馬場 俊二 (〒88 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番1号 富士通株式会社内 Kanagawa, 2118588, JP)
HASHIMOTO, Shigeru (1776 Yanokuchi, Inagi-sh, Tokyo 55, 2068555, JP)
橋本 繁 (〒55 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通フロンテック株式会社内 Tokyo, 2068555, JP)
SUGIMURA, Yoshiyasu (1776 Yanokuchi, Inagi-sh, Tokyo 55, 2068555, JP)
杉村 吉康 (〒55 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通フロンテック株式会社内 Tokyo, 2068555, JP)
富士通株式会社 (〒88 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番1号 Kanagawa, 2118588, JP)
FUJITSU FRONTECH LIMITED (1776, Yanokuchi Inagi-sh, Tokyo 55, 2068555, JP)
富士通フロンテック株式会社 (〒55 東京都稲城市矢野口1776番地 Tokyo, 2068555, JP)
BABA, Shunji (1-1 Kamikodanaka 4-chome, Nakahara-ku, Kawasaki-sh, Kanagawa 88, 2118588, JP)
馬場 俊二 (〒88 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番1号 富士通株式会社内 Kanagawa, 2118588, JP)
HASHIMOTO, Shigeru (1776 Yanokuchi, Inagi-sh, Tokyo 55, 2068555, JP)
橋本 繁 (〒55 東京都稲城市矢野口1776番地 富士通フロンテック株式会社内 Tokyo, 2068555, JP)
| アンテナと、該アンテナを介して無線通信を行なう通信回路が内蔵された回路チップとを有するインレイと、 前記インレイを封入する封入体と、 取付対象物を取り巻いて前記封入体を該取付対象物に取り付ける可撓性のベルトと、 前記封入体の取付対象物側の面に固定された、前記ベルトの変形に追随して変形して該取付対象物と該封入体との間隔を保持するスペーサとを備えたことを特徴とするRFIDタグ。 |
| 前記ベルトが、前記封入体と一体に形成されたものであることを特徴とする請求項1記載のRFIDタグ。 |
| 前記ベルトが、前記封入体とは別体に形成され、該封入体に着脱自在に装着されるものであることを特徴とする請求項1記載のRFIDタグ。 |
| 前記封入体が、前記ベルト挿通用の孔を有し、該ベルトが該孔に挿通されることにより該封入体に装着されるものであることを特徴とする請求項3記載のRFIDタグ。 |
| 前記インレイが、該インレイ表面の一部に視認情報が記録されたものであって、 前記封入体が、前記視認情報を視認するための光透過性材料からなる視認窓を有することを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載のRFIDタグ。 |
| 前記スペーサが、可撓性を有する連続体からなることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項記載のRFIDタグ。 |
| 前記スペーサが、前記ベルトの長手方向に間隔を置いて配置され、該ベルトの変形に追随して姿勢を変えることにより全体としての形状が変形する複数の間隔保持部材からなることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項記載のRFIDタグ。 |
| 前記スペーサが、内部に気泡が分散した発泡材からなることを特徴とする請求項6記載のRFIDタグ。 |
| 前記スペーサが、前記ベルトの長手方向に関し、前記アンテナのサイズよりも大きなサイズを有し該アンテナを覆う位置に固定されていることを特徴とする請求項6記載のRFIDタグ。 |
| 前記スペーサは、柔軟材中に、前記封入体と取付対象物との間隔を保持する剛体が分散配置されたものであることを特徴とする請求項6記載のRFIDタグ。 |
| 前記スペーサは、取付対象物側の表面に、取付対象物に粘着させる粘着層を有することを特徴とする請求項6記載のRFIDタグ。 |
| 前記スペーサを構成する前記複数の間隔保持部材それぞれが、前記封入体に固定された基部と、該基部から、前記ベルトの長手方向に二又に分かれて互いの間隔を広げながら該封入体に対し立設した一対の立設部とを有することを特徴とする請求項7記載のRFIDタグ。 |
| アンテナが形成されたアンテナ基板上に、該アンテナを介して無線通信を行なう通信回路が内蔵された回路チップを搭載してインレイを作成するインレイ作成工程と、 前記インレイが配置されるインレイ配置部と、該インレイ配置部から延在し取付対象物を取り巻いて該取付対象物に固定されるベルト部とを有するベースを作成するベース作成工程と、 前記ベースのインレイ配置部に前記インレイを配置し、さらに該ベースとの間に該インレイを挟むようにカバーを配置して加熱および加圧することにより、前記ベース上に、該ベースと該カバーとにより該インレイが封入された封入体を形成するインレイ封入工程と、 前記封入体の取付対象物側の面に、該取付対象物と該封入体との間隔を保持するスペーサを接着するスペーサ接着工程とを有することを特徴とするRFIDタグの製造方法。 |
| アンテナが形成されたアンテナ基板上に、該アンテナを介して無線通信を行なう通信回路が内蔵された回路チップを搭載してインレイを作成するインレイ作成工程と、 前記インレイが配置されるベースを作成するベース作成工程と、 前記ベース上に前記インレイを配置し、さらに該ベースとの間に該インレイを挟むようにカバーを配置して加熱および加圧することにより、該ベースと該カバーとにより該インレイが封入された封入体を形成するインレイ封入工程と、 取付対象物を取り巻いて前記封入体を該取付対象物に取り付けるベルトを成型するベルト成型工程と、 前記封入体に前記ベルト挿通用の孔を形成する孔形成工程と、 前記封入体の取付対象物側の面に、該取付対象物と該封入体との間隔を保持するスペーサを接着するスペーサ接着工程とを有することを特徴とするRFIDタグの製造方法。 |
| 柔軟材からなるシート材と、該シート材上に間隔を置いて配置された、剛体からなる複数の線材とを、交互に積層し、加熱および加圧することにより柔軟体中に線材が分散配置されたブロックを形成し、該ブロックを所定厚さに切断することにより、柔軟材中に剛体が分散配置されたスペーサを作成するスペーサ作成工程を有し、 前記スペーサ接着工程は、前記スペーサ形成工程で作成されたスペーサを接着する工程であることを特徴とする請求項13又は14記載のRFIDタグの製造方法。 |
本発明は、非接触で外部機器と情報のや 取りを行なうRFID(Radio Frequency IDentification) グおよびその製造方法に関する。
近年、リーダライタに代表される外部機 との間で、電波によって非接触で情報のや 取りを行なう種々のタイプのRFIDタグが提案 されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
図1は、RFIDタグを構成する内部構成部材( ンレイ;inlay)の一例を示す模式断面図である 。
ここに示すRFIDタグ用のインレイ10は、折 曲げ可能な、例えばPETフィルム等からなる ンテナ基板11上に、導体パターンからなる ンテナ12が形成されており、その上に回路チ ップ13が搭載されている。この回路チップ13 は、アンテナ12を介して外部機器との間で無 線通信を行なうための通信回路が内蔵されて いる。この回路チップ13は、その下面に形成 れている接続端子13aがはんだ付け等により ンテナ12と電気的に接続され、さらにその りが接着剤14でアンテナ基板11上に固定され いる。
RFIDタグは、この図1に一例を示すインレ 10が内部に封入された構造を有している。
RFIDタグは、電波によって非接触で情報を やり取りするため、アンテナが金属に極端に 近づくと電波の到達距離が低下したり機能し なくなることから、金属体に近づき過ぎない ようにスペーサを備える技術も提案されてい る(例えば、特許文献4参照。)。
また、ベルト(バンド)状の外形を有し、 付対象物に巻き付けて固定するタイプのRFID グも提案されている(例えば、特許文献5,6,7, 8,9参照。)。
また、ベルト以外にも、例えば特許文献10
は、物品に取付けるための紐や輪ゴムが取
付けられる引っ掛け部を設けたRFIDタグが提
されている。
上記のベルト型のRFIDタグによれば、円柱 などの柱上又は筒状の物体にRFIDタグを簡便 取り付けることができ、便利である。
しかしながら、それらのベルト型のRFIDタ グを、例えば人体の様に水分を多く含む物体 や金属柱などに適用した場合、特にUHF帯の電 波を利用するRFIDタグの場合に、水分や金属 影響により通信が不能となり、あるいは通 可能距離が著しく劣化するおそれがある。 属や水分の影響を軽減するために、プラス ック等の誘電体でスペーサを形成する構造 知られているが、この様な固いスペーサで 任意の柱状物や筒状物に対応するのが困難 ある。
本発明は、様々な材質の取付対象物に適 する、ベルト状の外形を有するRFIDタグを提 供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のRFIDタグは、
アンテナと、アンテナを介して無線通信を
なう通信回路が内蔵された回路チップとを
するインレイと、
上記インレイを封入する封入体と、
取付対象物を取り巻いて上記封入体をその
付対象物に取り付ける可撓性のベルトと、
上記封入体の取付対象物側の面に固定され
、ベルトの変形に追随して変形して取付対
物と封入体との間隔を保持するスペーサと
備えたことを特徴とする。
ここで、上記スペーサは、可撓性を有す 連続体からなるものであってもよく、ある は、上記スペーサは、ベルトの長手方向に 隔を置いて配置され、ベルトの変形に追随 て姿勢を変えることにより全体としての形 が変形する複数の間隔保持部材からなるも であってもよい。
上記の2つのタイプのうちのいずれのスペ ーサであっても、取付対象物にベルトを巻い たときに形状もしくは姿勢等が柔軟に対応し 、インレイが封入された封入体と取付対象物 との間隔が有効に保持される。
また、本発明のRFIDタグにおいて、上前記 ベルトは、上記封入体と一体に形成されたも のであってもよく、あるいは、上記ベルトは 、上記封入体とは別体に形成され、その封入 体に着脱自在に装着されるものであってもよ い。
封入体とは別体にベルトを形成する場合 例えば、封入体が、ベルト挿通用の孔を有 、ベルトが、その孔に挿通されることによ 封入体に装着されるものであってもよい。
ベルトを一体に形成すると部品点数が少 くて済みコストダウンが図られる。一方、 ルトを別体に形成すると、取付対象物の寸 に応じた寸法のベルトを封入体に装着させ ことができ、寸法の違う取付対象物に柔軟 対応することができる。
また、本発明のRFIDタグにおいて、上記イ ンレイは、そのインレイ表面の一部に視認情 報が記録されたものであって、上記封入体が 、その視認情報を視認するための光透過性材 料からなる視認窓を有することが好ましい。
インレイ上に、例えば印刷等により、目 確認できる視認情報を記録し、封入体に光 過性材料からなる視認窓を有する構成にす と、その視認情報が擦れたり消えたりする 具合が防止される。
また、本発明のRFIDタグにおいて、上記ス ペーサとして可撓性を有する連続体からなる スペーサを備えた場合、そのスペーサは、内 部に気泡が分散した発泡材からなることが好 ましい。
発泡材の場合、スペーサ内部に空気を含 、この空気の存在によりそのスペーサの実 誘電率を抑えることができ、これによりア テナを不必要に小さくする必要が無くアン ナ利得が向上する。
また、可撓性を有する連続体からなるス ーサを備えた場合において、そのスペーサ ベルトの長手方向に関し、アンテナのサイ よりも大きなサイズを有しそのアンテナを う位置に固定されていることが好ましい。
こうすることにより、封入体内のアンテ と取付対象物との間隔を一層確実に保持す ことができる。
さらに、可撓性を有する連続体からなる ペーサを備えた場合において、そのスペー は、柔軟材中に、封入体と取付対象物との 隔を保持する剛体が分散配置されたもので ることも好ましい形態である。
このように柔軟材中に剛体を分散配置す ことにより、封入体と取付対象物との間隔 確実に制御することができる。
さらに、可撓性を有する連続体からなる ペーサを備えた場合において、そのスペー は、取付対象物側の表面に、取付対象物に 着させる粘着層を有することも好ましい形 である。
こうすることにより、RFIDタグを取付対象 物に取り付けた後にRFIDタグが取付対象物の 付位置からずれることが防止され、確実な 付けが可能となる。
また、本発明のRFIDタグにおいて、上記ス ペーサとして複数の間隔保持部材からなるス ペーサを備えた場合、そのスペーサを構成す る複数の間隔保持部材それぞれが、封入体に 固定された基部と、その基部から、ベルトの 長手方向に二又に分かれて互いの間隔を広げ ながら封入体に対し立設した一対の立設部と を有することが好ましい。
間隔保持部材として、上記の、基部と一 の立設部とを有する形状のものを採用する 、このRFIDタグを取付対象物に取り付けたと きの間隔保持部材の安定性が増し、間隔保持 部材の倒れが防止される。また、このような 基部と一対の立設部とを有する形状のものを 採用しても、取付対象物の取付部の形状への 追随性が損なわれることはない。
また、上記目的を達成する本発明のRFIDタグ
の製造方法のうちの第1の製造補方法は
アンテナが形成されたアンテナ基板上に、
ンテナを介して無線通信を行なう通信回路
内蔵された回路チップを搭載してインレイ
作成するインレイ作成工程と、
インレイが配置されるインレイ配置部と、
ンレイ配置部から延在し取付対象物を取り
いて取付対象物に固定されるベルト部とを
するベースを作成するベース作成工程と、
ベースのインレイ配置部にインレイを配置
、さらにベースとの間にインレイを挟むよ
にカバーを配置して加熱および加圧するこ
により、ベース上に、ベースとカバーとに
りインレイが封入された封入体を形成する
ンレイ封入工程と、
封入体の取付対象物側の面に、取付対象物
封入体との間隔を保持するスペーサを接着
るスペーサ接着工程とを有することを特徴
する。
上記第1の製造方法により、封入体とベル トが一体に形成されて本発明のRFIDタグが製 される。
また、本発明のRFIDタグの製造方法のうちの
第2の製造方法は、
アンテナが形成されたアンテナ基板上に、
ンテナを介して無線通信を行なう通信回路
内蔵された回路チップを搭載してインレイ
作成するインレイ作成工程と、
インレイが配置されるベースを作成するベ
ス作成工程と、
ベース上にインレイを配置し、さらにベー
との間にインレイを挟むようにカバーを配
して加熱および加圧することにより、ベー
とカバーとによりインレイが封入された封
体を形成するインレイ封入工程と、
取付対象物を取り巻いて封入体を取付対象
に取り付けるベルトを成型するベルト成型
程と、
封入体にベルト挿通用の孔を形成する孔形
工程と、
封入体の取付対象物側の面に、取付対象物
封入体との間隔を保持するスペーサを接着
るスペーサ接着工程とを有することを特徴
する。
上記の第2の製造方法によれば、封入体と ベルトが別体に形成された本発明のRFIDタグ 製造される。
ここで、上記の第1の製造方法および第2の
造方法のいずれにおいても、柔軟材からな
シート材と、そのシート材上に間隔を置い
配置された、剛体からなる複数の線材とを
交互に積層し、加熱および加圧することに
り柔軟体中に線材が分散配置されたブロッ
を形成し、そのブロックを所定厚さに切断
ることにより、柔軟材中に剛体が分散配置
れたスペーサを作成するスペーサ作成工程
有し、
上記スペーサ接着工程は、上記スペーサ形
工程で作成されたスペーサを接着する工程
あってもよい。
例えば、上記のスペーサ作成工程を置く とにより、柔軟材中に剛体が分散配置され 本発明のRFIDタグが製造される。
以下、本発明の実施形態について説明す 。
図2は、本発明の第1実施形態のRFIDタグを す図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は側面 である。
このRFIDタグ100Aは、図1に示すような、ア テナ12と回路チップ13とを有するインレイ10 、そのインレイ10を封入する封入体20と、そ の封入体20と一体に形成され、その封入体20 ら図2の左右方向に延在するベルト30と、封 体20の、取付対象物90(図3参照)側の面に固定( ここでは接着)されたスペーサ40とから構成さ れている。
封入体20およびベルト30は、ゴム、プラス チック等からなる可撓性を有する材料で作ら れており、その封入体20には、インレイ10が 全密封されている。ベルト30の一端30aには凹 凸のある刻み目30bが形成されており、他端30c には、一端30aが挿入される通し孔を有する締 結部30dが形成されている。
また、スペーサ40は、1つの連続体からな 、ゴム状の、変形に追随する材料で形成さ ている。
図3は、図2に示すRFIDタグの寸法について 説明図である。
ここでは、インレイ10を構成するアンテ 12の、ベルト30の長手方向(図3の左右方向)の イズAよりも、スペーサ40の、ベルト30の長 方向のサイズBの方が大きなサイズを有し、 のスペーサ40は、ベルト30の長手方向に関し 、アンテナ12を覆う位置に固定されている。
このRFIDタグ100Aは、このようなスペーサ40 を備えているため、取付対象物90(図3参照)と 間隔が確実に保持される。
図4は、図2に示すRFIDタグの、取付方法の 明図である。
図4(A)に示すように、スペーサ40を取付対 物90に当てがうようにして取付対象物90をベ ルト30で取り巻き、締結部30dの通し孔(図2参 )に一端30aを通し、その一端30aの凹凸30bを通 孔に係合させることにより、このRFIDタグ100 Aが図4(B)に示すように取付対象物90に取り付 られる。
このとき、スペーサ40は、ベルト100Aと取 対象物90とに挟まれて変形し、取付対象物90 と封入体20(図2参照)との間に間隔を保持する
ここで、インレイ10を構成するアンテナ12 が金属の近くに配置されると、金属は電磁波 を反射し、入射波を打ち消し金属近傍での電 磁界は非常に弱くなる。またアンテナ12の近 に水分が存在すると、水分の場合は電磁波 吸収してしまうため、水分の近傍での電磁 も弱くなる。よって、取付対象物90が金属 であったり、人体の腕(水分が多い)であった りする場合、スペーサ40によりこれらから距 を取る必要がある。
スペーサ40として必要な厚さについて考 する。
ここでは、アンテナ12は半波長ダイポー アンテナであるとする。ここで、自由空間 にあるときのダイポールアンテナの利得と ンピーダンスをそれぞれGa,Zaとし、近傍に無 限大広さの金属平面が広がっている場合のダ イポールアンテナの利得とインピーダンスを それぞれGa´,Za´とし、回路チップ13のインピ ダンスをZtとすると、RFIDタグが自由空間内 あるときにRFIDタグに供給される電力は、
により求めることができる。
また、金属が存在するときにRFIDタグに供 給される電力は、
により求めることができる。
通信距離は、RFIDタグに供給される電力で 決まり、金属が近くにあるときの通信距離の 変化量Rは、電力の平方根に比例し、
により求めることができる。
図5は、953MHzを使用するUHF帯のRFIDタグに ける、金属とRFIDタグとの間の距離と、RFIDタ グの通信距離を示す図である。
尚、他の周波数を用いる場合は、波長に 例した関係となる。
上記により求められる金属とRFIDタグの距 離と、タグの通信距離との関係は、8mmまでは 通信距離の減少がなだらかであるが、それよ り遠い領域では距離変化率が大きくなる。
つまり、金属とRFIDタグの距離をスペーサ の厚みで確保する場合、8mm以下の領域ではス ペーサの厚みのバラツキが通信距離のバラツ キとして大きく影響してしまい、安定した利 用ができない。したがって、スペーサ厚みを 8mm以上として使用することにより、スペーサ 厚みバラツキの影響を受けにくくし、金属へ の取り付けに適合することができる。尚、実 施の際には8mm以上の厚みであり入手が容易な 厚み(例えば10mm,20mm等)を有するスペーサを適 してもよい。
図6は、同様にして求めた、935MHzを使用す るUHF帯のRFIDタグにおける、水とRFIDタグとの の距離と、RFIDタグの通信距離を示す図であ る。
ここでは、アンテナ半波長ダイポールア テナを使用し、水は比誘電率80.7, 誘電正接 0.055,面積20cm×20cm×深さ30cmの水槽を仮定し、 属の場合と同様の計算により通信距離を算 している。
上記の際の水とRFIDタグの距離と、RFIDタ の通信距離との関係は、スペーサが18mmの厚 までは通信距離の減少がなだらかであるが それより薄い領域では距離変化率が大きく る。
つまり、水とRFIDタグの距離をスペーサの 厚みで確保する場合、18mm以下の領域では、 ペーサの厚みのバラツキが通信距離のバラ キとして大きく影響してしまい、安定した 用ができない。したがって、スペーサ厚み 18mm以上として使用することにより、スペー 厚みバラツキの影響を受けにくくし、水の 響が考えられる対象への取り付けに適合す ことができる。尚、実施の際には18mm以上の 厚みであり入手が容易な厚み(例えば20mm,30mm )を有するスペーサを適用してもよい。
以上の考察から、本実施形態のRFIDタグ100 Aは、および後述する各種実施形態のRFIDタグ 付対象物90として金属柱が想定されるとき 、インレイ10と取付対象物90との間の距離が8 mm以上となるようにスペーサ40の厚さが定め れており、取付対象物90として人体の腕など 水分の多い取付対象物が想定されるときは、 インレイ10と取付対象物90との間の距離が18mm 上となるようにスペーサ40の厚さが定めら ている。
以上は、本発明のRFIDタグの基本的な一実 施形態であるが、以下では本発明のRFIDタグ 各種実施形態について説明する。以下の各 実施形態を示す各図において、図2に示す第1 実施形態のRFIDタグ100Aの構成要素と同一の構 要素については図2に付した符号と同一の符 号を付して示し、相違点を中心に説明する。
図7は、本発明の第2実施形態のRFIDタグを す図である。
図7に示すRFIDタグ100Bは、図2に示すRFIDタ と比べ、スペーサ41のみ異なっている。この 図7に示すRFIDタグ100Bのスペーサ41は、内部に 泡が分散した発泡材、例えば発泡ゴムで形 され、全体として1つの連続体からなる。
一般的にゴム材料は誘電損失が大きく、 磁波のエネルギーが損失しやすく、通信距 が短くなる。そこで、ここではスペーサ41 発泡ゴム等の発泡材とすることにより、ス ーサ41の内部に空気を存在させ、通信距離劣 化を軽減している。一般的にゴム材は3~5程度 の誘電率をもつが、空気を一部に含むことに より実効誘電率を2程度に抑えるころができ 。こうすることにより、アンテナ12を不必要 に小さくする必要がなくなり、アンテナ利得 が向上する。
図8は、本発明の第3実施形態のRFIDタグを す図、図9は、図8に示すRFIDタグを取付対象 に巻き付けた状態を示した図である。
図8に示すRFIDタグ100Cも、図2に示すRFIDタ 100Aと比べ、スペーサ42のみ異なっている。 の図8に示すRFIDタグ100Cのスペーサ42は、ゴム 材等の柔軟材42a中に、プラスチック等からな る剛体42bが分散配置された構造の1つの連続 である。このため、このRFIDタグ100Cを取付対 象物90に巻き付けた際、そのスペーサ42内に 散配置された剛体42bにより、インレイ10を構 成するアンテナ12と取付対象物90との間隔が ベルト30の巻く強さ等とは無関係に制御され 、所定のアンテナ特性を得ることができる。
図10は本発明の第4実施形態のRFIDタグを示 す図、図11は図10に示すRFIDタグを取付対象物 巻き付けた状態を示した図である。
この図に示すRFIDタグ100Dも、図2に示すRFID タグ100Aと比べスペーサ43のみ異なっている。 この図10に示すRFIDタグ100Dのスペーサ43はゴム 材等の柔軟材からなる基体43aの取付対象物側 の表面に、取付対象物に粘着させる粘着層43b を有する。
このため、このRFIDタグ100Dを取付対象物90 に一旦巻き付けると、その0粘着層43bが取付 象物90の表面に粘着し、ベルト30が仮に多少 んでも取付位置がずれたり外れたりするこ が防止され、確実な取付けが期待できる。
図12は、本発明の第5実施形態のRFIDタグを 示す図である。図12(A)は、RFIDタグの平面図と その横にインレイを示した図、図12(B)はRFIDタ グの側面図である。
この図12に示すRFIDタグ100Eを構成するイン レイ10Bは、図1を参照して説明したインレイ10 と比べ、さらに、そのアンテナ基板11上に、 認情報(ここでは数字「12345」)が印刷されて いる。
この図12に示すRFIDタグ100Eを構成する封入 体20Bには、この視認情報が印刷されたインレ イ10Bが封入されているが、この封入体20Bは、 その封入したインレイ10Bに印刷された視認情 報を視認するための、透明材料からなる視認 窓21を有する。
この構造を採用すると、インレイ10B上の 認情報がかすれたり消えたりする不具合が 止される。
図13は、本発明の第6実施形態のRFIDタグを示
す図である。図13(A)は平面図、図13(B)は側面
である。
この図13に示すRFIDタグ100Fでは、ベルト30Cは
入体20Cとは別体に形成されたものであり、
入体20Cには、ベルト挿通孔22が形成されてお
り、ベルト30Cはそのベルト挿通孔22に挿通さ
ることにより封入体20Cに装着されている。
付対象物(ここでは図示省略)には、ベルト30
Cをベルト挿通孔22に挿通した状態のまま、取
り付けられる。
尚、この図13ではスペーサ44は図2に示すRF ID100Aのスペーサ40と比べ断面形状が異なって いるが柔軟材からなる1つの連続体で形成さ れている。
この図13に示すように、べルト30Cを封入 20Cとは別体で用意すると、取付対象物の寸 に応じてベルトのみ長さの異なるものを用 すればよく、封入体は取付対象物の寸法に かわらず同じものを使うことができる。
図14は、本発明の第7実施形態のRFIDタグを 示す図、図15は、図14に示すRFIDタグを取付対 物に巻き付けた状態を示した図である。
図14に示すRFIDタグ100Gには、これまで説明 してきた各種実施形態のRFIDタグ100A~100Fが連 体からなるスペーサを備えていたのと異な 、ベルト30の長手方向に間隔を置いて配置さ れた複数の間隔保持部材45aからなるスペーサ 45を備えている。これらの間隔保持部材45aは 1つずつはアンテナ12のベルト長手方向のサ ズよりも十分小さな寸法のものであり、柱 の取付対象物にも取付可能である。
このスペーサ45を構成する複数の間隔保 部材45aは、プラスチック等の剛体からなり これらの間隔保持部材45aは、例えばベルト30 を取付対象物90に巻き付けるなどのベルト30 変形に追随して互いの間の相対的な姿勢が 化し、スペーサ45の全体としての形状が変形 する。したがって、このRFIDタグ100Gを図15に すように取付対象物90に巻き付けると、その スペーサ45を構成する複数の間隔保持部材45a それぞれが、ベルト30の変形と取付対象物90 の表面形状とに馴染んだ姿勢となり、これら 複数の間隔保持部材45aからなるスペーサ45に り、封入材20と取付対象物90との間隔が、そ の間隔保持部材45aの長さで制御された間隔に 保持される。
このように、本発明のRFIDタグにおけるス ペーサは、連続体に限られるものではなく、 図14,図15に示すような、ベルトの長手方向に 列された複数の間隔保持部材からなるもの あってもよい。
図16は、本発明の第8実施形態のRFIDタグを 取付対象物に巻き付けた状態を示す図である 。
ここでは、図14,図15に示す第7実施形態のR FIDタグ100Gとの相違点について説明する。
この図16に示すRFIDタグ100Hは、図14に示すR FIDタグ100Gと比べ、スペーサ46の形状のみ異な っている。
この図16に示すRFIDタグ100Hのスペーサ46は 図14,図15に示すRFIDタグ100Gのスペーサ45と同 、ベルト30の長手方向に間隔を置いて配置 れた複数の、プラスチック等の剛体からな 間隔保持部材46aから構成されている。ただ 、図14,図15が示すRFIDタグ100Gのスペーサ45と べ、間隔保持部材46aの形状が異なっている これらの間隔保持部材46aは、それぞれが、 ンレイ(ここでは図示せず)を封入している封 入体20に固定された基部461と、その基部46aの ベルト30の長手方向両側から、ベルト30の長 手方向に二又に分かれて互いの間隔を広げな がら封入体20に対し立設した一対の立設部462, 463を有する形状のものである。
このように、このRFIDタグ100Hのスペーサ46 は、二又に分かれて開いた形状、すなわち脚 付きの台形状の複数の間隔保持部材46aで構成 されているため、間隔保持部材の安定性が増 し、倒れにくくなる。また、間隔保持部材46a のベルトの長手方向の寸法を大きくして安定 性を増すようにしても、取付対象物90の表面 状への追従性が損なわれずに済み、取付対 物90の表面形状に柔軟に沿う姿勢となる。
次に、RFIDタグの製造方法について説明す る。
図17は、本発明のRFIDタグの製造方法の一 施形態を示すフローチャートである。
ここでは、インレイ作成工程(ステップS11 )と、ベース作成工程(ステップS12)と、インレ イ封入工程(ステップS13)と、スペーサ接着工 (ステップS14)とにより本発明の一実施形態 してのRFIDタグが製造される。
以下各工程(ステップS11~S14)について説明 る。
図18は、インレイ作成工程(ステップS11)の 説明図である。
ここでは、アンテナ基板11上にアンテナ12 を形成し、さらに、そのアンテナ12を使って 線通信を行なう通信回路が内蔵された回路 ップ13を搭載して、インレイ10を作成する。
図19は、ベース作成工程(ステップS12)の説 明図である。図19(A)はベースの平面図、図19(B )はベースの側面図である。
このベース50は、シリコーンゴム等の成 により作成さてたものであり、中央に、イ レイ10(図18参照)が配置されるインレイ配置 81を有し、そのインレイ配置部81の両側から RFIDタグの完成後にベルトとして使用される 部分(ここではベルト30と称する)が延びてい 。
このベルト30の一端30aには、凹凸のある み目30bが形成されており、多端30cには、そ 一端30aが挿通される挿通孔を有する締結部30 dが形成されている。
図20は、インレイ封入工程の説明図であ 。
加熱加圧台201の上に、図19に示すベース50 を配置し、そのベース50のインレイ配置部51( 19参照)上に図18に示すインレイ10を配置し、 さらにその上に、ベース50と同一材料であっ 、ベース50のインレイ配置部51の形状と同一 形状の、別途形成したカバー60を重ね、それ を加熱加圧台201と加熱加圧ヘッド202とで挟 で加熱および加圧により熱圧着させる。
図21は、熱圧着後の形状を示した図であ 。
インレイ封入工程(ステップS13)における 圧着により、ベース5のインレイ配置部51と バー60が熱融着して封入体20を形成し、イン イ10はその封入体20内に完全に密封された状 態となる。
尚、この図21では、ベース50とカバー60と 間に線が描かれており、別部品にように示 れているが、これは分かり易さのために描 た線であり、実際は熱融着により境目のな 完全に1つに融着した状態となっている。
図22はスペーサ接着工程(ステップS14)の説 明図、図23はスペーサの接着により完成した 態のRFIDタグを示す図である。
図20に示す熱圧着により図21に示す状態に まで作られた後、別途形成したスペーサ40が 両面接着剤71により、ベース80に貼り付けら れ、図23に示すように、図2とほぼ同様のRFID グ100Iが完成する。
図24,図25は、スペーサの製造方法の説明 である。
図17~図23に示すRFIDの製造方法は、例えば ム材等からなる一様な材質のスペーサ40が 定された製造方法であるが、そのような一 な材質のスペーサ40に代えて、以下に説明す る製造方法で製造されたスペーサを採用して もよい。
図24には、ゴム材等の軟材からシート材71 と、そのシート材71の上に間隔を置いて配置 れたプラスチック等の剛体からなる複数の 材72とが何層にも積層された状態が示され いる。
シート材71と複数の線材72を、この図24に すように交互に積層し、それらの全体を、 えば図20に示すようにして加熱加圧台201と 熱加圧ヘッド202とで挟んで加熱および加圧 、シート材72どうしを熱融着させる。
図25は、ベース材どうしの熱融着により 成されたブロック(B)と、そのブロックから り出されたシート材(A)を示す図である。
図24に示すようにしてシート材72と複数の 線材73とを交互に重ね合わせて加熱および加 によりシート材72どうしを熱融着させると 図25(B)に示すような、ゴム材等からなる柔軟 材74中にプラスチック等の剛体の線材73が二 元的に分散配置されたブロック75が形成され る。
このブロック75から、図25(A)に示すように 、スペーサとして用いるだけの厚さのシート 材76を切り出すことにより、柔軟材74中に剛 77が分散配置されてシート材76が形成される
このシート材76を採用すると、図8、図9を 参照して説明した、封入体を取付対象物との 間隔を正確に制御することのできるRFIDタグ 完成する。
図17に示すRFIDタグの製造方法では、図24, 25を参照して説明したスペーサ形成工程で 成されたスペーサを採用してもよい。
図26は、本発明のRFIDタグの製造方法のも 1つの例を示すフローチャートである。
ここでは、インレイ作成工程(ステップS21 )と、ベース作成工程(ステップS22)と、インレ イ封入工程(ステップS2)と、ベルト成型工程( テップS24)と孔形成工程(ステップS25)と、ス ーサ接着工程(ステップS26)とによりRFIDタグ 製造される。
以下、各工程(ステップS21~S26)について説 する。
図27は、インレイ作成工程(ステップS21)の 説明図である。
ここでも、アンテナ基板11上にアンテナ12 が形成され、さらに、そのアンテナ基板11上 、アンテナ12を使って無線通信を行なう通 回路が内蔵された回路チップ13が搭載されて 、インレイ10が作成される。
図28は、ベース作成工程(ステップS22)の説 明図である。
ここでは、シリコーンゴム等が成型され インレイ10が配置されるインレイ配置部の からなるベース52が作成される。
図29はインレイ封入工程(ステップS23)の説 明図である。
ここでは、加熱加圧台201上に、図28によ ベース52が置かれ、そのベース52上に図27に すインレイ10が置かれ、さらにその上に、別 途形成しておいた、ベース52を同一材料であ てベース52と同一形状のカバー61が重ねられ 、それらが加熱加圧台201と加熱加圧ヘッド202 で挟まれて加熱および加圧により熱圧着され る。
図30は熱圧着後の形状を示した図である
図29に示す、インレイ封入工程(ステップS 23)における熱圧着により、ベース52とカバー6 1とが熱融着して封入体20Cを形成し、インレ 10はその封入体20C内に完全密封された状態と なる。
尚、この図30においても、図21の場合と同 様、ベース52とカバー61との間に線が描かれ おり、別部品のように示されているが、こ は分かり易さのために描いた線であり、実 は熱融着により、境目のない完全に1つに融 した状態となっている。
図31は、ベルトの平面図、図31(B)はベルト の側面図である。
ここでは、ベルト30Cは、ナイロンやシリ ーンゴム等により、図30に示す封入体20Cと 、別体に成型される。
このベルト30Cの一端に刻み目30bが形成さ 、他端に締結部30dが形成されている点は、 ンレイ配置部と一体に成型したベルト(図19 照)の場合と同様である。
図32は、孔形成工程(ステップS25)およびス ペーサ接着工程(ステップS26)の説明図である
図29に示す熱圧着により図30に示すように 形成した封入体20Cに、パンチング等により、 図31に示すベルト30Cを通す挿通孔22が形成さ 、さらに、両面粘着剤71により、スペーサ44 貼り付けられる。
図33は、完成品としてのRFIDタグを示す図 あり、図33(A)は平面図、図33(B)は側面図であ る。
この図33には、図32に示す状態の封入体20C 、すなわち、挿通孔22が形成されてスペーサ4 4が貼り付けられた後の封入体20Cに、図31に示 すベルト30Cを装着した状態が示されている。
以上の製造工程を経ることにより、図13 同様の、ベルト別体タイプのRFIDタグ100Jが完 成する。
