付着させ 後、アニオン性高分子を付着させる場合、 チオン性PVAを5~50mg/m 2 程度付着させた後、アニオン性高分子を5~50mg /m 2 程度付着させるのが好ましい。

<逆浸透膜モジュールの型式>
 本発明の逆浸透膜を備えた逆浸透膜モジュ ルの型式には特に制限はなく、例えば、管 膜モジュール、平面膜モジュール、スパイ ル膜モジュール、中空糸膜モジュールなど 挙げることができる。

 以下、実施例及び比較例について説明す 。

 なお、以下の実施例で用いたイオン性PVA及 イオン性高分子は次の通りである。 
 カチオン性PVA(ゴーセファイマーK-210)
  酢酸ビニル・ジアリルジメチルアンモニ ムクロライド共重合物のけん化物
  重合度1800、けん化度86.7%
 アニオン性PVA(i)(ゴーセナールT-330H)
  酢酸ビニル・マレイン酸モノメチル共重 物のけん化物
  重合度1800、けん化度99.1%
 アニオン性PVA(ii)(ゴーセランL-3266)
  酢酸ビニル・アルケニル(C=2~4)スルホン塩 共重合物のけん化物
  重合度300、けん化度87.5%
 カチオン性高分子(CP-111 栗田工業(株)製ク フィックスCP-III)
  ポリビニルアミジン
  重量平均分子量約350万
 また、比較例2で用いた非イオン性PVAは次の 通りである。
 非イオン性PVA(N型ゴーセノールNM-14)
    重合度1500、けん化度99.2%

 原水としては、クリタ開発センターの排 を生物処理した後、凝集沈殿処理し、次い 活性炭塔に通水し、さらにMF(microfiltration)膜 で濾過した水を用いた。

[比較例1]
 ポリアミド逆浸透膜(日東電工製ES20、φ32mm) 備えた平膜型試験セルに上記の原水を0.74MPa にて通水した。透過水量(permeation flux)の経時 変化を表1に示す。

[実施例1]
 比較例1と同一の逆浸透膜モジュールに上記 カチオン性PVA1mg/Lを0.74MPaにて60ml/hrで2時間通 した後、純水を0.74MPaにて60ml/hrで30分通水し 、さらに、アニオン性PVA(i)1mg/Lを0.74MPaにて60m l/hrで5時間通水した。

 この逆浸透膜モジュールに対し、比較例1 と同一条件にて原水を通水した。透過水量の 経時変化を表1に示す。

[実施例2]
 比較例1と同一の逆浸透膜モジュールに上記 アニオン性PVA(i)1mg/Lを0.74MPaにて60ml/hrで通水 た。

 この逆浸透膜モジュールに対し、比較例1 と同一条件にて原水を通水した。透過水量の 経時変化を表1に示す。

[比較例2]
 比較例1と同一の逆浸透膜モジュールに上記 非イオン性PVAの1mg/L水溶液を0.75MPaにて60ml/hr 水した。

 この逆浸透膜モジュールに対し、比較例1 と同一条件にて原水を通水した。透過水量の 経時変化を表1に示す。

 表1のとおり、本発明によると、透過水量 を長期にわたって高く保つことができる。

[比較例3]
 ポリアミド逆浸透膜(日東電工製ES20、φ32mm) 備えた平膜型試験セルについて、比較例1と 同一条件にて原水を通水した。透過水量の経 時変化を図1に示す。

[実施例3]
 比較例3と同一の逆浸透膜モジュールに上記 カチオン性高分子1mg/Lを0.75MPaにて60ml/hrで2時 通水した後、純水を0.75MPaにて60ml/hrで30分通 水し、さらに、アニオン性PVA(ii)1mg/Lを0.75MPa て60ml/hrで5時間通水した。

 この逆浸透膜モジュールに対し、比較例3 と同一条件にて原水を通水した。透過水量の 経時変化を図1に示す。

 図1より明らかなように、カチオン性高分 子と、アニオン性PVAで処理した逆浸透膜は、 透過水量の低下が長期にわたって抑えられて いる。

 本発明を特定の態様を用いて詳細に説明 たが、本発明の意図と範囲を離れることな 様々な変更が可能であることは当業者に明 かである。

 なお、本出願は、2007年10月1日付で出願さ れた日本特許出願(特願2007-257624)及び2007年11 13日付で出願された日本特許出願(特願2007-294 540)に基づいており、その全体が引用により 用される。




 
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